JPH11122914A - 安定化電源装置 - Google Patents

安定化電源装置

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JPH11122914A
JPH11122914A JP28657897A JP28657897A JPH11122914A JP H11122914 A JPH11122914 A JP H11122914A JP 28657897 A JP28657897 A JP 28657897A JP 28657897 A JP28657897 A JP 28657897A JP H11122914 A JPH11122914 A JP H11122914A
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JP
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frequency
piezoelectric transformer
pulse width
power supply
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JP28657897A
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Tsunehide Takahashi
橋 恒 秀 高
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電トランスの使用効率を高くする。 【解決手段】 圧電トランス(10)をパルス励振し、その
出力をフィ−ドバックしてパルス励振をPWM制御して
出力を安定化する安定化電源装置において、一時的に、
校正周波数と校正パルス幅で圧電トランスを励振して共
振周波数を検出し、基準値に対する共振周波数のずれ
分、圧電トランスの励振周波数を変更する。圧電トラン
ス(10)の負荷がコロナ放電器(CH)である場合は、校正周
波数および校正パルス幅は、このコロナ放電器(CH)が放
電を開始しない出力電圧となる値である。励振周波数は
常に、共振周波数のピ−ク値より、低周波数側又は高周
波数側に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電トランスを用
いる電源装置に関し、特に、圧電トランスの2次側出力
を検出してそれが設定値となるように、圧電トランスの
1次側に印加するパルス電圧の周波数および又はパルス
幅を調整する安定化電源装置に関する。この電源装置は
例えば、電子写真方式の画像形成装置において感光体を
帯電する帯電器の高圧電源および空気清浄器のコロナ放
電電源に用いられる。
【0002】
【従来の技術】圧電トランスは、小型,軽量,薄型であ
って、また、電磁トランスの様な電磁界ノイズの発生が
無い。さらに圧電トランスは不燃性の磁器であり、発
火,発煙の心配が全くなく、環境を汚染しない、などの
特徴がある。圧電トランスをその共振周波数で励振する
ことにより、1次/2次間の電圧変換効率(昇圧比)が
最も高いが、共振周波数は、2次側負荷や、温度等の条
件で変動し、この周波数特性は非常に急峻のため、僅か
な変動でも出力に大きく影響する。温度変化に応じて、
圧電トランスの入力電圧を制御する方式が提案されてい
るが、入力電圧を制御するための回路が必要となり、信
頼性の低下,大型化,高価格化という問題がある。ま
た、出力の制御を駆動周波数を変えて行う方式が提案さ
れているが、電子写真装置用の高圧電源では、出力の可
変範囲が広く、因って駆動周波数の変動が大きい。この
ためスイッチング回路が複雑に成り、大型化,信頼性の
低下,高価格化という問題がある。
【0003】図2はローゼン型圧電トランスの入力駆動
周波数とその時の出力電圧の関係の実測値である。実線
は周囲温度t1の時、点線は周囲温度t2の時の特性で
ある。この様に73KHZ近辺に鋭いピークを持つ特性
で、このピークが共振周波数となる。図3は前記の圧電
トランスの周囲温度を変化させた時の、共振周波数を測
定して結果である。温度上昇に対して約−0.1KHz
/10℃で変化している。僅かのようであるが、図2の
様にピークが鋭いので変動の影響を無視すると昇圧の効
率の低下、あるいは所定の昇圧が得られないことにな
