JPH11116410A - 防菌、防黴、防藻組成物 - Google Patents

防菌、防黴、防藻組成物

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JPH11116410A
JPH11116410A JP30360197A JP30360197A JPH11116410A JP H11116410 A JPH11116410 A JP H11116410A JP 30360197 A JP30360197 A JP 30360197A JP 30360197 A JP30360197 A JP 30360197A JP H11116410 A JPH11116410 A JP H11116410A
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JP
Japan
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triazine
antifungal
alkyl group
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JP30360197A
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English (en)
Inventor
Hisao Kubota
尚生 窪田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低濃度で長期に亙り効果を発揮する防菌、防
黴、防藻組成物の提供。 【解決手段】トリアジン化合物、イソチアゾリン化合
物、トリアセチルシクロデキストリン、必要によりさら
にベンズイミダゾール化合物を配合することにより、持
続した相乗効果が発揮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトリアジン化合物の
少なくとも1種、イソチアゾリン化合物の少なくとも1
種およびトリアセチルα−、β−およびγ−シクロデキ
ストリン(以下、これら3つの化合物を総称してトリア
セチルシクロデキストリンということがある。)の少な
くとも1種と必要によりさらにベンズイミダゾール化合
物の少なくとも1種を含有してなる防菌、防黴、防藻組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】産業用水の需要の増加に伴い、再循環用
水系の利用が盛んに行われているが、このような利用に
際し細菌やカビ等の微生物の増殖の抑制は重要な問題で
ある。また、これら産業用水以外にも産業資材の多様化
に伴い、微生物の増殖による災害のみならず藻の発生に
よる災害も広範にわたっている。とりわけ、水性エマル
ション型塗料、溶剤型塗料、塩ビなどのプラスチック製
品、農業用ビニルフィルム、工業用冷却水などにおける
菌、黴、藻類発生災害に対する対策が急務とされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在一般に使用されて
いる工業用防菌、防黴、防藻組成物は比較的低毒性では
あるが、その使用量をできるだけ少なくすることは公害
や環境面ならびに防菌、防黴、防藻処理のコスト低減の
観点から望ましいことである。また、屋外用塗料や農業
用ビニルフィルムなど屋外で使用されるものは長時間強
い太陽光線に曝されるし、水性アクリルエマルション塗
料などは弱アルカリ性であるので、これらに配合する組
成物は紫外線やアルカリに対しても安定であることが要
求される。また、薬剤が塗膜やフィルムから溶出する
と、その効果は長続きしない。そこでより少ない使用量
でより長期に亙り効果を発揮し、耐候性、耐薬品性に優
れる防菌、防黴、防藻組成物の研究が行われてきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題に鑑み本発明者
らは菌、黴、藻類に対する防除効果が高く、且つその効
果が長期持続するような組成物を得るため鋭意研究を行
った結果、特定のトリアジン化合物と特定のイソチアゾ
リン化合物およびトリアセチルシクロデキストリンさら
に必要により特定のベンズイミダゾール化合物を配合し
た組成物が、相乗的に効果を発揮し、且つその効果が長
期持続することを知見した。そしてその知見を基にさら
に研究を重ね本発明を完成するに至った。すなわち本発
明は、(1)一般式(I)
【化4】 (式中、R1およびR2は水素原子または置換基を有してい
てもよいアルキル基、R3および R4は置換基を有してい
てもよいアルキル基または置換基を有していてもよいシ
クロアルキル基、X はハロゲン原子またはアルキルチオ
基を表す。)で示されるトリアジン化合物、一般式(II)
【化5】 (式中、R5はアルキル基、R6およびR7は、ともに水素で
あるか、または一方が水素で他方がハロゲン原子を表
す。)で示されるイソチアゾリン化合物およびトリアセ
チルα−,β−およびγ−シクロデキストリンの少なく
とも1種を含有してなる防菌、防黴、防藻組成物、
【0005】(2)前記一般式(I)におけるR1および
R2が水素原子またはC1-4アルキル基であり、R3およびR
4がC1-4アルコキシ基によって置換されていてもよいC
