JPH11130714A - ジメチルエーテルの製造方法 - Google Patents

ジメチルエーテルの製造方法

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JPH11130714A
JPH11130714A JP29266897A JP29266897A JPH11130714A JP H11130714 A JPH11130714 A JP H11130714A JP 29266897 A JP29266897 A JP 29266897A JP 29266897 A JP29266897 A JP 29266897A JP H11130714 A JPH11130714 A JP H11130714A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動床触媒を用いたジメチルエーテルの
製造において該触媒を長期間にわたって活性を維持させ
ることができるジメチルエーテルの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明のジメチルエーテル製造方法は、
少なくとも一酸化炭素と水素を含有する原料ガスを、ジ
メチルエーテル合成触媒をその媒体油に分散させたスラ
リーに接触させ、該触媒反応により生じた反応生成物ガ
スを冷却して同伴するガス化された該媒体油を凝縮分離
し、次いでこの反応生成物ガスからはジメチルエーテル
を取得し、一方、凝縮された媒体油は活性炭またはゼオ
ライトに1〜50L/kg/hrで接触させてそこに含
まれている触媒失活成分を除去してから前記スラリーに
循環するジメチルエーテルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一酸化炭素と水
素を主原料としてジメチルエーテルを製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一酸化炭素と水素を主原料とする合成ガ
ス等からジメチルエーテルを直接合成する技術として
は、固定床触媒層に原料ガスを通過させ反応させる技術
が開発されている(特開平2−280836号公報、特
開平3−8446号公報等)。
【0003】ところが、ジメチルエーテル合成反応は強
い発熱反応であるため、触媒層の局部加熱による触媒の
失活を避けるため、触媒微粒子を高沸点媒体油のなかに
懸濁させたスラリー床式反応器の中を原料ガスを通過さ
せて、高収率でジメチルエーテルを合成させる技術が開
発されてきた。
【0004】例えば、特開平2−9833号公報には、
水素、一酸化炭素および二酸化炭素から成る合成ガスを
固体触媒と接触させ、また固体触媒の存在において反応
させる前記合成ガスからのジメチルエーテルの直接合成
法において、前記合成ガスを固体触媒系の存在において
接触させることから成り、そこにおいて前記固体触媒は
3相(液相、固相、気相)反応器系において液状媒体に
懸濁された単一触媒または複数の触媒の混合物であり、
そこにおいて前記3相反応器系は少くとも1基の3相反
応器から成る合成ガスからのジメチルエーテルの直接合
成法が開示されている。
【0005】特開平3−52835号公報には、合成ガ
スを固体メタノール合成触媒の存在において反応させて
メタノールを生産し、又生産されたメタノールを固体脱
水触媒の存在において反応させてジメチルエーテルを生
産する、水素、一酸化炭素及び二酸化炭素から成る合成
ガスからジメチルエーテルを合成する方法において、前
記合成ガスを、メタノール合成成分と脱水(エーテル形
成)成分から成る固体触媒系の存在において接触させて
反応させ、その際前記固体触媒系3相(液相、固相、気
相)反応器系にある液状媒体中の単一触媒又は複数の触
媒混合物であり、前記反応器系を操作して、最小有効メ
タノール速度を少くとも1時間当り触媒1kg当り1.
