JPH11148331A - ドライサンプ潤滑式4サイクルエンジンユニット - Google Patents

ドライサンプ潤滑式4サイクルエンジンユニット

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JPH11148331A
JPH11148331A JP31831197A JP31831197A JPH11148331A JP H11148331 A JPH11148331 A JP H11148331A JP 31831197 A JP31831197 A JP 31831197A JP 31831197 A JP31831197 A JP 31831197A JP H11148331 A JPH11148331 A JP H11148331A
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oil tank
tank
crankshaft
engine unit
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宏 舟井
Hideo Shigetomi
英夫 繁冨
Yasushi Fujita
藤田  泰
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダブロックとクランクケースとからな
る組立体に、潤滑油タンクを自由に取付けられること。 【解決手段】 ドライサンプ潤滑式4サイクルエンジン
ユニットにおいて、潤滑油タンク61に、クランクシャ
フト15の軸線に沿って互いに離間した第1・第2パッ
キン面61a,61bを有し、一方、エンジン本体10
の側部に、且つ、クランクシャフトと直交する面にタン
ク取付け面22を形成し、タンク取付け面に潤滑油タン
クの第1パッキン面を取付け、潤滑油タンクの第2パッ
キン面に蓋63を取付け、更に、潤滑油タンクに返送ポ
ンプ64を収納し、潤滑油タンクとエンジン本体との間
の空間部66に返送ポンプの駆動機構64d,64eを
収納し、潤滑油タンクと蓋との合せ面に返送ポンプ用油
路61e,61f,63c,63dを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドライサンプ潤滑式
4サイクルエンジンユニットの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ドライサンプ潤滑式は、半割クランクケ
ースの外部に備えた潤滑油タンクからエンジンの各潤滑
部に潤滑油を供給し、余分な潤滑油を半割クランクケー
スの底部に一時的に集め、集めた潤滑油を潤滑油ポンプ
で速やかに潤滑油タンクに汲み上げる潤滑方式である。
【0003】ドライサンプ潤滑式エンジンユニットとし
て、例えば、特開平3−9027号公報「自動車用エン
ジンユニット」がある。上記装置は、その公報の第5図
及び第6図によれば、エンジンユニット4(番号は公報
に記載されたものを引用した。以下同じ。)のシリンダ
軸線Lを傾斜させ、軸受ケース8の側部に且つクランク
軸6と平行な面に、オイルパン14を介して、オイルタ
ンク15を取付けたものである。また、エンジンユニッ
ト4は、シリンダブロック7と軸受ケース8との合せ面
に、クランク軸6と平行な出力取出軸16を取付け、こ
の出力取出軸16の軸線上にオイルポンプ18,19,
24を配置した構成である。オイルパン14は内部にオ
イル通路17を形成したものである。この装置のオイル
は、オイルタンク15→オイルポンプ24→エンジンユ
ニット4の各潤滑部→軸受ケース8の底部並びにオイル
パン14の底部→オイル通路17→オイルポンプ18,
19→オイルタンク15の経路で循環する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
軸受ケース8の側部のうち、クランク軸6と平行な面は
スカート、リブ、補機類取付け用ボス等の張出し部分が
多いので、オイルタンク15の取付け位置が制限され
