JPH1112371A - 透明な紫外線カットポリエステルフィルム - Google Patents

透明な紫外線カットポリエステルフィルム

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JPH1112371A
JPH1112371A JP9169055A JP16905597A JPH1112371A JP H1112371 A JPH1112371 A JP H1112371A JP 9169055 A JP9169055 A JP 9169055A JP 16905597 A JP16905597 A JP 16905597A JP H1112371 A JPH1112371 A JP H1112371A
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film
polyester
mol
polyester film
ultraviolet
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JP9169055A
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Akito Hamano
明人 濱野
Juji Konagaya
重次 小長谷
Yozo Yamada
陽三 山田
Seiichiro Yokoyama
誠一郎 横山
Hirohisa Fujita
裕久 藤田
Akio Kurosawa
映夫 黒澤
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性を有し、且つ紫外線カット性に優れた
ポリエステルフィルムを提供する。 【解決手段】 フィルムを構成するポリエステルが、ジ
カルボン酸成分として3〜97モル%のナフタレンジカ
ルボン酸を含む1種又は2種以上の共重合ポリエステル
からなり、且つ、全ジカルボン酸成分に対するナフタレ
ンジカルボン酸の含有割合が3〜25モル%であるポリ
エステルであって、2軸延伸後に熱固定されて成るポリ
エステルフィルムの400〜700nmの可視光線の平
均透過率が70%以上であり、且つ300〜360nm
の紫外線の最大透過率が30%以下である。フィルムの
少なくとも片面に酸素遮断層が積層され、且つ該フィル
ムの酸素透過量が5cc/m2 ・day・atm以下で
あることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線カット性を
有する透明なポリエステルフィルムに関するもので、紫
外線による内容物の変質、特に紫外線の活性化による酸
素と内容物との反応で起こる内容物の変質を阻止するた
めに用いる包装用フィルム、例えば食品、薬品、産業資
材、部品等、特に油脂を含有する物の包装用フィルムと
して利用される。尚、本発明の「フィルム」とは、フィ
ルム及びシートを代表するものとする。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】食料品
や薬品などの包装用フィルムとしては、食品等の内容物
が紫外線により変質、特に紫外線によって酸素と内容物
の反応が促進されることによる変質を防止するために、
酸素透過性が小さいプラスチックフィルムにアルミニウ
ム等の金属を蒸着した金属蒸着フィルムや、ガス透過性
が少なく且つ紫外線吸収性に優れたポリ塩化ビニリデン
フィルムや、ポリ塩化ビニリデンをコート又はラミネー
トしたフィルムが用いられている。
【0003】しかし、金属蒸着フィルムは、金属蒸着層
のためにフィルムが不透明なものとなって、内容物が見
えなくなり、包装用フィルムとしては適当でない。一
方、ポリ塩化ビニリデンフィルム、又はポリ塩化ビニリ
デンをコート又はラミネートしたフィルムは透明である
が、焼却処理時に有害な塩素ガスを発生するという欠点
がある。また、ポリ塩化ビニリデンは紫外線透過量を減
ずることはできるものの、いまだ紫外線カット性は十分
とはいえず、フィルムを透過した紫外線によって、内容
物がわずかな酸素とも反応してしまい、味などが変化し
やすい。
【0004】近年、基材フィルムとなるプラスチックフ
ィルムの透明性を損なわない包装用フィルムとして、酸
化アルミニウムなどの金属酸化物を蒸着したフィルムが
開発されている。
【0005】しかし、金属酸化物蒸着フィルムは酸素透
過を防止するものの、紫外線カット性については不十分
なため、透過した紫外線によって内容物がわずかな酸素
