JPH11145964A - Atmスイッチシステム及びセルトラヒック制御方法 - Google Patents

Atmスイッチシステム及びセルトラヒック制御方法

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JPH11145964A
JPH11145964A JP30202597A JP30202597A JPH11145964A JP H11145964 A JPH11145964 A JP H11145964A JP 30202597 A JP30202597 A JP 30202597A JP 30202597 A JP30202597 A JP 30202597A JP H11145964 A JPH11145964 A JP H11145964A
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cell
switch
unit
output port
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JP30202597A
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Katsumi Yamato
克己 大和
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各単位スイッチのセルトラヒック情報の管理
等を、スイッチシステムの実装規模や演算量の増大なし
に実現し、このセルトラヒック情報に基づいたセルトラ
ヒック制御を可能とするATMスイッチシステムを提供
すること。 【解決手段】 単位スイッチを1行又は複数行及び複数
列配列した多段スイッチ部と受信セルを一旦蓄積して多
段スイッチ部へ送出する蓄積部を備え、蓄積部へ到着し
たセルと蓄積部から送出されるセルの少なくとも一方に
ついてセルヘッダ情報を抽出し、このヘッダ情報をもと
に該セルが多段スイッチ部内を転送される際に通過する
単位スイッチ及びその出力ポートを求め、これら各単位
スイッチの各出力ポートのセルトラヒック情報またはそ
の元となる情報を該セルが到着したものか送出されるも
のかに応じて更新していくことによりセルトラヒック情
報を求め、このセルトラヒック情報に基づいて所定のセ
ルトラヒック制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM(Asyn
chronous Transfer Mode)方式
にて情報通信を行うATM交換機内に搭載されるATM
スイッチシステム及びセルトラヒック制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高速、広帯域な情報通信を提供するため
の一つの有力な手段として、ATM方式を用いた通信網
(以下では、ATM網と呼ぶ)の構築が挙げられる。A
TM網では、セルと呼ばれる固定長(53バイト;ヘッ
ダ部が5バイト、ペイロード部が48バイト)のパケッ
トにて、通信情報の転送を行う。
【0003】上記のATM方式にて、高速、広帯域な情
報通信を実現するため、ATM網内にてセルの蓄積、交
換を行うATMスイッチシステムの開発が行われてい
る。高スループットな(例えば、数十G〜数百Gbit
/s)ATMスイッチを実現する一つの方式として、小
規模な単位スイッチを行方向、列方向に多数接続するこ
とにより構成される、多段スイッチ方式が考えられてい
る。
【0004】図19は、単位スイッチ(1110〜11
17、1120〜1127、1130〜1137)を行
方向に8段、列方向に3段接続した多段スイッチシステ
ムの一構成例を示す。図19の(a)では、多段スイッ
チシステムの一構成例を、図19の(b)では、単位ス
イッチの一構成例を示している。本構成例では、単位ス
イッチでの1ポートあたりのスループットが2.4Gb
it/sである場合、多段スイッチシステム全体では、
2.4×8×8=略160Gbit/sのスループット
が提供できることとなる。
【0005】このような多段スイッチシステムを運用す
る際、各単位スイッチ内でのバッファ溢れによるセル廃
棄(輻輳の発生)を防ぐことを目的とした、セルトラヒ
ック制御が不可欠となる。図19の(b)に示した単位
スイッチ構成例では、スイッチ(1015)の出側ポー
ト毎に搭載されているバッファ(1161〜1168)
でのセル廃棄を防ぐよう、多段スイッチシステム全体で
の制御が必要となる。
【0006】具体的には、各単位スイッチにおける、各
出側ポートでの蓄積セル数や、各出側ポートへ向かうセ
ルの到着速度(一定時間内での到着セル数)等を常に監
視し、ある単位スイッチのある出側ポートにおいて輻輳
状態に陥ったと判断した場合には、この輻輳を解消させ
るため、該出側ポート宛に転送されるセルの送出を規制
させる旨の通知を、前段の単位スイッチや、あるいは、
該多段スイッチシステムの前段に位置するセル送信端末
や他のスイッチシステムに対して行う等の制御手法が考
えられる。
【0007】このとき問題となるのは、各単位スイッチ
での各出側ポートでの蓄積セル数や、各出側ポートへ向
かうセルの到着速度等の、出側ポート毎のセルトラヒッ
ク情報を、多段スイッチシステムを構成する全ての単位
スイッチより収集できる多段スイッチ制御部(101
4)の設置が必要であること、そして、各単位スイッチ
上へ、自身の出側ポート毎のセルトラヒック情報を常に
調べ、多段スイッチ制御部(1014)に対してセルト
ラヒック情報の通知を行う機能を搭載する必要があるこ
とである。
【0008】しかしながら、このような多段スイッチ制
御部の設置、各単位スイッチへの上記情報の通知機能の
搭載を行う場合、それによりスイッチシステム全体にて
要する演算量、実装規模を考えると、現実システムでの
実現は非常に困難であるものと思われる。例えば、各単
位スイッチにセルトラヒック情報の通知機能を搭載させ
る場合、図19の例においては、8×3=24個の単位
スイッチ全てへの搭載が必要となり、これによる多段ス
イッチシステム全体の実装規模は大きくなるであろう。
また、上記多段スイッチ制御部においても、図19の例
においては、24個の単位スイッチ各々から発せられる
セルトラヒック情報を常に収集し、監視していく必要が
あり、この処理は、多段スイッチ制御部における演算量
を非常に大きくしてしまうであろう。
【0009】ここで、ATM方式での通信において提供
されるサービスクラスの一つであるABR(Avail
able Bit Rate)サービスクラスを、上記
スイッチシステムが搭載されたATM網にて提供する場
合を考える。図20に、ABRサービスの概要を示す。
ABRサービスでは、送信端末(21)より、通信情報
が含まれるセル(データセル)の他に、一定周期毎にR
Mセル(Resource Management セ
ル;資源管理セル)が受信端末(22)宛に送出され
(フォワードRMセル)、受信端末では、受け取ったR
Mセルを折り返し送信端末宛に送信する(バックワード
RMセル)。その際、本RMセル上には、通過するAT
M網(23)内のATMスイッチ(24)や、折り返さ
れる受信端末により、ATM網における輻輳状況が上書
きされ、これらの情報は最終的にはバックワードRMセ
ルを受信する送信端末宛に伝わることとなり、送信端末
では、ATM網内の輻輳状況に応じて、セル送出速度の
変更を行う。なお、図20において、RMセルは斜線に
て示している。
【0010】ATMスイッチや受信端末では、輻輳の発
生、継続を防ぐために、RMセル内の以下の情報を更新
することにより、送信端末に対してセル送出速度の制御
