JPH1112901A - 特殊外観を有する起毛編物 - Google Patents
特殊外観を有する起毛編物Info
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- JPH1112901A JPH1112901A JP15682597A JP15682597A JPH1112901A JP H1112901 A JPH1112901 A JP H1112901A JP 15682597 A JP15682597 A JP 15682597A JP 15682597 A JP15682597 A JP 15682597A JP H1112901 A JPH1112901 A JP H1112901A
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- yarn
- raised
- thick
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、市場の要求に対応してケンピ調の
特殊表面の起毛部を有する編物を提供することにあり、
しかも従来からピリング特性が不良であった合成繊維に
よる起毛編物のピリング特性を改良し、しかもケンピ調
の特殊外観を有する起毛編物を提供するものである。 【解決手段】 起毛部に単糸デニール、使用割合を規定
した太デニールフィラメント糸を使用してランダムに分
散するパイルとし、且つ、該太デニールフィラメント糸
からなるパイルのうち10%以上が起毛ループパイルで
ある起毛部とすることにより特殊外観を有する起毛編物
とするもの。
特殊表面の起毛部を有する編物を提供することにあり、
しかも従来からピリング特性が不良であった合成繊維に
よる起毛編物のピリング特性を改良し、しかもケンピ調
の特殊外観を有する起毛編物を提供するものである。 【解決手段】 起毛部に単糸デニール、使用割合を規定
した太デニールフィラメント糸を使用してランダムに分
散するパイルとし、且つ、該太デニールフィラメント糸
からなるパイルのうち10%以上が起毛ループパイルで
ある起毛部とすることにより特殊外観を有する起毛編物
とするもの。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特殊外観を有する
起毛編物に関する。さらに詳しくは、起毛部に太デニー
ルフィラメント糸を混在させて構成した特殊外観を有す
る起毛編物に関する。
起毛編物に関する。さらに詳しくは、起毛部に太デニー
ルフィラメント糸を混在させて構成した特殊外観を有す
る起毛編物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、消費者の嗜好が多様化し、これに
対応するために製品に関しては複雑な要求がなされてい
る。起毛織編物の分野でも複雑な要求がなされるが、そ
の1つにケンピ調の織編物がある。ケンピとは、元来、
羊毛のあら毛を意味する語であるが、通常の使用法では
普通羊毛にその少量を混紡して、ケンピの特異性を利用
した糸にして紡毛織物等によく使用されている。該ケン
ピを混紡した糸を使用して起毛織編物を作成することに
よりケンピ調の起毛面を有する織編物にすることができ
るが、これには羊毛繊維を使用しなければならず合成繊
維を使用してケンピ調の外観を有する起毛織編物を作成
することはできない。
対応するために製品に関しては複雑な要求がなされてい
る。起毛織編物の分野でも複雑な要求がなされるが、そ
の1つにケンピ調の織編物がある。ケンピとは、元来、
羊毛のあら毛を意味する語であるが、通常の使用法では
普通羊毛にその少量を混紡して、ケンピの特異性を利用
した糸にして紡毛織物等によく使用されている。該ケン
ピを混紡した糸を使用して起毛織編物を作成することに
よりケンピ調の起毛面を有する織編物にすることができ
るが、これには羊毛繊維を使用しなければならず合成繊
維を使用してケンピ調の外観を有する起毛織編物を作成
することはできない。
【0003】一方、パイルが起毛ループからなるパイル
と先端が切断された起毛繊維(切断起毛繊維)からなる
パイルとを混在させる編物は、特開昭57ー13326
7号公報に開示されている。特開昭57ー133267
号公報に開示されている編物は、切断起毛繊維パイルと
起毛ループパイルとが混在して起毛部を構成し、該起毛
ループパイルの長さが切断起毛繊維の長さよりも長い編
物である。
と先端が切断された起毛繊維(切断起毛繊維)からなる
