JPH11145073A - 熱処理装置および熱処理方法 - Google Patents

熱処理装置および熱処理方法

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JPH11145073A
JPH11145073A JP30409597A JP30409597A JPH11145073A JP H11145073 A JPH11145073 A JP H11145073A JP 30409597 A JP30409597 A JP 30409597A JP 30409597 A JP30409597 A JP 30409597A JP H11145073 A JPH11145073 A JP H11145073A
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JP
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substrate
light
heat treatment
temperature
lamps
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JP30409597A
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English (en)
Inventor
Yusuke Muraoka
祐介 村岡
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプからの光照射による基板の熱処理装置
において、基板の熱分布の均一性を確保するとともに、
ランプ劣化を早期に発見すること。 【解決手段】 複数の球状ランプBL1〜BL4を、基
板Wの中心から外縁に向かう方向に配列し、基板Wを高
速回転させる。各エリアA1〜A4は対応する球状ラン
プBL1〜BL4からの光によって熱走査される。エリ
アA1〜A4は同心円状であるため、球状ランプBL1
〜BL4への発光電力を個別に調整することにより、基
板で生じやすい同心円状の温度分布を有効に補償可能で
ある。また、球状ランプBL1〜BL4のそれぞれの近
傍に光センサを配置しておくことにより、そのランプが
劣化し始めたかを早期に知ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は基板の熱処理装置
に関するもので、特に基板に光を照射して基板の加熱を
行う装置における加熱の均一性確保のための改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基
板などの精密電子装置用基板(以下、「基板」と総称す
る)の熱処理の方式のひとつとして、ランプ光による加
熱方式が使用されている。そして、このような基板加熱
用に使用されるランプは、通常、棒状または球状であ
る。
【0003】このうち棒状ランプを使用した例が、図1
1(a),(b)にそれぞれ概念的な断面配置図および平面図
として示されており、図11(b)のI−I断面が図11
(a)に相当する。そして、この例では、複数の棒状ラン
プSLが平行配列されて基板(この例では半導体ウエ
ハ)Wに対向している。
【0004】また、球状ランプを使用した例が、同様に
図12に示されており、図12(b)のII−II断面が図1
2(a)に相当する。この例では複数の球状ランプBLが
基板Wを覆うように2次元的に分散配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図11(a)
に例示する棒状ランプSLの場合には、各ランプの長手
方向に発光強度のばらつきがある。このため、このよう
なランプ群を使用した場合には基板Wの温度分布が不均
一になり、基板Wにプロセス不良が生じやすい。
【0006】また、基板Wは円形であるために同心円状
の温度分布が生じやすいが、それを補償しようとして各
棒状ランプSLの発光量を調整しても、個々の棒状ラン
プSL自身の形状および複数の棒状ランプSLの配列の
いずれもが、基板Wでの同心円上の温度分布とは異なる
空間対称性を持っているために、基板Wにおける温度分
布の不均一性を補償することは困難である。
【0007】一方、図12の球状ランプBLの場合にお
いても、ランプ相互における発光強度のばらつきがある
ために基板Wの温度分布が不均一になるという事情があ
