JPH11124724A - ポリアミドモノフィラメントおよびその製造方法並びに用途 - Google Patents
ポリアミドモノフィラメントおよびその製造方法並びに用途Info
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- JPH11124724A JPH11124724A JP28958697A JP28958697A JPH11124724A JP H11124724 A JPH11124724 A JP H11124724A JP 28958697 A JP28958697 A JP 28958697A JP 28958697 A JP28958697 A JP 28958697A JP H11124724 A JPH11124724 A JP H11124724A
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Abstract
および適度な伸びを有すると共に、すぐれた耐候性を兼
ね備えたポリアミドモノフィラメント、その効率的な製
造方法、並びにその特性を生かした水産資材を提供す
る。 【解決手段】 本発明のポリアミドモノフィラメント
は、直径が0.1mm〜4.0mmで、サンシャインウ
エザーメーター50時間照射後の引張り破断点エネルギ
ーが3000kgf/mm以上、同じく結節破断点エネ
ルギーが2000kgf/mm以上の特性を有すること
を特徴とする。また、上記の特性を有するポリアミドモ
ノフィラメントの製造方法は、ポリアミドを紡糸延伸し
た後、水または水蒸気中で収縮処理を施すこと、好まし
くは10℃〜100℃の温度で、5〜60分間の条件か
らなる収縮処理を施すことを特徴とする。さらに、上記
本発明の方法により得られた上記の特性を有するポリア
ミドモノフィラメントは、水産資材、なかでも釣糸に適
用した場合に最良の効果を発揮する。
Description
ィラメントおよびその製造方法並びに用途に関するもの
であり、さらに詳しくは、特に釣糸として求められる強
度、しなやかさおよび適度な伸びを有すると共に、すぐ
れた耐候性を兼ね備えたポリアミドモノフィラメント、
その効率的な製造方法、並びにその特性を生かした水産
資材、なかでも釣糸としての用途に関するものである。
に富み、強度も大きく、さらに適度な伸びを有するなど
の水産資材用モノフィラメントとしての基本的な性能を
バランス良く具備していることから、従来から釣糸、魚
網および延縄などの用途に広く使用されている。
は、一般にポリマーの酸化や紫外線などの影響により耐
候劣化しやすいため、店頭のショウウィンドウなどで長
期保管すると、製造時に比べて大きな強度低下を起こす
という欠点があった。
強度低下を防止するための従来技術としては、モノフィ
ラメントそのものに酸化防止剤や紫外線吸収剤などの添
加剤を添加する方法や、モノフィラメント製品のパッケ
ージフィルムなどに同様の添加剤を添加する方法などが
用いられている。
法では、目的とする改善効果が小さく、特にモノフィラ
メント自体にこれら添加剤を添加する場合には、モノフ
ィラメント自体の強度低下が避けられないのが実状であ
った。
剤(以降、老防剤と呼ぶ)としては、なかでも銅化合物
の添加による効果が大きいことが知られているが、これ
ら銅化合物の添加によりポリアミドモノフィラメントに
十分な労防効果を得るためには、銅化合物の添加量を多
くする必要があり、この結果ポリアミドモノフィラメン
トの強度低下が促進される傾向となることが問題となっ
ていたのである。
は、十分な耐候性を備えると共に、ポリアミド本来の優
れた機械的特性を兼備したポリアミドモノフィラメント
の実現が従来から強く望まれていた。
技術における問題点の解決を課題として検討した結果、
達成されたものである。
して求められる強度、しなやかさおよび適度な伸びを有
すると共に、すぐれた耐候性を兼ね備えたポリアミドモ
ノフィラメント、その効率的な製造方法、並びにその特
性を生かした水産資材を提供することにある。
めに、本発明のポリアミドモノフィラメントは、直径が
0.1mm〜4.0mmで、サンシャインウエザーメー
ター50時間照射後の引張り破断点エネルギーが300
0kgf/mm以上、同じく結節破断点エネルギーが2
000kgf/mm以上の特性を有することを特徴とす
る。
フィラメントの製造方法は、ポリアミドを紡糸延伸した
後、水または水蒸気中で収縮処理を施すこと、好ましく
は10℃〜100℃の温度で、5〜60分間の条件から
なる収縮処理を施すことを特徴とする。
上記の特性を有するポリアミドモノフィラメントは、水
産資材、なかでも釣糸に適用した場合に最良の効果を発
揮する。
