JPH11143013A - ハロゲン化銀写真材料の作製方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真材料の作製方法

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JPH11143013A
JPH11143013A JP25995098A JP25995098A JPH11143013A JP H11143013 A JPH11143013 A JP H11143013A JP 25995098 A JP25995098 A JP 25995098A JP 25995098 A JP25995098 A JP 25995098A JP H11143013 A JPH11143013 A JP H11143013A
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JP25995098A
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Elio Cavallo
エリオ・カヴァロ
Alain Dominique Sismondi
アラン・シモンディ・ドミニク
Giuseppe Loviglio
ジュゼッペ・ロヴィリオ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体の調製中に生成する金属製不純物によ
る斑点欠陥形成を防止するためにアリール化合物を使用
するハロゲン化銀写真材料の作製方法の提供。 【解決手段】 (a)ハロゲン化銀エマルションを調製す
る工程、(b)該ハロゲン化銀エマルションを化学増感ま
たは光学的増感する工程、および(c)ハロゲン化銀エマ
ルションを支持体に塗布する工程を含むハロゲン化銀写
真材料の作製方法であって、前記工程(c)の前に、少な
くとも2つの水酸基と、スルホン酸基、水酸基、カルボ
キシル基またはヒドロキシメチル基で表される別の置換
基少なくとも1つとを有するアリール化合物を銀1モル
につき0.03モル未満の量で前記ハロゲン化銀エマルショ
ンに添加する工程を含むハロゲン化銀写真材料の作製方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
材料の作製方法に関する。特に、本発明は、金属製不純
物による斑点欠陥の形成を防止するために、ハロゲン化
銀エマルションの調製方法においてアリール誘導体を使
用することに関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀エマルションは、通常、ハ
ロゲン化銀(臭化銀、ヨウ化銀、塩化銀、またはそれら
の混合物)を親水性コロイド(通常、ゼラチン)の存在
下で沈殿させることによって調製される。その後、ハロ
ゲン化銀エマルションは、その感光性を高めるための増
感工程に付される。増感方法には主に、スペクトル増感
と化学増感の2つの方法がある。スペクトル増感は、ハ
ロゲン化銀粒子の表面上に吸収されてエマルションを画
像形成用放射線または蛍燐光体が放出する放射線(通
常、可視光または赤外線)に感光し得るスペクトル増感
染料の添加を包含する。化学増感は、規定された感度お
よびコントラストの値を得るために様々な化学物質の添
加を伴う。ハロゲン化銀写真エマルションを化学増感す
るための常法としては、硫黄増感、貴金属増感、および
還元増感が挙げられる。硫黄−貴金属増感、還元−貴金
属増感等のような、上記増感方法の組み合わせも、当業
者には周知である。
【0003】化学増感を高めるための具体的な方法は、
多数の特許公報および特許出願ならびに刊行物に開示さ
れている。例えば、リサーチ・ディスクロージャー、1
994年9月、第36544号、第IV章、510〜511ページを
参照すれば、上記方法それぞれについての幅広い例示が
得られる。
【0004】増感工程の後、ハロゲン化銀エマルション
をコーティング助剤と共に支持体上に塗布する。有用な
コーティング助剤の広範な説明は、例えば、リサーチ・
ディスクロージャー、1996年9月、第38597号、
「フォトグラフィク・シルバー・ハライド・エマルショ
ンズ、プリパレーションズ、アデンダ、システムズ・ア
ンド・プロセッシング(Photographic Silver Halide E
mulsions, Preparations, Addenda, Systems and Proce
ssing)」、第IX項に記載されている。
【0005】ハロゲン化銀要素の調製では、前記要素が
金属不純物を含まないように注意する必要がある。しか
しながら、金属不純物は、例えば、前記製造中に、装置
等から金属粒子として生成することがある。また、金属
不純物は、支持体の調製から最終コーティングまでのい
ずれの工程においても発生し得る。銅またはニッケルの
ような異なる金属が最終材料中に存在することもある
が、主な金属不純物は鉄微粒子である。鉄(III)のよ
うな鉄イオンの存在は、ハロゲン化銀の感度を抑制し
て、現像されたフィルム上に白い斑点として見える低密
度ハローを生成することがある。金属イオン微粒子また
は鉄(II)のような鉄イオンの存在は、酸化によって、
1個または2個の電子を放出することがある。それは、
現像されたフィルム上に黒い斑点として見える増感され
たハローを生成する。白いまたは黒い点斑点は反対語で
あって、単に、斑点が、現像されたフィルムの不純物を
有しない周囲領域よりも白くまたは黒く見えることを意
味する。現像された画像における白い斑点および/また
は黒い斑点は、画質を低下させ、多数の写真用フィル
ム、特に医療診断を妨げるX線利用では使用できなくさ
せる。上記欠陥を制御または排除するために当該分野に
おいて使用されるある解決策は、金属イオン封鎖剤やキ
レート化剤を添加することである。前記化学物質は、一
般に金属と強い錯体を形成するため、金属を感光性要素
から除去でき、結果として斑点形成を防止する。
【0006】いくつかの異なる種類の錯化剤が、以下の
ように、先行技術に記載されている。米国特許第3,344
3,951号公報には、金属粒子によって生じる欠陥形成を
防ぐための、写真要素中でのリン酸エステルの使用が開
示されている。米国特許第4,340,665号公報には、写真
要素の鉄不純物によって生じる欠陥形成を防ぐための、
ホスフェートとアミン系錯化剤の使用が開示されてい
る。米国特許第3,925,086号公報には、写真用ハロゲン
化銀中または現像浴中で、欠陥防止剤としてのアゾトリ
アゾールとアゾテトラゾールの使用が開示されている。
米国特許第3,330,312号公報には、金属粒子からの斑点
形成を低減する写真用要素中でのスルホサリチル酸の使
用が開示されている。欧州特許第733,940号公報には、
擬似金属粒子不純物からの斑点形成を低減するための、
写真用要素中でのホスフェートとスルホサリチル酸の両
者の使用が開示されている。ドイツ特許第1,350,303号
公報には、金属または金属酸化物不純物による斑点形成
のし易さを低減するためのチエニルまたはフリル化合物
の使用が開示されている。ドイツ特許第1,350,302号公
報には、金属または金属酸化物不純物による斑点形成の
し易さを押さえるためのアルドオキシム化合物の使用が
開示されている。米国特許第4,340,665号公報には、金
属粒子不純物を減量するための、ハロゲン化銀写真要素
中でのホスフェートとヒドロキシエチレンジアミントリ
アセテートの使用が開示されている。
【0007】上記方法は、実質的には斑点を低減する
が、普通、感度特性の低下が観られる。従って、材料に
は、感度特性を低下させずに、金属製不純物による斑点
欠陥を低減するという要求がある。ヒドロキシ置換され
たアリール化合物はハロゲン化銀エマルションを誘導す
るが、エマルション中の物質の機能は、金属不純物に関
わり無く、様々な目的に関連している。
【0008】米国特許第5,028,520号公報には、表面光
沢を低減するために、平板状ハロゲン化銀エマルション
上にヒドロキノンスルホン酸カリウム塩を銀1モルにつ
き、0.03〜0.5モルの量で使用することが開示されてい
る。前記化合物を銀1モルにつき0.03モル未満の量で使
用した場合は効果が得られないことも開示されている。
特開昭54-40729号公報、同56-1936号公報および同62-21
143号公報には、グラフィックアート用フィルムにおけ
る感圧特性を低減するための、立方晶ハロゲン化銀エマ
ルション上でのポリヒドロキシベンゼンの使用が開示さ
れている。欧州特許第452772号公報、同第476521号公
報、同第482599号公報および同第488029号公報には、ハ
ロゲン化銀粒子の吸収をより多くさせて最終フィルムの
感圧特性を低減する官能基を有するポリヒドロキシベン