パイルとを混在させる編物は、特開昭57ー13326
7号公報に開示されている。特開昭57ー133267
号公報に開示されている編物は、切断起毛繊維パイルと
起毛ループパイルとが混在して起毛部を構成し、該起毛
ループパイルの長さが切断起毛繊維の長さよりも長い編
物である。
【0004】しかしながら、特開昭57ー133267
号公報に開示されている編物では、起毛部に使用する糸
がシック・アンド・シンの斑を有する糸であって、しか
も該シック部とシン部とは同一のマルチフィラメント糸
で形成され、該切断起毛繊維と起毛ループパイルとが該
シック部とシン部により形成されるため、到底、前記の
ケンピ調の特殊外観を有する編物とすることができるも
のではない。
号公報に開示されている編物では、起毛部に使用する糸
がシック・アンド・シンの斑を有する糸であって、しか
も該シック部とシン部とは同一のマルチフィラメント糸
で形成され、該切断起毛繊維と起毛ループパイルとが該
シック部とシン部により形成されるため、到底、前記の
ケンピ調の特殊外観を有する編物とすることができるも
のではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、市場の要求
に対応してケンピ調の特殊表面の起毛部を有する編物を
提供することにあり、しかも従来からピリング特性が不
良であった合成繊維による起毛編物のピリング特性を改
良し、しかもケンピ調の特殊外観を有する起毛編物を提
供するものである。
に対応してケンピ調の特殊表面の起毛部を有する編物を
提供することにあり、しかも従来からピリング特性が不
良であった合成繊維による起毛編物のピリング特性を改
良し、しかもケンピ調の特殊外観を有する起毛編物を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、起毛部が細デ
ニール合成繊維糸と太デニールフィラメント糸とにより
構成され、細デニール合成繊維糸は単糸デニールが5デ
ニール未満の細デニール繊維からなり、該太デニールフ
ィラメント糸は単糸デニールが5〜30デニールの太デ
ニール繊維からなり、該細デニール合成繊維糸と太デニ
ールフィラメント糸との使用比率が95:5〜65:3
5の範囲にあって該太デニールフィラメント糸は該起毛
部にランダムに分散・混在してパイルを形成し、且つ、
該太デニールフィラメント糸の少なくとも10%が起毛
ループパイルとして存在することを特徴とする特殊外観
を有する起毛編物。以下、本発明を詳細に説明する。
ニール合成繊維糸と太デニールフィラメント糸とにより
構成され、細デニール合成繊維糸は単糸デニールが5デ
ニール未満の細デニール繊維からなり、該太デニールフ
ィラメント糸は単糸デニールが5〜30デニールの太デ
ニール繊維からなり、該細デニール合成繊維糸と太デニ
ールフィラメント糸との使用比率が95:5〜65:3
5の範囲にあって該太デニールフィラメント糸は該起毛
部にランダムに分散・混在してパイルを形成し、且つ、
該太デニールフィラメント糸の少なくとも10%が起毛
ループパイルとして存在することを特徴とする特殊外観
を有する起毛編物。以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明の起毛編物は、起毛部を構成するパ
イルが5デニール未満の細デニール繊維からなる細デニ
ール合成繊維糸と単糸デニールが5〜30デニールの太
デニール繊維からなる太デニールフィラメント糸とによ
り構成される。該細デニール合成繊維糸の単糸デニール
が5デニール以上の場合には、起毛部表面のタッチが阻
硬となり好ましくないので、5デニール未満の糸を使用
する必要があるが、より好ましくは、該単糸デニールが
0.5デニール以上で5デニール未満の範囲にある糸を
使用するものが例示される。該単糸デニールが0.5デ
ニール未満の場合には、起毛部の反撥性が低く好ましく
ない。
イルが5デニール未満の細デニール繊維からなる細デニ
ール合成繊維糸と単糸デニールが5〜30デニールの太
デニール繊維からなる太デニールフィラメント糸とによ
り構成される。該細デニール合成繊維糸の単糸デニール
が5デニール以上の場合には、起毛部表面のタッチが阻
硬となり好ましくないので、5デニール未満の糸を使用
する必要があるが、より好ましくは、該単糸デニールが
0.5デニール以上で5デニール未満の範囲にある糸を
使用するものが例示される。該単糸デニールが0.5デ
ニール未満の場合には、起毛部の反撥性が低く好ましく