る。
【0004】図4は前記圧電トランスを共振周波数の近
傍の固定した周波数で駆動し、その時のパルス幅を変え
た時の出力電圧の変化を測定した結果である。この結果
より圧電トランスの入力をPWM制御することで出力を
安定化できることが分かる。パルス幅を図示範囲より広
くすると、圧電トランスの入力に過電流が流れ破損する
ので使用できる最大パルス幅には制限がある。
【0005】ところで、図3の様に共振周波数が温度で
変動するので、PWM制御の場合は共振周波数から左右
どちらかに僅かづらした周波数で使う。
【0006】図2のf1で周波数を固定した場合に温度
がt1からt2になると出力が大きくなるので、パルス
幅は狭くなる様に制御される。逆にfrで周波数を固定
した場合には温度がt1からt2になると出力が低下す
るのでパルス幅を広くする様に制御される。例えばfr
で周波数を固定して温度t1の時に、使用できる最大パ
ルス幅で所定の電圧が得られていたとしても、温度t2
になると出力が低下するが、これ以上パルス幅を広くで
きないので所定の出力電圧が得られないことになる。従
来はこの分を考慮して大きめの圧電トランスを使用した
り、入力電圧を高めにする等していた。
【0007】特公昭50−7454号公報には、温度が
高いとコロナ放電電流が増加し低いと低下するコロナ放
電の温度特性と、圧電トランスの駆動周波数を固定する
場合、温度が高いと共振周波数が上昇して昇圧比が低下
し低いと共振周波数が低下して昇圧比が上昇する温度特
性に着目して、圧電トランスの駆動周波数を使用最低温
度における共振周波数近傍に設定することを提示してい
る。これによれば、コロナ放電電流の温度変化による変
動を圧電トランスの温度変化による昇圧比の変動を相殺
し、コロナ電流の温度による変化が小さくなる。
【0008】特公平7−10178号公報には、変圧器
の2次側出力を検出してそれが設定値になるようにマイ
クロコンピュータ(以下マイコンと略す)にて変換器の
1次側に印加するパルス電圧のパルス幅を調整する電源
装置が開示されている。この技術を圧電トランスに適用
して出力を安定化することができる。
【0009】特公平7−106638号公報には、機械
的なアクチュエ−タとして用いる圧電素子を、その温度
に応じてパルス幅制御(PWM)したパルスにて駆動し
て、温度変動による動作不安定性を解消する圧電素子駆
動回路が開示されている。
【0010】本発明者は、特願平8−81449号に
て、圧電トランスの出力電圧を安定化するために、圧電
トランスの駆動周波数を、常温のときの共振周波数より
も高温のときの共振周波数側にわずかに(5%以内)シ
フトしたものとし、2次側出力を検出してそれが設定値
になるように圧電トランスのパルス電圧のパルス幅を調
整する電源装置を提示した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電ト
ランスの駆動周波数を固定した安定化電源の場合、温度
変化などにより共振周波数が変化すると出力が減少する
場合がある。このためこの減少分を見込んで最低出力を
決める必要があり、圧電トランスが大型化し高コストに
なり、圧電トランスの使用効率が悪く、エネルギー損失
が大きいという問題がある。
【0012】本発明は、圧電トランスの使用効率を高く
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、圧電トランス(10)の入力側(11,12)を
励起する駆動手段(8),圧電トランス(10)の出力側の電
圧および電流の少くとも一方を検出する検出手段(17〜1
8),出力目標値と検出値から、駆動手段が前記励起をす
るための制御パルス幅を決める安定化演算手段(3)、お
よび、設定された制御周波数と演算手段(3)が決めた制
御パルス幅の信号を発生し駆動手段(8)に与える発振手
段(4)を備えた安定化電源装置において、一時的に、前
記制御周波数と制御パルス幅に代えて、校正周波数と校
正パルス幅の信号発生を前記発振手段(4)に指示して前
記圧電トランス(10)を励起し、そのときの前記検出手段
(17〜18)の検出値から制御周波数を演算して設定する調
整演算手段(3)、を備えた事を特徴とする。なお、理解
を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する
