JPH11142995A - レンチキュラーレンズシート印画物及びその製造方法 - Google Patents

レンチキュラーレンズシート印画物及びその製造方法

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JPH11142995A
JPH11142995A JP30679497A JP30679497A JPH11142995A JP H11142995 A JPH11142995 A JP H11142995A JP 30679497 A JP30679497 A JP 30679497A JP 30679497 A JP30679497 A JP 30679497A JP H11142995 A JPH11142995 A JP H11142995A
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lenticular lens
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克之 大嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンチキュラーレンズシートの背面に、疑似
画像を簡便で短時間に設けることができるレンチキュラ
ーシート印画物の製造方法、およびかかる方法によって
得られた印字濃度が高く見栄えのよい印画物を提供す
る。 【解決手段】 基材フィルム12の同一平面状に、少な
くとも色材転写部22と白色層転写部23とを面順次に
設けた熱転写シート4を準備し、熱転写シート4の色材
転写部22からレンチキュラーレンズシート1の背面側
に加熱デバイスを用いて色材を熱移行させて、レンチキ
ュラーレンズシート1を通して見たときに二以上の画像
を視認できる擬似画像を形成し、その後すぐに連続し
て、同じ加熱デバイスを用いて熱転写シート4の白色層
転写部23から擬似画像の上に白色層16を熱転写する
ことにより、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写によって画
像が形成されたレンチキュラーレンズシート印画物及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】その背面に画像が形成されたレンチキュ
ラーレンズシートは、その前面に設けられたレンチキュ
ラーレンズを通して見ると、見る角度によって二画面以
上の画像を視認することができ、例えば立体画像や擬似
的な動画を観賞することができる。レンチキュラーレン
ズシートの背面に印字された画像は、二以上の画像をそ
れぞれ短冊状に分割し、再構成された疑似画像である。
そのため、見る角度によって映し出される個々の画像
は、短冊状に分割された一画面分の疑似画像がレンチキ
ュラーレンズで屈折され、一つの画像としてレンズ前面
から観賞される。
【0003】疑似画像の形成位置がズレたり、多色印刷
時に色ズレが生じたりすると、レンチキュラーレンズを
通して観賞される画像がぼけたり、重なり合ったり、連
続的な画像にならなかったりする場合がある。このた
め、所定の位置に精度良く疑似画像を形成することが要
求されている。また、画像品質に優れた見栄えの良い画
像が要望されている。
【0004】特開平6−282019号公報には、昇華
型熱転写法により、レンチキュラーレンズシートへ疑似
画像を形成する方法が開示されている。この方法は、レ
ンチキュラーレンズシートの背面上に、染料受容層を塗
工、乾燥して設け、その染料受容層に熱転写によって疑
似画像が形成される。また、隠蔽性を高めるために、染
料受容層上に白色層または淡色層を塗布または貼り合わ
せている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た疑似画像の形成方法においては、レンチキュラーレン
ズシートへの染料受容層の形成、染料受容層への熱転写
による疑似画像の形成および隠蔽性向上のための隠蔽層
の形成がそれぞれ異なる方法および別々の工程で行われ
る。そのため、疑似画像の形成が煩雑であり、疑似画像
および白色層を精度良く形成することができない場合が
あった。また、白色層または淡色層を塗布する場合、塗
布液中の溶剤により転写された疑似画像がにじむおそれ
があるとともに、レンチキュラーレンズシート印画物
(以下、印画物という)の白色または淡色隠蔽性も十分
ではなかった。
【0006】上記の問題を解決するため、本発明の目的
は、レンチキュラーレンズシートの背面に、品質の優れ
た疑似画像を簡便に且つ短時間に設けることができるレ
ンチキュラーレンズシート印画物の製造方法、およびか
かる方法によって印画濃度が高く、画像品質および白色
隠蔽性に優れた画像を観賞することができる印画物を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のレンチキュラー
レンズシート印画物の製造方法は、基材フィルムの同一
平面状に、少なくとも色材転写部と白色層転写部とを面
順次に設けた一体型熱転写シートを準備し、該熱転写シ
ートの色材転写部からレンチキュラーレンズシートの背
面側に加熱デバイスを用いて色材を熱移行させて、該レ
ンチキュラーレンズシートを通して見たときに二以上の
画像を視認できる擬似画像を形成し、その後すぐに連続
して、同じ加熱デバイスを用いて該熱転写シートの白色
層転写部から擬似画像の上に白色層を熱転写することに
特徴を有する。また、基材フィルムの同一平面上には、
受容層転写部を、色材転写部と白色層転写部と共に面順
次に設けた一体型熱転写シートを用いることもでき、該
熱転写シートの受容層転写部から前記レンチキュラーレ
ンズシートの背面側に加熱デバイスを用いて受容層を熱
転写し、その後すぐに連続して、同じ加熱デバイスを用
いて該受容層上に前記擬似画像と前記白色層を形成する
ことができる。
【0008】このように、本発明によれば、一体型熱転
写シートを用いることにより、一連の転写動作、例えば
プリンター内での連続した熱転写によって、レンチキュ
ラーレンズシートに疑似画像と白色層とを形成すること
ができるため、転写画像の位置ズレを起こしにくく、全
ての層をを熱転写によって形成しているので、品質の優
れた疑似画像を簡便に形成することができる。また、染
着性に乏しいレンチキュラーレンズシートにあっては、
受容層転写部を備えた一体型熱転写シートを用いること
によって、印画濃度の高い疑似画像を品質よく簡便に形
成することができる。
【0009】また、前記白色層を、全光線透過率が60
%以下の白色隠蔽層とすることによって、十分な隠蔽性
を有するレンチキュラーレンズシート印画物を製造する
ことができ、特に、全光線透過率が50%以下が好まし
い。
【0010】前記白色層転写部を、剥離層と白色層とを
この順に基材フィルム上に積層したものとすることによ
り、白色層をレンチキュラーレンズシート上に転写ムラ
なく容易に転写することができる。この時、前記剥離層
と前記白色層とで積層されてなる層の全光線透過率は、
60%以下であることが好ましい。
【0011】また、前記受容層転写部を、離型層と受容
層と接着層とがこの順に基材フィルム上に積層されてな
るものとすることができ、前記色材転写部を、昇華性染
料層とすることもできる。
【0012】本発明のレンチキュラーレンズシート印画
物は、レンチキュラーレンズシートの背面側に、該レン
チキュラーレンズシートを通して見たときに2以上の画
像を視認できる擬似画像と、該擬似画像を該レンチキュ
ラーレンズシートの背面側から被覆する白色層とが形成
されており、該擬似画像と該白色層はいずれも熱転写法
により該レンチキュラーレンズシートの背面側に形成さ
れたものであることに特徴を有する。また、レンチキュ
