JPH11116088A - 搬送用ベルト - Google Patents

搬送用ベルト

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JPH11116088A
JPH11116088A JP9282359A JP28235997A JPH11116088A JP H11116088 A JPH11116088 A JP H11116088A JP 9282359 A JP9282359 A JP 9282359A JP 28235997 A JP28235997 A JP 28235997A JP H11116088 A JPH11116088 A JP H11116088A
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JP
Japan
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hardness
belt
rubber
particles
elastic material
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Application number
JP9282359A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sawa
勉 澤
Hiroyoshi Takenoshita
博敬 竹之下
Hirohide Komatsu
弘英 小松
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KRD Corp KK
International Business Machines Corp
Original Assignee
KRD Corp KK
International Business Machines Corp
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Publication date
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G15/00Conveyors having endless load-conveying surfaces, i.e. belts and like continuous members, to which tractive effort is transmitted by means other than endless driving elements of similar configuration
    • B65G15/30Belts or like endless load-carriers
    • B65G15/32Belts or like endless load-carriers made of rubber or plastics
    • B65G15/34Belts or like endless load-carriers made of rubber or plastics with reinforcing layers, e.g. of fabric
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2201/00Indexing codes relating to handling devices, e.g. conveyors, characterised by the type of product or load being conveyed or handled
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間にわたって高い摩擦係数を保持しつ
つ、温湿度等の環境変化にも強く、十分な耐摩耗性を有
すると同時に被搬送部材を損傷させることもない搬送用
ベルトを提供する。 【解決手段】 弾性材料9中に高硬度粒子10を含有す
る搬送用ベルト8であって、高硬度粒子10は、被搬送
部材の搬送時に、弾性材料9の弾力性によって搬送面よ
り突出でき、被搬送部材の形状又は硬度に応じて、その
突出量が変動するようにしたものである。ゴム硬度15
〜90に相当する硬度を有する弾性材料9中に粒径3〜
300μmの高硬度粒子10を10〜70重量%含有さ
せて搬送用ベルト8を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ、スキャナー、分類機、印刷機、券売
