JPH11145910A - 波長分割多重化リングネットワーク及びその安定化方法 - Google Patents

波長分割多重化リングネットワーク及びその安定化方法

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JPH11145910A JP10258653A JP25865398A JPH11145910A JP H11145910 A JPH11145910 A JP H11145910A JP 10258653 A JP10258653 A JP 10258653A JP 25865398 A JP25865398 A JP 25865398A JP H11145910 A JPH11145910 A JP H11145910A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長分割多重化リングネットワークにおける
レーザー発振を防止する。 【解決手段】 直列に接続された複数個のノードリンク
を有し各々のノードリンクが光ファイバー部とネットワ
ークの伝送帯域との間で単一あるいは複数個のアクティ
ブ波長チャネルの追加/除去を行なうアクセスノードサ
イトとを有するようなWDMリングネットワークにおけ
るレーザー発振が、ネットワークに接続された防止手段
でネットワークの光伝送特性を変化させ、あらゆる波長
におけるネットワークループ利得がネットワークループ
損失よりも常に小さいことを保証することによって防止
される。本発明の一実施例においては、前記防止手段
は、ネットワークの伝送帯域の不活性部分の光伝送特性
を変化させ、その不活性部分におけるループ利得がルー
プ損失よりも小さいことを保証する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は波長分割多重化(W
DM)リングネットワークに関し、特に、その種のWD
Mリングネットワークにおけるレーザー発振の防止に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば波長分割多重化(WDM)ネット
ワークのような光波ネットワークの発展及び多様性のた
めに、容量管理及び供給、維持、及び高信頼性かつ堅固
な動作に関する新たな要求がなされつつある。WDMネ
ットワークの一つのタイプにWDMリングネットワーク
がある。これは、例えば、大都市圏ネットワーク応用に
用いられるものである。WDMリングネットワークにお
ける信頼性の問題は、閉環状経路(closed cyclical pat
h)を用いることによってその一周分の光利得がループ損
失より大きい場合にはレーザー発振が可能となることか
ら、特に重要である。レーザー発振は、相互飽和を通じ
て信号チャネルに影響を与え、パワー変動を引き起こ
す。このパワー変動は、システムのパワーマージンを低
減し、システムチャネルモニターに対して誤った警報を
発生させる。
【0003】通常のWDM光リングネットワークには、
波長追加/除去(WAD:wavelength add/drop)機能を
有するネットワーク素子が含まれる。これによって、あ
る光チャネルが除去及び/あるいは追加される一方、他
のチャネルはそのまま通過させられる。WAD素子に用
いられるテクノロジー及びネットワークアーキテクチャ
に依存して、WDMリングネットワークにおいて閉ルー
プが形成される。この閉ループは、ネットワーク素子及
びファイバーの損失を補償するために用いられるエルビ
ウムドープファイバー増幅器(EDFA)を用いること
によって、リングレーザー共振器を構成し得る。増幅自
発放出(Amplified Spontaneous Emission;ASE)に
よる一周分の利得がループ損失より大きい場合に発生す
るリング共振器内のレーザー発振は、増幅器の飽和を増
大させ、付加的な雑音が導入される。これらは、光信号
伝達性能に影響を与える。これらの効果は、K.Bala及び
C.A.Brackettによる報文(J.Lightwave Tech.第14巻
第1585頁(1996年))及びJ.Inessらによる報
文(J.Lightwave Tech.第14巻第1207頁(199
6年))に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、WDMリン
グネットワークがレーザー発振することを防止する技術
が求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者は、閉ル
ープを有する波長分割多重化(WDM)リングネットワ
ークにおいては、増幅自発放出(ASE)波長において
レーザー発振の可能性が存在することを認識している。
さらに、本発明の発明者は、構造及び動作条件に依存し
て、レーザー発振によって引き起こされる相互飽和が問
題であることを決定した。最悪の場合には、この問題
は、いくつかの信号チャネルのパワーを著しく減少させ
