JPH11149077A - 液晶配向膜の製造方法及びそれを用いた液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
液晶配向膜の製造方法及びそれを用いた液晶表示装置の製造方法Info
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- JPH11149077A JPH11149077A JP31722997A JP31722997A JPH11149077A JP H11149077 A JPH11149077 A JP H11149077A JP 31722997 A JP31722997 A JP 31722997A JP 31722997 A JP31722997 A JP 31722997A JP H11149077 A JPH11149077 A JP H11149077A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ラビングフリーで厚みがナノメータレベルでき
わめて薄く、液晶の配向方向は偏光露光の偏光方向で制
御された液晶用配向膜を極めて短時間で、高能率且つ均
一性よく形成する。 【解決手段】乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒とシラン
系界面活性剤を含む化学吸着液を電極を備えた基板1の
表面に塗布し、有機溶媒を蒸発濃縮させつつ界面活性剤
分子と基板表面とを脱塩化水素反応させ界面活性剤分子
4´を基板1の表面に一端で結合固定し、有機溶媒の蒸
発が終了し所定の時間が経過した後非水系の有機溶媒を
用い基板表面に残った未反応の界面活性剤を洗浄除去す
る。シラン系界面活性剤としては例えばCH3(CH2)
14SiCl3と感光基を組み込んだシラン系界面活性
剤:C6H5CH=CHCOC6H4O(CH2)6SiCl
3(モル比で1:1)を用いる。
わめて薄く、液晶の配向方向は偏光露光の偏光方向で制
御された液晶用配向膜を極めて短時間で、高能率且つ均
一性よく形成する。 【解決手段】乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒とシラン
系界面活性剤を含む化学吸着液を電極を備えた基板1の
表面に塗布し、有機溶媒を蒸発濃縮させつつ界面活性剤
分子と基板表面とを脱塩化水素反応させ界面活性剤分子
4´を基板1の表面に一端で結合固定し、有機溶媒の蒸
発が終了し所定の時間が経過した後非水系の有機溶媒を
用い基板表面に残った未反応の界面活性剤を洗浄除去す
る。シラン系界面活性剤としては例えばCH3(CH2)
14SiCl3と感光基を組み込んだシラン系界面活性
剤:C6H5CH=CHCOC6H4O(CH2)6SiCl
3(モル比で1:1)を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶配向膜とその
製造方法およびそれを用いた液晶表示装置とその製造方
法に関するものである。さらに詳しくは、テレビジョン
(TV)画像やコンピュータ画像等を表示する液晶を用
いた平面表示パネルに用いる液晶配向膜およびその製造
方法およびそれを用いた液晶表示装置とその製造方法に
関するものである。
製造方法およびそれを用いた液晶表示装置とその製造方
法に関するものである。さらに詳しくは、テレビジョン
(TV)画像やコンピュータ画像等を表示する液晶を用
いた平面表示パネルに用いる液晶配向膜およびその製造
方法およびそれを用いた液晶表示装置とその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー液晶表示パネルは、マトリ
ックス状に配置された対向電極を形成した2つの基板の
間にポリビニルアルコールやポリイミド樹脂溶液をスピ
ナー等で回転塗布して形成しラビングした液晶配向膜を
介して液晶を封入した装置が一般的であった。
ックス状に配置された対向電極を形成した2つの基板の
間にポリビニルアルコールやポリイミド樹脂溶液をスピ
ナー等で回転塗布して形成しラビングした液晶配向膜を
介して液晶を封入した装置が一般的であった。
【0003】例えば、予め第1のガラス基板上に画素電
極を持った薄膜トランジスタ(TFT)アレイを形成し
たものと、第2のガラス基板上に複数個の赤青緑のカラ
ーフィルターが形成されさらにその上に共通透明電極が
形されたもの、それぞれの電極面にポリビニルアルコー
ルやポリイミド溶液をスピナーを用いて塗布して被膜形
成した後、ラビングを行なって液晶配向膜を形成し、ス
ペーサーを介して任意のギャップで対向するように接着
組み立てた後、液晶(ツイストネマチック(TN)等)
を注入しパネル構造を形成した後、パネルの裏表に偏光
板を設置し、裏面よりバックライトを照射しながら、T
FTを動作させカラー画像を表示するデバイスが知られ
ている。
極を持った薄膜トランジスタ(TFT)アレイを形成し
たものと、第2のガラス基板上に複数個の赤青緑のカラ
ーフィルターが形成されさらにその上に共通透明電極が
形されたもの、それぞれの電極面にポリビニルアルコー