機、自動改札機、自動取引装置(ATM)、硬貨処理
機、カード式電話機、カードリーダー、両替機、通行券
発行機等において、用紙、切符、紙幣、カード、硬貨等
の被搬送部材を搬送するための搬送用ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】搬送用ベルトを形成する弾性材料として
は、従来、各種ゴム材料(天然ゴム、合成ゴム)が使用
されている。
【0003】搬送用ベルトに使用されるゴム材料には、
以下のような特性を満たすことが要求される。 被搬送部材に十分な搬送力を与えられるように、高
い摩擦係数を有すること。 温湿度変化(特に低温低湿における変化)、経年変
化、薬品、インク、ゴミ等による汚れにより、摩擦係数
が大幅に低下しないこと。 耐摩耗性が高いこと。 用途に応じて、ゴム硬度を広い範囲で調整できるこ
と。
【0004】以上の4つの要求特性に対して、現在の搬
送用ベルトに使用されるゴム材料の性能は、以下のよう
なものである。
【0005】の特性に関しては、ゴムの摩擦係数はゴ
ム硬度に反比例するために、高い摩擦係数を得るために
はゴム硬度を下げる必要があった。しかし、ゴム硬度を
下げると、、の特性に関する性能が低下し、両立し
ない。
【0006】の特性に関しては、ゴム自体が有する物
性上の弱点であり、低温下ではゴム硬化により摩擦係数
が低下し、被搬送部材の送り精度の悪化やスキューによ
る搬送障害を引き起こしていた。又、ゴムは高分子材料
であるために、時間とともに特性が劣化するのも回避で
きず、使用用途によっては定期的に調整又は交換しなけ
ればならなかった。さらに、有機材料であるために、耐
薬品性が低いものが多く、インク成分中に含まれる油脂
等が付着すると、搬送用ベルトの表面層が酸化、硬化
し、張力の低下、摩擦係数の低下、さらには変質による
特性劣化が加速される。
【0007】の特性に関しては、ゴム硬度と耐摩耗性
は比例関係にあるため、ゴム硬度を下げることは即耐摩
耗性を下げることとなる。そのため、搬送用ベルトの表
面層は用紙類自体の素材(パルプ等に含まれる物質)及
び用紙類に付着したカーボン粒子(黒鉛、インク等)に
よって削られ、搬送用ベルトは徐々に厚さが薄くなり、
使用頻度が高い場合や高い信頼性が要求される場合に
は、定期的に搬送用ベルトの調整や交換が必要である。
【0008】の特性に関しては、ゴム材料を成形する
際に添加剤を加えることにより調整可能であるが、同時
に他の特性をも変えてしまうので、両者のバランスをと
ることが非常に難しい。
【0009】このように、上記全ての要求特性を満たす
ゴム材料は存在せず、又、それぞれの特性が相互に影響
を及ぼすため、従来は、設計者が最も重要な要求特性を
満たすゴム材料を選定し、他の特性については定期的に
搬送用ベルトの調整、クリーニング、交換を繰り返す等
し、妥協して使用していた。特に、搬送用ベルトを交換
する場合には、装置を構成する多数の機構部品を取り外
す必要があり、交換作業に多大な労力と時間を要すると
いう大きな問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の搬送
用ベルトの有する種々の問題点を解消すべく為されたも
のであり、その目的とするところは、長期間にわたって
高い摩擦係数を保持しつつ、温湿度等の環境変化にも強
く、十分な耐摩耗性を有すると同時に被搬送部材を損傷
させることもない搬送用ベルトを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された搬送用ベルトは、弾性材料中
に高硬度粒子を含有する搬送用ベルトであって、前記高
硬度粒子は、被搬送部材の搬送時に、前記弾性材料の弾
力性によって搬送面より突出でき、前記被搬送部材の形
状又は硬度に応じて、その突出量が変動するようにした
ものである。
【0012】又、請求項2に記載された搬送用ベルト
は、ゴム硬度15〜90に相当する硬度を有する弾性材
料中に粒径3〜300μmの高硬度粒子を10〜70重
量%含有してなるものである。
【0013】弾性材料としては、ウレタンゴム(U
R)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレ
ンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプ
ロピレンゴム(EPDM)、シリコンゴム(Si)等の
