JPH11126092A - 音声認識装置および車両用音声認識装置 - Google Patents
音声認識装置および車両用音声認識装置Info
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- JPH11126092A JPH11126092A JP9289502A JP28950297A JPH11126092A JP H11126092 A JPH11126092 A JP H11126092A JP 9289502 A JP9289502 A JP 9289502A JP 28950297 A JP28950297 A JP 28950297A JP H11126092 A JPH11126092 A JP H11126092A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 騒音などにより音声入力手段の周囲環境が悪
いことに起因して、ユーザの発声した音声の不認識が発
生する。 【解決手段】 ユーザの音声は、マイク16から入力さ
れ、音響処理部14での処理を経て、音声認識部18で
認識される。音声の不認識が発生した場合に、信号処理
制御部12が不認識の原因を特定する。音声が雑音に埋
もれているときは、不認識の原因がマイク16の周囲環
境にあると判断される。そして、ボディECU30は、
マイク16の周囲環境を悪化させている機器を制御し
て、周囲環境を改善する。例えば、パワーウィンドウ3
2が開いてるときは、このウィンドウ32が閉められ
る。周囲環境が改善されるので、次回に発声された音声
は認識できる。
いことに起因して、ユーザの発声した音声の不認識が発
生する。 【解決手段】 ユーザの音声は、マイク16から入力さ
れ、音響処理部14での処理を経て、音声認識部18で
認識される。音声の不認識が発生した場合に、信号処理
制御部12が不認識の原因を特定する。音声が雑音に埋
もれているときは、不認識の原因がマイク16の周囲環
境にあると判断される。そして、ボディECU30は、
マイク16の周囲環境を悪化させている機器を制御し
て、周囲環境を改善する。例えば、パワーウィンドウ3
2が開いてるときは、このウィンドウ32が閉められ
る。周囲環境が改善されるので、次回に発声された音声
は認識できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声認識装置、特
に、ユーザの発声した音声を認識する音声認識装置に関
する。本発明の音声認識装置は、車両へ搭載するのに適
している。
に、ユーザの発声した音声を認識する音声認識装置に関
する。本発明の音声認識装置は、車両へ搭載するのに適
している。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車室内には、パワーウィ
ンドウやヘッドライト等の各種の車載機器に接続された
操作スイッチが設置されており、ユーザは、操作スイッ
チを使って車載機器を操作していた。しかし、ユーザが
運転に対してより集中できるように、機器操作をできる
だけ容易にすることが望まれる。このような要求に応え
るためには、音声認識装置を設けることが効果的と考え
られる。音声コマンドの発声による機器操作が可能とな
り、操作性の向上が図られる。
ンドウやヘッドライト等の各種の車載機器に接続された
操作スイッチが設置されており、ユーザは、操作スイッ
チを使って車載機器を操作していた。しかし、ユーザが
運転に対してより集中できるように、機器操作をできる
だけ容易にすることが望まれる。このような要求に応え
るためには、音声認識装置を設けることが効果的と考え
られる。音声コマンドの発声による機器操作が可能とな
り、操作性の向上が図られる。
【0003】音声認識装置は、人が発声した音声を認識
する装置であり、各種の電子機器等の入力装置として音
声認識装置を利用することが提案されている。ユーザが
発声した音声はデジタルデータに変換される。「音声」
は、文、単語、文字、記号、数字などである。一例で
は、デジタル音声データに対してケプストラム(cepust
rum)を使うデータ処理が行われ、ユーザが何を言った
のかが認識される。音声認識装置については、例えば、
「音響・音声工学」(古井貞煕、近代科学社、174頁
〜)にて説明されている。
する装置であり、各種の電子機器等の入力装置として音
声認識装置を利用することが提案されている。ユーザが
発声した音声はデジタルデータに変換される。「音声」
は、文、単語、文字、記号、数字などである。一例で
は、デジタル音声データに対してケプストラム(cepust
rum)を使うデータ処理が行われ、ユーザが何を言った
のかが認識される。音声認識装置については、例えば、
「音響・音声工学」(古井貞煕、近代科学社、174頁
〜)にて説明されている。
【0004】現状では、100%の確率で正しく音声を
認識することは難しので、トークバック機能を備えるこ
とが周知である。音声認識装置には音声合成装置が設け
られる。音声が認識されると、認識結果を示す合成音声
が生成され、出力される。ユーザは、認識結果を知り、
認識結果が正しいか否かを判断する。そして、認識結果
が誤っているときには、再度、ユーザは音声を発声して
認識装置へ入力する。このようなトークバック機能によ
り、正しい認識結果が確実に得られる。トークバック機
能を備えた音声認識装置は、例えば、特開昭63−38
996号公報や特開平1−177192号公報に記載さ
れている。
認識することは難しので、トークバック機能を備えるこ
とが周知である。音声認識装置には音声合成装置が設け
られる。音声が認識されると、認識結果を示す合成音声
が生成され、出力される。ユーザは、認識結果を知り、
認識結果が正しいか否かを判断する。そして、認識結果
が誤っているときには、再度、ユーザは音声を発声して
認識装置へ入力する。このようなトークバック機能によ
り、正しい認識結果が確実に得られる。トークバック機
能を備えた音声認識装置は、例えば、特開昭63−38
996号公報や特開平1−177192号公報に記載さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】音声認識装置では、ユ
ーザが音声を発声したにもかかわらず、その音声を認識
できないことがある(以下、不認識という)。不認識の
原因は、ユーザの話し方にあることがあり、例えばユー
ザの話す速さが遅すぎるときに不認識が発生する。ま
た、不認識の原因が、マイク等の音声入力手段の周囲環
境にあることもある。典型的には、マイクに入る周囲雑
音にユーザの音声が埋もれてしまう結果、不認識が発生
する。
ーザが音声を発声したにもかかわらず、その音声を認識
できないことがある(以下、不認識という)。不認識の
原因は、ユーザの話し方にあることがあり、例えばユー
ザの話す速さが遅すぎるときに不認識が発生する。ま
た、不認識の原因が、マイク等の音声入力手段の周囲環
境にあることもある。典型的には、マイクに入る周囲雑
音にユーザの音声が埋もれてしまう結果、不認識が発生