ラーレンズシートの背面側に、該レンチキュラーレンズ
シートを通して見たときに2以上の画像を視認できる擬
似画像を有する受容層と、該擬似画像を該レンチキュラ
ーレンズシートの背面側から被覆する白色層とが形成さ
れており、該受容層と該擬似画像と該白色層は、いずれ
も熱転写法により該レンチキュラーレンズシートの背面
側に形成されたものであってもよい。
【0013】前記白色層を、全光線透過率が60%以下
の白色隠蔽層とすることによって、白色隠蔽性に優れた
疑似画像を有する印画物が得るられるので、見栄えのよ
い画像を観賞することができる。特に、前記白色層を、
全光線透過率が50%以下の白色隠蔽層とすることが好
ましい。
【0014】また、前記擬似画像を、昇華性染料の熱移
行により形成されたものとしてもよく、染着性の乏しい
レンチキュラーレンズシートであっても、白色隠蔽性に
優れた印画物を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のレンチキュラー
レンズシート印画物24の製造方法の一例を示す模式図
である。ここで用いられる熱転写シートは、図2におい
て詳述するように、基材フィルム12上に、少なくとも
一色以上の昇華性染料層14が面順次に設けられた色材
転写部22と、転写後の全光線透過率が60%以下とな
る白色層16が少なくとも設けられた白色層転写部23
とが面順次に設けられた一体型熱転写シート(以下、熱
転写シート4という)である。レンチキュラーレンズシ
ート1が染着性に乏しい場合には、基材フィルム12上
に少なくとも受容層18が設けられた受容層転写部21
を、受容層転写部21、色材転写部22、白色層転写部
23の順で基材フィルム12の同一面上に設けた熱転写
シート4を用いることができる。
【0016】レンチキュラーレンズシート1の背面3へ
の疑似画像の形成は、平面プラテン7またはプラテンロ
ーラー(図示しない)とサーマルヘッド等の加熱デバイ
ス6との間に、熱転写シート4とレンチキュラーレンズ
シート1とを重ね合わせて密着させ、この状態でレンチ
キュラーレンズシート1をA方向に移動させながら、加
熱デバイス6により加熱し、熱転写シート4からレンチ
キュラーレンズシート1上に各転写層を転写形成するこ
とによって行われる。
【0017】レンチキュラーレンズシート1は、平面プ
ラテン7の移動またはプラテンローラーの回転によりA
方向に移動する。また、熱転写シート4は、巻き取りロ
ール5により、レンチキュラーレンズシート1の移動速
度と同じ速度で巻き取られ、レンチキュラーレンズシー
ト1がA方向に移動している間に、一つの転写層がレン
チキュラーレンズシート1上に転写形成される。
【0018】レンチキュラーレンズシート1上には、受
容層18が転写され、各色の染料が受容層18に移行
し、白色層16等が順次転写される。レンチキュラーレ
ンズシート1がA方向に移動する際、最初に受容層18
が転写される。次いで、レンチキュラーレンズシート1
がB方向に戻されて、所定の位置で停止した後、再びA
方向に移動する際に熱転写シート4の一色目の染料層1
4から染料が移行する。さらに、レンチキュラーレンズ
シート1がB方向に戻されて、所定の位置で停止した
後、再びA方向に移動する際に熱転写シート4の二色目
の染料層14から染料が移行する。このように、A→B
→A→B→・・と進行方向を変えて移動し、レンチキュ
ラーレンズシート1上に熱転写シート4の各染料層14
から染料が移行して疑似画像が形成され、さらに転写後
の全光線透過率が60%以下となる白色層16が転写さ
れて白色隠蔽性に優れたレンチキュラーレンズシート印
画物24が形成される。なお、B方向に戻る際には、加
熱デバイス6とレンチキュラーレンズシート1との密着
は開放される。
【0019】レンチキュラーレンズシート1と同じ速度
で巻き取られる熱転写シート4は、レンチキュラーレン
ズシート1がB方向に戻る際に、それと共に巻き戻しさ
れずにそのままの状態を保ち、必要に応じて次に転写さ
れる層の頭出しが行われる。こうして、熱転写シート4
から順次各転写層が転写され、レンチキュラーレンズシ
ート印画物24が得られる。
【0020】上述したように、レンチキュラーレンズシ
ート印画物24の製造方法によれば、同一の基材フィル
ム12上に形成された各転写層を、一連の連続した転写
動作でレンチキュラーレンズシート1の背面3上に転写
して疑似画像を形成することができる。
【0021】従来は、一体型熱転写シートが用いられて
おらず、染料層14と白色層16を同一のレンチキュラ
ーレンズシート1上に面順次に形成できなかったので、
染料層14を転写して一旦疑似画像を形成した後、別工
程で白色層16を形成する必要があったため、疑似画像
と白色層16を精度よく、簡便に短時間で設けることが
できなかったが、本発明では、一体型熱転写シートを用
いることによって、染料層14と白色層16を同一のレ
ンチキュラーレンズシート1上に一連の連続した転写動
作で、しかも一本のサーマルヘッド(加熱デバイス6)
によって面順次に形成することができるので、疑似画像
の位置ズレを起こしにくく、またその形成が極めて簡便
となった。その結果、疑似画像と白色層16を精度よ
く、簡便に短時間でレンチキュラーレンズシート1上に
設けることができできた。これにより、小型のプリンタ
ー内で疑似画像を形成することが可能となるため、粉塵
等に汚染されにくく、位置ズレによる色ぼけが少なく、
品質の良い疑似画像が形成されたレンチキュラーレンズ
シート印画物24を得ることができる。
【0022】図2は、本発明のレンチキュラーレンズシ
ート印画物24の製造方法に使用される熱転写シート4
の構成の一例を示す模式図である。本発明で使用される
熱転写シート4には、基材フィルム12の一方の面上
に、離型層17と受容層18と接着層19とがこの順で
積層された受容層転写部21と、イエロー、マゼンタお
よびシアンの各染料層14が面順次に設けられた色材転
写部22と、剥離層15と白色層16とがこの順に積層
された白色層転写部23とが面順次に設けられている。
【0023】基材フィルム12は、その他方の面上に、
耐熱層13が設けられたものを使用することができる。
【0024】白色層16は、転写後の全光線透過率が6
0%以下となるように、白色顔料とバインダー樹脂とに
より調節され、形成された疑似画像上に、疑似画像と同
一の大きさまたは疑似画像より一回り大きい大きさで加
熱デバイス6(サーマルヘッ等)によって転写形成され
る。
【0025】白色層16は、必要に応じて接着性の樹脂
バインダーを含有させることもでき、接着層を介さない
で疑似画像上に転写してもよい。なお、レンチキュラー
レンズシート1が染料の染着性に乏しい場合には、受容
層転写部21を、基材フィルム12上に色材転写部22
と白色層転写部23と共に設けることが好ましく、レン
チキュラーレンズシート1が良好な染着性を有する場合
には、受容層転写部21は必ずしも必要ではない。
【0026】このように、本発明で用いられる熱転写シ
ート4には、受容層18、染料層14、白色層16等の
必要とされる全ての層が基材フィルム12の同一面上に
設けられているため、一連の連続的な転写動作で、一枚
の熱転写シート4からレンチキュラーレンズシート1上
に疑似画像を簡便に且つ効率的に形成することができ
る。
【0027】図3は、本発明のレンチキュラーレンズシ
ート印画物24の一例を示す断面図である。レンチキュ
ラーレンズシート印画物24は、上述した方法により、
熱転写シート4からレンチキュラーレンズシート1の背
面3上に転写され、接着層19と受容層18(疑似画像
を含む)と白色層16と剥離層15とが、この順で積層
されて形成される。
【0028】染着性に優れた受容層18は、基材フィル
ム12上に接着よく設けられた離型層17との境界面か