を依頼する。 ER(Explicit Cell Rate):2バ
イト情報 明示的セル速度。送出可能なセル速度が記載。送信端末
では、本値を越える速度でのセル送出は許されない。 CI(Congestion Indicatio
n):1ビット情報 輻輳表示ビット。本ビット値の設定時には、送信端末で
は、セル送出速度を減少しなければならない。 NI(No Increase):1ビット情報 速度増加禁止ビット。本ビット値の設定時には、送信端
末では、セル送出速度を増加してはならない。
【0011】図19に示したような多段スイッチシステ
ムを用いたATM網においてABRサービスを提供する
場合、多段スイッチを構成する各単位スイッチにおける
輻輳の回避を行うよう、受信したRMセル内の各情報の
更新を行うことが必要となる。RMセル内のER値を更
新する場合を考えると、本RMセルに対応するフォワー
ド方向の仮想コネクションが通過する全ての単位スイッ
チにおける輻輳状況を把握した上で、前記全ての単位ス
イッチにおいて輻輳が回避されるよう、該ER値の更新
を行うことが望ましい。そのためには、上記に示したよ
うな、各単位スイッチでの出側ポート毎のセルトラヒッ
ク情報を、多段スイッチシステムを構成する全ての単位
スイッチより収集できる多段スイッチ制御部を用意し、
そして、自身の出側ポート毎の前記情報を、前記多段ス
イッチ制御部に対して通知を行う機能を各単位スイッチ
上へ搭載することが必要となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ATMスイッチシステムでは、本システムを構築する各
単位スイッチにおける蓄積セル数、一定時間内の到着セ
ル数等のセルトラヒック情報を管理するためには、これ
らの情報を通知する機能の搭載が単位スイッチ毎に必要
となり、また、全ての単位スイッチより送出されるこれ
らの情報を統合し制御するための機能も必要となり、そ
の結果、スイッチシステムの実装規模、演算量は巨大な
ものとなってしまうという問題があった。
【0013】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、各単位スイッチのセルトラヒック情報の更新、管
理等を、スイッチシステムの実装規模や演算量の増大な
しに実現し、このセルトラヒック情報に基づいたセルト
ラヒック制御を可能とするATMスイッチシステム及び
セルトラヒック制御方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)に係
るATMスイッチシステムは、入力されたセルの経路を
該セル内に付された経路情報に従って切り替えるための
単位スイッチを1個または複数個並設した単位段を、複
数段接続してなる多段スイッチ手段と、外部から受信し
たセルを一旦蓄積した後に前記多段スイッチ手段へ送出
するセル蓄積手段と、前記セル蓄積手段にて蓄積された
セルのヘッダ情報を抽出するセルヘッダ情報抽出手段
と、前記セルヘッダ情報抽出手段により前記セルから抽
出された前記ヘッダ情報(例えば、仮想コネクション識
別子)をもとに、該セルが前記多段スイッチ手段内を転
送される際に通過する前記単位スイッチおよびその出力
ポートを求めるルート情報管理手段と、前記セル蓄積手
段へのセルの到着および前記セル蓄積手段からのセルの
送出の少なくとも一方に基づいて、各単位スイッチの各
出力ポートにおけるセルトラヒック情報(蓄積セル数、
任意の時間内における到着セル数等)を求めるセルトラ
ヒック監視手段と、前記セルトラヒック情報に基づい
て、所定のセルトラヒック制御を行うセルトラヒック制
御手段とを具備することを特徴とする。
【0015】好ましくは、前記セルトラヒック監視手段
は、前記セル蓄積手段へ到着したセルまたは前記セル蓄
積手段から送出されるセルが通過する各単位スイッチの
各出力ポートにおけるセルトラヒック情報またはその元
となる情報を更新することによって、前記セルトラヒッ
ク情報を求めるようにしてもよい。
【0016】好ましくは、前記セルトラヒック制御手段
は、前記セルトラヒック情報に基づいて所定の制御情報
を所定の外部ノードに通知するための処理を行うように
してもい。
【0017】前記セルトラヒック情報は前記多段スイッ
チ手段内部のセルトラヒック状態を推定していると考え
られるので、前記セルトラヒック情報に基づいた所定の
制御情報は前記多段スイッチ手段内部のセルトラヒック
状態を反映させたものになっていると考えられる。
【0018】好ましくは、前記セルトラヒック制御手段
は、前記セルトラヒック情報に基づいて、前記多段スイ
ッチ手段内部の経路制御を行うようにしてもよい。好ま
しくは、前記セルトラヒック監視手段は、前記セルトラ
ヒック情報を、セルが属する各サービスクラス毎に求め
るようにしてもよい。
【0019】好ましくは、前記セルトラヒック制御手段
は、前記サービスクラスを考慮したトラヒック制御を行
うようにしてもよい。本発明(請求項7)に係るATM
スイッチシステムは、入力されたセルの経路を該セル内
に付された経路情報に従って切り替えるための単位スイ
ッチを1個または複数個並設した単位段を、複数段接続
してなる多段スイッチ手段と、外部から受信したセルを
一旦蓄積した後に前記多段スイッチ手段へ送出するセル
蓄積手段と、前記セル蓄積手段にて蓄積されたセルのヘ
ッダ情報を抽出するセルヘッダ情報抽出手段と、前記セ
ルヘッダ情報抽出手段より前記セルから抽出された前記
ヘッダ情報(例えば、仮想コネクション識別子)をもと
に、該セルの属するサービスクラスを求めるとともに、
少なくとも該セルの属するサービスクラスがABR(A
vailable Bit Rate)サービスクラス
である場合に、該セルが前記多段スイッチ手段内を転送
される際に通過する前記単位スイッチおよびその出力ポ
ートを求めるルート情報管理手段と、少なくとも、前記
セル蓄積手段へのABRサービスクラスに属するセルの
到着に基づいて、各単位スイッチの各出力ポートにおけ
るABRサービスクラスに関するセルトラヒック情報
(蓄積セル数、任意の時間内における到着セル数等)を
求めるセルトラヒック監視手段と、前記セルトラヒック
情報に基づいて一定周期毎に、前記多段スイッチ手段内
の各単位スイッチの各出力ポートについて、該出力ポー
トより送出するABRサービスクラスに属するセル対し
て該出力ポートが提供可能なセル送出速度値を算出する
セル送出速度値算出手段と、バックワードRMセル(R
esourceManagement セル;資源管理
セル)を受信した際に、該バックワードRMセルに対応
するABRサービスクラスに属するセルが通過する各単
位スイッチの各出力ポートについての前記セル速度値算
出手段にて算出された前記提供可能なセル送出速度値夫
々と、該バックワードRMセル内に記載されている明示
的セル速度値(Explicit Cell Rate
値;ER値)とのうちの最小値を、新たな明示的速度
値として、該バックワードRMセル内に上書きする明示
的速度値更新手段とを具備することを特徴とする。
【0020】本発明(請求項8)は、入力されたセルの
経路を該セル内に付された経路情報に従って切り替える
ための単位スイッチを1個または複数個並設した単位段
を、複数段接続してなる多段スイッチ手段と外部から受
信したセルを一旦蓄積した後に前記多段スイッチ手段へ
送出するセル蓄積手段とを備えたATMスイッチシステ
ムにおけるセルトラヒック制御方法であって、前記セル
蓄積手段へ到着したセルおよび前記セル蓄積手段から送
出されるセルの少なくとも一方について、セルのヘッダ
情報(例えば、仮想コネクション識別子)を抽出し、抽
出された前記ヘッダ情報をもとに、該セルが前記多段ス