ルやポリイミド溶液をスピナーを用いて塗布して被膜形
成した後、ラビングを行なって液晶配向膜を形成し、ス
ペーサーを介して任意のギャップで対向するように接着
組み立てた後、液晶(ツイストネマチック(TN)等)
を注入しパネル構造を形成した後、パネルの裏表に偏光
板を設置し、裏面よりバックライトを照射しながら、T
FTを動作させカラー画像を表示するデバイスが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
配向膜の作成は、ポリビニルアルコールやポリイミド樹
脂を有機溶媒に溶解させ回転塗布機などを用いて塗膜形
成した後、フェルト布等を用いてラビングを行なう方法
が用いられていたため、膜厚を全面にわたり均一にする
のは難しく、また厚さを薄くするのには限界があり、液
晶表示素子を作成し使用時表示むらがでたり、表示焼き
付きがでたり、駆動電圧が高くなる等大きな問題があっ
た。
配向膜の作成は、ポリビニルアルコールやポリイミド樹
脂を有機溶媒に溶解させ回転塗布機などを用いて塗膜形
成した後、フェルト布等を用いてラビングを行なう方法
が用いられていたため、膜厚を全面にわたり均一にする
のは難しく、また厚さを薄くするのには限界があり、液
晶表示素子を作成し使用時表示むらがでたり、表示焼き
付きがでたり、駆動電圧が高くなる等大きな問題があっ
た。
【0005】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、液晶表示パネルにおいて使用される配向膜であり、
厚みはナノメータレベルできわめて薄く、液晶の配向方
向は偏光露光の偏光方向で制御された液晶用配向膜を短
時間、高能率で且つ均一性よく形成できる方法およびそ
れを用いた表示素子を製造する方法を提供することを目
的とする。
め、液晶表示パネルにおいて使用される配向膜であり、
厚みはナノメータレベルできわめて薄く、液晶の配向方
向は偏光露光の偏光方向で制御された液晶用配向膜を短
時間、高能率で且つ均一性よく形成できる方法およびそ
れを用いた表示素子を製造する方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の第1番目の方法は、乾燥雰囲気中で非水系
の有機溶媒とシラン系界面活性剤を用いて調製した化学
吸着液を電極を備えた基板表面に塗布する工程と、前記
有機溶媒を蒸発濃縮させつつ前記吸着液中の界面活性剤
分子と基板表面とを化学反応させ前記界面活性剤分子を
基板表面に一端で結合固定する工程と、前記有機溶媒の
蒸発が終了し所定の時間が経過した後非水系の有機溶媒
を用い基板表面に残った未反応の界面活性剤を洗浄除去
する工程とを含む単分子膜状の液晶配向膜の製造方法で
ある。
め、本発明の第1番目の方法は、乾燥雰囲気中で非水系
の有機溶媒とシラン系界面活性剤を用いて調製した化学
吸着液を電極を備えた基板表面に塗布する工程と、前記
有機溶媒を蒸発濃縮させつつ前記吸着液中の界面活性剤
分子と基板表面とを化学反応させ前記界面活性剤分子を
基板表面に一端で結合固定する工程と、前記有機溶媒の
蒸発が終了し所定の時間が経過した後非水系の有機溶媒
を用い基板表面に残った未反応の界面活性剤を洗浄除去
する工程とを含む単分子膜状の液晶配向膜の製造方法で
ある。
【0007】次に本発明の第2番目の方法は、乾燥雰囲
気中で非水系の有機溶媒とシラン系界面活性剤を用いて
調製した化学吸着液を電極を形成した基板表面に塗布す
る工程と、前記有機溶媒を蒸発させた後さらに所定の時
間反応させ、前界面活性剤分子と基板表面とを化学反応
させ前記界面活性剤分子を基板表面に一端で結合固定す
る工程と、非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未
反応の界面活性剤を洗浄除去後、さらに所望の方向に基
板を立てて洗浄液を液切りし、液切り方向に前記固定さ
れた分子を予備配向させる工程を含むことを特徴とする
化学吸着された分子が一定方向に一次配向した単分子膜
状の液晶配向膜を製造する方法である。
気中で非水系の有機溶媒とシラン系界面活性剤を用いて
調製した化学吸着液を電極を形成した基板表面に塗布す
る工程と、前記有機溶媒を蒸発させた後さらに所定の時
間反応させ、前界面活性剤分子と基板表面とを化学反応
させ前記界面活性剤分子を基板表面に一端で結合固定す
る工程と、非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未
反応の界面活性剤を洗浄除去後、さらに所望の方向に基
板を立てて洗浄液を液切りし、液切り方向に前記固定さ
れた分子を予備配向させる工程を含むことを特徴とする
化学吸着された分子が一定方向に一次配向した単分子膜
状の液晶配向膜を製造する方法である。
【0008】このとき、乾燥雰囲気として相対湿度30
%以下の雰囲気を用いると基板表面近傍のシラン系界面
活性剤を失活させることなく単分子膜状の液晶配向膜を
製造できて都合がよい。また、界面活性剤として直鎖状
炭素鎖またはシロキサン結合鎖とクロロシリル基または
アルコキシシラン基またはイソシアネートシラン基を含
