JPH1113113A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

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JPH1113113A
JPH1113113A JP19371398A JP19371398A JPH1113113A JP H1113113 A JPH1113113 A JP H1113113A JP 19371398 A JP19371398 A JP 19371398A JP 19371398 A JP19371398 A JP 19371398A JP H1113113 A JPH1113113 A JP H1113113A
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Hironori Yamazaki
洋式 山崎
Takahiro Yanagawa
恭広 柳川
Takao Imasaka
卓男 今坂
Shingo Sato
信吾 佐藤
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強制的な空気混入と温水化を経た洗浄水にて
局部洗浄を行なう際の使用感を損なわないようにする。 【解決手段】 【構成】 吸引ヘッド8からコンプレッサ11にて空気
を強制的に送り込んで洗浄水を気液二相流とする一方、
熱交換器5にて洗浄水を瞬間的に直接加熱して、洗浄水
の温水化を行なう。そして、この洗浄水をノズル装置2
に送り人体局部に向けて噴出する。この洗浄水噴出の間
に洗浄水圧力が所定の圧力を下回ると、ノズル装置2
は、ノズル本体2bを洗浄位置から待機位置に戻すと共
に、洗浄水の噴出も停止させる。よって、洗浄水圧力の
低下に基づき洗浄水水量が低減し、これにより洗浄水温
度が急変しても、このように急変した温度の洗浄水は、
ノズル本体2bが待機位置に移動済みであることから、
人体局部に向けて噴出されないことは勿論、ノズル本体
2b自体から噴出されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄水を噴出して
人体局部を洗浄する衛生洗浄装置において、洗浄水を泡
沫化し且つ静寂な洗浄水の噴出ができるようにした衛生
洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】局部洗浄機能を備えた衛生洗浄装置は、
温水化した洗浄水をノズル装置によって局部に向けて噴
出する構造が一般的であり、その例を図6に示す。
【0003】図において、便器本体50に衛生洗浄装置
のケーシング1が固定され、このケーシング1に便座6
0及び便蓋61を開閉自在に取り付けている。ケーシン
グ1の内部には、洗浄水を加熱するタンクや乾燥のため
の温風ファン及び制御部が内蔵され、各機能の操作はケ
ーシング1の上面に設けた操作部1aによって行われ
る。そして、局部洗浄用のノズル本体51がケーシング
1の中から出没自在に設けられ、これを洗浄位置に進出
させた後に先端のノズルヘッドの噴出孔から洗浄水を噴
出する。
【0004】図7はノズル本体51への洗浄水の供給系
を示す概略図であり、開閉弁及び流量調整弁機能を持つ
バルブユニット52,給水を直接加熱して送り出すセラ
ミックヒータやシーズヒータを利用した熱交換器53及
び制御部54を備え、熱交換器53とノズル本体51と
の間には流量調整切替ユニット55を組み込んでいる。
そして、ノズル本体51の駆動や洗浄位置の設定,熱交
換器53による温水温度の設定等及びバルブユニット5
2や流量調整切替ユニット55の操作は、操作部1aに
よって行う。なお、流量調整切替ユニット55はバルブ
ユニット52に一体に含むものとしたものもある。
【0005】ノズル本体51の先端のノズルヘッドは中
空体であって、その上面に複数の噴出孔を開けたもので
ある。この噴出孔は洗浄水の供給量が少ないときでも噴
出水の勢いが弱くなり過ぎないようにするため、開口径
が比較的小さい。このため、洗浄水の量を多くしたとき
には、局部に当たる噴出水の勢いもかなり強くなり、痛
みを感じることも多い。
【0006】このような痛みを与えることを防ぐため