るほどに激しい場合があり、システムのパワーマージン
を減少させたり、リングに何ら欠陥がない場合において
さえも、リングの一部におけるチャネルローディングが
変化した際に誤った警報を発する可能性がある。
【0006】本発明に従って、直列に接続された複数個
のノードリンクを有し、各々のノードリンクが光ファイ
バー部と、ネットワークの伝送帯域との間で単一あるい
は複数個のアクティブ波長チャネルの追加/除去を行な
うアクセスノードサイトとを有するようなWDMリング
ネットワークにおけるレーザー発振から保護する技法が
提供される。本発明に従って、ネットワークに対して接
続された保護手段が、ネットワークの光伝送特性を変化
させ、あらゆる波長におけるネットワークループ利得が
ネットワークループ損失よりも常に小さいことを保証す
る。
【0007】本発明の一実施例においては、前記保護手
段は、ネットワークの伝送帯域の不活性部分の光伝送特
性を変化させ、その不活性部分におけるループ利得がル
ープ損失よりも小さいことを保証する。別の実施例にお
いては、前記保護手段は、ポンピング光源及びリンク制
御を有している。さらに別の実施例においては、前記保
護手段は、アクセスノード制御アルゴリズムを利用す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1には、大都市圏ネットワーク
などのWDMリングネットワーク例が模式的に示されて
いる。このWDMリングネットワークには、3つの光フ
ァイバースパン104〜106によって分散させられた
3つのアクセスノードすなわちサイト(具体的には、波
長追加/除去(WAD)サイトであるWAD1〜WAD
3)101〜103が含まれている。各ノードリンク、
すなわち101/104〜103/106には、アクセ
スサイトすなわちWAD1〜WAD3、101〜10
3、及び光ファイバー部すなわち104〜106がそれ
ぞれ含まれている。WAD1〜WAD3サイト101〜
103の各々は、それぞれWAD素子107〜109及
び光増幅器111〜113を含んでいる。WAD素子1
07〜109は、具体的には、ファイバーグレーティン
グ及びサーキュレータを含むように示されている。
【0009】具体的には、光増幅器111〜113は、
エルビウムドープファイバー増幅器(EDFA)であ
り、前段の対応するノードリンク(この場合には、ノー
ド及び光ファイバー部)における損失を補償する光利得
を供給する。よって、例えば増幅器111は、光ファイ
バースパン104、及び、WAD素子107のグレーテ
ィング、カップラ及びファイバーコネクタにおける損失
を補償するように配置される。通常の設置においては、
ノードリンク、すなわち101/104〜103/10
6、の各々は、そのリンクにおけるファイバー及びWA
Dそしによる損失を打ち消すような増幅器利得を有して
いる。その結果、ノードリンク101/104〜103
/106がWDMリングネットワークを形成するように
直列に接続されると、利得スペクトルが平坦である場合
には、そのWDMリングネットワークを伝播する全ての
信号波長に関して全体としてのループ利得はゼロである
ことになる。あらゆるWDMリングネットワークにおい
てそのリングネットワーク全体を伝播する信号波長は存
在しない(さもなければ、その信号波長は、それが発せ
られたノードにおいて終端されることになる)ため、ル
ープ利得をゼロにする、という要求は、WDMリングネ
ットワークにおけるレーザー発振を防止するのに充分で
あるように思われる。しかしながら、本発明の発明者
は、ループ利得がゼロであることは信号波長における安
定動作を実現する一方、一般的なEDFAの増幅自発放
出(Amplified Spontaneous Emission;ASE)波長におけ
るレーザー発振を防ぐとは限らないことを認識してい
る。このようなレーザー発振は、WDMリングネットワ
ークの性能を著しく劣化させる。
【0010】図1に示されたWDMネットワークにおい
ては、3つのWADサイト、WAD1、WAD2、及び
WAD3が、それぞれ長さL1=15.94、L2=1
4.49、及びL3=11.13kmの光ファイバーよ
りなる3つの光ファイバースパン104〜106によっ
て接続されている。ここで、16個のWDM信号チャネ
ルが、リング中を時計回りに伝播させられていると仮定
する。8個の信号チャネルがWAD1とWAD2との間
で存在し、8個のチャネルがWAD1のロケーション1
21から発せられて(図2の201)WAD2のロケー
ション122において終端され(図2の202)、8個
のチャネルがWAD2のロケーション122から発せら
れて(図2の203)WAD1のロケーション121に
おいて終端される(図2の204)。図2においては、
それぞれの線が4個のチャネルを表わしている。4個の
チャネルがWAD2とWAD3との間で存在し、4個の
チャネルがWAD1のロケーション121から発せられ