イッチ手段内を転送される際に通過する前記単位スイッ
チおよびその出力ポートを求め、求められた各単位スイ
ッチの各出力ポートにおけるセルトラヒック情報(蓄積
セル数、任意の時間内における到着セル数等)またはそ
の元となる情報を、前記セルが到着したものか送出され
るものかに応じて更新していくことにより、セルトラヒ
ック情報を求め、このセルトラヒック情報に基づいて、
所定のセルトラヒック制御を行うことを特徴とする。
【0021】本発明(請求項9)は、入力されたセルの
経路を該セル内に付された経路情報に従って切り替える
ための単位スイッチを1個または複数個並設した単位段
を、複数段接続してなる多段スイッチ手段と外部から受
信したセルを一旦蓄積した後に前記多段スイッチ手段へ
送出するセル蓄積手段とを備えたATMスイッチシステ
ムにおけるセルトラヒック制御方法であって、少なくと
も前記セル蓄積手段へ到着したセルについて、セルのヘ
ッダ情報(例えば、仮想コネクション識別子)を抽出
し、抽出された前記ヘッダ情報(例えば、仮想コネクシ
ョン識別子)をもとに、該セルの属するサービスクラス
を求めるとともに、少なくとも該セルの属するサービス
クラスがABR(Available Bit Rat
e)サービスクラスである場合に、該セルが前記多段ス
イッチ手段内を転送される際に通過する前記単位スイッ
チおよびその出力ポートを求め、求められた各単位スイ
ッチの各出力ポートにおけるABRサービスクラスに関
するセルトラヒック情報(蓄積セル数、任意の時間内に
おける到着セル数等)またはその元となる情報を更新し
ていくとともに、一定周期毎に、前記セルトラヒック情
報に基づいて、前記多段スイッチ手段内の各単位スイッ
チの各出力ポートについて、該出力ポートより送出する
ABRサービスクラスに属するセル対して該出力ポート
が提供可能なセル送出速度値を算出し、バックワードR
Mセル(Resource Management セ
ル;資源管理セル)を受信した場合に、該バックワード
RMセルに対応するABRサービスクラスに属するセル
が通過する各単位スイッチの各出力ポートについての前
記提供可能なセル送出速度値夫々と、該バックワードR
Mセル内に記載されている明示的セル速度値(Expl
icit Cell Rate 値;ER値)とのうち
の最小値を、新たな明示的速度値として、該バックワー
ドRMセル内に上書きすることを特徴とする。
【0022】本発明によれば、ATMスイッチシステム
内の多段スイッチの前段のセル蓄積手段へのセルの到着
やセル蓄積手段から多段スイッチへのセルの送出を監視
し、これに基づいて到着セルや送出セルが多段スイッチ
内部で通過する各単位スイッチの各出力ポートについて
のセルの到着セルやセルの送出を推定することによっ
て、スイッチシステムの実装規模や演算量を増大させる
ことなく、各単位スイッチの各出力ポートにおける到着
セル数、蓄積セル数等のセルトラヒック情報を一括管理
することを可能とし、そしてこのセルトラヒック情報に
基づいた輻輳制御等のセルトラヒック制御を可能とす
る。
【0023】なお、上記の装置に係る発明は方法に係る
発明としても成立し、方法に係る発明は装置に係る発明
としても成立する。また、上記の発明は、相当する手順
あるいは手段をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録した機械読取り可能な媒体としても成立す
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
形態を説明する。図1に、本発明の一実施形態に係るA
TMスイッチシステムの基本構成例を示す。
【0025】本実施形態に係るATMスイッチシステム
は、単位スイッチ(110〜117、120〜127、
130〜137)を多段結合してなる多段スイッチシス
テム部4とセルトラヒック情報管理部2を備えており、
多段スイッチシステム部4の入側単位スイッチ群(11
0〜117)の前にセルトラヒック情報管理部2が接続
された構成をとっている。また、各単位スイッチ(11
0〜117、120〜127、130〜137)は、そ
れぞれ、複数の入側ポートと複数の出側ポートを持ち、
スイッチ(14)の出側ポート毎にバッファ(16)が
搭載される。
【0026】図1においては、多段スイッチシステム部
4として、単位スイッチ(110〜117、120〜1
27、130〜137)を行方向に8段、列方向に3段
接続した構成例を示している。また、この場合、各単位
スイッチ(110〜117、120〜127、130〜
137)は、それぞれ、8つの入側ポートと8つの出側
ポートを持ち、8つの出側ポート毎にバッファが搭載さ
れる。なお、以下の説明で具体例を用いるときはこの8
段×3段の構成を用いるものとする。
【0027】セルトラヒック情報管理部2では、本AT
Mスイッチシステムの全ての単位スイッチの各出側ポー
トに対して、(1)一定時間内に、該出側ポートに到着
すると予測されるセル数(上記の一定時間内での、予測
される該出側ポートへの到着セル速度)、(2)該出側
ポートのキュー(バッファ)にて蓄積されると予測され
るセル数、等に関するセルトラヒック情報の更新、管理
を行う。
【0028】図2は本実施形態に係るセルトラヒック情
報管理部2の機能ブロック図である。図2に示すよう
に、本セルトラヒック情報管理部2は、ATMスイッチ
システムの入力ポートに到着したセルを一旦蓄積し、一
定の処理を施した後に多段スイッチシステム部4へ該セ
ルを送出するセル蓄積部31−1〜31−n(図1にて
例示した多段スイッチシステムの構成時にはセル蓄積部
は8×8=64個用意される(n=64))と、セルの
VCI(Virtual ConnectionIde
ntifier;仮想コネクション識別子)と、該セル
が多段スイッチシステム部4内を転送される際に通過す
る全ての単位スイッチの出側ポート番号を対応づけて記
憶する多段スイッチ内部ルーチング表32と、当該セル
トラヒック情報管理部へのセルの到着過程をもとに、多
段スイッチシステム部4内の各単位スイッチの全出力ポ
ート毎に、一定時間内における到着セル数を予測し算出
する、到着セル数保持メモリ33と、当該セルトラヒッ
ク情報管理部へのセルの到着過程をもとに、多段スイッ
チシステム部4内の各単位スイッチの全出力ポート毎
に、該出力ポートにて蓄積されているセル数を予測し算
出する、蓄積セル数保持メモリ34と、これら到着セル
数保持メモリ33および蓄積セル数保持メモリ34内の
情報をもとにして、多段スイッチシステム部4内の輻輳
状況を把握し、必要に応じて制御を施す、セルトラヒッ
ク制御部35とを備えている。なお、ここでいう仮想コ
ネクション(VC)とは、仮想パスコネクション(VP
C)、または仮想チャネルコネクション(VCC)を表
すものとする。
【0029】図3および図4にセルトラヒック情報管理
部2の動作概要のフローチャートを示す。図3はセル到
着時、セル送出時の処理であり、図4は一定周期で行う
到着セル数、蓄積セル数の抽出時の処理である。
【0030】図3に示すように、ATMスイッチシステ
ムにポート#m(mは1〜nのいずれか)からセルが到
着すると(ステップS10)、多段スイッチシステム部
4へ送出される前に、一旦、セル蓄積部31−mに蓄積
される。そして、セル蓄積部31−mでは、到着したセ
ルのVCIを抽出し(ステップS11)、これを多段ス
イッチ内部ルーチング表32へ渡す。
【0031】多段スイッチ内部ルーチング表32では、
受信したVCIをもとに、このセルが通過する各単位ス
イッチ内の出側ポートを全て調べて(ステップS1
2)、これらを到着セル数保持メモリ33および蓄積セ
ル数保持メモリ34へ転送する。
