JPH11140629A - カソードアーク気相堆積装置 - Google Patents

カソードアーク気相堆積装置

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JPH11140629A
JPH11140629A JP10245458A JP24545898A JPH11140629A JP H11140629 A JPH11140629 A JP H11140629A JP 10245458 A JP10245458 A JP 10245458A JP 24545898 A JP24545898 A JP 24545898A JP H11140629 A JPH11140629 A JP H11140629A
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
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    • HELECTRICITY
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    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト効果良く、かつ、均一で高品質のコー
ティングを基体に対して行うことを可能とするカソード
アーク気相堆積装置を提供する。 【解決手段】 カソードアーク気相堆積法によって材料
を基体12にコーティングするための装置10は、容器
14と、この容器を真空に維持するための装置16と、
カソード18と、コンタクタ20と、このカソード18
とアノード26の間でアークの電気エネルギーを選択的
に維持させるための手段24と、アクチュエータ22
と、を有している。上記カソード18と上記コンタクタ
20は、上記容器の内側に配置されており、上記コンタ
クタ20は、前記アークの電気エネルギーを選択的に支
持するための手段24に電気的に連結されている。アク
チュエータ22は、選択的に上記コンタクタ20を前記
カソード18に電気的に連結させ、前記カソード18を
前記アークの電気的エネルギーを支持するための手段2
4に連結させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概ね気相堆積(ベ
ーパデポジッション)装置、より詳細には、カソードア
ーク気相堆積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基体へのコーティングを施すための手段
として気相堆積法が当業界で知られている。この気相堆
積法としては、ケミカルベーパデポジッション法(化学
的気相堆積法)、フィジカルベーパデポジッション法
(物理的気相堆積法)、カソードアークベーパデポジッ
ション法(カソードアーク気相堆積法)を挙げることが
できる。化学的気相堆積法(CVD)は、反応性ガスで
ある元素を1つ以上のコーティングすべき基体を入れた
堆積チャンバに導入する。物理的気相堆積法(PVD)
は、供給材料及び基体を排気された堆積チャンバに導入
するステップを有している。この供給材料は、抵抗加
熱、誘導加熱又は電子ビーム手段によって加熱されるこ
とでエネルギーが加えられて気化する。
【0003】カソードアーク気相堆積法は、供給材料及
びコーティングすべき基体を排気された堆積チャンバ内
に配置するステップを有している。このチャンバは、比
較的少量の気体しか含有していない。直流(DC)電源
からの負側の導線は、上記供給材料に取り付けられ(こ
れを以後、「カソード」として引用する)、その正側の
導線は、アノード部材に取り付けられる。多くの場合に
は、上記正の導線は、上記堆積チャンバに連結され、こ
のチャンバをアノードとしている。上記アノードと同電
位あるいは上記アノード付近の電位でアークを開始させ
るトリガは、上記カソードに接触しており、連続して上
記カソードから離れて行くようになっている。上記トリ
ガが上記カソードにいまだ極近接している場合には、上
記トリガと上記カソードの間の電位差により、それらの
間に電気的なアークが生じる。このトリガがより離間す
るにつれこのアークは、上記カソードと上記アノード電
位とされたチャンバ部分の間で生じることになる。上記
カソード表面のアークが接触するその位置又はその複数
の位置を、以後カソードスポットと呼ぶ。制御機構が存
在しなければ、このカソードスポットは、上記カソード
表面上をランダムに移動してしまうことになる。
【0004】上記カソードスポットにおいて放出される
エネルギーは強力であり、105〜107A/cm2程度
で、数μsの時間だけ持続する。このエネルギー強度
は、上記カソードスポットの局所的温度を上記排気され
たチャンバ圧での上記カソード材料の沸点にほぼ等しい
温度にまで上昇させる。この結果、上記カソードスポッ