むシラン系の界面活性剤を用いると、極めて活性が高い
ため基板表面と結合した単分子膜を作成さらに、界面活
性剤として臨界表面エネルギーの異なる複数種のシリコ
ン系界面活性剤を混合して用いると液晶配向におけるプ
レチルト角を制御でき都合がよい。
%以下の雰囲気を用いると基板表面近傍のシラン系界面
活性剤を失活させることなく単分子膜状の液晶配向膜を
製造できて都合がよい。また、界面活性剤として直鎖状
炭素鎖またはシロキサン結合鎖とクロロシリル基または
アルコキシシラン基またはイソシアネートシラン基を含
むシラン系の界面活性剤を用いると、極めて活性が高い
ため基板表面と結合した単分子膜を作成さらに、界面活
性剤として臨界表面エネルギーの異なる複数種のシリコ
ン系界面活性剤を混合して用いると液晶配向におけるプ
レチルト角を制御でき都合がよい。
【0009】例えば、炭素鎖またはシロキサン結合鎖の
末端または一部を、3フッ化炭素基(−CF3)、メチ
ル基(−CH3)、ビニル基(−CH=CH2)、アリル
基(−CH=CH−)、アセチレン基(炭素−炭素の3
重結合)、フェニル基(−C 6H5)、アリール基(−C
6H4−)、ハロゲン原子、アルコキシ基(−OR;Rは
アルキル基を表す。好ましい炭素数は1〜3の範
囲。)、シアノ基(−CN)、アミノ基(−NH2)、
水酸基(−OH)、カルボニル基(=CO)、カルボキ
シ基(−COO−)及びカルボキシル基(−COOH)
から選ばれる少なくとも一つの有機基で置換しておく
と、液晶のプレチルト角を簡単に制御できて好都合であ
る。
末端または一部を、3フッ化炭素基(−CF3)、メチ
ル基(−CH3)、ビニル基(−CH=CH2)、アリル
基(−CH=CH−)、アセチレン基(炭素−炭素の3
重結合)、フェニル基(−C 6H5)、アリール基(−C
6H4−)、ハロゲン原子、アルコキシ基(−OR;Rは
アルキル基を表す。好ましい炭素数は1〜3の範
囲。)、シアノ基(−CN)、アミノ基(−NH2)、
水酸基(−OH)、カルボニル基(=CO)、カルボキ
シ基(−COO−)及びカルボキシル基(−COOH)
から選ばれる少なくとも一つの有機基で置換しておく
と、液晶のプレチルト角を簡単に制御できて好都合であ
る。
【0010】さらにまた、洗浄液切り後、さらに偏光板
を介して露光する工程を行うと偏光方向に沿って液晶が
配向する単分子膜状の液晶配向膜を製造できる。なお、
偏光板を介して露光する際、パターン状のマスクを重ね
て露光すると、同一面内の配向膜内でパターン状に配向
方向の異なる部分を複数箇所設けてマルチドメイン構造
を作製する上で都合がよい。
を介して露光する工程を行うと偏光方向に沿って液晶が
配向する単分子膜状の液晶配向膜を製造できる。なお、
偏光板を介して露光する際、パターン状のマスクを重ね
て露光すると、同一面内の配向膜内でパターン状に配向
方向の異なる部分を複数箇所設けてマルチドメイン構造
を作製する上で都合がよい。
【0011】また、界面活性剤として直鎖状炭素鎖また
はシロキサン結合鎖とクロロシリル基またはイソシアネ
ートシラン基を含むシラン系の界面活性剤を用い、洗浄
有機溶媒として水を含まない非水系の有機溶媒を用いる
と余分な界面活性剤を除去する上で都合がよい。
はシロキサン結合鎖とクロロシリル基またはイソシアネ
ートシラン基を含むシラン系の界面活性剤を用い、洗浄
有機溶媒として水を含まない非水系の有機溶媒を用いる
と余分な界面活性剤を除去する上で都合がよい。
【0012】さらに、非水系の有機溶媒として、アルキ
ル基、ふっ化炭素基または塩化炭素基またはシロキサン
基を含む溶媒を用いると余分な界面活性剤を除去する上
でさらに都合がよい。さらにまた、界面活性剤分子を一
端で固定する工程の前に、多数のSiO基を含む被膜を
形成する工程を行い、この膜を介して単分子膜状の被膜
を形成すれば、より高密度な単分子膜状の液晶配向膜を
製造する上で都合がよい。
ル基、ふっ化炭素基または塩化炭素基またはシロキサン
基を含む溶媒を用いると余分な界面活性剤を除去する上
でさらに都合がよい。さらにまた、界面活性剤分子を一
端で固定する工程の前に、多数のSiO基を含む被膜を
形成する工程を行い、この膜を介して単分子膜状の被膜
を形成すれば、より高密度な単分子膜状の液晶配向膜を
製造する上で都合がよい。
【0013】次に本発明の第1番目の液晶表示装置の製
造方法は、あらかじめマトリックス状に載置された第1
の電極群を有する第1の基板を用意し、直接または任意
の薄膜を形成した後、乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒
とシラン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液を電
極を備えた基板表面に塗布する工程と、前記有機溶媒を
蒸発濃縮させつつ前記吸着液中の界面活性剤分子と基板
表面とを化学反応させ前記界面活性剤分子を基板表面に
一端で結合固定する工程と、非水系の有機溶媒を用い基
板表面に残った未反応の界面活性剤を洗浄除去する工程
と、所望の方向に基板を立てて洗浄液の液切りを行い液