る。また、基板Wにおける同心円状の温度分布をランプ
相互の発光強度調整によって補償しようとしても、球状
ランプBLの空間配置の対称性と基板Wの形状の対称性
が対応していないために、そのような補償は困難であ
る。仮に球状ランプBLを同心円状に配列したとして
も、それぞれのランプBLが球状であるために、円周方
向における基板Wの温度分布の不均一性は十分に補償で
きない。
【0008】さらに、棒状ランプSLおよび球状ランプ
BLのいずれにおいても、隣接する複数のランプからの
光が空間的に重畳される。このため、ランプの劣化を検
出するためにランプの近傍に光センサを配置しても、ど
のランプからの光をその光センサが検出しているかが不
明瞭になる。その結果、特定のランプが劣化してもそれ
を早期に検出することができず、そのような特定のラン
プの劣化がさらに進行することによって基板Wの温度分
布の不均一性が大きくなり、基板Wのプロセス不良が生
じるという問題もあった。
【0009】そして、以上のような問題は、半導体ウエ
ハだけでなく種々の基板の熱処理においても生じる問題
である。
【0010】
【発明の目的】この発明は上記の課題を解決するために
なされたものであり、基板の温度分布の不均一性を的確
に補償して均一な熱処理を行うことを可能とすることを
第1の目的とする。
【0011】また、この発明の第2の目的は、ランプ劣
化を早期に発見することにより、基板の熱処理の不良を
予防することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1の発明にかかる装置は、光の照射によって
基板の熱処理を行う装置であって、(a) 前記基板を保持
する基板保持手段と、(b) 前記基板に対向して配置さ
れ、前記基板の中心から外縁に向かう方向に配列した複
数の発光体を有し、前記複数の発光体からの光で前記基
板の被照射面のうちの一部に光を照射する光照射手段
と、(c) 前記発光体ごとまたは前記複数の発光体の部分
集合ごとに、各発光体からの発光量を調整する発光量調
整手段と、(d) 前記基板保持手段と前記光照射手段とを
相対的に回転させる回転手段とを備えている。
【0013】そして、前記複数の発光体からの光で、前
記基板の被照射面を同心状に覆う複数のエリアのそれぞ
れを回転走査することを特徴とする。
【0014】請求項2の発明では、請求項1の熱処理装
置において、(e) 前記複数のエリアの温度を計測する温
度計測手段をさらに備える。
【0015】そして前記発光量調整手段は、(c-1) 前記
温度計測手段によって測定された前記複数のエリアの温
度と所定の目標温度との偏差に基づいて、前記複数の発
光体のそれぞれへの発光電力を調整するフィードバック
制御手段を備える。
【0016】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の熱処理装置において、(e) 前記複数の発光体からの
それぞれの光の一部を受けて前記複数の発光体の発光状
態を検出する複数のセンサと、(f) 前記複数のセンサの
出力のうち少なくとも一部に所定の基準を満足しないも
のが生じたときに所定の異常対応処理を行う異常対応手
段とをさらに備える。
【0017】請求項4の発明は、請求項3の熱処理装置
において、前記異常対応手段は、前記複数の発光体への
それぞれ発光用電力の供給状態と、前記複数のセンサの
出力との関係を判定して前記異常対応処理を行う。
【0018】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4のいずれかの熱処理装置において、前記基板は円形基
板であり、前記複数の発光体は、前記円形基板の中心か
ら半径方向に沿って配置されている。
【0019】この発明はまた、光の照射によって基板の
熱処理を行う方法をも提供しており、この方法は、(a)
基板の中心から外縁に向かう方向に配列させた複数の発
光体からの光で前記基板の被照射面のうちの一部に光を
照射しつつ、前記基板と前記複数の発光体とを相対的に
回転させることにより、前記基板の被照射面を同心状に
覆う複数のエリアのそれぞれを回転走査する工程と、
(b) 前記発光体ごとまたは前記複数の発光体の部分集合
ごとに、各発光体からの発光量を調整する工程とを備え
ることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】<基板への光照射構造の概要>図
1はこの発明の実施形態である熱処理装置1の構成図で
