JPH11140586A - Lng焚き専用ボイラーの煙道・煙突用鋼材 - Google Patents
Lng焚き専用ボイラーの煙道・煙突用鋼材Info
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- JPH11140586A JPH11140586A JP30271197A JP30271197A JPH11140586A JP H11140586 A JPH11140586 A JP H11140586A JP 30271197 A JP30271197 A JP 30271197A JP 30271197 A JP30271197 A JP 30271197A JP H11140586 A JPH11140586 A JP H11140586A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 LNG焚き専用ボイラーの煙道・煙突の用途
に用いて十分な耐食性を有する、経済的な鋼材を提供す
る。 【構成】 C:0.020 〜0.20mass%、Si:0.050 〜0.50
mass%、Mn:0.50〜1.50mass%、P:0.020 mass%以
下、S:0.010 mass%以下、Cr:1.00〜3.50mass%、N
i:0.20〜2.0 mass%、Cu:0.20〜2.0 mass%、Al:0.0
05 〜0.050 mass%を含有し、残部はFeおよび不可避的
不純物とする。
に用いて十分な耐食性を有する、経済的な鋼材を提供す
る。 【構成】 C:0.020 〜0.20mass%、Si:0.050 〜0.50
mass%、Mn:0.50〜1.50mass%、P:0.020 mass%以
下、S:0.010 mass%以下、Cr:1.00〜3.50mass%、N
i:0.20〜2.0 mass%、Cu:0.20〜2.0 mass%、Al:0.0
05 〜0.050 mass%を含有し、残部はFeおよび不可避的
不純物とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LNG焚き専用ボ
イラーの煙道・煙突に用いて、優れた耐食性を示す鋼材
に関するものである。
イラーの煙道・煙突に用いて、優れた耐食性を示す鋼材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、火力発電所を代表とする発電所
で使用されるボイラーには、重油、石炭、LNGなどを
燃料として使用している。そして、ボイラーで発生した
燃焼排気ガスは、脱硫装置、脱硝装置、電気集塵機、空
気予熱器、煙道等を経由し、煙突から大気中へ放出され
る。さて、ボイラーの燃料として重油や石炭を用いる場
合には、排ガス中のSO3とボイラー停止時の水露点以
下の温度で生成する水とで硫酸が生成するために、煙道
や煙突に使用される鋼材で所謂硫酸露点腐食が生じて問
題となっていた。この問題を材料面から解決するため、
これまでにも幾つかの努力が払われてきた。そして、例
えば、特開平2−170946号公報、特開平7−316745号公
報などに開示されるような耐硫酸露点腐食オーステナイ
ト系ステンレス鋼が開発され、これをライニングするこ
とにより、一応の解決が図られている。
で使用されるボイラーには、重油、石炭、LNGなどを
燃料として使用している。そして、ボイラーで発生した
燃焼排気ガスは、脱硫装置、脱硝装置、電気集塵機、空
気予熱器、煙道等を経由し、煙突から大気中へ放出され
る。さて、ボイラーの燃料として重油や石炭を用いる場
合には、排ガス中のSO3とボイラー停止時の水露点以
下の温度で生成する水とで硫酸が生成するために、煙道
や煙突に使用される鋼材で所謂硫酸露点腐食が生じて問
題となっていた。この問題を材料面から解決するため、
これまでにも幾つかの努力が払われてきた。そして、例
えば、特開平2−170946号公報、特開平7−316745号公
報などに開示されるような耐硫酸露点腐食オーステナイ
ト系ステンレス鋼が開発され、これをライニングするこ
とにより、一応の解決が図られている。
【0003】−方では、上述した重油、石炭に比べて含
有硫黄分が極めて少く、クリーンエネルギーであるLN
Gが、最近になって、ボイラー用燃料として多く用いら