ない。
【0008】また、該細デニール合成繊維糸としては、
ポリエステル、ナイロン、アクリルニトリル繊維からな
るものが使用でき、さらにポリエステル繊維としては、
ポリエチレンテレフタレートからなるポリエステル繊維
の他に、5―ナトリウムスルホイソフタール酸を共重合
したカチオン染料可染性のポリエステル等を好ましく使
用することができる。なお、糸の形態としてはフィラメ
ント糸、仮撚加工糸、紡績糸等のいずれでも使用出来
る。
ポリエステル、ナイロン、アクリルニトリル繊維からな
るものが使用でき、さらにポリエステル繊維としては、
ポリエチレンテレフタレートからなるポリエステル繊維
の他に、5―ナトリウムスルホイソフタール酸を共重合
したカチオン染料可染性のポリエステル等を好ましく使
用することができる。なお、糸の形態としてはフィラメ
ント糸、仮撚加工糸、紡績糸等のいずれでも使用出来
る。
【0009】該太デニールフィラメント糸としては、前
記と同様にポリエステル、ナイロン、アクリルニトリル
繊維からなるものが使用でき、さらにポリエステル繊維
としては、ポリエチレンテレフタレートからなるポリエ
ステル繊維の他に、例えば5―ナトリウムスルホイソフ
タール酸を共重合したカチオン染料可染性のポリエステ
ル等を好ましく使用することができる。また、該太デニ
ールフィラメント糸の単糸デニールは、5デニール以上
が必要であり、好ましくは、該単糸デニールの範囲が1
0〜20デニールの範囲にあるものを使用することであ
る。該単糸デニールが5デニール未満の場合には、ケン
ピ調の表面外観を得ることが出来ず、逆に該単糸デニー
ルが30デニールを超える場合には、太デニールのフィ
ラメント糸が表面タッチを阻害するので好ましくない。
また、糸の形態としては、フィラメントであることが必
要であり、フィラメント糸でない場合には本発明の効果
を得ることが出来ない。
記と同様にポリエステル、ナイロン、アクリルニトリル
繊維からなるものが使用でき、さらにポリエステル繊維
としては、ポリエチレンテレフタレートからなるポリエ
ステル繊維の他に、例えば5―ナトリウムスルホイソフ
タール酸を共重合したカチオン染料可染性のポリエステ
ル等を好ましく使用することができる。また、該太デニ
ールフィラメント糸の単糸デニールは、5デニール以上
が必要であり、好ましくは、該単糸デニールの範囲が1
0〜20デニールの範囲にあるものを使用することであ
る。該単糸デニールが5デニール未満の場合には、ケン
ピ調の表面外観を得ることが出来ず、逆に該単糸デニー
ルが30デニールを超える場合には、太デニールのフィ
ラメント糸が表面タッチを阻害するので好ましくない。
また、糸の形態としては、フィラメントであることが必
要であり、フィラメント糸でない場合には本発明の効果
を得ることが出来ない。
【0010】また、該細デニール合成繊維糸と太デニー
ルフィラメント糸の使用比率は、重量%比で表わして9
5:5〜65:35の範囲にあることことが必要であ
る。該太デニールフィラメント糸の使用比率が5%未満
では、太デニールフィラメント糸の使用比率が少ないた
め本発明の効果を得ることが困難であり、また、該使用
比率が35%を超えると太デニールフィラメント糸の割
合が多いため杢調、若しくは霜降り調の表面となり本発
明の特殊な表面効果を得ることが出来ない。
ルフィラメント糸の使用比率は、重量%比で表わして9
5:5〜65:35の範囲にあることことが必要であ
る。該太デニールフィラメント糸の使用比率が5%未満
では、太デニールフィラメント糸の使用比率が少ないた
め本発明の効果を得ることが困難であり、また、該使用
比率が35%を超えると太デニールフィラメント糸の割
合が多いため杢調、若しくは霜降り調の表面となり本発
明の特殊な表面効果を得ることが出来ない。
【0011】また、1つの起毛ループパイルを形成する
ための該太デニールフィラメント糸の単糸の使用本数
は、5本以下が好ましく、さらに好ましくは3本以下で
ある。該使用本数が5本を超える場合には、起毛編物の
表面が杢調になり好ましくない。さらに、該細デニール
合成繊維糸がフィラメント糸の場合には、該太デニール
フィラメント糸は、該細デニールのフィラメント糸とイ
ンターレースされた交絡糸として使用することが好まし
い。これにより、該太デニールフィラメント糸からなる
起毛ループパイルは、起毛面でランダムに分散し、経筋
や、緯筋として見えることがなく、規則性のあるパター