る。このため、エンジンユニット4は設計の自由度が小
さい。また、上記エンジンユニット4は、軸受ケース8
とオイルタンク15との間にオイルパン14を介在さ
せ、しかも、軸受ケース8の底部に集めたオイルを、オ
イルパン14を介してオイルポンプ18,19で汲み上
げる形式である。このため、エンジンユニット4は構造
が複雑で、しかも、大型である。
【0005】そこで本発明の目的は、(1)シリンダブ
ロックとクランクケースとからなる組立体に、潤滑油タ
ンクを取付けるに際し、それを自由に取付けることがで
きること、(2)エンジンユニットの簡素化及び小型化
を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、クランクケースの外部に備え
た潤滑油タンクからエンジン本体の各潤滑部に供給ポン
プで潤滑油を供給し、潤滑後の潤滑油をクランクケース
の底部に集め、集めた潤滑油を返送ポンプで潤滑油タン
クに汲み上げる形式のドライサンプ潤滑式4サイクルエ
ンジンユニットにおいて、潤滑油タンクに、クランクシ
ャフトの軸線に沿って互いに離間した第1パッキン面及
び第2パッキン面を有し、一方、エンジン本体の側部
に、且つ、クランクシャフトと直交する面にタンク取付
けパッキン面を形成し、このタンク取付けパッキン面に
潤滑油タンクの第1パッキン面を取付け、潤滑油タンク
の第2パッキン面に蓋を取付け、更に、潤滑油タンクに
返送ポンプを収納し、潤滑油タンクとエンジン本体との
間の空間部に返送ポンプの駆動機構を収納し、潤滑油タ
ンクと蓋との合せ面に返送ポンプ用油路を形成したこと
を特徴とする。
【0007】エンジン本体の側部のうち、クランクシャ
フトと直交する面は、取付け位置の制限が少ない。制限
が少ない位置に潤滑油タンクを取付けた。また、クラン
クシャフトと直交する面に潤滑油タンクを取付けたの
で、シリンダ軸線の傾きが互いに異なるなど複数種のエ
ンジンを生産する場合に、設計の自由度が大きい。返送
ポンプのケース部、駆動機構の収納部分、返送ポンプ用
油路を潤滑油タンクや蓋と一体の成形品にて構成して、
小型にまとめることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係るドライサンプ潤滑式
4サイクルエンジンユニットを搭載した小型船の側面図
であり、想像線にて示す小型船1はレジャー用等に使用
するものであって、船体2のエンジン室2aにドライサ
ンプ潤滑式4サイクルエンジンユニット3を搭載し、こ
のエンジンユニット3でジェットポンプ4を駆動し、こ
のジェットポンプ4で船体2の底部から吸い込んだ水を
加圧し、ジェット水流として後方に吐出することで、前
進するものである。なお、2dはバルクヘッド、2eは
シート、2fはデッキ、2gはステアリングバー、5は
給水口、6は吐出ノズル、7は燃料タンクである。
【0009】図2は図1の2−2線断面図であり、エン
ジン室2a(ロアハル2bとアッパハル2cとで形成)
にドライサンプ潤滑式4サイクルエンジンユニット3を
搭載した姿を示す。エンジンユニット3は、クランクシ
ャフト15を小型船1の前後方向(図表裏方向)に延
し、シリンダ軸線Lを図左上方向に傾斜し、前後左右の
4つのマウント8…(…は複数を示す。以下同じ。)を
ロアハル2bの取付台2h…に取付けた横置型エンジン
ユニットである。9…はマウントラバーである。
【0010】図3は図2の3−3線断面図であり、小型
船1の後方(図左側)に向ってエンジン動力を取出すよ
うにした、エンジンユニット3の断面構成を示す。な
お、この図において、吸入管72及び吸入油路24a廻
り(符号A−Aで示す範囲)は、図2の3−3線からず
れた位置にあるが、説明の便宜上、他の部位と同一断面
にて示す。エンジンユニット3は、エンジン本体10
と、このエンジン本体10の前部に取付けた動弁駆動機
構40及びフライホイールユニット50と、エンジン本
体10の後部に取付けた潤滑ユニット60とからなる横
置型3気筒エンジンである。
【0011】エンジン本体10は、半割クランクケース