する。
【0006】特開平1−177192号公報では、周囲
雑音に起因する不認識を防止するため、認識装置本体か
ら脱着可能な音声入力手段としての受話器が設けられて
いる。ユーザが受話器を口に近づけて持つことで、騒音
環境下での音声認識を確実にしている。すなわち、受話
器という特別な構造を設けることで、周囲環境に左右さ
れない音声認識の実現を図っている。
雑音に起因する不認識を防止するため、認識装置本体か
ら脱着可能な音声入力手段としての受話器が設けられて
いる。ユーザが受話器を口に近づけて持つことで、騒音
環境下での音声認識を確実にしている。すなわち、受話
器という特別な構造を設けることで、周囲環境に左右さ
れない音声認識の実現を図っている。
【0007】しかしながら、車両では、ユーザが運転し
ながら音声認識機能を利用する。ユーザが運転中に受話
器を取り上げるような構成では、手を使わずに車載機器
を操作できるという音声認識装置の利点が十分に生かさ
れない。また、受話器のためのスペースを車室内に設け
なければならないという不利がある。従って、周囲環境
による音声の不認識発生を防止するために受話器を設け
るというのは、車両では得策とはいえない。また、車両
に限らずに他の場面でも、受話器のような構成は不要で
あることが、操作性の面からも、装置スペースの面から
も望ましい。
ながら音声認識機能を利用する。ユーザが運転中に受話
器を取り上げるような構成では、手を使わずに車載機器
を操作できるという音声認識装置の利点が十分に生かさ
れない。また、受話器のためのスペースを車室内に設け
なければならないという不利がある。従って、周囲環境
による音声の不認識発生を防止するために受話器を設け
るというのは、車両では得策とはいえない。また、車両
に限らずに他の場面でも、受話器のような構成は不要で
あることが、操作性の面からも、装置スペースの面から
も望ましい。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、周囲環境が悪いために音声の不認識
が発生したときに好適な対応ができる音声認識装置を提
供することにある。
あり、その目的は、周囲環境が悪いために音声の不認識
が発生したときに好適な対応ができる音声認識装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の音声認識装置
は、ユーザの発声した音声を入力する音声入力手段と、
入力された音声を認識する音声認識手段と、音声認識手
段にて音声の不認識が発生した場合に、不認識の原因を
特定する原因特定手段と、不認識の原因が音声入力手段
の周囲環境にある場合に、周囲環境を改善する改善処理
を行う周囲環境改善手段と、を有する。
は、ユーザの発声した音声を入力する音声入力手段と、
入力された音声を認識する音声認識手段と、音声認識手
段にて音声の不認識が発生した場合に、不認識の原因を
特定する原因特定手段と、不認識の原因が音声入力手段
の周囲環境にある場合に、周囲環境を改善する改善処理
を行う周囲環境改善手段と、を有する。
【0010】また、本発明の車両用音声認識装置は、車
両に搭載され、ユーザの発声した音声を認識する装置で
あって、ユーザの発声した音声を入力する音声入力手段
と、入力された音声を認識する音声認識手段と、音声認
識手段にて音声の不認識が発生した場合に、不認識の原
因を特定する原因特定手段と、音声入力手段の周囲環境
に影響を及ぼす少なくとも1の車載機器を制御する機器
制御手段と、を有し、前記機器制御手段は、前記不認識
の原因が前記周囲環境にある場合に、前記周囲環境を悪
化させている車載機器を制御して、前記周囲環境を改善
する。
両に搭載され、ユーザの発声した音声を認識する装置で
あって、ユーザの発声した音声を入力する音声入力手段
と、入力された音声を認識する音声認識手段と、音声認
識手段にて音声の不認識が発生した場合に、不認識の原
因を特定する原因特定手段と、音声入力手段の周囲環境
に影響を及ぼす少なくとも1の車載機器を制御する機器
制御手段と、を有し、前記機器制御手段は、前記不認識
の原因が前記周囲環境にある場合に、前記周囲環境を悪
化させている車載機器を制御して、前記周囲環境を改善
する。
【0011】本発明によれば、不認識が発生したとき
に、原因特定手段により、不認識の原因が周囲環境にあ
るか否かが調べられる。周囲環境は、典型的には、騒音
に関するものである。騒音が大きいとユーザの音声がノ
イズに埋もれ、不認識が発生しやすい。そして、不認識
の原因が周囲環境にある場合には、車載機器の制御によ
り、周囲環境が改善される。これにより、不認識の原因
が除去され、以降の不認識の発生を低減することができ
る。ユーザは、自分の発声した音声が認識されなかった
ときでも、次の発声により音声を音声認識装置に認識さ
せることができ、認識装置をより便利に使うことができ
る。ここでは、特に車両用音声認識装置を取り上げて本
発明の作用効果を説明したが、車両以外に設けられる音
声認識装置に本発明が適用された場合も同様である。
に、原因特定手段により、不認識の原因が周囲環境にあ
るか否かが調べられる。周囲環境は、典型的には、騒音
に関するものである。騒音が大きいとユーザの音声がノ
イズに埋もれ、不認識が発生しやすい。そして、不認識
の原因が周囲環境にある場合には、車載機器の制御によ
り、周囲環境が改善される。これにより、不認識の原因
が除去され、以降の不認識の発生を低減することができ
る。ユーザは、自分の発声した音声が認識されなかった
ときでも、次の発声により音声を音声認識装置に認識さ
せることができ、認識装置をより便利に使うことができ
る。ここでは、特に車両用音声認識装置を取り上げて本
発明の作用効果を説明したが、車両以外に設けられる音
声認識装置に本発明が適用された場合も同様である。
【0012】なお、上記の騒音は、音声認識にとっての
騒音である。従って、上記の騒音には、オーディオ出力
やエアーコンディショナの送風音のように通常は騒音と
言われないものも含まれる。
騒音である。従って、上記の騒音には、オーディオ出力
やエアーコンディショナの送風音のように通常は騒音と
言われないものも含まれる。
【0013】また、本発明で制御される機器には、例え
ば、エアーコンディショナのように、自らの出す音によ
って周囲環境を悪化させているものもある。また、窓の
ように、自らは騒音等を発していないが、周囲環境を悪
化させてしまっているものもある。本発明の制御対象機
器には、上記の両者が含まれる。すなわち、機器制御手
段は、騒音発生自体を抑制したり、遮蔽等をもって騒音
の伝達を防止したりすることによって、周囲環境を改善
する。
ば、エアーコンディショナのように、自らの出す音によ
って周囲環境を悪化させているものもある。また、窓の
ように、自らは騒音等を発していないが、周囲環境を悪
化させてしまっているものもある。本発明の制御対象機
器には、上記の両者が含まれる。すなわち、機器制御手
段は、騒音発生自体を抑制したり、遮蔽等をもって騒音
の伝達を防止したりすることによって、周囲環境を改善