と反応してしまい、味などが変化する。金属酸化物を蒸
着する基材フィルムに、紫外線吸収剤を練り込んだり、
基材フィルムと蒸着層との間に紫外線吸収剤を含有する
バインダ層を介在させることにより、金属酸化物蒸着フ
ィルムの紫外線カット性を向上させたフィルムも提案さ
れているが、紫外線カット性、価格面において、いまだ
満足できるものではない。また、紫外線吸収剤を練り込
んだフィルムは、時間の経過に伴って紫外線吸収剤がフ
ィルム表面にブルーミングするという問題があるため、
食品等の包装フィルムとしては不適当である。食品以外
の内容物においても練り込むことができる紫外線吸収剤
の量はブルーミングの点から自ずと限界があるため、十
分な紫外線カット性を確保することができない。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、透明性を有
し、且つ紫外線カット性に優れたポリエステルフィルム
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ナフタン
レン環が300〜360nm付近の紫外線を吸収するこ
とに着目して本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の透明性を有する紫外線
カットポリエステルフィルムは、フィルムを構成するポ
リエステルが、ジカルボン酸成分として3〜97モル%
のナフタレンジカルボン酸を含む1種又は2種以上の共
重合ポリエステルからなり、且つ、全ジカルボン酸成分
に対するナフタレンジカルボン酸の含有割合が3〜25
モル%であるポリエステルであって、2軸延伸後に熱固
定されて成るポリエステルフィルムの400〜700n
mの可視光線の平均透過率が70%以上であり、且つ3
00〜360nmの紫外線の最大透過率が30%以下で
ある。
【0009】フィルムを構成するポリエステルが1種類
の共重合ポリエステルからなる場合は、ジカルボン酸成
分として3〜25モル%のナフタレンジカルボン酸を含
み、且つエチレンテレフタレート単位を75モル%以上
含む共重合ポリエステルであることが好ましい。
【0010】さらに、前記フィルムの少なくとも片面に
酸素遮断層が積層されていて、且つ該フィルムの酸素透
過量が5cc/m2 ・day・atm以下であることが
好ましく、特に、前記酸素遮断層が、けい素及び/又は
アルミニウムの金属酸化物を主成分とした蒸着層である
ことが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。まず、本発明に係る透明な紫外線カット
ポリエステルフィルムの基材フィルムを構成するポリエ
ステルについて説明する。
【0012】ポリエステルとはジカルボン酸成分とグリ
コール成分とを重縮合して得られる高分子化合物であ
り、本発明に用いられるポリエステルフィルムを構成す
るポリエステルは、ジカルボン酸成分として、2,6―
ナフタレンジカルボン酸、2,7―ナフタレンジカルボ
ン酸などのナフタレンジカルボン酸を含む共重合ポリエ
ステルである。ナフタレン環は300〜360nm付近
の紫外線を吸収することができるので、ポリエステルを
構成するジカルボン酸成分としてナフタレンジカルボン
酸を用いることにより、基材フィルムが紫外線カット性
を発揮できる。
【0013】ナフタレンジカルボン酸を含む共重合ポリ
エステルは、1種類でも2種類以上の共重合ポリエステ
ルの混合であってもよいが、全ジカルボン酸成分に対す
るナフタレンジカルボン酸の含有割合は3〜25モル%
である。3モル%未満では紫外線カット性が不十分とな
るからである。一方、25モル%以上ではフィルムの耐
熱性が悪くなるからである。従って、1種類の共重合ポ
リエステルからポリエステルフィルムが構成される場合
は、ジカルボン酸成分として、ナフタレンジカルボン酸
を3〜25モル%含む共重合ポリエステルが用いられる
ことになる。
【0014】一方、2種類以上の共重合ポリエステルの
混合の場合、全ジカルボン酸成分に対するナフタレンジ
カルボン酸の含有割合が3〜25モル%であることを要
件に、ジカルボン酸成分として3〜97モル%のナフタ
レンジカルボン酸を含む共重合ポリエステルを用いるこ
とができる。各共重合ポリエステルにおけるナフタレン
ジカルボン酸の含有割合を3モル%以上としたのは、3
モル%未満では紫外線カット性が不十分となるからであ
る。97モル%未満としたのは、ポリエステルを構成す
るジカルボン酸成分中のナフタレンジカルボン酸の割合