ゴム材料を使用することができる。ゴム材料に限らず、
搬送用ベルトとして適当な弾性を有すれば、プラスチツ
ク等を使用することもできる。
【0014】高硬度粒子としては、炭化珪素、アルミ
ナ、ジルコニア、コーデイエライト、シリコンナイトラ
イド、シリコンカーバイド等のセラミック粒子を使用す
ることができる。セラミック粒子に限らず、高硬度であ
れば、金属粒子、非金属粒子、超硬合金粒子、又はこれ
らとセラミックとの複合材料よりなる粒子等を使用する
こともできる。具体的には、炭素工具鋼、高速度工具
鋼、合金工具鋼、チタンカーバイド(TiC)、タング
ステンカーバイド(WC)、タンタルカーバイド(Ta
C)、人工ダイヤモンド、人工サファイヤ、人工ルビ
ー、サーメット等である。
【0015】搬送用ベルトとしては、摩擦係数、耐摩耗
性、屈曲性、伸張率等の諸特性を考慮すると、ゴム硬度
50〜90に相当する硬度を有する弾性材料を使用する
ことが好ましい。ところが、高硬度粒子を含有させる
と、弾性材料の硬度は高くなる傾向にあるから、本発明
においては、これを見込んで低く設定してある。
【0016】高硬度粒子の粒径を3〜300μmとした
のは、3μm未満では被搬送部材への喰い込み作用が十
分ではなく、300μmを超えると被搬送部材を損傷さ
せ易いからである。含有率を10〜70重量%としたの
は、10重量%未満では被搬送部材に当接する高硬度粒
子の数が少なくて、十分な耐摩耗性及び喰い込みが得ら
れず、70重量%を超えると被搬送部材に当接する高硬
度粒子の数が多すぎて、搬送用ベルトとしての柔軟性に
欠けたり、十分な摩擦係数が得られないからである。
【0017】本発明の好適な実施例は、図1に示す紙幣
を搬送する紙幣入出金装置に用いられている搬送用ベル
トについて説明しているため、上記のような高硬度粒子
の粒径と含有率を採用している。しかし、コインや紙幣
等の損傷を受け難い被搬送部材のみを搬送する場合や、
磁気カード等の損傷を受け易い被搬送部材のみを搬送す
る場合等、搬送用ベルトの使用される用途に応じて、上
記範囲から逸脱する高硬度粒子の粒径と含有率を採用し
てもよい。
【0018】請求項1又は2に記載された搬送用ベルト
は、紙幣、用紙等の軟らかい材料からなる被搬送部材に
対しては、高硬度粒子の先端部がその表面に適度に喰い
込んで、母材の弾性材料により起生する搬送力を助長す
ることによって、被搬送部材に十分な搬送力を付与す
る。ゆえに、搬送力の総和は、通常の搬送用ベルトの弾
性材料により起生する搬送力に高硬度粒子が食い込むこ
とにより起生する搬送力が付加されたものとなる。
【0019】一方、磁気カード、フィルム、硬貨等のや
や硬い材料からなる被搬送部材に対しては、高硬度粒子
が被搬送部材に食い込まず、高硬度粒子に所定以上の力
が付加されることになり、その結果、高硬度粒子を保持
する母材の弾性材料が弾性変形して、高硬度粒子は搬送
用ベルトの搬送面から沈み込む。よって、接触圧が抑制
されて過大になることはなく、被搬送部材を損傷させる
ことはない。この際、適度な接触圧で被搬送部材に接触
した高硬度粒子が食い込むことなく摩擦により適度な搬
送力を起生すると同時に、沈み込んだ高硬度粒子が弾性
材料表面に微細な凹凸を形成することにより、搬送力を
高める効果を発揮する。
【0020】軟らかい用紙等で表面が凹凸を有する被搬
送部材に対しては、搬送用ベルトの搬送面は突出してい
る高硬度粒子の先端部により微細な凹凸を有しているた
め、双方の凹凸部分が相手方をしっかりと捕らえ、より
確実に搬送することができる。
【0021】又、高硬度粒子が弾性材料中に存在するた
め、高硬度粒子間にある弾性材料の表面は高硬度粒子に
よって保護され、被搬送部材による摩耗を防止する。さ
らに、弾性材料の弾性変形が高硬度粒子の被搬送部材へ
の喰い込みを最小限に抑えるため、被搬送部材を損傷さ
せずに、紙幣等の軟らかい材料から磁気カード等のやや
硬い材料まで、確実に搬送することができる。
【0022】請求項5に記載された搬送用ベルトは、弾
性材料よりなる基材層と、弾性材料中に高硬度粒子を含
有してなる高硬度粒子含有層とから構成される搬送用ベ
ルトであって、前記高硬度粒子は、被搬送部材の搬送時
に、前記弾性材料の弾力性によって搬送面より突出で
き、前記被搬送部材の形状又は硬度に応じて、その突出
量が変動するようにしたものである。
【0023】又、請求項6に記載された搬送用ベルト
は、ゴム硬度15〜90に相当する硬度を有する弾性材
料よりなる基材層と、ゴム硬度15〜90に相当する硬