れるようになってきた。LNGの排ガスの主成分はCO
2 であり、このCO2 もボイラー停止時の水露点以下の
温度で生成する水に溶け込むと鋼材を腐食させる。その
腐食作用は、硫酸露点腐食のそれに比べると小さいこと
が予想されるものの、未だ、LNG専焼ボイラーにおい
ても、煙道や煙突には高価な従来の無機系ライニング材
や上述のオーステナイト系ステンレス鋼のライニングに
より対処しており、LNG焚き専用ボイラーに適した、
より経済的に有利な、煙道・煙突用の鋼材の開発が強く
望まれていた。
有硫黄分が極めて少く、クリーンエネルギーであるLN
Gが、最近になって、ボイラー用燃料として多く用いら
れるようになってきた。LNGの排ガスの主成分はCO
2 であり、このCO2 もボイラー停止時の水露点以下の
温度で生成する水に溶け込むと鋼材を腐食させる。その
腐食作用は、硫酸露点腐食のそれに比べると小さいこと
が予想されるものの、未だ、LNG専焼ボイラーにおい
ても、煙道や煙突には高価な従来の無機系ライニング材
や上述のオーステナイト系ステンレス鋼のライニングに
より対処しており、LNG焚き専用ボイラーに適した、
より経済的に有利な、煙道・煙突用の鋼材の開発が強く
望まれていた。
【0004】この要望に対して、LNG焚き専用ボイラ
ーの煙突・煙道用鋼材が提案されている。該煙突・煙道
用鋼材は、発錆はするが発錆後の腐食進行が炭素鋼に比
較して遅くなるように成分調整した鋼材と、発錆自体を
防止した高合金鋼材との2つに大別される。ここで、前
者の例として、特開平6−158232号公報、特開平6−19
2789号公報、特開平7−286241号公報等に開示されてい
る鋼材が挙げられる。これらの鋼材は、高価な元素であ
るCrやNiの含有量が少なく、鋼材自体は低コストである
が、炭素鋼よりも程度は小さいものの発錆後に腐食が進
行していくため、劣化状況に応じたメンテナンスが必要
である。後者の例として、特開平2−170946公報や特開
平7−316745号公報に示されるような、CrやNiを多量に
含有させることにより、鋼材表面の発錆を完全に防止す
ることを目的とした高合金鋼材が挙げられる。高合金鋼
材は、発錆が防止されるためにメンテナンスの必要頻度
を考慮すると有利であるが、鋼材自体が高価であるとい
う欠点を有している。そして、これら2つのタイプの鋼
材が、煙突や煙道の腐食環境やメンテナンスの容易さの
程度に応じて使い分けられている。
ーの煙突・煙道用鋼材が提案されている。該煙突・煙道
用鋼材は、発錆はするが発錆後の腐食進行が炭素鋼に比
較して遅くなるように成分調整した鋼材と、発錆自体を
防止した高合金鋼材との2つに大別される。ここで、前
者の例として、特開平6−158232号公報、特開平6−19
2789号公報、特開平7−286241号公報等に開示されてい
る鋼材が挙げられる。これらの鋼材は、高価な元素であ
るCrやNiの含有量が少なく、鋼材自体は低コストである
が、炭素鋼よりも程度は小さいものの発錆後に腐食が進
行していくため、劣化状況に応じたメンテナンスが必要
である。後者の例として、特開平2−170946公報や特開
平7−316745号公報に示されるような、CrやNiを多量に
含有させることにより、鋼材表面の発錆を完全に防止す
ることを目的とした高合金鋼材が挙げられる。高合金鋼
材は、発錆が防止されるためにメンテナンスの必要頻度
を考慮すると有利であるが、鋼材自体が高価であるとい
う欠点を有している。そして、これら2つのタイプの鋼
材が、煙突や煙道の腐食環境やメンテナンスの容易さの
程度に応じて使い分けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
発錆後の腐食進行を低減させた鋼材のうちは、特開平6
−192789号公報に示される鋼材では未だ耐食性が不十分
であり、また、特開平6−158232号公報、特開平7−28
6241号公報に示される鋼材は、前記硫酸露点腐食にもあ
る程度耐えることを念頭に入れたものであるため、より
低コストなLNG焚き専用ボイラーの煙道・煙突用の鋼
材が求められていた。本発明は、このような従来技術の
実情に鑑み、LNG焚き専用ボイラーの煙道・煙突の用
途に用いて十分な耐食性を有する、特に特開平6−1927
89号公報に示される鋼材よりも耐食性が優れていて、特
開平6−158232号公報や特開平7−286241号公報等に示