ら離れ、レンチキュラーレンズシート1の背面3上に接
着層19を介して転写形成される。このため、染着性に
乏しいレンチキュラーレンズシート1にも疑似画像を形
成することが可能となる。なお、レンチキュラーレンズ
シート1が染着性に優れる場合には、受容層18を設け
ることなく、疑似画像をレンチキュラーレンズシート1
上に直接形成することができる。
【0029】染料層14が、基材フィルム12上に接着
よく設けられていない場合には、基材フィルム12を易
接着処理することによって、基材フィルム12と染料層
14との接着性を向上させることができる。
【0030】一方、易接着処理することによって、基材
フィルム12と受容層18との接着が必要以上に強くな
るおそれがある。しかしながら、受容層18は、基材フ
ィルム12から容易に離れてレンチキュラーレンズシー
ト1に転写されなければならない。そのため、易接着処
理された基材フィルム12と受容層18との間に離型層
17を設けることによって、受容層18を容易にレンチ
キュラーレンズシート1上に転写することができる。ま
た、受容層18自体の離型性をよくするために、後述す
るような所定の割合の離型剤を、受容層18に含有させ
てもよい。
【0031】受容層18を転写した後、熱転写シート4
の同一面上に面順次に設けられたイエロー、マゼンタ、
シアンの各色の染料層14中の染料を、熱転写によって
受容層18に順次移行させることによって、疑似画像が
形成される。この時、必要に応じて、ブラック染料層を
設けることもできる。各染料層14は、昇華性染料であ
っても熱溶融性インキであってもよく、易接着処理され
た基材フィルム12上に接着よく設けられているため、
受容層18に染料を良好に移行させ、階調性の良い合成
された疑似画像を形成することができる。
【0032】疑似画像が形成された受容層18上には、
熱転写シート4の同一面上に設けられた白色層16が、
熱転写によって、剥離層15と共に転写形成される。白
色層16は、転写後の全光線透過率が60%以下となる
ように、白色顔料とバインダー樹脂との割合が適正な範
囲に調節されている。
【0033】白色隠蔽性をより向上させるため、白色層
16と同時に転写される剥離層15に、白色顔料を含有
させることができる。これにより、白色層16中の白色
顔料の割合が低下し、全光線透過率が60%を超えて白
色隠蔽性が不足するような場合であっても、その不足を
補うことができる。
【0034】このように、本発明によれば、レンチキュ
ラーレンズシート1が染着性を有する場合には色材転写
部22および白色層転写部23が、または、レンチキュ
ラーレンズシート1が染着性に乏しい場合には受容層転
写部21、色材転写部22および白色層転写部23が、
同一の基材フィルム12上に面順次に設けられているた
め、一連の連続的な転写動作で疑似画像の形成およびレ
ンチキュラーレンズシート印画物24の製造を効率的に
行うことができる。このため、ゴミの混入を防止するこ
とができるとともに、疑似画像の形成時の位置ズレを最
小限にするのに好適であるため、精度よく疑似画像を転
写形成することができ、レンチキュラーレンズシート印
画物24の製造も容易となる。また、転写するためのプ
リンター等の小型化および低コスト化を達成することも
できる。さらに、白色層16中の白色顔料とバインダー
樹脂との割合を調節したり、剥離層15中に白色顔料を
含有させることによって、白色隠蔽性を維持または向上
させることができ、白色隠蔽性に優れたレンチキュラー
レンズシート印画物24を簡便に短時間で製造すること
ができる。また、白色顔料を調整することによって、透
過性のよいバックライト型のレンチキュラーレンズシー
ト印画物24とすることも可能となる。
【0035】以下に、本発明で使用される熱転写シート
4を構成する各層およびその形成方法について順次説明
する。
【0036】先ず、基材フィルム12について説明す
る。基材フィルム12には、必要に応じて、易接着処理
を施したり、耐熱層13を設けることができる。
【0037】(基材フィルム)熱転写シート4に用いら
れる基材フィルム12は、ある程度の耐熱性と強度とを
有するものであれば、従来公知のものを使用することが
できる。例えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜1
0μm程度の厚さの紙、各種加工紙、ポリエステルフィ
ルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカ
ーボネイトフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、
セロファン等を使用でき、特にポリエステルフィルムが
好ましい。
【0038】基材フィルム12とその表面に設けられる
染料層14との密着が乏しい場合には、基材フィルム1
2の表面に、易接着処理として、プライマー処理やコロ
ナ放電処理を施すのが好ましい。また、後述するよう
に、白色層転写部23の剥離層15が凝集破壊してレン
チキュラーレンズシート1に転写される場合にも、基材
フィルム12と剥離層15との接着が強いことが必要で
ある。そのため、基材フィルム12の表面に易接着処理
することが好ましい。
【0039】(耐熱層)熱転写シート4に、必要に応じ
て設けることができる耐熱層13は、転写の際、熱転写
シート4の裏面に接触する加熱デバイス6の熱に基づく
悪影響、即ちスティッキングや印字シワ等を防止できる
ので好ましい。
【0040】耐熱層13を形成する樹脂としては、従来
公知のものであればよく、例えば、ポリビニルブチラー
ル樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステ
ル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエーテ
ル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共
重合体、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレ
ート、エポキシアクリレート、ウレタンもしくはエポキ
シのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロース
ナイトレート樹脂、セルロースアセトプロピオネート樹
脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロース
アセテートヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロー
ス樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリ
カーボネイト樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げ
られる。
【0041】これらの樹脂からなる耐熱層13に添加ま
たは上塗りする滑り性付与剤としては、リン酸エステ
ル、シリコーンオイル、グラファイトパウダー、シリコ
ーン系グラフトポリマー、フッ素系グラフトポリマー、
アクリルシリコーングラフトポリマー、アクリルシロキ
サン、アリールシロキサン等のシリコーン重合体が挙げ
られ、好ましくは、ポリオール、例えばポリアルコール
高分子化合物とポリイソシアネート化合物およびリン酸
エステル化合物からなる層であり、さらに充填剤を添加
することがより好ましい。
【0042】耐熱層13は、上記樹脂、滑り性付与剤、
さらに充填剤を、適当な溶剤で溶解または分散させて耐
熱層用塗工液を調製し、この塗工液を基材フィルム12
の他方の面(染料層14等が形成されない面)に、グラ
ビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア板を用いたリ
バースコーティング法等の手段により塗布し、乾燥して
形成することができる。
【0043】次に、色材転写部22について説明する。
【0044】(染料層)熱転写シート4に用いられる染
料層14は、染料、バインダー樹脂およびその他の任意
成分、さらに、有機フィラーを加えた塗工液から形成さ
れる。染料は、熱溶融性インキであっても昇華性染料で
あってもよく、何れも従来公知のものを使用することが
でき、特に限定されない。なお、以下では主に昇華性染
料について説明するが、これによって昇華性染料のみに
限定されるものではない。
【0045】幾つかの好ましい昇華性染料としては、マ
ゼンタ染料としては、MS RedG、Macrole
x Red Violet R、Ceres Red
7B、Samaron Red HBSL、Resol
in Red F3BS等が挙げられ、イエロー染料と
しては、ホロンブリリアントイエロー6GL、PTY−
52、マクロレックスイエロー6G等が挙げられ、シア
ン染料としては、カヤセットブルー714、ワクソリン
ブルーAP−FW、ホロンブリリアントブルーS−R、
MSブルー100等が挙げられる。
【0046】上記昇華性染料を担持するためのバインダ
ー樹脂としては、従来公知のものを使用することがで
き、特に限定されない。好ましいものとしては、エチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒド
ロキシセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セ
ルロースもしくは酢酪酸セルロース等のセルロース系樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロ
リドンもしくはポリアクリルアミド等のビニル系樹脂ま
たはポリエステル等が挙げられる。
【0047】また、転写時に、基材フィルム12との離
型性を高めるために、アクリル系、ビニル系、ポリエス
テル系、ポリウレタン系、ポリアミド系またはセルロー
ス系の樹脂の主鎖にグラフト結合したポリシロキサンセ
グメント、フッ化炭素セグメントおよび長鎖アルキルセ
グメントから選ばれる少なくとも一種の離型性セグメン
トを有するグラフトコポリマーを、バインダー樹脂とし
て用いてもよい。
【0048】染料層14に含有する有機フィラーとして
は、染料層用塗工液と濡れ性のよいものであればよく、
次に挙げる高分子材料またはそれらを主体とする組成物
のフィラーを用いることができる。例えば、フェノール
樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シ
リコーン樹脂、ユリア樹脂、ジアリルフタレート樹脂、
アルキッド樹脂、アセタール樹脂、アクリル樹脂、メタ
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、デ
ンプンおよびその誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、塩素化ポリエチレン、フッ素樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセ
タール、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリカー
ボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリ
フェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリアミノビスマレイミド、
ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリアクリロニトリル、A
S樹脂、ABS樹脂、SBR等が挙げられる。
【0049】有機フィラーと染料層用塗工液との濡れ性
のよい代表的な組み合わせとしては、ポリエチレンフィ
ラーまたはフィシャートロプシュワックス等の有機フィ
ラーと、ポリビニルアセトアセタールをバインダー樹脂
とした染料層用塗工液が挙げられる。
【0050】染料層14の塗工厚は、乾燥状態で0.2
〜3μmが好ましく、0.3〜2μmがより好ましい。
【0051】染料層14は、上記昇華性染料、バインダ
ー樹脂およびその他の任意成分を、適当な溶剤で溶解ま
たは分散させて耐熱層用塗工液を調製し、さらに有機フ
ィラーを加えて分散させた塗工液を、基材フィルム12
上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビ
ア板を用いたリバースコーティング法等の手段により塗
布し、乾燥して形成することができる。
【0052】次に、白色層転写部23について説明す
る。白色層転写部23には、転写後のレンチキュラーレ
ンズシート印画物24に適度な隠蔽性等を持たせるため
の白色層16と、白色層16を基材フィルム12から円
滑に剥離するための剥離層15とを備えている。
【0053】(白色層)熱転写シート1に用いられる白
色層16は、転写後の印画物24に適度な白色隠蔽性と
光拡散性を持たせるための白色顔料と、バインダー樹脂
とから構成されている。また、白色層16が接着層を介
さないで疑似画像上に転写する場合には、従来公知の接
着性を有するバインダー樹脂を使用したり、接着剤を含
有させてもよい。白色顔料としては、典型的な白色顔料
のほか、充填材を用いることができる。したがって、こ
こでいう白色顔料には充填材が含まれる。
【0054】白色顔料は、硬い固体粒子であり、例え
ば、酸化チタンまたは酸化亜鉛等の白色顔料、シリカ、
アルミナ、クレイ、タルク、炭酸カルシウムまたは硫酸
バリウム等の無機充填剤、アクリル樹脂、エポキシ樹
脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、ベンゾグアナミン樹脂、フッ素樹脂またはシリコー
ン樹脂等の樹脂粒子(プラスチックピグメント)が用い
られる。なお、酸化チタンには、ルチル型酸化チタンと
アナターゼ型酸化チタンとがあるが、何れでもよい。
【0055】バインダー樹脂は、従来公知のものを用い
ることができるが、好ましくはアクリル系樹脂、セルロ
ース系樹脂、ポリエステル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂またはこれら
の一部架橋樹脂である。
【0056】白色層16には、上記白色顔料とバインダ
ー樹脂との他に、蛍光増白剤を添加することができる。
蛍光増白剤は、スチルベンゼン系化合物またはピラゾリ
ン系化合物等のような蛍光増白効果のある公知化合物を
使用することができる。また、白色層16に若干の着色
剤を含有させてもよい。
【0057】白色層16は、それが転写されたレンチキ
ュラーレンズシート印画物24をバックライトによる透
過光で観賞する場合には、適度な光拡散性と光透過性を
持たせる必要があり、一方、それが転写されたレンチキ
ュラーレンズシート印画物24を正面からの反射光で観
賞する場合には適度な光拡散性と光反射性を持たせる必
要がある。後者の場合、転写後の白色層16の全光線透
過率は60%以下であることが好ましく、特に連続画像
となるような疑似画像を形成するような場合には50%
以下が好ましい。
【0058】転写後の白色層16の全光線透過率を60
%以下にして、十分な白色隠蔽性を付与するために、白
色層16を構成するバインダー樹脂(A)と白色顔料
(B)との比を、A/B=1/1〜1/10の範囲に設
定することが好ましい。この量比の下限を1/1.5と
し、または、その上限を1/6とするのが特に好まし
い。A/Bの比は、白色層16が転写される対象となる