する。
【0014】好ましくは、本発明の音声認識装置は、前
記周囲環境の改善の後、再発声を促す案内音声を出力す
る。案内に従ってユーザが音声を再発声したとき、再発
声音声は、改善された周囲環境下で入力される。
記周囲環境の改善の後、再発声を促す案内音声を出力す
る。案内に従ってユーザが音声を再発声したとき、再発
声音声は、改善された周囲環境下で入力される。
【0015】また好ましくは、周囲環境の改善の実行に
先だって、改善実行を予告する案内音声を出力する。こ
れにより、環境改善のための機器動作などが前もってユ
ーザに分かり、ユーザは機器動作に備えることができ
る。ユーザは、自分が望まない機器動作の実行を禁止す
ることもできる。
先だって、改善実行を予告する案内音声を出力する。こ
れにより、環境改善のための機器動作などが前もってユ
ーザに分かり、ユーザは機器動作に備えることができ
る。ユーザは、自分が望まない機器動作の実行を禁止す
ることもできる。
【0016】また好ましくは、上記の車両用音声認識装
置において、前記案内音声に従った再発声が行われた
後、前記機器制御手段は、周囲環境の改善のために動作
させた車載機器を、動作前の状態に復帰させる。
置において、前記案内音声に従った再発声が行われた
後、前記機器制御手段は、周囲環境の改善のために動作
させた車載機器を、動作前の状態に復帰させる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)について、図面を参照し説明
する。図1は、本発明が適用された音声認識装置を示す
ブロック図である。本実施形態では、音声認識装置10
が、ナビゲーションECU100の入力装置として設け
られている。ユーザは、ナビゲーションの目的地の入力
などを、音声の発声により行うことができる。
(以下、実施形態という)について、図面を参照し説明
する。図1は、本発明が適用された音声認識装置を示す
ブロック図である。本実施形態では、音声認識装置10
が、ナビゲーションECU100の入力装置として設け
られている。ユーザは、ナビゲーションの目的地の入力
などを、音声の発声により行うことができる。
【0018】音声認識装置10には、CPUを有する信
号処理制御部12が設けられている。信号処理制御部1
2には音響処理部14が接続され、音響処理部14には
マイク16が接続されている。ユーザが発声した音声
は、マイク16にてアナログ電気信号に変換され、音響
処理部14に入力される。音響処理部14では、音声デ
ータがデジタル信号に変換される。さらに、音響処理部
14では、音声認識に必要なデータ処理が施される。例
えば、窓関数処理やフーリエ変換処理が行われ、音声デ
ータのケプストラムが求められる。処理後の音声データ
は信号処理制御部12へ出力される。
号処理制御部12が設けられている。信号処理制御部1
2には音響処理部14が接続され、音響処理部14には
マイク16が接続されている。ユーザが発声した音声
は、マイク16にてアナログ電気信号に変換され、音響
処理部14に入力される。音響処理部14では、音声デ
ータがデジタル信号に変換される。さらに、音響処理部
14では、音声認識に必要なデータ処理が施される。例
えば、窓関数処理やフーリエ変換処理が行われ、音声デ
ータのケプストラムが求められる。処理後の音声データ
は信号処理制御部12へ出力される。
【0019】信号処理制御部12にはトリガースイッチ
26が接続されている。トリガースイッチ26はユーザ
により操作される。信号処理制御部12は、トリガース
イッチ26が押されると、その後に発声された音声のデ
ータを、マイク16から音響処理部14を経由して取り
込む。
26が接続されている。トリガースイッチ26はユーザ
により操作される。信号処理制御部12は、トリガース
イッチ26が押されると、その後に発声された音声のデ
ータを、マイク16から音響処理部14を経由して取り
込む。
【0020】変形例として、トリガースイッチ26の代
わりに、いわゆるプレス・トークスイッチが設けられて
もよい。プレス・トークスイッチを押し続けている間に
発声された音声が、マイク16から信号処理制御部12
に取り込まれる。また、別の変形例として、音声認識装
置10が、常時認識タイプの装置であってもよい。トリ
ガースイッチやプレス・トークスイッチの操作がなくと
も、ユーザによる発声の有無が監視され、検出される。
わりに、いわゆるプレス・トークスイッチが設けられて
もよい。プレス・トークスイッチを押し続けている間に
発声された音声が、マイク16から信号処理制御部12
に取り込まれる。また、別の変形例として、音声認識装
置10が、常時認識タイプの装置であってもよい。トリ
ガースイッチやプレス・トークスイッチの操作がなくと
も、ユーザによる発声の有無が監視され、検出される。
【0021】また、信号処理制御部12には音声認識部
18が接続されている。信号処理制御部12は、音響処
理部14から取り込んだ音声データを音声認識部18に
送る。音声認識部18はいわゆるDSPやマイコンであ
り、ユーザの発声した音声データを解析する。音声認識
部18は、認識対象の音声に対応する標準音声データを
記憶した認識用辞書記憶部(図示せず)を有する。音声
認識部18は、ユーザの音声データと標準音声データと
を比較して、比較結果に基づいてユーザの音声を認識す
る。このとき、ヒドンマルコフモデルを使った手法等に
より、ユーザの音声データに最も近い標準音声データが
求められる。
18が接続されている。信号処理制御部12は、音響処
理部14から取り込んだ音声データを音声認識部18に
送る。音声認識部18はいわゆるDSPやマイコンであ
り、ユーザの発声した音声データを解析する。音声認識
部18は、認識対象の音声に対応する標準音声データを
記憶した認識用辞書記憶部(図示せず)を有する。音声
認識部18は、ユーザの音声データと標準音声データと
を比較して、比較結果に基づいてユーザの音声を認識す
る。このとき、ヒドンマルコフモデルを使った手法等に
より、ユーザの音声データに最も近い標準音声データが
求められる。
【0022】音声認識部18の認識結果は、信号処理制
御部12へ送られる。これにより、信号処理制御部12
は、ユーザが何をいったのかが分かる。なお、上記の音
響処理部14および音声認識部18では、周知の原理に
従った音声認識処理が行われればよい。上記の例と異な
る音声認識手法が適用されてもよく、本実施形態には任
意の音声認識手法が適用可能である。
御部12へ送られる。これにより、信号処理制御部12
は、ユーザが何をいったのかが分かる。なお、上記の音
響処理部14および音声認識部18では、周知の原理に
従った音声認識処理が行われればよい。上記の例と異な
る音声認識手法が適用されてもよく、本実施形態には任
意の音声認識手法が適用可能である。
【0023】さらに、信号処理制御部12には音声合成
部20が接続されている。信号処理制御部12の指示に
従い、音声合成部20は、いろいろなメッセージの合成
音声を生成する。音声合成部20は、メッセージデータ