て(図2の205)WAD3のロケーション123にお
いて終端され(図2の206)、4個のチャネルがWA
D3のロケーション123から発せられて(図2の20
7)WAD1のロケーション121において終端される
(図2の208)。さらに4個のチャネルがWAD2と
WAD3との間で存在し、4個のチャネルがWAD2の
ロケーション122から発せられて(図2の209)W
AD3のロケーション123において終端され(図2の
210)、4個のチャネルがWAD3のロケーション1
23から発せられて(図2の211)WAD2のロケー
ション122において終端される(図2の212)。説
明のため、3つのグループのチャネルが、それぞれλa
=1552.4nm、λb=1554.0nm、及びλc
=1556.1nmの3つのレーザーによって表現され
ると仮定する。
【0011】各WADサイト101〜103において
は、受信された全ての信号は、通過あるいは除去される
以前に、それぞれエルビウムドープファイバー増幅器
(EDFA)111〜113によって増幅される。以下
の記述においては、λa bというシンボルは波長を表わ
し、下付き文字、ここではb、がその波長を示し、上付
き文字がその波長が追加される(“a”)あるいは除去
される(“d”)ことを表わす。例えば、WAD1にお
いては、追加される波長λa a、λa bの2つのグレーティ
ング161及び162と除去される波長λd a、λd bの2
つのグレーティング163及び164が、2つのサーキ
ュレータ151及び152の間に挿入されている。波長
λa a、λa bはロケーション121からサーキュレータ1
52の入力(I)ポートに入り、それぞれグレーティン
グ161及び162によって反射され、サーキュレータ
152の出力ポートから光ファイバースパン104に出
力される。
【0012】同様に、WAD2の2つのサーキュレータ
153及び154の間には、波長λ a a、λa cを追加する
2つのグレーティング及び波長λd a、λd cを除去する2
つのグレーティングが挿入されている。さらに、WAD
3の2つのサーキュレータ155及び156の間には、
波長λa c、λa bを追加する2つのグレーティング及び波
長λd b、λd cを除去する2つのグレーティングが挿入さ
れている。
【0013】信号チャネルの各々が相異なった波長に位
置している通常のWDMリングネットワークにおいて
は、追加される相異なった波長の各々に対する個別のグ
レーティングと除去される相異なった波長の各々に対す
る個別のグレーティングとが存在する。よって、ここで
記述されているリングネットワーク例においては、WA
D1は12個(グループλa aに関して8個、グループλ
a bに関して4個)の追加される波長に対する12個のグ
レーティング及び12個(グループλd aに関して8個、
グループλd bに関して4個)の除去される波長に対する
12個のグレーティングを有することになる。同様に、
WAD2には総数で12個(λa a、λa c)の追加される
波長に対する12個のグレーティング及び12個
(λd a、λd c)の除去される波長に対する12個のグレ
ーティングが存在する。WAD3には総数で8個
(λa c、λa b)の追加される波長に対する8個のグレー
ティング及び8個(λd b、λd c)の除去される波長に対
する8個のグレーティングが存在する。しかしながら、
例えばWAD1に関しては、同一波長、例えばλa、が
除去されてかつWAD1において追加される(このこと
は、追加/除去回路においては一般的なことである)場
合には、グレーティング162あるいは164のいずれ
か一方は除去され得る。なぜなら、その追加/除去され
る波長λaに関しては一つのグレーティングのみが必要
とされるからである。
【0014】WAD素子は、C.Dragone,C.A.Edwards an
d R.C.Kisfierによる“シリコン上への光N×Mマルチ
プレクサのインテグレーション”という表題の論文(IE
EE Photonics Tech. Letters,第3巻第10号第896
〜899頁(1991年10月))に記載されている型
を用いて実現され得る。この論文は本発明の参照文献で
ある。さらに、WAD素子は、C.R.Gilesらによる“波
長分割多重化ネットワーク向けの光追加/除去回路”と
いう表題の1996年10月15日付けの米国特許出願
第08/730,282号に記載されたタイプのもので
もよい。この米国特許出願は本発明の参照文献である。
【0015】WAD1〜WAD3の各ノードは、さら
に、各EDFAの入力動作レベルが同一であることを保
証する目的で各WADリンク101/104〜103/
106の各々におけるリンク損失をリンク利得と等しく
するために用いられる可変減衰器、例えばWAD1にお
ける171、を有している。このネットワーク例におい
ては、各EDFA111〜113に対する総入力及び出
力パワーは、それぞれ−4及び15dBmであった。各