トにおけるカソード材料は、原子、分子、イオン、電
子、粒子を含有するプラズマとして気化する。正に帯電
したイオンは、上記カソードから飛び出し、この正に帯
電したイオンに対して低い電位を有する上記堆積チャン
バ内のどのような物体にでも付着する。いくつかの堆積
プロセスでは、コートされる上記基体を上記アノードと
同電位に維持させている。別のプロセスでは、上記基体
の電位を低下させるためにバイアス電源を用いて、上記
正帯電イオンに対しより引力を与えるようにされてい
る。どちらの場合にも、上記基体は、上記カソードから
飛び出して気化した材料によってコートされることにな
る。この堆積速度、コーティング密度、コーティング厚
は、用途に応じて調節することが可能である。
【0005】現在使用できるカソードアークコータは、
典型的には上記コータに固定された冷却カソードを用い
ている。一つの冷却方法としては、上記カソードとマニ
ホルドの間で冷媒を流すようになったマニホルドをカソ
ードに取り付けることによる。別の手法としては、ホロ
ーカソードに連結した冷却パイプを用いることによる。
【0006】いずれの場合も問題となるのは上記マニホ
ルド又はパイプを収容すべく、カソードを機械加工しな
ければならないことにある。すべてのカソード材料が、
機械加工が可能ではあっても適しているわけではないの
で、機械加工は、上記消耗品であるカソードに対し著し
いコストを加えてしまうことになる。カソードの「直接
冷却」により生じる別の問題点は、その使用寿命が終了
した場合に上記カソードを交換する労力を伴うことにあ
る。マニホルド(又はパイプ)が上記カソードに機械的
に取り付けられている上述の場合には、上記マニホルド
(又はパイプ)は、古いカソードから取り外されて、新
しいカソード及び上記堆積チャンバに装着され、それに
引き続いて冷媒によって洗浄が行われる。各コーティン
グ操作の後にカソードを交換することが必要な用途の場
合には、労力・コスト及び停止時間が重大な関心事とな
る。さらには、上記直接冷却による別の問題は、リーク
にある。堆積中の冷媒のリークは、コーティングする上
記基体を汚染するので、上記堆積チャンバ内を充分に清
掃化することが必要となる。ガスタービンエンジンの翼
は、コートすべき高価な基体の一例である。このような
汚染による損失を最低限とし、又は排除することは、重
大な課題であるといえる。
【0007】すなわち、基体への材料のカソードアーク
気相堆積法のための装置に対しては、効率よく操作で
き、基体への高品質のコーティングを一貫して行うこと
ができ、カソード浸食を最適化でき、コスト効率が良い
こと、が要求されていたのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、コスト効果良く基体へと材料をカソードアーク
気相堆積させるための装置を提供することにある。
【0009】本発明の別の目的は、再現性の良い均一で
高品質のコーティングを上記装置内部のすべての基体に
対して行うことを可能とする、基体へと材料をカソード
アーク気相堆積させるための装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基体に
対してカソードアーク気相堆積法を施すための装置は、
容器と、この容器を真空に維持させるための手段と、カ
ソードと、コンタクタと、選択的にアークの電気エネル
ギーを上記カソードとアノードの間で維持させるための
手段と、アクチュエータと、を有している。上記カソー
ド及びコンタクタは上記容器内に配置され、上記コンタ
クタは、電気的に上記アークの電気エネルギーを選択的
に維持させる手段に連結されている。上記アクチュエー
タは、選択的に上記コンタクタを上記カソードと電気的
に接続させ、上記カソードを上記アークの電気エネルギ
ー維持手段に電気的に連結させている。上記アークの電
気的エネルギーは、上記カソードと上記アノードの間に
延びて上記カソード材料を蒸発させ、この蒸発した部分
が上記容器内に配置された上記基体に堆積される。
【0011】本発明の上記目的及び他の目的、特徴、効
果については、添付する図面を持ってする本発明の最良
の実施例についての詳細な説明により、より明確とする
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
I.装置 図1を参照し、基体12へのカソード気相堆積法のため
の装置10を以後、「カソードアークコータ」と呼ぶこ
とにする。このカソードアークコータ10は、容器14
と、上記容器14を真空に維持するための手段16と、
カソード18と、コンタクタ20と、上記カソード18
に電気的に接続させるように選択的に駆動されるアクチ
ュエータ22と、上記カソード18と上記アノード26
の間においてアークの電気エネルギーを維持させるため
