JPH11116710A - フッ素樹脂成形体の高純度化改質法 - Google Patents
フッ素樹脂成形体の高純度化改質法Info
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- JPH11116710A JPH11116710A JP28686497A JP28686497A JPH11116710A JP H11116710 A JPH11116710 A JP H11116710A JP 28686497 A JP28686497 A JP 28686497A JP 28686497 A JP28686497 A JP 28686497A JP H11116710 A JPH11116710 A JP H11116710A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶出フッ素イオン量および溶出全有機炭素量
を低減して高度のクリーン環境でも使用可能な高純度化
改質PFAまたはFEP成形体を提供する。 【解決手段】 PFAまたはFEP成形体の少なくとも
表面をフッ素ガスによりフッ素化処理する。
を低減して高度のクリーン環境でも使用可能な高純度化
改質PFAまたはFEP成形体を提供する。 【解決手段】 PFAまたはFEP成形体の少なくとも
表面をフッ素ガスによりフッ素化処理する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面が高度にフッ
素化されフッ素イオンの溶出が低減化されたテトラフル
オロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテ
ル)共重合体(PFA)またはテトラフルオロエチレン
/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)の溶融
成形体および該成形体をうるための改質法に関する。
素化されフッ素イオンの溶出が低減化されたテトラフル
オロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテ
ル)共重合体(PFA)またはテトラフルオロエチレン
/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)の溶融
成形体および該成形体をうるための改質法に関する。
【0002】
【従来の技術】PFAやFEPは耐熱性、耐薬品性、非
粘着性、低摩擦性というフッ素樹脂に特有の性質を有し
ているうえ溶融成形ができるため、各種分野に成形材料
として幅広く使用されている。特にPFAは、不純物の
混入を嫌う半導体関連分野で、その優れた化学的熱的安
定性と成形性の点から、シート、チューブ、継手、容
器、キャリアー、ベローズなどの成形品として実用化さ
れている。
粘着性、低摩擦性というフッ素樹脂に特有の性質を有し
ているうえ溶融成形ができるため、各種分野に成形材料
として幅広く使用されている。特にPFAは、不純物の
混入を嫌う半導体関連分野で、その優れた化学的熱的安
定性と成形性の点から、シート、チューブ、継手、容
器、キャリアー、ベローズなどの成形品として実用化さ
れている。
【0003】ところで、PFAおよびFEPはその共重
合の際に使用する重合開始剤や分子量調整剤に由来する
−COOH、−CH2OH、−COOCH3などの熱的に
不安定な基が分子末端などに存在し、溶融成形時の熱に
より分解して−COFを生成する。この−COFが水と
接触すると加水分解しフッ素イオンを溶出する。そこ
で、特に厳しいクリーンな条件が要求される半導体のウ
ェットプロセス用のPFAやFEPの一部には、製造さ
れた共重合体の段階でフッ素化処理を施し、不安定基を
安定化したものが使用されている。
合の際に使用する重合開始剤や分子量調整剤に由来する
−COOH、−CH2OH、−COOCH3などの熱的に
不安定な基が分子末端などに存在し、溶融成形時の熱に
より分解して−COFを生成する。この−COFが水と
接触すると加水分解しフッ素イオンを溶出する。そこ
で、特に厳しいクリーンな条件が要求される半導体のウ
ェットプロセス用のPFAやFEPの一部には、製造さ
れた共重合体の段階でフッ素化処理を施し、不安定基を
安定化したものが使用されている。
【0004】しかし、確かに安定化処理されたPFAま
たはFEPそれ自体は極めて安定した状態であり溶出フ
ッ素イオンも約1ppm 以下に低減できるが、これらの安
定化処理されたPFAなども成形品にするためには約3
80℃という高温で溶融成形しなければならない。その
際、不可避的に僅かではあるが熱分解が生じたり、金型
離型剤の使用の結果、成形品では溶出フッ素イオンが数
