JPH11126330A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体の製造方法Info
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- JPH11126330A JPH11126330A JP28639697A JP28639697A JPH11126330A JP H11126330 A JPH11126330 A JP H11126330A JP 28639697 A JP28639697 A JP 28639697A JP 28639697 A JP28639697 A JP 28639697A JP H11126330 A JPH11126330 A JP H11126330A
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- magnetic
- calendering
- layer
- magnetic layer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気ヘッドの目詰まり及び媒体表面の傷付き
が防止され且つ出力の高い磁気記録媒体を得ることので
きる磁気記録媒体の製造方法を提供すること。 【解決手段】 カレンダー処理前後の磁性層の中心線平
均粗さRaの比(カレンダー処理前のRa)/(カレン
ダー処理後のRa)が0.33〜0.8となると共に十
点平均粗さRzの比(カレンダー処理前のRz)/(カ
レンダー処理後のRz)が0.3〜0.8となり、磁性
層に含まれる強磁性粉末及びフィラーそれぞれの体積
が、カレンダー処理後の磁性層の体積に対して、それぞ
れ20〜50vol%及び5.0〜9.9vol%とな
り、且つ磁性層の厚さが0.05〜0.45μmである
ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
が防止され且つ出力の高い磁気記録媒体を得ることので
きる磁気記録媒体の製造方法を提供すること。 【解決手段】 カレンダー処理前後の磁性層の中心線平
均粗さRaの比(カレンダー処理前のRa)/(カレン
ダー処理後のRa)が0.33〜0.8となると共に十
点平均粗さRzの比(カレンダー処理前のRz)/(カ
レンダー処理後のRz)が0.3〜0.8となり、磁性
層に含まれる強磁性粉末及びフィラーそれぞれの体積
が、カレンダー処理後の磁性層の体積に対して、それぞ
れ20〜50vol%及び5.0〜9.9vol%とな
り、且つ磁性層の厚さが0.05〜0.45μmである
ことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドの目詰
まり及び媒体表面の傷付きが防止され且つ出力の高い磁
気記録媒体を得ることができる磁気記録媒体の製造方法
に関する。
まり及び媒体表面の傷付きが防止され且つ出力の高い磁
気記録媒体を得ることができる磁気記録媒体の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在の
磁気記録媒体においては、高密度化に伴い記録波長が
0.5μm以下と小さくなってきている。これに伴い、
使用される磁性粉末は、Co−γ酸化鉄から、長軸長
0.2μm以下・BET値40m2 /g以上のメタル粉
へ移行している。更に、高密度化に伴い、磁気ヘッドと
磁気記録媒体との間のスペーシングも小さくなってきて
おり、磁性粉末としてCo−γ酸化鉄を使用していた場
合には問題とならなかった媒体の表面性の問題が生じて
きている。
磁気記録媒体においては、高密度化に伴い記録波長が
0.5μm以下と小さくなってきている。これに伴い、
使用される磁性粉末は、Co−γ酸化鉄から、長軸長
0.2μm以下・BET値40m2 /g以上のメタル粉
へ移行している。更に、高密度化に伴い、磁気ヘッドと
磁気記録媒体との間のスペーシングも小さくなってきて
おり、磁性粉末としてCo−γ酸化鉄を使用していた場
合には問題とならなかった媒体の表面性の問題が生じて
きている。
【0003】例えば、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間
のスペーシングが小さくなることによって、磁気記録媒
体の中心線平均粗さRaが大きい場合には出力の低下が
起こり、また十点平均粗さRzが大きい場合には磁気記
録媒体の表面に存在する突起が磁気ヘッドに衝突し、磁
気記録媒体の一部が磁気ヘッドに付着してヘッド汚れを
起こすと共に磁気記録媒体自身にも傷が付いてしまうと
いう不具合が発生する。また、上記スペーシングが余り
にも小さ過ぎると、磁気ディスクの場合には磁気ヘッド
の吸着が発生し、磁気テープの場合には磁気ヘッドにテ
ープが貼り付いてテープ鳴きや走行性が不安定になる等
の問題が生ずる。
のスペーシングが小さくなることによって、磁気記録媒
体の中心線平均粗さRaが大きい場合には出力の低下が
起こり、また十点平均粗さRzが大きい場合には磁気記
録媒体の表面に存在する突起が磁気ヘッドに衝突し、磁
気記録媒体の一部が磁気ヘッドに付着してヘッド汚れを
起こすと共に磁気記録媒体自身にも傷が付いてしまうと
いう不具合が発生する。また、上記スペーシングが余り
にも小さ過ぎると、磁気ディスクの場合には磁気ヘッド
の吸着が発生し、磁気テープの場合には磁気ヘッドにテ
ープが貼り付いてテープ鳴きや走行性が不安定になる等
の問題が生ずる。
【0004】これらの問題に対しては、例えば特開平5
−101374号公報や特開平7−282443号公報
に記載されているように、潤滑剤の種類や量を最適化す
ることで対処してきたが、磁気記録媒体の一層の高密度
化によって、これらの対処にも限界がみえはじめてき
た。
−101374号公報や特開平7−282443号公報
に記載されているように、潤滑剤の種類や量を最適化す
ることで対処してきたが、磁気記録媒体の一層の高密度
化によって、これらの対処にも限界がみえはじめてき
た。
【0005】従って、本発明の目的は、磁気ヘッドの目
詰まり及び媒体表面の傷付きが防止され且つ出力の高い
磁気記録媒体を得ることのできる磁気記録媒体の製造方
法を提供することにある。
詰まり及び媒体表面の傷付きが防止され且つ出力の高い
磁気記録媒体を得ることのできる磁気記録媒体の製造方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは磁気記録媒
体の製造におけるカレンダ処理に着目し、カレンダー処
理後に最も良い表面形状を得るための塗膜物性や配合条
件およびカレンダー処理条件を鋭意検討した結果、カレ
ンダー処理前後の表面粗さの比を特定の範囲内とし、カ
レンダー処理後の磁性層に含まれる強磁性粉末およびフ
ィラーの体積比を特定の範囲内とし、且つ磁性層の厚さ
を特定の範囲内とすることにより、上記目的を達成し得
ることを知見した。
体の製造におけるカレンダ処理に着目し、カレンダー処
理後に最も良い表面形状を得るための塗膜物性や配合条
件およびカレンダー処理条件を鋭意検討した結果、カレ
ンダー処理前後の表面粗さの比を特定の範囲内とし、カ
レンダー処理後の磁性層に含まれる強磁性粉末およびフ
ィラーの体積比を特定の範囲内とし、且つ磁性層の厚さ
を特定の範囲内とすることにより、上記目的を達成し得
ることを知見した。
【0007】本発明は上記知見に基づきなされたもの
で、非磁性支持体上に、フィラー及び結合剤を含有する
中間層塗料と、強磁性粉末、フィラー及び結合剤を含有
する磁性塗料とをこの順で塗布して中間層および磁性層
の塗膜をそれぞれ形成し、次いで該塗膜に対してカレン
ダー処理を施す磁気記録媒体の製造方法において、上記
カレンダー処理前後の上記磁性層の中心線平均粗さRa
の比(カレンダー処理前のRa)/(カレンダー処理後
のRa)を0.33〜0.8とすると共に十点平均粗さ
Rzの比(カレンダー処理前のRz)/(カレンダー処
理後のRz)を0.3〜0.8とし、上記磁性層に含ま
れる上記強磁性粉末及び上記フィラーそれぞれの体積
が、上記カレンダー処理後の該磁性層の体積に対して、
それぞれ20〜50vol%及び5.0〜9.9vol
%となるようにし、且つ上記カレンダー処理後の上記磁
性層の厚さが0.05〜0.45μmであることを特徴
とする磁気記録媒体の製造方法を提供することにより上
記目的を達成したものである。
で、非磁性支持体上に、フィラー及び結合剤を含有する
中間層塗料と、強磁性粉末、フィラー及び結合剤を含有
する磁性塗料とをこの順で塗布して中間層および磁性層
の塗膜をそれぞれ形成し、次いで該塗膜に対してカレン
ダー処理を施す磁気記録媒体の製造方法において、上記
カレンダー処理前後の上記磁性層の中心線平均粗さRa
の比(カレンダー処理前のRa)/(カレンダー処理後
のRa)を0.33〜0.8とすると共に十点平均粗さ
Rzの比(カレンダー処理前のRz)/(カレンダー処
理後のRz)を0.3〜0.8とし、上記磁性層に含ま
れる上記強磁性粉末及び上記フィラーそれぞれの体積
が、上記カレンダー処理後の該磁性層の体積に対して、
それぞれ20〜50vol%及び5.0〜9.9vol
%となるようにし、且つ上記カレンダー処理後の上記磁
性層の厚さが0.05〜0.45μmであることを特徴
とする磁気記録媒体の製造方法を提供することにより上
記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気記録媒体の製
造方法を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照し
て説明する。ここで、図1は、本発明の磁気記録媒体の
製造方法によって製造される磁気記録媒体の一実施形態
の構成を示す概略図である。
造方法を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照し
て説明する。ここで、図1は、本発明の磁気記録媒体の
製造方法によって製造される磁気記録媒体の一実施形態
の構成を示す概略図である。
【0009】図1に示す磁気記録媒体1においては、非
磁性支持体2の一方の面上に該非磁性支持体2に隣接し
て磁性または非磁性の中間層3が設けられおり、該中間
層3に隣接して最上層としての磁性層4が設けられてい
る。また、非磁性支持体2の他方の面上にバックコート
層5が設けられている。
磁性支持体2の一方の面上に該非磁性支持体2に隣接し
て磁性または非磁性の中間層3が設けられおり、該中間
層3に隣接して最上層としての磁性層4が設けられてい
る。また、非磁性支持体2の他方の面上にバックコート
層5が設けられている。
【0010】図1に示す磁気記録媒体1は、以下に述べ
る方法によって製造される。まず、非磁性支持体2上に
中間層3を形成する中間層塗料と磁性層4を形成する磁
性塗料とを、中間層3及び磁性層4の厚さがそれぞれ所
定の厚さとなるようにウエット・オン・ウエット方式に
より同時重層塗布を行い、湿潤状態の磁性層および中間
層を形成する。即ち、磁性層は、中間層の湿潤時に塗設
・形成されている。中間層塗料はフィラー及び結合剤を
含有しており、更にカーボン粉末、潤滑剤および硬化剤
ならびに必要に応じて磁性粉末等を含有している。一
方、磁性塗料は強磁性粉末、フィラー及び結合剤を含有
しており、更にカーボン粉末、潤滑剤および硬化剤等を
含有している。
る方法によって製造される。まず、非磁性支持体2上に
中間層3を形成する中間層塗料と磁性層4を形成する磁
性塗料とを、中間層3及び磁性層4の厚さがそれぞれ所
定の厚さとなるようにウエット・オン・ウエット方式に
より同時重層塗布を行い、湿潤状態の磁性層および中間
層を形成する。即ち、磁性層は、中間層の湿潤時に塗設
・形成されている。中間層塗料はフィラー及び結合剤を
含有しており、更にカーボン粉末、潤滑剤および硬化剤
ならびに必要に応じて磁性粉末等を含有している。一
方、磁性塗料は強磁性粉末、フィラー及び結合剤を含有
しており、更にカーボン粉末、潤滑剤および硬化剤等を
含有している。
【0011】上記同時重層塗布方法は、特開平5−73
883号公報の第42欄31行〜第43欄31行等に記
載されており、中間層塗料が乾燥する前に磁性塗料を塗
布する方法であって、中間層3と磁性層4との境界面が
滑らかになると共に磁性層4の表面性も良好になるた
め、ドロップアウトが少なく、高密度記録に対応でき且
つ塗膜(磁性層および中間層)の耐久性にも優れた磁気
記録媒体が得られる。
883号公報の第42欄31行〜第43欄31行等に記
載されており、中間層塗料が乾燥する前に磁性塗料を塗
布する方法であって、中間層3と磁性層4との境界面が
滑らかになると共に磁性層4の表面性も良好になるた
め、ドロップアウトが少なく、高密度記録に対応でき且
つ塗膜(磁性層および中間層)の耐久性にも優れた磁気
記録媒体が得られる。
【0012】次いで、湿潤状態にある磁性層および中間
層の塗膜に対して磁場配向処理を行う。磁場配向処理は
各塗膜が乾燥する前に行われ、例えば、本発明の製造方
法により得られる磁気記録媒体が磁気テープの場合に
は、上記塗料の塗布面に対して平行方向に好ましくは約
40kA/m以上、更に好ましくは約80〜800kA
/mの磁界を印加する方法や、上記塗膜が湿潤状態のう
ちに80〜800kA/mのソレノイド等の中を通過さ
せる方法等により行うことができる。
層の塗膜に対して磁場配向処理を行う。磁場配向処理は
各塗膜が乾燥する前に行われ、例えば、本発明の製造方
法により得られる磁気記録媒体が磁気テープの場合に
は、上記塗料の塗布面に対して平行方向に好ましくは約
40kA/m以上、更に好ましくは約80〜800kA
/mの磁界を印加する方法や、上記塗膜が湿潤状態のう
ちに80〜800kA/mのソレノイド等の中を通過さ
せる方法等により行うことができる。
【0013】磁場配向処理後に、中間層および磁性層の
塗膜に乾燥処理を施す。乾燥処理は、例えば、加熱され
た気体の供給により行うことができ、この際、気体の温
度とその供給量を制御することにより塗膜の乾燥程度を
制御することができる。
塗膜に乾燥処理を施す。乾燥処理は、例えば、加熱され
た気体の供給により行うことができ、この際、気体の温
度とその供給量を制御することにより塗膜の乾燥程度を
制御することができる。
【0014】中間層および磁性層の塗膜が乾燥した後
に、該塗膜に対してカレンダー処理を施す。カレンダー
処理は、メタルロールとコットンロール若しくは合成樹
脂ロールとの間、又は2本のメタルロールの間を通すス
ーパーカレンダー法等により行うことができる。
に、該塗膜に対してカレンダー処理を施す。カレンダー
処理は、メタルロールとコットンロール若しくは合成樹
脂ロールとの間、又は2本のメタルロールの間を通すス
ーパーカレンダー法等により行うことができる。
【0015】カレンダー処理後、非磁性支持体2の反対
側の面に、バックコート塗料を塗布してバックコート層
5を形成する。次いで、必要に応じて、例えば、磁気テ
ープを得る場合には、40〜80℃下にて6〜100時
間エージング処理し、所望の幅にスリットする。また、
磁気ディスクを得る場合には、40〜80℃下にて6〜
100時間エージング処理し、80〜140℃で熱処理
した後ディスク状に成形する。
側の面に、バックコート塗料を塗布してバックコート層
5を形成する。次いで、必要に応じて、例えば、磁気テ
ープを得る場合には、40〜80℃下にて6〜100時
間エージング処理し、所望の幅にスリットする。また、
磁気ディスクを得る場合には、40〜80℃下にて6〜
100時間エージング処理し、80〜140℃で熱処理
した後ディスク状に成形する。
【0016】本発明の製造方法においては、媒体ノイズ
を低減させ且つ周波数特性を向上させて高信頼性メディ
アを得るために、カレンダー処理後の磁性層4の乾燥厚
さが0.05〜0.45μmである。更に詳しくは、カ
レンダー処理後の磁性層4の厚さが0.05μmに満た
ないと磁性層4中の強磁性量が少なくなり十分な出力を
得ることが出来ず、0.45μmを超えると媒体ノイズ
の増加や、孤立波形の半値幅が大きくなり高域の出力の
低下が起こってしまう。カレンダー処理後の磁性層4の
厚さの更に好ましい範囲は0.05〜0.35μmであ
り、一層好ましくは0.05〜0.2μmである。
を低減させ且つ周波数特性を向上させて高信頼性メディ
アを得るために、カレンダー処理後の磁性層4の乾燥厚
さが0.05〜0.45μmである。更に詳しくは、カ
レンダー処理後の磁性層4の厚さが0.05μmに満た