ンとならず本発明の特殊外観を有する起毛編物が得られ
る。
ための該太デニールフィラメント糸の単糸の使用本数
は、5本以下が好ましく、さらに好ましくは3本以下で
ある。該使用本数が5本を超える場合には、起毛編物の
表面が杢調になり好ましくない。さらに、該細デニール
合成繊維糸がフィラメント糸の場合には、該太デニール
フィラメント糸は、該細デニールのフィラメント糸とイ
ンターレースされた交絡糸として使用することが好まし
い。これにより、該太デニールフィラメント糸からなる
起毛ループパイルは、起毛面でランダムに分散し、経筋
や、緯筋として見えることがなく、規則性のあるパター
ンとならず本発明の特殊外観を有する起毛編物が得られ
る。
【0012】さらに、本発明編物の起毛部を構成する該
太デニールフィラメント糸により形成されるパイルの1
0%以上が起毛ループによるパイルであることが重要で
ある。通常の起毛工程では、編物表側表面、若しくは裏
側表面に針布を作用させて起毛を行なう。このとき起毛
された繊維は一部の起毛ループを残して大部分は切断さ
れた起毛繊維(切断起毛繊維)となるが、該起毛表面は
切断起毛繊維の先端が不揃いであり、このため該起毛繊
維の先端を剪毛して仕上げる。通常のベロア起毛では、
該剪毛により切断起毛繊維の先端は勿論のこと該起毛ル
ープの先端も剪毛されて起毛ループパイルを有しない均
一な起毛表面に仕上げられる。本発明の起毛編物では、
該太デニールフィラメント糸による起毛ループが剪毛さ
れずに起毛ループパイルとして存在するものである。
太デニールフィラメント糸により形成されるパイルの1
0%以上が起毛ループによるパイルであることが重要で
ある。通常の起毛工程では、編物表側表面、若しくは裏
側表面に針布を作用させて起毛を行なう。このとき起毛
された繊維は一部の起毛ループを残して大部分は切断さ
れた起毛繊維(切断起毛繊維)となるが、該起毛表面は
切断起毛繊維の先端が不揃いであり、このため該起毛繊
維の先端を剪毛して仕上げる。通常のベロア起毛では、
該剪毛により切断起毛繊維の先端は勿論のこと該起毛ル
ープの先端も剪毛されて起毛ループパイルを有しない均
一な起毛表面に仕上げられる。本発明の起毛編物では、
該太デニールフィラメント糸による起毛ループが剪毛さ
れずに起毛ループパイルとして存在するものである。
【0013】図1は、本発明の起毛編物の起毛部を模式
的に示す断面図である。図1において、1は起毛部を示
し、該起毛部は細デニール合成繊維糸の切断起毛繊維か
らなるパイル11、及び太デニールフィラメント糸から
なる起毛ループパイル12からなり、一部は該太デニー
ルフィラメント糸からなる起毛ループの先端が剪毛され
た切断起毛繊維のパイル13も含まれていてもよい。な
お、2は編物の地組織部を示す。
的に示す断面図である。図1において、1は起毛部を示
し、該起毛部は細デニール合成繊維糸の切断起毛繊維か
らなるパイル11、及び太デニールフィラメント糸から
なる起毛ループパイル12からなり、一部は該太デニー
ルフィラメント糸からなる起毛ループの先端が剪毛され
た切断起毛繊維のパイル13も含まれていてもよい。な
お、2は編物の地組織部を示す。
【0014】本発明の起毛編物では、該太デニールフィ
ラメント糸からなるパイルの少なくとも10%が、さら
に好ましくは30%以上が起毛ループパイル12として
存在するものである。該起毛ループパイルの割合が、1
0%未満の場合には、本発明の課題である特殊外観を有
する起毛編物が得られない。
ラメント糸からなるパイルの少なくとも10%が、さら
に好ましくは30%以上が起毛ループパイル12として
存在するものである。該起毛ループパイルの割合が、1
0%未満の場合には、本発明の課題である特殊外観を有
する起毛編物が得られない。
【0015】なお、太デニールフィラメント糸からなる
起毛ループパイルの割合:Rは、一定面積当りに存在す
る太デニールフィラメント糸からなる起毛ループパイル
数:A、及び該起毛ループが切断された切断起毛繊維か
らなるパイルの本数:Bを計測して次式により求めるこ
とができる。 R=A×2/{B+A×2} さらに、該太デニールフィラメント糸からなるパイル
は、すなわち、起毛ループパイル12は、細デニール合
成繊維糸からなるパイル11よりもパイル長の長いもの
が好ましい。このように該太デニールフィラメント糸か
らなる起毛ループの先端部を剪毛せずに細デニール合成
繊維糸からなる起毛繊維の先端を剪毛するには、剪毛機
のカッターの高さ(ゲージ設定)を該太デニールフィラ