(クランクケース)11と、前後方向に3つのシリンダ
12a…を備えたシリンダブロック12と、シリンダヘ
ッド13と、ヘッドカバー14と、横向きのクランクシ
ャフト15と、このクランクシャフト15に連結し各シ
リンダ12a…に挿通したピストン16…と、クランク
シャフト15の後端部に連結したPTO軸(動力取出し
軸)17と、シリンダヘッド13とヘッドカバー14と
で形成した動弁室18と、この動弁室18に収納した動
弁機構30とを、主要構成とする。なお、PTO軸17
は潤滑ユニット60よりも後方(反エンジン側)に延
び、図1に示すジェットポンプ4の駆動軸4aに連結す
るものである。17aはクランクシャフト15に連結す
る連結部、17bは動力取出し用連結部であり、これら
連結部17a,17bは、めすねじ又はめすスプライン
からなる。
【0012】半割クランクケース11は底部に、各摺動
部を潤滑して余った潤滑油を捕集するための3つの捕集
部11a…と、これらの捕集部11a…で捕集した潤滑
油を誘導するための誘導路11bと、この誘導路11b
から潤滑ユニット60へ潤滑油を戻すための戻し油路1
1cとを備える。捕集部11a…は、溜まった潤滑油が
クランクシャフト15のカウンタウェイト(ウェブ)に
接触しない程度にクランクシャフト15に接近し、クラ
ンクシャフト15と下方の油面との間をバッフルプレー
ト21…で仕切った、小容量の油溜めである。このた
め、半割クランクケース11は底部をクランクシャフト
15に近づけることができるので、小型になる。その結
果、小型船1(図2参照)にエンジンユニット2の搭載
位置を設定する際に、エンジンユニット2の底部と船底
との干渉による影響を少なくできる。そして、半割クラ
ンクケース11が小型であるにもかかわらず、クランク
シャフト15は潤滑油に接触し難く、回転した際のフリ
クションロスが抑えられ、エアレーション(油の飛散)
も防止される。
【0013】動弁駆動機構40は、クランクシャフト1
5で動弁機構30のカムシャフト31をベルト駆動する
機構であり、半割クランクケース11の前側部から突出
するクランクシャフト15に固定した駆動プーリ41
と、シリンダヘッド13の前側部から突出するカムシャ
フト31に固定した従動プーリ42と、これら駆動・従
動プーリ41,42間に掛けたタイミングベルト43
と、このタイミングベルト43の張力を調整するベルト
テンショナ44とからなる。45はベルトカバーであ
る。
【0014】フライホイールユニット50は、クランク
シャフト15の前端部にボルト止めしたフライホイール
51と、このフライホイール51を収納するためにシリ
ンダブロック12と半割クランクケース11とからなる
組立体の前側部にボルト止めしたホイールケース52
と、このホイールケース52の開放端(前端部)を覆う
ためにボルト止めした平板状の蓋53とからなる。すな
わち、シリンダブロック12と半割クランクケース11
とからなる組立体の側部に、且つ、クランクシャフト1
5と直交する面に、フライホイールユニット50を取付
けたものであり、このフライホイールユニット50は駆
動プーリ41よりも前方(反シリンダブロック12側)
にある。
【0015】なお、54は発電機であり、フライホイー
ル51の内周面に取付けたロータ54aと、ホイールケ
ース52に取付けたコイル54bからなる。55はフラ
イホイール51の外周面に取付けたリングギヤであり、
後述するスターターモータに連結される。57は点検用
キャップであり、クランク角度を確認するための孔を塞
ぐものである。
【0016】潤滑ユニット60は、シリンダブロック1
2と半割クランクケース11とからなる組立体の後側部
にボルト止めした潤滑油タンク61と、この潤滑油タン
ク61の開放端(後端部)を閉塞した蓋63と、半割ク
ランクケース11の捕集部11aから潤滑油タンク61
に潤滑油を戻す返送ポンプ64と、潤滑油タンク61か
らエンジン本体10の各摺動部に潤滑油を供給する供給
ポンプ65と、管路等からなる。返送ポンプ64は潤滑
