JPH11147062A - ダイコータのリップ部における塗布液除去方法およびその装置 - Google Patents

ダイコータのリップ部における塗布液除去方法およびその装置

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JPH11147062A JP31724197A JP31724197A JPH11147062A JP H11147062 A JPH11147062 A JP H11147062A JP 31724197 A JP31724197 A JP 31724197A JP 31724197 A JP31724197 A JP 31724197A JP H11147062 A JPH11147062 A JP H11147062A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布終了後、塗布液をスリット内に吸引した
り、あるいはダイ本体のリップを希釈液に浸漬すること
なく、塗布液の端部が常に所定性状(粘度等)を保持
し、かつ、塗布液の先端とリップ部の先端とが常に所定
の位置関係を保持するダイコータのリップ部における塗
布液除去方法を提供する。 【解決手段】 昇降可能なダイコータのダイ本体10に
設けたスリットから塗布液を供給しながら移動させて被
塗布材W上に塗布液を塗布したのち、塗布液の供給を停
止するとともにダイ本体を上昇させて塗布液ビードを切
り離し、その後、ダイ本体を降下させてダイ本体の長手
方向に進退可能なブレード16にダイ本体のリップ部1
3を接触させた状態とし、ついで、前記ブレードを移動
させることにより前記リップ部に保持された塗布液SS
を掻取り除去するダイコータのリップ部における塗布液
除去方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイコータのリッ
プ部における塗布液除去方法およびその装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス基板あるいはプリント回路
基板等の被塗布材Wに、1枚ずつ塗料を塗布するバッチ
式の塗布を実施する場合、一般に、図7に示すようなダ
イコータが採用される。このダイコータAは昇降可能な
ダイ本体1に設けたマニホールド2と連通するスリット
3の先端にリップ部4を有し、塗布液供給ポンプ5にて
塗布液供給タンク6内の塗布液Sを前記スリット3を介
して供給し、吸引型のテーブル7上に載置した被塗布材
W上にビートBを形成したのちダイ本体1を矢印方向に
走行することにより被塗布材W上に塗布を行なうもので
ある。
【0003】そして、塗布終了時に、前記ポンプ5を停
止するとともにダイ本体1を上昇させてビードBを切り
離すものであるが、このとき、どうしても図8に示すよ
うに前記リップ部4に塗布液S(残留塗布液Sa)が残
留する。この残留塗布液Saはそのままにしておくと、
テーブル7上に落下し、テーブル7を汚すのは勿論、塗
布液の落下位置によっては、その上に被塗布材Wが載置
され、被塗布材Wまで汚すことになるので、通常、塗布
液供給ポンプ5を逆回転することにより、前記リップ部
4の残留塗布液Saを図9に示すようにスリット3内に
吸引するようにしている。
【0004】また、塗布終了後、被塗布材Wをテーブル
7から取り外し、新しい被塗布材Wをセットすることに
なるが、塗布液Sの溶剤が蒸発しやすいものである場
合、あるいは被塗布材Wの交換に長時間を要する場合、
残留塗布液Saがリップ部4で固化したり、前記のよう
にスリット3内に吸引していてもスリット3内で塗布液
Sの先端部が乾燥・凝固することがある。このため、図
10に示すように、ダイ本体1の先端部(リップ部4)
を塗布液Sの希釈液(溶剤)Tが入ったパン8に浸漬す
るようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、残留塗布液Saがスリット3内の所定位置に
常に吸引されるとは限らず、塗布液Sの先端とリップ部
4の先端との位置関係が毎回変動する。つまり、塗布液
先端とリップ部4との間の隙間量xが塗布毎に変動する
ことになる。ところが、塗布開始時におけるダイ本体1
の移動開始のタイミングと塗布液供給のタイミングとは