ないと磁性層4中の強磁性量が少なくなり十分な出力を
得ることが出来ず、0.45μmを超えると媒体ノイズ
の増加や、孤立波形の半値幅が大きくなり高域の出力の
低下が起こってしまう。カレンダー処理後の磁性層4の
厚さの更に好ましい範囲は0.05〜0.35μmであ
り、一層好ましくは0.05〜0.2μmである。
【0017】また、本発明の製造方法においては、カレ
ンダー処理前後の磁性層4の中心線平均粗さRaの比
(カレンダー処理前のRa)/(カレンダー処理後のR
a)が0.33〜0.8となると共に十点平均粗さRz
の比(カレンダー処理前のRz)/(カレンダー処理後
のRz)が0.3〜0.8となり、磁性層4に含まれる
強磁性粉末及びフィラーそれぞれの体積が、カレンダー
処理後の磁性層4の体積に対して、それぞれ20〜50
vol%及び5.0〜9.9vol%となるような製造
条件を用いる。厚さが0.05〜0.45μmという薄
い塗膜からなる磁性層を有する磁気記録媒体の製造にお
いて斯かる製造条件を用いることによって、後述する実
施例からも明らかなように、磁気ヘッドの目詰まり及び
媒体表面の傷付きが防止され且つ出力の高い磁気記録媒
体を得ることができる。以下、これらの製造条件につい
て、それぞれ詳細に説明する。尚、本明細書において、
「カレンダー処理前」とは、カレンダー処理に付される
直前の状態を意味し、「カレンダー処理後」とは、カレ
ンダー処理に付された後、最終的な磁気記録媒体が得ら
れた状態を意味する。
ンダー処理前後の磁性層4の中心線平均粗さRaの比
(カレンダー処理前のRa)/(カレンダー処理後のR
a)が0.33〜0.8となると共に十点平均粗さRz
の比(カレンダー処理前のRz)/(カレンダー処理後
のRz)が0.3〜0.8となり、磁性層4に含まれる
強磁性粉末及びフィラーそれぞれの体積が、カレンダー
処理後の磁性層4の体積に対して、それぞれ20〜50
vol%及び5.0〜9.9vol%となるような製造
条件を用いる。厚さが0.05〜0.45μmという薄
い塗膜からなる磁性層を有する磁気記録媒体の製造にお
いて斯かる製造条件を用いることによって、後述する実
施例からも明らかなように、磁気ヘッドの目詰まり及び
媒体表面の傷付きが防止され且つ出力の高い磁気記録媒
体を得ることができる。以下、これらの製造条件につい
て、それぞれ詳細に説明する。尚、本明細書において、
「カレンダー処理前」とは、カレンダー処理に付される
直前の状態を意味し、「カレンダー処理後」とは、カレ
ンダー処理に付された後、最終的な磁気記録媒体が得ら
れた状態を意味する。
【0018】カレンダー処理前後の磁性層4の中心線平
均粗さRaの比および十点平均粗さRzの比は、何れも
磁性層4の表面性を規定するものである。カレンダー処
理前後の中心線平均粗さRaの比は、特に磁気ヘッドと
磁性層4との間のスペーシングに関係するものであり、
一方、カレンダー処理前後の十点平均粗さRzの比は、
特に磁性層4の表面の傷付き防止や磁気ヘッドの目詰ま
り防止に関係するものである。
均粗さRaの比および十点平均粗さRzの比は、何れも
磁性層4の表面性を規定するものである。カレンダー処
理前後の中心線平均粗さRaの比は、特に磁気ヘッドと
磁性層4との間のスペーシングに関係するものであり、
一方、カレンダー処理前後の十点平均粗さRzの比は、
特に磁性層4の表面の傷付き防止や磁気ヘッドの目詰ま
り防止に関係するものである。
【0019】本発明の製造方法において、カレンダー処
理前後の中心線平均粗さRaの比は、上述の通り0.3
3〜0.8であるが、この値が0.33に満たないと磁
性層4中に含まれるフィラーが中間層3内にくい込んで
ダメージを与えたり、また磁性層4中に含まれるフィラ
ーや強磁性粉末を結合している結合剤が脆弱となってし
まう。一方、上記の比が0.8を超えるとカレンダー処
理後に充分に低いRa値を得ることが出来なくなる。上
記の比の好ましい範囲は0.33〜0.6であり、更に
好ましくは0.33〜0.5である。尚、以下の説明に
おいて、カレンダー処理前の中心線平均粗さRaを「R
a1」といい、カレンダー処理後の中心線平均粗さRa
を「Ra2」という。
理前後の中心線平均粗さRaの比は、上述の通り0.3
3〜0.8であるが、この値が0.33に満たないと磁
性層4中に含まれるフィラーが中間層3内にくい込んで
ダメージを与えたり、また磁性層4中に含まれるフィラ
ーや強磁性粉末を結合している結合剤が脆弱となってし
まう。一方、上記の比が0.8を超えるとカレンダー処
理後に充分に低いRa値を得ることが出来なくなる。上
記の比の好ましい範囲は0.33〜0.6であり、更に
好ましくは0.33〜0.5である。尚、以下の説明に
おいて、カレンダー処理前の中心線平均粗さRaを「R
a1」といい、カレンダー処理後の中心線平均粗さRa
を「Ra2」という。
【0020】カレンダー処理前後の中心線平均粗さRa
(Ra1,Ra2)の値そのものは、上記の比が上述の
範囲内であれば特に制限はないが、Ra2は好ましくは
1〜8nmであり、更に好ましくは1〜6nm、一層好
ましくは1〜5nmである。Ra2が1nmに満たない
と磁気ヘッドと磁気記録媒体とが吸着してしまい、磁気
ヘッドあるいは磁気記録媒体の走行が不安定となること
があり、8nmを超えると磁気ヘッドと磁気記録媒体と
の間のスペーシングが大きくなり出力が低下することが
あるので、上記範囲内とすることが好ましい。一方、R
a1は好ましくは24nm以下であり、更に好ましくは
18nm以下、一層好ましくは15nm以下である。R
a1が24nmを超えるとカレンダー処理後のRa(=
Ra2)を好ましい値とすることが出来なくなる場合が
ある。
(Ra1,Ra2)の値そのものは、上記の比が上述の
範囲内であれば特に制限はないが、Ra2は好ましくは
1〜8nmであり、更に好ましくは1〜6nm、一層好
ましくは1〜5nmである。Ra2が1nmに満たない
と磁気ヘッドと磁気記録媒体とが吸着してしまい、磁気
ヘッドあるいは磁気記録媒体の走行が不安定となること
があり、8nmを超えると磁気ヘッドと磁気記録媒体と
の間のスペーシングが大きくなり出力が低下することが
あるので、上記範囲内とすることが好ましい。一方、R
a1は好ましくは24nm以下であり、更に好ましくは
18nm以下、一層好ましくは15nm以下である。R
a1が24nmを超えるとカレンダー処理後のRa(=
Ra2)を好ましい値とすることが出来なくなる場合が
ある。
【0021】中心線平均粗さRaは、レーザー光干渉式
表面粗さ計(Zygo社製のLaser Interferometric Micros
cope 3D Model 5700)を用い、下記の条件にて測定され
る。測定に際しては、顕微鏡用のJIS−R−3502
を満足する物性のスライドグラス〔本明細書では、松波
硝子(株)製のスライドグラスを使用したがこれに限定
されない〕上に、しわが入らないように測定片の四方を
粘着テープで固定する。尚、中心線平均粗さRaは下記
式(i)で定義される。 ・使用レンズ :Fizeau 40倍 ・Remove :Cylinder ・Filter :off ・サンプリング長:176μm ・サンプリング数:256
表面粗さ計(Zygo社製のLaser Interferometric Micros
cope 3D Model 5700)を用い、下記の条件にて測定され
る。測定に際しては、顕微鏡用のJIS−R−3502
を満足する物性のスライドグラス〔本明細書では、松波
硝子(株)製のスライドグラスを使用したがこれに限定
されない〕上に、しわが入らないように測定片の四方を
粘着テープで固定する。尚、中心線平均粗さRaは下記
式(i)で定義される。 ・使用レンズ :Fizeau 40倍 ・Remove :Cylinder ・Filter :off ・サンプリング長:176μm ・サンプリング数:256
【0022】
【数1】
【0023】本発明の製造方法において、カレンダー処
理前後の十点平均粗さRzの比は、上述の通り0.3〜
0.8であるが、この値が0.3に満たないと磁性層4
中に含まれるフィラーが中間層3内にくい込んでダメー
ジを与えたり、また磁性層4中に含まれるフィラーや強
磁性粉末を結合している結合剤が脆弱となってしまう。
一方、上記の比が0.8を超えるとカレンダー処理の効
果が十分に発現せず、カレンダー処理後に充分に低いR
z値を得ることが出来なくなる。上記の比の好ましい範
囲は0.3〜0.5であり、更に好ましくは0.3〜
0.4である。尚、以下の説明において、カレンダー処
理前の十点平均粗さRzを「Rz1」といい、カレンダ
ー処理後の十点平均粗さRzを「Rz2」という。
理前後の十点平均粗さRzの比は、上述の通り0.3〜
0.8であるが、この値が0.3に満たないと磁性層4
中に含まれるフィラーが中間層3内にくい込んでダメー
ジを与えたり、また磁性層4中に含まれるフィラーや強
磁性粉末を結合している結合剤が脆弱となってしまう。
一方、上記の比が0.8を超えるとカレンダー処理の効
果が十分に発現せず、カレンダー処理後に充分に低いR
z値を得ることが出来なくなる。上記の比の好ましい範
囲は0.3〜0.5であり、更に好ましくは0.3〜
0.4である。尚、以下の説明において、カレンダー処
理前の十点平均粗さRzを「Rz1」といい、カレンダ
ー処理後の十点平均粗さRzを「Rz2」という。
【0024】カレンダー処理前後の十点平均粗さRz
(Rz1,Rz2)の値そのものは、上記の比が上述の
範囲内であれば特に制限はないが、Rz2は好ましくは
40〜100nmであり、更に好ましくは40〜60n
m、一層好ましくは40〜50nmである。Rz2が4
0nmに満たないと磁気ヘッドと磁気記録媒体とが吸着
してしまい、磁気ヘッドあるいは磁気記録媒体の走行が
不安定となることがあり、100nmを超えると、磁気
ヘッドと磁気記録媒体の表面に存在する突起とが衝突し
て該突起が破壊され、磁性層4の剥離が誘発されたり、
該突起の破片による磁気ヘッドの汚れが生じることがあ
るので、上記範囲内とすることが好ましい。一方、Rz
1は好ましくは120〜300nmであり、更に好まし
くは120〜250nm、一層好ましくは120〜20
0nmである。Rz1が120nmに満たないとRz2
の値を40nm以上に出来なくなることがあり、300
nmを超えるとRz2の値を100nm以下にすること
が出来なくなることがあるので、上記範囲内とすること
が好ましい。
(Rz1,Rz2)の値そのものは、上記の比が上述の
範囲内であれば特に制限はないが、Rz2は好ましくは
40〜100nmであり、更に好ましくは40〜60n
m、一層好ましくは40〜50nmである。Rz2が4
0nmに満たないと磁気ヘッドと磁気記録媒体とが吸着
してしまい、磁気ヘッドあるいは磁気記録媒体の走行が
不安定となることがあり、100nmを超えると、磁気
ヘッドと磁気記録媒体の表面に存在する突起とが衝突し
て該突起が破壊され、磁性層4の剥離が誘発されたり、
該突起の破片による磁気ヘッドの汚れが生じることがあ
るので、上記範囲内とすることが好ましい。一方、Rz
1は好ましくは120〜300nmであり、更に好まし
くは120〜250nm、一層好ましくは120〜20
0nmである。Rz1が120nmに満たないとRz2
の値を40nm以上に出来なくなることがあり、300
nmを超えるとRz2の値を100nm以下にすること
が出来なくなることがあるので、上記範囲内とすること
が好ましい。
【0025】十点平均粗さRzは、レーザー光干渉式表
面粗さ計(Zygo社製のLaser Interferometric Microsco
pe 3D Model 5700)を用い、中心線平均粗さRaの測定
の場合と同様にして調製された測定片を用いて、同様の
条件で測定する。尚、十点平均粗さRzは下記式(ii)
で定義される。
面粗さ計(Zygo社製のLaser Interferometric Microsco
pe 3D Model 5700)を用い、中心線平均粗さRaの測定
の場合と同様にして調製された測定片を用いて、同様の
条件で測定する。尚、十点平均粗さRzは下記式(ii)
で定義される。
【0026】
【数2】
【0027】本発明の製造方法においては、カレンダー
処理前後の磁性層4の表面粗さ(中心線平均粗さRa及
び十点平均粗さRz)を上述した範囲内とすると共に、
磁性層に含まれる強磁性粉末及びフィラーそれぞれの体
積が、カレンダー処理後の磁性層4の体積に対して、そ
れぞれ20〜50vol%及び5.0〜9.9vol%
となるようにする。この製造条件は、磁性層4の表面性
を良好にしつつ磁気記録媒体の出力を向上させるための
条件であり、磁性層4に含まれる強磁性粉末の体積が、
カレンダー処理後の磁性層4の体積に対して20vol
%に満たないと十分な出力を得ることができず、50v
ol%を超えると磁性層の強度が弱くなってしまう。ま
た、磁性層4に含まれるフィラーの体積が、カレンダー
処理後の磁性層4の体積に対して5.0%に満たないと
磁性層4の強度が十分でなく、9.9%を超えると磁気
記録媒体の出力が低下したり、媒体ノイズが多くなって
しまう。強磁性粉末の体積の好ましい範囲は、20〜3
0vol%であり、更に好ましい範囲は20〜25vo
l%である。また、フィラーの体積の好ましい範囲は、
5.7〜8.8vol%であり、更に好ましい範囲は
5.7〜8.0vol%である。
処理前後の磁性層4の表面粗さ(中心線平均粗さRa及
び十点平均粗さRz)を上述した範囲内とすると共に、
磁性層に含まれる強磁性粉末及びフィラーそれぞれの体
積が、カレンダー処理後の磁性層4の体積に対して、そ
れぞれ20〜50vol%及び5.0〜9.9vol%
となるようにする。この製造条件は、磁性層4の表面性
を良好にしつつ磁気記録媒体の出力を向上させるための
条件であり、磁性層4に含まれる強磁性粉末の体積が、
カレンダー処理後の磁性層4の体積に対して20vol
%に満たないと十分な出力を得ることができず、50v
ol%を超えると磁性層の強度が弱くなってしまう。ま
た、磁性層4に含まれるフィラーの体積が、カレンダー
処理後の磁性層4の体積に対して5.0%に満たないと
磁性層4の強度が十分でなく、9.9%を超えると磁気
記録媒体の出力が低下したり、媒体ノイズが多くなって
しまう。強磁性粉末の体積の好ましい範囲は、20〜3
0vol%であり、更に好ましい範囲は20〜25vo
l%である。また、フィラーの体積の好ましい範囲は、
5.7〜8.8vol%であり、更に好ましい範囲は
5.7〜8.0vol%である。
【0028】本明細書において、「フィラー」とは、磁
気記録媒体を構成するそれぞれの層に含まれている各種
粉体のうち、磁性粉末およびカーボン粉末を除く粉末で
あって当該層に対する充填作用を有するものを意味し、
その具体例としては、後述するアルミナ等の研磨材粉末
やα−Fe2 O3 (ベンガラ)等の非磁性粉末が挙げら
れる。従って、磁性層4にフィラーが二種以上含まれて
いる場合には、すべてのフィラーの体積の合計値に基づ
いて体積%を算出する。
気記録媒体を構成するそれぞれの層に含まれている各種
粉体のうち、磁性粉末およびカーボン粉末を除く粉末で
あって当該層に対する充填作用を有するものを意味し、
その具体例としては、後述するアルミナ等の研磨材粉末
やα−Fe2 O3 (ベンガラ)等の非磁性粉末が挙げら
れる。従って、磁性層4にフィラーが二種以上含まれて
いる場合には、すべてのフィラーの体積の合計値に基づ
いて体積%を算出する。
【0029】磁性層4に含まれる強磁性粉末およびフィ
ラーそれぞれの、カレンダー処理後の磁性層の体積に対
する体積は以下のようにして測定される。まず、磁性層
4を形成する磁性塗料に含まれる強磁性粉末、フィラ
ー、結合剤、カーボン粉末、潤滑剤および硬化剤の比重
を、強磁性粉末:8、フィラー:4、結合剤:1、カー
ボン粉末:2、潤滑剤:1、硬化剤:1として計算し
た。また、磁性層4中に含まれる潤滑剤に関しては、抽
出により定量して体積%を求めた。フィラー及びカーボ
ン粉末に関しては、透過型電子顕微鏡により磁性層4の
断面を観察して6万倍の写真を撮影し、これを更に2倍
に拡大したものの面積比を5回測定し、その平均値から
体積%を求めた。更に、強磁性粉末および結合剤に関し
ては、Fe,Cl,N等の主要元素量を蛍光X線分光法
により定量し、潤滑剤、フィラー及びカーボン粉末の体
積を引いた体積を分割して計算より体積%を求めた。
尚、磁性塗料に含まれる溶剤は磁性層4においてはすべ
て蒸発するものと考え、また磁性塗料中での比重は0.