切り方向に前記固定された分子を予備配向させる工程
と、偏光板を介して露光する工程と、前記第1の電極群
を有する第1の基板と第2の基板、または第2の電極叉
は電極群を有する第2の基板を、電極面を内側にして所
定の間隙を保ちつつ位置合わせして接着固定する工程
と、前記第1と第2の基板の間に所定の液晶を注入する
工程をおこなう。
造方法は、あらかじめマトリックス状に載置された第1
の電極群を有する第1の基板を用意し、直接または任意
の薄膜を形成した後、乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒
とシラン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液を電
極を備えた基板表面に塗布する工程と、前記有機溶媒を
蒸発濃縮させつつ前記吸着液中の界面活性剤分子と基板
表面とを化学反応させ前記界面活性剤分子を基板表面に
一端で結合固定する工程と、非水系の有機溶媒を用い基
板表面に残った未反応の界面活性剤を洗浄除去する工程
と、所望の方向に基板を立てて洗浄液の液切りを行い液
切り方向に前記固定された分子を予備配向させる工程
と、偏光板を介して露光する工程と、前記第1の電極群
を有する第1の基板と第2の基板、または第2の電極叉
は電極群を有する第2の基板を、電極面を内側にして所
定の間隙を保ちつつ位置合わせして接着固定する工程
と、前記第1と第2の基板の間に所定の液晶を注入する
工程をおこなう。
【0014】次に本発明の第2番目の液晶表示装置の製
造方法は、あらかじめマトリックス状に載置された第1
の電極群を有する第1の基板を用意し、直接または任意
の薄膜を形成した後乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒と
シラン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液を塗布
する工程と、前記有機溶媒を蒸発させた後所定の時間反
応させ、界面活性剤分子と基板表面とを化学反応させて
前記界面活性剤分子を基板表面に一端で結合固定する工
程と、非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応
の界面活性剤を洗浄除去する工程と、所望の方向に基板
を立てて洗浄液の液切りを行い液切り方向に前記固定さ
れた分子を予備配向させる工程と、偏光板を介して露光
する工程と、前記第1の電極群を有する第1の基板と第
2の基板、または第2の電極叉は電極群を有する第2の
基板を、電極面を内側にして所定の間隙を保ちつつ位置
合わせして接着固定する工程と、前記第1と第2の基板
の間に所定の液晶を注入する工程を行えば高精度な液晶
表示装置を製造する上で都合がよい。
造方法は、あらかじめマトリックス状に載置された第1
の電極群を有する第1の基板を用意し、直接または任意
の薄膜を形成した後乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒と
シラン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液を塗布
する工程と、前記有機溶媒を蒸発させた後所定の時間反
応させ、界面活性剤分子と基板表面とを化学反応させて
前記界面活性剤分子を基板表面に一端で結合固定する工
程と、非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応
の界面活性剤を洗浄除去する工程と、所望の方向に基板
を立てて洗浄液の液切りを行い液切り方向に前記固定さ
れた分子を予備配向させる工程と、偏光板を介して露光
する工程と、前記第1の電極群を有する第1の基板と第
2の基板、または第2の電極叉は電極群を有する第2の
基板を、電極面を内側にして所定の間隙を保ちつつ位置
合わせして接着固定する工程と、前記第1と第2の基板
の間に所定の液晶を注入する工程を行えば高精度な液晶
表示装置を製造する上で都合がよい。
【0015】また、偏光板を介して露光する工程におい
て、偏光板にパターン状のマスクを重ねて露光し、同一
面内の配向膜内でパターン状の配向方向の異なる部分を
複数箇所設けるとマルチドメイン型液晶配向膜を備えた
液晶表示装置を製造する上で都合がよい。
て、偏光板にパターン状のマスクを重ねて露光し、同一
面内の配向膜内でパターン状の配向方向の異なる部分を
複数箇所設けるとマルチドメイン型液晶配向膜を備えた
液晶表示装置を製造する上で都合がよい。
【0016】さらに、非水系の有機溶媒にシリコーン系
の溶媒を用いると、蒸発残査が少なくて高信頼性の液晶
表示装置を製造する上で都合がよい。さらにまた、非水
系の有機溶媒として、沸点が100〜250℃のものを
用いると、溶媒蒸発時間が短くなり膜形成時間を短縮す
る上で好都合である。また、化学吸着液を塗布する工程
において、オフセット印刷、スクリーン印刷、またはロ
ールコート法を用いると化学吸着液のロスを少なくでき
て好都合である。
の溶媒を用いると、蒸発残査が少なくて高信頼性の液晶