0gモルのメタノールに維持することを特徴とするジメ
チルエーテル合成法が開示されている。
【0006】特開平3−181453号公報には、一酸
化炭素と水素の混合ガス、あるいはこれに更に二酸化炭
素および/または水蒸気が含まれる混合ガスからジメチ
ルエーテルを製造する方法において、触媒を溶媒に懸濁
してスラリー状態で使用する方法が開示されている。
【0007】特開平4−264046号公報には、水
素、一酸化炭素および二酸化炭素を含む合成ガスからの
ジメチルエーテルの生産方法であって、前記合成ガスを
液相反応器内の不活性液体中でスラリー化された粉末触
媒と接触させることと、それから前記ジメチルエーテル
を含む生成物を除去することからなり、前記粉末触媒に
は重量比にして約70乃至99.9%のメタノール合成
触媒が含まれ、前記粉末触媒の残量がメタノール脱水触
媒から本質的になることを特徴とするジメチルエーテル
の生産方法が開示されている。
【0008】また、特表平5−810069(WO 93
/10069)号公報には、一酸化炭素と水素および水
蒸気のいずれか一方または両方が含まれる混合ガス、あ
るいはこれにさらに二酸化炭素が含まれる混合ガスから
ジメチルエーテルを製造する方法において、メタノール
合成触媒、メタノール脱水触媒および水性ガスシフト触
媒を共粉砕した後、加圧密着させ、その後再度粉砕した
触媒を溶媒に懸濁してスラリー状態で使用する方法が開
示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
如きスラリー床触媒を用いてジメチルエーテルの合成実
験を続けていたところ比較的短期間に触媒の失活が進行
してしまうという問題に遭遇した。
【0010】本発明の目的は、スラリー床触媒を用いた
ジメチルエーテルの製造において該触媒を長期間にわた
って活性を維持させることができるジメチルエーテルの
製造装置及び方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を解決すべく鋭意検討の結果、有機イオウ、H2S、C
OS等の硫黄化合物、鉄カルボニル、Niカルボニル等
の金属カルボニル(以下、「触媒失活成分」と記す)が
主たる触媒失活成分であることを見出した。ジメチルエ
ーテル合成に用いられる触媒は前記触媒失活成分に対す
る耐性が低く、スラリー床式反応器の中で触媒微粒子を
懸濁させる媒体油とし用いられる高沸点食用油、深度脱
硫軽油、フィッシャートロプシュ合成油(FTオイル)
あるいはn−セタン等の高沸点油等の媒体油中に触媒失
活成分が数百ppm存在するとジメチルエーテルの収率
は短時間で大幅に低下してしまう。石炭ガス化ガス等の
原料ガスは、反応に供せられる前に脱硫反応器等で脱硫
されるが、硫黄成分が完全に除去されるわけではなく、
これが前記媒体油中に徐々に蓄積されて触媒失活成分と
なっていたことを見出した。又、同程度の鉄カルボニ
ル、ニッケルカルボニル等の金属カルボニルによって
も、同様の触媒性能失活が起こる事を見出した。
【0012】すなわち、本発明は、少なくとも一酸化炭
素と水素を含有する原料ガスを、ジメチルエーテル合成
触媒をその媒体油に分散させたスラリーに接触させ、該
触媒反応により生じた反応生成物ガスを冷却して同伴す
るガス化された該媒体油を凝縮分離し、次いでこの反応
生成物ガスからはジメチルエーテルを取得し、一方、凝
縮された媒体油は活性炭またはゼオライトに1〜50L
/kg/hrで接触させてそこに含まれている触媒失活
成分を除去してから前記スラリーに循環するジメチルエ
ーテルの製造方法に関するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】ジメチルエーテル合成触媒には、
メタノール合成触媒とメタノール脱水触媒が混合されて
用いられ、場合により水性ガスシフト触媒がさらに加え
られる。これらは混合状態で使用されるほか、水性ガス
シフト触媒を切り放して二段反応とすることもできる。
本発明はこれらのいずれの触媒にも適用できる。
【0014】メタノール合成触媒としては、通常工業的
にメタノール合成に用いられる酸化銅−酸化亜鉛、酸化