を記憶したメッセージ記憶部(図示せず)を有し、この
メッセージデータを用いて音声が合成される。生成され
た合成音声はスピーカ22から出力され、ユーザに伝え
られる。
部20が接続されている。信号処理制御部12の指示に
従い、音声合成部20は、いろいろなメッセージの合成
音声を生成する。音声合成部20は、メッセージデータ
を記憶したメッセージ記憶部(図示せず)を有し、この
メッセージデータを用いて音声が合成される。生成され
た合成音声はスピーカ22から出力され、ユーザに伝え
られる。
【0024】また、信号処理制御部12は、通信制御部
24を用いてボディECU30との間で、車内LANを
使ったデータ通信を行う。ボディECU30は、各種の
車載機器を制御している。図では、制御対象の機器の一
部として、パワーウィンドウ32、サンルーフ34、エ
アーコンディショナ36、オーディオ装置38、ドアロ
ック40が示されている。ボディECU30は、これら
の機器に制御信号を出力することにより、機器の動作を
制御する。また、ボディECU30には、車両の状態を
知るための各種の信号が入力される。図1ではスピード
メータ42が例示されており、スピードメータ42はボ
ディECU30へ車速データを送る。
24を用いてボディECU30との間で、車内LANを
使ったデータ通信を行う。ボディECU30は、各種の
車載機器を制御している。図では、制御対象の機器の一
部として、パワーウィンドウ32、サンルーフ34、エ
アーコンディショナ36、オーディオ装置38、ドアロ
ック40が示されている。ボディECU30は、これら
の機器に制御信号を出力することにより、機器の動作を
制御する。また、ボディECU30には、車両の状態を
知るための各種の信号が入力される。図1ではスピード
メータ42が例示されており、スピードメータ42はボ
ディECU30へ車速データを送る。
【0025】次に、図1のシステムの動作を説明する。
ユーザがトリガースイッチ26を押すと、信号処理制御
部12は、音声合成部20に対し、発声要求メッセージ
の合成を指示する。これにより、例えば、「コマンドを
入力して下さい」という合成音声データが生成される。
この合成音声がスピーカ22から出力され、さらに、ビ
ープ音「ピッ」がスピーカ22から出力される。
ユーザがトリガースイッチ26を押すと、信号処理制御
部12は、音声合成部20に対し、発声要求メッセージ
の合成を指示する。これにより、例えば、「コマンドを
入力して下さい」という合成音声データが生成される。
この合成音声がスピーカ22から出力され、さらに、ビ
ープ音「ピッ」がスピーカ22から出力される。
【0026】発声要求とビープ音を聞いたユーザは、音
声を発声する。例えば、ナビゲーションの目的地の入力
のために、音声「目的地」が発声される。ユーザの音声
はマイク16へ入力され、入力信号が音響処理部14で
のデータ処理を経て信号処理制御部12に取り込まれ
る。音声データは、信号処理制御部12から音声認識部
18へ送られる。音声認識部18では、ユーザの音声デ
ータと標準音声データとが比較する認識処理が行われ、
認識結果が信号処理制御部12へ送り返される。
声を発声する。例えば、ナビゲーションの目的地の入力
のために、音声「目的地」が発声される。ユーザの音声
はマイク16へ入力され、入力信号が音響処理部14で
のデータ処理を経て信号処理制御部12に取り込まれ
る。音声データは、信号処理制御部12から音声認識部
18へ送られる。音声認識部18では、ユーザの音声デ
ータと標準音声データとが比較する認識処理が行われ、
認識結果が信号処理制御部12へ送り返される。
【0027】このようにしてユーザの音声が認識される
と、信号処理制御部12は、音声合成部20に対し、ト
ークバック用のメッセージの生成を命ずる。このトーク
バック用のメッセージには、認識された音声の内容が反
復される。例えば、ユーザが「目的地」と発声したとき
には、「目的地を認識しました」という合成音声が作ら
れる。トークバックの音声が、スピーカ22から出力さ
れ、ユーザに伝えられる。認識結果に誤りがある場合、
ユーザは、トークバックから所定待ち時間以内にトリガ
ースイッチ26を押し下げる。スイッチ押下げがあった
場合には、再発声要求のメッセージとビープ音が出力さ
れ、再びユーザの音声の入力が行われる。トリガースイ
ッチ26の押下げがなければ、信号処理制御部12は、
認識した音声(例えば「目的地」)をナビゲーションE
CU100へ伝える。ここでは、通信制御部24によ
り、車内LANを使ったデータ通信が行われる。
と、信号処理制御部12は、音声合成部20に対し、ト
ークバック用のメッセージの生成を命ずる。このトーク
バック用のメッセージには、認識された音声の内容が反
復される。例えば、ユーザが「目的地」と発声したとき
には、「目的地を認識しました」という合成音声が作ら
れる。トークバックの音声が、スピーカ22から出力さ
れ、ユーザに伝えられる。認識結果に誤りがある場合、
ユーザは、トークバックから所定待ち時間以内にトリガ
ースイッチ26を押し下げる。スイッチ押下げがあった
場合には、再発声要求のメッセージとビープ音が出力さ
れ、再びユーザの音声の入力が行われる。トリガースイ
ッチ26の押下げがなければ、信号処理制御部12は、
認識した音声(例えば「目的地」)をナビゲーションE
CU100へ伝える。ここでは、通信制御部24によ
り、車内LANを使ったデータ通信が行われる。
【0028】次に、図2のフローチャートを参照し、音
声の不認識が発生した場合の処理を説明する。音声認識
部18により認識処理において、入力データに近い標準
音声データが存在しなかったとき、音声の不認識が発生
したと判断される。例えば、音声認識手法として、音声
データの行列式を使って入力データと標準音声データの
距離を算出する手法を採用している場合を考えると、所
定距離以下の標準音声データがないときに、不認識が発
生する。また、ヒドンマルコフモデルを使った確率手法
を採用している場合を考えると、所定値より大きな尤度
を与える標準音声データがないときに、不認識が発生す
る。
声の不認識が発生した場合の処理を説明する。音声認識
部18により認識処理において、入力データに近い標準
音声データが存在しなかったとき、音声の不認識が発生
したと判断される。例えば、音声認識手法として、音声
データの行列式を使って入力データと標準音声データの
距離を算出する手法を採用している場合を考えると、所
定距離以下の標準音声データがないときに、不認識が発
生する。また、ヒドンマルコフモデルを使った確率手法
を採用している場合を考えると、所定値より大きな尤度
を与える標準音声データがないときに、不認識が発生す
る。
【0029】図2に示すように、不認識が発生すると、
まず、信号処理制御部12により、不認識の原因が、周
囲環境にあるのか否かが判断される(S10)。本実施
形態において、周囲環境は、音声入力手段としてのマイ
ク16の周囲の状態である。S10の判断手法について
は後述する。不認識の原因が周囲環境にない場合、不認
識の原因がユーザの話し方にあるか否かを判定する(S