あり、図2はこの装置1に含まれる光照射部100の拡
大断面図である。この熱処理装置1は略円形の基板(半
導体ウエハ)Wに対して光照射を行い、それによって基
板Wの熱処理を行う装置(いわゆるランプアニール装
置)として構成されている。周知のように半導体ウエハ
には通常ノッチまたはオリフラが形成されているが、そ
れらが占める面積割合は半導体ウエハ全体の面積と比べ
てかなり小さく、これらによる半導体ウエハの熱分布へ
の影響は比較的少ない。このため、以下では基板Wを近
似的に円形であるとして説明する。
【0021】図1において、基板Wは開閉自在のゲート
バルブ12が取り付けられた中空のチャンバ11内に導
入され、サセプタ14によってほぼ水平に保持される。
サセプタ14は垂直回転軸によって支持されており、モ
ータ15からの駆動力によって水平面内で回転する。こ
れによって、基板Wも所定の回転数で水平回転する。チ
ャンバ11にはガス供給系からバルブ13を介して不活
性ガスなどの所定のガスが供給される。
【0022】光照射部100はチャンバ11の上方に配
置されている。この光照射部100はチャンバ11の上
面を介して基板Wに光を照射し、それによって基板Wの
全面を加熱するためのものである。石英チャンバ11お
よびサセプタ14はいずれも、光照射部100からの光
を実質的に透過させるように、石英などの材料で形成さ
れている。
【0023】図2に示すように、この光照射部100は
反射体110を有している。反射体110は、石英・耐
熱ガラス・耐熱金属・耐熱性樹脂などの基材の下側に複
数の半球面状凹部111〜114を等間隔で配列形成
し、それらの球面凹部111〜114の内部を含めて反
射体110の下面側に光反射ミラー面を形成したもので
ある。
【0024】半球面状凹部111〜114のそれぞれに
は、耐熱ソケットなどによって球状ランプBL1〜BL
4がそれぞれ着脱自在に取り付けてある。これら球状ラ
ンプBL1〜BL4への給電線は、反射体110に形成
した貫通孔(図示せず)を通って上方に伸びており、配
線束Lとなっている。
【0025】なお、添付の各図において「△」印が付さ
れた線路は複数の配線(電線または光ファイバ線)の並
列的な束を表している。
【0026】図3は、光照射部100と基板Wとの位置
関係を示す概念的平面図である。光照射部100に含ま
れる4つの球状ランプBL1〜BL4のうち、ひとつの
球状ランプBL1は、基板Wの回転中心に対向してい
る。このため、この球状ランプBL1からの光は基板W
の中心部の円形エリアA1を照射する。
【0027】この球状ランプBL1と残りの3つの球状
ランプBL2〜BL4とは、基板Wの半径方向に沿って
配列しており、最外部の球状ランプBL4は基板Wの端
縁付近に対向している。このため、基板Wを回転させた
状態で球状ランプBL1〜BL4を点灯すると、円形エ
リアA1を同心状に囲むリング状エリアA2〜A4は球
状ランプBL2〜BL4によって基板Wの円周方向にそ
れぞれ走査されることになる。モータ15による基板W
の回転を高速(たとえば100rpm〜1000rp
m)に行うことにより、円形エリアA1および環状エリ
アA2〜A4での円周方向の温度の均一性が確保され
る。
【0028】また、これらのエリアA1〜A4の相互境
界部分では、それを挟んで隣接する2つのエリアに向け
られた光が部分的に重畳される。たとえば境界部B34
付近では球状ランプBL4からエリアA4に向けて照射
される光の一部と、球状ランプBL3からのエリアA3
に向けて照射される光の一部とが重畳して照射され、そ
れによってこの境界部B34においても十分な光量を受
けることができる。
【0029】このような部分的な光の重畳があるもの
の、基板Wの表面の大部分では、それぞれに対応するひ
とつの球状ランプからの光が支配的である。したがっ
て、たとえば球状ランプBL2の発光量を調整すること
により、実質的にエリアA2のみについて光の照射量を
調整可能である。
【0030】また、半球面状凹部111〜114のそれ
ぞれには、球状ランプBL1〜BL4に隣接して光セン
サ(より正確には光センサの受光部)PS1〜PS4が
取り付けられている。そして、光センサPS1〜PS4
のそれぞれに接続された光ファイバは、反射体110を
貫いて上方に伸びて光ファイバ束Fとなっている。
【0031】これらの光センサPS1〜PS4は、それ
ぞれ球状ランプBL1〜BL4の発光状況を監視するた