EDFAの利得、つまり隣接する2つのEDFAの間の
損失は19dBであった。信号波長領域におけるEDF
Aの動作利得の変化は小さかった。WAD3における1
0%カップラはリング内における光出力をモニタするた
めに用いられ、波長λaはWAD1の出力ポート“O”
において測定された。このネットワーク例においては、
追加及び除去される波長が同一である場合には、個別の
除去グレーティング及び個別の追加グレーティングを用
いるのではなく、単一のグレーティングがその波長の追
加/除去の双方に関して用いられ得る。
【0016】図7には、一般的なEDFAのブロック図
が示されている。EDFAファイバー401には、ポン
ピング光源402からのポンピング信号が供給される。
ポンピング光源402のパワー出力は、電流源403か
ら供給されるバイアス電流のレベルによって決定され
る。制御信号は、電流源403からのバイアス電流のレ
ベルを制御し、よって、EDFAファイバー401内の
利得を制御する。EDFAは、例えば、R.G.Smartらに
よる“長距離ソリトンシステムにおける使用に適した2
段エルビウムドープファイバー増幅器”という表題の論
文(ELECTRONICSLETTERS第30巻第1号(1994年1
月6日))に記載されたタイプのものである。この論文
は本発明の参照文献である。
【0017】図8には、図7に示された一般的なEDF
Aにおける入力信号パワーと利得との関係を示すプロッ
ト例が示されている。図示されているように、利得レベ
ル及び飽和レベルは、信号パワーとポンピングバイアス
電流の双方の関数として変化する。より高いポンピング
バイアス電流Ib2においては、より低いバイアス電流
Ib1の場合よりも、利得及び飽和パワーレベルの双方
が高い。
【0018】図1に示されているようなWDMリングネ
ットワークを構成するために、リングが閉じられる前
に、WADリンク101/104〜103/106の各
々において、信号波長でのEDFA利得がWADリンク
の各々での損失と等しく設定された。リング構造が閉じ
られた時点で、図4に示されているポート“M”でモニ
タされた光信号で示されているように、レーザー発振が
現れた。このようなレーザー発振は、ファイバーグレー
ティングの反射帯域の外部に位置する伝送帯域中の不活
性部分のASE波長(例えば301及び302)におい
て発生する。これらのASE波長はWDMリングネット
ワーク全体を伝播し、ループ損失を上回るループ利得を
受ける場合に発振する。レーザー発振波長におけるルー
プ利得はループ利得に固定されているため(なぜなら、
レーザー発振は全体としてのループ利得が1、すなわち
0dBの場合に発生する)、出力ポート“O”における
信号強度は、これは波長λaで観測されるものである
が、0.5dBほど減少する。なぜなら、レーザー発振
波長における利得は信号チャネルにおける利得よりも大
きいからである。
【0019】レーザー発振パワーは、WDMリングネッ
トワークにおける共振器(すなわちループ)損失を増大
させることによって低減されて除去される。このリング
ネットワーク例においては、各WADサイトにおける減
衰をおよそ0.7dBだけ増大させたところでレーザー
発振スレッショルドに達し、減衰器における減衰量が
1.0dBだけ増大させられたところでレーザー発振が
完全に抑制された(図5参照)。WADサイトにおける
EDFAは強く飽和させられているため、全体としての
出力パワーは実質的に一定であり、モニター“M”にお
ける信号パワーは0.5dBほど増大した。しかしなが
ら、出力ポート“O”における出力パワー(図示せず)
は、WAD1における減衰器を2度通過することによっ
ておよそ1.6dBほど減少した。
【0020】図1に示されているWDMリングネットワ
ークはスレッショルド近傍で動作させられたため、飽和
レベルが減少させられる、すなわちEDFAの利得が増
大させられるとレーザー発振が起こった。このことは、
図8に示されているように、固定バイアス電流Ib2に
おいては、入力レベルがより飽和させられたレベル40
1からより飽和させられていないレベル402に低減さ
れた場合にEDFAの利得が増大する、ということから
理解される。パワーの低減は、実際には、複数個の信号
チャネルのうちのいくつかが除去される場合に発生し得
る。リングの一部におけるチャネルローディングの変化
が生じた場合にレーザー発振は再び起こり得るものであ
り、レーザーパワーによって引き起こされるEDFAの
相互飽和によってリング内の全ての信号が影響を受け
る。最悪の場合には、残存しているチャネルのうちのい
くつかの信号パワーが著しく低減される可能性があり、
システムのパワーマージンが低下し、システムの光モニ
タに誤った警報が発せられる可能性がある。例えば、図
6に示されているように、WAD1に追加されWAD2
において除去されるλaの8チャネルが不連続である場
合には、レーザー発振が再開してしまう。これは、この
8チャネルがEDFA113及び112を通過せず、従