12)。例えば、入力信号に音声が含まれていることは
分かるが、何を言っているかが分からないとき、不認識
原因が話し方にあると考えられる。S12もNOであれ
ば、原因が分からないので、信号処理制御部12は、再
発声要求のメッセージの生成を音声合成部20に命ず
る。再発声要求のメッセージがスピーカ22から出力さ
れ、続いてビープ音が出力される(S14)。
まず、信号処理制御部12により、不認識の原因が、周
囲環境にあるのか否かが判断される(S10)。本実施
形態において、周囲環境は、音声入力手段としてのマイ
ク16の周囲の状態である。S10の判断手法について
は後述する。不認識の原因が周囲環境にない場合、不認
識の原因がユーザの話し方にあるか否かを判定する(S
12)。例えば、入力信号に音声が含まれていることは
分かるが、何を言っているかが分からないとき、不認識
原因が話し方にあると考えられる。S12もNOであれ
ば、原因が分からないので、信号処理制御部12は、再
発声要求のメッセージの生成を音声合成部20に命ず
る。再発声要求のメッセージがスピーカ22から出力さ
れ、続いてビープ音が出力される(S14)。
【0030】S12にて、音声の不認識の原因がユーザ
の話し方にあると判断された場合には、図3に示すよう
に、信号処理制御部12の指示により、話し方の指導を
含んだ再発声要求メッセージが生成され、出力される
(S16)。S16では、再発声要求メッセージの出力
に続いてビープ音が出力される。図3には、ユーザの話
し方に起因して発生するエラー内容と、各エラーの発生
時のトークバック内容が示されている。
の話し方にあると判断された場合には、図3に示すよう
に、信号処理制御部12の指示により、話し方の指導を
含んだ再発声要求メッセージが生成され、出力される
(S16)。S16では、再発声要求メッセージの出力
に続いてビープ音が出力される。図3には、ユーザの話
し方に起因して発生するエラー内容と、各エラーの発生
時のトークバック内容が示されている。
【0031】例えば、No.1のエラー内容は、「音声
のスタートが早い(発声タイミングが早すぎる)」であ
る。発声要求のビープ音の開始時点(入力信号から音声
の切り出し開始時点)にてすでに一定レベル以上の音声
が検出されているとき、上記のエラーNo.1が発生し
たと判断される。このとき、従来であれば、単に「発声
タイミングが早すぎます。」というトークバックが行わ
れた。本実施形態では、「ピッという音の後にもう少し
遅くお話ください。」というように、指導付きのトーク
バックが行われる。さらに、本実施形態では、指導付き
トークバックの後、特に、エラー内容に応じて認識関連
処理の変更が行われる(S18)。S18では、エラー
No.1に対応しては、ビープ音を通常よりも大きくす
る制御が行われる。上記のトークバックを聞いたユーザ
は、次に大きなビープ音を聞く。そして、ユーザは、メ
ッセージに従って、前より遅いタイミングで音声を発声
する。
のスタートが早い(発声タイミングが早すぎる)」であ
る。発声要求のビープ音の開始時点(入力信号から音声
の切り出し開始時点)にてすでに一定レベル以上の音声
が検出されているとき、上記のエラーNo.1が発生し
たと判断される。このとき、従来であれば、単に「発声
タイミングが早すぎます。」というトークバックが行わ
れた。本実施形態では、「ピッという音の後にもう少し
遅くお話ください。」というように、指導付きのトーク
バックが行われる。さらに、本実施形態では、指導付き
トークバックの後、特に、エラー内容に応じて認識関連
処理の変更が行われる(S18)。S18では、エラー
No.1に対応しては、ビープ音を通常よりも大きくす
る制御が行われる。上記のトークバックを聞いたユーザ
は、次に大きなビープ音を聞く。そして、ユーザは、メ
ッセージに従って、前より遅いタイミングで音声を発声
する。
【0032】また例えば、No.2のエラー内容は、
「音声が長い」である。ビープ音の出力後に所定時間が
経過した時点(すなわち、決められた入力期間(音声切
出し期間)が終了した時点)でまだ一定レベル以上の音
声が検出されているとき、上記のエラーNo.2が発生
したと判断される。このとき、従来であれば、単に「発
声が長すぎます。」というトークバックが行われた。本
実施形態では、「ピッという音の後にもう少し短くお話
ください。」というようなトークバックが行われる。そ
の他、「ピッという音の後に・・秒以内でお話くださ
い。」といったトークバックも好適である。さらに、本
実施形態では、認識関連処理の変更(S18)として、
音声切出し期間が延長される。これにより、ユーザの話
し方に適応した認識処理が行われ、前回は認識できなか
った音声の認識が可能となる。
「音声が長い」である。ビープ音の出力後に所定時間が
経過した時点(すなわち、決められた入力期間(音声切
出し期間)が終了した時点)でまだ一定レベル以上の音
声が検出されているとき、上記のエラーNo.2が発生
したと判断される。このとき、従来であれば、単に「発
声が長すぎます。」というトークバックが行われた。本
実施形態では、「ピッという音の後にもう少し短くお話
ください。」というようなトークバックが行われる。そ
の他、「ピッという音の後に・・秒以内でお話くださ
い。」といったトークバックも好適である。さらに、本
実施形態では、認識関連処理の変更(S18)として、
音声切出し期間が延長される。これにより、ユーザの話
し方に適応した認識処理が行われ、前回は認識できなか
った音声の認識が可能となる。
【0033】また例えば、No.3のエラー内容は、
「音声が小さい」である。ビープ音の後の入力期間内に
一定レベル以上の音声が検出されなかったとき、上記の
エラーNo.3が発生したと判断される。このとき、従
来であれば、単に「認識できません。」というトークバ
ックが行われた。本実施形態では、「ピッという音の後
にもう少し大きな声でお話ください。」というようなト
ークバックが行われる。さらに、本実施形態では、認識
関連処理の変更(S18)として、音声入力のスレッシ
ョルドが下げられる。これにより、ユーザの話し方への
認識処理の適応が図られ、前回は認識できなかった音声
の認識が可能となる。
「音声が小さい」である。ビープ音の後の入力期間内に
一定レベル以上の音声が検出されなかったとき、上記の
エラーNo.3が発生したと判断される。このとき、従
来であれば、単に「認識できません。」というトークバ
ックが行われた。本実施形態では、「ピッという音の後
にもう少し大きな声でお話ください。」というようなト
ークバックが行われる。さらに、本実施形態では、認識
関連処理の変更(S18)として、音声入力のスレッシ
ョルドが下げられる。これにより、ユーザの話し方への
認識処理の適応が図られ、前回は認識できなかった音声
の認識が可能となる。
【0034】また例えば、No.4のエラー内容は、
「音声が短い」である。ビープ音の後の入力期間内に得
られた一定レベル以上の音声が短すぎたとき、上記のエ
ラーNo.4が発生したと判断される。このとき、従来