表示装置を製造する上で都合がよい。さらにまた、非水
系の有機溶媒として、沸点が100〜250℃のものを
用いると、溶媒蒸発時間が短くなり膜形成時間を短縮す
る上で好都合である。また、化学吸着液を塗布する工程
において、オフセット印刷、スクリーン印刷、またはロ
ールコート法を用いると化学吸着液のロスを少なくでき
て好都合である。
【0017】
【発明実施の形態】本発明では、乾燥雰囲気中で非水系
の有機溶媒とシラン系界面活性剤を用いて調製した化学
吸着液を電極を形成した基板表面に塗布する工程と、前
記有機溶媒を蒸発させつつ前記吸着液中の界面活性剤分
子と基板表面とを化学反応(脱塩化水素反応等の脱離反
応)させ前記界面活性剤分子を基板表面に一端で結合固
定する工程と、前記有機溶媒が蒸発し所定の時間が経過
した後非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応
の界面活性剤を洗浄除去する工程とを用いて、単分子膜
状の液晶用配向膜を製造提供する。
の有機溶媒とシラン系界面活性剤を用いて調製した化学
吸着液を電極を形成した基板表面に塗布する工程と、前
記有機溶媒を蒸発させつつ前記吸着液中の界面活性剤分
子と基板表面とを化学反応(脱塩化水素反応等の脱離反
応)させ前記界面活性剤分子を基板表面に一端で結合固
定する工程と、前記有機溶媒が蒸発し所定の時間が経過
した後非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応
の界面活性剤を洗浄除去する工程とを用いて、単分子膜
状の液晶用配向膜を製造提供する。
【0018】さらに、乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒
とシラン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液を電
極を形成した基板表面に塗布する工程と、前記有機溶媒
を蒸発濃縮させつつ前記吸着液中の界面活性剤分子と基
板表面とを化学反応(脱塩化水素反応等の脱離反応)さ
せ前記界面活性剤分子を基板表面に一端で結合固定する
工程と、前記有機溶媒が蒸発し所定の時間が経過した後
非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応の界面
活性剤を洗浄除去後、さらに所望の方向に基板を立てて
洗浄液を液切りし、液切り方向に前記固定された分子を
予備配向させる工程を行うことを特徴とする化学吸着さ
れた分子が一定方向に一次配向した単分子膜状の液晶配
向膜を製造提供する。
とシラン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液を電
極を形成した基板表面に塗布する工程と、前記有機溶媒
を蒸発濃縮させつつ前記吸着液中の界面活性剤分子と基
板表面とを化学反応(脱塩化水素反応等の脱離反応)さ
せ前記界面活性剤分子を基板表面に一端で結合固定する
工程と、前記有機溶媒が蒸発し所定の時間が経過した後
非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応の界面
活性剤を洗浄除去後、さらに所望の方向に基板を立てて
洗浄液を液切りし、液切り方向に前記固定された分子を
予備配向させる工程を行うことを特徴とする化学吸着さ
れた分子が一定方向に一次配向した単分子膜状の液晶配
向膜を製造提供する。
【0019】さらにまた、上記方法を応用して、あらか
じめマトリックス状に載置された第1の電極群を有する
第1の基板を用意し、直接または任意の薄膜を形成した
後乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒とシラン系界面活性
剤を用いて調製した化学吸着液を塗布する工程と、前記
有機溶媒を蒸発させつつ前記吸着液中の界面活性剤分子
と基板表面とを化学反応(脱塩化水素反応等の脱離反
応)させ前記界面活性剤分子を基板表面に一端で結合固
定する工程と、前記有機溶媒が蒸発し所定の時間が経過
した後非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応
の界面活性剤を洗浄除去する工程と、所望の方向に基板
を立てて液切りを行い液切り方向に前記固定された分子
を予備配向させる工程と、偏光板を介して露光する工程
と、前記第1の電極群を有する第1の基板と第2の基
板、または第2の電極叉は電極群を有する第2の基板
を、電極面を内側にして所定の間隙を保ちつつ位置合わ
せして接着固定する工程と、前記第1と第2の基板の間
に所定の液晶を注入する工程を用いて、高精度な液晶表
示装置を製造する提供する。
じめマトリックス状に載置された第1の電極群を有する
第1の基板を用意し、直接または任意の薄膜を形成した
後乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒とシラン系界面活性
剤を用いて調製した化学吸着液を塗布する工程と、前記
有機溶媒を蒸発させつつ前記吸着液中の界面活性剤分子
と基板表面とを化学反応(脱塩化水素反応等の脱離反