油タンク61に収納した(内蔵した)ポンプであり、供
給ポンプ65は潤滑油タンク61から独立したポンプで
ある。
【0017】詳しくは、シリンダブロック12と半割ク
ランクケース11とからなる組立体の側部(エンジン本
体10の側部)に、且つ、クランクシャフト15と直交
する面に、タンク取付けパッキン面(フランジ)22を
形成した。一方、潤滑油タンク61に、互いに平行な第
1パッキン面(フランジ)61a及び第2パッキン面
(フランジ)61bを形成した。すなわち、潤滑油タン
ク61は、クランクシャフト15の軸線に沿って互いに
離間した、第1パッキン面61a及び第2パッキン面6
1bを有する。第2パッキン面61bは第1パッキン面
61aの後方(シリンダブロック12からPTO軸17
側へ離反する方向)にある。
【0018】そして、タンク取付けパッキン面22に、
パッキン23を介して第1パッキン面61aを合せて、
シリンダブロック12と半割クランクケース11とから
なる組立体に、潤滑油タンク61を取付け、第2パッキ
ン面61bに、パッキン62を介して蓋63を合せて、
ボルト止めしたものである。このような潤滑油タンク6
1は、組立体の側壁と蓋63とで密閉して、潤滑油を溜
める密閉タンクである。
【0019】返送ポンプ64は、潤滑油タンク61に一
体に形成したケース部61cと、このケース部61cを
閉塞した内部カバー64aと、ケース部61cに収納し
たインナロータ64b及びアウタロータ64cと、これ
らインナ・アウタロータ64b,64cを駆動するべく
クランクシャフト15に駆動機構(駆動ギヤ64d及び
従動ギヤ64eからなる。)を介して連結した軸64f
とからなる、スカベンジングポンプである。駆動機構
は、潤滑油タンク61と組立体との間の空間部66に収
納したものである。
【0020】潤滑油タンク61と蓋63との合せ面、す
なわち、第2パッキン面61bと蓋63の合せ面には、
返送ポンプ64用油路を形成した。具体的には、潤滑油
タンク61は、返送ポンプ64のための吸入油路61e
及び吐出油路61fを形成し、また、蓋63は、返送ポ
ンプ64のための吸入油路63c及び吐出油路63dを
形成したものである。潤滑油タンク61の吸入油路61
eは、半割クランクケース11の戻し油路11cと連通
する。このように、吸入油路61e,63c同士は連通
して1本の吸入油路を形成し、また、吐出油路61f,
63d同士は連通して1本の吐出油路を形成する。これ
ら各1本の吸入油路並びに吐出油路は、返送ポンプ64
用油路を形成することになる。
【0021】なお、空間部66は、動弁室18とクラン
ク室19とを連通するためのブリーザ通路の一部を兼ね
る。67はケース部61cに内部カバー64aを取付け
るためのボルトである。
【0022】供給ポンプ65は、シリンダヘッド13と
ヘッドカバー14とからなる組立体の側部にボルト止め
したケース本体65aと、このケース本体65aを閉塞
したカバー65bと、ケース本体65aに収納したイン
ナロータ65c及びアウタロータ65dと、これらイン
ナ・アウタロータ65c,65dを駆動するべく動弁機
構30のカムシャフト31に直結した軸65eとからな
るポンプである。なお、返送ポンプ64の軸及び供給ポ
ンプ65の軸64f,65eは、クランクシャフト15
及びカムシャフト31と平行に延びる。シリンダブロッ
ク12とシリンダヘッド13とからなる組立体は、供給
ポンプ65のための吸入油路24a及び吐出油路24b
(図7参照)を備える。図中、58,58はハンガであ
る。
【0023】以上の説明から明らかなように、エンジン
ユニット3は次の(1)〜(4)の作用、効果を有す
る。 (1)エンジン本体10の側部のうち、スカート、リ
ブ、補機類取付け用ボス等の張出し部分が少ない、クラ
ンクシャフト15と直交する面に潤滑油タンク61を取
付けたので、潤滑油タンク61の取付けにあたり、その
取付け位置の制限が少なく、設計の自由度が大きく、ま
た、タンク取付けパッキン面22の加工も容易である。
