JPH11147812A - 染毛剤およびその染毛方法 - Google Patents

染毛剤およびその染毛方法

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JPH11147812A
JPH11147812A JP31718697A JP31718697A JPH11147812A JP H11147812 A JPH11147812 A JP H11147812A JP 31718697 A JP31718697 A JP 31718697A JP 31718697 A JP31718697 A JP 31718697A JP H11147812 A JPH11147812 A JP H11147812A
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JP
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hair
complex
hairdye
melanin
dyeing
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JP31718697A
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Yasuaki Oyama
康明 大山
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Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性、安定性、堅ろう性に優れ、自然の毛
髪色に染色できる染毛剤および染毛方法を提供する。 【解決手段】 メラニン中間体とホウ素含有化合物の錯
体形成物質を有効成分とする染毛剤。上記染毛剤を1剤
とし、pH調整剤を2剤とする2剤系染毛剤。上記1剤
系染毛剤は、そのまま毛髪に塗布することにより、また
2剤系の染毛剤は、毛髪に1剤を塗布した後、一定時間
経過後、そのまま、あるいは水洗後、2剤を塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染毛剤及びそれを
用いた染毛方法に関するものであって、より詳しくは、
メラニン中間体とホウ素化合物の錯体形成物質を配合し
てなる染毛剤、または上記染毛剤を1剤とし、pH調整
剤を2剤として用いる染毛剤およびその染毛方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】染毛については、古くはヨーロッパにお
けるヘンナ、カミツレ、クルミ、あるいはアジアにおけ
る墨旱蓮などの草木染めおよび鉱物性染毛の手段が知ら
れている。1880年代にMonnetらにより、染毛
剤という完成された製品が商品化されて以来、近年では
ファッションの多様化に頭髪を好みの色調に染め分ける
おしゃれ染め、また手軽で髪の損傷の少ない酸性染毛料
など、目的に応じた多種類の染毛剤が求められている。
【0003】染毛物質としては、天然動植物系の抽出
液、金属塩と発色剤の反応を利用した染毛剤、タール染
料、フェニレンアミン類の酸化染料などが知られてい
る。最も一般的に使用されている酸化染料は、最初に第
1剤であるフェニレンジアミン等の塩基性低分子を毛中
に浸透させ、そして第2剤の酸化剤により酸化縮合し発
色するものである。この方法は、染料が毛と化学的に結
合しているものではなく、毛中で縮合し大きな分子とな
った発色体が物理的に毛中に綴じ込まれているものであ
る。
【0004】酸化染料の場合、染色後の色落ちが比較的
少ないのが特徴である。しかしながら、一般に市販の染
毛剤は塩基性低分子の毛中への浸透を促進するために、
染毛液をアルカリとしているものが多く、タンパクであ
る毛、頭皮および皮膚の損傷を伴うという欠点がある。
このため、染毛液を弱酸性としているものもあるが、ア
ルカリの染毛剤と比べて染毛効果は格段と落ちる。ま
た、第2剤として用いる酸化剤による皮膚刺激、黒髪へ
の脱色作用や塩基性低分子の酸化過程で生じるイミン体
の発ガン作用などの問題もある。
【0005】古くから使用されているクルミ果皮、カミ
ツレ、ヘンナ、ロッグウッド等の抽出液は、染色度が薄
く、数回の染色処置により漸く呈色する程度であるた
め、現在は染毛剤としては用いられていない。また、タ
ンニン酸、ピロガロール、ヘマテイン、ロッグウッドエ