1-5アルキル基またはC1-4アルコキシ基によって置換さ
れていてもよいC3-6シクロアルキル基、Xがハロゲン
原子またはC1-4アルキルチオ基である前記(1)記載
の防菌、防黴、防藻組成物、(3)前記一般式(II)に
おけるR5がC1-18アルキル基であり、R6およびR7がとも
に水素であるか、または一方が水素で他方がクロルであ
る前記(1)記載の防菌、防黴、防藻組成物、(4)ト
リアセチルα−,β−およびγ−シクロデキストリンか
ら選ばれた少なくとも1種が、トリアセチルα−、また
はβ−シクロデキストリンである前記(1)記載の防
菌、防黴、防藻組成物、(5)一般式(I)で表される
トリアジン化合物、一般式(II)で表されるイソチアゾ
リン化合物およびトリアセチルα−,β−およびγ−シ
クロデキストリンから選ばれた少なくとも1種をモル比
で0.3〜5:1:0.2〜3の範囲内で含有する前記
(1)記載の防菌、防黴、防藻組成物、(6)一般式
(I)で示されるトリアジン化合物が、2−メチルチオ
−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−
s−トリアジン、 2−クロロ−4,6−ジエチルアミノ
−s−トリアジン、2−クロロ−4−エチルアミノ−6
−イソプロピルアミノ−s−トリアジンおよび2−メチ
ルチオ−4−エチルアミノ−6−(1,2−ジメチルプ
ロピルアミノ)−s−トリアジンからなる群から選ばれ
た少なくとも1種であり、一般式(II)で示されるイソ
チアゾリン化合物が、2−n−オクチル−4−イソチア
ゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソ
チアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−n−オクチル
−4−イソチアゾリン−3−オンおよび4−クロロ−2
−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンからな
る群から選ばれた少なくとも1種であり、トリアセチル
α−、β−およびγ−シクロデキストリンから選ばれた
少なくとも1種がトリアセチルα−、またはβ−シクロ
デキストリンである前記(1)記載の防菌、防黴、防藻
組成物、
【0006】(7)さらに一般式(III)
【化6】 (式中、A環は置換されていてもよいベンゼン環を、Z
は−NHCOOR8(式中、R8はアルキル基を示す。)で示さ
れる基またはチアゾリル基を示す。)で表されるベンズ
イミダゾール化合物を含有する前記(1)記載の防菌、
防黴、防藻組成物、(8)一般式(III)で表されるベ
ンズイミダゾール化合物を一般式(II)で示されるイソ
チアゾリン化合物1モルに対し0.2〜3.0モルの範
囲で含有する前記(7)記載の防菌、防黴、防藻組成
物、(9)一般式(III)におけるA環が置換基を有し
ないか、またはハロゲン原子またはC1-4アルキル基で
置換されたベンゼン環であり、R8がC1-8アルキル基で
あるか、またはZがチアゾリル基である前記(7)記載
の防菌、防黴、防藻組成物、および(10)さらにメチ
ル 2−ベンズイミダゾールカルバメート、エチル 2
−ベンズイミダゾールカルバメートおよび2−(4−チ
アゾリル)ベンズイミダゾールからなる群から選ばれた
少なくとも1種を含有してなる前記(6)記載の防菌、
防黴、防藻組成物、である。
【0007】
【発明の実施の形態】前記一般式(I)で表されるトリ
アジン化合物において、R1およびR2で示される置換基
を有していてもよいアルキル基のアルキル基としては、
例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチルなどのC1-4
アルキル基があげられ、その置換基としては、例えば、
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキ
シ、n−ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシなどの
C1-4アルコキシ基、例えばメトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、n−ブトキシカルボニルなどのC1-4
アルコキシカルボニル基、ヒドロキシル基、アミノ基、
カルボキシル基、シアノ基、塩素、臭素などのハロゲン
原子などがあげられる。R3およびR4で示される置換基
を有していてもよいアルキル基のアルキル基としては、
例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチ
ル、イソペンチルなどのC1-5アルキル基が挙げられ、
置換基としてはR1およびR2で示されるアルキル基の置
換基と同様のものがあげられる。また、R3およびR4で
示されるシクロアルキル基としては、例えば、シクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ルなどのC3-6シクロアルキル基があげられ、その置換
基としては、R1およびR2における置換基と同様のもの
があげられる。Xはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などの