メント糸からなる起毛ループ先端高さに合わせるか、又
は、該起毛ループ先端よりやや低目にして、剪毛を実施
すると細デニール合成繊維糸からなる起毛繊維は剪毛さ
れて、一定高さのパイル長を有する起毛面として得られ
るが、該太デニールフィラメント糸からなる起毛ループ
は、該ループ先端部分がカッターから逃げて剪毛されず
に起毛ループのまま残されて起毛ループパイルとなり、
細デニール合成繊維糸からなる起毛繊維のパイルより長
い起毛ループパイルが得られ、本発明の起毛部を有する
起毛編物となる。
起毛ループパイルの割合:Rは、一定面積当りに存在す
る太デニールフィラメント糸からなる起毛ループパイル
数:A、及び該起毛ループが切断された切断起毛繊維か
らなるパイルの本数:Bを計測して次式により求めるこ
とができる。 R=A×2/{B+A×2} さらに、該太デニールフィラメント糸からなるパイル
は、すなわち、起毛ループパイル12は、細デニール合
成繊維糸からなるパイル11よりもパイル長の長いもの
が好ましい。このように該太デニールフィラメント糸か
らなる起毛ループの先端部を剪毛せずに細デニール合成
繊維糸からなる起毛繊維の先端を剪毛するには、剪毛機
のカッターの高さ(ゲージ設定)を該太デニールフィラ
メント糸からなる起毛ループ先端高さに合わせるか、又
は、該起毛ループ先端よりやや低目にして、剪毛を実施
すると細デニール合成繊維糸からなる起毛繊維は剪毛さ
れて、一定高さのパイル長を有する起毛面として得られ
るが、該太デニールフィラメント糸からなる起毛ループ
は、該ループ先端部分がカッターから逃げて剪毛されず
に起毛ループのまま残されて起毛ループパイルとなり、
細デニール合成繊維糸からなる起毛繊維のパイルより長
い起毛ループパイルが得られ、本発明の起毛部を有する
起毛編物となる。
【0016】該剪毛機のカッターの高さが低すぎると該
太デニールフィラメント糸からなる起毛ループは該細デ
ニール合成繊維糸からなる起毛繊維と同様に切断されて
起毛ループパイルとして存在させることができない。逆
に、該剪毛機のカッターの高さが該太デニールフィラメ
ント糸からなる起毛ループ先端より高いと該太デニール
フィラメント糸からなる起毛ループが剪毛されないの
は、勿論のこと該細デニール合成繊維糸からなる起毛繊
維も剪毛できず、きれいな起毛表面を得ることができな
い。
太デニールフィラメント糸からなる起毛ループは該細デ
ニール合成繊維糸からなる起毛繊維と同様に切断されて
起毛ループパイルとして存在させることができない。逆
に、該剪毛機のカッターの高さが該太デニールフィラメ
ント糸からなる起毛ループ先端より高いと該太デニール
フィラメント糸からなる起毛ループが剪毛されないの
は、勿論のこと該細デニール合成繊維糸からなる起毛繊
維も剪毛できず、きれいな起毛表面を得ることができな
い。
【0017】実際の剪毛工程での該剪毛機のカッターの
高さの調節は、使用する該太デニールフィラメント糸の
単糸デニールや前記の使用割合、及び太デニールフィラ
メント糸の使用方法、すなわち、モノフィラメントで使
用するか、又は、モノフィラメントを複数本を引き揃え
て使用するか等の使用態様により決定することができ、
これにより該太デニールフィラメント糸からなる起毛ル
ープは、該ループ先端部分が切断されずに起毛ループの
まま残される。
高さの調節は、使用する該太デニールフィラメント糸の
単糸デニールや前記の使用割合、及び太デニールフィラ
メント糸の使用方法、すなわち、モノフィラメントで使
用するか、又は、モノフィラメントを複数本を引き揃え
て使用するか等の使用態様により決定することができ、
これにより該太デニールフィラメント糸からなる起毛ル
ープは、該ループ先端部分が切断されずに起毛ループの
まま残される。
【0018】さらに、該細デニール合成繊維糸と太デニ
ールフィラメント糸とは、異色に染色されていることが
好ましい。これにより該太デニールフィラメント糸の起
毛ループパイルが強調されて特殊外観の効果を引き出す
ことができる。さらに、好ましくは、太いデニールフィ
ラメント糸は白色、又は、淡色に染色され、細デニール
合成繊維糸はそれよりもより濃色に染色されているもの
がよい。
ールフィラメント糸とは、異色に染色されていることが
好ましい。これにより該太デニールフィラメント糸の起
毛ループパイルが強調されて特殊外観の効果を引き出す
ことができる。さらに、好ましくは、太いデニールフィ
ラメント糸は白色、又は、淡色に染色され、細デニール