ゼン誘導体の使用が開示されている。欧州特許第339870
号公報には、増感する量のポリアルキレングリコール化
合物と曇りを低減する量のアリールヒドロキシ化合物を
反応的に会合させて有するハロゲン化銀写真用エマルシ
ョンが開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、金属
製不純物による斑点欠陥形成を防止できるハロゲン化銀
エマルションを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)ハロゲン
化銀エマルションを調製する工程、(b)該ハロゲン化銀
エマルションを化学増感または光学的増感する工程、
(c) 少なくとも2つの水酸基と、スルホン酸基、水酸
基、カルボキシル基またはヒドロキシメチル基で表され
る別の置換基少なくとも1つとを有するアリール化合物
を銀1モルにつき0.03モル未満の量で前記ハロゲン化銀
エマルションに添加する工程、および(d)ハロゲン化銀
エマルションを支持体に塗布する工程を含むハロゲン化
銀写真材料の作製方法を提供する。前記アリール化合物
の添加は、ハロゲン化銀平板状粒子を含むハロゲン化銀
写真用エマルションにおいて、金属製不純物による斑点
欠陥を低減または排除する。
【0011】前記アリール化合物は、以下の式で表され
る。
【化3】 (式中、R1〜R4はそれぞれ、水素原子、スルホン酸
基、水酸基、カルボキシル基およびヒドロキシメチル基
から成る群より選ばれるが、R1〜R4のうち少なくとも
1つは水素原子ではない。)
【0012】本発明のもう一つの態様において、ハロゲ
ン化銀写真材料は、少なくとも1つのハロゲン化銀エマ
ルション層で被覆された支持体を含むものであり、前記
ハロゲン化銀エマルション層は、少なくとも2つの水酸
基と、スルホン酸基、水酸基、カルボキシル基またはヒ
ドロキシメチル基で表される別の置換基少なくとも1つ
とを有するアリール化合物を銀1モルにつき0.03モル未
満の量で含有する。
【0013】
【発明の実施の形態】ハロゲン化銀写真要素の作製方法
には、通常、以下の工程が含まれる:(a)エマルション
作製工程、(b)化学的および光学的増感工程、(c)特定
のアリール化合物を前記ハロゲン化銀エマルションに添
加する工程、および(d) 前記ハロゲン化銀エマルショ
ンの塗布工程。
【0014】工程(a):ハロゲン化銀エマルションの調
製 前記ハロゲン化銀エマルション調製工程(a)は、一般
に、(i)ハロゲン化銀粒子種が形成される核形成工程、
(ii)粒子種が最終寸法を達成する1つ以上の成長工程、
および(iii)溶解性塩を全て最終エマルションから除去
する洗浄工程を包含する。さらに、核生成工程(i)と成
長工程(ii)の間および/または成長工程(ii)と洗浄工程
(iii)の間で熟成工程を行ってもよい。
【0015】ハロゲン化銀エマルションは、シングルジ
ェット法、ダブルジェット法またはそれら方法の組み合
わせを用いて調製でき、例えば、アンモニア法、中和法
または酸性法を用いて熟成できる。粒子成長を制御する
のに調整され得るパラメータとしては、pH、pAg、
温度、反応容器の形状および寸法並びに反応法(例え
ば、加速もしくは一定の流速沈殿、断続沈殿、沈殿中の
限外濾過、逆混合法、およびそれらの組み合わせ)が挙
げられる。ハロゲン化銀溶媒(例えば、アンモニア、チ
オエーテル、チオウレア等)を所望により、粒子寸法、
粒子構造、粒子寸法分布および粒子成長速度を制御する
ために使用してもよい。以下の文献には、有用な概論が
記載されている:TrivelliおよびSmith著、ザ・フォト
グラフィック・ジャーナル、第LXXIX巻、1939年5
月、330〜338ページ;T. H. James著、ザ・セオリー・
オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス、第4版、第
3章;P. Glafkides著、ヘミー・エ・フィジーク・フォ
トグラフィーク、Paul Montel(1967年);G. F. D
uffin著、フォトグラフィック・エマルション・ケミス
トリー、The Focal Press(1966年);V. L. Zelik
man著、メイキング・アンド・コーティング・フォトグ
ラフィック・エマルションズ、The Focal Press(19
66年);米国特許第2,222,264号公報;同第2,592,250
号公報;同第3,650,757号公報;同第3,917,485号公報;
同第3,790,387号公報;同第3,716,276号公報;および同
第3,979,213号公報;並びにリサーチ・ディスクロージ
ャー、1994年9月、第36544号、「フォトグラフィ
ック・シルバー・ハライド・エマルションズ、プリパレ
ーションズ、アデンダ、システムズ・アンド・プロセッ
シング」。
【0016】ハロゲン化銀エマルションの調製におい
て、通常使用されているハロゲン化銀粒子のハロゲン組
成が使用できる。常用されるハロゲン化銀としては、塩
化銀、臭化銀、ヨウ化銀、ヨウ化塩化銀、ヨウ化臭化
銀、ヨウ化臭化塩化銀等が挙げられる。中でも、臭化銀
およびヨウ化臭化銀は、ヨウ化銀0から10モル%、好ま
しくは0.2〜5モル%、特に0.5〜1.5モル%を含有するヨ
ウ化臭化銀組成物を含む好ましいハロゲン化銀組成物で
ある。個々の粒子のハロゲン組成は、均質でも不均質で
もよい。
【0017】ハロゲン化銀エマルションのためのバイン
ダーとしては、ゼラチンが好ましいが、デキストラン、
セルロース誘導体(例えば、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース)、コラーゲン誘導
体、コロイド状アルブミンまたはカゼイン、多糖類、合
成親水性ポリマー(例えば、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピラゾール)等のような他の親水性コロイドも単独でま
たは組み合わせて使用できる。高脱イオン化ゼラチン、
アセチル化ゼラチンおよびフタレート化ゼラチンのよう
なゼラチン誘導体も使用できる。親水性コロイドを、合
成ポリマーバインダーや、アクリルアミドおよびメタク
リルアミドポリマー、アルキルおよびスルホアルキルア
クリレートおよびメタクリレートのポリマー、ポリビニ
ルアルコールおよびその誘導体、ポリビニルラクタム、
ポリアミド、ポリアミン、ポリビニルアセテート等のよ
うなペプタイザーと組み合わせて使用することも周知で
ある。
【0018】上記ハロゲン化銀エマルションの粒子は、
粗くても微細であってもよく、また、ハロゲン化銀エマ
ルションの粒子寸法分布は、狭くても広くてもよい。ハ
ロゲン化銀粒子は、立方体、八面体および14面体のよ
うな整った結晶構造または球状もしくは不規則な結晶構
造を有する規則的な粒子、双晶面のような結晶欠陥を有
する規則的な粒子や平板状の規則的な粒子、あるいはそ
れらの組み合わせであってもよい。さらに、ハロゲン化
銀の粒子構造は、その内部から外部までが均一であって
も、多層状であってもよい。単純な態様において、粒子
は、コアとシェルを含んでいてよく、コアおよびシェル
は、異なるハロゲン化物組成を有していても、および/
またはドーピング剤の添加のような別の変性を行っても
よい。別々の組成を有するコアとシェルを有すること以
外に、ハロゲン化銀粒子は、その間に別の形態を含んで
いてもよい。ハロゲン化銀は、主にその表面上に潜像が
形成できる種類または潜像がその粒子内部に形成できる
種類であってもよい。
【0019】好ましくは、平板状ハロゲン化銀エマルシ
ョンは、アスペクト比が少なくとも2:1、特に2:1
〜20:1、より好ましくは2:1〜14:1、最も好まし
くは2:1から8:1のものを使用する。本発明におい
て、アスペクト比は、ハロゲン化銀粒子の平均直径/厚
さ比をいう。平板状ハロゲン化銀粒子の平均直径は、約
0.3〜約5μm、好ましくは、約0.5〜約3μm、特に約
0.8〜約1.5μmの範囲である。平板状ハロゲン化銀粒子
の厚さは、0.4μm未満、好ましくは0.3μm未満、特に
0.1〜.3μmの範囲内である。平板状ハロゲン化銀粒子
の投影面積は、エマルションの全ハロゲン化銀粒子の投
影面積の少なくとも50%、少なくとも80%、特に少なく
とも90%を占める。
【0020】上述の平板状ハロゲン化銀粒子の寸法およ
び特徴は、当業者に周知の手順により、容易に確認する
ことができる。ここで、平板状ハロゲン化銀粒子の「直
径」は、粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径
と定義する。また、平板状ハロゲン化銀粒子の「厚さ」
は、この粒子を構成する2つの実質上平行な主平面間の
距離をいう。各粒子の直径と厚さの測定によれば、各粒