ハロゲン原子またはメチルチオ、エチルチオ、n−プロ
ピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブ
チルチオなどのC1-4アルキルチオ基があげられる。
(I)式で示されるトリアジン化合物の中で好ましいも
のはR1,R2が水素原子またはC1-4アルキル基、R3,
R4が置換されていないかまたはC1-4アルコキシ基で置
換されたC1-5アルキル基またはシクロプロピル基、X
が塩素、メチルチオ、エチルチオである化合物である。
このトリアジン化合物は塩基のままでもよくまた塩酸、
硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸との塩、酢酸、プロピ
オン酸、パラトルエンスルホン酸などの有機酸との塩の
形であってもよい。
【0008】式(I)で示されるトリアジン化合物の好
ましい具体例としては、たとえば、2−メチルチオ−4
−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−
トリアジン、2−クロロ−4,6−ジエチルアミノ−s−
トリアジン、2−クロロ−4−エチルアミノ−6−イソ
プロピルアミノ−s−トリアジンおよび2−メチルチオ
−4−エチルアミノ−6−(1,2−ジメチルプロピル
アミノ)−s−トリアジンなどが挙げられる。一般式(I
I)で示されるイソチアゾリン化合物において、R5で示
されるアルキル基としてはたとえばC1-18の直鎖状また
は分枝状のアルキル基があげられ、好ましくはC1-3ま
たはC6-12アルキル基、さらに好ましくはメチル、エチ
ル、n−オクチルがあげられる。R6またはR7で示される
ハロゲンとしては、たとえばフルオロ、クロロ、ブロモ
などのハロゲンがあげられ、その中で好ましいものはク
ロロである。一般式(II)で示されるイソチアゾリン化
合物の具体例としては、2−メチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン
−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾ
リン−3−オン、5−クロロ−2−n−オクチル−4−
イソチアゾリン−3−オン、4−クロロ−2−n−オク
チル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロ
ロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン
などがあげられる。
【0009】本発明に用いられるトリアセチルα−,β
−およびγ−シクロデキストリンは下記一般式(IV)で
示される化合物で、nが6の場合がα−体、nが7の場
合がβ−体、そしてnが8の場合がγ−体である。
【化7】 (式中R9はアセチル基であり、nは6、7または8で
ある。) 本発明においてはトリアセチルα−、β−およびγ−シ
クロデキストリンの少なくともその1種を用いればよ
く、2種以上を併用してもよい。それらα−,β−およ
びγ−体の中では、α−およびβ−体が、特にβ−体が
本発明の効果を発揮させるのに有利である。
【0010】前記一般式(III)で表されるベンズイミ
ダゾール化合物においてA環は置換されていてもよいベ
ンゼン環を示す。A環で表されるベンゼン環の置換基と
しては、例えばヒドロキシル基、ハロゲン原子(例え
ば、塩素、フッ素、臭素およびヨウ素等)、シアノ基、
アミノ基、カルボキシル基、アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル等のC1-4アルキル基等)および
アルコキシ基(たとえばメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ等のC1-4アルコキシ基等)等が挙げられ、好ましく
は、例えば、ハロゲン原子、C1-4アルキル基等が挙げ
られ、特に好ましくは、メチル、エチル、プロピル等の
C1-3アルキル基が挙げられる。これらの置換基は、同
一または相異なって1ないし4個、好ましくは1または
2個置換してもよい。ZはNHCOOR8(R8はアルキル
基を示す。)で示される基またはチアゾリル基である。
R8で示されるアルキル基としては、例えばメチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル、n−ヘプチルおよびn−オクチルな
どのC1-8のアルキル基が挙げられ、好ましいものとし
てはメチル、エチル、n−プロピルなどのC1-3のアル
キル基が挙げられる。チアゾリル基としては4−チアゾ
リル、5−チアゾリルなどが挙げられる。
【0011】この一般式(III)で示されるベンズイミ
ダゾール化合物は、その塩、例えば塩酸塩、硝酸塩、リ
ン酸塩などの無機酸塩や、パラトルエンスルフォン酸
塩、メチルスルフォン酸塩などの有機酸塩の形で使用し
てもよい。一般式(III)で示されるベンズイミダゾー
ル化合物およびその塩の具体例としては、例えば、メチ
ル 2−ベンズイミダゾールカーバメート、エチル 2
−ベンズイミダゾールカーバメート、2−(4−チアゾ
リル)ベンズイミダゾール、メチル 2−ベンズイミダ
ゾールカーバメートの硝酸塩、エチル 2−ベンズイミ