合成繊維糸はそれよりもより濃色に染色されているもの
がよい。
【0019】
【発明の作用】かくして得られる起毛編物は、太デニー
ルフィラメント糸からなる起毛ループパイルが起毛表面
にランダムに分散し、且つ、該太デニールフィラメント
糸の使用割合が少ないためにケンピ調の特殊外観を有す
る起毛編物となる。また、該太デニールフィラメント糸
からなる起毛ループパイルの長さが該細デニール合成繊
維糸からなる切断起毛繊維パイルよりも長いために、該
ケンピ調の特殊外観形成に効果がある。さらに、太デニ
ールフィラメント糸からなる起毛ループパイルが起毛表
面上にランダムに分散されているため、細デニール合成
繊維糸からなる起毛繊維パイルを形成する繊維同士が絡
み合うのを防止し、毛玉が発生し難くピリングの発生防
止に効果がある。
ルフィラメント糸からなる起毛ループパイルが起毛表面
にランダムに分散し、且つ、該太デニールフィラメント
糸の使用割合が少ないためにケンピ調の特殊外観を有す
る起毛編物となる。また、該太デニールフィラメント糸
からなる起毛ループパイルの長さが該細デニール合成繊
維糸からなる切断起毛繊維パイルよりも長いために、該
ケンピ調の特殊外観形成に効果がある。さらに、太デニ
ールフィラメント糸からなる起毛ループパイルが起毛表
面上にランダムに分散されているため、細デニール合成
繊維糸からなる起毛繊維パイルを形成する繊維同士が絡
み合うのを防止し、毛玉が発生し難くピリングの発生防
止に効果がある。
【0020】
[実施例1〜2]地組織部にカチオン可染性ポリエステ
ルフラメント糸(75デニール/24フィラメント)を
使用し、起毛部には細デニール合成繊維糸として、地組
織部と同様のカチオン可染性ポリエステルフラメント糸
(150デニール/48フィラメント)を使用し、太デ
ニールフィラメント糸には、ポリエチレンテレフタレー
トからなるポリエステルモノフィラメント糸(16デニ
ール/1フィラメント)を2本ひき揃えたものを使用し
て、該細デニール合成繊維糸と混繊交絡(インターレー
ス)させ、24ゲージ、30インチのシンカーパイル編
機で2.7mmのループパイルを有する編物を形成し、
次いで、カチオン可染性ポリエステル繊維、及び、ポリ
エチレンテレフタレートからなるポリエステル繊維をそ
れぞれ異色に染色して締まった地組織を有する編物とし
た後、起毛機により起毛処理を施して該ループパイルを
起毛して起毛ループとなし、該太デニールフィラメント
糸からなる起毛ループの先端を剪毛しないように該起毛
ループ先端よりやや高目に剪毛機のカッターを設定して
剪毛処理を施し、その後、常法により仕上げて特殊外観
を有する起毛編物を得た(実施例1)。
ルフラメント糸(75デニール/24フィラメント)を
使用し、起毛部には細デニール合成繊維糸として、地組
織部と同様のカチオン可染性ポリエステルフラメント糸
(150デニール/48フィラメント)を使用し、太デ
ニールフィラメント糸には、ポリエチレンテレフタレー
トからなるポリエステルモノフィラメント糸(16デニ
ール/1フィラメント)を2本ひき揃えたものを使用し
て、該細デニール合成繊維糸と混繊交絡(インターレー
ス)させ、24ゲージ、30インチのシンカーパイル編
機で2.7mmのループパイルを有する編物を形成し、
次いで、カチオン可染性ポリエステル繊維、及び、ポリ
エチレンテレフタレートからなるポリエステル繊維をそ
れぞれ異色に染色して締まった地組織を有する編物とし
た後、起毛機により起毛処理を施して該ループパイルを
起毛して起毛ループとなし、該太デニールフィラメント
糸からなる起毛ループの先端を剪毛しないように該起毛
ループ先端よりやや高目に剪毛機のカッターを設定して
剪毛処理を施し、その後、常法により仕上げて特殊外観
を有する起毛編物を得た(実施例1)。
【0021】実施例1において、太デニールフィラメン
ト糸に使用したポリエチレンテレフタレートからなるポ
リエステルモノフィラメント糸に替えて、ナイロンモノ
フィラメント糸(20デニール/1フィラメント)を2
本ひき揃えたものを使用して実施例1と同様に編成し、
カチオン可染性ポリエステル繊維、ポリエチレンテレフ
タレートからなるポリエステル繊維、ナイロン繊維をそ
れぞれ異色に染色し、起毛、剪毛処理を施した後、常法
により仕上げて特殊外観を有する起毛編物を得た(実施
例2)。
ト糸に使用したポリエチレンテレフタレートからなるポ
リエステルモノフィラメント糸に替えて、ナイロンモノ
フィラメント糸(20デニール/1フィラメント)を2