ppm から十数ppmまで大きくなってしまう。この程度の
フッ素イオンの溶出でも半導体ウェットプロセスには大
きな影響を及ぼすことがある。ましてや不安定基の安定
化処理がされていないPFAなどでは溶出フッ素イオン
は十数ppmを超えている。
たはFEPそれ自体は極めて安定した状態であり溶出フ
ッ素イオンも約1ppm 以下に低減できるが、これらの安
定化処理されたPFAなども成形品にするためには約3
80℃という高温で溶融成形しなければならない。その
際、不可避的に僅かではあるが熱分解が生じたり、金型
離型剤の使用の結果、成形品では溶出フッ素イオンが数
ppm から十数ppmまで大きくなってしまう。この程度の
フッ素イオンの溶出でも半導体ウェットプロセスには大
きな影響を及ぼすことがある。ましてや不安定基の安定
化処理がされていないPFAなどでは溶出フッ素イオン
は十数ppmを超えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、PFAやF
EPの成形体の溶出フッ素イオンを大幅に減少できる高
純度化改質法を提供することを目的とする。
EPの成形体の溶出フッ素イオンを大幅に減少できる高
純度化改質法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、PFAまたは
FEPの成形体の少なくとも表面をフッ素ガスによりフ
ッ素化処理するPFAまたはFEP成形体の高純度化改
質法に関する。
FEPの成形体の少なくとも表面をフッ素ガスによりフ
ッ素化処理するPFAまたはFEP成形体の高純度化改
質法に関する。
【0007】本発明においては、前記フッ素化処理後、
200〜250℃で熱処理を行なうことが好ましい。
200〜250℃で熱処理を行なうことが好ましい。
【0008】本発明の改質法は、フッ素化処理前の成形
体が、PFAまたはFEPを溶融成形してえられた成形
体であるばあいに特に優れた効果が発揮される。
体が、PFAまたはFEPを溶融成形してえられた成形
体であるばあいに特に優れた効果が発揮される。
【0009】対象とするPFAまたはFEPとしては、
末端不安定基を安定化処理したものが好ましい。
末端不安定基を安定化処理したものが好ましい。
【0010】本発明はさらに、25℃での対水接触角が
105度以上、121℃での水への溶出フッ素イオン濃
度が0.5ppm以下、かつ121℃での水へ溶出する全
有機炭素量が30ppm以下であるPFAまたはFEPの
溶融成形体に関する。
105度以上、121℃での水への溶出フッ素イオン濃
度が0.5ppm以下、かつ121℃での水へ溶出する全
有機炭素量が30ppm以下であるPFAまたはFEPの
溶融成形体に関する。
【0011】かかる溶融成形体は、前記本発明の改質法
により製造することができる。
により製造することができる。
【0012】本発明の改質法によれば、溶出フッ素イオ
ン量を大幅に減少できるだけでなく、溶出する全有機炭
素量(TOC)をも低減することができる。さらに、対
水接触角を大きくすることができ、液濡れ性も改善でき
るので、金属イオンの溶出も低減できる。
ン量を大幅に減少できるだけでなく、溶出する全有機炭
素量(TOC)をも低減することができる。さらに、対
水接触角を大きくすることができ、液濡れ性も改善でき
るので、金属イオンの溶出も低減できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の改質法は、PFAまたは
FEPの成形体の少なくとも表面をフッ素ガスでフッ素
化処理する方法である。
FEPの成形体の少なくとも表面をフッ素ガスでフッ素
化処理する方法である。
【0014】フッ素化処理は、成形体の表面を室温ない
し300℃の処理温度でフッ素ガスと接触させることに
より行なう。処理温度は処理(フッ素化)速度を上げる
ためには高い方がよく、好ましくは150〜250℃、
特に好ましくは200〜250℃である。反応に供する
フッ素ガスはチッ素やヘリウムガスなどの不活性ガスで
希釈して用いるのが好ましく、通常5〜30容量%、好
ましくは10〜30容量%の濃度で成形体表面と接触さ
せる。処理に要する時間は反応温度、フッ素濃度によっ
て異なるが、通常4〜16時間である。
し300℃の処理温度でフッ素ガスと接触させることに
より行なう。処理温度は処理(フッ素化)速度を上げる
ためには高い方がよく、好ましくは150〜250℃、
特に好ましくは200〜250℃である。反応に供する
フッ素ガスはチッ素やヘリウムガスなどの不活性ガスで
希釈して用いるのが好ましく、通常5〜30容量%、好
ましくは10〜30容量%の濃度で成形体表面と接触さ
せる。処理に要する時間は反応温度、フッ素濃度によっ
て異なるが、通常4〜16時間である。