度を有する弾性材料中に粒径3〜300μmの高硬度粒
子を10〜70重量%含有してなる高硬度粒子含有層と
から構成されるものである。
【0024】基材層の弾性材料としては、上記のよう
に、ウレタンゴム(UR)、スチレンブタジエンゴム
(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム
(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、シ
リコンゴム(Si)等のゴム材料を使用することができ
る。ゴム材料に限らず、搬送用ベルトとして適当な弾性
を有すれば、プラスチツク等を使用することもできる。
【0025】基材層の弾性材料の硬度をゴム硬度15〜
90に相当する硬度としたのは、被搬送部材の種類、搬
送用ベルトに要求される諸特性(外形寸法、伸張率、負
荷、搬送速度、屈曲率、摩擦係数、温湿度等)を考慮し
たものである。又、高硬度粒子含有層の弾性材料の硬度
をゴム硬度15〜90としたのは、上記のように、高硬
度粒子を含有させると弾性材料の硬度は高くなる傾向に
あるから、これを見込んで低く設定したものである。
【0026】請求項5又は6に記載された搬送用ベルト
は、高硬度粒子含有層によって請求項1又は2に記載さ
れた搬送用ベルトと同様の作用、効果を奏することがで
きる上に、基材層によって搬送用ベルトに要求される屈
曲性、伸張率等の諸特性を従来同様に保持することがで
きる。すなわち、基材層の弾性材料の硬度を高硬度粒子
含有層の弾性材料の硬度より高くすれば、高硬度粒子に
よって高い搬送力と耐摩耗性を確保できると同時に、基
材層によって張力を十分負荷でき、耐久性が向上すると
ともに、クラウン効果が十分発揮できて、搬送用ベルト
がプーリーより容易に脱落しない。
【0027】搬送時における搬送用ベルトの脱落や空回
り、被搬送部材の重みによる搬送用ベルトの弛みを防止
するために、搬送用ベルトに張力を加える必要がある
が、高硬度粒子含有層のみよりなる搬送用ベルトでは、
弾性材料の硬度が低く、弾力性に富むため、大きな伸び
を生じ易い。又、静的状態のみならず、駆動力を与える
と、搬送用ベルトの伸び側にはさらに引張り力が発生
し、搬送用ベルトは伸ばされる。その伸びは搬送用ベル
トの縮み側に吸収されるが、搬送用ベルトの硬度が低く
弾性係数が低いと、伸びが大き過ぎて縮み側が弛み、最
後には搬送用ベルトがプーリーから脱落してしまいかね
ない。このような観点からも、搬送用ベルト全体を軟ら
かくすることは、あまり得策ではない。但し、幅、厚さ
を適当に設定することで使用することも可能である。
【0028】高硬度粒子含有層のみよりなる搬送用ベル
トでは、搬送用ベルト表面の硬度が高くなり、その結
果、耐久性も若干低下することとなってしまうが、基材
層に高硬度粒子含有層よりも高い硬度の弾性材料を使用
すれば、この基材層によって張力が十分負担でき、高硬
度粒子含有層を硬化させることもなく、耐久性も向上さ
せることができるのである。又、基材層を形成したもの
は、プーリー等を損傷させることがなく、プーリー等と
の摩擦係数も従来同様に保持することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の搬送用べルトの実施形態
として、図1に示すような還流式紙幣入出金装置1にお
いて、用紙、紙幣、カード等の被搬送部材2を搬送する
ための平ベルトについて説明する。
【0030】用紙、紙幣、カード等の被搬送部材2を平
ベルトにより直線的に搬送する場合の基本構成は、図2
に示すようなものである。プーリー3a,4a間に掛け
渡した平ベルト5aとプーリー3b,4b間に掛け渡し
た平ベルト5bの搬送面同士を当接させ、テンションプ
ーリー6を平ベルト5bに押圧させて張力がかかるよう
にしてある。そして、平ベルト5a、5bの搬送面間に
用紙、紙幣、カード等の被搬送部材2を挟持し、平ベル
ト5a、5bとの間に生じる摩擦力により搬送する。
【0031】平ベルトには、通常、芯体(編布、芯線)
7の有無、配設位置により、3つの形態のものがある。
芯体7は、ベルトの機能を考え、通常は、ベルト中央部
又はプーリーが当接する駆動面側に配設するものであ
る。そして、これら3つの形態について、請求項1又は
2に記載された発明を適用すれば、図3(A)〜(C)
に示すようなものとなる。
【0032】図3(A)は、芯体7を配設しない平ベル
ト8であって、ゴム硬度15〜90のゴム材料9中に粒
径3〜300μmのセラミック粒子10を10〜70重