めに設けられており、それらで受光された光は光ファイ
バ束Fを構成する4本の光ファイバによって、後述する
光電変換回路51(図1)に伝送される。
【0032】<制御系の概要>図1に戻って、この装置
1にはまた、上記の光照射部100によって基板Wを加
熱するにあたって球状ランプBL1〜BL4のそれぞれ
の発光量を調整して基板Wの温度制御を行うための温度
制御器30が設けられている。基板Wのうち、各エリア
A1〜A4の裏側に相当する部分の温度が放射温度計測
系20で個別に計測されるようになっており、これによ
って計測されたそれぞれのエリアA1〜A4の温度値が
この温度制御器30に入力される。
【0033】具体的には、この放射温度計測系20は、
並列的な4つの受光部21で受光した光を4本の光ファ
イバ22によってそれぞれ4つの放射温度計23に伝送
し、これらの放射温度計23によって基板Wの各エリア
A1〜A4の放射温度を計測するように構成されてい
る。4つの受光部21はそれぞれ、基板Wの裏面のうち
各エリアA1〜A4の裏側に相当する各エリアから放射
光を受光するように、その配置位置と受光姿勢とが決定
されている。基板Wは薄いため、その裏面側から計測し
た温度は表面での温度と実質的に同じと見なすことが可
能である。
【0034】温度制御器30は、このようにして得られ
た基板Wの各エリアの温度の実測値と、基板Wの加熱処
理のレシピに応じてあらかじめ定められた目標温度とを
比較し、その比較結果に応じた信号をゲートユニット群
41に与える。このゲートユニット群41は並列的な4
つのゲートユニットの集合であり、並列的に設けられた
4つのサイリスタ(SCR)群42のそれぞれのための
ゲート信号を生成する。
【0035】このサイリスタ群42に含まれる各サイリ
スタは、対応するゲート信号のレートに応じて電源電力
を通過させることにより、配線束Lを介して光照射部1
00内の4つの球状ランプBL1〜BL4へと発光電力
をそれぞれ供給する。4つの球状ランプBL1〜BL4
のうち発光電力が増加した球状ランプからは、より多く
の光エネルギーが基板Wに照射され、また、発光電力が
減少した球状ランプからの光エネルギーは減少する。こ
れによって、最終的に基板Wの各エリアA1〜A4がほ
ぼ目標温度になるようなフィードバック制御が行われ
る。
【0036】すなわち、図1の装置1では、基板Wの各
エリアA1〜A4の温度についてのフィードバック制御
ループを備えており、それらのフィードバックは光照射
部100における4つの球状ランプBL1〜BL4ごと
に個別に実行され得るようになっている。基板W全体の
温度を変化させるには球状ランプBL1〜BL4のすべ
ての発光量を変化させればよい。
【0037】<温度制御器の内部構成>図4は温度制御
器30の内部構成を示すブロック図である。これらの各
ブロックの機能はコンピュータによってソフト的に実現
可能であるが、ここではハードウエア回路として示して
いる。
【0038】温度パターン設定器31には、基板Wの熱
処理のレシピに応じた目標温度パターン信号が、あらか
じめ上位制御装置60(図1)から伝送されて格納され
ている。このような目標温度パターン信号としては、た
とえば図5(a)に示すステップ的パターンや、図5(b)に
例すランプ的パターンのような信号を使用することが可
能である。
【0039】図4に戻って、温度パターン設定器31か
らはその時点での目標温度信号が読み出されて4つの減
算器D1〜D4に与えられる。基板Wの全域について等
しい温度で熱処理をする場合には、4つの減算器D1〜
D4に与える目標温度信号は同一値とされる。
【0040】減算器D1〜D4にはまた、図1の放射温
度計23からの4つの温度実測信号がそれぞれ入力され
ている。減算器D1〜D4は目標温度信号と温度実測信
号との偏差信号を求め、それらの偏差信号を電力指令信
号発生回路P1〜P4にそれぞれ出力する。電力指令信
号発生回路P1〜P4は、PID制御演算や予測演算な
どによって、目標温度と実測温度との差を補償するため
の球状ランプBL1〜BL4の発光量に対応する電力指
令信号を求め、それらを図1のゲートユニット郡41に
それぞれ出力する。
【0041】たとえば図3のエリアA3についての実測
温度が目標温度よりも低い場合には、このエリアA3に
対応する球状ランプBL3への発光電力を増加させ、エ
リアA3についての温度を上昇させる。そして、エリア
A3についての実測温度が目標温度にほぼ一致した時点