本ひき揃えたものを使用して実施例1と同様に編成し、
カチオン可染性ポリエステル繊維、ポリエチレンテレフ
タレートからなるポリエステル繊維、ナイロン繊維をそ
れぞれ異色に染色し、起毛、剪毛処理を施した後、常法
により仕上げて特殊外観を有する起毛編物を得た(実施
例2)。
【0022】[比較例1〜3]実施例1において、太デ
ニールフィラメント糸に使用したポリエチレンテレフタ
レートからなるポリエステルモノフィラメント糸(16
デニール/1フィラメント)に替えて、ポリエチレンテ
レフタレートからなるポリエステルフィラメント糸(2
0デニール/6フィラメント)を使用して、実施例1と
同様に編成し、カチオン可染性ポリエステル繊維、ポリ
エチレンテレフタレートからなるポリエステル繊維をそ
れぞれ異色に染色し、起毛、剪毛処理を施した後、常法
により仕上げて特殊外観を有する起毛編物を得た(比較
例1)。
ニールフィラメント糸に使用したポリエチレンテレフタ
レートからなるポリエステルモノフィラメント糸(16
デニール/1フィラメント)に替えて、ポリエチレンテ
レフタレートからなるポリエステルフィラメント糸(2
0デニール/6フィラメント)を使用して、実施例1と
同様に編成し、カチオン可染性ポリエステル繊維、ポリ
エチレンテレフタレートからなるポリエステル繊維をそ
れぞれ異色に染色し、起毛、剪毛処理を施した後、常法
により仕上げて特殊外観を有する起毛編物を得た(比較
例1)。
【0023】実施例1において、太デニールフィラメン
ト糸として使用したポリエチレンテレフタレートからな
るポリエステルモノフィラメント糸(16デニール/1
フィラメント)2本を使用して、細デニール合成繊維糸
と該太デニールフィラメント糸を1:1の交互に供給
し、その後、実施例1と同様に編成し、カチオン可染性
ポリエステル繊維、ポリエチレンテレフタレートからな
るポリエステル繊維をそれぞれ異色に染色し、その後、
起毛、剪毛処理を施した後、常法により仕上げて特殊外
観を有する起毛編物を得た(比較例2)。さらに、他の
比較例として、実施例1において、太デニールフィラメ
ント糸を使用せず、細デニール合成繊維糸としてポリエ
チレンテレフタレートからなるポリエステルフィラメン
ト糸(150デニール/48フィラメント)を100%
使用して実施例1と同様のシンカーパイル編機でループ
パイル編物を編成し、染色、起毛、剪毛工程を経て起毛
編物を得た(比較例3)。得られた起毛編物の評価結果
を表1に併せて示す。
ト糸として使用したポリエチレンテレフタレートからな
るポリエステルモノフィラメント糸(16デニール/1
フィラメント)2本を使用して、細デニール合成繊維糸
と該太デニールフィラメント糸を1:1の交互に供給
し、その後、実施例1と同様に編成し、カチオン可染性
ポリエステル繊維、ポリエチレンテレフタレートからな
るポリエステル繊維をそれぞれ異色に染色し、その後、
起毛、剪毛処理を施した後、常法により仕上げて特殊外
観を有する起毛編物を得た(比較例2)。さらに、他の
比較例として、実施例1において、太デニールフィラメ
ント糸を使用せず、細デニール合成繊維糸としてポリエ
チレンテレフタレートからなるポリエステルフィラメン
ト糸(150デニール/48フィラメント)を100%
使用して実施例1と同様のシンカーパイル編機でループ
パイル編物を編成し、染色、起毛、剪毛工程を経て起毛
編物を得た(比較例3)。得られた起毛編物の評価結果
を表1に併せて示す。
【0024】
【表1】
【0025】実施例1〜2では、ケンピ調の外観を有す
る起毛編物が得られ、ピリングテストでも良好な結果が
得られたが、比較例1では、起毛表面が杢調になり本発
明の目的としたケンピ調の特殊外観が得られず、また、
比較例2では、太デニールフィラメント糸によるパイル
が筋状に見られ、ケンピ調の外観を得ることができなか
った。比較例3では、太デニールフィラメント糸を使用
しないためケンピ調の特殊外観の編物は得られないし、
ピリングテストの結果でも到底満足のできる水準ではな
かった。
る起毛編物が得られ、ピリングテストでも良好な結果が
得られたが、比較例1では、起毛表面が杢調になり本発
明の目的としたケンピ調の特殊外観が得られず、また、
比較例2では、太デニールフィラメント糸によるパイル
が筋状に見られ、ケンピ調の外観を得ることができなか
った。比較例3では、太デニールフィラメント糸を使用
しないためケンピ調の特殊外観の編物は得られないし、