量%均一に含有したものである。
【0033】平ベルト8は、ゴム硬度15〜90のゴム
材料9中に粒径3〜300μmのセラミック粒子10を
10〜70重量%混入させ、よく混練させてセラミック
粒子10を均一に分散させ、所定厚さに成形した後、研
磨仕上げしたものである。研磨仕上加工の際、研削砥石
の切り込み圧力を受けたベルトの表面において、ゴム材
料9より極度に硬いセラミック粒子10が当初ゴム材料
9中に沈み込むため、最初にゴム材料9が削られ、さら
に切り込み圧が加わったとこで、次にセラミック粒子1
0が削られる。そのため、研磨加工後の平ベルト8の表
面は、セラミック粒子10が平坦なゴム材料9の表面よ
り突出した状態となる。
【0034】尚、セラミック粒子10とゴム材料9との
結合状態を良好とするため、セラミック粒子10に結合
剤を付着させた後に、ゴム材料9中に混入させるように
してもよい。結合剤としては、シラン系結合剤を使用で
きるが、ゴム材料9との密着性が良好なものであれば、
他の適宜結合剤を使用してもよい。
【0035】ゴム材料9に含有される多数のセラミック
粒子10は、平ベルト8の表面より微小量だけ突出して
いる。用紙、紙幣等の軟らかい材料からなる被搬送部材
に対しては、セラミック粒子10の先端部がその表面に
適度に喰い込むことで、一方、カード、硬貨等のやや硬
い材料からなる被搬送部材に対しては、平ベルト8に所
定圧力以上かかるとゴム材料9が弾性変形することで、
適度な搬送力を付与するようになっている。
【0036】そして、高硬度のセラミック粒子10が被
搬送部材による平ベルト8の摩耗を防止するとともに、
ゴム材料9の弾性変形がセラミック粒子10の被搬送部
材への喰い込みを最小限に抑えるため、被搬送部材を損
傷させずに、確実に搬送することができる。
【0037】又、図4(A)及び(B)に示すように、
プーリー3,4,6により平ベルト8が伸長されると、
プーリー4bの外周に沿って平ベルト8は張られ、その
時、平ベルト8は、プーリー4b軸中心からの半径の違
いにより、外周側は内周側よりも余分に伸ばされる。そ
の結果、平ベルト8の最外周部がより引っ張られるた
め、セラミック粒子10が平ベルト8の搬送面側の表面
より若干突き出し、被搬送部材を強力に搬入又は搬出す
ることができる。
【0038】加えて、平ベルト8用のプーリー3,4,
6は、通常、平ベルト8の脱落を防止するため、中央部
の盛り上がった、すなわち、中央部の外径が最も大きい
樽形状をとるが(クラウン効果)、これによって、平ベ
ルト8の中央部が特に盛り上がり、セラミック粒子10
の突出量が最大になる。従って、最も摩擦力の必要とな
る入口部で被搬送部材をセラミック粒子10によってし
っかりと捕らえることができる。
【0039】尚、図4(B)に示すように、高硬度粒子
含有層のみからなる平ベルト8を使用した場合には、平
ベルト8のゴム硬度が均一なため、外周部と内周部との
伸びの差は、一般的に、2層構造の平ベルトよりも若干
小さく、セラミック粒子10の突出量も少なくなるが、
駆動面側に高硬度粒子含有層よりも高いゴム硬度の基材
層を配置すると、平ベルトの内周部の伸びが外周部に比
べてさらに小さくなるため、外周部のセラミック粒子1
0が大きく突出する。
【0040】図3(B)は、芯体7をベルト中央部に配
設してなる平ベルト11であり、図3(C)は、芯体7
を駆動面側に配設してなる平ベルト12であるが、その
他の構成は、図3(A)に示す平ベルト8と同様であ
る。
【0041】上記の芯体(編布、芯線)7の有無、配設
位置による3つの形態について、請求項5又は6に記載
された発明を適用すれば、図5(A)〜(C)に示すよ
うなものとなる。
【0042】図5(A)は、芯体7を配設せず、駆動面
側にゴム硬度15〜90のゴム材料13よりなる基材層
14を形成し、搬送面側にゴム硬度15〜90のゴム材
料9中に粒径3〜300μmのセラミック粒子10を1
0〜70重量%均一に含有してなる高硬度粒子含有層1
5を形成してなる平ベルト16である。
【0043】平ベルト16は、ゴム硬度15〜90のゴ
ム材料9中に粒径3〜300μmのセラミック粒子10
を10〜70重量%混入させ、よく混練させてセラミッ
ク粒子10を均一に分散させ、所定厚さに成形した後、
研磨仕上げした高硬度粒子含有層15を、ゴム硬度15
〜90のゴム材料13により所定厚さに成形した後、研
磨仕上げした基材層14の表面に溶着、接着等したもの
である。
【0044】基材層14は厚さ0.5〜1.5mm、高