される鋼材よりも経済的に有利な鋼材を提供することを
目的とするものである。
発錆後の腐食進行を低減させた鋼材のうちは、特開平6
−192789号公報に示される鋼材では未だ耐食性が不十分
であり、また、特開平6−158232号公報、特開平7−28
6241号公報に示される鋼材は、前記硫酸露点腐食にもあ
る程度耐えることを念頭に入れたものであるため、より
低コストなLNG焚き専用ボイラーの煙道・煙突用の鋼
材が求められていた。本発明は、このような従来技術の
実情に鑑み、LNG焚き専用ボイラーの煙道・煙突の用
途に用いて十分な耐食性を有する、特に特開平6−1927
89号公報に示される鋼材よりも耐食性が優れていて、特
開平6−158232号公報や特開平7−286241号公報等に示
される鋼材よりも経済的に有利な鋼材を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記課題を
解決するために、実機の煙道・煙突の腐食環境を模擬し
た腐食試験装置を行い、普通鋼(JISG3106 S
M400A相当)をベース材として、耐食性に及ぼす合
金元素の影響を調べた。その結果、とくに適正量のCr、
Ni、Cuを組み合わせ添加することによって、CO2 ガス
に対し良好な耐食性が得られることを見出した。
解決するために、実機の煙道・煙突の腐食環境を模擬し
た腐食試験装置を行い、普通鋼(JISG3106 S
M400A相当)をベース材として、耐食性に及ぼす合
金元素の影響を調べた。その結果、とくに適正量のCr、
Ni、Cuを組み合わせ添加することによって、CO2 ガス
に対し良好な耐食性が得られることを見出した。
【0007】また、火力発電所は燃料輸送の利便性から
海浜地区に建設されることが多く、かかる場所における
煙道・煙突には、鋼材の表面に海塩粒子が付着すると考
えられる。発明者等は、この点についても研究を進め、
海塩粒子の付着は鋼材の腐食を促進すること、このよう
な環境下ではCr、Ni、Cu添加のみでは耐食性が不十分な
場合があり、その場合、さらにMo、Nb、V、Ti、B、C
a、REM の適正添加が有効であること見い出した。本発
明は上記知見に基づいて完成されたものであり、その要
旨構成は次のとおりである。
海浜地区に建設されることが多く、かかる場所における
煙道・煙突には、鋼材の表面に海塩粒子が付着すると考
えられる。発明者等は、この点についても研究を進め、
海塩粒子の付着は鋼材の腐食を促進すること、このよう
な環境下ではCr、Ni、Cu添加のみでは耐食性が不十分な
場合があり、その場合、さらにMo、Nb、V、Ti、B、C
a、REM の適正添加が有効であること見い出した。本発
明は上記知見に基づいて完成されたものであり、その要
旨構成は次のとおりである。
【0008】(1) C:0.020 〜0.20mass%、Si:0.050
〜0.50mass%、Mn:0.50〜1.50mass%、P:0.020 mass
%以下、S:0.010 mass%以下、Cr:1.00〜3.50mass
%、Ni:0.20〜2.0 mass%、Cu:0.20〜2.0 mass%、A
l:0.005 〜0.050 mass%を含有し、残部はFeおよび不
可避的不純物からなることを特徴とするLNG焚き専用
ボイラーの煙道・煙突用鋼材。
〜0.50mass%、Mn:0.50〜1.50mass%、P:0.020 mass
%以下、S:0.010 mass%以下、Cr:1.00〜3.50mass
%、Ni:0.20〜2.0 mass%、Cu:0.20〜2.0 mass%、A
l:0.005 〜0.050 mass%を含有し、残部はFeおよび不
可避的不純物からなることを特徴とするLNG焚き専用
ボイラーの煙道・煙突用鋼材。
【0009】(2) C:0.020 〜0.20mass%、Si:0.050
〜0.50mass%、Mn:0.50〜1.50mass%、P:0.020 mass
%以下、S:0.010 mass%以下、Cr:1.00〜3.50mass
%、Ni:0.20〜2.0 mass%、Cu:0.20〜2.0 mass%、A
l:0.005 〜0.050 mass%を含み、かつ、Mo:0.050 〜
1.0 mass%、Nb:0.010 〜0.20mass%、V:0.010 〜0.