9として計算した。
ラーそれぞれの、カレンダー処理後の磁性層の体積に対
する体積は以下のようにして測定される。まず、磁性層
4を形成する磁性塗料に含まれる強磁性粉末、フィラ
ー、結合剤、カーボン粉末、潤滑剤および硬化剤の比重
を、強磁性粉末:8、フィラー:4、結合剤:1、カー
ボン粉末:2、潤滑剤:1、硬化剤:1として計算し
た。また、磁性層4中に含まれる潤滑剤に関しては、抽
出により定量して体積%を求めた。フィラー及びカーボ
ン粉末に関しては、透過型電子顕微鏡により磁性層4の
断面を観察して6万倍の写真を撮影し、これを更に2倍
に拡大したものの面積比を5回測定し、その平均値から
体積%を求めた。更に、強磁性粉末および結合剤に関し
ては、Fe,Cl,N等の主要元素量を蛍光X線分光法
により定量し、潤滑剤、フィラー及びカーボン粉末の体
積を引いた体積を分割して計算より体積%を求めた。
尚、磁性塗料に含まれる溶剤は磁性層4においてはすべ
て蒸発するものと考え、また磁性塗料中での比重は0.
9として計算した。
【0030】厚さが0.05〜0.45μmという薄型
の塗膜からなる磁性層を有する磁気記録媒体の製造方法
で、カレンダー処理前後の磁性層4の中心線平均粗さR
aや十点平均粗さRzを上記範囲内とし、磁性層に含ま
れる強磁性粉末及びフィラーそれぞれの体積%を上記範
囲内とし、且つカレンダー処理後の磁性層4の厚さを上
記範囲内とするための製造条件、並びに後述するその他
の好ましい製造条件としては、例えば、カレンダー処理
における温度を50〜150℃、特に70〜100℃と
したり、線圧を100〜500kg/cm、特に100
〜400kg/cmとする条件や、磁性塗料および中間
層塗料に配合される各種成分の種類や粒径等を適宜調節
する等の条件がある。また、当業者の通常の知識の範囲
内において任意に製造条件(カレンダー条件等)を決定
することができる。
の塗膜からなる磁性層を有する磁気記録媒体の製造方法
で、カレンダー処理前後の磁性層4の中心線平均粗さR
aや十点平均粗さRzを上記範囲内とし、磁性層に含ま
れる強磁性粉末及びフィラーそれぞれの体積%を上記範
囲内とし、且つカレンダー処理後の磁性層4の厚さを上
記範囲内とするための製造条件、並びに後述するその他
の好ましい製造条件としては、例えば、カレンダー処理
における温度を50〜150℃、特に70〜100℃と
したり、線圧を100〜500kg/cm、特に100
〜400kg/cmとする条件や、磁性塗料および中間
層塗料に配合される各種成分の種類や粒径等を適宜調節
する等の条件がある。また、当業者の通常の知識の範囲
内において任意に製造条件(カレンダー条件等)を決定
することができる。
【0031】本発明の製造方法においては、カレンダー
処理前の磁気記録媒体の曲げ剛性の値およびカレンダー
処理前の磁気記録媒体から磁性層4及び中間層3を除い
た部材の曲げ剛性の値をそれぞれT(mgf)及びT’
(mgf)とし、且つカレンダー処理前の磁気記録媒体
における磁性層4及び中間層3の合計の厚さをd(μ
m)としたとき、〔(T−T’)/d〕の値が1〜10
mgf/μmとなるような製造条件を用いることが、カ
レンダー処理後に所望の表面性が得られる点から好まし
い。〔(T−T’)/d〕の値が1mgf/μmに満た
ないと、カレンダー処理時に磁性層4や中間層3の塗膜
が剥離したり、カレンダーロールに該塗膜が移行するこ
とがあり、10mgf/μmを超えるとカレンダー処理
の効果が充分に得られず、カレンダー処理後の磁性層4
の中心線平均粗さRaを十分に小さくすることが出来な
いことがあるので、上記範囲内とすることが好ましい。
〔(T−T’)/d〕の値の好ましい範囲は6〜10m
gf/μmであり、更に好ましくは8〜10mgf/μ
mである。〔(T−T’)/d〕の値をこの様な範囲と
するためには、後述するような適度な曲げ剛性を有する
支持体を用い、かつ、前述の様に中間層塗料及び磁性塗
料の配合・組成を適度に制御し、またカレンダ前の乾燥
条件を適宜選択することで可能となる。
処理前の磁気記録媒体の曲げ剛性の値およびカレンダー
処理前の磁気記録媒体から磁性層4及び中間層3を除い
た部材の曲げ剛性の値をそれぞれT(mgf)及びT’
(mgf)とし、且つカレンダー処理前の磁気記録媒体
における磁性層4及び中間層3の合計の厚さをd(μ
m)としたとき、〔(T−T’)/d〕の値が1〜10
mgf/μmとなるような製造条件を用いることが、カ
レンダー処理後に所望の表面性が得られる点から好まし
い。〔(T−T’)/d〕の値が1mgf/μmに満た
ないと、カレンダー処理時に磁性層4や中間層3の塗膜
が剥離したり、カレンダーロールに該塗膜が移行するこ
とがあり、10mgf/μmを超えるとカレンダー処理
の効果が充分に得られず、カレンダー処理後の磁性層4
の中心線平均粗さRaを十分に小さくすることが出来な
いことがあるので、上記範囲内とすることが好ましい。
〔(T−T’)/d〕の値の好ましい範囲は6〜10m
gf/μmであり、更に好ましくは8〜10mgf/μ
mである。〔(T−T’)/d〕の値をこの様な範囲と
するためには、後述するような適度な曲げ剛性を有する
支持体を用い、かつ、前述の様に中間層塗料及び磁性塗
料の配合・組成を適度に制御し、またカレンダ前の乾燥
条件を適宜選択することで可能となる。
【0032】この場合、T,T’,dの値そのものには
特に制限は無いが、Tの値は20mgf以上であること
が好ましい。また、T’の値は5〜300mgf、特に
5〜200mgfであることが好ましい。更に、dの値
は、0.5〜3μmであることが好ましく、更に好まし
くは1.0〜3.0μm、一層好ましくは1.0〜2.
5μmである。
特に制限は無いが、Tの値は20mgf以上であること
が好ましい。また、T’の値は5〜300mgf、特に
5〜200mgfであることが好ましい。更に、dの値
は、0.5〜3μmであることが好ましく、更に好まし
くは1.0〜3.0μm、一層好ましくは1.0〜2.
5μmである。
【0033】また、本明細書において、上記曲げ剛性の
値は、カレンダー処理前の磁気記録媒体および磁気記録
媒体から磁性層4及び中間層3を除いた部材を、それぞ
れテープ状に加工した試料に関して測定されたものであ
る。そして、磁気記録媒体が磁気テープの場合には、当
該磁気テープおよび該磁気テープから磁性層および中間
層を除いた部材を試料として用い、磁気記録媒体が磁気
ディスクの場合には、該磁気ディスクの原反(ディスク
状に打ち抜く前の原反)を、該原反の長手方向と平行に
切り出したテープ状物および該テープ状物から磁性層お
よび中間層を除いた部材を試料として用いる。
値は、カレンダー処理前の磁気記録媒体および磁気記録
媒体から磁性層4及び中間層3を除いた部材を、それぞ
れテープ状に加工した試料に関して測定されたものであ
る。そして、磁気記録媒体が磁気テープの場合には、当
該磁気テープおよび該磁気テープから磁性層および中間
層を除いた部材を試料として用い、磁気記録媒体が磁気
ディスクの場合には、該磁気ディスクの原反(ディスク
状に打ち抜く前の原反)を、該原反の長手方向と平行に
切り出したテープ状物および該テープ状物から磁性層お
よび中間層を除いた部材を試料として用いる。
【0034】上記曲げ剛性の値は、具体的には下記に述
べる方法によって測定される。図2に示す装置10を用
いて測定を行う。図2に示す装置10は、上下試料固定
部11,12、上側の試料固定部11に接続されている
マイクロメーター13、および下側の試料固定部12に
接続されている天秤14(日本シイベルヘグナー株式会
社製のMETTLER PJ300 )から構成されている。また、上
側の試料固定部11は上下方向に移動可能になされてお
り、その移動距離がマイクロメーター13で測定される
ようになされている。上述の如くテープ状に加工した試
料から12.65mm(1/2インチ)四方の試料片1
5を切り出す。この際、正方形の相対する二辺が該テー
プ状に加工した試料の長手方向および幅方向とそれぞれ
平行になるように試料を切り出す。そして、切り出され
た試料片15をイオナイザー(Hugl Electronics Inc.
製Ionizing Blower Model 20/20 )にて除電する。次に
上下試料固定部11,12間の距離が5mmとなるよう
にマイクロメータ13で調整する。上記テープ状に加工
した試料の長手方向に相当する試料片15の両端部を上
下試料固定部11,12のツメ16に引っかけて固定
し、この状態で天秤14に表示されている荷重Tを読み
とり、次にこの試料片15の厚みd’を膜厚計(ミツト
ヨ製レーザーホロゲイージ膜厚計)により測定する。次
に、試料片15における磁性層4及び中間層3をMEK
等の溶剤により取り去り上記手順で荷重T’を読みと
り、次に磁性層4及び(d=d’−d”)で除すことに
より、〔(T−T’)/d〕の値を求める。尚、曲げ剛
性の測定に際しては、試料片15の重量は予めキャンセ
ルしておき、また、折り曲げは磁性層が内側及び外側に
折り曲げられるようにそれぞれ3回行い、それぞれの側
への曲げ剛性の平均値の平均値を以って曲げ剛性の値と
する。
べる方法によって測定される。図2に示す装置10を用
いて測定を行う。図2に示す装置10は、上下試料固定
部11,12、上側の試料固定部11に接続されている
マイクロメーター13、および下側の試料固定部12に
接続されている天秤14(日本シイベルヘグナー株式会
社製のMETTLER PJ300 )から構成されている。また、上
側の試料固定部11は上下方向に移動可能になされてお
り、その移動距離がマイクロメーター13で測定される
ようになされている。上述の如くテープ状に加工した試
料から12.65mm(1/2インチ)四方の試料片1
5を切り出す。この際、正方形の相対する二辺が該テー
プ状に加工した試料の長手方向および幅方向とそれぞれ
平行になるように試料を切り出す。そして、切り出され
た試料片15をイオナイザー(Hugl Electronics Inc.