応)させ前記界面活性剤分子を基板表面に一端で結合固
定する工程と、前記有機溶媒が蒸発し所定の時間が経過
した後非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応
の界面活性剤を洗浄除去する工程と、所望の方向に基板
を立てて液切りを行い液切り方向に前記固定された分子
を予備配向させる工程と、偏光板を介して露光する工程
と、前記第1の電極群を有する第1の基板と第2の基
板、または第2の電極叉は電極群を有する第2の基板
を、電極面を内側にして所定の間隙を保ちつつ位置合わ
せして接着固定する工程と、前記第1と第2の基板の間
に所定の液晶を注入する工程を用いて、高精度な液晶表
示装置を製造する提供する。
【0020】
【実施例】以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に
説明する。 (実施例1)表面に透明電極の形成されたガラス基板1
(表面に水酸基を多数含む)を準備し、あらかじめよく
洗浄脱脂する。一方、末端に被膜の表面エネルギーを制
御する官能基を一つ組み込んだ直鎖状炭化水素基及びS
iを含むシラン系界面活性剤(以下、化学吸着物質ある
いは化学吸着化合物ともいう)、CH3(CH2)14Si
Cl3と感光基を組み込んだシラン系界面活性剤、C6H
5CH=CHCOC6H 4O(CH2)6SiCl3(モル比
で1:1に混合して用いた)を用い、1重量%の濃度で
非水系の溶媒に溶かして化学吸着溶液を調整しておく。
このとき、非水系溶媒(水を含まない溶媒)としては、
良く脱水したヘキサメチルシリコーン(bp.100
℃、これ以外に、沸点が250℃程度までの非水系有機
溶媒なら、多少蒸発時間が長くはなるが実用上、何ら問
題なく使用可能であった。)を用いた。このようにして
調製された溶液を吸着溶液2とし、乾燥雰囲気中(相対
湿度30%以下)で、この吸着溶液2の中に前記基板1
を1分間程度浸漬(塗布しても良い)した(図1)。そ
の後、液から引き上げて、同雰囲気中でシリコーン溶媒
を蒸発させ、基板表面の化学吸着物質濃度が100%に
なるまで濃縮し、その後さらに5分間反応させた。すな
わち、前記化学吸着物質のみからなる被膜を前記基板表
面に形成し化学吸着剤と基板表面の反応を加速させた。
その後、さらに同様の乾燥雰囲気中で良く脱水した水を
含まない非水系の溶媒であるn−ヘキサン3を用いて洗
浄した後、基板を所望の方向に立てた状態で洗浄液より
引き上げて液切りした後水分を含む空気中に暴露した
(図2)。
説明する。 (実施例1)表面に透明電極の形成されたガラス基板1
(表面に水酸基を多数含む)を準備し、あらかじめよく
洗浄脱脂する。一方、末端に被膜の表面エネルギーを制
御する官能基を一つ組み込んだ直鎖状炭化水素基及びS
iを含むシラン系界面活性剤(以下、化学吸着物質ある
いは化学吸着化合物ともいう)、CH3(CH2)14Si
Cl3と感光基を組み込んだシラン系界面活性剤、C6H
5CH=CHCOC6H 4O(CH2)6SiCl3(モル比
で1:1に混合して用いた)を用い、1重量%の濃度で
非水系の溶媒に溶かして化学吸着溶液を調整しておく。
このとき、非水系溶媒(水を含まない溶媒)としては、
良く脱水したヘキサメチルシリコーン(bp.100
℃、これ以外に、沸点が250℃程度までの非水系有機
溶媒なら、多少蒸発時間が長くはなるが実用上、何ら問
題なく使用可能であった。)を用いた。このようにして
調製された溶液を吸着溶液2とし、乾燥雰囲気中(相対
湿度30%以下)で、この吸着溶液2の中に前記基板1
を1分間程度浸漬(塗布しても良い)した(図1)。そ
の後、液から引き上げて、同雰囲気中でシリコーン溶媒
を蒸発させ、基板表面の化学吸着物質濃度が100%に
なるまで濃縮し、その後さらに5分間反応させた。すな
わち、前記化学吸着物質のみからなる被膜を前記基板表
面に形成し化学吸着剤と基板表面の反応を加速させた。
その後、さらに同様の乾燥雰囲気中で良く脱水した水を
含まない非水系の溶媒であるn−ヘキサン3を用いて洗
浄した後、基板を所望の方向に立てた状態で洗浄液より
引き上げて液切りした後水分を含む空気中に暴露した
(図2)。
【0021】以上の処理により、前記クロロシラン系界
面活性剤が反応してなる化学吸着単分子膜4が基板表面
の水酸基が含まれていた部分にシロキサンの共有結合を
介して化学結合した状態で結合され、結合された分子が
引き上げ方向5と反対方向、すなわち液切り方向に沿っ
て配向して約1.7nmの膜厚で形成された。なお、こ
のとき化学吸着膜の臨界表面エネルギーは約28mN/
mであった。
面活性剤が反応してなる化学吸着単分子膜4が基板表面
の水酸基が含まれていた部分にシロキサンの共有結合を
介して化学結合した状態で結合され、結合された分子が
引き上げ方向5と反対方向、すなわち液切り方向に沿っ
て配向して約1.7nmの膜厚で形成された。なお、こ
のとき化学吸着膜の臨界表面エネルギーは約28mN/
mであった。
【0022】そこで、この状態の基板2枚を用い、化学
吸着膜が向かい合うように組み合わせて、配向方向がア