【0015】本発明において、フッ素化処理してえられ
た表面フッ素化成形体を熱処理(アニーリング処理)す
ることにより、残留するフッ素ガスおよび副生するフッ
酸を除去することとなり、好ましい。熱処理温度は残留
フッ素ガスおよび副生フッ酸除去の点から約200〜2
50℃、好ましくは230〜250℃である。熱処理雰
囲気は空気中、好ましくはチッ素ガス中とするのが、熱
酸素劣化の防止の点から好ましい。熱処理時間は2〜1
0時間、通常4〜8時間とするのが好ましい。
た表面フッ素化成形体を熱処理(アニーリング処理)す
ることにより、残留するフッ素ガスおよび副生するフッ
酸を除去することとなり、好ましい。熱処理温度は残留
フッ素ガスおよび副生フッ酸除去の点から約200〜2
50℃、好ましくは230〜250℃である。熱処理雰
囲気は空気中、好ましくはチッ素ガス中とするのが、熱
酸素劣化の防止の点から好ましい。熱処理時間は2〜1
0時間、通常4〜8時間とするのが好ましい。
【0016】本発明における処理対象であるPFAおよ
びFEPはつぎの含フッ素ポリマーである。
びFEPはつぎの含フッ素ポリマーである。
【0017】PFAは、テトラフルオロエチレンと式:
Rf−O−CF=CF2(式中、Rfは炭素数1〜8のパ
ーフルオロアルキル基)で示されるパーフルオロ(アル
キルビニルエーテル)との共重合体であり、パーフルオ
ロ(アルキルビニルエーテル)単位が0.4〜4モル%
含まれている。パーフルオロ(アルキル)ビニルエーテ
ル)としては、パーフルオロ(メチルビニルエーテ
ル)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)、パーフ
ルオロ(プロピルビニルエーテル)、パーフルオロ(ブ
チルビニルエーテル)、パーフルオロ(ヘプチルビニル
エーテル)などがあげられる。FEPはテトラフルオロ
エチレンとヘキサフルオロプロピレンとの96.7〜8
6/3.3〜14(モル比)の共重合体である。これら
にはいずれも重合時にパーオキサイド、過硫酸塩などの
重合開始剤、メタノール、メタン、エタンなどの分子量
調製剤、重合緩衝剤、乳化剤などの残渣が含まれてお
り、前記のとおり、不安定基となっている。
Rf−O−CF=CF2(式中、Rfは炭素数1〜8のパ
ーフルオロアルキル基)で示されるパーフルオロ(アル
キルビニルエーテル)との共重合体であり、パーフルオ
ロ(アルキルビニルエーテル)単位が0.4〜4モル%
含まれている。パーフルオロ(アルキル)ビニルエーテ
ル)としては、パーフルオロ(メチルビニルエーテ
ル)、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)、パーフ
ルオロ(プロピルビニルエーテル)、パーフルオロ(ブ
チルビニルエーテル)、パーフルオロ(ヘプチルビニル
エーテル)などがあげられる。FEPはテトラフルオロ
エチレンとヘキサフルオロプロピレンとの96.7〜8
6/3.3〜14(モル比)の共重合体である。これら
にはいずれも重合時にパーオキサイド、過硫酸塩などの
重合開始剤、メタノール、メタン、エタンなどの分子量
調製剤、重合緩衝剤、乳化剤などの残渣が含まれてお
り、前記のとおり、不安定基となっている。
【0018】また、前記のようにこれらのPFAはFE
Pの不安定基を安定化処理した安定化処理PFAまたは
FEPも成形体の材料として採用しうる。
Pの不安定基を安定化処理した安定化処理PFAまたは
FEPも成形体の材料として採用しうる。
【0019】表面フッ素化の程度は、たとえばフッ素化
処理成形体の表面のフッ素原子と炭素原子とのモル比
(F/C)の増加を電子分光法(ESCA)で測定する
ことによって追跡できる。しかし、フッ素化の処理条件
によってはF/Cには変化が認められないにもかかわら
ず、対水接触角の増大、溶出フッ素イオン量、および溶
出TOCの抑制などの本発明の効果がえられるばあいが
ある。
処理成形体の表面のフッ素原子と炭素原子とのモル比
(F/C)の増加を電子分光法(ESCA)で測定する
ことによって追跡できる。しかし、フッ素化の処理条件
によってはF/Cには変化が認められないにもかかわら
ず、対水接触角の増大、溶出フッ素イオン量、および溶
出TOCの抑制などの本発明の効果がえられるばあいが
ある。
【0020】PFAおよびFEPはポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)と異なり溶融成形が可能であり、
射出成形法、押出成形法などの溶融成形法が採用され
る。もちろんPTFEと同様の圧縮成形法や切削加工法
も適用できる。本発明はいずれの成形法で製造された成
形体をも処理対象とするが、特に溶融成形法で製造され
た成形体は、前述のように、たとえ安定化処理されてい