ピリングテストの結果でも到底満足のできる水準ではな
かった。
【図1】図1は、本発明の起毛編物の起毛部を模式的に
示す断面図である。
示す断面図である。
11 細デニール合成繊維糸からなるパイル 12 太デニールフィラメント糸からなる起毛ループパ
イルを示す。
イルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若林 栄二郎 石川県加賀市動橋町井10 帝人加工糸株式 会社加賀工場内
Claims (3)
- 【請求項1】 起毛部が細デニール合成繊維糸と太デニ
ールフィラメント糸とにより構成され、細デニール合成
繊維糸は単糸デニールが5デニール未満の繊維からな
り、該太デニールフィラメント糸は単糸デニールが5〜
30デニールの繊維からなり、該細デニール合成繊維糸
と太デニールフィラメント糸との使用比率が95:5〜
65:35の範囲にあって該太デニールフィラメント糸
は該起毛部にランダムに分散・混在してパイルを形成
し、且つ、該太デニールフィラメント糸からなるパイル
の少なくとも10%が起毛ループパイルとして存在する
ことを特徴とする特殊外観を有する起毛編物。 - 【請求項2】 起毛部を構成する太デニールフィラメン
ト糸の起毛ループパイルの長さが細デニール合成繊維糸
からなるパイルの長さより長い請求項1に記載の特殊外
観を有する起毛編物。 - 【請求項3】 起毛部を構成する細デニール合成繊維糸
と太デニールフィラメント糸とが異色に染色された請求
項1、又は請求項2に記載の特殊外観を有する起毛編
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15682597A JPH1112901A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 特殊外観を有する起毛編物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15682597A JPH1112901A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 特殊外観を有する起毛編物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1112901A true JPH1112901A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15636179
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15682597A Pending JPH1112901A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 特殊外観を有する起毛編物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1112901A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115182081A (zh) * | 2022-08-01 | 2022-10-14 | 浙江力佳隆毛刷有限公司 | 一种立体条刷织物及其制备方法和滚刷 |
| CN117604713A (zh) * | 2024-01-04 | 2024-02-27 | 苏州洁锦昕纺织科技有限公司 | 双针床经编气凝胶面料及其加工方法 |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP15682597A patent/JPH1112901A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115182081A (zh) * | 2022-08-01 | 2022-10-14 | 浙江力佳隆毛刷有限公司 | 一种立体条刷织物及其制备方法和滚刷 |
| CN115182081B (zh) * | 2022-08-01 | 2024-01-26 | 浙江力佳隆毛刷有限公司 | 一种立体条刷织物及其制备方法和滚刷 |
| CN117604713A (zh) * | 2024-01-04 | 2024-02-27 | 苏州洁锦昕纺织科技有限公司 | 双针床经编气凝胶面料及其加工方法 |
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