ってそれらの間の相互飽和が起こらないためである。そ
の結果、図8に示されているように、EDFA113及
び112の動作パワーレベルがより飽和させられた値、
例えば401、からより飽和させられていない値、例え
ば402、へ減少するためである。図8より、動作パワ
ーレベルを401から402へ低減することによって、
EDFA113及び112の双方の利得が増大すること
が理解される。
【0021】WAD1におけるEDFA111を通過す
るチャネル数には変化が無いため、そのパワーすなわち
利得は一定のままである。EDFA113及び112に
おける利得の増加がWDMリングネットワークでの波長
301及び/あるいは302における全体としてのルー
プ利得を実現するのに充分であれば、それらの波長にお
けるレーザー発振が起こる。但し、レーザー発振信号の
パワーはさらに飽和し、EDFA111、112、及び
113の全ての利得を低下させてループ利得が0に戻
る、ということに留意されたい。しかしながら、レーザ
ー発振は、全体としてのループ利得が少なくとも0であ
る限りは持続する。
【0022】図1に示されたWDMリングネットワーク
の場合には、ポート“O”における出力パワーは0.8
dB低下した。WAD1で双方のチャネルが除去される
場合には、出力パワーは1dB低下した。WAD1への
チャネルとWAD1の双方が除去される場合には、ファ
イバーの切断あるいはネットワーク再配置のために、出
力パワーは1.7dB低下した。WDMネットワークの
構造の設計と動作状況に依存するが、これらのパワー変
動は許容され得る可能性がある。
【0023】ここで、EDFAの利得の平坦さ及びその
動作状況に依存して、レーザー発振がASE帯域の広い
範囲に亘って発生し得る、ということに留意されたい。
飽和条件を変化させることにより、レーザー発振は、信
号波長と比較してより長い波長において、また、図4に
示されている信号チャネル303の間で、それぞれ観測
される可能性がある。本発明の発明者は、ASE発振に
起因する信号チャネルの劣化が、平坦なEDFA利得を
用いることによって低減され、ループ損失を増大させる
ことによって完全に除去されることを見い出した。
【0024】ある場合には、この問題は非常に重大であ
り、ある信号チャネルのパワーが著しく低減される可能
性がある。このようになると、アイパターンが著しく閉
じてしまい、リング内に何ら欠陥が存在しない場合にお
いてさえもリングの一部におけるチャネルローディング
が変化する。最悪の場合には、上記問題は、ネットワー
ク全体に亘る伝送を使用不能にしてしまう。
【0025】別のリングネットワーク例においては、図
2に示された設定が図3に示されているように変更され
ている。図3に示されたネットワークにおいては、WA
D1からWAD2宛に8個のチャネルが存在し、WAD
1からWAD3宛に8個のチャネル、WAD3からWA
D2へ8個のチャネルがそれぞれ存在するが、WAD2
からWAD1へは2個のチャネル(破線で図示されてい
る)しか存在しない。WAD2からWAD1への波長λ
aでの2個のチャネルは、設計された19dBの利得を
用いた。WAD1への波長λaでの入力が除去される
と、ポート“O”でのパワーは2.9dBだけ減少し
た。WAD1への全てのλa入力が除去されると、パワ
ーは5dB減少した。一方、WAD1及びWAD3への
全ての入力が除去される場合には、パワーは6.2dB
だけ減少する。このことは、システムのパワーマージン
を減少させ、システムの光モニターに誤った警報を発報
させてしまうため、さらに多くのシステムマージンを割
り当てることが必要になる。
【0026】ここで、レーザー発振飽和によって引き起
こされるパワー変動は、グレーティングを用いたWAD
サイトだけに限定されないことに留意されたい。閉経路
は、デマルチプレクサ/マルチプレクサWADを用いる
ある種のWDMリングネットワークアーキテクチャにお
いても形成され得る。図9には、公知のドラゴン(Drago
ne)導波路グレーティングルータを用いてインプリメン
トされたデマルチプレクサ/マルチプレクサWADの一
例が示されている。この種のWGRは前掲のC.Dragone
らによる参照文献に記載されており、それぞれの波長に
従った信号チャネルのルーティングが可能になる。
【0027】図9に示されているように、WADノード
(例えばWAD1)は、デマルチプレクサWGRユニッ
ト601、導波路インターフェース602及び603、
及びマルチプレクサWGR604を用いてインプリメン
トされ得る。交換ユニット605の機能は、後に記述さ
れる。
【0028】デマルチプレクサユニット601は、光フ
ァイバー(例えば、スパン105)を介して受信した種
々の波長を有する信号チャネルを分離するために用いら
れる。WGRユニット601のチャネル出力は、インタ
ーフェース602に接続されている。図9は、図2に示
されたネットワーク例において、波長を追加及び除去す