キス等の発色剤に、鉄、銀、ビスマスなどの金属を形成
させて発色させる方法もあるが、染色が一般に青紫色系
であり頭髪が自然に見えないこと、色が一定でその調色
が困難である等の問題がある。さらに、タール系色素
は、酸化染料に比べ毛髪に対する染色力や染色後の毛髪
の耐久性に劣るという問題がある。
【0006】この様に、現在使用されている染毛剤は、
安全性、染色性等において、種々の問題が残されてお
り、人体に安全で、自然な毛髪色に染色可能な染毛剤の
開発が望まれていた。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目
的は、安全性、安定性、堅ろう性に優れ、且つ自然の毛
髪色に染色することができる、全く新しいタイプの染毛
剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、中性領域で錯体
を形成しているメラニン中間体とホウ素化合物の錯体
が、酸性領域でメラニン中間体とホウ素化合物に解離
し、解離したメラニン中間体が自動酸化により直ちにメ
ラニン化され、黒色メラニンを生成するという本発明者
によって初めて見いだされたメカニズムに基づいてい
る。
【0009】すなわち、本発明によればメラニン中間体
とホウ素化合物の錯体を有効成分とする染毛剤が提供さ
れる。
【0010】また、本発明によれば、メラニン中間体と
ホウ素含有化合物の錯体形成物質を有効成分とする染毛
剤と、pH調整剤からなる2剤系染毛剤が提供される。
【0011】また、本発明によれば、メラニン中間体と
ホウ素含有化合物の錯体形成物質を有効成分とする染毛
剤を毛髪に塗布することを特徴とする染毛方法が提供さ
れる。また、本発明によれば、メラニン中間体とホウ素
含有化合物の錯体形成物質を有効成分とする染毛剤を毛
髪に塗布した後、pH調整剤を塗布することを特徴とす
る染毛方法が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の染毛剤は、メラニン中間
体とホウ素化合物の錯体を有効成分とすることが重要な
特徴である。この染毛剤は、単独でも有用であるが、上
記染毛剤を1剤とし、pH調整剤を2剤とする2剤系染
毛剤として用いることもできる。本発明におけるホウ素
化合物(ボロノフェニルアラニン;以下BPAと呼ぶこ
ともある)とメラニン中間体(DHI)の錯体を用いた
時の黒色メラニンの生成の様子を図1に示す。
【0013】この染毛機構は次のように説明できる。ま
ず、メラニン中間体とホウ素化合物の錯体を含有する染
毛剤を毛中に浸透させると、毛髪自体が若干酸性である
ことから、毛中でメラニン中間体とホウ素化合物の錯体
の解離が起こる。毛中で解離したメラニン中間体は酸化
され黒色メラニンを生成することにより、自然な毛髪色
に染色することができるものである。毛中で起こる、メ
ラニン中間体の酸化は自動酸化であるため、自然な毛髪
色に染色されるまで2ないし3時間前後を要する。この
メラニン中間体とホウ素化合物の錯体は酸性領域(好ま
しくはpH4ないし6)で解離する性質を有するため、
第2液としてpH調整剤を塗布することにより毛中での
錯体の解離を促進し、染色時間を短縮することができ
る。
【0014】本発明の有効成分として配合されるメラニ
ン中間体とホウ素含有化合物の錯体は、メラニン中間体
(DHICA、DHI)と、例えばボロノフェニルアラ
ニン、ボログリシン、ボロジメチルグリシン、ほう酒石
酸カリウム、ほう酸、ジヒドロキシフェニルボラン、ボ
ロベタイン及び四ほう酸ナトリウム等のホウ素含有化合
物を反応させることにより得られる。
【0015】なお、参考迄にBPAを例にとり、ホウ素
化合物とメラニン中間体との錯体形成の様子を図2に示
す。
【0016】本発明の染毛剤の2剤として配合されるp
H調整剤とは、pHを酸性領域(pH4ないし6)に調
整することが可能な剤をいうものであり、pHを酸性領
域にするものであれば制限なく使用できる。その一例と
しては、塩酸、グリシン、第二クエン酸ナトリウム、酒
石酸、酒石酸ナトリウム、クエン酸、第二リン酸ナトリ
ウム、乳酸、乳酸ナトリウム、ベロナールナトリウム、
コハク酸、ホウ砂、酢酸、酢酸ナトリウム、第一クエン
酸カリウム、水酸化ナトリウム、フタル酸水素カリウ
ム、第一リン酸カリウム等が挙げられ、好ましくは酒石
酸、酒石酸ナトリウム、クエン酸、第二リン酸ナトリウ
ム、乳液、乳液ナトリウム、第一クエン酸カリウム、水