子の直径/厚さの比が算出でき、全平板状粒子の直径/
厚さの比を平均することで、平均直径/厚さ比が得られ
る。この定義より、平均直径/厚さ比は、個々の平板状
粒子の直径/厚さ比の平均である。実際、平板状粒子の
平均直径と平均厚さの比を測定し、その2つの平均の比
として平均直径/厚さ比を算出するのがより簡単な方法
である。どのような方法を使用しようとも、得られる平
均直径/厚さ比に大差はない。
【0021】平板状ハロゲン化銀を含有するハロゲン化
銀エマルションは、写真材料の調製に従事する当業者に
周知の種々の方法で調製できる。
【0022】平板状ハロゲン化銀粒子を含有するハロゲ
ン化銀エマルションの調製は、例えば、以下の文献等に
記載されている:de CugnacおよびChateau著、「エヴォ
リューション・オブ・ザ・モルフォロジー・オブ・シル
バー・ブロマイド・クリスタルズ・デュアリング・フィ
ジカル・リペニング」サイエンス・アンド・インダスト
リーズ・フォトグラフィークス、第33巻、第2号(1
962年)、121〜125ページ;Gutoff著、「ヌークリエ
ーション・アンド・グロウス・レイツ・デュアリング・
ザ・プリシピテイション・オブ・シルバー・ハライド・
フォトグラフィック・エマルションズ」、フォトグラフ
ィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング、第1
4巻、第4号(1970年)、248〜257ページ;Berry
ら著、「エフェクツ・オブ・エンヴァロンメント・オン
・ザ・グロウス・オブ・シルバー・ブロマイド・マイク
ロクリスタルズ」、第5巻、第6号(1961年)332〜3
36ページ;リサーチ・ディスクロージャー、1994年
9月、第36544号、「フォトグラフィック・シルバー・
ハライド・エマルションズ、プリパレーションズ、アデ
ンダ、システムズ・アンド・プロセッシング」;米国特
許第4,063,951号公報;同第4,067,739号公報;同第4,18
4,878号公報;同第4,434,226号公報;同第4,414,310号
公報;同第4,386,156号公報;および同第4,414,306号公
報;並びに欧州特許出願第263,508号。
【0023】ハロゲン化銀粒子形成終了時に、エマルシ
ョンから、当該分野において既知の手順で水溶性塩を除
去する。適した洗浄法は、熟成媒体とそれに溶解した溶
解性塩がハロゲン化銀エマルションから、例えば溶解性
塩を除去するための透析または電気透析の組み合わせ、
あるいは熟成媒体を除去するための浸透または逆浸透の
組み合わせのような常法で除去できるものである。
【0024】ハロゲン化銀粒子を残りの分散体中に保持
しながら熟成媒体と溶解性塩を除去するための既知の方
法の中でも、限外濾過は、本発明の実施において特に有
利な洗浄法である。通常、不活性で非イオン性のポリマ
ー製メンブランを含む限外濾過装置を洗浄装置として使
用する。ハロゲン化銀粒子は、熟成媒体と溶解性塩また
はイオンとの組み合わせの中では大きいため、ハロゲン
化銀粒子は、熟成媒体とその中に溶解された溶解性塩を
除去している間、メンブランによって保持される。
【0025】工程(b):化学的および光学的増感 ハロゲン化銀粒子エマルションは、通常、使用前に完全
に分散し、ゼラチンまたは他のペプタイザー分散剤と混
合して、最適な感度を達成するための既知の方法に付さ
れる。化学増感および光学的増感に有用な方法および化
合物についての広範な説明は、リサーチ・ディスクロー
ジャー、1996年9月、第38597号、「フォトグラフ
ィック・シルバー・ハライド・エマルションズ、プリパ
レーションズ、アデンダ、システムズ・アンド・プロセ
ッシング」、第IV項および第V項に見出せる。
【0026】化学増感は、化学増感剤および他の別の化
合物をハロゲン化銀エマルションに添加した後、高温に
おいて予め決められた時間、いわゆる化学的熟成するこ
とによって達成される。金、硫黄、還元剤、白金、セレ
ン、硫黄+金等の様々な化学増感剤によって化学増感で
きる。平板状ハロゲン化銀粒子は、粒子形成および脱塩
後、少なくとも1種の金増感剤と少なくとも1種の硫黄
増感剤によって好ましく化学増感される。化学増感中、
曇り防止剤、安定剤、光学安定剤、超増感剤などのよう
な他の化合物を添加することによって、得られるハロゲ
ン化銀エマルションの写真性能を改良できる。
【0027】金増感は、金増感剤をエマルションに添加
し、そのエマルションを好ましくは40℃以上の高温で予
め決められた時間、撹拌することによって行われる。金
増感剤としては、通常、酸化数が+1価または+3価の
金化合物が使用できる。金増感剤の好ましい例は、米国
特許第2,399,083号公報に記載されているようなクロロ
金酸、およびクロロ金酸の塩並びに金錯体である。金増
感剤の具体例としては、クロロ金酸、クロロ金酸カリウ
ム、三塩化金、ナトリウム金チオスルフェート、カリウ
ム金チオシアナート、カリウムヨード金酸、テトラシア
ノ金酸、2-金スルホベンゾチアゾールメトクロライドお
よびアンモニウム金チオシアナートが挙げられる。
【0028】硫黄増感は、硫黄増感剤をハロゲン化銀エ
マルションに添加してそのエマルションを好ましくは40
℃以上の高温で予め決められた時間、撹拌することによ
り行われる。硫黄増感剤の有用な例としては、チオスル
ホナート、チオシアナート、スルフィナート、チオエー
テルおよび硫黄原子が挙げられる。
【0029】金増感剤および硫黄増感剤の量は、金増感
剤および硫黄増感剤の活性、ハロゲン化銀粒子の種類お
よび寸法、化学熟成の温度、pHおよび時間のような種
々の条件によって変化する。本発明において、金増感剤
の量は、好ましくは、銀1モルにつき1〜20mgであ
り、硫黄増感剤の量は、銀1モルにつき1〜100mgで
ある。また、化学熟成の温度は、好ましくは45℃以上、
特に50〜80℃である。pAgおよびpHは、任意の値を
とることができる。
【0030】化学増感中、金増感剤および硫黄増感剤を
添加する温度および順序は、特に限定されない。例え
ば、金増感剤および硫黄増感剤は、化学増感の初期段階
であるいはその後の段階で、同時にまたは別々に添加で
きる。通常、金増感剤および硫黄増感剤は、ハロゲン化
銀エマルションに水溶液、メタノール、エタノールおよ
びアセトンのような水混和性有機溶媒の溶液、あるいは
それらの混合液の状態で添加される。
【0031】安定剤は、硫黄増感剤の添加前であればい
つでも好ましく添加される。安定剤は、その作用が未だ
十分に理解されていないが、硫黄増感剤のための温浸安
定剤および配置指示剤として作用すると考えられる。好
ましくは、安定剤を硫黄化学増感剤の添加前に、銀1モ
ルにつき1〜500mg、特に10〜300mgの量で添加す
る。有用な安定剤の具体例としては、チアゾール誘導
体;ベンゾチアゾール誘導体;メルカプト置換された複
素環化合物(例えば、メルカプトテトラゾール、メルカ
プトトリアゾール、メルカプトジアゾール、メルカプト
ピリミジン、メルカプトアゾール等);アザインデン
(例えば、トリアザインデンおよびテトラアザインデン
等);トリアゾール;テトラゾール;並びにスルホン酸
誘導体およびベンゼンスルホン酸誘導体が挙げられる。
アザインデン、特に、テトラアザインデンが好ましく使
用される。
【0032】さらに、ハロゲン化銀粒子エマルション
を、所望の可視領域に光学増感してもよい。スペクトル
増感の方法は、特に限定されないが、例えば、シアニン
染料、メロシアニン染料、錯体シアニンおよびメロシア
ニン染料、オキソノール染料、ヘミオキソノール染料、
スチリル染料およびストレプトシアニン染料を含む光学
増感剤を単独でまたは組み合わせて用いることにより光
学増感してよい。有用な光学増感剤としては、キノリ
ン、ピリジン、イソキノリン、ベンズインドール、オキ
サゾール、チアゾール、セレナゾール、イミダゾールか
ら誘導されるシアニン類が挙げられる。特に有用な光学
増感剤は、ベンズオキサゾール−、ベンズイミダゾール
−およびベンゾチアゾール−カルボシアニン系の染料で
ある。スペクトル増感剤の添加は、通常、化学増感の完
了後に行う。あるいは、スペクトル増感は、化学増感と
同時に行うことも、化学増感の前に行うこともでき、ハ
ロゲン化銀の沈殿完了前に開始することもできる。化学
増感前にスペクトル増感を行うと、平板状粒子の結晶面
上でのスペクトル増感染料の優先的な吸収が、平板状粒
子の異なる結晶面で選択的に化学増感を起こさせると考
えられる。好ましくは、スペクトル増感剤は、ハロゲン
化銀粒子の表面上で吸収された場合、J凝集体と、水溶
液中の遊離染料の最大吸収に基づく深色効果によるシャ
ープな吸収バンド(J−バンド)を生成する。
【0033】感光性ハロゲン化銀粒子の表面で吸収され