サンシャインウエザーメーター50時間照射後の引張り
破断点エネルギーおよび結節破断点エネルギーが上記特
定の範囲にあって、いずれも照射前の値に対する保持率
が高いことを特徴としており、これにより本来のすぐれ
た強度、しなやかさおよび適度な伸びを保持すると共
に、従来に比し改善された耐候性を具備したポリアミド
モノフィラメントの実現を可能とする。
フィラメントは、紡糸延伸後のポリアミドモノフィラメ
ントを、特定の収縮処理に供するという簡単な方法で効
率的に製造することができる。
ントは、種々の用途に適用することができるが、水産資
材、なかでも釣糸に適用することが、上記の優れた特性
を最も活用できることから好ましい。
トは、労防剤として銅化合物を含有する場合に、上記の
作用・効果をさらに有効に発現することができ、この場
合には銅化合物の添加量が従来に比し少量であっても、
十分な耐候性改良効果の取得を期待することができる。
るポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロ
ン12、およびこれら各種ナイロンの相互共重合体など
が挙げられる。
使用する銅化合物の具体例としては、ヨウ化第一銅、塩
化銅、酢酸銅および硫酸銅などが挙げられるが、なかで
もヨウ化第一銅がとくに好ましく使用される。
のポリアミドに対する添加量は、0.005〜2.0重
量%好ましくは、0.01〜1.0重量%の範囲に制限
される。すなわち、銅化合物のポリアミドに対する添加
量が2.0重量%を越える場合は、耐候性改善には好ま
しいが、得られる釣糸の強度が低下してしまうため好ま
しくない。
はないが、銅化合物のマスターバッチを調製しておきこ
れをポリアミドチップにブレンドする方法、および銅化
合物を原料チップに直接ブレンドする方法などが、添加
量の変更がしやすい点で好ましい。
トは、銅化合物以外にも、その所望特性を疎外しない範
囲であれば、例えば顔料、染料、結晶化抑制剤、低比重
添加剤および可塑剤などの添加剤を含有することができ
る。
基本的に従来公知の紡糸・延伸方法により製造すること
ができる。具体的には、ポリアミドチップまたは労防剤
として必要量の銅化合物などを添加したポリアミドチッ
プを、通常のエクストルーダー型紡糸機を使用して溶融
押出しした後、所定の延伸条件に供し、さらに必要に応
じて熱固定することにより製造される。
有するポリアミドモノフィラメントを得るために、紡糸
延伸後のポリアミドモノフィラメントを綛状にとり、特
定の収縮処理に供することが重要である。
ノフィラメントを、水または水蒸気中で、好ましくは1
0℃〜100℃の温度で、5〜60分間放置し、収縮処
理することによって、サンシャインウエザーメーター5
0時間照射後の引張り破断点エネルギーが3000kg
f/mm以上、同じく結節破断点エネルギーが2000
kgf/mm以上の特性を有するポリアミドモノフィラ
メントを製造することができる。
例え老防剤が添加されていたとしても、その耐候性改善
効果は不十分であり、放縮処理を施すことにより耐候性
改善効果をより顕著に発現させることが可能となる。
は、40℃〜70℃の範囲が、また処理時間条件として
は、10分〜30分の範囲が、それぞれより好適であ
り、これらの温度と時間の組合わせで適宜処理すること
がより好ましい。
銅化合物が変質し原糸が茶色く着色するばかりか、極端
な強度低下を引き起こすなどの問題が発生し、逆に10
℃未満の場合は、十分な処理効果が得られなくなり、得
られるモノフィラメントが硬すぎてしなやかさに欠ける
ばかりか、耐候性改善効果が薄れてしまう傾向になるた
め好ましくない。
は、処理能力が極端に悪くなるばかりか、とくに高温領
域では強度低下が大きくなり、逆に5分未満では十分な
処理効果が得られないため好ましくない。
トの直径は、0.1〜4.0mmが好ましく、0.1m
m未満と細すぎる場合は、添加した銅化合物が糸中の異
物となって得られたモノフィラメントの強度低下が著し
くなり、また4.0mmを越えるほどに太すぎる場合
は、本発明の方法をもってしても耐候性改良効果が十分
なポリアミドモノフィラメントが得られないため好まし
くない。
物を溶融紡糸することで得られたモノフィラメントを、
綛状に取り、収縮処理温度10℃〜100℃、収縮処理
時間5分〜60分の温水処理条件下で収縮処理すること
により製造することができる。 かくして得られる本発
明のポリアミドモノフィラメントは、すぐれた強度、し
なやかさ、および適度な伸びを損なうことなく、極めて
すぐれた耐候性をも兼ね備えたものであり、水産資材用
途、とくに釣糸として適用した場合にその優れた効果を
最も活用することができる。
基づいてさらに説明するが、上記の説明および下記実施