ても成形前よりも不安定基が増加するため、特に本発明
の改質の効果が奏されている。
エチレン(PTFE)と異なり溶融成形が可能であり、
射出成形法、押出成形法などの溶融成形法が採用され
る。もちろんPTFEと同様の圧縮成形法や切削加工法
も適用できる。本発明はいずれの成形法で製造された成
形体をも処理対象とするが、特に溶融成形法で製造され
た成形体は、前述のように、たとえ安定化処理されてい
ても成形前よりも不安定基が増加するため、特に本発明
の改質の効果が奏されている。
【0021】成形体の形状は特に制限されず、たとえば
シート、フィルム、板、棒、チューブ、角柱などのほ
か、種々の形状の容器など各種の具体的製品であっても
よい。本発明の改質法は製品の作製の最終段階で実施す
るのが効果的であるから、最終製品の形状とした成形体
を対象とするのが好ましい。最終製品としては種々のも
のがあるが、たとえばウェハーキャリア、継ぎ手、ナッ
ト、チューブ、ベローズ、ダイヤフラム、フィルターハ
ウジングなどがあげられる。
シート、フィルム、板、棒、チューブ、角柱などのほ
か、種々の形状の容器など各種の具体的製品であっても
よい。本発明の改質法は製品の作製の最終段階で実施す
るのが効果的であるから、最終製品の形状とした成形体
を対象とするのが好ましい。最終製品としては種々のも
のがあるが、たとえばウェハーキャリア、継ぎ手、ナッ
ト、チューブ、ベローズ、ダイヤフラム、フィルターハ
ウジングなどがあげられる。
【0022】本発明の改質法によれば、PFAまたはF
EP成形体のフッ素イオンの水への溶出を抑えることが
でき、さらに全有機炭素(TOC)の溶出量も抑えるこ
とができるので、接触する液体を汚染することが抑制で
きる。また、対水接触角(25℃)を大きくすることが
でき、液濡れ性を向上させることができる。かかる改質
高純度化の効果は、成形体が溶融成形法で製造されたば
あいに従来にない特に顕著にえられる。
EP成形体のフッ素イオンの水への溶出を抑えることが
でき、さらに全有機炭素(TOC)の溶出量も抑えるこ
とができるので、接触する液体を汚染することが抑制で
きる。また、対水接触角(25℃)を大きくすることが
でき、液濡れ性を向上させることができる。かかる改質
高純度化の効果は、成形体が溶融成形法で製造されたば
あいに従来にない特に顕著にえられる。
【0023】したがって、本発明は、溶融成形法で製造
されたPFAまたはFEP成形体であって、対水接触角
(25℃)が105度以上、、水(121℃)への溶出
フッ素イオン濃度が0.5ppm以下、および水(12
1℃)への溶出全有機炭素量(TOC)が30ppm以下
である新規な成形体にも関する。また、硫酸(濃度98
%、180℃)浸漬試験による重量変化が0.01%以
下である成形体をも提供できる。
されたPFAまたはFEP成形体であって、対水接触角
(25℃)が105度以上、、水(121℃)への溶出
フッ素イオン濃度が0.5ppm以下、および水(12
1℃)への溶出全有機炭素量(TOC)が30ppm以下
である新規な成形体にも関する。また、硫酸(濃度98
%、180℃)浸漬試験による重量変化が0.01%以
下である成形体をも提供できる。
【0024】さらに、フッ素化処理後に熱(アニーリン
グ)処理を施すことにより、接触角(25℃)が105
度以上、水(121℃)への溶出フッ素イオン濃度が
0.3ppm以下、および水(121℃)へのTOCが2
5ppm以下のPFAまたはFEP成形体を提供すること
ができる。
グ)処理を施すことにより、接触角(25℃)が105
度以上、水(121℃)への溶出フッ素イオン濃度が
0.3ppm以下、および水(121℃)へのTOCが2
5ppm以下のPFAまたはFEP成形体を提供すること
ができる。
【0025】
【実施例】つぎに本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
【0026】実施例1 PFA(ダイキン工業(株)製のネオフロンPFA A
P−210)を用いてPFA成型体(130トン射出成
形機(東芝機器(株)製。成形温度390℃)で成形し
た2インチキャリア)を熱風式オーブン中に設けられた
モネル製の箱型容器((80×40×50cm)に入
れ、容器内を充分にチッ素ガスで置換した。ついで、オ
ーブン内を200℃に昇温したのちフッ素ガス(チッ素
ガスで10容量%に希釈されている)を0.5リットル
/分の流速で箱型容器に導入しフッ素化処理を開始し
た。この条件で5時間フッ素化処理を行なったのち放冷
し、箱型容器内をチッ素で置換してフッ素化処理PFA
成形体(1−A)をえた。
P−210)を用いてPFA成型体(130トン射出成
形機(東芝機器(株)製。成形温度390℃)で成形し
た2インチキャリア)を熱風式オーブン中に設けられた