るスペクトル増感染料に基づくシャープな吸収バンド
(J−バンド)の強度が、選ばれる特定の染料の量およ
びその粒子の寸法や化学組成によって変化することは、
X線写真材料の分野では既知である。ハロゲン化銀粒子
の合計表面積の単層被覆重量の25〜100%またはそれ以
上の濃度のJ−バンドスペクトル増感染料によって吸収
される上述の寸法および化学組成のハロゲン化銀粒子の
J−バンド強度が最も大きい。最適な染料濃度基準は、
ハロゲン化銀1モルにつき0.5〜20ミリモル、好ましく
は2〜10ミリモルの範囲で選ばれる。J−凝集体を生成
するスペクトル増感染料は、当業者に周知であり、例え
ば、F. M. Hamer著、シアニン・ダイズ・アンド・リレ
イテッド・コンパウンズ、John Wiley and Sons出版、
1964年、第XVII章、およびT. H. James著、ザ・セ
オリー・オブ・ザ・フォトグラフィック・プロセス、第
4版、MacMillan出版、1977年、第8章に記載され
ている。
【0034】好ましい形態において、J−バンド励起染
料は、メチン基の結合によって連結された2種の基本的
な複素環核を有するシアニン染料である。複素環核は、
好ましくは、J凝集を高めるために融合されたベンゼン
環を包含する。複素環核は、好ましくは、キノリニウ
ム、ベンズオキサゾリウム、ベンゾチアゾリウム、ベン
ゾセレナゾリウム、ベンズイミダゾリウム、ナフトオキ
サゾリウム、ナフトチアゾリウムおよびナフトセレナゾ
リウム4級塩である。
【0035】メチン結合で連結されたシアニン染料とし
ては、ピロリドン、オキサゾリン、チアゾリン、ピロー
ル、オキサゾール、チアゾール、セレナゾール、テトラ
ゾールおよびピリジン、および脂環式炭化水素または芳
香族炭化水素を上述の核(例えば、インドレニン、ベン
ズインドレニン、インドール、ベンズオキサゾール、ナ
フトオキサゾール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾー
ル、ベンゾセレナゾール、ベンズイミダゾールおよびキ
ノリン)と融合して得られる核のような、2種の基本的
な複素環核が挙げられる。これらの核は、置換基を有す
ることができる。
【0036】メチン結合で連結されたメロシアニン染料
は、上述の種類の基本的な複素環核および酸性核(例え
ば、バルビツール酸、2-チオバルビツール酸、ローダニ
ン、ヒダントイン、2-チオヒダントイン、4-チオヒダン
トイン、2-ピラゾリン-5-オン、2-イソオキサゾリン-5-
オン、インダン-1,3-ジオン、シクロヘキサン-1,3-ジオ
ンおよびイソキノリン-4-オンから生成された5-または6
-員で構成される複素環核)を包含する。
【0037】好ましい染料は、下記の式で表される種類
のシアニン染料である。
【化4】
【0038】上記の式において、n、mおよびdは、独
立して、0または1を表し;Lは、メチン結合(例え
ば、=CH-、≡C(C2H5)等)を表し;R1およびR2はそれ
ぞれ、置換または未置換のアルキル基、好ましくは炭素
数1〜4の低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、シクロヘキシルおよびドデシル)、
ヒドロキシアルキル基(例えば、β-ヒドロキシエチル
およびΩ-ヒドロキシブチル)、アルコキシアルキル基
(例えば、β-メトキシエチルおよびΩ-ブトキシエチ
ル)、カルボキシアルキル基(例えば、β-カルボキシ
エチルおよびΩ-カルボキシブチル)、スルホアルキル
基(例えば、β-スルホエチルおよびΩ-スルホブチ
ル)、スルフェートアルキル基(例えば、β-スルフェ
ートエチルおよびΩ-スルフェートブチル)、アシロキ
シアルキル基(例えば、β-アセトキシエチル、γ-アセ
トキシプロピルおよびΩ-ブチリロキシブチル)、アル
コキシカルボニルアルキル基(例えば、β-メトキシカ
ルボニルエチルおよびΩ-エトキシカルボニルブチ
ル)、ベンジル、フェネチルまたは炭素数30までのアリ
ール基(例えば、フェニル、トリル、キシリル、クロロ
フェニルおよびナフチル)を表し;Xは、酸性アニオン
(例えば、塩化物、臭化物、ヨウ素化物、チオシアナー
ト、スルフェート、パークロレート、p-トルエンスルホ
ネートおよびメチルスルフェート)を表し;pが0の場
合、メチン結合は分子内塩を形成し;Z1およびZ2は、
同一または異なって、同一の一つまたは縮合された5-も
しくは6-員で構成される複素環核を形成するのに必要な
非金属原原子(ベンゾチアゾール、3-、5-、6-または7-
クロロベンゾチアゾール、4-、5-または6-メチルベンゾ
チアゾール、5-または6-ブロモベンゾチアゾール、4-ま
たは5-フェニルベンゾチアゾール、4-、5-または6-メト
キシベンゾチアゾール、5,6-ジメチルベンゾチアゾール
および5-または6-ヒドロキシベンゾチアゾール等のベン
ゾチアゾール核;α-ナフトチアゾール、β-ナフトチア
ゾール、5-メトキシ-β-ナフトチアゾール、5-エトキシ
-α-ナフトチアゾールおよび8-メトキシ-α-ナフトチア
ゾール等のナフトチアゾール核;ベンゾセレナゾール、
5-クロロ-ベンゾセレナゾールおよびテトラヒドロベン
ゾセレナゾール等のベンゾセレナゾール核;α-ナフト
セレナゾールおよびβ-ナフトセレナゾール等のナフト
セレナゾール核;ベンズオキサゾール、5-または6-ヒド
ロキシベンズオキサゾール、5-クロロ-ベンズオキサゾ
ール、5-または6-メトキシベンズオキサゾール、5-フェ
ニルベンズオキサゾールおよび5,6-ジメチルベンズオキ
サゾール等のベンズオキサゾール核;α-ナフトオキサ
ゾールおよびβ-ナフトオキサゾール等のナフトオキサ
ゾール核;2-キノリン、6-、7-または8-メチル-2-キノ
リン、4-、6-または8-クロロ-2-キノリン、5-、6-また
は7-エトキシ-2-キノリンおよび6-または7-ヒドロキシ-
2-キノリン等の2-キノリン核;4-キノリン、7-または8-
メチル-4-キノリンおよび6-メトキシ-4-キノリン等の4-
キノリン核;ベンズイミダゾール、5-クロロ-ベンズイ
ミダゾールおよび5,6-ジクロロ-ベンズイミダゾール等
のベンズイミダゾール核;4-または5-メチルチアゾー
ル、5-フェニルチアゾールおよび4,5-ジメチルチアゾー
ル等のチアゾール核;4-または5-メチルオキサゾール、
4-フェニルオキサゾール、4-エチルオキサゾールおよび
4,5-ジメチルオキサゾール等のオキサゾール核;および
4-メチルセレナゾールおよび4-フェニルセレナゾール等
のセレナゾール核)を表す。上述の種類の範囲内におい
て特に好ましい染料は、内部塩基を有するものおよび/
または上述のベンズオキサゾール核およびベンズイミダ
ゾール核から誘導されるものである。通常のメチン系ス
ペクトル増感染料は、以下に列挙するものを包含する。
【0039】
【化5】
【化6】
【0040】メチン系スペクトル増感染料は、通常、当
該分野において既知である。具体的には、米国特許第2,
503,776号公報;同第2,912,329号公報;同第3,148,187
号公報;同第3,397,060号公報;3,573,916号公報;およ
び3,822,136号公報並びにフランス国特許第1,118,778号
公報等に記載されている。写真用エマルションにおける
その使用は周知であり、感度/曇り比の所望の値に対応
する最適な濃度で使用される。スペクトル増感染料の最
適な濃度または最適に近い濃度は、通常、銀1モルにつ
き、10〜500mg、好ましくは50〜200mg、特に50〜10
0mgである。
【0041】スペクトル増感染料は、組み合わせて使用
すると、超増感(すなわち、染料単独の濃度から得られ
るスペクトル領域よりも広いスペクトル増感、または染
料の別の効果から生じるスペクトル増感)をもたらすこ
とがある。超増感は、スペクトル増感染料と、Gilman
著、フォトグラフィック・サイエンス・アンド・エンジ
ニアリング、第18号、418〜480ページ、1974年お
よび米国特許第2,933,390号公報;同第3,635,721号公
報;同第3,743,510号公報;同第3,615,613号公報;同第
3,615,641号公報;同第3,617,295号公報;および同第3,
635,721号公報に記載の、安定剤および曇り防止剤、現
像促進剤および抑制剤、蛍光漂白剤、界面活性剤および
帯電防止剤等の他の添加剤との選ばれた組み合わせによ
り得られる。
【0042】工程(c):特定のアリール化合物の添加 その後、得られたハロゲン化銀エマルションを、適した
支持体上に塗布して、ハロゲン化銀写真材料を調製す
る。本発明の方法によれば、ハロゲン化銀エマルション
を前記支持体上に塗布する前に、少なくとも2つの水酸
基およびスルホン酸基、水酸基、カルボキシル基、また