であれば、単に「発声が短すぎます。」というトークバ
ックが行われた。本実施形態では、「ピッという音の後
にもう少しゆっくりとお話ください。」というようなト
ークバックが行われる。その他、図3の残りのエラーに
ついても同様の処理が行われる。
「音声が短い」である。ビープ音の後の入力期間内に得
られた一定レベル以上の音声が短すぎたとき、上記のエ
ラーNo.4が発生したと判断される。このとき、従来
であれば、単に「発声が短すぎます。」というトークバ
ックが行われた。本実施形態では、「ピッという音の後
にもう少しゆっくりとお話ください。」というようなト
ークバックが行われる。その他、図3の残りのエラーに
ついても同様の処理が行われる。
【0035】次に、図2に戻り、S10にて、音声の不
認識の原因がマイク16の周囲環境にある(YES)と
判断されたときの処理を説明する。前述のように、本実
施形態での周囲環境は、音声入力手段としてのマイク1
6の周囲の状態である。マイク16の周囲の騒音が大き
いときは、周囲環境が悪く不認識が発生し得る。騒音
は、例えば、窓から入ってくる風切り音や車両周囲の音
である。オーディオ出力やエアコン送風音等も、音声認
識装置にとっては騒音である。特に、人間の声に近い周
波数域の騒音(1kHz周辺)が問題になる。
認識の原因がマイク16の周囲環境にある(YES)と
判断されたときの処理を説明する。前述のように、本実
施形態での周囲環境は、音声入力手段としてのマイク1
6の周囲の状態である。マイク16の周囲の騒音が大き
いときは、周囲環境が悪く不認識が発生し得る。騒音
は、例えば、窓から入ってくる風切り音や車両周囲の音
である。オーディオ出力やエアコン送風音等も、音声認
識装置にとっては騒音である。特に、人間の声に近い周
波数域の騒音(1kHz周辺)が問題になる。
【0036】前述のように、発生要求のメッセージの後
には、ビープ音(「ピッ」)がスピーカ22から出力さ
れる。このビープ音の後に周囲雑音が一定レベル以上で
あるとき、例えば、一定レベル以上のパワーの音が検出
されているものの音声の認識ができないとき、周囲環境
に起因する不認識が発生したと判断される。この段階で
は、周囲環境を悪化させている車載機器の特定まではし
ない。オーディオ出力やロードノイズ等の特別の騒音を
除き、騒音データから原因機器を特定することは困難だ
からである。
には、ビープ音(「ピッ」)がスピーカ22から出力さ
れる。このビープ音の後に周囲雑音が一定レベル以上で
あるとき、例えば、一定レベル以上のパワーの音が検出
されているものの音声の認識ができないとき、周囲環境
に起因する不認識が発生したと判断される。この段階で
は、周囲環境を悪化させている車載機器の特定まではし
ない。オーディオ出力やロードノイズ等の特別の騒音を
除き、騒音データから原因機器を特定することは困難だ
からである。
【0037】S10がYESのとき、信号処理制御部1
2は、通信制御部24を使って、ボディECU30に、
周囲環境の改善要求を送る。この改善要求に応え、ボデ
ィECU30は、制御対象の各機器の状態を調べること
により、制御対象の機器の中から、周囲環境を悪化させ
ている原因機器を探す(S22)。そして、ボディEC
U30は、環境改善に必要な機器動作を決定し、その機
器動作を信号処理制御部12に知らせる。信号処理制御
部12は、機器動作を予告する案内音声の生成を、音声
合成部20に指示する。生成された案内音声は、スピー
カ22から出力される(S24)。機器動作の予告の
後、ボディECU30は、制御信号を出力することによ
り原因機器を動作させ、これによりマイク16の周囲環
境が改善される(S26)。環境改善の終了がボディE
CU30から信号処理制御部12へ伝えられる。そし
て、音声合成部20により再発声要求メッセージが生成
され、このメッセージとビープ音が出力される(S2
8)。
2は、通信制御部24を使って、ボディECU30に、
周囲環境の改善要求を送る。この改善要求に応え、ボデ
ィECU30は、制御対象の各機器の状態を調べること
により、制御対象の機器の中から、周囲環境を悪化させ
ている原因機器を探す(S22)。そして、ボディEC
U30は、環境改善に必要な機器動作を決定し、その機
器動作を信号処理制御部12に知らせる。信号処理制御
部12は、機器動作を予告する案内音声の生成を、音声
合成部20に指示する。生成された案内音声は、スピー
カ22から出力される(S24)。機器動作の予告の
後、ボディECU30は、制御信号を出力することによ
り原因機器を動作させ、これによりマイク16の周囲環
境が改善される(S26)。環境改善の終了がボディE
CU30から信号処理制御部12へ伝えられる。そし
て、音声合成部20により再発声要求メッセージが生成
され、このメッセージとビープ音が出力される(S2
8)。
【0038】例えば、S22で、ボディECU30は、
パワーウィンドウ32の状態を調べる。パワーウィンド
ウ32が開いているとき、ボディECU30は、パワー
ウィンドウ32を、環境悪化の原因機器であると決定す
る。そして、S24にて「窓を閉めます」という案内音
声が出力され、続いて、ボディECU30は、パワーウ
ィンドウ32を閉める。サンルーフ34に対しても同様
の処理が行われる。サンルーフ34が開いていれば、こ
のサンルーフ34が原因機器の一つであると特定され、
「サンルーフを閉めます。」という案内音声が出力され
る。
パワーウィンドウ32の状態を調べる。パワーウィンド
ウ32が開いているとき、ボディECU30は、パワー
ウィンドウ32を、環境悪化の原因機器であると決定す
る。そして、S24にて「窓を閉めます」という案内音
声が出力され、続いて、ボディECU30は、パワーウ
ィンドウ32を閉める。サンルーフ34に対しても同様
の処理が行われる。サンルーフ34が開いていれば、こ
のサンルーフ34が原因機器の一つであると特定され、
「サンルーフを閉めます。」という案内音声が出力され
る。
【0039】また例えば、S22で、ボディECU30
は、エアーコンディショナ36の状態を調べる。空気吸
込み口の切替モードが内気循環にセットされていれば、
ボディECU30は、エアーコンディショナ36を、環
境悪化の原因機器であると決定する。内気循環モードで
は、外気導入モードとして比較して、大きな送風音が発
生するからである。また、外気導入モードであっても、
吹出量が大きいときは、エアーコンディショナ36が原
因機器であると決定される。そして、S24にて「エア
コンを止めます。」という案内音声が出力され、続い
て、ボディECU30は、エアーコンディショナ36の
送風を停止させる。
は、エアーコンディショナ36の状態を調べる。空気吸
込み口の切替モードが内気循環にセットされていれば、
ボディECU30は、エアーコンディショナ36を、環
境悪化の原因機器であると決定する。内気循環モードで
は、外気導入モードとして比較して、大きな送風音が発
生するからである。また、外気導入モードであっても、
吹出量が大きいときは、エアーコンディショナ36が原