20mass%、Ti:0.010 〜0.20mass%、B:0.0005〜0.00
50mass%、Ca:0.0005〜0.010 mass%および REM:0.00
05〜0.010 mass%から選ばれる1種又は2種以上を含有
し、残部はFeおよび不可避的不純物からなることを特徴
とするLNG焚き専用ボイラーの煙道・煙突用鋼材。
〜0.50mass%、Mn:0.50〜1.50mass%、P:0.020 mass
%以下、S:0.010 mass%以下、Cr:1.00〜3.50mass
%、Ni:0.20〜2.0 mass%、Cu:0.20〜2.0 mass%、A
l:0.005 〜0.050 mass%を含み、かつ、Mo:0.050 〜
1.0 mass%、Nb:0.010 〜0.20mass%、V:0.010 〜0.
20mass%、Ti:0.010 〜0.20mass%、B:0.0005〜0.00
50mass%、Ca:0.0005〜0.010 mass%および REM:0.00
05〜0.010 mass%から選ばれる1種又は2種以上を含有
し、残部はFeおよび不可避的不純物からなることを特徴
とするLNG焚き専用ボイラーの煙道・煙突用鋼材。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明鋼の成分組成を上
記範囲に限定した理由について説明する。 C:0.020 〜0.20mass% Cは、腐食反応のカソードサイトとして作用する Fe3C
を形成して耐食性を低下させるので、その含有量は可及
的に少なくすることが望ましいが、強度確保の点から、
0.020 mass%以上は必要である。一方、0.20mass%を超
えると前記理由で耐食性を低下させ、また溶接熱影響部
の硬化により加工性を低下させる。したがって、Cは0.
020 〜0.20mass%の範囲とする。
記範囲に限定した理由について説明する。 C:0.020 〜0.20mass% Cは、腐食反応のカソードサイトとして作用する Fe3C
を形成して耐食性を低下させるので、その含有量は可及
的に少なくすることが望ましいが、強度確保の点から、
0.020 mass%以上は必要である。一方、0.20mass%を超
えると前記理由で耐食性を低下させ、また溶接熱影響部
の硬化により加工性を低下させる。したがって、Cは0.
020 〜0.20mass%の範囲とする。
【0011】Si:0.050 〜0.50mass% Siは、通常の製鋼工程において脱酸剤として必要な元素
であり、0.050 mass%以上添加する必要がある。一方、
0.50mass%を超えると靱性を低下させる。このため、Si
量は0.050 〜0.50mass%とする。
であり、0.050 mass%以上添加する必要がある。一方、
0.50mass%を超えると靱性を低下させる。このため、Si
量は0.050 〜0.50mass%とする。
【0012】Mn:0.50〜1.50mass% Mnは、通常の製鋼工程において脱酸剤として、また強度
確保のために必要であり、0.50mass%以上添加する必要
である。一方、1.50mass%を超えると腐食反応のカソー
ドサイトして作用するMnSを増やし、耐食性を低下させ
る。このため、Mn量は0.50〜1.50mass%とする。
確保のために必要であり、0.50mass%以上添加する必要
である。一方、1.50mass%を超えると腐食反応のカソー
ドサイトして作用するMnSを増やし、耐食性を低下させ
る。このため、Mn量は0.50〜1.50mass%とする。
【0013】P:0.020 mass%以下 Pは、粒界に偏析して耐食性を低下させる元素であり、
可及的に少なくすることが望ましいが、極端な低減は製
造コストの上昇を招く。工業的に、比較的安価に実施可
能で、かつ耐食性を低下させない量として、0.020 mass
%以下の範囲に制限する。
可及的に少なくすることが望ましいが、極端な低減は製
造コストの上昇を招く。工業的に、比較的安価に実施可
能で、かつ耐食性を低下させない量として、0.020 mass
%以下の範囲に制限する。
【0014】S:0.010 mass%以下 Sは、腐食反応のカソードサイトして作用するMnSを形