例における各種特性の評価は以下の方法に準じて行っ
た。
にとった試料を20℃、65%RHの温湿度調整室で2
4時間放置した後、島津製作所社製“オートグラフ”A
GS−5KNG型引張試験機を用い、糸長:250m
m、引張速度:300mm/分の条件で測定した切断点
エネルギー(kgf/mm)を繊維断面積(mm2 )で
割り、単位断面積当たりの切断点エネルギー(kgf/
mm)を計算した。なお、結節破断点エネルギーは、中
央に1個の結び目を作った糸長25mmの試料を用いて
上記と同様に測定した、 [直径]デジタルマイクロメーター(MITUTOMO
製)で釣糸の長径と短径を測定しその平均値で表示し
た。
UN−HCH型“サンシャインスーパーロングライフウ
ェザーメーター”を用い、試料を室内温度43℃、照射
時間50時間の条件で処理した後の引張および結節破断
点エネルギーを上記と同様の測定方法で測定し、下記式
により強力保持率を算出した。なお、この強力保持率が
高いほど耐候性に優れていることを示す。 破断点エネルギー保持率=50時間照射後の破断点エネ
ルギー/未照射サンプルの破断点エネルギー×100 [破断強度]JISL1013の定義によった。すなわ
ち、綛状にとった試料を20℃、65%RHの温湿度調
整室で24時間放置した後、(株)オリエンテック社製
“テンシロン”UTM−4−100型引張り試験機を用
い、糸長:250mm、引張速度:300mm/分の条
件で測定した切断強力(kgf)を繊度で割り返して強
度を求めた。
った。すなわち、綛状にとった資料を20℃、65%R
Hの温湿度調整室で24時間放置した後、(株)オリエ
ンテック社製“テンシロン”UTM−4−100型引張
り試験機を用い、糸長:250mm、引張速度:300
mm/分の条件で測定し、資料が切断した時の伸びを測
定した。
アミドモノフィラメントを、間隔10mmを隔てて水平
方向に平行に設置された直径2mmの2本のステンレス
棒にセットし、その中央部に直径2mmのステンレス製
フックを掛け、(株)ミネベア製“TCM−200型万
能引張り・圧縮試験機”を用いて、引取速度50mm/
分で引き抜いた時の最大曲げ応力(g)を測定した。
85/15)共重合体チップに対し、労防剤としてヨウ
化第一銅を0.02重量%添加し、さらに着色剤として
カラーパウダーを0.01重量%添加して攪拌ブレンド
した原料組成物を、エクストルーダー型紡糸機に供給
し、290℃の温度で溶融し、孔径1.0mmの口金を
通して押し出した後、ただちに10℃の冷水浴中で冷却
固化させ未延伸糸を得た。
気中で3.8倍に一段延伸し、ついで、226℃の不活
性気体中で1.55倍(トータル延伸倍率5.9倍)に
二段延伸し、その後同じく185℃の不活性気体中にて
リラックス率0.9倍の熱セット処理を行った後、仕上
げ油剤をタッチローラーにて付与させ、ポリアミドモノ
フィラメントの原糸を得た。
り、55℃に温度調節を行った温水槽に15分間浸漬し
収縮処理を行い、直径0.37mmのポリアミドモノフ
ィラメントを得た。
縮処理条件および物性評価結果を表1に示す。
施例1と同一の製糸プロセスを使い、収縮処理条件、モ
ノフィラメントの直径、老防剤の添加率などを表1およ
び表2に示したように変更してポリアミドモノフィラメ
ントを得た。得られたポリアミドモノフィラメントの物
性結果を表1および表2に併せて示す。
モノフィラメントは、強度、しなやかさ、さらに適度な
伸びを損なうことなく、極めてすぐれた耐候性をも兼ね
備えたものであった。
発明の規定する条件を外れる比較例1〜11の場合は、
水産資材用モノフィラメントとして利用する場合の物理
特性が不十分であったり、破断点エネルギー保持率で示
される耐候性が不十分なものばかりであった。
1の場合は、破断点エネルギー保持率で示される耐候性
が不十分である。
を施していない比較例2の場合は、耐候性の改善効果は
ある程度認められるものの、水産資材用モノフィラメン
トとして不十分な値であった。
は、銅化合物が変質して原糸が茶色く着色し、極端な強
度低下を引き起こしてしまい水産資材用モノフィラメン
トとして十分な断点エネルギーが得られなかった(測定
を中止した)。
は、耐候性の改善効果はある程度認められるが、水産資
材用モノフィラメントとして不十分な値であり、老防剤
の添加量を高くした比較例5の場合は、強度低下が大き
くなって水産資材用モノフィラメントとしての十分な破
断点エネルギーが得られず、老防剤の添加量を低くした
比較例6の場合は、耐候性が不十分であった。
い比較例7の場合は、十分な強さが得られないばかり
か、耐候性においても不十分であり、逆にモノフィラメ
ントの直径が規定より太い比較例8の場合は、太さから