の手段24と、を有している。冷媒供給源28は、それ
ぞれ上記容器14及び上記コンタクタ20内の冷媒通路
30,32を通して冷媒を循環させることにより、上記
装置を許容可能な温度に維持させている。好適な実施例
では、上記容器14内の真空を維持させるための上記手
段16は、低真空用の機械的真空ポンプ34と上記容器
内部へと通された拡散型大容量真空ポンプ36とから構
成されている。これら以外の真空手段であっても用いる
ことが可能である。
【0013】図2を参照して、上記カソード18は、第
1の端面38と、第2の端面40と、それらの間に延び
た蒸発面42を備える実質的に断面円形のディスクとさ
れている。本発明のカソードは、ディスク形状であるこ
とが好ましく、また、円形断面の鋳造物から例えば切削
によって得られるようになっていることが好ましい。上
記端面38,40は、実質的に互いに平行とされてい
る。堆積されるコーティングは、上記カソード18の組
成によって決定され、又しばしば上記カソード18は、
単に鋳造ロッドから切断されたものとすることが可能で
ある。上記カソード18の軸方向の長さ44は、上記カ
ソード18の上記蒸発面42に沿った浸食パターン48
の予測される最終幅46よりも長くされていることが好
ましい。上記端面38,40の間の上記浸食パターン4
8を維持させることにより、上記アークが上記カソード
18の上記蒸発面42から離れてしまう可能性が最低化
される。
【0014】図1,3,4を参照すると、好適な実施例
では、上記カソード18は、取り出し可能ななプラター
50上に位置決めされている。上記プラター50は、ト
レイ52と、複数のペディスタル54と、上記ペディス
タル54を回転させるための手段56と、を有してい
る。上記カソード18は、上記プラター50の中心にお
いて、複数のスペーサ58の頂部にマウントされており
(図2参照)、これらのスペーサは、電気的絶縁体60
によって分離されている。アダプタ62は、上記ペディ
スタル54に取り付けられており、上記基体12を上記
カソード18の径方向外側において整列させるために用
いられる。
【0015】上記ペディスタル54を回転させるための
手段56は、複数のペディスタルギア66と係合した中
心ギア64を備えている。各ペディスタルギア66は、
上記ペディスタル54に固定されており、上記中心ギア
とペディスタルギア64,66は、上記トレイ52に回
動可能に取り付けられている。上記センタギア64は、
上記容器14の内部に配置されたギア68によって駆動
されている。シャフトは、上記容器壁を通して延ばされ
ており、上記ギア68を駆動ユニット70へと連結させ
ている。
【0016】図1及び図2を参照すると、上記コンタク
タ20は、上記シャフト74に取り付けられたヘッド7
2と、上記コンタクタ20を冷却するための手段76
と、を有している。上記ヘッド72は、上記容器14の
内側に配置されており、上記シャフト74は、上記ヘッ
ド72から上記容器14の外へと延ばされている。絶縁
性のディスク78(図1)は、上記コンタクタ20を上
記容器14から電気的に絶縁させている。上記コンタク
タ20を冷却するための手段76は、上記シャフト74
内部でこれと同軸に位置決めされた冷却チューブ80
と、この冷却チューブ80に連結された冷媒インレット
ポート82と、上記同軸冷媒チューブ80及び上記シャ
フト74の間に形成された冷媒排出ポート84と、をさ
らに有している。上記冷却チューブ80と上記シャフト
74の間のこのような同軸配置により、冷媒が上記冷却
チューブ80に導入され、上記シャフト74と上記冷却
チューブ80の間の上記通路32を通して排出され又こ
の逆も可能なようにされている。上記ヘッド72には、
カップ86とシャフトフランジ88とが備えられてい
る。シャフトフランジ88は、上記シャフト74に取り
付けられており、上記カップ86は、上記シャフトフラ
ンジ88に取り付けられている。上記カップ86と、上
記シャフトフランジ88と、上記シャフト74は、銅合
金といった導電性材料から製造されている。上記ヘッド
72の好ましい実施例では、さらに、磁界発生装置90
を有している。
【0017】図1を参照して、上記コンタクタ20を選
択的に上記カソード18へと電気的に接続させるための
上記アクチュエータ22は、上記容器14と上記コンタ
クタシャフト74に取り付けられたシャフトフランジ9
4の間で動作する、対となった2方向アクチューエタシ
リンダ92を有している(油圧又は空圧式である)。機
械的手段(図示せず)であっても、上記アクチュエータ
シリンダ92の代わりに用いることができる。市販の利
用可能な制御装置(図示せず)は、上記シリンダ92
(又は機械的装置)の位置及び力を制御するために用い
ることができる。
【0018】好ましい実施例では、上記カソードアーク
コータ10は、上記基体12を電気的にバイアスさせる