成して耐食性を低下させるので、可及的に少なくするこ
とが望ましいが、極端な低減は製造コストの上昇を招
く。工業的に、比較的安価に実施可能で、かつ耐食性を
低下させない量は0.010 mass%以下である。
成して耐食性を低下させるので、可及的に少なくするこ
とが望ましいが、極端な低減は製造コストの上昇を招
く。工業的に、比較的安価に実施可能で、かつ耐食性を
低下させない量は0.010 mass%以下である。
【0015】Cr:1.00〜3.50mass% Crは、鋼表面に安定錆を形成し、耐食性を保持するため
の主要元素である。安定な錆を形成させるためには、Ni
およびCuとともに用い、1.0 mass%以上添加する必要が
ある。一方、3.50mass%を超えて添加しても、その効果
は飽和し、コストの増加を招くことになる。このため、
Crの添加量は1.00〜3.50mass%の範囲とする。
の主要元素である。安定な錆を形成させるためには、Ni
およびCuとともに用い、1.0 mass%以上添加する必要が
ある。一方、3.50mass%を超えて添加しても、その効果
は飽和し、コストの増加を招くことになる。このため、
Crの添加量は1.00〜3.50mass%の範囲とする。
【0016】Ni:0.20〜2.0 mass% Niは、Cuとともに添加して、上記したCr添加による安定
錆を強固にして、耐食性を高めるために添加する。添加
量が、0.20mass%未満ではその効果は認められず、一方
2.0 mass%を超えて添加しても効果が飽和し、コストの
増加を招くことになるので、Niの添加量は0.20〜2.0 ma
ss%の範囲とする。
錆を強固にして、耐食性を高めるために添加する。添加
量が、0.20mass%未満ではその効果は認められず、一方
2.0 mass%を超えて添加しても効果が飽和し、コストの
増加を招くことになるので、Niの添加量は0.20〜2.0 ma
ss%の範囲とする。
【0017】Cu:0.20〜2.0 mass% Cuは、Niとともに添加して上述のCr添加による安定錆を
強固にして、耐食性を高めるために添加する。添加量
が、0.20mass%未満ではその効果は認められず、2.0 ma
ss%を超えても効果は飽和し、コストの増加を招くこと
になるので、Cuの量は0.20〜2.0 mass%範囲とする。
強固にして、耐食性を高めるために添加する。添加量
が、0.20mass%未満ではその効果は認められず、2.0 ma
ss%を超えても効果は飽和し、コストの増加を招くこと
になるので、Cuの量は0.20〜2.0 mass%範囲とする。
【0018】Al:0.005 〜0.050 mass% Alは、強力な脱酸作用を有する元素であるが、0.005 ma
ss%未満ではその効果が十分ではなく、一方、0.050 ma
ss%を超えて添加すると靱性の低下を招くので、Alの量
は0.005 〜0.050 mass%の範囲とする。
ss%未満ではその効果が十分ではなく、一方、0.050 ma
ss%を超えて添加すると靱性の低下を招くので、Alの量
は0.005 〜0.050 mass%の範囲とする。
【0019】以上の成分のほか、LNG焚き専用ボイラ
の煙道・煙突用鋼材の使用環境が、海塩粒子の付着な
ど、より厳しい条件であっても、安定した耐食性を発揮
させるために、以下の元素を単独あるいは複合で添加す
ることが望ましい。これら成分の限定理由を以下に述べ
る。
の煙道・煙突用鋼材の使用環境が、海塩粒子の付着な
ど、より厳しい条件であっても、安定した耐食性を発揮
させるために、以下の元素を単独あるいは複合で添加す
ることが望ましい。これら成分の限定理由を以下に述べ
る。
【0020】Mo:0.050 〜1.0 mass% Moは、破壊した安定錆を修復することにより耐食性を高
める作用がある。添加量が0.050 mass%未満ではその効
果は認められず、1.0 mass%を超えると効果が飽和し、
いたずらにコストの増加を招くので、Mo量は0.050 〜1.
0 mass%の範囲とする。
める作用がある。添加量が0.050 mass%未満ではその効
果は認められず、1.0 mass%を超えると効果が飽和し、
いたずらにコストの増加を招くので、Mo量は0.050 〜1.