で球状ランプBL3へ発光電力の増加を停止し、球状ラ
ンプBL3からの発光量を一定化する。また、その後に
エリアA3の実測温度が変動すると、さらにその変動を
補償して目標温度に一致させる。
【0042】他のエリアA1,A2,A4についても同
様であり、これによってすべてのエリアA1〜A4を目
標温度に保つことができるとともに、それによって基板
Wの表面の全域にわたって温度を均一化できる。
【0043】この熱処理装置1では、同心円状の対称性
を持つエリアA1〜A4ごとに光照射が行われるため、
基板Wの温度分布において生じやすい半径方向の不均一
性を有効に回避可能である。
【0044】図4の温度制御器30はまた、球状ランプ
BL1〜BL4の劣化を監視するためのランプ監視回路
Q1〜Q4を内蔵している。このランプ監視回路Q1〜
Q4には、図1の光電変換回路51から光センサPS1
〜PS4での光検出信号がそれぞれ与えられる。また、
電力指令信号発生回路P1〜P4からその時点での発光
電力指令信号もそれぞれ入力されている。ランプ監視回
路Q1〜Q4では、光センサPS1〜PS4での光検出
信号の状態と、電力指令信号発生回路P1〜P4からの
発光電力指令信号の状態とをそれぞれ比較し、球状ラン
プBL1〜BL4が、それらに対応する電力指令信号に
応じた発光状態になっているかどうかを判定する。
【0045】もし球状ランプBL1〜BL4の少なくと
も1つが電力指令信号に応じた発光状態に至っていない
場合には、その球状ランプが劣化し始めたと判断し、図
1の上位制御装置60へと異常信号を与える。上位制御
装置60はそのような異常信号を受けると、警報表示装
置61にその旨を伝達し、発光表示、ディスプレイ上の
画面表示、警報音の発生などによってその異常をオペレ
ータに知らせる。
【0046】これによって、球状ランプBL1〜BL4
のいずれかが大幅に劣化する前に、劣化し始めた球状ラ
ンプを新しいランプと交換することができる。これによ
り、ランプの劣化に起因して基板の熱処理が不均一にな
ることを防止できる。
【0047】上記における球状ランプBL1〜BL4の
発光状態と電力指令信号との関係については、たとえば
正常なランプについて電力指令信号に応じた発光状態を
あらかじめ実測してテーブルとして記憶させておき、そ
の時点での電力指令信号に対応した基準発光状態(基準
光強度)に対して、実測された光強度がその基準光強度
から所定の誤差範囲以上に逸脱した場合に、「ランプの
劣化」と判定することが可能である。
【0048】<ランプ配置の他の例>図6〜図8は、図
1の光照射部100のかわりに利用可能な他の光照射部
を示す図である。ただし、球状ランプBL1、BL2、
…はこれらの図において,,…のような記号で示さ
れている。
【0049】まず、図6の光照射部100Aでは、基板
Wの中心側のエリアA1,A4についてはひとつずつの
球状ランプBL1,BL2が配置されているが、外側の
エリアA3、A4については2個ずつの球状ランプ(B
L3,BL4)、(BL5,BL6)が配置されてい
る。これは、外側のエリアA3、A4は中心側のエリア
A1、A4よりも広いことを考慮した構成である。すな
わち、外側のエリアA3、A4のそれぞれに複数の球状
ランプをBL1〜BL4を割り当てることによって、各
球状ランプの発光能力が比較的小さい場合でも各エリア
A1〜A4を均一に加熱可能である。
【0050】なお、各球状ランプの発光能力が比較的小
さい場合の他の対応方法として、球状ランプBL1〜B
L4の配列を基板の半径方向に直線状とするとともに、
それらの配列ピッチを等ピッチではなく、外側ほど狭い
ピッチとすることができる。
【0051】図7の光照射部100Bでは、基板Wの直
径にわたって球状ランプBL1〜BL6が配置されてい
る。この配列は、基板Wの回転数が比較的低い場合に特
に有用である。
【0052】図8の光照射部100Cは、球状ランプB
L1〜BL5をカギ型に配列した例を示す。この発明に
おける球状ランプの配列は直線状に限るものではなく、
基板Wの被照射面の中心から外縁に向かう方向にランプ
を配列し、回転走査によって基板の被照射面を覆うこと
ができれば、この例のように任意の配列が可能である。
【0053】図9は、液晶表示装置用のガラス基板など
の矩形基板GWの熱処理にこの発明を適用する例を示し
ている。この発明は光照射部100Dからの光を照射し
つつ基板を回転させることによって基板の均一な熱処理
を達成するものであるから、その最も適切な適用対象は