が増加する程、紫外線カット性は向上するが、フィルム
の透明性が低下し、97モル%を超えると所望の透明性
が得られないからである。
【0015】ポリエステルを構成する他のジカルボン酸
成分としては、イソフタル酸、テレフタル酸、ジフェニ
ルジカルボン酸、スルホイソフタル酸金属塩等のナフタ
レン環以外の芳香族ジカルボン酸;シュウ酸、コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、ダイマー
酸、インダンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸など
が挙げられる。これらのうち、テレフタル酸が好まし
い。尚、ジカルボン酸成分として、上記ジカルボン酸の
他に、トリメリト酸等のトリカルボン酸;オキシ安息香
酸等のオキシカルボン酸を用いてもよい。
【0016】ポリエステルを構成するグリコール成分と
しては、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタ
ンジオール、ペンタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ヘキサンジオール等の脂肪族ジオール;シクロヘキ
サンジメタノール等の脂環族ジオール;ポリエチレング
リコール、ポリテトラメチレングリコール等のグリコー
ル縮合物;ビスフェノール誘導体のエチレンオキサイド
付加体等の芳香族ジオール類;トリメチロールプロパン
等のトリオールなどが挙げられる。これらのうち、エチ
レングリコールが好ましい。
【0017】従って、本発明に用いられる共重合ポリエ
ステルは、エチレンテレフタレート繰り返し単位とエチ
レンナフタレート繰り返し単位とから構成される共重合
体が好ましい。そして、1種類の共重合ポリエステルで
フィルムが構成される場合、エチレンテレフタレート単
位を75モル%以上含有することが好ましい。エチレン
テレフタレート繰り返し単位とエチレンナフタレート繰
り返し単位とから構成される共重合ポリエステルにおい
ては、一般に、ジカルボン酸成分としてのナフタレンジ
カルボン酸の含有割合が50モル%未満までは、ポリエ
ステルの結晶性が低下して、ポリエチレンテレフタレー
トよりも融点が下がる傾向にある。このため、エチレン
テレフタレート単位が75モル%未満(エチレンナフタ
レート単位が25モル%以上)では、融点が下がりすぎ
て、耐熱性が不足するからである。また、2軸延伸フィ
ルムを得る場合に、製膜性が悪くなるからである。
【0018】これらのポリエステルの製造方法は特に限
定せず、重縮合方法は、エステル交換法、直接重合法の
いずれを採用することもできる。また、ナフタレンジカ
ルボン酸を共重合する段階は特に限定せず、重合初期、
重合途中、重合後に行なう押出し機中などのいずれの段
階でもよい。
【0019】ポリエステルの分子量は、還元粘度で0.
4〜1.0が好ましく、特に0.6〜0.8であること
が好ましい。還元粘度が0.4未満ではフィルムとして
の機械的強度が不足し、1.0を超えると、重合、製膜
についてのコストが高くなりすぎて経済的でないからで
ある。ここで、還元粘度は、フェノール/テトラクロル
エタンの混合比(重量比)が6/4の混合溶媒を用い
て、溶液濃度が0.4g/dl、温度30℃で測定した
値である。
【0020】ポリエステルフィルムの原料となるポリエ
ステル樹脂には、必要に応じて公知の添加剤、例えば、
滑剤、ブロッキング防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、
可塑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、耐光剤、耐衝撃性改
良剤等が含有させ得る。但し、これらの添加剤を含有す
る場合には、得られるフィルムの透明性を損なわない範
囲とする必要がある。
【0021】以上のようなポリエステル樹脂を製膜・2
軸延伸して、ポリエステルフィルムを作成する。2軸延
伸方法としては、例えば、Tダイより溶融押し出しし
た未延伸のシートをロール式延伸機で縦方向に延伸した
後、テンター式延伸機で横方向に延伸する方法(逐次2
軸延伸方法)、未延伸シートをテンター式同時二軸延
伸機で縦方向と横方向とを同時に延伸する方法(同時2
軸延伸方法)、チューブ状に溶融押し出ししたシート
を気体の圧力で膨張させ延伸する方法(インフレーショ
ン法)などが採用できる。延伸後のフィルムの厚みは8
〜50μmが好ましく、特に10〜20μmが好まし