実施例の対応要素の符号を、参考までに付記した。前述
のように、例えば図2に示すfrで周波数を固定して温
度t1の時に、使用できる最大パルス幅で所定の電圧が
得られていたところ、温度t2になると出力が低下する
が、これ以上パルス幅を広くできないので所定の出力電
圧が得られず、従来はこの分を考慮して大きめの圧電ト
ランスを使用したり、入力電圧を高めにする等してい
た。この場合frを僅かに左にずらせば所定の出力電圧
が得られる事になる。同様にf1で周波数を固定した場
合には温度がt2からt1になった場合に所定出力電圧
が得られないことになるが、f1をわずかに右にずらせ
ば良い事が分かる。共振周波数の変化は、圧電トランス
の入力電圧と出力負荷を一定とすれば所定の周波数で所
定のパルス幅で圧電トランスを駆動した時の出力電圧を
測定すれば検出できる。入力電圧は安定化電源から供給
されるので変動を無視できるが、出力の負荷がコロナ放
電器である場合は、環境(温度,湿度)変化や経時変化
での変動が大きく、出力の負荷を固定できない。もし出
力と負荷の間に出力スイッチを介挿して負荷を切り離せ
ば、この負荷による変動を無視でき、圧電トランスの出
力電圧に基づいて共振周波数を検出しうる。また、コロ
ナ放電器の場合は、図5に示すように、約3KVまでの
殆ど電流が流れない領域がある。この領域はほぼ無負荷
つまり、コロナ放電器を切り放した状態と見なせる。し
たがって、この殆ど電流が流れない領域の圧電トランス
の出力電圧に基づいて共振周波数を検出しうる。
【0014】本発明ではこれに着目し、一時的に、前記
制御周波数と制御パルス幅に代えて、校正周波数と校正
パルス幅の信号発生を前記発振手段(4)に指示して前記
圧電トランス(10)を励起し、そのときの前記検出手段(1
7〜18)の検出値から共振周波数を検出してこれに対応し
て駆動周波数を設定する。これにより、駆動パルス幅の
設定範囲内で所定の出力電圧が得られるようになる。し
たがって圧電トランスの動作効率が向上し、圧電トラン
スを小さいものとすることができ、圧電トランスの入力
電圧の調整を省略することができ、エネルギー損失を低
減しうる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(2)調整演算手段(3)は、安定化電源装置の使用条件
範囲内の圧電トランス(10)の共振周波数の変動の下限の
近傍に制御周波数を設定する。この態様は、例えば図2
に示すflのように、共振周波数よりも低い領域(制御
周波数の上昇に対して出力電圧が上昇する正特性領域)
に制御周波数を設定するものであり、温度上昇により共
振周波数が低下すると出力電圧が上昇する。したがって
これを補償するために制御パルス幅が狭められ、共振周
波数の低下に対応して制御パルス幅が狭まる正の安定化
制御特性となる。
【0016】すなわち、この態様では、検出した共振周
波数の低下(温度上昇)に対応して制御周波数を低く更
新する正対応の制御周波数変更により、温度変動があっ
ても周波数特性のピークを超えない周波数を制御周波数
とするので、いかなる場合も特性の傾き(極性)が同じ
(図2でいえば右上り領域)であり、安定化制御のため
の制御パルス幅が常に可制御領域となり、制御パルス幅
を定める安定化演算が確実かつ容易になる。安定化演算
手段(3)の簡素化,定コスト,小型化ができる。
【0017】(3)調整演算手段(3)は、安定化電源装
置の使用条件範囲内の圧電トランスの共振周波数の変動
の上限の近傍に設定する。この態様は、例えば図2に示
すfrのように、共振周波数よりも高い領域(共振周波
数の上昇に対して出力電圧が低下する負特性領域)に制
御周波数を設定するものであり、温度上昇により共振周
波数が低下すると出力電圧が低下する。したがってこれ
を補償するために制御パルス幅が狭められ、共振周波数
の低下(温度上昇)に対応して制御パルス幅が広くなる
負の安定化制御特性となる。
【0018】すなわち、この態様では、検出した共振周
波数の低下(温度上昇)に対応して制御周波数を低く更
新する正対応の制御周波数変更により、温度変動があっ
ても周波数特性のピークを超える周波数を制御周波数と
するので、いかなる場合も特性の傾き(極性)が同じ
(図2でいえば右下り領域)であり、安定化制御のため
の制御パルス幅が常に可制御領域となり、制御パルス幅
を定める安定化演算が確実かつ容易になる。安定化演算