一定であり、塗布液Sの先端とリップ部4の先端とが一
致しているものとして塗布を行なうので、前記隙間量x
が誤差となって、塗布開始部での塗布液Sの被塗布材W
への付着位置がずれたり、塗布液供給量の不足(前記ス
リット内での隙間量分)により膜厚不足等が生じるとい
う課題を有していた。
【0006】一方、後者の方法では、リップ部4付近の
塗布液Sが希釈されて塗布液Sの性状が変化し、塗布開
始時に被塗布材W表面で塗装ムラ、塗料のハジキ等の塗
装不良を発生することとなり、均一な塗布を行なうこと
ができないという課題を有していた。したがって、本発
明は、塗布終了後、塗布液をスリット内に吸引したり、
あるいはダイ本体のリップを希釈液に浸漬することな
く、塗布液の端部が常に所定性状(粘度等)を保持し、
かつ、塗布液の先端とリップ部の先端とが常に所定の位
置関係を保持するようにして、前記課題を解決しうるダ
イコータのリップ部における塗布液除去方法およびその
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1の発明では、昇降可能なダイコー
タのダイ本体に設けたスリットから塗布液を供給しなが
ら移動させて被塗布材上に塗布液を塗布したのち、塗布
液の供給を停止するとともにダイ本体を上昇させて塗布
液ビードを切り離し、その後、ダイ本体を降下させてダ
イ本体の長手方向に進退可能なブレードにダイ本体のリ
ップ部を接触させた状態とし、ついで、前記ブレードを
移動させることにより前記リップ部に保持された塗布液
を掻取り除去してダイコータのリップ部における塗布液
を正常状態に維持するものである。請求項2の発明で
は、請求項1の発明によりリップ部に保持された塗布液
を掻取り除去後、所定時間経過後、次の塗布工程に入ら
ない場合、前記スリットから所定量の塗布液を供給して
前記リップ部に塗布液を保持させ、その後、ダイ本体を
下降させて前記ブレードにダイ本体のリップ部を接触さ
せた状態とし、ついで前記ブレードを移動させることに
より前記リップ部に供給保持された塗布液を掻取り除去
してダイコータのリップ部における塗布液を正常状態に
維持するものである。請求項3の発明では、ダイコータ
のリップ部における塗布液除去装置を、ダイコータの昇
降可能な前記ダイ本体の降下により該ダイ本体のリップ
部と接触するブレードと、該ブレードを保持するホルダ
ーと、該ホルダーをダイ本体の長手方向に進退させる駆
動機構とで構成したものである。請求項4の発明では、
請求項3の発明におけるホルダーに、該ホルダーの進退
により前記リップ部から前記ブレードにより掻取り除去
される塗布液を捕集する吸引ノズルと該吸引ノズルの吸
引部に洗浄液を供給する洗浄液供給ノズルとを設ける一
方、該供給ノズルにポンプを介して洗浄液を供給する洗
浄液タンクを設けるとともに、前記吸引ノズルに連通し
て前記捕集した塗布液と洗浄液とを貯蔵する回収タンク
と、該回収タンクに連通した真空ポンプとを設けたもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
1,図2にしたがって説明する。図1は本発明のダイコ
ータのリップ部における塗布液除去装置の概略図を示
し、10は従来公知のダイコータAのダイ本体で、図示
しない手段により昇降可能であり、紙面と直交方向に移
動してガラス基板等の被塗布材の表面に塗布液を塗布す
るものである。15は待機位置におけるダイ本体10の
真下に配設した塗布液除去装置で、硬質ゴム板、プラス
チック板等のブレード16と該ブレード16を保持する
ホルダー17と該ホルダー17をダイ本体10の長手方
向に進退させるロッドレスシリンダやボールネジ機構等
の駆動機構19とからなる。
【0009】前記ホルダー17は、図2に示すように、
基板部17aの先端を折曲したもので、この折曲部17
bの先端に形成した保持部17cに前記ブレード16が
取り付けられ、かつ、ホルダー17には上方が開口した
吸引ノズル18が取り付けられ、前記ブレード16の一
部がホルダー17の傾斜部に圧着し、ブレード16の先
端は吸引ノズル18に設けた開口18aの中央上方に突
出するように位置している。そして、前記吸引ノズル1
8の開口18a下部は配管20により回収タンク21に
接続され、かつ、回収タンク21内は真空ポンプ26に
連通している。22は密閉蓋である。