亜鉛−酸化クロム、酸化銅−酸化亜鉛/酸化クロム、酸
化銅−酸化亜鉛/アルミナ等がある。メタノール脱水触
媒としては酸塩基触媒であるγ−アルミナ、シリカ、シ
リカ・アルミナ、ゼオライトなどがある。ゼオライトの
金属酸化物成分としてはナトリウム、カリウム等のアル
カリ金属の酸化物、カルシウム、マグネシウム等のアル
カリ土族の酸化物等である。水性ガスシフト触媒として
は酸化銅−酸化亜鉛、酸化銅−酸化クロム−酸化亜鉛、
酸化鉄−酸化クロムなどがある。メタノール合成触媒は
強いシフト触媒活性を有するので水性ガスシフト触媒を
兼ねることができる。メタノール脱水触媒及び水性ガス
シフト触媒を兼ねるものとしてアルミナ担持酸化銅触媒
を用いることができる。
【0015】前述のメタノール合成触媒、メタノール脱
水触媒および水性ガスシフト触媒の混合割合は、特に限
定されることなく各成分の種類あるいは反応条件等に応
じて適宜選定すればよいが、通常は重量比でメタノール
合成触媒1に対してメタノール脱水触媒は0.1〜5程
度、好ましくは0.2〜2程度、そして、水性ガスシフ
ト触媒は、0.2〜5程度、好ましくは0.5〜3程度
の範囲が適当であることが多い。メタノール合成触媒に
水性ガスシフト触媒を兼ねさせた場合には、上記の水性
ガスシフト触媒の量はメタノール合成触媒の量に合算さ
れる。
【0016】上記の触媒は粉末状態で使用され、平均粒
径が300μm以下、好ましくは1〜200μm程度、
特に好ましくは10〜150μm程度が適当である。そ
のために必要によりさらに粉砕することができる。
【0017】媒体油は反応条件下において液体状態を呈
するものであればそのいずれもが使用可能である。例え
ば脂肪族、芳香族および脂環族の炭化水素、アルコー
ル、エーテル、エステル、ケトンおよびハロゲン化物、
これらの化合物の混合物等を使用できる。また、硫黄分
を除去した軽油、減圧軽油、水素化処理したコールター
ルの高沸点留分、フィッシャートロプシュ合成油、高沸
点食用油等も使用できる。溶媒中に存在させる触媒量は
溶媒の種類、反応条件などによって適宜決定されるが、
通常は溶媒に対して1〜50重量%であり、2〜30重
量%程度が好ましい。
【0018】触媒失活成分の除去は吸着材を用いて行な
うのがよいが、本発明者らは、この吸着材として活性炭
およびゼオライトが吸着能力が大きくて好ましく、特に
その使用量を1〜50媒体油L/吸着材kg/hrとす
るのがよく、50L/kg/hrを越えると一酸化炭素
の転化率が急速に低下してしまうことを見出した。活性
炭とゼオライトはその一方を使用すればよいが、両者を
併用することもできる。使用量(両者を使用する場合は
その和)は好ましくは10〜50L/kg/hrであ
る。吸着材を充填する吸着槽は再生中も他の槽で吸着除
去を続けられるよう複数設けるのがよい。
【0019】水素と一酸化炭素の混合割合はH2/CO
モル比で0.5〜3.0、好ましくは0.8〜2.0の混
合比のものを使用できる。一方、水素と一酸化炭素の割
合(H2/CO比)が著しく小さな(例えば、0.5以
下)混合ガスあるいは水素を含まない一酸化炭素の場合
には、別途スチームを供給して反応器中で一酸化炭素の
一部をスチームにより水素と二酸化炭素に変換すること
が必要である。水蒸気の量は変換したい一酸化炭素量
(不足している水素量と等しい)と等モルである。ま
た、二酸化炭素の量は変換された一酸化炭素と同じモル
数となる。このような原料ガスの例としては、石炭ガス
化ガス、天然ガスからの合成ガス、炭層メタン等を挙げ
ることができる。触媒被毒を防止するために原料ガスに
硫黄化合物が含まれている場合には予め脱硫処理する必
要がある。この脱硫により硫黄化合物濃度は数百ppm
程度以下、通常50〜200ppm程度になる。硫黄化
合物の種類はSOx、H2S、COS等がある。
【0020】スラリー反応における反応条件としては、
反応温度は150〜400℃が好ましく、特に250〜
350℃の範囲が好ましい。反応温度が150℃より低
くても、また400℃より高くても一酸化炭素の転化率
が低くなる。反応圧力は10〜300kg/cm2、よ