レンチキュラーレンズシート1または受容層18の材質
によって適宜その範囲内で設定される。A/Bが1/1
よりも大きくなると全光線透過率が60%を越えて白色
隠蔽性が低下する場合がある。また、白色顔料を多くし
てA/Bが1/10よりも小さくなると、塗膜性が落ち
るので、擦過性が劣る場合があったり樹脂分が少なくな
ることにより接着性が落ちる場合がある。
【0059】白色層16の厚さは、0.5〜10μm程
度とする。
【0060】全光線透過率の測定は、JIS K 71
05で規定される。熱転写シート4の白色層転写部23
の全光線透過率を60%以下、好ましくは50%以下と
なるように、上記のA/B比と白色層16の厚さを設定
することによって、優れた印画物24を形成することが
できる。
【0061】(剥離層)熱転写シート4に用いられる剥
離層15は、白色層16とともに白色層転写部23を構
成し、基材フィルム12と白色層16との間に形成され
ている。剥離層15は、熱転写シート4とレンチキュラ
ーレンズシート1との融着を防止して、白色層16がレ
ンチキュラーレンズシート1に設けられた受容層18上
に転写ムラなく、容易に転写されるために設けられる。
【0062】剥離層15としては、例えば、剥離層15
と基材フィルム12の界面で分離する離型性剥離層や、
剥離層15の層内で凝集破壊を起こして基材フィルム1
2から分離する凝集性剥離層を形成することができる。
【0063】離型性剥離層は、バインダー樹脂に必要に
応じて離型性材料を添加して構成することができる。使
用可能なバインダー樹脂としては、熱可塑性樹脂である
ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポ
リアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアル
コール、ポリビニルブチラール等のビニル樹脂、エチル
セルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセ
ルロース誘導体、あるいは熱硬化性樹脂である不飽和ポ
リエステル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエレタン系樹
脂、アミノアルキッド樹脂等が挙げられ、これらの樹脂
の一種または二種以上からなる組成物から離型性剥離層
を構成することができる。
【0064】また、離型性材料としては、ワックス類、
シリコーンワックス、シリコーンオイル、シリコーン系
樹脂、メラミン樹脂、フッ素系樹脂等の離型性を有する
樹脂、タルク、シリカの微粒子、界面活性剤や金属セッ
ケン等の滑剤等が使用できる。
【0065】離型性剥離層は、離型性を有する樹脂から
構成することもできる。この場合、シリコーン系樹脂、
メラミン樹脂、フッ素系樹脂等が使用でき、アクリル系
樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂分子中
にポリシロキサンセグメント、フッ化炭素セグメント等
の離型性セグメントがグラフトしたグラフトポリマーを
使用してもよく、上記の樹脂の一種または二種以上から
なる組成物から構成することもできる。離型性剥離層に
は、上記の材料のほかに、スチルベンゼン系、ピラゾリ
ン系等の蛍光像増白効果のある従来公知の蛍光増白剤を
添加してもよい。
【0066】凝集破壊性剥離層は、白色層転写部23が
受容層18上に転写される際に、剥離層15の厚さ方向
の中間付近でいわゆる凝集破壊を起こして、その一部が
基材フィルム12から剥がれずに残り、他の一部が印画
物24上に転写される。凝集破壊性剥離層が剥離してレ
ンチキュラーレンズシート1上に移行すると、印画物2
4の最表面には凝集破壊面の凹凸形状が形成される。印
画物24の最表面に形成された凹凸は、例えば、バック
ライトによる透過光で観賞する場合には、照射された光
を拡散し、反射させる。このことは、白色層16の光拡
散性を補充し、良好な光拡散性と光透過性を併有する見
栄えのよい印画物24を形成することができる。
【0067】凝集破壊性剥離層を形成するための材料
は、バインダー樹脂と、必要に応じて添加される離型性
材料とが使用される。バインダー樹脂としては、熱可塑
性樹脂であるポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル
酸エチルもしくはポリアクリル酸ブチル等のアクリル系
樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルアルコールもしくはポリビニルブチラー
ル等のビニル系樹脂、エチルセルロース、ニトロセルロ
ースもしくは酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポ
リエステル樹脂またはポリウレタン樹脂等の一種または
二種以上の樹脂を使用することができる。これらのバイ
ンダー樹脂は、熱転写時に基材シート2との融着を防ぐ
ため、Tgまたは軟化点が100℃以上の樹脂を含むこ
とが好ましい。また、適切な離型性材料と組み合わせる
ことにより、Tgまたは軟化点が100℃未満の樹脂で
も用いることができる。
【0068】離型性材料としては、ワックス類、タルク
もしくはシリカ等の無機微粒子または有機微粒子を使用
できる。離型性材料は、バインダー樹脂量に対して0.
1〜200重量%添加することが好ましく、更に好まし
くは10〜100重量%である。
【0069】凝集破壊性剥離層に離型性材料を使用しな
い場合は、上記バインダー樹脂のうち、樹脂同志の相溶
性が低い二種類以上を使用することによって、剥離層1
5を形成するバインダー樹脂同士の界面で剥離させるこ
とができる。
【0070】剥離層15に白色顔料を含有させることに
よって、印画物24の白色隠蔽性を向上させることもで
きる。例えば、白色隠蔽性が不十分な場合、白色層16
だけでなく剥離層15にも白色顔料を含有させて、白色
層16と剥離層15とで全光線透過率を60%以下にし
て十分な白色隠蔽性を有する印画物24を得ることがで
きる。
【0071】また、白色層16に接着性を付与したい場
合や接着性を向上させたい場合には、白色層16に接着
性のバインダー樹脂を含有させることができるが、この
場合、おのずと白色顔料の割合が低下し、白色隠蔽性が
不足してくる場合がある。このような白色層16の白色
隠蔽性を補うため、剥離層15に白色顔料を含有させ
て、十分な白色隠蔽性を有する印画物24を得ることも
できる。
【0072】剥離層15に含有させる白色顔料として
は、上述と同様に、酸化チタンまたは酸化亜鉛等を使用
することができる。白色顔料の含有量は、白色層16の
白色隠蔽性との関係で設定されるため、一概にその範囲
を規定することはできないが、剥離層中に白色顔料を添
加する場合、剥離層15を構成するバインダー樹脂量に
対して、通常100〜500重量%、好ましくは上限を
300重量%程度、下限を200重量%程度添加する。
【0073】以上のような離型性または凝集破壊性の剥
離層15には、上記の材料の他に、耐候性能を向上させ
るための紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光贈白剤(スチ
ルベンゼン系、ピラゾリン系等)等を加えてもよい。
【0074】剥離層15は、上述した染料層14と同様
な方法で形成することができ、その厚さは、塗布乾燥後
で0.1〜5.0μmが好ましい。
【0075】最後に、受容層転写部21について説明す
る。受容層転写部21は、レンチキュラーレンズシート
1が染着性の乏しい場合に、熱転写シート4上に色材転
写部22および白色層転写部23と共に設けられ、レン
チキュラーレンズシート1に転写されることによって疑