ンチパラレルになるようにセットし20ミクロンギヤッ
プの液晶セルを組み立て、ネマチック液晶(ZLI47
92;メルク社製)を注入して配向状態を確認すると、
注入した液晶分子が洗浄液の液切り方向に向かって、基
板に対して約プレチルト角4゜で配向していた。ちなみ
に、基板表面と界面活性剤との反応においては、はじめ
に下記式(化1及び2)の結合がほぼ1:1の比で生成
され、さらに、溶媒洗浄後一般空気中に取り出すと、空
気中の水分と反応して式(化3及び4)の結合が生成さ
れたものと考えられた。なお、このとき吸着された分子
の炭素鎖はFTIRで分析すると液切り方向にある程度
傾斜して配向していた。
吸着膜が向かい合うように組み合わせて、配向方向がア
ンチパラレルになるようにセットし20ミクロンギヤッ
プの液晶セルを組み立て、ネマチック液晶(ZLI47
92;メルク社製)を注入して配向状態を確認すると、
注入した液晶分子が洗浄液の液切り方向に向かって、基
板に対して約プレチルト角4゜で配向していた。ちなみ
に、基板表面と界面活性剤との反応においては、はじめ
に下記式(化1及び2)の結合がほぼ1:1の比で生成
され、さらに、溶媒洗浄後一般空気中に取り出すと、空
気中の水分と反応して式(化3及び4)の結合が生成さ
れたものと考えられた。なお、このとき吸着された分子
の炭素鎖はFTIRで分析すると液切り方向にある程度
傾斜して配向していた。
【0023】
【化1】
【0024】
【化2】
【0025】
【化3】
【0026】
【化4】
【0027】前記の一連の化学吸着単分子膜形成工程に
おいて、溶媒蒸発後には前記クロロシラン系界面活性剤
が100%に濃縮された状態で基板表面に塗布されたこ
とになり、その状態でクロロシラン系界面活性剤のSi
Cl基と前記基板表面の水酸基とで脱塩酸反応が生じる
ので、通常1〜2時間必要とする吸着時間が、6分間と
極めて短時間に短縮できた。次に、この状態の基板を2
個用意し、さらにそれぞれの引き上げ方向と直行する方
向から3度ずらせて、即ち引き上げ方向と87度で交差
する方向に偏光方向13が向くように偏光板6(HNP
´ B:ポラロイド社製)を基板に重ねてセットし、5
00Wの超高圧水銀灯の365nm(i線)の光7(偏
光膜透過後3.6mW/cm2)を用いて400mJ照
射した(図4)。照射後の偏光板6を除いた化学吸着単
分子膜を図5に示す。図5中、8は膜分子の再配向方向
を示す。
おいて、溶媒蒸発後には前記クロロシラン系界面活性剤
が100%に濃縮された状態で基板表面に塗布されたこ
とになり、その状態でクロロシラン系界面活性剤のSi
Cl基と前記基板表面の水酸基とで脱塩酸反応が生じる
ので、通常1〜2時間必要とする吸着時間が、6分間と
極めて短時間に短縮できた。次に、この状態の基板を2
個用意し、さらにそれぞれの引き上げ方向と直行する方
向から3度ずらせて、即ち引き上げ方向と87度で交差
する方向に偏光方向13が向くように偏光板6(HNP
´ B:ポラロイド社製)を基板に重ねてセットし、5
00Wの超高圧水銀灯の365nm(i線)の光7(偏
光膜透過後3.6mW/cm2)を用いて400mJ照
射した(図4)。照射後の偏光板6を除いた化学吸着単
分子膜を図5に示す。図5中、8は膜分子の再配向方向
を示す。
【0028】以上の処理により、FTIR分析によると
化学吸着単分子膜内の化3で示される分子は変化しない
が、化4で示される感光性基(C6H5CH=CHCOC
6H4−)は、365nm(i線)の光に感光性を示すの
で、光重合して化5に示したような構造となった。図4
〜5図中、9は透明電極を表わす。また膜分子の構造を
図6に示す。図6中、4’は再配向された感光性基が重
合された化学吸着単分子膜を示す。
化学吸着単分子膜内の化3で示される分子は変化しない
が、化4で示される感光性基(C6H5CH=CHCOC
6H4−)は、365nm(i線)の光に感光性を示すの
で、光重合して化5に示したような構造となった。図4
〜5図中、9は透明電極を表わす。また膜分子の構造を
図6に示す。図6中、4’は再配向された感光性基が重
合された化学吸着単分子膜を示す。
【0029】
【化5】
【0030】さらに、この状態の基板2枚を用い、化学
吸着膜4’が向かい合うように組み合わせて、配向方向
がアンチパラレルになるようにセットし20ミクロンギ
ヤップの液晶セルを組み立て、ネマチック液晶(ZLI
4792;メルク社製)を注入して配向状態を確認する
と、注入した液晶分子が偏光方向に沿って、基板に対し
て約プレチルト角4゜で配向していた。
吸着膜4’が向かい合うように組み合わせて、配向方向
がアンチパラレルになるようにセットし20ミクロンギ
ヤップの液晶セルを組み立て、ネマチック液晶(ZLI
4792;メルク社製)を注入して配向状態を確認する
と、注入した液晶分子が偏光方向に沿って、基板に対し
て約プレチルト角4゜で配向していた。
【0031】ちなみに、前記化学吸着単分子膜4’中の
直鎖状炭素鎖の配向方向をFTIRを用いて分析すると
臨界表面エネルギーとチルト角は変わらなかったが配向
方向8は偏光方向13とほぼ平行方向に変化し、しかも