硬度粒子含有層15は厚さ0.2〜1.0mmとするの
が好ましい。基材層14の厚さ0.5〜1.5mmに対
して高硬度粒子含有層15の厚さを0.2〜1.0mm
としたのは、0.2mm未満では上記のような被搬送部
材への喰い込み作用と弾性変形作用とを同時に奏し得な
いからであり、1.0mmを超えると屈曲性、伸張率等
の諸特性を従来同様に保持することが難しくなるからで
ある。
【0045】平ベルト16では、高硬度粒子含有層15
により平ベルト8,11,12と同様の作用、効果を奏
することができる上に、基材層14により搬送用ベルト
に要求される屈曲性、伸張率等の諸特性を従来同様に保
持することができる。すなわち、基材層14のゴム材料
13の硬度を高硬度粒子含有層15の弾性材料9の硬度
より高くすれば、高硬度粒子含有層15によって高い搬
送力と耐磨耗性を確保できると同時に、基材層14によ
って張力を十分負荷でき、耐久性が向上するとともに、
クラウン効果の低下が防止できて、平ベルト16がプー
リーより容易に脱落しない。
【0046】図5(B)は、芯体7をベルト中央部に配
設し、駆動面側に基材層14を形成し、搬送面側に高硬
度粒子含有層15を形成してなる平ベルト17であり、
図5(C)は、芯体7を駆動面側に配設し、搬送面側に
高硬度粒子含有層15を形成し、芯体7と高硬度粒子含
有層15との間に基材層14を形成してなる平ベルト1
8であるが、その他の構成は、図5(A)に示す平ベル
ト16と同様である。
【0047】ここで、搬送面側に基材層14を形成した
平ベルト16,17は、プーリー等を損傷させることが
なく、プーリー等との摩擦係数も従来同様に保持するこ
とができるので、より好ましい。
【0048】又、芯体7を駆動面側に配設した平ベルト
18においては、芯体7によってある程度張力を負担で
き、耐久性も確保できるため、基材層14のゴム材料1
3の硬度を高硬度粒子含有層15のゴム材料9の硬度よ
り低くしてもよい。
【0049】このような平ベルト18によれば、やや硬
い材料からなる被搬送部材に対して、基材層14のゴム
材料13がより弾性変形し易く、接触圧を抑制する効果
が大きくなって、被搬送部材を損傷させることはない。
又、表面が凹凸を有する被搬送部材に対して、平ベルト
18の搬送面の微細な凹凸と被搬送部材の表面の凹凸と
がをより互いしっかりと捕らえ、より確実に搬送するこ
とができる。
【0050】尚、これまで平ベルトについて説明してき
たが、本発明は、平ベルト、丸ベルト、台形ベルト等各
種断面形状の搬送用ベルトに適用できるものである。
【0051】次に、本発明の搬送用ベルトを試作し、従
来の搬送用ベルトと特性比較を行ったので、これについ
て説明する。
【0052】(実施例1)ゴム硬度60のクロロプレン
ゴム(CR)中に平均粒径57μmの炭化珪素粒子を3
0重量%混入させ、よく混練させて均一に分散させ、所
定厚さに成形した後研磨仕上げをして、厚さ1.12m
mの本発明の搬送用ベルトAを作製した。尚、ゴム材料
のゴム硬度は、炭化珪素粒子を含有させたことにより、
68となった。
【0053】本発明の搬送用ベルトAを図6に示すよう
にプーリーに掛け渡し、下記条件により寿命加速試験を
実施した。試験に使用した装置は、図1に概略断面図で
示す還流式紙幣入出金装置である。 *試験条件 ・試験環境 室温(20℃) ・試験装置 IBM4744 還流式紙幣入出金装置 ・被搬送部材 試験用紙幣(上質紙、連量55kg) ・搬送速度 1.6m/sec ・評価ベルト BELT−2(図6参照) ・ベルト形状 平ベルト ・ベルト寸法 表2参照 ・ベルト伸長率 8% ・プーリー径 表1参照 ・プーリー位置 表1参照 ・搬送方法 カートリッジ21にある試験用紙幣2000 枚をピックアップローラー25によって1枚 づつ鑑別部26を経由してカートリッジ22 に収納させる。カートリッジ22に収納され た試験用紙幣は同様にして鑑別部26を経由 してカートリッジ21に収納させる。この時 、折れたり破れたりして還流に不適当な試験 用紙幣はカートリッジ24に回収し、不足分 はカートリッジ23より補充させ、上記動作 を繰り返す。 ・搬送枚数 300万枚
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】(実施例2)ゴム硬度30のクロロプレン
ゴム(CR)中に平均粒径57μmの炭化珪素粒子を3
0重量%混入させ、よく混練させて均一に分散させ、所
定厚さに成形した後研磨仕上げをして、厚さ0.3mm
の高硬度粒子含有層を形成した。ゴム硬度70のクロロ