い。また、本発明のポリエステルフィルムは、2軸延伸
後、熱固定してポリマー鎖の配向を固定している。
【0022】ポリエステルフィルムは、延伸及び熱固定
後、接着性や濡れ性を向上すべく、必要に応じてコロナ
放電処理やコーティング処理、火炎処理を施してもよ
い。特に、下記酸素遮断層を設ける場合、酸素遮断層と
ポリエステルフィルムとの接着性を高めるために、ポリ
エステルフィルムに予め上記処理を施すことが好まし
い。
【0023】本発明の紫外線カットフィルムにおいて、
さらに酸素遮断性を付与したい場合、透明な酸素遮断層
を設けることが好ましい。透明な酸素遮断層を設けるこ
とにより、透明性を損なうことなく、内容物の酸化自体
を防止できる。すなわち、密着包装ではなく、空間を保
持した状態で包装する場合、紫外線をカットできても酸
素が十分量存在すると、酸化による内容物の変質が起こ
り得るが、酸素遮断層が積層されることにより、このよ
うな酸化による変質を防止できる。
【0024】透明な酸素遮断層は、ポリ塩化ビニリデ
ン、エチレンビニルアルコール共重合体、けい素又はア
ルミニウム等の金属酸化物などで構成される。これらの
うち、金属酸化物の蒸着層が、透明性及び酸素遮断性に
優れ、しかも廃棄時にも有害ガス等の発生がないので、
酸素遮断層として好適である。
【0025】酸素遮断層は、ポリエステルフィルムに直
接金属酸化物を蒸着することにより作成してもよいし
(金属酸化物の場合)、酸素遮断層を構成するフィルム
をポリエステルフィルムに直接に又は易接着化処理層を
介してラミネートすることにより作成してもよい。尚、
蒸着層の作製には、真空蒸着法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法等の物理的蒸着法、あるいはCV
D法等の化学的蒸着法などの公知の方法を用いることが
できる。
【0026】酸素遮断層が金属酸化物蒸着層の場合、蒸
着層の厚みは、通常、10〜5000オングストローム
である。10オングストローム未満では十分な酸素透過
性が得られず、5000オングストロームを超えると製
造コストが高くなるとともに、耐屈曲性が低下し、酸素
遮断層にクラックが入り易くなるからである。
【0027】本発明の紫外線カットフィルムは、さらに
シール層を積層してもよい。シール層としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、ポリ塩
化ビニリデンなどで構成され、積層方法としては、押し
出しラミネーション、ドライラミネーション、コーティ
ングなどが挙げられる。酸素遮断層が積層されたフィル
ムのシール層の形成は、基材フィルム(ポリエステルフ
ィルム)作製後で酸素遮断層の積層前であってもよい
し、酸素遮断層の積層後に形成してもよい。
【0028】以上のような構成を有する紫外線カットポ
リエステルフィルムは、フィルム全体として、400n
m〜700nmの可視光線の平均透過率が70%以上で
あることを要する。70%未満では内容物がよく見え
ず、包装用フィルムとしては不適当だからである。ま
た、300〜360nmの紫外線の最大透過率が30%
以下である。30%を超えると透過した紫外線により内
容物が変質するおそれがあるからである。また、曇価は
10%以下が好ましい。10%未満では透明性が劣り、
包装用フィルムとして不適当だからである。
【0029】さらに酸素遮断層が積層されているフィル
ムにおいては、酸素透過量は5cc/m2 ・day・a
tm以下である。酸素透過量が5cc/m2 ・day・
atmを超えると、内容物が酸化されやすくなるからで
ある。
【0030】本発明の透明な紫外線カットポリエステル
フィルムは、袋、チューブ、蓋体、カップ等の形態で用
いられる。このようなポリエステルフィルムは、主とし
て食品、薬品、産業資材、産業部品などの包装に用いら
れる。特に酸素遮断層を有する紫外線カットポリエステ
ルフィルムは、油脂を含んだ食品の包装に好適である。
フィルムが紫外線をカットするとともに酸素透過も防止
するので、油脂の酸化を抑制でき、内容物の保存中の変
質を防止できるからである。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明は下記の実施例によって制限を受け
るものではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない限度で適
当に変更を加えて実施することが可能であり、それらは
いずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0032】[評価方法]下記実施例及び比較例で採用
した各種の測定及び評価方法は次の通りである。 (1)還元粘度 フェノール/テトラクロルエタンの混合比(重量比)が
6/4の混合溶媒に、ポリエステルフィルムの原料とな
るチップ又はポリエステルフィルム自体を溶解して、
0.4g/dlの溶液を調製し、ウベローデ粘度計を用
いて測定した。測定時の温度は30℃である。
【0033】(2)フィルムの透明性 400〜700nmの可視光線平均透過率及びフィルム
の曇価で評価した。 400〜700nmの可視光線平均透過率 日立ダブルビーム分光光度計U―2001で、フィルム
の分光スペクトルを得て、400〜700nmの光線透
過率を25nm毎に記録し、これらの平均値を算出し
た。 フィルムの曇価 JIS―K6714に準じて、日本電色(株)製ヘーズ
メータで測定した。曇価が小さい程透明性が良好であ
り、曇価10以下のフィルムは品質上問題ないレベルで
ある。
【0034】(3)紫外線カット性 日立ダブルビーム分光光度計U―2001でフィルムの
分光スペクトルを得、得られた分光スペクトルにおい
て、300〜360nmにおける最大透過率を調べた。
【0035】(4)酸素遮断性 酸素透過度測定装置(OX―TRAN 10/50A:
Modern Controls社製)を用いて、湿度
0%、気温25℃における酸素透過度を測定した。
【0036】[ポリエステルの合成]フィルムを構成す
るポリエステルには、ジカルボン酸成分として2,6―
ナフタレンジカルボン酸とテレフタル酸とを表1に示す
割合(モル% )で共重合した4種類のポリエステルを用
いた。各ポリエステルの重合法、還元粘度は、表1に示
す通りである。
【0037】
【表1】
【0038】[ポリエステルフィルムの作製]上記ポリ
エステルを表2に示す割合(重量%)で混合し、さら
に、滑り性と耐ブロッキング性を確保するために平均粒
径が18μmのシリカゲル微粉末を、フィルム中に0.
6重量%含有するように添加し、分散させて、フィルム
原料となるポリエステル樹脂を調製した。調製したポリ
エステル樹脂を真空乾燥して水分率を0.01重量%以
下にした後、Tダイより280℃で溶融押し出しし、3
0℃の冷却ロールにひきとって、未延伸シートを得た。
得られた未延伸シートを、直ちにロール式延伸機で縦方
向に90℃で3.2倍に延伸し、さらにテンター式延伸
機で横方向に100℃で4倍延伸した後、10%緩和さ
せつつ、フィルムの融点より30℃低い温度で熱固定し
た。熱固定後、さらにコロナ放電処理を行なって、厚さ
12μmの延伸フィルムを得た。
【0039】得られたフィルムのコロナ放電処理した面
に、電子ビーム加熱型真空蒸着装置を用いて、二酸化け
い素及び酸化アルミニウムを蒸着して、膜厚200オン
グストロームで酸化アルミニウムの含有率が40重量%
の酸素遮断層を形成して、実施例1、2及び比較例1〜
3の紫外線カットポリエステルフィルムを作製した。実
施例3のフィルムは蒸着を行なわなかったもので、ポリ
エステルフィルム単独のままである。また、比較例1
は、ナフタレンジカルボン酸が共重合されていない通常
のポリエステルフィルムに金属酸化物を蒸着したもの
で、従来例に相当する。以上のようにして作製した紫外
線カットポリエステルフィルムについて、上記評価方法
で評価した結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】表2から、紫外線カット性は、ポリエステ
ルフィルムを構成するポリエステルのジカルボン酸総量
に対するナフタレンジカルボン酸の含有率に比例してい
て、ナフタレンジカルボン酸の含有量が少ないフィルム
(比較例2)及び含有されていないフィルム(比較例
1)は、紫外線カット性が不十分となることがわかる。
一方、実施例1、実施例2、比較例2の順で400〜7
00nmの可視光線平均透過率が低くなっていることか
ら、透明性には、全ジカルボン酸総量に対するナフタレ
ンジカルボン酸の割合ではなく、ポリエステルにおける
ナフタレンジカルボン酸の重合割合が関与していること
がわかる。すなわち、ナフタレンジカルボン酸の重合割
合が高いポリエステル、特にホモポリマー(ポリエチレ
ンナフタレート)として含むポリエステルでフィルムを
構成すると、透明性が低下する。従って、透明性を損な
うことなく、紫外線カット性を向上したフィルムを得る
ためには、ナフタレンジカルボン酸をジカルボン酸成分
の一部として含有する共重合ポリエステルを用いて、ジ