ダゾールカーバメートの硝酸塩、2−(4−チアゾリ
ル)ベンズイミダゾールの塩酸塩、メチル 2−ベンズ
イミダゾールカーバメートのp−トルエンスルホン酸
塩、エチル 2−ベンズイミダゾールカーバメートのp
−トルエンスルホン酸塩、2−(4−チアゾリル)ベン
ズイミダゾールのp−トルエンスルホン酸塩などが挙げ
られる。本発明の防菌、防黴、防藻組成物において、化
合物(I)と化合物(II)の組み合わせの中で特に、2
−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロ
ピルアミノ−s−トリアジンと2−n−オクチルイソチ
アゾリン−3−オンの組み合わせおよびさらにメチル
2−ベンズイミダゾールカルバメートとの組み合わせは
防菌、防黴、防藻効果において優れた相乗効果を発揮す
る。また、本発明の組成物においては、トリアセチルシ
クロデキストリンの配合により、有効成分の塗膜やフィ
ルムからの溶出が抑制され、効果が長期持続するものと
思われる。
【0012】本発明のトリアジン化合物(I)、イソチ
アゾリン化合物(II)およびトリアセチルシクロデキス
トリン、必要によりさらにベンズイミダゾール化合物
(III)を含有する組成物は、液剤(水懸濁剤、油
剤)、固形剤(粒剤、細粒剤、粉剤)、ペースト剤など
の剤型として使用できる。液剤やペースト剤として用い
るためには、水や有機溶媒の希釈剤を使用してもよい。
該有機溶媒としては、例えば、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアル
コール、ブチルアルコール等のアルコール系溶媒、例え
ば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン等のケトン系溶媒、例えば、ジクロロエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶
媒、例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエー
テル系溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性極性溶
媒、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ト
リプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコ
ール系溶媒が挙げられる。好ましくはグリコール系溶
媒、特に好ましくはエチレングリコール、ジエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル等が挙げられる。
【0013】本発明の組成物におけるトリアジン化合物
(I)、イソチアゾリン化合物(II)およびトリアセチ
ルシクロデキストリンの配合割合は、モル比で0.3〜
5:1:0.2〜3、好ましくは0.5〜3:1:0.5
〜2の範囲内である。さらにベンズイミダゾール化合物
(III)が配合される場合は、化合物(II)に対しモル
比で0.2〜3.0、好ましくは0.5〜2の範囲内で使
用される。本発明の組成物は、水性エマルション塗料、
溶剤型塗料、水性ラテックス、接着剤、紙パルプ工程で
用いる水、工業用冷却水などに配合され、防菌、防黴、
防藻効果を発揮する。本発明の組成物は更に他の防カビ
殺菌剤の配合も可能である。その場合配合剤の種類によ
って用いる希釈剤たとえば水、有機溶媒の比率を変える
ことができる。さらに、本発明においてはその目的、用
途等において公知の添加剤、例えば界面活性剤、酸化防
止剤等を添加してもよい。殺菌剤としては、例えば3−
ヨード−2−プロピニル−ブチル−カーバメート、ジヨ
ードメチル−p−トルイルスルホン、p−クロロフェニ
ル−3−ヨードプロパルギルフォルマールなどの有機ヨ
ウ素系化合物、たとえば、4,5−ジクロロ−1,2−
ジチオール−3−オンなどのチオール系化合物、たとえ
ば、3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフ
ェン−1,1−ジオキシドなどのチオフェン系化合物、
たとえば、テトラメチルチウラムジスルフィドなどのチ
オカーバメート系化合物、たとえば、2,4,5,6−
テトラクロロイソフタロニトリルなどのニトリル系化合
物、たとえば、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−
フタルイミド、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−
N,N′−ジメチル−N−フェニル−スルファミドなど
のハロアルキルチオ系化合物、たとえば、2,3,5,
6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン
などのピリジン系化合物、たとえば、ジンクピリチオ
ン、ナトリウムピリチオンなどのピリチオン系化合物な
どが挙げられる。
【0014】これら殺菌剤の配合割合は剤型及び使用目
的によって異なるが、一般には製剤全体に対し、0.1
〜99.9重量%となるように製造することができる。
例えば溶液剤の時には0.1〜30重量%、水和剤の場
合には10〜80重量%、粉剤の場合には10〜99.