くる柔軟性不足が原因で水産資材用としては不適当なも
のとなるばかりか、破断点エネルギーが極めて低いもの
であった。
比較例9の場合も、比較例3と同様に銅化合物が変質し
原糸が茶色く着色するばかりか、極端な強度低下を引き
起こし、逆に収縮処理条件が低温で長時間の比較例10
の場合は、十分な収縮処理効果が得られず、耐候性の改
善効果はある程度認められるものの、水産資材用モノフ
ィラメントとして不十分な値であった。
ドモノフィラメントは、水産資材用モノフィラメントと
して求められるすぐれた強度、しなやかさ、さらに適度
な伸びを兼ね備えつつ、極めてすぐれた耐候性を発揮す
るものである。
フィラメントは、紡糸延伸後のポリアミドモノフィラメ
ントを、特定の収縮処理に供するという簡単な方法で効
率的に製造することができる。
ントは、水産資材、なかでも釣糸に適用した場合に、上
記の優れた特性を最も有効に活用することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 直径が0.1mm〜4.0mmで、サン
シャインウエザーメーター50時間照射後の引張り破断
点エネルギーが3000kgf/mm以上、同じく結節
破断点エネルギーが2000kgf/mm以上の特性を
有することを特徴とするポリアミドモノフィラメント。 - 【請求項2】 銅化合物を0.005〜2.0重量%含
有することを特徴とする請求項1に記載のポリアミドモ
ノフイラメント。 - 【請求項3】 銅化合物がヨウ化第一銅、塩化銅、酢酸
銅および硫酸銅から選ばれた少なくとも1種であること
を特徴とする請求項1または2に記載のポリアミドモノ
フィラメント。 - 【請求項4】 ポリアミドを紡糸延伸した後、水または
水蒸気中で収縮処理を施すことを特徴とする請求項1〜
3のいずれか1項に記載の特性を有するポリアミドモノ
フィラメントの製造方法。 - 【請求項5】 水または水蒸気中の収縮処理を、10℃
〜100℃の温度で、5〜60分間行なうことを特徴と
する請求項4に記載のポリアミドモノフィラメントの製
造方法。 - 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載のポリア
ミドモノフィラメントからなることを特徴とする水産資
材。 - 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載のポリア
ミドモノフィラメントからなることを特徴とする釣糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28958697A JP3882012B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | ポリアミドモノフィラメントおよびその製造方法並びに用途 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28958697A JP3882012B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | ポリアミドモノフィラメントおよびその製造方法並びに用途 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11124724A true JPH11124724A (ja) | 1999-05-11 |
| JPH11124724A5 JPH11124724A5 (ja) | 2005-06-30 |
| JP3882012B2 JP3882012B2 (ja) | 2007-02-14 |
Family
ID=17745156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28958697A Expired - Lifetime JP3882012B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | ポリアミドモノフィラメントおよびその製造方法並びに用途 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3882012B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-22 JP JP28958697A patent/JP3882012B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3882012B2 (ja) | 2007-02-14 |
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