プレンゴム(CR)を所定厚さに成形した後研磨仕上げ
をして、厚さ0.7mmの基材層を形成し、この表面に
高硬度粒子含有層を溶着して、厚さ1.04mmの本発
明の搬送用ベルトBを作製した。尚、高硬度粒子含有層
のゴム材料のゴム硬度は、セラミック粒子を含有させた
ことにより、37となった。そして、本発明の搬送用ベ
ルトBを使用し、実施例1と同様の条件により寿命加速
試験を実施した。
【0057】(比較例1)ゴム硬度70のクロロプレン
ゴム(CR)を所定厚さに成形した後研磨仕上げをし
て、厚さ1.05mmの従来の搬送用ベルトを作製し
た。そして、従来の搬送用ベルトを使用し、実施例1と
同様の条件により寿命加速試験を実施した。
【0058】寿命加速試験を実施した結果について、各
種特性毎に本発明の搬送用ベルトA,Bと従来の搬送用
ベルトを対比したものを表3に示す。
【0059】
【表3】
【0060】表3において、搬送力とは、搬送用ベルト
の搬送面間に被搬送部材を挟み、被搬送部材を引き抜く
際に被搬送部材が動き始める時の力をいい、摩擦係数と
は比例関係にあるものである。本実施例においては、図
7に示すように、プーリーA1とC1との間に被搬送部
材2を挟み、この一端部をバネ秤27で引っ張って測定
した。
【0061】表3に示すように、本発明の搬送用ベルト
A,Bは、従来の搬送用ベルトに比較して、搬送力すな
わち摩擦係数及び耐摩耗性に関して顕著な特性向上が見
られる。
【0062】従来の搬送用ベルトでは、製造時の研磨工
程によってできた微細な凹凸を有する表面が、使用する
に従って磨耗して平坦になってしまうため、次第に摩擦
係数が低下してしまう。これに対し、本発明の搬送用ベ
ルトA,Bでは、セラミック粒子が存在するために、ベ
ルト表面が均一に削りとられることがなく、長期間使用
後も表面の凹凸が保持され、摩擦係数の低下が抑制され
る。
【0063】次に、本発明の搬送用ベルトがカードに与
える損傷の程度を調べた。
【0064】(実施例3)磁気ストライプテープを貼付
した試験用カード28を用い、搬送用ベルトAを使用し
て、上記寿命加速試験と同条件で100回、1枚の試験
用カード28を連続搬送させた。そして、試験用カード
28上の磁気ストライプテープの表面を図8に示すよう
に磁気ヘッド29で擦過し、記録された磁気情報を増幅
回路30の出力端におけるアナログ電圧波形で観測し
た。
【0065】(実施例4)同様に、搬送用ベルトBを使
用して、寿命加速試験を実施した後の試験用カード上の
磁気ストライプテープの表面を図8に示すように磁気ヘ
ッド29で擦過し、記録された磁気情報を増幅回路30
の出力端におけるアナログ電圧波形で観測した。
【0066】上記いずれの磁気情報の観測波形も、試験
用カードの長さ方向に亘って最大電圧及び電圧振幅が一
定かつ規則的であり、本発明の搬送用ベルトA,Bによ
って搬送された場合には、磁気情報は十分保持されてい
ることが分かった。
【0067】
【発明の効果】本発明の搬送用ベルトは、摩擦係数が高
く、その摩擦係数が温湿度等の環境変化に影響されず十
分な耐摩耗性を有し、そして、表面の摩擦係数の経年変
化も小さい。
【0068】本発明の搬送用ベルトによれば、軟らかい
材料からなる被搬送部材に対しては、高硬度粒子の先端
部がその表面に適度に喰い込むことで、やや硬い材料か
らなる被搬送部材に対しては、搬送用ベルトに所定圧力
以上かかると弾性材料が弾性変形することで、被搬送部
材に適度な搬送力を付与することができる。表面が凹凸
を有する被搬送部材に対しては、搬送用ベルトの搬送面
に形成された微細な凹凸と被搬送部材の表面の凹凸とが
互いをしっかりと捕らえ、より確実に搬送することがで
きる。
【0069】又、高硬度粒子が被搬送部材による搬送用
ベルトの短期間での大幅な摩耗を防止するとともに、弾
性材料の弾性変形が高硬度粒子の被搬送部材への喰い込
みを最小限に抑えるため、被搬送部材を損傷させず、確
実に搬送することができる。
【0070】弾性材料よりなる基材層と、弾性材料中に
高硬度粒子を含有してなる高硬度粒子含有層とから構成
される本発明の搬送用ベルトによれば、高硬度粒子含有
層により上記作用、効果を奏することができる上に、基
材層により搬送用ベルトに要求される屈曲性、伸張率等
の諸特性を従来同様に保持することができる。又、基材
層を駆動面側に形成したものは、プーリー等を損傷させ
ることがなく、プーリー等との摩擦係数、伸張率、屈曲