製Ionizing Blower Model 20/20 )にて除電する。次に
上下試料固定部11,12間の距離が5mmとなるよう
にマイクロメータ13で調整する。上記テープ状に加工
した試料の長手方向に相当する試料片15の両端部を上
下試料固定部11,12のツメ16に引っかけて固定
し、この状態で天秤14に表示されている荷重Tを読み
とり、次にこの試料片15の厚みd’を膜厚計(ミツト
ヨ製レーザーホロゲイージ膜厚計)により測定する。次
に、試料片15における磁性層4及び中間層3をMEK
等の溶剤により取り去り上記手順で荷重T’を読みと
り、次に磁性層4及び(d=d’−d”)で除すことに
より、〔(T−T’)/d〕の値を求める。尚、曲げ剛
性の測定に際しては、試料片15の重量は予めキャンセ
ルしておき、また、折り曲げは磁性層が内側及び外側に
折り曲げられるようにそれぞれ3回行い、それぞれの側
への曲げ剛性の平均値の平均値を以って曲げ剛性の値と
する。
【0035】本発明の製造方法においては、媒体ノイズ
を低減させ且つ周波数特性を向上させて高信頼性メディ
アを得るために、カレンダー処理後の、磁性層4と中間
層3との合計の厚さが0.5〜3μmとなり、且つ磁性
層4と中間層3との厚さの比(磁性層厚さ/中間層厚
さ)が0.01〜0.15となるような製造条件を用い
ることが好ましい。更に詳しくは、カレンダー処理後の
磁性層4と中間層3との合計の厚さが0.5μmに満た
ないと十分な塗膜強度を得るための塗膜が形成できなく
なることがあり、3μmを超えると媒体全体の厚みが増
すことにより、テープにした場合の長尺化が難しくなる
ことがあるので上記範囲内とすることが好ましい。ま
た、(磁性層厚さ/中間層厚さ)が0.01に満たない
と磁性層4と中間層3との合計の厚さを3μm以下にす
るには磁性層4の厚さが薄くなり過ぎて出力が低下し、
出力を上げようとすると磁性層4と中間層3との合計の
厚さが厚くなってしまい、0.15を超えると十分な塗
膜強度を得ることが出来なくなるので上記範囲内とする
ことが好ましい。
を低減させ且つ周波数特性を向上させて高信頼性メディ
アを得るために、カレンダー処理後の、磁性層4と中間
層3との合計の厚さが0.5〜3μmとなり、且つ磁性
層4と中間層3との厚さの比(磁性層厚さ/中間層厚
さ)が0.01〜0.15となるような製造条件を用い
ることが好ましい。更に詳しくは、カレンダー処理後の
磁性層4と中間層3との合計の厚さが0.5μmに満た
ないと十分な塗膜強度を得るための塗膜が形成できなく
なることがあり、3μmを超えると媒体全体の厚みが増
すことにより、テープにした場合の長尺化が難しくなる
ことがあるので上記範囲内とすることが好ましい。ま
た、(磁性層厚さ/中間層厚さ)が0.01に満たない
と磁性層4と中間層3との合計の厚さを3μm以下にす
るには磁性層4の厚さが薄くなり過ぎて出力が低下し、
出力を上げようとすると磁性層4と中間層3との合計の
厚さが厚くなってしまい、0.15を超えると十分な塗
膜強度を得ることが出来なくなるので上記範囲内とする
ことが好ましい。
【0036】カレンダー処理後の磁性層4と中間層3と
の合計の厚さの更に好ましい範囲は0.5〜2.5μm
であり、一層好ましくは1〜2.5μmである。また、
(磁性層厚さ/中間層厚さ)の更に好ましい範囲は0.
05〜0.15であり、一層好ましくは0.10〜0.
15である。尚、中間層3の厚さは、磁性層4と中間層
3との合計の厚さ及び(磁性層厚さ/中間層厚さ)が上
述した好ましい範囲内となるように適宜選択され、好ま
しくは0.5〜3μm、更に好ましくは1.0〜3μ
m、一層好ましくは1.0〜2.5μmである。
の合計の厚さの更に好ましい範囲は0.5〜2.5μm
であり、一層好ましくは1〜2.5μmである。また、
(磁性層厚さ/中間層厚さ)の更に好ましい範囲は0.
05〜0.15であり、一層好ましくは0.10〜0.
15である。尚、中間層3の厚さは、磁性層4と中間層
3との合計の厚さ及び(磁性層厚さ/中間層厚さ)が上
述した好ましい範囲内となるように適宜選択され、好ま
しくは0.5〜3μm、更に好ましくは1.0〜3μ
m、一層好ましくは1.0〜2.5μmである。
【0037】更に、本発明の製造方法においては、磁性
層4における中心線平均粗さRaの変動を中間層3で吸
収することによって良好な表面性を維持するために、カ
レンダー処理後の磁性層4に含まれる粉体(強磁性粉
末、フィラー、カーボン粉末等)の全重量(P1)と上
記結合剤の重量(B1)との比(P1/B1)、及び中
間層3に含まれる粉体(磁性粉末および/又は非磁性粉
末、フィラー、カーボン粉末等)の全重量(P2)と上
記結合剤の重量(B2)との比(P2/B2)の間に、
1≦〔(P1/B1)/(P2/B2)〕なる関係が成
立するような製造条件を用いることも好ましい(以下、
〔(P1/B1)/(P2/B2)〕を「上下層PB
比」という)。更に詳しくは、上下層PB比が1に満た
ないと磁性層4の表面粗さを低減できなくなったり、磁
性層4に含まれるフィラーの中間層3への沈み込みを吸
収できなくなることがあるので上記範囲内とすることが
好ましい。上下層PB比の値の更に好ましい範囲は1〜
10であり、一層好ましくは1〜3である。
層4における中心線平均粗さRaの変動を中間層3で吸
収することによって良好な表面性を維持するために、カ
レンダー処理後の磁性層4に含まれる粉体(強磁性粉
末、フィラー、カーボン粉末等)の全重量(P1)と上
記結合剤の重量(B1)との比(P1/B1)、及び中
間層3に含まれる粉体(磁性粉末および/又は非磁性粉
末、フィラー、カーボン粉末等)の全重量(P2)と上
記結合剤の重量(B2)との比(P2/B2)の間に、
1≦〔(P1/B1)/(P2/B2)〕なる関係が成
立するような製造条件を用いることも好ましい(以下、
〔(P1/B1)/(P2/B2)〕を「上下層PB
比」という)。更に詳しくは、上下層PB比が1に満た
ないと磁性層4の表面粗さを低減できなくなったり、磁
性層4に含まれるフィラーの中間層3への沈み込みを吸
収できなくなることがあるので上記範囲内とすることが
好ましい。上下層PB比の値の更に好ましい範囲は1〜
10であり、一層好ましくは1〜3である。
【0038】更に、本発明の製造方法においては、中間
層3に含まれるフィラーの体積及びカーボン粉末の体積
が、カレンダー処理後の中間層3の体積に対してそれぞ
れ12〜18vol%及び4〜16vol%となり、且
つ磁性層4に含まれるカーボン粉末の体積が、カレンダ
ー処理後の磁性層4の体積に対して1.0〜9.6vo
l%となるような製造条件を用いることも好ましい。こ
のような製造条件を用いることによって、磁気記録媒体
の電磁変換特性を一層向上させることができる。
層3に含まれるフィラーの体積及びカーボン粉末の体積
が、カレンダー処理後の中間層3の体積に対してそれぞ
れ12〜18vol%及び4〜16vol%となり、且
つ磁性層4に含まれるカーボン粉末の体積が、カレンダ
ー処理後の磁性層4の体積に対して1.0〜9.6vo
l%となるような製造条件を用いることも好ましい。こ
のような製造条件を用いることによって、磁気記録媒体
の電磁変換特性を一層向上させることができる。
【0039】更に、本発明の製造方法においては、最上
層の磁性層4に含まれるフィラー及びカーボン粉末のう
ち最も大きな粒径を有する粉体の平均粒径(以下、「最
大粉体平均粒径」という)がカレンダー処理後の磁性層
4の厚さの1.5倍以下となるような製造条件を用いる
ことも好ましい。このような製造条件を用いることによ
って、カレンダー処理において、最上層としての磁性層
4に含まれるフィラー又はカーボン粉末が隣接する下層
としての中間層3に食い込み磁性層4と中間層3との界
面に乱れを発生させることに起因するS/N低下を効果
的に防止することができる。最大粉体平均粒径の更に好
ましい範囲は、カレンダー処理後の磁性層4の厚さの
0.05倍〜1.5倍であり、一層好ましくは0.1倍
〜1.0倍である。尚、ここでいう「平均粒径」とは、
フィラー又はカーボン粉末の一次粒子において寸法が最
も大きい部分の長さを測定して算出される平均値をい
い、具体的には下記の方法によって測定される(以下、
他の粉体に関して説明される平均粒径も同様の意味であ
る)。
層の磁性層4に含まれるフィラー及びカーボン粉末のう
ち最も大きな粒径を有する粉体の平均粒径(以下、「最
大粉体平均粒径」という)がカレンダー処理後の磁性層
4の厚さの1.5倍以下となるような製造条件を用いる
ことも好ましい。このような製造条件を用いることによ
って、カレンダー処理において、最上層としての磁性層
4に含まれるフィラー又はカーボン粉末が隣接する下層
としての中間層3に食い込み磁性層4と中間層3との界
面に乱れを発生させることに起因するS/N低下を効果
的に防止することができる。最大粉体平均粒径の更に好
ましい範囲は、カレンダー処理後の磁性層4の厚さの
0.05倍〜1.5倍であり、一層好ましくは0.1倍
〜1.0倍である。尚、ここでいう「平均粒径」とは、
フィラー又はカーボン粉末の一次粒子において寸法が最
も大きい部分の長さを測定して算出される平均値をい
い、具体的には下記の方法によって測定される(以下、
他の粉体に関して説明される平均粒径も同様の意味であ
る)。
【0040】〔平均粒径の測定〕フィラー又はカーボン
粉末を透過型電子顕微鏡により観察し、6万倍の写真を
撮影する。これを更に2倍に拡大したものについて、デ
ジタル表示式のノギスで寸法が最も大きい部分の長さを
測定し、その加算平均値を平均粒径とする。測定は20
0〜500個のフィラー又はカーボン粉末について行う
ものとする。
粉末を透過型電子顕微鏡により観察し、6万倍の写真を
撮影する。これを更に2倍に拡大したものについて、デ
ジタル表示式のノギスで寸法が最も大きい部分の長さを
測定し、その加算平均値を平均粒径とする。測定は20
0〜500個のフィラー又はカーボン粉末について行う
ものとする。
【0041】更に、本発明の製造方法においては、カレ
ンダー処理に付される磁性層および中間層中の残存溶剤
量が0.1〜0.3重量%、特に0.1〜0.2重量%
となるように上記乾燥処理の条件を調整することが好ま
しい。このような製造条件を用いることによって、カレ
ンダー処理の効果をより引き出すことが出来るので好ま
しい。このような乾燥条件は、例えば、塗工後の乾燥炉
温度や風量を調整することにより得られる。
ンダー処理に付される磁性層および中間層中の残存溶剤
量が0.1〜0.3重量%、特に0.1〜0.2重量%
となるように上記乾燥処理の条件を調整することが好ま
しい。このような製造条件を用いることによって、カレ
ンダー処理の効果をより引き出すことが出来るので好ま
しい。このような乾燥条件は、例えば、塗工後の乾燥炉
温度や風量を調整することにより得られる。
【0042】更に、本発明の製造方法においては、カレ
ンダー処理後の磁性層4中に存在する細孔の細孔径が4
〜10nm、特に4〜8nmとなるように、カレンダー
処理の条件を調整することも好ましい。このような製造
条件を用いることによって、磁気記録媒体のパッキング
が向上し高出力が得やすくなるので好ましい。
ンダー処理後の磁性層4中に存在する細孔の細孔径が4
〜10nm、特に4〜8nmとなるように、カレンダー
処理の条件を調整することも好ましい。このような製造
条件を用いることによって、磁気記録媒体のパッキング
が向上し高出力が得やすくなるので好ましい。
【0043】上記細孔の細孔径の測定は、窒素ガス吸着
法により下記の方法に従って行う。測定装置は日本ベル
(株)製、高精度全自動ガス吸着装置『BELSORP
36』を用いる。支持体に磁性層側のみを残した磁気記
録媒体(即ち、バックコート層を除去した磁気記録媒
体)を約100cm2 採取し、これを測定試料とする。
該試料を試料管に封入し、純度99.9999%の窒素
を吸着ガスとして使用すると共に純度99.99999
%のヘリウムをキャリヤーガスとして使用する。測定前
処理として、室温で1時間(到達真空度:0.2〜0.
4Pa)放置した後、吸着温度77Kで測定を行う。測
定モードは等温での吸着・脱着モードとし、測定範囲は
相対圧(P/P0 )0.00〜0.99とし、平衡時間
は各相対圧につき300secとする。測定された細孔
の細孔径の分布は、DH法(Dollimore &
Heal Method)を適用して計算し、スムージ
ング処理する。尚、国際標準試料:NPL(Natio
nal Physical Laboratory)の
グラファイトカーボン(保証値11.1m2 /g、σ=
0.8m2 /g)を上記試料の測定に先立って測定し、
測定精度2%以内、正確さ5%以内であることを確認す
る。
法により下記の方法に従って行う。測定装置は日本ベル
(株)製、高精度全自動ガス吸着装置『BELSORP
36』を用いる。支持体に磁性層側のみを残した磁気記
録媒体(即ち、バックコート層を除去した磁気記録媒
体)を約100cm2 採取し、これを測定試料とする。
該試料を試料管に封入し、純度99.9999%の窒素
を吸着ガスとして使用すると共に純度99.99999
%のヘリウムをキャリヤーガスとして使用する。測定前
処理として、室温で1時間(到達真空度:0.2〜0.