【0024】(2)潤滑油タンク61をエンジン本体1
0の側部に、且つ、クランクシャフト15と直交する面
に取付けたので、シリンダ軸線L(図2参照)の傾きが
互いに異なるなど複数種のエンジンユニット3を生産す
る場合に、潤滑油タンク61を変更するだけでエンジン
本体10を変えないか、又は、最小限の変更でよく、設
計の自由度が大きい。また、複数種のエンジンユニット
3で共用部品が多いので、成形型費用を下げることがで
きる。
【0025】(3)潤滑油タンク61に、クランクシャ
フト15の軸線に沿って互いに離間した第1・第2パッ
キン面61a,61bを形成し、第2パッキン面61b
に蓋63を取付けたので、潤滑油タンク61の内部を容
易に点検することができる。
【0026】(4)潤滑油タンク61に返送ポンプ64
を収納し、潤滑油タンク61とエンジン本体10との間
の空間部66に返送ポンプ64の駆動機構(駆動ギヤ6
4d及び従動ギヤ64eからなる。)を収納し、潤滑油
タンク61と蓋63との合せ面を形成したので、返送ポ
ンプ64のケース部、駆動機構の収納部分、油路を潤滑
油タンク61や蓋63と一体の成形品にて構成して、小
型にまとめることができる。このため、エンジンユニッ
ト3の構成が簡単で、組立が容易であり、しかも、エン
ジンユニット3が小型である。
【0027】図4は本発明に係るエンジン本体の断面図
であり、シリンダ軸線Lを図左上方向に傾斜したエンジ
ン本体10を示す。動弁機構30は、カムシャフト31
とロッカシャフト32,32とロッカアーム33,33
と吸気バルブ34と排気バルブ35とからなる。シリン
ダヘッド13は吸気通路13a及び排気通路13bを備
え、吸気通路13aに吸気管81を介してフロートレス
のダイヤフラム式キャブレタ82が連通し、排気通路1
3bにシリンダブロック12の排気通路12bが連通す
る。ヘッドカバー14は、動弁室18の上部に、ブロー
バイガス還流用の第1ブリーザ室18aを備える。
【0028】各バッフルプレート21…は、半割クラン
クケース11に固定し、クランクシャフト15の回転方
向の下流側(図左側)に相当する範囲を仕切るものであ
り、本実施の形態では、半割クランクケース11の底部
に、1箇所を位置決め用の係止突起11dと係止し、他
の1箇所をボルト止めすることで、固定するものであ
る。なお、必要な範囲全体を1つのバッフルプレートで
仕切ってもよい。26は供給油路であり、吐出油路24
b(図7参照)及びフィルタ25を介して供給ポンプ6
5(図7参照)に接続し、エンジン本体10の各摺動部
に潤滑油を供給する油路である。27は動弁室18から
クランク室19に潤滑油を戻す油戻しチューブであり、
本実施の形態では、シリンダヘッド13のノズル13c
と、半割クランクケース11の下半部にあるノズル11
eとの間を接続することで、捕集部11aや誘導部11
bに連通する。28は動弁室18とクランク室19とを
連通する連通路である。11fは捕集部11aからドレ
ンを抜き取るためのドレン孔、12c…は冷却水通路で
ある。
【0029】図5は本発明に係る潤滑油タンク及び蓋の
分解平面図であり、シリンダブロック12と半割クラン
クケース11とからなる組立体に沿ってクランクシャフ
ト15の軸線S方向(クランクシャフト15の延出方
向)に潤滑油タンク61を膨出し、この膨出部61dに
も潤滑油を溜めるようにしたことを示す。潤滑油タンク
61のうち、組立体に沿った膨出部61dにも潤滑油を
溜めることができるので、同一容量の潤滑油タンク61
であっても、前後寸法及び上下寸法を小さくでき、この
ため、エンジンユニット3を小型にできる。図中、61
rは潤滑油供給口用キャップ、68は半割クランクケー
ス11及びシリンダブロック12に潤滑油タンク61を
取付けるボルト、69は潤滑油タンク61に蓋63を取
付けるボルトである。
【0030】図6は本発明に係るドライサンプ潤滑式4
サイクルエンジンユニットの潤滑油タンクを外した背面
図であり、シリンダブロック12と半割クランクケース
11とからなる組立体のタンク取付けパッキン面22