9重量%、懸濁剤の場合には0.1〜90重量%程度と
するのが好ましい。尚その使用目的に応じ適用物質への
添加量を調節することにより約0.005〜20重量
%、好ましくは0.01〜1重量%程度の有効成分濃度
として作用させることが好ましい。該界面活性剤として
は、石鹸類、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活
性剤、カチオン系界面活性剤、両イオン界面活性剤、高
分子界面活性剤等、公知の界面活性剤を用いることがで
きる。中でもノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活
性剤が好ましく用いられる。該ノニオン系界面活性剤と
しては、ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、酸化
エチレンと酸化プロピレンブロック共重合物等が挙げら
れる。該アニオン系界面活性剤としては、アルキルベン
ゼンスルホン酸金属塩、アルキルナフタレンスルホン酸
金属塩、ポリカルボン酸型界面活性剤、ジアルキルスル
ホコハク酸エステル金属塩、ポリオキシエチレンジスチ
レン化フェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩、
リグニンスルホン酸金属塩等が挙げられ、金属塩として
はナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等が挙げ
られる。
【0015】該酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェノール、2,2′−メチレンビ
ス〔4−メチル−6−t−ブチルフェノール〕等のフェ
ノール系酸化防止剤、アルキルジフェニルアミン、N,
N′−ジ−s−ブチル−p−フェニレンジアミン等のア
ミン系酸化防止剤等が挙げられる。これら、界面活性剤
及び酸化防止剤は、例えば液剤の場合、液剤100重量
部に対して0.1〜5重量部添加される。本発明の組成
物は配合する対象物の種類に応じて、トリアジン化合物
(I)、イソチアゾリン化合物(II)およびトリアセチ
ルシクロデキストリン、必要によりさらにベンズイミダ
ゾール化合物(III)の合計濃度が通常0.1〜90重量
%、好ましくは1〜80重量%程度となるように配合す
ることができる。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例、比較例及び試験例を示
して本発明をさらに説明するが、本発明はこれらに限定
されるものではない。なお、以下の説明においては化合
物名を次の通り略記する。2−メチルチオ−4−t−ブ
チルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジ
ン:トリアジン(I) 2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン:O
IT トリアセチルβ−シクロデキストリン:トリアセチルβ
CD メチル 2−ベンズイミダゾールカーバメート:MBC また、%及び部は各々重量%及び重量部である。 実施例1 OIT50g、トリアセチルβCD 300gを酢酸エチ
ル500mlに溶解し、4時間撹拌した。得られた液を
エバポレーターで濃縮乾固し、その残渣にトリアジン
(I)50g、水550g、エマルゲンA−90(ノニ
オン界面活性剤、花王(株)製)50gを加えて2時間
撹拌した。得られた懸濁液の粒子をさらに細かくするた
めビーズミル(ビーズの直径:2mm)を用いて懸濁粒子
を粉砕し、安定な懸濁剤を調製した。
【0017】実施例2 OIT50g、トリアセチルβCD 400g、エマルゲ
ンA−90 50gおよび水450gを混合し24時間
撹拌した。ついでトリアジン(I)50gを加え、さら
に2時間撹拌した。得られた懸濁液の粒子をさらに細か
くするためをビーズミル(ビーズの直径:2mm)を用い
て懸濁粒子を粉砕し、安定な懸濁剤を調製した。 実施例3 OIT50g、トリアセチルβCD 200g、トリアジ
ン(I)50g、水650gおよびエマルゲンA−90
を50g用いて、実施例1と同様の操作により安定な懸
濁剤を調製した。 実施例4 OIT50g、MBC50g、トリアセチルβCD 30
0g、トリアジン(I)50g、水500gおよびエマ
ルゲンA−90を50g用いて、実施例1と同様の操作
により安定な懸濁剤を調製した。
【0018】比較例1 OIT50g、トリアジン(I)50g、エマルゲンA
−90を50gおよび水850g用いて実施例2と同様
の操作により安定な懸濁剤を調製した。 比較例2 OIT50g、トリアジン(I)50g、MBC 50
g、エマルゲンA−90を50gおよび水800g用い
て実施例2と同様の操作により安定な懸濁剤を調製し
た。
【0019】試験例1 1)防藻試験 実施例1〜4および比較例1、2で得られた製剤の塗料
に対する防藻効果を試験した。その結果を〔表1〕に示
す。供試藻液は、Allen(アレン)液体培地で培養した Ch