0 mass%の範囲とする。
【0021】Nb:0.010 〜0.20mass% Nbは、0.010 mass%以上添加することにより、安定錆を
さらに安定化することにより耐食性を高める作用があ
る、しかし0.20mass%を超えて添加しても、その効果が
飽和し、いたずらにコストの増加を招くことになる。こ
のため、Nbの添加量は0.010 〜0.20mass%の範囲とす
る。
さらに安定化することにより耐食性を高める作用があ
る、しかし0.20mass%を超えて添加しても、その効果が
飽和し、いたずらにコストの増加を招くことになる。こ
のため、Nbの添加量は0.010 〜0.20mass%の範囲とす
る。
【0022】V:0.010 〜0.20mass% Vは、0.010 mass%以上添加することにより、安定錆を
さらに安定化することにより耐食性を高める作用があ
る、しかし0.20mass%を超えて添加しても、その効果が
飽和し、いたずらにコストの増加を招くことになる。こ
のため、添加量は0.010 〜0.20mass%の範囲とする。
さらに安定化することにより耐食性を高める作用があ
る、しかし0.20mass%を超えて添加しても、その効果が
飽和し、いたずらにコストの増加を招くことになる。こ
のため、添加量は0.010 〜0.20mass%の範囲とする。
【0023】Ti:0.010 〜0.20mass% Tiは、0.010 mass%以上添加することにより、安定錆を
さらに安定化することにより耐食性を高める作用があ
る、しかし0.20mass%を超えて添加しても、その効果が
飽和し、いたずらにコストの増加を招くことになる。こ
のため、添加量は0.010 〜0.20mass%の範囲とする。
さらに安定化することにより耐食性を高める作用があ
る、しかし0.20mass%を超えて添加しても、その効果が
飽和し、いたずらにコストの増加を招くことになる。こ
のため、添加量は0.010 〜0.20mass%の範囲とする。
【0024】B:0.0005〜0.0050mass% Bは、0.0005mass%以上添加することにより、安定錆を
さらに安定化することにより耐食性を高める作用があ
る。しかし0.0050mass%を超えて添加してもその効果が
飽和し、いたずらにコストの増加を招くことになるの
で、添加量は0.0005〜0.0050mass%の範囲とする。
さらに安定化することにより耐食性を高める作用があ
る。しかし0.0050mass%を超えて添加してもその効果が
飽和し、いたずらにコストの増加を招くことになるの
で、添加量は0.0005〜0.0050mass%の範囲とする。
【0025】Ca:0.0005〜0.010 mass% Caは、Sを固定し、MnSの形成を抑制して耐食性を高め
る作用がある。その効果は、0.0005mass%未満では顕著
には顕れず、一方0.010 mass%を超えるとCaOの増加を
招き、耐食性を低下させる。したがって、Caの添加量は
0.0005〜0.010mass%の範囲とする。
る作用がある。その効果は、0.0005mass%未満では顕著
には顕れず、一方0.010 mass%を超えるとCaOの増加を
招き、耐食性を低下させる。したがって、Caの添加量は
0.0005〜0.010mass%の範囲とする。
【0026】REM :0.0005〜0.010 mass% REM は、Sを固定しMnSの形成を抑制して耐食性を高め
る作用がある。その効果は、0.0005mass%未満では顕著
に顕れず、一方0.010 mass%を超えると REMOの増加を
招き、耐食性を低下させる。したがって、REM の添加量
は0.0005〜0.010 mass%の範囲とする。
る作用がある。その効果は、0.0005mass%未満では顕著
に顕れず、一方0.010 mass%を超えると REMOの増加を
招き、耐食性を低下させる。したがって、REM の添加量
は0.0005〜0.010 mass%の範囲とする。
【0027】以上述べた成分組成からなる発明鋼は、通
常の製造工程に何ら手を加えることなく製造することが
できる。すなわち、一般には、造塊または連続鋳造で鋼
塊とした後、制御圧延または通常の圧延を行ってから、
圧延のまま、圧延後焼もどし、焼ならし−焼もどし、焼
入れ−焼もどしなどのいずれかの工程を経て鋼板とす
る。
常の製造工程に何ら手を加えることなく製造することが
できる。すなわち、一般には、造塊または連続鋳造で鋼
塊とした後、制御圧延または通常の圧延を行ってから、
圧延のまま、圧延後焼もどし、焼ならし−焼もどし、焼
入れ−焼もどしなどのいずれかの工程を経て鋼板とす
る。
【0028】
【実施例】以下に実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。表1に、実験に用いた鋼の化学成分を示す。比
較鋼のうち No.1鋼はJISG3106 SM400A
相当の普通鋼、 No.2〜9は No.1鋼をベースに化学成
分を調整したものであるが、いずれかの成分が本発明範
囲から外れたものである。 No.10〜28鋼は No.1鋼をベ
ースに化学成分を調整した発明鋼である。これらの溶鋼
を十分に脱ガスした後、100 キロ鋼塊とし、これを熱間
圧延して厚さ15mmの鋼板を製造した。次いで、各鋼板の
1/2厚部から厚さ5mm 、幅50mm、長さ100mm の腐食試
験片を採取し、耐食性評価試験を行った。
明する。表1に、実験に用いた鋼の化学成分を示す。比
較鋼のうち No.1鋼はJISG3106 SM400A
相当の普通鋼、 No.2〜9は No.1鋼をベースに化学成
分を調整したものであるが、いずれかの成分が本発明範
囲から外れたものである。 No.10〜28鋼は No.1鋼をベ
ースに化学成分を調整した発明鋼である。これらの溶鋼
を十分に脱ガスした後、100 キロ鋼塊とし、これを熱間
圧延して厚さ15mmの鋼板を製造した。次いで、各鋼板の
1/2厚部から厚さ5mm 、幅50mm、長さ100mm の腐食試
験片を採取し、耐食性評価試験を行った。
【0029】耐食性の試験方法は次の2条件で実施し
た。 ・腐食試験環境条件A CO2 :6vol.%、O2 :14vol.%、H2 O:10vol.