に、たとえば特開昭57−180727号公報に記載さ
れているように、ノズルヘッドからの噴出水を泡沫化す
ることが提案されている。これは、洗浄水の中に空気の
泡を混入させることによって、洗浄水の勢いが強くても
泡によるソフトタッチの洗浄を実現できるようにしたも
のである。そして、洗浄水の泡沫化のための構造は、従
来の泡沫水栓等で広く利用されているように、流路内に
小さな孔を開けた減圧板を組込み、この減圧板の下流側
に外部から空気を吸い込む空気孔を開けるというもので
ある。このような構造であれば、水が減圧板の孔を通過
した後の流れの増速によって内圧が低下し、空気孔から
外部の空気が吸引されて水の中に混入され、その結果流
れが泡沫化される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、人体局部に
噴出される洗浄水水量は、キッチンや洗面台の水栓から
吐水される水量に比べれば僅かなものである。よって、
洗浄水を直接加熱して人体局部に噴出するに当たって
は、このような僅かな水量の洗浄水を瞬間的に所望温度
に昇温する必要がある。特に、空気混入が上記のように
図られた洗浄水では、空気混入の分だけ洗浄水水量が更
に減少するため、より少量の洗浄水を瞬間的に所望温度
に昇温する必要がある。
【0008】衛生洗浄装置では、洗浄水として水道水を
用いることが一般的であるが、この水道水圧力は種々の
原因で変動し、供給される洗浄水水量もこの圧力変動に
伴って変化する。そして、この洗浄水水量の変動は必ず
しも緩やかに起きるのではなく、洗浄水水量が急変する
ことがある。例を挙げて説明すると、この衛生洗浄装置
と水道水供給源(一般に水道管)を共通とするその他の
装置機器、例えば電気洗濯機等が衛生洗浄装置と同時に
使用されると、衛生洗浄装置に供給されていた洗浄水水
量は急減する。こうした事態に至ると、この洗浄水水量
の急減に伴い、洗浄水温度も急変(急上昇)してしま
う。空気混入を行なう場合は、もともとの洗浄水水量が
少ないので、温度の急変程度が大きくなる。このような
洗浄水温度の急変は、この洗浄水の噴出を人体局部に受
ける使用者に違和感や不快感を与えてしまい、使用感を
損なう。なお、洗浄水水量の変動は、その供給源での圧
力変動のみならず、水ポンプにて洗浄水供給を行なう場
合にあってはポンプの駆動不良や電源電圧の変動等によ
っても起きる。
【0009】本発明において解決すべき課題は、強制的
な空気混入と温水化を経た洗浄水にて局部洗浄を行なう
際の使用感を損なわないようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の衛
生洗浄装置は、供給を受けた洗浄水を用いて人体局部を
洗浄する衛生洗浄装置であって、所定の洗浄位置に位置
するときに、前記人体局部に向けて洗浄水を噴出するノ
ズル手段と、該ノズル手段に至る洗浄水を瞬間的に直接
加熱する加熱手段と、洗浄水の管路の内部に空気を強制
的に混入し、洗浄水を気液二相流とする強制空気混入手
段と、前記ノズル手段に送られる洗浄水圧力が所定の圧
力を下回ると、前記ノズル手段を前記洗浄位置から所定
の待機位置に移動させるノズル移動手段とを有すること
を特徴とする。
【0011】上記構成を有する本発明の衛生洗浄装置で
は、洗浄水の管路内部に強制的に空気を混入して洗浄水
を気液二相流とする一方、洗浄水を瞬間的に直接加熱し
て所望温度への洗浄水の温水化を行なう。そして、気液
二相流化並びに温水化がなされた洗浄水は、ノズル手段
に送られ洗浄位置にあるノズル手段から人体局部に向け
て噴出される。こうして洗浄水の噴出が行なわれている
間に、何らかの原因で、具体的には洗浄水供給源での圧
力変動や洗浄水供給用の水ポンプの駆動不良或いはその
電源電圧変動等による圧力変動が起き、洗浄水圧力が所
定の圧力を下回る事態に至ると、ノズル移動手段は、ノ
ズル手段を洗浄位置から待機位置に移動させる。よっ
て、圧力低下に基づき洗浄水水量が低減し、これにより
洗浄水温度が急変しても、このように急変した温度の洗
浄水は、ノズル手段が洗浄位置に位置しないことから、
人体局部に向けて噴出されない。この結果、使用者は急
変した温度の洗浄水の噴出を受けることがないので、使