ためのバイアス電源96を備えていることが好ましい。
接触式のスイッチ98は、電気的に上記バイアス源96
と上記プラター50とを連結させている。上記基体12
は、上記プラター50へと電気的及び機械的に接続され
ており、このため上記バイアス電源96に電気的に接続
されている。上記基体12を上記バイアス電源96に連
結させるための別の手段であっても、別途用いることが
可能である。
【0019】デフレクタシールド98を上記コータ10
全体に用いて、上記基体12の領域上へと気化される上
記カソード材料を規制するることも可能である。上記容
器14に取り付けられた上記デフレクタシールド98
と、上記プラター50と、上記スペーサ58と、上記コ
ンタクタ20とが、これらの面上に好ましからざる材料
堆積を最低化させるようにしている。好ましい実施例で
は、上記デフレクタシールド98は、上記容器14に取
り付けられていて、電気的に上記容器14と接続され、
腐食に耐性のある例えばステンレススチールといった導
電性材料から製造されていることが好ましい。
【0020】上記カソード18とアノード26の間にお
いてアークの電気的エネルギーを維持させるための手段
24は、直流(D.C.)電源100を備えている。好
ましい実施例では、上記電源100からの正の導線10
6は、上記容器14へと接続されていて、上記容器14
をアノードとして作用させている。上記電源100から
の負の導電108は、上記コンタクタ20に電気的に連
結されている。別の実施例では、上記容器14の内側に
配設されたアノード(図示せず)を用いることもでき
る。アーク開始装置102は、上記容器14の電位ある
いはその付近の電位に維持されており、アークを開始さ
せるために用いられている。
【0021】II.装置の操作 図1を参照して、本発明のカソードアークコータ10の
操作について説明する。本発明のカソードアークコータ
10は、複数の基体12と、単一のカソード18が上記
プラター50に取り付けられているとともに、上記プラ
ター50は、上記容器14内に配置されている。稼働中
には、上記プラターセンタギア64は、上記容器14内
の上記ギア68に係合されており、上記バイアス電源9
6は、上記プラター50に電気的に連結されている。こ
の時点では上記基体12は、あらかじめ油分が除去され
て、実質的に清浄化されているが、それぞれその外表面
に幾分かの汚染分子又は表面酸化物が残存している。上
記アクチュエータシリンダ92が、続いて上記コンタク
タ20を上記カソード18に電気的に接続するように駆
動され、上記容器14が閉じられる。
【0022】上記低真空用機械的真空ポンプ34は、上
記容器14を所定の圧力まで排気するように運転され
る。その所定圧力にまで達すると、上記大容量拡散真空
ポンプ36は、さらに上記容器14を真空条件にまで排
気する。上記基体12は、その後どのような残存汚染物
及び酸化物、あるいはそれら双方でも「スパッタクリー
ニング」と言った方法により清浄化される。スパッタク
リーニングは、当業界においては良く知られた方法であ
り、本願明細書においては詳細な説明を行わない。別の
清浄化方法であっても用いることが可能である。上記基
体12が清浄化された後には、上記汚染物質が、典型的
には不活性ガスを用いてパージされる。
【0023】アークを開始させる前に、いくつかのステ
ップを完了させておく。これらのステップとしては、
(1)上記基体12を上記バイアス電源96により電気
的にバイアスしてこれらの基体12が上記カソード18
から放出される正イオンに対して引力を及ぼすようにさ
せるステップと、(2)上記基体12を所定の速度で回
転させるステップと、(3)上記電源100をセットし
てアークを開始させないまま、一定の電流強度及び電圧
のアークを開始させるようにするためのステップと、
(4)上記真空ポンプ34,36を起動して上記容器1
4内の気体圧力を一定の真空となるように維持させるス
テップと、(5)冷媒を上記容器14に通じる冷却通路
30及び上記コンタクタ20に通じる上記冷却通路32
に通すステップと、を挙げることができる。特定のプロ
セスパラメータは、基体材料、コーティング材料、その
コーティングの所望特性に応じて定めることができる。
【0024】上記ステップが完了すると、上記アーク開
始装置102が駆動されて上記カソード18の上記蒸発
面42との接触が断たれて、上記アーク開始装置102
と上記蒸発面42の間においてアークを生じさせること
になる。上記アーク開始装置102は、連続的に上記カ
ソード18から遠ざけられ、上記基体12の径方向外側
とされることが好ましい。上記アーク開始装置102が
上記カソード18にもはや近接していなくなると、上記
アークは、上記カソード18と上記容器14に電気的に
接続された上記デフレクタシールド98の間で、又はこ
のデフレクタシールド98がない場合には上記カソード