【0010】また、前記吸引ノズル18の上部には洗浄
液供給ノズル23が配設され、洗浄液供給ポンプ24に
より洗浄液タンク25から洗浄液SSを前記吸引ノズル
18に、好ましくはブレード16の先端より若干下方部
の開口18aに供給するようになっている。
【0011】なお、図6に示すように、前記ホルダー1
7の保持部17cを板バネ等で形成し、ブレード16を
簡単に交換できるようにしてもよい。
【0012】つぎに、前記構成のダイコータのリップ部
における塗布液除去装置15の操業について説明する。
従来同様にして、被塗布材(図示せず)への塗布を終了
すると、塗布液供給ポンプ(図示せず)が停止し、その
後、ダイ本体10が上昇してビードが切り離され、リッ
プ部13に塗布液S(残留塗布液Sa)が残留した状態
で被塗布材の載置、交換に支障をきたさない位置、たと
えば、図7のC点付近に設けた塗布液除去装置15の前
記ブレード16と吸引ノズル18との真上位置にてダイ
本体10が待機する(図2の状態)。
【0013】ここで、ダイ本体10を下降させ、リップ
部13で前記ブレード16を上方から1〜2mm程度押
し込む(図3の状態)。この状態で、前記駆動機構19
により前記塗布液除去装置15を、図4のようにダイ本
体10の長手方向に移動するとともに、洗浄液供給ポン
プ24と真空ポンプ26とを駆動する。これにより、リ
ップ部13の残留塗布液Saは塗布液除去装置15のブ
レード16で掻き取られると同時に洗浄液SSにより該
ブレード16から洗い流されて吸引ノズル18内に落下
するとともに、残留塗布液Saと洗浄液SSとは真空ポ
ンプ26の作動により吸引されてスムーズに配管20を
通って回収タンク21に回収される。
【0014】前記のようにして、リップ部13における
残留塗布液Saが掻き取られると、ダイ本体10を前記
待機位置まで上昇させ、その後、塗布液除去装置15を
元の位置に後退させ、つぎの新しい被塗布材への塗布を
行なうものである。
【0015】なお、前記掻取り処理が終了後、使用塗布
液の乾燥・凝固時間より早い時間、たとえば、塗布液S
がリップ部13の先端で1分間で乾燥・凝固するもので
あるとすると、前記掻取り処理後、約30〜40秒以内
につぎの塗布工程が開始しない場合、前記時間が経過す
ると、図示しないポンプにより塗布液Sを少量供給し
て、前記図2に示すリップ部13が残留塗布液Saを保
持する状態を強制的に形成し、前述の掻取り処理を繰り
返すことにより、つぎの被塗布材の装着時間に関係なく
粘度等塗布液の性状が常に均一な塗布液Sをリップ部1
3の先端と塗布液Sの先端とが常に所定の位置関係とな
るよう正確に保持し、何時でも均一な塗布膜厚を形成で
きる態勢を維持する。
【0016】なお、前記塗布液除去装置15は、適用さ
れる塗布液Sの粘度が小さく、かつ、乾燥・凝固時間が
十分に長いものであれば、必ずしも洗浄液供給ノズル2
3、ポンプ24、タンク25は必要でない。また、塗布
液除去装置15は、被塗布材の両端部外方にそれぞれ設
け、被塗布材のいずれの端部でも塗布液の除去を実施で
きるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の発明によれば、塗布終了後、リップ部に残留する塗布
液をブレードにより掻き取るため、塗布液の先端とリッ
プ部の先端との位置関係が常に一定となり、かつ、塗布
液の性状を常に均一に保持することができるので、次回
以降の塗布開始位置を常に同一位置に塗布開始部での塗
装不良をなくすことができる。また、請求項2の発明に
よれば、被塗布材の交換に時間がかかる場合に有効であ
る。さらに、請求項3,4の発明によれば、従来のダイ
コータに簡単な機構を追加することにより塗布液の先端
とリップ部の先端との位置関係が常に一定となり、か
つ、塗布液の性状を常に均一に保持することができるの
で、塗布開始端での塗装不良を防止することができる。
特に、請求項4のように構成すれば、塗布液の粘度が高
い場合にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のダイコータのリップ部における塗布
液除去装置の概略図。
【図2】 (A)は図1におけるダイ本体と塗布液除去
装置との関係を示す一部拡大断面図、(B)は(A)の
側面図。
【図3】 (A)は図2(A)においてダイ本体のリッ