用者に違和感や不快感を与えることがない。しかも、圧
力低下とこれに伴う水量低下をきたした洗浄水には空気
が強制的に混入されているので、洗浄水に対する相対的
な空気量が急増する。よって、洗浄水圧力もこの相対的
な空気量の急増により急減し、ノズル手段を待機位置に
瞬時に移動でき、急変した温度の洗浄水が使用者に噴出
されてしまうことをより確実に回避でき好ましい。
【0012】なお、空気の強制的な混入に際しては、多
孔質の吸引ヘッドを用いて管路に形成した空気混入領域
に強制的に空気を圧送し、この空気混入領域で、洗浄水
に空気を混入させて泡沫化すると好ましい。こうする
と、泡沫化は多孔質の吸引ヘッドにてなされることか
ら、微細な気泡が洗浄水に混入し、充分に高い泡沫度と
された気液二相流とされる。そして、この気液二相流の
状態の洗浄水を、空気混入部より下流の加熱手段によっ
て瞬間的に直接加熱して、ノズル手段から噴出させるこ
ともできる。こうすれば、洗浄水の瞬間的な直接加熱
は、洗浄水の流れが泡沫を含んだ乱流の状態で行なわれ
るため、気泡を含まない通常の洗浄水をそのまま直接加
熱する場合に比べて、熱伝達が促進され洗浄水を迅速に
温水化できる。この結果、熱交換効率を向上することが
できるので、多孔質の吸引ヘッドによる高い泡沫度の泡
沫化と相俟って、洗浄水の充分な泡沫化と、節水並びに
省エネルギー効果の向上とを図ることができる。この場
合、熱交換効率の向上を通して洗浄水を所定温度まで加
熱する時間を短縮できるので、加熱時の沸騰音が発生す
る時間を短くでき、当該沸騰音による不快感を低減する
こともできる。
【0013】そして、空気の強制的な混入に際して、洗
浄水の流量に比例するように空気の混入量を調整するよ
うにしたり、洗浄水の流量に関係なく泡沫度がほぼ等し
い気液二相流とするように空気の混入量を調整すれば、
洗浄水流量の多少に拘わらずソフトタッチの洗浄感を得
ることができる。また、洗浄水への空気混入量をエジェ
クタ効果のみを利用した場合の空気混入量より多くすれ
ば、洗浄水の流量に対して空気混入量が充分で、且つよ
り高い泡沫度の洗浄水を得ることができ、節水効果と省
エネルギー効果を高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る衛生洗浄装置
の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は本発明
の衛生洗浄装置の内部構造の概略を示す斜視図である。
【0015】図において、従来例と同様に便器本体50
に固定した衛生洗浄装置のケーシング1には、ノズル装
置2への洗浄水の供給系が設けられる。この供給系に
は、ケーシング1の外部の建屋配管に直結される給水配
管3,給水をノズル装置2側へ送り出すポンプ4及び給
水を加熱する熱交換器5がそれぞれ組み込まれる。
【0016】ノズル装置2はケーシング1の内部に固定
され熱交換器5からの供給管5aに接続したシリンダ2
aと、このシリンダ2aに軸線方向へ移動可能に組み込
んだノズル本体2bとを備え、ノズル本体2bの先端に
ノズルヘッド2cを設けたものである。そして、従来の
衛生洗浄装置でも採用されているように、ノズル本体2
bは、シリンダ2aの中に流れ込む洗浄水の水圧(洗浄
水圧力)を受けこの圧力によって進出し、洗浄位置に到
達した時点でノズルヘッド2cから洗浄水を噴出可能な
構造を持つ。また、このノズル装置2は、ノズル本体2
bをシリンダ2a内に収納された待機位置に向けて付勢
する図示しないスプリングを有し、この待機位置にある
間は洗浄水を噴出しないよう構成されている。よって、
洗浄水の供給が停止されてその水圧が減衰したり、給水
配管3の側において洗浄水供給圧力の変動が起きたり、
ポンプ4の駆動不良或いはその電源電圧変動等により洗
浄水供給圧力の変動が起きて、洗浄水圧力が所定の圧力
を下回ると、スプリングの付勢力により、ノズル本体2
bはシリンダ2aの待機位置に戻り、洗浄水の噴出も停
止される。
【0017】なお、ノズルヘッド2cやノズル本体2b
には、洗浄水を泡沫化するための空気孔や内部流れを増
速させるための流路の絞り等は一切設ける必要はない。
【0018】ポンプ4は、建屋等の排水本管に接続した