円形基板である。しかしながら、図9中に温度等高線で
示すように、矩形の基板でもその中心部の温度分布はか
なり円形に近い。したがって、この発明はこのような矩
形基板に適用することも可能である。
【0054】ところで、基板の全体を覆うように多数の
球状ランプを2次元配置して光照射を行うともに、基板
Wを低速回転させて加熱処理をするという方法(以下、
「比較技術」)も考えられる。しかしながら、このよう
な比較技術の場合には光照射部のサイズも大きくなり、
必要とされる球状ランプの数も多い。さらに、基板の各
エリアに多数のランプからの光が重畳されるため、基板
の温度に不均一性が生じたときに、どのランプへの発光
電力を調整すればよいかの対応関係がわかりにくい。
【0055】これに対して、この発明のように基板の一
部のみを覆うような光照射を行いつつ基板を相対的に回
転させる場合には、基板の温度不均一性がどのランプに
起因しているかを把握しやすい。その結果、ランプの調
整も容易となり、基板の熱処理を正確に行うことができ
るようになる。
【0056】<変形例>以下、既述したもの以外の変形
例を列挙する。
【0057】図10は図1の放射温度計測系20の代替
として使用可能な構成を示す。この例では、基板Wの裏
面のうち図5の各エリアA1〜A4の少なくとも一部ず
つを画角内に含むように、サーモグラフ24が石英チャ
ンバ11の下方に配置されている。このサーモグラフ2
4によって得られた2次元温度分布画像は画像処理回路
25へ与えられる。この2次元温度分布画像は、エリア
A1〜A4のそれぞれに相当する部分に分割され、それ
ぞれのエリアごとの平均温度などが算出されて図1の温
度制御器30に出力され、図2の球状ランプBL1〜B
L4のフィードバック制御に使用される。基板全体の平
均温度もこのサーモグラフ24の出力の全体平均値から
得ることができ、基板全体の温度を一様に変化させるこ
とも可能である。
【0058】このようなサーモグラフは放射温度計測系
20の完全な代替として使用してもよく、放射温度計測
系20と組み合わせて使用してもよい。たとえば、基板
Wの全体温度は放射温度計測系20で、また温度分布は
サーモグラフで得るようにしてもよい。
【0059】この発明では、球状ランプBL1〜BL4
などの発光体ごとに光量調整をすることが好ましいが、
たとえば図2の例において球状ランプBL1〜BL4の
うち内側の2つのランプBL1、BL2を一組として発
光量の調整を行い、外側の2つのランプBL3、BL4
を別の一組として発光量の調整をしてもよい。すなわ
ち、複数の発光体の部分集合ごとに発光量を調整するこ
とも、この発明の範囲に含まれる。
【0060】また、この発明における基板の回転は光照
射部に対して相対的に行えばよく、光照射部側を回転さ
せてもかまわない。
【0061】ランプの劣化を検出する手段としては、光
センサを使用するものだけでなく、それぞれのランプ
(一般に発光体)の近傍に温度計を配置し、その位置で
の温度状態からランプの状態を検知してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では基板
の被照射面の中心から外縁に向かう方向に配列した発光
体で基板の一部に光照射を行うとともに、基板を光照射
部に対して相対的に回転させることにより基板の被照射
面を熱走査する。したがって、円形の対称性を有する温
度分布に対してそれを補償するための発光体の調整が容
易である。
【0063】その結果、基板における温度分布の不均一
性を的確に補償して、基板の熱処理の均一性を確保する
ことが可能である。
【0064】特に、請求項2の発明では各ランプによる
被照射エリアごとに基板温度を実測し、それに基づいて
各ランプの発光量のフィードバック制御がなされるた
め、基板の温度分布の変化に対して的確に対応可能であ
る。
【0065】また、請求項3の発明では、ランプごとの
発光状態を個別に検知可能であるため、どのランプが劣
化し始めているかを早期かつ的確に知ることができ、ラ
ンプの交換などの措置を施すことができる。このため、
基板への熱処理の不良の発生を未然に防止可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施形態である熱処理装置1の構
成図である。
【図2】熱処理装置1に含まれる光照射部100の拡大
断面図である。
【図3】球状ランプBL1〜BL4と基板の各エリアA