4Pa)放置した後、吸着温度77Kで測定を行う。測
定モードは等温での吸着・脱着モードとし、測定範囲は
相対圧(P/P0 )0.00〜0.99とし、平衡時間
は各相対圧につき300secとする。測定された細孔
の細孔径の分布は、DH法(Dollimore &
Heal Method)を適用して計算し、スムージ
ング処理する。尚、国際標準試料:NPL(Natio
nal Physical Laboratory)の
グラファイトカーボン(保証値11.1m2 /g、σ=
0.8m2 /g)を上記試料の測定に先立って測定し、
測定精度2%以内、正確さ5%以内であることを確認す
る。
【0044】更に、本発明の製造方法においては、カレ
ンダー処理後の磁気記録媒体の曲げ剛性の値およびカレ
ンダー処理後の磁気記録媒体から磁性層および中間層を
除いた部材の曲げ剛性の値をそれぞれT1 (mgf)及
びT'1(mgf)とし、且つカレンダー処理後の磁気記
録媒体における磁性層および中間層の合計の厚さをd 1
(μm)としたとき、〔(T1 −T'1)/d1 〕の値が
20mgf/μm以上となるような製造条件を用いるこ
とも好ましい。このような製造条件を用いることによっ
て、傷の付きにくい磁気記録媒体が得やすくなるので好
ましい。尚、T 1 及びT'1の測定方法は、上述したT及
びT’の測定方法と同様である。
ンダー処理後の磁気記録媒体の曲げ剛性の値およびカレ
ンダー処理後の磁気記録媒体から磁性層および中間層を
除いた部材の曲げ剛性の値をそれぞれT1 (mgf)及
びT'1(mgf)とし、且つカレンダー処理後の磁気記
録媒体における磁性層および中間層の合計の厚さをd 1
(μm)としたとき、〔(T1 −T'1)/d1 〕の値が
20mgf/μm以上となるような製造条件を用いるこ
とも好ましい。このような製造条件を用いることによっ
て、傷の付きにくい磁気記録媒体が得やすくなるので好
ましい。尚、T 1 及びT'1の測定方法は、上述したT及
びT’の測定方法と同様である。
【0045】更に、本発明の製造方法においては、カレ
ンダー処理後の磁性層4のスキューネスRskが−3〜
5、特に−2〜2となるような製造条件を用いることも
好ましい。このような製造条件を用いることによって、
高耐久性の発現に効果的な媒体の表面形状が得やすくな
るので好ましい。尚、スキューネスRskは下記式によ
って定義される。
ンダー処理後の磁性層4のスキューネスRskが−3〜
5、特に−2〜2となるような製造条件を用いることも
好ましい。このような製造条件を用いることによって、
高耐久性の発現に効果的な媒体の表面形状が得やすくな
るので好ましい。尚、スキューネスRskは下記式によ
って定義される。
【0046】
【数3】
【0047】次に、本発明の製造方法により得られる磁
気記録媒体の好ましい構成について図1を参照して説明
する。
気記録媒体の好ましい構成について図1を参照して説明
する。
【0048】〔非磁性支持体〕非磁性支持体2を構成す
る材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポ
リシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート及びポリ
エチレンビスフェノキシカルボキシレート等のポリエス
テル類;ポリエチレン及びポリプロピレン等のポリオレ
フィン類;セルロースアセテートブチレート及びセルロ
ースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体;
ポリ塩化ビニル及びポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹
脂;ポリアミド;ポリイミド;ポリカーボネート;ポリ
スルフォン;ポリエーテル・エーテルケトン並びにポリ
ウレタン等のような高分子樹脂等の材料が挙げられる。
これらは単独で又は二種以上を組み合わせて用いること
ができる。非磁性支持体2に対して一軸または二軸の延
伸処理等を施してもよい。更に膜密着性を向上させる為
に、非磁性支持体2の表面にコロナ放電処理等を施して
もよい。上述の材料のうち、曲げ剛性、成膜性、強度、
コストの点からポリエステルが好ましい。
る材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポ
リシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート及びポリ
エチレンビスフェノキシカルボキシレート等のポリエス
テル類;ポリエチレン及びポリプロピレン等のポリオレ
フィン類;セルロースアセテートブチレート及びセルロ
ースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体;
ポリ塩化ビニル及びポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹
脂;ポリアミド;ポリイミド;ポリカーボネート;ポリ
スルフォン;ポリエーテル・エーテルケトン並びにポリ
ウレタン等のような高分子樹脂等の材料が挙げられる。
これらは単独で又は二種以上を組み合わせて用いること
ができる。非磁性支持体2に対して一軸または二軸の延
伸処理等を施してもよい。更に膜密着性を向上させる為
に、非磁性支持体2の表面にコロナ放電処理等を施して
もよい。上述の材料のうち、曲げ剛性、成膜性、強度、
コストの点からポリエステルが好ましい。
【0049】非磁性支持体2の曲げ剛性の値は、好まし
くは5〜300mgf、更に好ましくは5〜200mg
f、一層好ましくは5〜150mgfである。この曲げ
剛性の値は上述した方法により測定される。また、非磁
性支持体2の厚さは、例えば磁気記録媒体が磁気テープ
の場合には好ましくは2〜12μm、更に好ましくは4
〜8μm、一層好ましくは4〜7μmであり、磁気ディ
スクの場合には好ましくは20〜75μm、更に好まし
くは32〜75μm、一層好ましくは32〜65μmで
ある。
くは5〜300mgf、更に好ましくは5〜200mg
f、一層好ましくは5〜150mgfである。この曲げ
剛性の値は上述した方法により測定される。また、非磁
性支持体2の厚さは、例えば磁気記録媒体が磁気テープ
の場合には好ましくは2〜12μm、更に好ましくは4
〜8μm、一層好ましくは4〜7μmであり、磁気ディ
スクの場合には好ましくは20〜75μm、更に好まし
くは32〜75μm、一層好ましくは32〜65μmで
ある。
【0050】〔磁性層〕磁性層4は、上述の通り、強磁
性粉末、フィラーとしての研磨材、結合剤、カーボン粉
末、潤滑剤および硬化剤等を含んでおり、これらの成分
および溶剤等を含む磁性塗料を中間層3上に塗布するこ
とによって形成されている。
性粉末、フィラーとしての研磨材、結合剤、カーボン粉
末、潤滑剤および硬化剤等を含んでおり、これらの成分
および溶剤等を含む磁性塗料を中間層3上に塗布するこ
とによって形成されている。
【0051】上記強磁性粉末としては、鉄を主体とする
強磁性金属粉末、強磁性金属酸化物粉末、強磁性六方晶
系フェライト粉末などの強磁性粉末が用いられる。上記
強磁性金属粉末としては、金属分が50重量%以上であ
り、該金属分の60%以上が鉄である強磁性金属粉末が
挙げられ、その具体例としては、例えばFe−Co、F
e−Ni、Fe−Al、Fe−Ni−Al,Fe−Co
−Ni、Fe−Ni−Al−Zn、Fe−Al−Siな
どが挙げられる。この強磁性金属粉末は、その形状が針
状または紡錘状であることが好ましい。また、上記強磁
性金属酸化物粉末としては、例えばγ−Fe2 O3 、C
o被着γ−Fe2 O3 などの強磁性酸化鉄系粉末が挙げ
られる。また、上記強磁性六方晶系フェライト粉末とし
ては、微小平板状のバリウムフェライト及びストロンチ
ウムフェライト並びにそれらのFe原子の一部がTi,
Co,Ni,Zn,Vなどの原子で置換された強磁性粉
末などが挙げられる。
強磁性金属粉末、強磁性金属酸化物粉末、強磁性六方晶
系フェライト粉末などの強磁性粉末が用いられる。上記
強磁性金属粉末としては、金属分が50重量%以上であ
り、該金属分の60%以上が鉄である強磁性金属粉末が
挙げられ、その具体例としては、例えばFe−Co、F
e−Ni、Fe−Al、Fe−Ni−Al,Fe−Co
−Ni、Fe−Ni−Al−Zn、Fe−Al−Siな
どが挙げられる。この強磁性金属粉末は、その形状が針
状または紡錘状であることが好ましい。また、上記強磁
性金属酸化物粉末としては、例えばγ−Fe2 O3 、C
o被着γ−Fe2 O3 などの強磁性酸化鉄系粉末が挙げ
られる。また、上記強磁性六方晶系フェライト粉末とし
ては、微小平板状のバリウムフェライト及びストロンチ
ウムフェライト並びにそれらのFe原子の一部がTi,
Co,Ni,Zn,Vなどの原子で置換された強磁性粉
末などが挙げられる。
【0052】上述した磁性粉末の平均粒径(L1)は
0.02〜0.25μmであることが好ましく、更に好
ましくは0.04〜0.2μm、一層好ましくは0.0
4〜0.16μmである。尚、この「磁性粉末の平均粒
径」とは、上述したフィラーの平均粒径の意味と同様で
ある。従って、磁性粉末が針状や紡錘状の場合、その平
均粒径は長軸長によって決定され、また板状の場合には
板径によって決定される。
0.02〜0.25μmであることが好ましく、更に好
ましくは0.04〜0.2μm、一層好ましくは0.0
4〜0.16μmである。尚、この「磁性粉末の平均粒
径」とは、上述したフィラーの平均粒径の意味と同様で
ある。従って、磁性粉末が針状や紡錘状の場合、その平
均粒径は長軸長によって決定され、また板状の場合には
板径によって決定される。
【0053】上記磁性粉末には、その分散性などを向上
させるために表面処理を施してもよい。この表面処理は
「Characterization of Powder Surfaces 」(T.J.Wise
manら著,Academic Press,1976)に記載されている方
法などと同様の方法により行うことができ、例えば上記
磁性粉末の表面を無機質酸化物で被覆する方法が挙げら
れている。この際用いることができる無機質酸化物とし
ては、Al2 O3 、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、S
nO2 、Sb2 O3 、ZnOなどが挙げられ、使用に際
してはこれらを単独で用いても二種以上を混合して用い
てもよい。なお、上記表面処理は上記の方法以外にシラ
ンカップリング処理、チタンカップリング処理及びアル
ミニウムカップリング処理などの有機処理によっても行
うことができる。
させるために表面処理を施してもよい。この表面処理は
「Characterization of Powder Surfaces 」(T.J.Wise
manら著,Academic Press,1976)に記載されている方
法などと同様の方法により行うことができ、例えば上記
磁性粉末の表面を無機質酸化物で被覆する方法が挙げら
れている。この際用いることができる無機質酸化物とし
ては、Al2 O3 、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、S
nO2 、Sb2 O3 、ZnOなどが挙げられ、使用に際
してはこれらを単独で用いても二種以上を混合して用い
てもよい。なお、上記表面処理は上記の方法以外にシラ
ンカップリング処理、チタンカップリング処理及びアル
ミニウムカップリング処理などの有機処理によっても行
うことができる。
【0054】上記結合剤としては、磁気記録媒体に用い
られる公知のものなら制限なく用いることが出来る。例
えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂および反応型樹脂なら
びにこれらの混合物等が挙げられる。具体的には、塩化
ビニルの共重合体及びその変成物、アクリル酸、メタク
リル酸及びそのエステルの共重合物、アクリロニトリル
の共重合体(ゴム系の樹脂)、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、繊維素系樹脂、ポリアミ
ド樹脂等を用いることができる。上記結合剤の数平均分
子量は2,000〜200,000であることが好まし
い。また、磁性粉末等の分散性を向上させるため、上記
結合剤に、水酸基、カルボキシル基またはその塩、スル
ホン酸基またはその塩、リン酸基またはその塩、ニトロ
基または硝酸エステル基、アセチル基、硫酸エステル基
またはその塩、エポキシ基、ニトリル基、カルボニル
基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアンモニウ
ム塩基、スルホベタイン、カルボベタイン等のベタイン
構造等の分極性の官能基(所謂、極性基)を含有させて
もよい。上記結合剤の配合量は、上下層PB比の値が上
述の好ましい範囲となるように且つ磁性層全体の体積に
対する磁性粉末及びフィラーそれぞれの全体積が上述し
た範囲を満たすように適宜選択され、好ましくは磁性層
4中の固形分に対して10〜50vol%、更に好まし
くは20〜46vol%、一層好ましくは30〜46v
ol%である。特に上記結合剤として、ニトロ基を含ん
だものを用いることが好ましく、とりわけGPCによる
ポリスチレン換算数平均分子量が9,000〜20,0
00で、Tgが30℃以上の塩化ビニル系共重合体を用
いることが好ましい。
られる公知のものなら制限なく用いることが出来る。例
えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂および反応型樹脂なら
びにこれらの混合物等が挙げられる。具体的には、塩化
ビニルの共重合体及びその変成物、アクリル酸、メタク
リル酸及びそのエステルの共重合物、アクリロニトリル
の共重合体(ゴム系の樹脂)、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、繊維素系樹脂、ポリアミ
ド樹脂等を用いることができる。上記結合剤の数平均分
子量は2,000〜200,000であることが好まし
い。また、磁性粉末等の分散性を向上させるため、上記
結合剤に、水酸基、カルボキシル基またはその塩、スル
ホン酸基またはその塩、リン酸基またはその塩、ニトロ
基または硝酸エステル基、アセチル基、硫酸エステル基
またはその塩、エポキシ基、ニトリル基、カルボニル
基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルキルアンモニウ
ム塩基、スルホベタイン、カルボベタイン等のベタイン
構造等の分極性の官能基(所謂、極性基)を含有させて
もよい。上記結合剤の配合量は、上下層PB比の値が上
述の好ましい範囲となるように且つ磁性層全体の体積に
対する磁性粉末及びフィラーそれぞれの全体積が上述し
た範囲を満たすように適宜選択され、好ましくは磁性層
4中の固形分に対して10〜50vol%、更に好まし
くは20〜46vol%、一層好ましくは30〜46v
ol%である。特に上記結合剤として、ニトロ基を含ん
だものを用いることが好ましく、とりわけGPCによる
ポリスチレン換算数平均分子量が9,000〜20,0
00で、Tgが30℃以上の塩化ビニル系共重合体を用
いることが好ましい。
【0055】上記研磨材としては、研磨作用を有すると
共に充填作用によって磁気記録媒体の走行耐久性を向上
させ得るものが用いられ、例えばアルミナ、シリカ、Z
rO 2 、Cr2 O3 等のモース硬度が7以上の物質の粉
末が好ましく用いられる。該研磨材の平均粒径は、上述
の通り、磁性層4の厚さの1.5倍以下となるような範
囲から適宜選択され、好ましくは0.02〜0.3μ
m、更に好ましくは0.02〜0.25μm、一層好ま
しくは0.05〜0.2μmである。上記研磨材の配合
量は、上述した上下層PB比の値が上述の好ましい範囲