似画像の形成を容易にさせるとともに、優れた画像を形
成させることができる。受容層転写部21は、基材フィ
ルム12上に、離型層17、受容層18、接着層19の
順に積層されて設けられている。なお、レンチキュラー
レンズシート1が、昇華性染料に対して染着性に優れて
いる場合には、基材フィルム12上に受容層転写部21
を設けなくてもよい。
【0076】(受容層)本発明の熱転写シート4に用い
られる受容層18は、染料層14が熱溶融性インキの場
合には通常必要とされないが、昇華性染料の場合にはレ
ンチキュラーレンズシート1の染着性が悪いことがよく
あり、通常受容層18が必要で、離型層7上に形成して
設けることができる。
【0077】受容層18を形成するための材料として
は、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩
化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポ
リマー、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル系共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリア
クリルエステル等のビニルポリマー、ポリスチレン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、エチレンもしくはプロピレン等
のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体系樹
脂、アイオノマーもしくはセルロースジアスターゼ等の
セルロース系樹脂、ポリカーボネイト等が挙げられ、特
に、塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂また
はポリエステル樹脂が好ましい。
【0078】これらの中から選択された単独または複数
の材料、および必要に応じて従来公知の各種添加剤等
を、適当な溶剤により、溶解または分散させて受容層用
塗工液を調製し、これを離型層17上にグラビア印刷
法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバー
スコーティング法等の手段により塗布、乾燥して形成す
ることができる。その厚さは、乾燥状態で1〜10μm
程度である。
【0079】添加剤としては、ビニル変性シリコーンま
たはアミノ変性シリコーンもしくはエポキシ変性シリコ
ーン等の反応硬化型シリコーンを、離型剤として添加す
るのが好ましい。これらの離型剤は、受容層18をレン
チキュラーレンズシート1に転写する際に、受容層18
が離型層17との境界面から剥がれ易くするため、およ
び、受容層18に疑似画像を転写する際に、受容層18
と染料層14とが加熱デバイス6の熱で融着しないよう
にするため好ましく用いられ、その添加量は、受容層の
樹脂量に対して0.5〜10重量%が好ましい。
【0080】また、受容層18の印画感度をよくするた
めに、フタル酸エステル、リン酸エステルまたはポリエ
ステル型可塑剤等、塩化ビニル樹脂用の可塑剤として一
般的に用いられている低分子量から高分子量の可塑剤を
添加することもできる。その添加量は樹脂量に対して
0.5〜30重量%が好ましい。
【0081】(離型層)熱転写シート4に用いられる離
型層17は、基材フィルム12と受容層18との中間に
設けられ、上記受容層18を離型層17との境界面から
容易に剥離させるために設けられる。
【0082】離型層17を形成するための好ましい材料
としては、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール(P
VA)樹脂またはウレタン樹脂が挙げられ、この中から
少なくとも一つ選択されて使用される。
【0083】離型層17は、上記樹脂を適当な溶剤によ
り、溶解または分散させて離型層用塗工液を調製し、こ
れを基材フィルム12上にグラビア印刷法、スクリーン
印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング
法等の手段により塗布、乾燥して形成することができ
る。その塗工量は、乾燥後の塗工重量として、通常0.
05〜2g/m2 である。
【0084】(接着層)熱転写シート4に用いられる接
着層19は、受容層18をレンチキュラーレンズシート
1に転写形成した際の接着性を向上させるために設けら
れる。接着層19の構成材料としては、ポリアクリル酸
エステル、アクリル系共重合体等が挙げられ、必要に応
じて、補強剤、可塑剤、充填剤等を添加することができ
る。
【0085】接着層19は、上記材料または補強剤等を
適当な溶剤により、溶解または分散させ接着層用塗工液
を調製し、これを受容層18上に従来公知の方法で塗
布、乾燥して形成することができる。その塗工量は、乾
燥後の塗工重量として、通常0.5〜5g/m2 であ
る。
【0086】(検知マーク)検知マークは、例えばプリ
ンター内において、レンチキュラーレンズシート1上の
指定された位置に受容層転写部21を転写するため、転
写された後の受容層18上に各色の昇華性染料を位置ズ
レおよび色ズレなく転写するため、および、形成された
疑似画像上の指定された位置に白色層転写部23を転写
するための位置決め用のマークとして設けることができ
る。
【0087】検知マークは、光学的に認識可能であれば
どのような形状でもよい。例えば、丸形状、四角形状、
ライン形状等の印刷マークまたは貫通穴等の従来公知の
検知マークを設けることができる。印刷による検知マー
クは、熱転写シート4の基材フィルム12の何れか一方
の面の一部または複数箇所に、従来公知の印刷方法等に
よって設けることができる。印刷によって検知マークを
設ける場合、使用されるインキとしては、従来から使用
されている材料を使用することができ、特に限定されな
い。
【0088】以上のように、本発明に使用される熱転写
シート4により、一連の転写動作で必要な全ての層およ
び疑似画像を転写することができるため、効率的に印画
物24を形成することができる。さらに、層の数を減ら
した低コストな熱転写シート4で、従来以上の白色隠蔽
性等を有する高品質な印画物24を転写形成することが
できる。
【0089】この熱転写シート4を使用したレンチキュ
ラーレンズシート印画物24の製造方法により、疑似画
像を精度よく簡便に設けることができる。
【0090】
【実施例】以下に本発明のレンチキュラーレンズシート
印画物24およびその製造方法について具体的に説明す
る。
【0091】先ず、レンチキュラーレンズシート1に疑
似画像を形成するために使用する熱転写シート4におい
て、その熱転写シート4の各層の形成に用いられる各塗
工液を、下記の組成に調製した。
【0092】 耐熱層用塗工液; ポリビニルブチラール樹脂:エスレックBX−1 (積水化学工業株式会社製) 3.6重量部 ポリイソシアネート:バーノックD750 (大日本インキ化学工業株式会社製)8.6重量部 リン酸エステル系界面活性剤:プライサーフA208S (第一製薬工業製薬株式会社製) 2.8重量部 タルク:ミクロエースP−3 (日本タルク工業株式会社製) 0.7重量部 メチルエチルケトン 32.0重量部 トルエン 32.0重量部 染料層用塗工液; (イエローインキ) 分散染料:ホロンブリリアントイエロー−S−6GL 5.5重量部 バインダー樹脂:ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5 (積水化学工業株式会社製) 4.5重量部 ポリエチレンワックス 0.1重量部 メチルエチルケトン 45.0重量部 トルエン 45.0重量部 (マゼンタインキ)分散染料として、MSレッドを1.