【0032】到着セル数保持メモリ33および蓄積セル
数保持メモリ34では、それぞれ、受信した出側ポート
の組に間もなくセルが到着するものと判断し、該出側ポ
ートでの到着セル数、蓄積セル数を、受信した全ての出
側ポートに対して加算する(ステップS13〜S1
5)。
【0033】セル蓄積部31−1〜31−nにて蓄積さ
れていたセルが多段スイッチシステム部4へ送出される
際には(ステップS10)、上記と同様に、該セルのV
CIが多段スイッチ内部ルーチング表32へ渡され(ス
テップS11)、そして、該セルが通過する出側ポート
を全て蓄積セル数保持メモリ34へ転送する(ステップ
S12)。この場合、蓄積セル数保持メモリ34では、
受信した全ての出側ポートに対する蓄積セル数を減算す
る(ステップS13,S16)。
【0034】なお、図4に示すように、セルトラヒック
制御部35では、一定時間毎に(ステップS17)、多
段スイッチシステム部4内の各々の単位スイッチの出側
ポートにおける到着セル数、蓄積セル数を、それぞれ到
着セル数保持メモリ33、蓄積セル数保持メモリ34よ
り読み出し(ステップS18)、各出側ポートでの輻輳
の有無を判断し、必要な制御を施す。このとき、到着セ
ル数に関しては、この値をセルトラヒック制御部35が
読み出した後にクリアする(ステップS19)。
【0035】次に、セルトラヒック情報管理部2の多段
スイッチ内部ルーチング表32について説明する。図5
に、多段スイッチ内部ルーチング表32の一構成例を示
す。また、図6に、本多段スイッチ内部ルーチング表3
2の内容の具体例に従いVCが設定されたATMスイッ
チシステムを示す。
【0036】多段スイッチ内部ルーチング表32は、A
TMスイッチシステム内にて現在設定されているVCI
(41)と、そのVCIが割り当てられるVC上を転送
されるセルが到着するATMスイッチシステム(セルト
ラヒック情報管理部2)の入力ポート(42)と、その
セルが通過する各列の単位スイッチおよびその出力ポー
ト(43〜45)とが、対応付けられて保持されてい
る。
【0037】セル蓄積部311〜31nより、到着した
セルのVCIが引き渡されると、本VCIと同一のVC
Iを多段スイッチ内部ルーチング表32にて記載されて
いるVCI(41)より検索し、同一VCIが見つかれ
ば、本多段スイッチ内部ルーチング表32にて対応づけ
られている各列の単位スイッチの出力ポート値(43〜
45)を抽出し、これらの値を、到着セル数保持メモリ
33や蓄積セル数保持メモリ34へ、必要に応じて送出
する。
【0038】このとき、セルが到着したATMスイッチ
システム(セルトラヒック情報管理部2)の入力ポート
番号が分かっていれば、VCIと入力ポート番号の組を
用いて、該当する各列の単位スイッチの出力ポート値を
検索することができる。例えば、まず、入力ポート番号
をキーとして検索し、この結果を対象として上記のよう
にVCIをキーとして検索することにより、効率的に該
当する各列の単位スイッチの出力ポート値を検索するこ
とができる。
【0039】なお、多段スイッチ内部ルーチング表32
では、仮想コネクションが新規に設定される度に、該仮
想コネクションのVCIに関する情報を新たに追加し、
また仮想コネクションが解放される(設定を終了する)
度に、該仮想コネクションのVCIに関する情報を削除
するという制御が必要である。
【0040】次に、セルトラヒック情報管理部2の到着
セル数保持メモリ33について説明する。図7に、到着
セル数保持メモリ33の一構成例を示す。
【0041】図7に示すように、本到着セル数保持メモ
リ33は、計数中である到着セル数を出力ポート毎に保
持するカウンタ521〜523、与えられた出力ポート
番号における到着セル数を保持しているカウンタを選択
し、該カウンタの値を1加算するよう指示するカウンタ
選択部51、対応するカウンタにおいて計数された到着
セル数を保持し、一定時間が経過すると、該カウンタ内
の値を新たな到着セル数として更新し保持するメモリ5
31〜533、これらメモリ531〜533にて保持さ
れる到着セル数の更新周期を計数するタイマ54、多段
スイッチ内部ルーチング表32より通知を受けた、セル
が到着する出力ポート番号を、例えば出力ポート番号が
記載されたトークンとして記憶しておき、出力ポートに
対応するカウンタ521〜523の値を正しく加算させ
るよう、カウンタ選択部51へ指示を行うトークン保持
部55を有する。
【0042】次に、図7に示した到着セル数保持メモリ
33の動作例について説明する。多段スイッチ内部ルー
チング表32よりセルが通過する出力ポート番号(本具
体例のATMスイッチシステムでは、3種類の値が引き
渡される)が与えられる度に、これら出力ポート番号を
記載した1つのトークン(または出力ポート番号を1つ
ずつ記載したいくつかのトークン)を生成し、トークン
保持部55にて該トークンを蓄積する。また、トークン
保持部55では、本保持部内にトークンが存在すれば、
該トークンに記載されている出力ポート番号をカウンタ
選択部51へ通知した後に該トークンを消去する。
【0043】なお、トークン保持部55は、同時期にA
TMスイッチシステムの異なる入力ポートにセルが到着
することにより発せられる、同一出力ポートへの複数の
カウンタ加算要求を処理するために用意されるべきもの
で、上記の要求を受けた場合には、同一の出力ポート値
を持つトークンを複数個生成してトークン保持部55に
て一旦記憶させ、また、本トークン保持部55では、存
在しているトークンを即座に処理するよう、トークン内
に記載されている出力ポート番号を順次通知していく。
【0044】カウンタ選択部51では、通知された出力
ポート番号に関する到着セル数情報が記載されているカ
ウンタ521〜523を選択し、この値を1加算する。
そして、タイマ54にてあらかじめ定められた時間を計
数すれば、カウンタ521〜523に対して、現在各カ
ウンタ内に保持されている値を、上記の時間内に到着し
たセル数としてメモリ531〜533にて保持させるよ
う指示する。この指示を受けたカウンタ521〜523
では、現在保持中の値を対応するメモリ531〜533
に転送し、カウンタ値を0にクリアする。
【0045】なお、メモリ531〜533の内容の更新
については、メモリ数の多さ(本具体例のATMスイッ
チシステムでは、8×8スイッチが8個、3列に並んで
いるため、8×8×3=192)を考えると、各メモリ
の内容を全て同時刻に更新するよりも、各メモリの更新
時刻をスライドさせる手法を用いることが望ましい。例
えば、図8に示すように、各単位時間毎に、メモリ更新
を指示する旨の信号を各々のメモリに対して順次生成さ
せるような動作を、タイマ54にて行わせる。
【0046】次に、セルトラヒック情報管理部2の蓄積
セル数保持メモリ34について説明する。図9に、蓄積
セル数保持メモリ34の一構成例を示す。
【0047】図9に示すように、本蓄積セル数保持メモ
リ34は、計数中である蓄積セル数を出力ポート毎に保
持するカウンタ621〜623、与えられた出力ポート
番号における蓄積セル数を保持しているカウンタを選択
し、該カウンタの値を1加算するよう指示するカウンタ
選択部611、与えられた出力ポート番号における蓄積
セル数を保持しているカウンタを選択し、該カウンタの
値を1減算するよう指示するカウンタ選択部612、対
応するカウンタにおいて計数された蓄積セル数を保持
し、一定時間が経過すると、該カウンタ内の値を新たな
蓄積セル数として更新し保持するメモリ631〜63
3、これらメモリ631〜633にて保持される蓄積セ
ル数の更新周期を計数するタイマ64、多段スイッチ内
部ルーチング表32より通知を受けた、セルが到着する