給水配管3からの水を適正圧力にして熱交換器5に水を
送り込む。また、熱交換器5はその内部にセラミックま
たはシーズ型のヒータ6を内蔵し、給水を直接加熱して
ノズル装置2に供給する。そして、ポンプ4の作動のオ
ン,オフによって熱交換器5から加熱した洗浄水をノズ
ル装置2へ供給及び停止させ、同時にノズル本体2bの
洗浄位置までの進出及び止水後に元の待機位置に戻る動
作を行わせる。
【0019】ポンプ4と熱交換器5との間には接続管7
を組み込み、この接続管7の流路中に外部からの空気を
吸引して給水を泡沫化する。そして、この泡沫化のため
に、接続管7の中途には吸引ヘッド8が組み込まれる。
この吸引ヘッド8は、内部を通過する水の圧力程度では
外に水が漏れ出ず、且つ内部流路の圧力が大気圧よりも
低いときには外部からの空気を通過させることができる
多孔質体を素材としてパイプ状に形成したものである。
この多孔質体としては、たとえばセラミック等が利用で
きる。
【0020】図2はノズル装置2までの洗浄水の流れの
系を示す概略図であり、ポンプ4と熱交換器5との間の
接続管7に吸引ヘッド8を組み込んでいる。この吸引ヘ
ッド8による内部流路への空気の吸い込みは、接続管7
の中を通過する水の流れの増速に基づく内圧低下を利用
するか、又は強制的に外部から空気を送り込むものとす
る。
【0021】図3は内圧低下によるエジェクタ効果を利
用する場合の吸引ヘッド8及びその近傍を示す要部の断
面図である。
【0022】吸引ヘッド8はセラミックを素材とした円
筒状であり、その外部にはハウジング9を一体化して環
状縦断面のチャンバ9aを吸引ヘッド8の周りに形成し
ている。また、ハウジング9には水の流れ方向に空気を
吸引する姿勢に傾けたスリーブ9bを外側に突き出して
いる。そして、図示の例では、吸引ヘッド8の中を通過
する水の流速を上げて内圧を下げるため、左右の接続管
7に比べて吸引ヘッド8の流路面積が小さくなるように
スロートを持たせている。
【0023】なお、図示の例では、洗浄水の経路をポン
プ4,吸引ヘッド8及び熱交換器5の順としているが、
ポンプ4による吐水圧を利用するのに代えて、建屋の給
水配管の給水圧によって直接洗浄水を送り込む方式とし
てもよい。この場合には、ポンプ4に代えて、操作部1
aによって操作可能な電磁弁式のバルブユニットを設
け、このバルブユニットに開閉弁及び流量調整弁等を組
み込む。このような水道直結式のものであっても、バル
ブユニットからノズル装置2までの経路は図示の例のも
のと変わらず、後述するように噴出する前の段階で洗浄
水を吸引ヘッド8によって泡沫化することができる。
【0024】以上の構成において、操作部1aの洗浄ス
イッチ(図示せず)を操作すると、ポンプ4(水道直結
式の場合ではポンプ4に代えて設けたバルブユニット)
が作動して水が接続管7から熱交換器5を経てノズル装
置2のシリンダ2aの中に供給される。そして、シリン
ダ2aの中に入り込む洗浄水の水圧によってノズル本体
2bがその洗浄位置まで進出し、その後ノズルヘッド2
cから洗浄水が噴出される。
【0025】この洗浄水の流れに対して、接続管7に組
み込んだ吸引ヘッド8はスロートとなっているので、こ
の部分を流れる洗浄水の流速は大きくなり、流路内の内
圧は低下する。このため、多孔質体の吸引ヘッド8から
空気が吸い込まれ、この空気が内部を通過して行く洗浄
水に混合される。したがって、熱交換器5に入る前に洗
浄水は気泡を含んだ気液二相流となり、このままの状態
で熱交換器5で加熱され、泡沫のままノズルヘッド2c
から噴出される。
【0026】このように、洗浄水が熱交換器5に入る前
で気液二相流化されると、沸騰伝熱による熱交換器5の
ヒータ6がたとえばセラミック製の場合では、流れが泡
沫を含むものとして乱流化される。このため、気泡を含
まない通常の洗浄水をそのまま流し込む場合に比べる
と、熱伝達が促進され洗浄水の沸騰までの時間が短縮さ
れる。したがって、熱交換効率の向上だけでなく、洗浄
水を所定温度まで加熱する時間が短くなり、加熱時の沸
騰音が発生する時間幅も小さくなる。
【0027】また、熱交換器5を出た加熱された洗浄水
は気液二相流のままノズル装置2に供給され、そのまま
泡沫を含んだ洗浄水としてノズルヘッド2cから噴出さ