はヒドロキシメチル基で表される少なくとも2種の別の
置換基を有するアリール化合物を、銀1モルにつき0.03
モル未満の量でハロゲン化銀エマルションに添加する。
前記アリール化合物は、好ましくは以下のものが挙げら
れる。
【化7】 (式中、R1〜R4はそれぞれ、水素原子、スルホン酸
基、水酸基、カルボキシル基およびヒドロキシメチル基
から成る群より選ばれるが、R1〜R4のうち少なくとも
1つは水素原子ではない。)
【0043】上式で表される好適なアリール化合物を以
下に列挙する。
【化8】
【0044】前記アリール化合物の量は、好ましくは銀
1モルにつき0.0001〜0.03モル、特に銀1モルにつき0.
001〜0.03モル、最も好ましくは銀1モルにつき0.005〜
0.03モルである。
【0045】上記アリール化合物の使用は、ハロゲンア
k銀写真用エマルションの金属製不純物による斑点欠陥
を低減できる。金属製不純物としては、金属、特に重金
属(例えば、鉄、銅、クロム、錫、ニッケルなど)およ
びアルミニウムが挙げられる。前記金属は、調製、塗布
および/または貯蔵等の様々な工程中にエマルションを
汚染し、ハロゲン化銀粒子の増感または感度抑制を生じ
させ、その結果、現像された写真材料中に黒いまたは白
い斑点が現れる。本発明で使用されるアリール化合物
は、金属イオンをキレート化するため、遊離した金属イ
オンの濃度を無害なレベルまで低減することができる。
結果として、金属不純物を含む遊離ハロゲン化銀エマル
ションは、エマルション1gにつき、遊離金属1μモル
未満含有する。
【0046】例えば、アサインデン、トリアゾール、テ
トラゾール、イミダゾリウム塩、ポリヒドロキシ化合物
等の安定剤または曇り防止剤;ベンジルアルコール、ポ
リオキシエチレン系化合物等のような現像促進剤;クロ
マン、クマラン、ビスフェノール系等のような画像安定
剤;およびワックス、高級脂肪酸グリセリド、高級脂肪
酸の高級アルコールエステル等のような潤滑剤等の他の
添加物を、塗布前または塗布中にハロゲン化銀エマルシ
ョンに添加することができる。塗布助剤、現像液中での
浸透性変調剤、抑泡剤、帯電防止剤および艶消し剤を使
用してもよい。他の有用な添加剤については、リサーチ
・ディスクロージャー、第17643号、1978年1
2月;リサーチ・ディスクロージャー、第18431号、1
979年8月;リサーチ・ディスクロージャー、第3081
19号、第IV章、1989年12月;およびリサーチ・デ
ィスクロージャー、第36544号、1994年9月に記載
されている。
【0047】工程(d):ハロゲン化銀エマルションの塗
布 適した支持体材料としては、ガラス、紙、ポリエチレン
被覆された紙、金属、ポリマーフィルム(例えば、硝酸
セルロース、酢酸セルロース、ポリスチレン、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン
等)が挙げられる。
【0048】好ましい感光性ハロゲン化銀写真材料は、
支持体(好ましくは、ポリエチレンテレフタレート支持
体)の両面に塗布されたハロゲン化銀エマルション層を
含む、X線画像形成に使用される放射線感光性要素であ
る。好ましくは、ハロゲン化銀エマルションは、1つの
面につき1.5〜3g/m2の範囲の銀被覆量で支持体上に
塗布される。放射線感光性要素は、通常、増強スクリー
ンから発光される放射線で露光されるように、増強スク
リーンと結合している。増強スクリーンは、X線を画像
形成に有効な光(例えば、可視光)のような放射線に変
換する比較的薄い蛍燐光体層から成る。増強スクリーン
は、感光性要素が吸収する領域よりもよりも広範囲のX
線を吸収することから、有用な画像を得るのに必要なX
線照射量を低減するのに使用される。合計X線照射量の
25%以上を吸収する増強スクリーンが好ましく使用され
る。蛍燐光体は、その化学組成に依存して、紫外線、可
視スペクトルの青色、緑色または赤色領域を発光するこ
とができ、ハロゲン化銀エマルションは、スクリーンに
よって発光される放射線の波長領域で増感される。増感
は、上述のように,ハロゲン化銀粒子の表面で吸収され
るスペクトル増感染料を用いて行われる。
【0049】X線写真材料には、例えば、下塗り層、界
面活性剤、フィルター染料、中間体層、保護層、ハレー
ション防止層、バリヤー層、染料下地層、現像抑制化合
物、感光速度増進剤、安定剤、可塑剤、化学増感剤、U
V吸収剤等のような他の層および添加剤も含み得る。染
料下地層は、二重被覆されたハロゲン化銀X線写真材料
が混ざり合わないようにするのに特に有用である。周知
の染料下地層は、米国特許第4,900,652号公報;同第4,8
55,221号公報;同第4,857,446号公報;および同第4,80
3,150号公報に記載されている。好ましくは、少なくと
も2種のハロゲン化銀エマルションを塗布する前に、支
持体の少なくとも片面、特に支持体両面上に染料下地層
を塗布する。
【0050】好ましくは、ハロゲン化銀X線写真材料を
予め硬化する。有機または無機硬化剤の例としては、ク
ロム塩(例えば、クロムミョウバン、酢酸クロム)、ア
ルデヒド(例えば、ホルムアルデヒドおよびグルタルア
ルデヒド)、イソシアネート化合物(ヘキサメチレンジ
イソシアネート)、活性なハロゲン化合物(例えば、2,
4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-s-トリアジン)、エポキシ化
合物(例えば、テトラメチレングリコールジグリシジル
エーテル)、N-メチロール誘導体(例えば、ジメチロー
ルウレア、メチロールジメチルヒダントイン)、アジリ
ジン、ムコハロゲノ酸(例えば、ムコ塩素酸)、活性な
ビニル誘導体(例えば、ビニルスルホニル誘導体および
ヒドロキシ置換されたビニルスルホニル誘導体)等が挙
げられる。周知の硬化剤に関する他の文献は、リサーチ
・ディスクロージャー、1989年12月、第308巻、第30811
9号、第X章;およびリサーチ・ディスクロージャー、1
994年9月、第365巻、第36544号、第II章(b)に見出せ
る。写真材料並びに種々の層および添加剤の詳細な説明
は、リサーチ・ディスクロージャー、第17643号、19
78年12月;リサーチ・ディスクロージャー、第1843
1号、1979年8月;リサーチ・ディスクロージャー、
第18716号、1979年11月;リサーチ・ディスクロ
ージャー、第22534号、1983年1月;リサーチ・デ
ィスクロージャー、第308119号、1989年12月;お
よびリサーチ・ディスクロージャー、第36544号、19
94年9月に見出せる。
【0051】ハロゲン化銀写真材料は、従来のプロセス
技術によって露光および現像できる。ジヒドロキシベン
ゼン(例えば、ヒドロキノン)、ピラゾリドン(1-フェ
ニル-3-ピラゾリドンまたは4,4-ジメチル-1-フェニル-3
-ピラゾリドン)およびアミノフェノール(例えば、N-
メチル-p-アミノフェノール)のような既知の現像剤
を、単独でまたはそれらを組み合わせて現像液に添加す
ることもできる。好ましくは、ハロゲン化銀写真材料
は、主要な現像剤としてのジヒドロキシベンゼン、およ
び補助現像剤としてのピラゾリドンとp-アミノフェノー
ルを含む現像液中で現像する。例えば、曇り防止剤(ベ
ンゾトリアゾール、インダゾール、テトラゾール)、ハ
ロゲン化銀溶媒(ハロゲン化銀チオスルフェート、ハロ
ゲン化銀チオシアナート)、沈殿防止剤(アミノポリカ
ルボン酸、アミノポリホスホン酸)、亜硫酸塩系酸化防
止剤、緩衝液、抑制剤、硬化剤、コントラスト促進剤、
界面活性剤等のような他の周知の添加剤を、現像剤中に
含有していてよい。KOH、NaOHおよびLiOHの
ような無機アルカリ剤を現像剤組成物に添加して、所望
のpH(通常、pH10以上)を得る。
【0052】ハロゲン化銀写真材料は、要求される用途
に対して通常の組成の定着剤を用いて現像することがで
きる。適した定着剤としては、チオスルフェート、チオ
シアネート、スルファイト、アンモニウム塩等が挙げら
れる。定着剤組成は、例えば、酸化合物(メタビスルフ
ェート)、緩衝液(カルボン酸、酢酸)、硬化剤(アル
ミニウム塩)、トーン改良剤等のような他の周知の添加
剤を含むことができる。
【0053】露光されたX線写真材料は、通常の現像技
術によって現像できる。そのような現像技術は、前述の
リサーチ・ディスクロージャー、第17643号、1978
年12月;およびリサーチ・ディスクロージャー、第36
544号、1994年9月に記載されている。米国特許第
3,025,779号公報;同第3,515,556号公報;同第3,545,97
1号公報および同第3,647,459号公報、並びに英国特許第
1,269,268号公報に記載のローラー転写現像が特に好ま