り好ましくは15〜150kg/cm2、特に好ましく
は20〜70kg/cm2が適当である。反応圧力が1
0kg/cm2より低いと一酸化炭素の転化率が低く、
また300kg/cm2より高いと反応器が特殊なもの
となり、また昇圧のために多大なエネルギーが必要であ
って経済的でない。空間速度(触媒1kgあたりの標準
状態における混合ガスの供給速度)は、100〜500
00L/kg・hが好ましく、特に500〜30000
L/kg・hである。空間速度が50000L/kg・
hより大きいと一酸化炭素の転化率が低くなり、また1
00L/kg・hより小さいと反応器が極端に大きくな
って経済的でない。
【0021】触媒失活成分の吸着除去条件としては、触
媒失活成分を吸着除去された媒体油中の触媒失活成分濃
度が100ppm以下であることが必要で、望ましくは
50ppm以下であればよい。
【0022】
【実施例】
(実施例1)本発明に使用されるジメチルエーテルの製
造装置を図1に示す。この装置はスラリー反応器1、凝
縮器2、気液分離器3、吸着槽4及びポンプ5が順次配
管接続されて循環ライン6を形成しており、気液分離器
3のガス排出側に第2凝縮器8、第2気液分離器9が取
り付けられている。原料ガスは原料ガス供給管7からス
ラリー反応器1へその底部から供給される。スラリー反
応器1から蒸発、あるいは高温反応ガスに同伴されて流
出した媒体油は、凝縮器2で熱交換され凝縮液化する温
度以下に冷却された後、気液分離器3で反応生成物、未
反応ガスから分離される。液化分離された媒体油は、吸
着槽4に送られ、媒体油中の触媒失活成分は吸着槽4の
内部に充填された吸着材によって吸着除去される。浄化
された媒体油はポンプ5により反応器1に再循環され
る。その結果、反応器1内部の媒体油中には触媒失活成
分が蓄積することなく、その濃度は低濃度に維持され
る。吸着槽4の吸着操作は反応器の反応条件と同じよう
な高圧条件下でも、いったん減圧された低圧の条件下で
もよい。吸着槽4を2槽以上設置し、交互に使用しても
よい。
【0023】気液分離器3で媒体油が分離された反応精
製ガスは、第2凝縮器8でさらに冷却され、第2気液分
離器9でジメチルエーテル、メタノール、水と、未反応
ガス、二酸化炭素とに分離され、液体成分はライン10
から、ガス成分はライン11から回収される。
【0024】図1に示した反応装置を用いて、反応温度
260℃、反応圧力50気圧、反応原料ガスに対する触
媒量4.0g・hr/mol、触媒スラリー濃度15w
t%の条件で、一酸化炭素と水素の濃度比が1対1の割
合の反応原料ガス中に触媒被毒成分である硫化水素ガス
を200ppmの含有する、反応原料ガスを反応器に供
給してDME合成反応を行わせた。触媒には、メタノー
ル合成触媒の銅−亜鉛−アルミナ触媒と、メタノール脱
水触媒の銅アルミナ触媒の粉末触媒を重量比で2対1の
割合で混合して用いた。媒体油としては、硫黄成分をま
ったく含有しないn−セタンを用いた。
【0025】この実施例において図1の吸着槽4には活
性炭を10kg充填し、媒体油中に溶解した触媒被毒成
分である硫化水素の吸着条件としては温度は常温、圧力
は50気圧(反応器と同圧)の条件に保持した。図1の
ポンプ5の送液量から、吸着槽4に充填した活性炭重量
に対する媒体油の通過量は平均値として、24.5L/
kg/hrであった。また参照実験として、吸着槽4に
何も充填せず他の条件は全て同一とした反応実験も行っ
た。
【0026】実験結果を図2に示す。図2中、本発明の
吸着操作を行わなかった場合(■)では、急激に一酸化
炭素転化率が低下し、反応開始から25時間後にほぼ触
媒の活性を失っている。一方、本発明の吸着操作を行っ
た場合(◆)は、反応開始から25時間後も反応開始直
後の一酸化炭素転化率40%程度を維持していた。
【0027】また、本発明の吸着操作を実施しない場合
は生成物の反応選択率も大きく変化し、DMEの選択率
が低下するとともに目的生成物ではないメタン、二酸化
炭素の選択率が大きく上昇した。この結果を図3に示
す。
【0028】(実施例2)実施例1と同様の反応条件、
反応装置で、触媒被毒成分である鉄カルボニルを100