モネル製の箱型容器((80×40×50cm)に入
れ、容器内を充分にチッ素ガスで置換した。ついで、オ
ーブン内を200℃に昇温したのちフッ素ガス(チッ素
ガスで10容量%に希釈されている)を0.5リットル
/分の流速で箱型容器に導入しフッ素化処理を開始し
た。この条件で5時間フッ素化処理を行なったのち放冷
し、箱型容器内をチッ素で置換してフッ素化処理PFA
成形体(1−A)をえた。
【0027】フッ素化処理条件を表1に示す条件に変え
たほかは同様に処理してフッ素化処理してフッ素化処理
PFA成形体(1−Bおよび1−C)をえた。
たほかは同様に処理してフッ素化処理してフッ素化処理
PFA成形体(1−Bおよび1−C)をえた。
【0028】さらに、フッ素化処理PFA成形体1−B
(210℃で8時間処理したもの)をさらに空気雰囲気
中で250℃にて5時間熱処理してフッ素化処理PFA
成形体1−Dをえた。
(210℃で8時間処理したもの)をさらに空気雰囲気
中で250℃にて5時間熱処理してフッ素化処理PFA
成形体1−Dをえた。
【0029】これらのフッ素化処理PFA成形体につい
て、つぎの性質を調べた。結果を表1に示す。
て、つぎの性質を調べた。結果を表1に示す。
【0030】[溶出フッ素イオン濃度]被験成形体25
gを純水50gに浸漬し、加圧式滅菌機で121℃1時
間抽出し、抽出中のフッ素イオン量をイオンクロマトグ
ラフィー(YOKOGAWA製の1C7000式液体ク
ロマトグラム)で定量する。
gを純水50gに浸漬し、加圧式滅菌機で121℃1時
間抽出し、抽出中のフッ素イオン量をイオンクロマトグ
ラフィー(YOKOGAWA製の1C7000式液体ク
ロマトグラム)で定量する。
【0031】[対水接触角]協和界面科学(株)製の接
触角計により測定する。
触角計により測定する。
【0032】[溶出TOC]被験成形体25gを純水5
0gに浸漬し、加圧式滅菌機で121℃にて1時間抽出
し、抽出中のTOC量をTOCメーター((株)島津製
作所製の全有機炭素計)で定量する。
0gに浸漬し、加圧式滅菌機で121℃にて1時間抽出
し、抽出中のTOC量をTOCメーター((株)島津製
作所製の全有機炭素計)で定量する。
【0033】[硫酸浸漬後の重量変化]被験成形体25
gを硫酸(98%)中に180℃にて30時間浸漬後、
成形体をとり出し、純水で数回すすぎ、重量を測定し
た。
gを硫酸(98%)中に180℃にて30時間浸漬後、
成形体をとり出し、純水で数回すすぎ、重量を測定し
た。
【0034】[F/C]ESCA((株)島津製作所製
のX線光電子分光計)により測定する。
のX線光電子分光計)により測定する。
【0035】表1の結果からフッ素化処理を200〜2
50℃の温度範囲内で行なうと溶出フッ素イオン量およ
びTOCが低減し、さらに熱処理を加えたばあいさらに
溶出フッ素イオン量が低減することがわかる。
50℃の温度範囲内で行なうと溶出フッ素イオン量およ
びTOCが低減し、さらに熱処理を加えたばあいさらに
溶出フッ素イオン量が低減することがわかる。
【0036】比較例1 実施例1で用いた原料PFAのペレットを実施例1の1
−Bと同様にしてフッ素化処理(210℃8時間)し
た。このフッ素化処理PFAペレットの溶出フッ素イオ
ン濃度は0.2ppmにまで減少していた。ついで、この
フッ素化処理ペレットを用いて実施例1と同じ条件で射
出成形してPFA成形体を作製した。このPFA成形体
の溶出フッ素イオン濃度は3.0ppmと上昇してい
た。これは射出成形時にフッ素化処理PFAが不安定基
を生じたことを示す。
−Bと同様にしてフッ素化処理(210℃8時間)し
た。このフッ素化処理PFAペレットの溶出フッ素イオ
ン濃度は0.2ppmにまで減少していた。ついで、この
フッ素化処理ペレットを用いて実施例1と同じ条件で射
出成形してPFA成形体を作製した。このPFA成形体
の溶出フッ素イオン濃度は3.0ppmと上昇してい
た。これは射出成形時にフッ素化処理PFAが不安定基
を生じたことを示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明のPFAまたはFEP成形体の高
純度化改質法によれば、溶出するフッ素イオン量だけで
なく溶出全有機炭素量をも低減することができる。しか
も対水接触角も大きくなるので液濡れ性が向上し、成形
体中の金属不純物の溶出も抑制できる。したがって、溶
融成形可能なPFAやFEPの使用が難しかった極めて
高度なクリーン環境が要求される半導体分野のウェット
プロセスにおける各種成形体として有用である。さらに
PFAおよびFEP成形体の製品寿命を延ばすことがで
きる。
純度化改質法によれば、溶出するフッ素イオン量だけで
なく溶出全有機炭素量をも低減することができる。しか