出力ポート番号を、例えば出力ポート番号が記載された
トークンとして記憶しておき、出力ポートに対応するカ
ウンタ621〜623の値を正しく加算させるよう、カ
ウンタ選択部611へ指示を行うトークン保持部65
1、多段スイッチ内部ルーチング表32より通知を受け
た、セルを送出する出力ポート番号を、例えば出力ポー
ト番号が記載されたトークンとして記憶しておき、出力
ポートに対応するカウンタ621〜623の値を正しく
減算させるよう、カウンタ選択部612へ指示を行うト
ークン保持部652を有する。
【0048】次に、図9に示した蓄積セル数保持メモリ
34の動作例について説明する。多段スイッチ内部ルー
チング表32よりセルが通過する出力ポート番号(本具
体例のATMスイッチシステムでは、3種類の値が引き
渡される)が与えられる度に、これら出力ポート番号を
記載した1つのトークン(または出力ポート番号を1つ
ずつ記載したいくつかのトークン)を生成し、カウンタ
加算時(新規セルの到着時)にはトークン保持部651
にて該トークンを蓄積し、カウンタ減算時(蓄積セルの
送出時)にはトークン保持部652にて該トークンを蓄
積する。また、トークン保持部651では、本保持部内
にトークンが存在すれば、該トークンに記載されている
出力ポート番号をカウンタ選択部611へ通知した後に
該トークンを消去する。同様に、トークン保持部652
では、本保持部内にトークンが存在すれば、該トークン
に記載されている出力ポート番号をカウンタ選択部61
2へ通知した後に該トークンを消去する。
【0049】カウンタ選択部611では、通知された出
力ポート番号に関する到着セル数情報が記載されている
カウンタ621〜623を選択し、これらの値を1加算
する。一方、カウンタ選択部612では、通知された出
力ポート番号に関する到着セル数情報が記載されている
カウンタ621〜623を選択し、これらの値を1減算
する。
【0050】そして、タイマ64にてあらかじめ定めら
れた時間を計数すれば、カウンタ621〜623に対し
て、現在各カウンタ内に保持されている値を、現時刻に
て蓄積されているセル数としてメモリ631〜633に
て保持させるよう指示する。この指示を受けたカウンタ
621〜623では、現在保持中の値を対応するメモリ
631〜633に転送する。
【0051】なお、メモリ631〜633の内容の更新
については、メモリ数の多さ(本具体例のATMスイッ
チシステムでは、8×8スイッチが8個、3列に並んで
いるため、8×8×3=192)を考えると、各メモリ
の内容を全て同時刻に更新するよりも、各メモリの更新
時刻をスライドさせる手法を用いることが望ましい。例
えば、図8に示すように、各単位時間毎に、メモリ更新
を指示する旨の信号を各々のメモリに対して順次生成さ
せるような動作を、タイマ64にて行わせる。
【0052】図10に、到着セル数保持メモリ33内の
メモリ531〜533および蓄積セル数保持メモリ34
内のメモリ631〜633の一構成例を示す。図10の
ように、両メモリ共、各々の出力ポート番号(71)
と、各出力ポートにおけるセル数(72)が対応づけら
れて記憶される。なお、到着セル数保持メモリ33内の
メモリ531〜533ではセル数は到着セル数を示し、
蓄積セル数保持メモリ34内のメモリ631〜633で
はセル数は蓄積セル数を示す。
【0053】図11に、要求サービスクラスを考慮した
到着セル数保持メモリ33内のメモリ531〜533お
よび蓄積セル数保持メモリ34内のメモリ631〜63
3の一構成例を示す。
【0054】セルトラヒック情報管理部2内にて、セル
蓄積部311〜31nより引き渡されるVCIより、本
VCIを持つ仮想コネクションが要求するサービスクラ
スは容易に導出できる。図2にて示した構成例では、例
えば多段スイッチ内部ルーチング表32にて、VCIと
要求サービスクラスとを対応づけて記憶させ、到着セル
数保持メモリ33、蓄積セル数保持メモリ34に対し
て、出力ポート番号と共に、要求サービスクラスを引き
渡す。これにより、図11に示すような、各サービスク
ラス毎のセル数情報(721〜724)を保持すること
ができ、サービスクラスに応じた制御実行の際に有益な
情報を提供することができる。
【0055】なお、サービスクラス毎にセルトラヒック
情報を管理する場合、当該ATMスイッチシステムが提
供可能なサービスクラスのうちの一部の所望のサービス
クラスのみを対象としてもよい。また、このような一部
または全部のサービスクラス毎のセルトラヒック情報
と、サービスクラスにかかわらない(全サービスクラス
について総和を取った)セルトラヒック情報とを管理す
るようにしてもよい。
【0056】以上、本実施形態に係るATMスイッチシ
ステムの基本的な構成・動作を中心に説明してきたが、
本セルトラヒック制御部35では、到着セル数保持メモ
リ33、蓄積セル数保持メモリ34内の情報を必要に応
じて適宜利用することにより、本ATMスイッチシステ
ムにおける輻輳制御等を実行することができる。以下で
は、本セルトラヒック制御部35にて実現可能な制御手
法についていくつかを説明する。
【0057】(1)ER値(明示的セル速度値)の算出 ATM方式での通信において提供されるサービスの一つ
にABR(Available Bit Rate)サ
ービスがある。ABRサービスは、通信中にセル廃棄が
生じないことを保証するサービスであり、遅延について
は特に保証しないものである。図20に示すように、A
BRサービスでは、送信端末(21)より送出されるR
Mセル(資源管理セル)内に、仮想コネクション上に位
置するATM網(23)内のATMスイッチ(24)や
受信端末(22)等により、現在の輻輳状況が記載さ
れ、受信端末にて折り返された該RMセルを送信端末に
て受信することにより、送信端末は現在の仮想コネクシ
ョン上の輻輳状況を知ることができ、これに応じてセル
送出速度の変更を行う。このようなセル送出速度の制御
を行うことにより、ABRサービスが提供すべきセル廃
棄の防止が達成される。なお、RMセル内に記載される
輻輳状況を記載する領域としては、ER値(明示的セル
速度値)、CIビット(輻輳表示ビット)、NIビット
(速度増加禁止ビット)がある。
【0058】多段スイッチシステムによりセルの交換、
転送を行う本ATMスイッチシステムでは、この多段ス
イッチシステムを構成する各単位スイッチにおける輻輳
回避を考慮した、RMセル上への輻輳状況(ER値、C
Iビット、NIビット)の記載が必要となる。そのため
にセルトラヒック制御部35において行われるべき制御
の一例について、ER値の算出に関して説明する。
【0059】図12〜図15に、ER値算出アルゴリズ
ムの概要をフローチャートにて示す。なお、本アルゴリ
ズムは、The ATM Forumの寄書95−01
95にて述べられているCAPC2(Congesti
on Avoidancewith Proporti
onal Control,Level 2)を本AT
Mスイッチシステムに適用させたアルゴリズムを一例と
して用いている。
【0060】図12は、多段スイッチシステムを構成す
る各単位スイッチの出力ポートにおける、提供可能なセ
ル送出速度(ERS)の算出アルゴリズムの概要を示
す。一定時間が経過する度に、全ての出力ポートにおけ
るERS値の更新を行う(ステップS20)。任意の出
力ポートに対して(ステップS21)、到着セル数保持
メモリ33にて保持されている該出力ポートへの到着セ
ル数を抽出する(ステップS22)。そして、該到着セ
ル数を上記の一定時間(ERS値更新周期)で割った値
を、該出力ポートへのセル到着速度として求め(ステッ
プS23)、このセル到着速度をもとに、該出力ポート