ppm不純物として含有する媒体油を用いて、触媒被毒
成分を全く含有しない濃度比が1対1の割合の一酸化炭
素と水素のガスを反応器に供給した反応実験の反応結果
を図4に示す。
【0029】実施例1と同様に、参照実験として、吸着
槽4に何も充填せず他の条件は全て同一とした反応実験
も行った。
【0030】本発明の吸着操作を行わなかった場合
(■)は、反応開始直後から触媒の活性低下が観測さ
れ、反応開始から7時間後には反応開始直後の一酸化炭
素転化率38%から15%程度まで、一酸化炭素転化率
は低下した。本発明の吸着操作を行った場合(◆)は、
反応開始から7時間後も反応開始直後の一酸化炭素転化
率38%程度が維持された。
【0031】(実施例3)図1に示した反応装置を用い
て反応温度260℃、反応圧力50気圧、反応原料ガス
に対する触媒量4.0g・hr/mol、触媒スラリー
濃度15wt%の条件で、一酸化炭素と水素の濃度比が
1対1の割合の反応原料ガス中に触媒被毒成分である硫
化水素ガスを200ppmの含有する、反応原料ガスを
反応器に供給して、吸着槽4には媒体油の通過量に対し
て活性炭を0〜100L/kg/hrの条件で充填し、
DME合成反応を行わせた。図5中の一酸化炭素転化率
とは反応開始35時間後の転化率である。また、媒体油
中に溶解した触媒被毒成分である硫化水素の吸着条件と
しては温度は常温、圧力は50気圧(反応器と同圧)の
条件に保持した。
【0032】全く同一の条件で吸着槽に充填した吸着材
を活性炭から、モレキュラーシープのゼオライトに変え
て行った反応実験結果を図6に示す。図5と同様に一酸
化炭素転化率とは反応開始35時間後の転化率である。
【0033】図5、図6に示した結果から吸着槽に充填
する活性炭あるいは吸着ゼオライトの重量は凝縮器で凝
縮された媒体油流量に対して1〜50L/kg/hrの
条件であればよい。
【0034】
【発明の効果】本発明は、石炭ガス化ガス、天然ガスか
らの合成ガス等の一酸化炭素ガスと水素ガスを主成分と
する原料ガスを、媒体油中に反応触媒を懸濁させたスラ
リー反応器に供給して、ジメチルエーテルを合成する反
応プロセスにおいて、原料ガス中に含有される微量触媒
失活成分を連続的に除去し媒体油中の触媒失活成分濃度
を低濃度に維持することにより、長時間にわたって高い
触媒反応活性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例で使用した装置のフローシー
トである。
【図2】 本発明の実施例で得られた、一酸化炭素の転
化率の経時変化を示すグラフである。
【図3】 本発明の実施例で得られた生成物の選択率を
示すグラフである。
【図4】 本発明の実施例で得られた、一酸化炭素の転
化率の経時変化を示すグラフである。
【図5】 本発明の実施例で得られた吸着材の充填量と
一酸化炭素転化率の関係を示すグラフである。
【図6】 本発明の実施例で得られた吸着材の充填量と
一酸化炭素転化率の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…スラリー反応器(スラリー床式反応器) 2…凝縮器 3…気液分離器 4…吸着槽 5…ポンプ 6…循環ライン 7…原料ガス供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸村 啓二 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一酸化炭素と水素を含有する
    原料ガスを、ジメチルエーテル合成触媒をその媒体油に
    分散させたスラリーに接触させ、該触媒反応により生じ
    た反応生成物ガスを冷却して同伴するガス化された該媒
    体油を凝縮分離し、次いでこの反応生成物ガスからはジ
    メチルエーテルを取得し、一方、凝縮された媒体油は活
    性炭またはゼオライトに1〜50L/kg/hrで接触
    させてそこに含まれている触媒失活成分を除去してから
    前記スラリーに循環するジメチルエーテルの製造方法
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