5重量部およびマクロレックスレッドバイオレットRを
2.0重量部とし、他は上記イエローインキと同様であ
る。
【0093】(シアンインキ)分散染料として、カヤセ
ットブルー714を4.5重量部とし、他は上記のイエ
ローインキと同様である。
【0094】 剥離層用塗工液No.1; アクリル樹脂:LP−45M(総研化学株式会社製) 16重量部 ポリエチレンワックス(平均粒径:約1.1μm) 8重量部 トルエン 76重量部 剥離層用塗工液No.2; アクリル樹脂:LP−45M(総研化学株式会社製) 10重量部 酸化チタン(アナターゼ型):TCA888 (トーケムプロダクツ株式会社製) 6重量部 ポリエチレンワックス(平均粒径:約1.1μm) 8重量部 トルエン 76重量部 白色層用塗工液No.1; 変性アクリル樹脂:アクリディックBZ−1160 (大日本インキ株式会社製) 20重量部 酸化チタン(アナターゼ型):TCA888 (トーケムプロダクツ株式会社製) 40重量部 蛍光増白剤:Uvitex OB (チバ・ガイキー社製) 0.3重量部 トルエン/イソプロピルアルコール(重量比1/1) 40重量部 白色層用塗工液No.2; 変性アクリル樹脂:アクリディックBZ−1160 (大日本インキ株式会社製) 40重量部 酸化チタン(アナターゼ型):TCA888 (トーケムプロダクツ株式会社製) 20重量部 蛍光増白剤:Uvitex OB (チバ・ガイキー社製) 0.3重量部 トルエン/イソプロピルアルコール(重量比1/1) 40重量部 白色層用塗工液No.3; 変性アクリル樹脂:アクリディックBZ−1160 (大日本インキ株式会社製) 5重量部 酸化チタン(アナターゼ型):TCA888 (トーケムプロダクツ株式会社製) 55重量部 蛍光増白剤:Uvitex OB (チバ・ガイキー社製) 0.3重量部 トルエン/イソプロピルアルコール(重量比1/1) 40重量部 離型層用塗工液; ポリウレタン樹脂:クリスボン9004 (大日本インキ化学工業株式会社製)100重量部 ポリビニルアセタール樹脂:KS−5 (積水化学工業株式会社製) 30重量部 ジメチルホルムアミド/メチルエチルケトン(重量比1/1) 300重量部 受容層用塗工液No.1; 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂:デンカラック1000A (電気化学工業株式会社製) 100重量部 エポキシ変性シリコーン:KF−393 (信越化学工業株式会社製) 3重量部 アミノ変性シリコーン:KF−343 (信越化学工業株式会社製) 3重量部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400重量部 受容層用塗工液No.2; アクリル−スチレン共重合体樹脂:セビアン (電気化学工業株式会社製) 100重量部 エポキシ変性シリコーン:KF−393 (信越化学工業株式会社製) 3重量部 アミノ変性シリコーン:KF−343 (信越化学工業株式会社製) 3重量部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400重量部 接着層用塗工液; 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂:1000ALK (電気化学工業株式会社製) 50重量部 反応性紫外線吸収剤を反応結合した共重合体樹脂:UVA−635L (BASFジャパン社製) 50重量部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 400重量部 (実施例1)基材フィルム12として、一方の面に易接
着処理された厚さ6μmのPET(ポリエチレンテレフ
タレート)フィルムを使用した。基材フィルム12の他
方の面に、上記組成の耐熱層用塗工液をグラビア印刷機
により塗工、乾燥して、厚さ1μmの耐熱層13を形成
し、さらに60℃で5日間、オーブン中で熟成して硬化
処理を行った。
【0095】次いで、基材フィルム12の易接着処理さ
れた面20に、上記組成のイエロー、マゼンタおよびシ
アンの各染料層用塗工液をグラビア印刷機により面順次
に塗工、乾燥して、厚さ1μmの染料層14を形成し
た。
【0096】さらに、染料層14と面順次に、上記組成
の剥離層用塗工液No.1をグラビア印刷機により塗
工、乾燥して、厚さ0.6μmの剥離層15を形成し、
その剥離層15上に、上記組成の白色層用塗工液No.
1をグラビア印刷機により塗工、乾燥して、厚さ2.0
μmの白色層16を形成し、熱転写シート4を作製し
た。
【0097】得られた熱転写シート4を用い、PVC
(塩化ビニル)製レンチキュラーレンズシート1上に、
疑似画像および白色層16を転写形成した。先ず、PV
C製レンチキュラーシート1上に、熱転写シート4を接
触するように重ね、線密度300dpiのサーマルヘッ
ドを搭載した256階調制御が可能なプリンターを使用
し、熱転写シート4上に設けられたイエロー、マゼン
タ、シアンの各色の染料層14からPVC製レンチキュ
ラーシート1上に染料を移行させ、疑似カラー画像を転
写形成した。続いて、疑似画像上に白色層16を転写形
成し、レンチキュラーレンズシート印画物24を作製し
た。
【0098】(実施例2)実施例1で作製した熱転写シ
ート4上に、受容層転写部21を図2に示す位置に形成
した。受容層転写部21の形成は、先ず、実施例1の熱
転写シート4の染料層14等と面順次に、上記組成の離
型層用塗工液をグラビア印刷機により、乾燥後の塗工量
が0.3g/m2 となるように塗工、乾燥し、離型層1
7を形成した。次いで、離型層17上に上記組成の受容
層用塗工液No.1をグラビア印刷機により塗工、乾燥
して、厚さ2μmの受容層18を形成した。さらに、受
容層18上に上記組成の接着層用塗工液をグラビア印刷
機により、乾燥後の塗工量が1g/m2 となるように塗
工、乾燥し、接着層19を形成した。こうして、図2に
示すような、受容層転写部21を備えた熱転写シート4
を作製した。
【0099】得られた熱転写シート4を用い、予め受容
層が設けられていないAS製およびABS製レンチキュ
ラーレンズシート上に、実施例1と同様なプリンターを
使用して熱転写した。熱転写シート4から各レンチキュ
ラーレンズシート1上に、先ず、受容層18が接着層1
9を介して接着性よく転写され、次いで、イエロー、マ
ゼンタおよびシアンの各色の染料層14から受容層18
に、疑似カラー画像を転写形成した。続いて、疑似画像
を伴う受容層18上に接着性を有する白色層16と剥離
層15とが転写形成し、レンチキュラーレンズシート印
画物24を作製した。
【0100】(実施例3)受容層用塗工液No.1に代
えて、受容層用塗工液No.2を使用して、実施例2と
同様な手順で熱転写シート4を作製した。
【0101】得られた熱転写シート4を用い、実施例2
と同様な手順でレンチキュラーレンズシート印画物24
を作製した。
【0102】(実施例4)剥離層用塗工液No.1に代
えて、剥離層用塗工液No.2を使用して、実施例2と
同様な手順で熱転写シート4を作製した。
【0103】得られた熱転写シート4を用い、実施例2
と同様な手順でレンチキュラーレンズシート印画物24
を作製した。
【0104】(比較例1)白色層用塗工液No.1に代
えて、白色層用塗工液No.2を使用して、実施例1と
同様な手順で熱転写シート4を作製した。
【0105】得られた熱転写シート4を用いて、受容層
が設けられていないPVC製レンチキュラーレンズシー
ト上に、直接、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色
の染料を転写し、疑似カラー画像が形成されたPVC製
レンチキュラーレンズシートを作製した。
【0106】(比較例2)白色層用塗工液No.1に代
えて、白色層用塗工液No.3を使用して、実施例1と
同様な手順で熱転写シート1を作製した。
【0107】白色層用塗工液No.3を塗布、乾燥して
白色層16を形成したが箔持ちが悪く、得られた熱転写
シート4をプリンターに装着した際、白色層16が剥が
れてプリンター内に散乱した。