る目的でWGR107が用いられる様子を示している。
図示されているように、4波長経路がWGR107に入
り、そのうちの3波長経路606が除去されて3波長経
路が追加される。ここでは、以前と同様に、各線が4チ
ャネルを表わしている。交換インターフェース605か
らの4個の出力波長のうち、3個の波長経路606が除
去され、波長経路608がスルーされて、追加された波
長経路607と共に、インターフェース603へ接続さ
れている。インターフェース603の出力は、スパン1
04を介して伝達される信号チャネルを結合するマルチ
プレクサWGR604へ接続される。
【0029】デマルチプレクサWGRユニット601及
びマルチプレクサWGRユニット604は選択度という
観点からは比較的狭帯域デバイスであるが、このような
WGRノードによって構成されたWDMリングネットワ
ークにおいても依然としてレーザー発振が可能である、
ということに留意されたい。本発明に従って、レーザー
発振を防止するために、波長経路、例えば608、が切
断され、WDMリングネットワーク内におけるその波長
における連続ループの形成が防止される。図示されてい
るように、交換ユニット605は、WDMリングネット
ワークにおける不活性波長チャネルの接続/切断の切り
替えを行なう単一あるいは複数個の交換ネットワークを
有している。交換ユニット605は、WADノード10
7に対して波長が追加される/WADノード107から
波長が除去される時点をセンスするローカル制御ユニッ
ト610によって生成される制御信号609に応答して
動作する。制御ユニット610は、インターフェース6
05における波長交換を制御する目的でネットワーク内
の波長割り当てを利用するノードリンク制御アルゴリズ
ムを有している。この種のリンク制御は、J.Zyskindら
による“多重波長光ネットワークにおける残存チャネル
に係る高速リンク制御保護”(Proc. ECOC 96,第5巻第
49頁)という表題の論文に記載されている。この論文
は、本発明の参照文献である。
【0030】次に、図1を参照して、WDMリングネッ
トワークにおけるレーザー発振を防止する本発明に係る
別の技法が記述される。本発明に従って、WDMリング
ネットワークの動作波長帯域のうちの選択された部分の
光伝送特性を変化させる目的で、保護手段がWDMリン
グネットワーク内に含められる。WDMネットワークが
ファイバーグレーティング及びサーキュレータを用いる
WADノード素子を有する場合には、ノッチフィルタ1
81が前述の保護手段として用いられる。ノッチフィル
タ181の阻止帯域は、追加/除去グレーティングの反
射帯域、すなわちバンド310〜313、の間のASE
をブロックする(図4参照)。ノッチフィルタ181に
おける損失は、バンド310〜313における全ての周
波数でのループ利得が実質的に0dBに満たないことを
保証する。ノッチフィルタ181は、信号チャネル30
3の各々に対する、それらが使用されていない場合のそ
れらの波長におけるレーザー発振を防止する目的のノッ
チフィルタを含むことが可能であることに留意された
い。さらに、ノッチフィルタ181は、制御信号182
の制御下で選択的に機能させられるようにすることも可
能であり、波長がWADノードで追加されたりWADノ
ードから除去される時点をセンスするローカルコントロ
ーラによって、特定のノッチフィルタが交換されてネッ
トワーク内に挿入されるようにできる。
【0031】WDMリングネットワークにおけるレーザ
ー発振を抑制する別の技法は、チャネルローディングの
変化の間にリング内の全てのEDFAの利得を制御する
ことであり、そのようにすることによって一周(ルー
プ)利得が常にループ損失よりも小さく保たれる。ED
FAの利得を制御するための一技法が図7に示されてお
り、コントローラ(図示せず)からの制御信号が、WA
Dノードで追加されたりWADノードから除去されたり
する波長に応答して利得が変化させられるべきである時
点を通知する。このような技法は、A.Srivastavaらによ
る“エルビルムドープファイバー増幅器における高速ポ
ンピング制御”(OAA’97におけるポストデッドラ
インペーパー)という表題の論文に記述されている。こ
の論文は本発明の参照文献である。
【0032】図10は、二重WDMリングネットワーク
において本発明にかかる技法が用いられる様子を示して
いる。図示されているように、二重WDMリングネット
ワークは、WADサイト711〜715を有するリング
701及び702を有している。ここで、WADサイト
711〜715のうちの一つあるいは複数個は、他の光
ネットワークとの間での波長のルーティングを可能にす
る、公知の光クロス接続であることに留意されたい。前
述されているものと同様、WADサイト711〜715
は、WADサイト711〜715のいずれにおいてもい
ずれかの信号波長が追加あるいは除去される際のリング
701及び702におけるレーザー発振を防止する保護