18と上記容器14の間において直接発生するようにな
る。上記磁界発生装置90は、上記コンタクタ20内に
配置されていて、上記カソード18の上記蒸発面42に
沿って平行に延びる磁界を発生させており、上記アーク
がアーク経路104に沿って上記カソード18の上記蒸
発面42を巡るようにして移動させるようになってい
る。
【0025】上記カソードスポットにおいて上記アーク
から供給されるエネルギーは、上記材料を蒸発させ、原
子、分子、イオン、電子、粒子を上記カソード18から
飛び出させる。図2では、仮想線を用いて浸食されたカ
ソード18を示している。この浸食は、実質的に上記ア
ーク経路104を中心として対称的となっている。上記
バイアスされた基体12は、上記イオンに対して引力を
生じさせて、上記イオンを上記基体12に向けて加速さ
せる。上記イオンは、上記基体12の表面を衝撃し、付
着し、これが集合して上記カソード材料コーティングを
形成させる。上記基体12の上記カソード18に対する
回転は、上記基体12への均一なコーティングの堆積を
容易にする。冷媒は、上記コンタクタ20に直接流され
これを冷却するとともに、上記カソード18を間接冷却
させている。
【0026】充分な厚さのコーティングが上記基体12
上に形成されると、上記電源100は停止され、アーク
が消滅する。上記容器14は、不活性ガスによりパージ
され、常圧とされる。上記コンタクタ20は、上記カソ
ード18と接触しなくなるように駆動され、上記プラッ
ター50が上記容器14から取り出される。上記基体1
2(及び必要に応じて上記カソード18)は、取り外さ
れ、新たな基体12が装着される。このようにして装着
の済んだプラッター50は、その後上記容器14内に戻
され、上述したようにして上記プロセスが繰り返される
ことになる。
【0027】本発明を実施例の詳細な説明により行って
きたが、当業者によれば形態及び細部への種々の変更
は、本発明の趣旨及び範囲内で行うことができることが
明らかであろう。例えば一例として、上記コンタクタ2
0を冷却する手段76は、上記コンタクタシャフト74
内において同軸に配置された冷却チューブ80として説
明した。これ以外でも、上記コンタクタ20のヘッド7
2に冷媒を流すことができる手段であれば、用いること
ができる。本発明の別の実施例では、上記プラター50
を通して上昇するように駆動される第2のコンタクタ
(図示せず)を有していても良い。この第2のコンタク
タは、また上記カソードの冷却を改善するべく、冷却手
段を有していても良い。
【0028】
【発明の効果】本発明の効果は、基体への材料のカソー
ドアーク気相堆積を行うための本発明の装置が、コスト
効果良い方法により操作できるように構成されているこ
とにある。本発明の良好なコスト効果を生じさせる特徴
としては、上記カソードにある。本発明のカソードは、
ディスク形状であることが好ましく、また、円形断面の
鋳造物から例えば切削によって得られるようになってい
ることが好ましい。この簡単に形成できるカソードによ
り、高コストの機械加工が最低限とでき、上記カソード
及びコーティングプロセスのコストを軽減できることに
なる。
【0029】本発明のさらに別の効果は、間接的にカソ
ードを冷却することにある。現在利用可能なカソードア
ークコータは、上記カソードに直接接触するようにして
(すなわち直接冷却である)通じられており、通常では
マニホルド又はパイピングを収容するように機械加工す
る必要がある。別のコスト効果を生じさせる特徴として
は、上記カソードが容易に上記容器内に挿入できること
にある。いくつかの従来技術のカソードアークコータ
は、上記堆積チャンバに固定されたカソードが備えられ
ており、又は冷却装置が取り付けられているか、あるい
はそれら双方とされている。どちらの場合でも、上記カ
ソードを装着又は取り外しすることは、上記コーティン
グプロセスのコストを著しく増加させてしまうことにな
る。本発明のコスト効果を生じさせる別の特徴として
は、使用済みカソードのリサイクル可能な形状にある。
使用されたカソードは、わずかなコンタミネーションを
含むとはいえ、高品質の材料から製造されている。この
結果、リサイクル可能なカソードは、上記コーティング
プロセスのコストを低下させることを可能とすることが
できる。
【0030】本発明の別の効果は、この結果として得ら
れる高品質のコーティングにある。上記プラターは、上
記基体を回転させて、均一な堆積を行わせるとともに、
カソードのコンタクタを介した間接的冷却は、冷媒汚染
の可能性を低下させる。したがって、この基体には高品
質のコーティングが堆積できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカソードアーク気相堆積装置の概略図
である。
【図2】本発明のプラターの上面概略図である。