も対水接触角も大きくなるので液濡れ性が向上し、成形
体中の金属不純物の溶出も抑制できる。したがって、溶
融成形可能なPFAやFEPの使用が難しかった極めて
高度なクリーン環境が要求される半導体分野のウェット
プロセスにおける各種成形体として有用である。さらに
PFAおよびFEP成形体の製品寿命を延ばすことがで
きる。
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 雅典 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 石割 和夫 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内
Claims (6)
- 【請求項1】 テトラフルオロエチレン/パーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)共重合体またはテトラフル
オロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体の成
形体の少なくとも表面をフッ素ガスによりフッ素化処理
するテトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキル
ビニルエーテル)共重合体またはテトラフルオロエチレ
ン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体の成形体の高純
度化改質法。 - 【請求項2】 前記フッ素化処理後、200〜250℃
で熱処理を行なう請求項1記載の高純度化改質法。 - 【請求項3】 前記フッ素化処理前の成形体が、テトラ
フルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエー
テル)共重合体またはテトラフルオロエチレン/ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体を溶融成形してえられた成
形体である請求項1または2記載の高純度化改質法。 - 【請求項4】 前記共重合体が、末端不安定基を安定化
処理したテトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アル
キルビニルエーテル)共重合体またはテトラフルオロエ
チレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体である請求
項1〜3のいずれかに記載の高純度化改質法。 - 【請求項5】 25℃での対水接触角が105度以上、
121℃での水への溶出フッ素イオン濃度が0.5ppm
以下、かつ121℃での水へ溶出する全有機炭素量が3
0ppm以下であるテトラフルオロエチレン/パーフルオ
ロ(アルキルビニルエーテル)共重合体またはテトラフ
ルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体の
溶融成形体。 - 【請求項6】 請求項1〜4の方法により改質された請
求項5記載の溶融成形体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28686497A JPH11116710A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | フッ素樹脂成形体の高純度化改質法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28686497A JPH11116710A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | フッ素樹脂成形体の高純度化改質法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11116710A true JPH11116710A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17710013
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28686497A Pending JPH11116710A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | フッ素樹脂成形体の高純度化改質法 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JPH11116710A (ja) |
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