が、開放されていることを示す。29A,29B…はブ
リーザ通路であり、タンク取付けパッキン面22で囲ま
れた空間部(図3に示す空間部66に相当)を介して、
動弁室18とクランク室19とを連通するものである。
すなわち、ブリーザ通路29Aとブリーザ通路29B…
とは連通している。56はスタータモータであり、図3
に示すリングギヤ55を介してフライホイール51を回
転することで、エンジンユニット3を始動するものであ
る。キャブレタ82に吸気消音箱83を接続すること
で、吸気管81とキャブレタ82と吸気消音箱83とで
エンジン本体10の吸気ラインをなす。83aは吸気
口、84はマウント8に吸気消音箱83を取付けるボル
トである。
【0031】図7は本発明に係るドライサンプ潤滑式4
サイクルエンジンユニットの潤滑油タンク用蓋を外した
背面図であり、潤滑油タンク61の第2パッキン面61
bが、開放されていることを示す。潤滑油タンク61
は、膨出部61d(図5参照)に連なり潤滑油を溜める
油溜め部61gと、この油溜め部61gより上位の第2
ブリーザ室61hと、エンジン排気口61iとを一体に
形成したものである。エンジン排気口61iは、図6に
示す排気通路12bと外部排気配管とを連通する排気口
である。吸入油路61eと油溜め部61gとは、PTO
軸17を跨ぐように左右に分れた位置にあり、返送ポン
プ64及び供給ポンプ65は、シリンダ軸線Lを通る位
置にあり、しかも、PTO軸17より上位に返送ポンプ
64があり、この返送ポンプ64より上位に供給ポンプ
65がある。
【0032】油溜め部61gに、供給ポンプ65のため
のストレーナ71付き吸入管72を収納し、この吸入管
72の上端は供給ポンプ65用吸入油路24a(図3参
照)に連通する。図中、9aはマウント用ボルト、61
m…は油溜め部61g内に上下方向に3段に設けた油飛
散防止用バッフル壁、61nは図6に示す冷却水通路1
2cと外部冷却配管と連通する冷却水口である。75は
第3ブリーザチューブであり、潤滑油タンク61をガス
口61qを介して動弁室18(図3参照)に連通するチ
ューブである。
【0033】図8は本発明に係る潤滑油タンクの断面図
であり、潤滑油タンク61の膨出部61dが、シリンダ
ブロック12と半割クランクケース11とからなる組立
体に沿って膨出した形状を示す。膨出部61dは、スト
レーナ71の吸入口位置に対し、上方に配置されてお
り、これにより、船体2(図2参照)の動きに伴うエン
ジンユニット3の傾斜に際しても、吸入口が油中にある
ように配慮されている。第2ブリーザ室61hはラビリ
ンス構造であり、その詳細については図9にて説明す
る。図中、12dはシリンダブロック12の壁部、61
sは潤滑油タンク61の壁部、61tは膨出部61dの
傾斜底部、71aはストレーナ71の支持ステー、73
は第1ブリーザチューブである。76は油戻しチューブ
であり、第2ブリーザ室61hから壁部61sを介して
クランク室19へ潤滑油を戻す役割を果たす。
【0034】図9は本発明に係る第2ブリーザ室の平断
面斜視図であり、潤滑油タンク61の3つの仕切壁61
o…と蓋63の3つの仕切壁63a…とを突合せて第2
ブリーザ室61hを3室に仕切り、更に、各仕切壁61
o…,63a…に交互に小さな切欠き61p,63b…
を設けることで、第2ブリーザ室61hをラビリンス構
造としたことを示す。第2ブリーザ室61hは、ガス入
口61j及びガス出口61kを備える。ガス入口61j
は、第1ブリーザチューブ73を介して第1ブリーザ室
18a(図4参照)と連通するものである。ガス出口6
1kは、第2ブリーザチューブ74を介してキャブレレ
タ82の上流(吸気消音箱83とキャブレレタ82との
間の連通管)に連通するものである。
【0035】次に上記構成のドライサンプ潤滑式4サイ
クルエンジンユニットの作用を、図3、図4及び図7に
基づき説明する。図3の返送ポンプ64は、補集部11
a…に集まった潤滑油を、誘導路11b→戻し油路11
c→図7の吸入油路61e→返送ポンプ64→吐出油路