lamydomonas reinhardtii(クラミドモナス レインハル
ドディー)、 Euglena gracilis(ユーグレナ グラシリ
ス)、Chlorella sp.(クロレラ エスピー)、Phormidi
um ramosum(ホルミディウム ラモースム)、Ulothrix
variabilis(ウロスリックス ヴァリアビリス)、Osci
llatoria neglecta(オスシラトリア ネグレクタ)の混
合液を用いた。供試塗料はアクリル−スチレン系エマル
ション塗料を用い、これに〔表1〕に掲げた濃度となる
ように製剤を塗料に添加し、No.5定性濾紙上に濾紙
と等重量の塗料を均一に塗布して乾燥後、次の試験法に
より防藻効果を評価した。試験法および判定基準は次の
とおりである。
【0020】試験法 (1)塗料試料を30×30mmに切断して、(a)温度
40℃の水200mlに24時間浸漬し、ついでこれを引
き上げて(b)の紫外線照射を1日行い、この操作を5
回繰り返した。 (2)オートクレーブで滅菌した Allen´s 寒天培地を
直径9cmのペトリ皿中に注いで凝固させた寒天平板の中
央に試験片を貼付した。 (3)6種混合藻液を噴霧した後、16時間は光を照
射、8時間は非照射、25℃の環境で培養した。 (4)培養後、4週目に試験片上における藻の生育程度
を判定した。 判定基準 −:試験面に藻の生育が全く認められないもの。 ±:試験面に藻の生育がごくわずかに認められるもの。 +:試験面の1/3以下に藻の生育が認められるもの。 ++:試験面の2/3以下に藻の生育が認められるも
の。 +++:試験面の2/3以上に藻の生育が認められるも
の。
【0021】2)防黴試験 実施例1〜4および比較例1,2で得られた製剤の塗料
に対する防黴効果を試験した。その結果を〔表1〕に示
す。供試黴液は、ポテトデキストローズ液体寒天培地で
培養したクラドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cl
adosporium cladosporioides)、ムコール・スピネッセ
ンス(Mucor spinesens)、ロドトルラ・ルブラ(Rhodo
torula rubra)、サッカロマイセス・セレビシアエ(Sa
ccharomyces cerevisiae)およびアルタナリア・スピシ
ーズ(Alternaria sp.)をサブロー培地液に混合したも
のを用いた。供試塗料はアクリル−スチレン系エマルシ
ョン塗料を用い、これに〔表1〕に掲げた濃度となるよ
うに製剤を塗料に添加し、No.5定性濾紙上に濾紙と
等重量の塗料を均一に塗布して乾燥後、次の試験法によ
り防黴効果を評価した。試験法および判定基準は次のと
おりである。
【0022】試験法 (1)塗料試料を30×30mmに切断して、(a)温度
40℃の水200mlに24時間浸漬し、ついでこれを引
き上げて(b)の紫外線照射を1日行い、この操作を5
回繰り返した。 (2)オートクレーブで滅菌したサブロー培地を直径9
cmのペトリ皿中に注いで凝固させた寒天平板の中央に試
験片を貼付した。 (3)5種混合黴液を噴霧した後、28℃の環境で培養
した。 (4)培養後、4週後の黴の生育程度を判定した。 判定基準 −:試験面に黴の生育が全く認められないもの。 ±:試験面に黴の生育がごくわずかに認められるもの。 +:試験面の1/3以下に黴の生育が認められるもの。 ++:試験面の2/3以下に黴の生育が認められるも
の。 +++:試験面の2/3以上に黴の生育が認められるも
の。
【0023】3)防藻試験および防黴試験の判定結果
【表1】 上記〔表1〕から明らかなように、トリアセチルシクロ
デキストリンを配合した実施例1〜4の製剤は、それを
配合しなかった比較例1及び2の製剤に比して4週間後
の防藻および防黴効果において明らかに優っていた。
【0024】
【発明の効果】本発明のトリアジン化合物、イソチアゾ
リン化合物、トリアセチルシクロデキストリン必要によ
りさらにベンズイミダゾール化合物を配合した防菌、防
黴、防藻組成物は、広い範囲の菌、黴、藻類の防除に有
効で、その効果は長期に亙って持続し、耐候性、耐薬品
性にも優れ液剤として好適に用いることができる工業用
防藻剤組成物である。特に水性エマルション塗料、溶剤
型塗料、接着剤、皮革、塩化ビニルなどのプラスチック
製品、紙パルプ工程に使用される水、工業用冷却水など
に添加する工業用防菌、防黴、防藻剤として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 5/14 C09D 5/14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、R1およびR2は水素原子または置換基を有してい
    てもよいアルキル基、R3および R4は置換基を有してい
    てもよいアルキル基または置換基を有していてもよいシ
    クロアルキル基、X はハロゲン原子またはアルキルチオ