れる。このため、泡沫を含まない洗浄水に比べると、ソ
フトタッチの洗浄が快適に行える。そして、泡沫化のた
めの空気は、吸引ヘッド8から吸い込まれるので、吸引
ヘッド8を適当な大きさにさえしておけば、空気の量を
充分に確保できる。このため、単にノズルヘッド2cに
泡沫化機構を備える場合に比べると格段に空気量を増や
すことができ、泡沫度を大きくした柔らかい洗浄が可能
となる。すなわち、吸引ヘッド8は洗浄水の流路そのも
のなので、流路とは別に空気を吸引する構造を必要とし
ない。そして、吸引ヘッド8の大きさは自由に変更で
き、洗浄水の流量に対して充分な空気量が得られるよう
にすることも容易である。
【0028】図4及び図5は本発明の実施例を示すもの
であり、これは、上記したようにエジェクタ効果を利用
して空気を吹き込むのではなく、吸引ヘッド8へ強制的
に空気を吹き込むようにしたものである。
【0029】図5に示すように、セラミックを素材とし
た円筒状の吸引ヘッド8がその内径を接続管7と等しく
して組み込まれている。吸引ヘッド8の肉厚は前記の例
のものよりも大きく、その外部をハウジング10によっ
て覆い、内部に空気流路10aを形成している。そし
て、ハウジング10にはコンプレッサ11を接続し、こ
れを作動させることによって外部の空気を空気流路10
aに吹き込む。なお、前述のように水道直結式とする場
合では、ポンプ4に代えてバルブユニットを組み込めば
よい。
【0030】この構成では、コンプレッサ11によって
空気を吸引ヘッド8から内部流路に強制的に送り込んで
洗浄水を気液二相流とする一方、洗浄水を熱交換器5内
のヒータ6にて瞬間的に直接加熱して所望温度への洗浄
水の温水化を行なう。こうして気液二相流化並びに温水
化がなされた洗浄水は、ノズル装置2に送られて人体局
部に向けて噴出される。そして、このようにして洗浄水
の噴出が行なわれている間に、何らかの原因で、例えば
給水配管3で洗浄水供給圧力の変動が起きたり、ポンプ
4の駆動不良或いはその電源電圧変動等により洗浄水供
給圧力の変動が起きて、洗浄水圧力が所定の圧力を下回
ると、ノズル装置2は、ノズル本体2bを洗浄位置から
シリンダ2aの待機位置に戻すと共に、洗浄水の噴出も
停止させる。よって、洗浄水圧力の低下に基づき洗浄水
水量が低減し、これにより洗浄水温度が急変しても、こ
のように急変した温度の洗浄水は、ノズル本体2bが洗
浄位置から待機位置に移動済みであることから、人体局
部に向けて噴出されないことは勿論、ノズル本体2b自
体から噴出されない。この結果、使用者は急変した温度
の洗浄水の噴出を受けることがないので、使用者に違和
感や不快感を与えず、使用感を損なうことがない。しか
も、圧力低下とこれに伴う水量低下をきたした洗浄水に
はコンプレッサ11を介して大量の空気が強制的に混入
されているので、洗浄水に対する相対的な空気量は急増
した状態となる。よって、上記のように洗浄水圧力が低
下すると、この洗浄水圧力自体がこの相対的な空気量の
急増により急減する。このため、ノズル装置2はノズル
本体2bを待機位置に瞬時に移動して洗浄水噴出を停止
状態とするので、急変した温度の洗浄水が使用者に噴出
されてしまうことをより確実に回避して、使用者に違和
感等を与えることがなく好ましい。
【0031】また、コンプレッサ11によって空気を吸
引ヘッド8から内部流路に強制的に送り込むので、洗浄
水の流速が低くて内部流路の内圧が低下しない場合で
も、空気を確実に送り込める。そして、洗浄水の流量に
比例するようにコンプレッサ11からの空気の流量を調
整すれば、ボイド率をほぼ一様に設定できる。このた
め、洗浄水の流量に関係なく泡沫度がほぼ等しい気液二
相流の洗浄水として供給できる。したがって、エジェク
タ効果のみを利用するものでは、流量が小さく内部流速
が上がらないと吸引空気の量も小さくなって泡沫度が高
くならないが、コンプレッサ11を組み込むことによ
り、このような障害が解消される。
【0032】また、吸引ヘッド8を通過する洗浄水の流
速を上げないでも、コンプレッサ11による空気の供給
が可能なので、吸引ヘッド8を図示のような単純な円筒
形とするだけで済む。このため、スロート等を持たせる
必要がなく、吸引ヘッド8の加工や接続管7への組込み