61fの経路(返送経路)で、油溜め部61gに戻す。
図7の供給ポンプ65は、油溜め部61gに溜まった潤
滑油をストレーナ71→吸入管72→吸入油路24a→
供給ポンプ65→吐出油路24b→図4のフィルタ25
→供給油路26の経路で、エンジン本体10の各摺動部
に供給する。各摺動部を潤滑して余った潤滑油は、図4
の油戻しチューブ27を通ってクランク室19内に戻
り、上記返送経路を通って潤滑油タンク61に回収され
る。
【0036】図3に示す潤滑油タンク61は、エンジン
本体10に対して着脱可能であり、エンジンユニット3
の設置具合等に合せて自由に交換することができる。例
えば、次の図10〜図12のようにエンジンユニット3
のシリンダ軸線Lの向きを変えた変形例とすることもで
きる。
【0037】図10は本発明に係るドライサンプ潤滑式
4サイクルエンジンユニット(変形例)の背面図であ
り、シリンダ軸線Lを図右上方向に傾斜したエンジン本
体10を小型船1に搭載した姿を示す。この場合には、
上記図2のダイヤフラム型キャブレタ82及び吸気消音
箱83からなる吸気系の代りに、電子制御燃料噴射装置
を設置する。電子制御燃料噴射装置は、スロットルボデ
ィ91と、加速ポンプ92と、インジェクションバルブ
93と、図示せぬ制御用コンピュータ等を備える。吸気
管81を狭いエンジン室2aのスペースに合せて引回す
ことで、スロットルボディ91の位置を自由に設定でき
る。
【0038】図11は本発明に係るドライサンプ潤滑式
4サイクルエンジンユニット(変形例)の潤滑油タンク
を外した背面図であり、タンク取付けパッキン面22が
図右上方向に傾斜した状態を示す。このように、エンジ
ンユニット3は、上記図2に示すシリンダ軸線Lを図左
上方向に傾斜した場合と、図11に示すシリンダ軸線L
を図右上方向に傾斜した場合とで、エンジン本体10を
共用できる。なお、シリンダ軸線Lを図右上方向に傾斜
したことで、上記図4に示す連通路28は斜め下向きに
なり、動弁室18からクランク室19内に潤滑油を戻す
ための油戻し通路の役割を果たす。このため、油戻しチ
ューブ27が不要である。
【0039】図12は本発明に係るドライサンプ潤滑式
4サイクルエンジンユニット(変形例)の潤滑油タンク
用蓋を外した背面図であり、潤滑油タンク61を、膨出
した部分をシリンダ軸線Lに対して左右反対としたもの
に交換した状態を示す。このようにすれば、図12に示
すシリンダブロック12と半割クランクケース11とか
らなる組立体を変える必要がないので、設計の自由度が
大きい。また、半割クランクケース11やシリンダブロ
ック12を成形するための比較的大きな成形型に対し、
潤滑油タンク61等の比較的小さな成形型側で対応でき
るので、型費用を安くできる。
【0040】なお、上記本発明の実施の形態及び変形例
において、エンジンユニット3は気筒数を限定するもの
ではなく、例えば、4気筒でもよい。潤滑油タンク61
は、少なくともシリンダブロック12と半割クランクケ
ース11とからなる組立体の側部に、且つ、クランクシ
ャフト15と直交する面に取付けるものであればよい。
例えば、組立体において、PTO軸17が突出する側部
に動弁駆動機構40及びフライホイールユニット50を
取付け、反対方向(上記図3の右側)の側部に潤滑ユニ
ット60を取付ける。その場合には、潤滑油タンク61
は小型船1の前方に向く。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。 (1)エンジン本体の側部のうち、スカート、リブ、補
機類取付け用ボス等の張出し部分が少ない、クランクシ
ャフトと直交する面に潤滑油タンクを取付けたので、潤
滑油タンクの取付けにあたり、その取付け位置の制限が
少なく、設計の自由度が大きく、また、タンク取付けパ
ッキン面の加工も容易である。
【0042】(2)潤滑油タンクをエンジン本体の側部
に、且つ、クランクシャフトと直交する面に取付けたの
で、シリンダ軸線の傾きが互いに異なるなど複数種のエ
ンジンユニットを生産する場合に、潤滑油タンクを変更