でのERS値の更新を行う(ステップS24;更新手順
は後述する)。まだERS値が未更新である出力ポート
が存在すれば(ステップS25)、これらの出力ポート
に関してもERS値を更新する。そして、全ての出力ポ
ートに関してERS値の更新が終了すれば、更新周期
(上記の一定時間)の経過後に、再びERS値を更新す
る(ステップS26)。
【0061】なお、更新周期を短時間に設定する程、多
段スイッチシステム内の輻輳状況を迅速に反映させたE
RS値の設定が可能となるが、本アルゴリズムを実行さ
せるCPUの高速処理、複数CPUによる並列処理、等
が要求され、システム規模の巨大化をもたらすこととな
るので、実装機能な規模の範囲内で、更新周期を最小化
させることが望ましい。
【0062】図13は、図12のステップS24にて示
したERS値の算出アルゴリズムの概要を示す。図12
のステップS23にてセル到着速度(Rate)が算出
されれば(ステップS30)、この値を元に、ERS値
を更新する(ステップS31,S32)。
【0063】ここでは、 ERx=1+Gain×(1−Rate/RO) ERS(更新後の値)=ERS(更新前の値)×ERx にて求める。
【0064】ここで、RO値は出力ポートにおいてAB
Rサービスに提供可能なセル転送速度であり、Gain
はERS(ERx)の変動量を制御する係数である。E
Rx値は、Rate値とRO値との大小関係を元に、E
RS値の増加量もしくは減少量を定める値であり、Ra
te>ROであれば(ポートにて提供可能な速度を上回
るセル到着であれば)、ERx<1となるようなERx
値に設定してERS値を減少させるよう、また、Rat
e<ROであれば(ポートにて提供可能な速度を下回る
セル到着であれば)、ERx>1となるようなERx値
に設定してERS値を増加させるよう、ERS値を制御
する。
【0065】なお、ERS値は、RO値、MACR×E
RU値を上回らないよう、そしてMACR×ERD値を
下回らないように修正して(ステップS33,S3
4)、ERS値の更新を終了する(ステップS35)。
【0066】ここで、ERUは、ERU>1を満たす定
数であり、ERDは、ERD<1を満たす定数である。
上記のMACR値は、フォワードRMセル内に記載され
ている、送信端末の現在のセル送出速度(CCR値;C
urrent Cell Rate)を元に更新される
値であり、各出力ポート毎に算出される、CCR値の移
動指数平均値である。図14に、MACR値の算出アル
ゴリズムの概要を示す。
【0067】フォワードRMセルがセルトラヒック情報
管理部2に到着すれば(ステップS40)、このフォワ
ードRMセル内のCCR値、VCIを抽出し(ステップ
S41)、該VCIを用いて、多段スイッチ内部ルーチ
ング表32により、本RMセルが通過する出力ポートを
検索する(ステップS42)。ここで抽出された各々の
出力ポートに対して、MACRの更新を行う。
【0068】上記で抽出された各出力ポートに対して
(ステップS43)、ACR値を算出する(ステップS
44)。ここでは、 ACR=CCR×min(1,RO/Rate) にて求める。
【0069】本計算により、該出力ポートにおけるRa
te値がRO値を上回る場合には、実際のCCR値より
も小さな値(ACR=CCR×RO/Rate)を用い
てMACR値を算出することとなる。なお、Rate<
RO or Rate=ROである場合には、ACR=
CCRとなる。
【0070】このACR値と現時点でのMACR値を用
いて、MACR値を更新する(ステップS45)。ここ
では、 MACR(更新後)=MACR+AVF×(ACR−M
ACR) にて求める。ここで、AVF値は定数である。
【0071】上記したMACR値の更新を、ステップS
42において抽出された全ての出力ポートに対して終了
すれば(ステップS46)、本アルゴリズムを終了する
(ステップS47)。
【0072】図15は、ATMスイッチシステムにて受
信したバックワードRM内のER値を更新するアルゴリ
ズムの概要を示す。バックワードRMセルがセルトラヒ
ック情報管理部2に到着すれば(ステップS50)、バ
ックワードRMセル内のER値、VCIを抽出し(ステ
ップS51)、該VCIを用いて、多段スイッチ内部ル
ーチング表32により、本バックワードRMセルに対応
するフォワード方向への送信セルが通過する、単位スイ
ッチの出力ポート(本バックワードRMセルの宛先であ
るセル送信端末より、本バックワードRMを折り返し送
出したセル受信端末宛に送信されるセルが通過する出力
ポート)を全て検索する(ステップS52)。
【0073】ここで抽出された各々の出力ポートについ
て、各々にて算出されたERS値を抽出する(ステップ
S53)。なお、各々のポートでのERS値を区別する
ため、1列目、2列目、3列目の出力ポートでのERS
値をそれぞれ、ERS1,ERS2,ERS3で示すも
のとする。そして、これらERS1値、ERS2値、E
RS3値と、本バックワードRMセルより抽出したER
値の中での最小値を新たなER値として、本バックワー
ドRMセル内へ上書きし(ステップS54)、本バック
ワードRMセルを送出する(ステップS55)。
【0074】(2)CIビット(輻輳表示ビット)、N
Iビット(速度増加禁止ビット)の設定 図16に、ATMスイッチシステムにて受信したバック
ワードRM内のCIビット、NIビットを設定するアル
ゴリズムの概要を示す。
【0075】バックワードRMセルがセルトラヒック情
報管理部2に到着すれば(ステップS60)、該バック
ワードRMセル内のVCIを抽出し(ステップS6
1)、該VCIを用いて、多段スイッチ内部ルーチング
表32により、本VCIを持つVCが通過する出力ポー
トを検索する(ステップS62)。
【0076】本ATMスイッチシステムにてCIビット
の設定を行う場合は(ステップS63)、ここで抽出さ
れた各々の出力ポートにおける蓄積セル数を蓄積セル数
保持メモリ34より抽出し、抽出された蓄積セル数のう
ち1つでもその値がCIビット設定可否の閾値であるT
hre_CIを上回っていれば(ステップS64)、該
バックワードRMセル内のCIビットを設定する(ステ
ップS65)。
【0077】本ATMスイッチシステムにてNIビット
の設定を行う場合は(ステップS66)、ここで抽出さ
れた各々の出力ポートにおける蓄積セル数を蓄積セル数
保持メモリ34より抽出し、抽出された蓄積セル数のう
ち1つでもその値がNIビット設定可否の閾値であるT
hre_NIを上回っていれば(ステップS67)、該
RMセル内のNIビットを設定する(ステップS6
8)。
【0078】上記の処理が終了すれば、本バックワード
RMセルを送出する(ステップS69)。ここでは、各
出力ポートにおける蓄積セル数を元に、CIビット、N
Iビットの設定の可否判断を行ったが、前述したER値
(ERS1値、ERS2値、ERS3値)と、あらかじ
め定めておいた閾値とを比較することにより、CIビッ
ト、NIビットを設定するという可否判断も可能であ
る。また、上述した輻輳判断結果を元に、CIビット、
NIビットを設定する代わりに、フォワード方向に転送
されるデータセル内のEFCI(Explicit F
orward Congestion Indicat
ion)ビットを設定し、本セルの受信端末に輻輳の有
無を通知する手段も可能である。
【0079】なお、図16の手順において、ステップS
63〜S65の手順と、ステップS66〜S68の手順
とは入れ替えることが可能であり、CIビットとNIビ
ットの設定を両方行う場合には蓄積セル数の抽出は重複
して行う必要はない。
【0080】(3)新規ABRコネクションのルート決