1〜A4との位置関係を示す概念的平面図ある。
【図4】温度制御器30の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図5】基板の目標温度パターンの例を示す図である。
【図6】球状ランプと基板の各エリアとの他の位置関係
を示す概念的平面図である。
【図7】球状ランプと基板の各エリアとの他の位置関係
を示す概念的平面図である。
【図8】球状ランプと基板の各エリアとの他の位置関係
を示す概念的平面図である。
【図9】矩形基板につき球状ランプと基板の各エリアと
の他の位置関係を示す概念的平面図である。
【図10】サーモグラフを利用した基板の温度分布測定
の例を示す図である。
【図11】棒状ランプを使用した従来の熱処理装置の概
念的な配置図である。
【図12】球状ランプを使用した従来の熱処理装置の概
念的な配置図である。
【符号の説明】
1 熱処理装置 100、100C 光照射部 110 反射体 BL1〜BL4 球状ランプ PS1〜PS4 光センサ W 基板 GW 矩形基板 A1〜A4 基板表面の同心状エリア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の照射によって基板の熱処理を行う装
    置であって、 (a) 前記基板を保持する基板保持手段と、 (b) 前記基板に対向して配置され、前記基板の中心から
    外縁に向かう方向に配列した複数の発光体を有し、前記
    複数の発光体からの光で前記基板の被照射面のうちの一
    部に光を照射する光照射手段と、 (c) 前記発光体ごとまたは前記複数の発光体の部分集合
    ごとに、各発光体からの発光量を調整する発光量調整手
    段と、 (d) 前記基板保持手段と前記光照射手段とを相対的に回
    転させる回転手段と、を備え、 前記複数の発光体からの光で、前記基板の被照射面を同
    心状に覆う複数のエリアのそれぞれを回転走査すること
    を特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の熱処理装置において、 (e) 前記複数のエリアの温度を計測する温度計測手段、
    をさらに備え、 前記発光量調整手段は、 (c-1) 前記温度計測手段によって測定された前記複数の
    エリアの温度と所定の目標温度との偏差に基づいて、前
    記複数の発光体のそれぞれへの発光電力を調整するフィ
    ードバック制御手段を備えることを特徴とする熱処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の熱処理装置に
    おいて、 (e) 前記複数の発光体からのそれぞれの光の一部を受け
    て前記複数の発光体の発光状態を検出する複数のセンサ
    と、 (f) 前記複数のセンサの出力のうち少なくとも一部に所
    定の基準を満足しないものが生じたときに所定の異常対
    応処理を行う異常対応手段と、をさらに備えることを特
    徴とする熱処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の熱処理装置において、 前記異常対応手段は、前記複数の発光体へのそれぞれ発
    光用電力の供給状態と、前記複数のセンサの出力との関
    係を判定して前記異常対応処理を行うことを特徴とする
    熱処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかの熱
    処理装置において、前記基板は円形基板であり、 前記複数の発光体は、前記円形基板の中心から半径方向
    に沿って配置されていることを特徴とする熱処理装置。
  6. 【請求項6】 光の照射によって基板の熱処理を行う方
    法であって、 (a) 基板の中心から外縁に向かう方向に配列させた複数
    の発光体からの光で前記基板の被照射面のうちの一部に
    光を照射しつつ、前記基板と前記複数の発光体とを相対
    的に回転させることにより、前記基板の被照射面を同心
    状に覆う複数のエリアのそれぞれを回転走査する工程
    と、 (b) 前記発光体ごとまたは前記複数の発光体の部分集合
    ごとに、各発光体からの発光量を調整する工程と、を備
    えることを特徴とする基板の熱処理方法。
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