となるように且つカレンダー処理後の磁性層4の体積に
対する磁性粉末及びフィラーそれぞれの体積が上述した
範囲を満たすように適宜選択され、好ましくは磁性層4
中の固形分に対して5.7〜9.9vol%、更に好ま
しくは5.7〜8vol%、一層好ましくは5.7〜
6.5vol%である。
共に充填作用によって磁気記録媒体の走行耐久性を向上
させ得るものが用いられ、例えばアルミナ、シリカ、Z
rO 2 、Cr2 O3 等のモース硬度が7以上の物質の粉
末が好ましく用いられる。該研磨材の平均粒径は、上述
の通り、磁性層4の厚さの1.5倍以下となるような範
囲から適宜選択され、好ましくは0.02〜0.3μ
m、更に好ましくは0.02〜0.25μm、一層好ま
しくは0.05〜0.2μmである。上記研磨材の配合
量は、上述した上下層PB比の値が上述の好ましい範囲
となるように且つカレンダー処理後の磁性層4の体積に
対する磁性粉末及びフィラーそれぞれの体積が上述した
範囲を満たすように適宜選択され、好ましくは磁性層4
中の固形分に対して5.7〜9.9vol%、更に好ま
しくは5.7〜8vol%、一層好ましくは5.7〜
6.5vol%である。
【0056】上記カーボン粉末は、磁気記録媒体の帯電
防止剤や固体潤滑剤として用いられるものである。該カ
ーボン粉末としては、上述の通り、磁性層4の厚さの
1.5倍以下となるような範囲から適宜選択され、平均
粒径が10〜300nm(特に10〜200nm、とり
わけ20〜80nm)のカーボンブラックを用いること
が好ましい。また、該カーボン粉末として、平均粒径の
異なる二種以上のカーボンブラックを組み合わせて用い
ることもできる。上記カーボン粉末の配合量は、上述し
た上下層PB比の値や磁性層4の体積に対する該カーボ
ン粉末の体積が上述の好ましい範囲となるように且つカ
レンダー処理後の磁性層4の体積に対する磁性粉末及び
フィラーそれぞれの体積が上述した範囲を満たすように
適宜選択され、好ましくは磁性層4中の固形分に対して
1〜9.6vol%、更に好ましくは1〜5.4vol
%、一層好ましくは1〜3vol%である。尚、上述し
た通り、このカーボン粉末は上記フィラーには含まれな
い。
防止剤や固体潤滑剤として用いられるものである。該カ
ーボン粉末としては、上述の通り、磁性層4の厚さの
1.5倍以下となるような範囲から適宜選択され、平均
粒径が10〜300nm(特に10〜200nm、とり
わけ20〜80nm)のカーボンブラックを用いること
が好ましい。また、該カーボン粉末として、平均粒径の
異なる二種以上のカーボンブラックを組み合わせて用い
ることもできる。上記カーボン粉末の配合量は、上述し
た上下層PB比の値や磁性層4の体積に対する該カーボ
ン粉末の体積が上述の好ましい範囲となるように且つカ
レンダー処理後の磁性層4の体積に対する磁性粉末及び
フィラーそれぞれの体積が上述した範囲を満たすように
適宜選択され、好ましくは磁性層4中の固形分に対して
1〜9.6vol%、更に好ましくは1〜5.4vol
%、一層好ましくは1〜3vol%である。尚、上述し
た通り、このカーボン粉末は上記フィラーには含まれな
い。
【0057】上記潤滑剤としては一般に脂肪酸及び脂肪
酸エステルが用いられる。上記脂肪酸としては、例え
ば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、リノレン酸、オレイン酸、エライジン
酸、ベヘン酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、オクタンジ
カルボン酸等が挙げられる。一方、上記脂肪酸エステル
としては、例えば、上記脂肪酸のアルキルエステル等が
挙げられ、総炭素数12〜36のものが好ましい。上記
潤滑剤は、磁性層4中の固形分に対して、好ましくは
1.2〜14.0vol%、更に好ましくは5〜14v
ol%、一層好ましくは10〜14vol%配合され
る。特に、上記潤滑剤として、融点または凝固点が25
℃以下で分子量が300〜500の脂肪酸または脂肪酸
エステル、具体的には、トリデシルステアレート、2−
エチルヘキシルステアレート、ブチルステアレート、オ
レインブチルステアレート、オレイン酸オレート等が好
ましく用いられ、一層好ましくは凝固点が10℃以下の
脂肪酸または脂肪酸エステルが用いられる。
酸エステルが用いられる。上記脂肪酸としては、例え
ば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、リノレン酸、オレイン酸、エライジン
酸、ベヘン酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、オクタンジ
カルボン酸等が挙げられる。一方、上記脂肪酸エステル
としては、例えば、上記脂肪酸のアルキルエステル等が
挙げられ、総炭素数12〜36のものが好ましい。上記
潤滑剤は、磁性層4中の固形分に対して、好ましくは
1.2〜14.0vol%、更に好ましくは5〜14v
ol%、一層好ましくは10〜14vol%配合され
る。特に、上記潤滑剤として、融点または凝固点が25
℃以下で分子量が300〜500の脂肪酸または脂肪酸
エステル、具体的には、トリデシルステアレート、2−
エチルヘキシルステアレート、ブチルステアレート、オ
レインブチルステアレート、オレイン酸オレート等が好
ましく用いられ、一層好ましくは凝固点が10℃以下の
脂肪酸または脂肪酸エステルが用いられる。
【0058】上記硬化剤としては、一般に、日本ポリウ
レタン工業(株)製のコロネートL(商品名)に代表さ
れるイソシアネート系硬化剤やアミン系硬化剤が用いら
れる。該硬化剤は、磁性層4の固形分に対して、好まし
くは1〜2vol%、更に好ましくは1〜6vol%、
一層好ましくは1〜4vol%配合される。
レタン工業(株)製のコロネートL(商品名)に代表さ
れるイソシアネート系硬化剤やアミン系硬化剤が用いら
れる。該硬化剤は、磁性層4の固形分に対して、好まし
くは1〜2vol%、更に好ましくは1〜6vol%、
一層好ましくは1〜4vol%配合される。
【0059】尚、磁性層4には、上述の成分の他に、磁
気記録媒体に通常用いられている分散剤、防錆剤、防黴
剤等の各種添加剤を必要に応じて添加することもでき
る。
気記録媒体に通常用いられている分散剤、防錆剤、防黴
剤等の各種添加剤を必要に応じて添加することもでき
る。
【0060】磁性層4に含まれる粉体(磁性粉末、フィ
ラーとしての研磨材、カーボン粉末等)の全重量(P
1)と上記結合剤の重量(B1)との比(P1/B1)
は、上述した上下層PB比の値が上述の好ましい範囲と
なるように適宜選択され、好ましくは3.6〜60で、
更に好ましくは3.6〜20、一層好ましくは3.6〜
10である。
ラーとしての研磨材、カーボン粉末等)の全重量(P
1)と上記結合剤の重量(B1)との比(P1/B1)
は、上述した上下層PB比の値が上述の好ましい範囲と
なるように適宜選択され、好ましくは3.6〜60で、
更に好ましくは3.6〜20、一層好ましくは3.6〜
10である。
【0061】磁性層4は、上述の各成分を溶剤に分散さ
せた磁性塗料を中間層3上に塗布することによって形成
される。該溶剤としては、ケトン系の溶剤、エステル系
の溶剤、エーテル系の溶剤、芳香族炭化水素系の溶剤お
よび塩素化炭化水素系の溶剤等が挙げられる。上記磁性
塗料における該溶剤の配合量は、該磁性塗料に含まれる
上記強磁性粉末100重量部に対して、好ましくは10
0〜1000重量部、更に好ましくは200〜600重
量部である。
せた磁性塗料を中間層3上に塗布することによって形成
される。該溶剤としては、ケトン系の溶剤、エステル系
の溶剤、エーテル系の溶剤、芳香族炭化水素系の溶剤お
よび塩素化炭化水素系の溶剤等が挙げられる。上記磁性
塗料における該溶剤の配合量は、該磁性塗料に含まれる
上記強磁性粉末100重量部に対して、好ましくは10
0〜1000重量部、更に好ましくは200〜600重
量部である。
【0062】上記磁性塗料を調製するには、例えば、磁
性粉末及び結合剤等を溶剤の一部と共にナウターミキサ
ー等に投入し予備混合して混合物を得、この混合物を連
続式加圧ニーダー等により混練し、次いで、上記溶剤の
一部で希釈し、サンドミル等を用いて分散処理した後、
潤滑剤等の添加剤を混合して、濾過し、更に硬化剤や上
記溶剤の残部を混合する方法等を挙げることができる。
性粉末及び結合剤等を溶剤の一部と共にナウターミキサ
ー等に投入し予備混合して混合物を得、この混合物を連
続式加圧ニーダー等により混練し、次いで、上記溶剤の
一部で希釈し、サンドミル等を用いて分散処理した後、
潤滑剤等の添加剤を混合して、濾過し、更に硬化剤や上
記溶剤の残部を混合する方法等を挙げることができる。
【0063】上述した成分等から構成される磁性層4の
保磁力(Hc)は、短波長領域での記録における再生出
力の低下防止、ヘッド磁界が不充分となることに起因す
る書き込み不足の防止およびオーバーライト特性の低下
防止等の点から79.6〜238.7kA/mであるこ
とが好ましく、更に好ましくは119.4〜198.9
kA/m、一層好ましくは119.4〜159.2kA
/mである。また、磁性層4の飽和磁束密度(Bs)
は、短波長領域での再生出力の低下防止と媒体ノイズの
増加防止の点から0.1〜0.35Tであることが好ま
しく、更に好ましくは0.15〜0.3T、一層好まし
くは0.15〜0.25Tである。磁性層4の保磁力や
飽和磁束密度を上記範囲内とするためには、例えば強磁
性粉末の種類や配合量を適切に選択したり、強磁性粉末
の分散状態や配向状態を適切にコントロールすればよ
い。また、強磁性粉末として、その飽和磁化が1.38
×10-5Wb/g〜1.89×10-5Wb/g、特に
1.57×10-5Wb/g〜1.76×10-5Wb/g
のものを用いることも有効である。
保磁力(Hc)は、短波長領域での記録における再生出
力の低下防止、ヘッド磁界が不充分となることに起因す
る書き込み不足の防止およびオーバーライト特性の低下
防止等の点から79.6〜238.7kA/mであるこ
とが好ましく、更に好ましくは119.4〜198.9
kA/m、一層好ましくは119.4〜159.2kA
/mである。また、磁性層4の飽和磁束密度(Bs)
は、短波長領域での再生出力の低下防止と媒体ノイズの
増加防止の点から0.1〜0.35Tであることが好ま
しく、更に好ましくは0.15〜0.3T、一層好まし
くは0.15〜0.25Tである。磁性層4の保磁力や
飽和磁束密度を上記範囲内とするためには、例えば強磁
性粉末の種類や配合量を適切に選択したり、強磁性粉末
の分散状態や配向状態を適切にコントロールすればよ
い。また、強磁性粉末として、その飽和磁化が1.38
×10-5Wb/g〜1.89×10-5Wb/g、特に
1.57×10-5Wb/g〜1.76×10-5Wb/g
のものを用いることも有効である。
【0064】〔中間層〕中間層3は、磁性層4に隣接し
て設けられており、磁性粉末および/又は非磁性粉末を
含む磁性または非磁性の層である。中間層3が磁性の層
である場合、該中間層3は磁性粉末および非磁性粉末を
含み、一方、中間層3が非磁性の層である場合、該中間
層3は非磁性粉末を含み、磁性粉末を含んでいない。そ
して、中間層3は、これらの成分および溶剤を含む中間
層塗料を支持体2上に塗布することによって形成されて
いる。尚、上述の通り非磁性粉末は本明細書にいうフィ
ラーに相当する。
て設けられており、磁性粉末および/又は非磁性粉末を
含む磁性または非磁性の層である。中間層3が磁性の層
である場合、該中間層3は磁性粉末および非磁性粉末を
含み、一方、中間層3が非磁性の層である場合、該中間
層3は非磁性粉末を含み、磁性粉末を含んでいない。そ
して、中間層3は、これらの成分および溶剤を含む中間
層塗料を支持体2上に塗布することによって形成されて
いる。尚、上述の通り非磁性粉末は本明細書にいうフィ
ラーに相当する。
【0065】上記磁性粉末としては、強磁性粉末が好ま
しく用いられ、該強磁性粉末としては軟磁性粉末及び硬
磁性粉末の何れもが好ましく用いられる。
しく用いられ、該強磁性粉末としては軟磁性粉末及び硬
磁性粉末の何れもが好ましく用いられる。
【0066】上記硬磁性粉末としては、磁性層4に用い
られる磁性粉末として上述したもの等を用いることがで
きる。
られる磁性粉末として上述したもの等を用いることがで
きる。
【0067】一方、上記軟磁性粉末としては、特に制限
されないが、通常磁気ヘッドや電子回路などのいわゆる
弱電機器に用いられているものが好ましく、例えば近角
聡信著「強磁性体の物理(下)磁気特性と応用」(裳華
房、1984年)368〜376頁に記載されているソ
フト磁性材料(軟磁性材料)を使用でき、具体的には酸
化物軟磁性粉末や金属軟磁性粉末を使用することができ
る。上記酸化物軟磁性粉末としては、スピネル型フェラ
イト粉末が好ましく用いられ、該スピネル型フェライト
粉末としては、MnFe2 O4 、Fe3 O4 、CoFe
2 O4 、NiFe2 O4 、MgFe2 O4 、Li0.5 F
e2.5 O4 や、Mn−Zn系フェライト、Ni−Zn系
フェライト、Ni−Cu系フェライト、Cu−Zn系フ
ェライト、Mg−Zn系フェライト、Li−Zn系フェ
ライト、Zn系フェライト、Mn系フェライト等を挙げ
ることができる。これら酸化物軟磁性粉末は単独で用い
ても二種以上併用してもよい。また、上記金属軟磁性粉
末としては、Fe−Si系合金、Fe−Al系合金(Al
perm, Alfenol, Alfer)、パーマロイ(Ni−Fe系二
元合金およびこれにMo、Cu、Crなどを添加した多
元系合金)、センダスト(Fe−9.6wt%Si−
5.4wt%Al)、Fe−Co合金等を挙げることが
できる。これら金属軟磁性粉末は単独で用いても二種以
上を併用してもよい。
されないが、通常磁気ヘッドや電子回路などのいわゆる
弱電機器に用いられているものが好ましく、例えば近角
聡信著「強磁性体の物理(下)磁気特性と応用」(裳華
房、1984年)368〜376頁に記載されているソ
フト磁性材料(軟磁性材料)を使用でき、具体的には酸
化物軟磁性粉末や金属軟磁性粉末を使用することができ
る。上記酸化物軟磁性粉末としては、スピネル型フェラ
イト粉末が好ましく用いられ、該スピネル型フェライト
粉末としては、MnFe2 O4 、Fe3 O4 、CoFe
2 O4 、NiFe2 O4 、MgFe2 O4 、Li0.5 F
e2.5 O4 や、Mn−Zn系フェライト、Ni−Zn系
フェライト、Ni−Cu系フェライト、Cu−Zn系フ
ェライト、Mg−Zn系フェライト、Li−Zn系フェ
ライト、Zn系フェライト、Mn系フェライト等を挙げ
ることができる。これら酸化物軟磁性粉末は単独で用い
ても二種以上併用してもよい。また、上記金属軟磁性粉
末としては、Fe−Si系合金、Fe−Al系合金(Al
perm, Alfenol, Alfer)、パーマロイ(Ni−Fe系二
元合金およびこれにMo、Cu、Crなどを添加した多
元系合金)、センダスト(Fe−9.6wt%Si−
5.4wt%Al)、Fe−Co合金等を挙げることが
できる。これら金属軟磁性粉末は単独で用いても二種以
上を併用してもよい。
【0068】尚、上記磁性粉末には、磁性層4に含まれ
る磁性粉末に施される表面処理と同様の処理を施しても
よい。
る磁性粉末に施される表面処理と同様の処理を施しても
よい。
【0069】上記磁性粉末の平均粒径(L2)は0.0
2〜0.24μmであることが好ましく、更に好ましく
は0.02〜0.15μm、一層好ましくは0.02〜
0.1μmである。特に、磁性層4に用いられる強磁性
粉末の平均粒径(L1)との関係において、L2がL1
以下であることがカレンダー処理後の磁性層4の中心線
平均粗さRaの低減の点から好ましい。
2〜0.24μmであることが好ましく、更に好ましく
は0.02〜0.15μm、一層好ましくは0.02〜