%、残部N2 ・腐食試験環境条件B CO2 :6vol.%、O2 :14vol.%、H2 O:10vol.
%、残部N2 雰囲気に5%NaCl塩水噴霧 上記2条件とも、試験温度サイクルは、50℃/hrで昇温
→110 ℃×100 hr保持→30℃/hrで降温→40℃×24hr保
持→50℃/hrで昇温の繰り返しとし、試験期間を6ケ月
とした。また、耐食性の評価方法は、上記腐食試験によ
り得られた試験片の重量減から計算した腐食量により行
い、上記各腐食試験環境条件における No.1鋼の腐食量
を100 とし、この値に対する比率を腐食率(%)として
表した。
た。 ・腐食試験環境条件A CO2 :6vol.%、O2 :14vol.%、H2 O:10vol.
%、残部N2 ・腐食試験環境条件B CO2 :6vol.%、O2 :14vol.%、H2 O:10vol.
%、残部N2 雰囲気に5%NaCl塩水噴霧 上記2条件とも、試験温度サイクルは、50℃/hrで昇温
→110 ℃×100 hr保持→30℃/hrで降温→40℃×24hr保
持→50℃/hrで昇温の繰り返しとし、試験期間を6ケ月
とした。また、耐食性の評価方法は、上記腐食試験によ
り得られた試験片の重量減から計算した腐食量により行
い、上記各腐食試験環境条件における No.1鋼の腐食量
を100 とし、この値に対する比率を腐食率(%)として
表した。
【0030】
【表1】
【0031】その結果を表1に併せて示す。表1から、
発明範囲を外れる No.2〜9の比較鋼は、 No.1鋼に比
べても、70〜80%の腐食率で耐食性は劣っている。これ
に対して、 No.10〜28の発明鋼は、3〜29%の腐食率に
しかならず、極めて優れた耐食性を有していることがわ
かる。このように、発明鋼はLNG焚き専用ボイラーの
煙道・煙突用鋼材として十分使用可能であることがわか
る。
発明範囲を外れる No.2〜9の比較鋼は、 No.1鋼に比
べても、70〜80%の腐食率で耐食性は劣っている。これ
に対して、 No.10〜28の発明鋼は、3〜29%の腐食率に
しかならず、極めて優れた耐食性を有していることがわ
かる。このように、発明鋼はLNG焚き専用ボイラーの
煙道・煙突用鋼材として十分使用可能であることがわか
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のLNG
焚き専用ボイラーの煙道・煙突用鋼材は、従来材に比べ
て、著しく優れた耐食性を有しており、メンテナンス負
荷が軽減されるなどの効果により、産業への寄与は極め
て大きい。
焚き専用ボイラーの煙道・煙突用鋼材は、従来材に比べ
て、著しく優れた耐食性を有しており、メンテナンス負
荷が軽減されるなどの効果により、産業への寄与は極め
て大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 健人 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 (72)発明者 菅田 恒治 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】C:0.020 〜0.20mass%、 Si:0.050 〜0.50mass%、 Mn:0.50〜1.50mass%、 P:0.020 mass%以下、 S:0.010 mass%以下、 Cr:1.00〜3.50mass%、 Ni:0.20〜2.0 mass%、 Cu:0.20〜2.0 mass%、 Al:0.005 〜0.050 mass% を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物からなること
を特徴とするLNG焚き専用ボイラーの煙道・煙突用鋼
材。 - 【請求項2】C:0.020 〜0.20mass%、 Si:0.050 〜0.50mass%、 Mn:0.50〜1.50mass%、 P:0.020 mass%以下、 S:0.010 mass%以下、 Cr:1.00〜3.50mass%、 Ni:0.20〜2.0 mass%、 Cu:0.20〜2.0 mass%、 Al:0.005 〜0.050 mass%、 を含み、かつ、 Mo:0.050 〜1.0 mass%、 Nb:0.010 〜0.20mass%、 V:0.010 〜0.20mass%、 Ti:0.010 〜0.20mass%、 B:0.0005〜0.0050mass%、 Ca:0.0005〜0.010 mass%および REM :0.0005〜0.010 mass% から選ばれる1種又は2種以上を含有し、残部はFeおよ
び不可避的不純物からなることを特徴とするLNG焚き