手段(3)の簡素化,定コスト,小型化ができる。
【0019】(4)安定化電源装置の出力はコロナ放電
器(CH)に接続され、校正周波数および校正パルス幅は、
このコロナ放電器(CH)が放電を開始しない出力電圧とな
る値である。
【0020】コロナ放電による放電電流は、温湿度,コ
ロナ放電器の経時的変化等で大きく変動するので、圧電
トランスの出力負荷が大きく変動することになる。しか
しながらコロナ放電開始する前の電圧に対してはほぼ無
負荷であり、これらの影響を受けない。よって、圧電ト
ランスの負荷を固定した状態として扱えるので、この電
圧条件で出力電圧を測定すれば圧電トランスの負荷条件
による変動を除いた特性変化を正確に検出できる。圧電
トランスの2次側とコロナ放電器との間に、圧電トラン
スの出力を固定するための出力スイッチを要しない。
【0021】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0022】
【実施例】電子写真装置に於ける実施例につて説明す
る。電子写真装置は光半導体の表面を均一に帯電させ、
そこに光で画像を書き込み、光によって失われた電荷に
よる潜像を作る、この潜像に現像剤を付着させこれを紙
に転写する。次にこれを加熱し定着することにより必要
な画像を得るものである。
【0023】図1はこの電子写真装置の本発明に関する
部分の概要を示す図である。光半導体ドラムOPCをコ
ロナ帯電器CHが均一に帯電する。コロナ帯電器CHは
細いワイヤーまたは薄い板とこれを囲むケースかりな
り、ワイヤーまたは薄い板に高電圧をかけることによ
り、コロナ放電を発生する。このコロナ放電によりドラ
ムの表面が帯電される。高電圧は電子写真装置内の24
V電源1を直流3〜8KVに昇圧して得る。
【0024】圧電トランス10の入力電極11,12に
振動電圧を加えると出力電極13に昇圧された振動電圧
が得られる。これをダイオ−ド14,15およびコンデ
ンサ16で整流平滑して直流高電圧とする。出力電圧は
抵抗18,19による抵抗分割で降圧して検出する。出
力電極からコロナ放電器に流れる電流は抵抗17で検出
する。検出された値はマイコン3のA/D変換入力に接
続される。
【0025】本実施例では、出力電流を目標値とする定
電流出力電源である。通常の安定化演算では、マイコン
3は、検出された出力電流と目標電流からPI(比例積
分)演算でパルス幅を決め、制御周波数対応の周期デ−
タとパルス幅デ−タをタイマカウンタ4に書き込む。タ
イマカウンタは、これらのデ−タで指定される周波数お
よびパルス幅の励振パルスを発生する。マイコン3は、
検出された出力電圧と出力電圧上限値と比較し、もし大
きい場合は出力異常としての処置を行う。
【0026】タイマカウンタ4はマイコン3からのデー
タを受け、実際のパルス信号を出力する。このパルス信
号はバッファ5,抵抗6,7を介してMOSFET8の
ゲートに接続される。圧電トランス10の入力電極11
は、チョーク9を介して直流24Vに、またMOSFE
T8に接続されており、MOSFET8がパルス信号に
応じてON/OFFスイッチングすることにより、圧電
トランス10が駆動される。マイコン4およびタイマカ
ウンタ4は、5V電源2から電力を受ける。
【0027】以上定電流出力電源について説明したが、
電子写真装置においても定電圧出力電源として構成する
場合もある。この場合は検出された出力電圧と目標電圧
からPI演算でパルス幅を決め、同時に検出された出力
電流と出力電流上限値と比較し、もし大きければ出力異
常としての処置を行う。
【0028】このようなマイコンによるスイッチング電
源制御は、特公平7−10178号公報に詳細に説明さ
れており、本実施例でもこの技術をもちいた。
【0029】コロナ放電器は、電子写真装置の他、電子
集塵装置,空気清掃装置に使用されているが全く同じ構
成とすることができる。
【0030】ここで、圧電トランス10の特性について
説明する。図2はローゼン型圧電トランスの入力駆動周
波数とその時の出力電圧の関係の実測値である。この圧
電トランスは長さ50mm,幅8mm,厚さ2mmのも
のである。実線は周囲温度t1の時、点線は周囲温度t
2の時の特性である。この様に73KHZ近辺に鋭いピ
ークを持つ特性で、このピークが共振周波数となる。
【0031】図3は、圧電トランス10の周波温度を変