酸化ナトリウムが例示できる。
【0017】実際の染毛方法としては、例えば次の方法
が例示できるが、本方法に限定されるものではない。 方法例:毛髪にメラニン中間体−ホウ素化合物錯体配
合の染毛剤を塗布し、約20分放置後、十分水洗を行う
方法。 方法例:毛髪にメラニン中間体−ホウ素化合物錯体配
合の1剤を塗布し、約20分放置後、その上から更にp
H調整剤を配合した2剤を塗布して更に約20分放置す
る。その後、十分水洗を行う。 方法例:毛髪にメラニン中間体−ホウ素化合物錯体配
合の1剤を塗布し、約20分放置後水洗を行う。さら
に、pH調整剤を配合した2剤を塗布し約20分放置す
る。その後、十分水洗を行う。 これらの方法のいずれも、染毛上の効果に格別の優劣は
ないが、方法例よりも方法例およびの染毛方法の
方が染毛時間が速いという特徴がある。
【0018】前述したように、本発明の染毛剤は1剤
式、2剤式があるが、いずれの場合でもメラニン中間体
とホウ素化合物の錯体の配合量は、組成物の全量に対し
て0.01ないし10%(重量)であり、好ましくは
0.1ないし2%(重量)である。
【0019】本発明において、染毛剤の剤型としては、
溶液、軟泥(クリームを含む)、固形、散剤、エアゾー
ル等が挙げられる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明がこれらの実施例のみに限定される
ことを意味するものではない。
【0021】<試験例1> 試験 染毛性試験 a)試験方法 ヒトの白髪毛束を以下に示す染毛方法で染毛処理し、そ
の染毛色調を目視により判定した。また、染毛毛髪を自
然乾燥後、走査電子顕微鏡(×500ないし×750
0)で小皮紋理を観察し、染毛による損傷程度を調べ
た。
【0022】[染毛方法] 実施例:0.1%DHI−BPA錯体(50%EtO
H溶液)に20分間浸漬 実施例:1%DHI−BPA錯体(50%EtOH溶
液)に20分間浸漬 実施例:2%DHI−BPA錯体(50%EtOH溶
液)に20分間浸漬 比較例:1%p−フェニレンジアミン(50%EtO
H溶液)に30分浸漬後、6%過酸化水素液に30分浸
漬 b)試験結果 結果を表1に示す。 c)考察 表1に示したように、実施例ないしは染毛性にも優
れ、毛髪の痛みが少なく、毛髪の自然な風合いに染色さ
れている。これに対して、比較例は染毛性には優れて
いるものの、毛髪の痛みが大きい。
【0023】
【0024】<試験例2> 試験 染毛堅ろう性試験 a)試験方法 ヒトの白髪毛束を以下に示す染毛方法で染毛処理し、そ
の染色毛髪を耐光試験機(紫外線レギュラーライフフェ
ードメーター:スガ試験機械株式会社製、FA−5型)
にて24時間照射後、染毛毛髪の色調変化を目視にて観
察した。
【0025】[染毛方法] 実施例:0.1%DHI−BPA錯体(50%EtO
H溶液)に20分間浸漬 実施例:1%DHI−BPA錯体(50%EtOH溶
液)に20分間浸漬 実施例:2%DHI−BPA錯体(50%EtOH溶
液)に20分間浸漬 比較例:1%p−フェニレンジアミン(50%EtO
H溶液)に30分浸漬後、6%過酸化水素液に30分浸
漬 b)試験結果 結果を表2に示す。 c)考察 表2に示したように、実施例ないしは、いずれも堅
ろう性に優れるのに対し、比較例は、色落ちがあり、
堅ろう性の点で問題がある。
【0026】
【0027】〔処方例〕以下に本発明の染毛剤の処方例
を示す。処方例中、「適量」とは、処方全体で100%
重量になる割合を示す。 <処方例1> 液剤 (重量%) DHICA−BPA錯体 1.00 DHICA−四ホウ素酸ナトリウム錯体 0.50 グリセリン 5.00 ソルビトール 4.00 ステアリン酸ポリオキシル40 1.55 エタノール 10.00 精製水 適 量 各成分を混合撹拌し、これらを溶解して溶剤を製造し
た。
【0028】 <処方例2>乳液 A (重量%) DHI−ほう酒石酸カリウム錯体 0.10 白色ワセリン 2.50 シリコン油 0.50 ステアリルアルコール 2.20 ショ糖脂肪酸エステル 5.00 オクチルドデカノール 2.20 スクワラン 6.30 ホホバ油 0.20 ステアリン酸ポリオキシル40 2.50 B (重量%) ジプロピレングリコール 3.00 アルギン酸プロピレングリコール 0.30 キサンタンガム 0.05 精製水 適 量 A、Bを加熱し溶解する。AにBを添加して乳液を製造
した。