しい。米国特許第3,232,761号公報に記載の硬化現像も
使用できる。
【0054】ハロゲン化銀エマルションの調製方法や、
エマルション中および感光性要素中の特定成分の使用に
関しての文献は、リサーチ・ディスクロージャー、第38
957号、1996年9月の、特に以下の章に見い出せ
る。 I.エマルション粒子およびその調製 II.ビヒクル、ビヒクル増量剤、ビヒクル様の助剤およ
びビヒクルに関連した助剤 III.エマルション洗浄 IV.化学増感 V.スペクトル増感と感度抑制 VI.UV染料/蛍光増白剤/蛍光染料 VII.曇り防止剤および安定剤 VIII.吸収および散乱物質 IX.被覆物理特性変調助剤 X.染料画像形成剤および変調剤 XI.層および層配置 XV.支持体
【0055】
【実施例】以下の非限定的な実施例において本発明を詳
細に記載する。以下の実施例中に記載の量はいずれも、
特に限定しない限り、得られるハロゲン化銀エマルショ
ン中の銀1モルに対する量である。実施例1 試料1(対照試料): 平均粒径1.25μm、平均粒子厚0.
18μm、COV37%および合計ハロゲン化物イオンに対
するヨウ化物含量0.9モル%のヨウ化臭化銀エマルショ
ンを、ダブルジェット法で調製した。エマルションは、
硫黄増感剤、金増感剤、水銀増感剤およびパラジウム増
感剤と、スペクトル増感染料として5,5'-ジクロル-9-エ
チル-3,3'-ジ-(3-スルホプロピル)オキサカルボシアニ
ンのトリエチルアンモニウム塩を用いて化学増感および
スペクトル増感した。上記エマルションを60℃で約120
〜130分温浸した後、冷却する前に、ヨウ化カリウム200
mgと5-メチル-7-ヒドロキシ-2,3,4-トリアゾインドリ
ジン(4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラアザイン
デン)1366mgで連続的に安定化した。増感したハロゲ
ン化銀エマルションを、45℃で溶融し、実験的に塗布試
験した。塗布助剤として、硝酸カルシウム約1293mg、
アゾジカルボン酸ジモルホリド80mg、ポリエチルアク
リレート(水/ラウリルスルフェート367mgの混合液
中の20%分散液)18338mg、ゲル増量剤としてのデキ
ストラン[ファーマコスモス(Pharmacosmos)製]66738
mg、色度調整剤としてのColanyl blue(登録商標)
[ヘキスト・ケミカル・カンパニー製]267mgを添加し
た。SSMAコポリマー[スチレンスルホン酸と無水マ
レイン酸のコポリマー、アクアネス・コーポレーション
(Aquaness Corp.、米国テキサス州)製]3774mgを添
加する前に、pHを6.3に調節した。
【0056】得られたハロゲン化銀エマルションを即座
に、硬化剤を含有する通常の帯電防止トップコートで被
覆した青色の7miL厚のポリエステル支持体の2面に
塗布した。塗布速度は8.3m/分であり、銀被覆重量は
1面につき約2.25gであった。新しいフィルム試料を、
鉄(III)不純物に付する前に、38℃で3日間保持し
た。この試料の片面に、鉄源として硫酸鉄:Fe2(S
O4)30.1重量%、塗布助剤として標準ゼラチン[ドイツ
・ゼラチン・ファブリーク・アクチエンゲゼルシャフト
(Deutche Gelatin Fabril AG)製、ドイツ]1重量%お
よび界面活性剤としてトリトン(Triton、登録商標)X1
00 0.12重量%を含有する溶液を、1m2当たり11.4m
Lの速度で塗布した。この溶液は、マイヤー・バーNo.5
を用いて、10cm×28cmの試料片面の半分に塗布し
た。この方法により、予め決められた基準の不純物を含
ませることができ、さらには不純物によって生じる欠陥
を取り除くことができる化合物を見分けることができ
る。トリトン(登録商標)は、以下の式で表されるアル
キルフェノキシエチレン系非イオン性界面活性剤であ
る。
【化9】
【0057】得られた不純物含有フィルムを乾燥し、N
o.8フィルターを用いて、標準ブロモグラフを装備した
白色光で3/10秒間露光した。
【0058】露光したフィルムを、標準試薬:XAD3
現像液およびXAF3定着液(いずれも、イメイション
・コーポレイション製、米国ミネソタ州)を用いた乾燥
式医療用X線フィルム自動現像機(イメイション・コー
ポレイション製、米国ミネソタ州)によって、90秒間現
像した。不純物を含まない領域と不純物を含む領域の両
者において光学濃度を測定し、以下の式を用いて、鉄
(III)の感度抑制効果を決定した。
【数1】ΔD=(D1−D2)×100/D2 (式中、D1は、前記試料の不純物を含む領域における
10個の濃度測定値の平均値を表し、およびD2は、同一
の試料の不純物を含まない領域における10個の濃度測定
値の平均値を表す。)
【0059】ΔDの値(%)は、感度抑制効果がある場
合には負であり、増感効果がある場合には正である。ま
た、ΔDの値(%)は、斑点形成保護されていない最終
材料における鉄(III)の効果に比例している。結果を
表1に示す。
【0060】試料2(本発明):コーティング試料添加
時の最後に化合物1(2,5-ジヒドロキシベンゼンスルホ
ン酸カリウム塩)を5g(これは、銀1モルにつき前記
化合物0.0219モルに相当し、かつ被覆されたフィルム1
m2当たり209mgに相当する。)加えたこと以外は試料
1の手順を繰り返した。得られた試料の片面の半分の領
域に、上記試料1と同様の手順で鉄不純物添加工程を行
い、化合物1の保護効果を決定した。結果を表1に示
す。
【0061】試料3(本発明):コーティング試料添加
時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゼン
ジスルホン酸ジカリウム塩)を7.55g(これは、銀1モ
ルにつき前記化合物0.0218モルに相当し、かつ被覆され
たフィルム1m2当たり315mgに相当する。)加えたこ
と以外は試料1の手順を繰り返した。得られた試料の片
面の半分の領域に、上記試料1と同様の手順で鉄不純物
添加工程を行い、化合物1の保護効果を決定した。結果
を表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】実施例2 試料4(対照試料): 調製したフィルム試料を38℃で3
日間保持した後、銅源として立方晶硝酸塩:Cu(NO
3)2 0.5重量%、塗布助剤として標準ゼラチン[ドイツ
・ゼラチン・ファブリーク・アクチエンゲゼルシャフト
製、ドイツ]1%重量および界面活性剤としてトリトンX
100 0.12重量%を含有する溶液11.4mL/m2をマイヤ
ー・バーNo.5を用いて、10cm×28cmの試料片面の半
分に塗布して銅(II)不純物に付したこと以外は試料1
の手順を繰り返した。結果を表2に示す。
【0064】試料5(本発明):コーティング試料添加
時の最後に化合物1(2,5-ジヒドロキシベンゼンスルホ
ン酸カリウム塩)を5g(これは、銀1モルにつき前記
化合物0.0219モルに相当し、かつ被覆されたフィルム1
m2当たり209mgに相当する。)加えたこと以外は試料
4の手順を繰り返して、得られた試料の片面の半分の領
域に鉄不純物添加工程を行い、化合物1の保護効果を決
定した。結果を表2に示す。
【0065】試料6(本発明):コーティング試料添加
時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゼン
ジスルホン酸ジカリウム塩)を7.55g(これは、銀1モ
ルにつき前記化合物0.0218モルに相当し、かつ被覆され
たフィルム1m2当たり315mgに相当する。)加えたこ
と以外は試料4の手順を繰り返して、得られた試料の片
面の半分の領域に鉄不純物添加工程を行い、化合物2の
保護効果を決定した。結果を表2に示す。
【0066】
【表2】 試料5および6の結果より、本発明のアリール化合物が
銅(II)の負の効果を低減できることが明白である。
【0067】実施例3 試料7(対照試料): 試料1の手順と同様にして試料を
作製した。結果を表3に示す。
【0068】試料8(本発明):コーティング試料添加
時の最後に化合物3(2,5-ジヒドロキシ-1,3-ベンゼン
ジスルホン酸ジナトリウム塩)を2g(これは、銀1モ
ルにつき前記化合物0.0064モルに相当し、かつ被覆され
たフィルム1m2当たり83mgに相当する。)加えたこ
と以外は試料7の手順と同様にして、化合物3の保護効
果を決定した。結果を表3に示す。
【0069】試料9(本発明):コーティング試料添加
時の最後に化合物3(2,5-ジヒドロキシ-1,3-ベンゼン
ジスルホン酸ジナトリウム塩)を4g(これは、銀1モ
ルにつき前記化合物0.0128モルに相当し、かつ被覆され
たフィルム1m2当たり166mgに相当する。)加えたこ
と以外は試料7の手順と同様にして、化合物3の保護効