【図3】図2で示したプラターの側面図概略図である。
【図4】コンタクタの断面概略図である。
【符号の説明】
10…カソードアーク気相堆積装置 12…基体 14…容器 16…容器真空維持手段 18…カソード 20…コンタクタ 22…アクチュエータ 24…電気エネルギー維持手段 26…アノード 28…冷媒供給源 30,32…冷媒通路 34…低真空用機械的真空ポンプ 36…拡散型真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート イー.ヘンドリックス アメリカ合衆国,フロリダ,ポート セイ ント ルシー,サウスウエスト アカード アヴェニュー 1350 (72)発明者 ディーン エヌ.マーザル アメリカ合衆国,コネチカット,サウスイ ングトン,ブディング リッジ ロード 166 (72)発明者 アラン エイ.ノエゼル アメリカ合衆国,フロリダ,シンガー ア イランド,ノース オーシャン ドライヴ 300 (72)発明者 ロバート ジェイ.ライト アメリカ合衆国,ウエスト ヴァージニ ア,チャールズタウン,テュスカヴィラ ヒルズ 804 (72)発明者 ティルス イー.ロイヤル アメリカ合衆国,フロリダ,レイク パー ク,レイク ショア ドライヴ 1025,ア パートメント 201

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カソードアーク気相堆積法により材料を
    基体に堆積させるための装置であって、 容器と、 前記容器を真空に維持するための手段と、 前記容器内に配置されたカソードと、 前記容器内に配置されたコンタクタと、 前記コンタクタに電気的に連結され、前記カソードとア
    ノードの間で選択的にアークによる電気エネルギーを支
    持するための手段と、 前記カソードを前記コンタクタと電気的に連結させ、前
    記カソードを前記アークの電気的エネルギーを支持する
    ための手段に電気的に連結させるためのアクチュエータ
    とを備えており、 前記カソードと前記アノードの間に延びた前記アークの
    電気エネルギーにより、前記容器内に配置された前記基
    体に連続的に堆積される前記カソード部分を蒸発させる
    ことを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記カソードと前記アノードの間におい
    てアークの電気エネルギーを支持するための前記手段
    は、 前記容器に電気的に連結され、前記容器及び前記容器に
    電気的に連結されたすべての部材をアノードとするため
    の正の導線及び前記コンタクタに電気的に連結された負
    の導線を備えた電源を有しており、 前記カソードは、電気的に前記容器から絶縁されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記コンタクタは、 前記容器内に配置されたヘッドと、 開口部を有するとともに前記ヘッドに取り付けられ、前
    記ヘッドから前記容器の外部にまで延ばされたシャフト
    とを有していることを特徴とする請求項1に記載の装
    置。
  4. 【請求項4】 前記コンタクタはさらに、前記コンタク
    タを冷却するための手段を有していることを特徴とする
    請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却手段は、 前記コンタクタシャフトの前記開口部の内側に位置決め
    され、前記シャフトとの間で通路を形成する冷却チュー
    ブと、 前記冷却チューブ及び前記通路に連結され、前記コンタ
    クタ内に冷媒を流すための冷媒供給源と、を有している
    ことを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記カソードは、蒸発面によって連結さ
    れ、対となった端面を備えたディスク形状とされてお
    り、前記アクチュエータは、前記コンタクタを前記カソ
    ードの前記端面の内の1つに接触させるようになってい
    ることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記装置はさらに、 前記基体と前記カソードを保持するためのプラターを備
    えており、 前記カソードは、電気的に前記プラターから絶縁され、
    前記プラターは、前記容器から選択的に取り出されるよ
    うになっていることを特徴とする請求項6に記載の装
    置。
  8. 【請求項8】 前記プラターはさらに、前記プラターに
    回動可能に取り付けられた複数のペディスタルを備えて
    おり、前記基体は、前記ペディスタルに取り付けられて
    いることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記プラターはさらに、ペディスタル回