手段を組み込んでいる。リング701及び702のファ
イバーが、例えば751及び752において切断された
場合には、公知のパッチネットワーク721〜724が
自動的に挿入されて新たなWDMリングネットワークル
ープ731及び732が生成される。本発明に従って、
WADサイト711〜715に配置されている保護手段
が、新たなWDMリングネットワークにおけるレーザー
発振を防止するために自動的に挿入/除去される。
【0033】さらに、前述されている場合と同様、本発
明に従って、EDFAファイバーの利得が、新たなWD
Mリングネットワークにおいてレーザー発振を起こさな
いことを保証するように変更される。これは、前掲のA.
Srivastavaらによる文献において議論されているように
ポンピング制御を用いて、及び、前掲のJ.Zyskindらに
よる文献において記述されているようにリンク制御を用
いて実現される。
【0034】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので,この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例が考え得るが、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。
【0035】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、レ
ーザー発振することを防止された波長分割多重化リング
ネットワーク及び波長分割多重化リングネットワークに
おける光伝送を安定化する方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の動作を記述するために有用な、WD
Mリングネットワーク例の模式図。
【図2】 各WADロケーションにおいて追加/除去さ
れる信号チャネルを明示するための、図1のWDMリン
グネットワークの簡略化されたダイアグラム(各線はそ
れぞれ4信号チャネルを表わしており、破線は2チャネ
ルを表わしている)。
【図3】 各WADロケーションにおいて追加/除去さ
れる信号チャネルを明示するための、図1のWDMリン
グネットワークの簡略化されたダイアグラム(各線はそ
れぞれ4信号チャネルを表わしており、破線は2チャネ
ルを表わしている)。
【図4】 図1に示されたWDMリングネットワークが
閉ループである場合に、3つの信号波長の左側に2つの
レーザー発振が現れた際のスペクトルを示す図。
【図5】 3つのWADサイトにおける各アッテネータ
が1dBだけ増大させられた場合にレーザー発振が抑制
されることを示すスペクトル。
【図6】 図5に示されたスペクトルと比較して、WA
1に対して追加されるλaがカットされた場合にレーザ
ー発振が起こる様子を示すスペクトル。
【図7】 一般的なEDFAを示すブロック図。
【図8】 図7に示された一般的なEDFAにおける入
力電力対利得プロットの例を示すグラフ。
【図9】 WADサイトにおいて用いられるDrago
neルータの代表的なダイアグラムを示す図。
【図10】 本発明に係る技法が二重WDMリングネッ
トワークにおいて用いられる様子を模式的に示す図。
【符号の説明】
101、102、103 波長追加/除去サイト 104、105、106 ファイバースパン 107、108、109 WAD素子 111、112、113 光増幅器 121、122、123 ロケーション 151、152、153、154、155、156 サ
ーキュレータ 161、162、163、164 グレーティング 171 可変減衰器 181、183、185 ノッチフィルタ 182、184、186 制御信号 301、302 レーザー発振波長 303 信号チャネル 401 EDFAファイバー 402 ポンピング源 403 電流源 601 デマルチプレクサ 602、603 導波路インターフェース 604 マルチプレクサ 605 交換ユニット 609 制御信号 610 制御ユニット 711、712、713、714、715 WAD 721、722、723、724 パッチネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/18 (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 ジェームズ ダブリュー.スルホフ アメリカ合衆国,07712 ニュージャージ ー,オーシャン,ディール ロード 1147 (72)発明者 ヤン サン アメリカ合衆国,07748 ニュージャージ ー,ミドルタウン,ノルウッド ドライブ 908 (72)発明者 ジョン レハー ジスカインド アメリカ合衆国,07702 ニュージャージ ー,シュリュースベリー,コンスティテュ ーション ドライブ 16

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長分割多重化リングネットワークにお