化させた時の、共振周波数を測定して結果である。温度
上昇に対して約0.1KHz/10℃で変化している。
僅かのようであるが、図2の様にピークが鋭いので変動
の影響を無視すると昇圧の効率の低下、あるいは所定の
昇圧が得られないことになる。
【0032】図4は、圧電トランス10を共振周波数の
近傍の固定した周波数で駆動し、その時のパルス幅を変
えた時の出力電圧の変化を測定した結果である。この結
果より圧電トランスの入力をPWM制御することで出力
を安定化できることが分かる。パルス幅を図示範囲より
広くすると、圧電トランスの入力に過電流が流れ破損す
るので使用できる最大パルス幅には制限がある。
【0033】ところで、図3の様に共振周波数が温度で
変動するので、PWM制御の場合は共振周波数から左右
どちらかに僅かづらした周波数で使う。図2のf1で周
波数を固定した場合に温度がt1からt2になると出力
が大きくなるので、パルス幅は狭くなる様に制御され
る。逆にfrで周波数を固定した場合には温度がt1か
らt2になると出力が低下するのでパルス幅を広くする
様に制御される。例えばfrで周波数を固定して温度t
1の時に、使用できる最大パルス幅で所定の電圧が得ら
れていたとしても、温度t2になると出力が低下する
が、これ以上パルス幅を広くできないので所定の出力電
圧が得られないことになる。従来はこの分を考慮して大
きめの圧電トランスを使用したり、入力電圧を高めにす
る等していた。そこで、この共振周波数の変化を検出し
てPWM制御の周波数を補正する。つまりこの場合ft
を確かに左にずらせば所定の出力電圧が得られる事にな
る。同様にf1で周波数を固定した場合には温度がt2
からt1になった場合に所定出力電圧が得られないこと
になるが、f1をわずかに右にずらせば良い事が分か
る。
【0034】この共振周波数の変化は、圧電トランスの
入力電圧と出力負荷を一定とすれば所定の周波数で所定
のパルス幅で圧電トランスを駆動した時の出力電圧を測
定すれば検出できる。入力電圧は安定化電源から供給さ
れるので変動を無視できるが、出力の負荷はコロナ放電
器であり、環境変化や経時変化での変動が大きく固定で
きない。もし出力と負荷の間にスイッチを介挿してこれ
を開にすれば、負荷による出力変動を無視できる。
【0035】図5は、コロナ放電器の入力電圧と出力電
流の関係を測定した結果である。これから約3KVまで
の殆ど電流が流れない領域がある。この領域はほぼ無負
荷つまり、コロナ放電器を切り放した状態と見なせる。
そこで、この実施例では、所定の周波数(校正周波数)
で出力が2KV近辺になるパルス幅を実測で求めこれを
校正パルス幅とした。
【0036】マイコン3は、電子写真装置がコロナ放電
動作を必要としない間に、調整演算を実施する。すなわ
ち、校正周波数および校正パルス幅で圧電トランス10
を駆動して共振周波数の、基準共振周波数(固定値)か
らの変化分すなわち偏差Δfcを検出する。そして第1
態様では、基準共振周波数より低く、安定化電源装置の
使用条件範囲内の圧電トランス10の共振周波数の下限
値より所定値低く定めた基準制御周波数flを、偏差Δ
fcだけ変更して、制御周波数に設定する。第2態様で
は、基準共振周波数より高く、安定化電源装置の使用条
件範囲内の圧電トランス10の共振周波数の上限値より
所定値高く定めた基準制御周波数frを、偏差Δfcだ
け変更して、制御周波数に設定する。
【0037】ここで、例えば図2から校正パルス幅50
%で校正周波数を65KHあるいは80KHzにすれば
出力を2KV近辺にでき、あるいは図4から校正周波数
をf1としてパルス幅を10%にすれば出力を2KV近
辺にできる。この校正周波数と校正パルス幅で圧電トラ
ンス10を駆動した時の出力電圧を検出することによ
り、基準共振周波数に対するそのときの共振周波数の偏
差Δfcを算出する。この実施例では、マイコン3のメ
モリに、基準共振周波数からの実共振周波数の偏差Δf
cと、この偏差Δfcがあるときの、校正周波数および校
正パルス幅での圧電トランス10の出力電圧Vcとの関
係が設定されている。
【0038】図6は、マイコン3の安定化演算と調整演
算のサブルーチンを示す図である。調整演算において、
マイコン3は、校正周波数および校正パルス幅で圧電ト
ランス10を駆動して圧電トランス10の出力電圧検出