因機器であると決定される。そして、S24にて「エア
コンを止めます。」という案内音声が出力され、続い
て、ボディECU30は、エアーコンディショナ36の
送風を停止させる。
【0040】また例えば、S22で、ボディECU30
は、オーディオ装置38の状態を調べる。オーディオ装
置38が音楽等を出力中であり、その音量が所定値以上
であるとき、ボディECU30は、オーディオ装置38
を、環境悪化の原因機器であると決定する。そして、S
24にて「オーディオを止めます。」という案内音声が
出力され、続いて、ボディECU30は、オーディオ装
置38に音量を落とさせる(ミュート)。
は、オーディオ装置38の状態を調べる。オーディオ装
置38が音楽等を出力中であり、その音量が所定値以上
であるとき、ボディECU30は、オーディオ装置38
を、環境悪化の原因機器であると決定する。そして、S
24にて「オーディオを止めます。」という案内音声が
出力され、続いて、ボディECU30は、オーディオ装
置38に音量を落とさせる(ミュート)。
【0041】以上の例の他、マイク16の音声入力の周
囲環境に影響を及ぼす機器が任意に、本発明の適用によ
り好適に制御される。例えば、ロードノイズも周囲環境
を悪化させる。そこで、サスペンションを制御する制御
装置がボディECU30の一部として設けられることも
好適である。この制御装置が、ロードノイズ低減のため
にサスペンションを制御する。また、エンジン音やミッ
ション音も車室の壁を透過してマイク16へ到達し、マ
イク16の周囲環境を悪化させる。そこで、例えば、ス
ピードメータ42から入力される速度データが所定値以
上のとき、エンジンが、環境悪化の原因機器として特定
される。そして、「スピードを落として下さい」といっ
た案内音声が出力される。このとき、車載機器制御装置
の一つとしてのエンジンECUが、エンジンブレーキ等
を利用して車速を低下させることも好適である。さら
に、車速の制御は、上記のロードノイズ低減にとっても
効果的である。また、車速低減のために車輪ブレーキが
制御されてもよいことはもちろんである。
囲環境に影響を及ぼす機器が任意に、本発明の適用によ
り好適に制御される。例えば、ロードノイズも周囲環境
を悪化させる。そこで、サスペンションを制御する制御
装置がボディECU30の一部として設けられることも
好適である。この制御装置が、ロードノイズ低減のため
にサスペンションを制御する。また、エンジン音やミッ
ション音も車室の壁を透過してマイク16へ到達し、マ
イク16の周囲環境を悪化させる。そこで、例えば、ス
ピードメータ42から入力される速度データが所定値以
上のとき、エンジンが、環境悪化の原因機器として特定
される。そして、「スピードを落として下さい」といっ
た案内音声が出力される。このとき、車載機器制御装置
の一つとしてのエンジンECUが、エンジンブレーキ等
を利用して車速を低下させることも好適である。さら
に、車速の制御は、上記のロードノイズ低減にとっても
効果的である。また、車速低減のために車輪ブレーキが
制御されてもよいことはもちろんである。
【0042】図2に戻り、S28での再発声要求に従っ
て、ユーザは再び音声を発声する。周囲環境が改善され
ているので、再発声された音声は周囲雑音に埋もれず、
従って、今度は音声が認識される。信号処理制御部12
は、認識結果の内容をナビゲーションECU100へ伝
える。そして、必要に応じて、さらに次の音声入力が行
われる。前述の例であれば、「目的地」という音声の入
力後、地名等の入力が行われる。一連の音声入力が終わ
った後、信号処理制御部12あるいはナビゲーション装
置100は、音声入力完了をボディECU30へ伝え
る。ボディECU30は、S26で動作させた車載機器
を元の状態に復帰させる。例えば、S26で窓を閉めて
いた場合、この窓が再び開けられる。また、S26でオ
ーディオがミュートされていた場合、音量が元に戻され
る。
て、ユーザは再び音声を発声する。周囲環境が改善され
ているので、再発声された音声は周囲雑音に埋もれず、
従って、今度は音声が認識される。信号処理制御部12
は、認識結果の内容をナビゲーションECU100へ伝
える。そして、必要に応じて、さらに次の音声入力が行
われる。前述の例であれば、「目的地」という音声の入
力後、地名等の入力が行われる。一連の音声入力が終わ
った後、信号処理制御部12あるいはナビゲーション装
置100は、音声入力完了をボディECU30へ伝え
る。ボディECU30は、S26で動作させた車載機器
を元の状態に復帰させる。例えば、S26で窓を閉めて
いた場合、この窓が再び開けられる。また、S26でオ
ーディオがミュートされていた場合、音量が元に戻され
る。
【0043】以上、本発明の好適な実施形態を説明し
た。本実施形態では、信号処理制御部12が、本発明の
原因特定手段として機能し、音声の不認識の発声原因を
特定する。また、ボディECU30が、本発明の周囲環
境改善手段として機能し、音声入力手段たるマイク16
の周囲環境を改善する。すなわち、ボディECU30
は、マイク16の周囲環境を悪化させている機器を制御
することにより、前記周囲環境を改善する。本実施形態
によれば、周囲環境の改善により、不認識の原因が除去
され、以降の音声不認識の発生を低減できる。ユーザ
は、自分の発声した音声が認識されなかったときでも、
次に発声した音声を音声認識装置に認識させることがで
き、認識装置をより便利に使うことができる。
た。本実施形態では、信号処理制御部12が、本発明の
原因特定手段として機能し、音声の不認識の発声原因を
特定する。また、ボディECU30が、本発明の周囲環
境改善手段として機能し、音声入力手段たるマイク16
の周囲環境を改善する。すなわち、ボディECU30
は、マイク16の周囲環境を悪化させている機器を制御
することにより、前記周囲環境を改善する。本実施形態
によれば、周囲環境の改善により、不認識の原因が除去
され、以降の音声不認識の発生を低減できる。ユーザ
は、自分の発声した音声が認識されなかったときでも、
次に発声した音声を音声認識装置に認識させることがで
き、認識装置をより便利に使うことができる。
【0044】以下、本実施形態の変形例を説明する。上
記のように、本実施形態では、マイク16の周囲環境に
影響を及ぼすいろいろな車載機器が制御された。制御対
象の機器が複数ある場合、これらの機器に順位をつける
ことも好適である。順位の高い機器のみを動作させるこ
とで、機器動作を最小限にすることができる。また、制
御対象の機器は一つだけ(例えばウィンドウ)であって
もよい。
記のように、本実施形態では、マイク16の周囲環境に
影響を及ぼすいろいろな車載機器が制御された。制御対
象の機器が複数ある場合、これらの機器に順位をつける
ことも好適である。順位の高い機器のみを動作させるこ
とで、機器動作を最小限にすることができる。また、制
御対象の機器は一つだけ(例えばウィンドウ)であって
もよい。
【0045】また、本実施形態では、音声認識装置が、
ナビゲーション装置の入力装置として用いられている。