【0108】(転写性、画像品質および全光線透過率の
評価結果)各実施例および比較例で作製したレンチキュ
ラーレンズシート印画物24について、転写形成された
各層の転写性および視認される画像の品質について、目
視にて評価した。また、レンチキュラーレンズシート1
の全光線透過率についても評価した。その結果を表1に
示す。
【0109】
【表1】 実施例1においては、PVC製レンチキュラーレンズシ
ート1上に、予め染料の染着性に優れた受容層が設けら
れているため、染料層14、白色層16および剥離層1
5を容易に転写することができ、得られた画像の品質も
優れていた。また、全光線透過率も50%で、優れた白
色隠蔽性を示した。
【0110】実施例2〜実施例4においては、熱転写シ
ート4に設けられた受容層18をレンチキュラーレンズ
シート1に転写した後に、染料層14、白色層16およ
び剥離層15を転写形成するので、その転写性、画像と
も優れていた。また、全光線透過率も45%〜50%の
範囲を示し、白色隠蔽性に優れていた。
【0111】しかし、比較例1においては、被転写体で
あるPVC製レンチキュラレンズシートの染着性が、予
め受容層を設けたものと比較してやや劣るため、ぼけた
画像になった。また、比較例2においては、白色層16
の品質が悪く転写することができなかった。
【0112】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、一
体型熱転写シートに設けられた各転写層を、レンチキュ
ラーレンズシート上に一連の転写動作で順次転写形成す
ることによって、簡便に、しかも、色ズレおよび位置ズ
レのない疑似画像を形成することができる。このため、
小型プリンター等によって、容易にレンチキュラーレン
ズシート印画物を作製することができる。
【0113】また、全光線透過率が60%以下の白色層
を転写することにより、印字濃度が高く見栄えの良い画
像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンチキュラーレンズシート印画物の
製造方法の一例を示す模式図である。
【図2】本発明のレンチキュラーレンズシート印画物の
製造方法に使用される一体型熱転写シートの構成の一例
を示す模式図である。
【図3】本発明のレンチキュラーレンズシート印画物の
一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 レンチキュラーレンズシート 2 レンチキュラーレンズ 3 背面 4 一体型熱転写シート 5 巻き取りロール 6 加熱デバイス 7 平面プラテン 12 基材フィルム 13 耐熱層 14 染料層 15 剥離層 16 白色層 17 離型層 18 受容層 19 接着層 20 易接着処理面 21 受容層転写部 22 色材転写部 23 白色層転写部 24 レンチキュラーレンズシート印画物

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの同一平面状に、少なくと
    も色材転写部と白色層転写部とを面順次に設けた一体型
    熱転写シートを準備し、 該熱転写シートの色材転写部からレンチキュラーレンズ
    シートの背面側に加熱デバイスを用いて色材を熱移行さ
    せて、該レンチキュラーレンズシートを通して見たとき
    に二以上の画像を視認できる擬似画像を形成し、 その後すぐに連続して、同じ加熱デバイスを用いて該熱
    転写シートの白色層転写部から擬似画像の上に白色層を
    熱転写することを特徴とするレンチキュラーレンズシー
    ト印画物の製造方法。
  2. 【請求項2】 基材フィルムの同一平面状に、少なくと
    も受容層転写部と色材転写部と白色層転写部とを面順次
    に設けた一体型熱転写シートを用い、 該熱転写シートの受容層転写部から前記レンチキュラー
    レンズシートの背面側に加熱デバイスを用いて受容層を
    熱転写し、 その後すぐに連続して、同じ加熱デバイスを用いて該受
    容層上に前記擬似画像と前記白色層を形成することを特
    徴とする請求項1に記載のレンチキュラーレンズシート
    印画物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記白色層は、全光線透過率が60%以
    下の白色隠蔽層であることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のレンチキュラーレンズシート印画物の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記白色層は、全光線透過率が50%以
    下の白色隠蔽層であることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のレンチキュラーレンズシート印画物の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記白色層転写部は、剥離層と白色層と
    がこの順に基材フィルム上に積層されてなることを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載のレンチキュラー
    レンズシート印画物の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記剥離層と前記白色層とがこの順に基
    材フィルム上に積層されてなる層は、全光線透過率が6
    0%以下の白色隠蔽層であることを特徴とする請求項5
    に記載のレンチキュラーレンズシート印画物の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記受容層転写部は、離型層と受容層と
    接着層とがこの順に基材フィルム上に積層されてなるも
    のであることを特徴とする請求項1に記載のレンチキュ
    ラーレンズシート印画物の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記色材転写部が昇華性染料層であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のレンチキュラーレンズ
    シート印画物の製造方法。
  9. 【請求項9】 レンチキュラーレンズシートの背面側
    に、該レンチキュラーレンズシートを通して見たときに
    2以上の画像を視認できる擬似画像と、該擬似画像を該
    レンチキュラーレンズシートの背面側から被覆する白色
    層とが形成されており、該擬似画像と該白色層はいずれ
    も熱転写法により該レンチキュラーレンズシートの背面
    側に形成されたものであることを特徴とするレンチキュ
    ラーレンズシート印画物。
  10. 【請求項10】 レンチキュラーレンズシートの背面側
    に、該レンチキュラーレンズシートを通して見たときに
    2以上の画像を視認できる擬似画像を有する受容層と、
    該擬似画像を該レンチキュラーレンズシートの背面側か
    ら被覆する白色層とが形成されており、該受容層と該擬
    似画像と該白色層はいずれも熱転写法により該レンチキ
    ュラーレンズシートの背面側に形成されたものであるこ
    とを特徴とする請求項9に記載のレンチキュラーレンズ
    シート印画物。
  11. 【請求項11】 前記白色層は、全光線透過率が60%
    以下の白色隠蔽層であることを特徴とする請求項9また
    は請求項10に記載のレンチキュラーレンズシート印画
    物。
  12. 【請求項12】 前記白色層は、全光線透過率が50%
    以下の白色隠蔽層であることを特徴とする請求項9また
    は請求項10に記載のレンチキュラーレンズシート印画
    物。
  13. 【請求項13】 前記擬似画像が昇華性染料の熱移行に
    より形成されたものであることを特徴とする請求項9記
    載のレンチキュラーレンズシート印画物。
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