【0029】 <処方例3>クリーム [1剤] A (重量%) DHI−ほう酸錯体 2.00 1,3−ブチレングリコール 3.00 ソルビトール 7.00 精製水 適 量 B (重量%) ポリソルベート60 2.50 モノステアリン酸グリセリド 1.50 セタノール 3.00 ワセリン 5.00 ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00 オクチルドデカノール 6.00 スクワラン 15.00 A、Bを加熱し溶解する。AにBを添加してクリームを
製造した。 [2剤] A (重量%) 乳酸 0.02 乳酸ナトリウム 0.36 1,3−ブチレングリコール 3.00 ソルビトール 7.00 dl−PCAナトリウム(50%) 3.00 精製水 適 量 B (重量%) ポリソルベート60 2.50 モノステアリン酸グリセリド 1.50 セタノール 3.00 ワセリン 5.00 ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00 オクチルドデカノール 6.00 スクワラン 15.00 A、Bを加熱溶解し、AにBを加えて乳化しクリームを
製造した。
【0030】 <処方例4>エアゾール A (重量%) DHI−ボロジメチルグリシン錯体 0.50 DHICA−ジヒドロキシフェニルボラン錯体 0.50 セタノール 1.20 プロピレングリコール 2.00 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2.00 流動パラフィン 2.50 ポリビニルピロリドン 1.00 メチルパラベン 0.50 エタノール 3.00 精製水 10.00 B (重量%) LPG 4.00 Aを均一に混合溶解してエアゾール容器に入れ、常法に
よりBを容器に充填してエアゾールを製造した。
【0031】 <処方例5>エアフォーム A (重量%) DHI−ボログリシン錯体 1.50 ポリオキシプロピレンブチルエーテル(40P.O.) 15.00 ジイソプロパノールアミン 0.50 エタノール 50.00 プロピレングリコール 3.00 精製水 適 量 B (重量%) LPG 4.00 Aを均一に混合して容器に入れ、常法によりBを容器に
充填してエアフォームを製造した。
【0032】これらの処方例に示したものは、いずれも
実施例に示したものと同様の効果が確認された。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、メラニン中間体とホウ
素化合物の錯体形成物質を有効成分とする染毛剤、また
は該染毛剤を1剤とし、pH調整剤を2剤として用いる
全く新しいタイプの染毛剤およびその染毛方法が提供さ
れ、この染毛剤は、安全性、安定性、堅ろう性に優れ、
且つ自然の毛髪色に染色することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホウ素化合物メラニン中間体の錯体を
用いた時の黒色メラニンの生成の様子を説明するための
図である。
【図2】本発明のホウ素化合物としてBPAを用いた場
合のホウ素化合物とメラニン中間体との錯体形成の様子
を説明するための図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メラニン中間体とホウ素含有化合物の錯
    体形成物質を有効成分とする染毛剤。
  2. 【請求項2】 メラニン中間体とホウ素含有化合物の錯
    体形成物質を有効成分とする染毛剤と、pH調整剤から
    なる2剤系染毛剤。
  3. 【請求項3】 メラニン中間体とホウ素含有化合物の錯
    体形成物質を有効成分とする染毛剤を毛髪に塗布するこ
    とを特徴とする染毛方法。
  4. 【請求項4】 メラニン中間体とホウ素含有化合物の錯
    体形成物質を有効成分とする染毛剤を毛髪に塗布した
    後、pH調整剤を塗布することを特徴とする染毛方法。
JP31718697A 1997-11-18 1997-11-18 染毛剤およびその染毛方法 Withdrawn JPH11147812A (ja)

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Cited By (2)

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