0.1μmである。特に、磁性層4に用いられる強磁性
粉末の平均粒径(L1)との関係において、L2がL1
以下であることがカレンダー処理後の磁性層4の中心線
平均粗さRaの低減の点から好ましい。
【0070】上記非磁性粉末としては、例えば、非磁性
の酸化鉄(ベンガラ)、酸化チタン、硫酸バリウム、硫
化亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化カル
シウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、二酸化マグネシ
ウム、二硫化タングステン、二硫化モリブデン、窒化ホ
ウ素、二酸化錫、炭化珪素、酸化セリウム、コランダ
ム、人造ダイヤモンド、ザクロ石、ケイ石、窒化珪素、
炭化モリブデン、炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化
チタン、ケイソウ土、ドロマイト、樹脂性の粉末などが
挙げられる。これらの中でも非磁性の酸化鉄(ベンガ
ラ)、酸化チタン、窒化ホウ素などが好ましく用いられ
る。これら非磁性粉末は単独で又は二種以上を混合して
用いてもよい。上記非磁性粉末の形状は、球状、板状、
針状、無定形の何れでもよい。その大きさは球状、板
状、無定形のものにおいては5〜200nmであること
が好ましく、針状のものにおいては長軸長が20〜30
0nmで軸比が3〜20であることが好ましい。上記非
磁性粉末は、上記磁性粉末と併用される場合(即ち、中
間層3が磁性の層の場合)には、中間層3の固形分に対
して、好ましくは6〜11vol%、更に好ましくは8
〜10vol%用いられる。一方、上記磁性粉末が用い
られない場合(即ち、中間層3が非磁性の層の場合)に
は、中間層3の固形分に対して、好ましくは10〜22
vol%、更に好ましくは14〜20vol%用いられ
る。上述した各種非磁性粉末には、必要に応じて、上記
磁性粉末に施される表面処理と同様の処理を施してもよ
い。尚、該非磁性粉末は、本明細書にいうフィラーに相
当する。
の酸化鉄(ベンガラ)、酸化チタン、硫酸バリウム、硫
化亜鉛、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化カル
シウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、二酸化マグネシ
ウム、二硫化タングステン、二硫化モリブデン、窒化ホ
ウ素、二酸化錫、炭化珪素、酸化セリウム、コランダ
ム、人造ダイヤモンド、ザクロ石、ケイ石、窒化珪素、
炭化モリブデン、炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化
チタン、ケイソウ土、ドロマイト、樹脂性の粉末などが
挙げられる。これらの中でも非磁性の酸化鉄(ベンガ
ラ)、酸化チタン、窒化ホウ素などが好ましく用いられ
る。これら非磁性粉末は単独で又は二種以上を混合して
用いてもよい。上記非磁性粉末の形状は、球状、板状、
針状、無定形の何れでもよい。その大きさは球状、板
状、無定形のものにおいては5〜200nmであること
が好ましく、針状のものにおいては長軸長が20〜30
0nmで軸比が3〜20であることが好ましい。上記非
磁性粉末は、上記磁性粉末と併用される場合(即ち、中
間層3が磁性の層の場合)には、中間層3の固形分に対
して、好ましくは6〜11vol%、更に好ましくは8
〜10vol%用いられる。一方、上記磁性粉末が用い
られない場合(即ち、中間層3が非磁性の層の場合)に
は、中間層3の固形分に対して、好ましくは10〜22
vol%、更に好ましくは14〜20vol%用いられ
る。上述した各種非磁性粉末には、必要に応じて、上記
磁性粉末に施される表面処理と同様の処理を施してもよ
い。尚、該非磁性粉末は、本明細書にいうフィラーに相
当する。
【0071】中間層3は、磁性であると非磁性であると
を問わず、上述した成分に加えて更に結合剤、フィラー
としての研磨材、カーボン粉末、潤滑剤および硬化剤等
を含んでいる。そして、これらの成分および溶剤を含む
中間層塗料を支持体2上に塗布することによって形成さ
れている。これらの成分としては、特に説明しないが、
磁性層4に用いられる成分と同様のものが用いられる。
これらの成分の配合量は、上述した上下層PB比の値や
カレンダー処理後の中間層3の体積に対するフィラーの
体積やカーボン粉末の体積がそれぞれ上述の好ましい範
囲となるように適宜選択される。これらの成分の好まし
い配合量は、中間層3の固形分に対してそれぞれ下記の
通りである。
を問わず、上述した成分に加えて更に結合剤、フィラー
としての研磨材、カーボン粉末、潤滑剤および硬化剤等
を含んでいる。そして、これらの成分および溶剤を含む
中間層塗料を支持体2上に塗布することによって形成さ
れている。これらの成分としては、特に説明しないが、
磁性層4に用いられる成分と同様のものが用いられる。
これらの成分の配合量は、上述した上下層PB比の値や
カレンダー処理後の中間層3の体積に対するフィラーの
体積やカーボン粉末の体積がそれぞれ上述の好ましい範
囲となるように適宜選択される。これらの成分の好まし
い配合量は、中間層3の固形分に対してそれぞれ下記の
通りである。
【0072】・結合剤:30〜45vol %、特に30〜40vol
%、とりわけ35〜40vol % ・研磨材:3〜6vol %、特に3〜5vol %、とりわけ
4〜5vol % ・カーボン粉末:4〜17vol%、特に4〜14vol %、とり
わけ4〜10vol % ・潤滑剤:5〜15vol %、特に5〜11vol %、とりわけ
6〜11vol % ・硬化剤:5〜11vol %、特に8〜10vol %、とりわけ
9〜10vol %
%、とりわけ35〜40vol % ・研磨材:3〜6vol %、特に3〜5vol %、とりわけ
4〜5vol % ・カーボン粉末:4〜17vol%、特に4〜14vol %、とり
わけ4〜10vol % ・潤滑剤:5〜15vol %、特に5〜11vol %、とりわけ
6〜11vol % ・硬化剤:5〜11vol %、特に8〜10vol %、とりわけ
9〜10vol %
【0073】中間層3に含まれる粉体(磁性粉末、非磁
性粉末、研磨材、カーボン粉末等)の全重量(P2)と
上記結合剤の重量(B2)との比(P2/B2)は、上
述した上下層PB比の値が上述の好ましい範囲となるよ
うに適宜選択され、好ましくは2.6〜11、更に好ま
しくは3.3〜8、一層好ましくは3.5〜6である。
性粉末、研磨材、カーボン粉末等)の全重量(P2)と
上記結合剤の重量(B2)との比(P2/B2)は、上
述した上下層PB比の値が上述の好ましい範囲となるよ
うに適宜選択され、好ましくは2.6〜11、更に好ま
しくは3.3〜8、一層好ましくは3.5〜6である。
【0074】中間層3が磁性である場合、その保磁力
は、出力低下の防止及びオーバーライト特性の低下防止
の点から139〜318kA/mであることが好まし
く、更に好ましくは159〜318kA/m、一層好ま
しくは199〜318kA/mである。また、その飽和
磁束密度(Bs)は、出力の低下防止の点から0.04
5〜0.1Tであることが好ましく、更に好ましくは
0.05〜0.08T、一層好ましくは0.05〜0.
07Tである。特に、磁性層4の保磁力との関係におい
て、磁性層4の保磁力と中間層3の保磁力との差が0〜
159kA/m以内であることが好ましく、更に好まし
くは0〜119kA/m以内である。両層の保磁力の差
を上記範囲内とすることによって出力が増加するので好
ましい。この場合、中間層3の保磁力と磁性層4の保磁
力との大小関係には特に制限はないが、出力の低下の防
止及びオーバーライト特性の低下防止の点から中間層の
保磁力の方が大きいことが好ましい。
は、出力低下の防止及びオーバーライト特性の低下防止
の点から139〜318kA/mであることが好まし
く、更に好ましくは159〜318kA/m、一層好ま
しくは199〜318kA/mである。また、その飽和
磁束密度(Bs)は、出力の低下防止の点から0.04
5〜0.1Tであることが好ましく、更に好ましくは
0.05〜0.08T、一層好ましくは0.05〜0.
07Tである。特に、磁性層4の保磁力との関係におい
て、磁性層4の保磁力と中間層3の保磁力との差が0〜
159kA/m以内であることが好ましく、更に好まし
くは0〜119kA/m以内である。両層の保磁力の差
を上記範囲内とすることによって出力が増加するので好
ましい。この場合、中間層3の保磁力と磁性層4の保磁
力との大小関係には特に制限はないが、出力の低下の防
止及びオーバーライト特性の低下防止の点から中間層の
保磁力の方が大きいことが好ましい。
【0075】尚、中間層3およびこれを構成する各成分
ならびに中間層を形成するための中間層塗料等に関して
特に説明しなかった点については、上述した磁性層4に
関して詳述した説明が適宜適用される。
ならびに中間層を形成するための中間層塗料等に関して
特に説明しなかった点については、上述した磁性層4に
関して詳述した説明が適宜適用される。
【0076】〔バックコート層〕バックコート層5は、
カーボン粉末や結合剤を含む公知のバックコート塗料を
塗布することによって形成することができる。バックコ
ート層5の厚さは、好ましくは0.3〜1μm、更に好
ましくは0.3〜0.7μm、一層好ましくは0.3〜
0.5μmである。
カーボン粉末や結合剤を含む公知のバックコート塗料を
塗布することによって形成することができる。バックコ
ート層5の厚さは、好ましくは0.3〜1μm、更に好
ましくは0.3〜0.7μm、一層好ましくは0.3〜
0.5μmである。
【0077】上述の構成を有する磁気記録媒体1の保磁
力は60〜290kA/mであることが好ましく95〜
239kA/mであることが更に好ましい。また、飽和
磁束密度は0.1〜0.37Tであることが好ましく
0.15〜0.28Tであることが更に好ましい。ま
た、上記磁気記録媒体1の〔(T1 −T1 ')/d1 〕の
値は、上述した通り20mgf/μm以上であることが
好ましく、更に好ましくは20〜40mgf/μm、一
層好ましくは20〜35mgf/μm、更に一層好まし
くは20〜30mgfである。この曲げ剛性の値は上述
した方法により測定される。
力は60〜290kA/mであることが好ましく95〜
239kA/mであることが更に好ましい。また、飽和
磁束密度は0.1〜0.37Tであることが好ましく
0.15〜0.28Tであることが更に好ましい。ま
た、上記磁気記録媒体1の〔(T1 −T1 ')/d1 〕の
値は、上述した通り20mgf/μm以上であることが
好ましく、更に好ましくは20〜40mgf/μm、一
層好ましくは20〜35mgf/μm、更に一層好まし
くは20〜30mgfである。この曲げ剛性の値は上述
した方法により測定される。
【0078】以上、本発明の磁気記録媒体の製造方法を
その好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は、
上記実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更が可能である。例えば、カレン
ダー処理後には、磁性層の表面をバーニッシュ処理やク
リーニング処理してもよい。また、本発明の製造方法に
よる得られる磁気記録媒体には更に、非磁性支持体2と
中間層3又は上記バックコート層5との間にプライマー
層を設けたり、長波長信号を使用するハードシステムに
対応してサーボ信号等を記録するための他の磁性層及び
その他の層を設けてもよい。また、本発明の製造方法に
よる得られる磁気記録媒体は、8mmビデオテープやD
VCテープ、DATテープ、DDSテープ、DLTテー
プ等の磁気テープ、或いはフレキシブルディスクのよう
な磁気ディスク等として好適であるが、磁気カード等の
その他の磁気記録媒体としても適用することもできる。
その好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は、
上記実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更が可能である。例えば、カレン
ダー処理後には、磁性層の表面をバーニッシュ処理やク
リーニング処理してもよい。また、本発明の製造方法に
よる得られる磁気記録媒体には更に、非磁性支持体2と
中間層3又は上記バックコート層5との間にプライマー
層を設けたり、長波長信号を使用するハードシステムに
対応してサーボ信号等を記録するための他の磁性層及び
その他の層を設けてもよい。また、本発明の製造方法に
よる得られる磁気記録媒体は、8mmビデオテープやD
VCテープ、DATテープ、DDSテープ、DLTテー
プ等の磁気テープ、或いはフレキシブルディスクのよう
な磁気ディスク等として好適であるが、磁気カード等の
その他の磁気記録媒体としても適用することもできる。
【0079】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
すると共にその有効性を例証する。しかしながら、本発
明の範囲はかかる実施例に制限されるものではない。
尚、以下の例中、「部」及び「%」は特に断らない限り
「重量部」及び「vol%」をそれぞれ意味する。
すると共にその有効性を例証する。しかしながら、本発
明の範囲はかかる実施例に制限されるものではない。
尚、以下の例中、「部」及び「%」は特に断らない限り
「重量部」及び「vol%」をそれぞれ意味する。
【0080】〔実施例1〕下記の配合成分(硬化剤を除
く)を、それぞれニーダーにて混練し、次いで攪拌機に
て分散し、更にサンドミルにて微分散し、1μmのフィ
ルターにて濾過後、硬化剤を最後に添加して、下記組成
の磁性塗料、中間層塗料およびバックコート塗料をそれ
ぞれ調製した。
く)を、それぞれニーダーにて混練し、次いで攪拌機に
て分散し、更にサンドミルにて微分散し、1μmのフィ
ルターにて濾過後、硬化剤を最後に添加して、下記組成
の磁性塗料、中間層塗料およびバックコート塗料をそれ
ぞれ調製した。
【0081】 <磁性塗料> ・鉄を主体とする針状金属強磁性粉末 100部(3.8 %) (保磁力143kA/m、飽和磁化1.77×10-5Wb/g、平均長軸長0 .08μm、針状比6) ・研磨材 2部(0.9 %) (α−アルミナ、粒径0.24μm) ・カーボンブラック(粒径0.022μm) 1部(0.2 %) ・結合剤(ニトロ基を含んだ塩化ビニル系共重合体) 24部(7.3 %) ・潤滑剤(オレイン酸ブチルステアレート) 6.5部(2.0 %) ・硬化剤 6部(1.8 %) 〔ポリイソシアネート、日本ポリウレタン工業(株)製 商品名(コロネートL )〕 ・溶剤(メチルエチルケトン) 100部(33.6%) ・溶剤(トルエン) 50部(16.8%) ・溶剤(シクロヘキサノン) 100部(33.6%)
【0082】 <中間層塗料> ・微小平板状バリウムフェライト 50部(1.6 %) (保磁力159kA/m、飽和磁化0.75×10-5Wb/g、板径0.05 μm、板状比6) ・鉄状α−酸化鉄(平均長軸長0.2μm) 50部(1.6 %) ・研磨材(α−アルミナ、平均粒径0.5μm) 9.5部(0.6 %) ・カーボンブラック(平均粒径0.03μm) 20部(2.6 %) ・結合剤(ニトロ基を含んだ塩化ビニル系共重合体) 24部(6.2 %) ・潤滑剤(オレイン酸ブチルステアレート) 6.5部(1.7 %) ・硬化剤 6部(1.6 %) 〔ポリイソシアネート、日本ポリウレタン工業(株)製 商品名(コロネートL )〕 ・溶剤(メチルエチルケトン) 100部(12.6%) ・溶剤(トルエン) 50部(24.7%) ・溶剤(シクロヘキサノン) 100部(46.8%)