果を決定した。結果を表3に示す。
【0070】試料10(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物3(2,5-ジヒドロキシ-1,3-ベンゼ
ンジスルホン酸ジナトリウム塩)を8g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0256モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり333mgに相当する。)加えた
こと以外は試料7の手順と同様にして、化合物3の保護
効果を決定した。結果を表3に示す。
【0071】試料11(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゼ
ンジスルホン酸ジカリウム塩)を2.21g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0064モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり92mgに相当する。)加えた
こと以外は試料7の手順と同様にして、化合物2の保護
効果を決定した。結果を表3に示す。
【0072】試料12(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,3-ベンゼ
ンジスルホン酸ジカリウム塩)を4.42g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0128モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり184mgに相当する。)加えた
こと以外は試料7の手順と同様にして、化合物2の保護
効果を決定した。結果を表3に示す。
【0073】試料13(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,3-ベンゼ
ンジスルホン酸ジカリウム塩)を8.85g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0256モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり369mgに相当する。)加えた
こと以外は試料7の手順と同様にして、化合物2の保護
効果を決定した。結果を表3に示す。
【0074】
【表3】 対照試料7は、試料上では鉄(III)0.06ミリモル/m2
の感度抑制効果を示す。それに対し、本発明の試料8〜
13の結果からは、本発明のアリール化合物が、鉄(II
I)の負の効果を低減できることが明白である。
【0075】試料14(対照試料):コーティング試料
を、鉄源として硫酸鉄:Fe(SO4)3 0.1重量%、
塗布助剤として標準ゼラチン[ドイツ・ゼラチン・ファ
ブリーク・アクチエンゲゼルシャフト製、ドイツ]1%
重量および界面活性剤としてトリトンX100 0.12重量%
を含有する溶液23mL/m2をマイヤー・バーNo.10を用
いて、10cm×28cmの試料片面半分に塗布して鉄(II
I)不純物に付したこと以外は、試料1の手順を繰り返
した。結果を表4に示す。
【0076】試料15(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物3(4,5-ジヒドロキシ-1,3-ベンゼ
ンジスルホン酸ジナトリウム塩)を2g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0064モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり83mgに相当する。)加えた
こと以外は試料14の手順と同様にして、化合物3の保
護効果を決定した。結果を表4に示す。
【0077】試料16(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物3(4,5-ジヒドロキシ-1,3-ベンゼ
ンジスルホン酸ジナトリウム塩)を4g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0128モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり166mgに相当する。)加えた
こと以外は試料14の手順と同様にして、化合物3の保
護効果を決定した。結果を表4に示す。
【0078】試料17(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物3(4,5-ジヒドロキシ-1,3-ベンゼ
ンジスルホン酸ジナトリウム塩)を8g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0256モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり333mgに相当する。)加えた
こと以外は試料14の手順と同様にして、化合物3の保
護効果を決定した。結果を表4に示す。
【0079】試料18(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゼ
ンジスルホン酸ジカリウム塩)を2.21g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0064モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり92mgに相当する。)加えた
こと以外は試料14の手順と同様にして、化合物3の保
護効果を決定した。結果を表4に示す。
【0080】試料19(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゼ
ンジスルホン酸ジカリウム塩)を4.42g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0128モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり184mgに相当する。)加えた
こと以外は試料14の手順と同様にして、化合物2の保
護効果を決定した。結果を表4に示す。
【0081】試料20(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゼ
ンジスルホン酸ジカリウム塩)を8.85g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0256モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり368mgに相当する。)加えた
こと以外は試料14の手順と同様にして、化合物2の保
護効果を決定した。結果を表4に示す。
【0082】
【表4】 対照試料14は、試料上では鉄(III)0.12ミリモル/
m2の感度抑制効果を示す。それに対し、本発明の試料
15〜20の結果からは、本発明のアリール化合物に対
して高い割合で不純物を含む場合、正の効果を示すこと
が分かる。
【0083】実施例5 試料21(対照試料): コーティング試料を、38℃で3
日間保持した後、銅源として硝酸銅:Cu(NO3)2
0.125重量%、塗布助剤として標準ゼラチン[ドイツ・ゼ
ラチン・ファブリーク・アクチエンゲゼルシャフト製、
ドイツ]1%重量および界面活性剤としてトリトンX100
0.12重量%を含有する溶液11.4mL/m2をマイヤー・
バーNo.5を用いて、10cm×28cmの試料片面半分に
塗布して銅(II)不純物に付したこと以外は、試料1の
手順を繰り返した。結果を表5に示す。
【0084】試料22(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物3(4,5-ジヒドロキシ-1,3-ベンゼ
ンジスルホン酸ジナトリウム塩)を2g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0064モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり83mgに相当する。)加えた
こと以外は試料21の手順と同様にして、化合物3の保
護効果を決定した。結果を表5に示す。
【0085】試料23(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物3(4,5-ジヒドロキシ-1,3-ベンゼ
ンジスルホン酸ジナトリウム塩)を4g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0128モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり166mgに相当する。)加えた