値(Vcm)を読込み、出力電圧検出値(Vcm)に対応する偏
差Δfcmをメモリから読み出して、基準制御周波数に該
偏差Δfcmを加えた周波数を、制御周波数に設定する。
【0039】安定化演算ではマイコン3は、まず調整演
算において設定した制御周波数と基準パルス幅を表わす
デ−タをタイマカウンタ4に出力する。以降は、所定周
期で、出力電流検出値と目標値からPI演算し制御パル
ス幅を決めその値と、調整演算において設定した制御周
波数の周期を表わすデ−タをタイマカウンタに出力す
る。それぞれのサブルーチンは図示しないメインルーチ
ンで必要に応じてコ−ルされ実行される。よって調整演
算と安定化演算の切り替えはメインルーチンで行われ
る。
【0040】なお、上述の実施例においては、校正周波
数および校正パルス幅で圧電トランス10を駆動して圧
電トランス10の出力電圧検出値(Vcm)を読込み、出力
電圧検出値(Vcm)に対応する共振周波数偏差Δfcmをメ
モリから読み出して、基準制御周波数に該偏差Δfcmを
加えた周波数を制御周波数に設定するが、出力電圧検出
値(Vcm)に対応する共振周波数をマイコン3のメモリに
書込んでおいて、出力電圧検出値(Vcm)に対応する共振
周波数をメモリから読出し、基準共振周波数に対するこ
の共振周波数の偏差Δfcを算出して、これを基準制御
周波数に加えて制御周波数を設定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 図1に示す圧電トランス10の励振周波数と
出力電圧との関係を示すグラフである。
【図3】 図1に示す圧電トランス10の温度と共振周
波数との関係を示すグラフである。
【図4】 図1に示す圧電トランス10の、その一次側
に印加するパルス電圧のオンデュ−ティ比(%)と出力
電圧の関係を示すグラフである。
【図5】 図1に示すコロナ帯電器CHの放電特性(印
加電圧と放電電流の関係)を示すグラフである。
【図6】 図1に示すマイコン3の、圧電トランス励振
パルス幅を定める安定化演算の内容と、圧電トランスの
共振周波数を検出してそれに対応して制御周波数を設定
する調整演算の内容と、を示すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1:24V電源 2:5V電源 3:マイコン 4:タイマカウン
タ 5:バッファ 6,7:抵抗 8:MOSFET 9:チョーク 10:圧電トランス 11,12:入力
電極 13:出力電極 14,15:ダイ
オ−ド 16:コンデンサ 17〜19:抵抗 CH:コロナ帯電器 OPC:感光体ド
ラム GND:機器ア−ス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電トランスの入力側を励起する駆動手
    段,圧電トランスの出力側の電圧および電流の少くとも
    一方を検出する検出手段,出力目標値と検出値から、駆
    動手段が前記励起をするための制御パルス幅を決める安
    定化演算手段、および、設定された制御周波数と演算手
    段が決めた制御パルス幅の信号を発生し駆動手段に与え
    る発振手段を備えた安定化電源装置において、 一時的に、前記制御周波数と制御パルス幅に代えて、校
    正周波数と校正パルス幅の信号発生を前記発振手段に指
    示して前記圧電トランスを励起し、そのときの前記検出
    手段の検出値から制御周波数を演算して設定する調整演
    算手段を備えた事を特徴とする安定化電源装置。
  2. 【請求項2】 調整演算手段は、安定化電源装置の使用
    条件範囲内の圧電トランスの共振周波数の変動の下限の
    近傍に制御周波数を設定する、請求項1記載の安定化電
    源装置。
  3. 【請求項3】 調整演算手段は、安定化電源装置の使用
    条件範囲内の圧電トランスの共振周波数の変動の上限の
    近傍に制御周波数を設定する、請求項1記載の安定化電
    源装置。
  4. 【請求項4】 安定化電源装置の出力はコロナ放電器に
    接続され、校正周波数および校正パルス幅は、このコロ
    ナ放電器が放電を開始しない出力電圧となる値である、
    請求項1,請求項2又は請求項3記載の安定化電源装
    置。
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