定 ABRサービスを要求する仮想コネクション(以降で
は、ABRコネクションと呼ぶ)の設定に伴う、本セル
トラヒック制御部35の動作について説明する。ABR
サービスでは、CBRサービスやVBRサービスと異な
り、仮想コネクションにおいて帯域を固定的に確保しな
い(実際は、最小セル転送速度(MCR)を保証するた
めの帯域確保はABRサービスにおいても行われている
が、それを上回る帯域の確保は行っていない)。そのた
め、新規にABRコネクションを設定するためには、既
にサービス中であるABRコネクションにて使用されて
いる帯域情報を用いて、できるだけ未使用帯域の多いル
ートに本コネクションを設定すれば、より高速なABR
セル転送が可能となる。
【0081】図17に、ATMスイッチシステム内に新
規ABRコネクションを設定するアルゴリズムの概要を
示する。新規にABRコネクションを設定する旨の要求
を受ければ(ステップS70)、該ABRコネクション
のATMスイッチシステムにおける入力ポート、出力ポ
ートを元に、物理的に設定可能であるルート情報を抽出
する(ステップS71)。なお、物理的に設定可能であ
るルートをすべて抽出するのではなく、何らかの基準に
よって抽出対象範囲を制限してもよい。また、輻輳が発
生していることが分かっている単位スイッチ等、何等か
の基準を満たす回避すべき単位スイッチを経由するルー
トは抽出結果から除外するなどの処理を行ってもよい。
【0082】抽出された各ルートにおいて、本ルートが
通過する各単位スイッチの出力ポートにおいて算出され
たERS値、MACR値を抽出し(ステップS72)、
ERS値については最小となるERS値と本ルートのE
R値とし、MACR値については最大となるMACR値
を本ルートのMACR値とする(ステップS73)。新
規のABRコネクションの設定候補であるルートの中よ
り、ER値がなるべく最大で、MACR値がなるべく最
小となるルートを選択し、本ルート上に該コネクション
を設定すると決定し(ステップS74)、設定のための
シグナリングを実行する(ステップS75)。
【0083】図18は、コネクションの設定を行うルー
トの選択の際に用いるER値、MACR値の、到着セル
の負荷(Rate値)とのおおよその関係を示したグラ
フである。なお、図18の(a)は、図13のステップ
S31,S32をもとに表したER値(ERS値)と負
荷との関係を、図18の(b)は、図14のステップS
44,S45をもとに表したMACR値と負荷との関係
を、それぞれ示している。また、図18の(a)におけ
るERold値とは、図13に示したフローチャートに
従いER値を新たに計算する前に設定されていたER値
を表す。
【0084】図18の(a)より、到着セルの負荷が重
い(Rate値が大きい)ほど、ERS値はより小さな
値をとるという関係が成り立つため、ER値がより大き
いルートを選択することで、負荷が軽く、セル送出速度
の上限が高いセル送出が可能なコネクションの設定が期
待できる。また、図18の(b)より、到着セルの負荷
が軽い(Rate<ROなるRate値において、Ra
te値が小さい)ほど、MACR値はより小さな値をと
るという関係が成り立つため、MACRがより小さいル
ートを選択することで、負荷の軽いサービスを受けるこ
とのできるコネクションの設定が期待できる。
【0085】なお、図18より、Rate値が小さな値
をとる場合、ER値は一定値(RO)をとることとな
り、また、Rate>ROなるRate値をとる場合、
MACR値は一定値をとることとなるため、ER値のみ
を用いた、もしくはMACR値のみを用いたルート選択
では、十分な解の得られない場合がある。そのため、E
R値、MACR値の両値を用いたルート選択を行うこと
が望ましい。
【0086】なお、システム要求に応じて、上記構成の
一部、例えば、到着セル数保持メモリと蓄積セル数保持
メモリの一方のみを備えてもよい。なお、以上の各機能
は、ソフトウェアとしても実現可能である。また、上記
した各手順あるいは手段をコンピュータに実行させるた
めのプログラムを記録した機械読取り可能な媒体として
実施することもできる。本発明は、上述した実施の形態
に限定されるものではなく、その技術的範囲において種
々変形して実施することができる。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、ATMスイッチシステ
ム内の多段スイッチの前段のセル蓄積手段へのセルの到
着やセル蓄積手段から多段スイッチへのセルの送出を監
視し、これに基づいて到着セルや送出セルが多段スイッ
チ内部で通過する各単位スイッチの各出力ポートについ
てのセルの到着セルやセルの送出を推定することによっ
て、スイッチシステムの実装規模や演算量を増大させる
ことなく、各単位スイッチの各出力ポートにおける到着
セル数、蓄積セル数等のセルトラヒック情報を一括管理
することを可能とし、そしてこのセルトラヒック情報に
基づいた輻輳制御等のセルトラヒック制御を可能とす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るATMスイッチシス
テムの基本構成を示す図
【図2】同実施形態に係るセルトラヒック情報管理部の
構成を示す図
【図3】セルトラヒック情報管理部のセル到着時、セル
送出時の処理手順の一例を示す図
【図4】セルトラヒック情報管理部の到着セル数、蓄積
セル数の抽出時の処理手順の一例を示す図
【図5】多段スイッチ内部ルーチング表の構成例を示す
【図6】ATMスイッチシステムにおいて設定されたV
Cを説明するための図
【図7】到着セル数保持メモリの構成例を示す図
【図8】タイマの動作例を説明するための図
【図9】蓄積セル数保持メモリの構成例を示す図
【図10】到着セル数保持メモリ内のメモリおよび蓄積
セル数保持メモリ内のメモリの一構成例を示す図
【図11】到着セル数保持メモリ内のメモリ、蓄積セル
数保持メモリ内のメモリの他の構成例を示す図
【図12】各単位スイッチの出力ポートにおけるERS
値の更新手順の一例を示すフローチャート
【図13】ERS値の算出手順の一例を示すフローチャ
ート
【図14】MACR値の算出手順の一例を示すフローチ
ャート
【図15】バックワードRM内のER値の更新手順の一
例を示すフローチャート
【図16】バックワードRM内のCIビット、NIビッ
トの設定手順の一例を示すフローチャート
【図17】ATMスイッチシステム内に新規ABRコネ
クションを設定する手順の一例を示すフローチャート
【図18】負荷とER値およびMACR値との関係を示
す図
【図19】従来の多段スイッチシステムの構成例を示す
【図20】ABRサービスでのRMセルの流れを説明す
るための図
【符号の説明】
2…セルトラヒック情報管理部 4…多段スイッチシステム部 14…スイッチ 16…バッファ 31−1〜31−n…セル蓄積部 32…多段スイッチ内部ルーチング表 33…到着セル数保持メモリ 34…蓄積セル数保持メモリ 35…セルトラヒック制御部 51,611,612…カウンタ選択部 521〜523,621〜623…カウンタ 531〜533,631〜633…メモリ 54,64…タイマ 55,651,652…トークン保持部 110〜117,120〜127,130〜137…単
位スイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されたセルの経路を該セル内に付され
    た経路情報に従って切り替えるための単位スイッチを1
    個または複数個並設した単位段を、複数段接続してなる
    多段スイッチ手段と、 外部から受信したセルを一旦蓄積した後に前記多段スイ