プ部がブレードに接触した状態を示す図、(B)はその
側面図。
【図4】 (A)は図3(A)において、ブレードが移
動した状態を示す図、(B)はその側面図。
【図5】 (A)は図4(A)において、洗浄液を供給
している状態を示す図、(B)はその側面図。
【図6】 ブレードのホルダーへの他の取付方法を示す
図。
【図7】 従来のダイコータの説明図。
【図8】 ダイ本体のリップ部における塗布液残留状態
を示す図。
【図9】 図7における残留塗布液を吸引した状態を示
す図。
【図10】 ダイ本体のリップ部を洗浄液パンに浸漬し
た状態を示す図。
【符号の説明】
10…ダイ本体、13…リップ部、15…塗布液除去装
置、16…ブレード、17…ホルダー、18…吸引ノズ
ル、19…駆動機構、20…配管、21…回収タンク、
23…洗浄液供給ノズル、26…真空ポンプ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の発明によれば、塗布終了後、リップ部に残留する塗布
液をブレードにより掻き取るため、塗布液の先端とリッ
プ部の先端との位置関係が常に一定となり、かつ、塗布
液の性状を常に均一に保持することができるので、次回
以降の塗布開始位置を常に同一位置にすることができる
とともに、塗布開始部での塗装不良をなくすことができ
る。また、請求項2の発明によれば、被塗布材の交換に
時間がかかる場合に有効である。さらに、請求項3,4
の発明によれば、従来のダイコータに簡単な機構を追加
することにより塗布液の先端とリップ部の先端との位置
関係が常に一定となり、かつ、塗布液の性状を常に均一
に保持することができるので、塗布開始端での塗装不良
を防止することができる。特に、請求項4のように構成
すれば、塗布液の粘度が高い場合にも有効である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降可能なダイコータのダイ本体に設け
    たスリットから塗布液を供給しながら移動させて被塗布
    材上に塗布液を塗布したのち、塗布液の供給を停止する
    とともにダイ本体を上昇させて塗布液ビードを切り離
    し、その後、ダイ本体を降下させてダイ本体の長手方向
    に進退可能なブレードにダイ本体のリップ部を接触させ
    た状態とし、ついで、前記ブレードを移動させることに
    より前記リップ部に保持された塗布液を掻取り除去する
    ことを特徴とするダイコータのリップ部における塗布液
    除去方法。
  2. 【請求項2】 前記リップ部に保持された塗布液を掻取
    り除去後、所定時間経過後、次の塗布工程に入らない場
    合、前記スリットから所定量の塗布液を供給して前記リ
    ップ部に塗布液を保持させ、その後、ダイ本体を降下さ
    せて前記ブレードにダイ本体のリップ部を接触させた状
    態とし、ついで前記ブレードを移動させることにより前
    記リップ部に供給保持された塗布液を掻取り除去するこ
    とを特徴とする前記請求項1に記載のダイコータのリッ
    プ部における塗布液除去方法。
  3. 【請求項3】 ダイコータの昇降可能なダイ本体の降下
    により該ダイ本体のリップ部と接触するブレードと、該
    ブレードを保持するホルダーと、該ホルダーをダイ本体
    の長手方向に進退させる駆動機構とで構成したことを特
    徴とするダイコータのリップ部における塗布液除去装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ホルダーに、該ホルダーの進退によ
    り前記リップ部から前記ブレードにより掻取り除去され
    る塗布液を捕集する吸引ノズルと該吸引ノズルの吸引部
    に洗浄液を供給する洗浄液供給ノズルとを設ける一方、
    該供給ノズルにポンプを介して洗浄液を供給する洗浄液
    タンクを設けるとともに、前記吸引ノズルに連通して前
    記捕集した塗布液と洗浄液とを貯蔵する回収タンクと、
    該回収タンクに連通した真空ポンプとを設けたことを特
    徴とする前記請求項3に記載のダイコータのリップ部に
    おける塗布液除去装置。
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