カルボン酸総量に対するナフタレンジカルボン酸の割合
を高くしたポリエステルでフィルムを構成する必要があ
ることがわかる。また、実施例1、2、比較例1〜3と
実施例3との比較から、酸素の透過を防止するために
は、酸素遮断層を設ける必要があることがわかる。
【0042】
【発明の効果】本発明の透明な紫外線カットポリエステ
ルフィルムは、紫外線カット性に優れ、しかも透明性を
有しているので、内容物を外部から観察でき、しかも内
容物の酸化等の変質を抑制できる。従って、本発明のフ
ィルムは、紫外線による内容物の変質が問題となる内容
物の包装用フィルムとして好適に使用することができ
る。特に、フィルムを構成する樹脂自体が紫外線吸収性
を有しているので、紫外線吸収剤を練り込んだ場合のよ
うに、ブルーミングが問題となったり、紫外線カット効
果が薄れていくという問題もない。
【0043】また、酸素遮断層を設けることにより、紫
外線カットに加えて酸素の透過も防止できるので、酸化
しやすい内容物の包装に好適である。特に、酸素遮断層
を金属酸化物蒸着膜で構成することにより、焼却処理に
有害ガスを出すという問題もない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/36 B32B 27/36 B65D 65/16 B65D 65/16 65/20 65/20 // C08G 63/189 C08G 63/189 C08J 7/06 CFD C08J 7/06 CFDZ B29K 67:00 B29L 7:00 9:00 (72)発明者 横山 誠一郎 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 藤田 裕久 東京都中央区日本橋小網町17番9号 東洋 紡績株式会社東京支社内 (72)発明者 黒澤 映夫 大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡 績株式会社本社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを構成するポリエステルが、ジ
    カルボン酸成分として3〜97モル%のナフタレンジカ
    ルボン酸を含む1種又は2種以上の共重合ポリエステル
    からなり、且つ、全ジカルボン酸成分に対するナフタレ
    ンジカルボン酸の含有割合が3〜25モル%であるポリ
    エステルであって、 2軸延伸後に熱固定されて成るポリエステルフィルムの
    400〜700nmの可視光線の平均透過率が70%以
    上であり、且つ300〜360nmの紫外線の最大透過
    率が30%以下である透明な紫外線カットポリエステル
    フィルム。
  2. 【請求項2】 フィルムを構成するポリエステルが、ジ
    カルボン酸成分として3〜25モル%のナフタレンジカ
    ルボン酸を含み、且つエチレンテレフタレート単位を7
    5モル%以上含む共重合ポリエステルであって、 2軸延伸後に熱固定されて成るポリエステルフィルムの
    400〜700nmの可視光線の平均透過率が70%以
    上であり、且つ300〜360nmの紫外線の最大透過
    率が30%以下である透明な紫外線カットポリエステル
    フィルム。
  3. 【請求項3】 前記フィルムの少なくとも片面に酸素遮
    断層が積層されていて、且つ該フィルムの酸素透過量が
    5cc/m2 ・day・atm以下である請求項1又は
    2に記載の透明な紫外線カットポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 前記酸素遮断層が、けい素及び/又はア
    ルミニウムの金属酸化物を主成分とした蒸着層である請
    求項3に記載の透明な紫外線カットポリエステルフィル
    ム。
JP9169055A 1997-06-25 1997-06-25 透明な紫外線カットポリエステルフィルム Pending JPH1112371A (ja)

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JP9169055A JPH1112371A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 透明な紫外線カットポリエステルフィルム

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