音声認識装置は、その他の用途に用いられてもよい。例
えば、図1のボディECU30の入力装置として本発明
の音声認識装置を設けることも好適である。ユーザは、
ボディECU30の制御対象の機器を、音声コマンドを
使って操作することができる。例えば、ドアロック40
の操作のための音声コマンドが認識されなかったとき、
パワーウィンドウ32を閉める制御などが自動的に行わ
れる。
ナビゲーション装置の入力装置として用いられている。
音声認識装置は、その他の用途に用いられてもよい。例
えば、図1のボディECU30の入力装置として本発明
の音声認識装置を設けることも好適である。ユーザは、
ボディECU30の制御対象の機器を、音声コマンドを
使って操作することができる。例えば、ドアロック40
の操作のための音声コマンドが認識されなかったとき、
パワーウィンドウ32を閉める制御などが自動的に行わ
れる。
【0046】また、本発明の適用範囲は車両用の音声認
識装置には限られず、本発明は任意の音声認識装置に適
用可能である。例えば、一カ所に固定的に設置されるよ
うなタイプの、音声認識装置付きの電子機器にも適用可
能である。不認識原因が周囲環境にあるときには、周辺
機器の制御によって環境改善が図られる。例えば、周囲
の窓や扉などの遮蔽手段を閉めることで、雑音遮蔽によ
る環境改善が行われる。また例えば、周囲の他の機器
(エアコン等)を止めることで、雑音発生自体の抑制に
よる環境改善が行われる。
識装置には限られず、本発明は任意の音声認識装置に適
用可能である。例えば、一カ所に固定的に設置されるよ
うなタイプの、音声認識装置付きの電子機器にも適用可
能である。不認識原因が周囲環境にあるときには、周辺
機器の制御によって環境改善が図られる。例えば、周囲
の窓や扉などの遮蔽手段を閉めることで、雑音遮蔽によ
る環境改善が行われる。また例えば、周囲の他の機器
(エアコン等)を止めることで、雑音発生自体の抑制に
よる環境改善が行われる。
【図1】 本発明の実施形態の全体構成を示すブロック
図である。
図である。
【図2】 音声の不認識発生時の処理を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図3】 不認識の発生原因がユーザの話し方にあると
きのトークバック内容を示す図である。
きのトークバック内容を示す図である。
10 音声認識装置、12 信号処理制御部、14 音
響処理部、16 マイク、18 音声認識部、20 音
声合成部、22 スピーカ、30 ボディECU、32
パワーウィンドウ、34 サンルーフ、36 エアー
コンディショナー、38 オーディオ装置、40 ドア
ロック、42 スピードメータ、100ナビゲーション
ECU。
響処理部、16 マイク、18 音声認識部、20 音
声合成部、22 スピーカ、30 ボディECU、32
パワーウィンドウ、34 サンルーフ、36 エアー
コンディショナー、38 オーディオ装置、40 ドア
ロック、42 スピードメータ、100ナビゲーション
ECU。
Claims (7)
- 【請求項1】 ユーザの発声した音声を入力する音声入
力手段と、 入力された音声を認識する音声認識手段と、 音声認識手段にて音声の不認識が発生した場合に、不認
識の原因を特定する原因特定手段と、 不認識の原因が音声入力手段の周囲環境にある場合に、
周囲環境を改善する改善処理を行う周囲環境改善手段
と、 を有することを特徴とする音声認識装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の認識装置において、 前記周囲環境の改善の後、再発声を促す案内音声を出力
することを特徴とする音声認識装置。 - 【請求項3】 請求項1または2のいずれかに記載の認
識装置において、 周囲環境の改善の実行に先だって、改善実行を予告する
案内音声を出力することを特徴とする音声認識装置。 - 【請求項4】 車両に搭載され、ユーザの発声した音声
を認識する車両用音声認識装置であって、 ユーザの発声した音声を入力する音声入力手段と、 入力された音声を認識する音声認識手段と、 音声認識手段にて音声の不認識が発生した場合に、不認
識の原因を特定する原因特定手段と、 音声入力手段の周囲環境に影響を及ぼす少なくとも1の
車載機器を制御する機器制御手段と、 を有し、前記機器制御手段は、前記不認識の原因が前記
周囲環境にある場合に、前記周囲環境を悪化させている
車載機器を制御して、前記周囲環境を改善することを特
徴とする車両用音声認識装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の認識装置において、 前記周囲環境の改善の後、ユーザに再発声を促す案内音
声を出力することを特徴とする車両用音声認識装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の認識装置において、 前記案内音声に従った再発声が行われた後、前記機器制
御手段は、周囲環境の改善のために動作させた車載機器
を、動作前の状態に復帰させることを特徴とする車両用
音声認識装置。 - 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載の認識装
置において、 周囲環境の改善の実行に先だって、改善実行を予告する
案内音声を出力することを特徴とする車両用音声認識装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9289502A JPH11126092A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 音声認識装置および車両用音声認識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9289502A JPH11126092A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 音声認識装置および車両用音声認識装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11126092A true JPH11126092A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17744110
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9289502A Pending JPH11126092A (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 音声認識装置および車両用音声認識装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11126092A (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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