    ッチ手段へ送出するセル蓄積手段と、 前記セル蓄積手段にて蓄積されたセルのヘッダ情報を抽
    出するセルヘッダ情報抽出手段と、 前記セルヘッダ情報抽出手段により前記セルから抽出さ
    れた前記ヘッダ情報をもとに、該セルが前記多段スイッ
    チ手段内を転送される際に通過する前記単位スイッチお
    よびその出力ポートを求めるルート情報管理手段と、 前記セル蓄積手段へのセルの到着および前記セル蓄積手
    段からのセルの送出の少なくとも一方に基づいて、各単
    位スイッチの各出力ポートにおけるセルトラヒック情報
    を求めるセルトラヒック監視手段と、 前記セルトラヒック情報に基づいて、所定のセルトラヒ
    ック制御を行うセルトラヒック制御手段とを具備するこ
    とを特徴とするATMスイッチシステム。
  2. 【請求項2】前記セルトラヒック監視手段は、前記セル
    蓄積手段へ到着したセルまたは前記セル蓄積手段から送
    出されるセルが通過する各単位スイッチの各出力ポート
    におけるセルトラヒック情報またはその元となる情報を
    更新することによって、前記セルトラヒック情報を求め
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のATMス
    イッチシステム。
  3. 【請求項3】前記セルトラヒック制御手段は、前記セル
    トラヒック情報に基づいて所定の制御情報を所定の外部
    ノードに通知するための処理を行うことを特徴とする請
    求項1に記載のATMスイッチシステム。
  4. 【請求項4】前記セルトラヒック制御手段は、前記セル
    トラヒック情報に基づいて、前記多段スイッチ手段内部
    の経路制御を行うことを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか1項に記載のATMスイッチシステム。
  5. 【請求項5】前記セルトラヒック監視手段は、前記セル
    トラヒック情報を、セルが属する各サービスクラス毎に
    求めることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載のATMスイッチシステム。
  6. 【請求項6】前記セルトラヒック制御手段は、前記サー
    ビスクラスを考慮したトラヒック制御を行うことを特徴
    とする請求項5に記載のATMスイッチシステム。
  7. 【請求項7】入力されたセルの経路を該セル内に付され
    た経路情報に従って切り替えるための単位スイッチを1
    個または複数個並設した単位段を、複数段接続してなる
    多段スイッチ手段と、 外部から受信したセルを一旦蓄積した後に前記多段スイ
    ッチ手段へ送出するセル蓄積手段と、 前記セル蓄積手段にて蓄積されたセルのヘッダ情報を抽
    出するセルヘッダ情報抽出手段と、 前記セルヘッダ情報抽出手段より前記セルから抽出され
    た前記ヘッダ情報をもとに、該セルの属するサービスク
    ラスを求めるとともに、少なくとも該セルの属するサー
    ビスクラスがABRサービスクラスである場合に、該セ
    ルが前記多段スイッチ手段内を転送される際に通過する
    前記単位スイッチおよびその出力ポートを求めるルート
    情報管理手段と、 少なくとも、前記セル蓄積手段へのABRサービスクラ
    スに属するセルの到着に基づいて、各単位スイッチの各
    出力ポートにおけるABRサービスクラスに関するセル
    トラヒック情報を求めるセルトラヒック監視手段と、 前記セルトラヒック情報に基づいて一定周期毎に、前記
    多段スイッチ手段内の各単位スイッチの各出力ポートに
    ついて、該出力ポートより送出するABRサービスクラ
    スに属するセル対して該出力ポートが提供可能なセル送
    出速度値を算出するセル送出速度値算出手段と、 バックワードRMセルを受信した際に、該バックワード
    RMセルに対応するABRサービスクラスに属するセル
    が通過する各単位スイッチの各出力ポートについての前
    記セル速度値算出手段にて算出された前記提供可能なセ
    ル送出速度値夫々と、該バックワードRMセル内に記載
    されている明示的セル速度値とのうちの最小値を、新た
    な明示的速度値として、該バックワードRMセル内に上
    書きする明示的速度値更新手段とを具備することを特徴
    とするATMスイッチシステム。
  8. 【請求項8】入力されたセルの経路を該セル内に付され
    た経路情報に従って切り替えるための単位スイッチを1
    個または複数個並設した単位段を、複数段接続してなる
    多段スイッチ手段と外部から受信したセルを一旦蓄積し
    た後に前記多段スイッチ手段へ送出するセル蓄積手段と
    を備えたATMスイッチシステムにおけるセルトラヒッ
    ク制御方法であって、 前記セル蓄積手段へ到着したセルおよび前記セル蓄積手
    段から送出されるセルの少なくとも一方について、セル
    のヘッダ情報を抽出し、 抽出された前記ヘッダ情報をもとに、該セルが前記多段
    スイッチ手段内を転送される際に通過する前記単位スイ
    ッチおよびその出力ポートを求め、 求められた各単位スイッチの各出力ポートにおけるセル
    トラヒック情報またはその元となる情報を、前記セルが
    到着したものか送出されるものかに応じて更新していく
    ことにより、セルトラヒック情報を求め、 このセルトラヒック情報に基づいて、所定のセルトラヒ
    ック制御を行うことを特徴とするセルトラヒック制御方
    法。
  9. 【請求項9】入力されたセルの経路を該セル内に付され
    た経路情報に従って切り替えるための単位スイッチを1
    個または複数個並設した単位段を、複数段接続してなる
    多段スイッチ手段と外部から受信したセルを一旦蓄積し
    た後に前記多段スイッチ手段へ送出するセル蓄積手段と
    を備えたATMスイッチシステムにおけるセルトラヒッ
    ク制御方法であって、 少なくとも前記セル蓄積手段へ到着したセルについて、
    セルのヘッダ情報を抽出し、 抽出された前記ヘッダ情報をもとに、該セルの属するサ
    ービスクラスを求めるとともに、少なくとも該セルの属
    するサービスクラスがABRサービスクラスである場合
    に、該セルが前記多段スイッチ手段内を転送される際に
    通過する前記単位スイッチおよびその出力ポートを求
    め、 求められた各単位スイッチの各出力ポートにおけるAB
    Rサービスクラスに関するセルトラヒック情報またはそ
    の元となる情報を更新していくとともに、 一定周期毎に、前記セルトラヒック情報に基づいて、前
    記多段スイッチ手段内の各単位スイッチの各出力ポート
    について、該出力ポートより送出するABRサービスク
    ラスに属するセル対して該出力ポートが提供可能なセル
    送出速度値を算出し、 バックワードRMセルを受信した場合に、該バックワー
    ドRMセルに対応するABRサービスクラスに属するセ
    ルが通過する各単位スイッチの各出力ポートについての
    前記提供可能なセル送出速度値夫々と、該バックワード
    RMセル内に記載されている明示的セル速度値とのうち
    の最小値を、新たな明示的速度値として、該バックワー
    ドRMセル内に上書きすることを特徴とするセルトラヒ
    ック制御方法。
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