するだけでエンジン本体を変えないか、又は、最小限の
変更でよく、設計の自由度が大きい。また、複数種のエ
ンジンユニットで共用部品が多いので、成形型費用を下
げることができる。
【0043】(3)潤滑油タンクに、クランクシャフト
の軸線に沿って互いに離間した第1・第2パッキン面を
形成し、第2パッキン面に蓋を取付けたので、潤滑油タ
ンクの内部を容易に点検することができる。
【0044】(4)潤滑油タンクに返送ポンプを収納
し、潤滑油タンクとエンジン本体との間の空間部に返送
ポンプの駆動機構を収納し、潤滑油タンクと蓋との合せ
面に返送ポンプ用油路を形成したので、返送ポンプのケ
ース部、駆動機構の収納部分、油路を潤滑油タンクや蓋
と一体の成形品にて構成して、小型にまとめることがで
きる。このため、エンジンユニットの構成が簡単で、組
立が容易であり、しかも、エンジンユニットが小型であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドライサンプ潤滑式4サイクルエ
ンジンユニットを搭載した小型船の側面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係るエンジン本体の断面図
【図5】本発明に係る潤滑油タンク及び蓋の分解平面図
【図6】本発明に係るドライサンプ潤滑式4サイクルエ
ンジンユニットの潤滑油タンクを外した背面図
【図7】本発明に係るドライサンプ潤滑式4サイクルエ
ンジンユニットの潤滑油タンク用蓋を外した背面図
【図8】本発明に係る潤滑油タンクの断面図
【図9】本発明に係る第2ブリーザ室の平断面斜視図
【図10】本発明に係るドライサンプ潤滑式4サイクル
エンジンユニット(変形例)の背面図
【図11】本発明に係るドライサンプ潤滑式4サイクル
エンジンユニット(変形例)の潤滑油タンクを外した背
面図
【図12】本発明に係るドライサンプ潤滑式4サイクル
エンジンユニット(変形例)の潤滑油タンク用蓋を外し
た背面図
【符号の説明】
1…小型船、3…ドライサンプ潤滑式4サイクルエンジ
ンユニット、10…エンジン本体、11…クランクケー
ス(半割クランクケース)、12…シリンダブロック、
15…クランクシャフト、17…PTO軸、22…タン
ク取付けパッキン面、60…潤滑ユニット、61…潤滑
油タンク、61a…第1パッキン面、61b…第2パッ
キン面、61e,61e…返送ポンプ用油路(潤滑油タ
ンクの吸入油路及び吐出油路)、63…蓋、63c,6
3d…返送ポンプ用油路(蓋の吸入油路及び吐出油
路)、64…返送ポンプ、64d,64e…返送ポンプ
の駆動機構(駆動ギヤ及び従動ギヤ)、65…供給ポン
プ、66…空間部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクケースの外部に備えた潤滑油タ
    ンクからエンジン本体の各潤滑部に供給ポンプで潤滑油
    を供給し、潤滑後の潤滑油をクランクケースの底部に集
    め、集めた潤滑油を返送ポンプで潤滑油タンクに汲み上
    げる形式のドライサンプ潤滑式4サイクルエンジンユニ
    ットにおいて、前記潤滑油タンクに、クランクシャフト
    の軸線に沿って互いに離間した第1パッキン面及び第2
    パッキン面を有し、一方、前記エンジン本体の側部に、
    且つ、クランクシャフトと直交する面にタンク取付けパ
    ッキン面を形成し、このタンク取付けパッキン面に前記
    潤滑油タンクの第1パッキン面を取付け、前記潤滑油タ
    ンクの第2パッキン面に蓋を取付け、更に、前記潤滑油
    タンクに前記返送ポンプを収納し、潤滑油タンクと前記
    エンジン本体との間の空間部に前記返送ポンプの駆動機
    構を収納し、潤滑油タンクと前記蓋との合せ面に返送ポ
    ンプ用油路を形成したことを特徴とするドライサンプ潤
    滑式4サイクルエンジンユニット。
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