も簡単になる。また、肉厚も大きくできるので、セラミ
ック素材の吸引ヘッド8の強度も充分に保たれ、耐久性
の面でも好ましい。
【0033】更に、エジェクタ効果を利用した場合と同
様に、沸騰伝熱式の熱交換器5に入る前に洗浄水を気液
二相流化するので、熱交換器5内では含まれた気泡によ
って流れが乱流化され、熱伝達が促進される。このた
め、熱効率も向上するほか、沸騰までの時間も短縮され
るので沸騰音の低減も図られる。
【0034】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる衛生洗浄装置の要部を示す概略
斜視図である。
【図2】この衛生洗浄装置におけるノズル装置までの洗
浄水の供給系の概略図である。
【図3】エジェクタ効果によって洗浄水流路に空気を吸
引する構造例を示す要部の断面図である。
【図4】コンプレッサによって強制的に空気を洗浄水流
路に送り込む洗浄水の供給系を示す概略図である。
【図5】図4の場合のコンプレッサを用いた空気供給の
場合の吸引ヘッド部分の概略断面図である。
【図6】衛生洗浄装置を便器に据え付けた従来例の斜視
図である。
【図7】従来例における洗浄水のノズル装置までの供給
系を示す概略図である。
【符号の説明】
1…ケーシング 2…ノズル装置 3…給水配管 4…ポンプ 5…熱交換器 6…ヒータ 7…接続管 8…吸引ヘッド 9…ハウジング 10…ハウジング 11…コンプレッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今坂 卓男 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 佐藤 信吾 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給を受けた洗浄水を用いて人体局部を
    洗浄する衛生洗浄装置であって、 所定の洗浄位置に位置するときに、前記人体局部に向け
    て洗浄水を噴出するノズル手段と、 該ノズル手段に至る洗浄水を瞬間的に直接加熱する加熱
    手段と、 洗浄水の管路の内部に空気を強制的に混入し、洗浄水を
    気液二相流とする強制空気混入手段と、 前記ノズル手段に送られる洗浄水圧力が所定の圧力を下
    回ると、前記ノズル手段を前記洗浄位置から所定の待機
    位置に移動させるノズル移動手段とを有することを特徴
    とする衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記強制空気混入手段は、洗浄水の流量
    に比例するように空気の混入量を調整する手段を有す
    る、請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記強制空気混入手段は、洗浄水の流量
    に関係なく泡沫度がほぼ等しい気液二相流とするよう空
    気の混入量を調整する手段を有する、請求項1又は請求
    項2記載の衛生洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記強制空気混入手段は、前記洗浄水へ
    の空気の混入量がエジェクタ効果のみを利用して前記洗
    浄水に空気混入を図る場合より多い前記気液二相流とす
    るよう空気の混入量を調整する手段を有する、請求項1
    ないし請求項3いずれか記載の衛生洗浄装置。
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Cited By (2)

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JP2006326455A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd 容器の殺菌洗浄ノズル、容器の殺菌方法、容器の洗浄方法及び容器の殺菌洗浄装置
JP2017529997A (ja) * 2014-08-18 2017-10-12 パク ジョン ハ 気体混合液体を用いた洗浄装置

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