専用ボイラーの煙道・煙突用鋼材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30271197A JPH11140586A (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | Lng焚き専用ボイラーの煙道・煙突用鋼材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30271197A JPH11140586A (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | Lng焚き専用ボイラーの煙道・煙突用鋼材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11140586A true JPH11140586A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17912270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30271197A Pending JPH11140586A (ja) | 1997-11-05 | 1997-11-05 | Lng焚き専用ボイラーの煙道・煙突用鋼材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11140586A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012092382A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐硫酸露点腐食鋼および排ガス流路構成部材 |
| CN103398391A (zh) * | 2013-08-19 | 2013-11-20 | 南通欧特建材设备有限公司 | 双层不锈钢保温烟囱 |
| CN104946996A (zh) * | 2015-05-28 | 2015-09-30 | 武汉钢铁(集团)公司 | 一种耐碱性腐蚀的高强度钢及其生产方法 |
| CN105220078A (zh) * | 2015-11-19 | 2016-01-06 | 攀钢集团西昌钢钒有限公司 | 低屈强比耐候钢及其制备方法 |
| CN106500119A (zh) * | 2016-10-25 | 2017-03-15 | 安徽沃木采暖科技有限公司 | 煤炭壁炉专用烟囱 |
| CN114892085A (zh) * | 2022-05-06 | 2022-08-12 | 鞍钢股份有限公司 | 一种先进核电机组定位用宽厚钢板及其制造方法 |
| JP2025522449A (ja) * | 2022-06-15 | 2025-07-15 | バオシャン アイアン アンド スティール カンパニー リミテッド | 耐候性が高い高強度熱延帯鋼およびその製造方法 |
| JP2025522450A (ja) * | 2022-06-15 | 2025-07-15 | バオシャン アイアン アンド スティール カンパニー リミテッド | 耐候性が高い高強度高可塑性熱延帯鋼およびその製造方法 |
-
1997
- 1997-11-05 JP JP30271197A patent/JPH11140586A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012092382A (ja) * | 2010-10-26 | 2012-05-17 | Nisshin Steel Co Ltd | 耐硫酸露点腐食鋼および排ガス流路構成部材 |
| CN103398391A (zh) * | 2013-08-19 | 2013-11-20 | 南通欧特建材设备有限公司 | 双层不锈钢保温烟囱 |
| CN104946996A (zh) * | 2015-05-28 | 2015-09-30 | 武汉钢铁(集团)公司 | 一种耐碱性腐蚀的高强度钢及其生产方法 |
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| CN114892085A (zh) * | 2022-05-06 | 2022-08-12 | 鞍钢股份有限公司 | 一种先进核电机组定位用宽厚钢板及其制造方法 |
| CN114892085B (zh) * | 2022-05-06 | 2023-03-03 | 鞍钢股份有限公司 | 一种先进核电机组定位用宽厚钢板及其制造方法 |
| JP2025522449A (ja) * | 2022-06-15 | 2025-07-15 | バオシャン アイアン アンド スティール カンパニー リミテッド | 耐候性が高い高強度熱延帯鋼およびその製造方法 |
| JP2025522450A (ja) * | 2022-06-15 | 2025-07-15 | バオシャン アイアン アンド スティール カンパニー リミテッド | 耐候性が高い高強度高可塑性熱延帯鋼およびその製造方法 |
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