【0083】 <バックコート塗料> ・カーボンブラック(一次粒子の平均粒径:0.018 μm)38.5部(3.5 %) ・カーボンブラック(一次粒子の平均粒径:0.075 μm)1.5 部(0.1 %) ・結合剤 50部(4.5 %) 〔ポリウレタン樹脂、日本ポリウレタン工業(株)製のニッポラン2301(商品名 )〕 ・結合剤 28.6部(5.2 %) 〔ニトロセルロース、旭化成工業社製のCelnova BTH 1/2 (商品名)〕 ・硬化剤 4部(0.7 %) 〔ポリイソシアネート、武田薬品工業社製のD−250N(商品名)〕 ・銅フタロシアニン 5部(0.9 %) ・ステアリン酸 1部(0.2 %) ・溶剤(メチルエチルケトン) 140部(28.3%) ・溶剤(トルエン) 140部(28.3%) ・溶剤(シクロヘキサノン) 140部(28.3%)
【0084】厚さ65μmのポリエチレンテレフタレー
ト支持体の片面に、中間層塗料および磁性塗料を、磁性
層の乾燥膜厚および中間層の乾燥膜厚がそれぞれ所定の
値となるように、ダイコーターにて同時重層塗布を行い
塗膜を形成した。次いで、これらの塗膜が湿潤状態から
乾燥状態になる間で、400kA/mのソレノイドによ
り磁場配向処理をした。更に、乾燥炉中にて、80℃の
温風を10m/分の速度で2分間塗膜に吹きつけて乾燥
した。乾燥後、温度70〜90℃、線圧350kg/c
mの条件下で、表1に示す各値が満たされるようにカレ
ンダー条件を調整してカレンダー処理し、磁性層および
中間層を形成した。次いで、支持体の他方の面にバック
コート塗料を塗布してバックコート層を形成し、最後に
この原反を直径3.5インチのディスク状に打ち抜き、
磁性/磁性の重層構造を有する磁気ディスクを製造し
た。得られた磁気ディスクにおいては、カレンダー処理
後の磁性層に存在する細孔の細孔径が4〜10nmであ
り、カレンダー処理後の〔(T1 −T'1)/d1 〕の値
が20mgf/μm以上であった。また、カレンダー処
理後の磁性層のスキューネスRskは−3〜5であり、
パワー・スペクトラムの最大値が波長で100μm以上
のところに位置していた。
ト支持体の片面に、中間層塗料および磁性塗料を、磁性
層の乾燥膜厚および中間層の乾燥膜厚がそれぞれ所定の
値となるように、ダイコーターにて同時重層塗布を行い
塗膜を形成した。次いで、これらの塗膜が湿潤状態から
乾燥状態になる間で、400kA/mのソレノイドによ
り磁場配向処理をした。更に、乾燥炉中にて、80℃の
温風を10m/分の速度で2分間塗膜に吹きつけて乾燥
した。乾燥後、温度70〜90℃、線圧350kg/c
mの条件下で、表1に示す各値が満たされるようにカレ
ンダー条件を調整してカレンダー処理し、磁性層および
中間層を形成した。次いで、支持体の他方の面にバック
コート塗料を塗布してバックコート層を形成し、最後に
この原反を直径3.5インチのディスク状に打ち抜き、
磁性/磁性の重層構造を有する磁気ディスクを製造し
た。得られた磁気ディスクにおいては、カレンダー処理
後の磁性層に存在する細孔の細孔径が4〜10nmであ
り、カレンダー処理後の〔(T1 −T'1)/d1 〕の値
が20mgf/μm以上であった。また、カレンダー処
理後の磁性層のスキューネスRskは−3〜5であり、
パワー・スペクトラムの最大値が波長で100μm以上
のところに位置していた。
【0085】
【実施例2〜10及び比較例1〜16】磁性層および中
間層に配合される各種粉末の量を表1〜表4に示す値と
し、且つ乾燥条件およびカレンダー条件として下記に示
す条件を用いて磁気ディスクにおける各値が表1〜表4
に示す値となるようにする以外は実施例1と同様にして
磁性/磁性の重層構造を有する磁気ディスクを得た。
間層に配合される各種粉末の量を表1〜表4に示す値と
し、且つ乾燥条件およびカレンダー条件として下記に示
す条件を用いて磁気ディスクにおける各値が表1〜表4
に示す値となるようにする以外は実施例1と同様にして
磁性/磁性の重層構造を有する磁気ディスクを得た。
【0086】
【実施例11】中間層塗料の配合を下記に示すものとし
且つカレンダー条件として下記に示す条件を用いて、磁
性/非磁性の重層構造を有する磁気ディスクを得た。 <中間層塗料> ・鉄状α−酸化鉄(平均長軸長0.2μm) 100部(3.7 %) ・研磨材(α−アルミナ、平均粒径0.5μm) 9.5部(0.7 %) ・カーボンブラック(平均粒径0.03μm) 26部(3.8 %) ・結合剤(ニトロ基を含んだ塩化ビニル系共重合体) 24部(7.0 %) ・潤滑剤(オレイン酸ブチルステアレート) 6.5部(1.9 %) ・溶剤(メチルエチルケトン) 100部(32.5%) ・溶剤(トルエン) 50部(16.2%) ・溶剤(シクロヘキサノン) 100部(32.5%)
且つカレンダー条件として下記に示す条件を用いて、磁
性/非磁性の重層構造を有する磁気ディスクを得た。 <中間層塗料> ・鉄状α−酸化鉄(平均長軸長0.2μm) 100部(3.7 %) ・研磨材(α−アルミナ、平均粒径0.5μm) 9.5部(0.7 %) ・カーボンブラック(平均粒径0.03μm) 26部(3.8 %) ・結合剤(ニトロ基を含んだ塩化ビニル系共重合体) 24部(7.0 %) ・潤滑剤(オレイン酸ブチルステアレート) 6.5部(1.9 %) ・溶剤(メチルエチルケトン) 100部(32.5%) ・溶剤(トルエン) 50部(16.2%) ・溶剤(シクロヘキサノン) 100部(32.5%)
【0087】実施例および比較例における乾燥条件およ
びカレンダー条件は下記の通りである。 実施例1 乾燥温度80℃・2分、カレンダー温度70℃・線圧350kg/cm 実施例2 乾燥温度80℃・2分、カレンダー温度70℃・線圧400kg/cm 実施例3 乾燥温度80℃・1分、カレンダー温度90℃・線圧400kg/cm 実施例4〜11 乾燥温度80℃・1分、カレンダー温度90℃・線圧350kg/cm 比較例1、3、4、6〜15 乾燥温度80℃ 1分、カレンダー温度90℃・線圧 350kg/cm 比較例2 乾燥温度80℃・2分、カレンダー温度90℃・線圧350kg/cm 比較例5 乾燥温度80℃・8分、カレンダー温度90℃・線圧350kg/cm 比較例16 乾燥なし、カレンダー温度90℃・線圧350kg/cm
びカレンダー条件は下記の通りである。 実施例1 乾燥温度80℃・2分、カレンダー温度70℃・線圧350kg/cm 実施例2 乾燥温度80℃・2分、カレンダー温度70℃・線圧400kg/cm 実施例3 乾燥温度80℃・1分、カレンダー温度90℃・線圧400kg/cm 実施例4〜11 乾燥温度80℃・1分、カレンダー温度90℃・線圧350kg/cm 比較例1、3、4、6〜15 乾燥温度80℃ 1分、カレンダー温度90℃・線圧 350kg/cm 比較例2 乾燥温度80℃・2分、カレンダー温度90℃・線圧350kg/cm 比較例5 乾燥温度80℃・8分、カレンダー温度90℃・線圧350kg/cm 比較例16 乾燥なし、カレンダー温度90℃・線圧350kg/cm
【0088】実施例および比較例で得られた磁気ディス
クについて、Ra1/Ra2、Rz1/Rz2、磁性層
および中間層中の各種成分の体積比、及び〔(T−
T’)/d〕等を、上述した方法によって測定した。そ
の結果を表1〜表4に示す。
クについて、Ra1/Ra2、Rz1/Rz2、磁性層
および中間層中の各種成分の体積比、及び〔(T−
T’)/d〕等を、上述した方法によって測定した。そ
の結果を表1〜表4に示す。
【0089】実施例および比較例で得られた磁気ディス
クの性能を評価するために、磁気ヘッドの汚れ程度、磁
気ディスク表面の耐傷付き性、並びにHF出力及びS/
Nに関する電磁変換特性を下記の方法により測定した。
その結果を表1〜表4に示す
クの性能を評価するために、磁気ヘッドの汚れ程度、磁
気ディスク表面の耐傷付き性、並びにHF出力及びS/
Nに関する電磁変換特性を下記の方法により測定した。
その結果を表1〜表4に示す
【0090】〔磁気ヘッドの汚れの程度〕50%スライ
ダーヘッドを用い、500パス後の磁気ヘッドの汚れの
程度を実体顕微鏡で観察し、下記の基準で評価した。 A:ヘッド汚れが観察されず良好な状態 B:ヘッド汚れが多少観察されるが実質的に良好な状態 C:ヘッド汚れがかなり観察され悪い状態
ダーヘッドを用い、500パス後の磁気ヘッドの汚れの
程度を実体顕微鏡で観察し、下記の基準で評価した。 A:ヘッド汚れが観察されず良好な状態 B:ヘッド汚れが多少観察されるが実質的に良好な状態 C:ヘッド汚れがかなり観察され悪い状態
【0091】〔磁気ディスク表面の耐傷付き性〕50%
スライダーヘッドを用い、5秒おきにモータをオン・オ
フするCSSテスト(コンタクト・スタート・アンド・
ストップ・テスト)を行い、500パスおきに磁性層表
面を金属顕微鏡で観察し、磁性層表面に初めて傷が発生
したときのパス数を測定した。従って、表1〜表4に示
す数値は大きいほど耐傷付き性が高いことを意味する。
尚、測定は10,000パスまで行った。
スライダーヘッドを用い、5秒おきにモータをオン・オ
フするCSSテスト(コンタクト・スタート・アンド・
ストップ・テスト)を行い、500パスおきに磁性層表
面を金属顕微鏡で観察し、磁性層表面に初めて傷が発生
したときのパス数を測定した。従って、表1〜表4に示
す数値は大きいほど耐傷付き性が高いことを意味する。
尚、測定は10,000パスまで行った。
【0092】〔HF出力およびS/N〕50%スライダ
ーヘッドを用いた場合のHF出力およびS/NをRWA
1001(Guzik製)を使用して測定した。尚、浮
上量は疑似コンタクトとした。
ーヘッドを用いた場合のHF出力およびS/NをRWA
1001(Guzik製)を使用して測定した。尚、浮
上量は疑似コンタクトとした。
【0093】
【表1】
【0094】
【表2】
【0095】
【表3】
【0096】
【表4】
【0097】表1〜表4に示す結果から明らかなよう
に、カレンダー処理前後の表面粗さ(Ra、Rz)の比
が特定の範囲内となり、磁性層に含まれる強磁性粉末お
よびフィラーの体積比が特定の範囲内となるような条件
で製造され、且つカレンダー処理後の磁性層の厚さが特
定の範囲内である実施例の磁気ディスクは、比較例の磁
気ディスクに比して磁気ヘッドの汚れが防止され、耐傷
付き性が高く、また電磁変換特性の高いものであること
が判る。
に、カレンダー処理前後の表面粗さ(Ra、Rz)の比
が特定の範囲内となり、磁性層に含まれる強磁性粉末お
よびフィラーの体積比が特定の範囲内となるような条件
で製造され、且つカレンダー処理後の磁性層の厚さが特
定の範囲内である実施例の磁気ディスクは、比較例の磁
気ディスクに比して磁気ヘッドの汚れが防止され、耐傷
付き性が高く、また電磁変換特性の高いものであること
が判る。
【0098】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明の磁気記録
媒体の製造方法によれば、磁気ヘッドの目詰まり及び媒
体表面の傷付きが防止され且つ出力の高い磁気記録媒体
が得られる。
媒体の製造方法によれば、磁気ヘッドの目詰まり及び媒
体表面の傷付きが防止され且つ出力の高い磁気記録媒体
が得られる。
【図1】本発明の磁気記録媒体の製造方法によって製造
される磁気記録媒体の構成を示す概略図である。
される磁気記録媒体の構成を示す概略図である。
【図2】曲げ剛性の測定装置を示す模式図である。
1 磁気記録媒体 2 支持体 3 中間層 4 磁性層 5 バックコート層
Claims (6)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に、フィラー及び結合剤
を含有する中間層塗料と、強磁性粉末、フィラー及び結
合剤を含有する磁性塗料とをこの順で塗布して中間層お
よび磁性層の塗膜をそれぞれ形成し、次いで該塗膜に対
してカレンダー処理を施す磁気記録媒体の製造方法にお
いて、 上記カレンダー処理前後の上記磁性層の中心線平均粗さ
Raの比(カレンダー処理前のRa)/(カレンダー処
理後のRa)を0.33〜0.8とすると共に十点平均
粗さRzの比(カレンダー処理前のRz)/(カレンダ
ー処理後のRz)を0.3〜0.8とし、 上記磁性層に含まれる上記強磁性粉末及び上記フィラー
それぞれの体積が、上記カレンダー処理後の該磁性層の
体積に対して、それぞれ20〜50vol%及び5.0
〜9.9vol%となるようにし、且つ上記カレンダー
処理後の上記磁性層の厚さが0.05〜0.45μmで
あることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項2】 上記カレンダー処理前の上記磁気記録媒
体の曲げ剛性の値および上記カレンダー処理前の上記磁
気記録媒体から上記磁性層および上記中間層を除いた部
材の曲げ剛性の値をそれぞれT(mgf)及びT’(m
gf)とし、且つ上記カレンダー処理前の上記磁気記録
媒体における磁性層および中間層の合計の厚さをd(μ
m)としたとき、〔(T−T’)/d〕の値が1〜10
mgf/μmとなるようにする請求項1記載の磁気記録
媒体の製造方法。 - 【請求項3】 上記カレンダー処理後の、上記磁性層お
よび上記中間層の合計の厚さが0.5〜3μmとなり、
且つ上記磁性層と上記中間層との厚さの比(磁性層厚さ
/中間層厚さ)が0.01〜0.15となるようにする
請求項1又は2記載の磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項4】 上記カレンダー処理後の、上記磁性層に
含まれる粉体の全重量(P1)と上記結合剤の重量(B
1)との比(P1/B1)、及び上記中間層に含まれる
粉体の全重量(P2)と上記結合剤の重量(B2)との
比(P2/B2)の間に、1≦〔(P1/B1)/(P
2/B2)〕なる関係がある請求項1〜3の何れかに記
載の磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項5】 上記中間層がカーボン粉末を更に含み、
上記フィラーの体積および該カーボン粉末の体積が、上
記カレンダー処理後の該中間層の体積に対してそれぞれ
12〜18vol%及び4〜16vol%となり、且つ
上記磁性層がカーボン粉末を更に含み、該カーボン粉末
の体積が、上記カレンダー処理後の該磁性層の体積に対
して1.0〜9.6vol%となるようにする請求項1
〜4の何れかに記載の磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項6】 上記磁性層に含まれる上記フィラーおよ
び上記カーボン粉末のうち、最も大きな粒径を有する粉
体の平均粒径が、カレンダー処理後の該磁性層の厚さの
1.5倍以下となるようにする請求項5記載の磁気記録
媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28639697A JPH11126330A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28639697A JPH11126330A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11126330A true JPH11126330A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17703869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28639697A Pending JPH11126330A (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11126330A (ja) |
-
1997
- 1997-10-20 JP JP28639697A patent/JPH11126330A/ja active Pending
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