    転手段を備えており、前記ペディスタル及びこれに取り
    付けられた基体の回転により、前記カソードに対する前
    記基体の向きが変えられるようにされていることを特徴
    とする請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記ペディスタル回転手段は、 前記プラターに回動可能に取り付けられた中心ギアと、 前記複数のペディスタルの内の1つにそれぞれが固定さ
    れ、かつ、前記プラターに回動可能に取り付けられ、そ
    れぞれが前記中心ギアに係合した複数のペディスタルギ
    アとを有していることを特徴とする請求項9に記載の装
    置。
  11. 【請求項11】 前記装置はさらに、 前記容器内に配設され、前記容器の外部にまで延ばされ
    たシャフトに取り付けられているとともに、前記中心ギ
    アに選択的に係合される駆動ギアを備えており、前記駆
    動ギアが回転すると、前記中心ギアと係合している場合
    にはこの中心ギア及び前記ペディスタルギアを回転させ
    るようになっていることを特徴とする請求項10に記載
    の装置。
  12. 【請求項12】 前記カソードと前記アノードの間にお
    いてアークの電気的エネルギーを選択的に支持するため
    の手段は、 前記容器に電気的に連結され、前記容器及び前記容器に
    電気的に連結されたすべての部材をアノードとするため
    の正の導線及び前記コンタクタに電気的に連結された負
    の導線を備えた電源を有しており、 前記カソードは、電気的に前記容器から絶縁されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記装置はさらに、 前記基体を電気的にバイアスさせるためのバイアス電源
    と、 前記基体を前記バイアス電源に電気的に連結させるため
    の手段とを有していることを特徴とする請求項7に記載
    の装置。
  14. 【請求項14】 前記バイアス電源を前記基体に電気的
    に連結させるための手段は、電気的に前記プラターに連
    結されており、前記プラターは、前記基体に電気的に連
    結されていることを特徴とする請求項13に記載の装
    置。
  15. 【請求項15】 前記装置はさらに、 複数のスペーサと、 前記スペーサの間に配設され、前記スペーサを互いに電
    気的に絶縁させている絶縁パッドと、を有しており、 前記スペーサと前記パッドとは、前記カソードと前記プ
    ラターの間に配設されて、前記カソードを前記プラター
    から絶縁させていることを特徴とする請求項7に記載の
    装置。
  16. 【請求項16】 前記カソードは、蒸発面によって連結
    された対となった端面を備えたディスク形状とされ、 前記アクチュエータは、前記コンタクタを前記端面のう
    ちの1つと接触させることで、前記カソードを前記カソ
    ードと前記アノードの間においてアークの電気的エネル
    ギーを支持するための手段に電気的に連結するようにな
    っていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記コンタクタは、 前記容器内に配置されたヘッドと、 開口部を有するとともに前記ヘッドに取り付けられ、前
    記ヘッドから前記容器の外部にまで延ばされたシャフト
    とを有していることを特徴とする請求項16に記載の装
    置。
  18. 【請求項18】 前記コンタクタはさらに、前記コンタ
    クタを冷却するための手段を備えていることを特徴とす
    る請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記冷却手段は、 前記コンタクタシャフトの前記開口部の内側に位置決め
    され、前記シャフトとの間で通路を形成している冷却チ
    ューブと、 前記冷却チューブ及び前記通路に連結され、前記コンタ
    クタ内に冷媒を流すための冷媒供給源と、を有している
    ことを特徴とする請求項18に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記アクチュエータは、前記容器の外
    側に設けられた前記コンタクタシャフトに連結されて、
    選択的に駆動されるシリンダを備えており、前記アクチ
    ュエータシリンダは、前記コンタクタを物理的に接触・
    離間させて選択的に前記コンタクタを前記カソードに電
    気的に接続する構成とされていることを特徴とする請求
    項1に記載の装置。
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