こと以外は試料21の手順と同様にして、化合物3の保
護効果を決定した。結果を表5に示す。
【0086】試料24(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物3(4,5-ジヒドロキシ-1,3-ベンゼ
ンジスルホン酸ジナトリウム塩)を8g(これは、銀1
モルにつき前記化合物0.0256モルに相当し、かつ被覆さ
れたフィルム1m2当たり333mgに相当する。)加えた
こと以外は試料21の手順と同様にして、化合物3の保
護効果を決定した。結果を表5に示す。
【0087】試料25(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゼ
ンジスルホン酸ジカリウム塩)を2.21g、銀1モルにつ
き前記化合物0.0064モルに相当し、かつ被覆されたフィ
ルム1m2当たり92mgに相当する。)加えたこと以外
は試料21の手順と同様にして、化合物2の保護効果を
決定した。結果を表5に示す。
【0088】試料26(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゼ
ンジスルホン酸ジカリウム塩)を4.42g、銀1モルにつ
き前記化合物0.0128モルに相当し、かつ被覆されたフィ
ルム1m2当たり184mgに相当する。)加えたこと以外
は試料21の手順と同様にして、化合物2の保護効果を
決定した。結果を表5に示す。
【0089】試料27(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゼ
ンジスルホン酸ジカリウム塩)を8.85g、銀1モルにつ
き前記化合物0.0256モルに相当し、かつ被覆されたフィ
ルム1m2当たり368mgに相当する。)加えたこと以外
は試料21の手順と同様にして、化合物2の保護効果を
決定した。結果を表5に示す。
【0090】
【表5】 対照試料21は、試料上では銅(II)0.48ミリモル/m
2の感度抑制効果を示す。それに対し、本発明の試料2
2〜27の結果からは、本発明のアリール化合物が銅
(II)の負の効果を低減できることが明白である。
【0091】実施例6 試料28(対照試料): エマルションを不純物を含む7
miL厚の青色ポリエステルフィルム基材の2面に塗布
したこと以外は試料1の手順を繰り返した。前記不純物
は、基材の作製工程中に、生成した鉄および銅の微粒子
であった。さらに、調製したフィルム試料を、38℃で3
日間保持した後、フィルターNo.5を用い、標準ブロモ
グラフを装備した白色光で3/10秒間露光した。現像さ
れた材料の顕微鏡観察により、フィルム試料上に現れた
斑点欠陥の数を決定した。この欠陥は、10cm×28cm
の試料6枚について計測し、その平均値を出した。結果
を表6に示す。
【0092】試料29(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゼ
ンジスルホン酸ジカリウム塩)を1.895g、銀1モルに
つき前記化合物0.00548モルに相当し、かつ被覆された
フィルム1m2当たり78.9mgに相当する。)加えたこ
と以外は試料28の手順と同様にして、化合物2の保護
効果を決定した。結果を表6に示す。
【0093】試料30(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゼ
ンジスルホン酸ジカリウム塩)を3.771g、銀1モルに
つき前記化合物0.0109モルに相当し、かつ被覆されたフ
ィルム1m2当たり157mgに相当する。)加えたこと以
外は試料28の手順と同様にして、化合物2の保護効果
を決定した。結果を表6に示す。
【0094】試料31(本発明):コーティング試料添
加時の最後に化合物2(2,5-ジヒドロキシ-1,4-ベンゼ
ンジスルホン酸ジカリウム塩)を7.543g、銀1モルに
つき前記化合物0.0218モルに相当し、かつ被覆されたフ
ィルム1m2当たり314mgに相当する。)加えたこと以
外は試料28の手順と同様にして、化合物2の保護効果
を決定した。結果を表6に示す。
【0095】
【表6】 対照試料28には、フィルム基材調製中に鉄および銅不
純物による大量の斑点欠陥が現れた。それに対し、本発
明の試料29〜31の結果は、本発明のアリール化合物
が欠陥の数を顕著に低減できることを明示している。従
って、本発明のアリール化合物は、非常に高濃度の不純
物を含む基材を用いて調製されたフィルムにおいて、斑
点欠陥の規制を有効に防止できるものである。
【0096】
【発明の効果】本発明の方法において、ハロゲン化銀写
真材料内に含まれるハロゲン化銀エマルションの調製中
に特定のアリール誘導体を添加することにより、支持体
の調製中に生成する金属製不純物による斑点欠陥を低減
および防止することができる。
フロントページの続き (72)発明者 アラン・シモンディ・ドミニク イタリア、イ−17016フェラーニア(サヴ ォーナ)、イメイション・リチェルケ・ソ シエタ・ペル・アチオニ内 (72)発明者 ジュゼッペ・ロヴィリオ イタリア、イ−17016フェラーニア(サヴ ォーナ)、イメイション・リチェルケ・ソ シエタ・ペル・アチオニ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ハロゲン化銀エマルションを調製す
    る工程、(b)該ハロゲン化銀エマルションを化学増感ま
    たは光学的増感する工程、(c) 少なくとも2つの水酸
    基と、スルホン酸基、水酸基、カルボキシル基またはヒ
    ドロキシメチル基で表される別の置換基少なくとも1つ
    とを有するアリール化合物を銀1モルにつき0.03モル未
    満の量で前記ハロゲン化銀エマルションに添加する工
    程、および(d)ハロゲン化銀エマルションを支持体に塗
    布する工程を含むハロゲン化銀写真材料の作製方法。
  2. 【請求項2】 前記アリール化合物が式: 【化1】 (式中、R1〜R4はそれぞれ、水素原子、スルホン酸
    基、水酸基、カルボキシル基およびヒドロキシメチル基
    から成る群より選ばれるが、R1〜R4のうち少なくとも
    1つは水素原子ではない。)で表される請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】 ハロゲン化銀エマルションが、少なくと
    も2つの水酸基と、スルホン酸基、水酸基、カルボキシ
    ル基またはヒドロキシメチル基で表される別の置換基少
    なくとも1つとを有するアリール化合物を銀1モルにつ
    き0.03モル未満の量で含むことを特徴とする、金属不純
    物を含まないハロゲン化銀エマルション。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つのハロゲン化銀エマルシ
    ョン層で被覆された支持体を含むハロゲン化銀写真材料
    であって、該ハロゲン化銀エマルション層が、少なくと
    も2つの水酸基と、スルホン酸基、水酸基、カルボキシ
    ル基またはヒドロキシメチル基で表される別の置換基少
    なくとも1つとを有するアリール化合物を銀1モルにつ
    き0.03モル未満の量で含有することを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真材料。
  5. 【請求項5】 前記アリール化合物が式: 【化2】 (式中、R1〜R4はそれぞれ、水素原子、スルホン酸
    基、水酸基、カルボキシル基およびヒドロキシメチル基
    から成る群より選ばれるが、R1〜R4のうち少なくとも
    1つは水素原子ではない。)で表される請求項4記載の
    ハロゲン化銀写真材料。
  6. 【請求項6】 前記ハロゲン化銀エマルションが、平均
    粒径と厚さの比であるアスペクト比少なくとも2:1の
    柱状粒子ハロゲン化銀エマルションである請求項4記載
    のハロゲン化銀写真材料。
JP25995098A 1997-09-19 1998-09-14 ハロゲン化銀写真材料の作製方法 Pending JPH11143013A (ja)

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JP2009139254A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Fujifilm Corp イムノクロマトグラフ方法

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