    基を表す。)で示されるトリアジン化合物、一般式(II) 【化2】 (式中、R5はアルキル基、R6およびR7は、ともに水素で
    あるか、または一方が水素で他方がハロゲン原子を表
    す。)で示されるイソチアゾリン化合物およびトリアセ
    チルα−,β−およびγ−シクロデキストリンの少なく
    とも1種を含有してなる防菌、防黴、防藻組成物。
  2. 【請求項2】前記一般式(I)におけるR1およびR2が水
    素原子またはC1-4アルキル基であり、R3およびR4がC
    1-4アルコキシ基によって置換されていてもよいC1-5ア
    ルキル基またはC1-4アルコキシ基によって置換されて
    いてもよいC3-6シクロアルキル基、Xがハロゲン原子
    またはC1-4アルキルチオ基である請求項1記載の防
    菌、防黴、防藻組成物。
  3. 【請求項3】前記一般式(II)におけるR5がC1-18アル
    キル基であり、R6およびR7がともに水素であるか、また
    は一方が水素で他方がクロルである請求項1記載の防
    菌、防黴、防藻組成物。
  4. 【請求項4】トリアセチルα−,β−およびγ−シクロ
    デキストリンから選ばれた少なくとも1種が、トリアセ
    チルα−、またはβ−シクロデキストリンである請求項
    1記載の防菌、防黴、防藻組成物。
  5. 【請求項5】一般式(I)で表されるトリアジン化合
    物、一般式(II)で表されるイソチアゾリン化合物およ
    びトリアセチルα−,β−およびγ−シクロデキストリ
    ンから選ばれた少なくとも1種をモル比で0.3〜5:
    1:0.2〜3の範囲内で含有する請求項1記載の防
    菌、防黴、防藻組成物。
  6. 【請求項6】一般式(I)で示されるトリアジン化合物
    が、2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シク
    ロプロピルアミノ−s−トリアジン、 2−クロロ−4,
    6−ジエチルアミノ−s−トリアジン、2−クロロ−4
    −エチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−s−トリア
    ジンおよび2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−
    (1,2−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリアジン
    からなる群から選ばれた少なくとも1種であり、一般式
    (II)で示されるイソチアゾリン化合物が、2−n−オ
    クチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−
    2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロ
    ロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン
    および4−クロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾ
    リン−3−オンからなる群から選ばれた少なくとも1種
    であり、トリアセチルα−、β−およびγ−シクロデキ
    ストリンから選ばれた少なくとも1種がトリアセチルα
    −、またはβ−シクロデキストリンである請求項1記載
    の防菌、防黴、防藻組成物。
  7. 【請求項7】さらに一般式(III) 【化3】 (式中、A環は置換されていてもよいベンゼン環を、Z
    は−NHCOOR8(式中、R8はアルキル基を示す。)で示さ
    れる基またはチアゾリル基を示す。)で表されるベンズ
    イミダゾール化合物を含有する請求項1記載の防菌、防
    黴、防藻組成物。
  8. 【請求項8】一般式(III)で表されるベンズイミダゾ
    ール化合物を一般式(II)で示されるイソチアゾリン化
    合物1モルに対し0.2〜3.0モルの範囲で含有する
    請求項7記載の防菌、防黴、防藻組成物。
  9. 【請求項9】一般式(III)におけるA環が置換基を有
    しないか、またはハロゲン原子またはC1-4アルキル基
    で置換されたベンゼン環であり、R8がC1-8アルキル基
    であるか、またはZがチアゾリル基である請求項7記載
    の防菌、防黴、防藻組成物。
  10. 【請求項10】さらにメチル 2−ベンズイミダゾール
    カルバメート、エチル2−ベンズイミダゾールカルバメ
    ートおよび2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール
    からなる群から選ばれた少なくとも1種を含有してなる
    請求項6記載の防菌、防黴、防藻組成物。
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