率をも従来同様に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】還流式紙幣入出金装置の概略断面図である。
【図2】搬送用ベルトにより直線的に搬送する場合の基
本構成を示す説明図である。
【図3】ゴム材料中にセラミック粒子を含有してなる本
発明の搬送用ベルトを3つの形態の平ベルトに適用した
ものであり、(A)は、芯体を配設しないもの、(B)
は、芯体をベルト中央部に配設したもの、(C)は、芯
体を駆動面側に配設したものの断面図である。
【図4】セラミック粒子が平ベルトの搬送面側の表面よ
り若干突き出し、その突出量が変動する様子を示す説明
図である。
【図5】ゴム材料よりなる基材層と、ゴム材料中にセラ
ミック粒子を含有してなる高硬度粒子含有層とから構成
される本発明の搬送用ベルトを3つの形態の平ベルトに
適用したものであり、(A)は、芯体を配設せず、搬送
面側に高硬度粒子含有層を形成したもの、(B)は、芯
体をベルト中央部に配設し、搬送面側に高硬度粒子含有
層を形成したもの、(C)は、芯体を駆動面側に配設
し、搬送面側に高硬度粒子含有層を形成したものの断面
図である。
【図6】図1に示す還流式紙幣入出金装置の要部断面図
である。
【図7】搬送力の測定方法を示す説明図である。
【図8】試験用カードに記録された磁気情報をアナログ
電圧波形として観測する方法を示す説明図である。
【符号の説明】
5,8,11,12,16,17,18 平ベルト 7 芯体 9 ゴム材料 10 セラミック粒子 13 ゴム材料 14 基材層 15 高硬度粒子含有層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 391035902 ケイ・アール・ディコーポレーション株式 会社 神奈川県座間市小松原2丁目42番6号 (74)上記1名の代理人 弁理士 竹内 三郎 (外1名 ) (72)発明者 澤 勉 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社大和事業所内 (72)発明者 竹之下 博敬 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社大和事業所内 (72)発明者 小松 弘英 神奈川県横浜市青葉区あかね台1丁目4番 地9

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料中に高硬度粒子を含有する搬送
    用ベルトであって、前記高硬度粒子は、被搬送部材の搬
    送時に、前記弾性材料の弾力性によって搬送面より突出
    でき、前記被搬送部材の形状又は硬度に応じて、その突
    出量が変動することを特徴とする搬送用ベルト。
  2. 【請求項2】 ゴム硬度15〜90に相当する硬度を有
    する弾性材料中に粒径3〜300μmの高硬度粒子を1
    0〜70重量%含有してなる搬送用ベルト。
  3. 【請求項3】 前記搬送用ベルトは芯体をベルト中央部
    に配設したものであることを特徴とする請求項2に記載
    の搬送用ベルト。
  4. 【請求項4】 前記搬送用ベルトは芯体を駆動面側に配
    設したものであることを特徴とする請求項2に記載の搬
    送用ベルト。
  5. 【請求項5】 弾性材料よりなる基材層と、弾性材料中
    に高硬度粒子を含有してなる高硬度粒子含有層とから構
    成される搬送用ベルトであって、 前記高硬度粒子は、被搬送部材の搬送時に、前記弾性材
    料の弾力性によって搬送面より突出でき、前記被搬送部
    材の形状又は硬度に応じて、その突出量が変動すること
    を特徴とする搬送用ベルト。
  6. 【請求項6】 ゴム硬度15〜90に相当する硬度を有
    する弾性材料よりなる基材層と、ゴム硬度15〜90に
    相当する硬度を有する弾性材料中に粒径3〜300μm
    の高硬度粒子を10〜70重量%含有してなる高硬度粒
    子含有層とから構成される搬送用ベルト。
  7. 【請求項7】 前記搬送用ベルトは芯体をベルト中央部
    に配設したものであって、前記基材層を駆動面側に形成
    し、前記高硬度粒子含有層を搬送面側に形成したもので
    あることを特徴とする請求項6に記載の搬送用ベルト。
  8. 【請求項8】 前記搬送用ベルトは芯体を駆動面側に配
    設したものであることを特徴とする請求項6に記載の搬
    送用ベルト。
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