    いて、当該ネットワークが、 (A)複数個の直列に接続されたノードリンクと、ここ
    で、 前記各ノードリンクは、光ファイバーセグメント及び単
    一あるいは複数個の活性チャネルを前記ネットワークの
    伝送帯域に対して追加あるいは除去するアクセスノード
    サイトを有しており、及び(B)前記ネットワークに接
    続され、前記ネットワークのループ利得があらゆる波長
    において前記ネットワークのループ損失を超過しないこ
    とを保証するように前記ネットワークの光伝送特性を変
    化させる保護手段とを有することを特徴とする波長分割
    多重化リングネットワーク。
  2. 【請求項2】 前記保護手段が、前記伝送帯域のうちの
    未使用の部分における光を、当該未使用部分における前
    記ネットワークループ利得が前記ネットワークループ損
    失よりも小さいことを保証するために反射する前記保護
    手段を有することを特徴とする請求項1に記載のネット
    ワーク。
  3. 【請求項3】 前記保護手段が、単一あるいは複数個の
    波長における前記ネットワークループ利得を調節する利
    得制御を有していることを特徴とする請求項1に記載の
    ネットワーク。
  4. 【請求項4】 前記保護手段が、単一あるいは複数個の
    波長において前記ネットワークループ利得を制御する目
    的でアクセスノード制御アルゴリズムを利用することを
    特徴とする請求項1に記載のネットワーク。
  5. 【請求項5】 前記伝送帯域の前記未使用部分が、ネッ
    トワークにおいて現在用いられていない単一あるいは複
    数個の未使用チャネルを含むことを特徴とする請求項2
    に記載のネットワーク。
  6. 【請求項6】 前記保護手段が、前記伝送帯域の前記未
    使用部分の増幅自発放出でのレーザー発振から保護する
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワーク。
  7. 【請求項7】 前記接続された複数個のノード手段のう
    ちの少なくとも一つが、少なくとも追加/除去回路とク
    ロス接続回路とを含む群より選択された単一あるいは複
    数個の光回路を有することを特徴とする請求項1に記載
    のネットワーク。
  8. 【請求項8】 前記複数個の接続されたノード手段のう
    ちの少なくとも一つが、波長チャネルをその波長に従っ
    てルーティングする手段を有することを特徴とする請求
    項1に記載のネットワーク。
  9. 【請求項9】 前記保護手段が単一あるいは複数個の交
    換素子を有しており、当該交換素子が各々前記ルーティ
    ング手段の未使用波長の接続を制御することを特徴とす
    る請求項8に記載のネットワーク。
  10. 【請求項10】 前記単一あるいは複数個の交換素子が
    前記交換可能接続を制御する制御信号に応答することを
    特徴とする請求項9に記載のネットワーク。
  11. 【請求項11】 前記保護手段が単一あるいは複数個の
    ノッチフィルタを有することを特徴とする請求項1に記
    載のネットワーク。
  12. 【請求項12】 前記単一あるいは複数個のノッチフィ
    ルタの各々が、前記伝送帯域の前記未使用部分の一部の
    光伝送を低減することを特徴とする請求項11に記載の
    ネットワーク。
  13. 【請求項13】 前記ノードリンクの各々が、それぞれ
    固有の保護手段を有することを特徴とする請求項1に記
    載のネットワーク。
  14. 【請求項14】 波長分割多重化リングネットワークに
    おける光伝送を安定化する方法において、当該方法が、 (A)前記ネットワークの伝送帯域へ単一あるいは複数
    個の波長チャネルを追加あるいはそこから除去するステ
    ップと、及び(B)この追加/除去するステップに応答
    して、前記ネットワークループ利得がいずれの波長にお
    いても前記ネットワークループ損失よりも常に小さいこ
    とを保証する目的で前記ネットワークの光伝送特性を変
    化させるステップとを有することを特徴とする波長分割
    多重化リングネットワーク安定化方法。
  15. 【請求項15】 前記変化させるステップが、前記ネッ
    トワークの前記伝送帯域の未使用部分の前記光伝送を変
    化させることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記変化させるステップが、単一ある
    いは複数個の活性波長チャネルが除去された際に前記伝
    送帯域の未使用部分の前記光伝送を低減することを特徴
    とする請求項15に記載の方法。
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