配向ばらつきも、引き上げによる液切り予備配向時より
改善されていた
直鎖状炭素鎖の配向方向をFTIRを用いて分析すると
臨界表面エネルギーとチルト角は変わらなかったが配向
方向8は偏光方向13とほぼ平行方向に変化し、しかも
配向ばらつきも、引き上げによる液切り予備配向時より
改善されていた
【0032】なお、このとき照射部の吸着分子の配向方
向を一方向に揃えるためには、液切り方向と完全に90
゜で交差するのではなく、多少、好ましくは数度以上ず
らす必要がある。もし万一、完全に90゜に交差させれ
ば、個々の分子が2方向に向いてしまう場合がある。な
お、洗浄液液切り方向と平行になるように偏光方向13
を合わせると、さらに配向規制力の優れた単分子膜が得
られた。
向を一方向に揃えるためには、液切り方向と完全に90
゜で交差するのではなく、多少、好ましくは数度以上ず
らす必要がある。もし万一、完全に90゜に交差させれ
ば、個々の分子が2方向に向いてしまう場合がある。な
お、洗浄液液切り方向と平行になるように偏光方向13
を合わせると、さらに配向規制力の優れた単分子膜が得
られた。
【0033】また、基板表面で選択的に配向方向を変え
たい場合には、あらかじめ引き上げ液切りを行った後、
偏光板にパターン状のマスクを重ねて200〜500m
Jのエネルギーで365nmの波長の紫外線を照射する
と、照射された部分のみ配向方向が変化し同一面内の配
向膜内でパターン状に配向方向の異なる部分、すなわ
ち、引き上げ液切り方向5と偏光方向13にそれぞれ沿
って液晶が配向する部分を複数箇所設けることができ
た。
たい場合には、あらかじめ引き上げ液切りを行った後、
偏光板にパターン状のマスクを重ねて200〜500m
Jのエネルギーで365nmの波長の紫外線を照射する
と、照射された部分のみ配向方向が変化し同一面内の配
向膜内でパターン状に配向方向の異なる部分、すなわ
ち、引き上げ液切り方向5と偏光方向13にそれぞれ沿
って液晶が配向する部分を複数箇所設けることができ
た。
【0034】なお、乾燥雰囲気として相対湿度35%以
上の雰囲気を用いた場合には、洗浄しても基板表面に白
く被膜が残り簡単には除去できなかった。また、界面活
性剤として直鎖状炭素鎖またはシロキサン結合鎖とクロ
ロシリル基を含むシラン系の界面活性剤を用いたが、ア
ルコキシシラン基またはイソシアネートシラン基を含む
界面活性剤も反応速度はやや遅くなるが、利用できた。
上の雰囲気を用いた場合には、洗浄しても基板表面に白
く被膜が残り簡単には除去できなかった。また、界面活
性剤として直鎖状炭素鎖またはシロキサン結合鎖とクロ
ロシリル基を含むシラン系の界面活性剤を用いたが、ア
ルコキシシラン基またはイソシアネートシラン基を含む
界面活性剤も反応速度はやや遅くなるが、利用できた。
【0035】さらにまた、界面活性剤として臨界表面エ
ネルギーの異なる複数種のシリコン系界面活性剤、例え
ば炭素鎖またはシロキサン結合鎖の末端または一部が、
3フッ化炭素基(−CF3)、メチル基(−CH3)、ビ
ニル基(−CH=CH2)、アリル基(−CH=CH
−)、アセチレン基(炭素−炭素の3重結合)、フェニ
ル基(−C6H5)、アリール基(−C6H4−)、ハロゲ
ン原子、アルコキシ基(−OR;Rは炭素数1〜3のア
ルキル基を表す)、シアノ基(−CN)、アミノ基(−
NH2)、水酸基(−OH)、カルボニル基(=C
O)、カルボキシ基(−COO−)及びカルボキシル基
(−COOH)から選ばれる少なくとも一つの有機基で
置換されている界面活性剤を用いると臨界表面エネルギ
ーを15〜55dyn/cmの範囲で極めて簡単に制御
できた。
ネルギーの異なる複数種のシリコン系界面活性剤、例え
ば炭素鎖またはシロキサン結合鎖の末端または一部が、
3フッ化炭素基(−CF3)、メチル基(−CH3)、ビ
ニル基(−CH=CH2)、アリル基(−CH=CH
−)、アセチレン基(炭素−炭素の3重結合)、フェニ
ル基(−C6H5)、アリール基(−C6H4−)、ハロゲ
ン原子、アルコキシ基(−OR;Rは炭素数1〜3のア
ルキル基を表す)、シアノ基(−CN)、アミノ基(−
NH2)、水酸基(−OH)、カルボニル基(=C
O)、カルボキシ基(−COO−)及びカルボキシル基
(−COOH)から選ばれる少なくとも一つの有機基で
置換されている界面活性剤を用いると臨界表面エネルギ
ーを15〜55dyn/cmの範囲で極めて簡単に制御
できた。
【0036】また、非水系の有機溶媒として、アルキル
基、ふっ化炭素基または塩化炭素基またはシロキサン基
を含む溶媒を用いると未反応の界面活性剤を効率よく除
去できた。
基、ふっ化炭素基または塩化炭素基またはシロキサン基
を含む溶媒を用いると未反応の界面活性剤を効率よく除
去できた。
【0037】このとき、CH3(CH2)14SiCl3と
C6H5CH=CHCOC6H4O(CH2)6SiCl3の
組成を1:0〜0:1(好ましくは50:1〜1:5
0)で変えると、臨界表面エネルギーは24mN/mか
ら35mN/mに変化し、それぞれプレチルト角は86
゜から3゜の範囲で任意に制御できた。さらに、CH3
(CH2)14SiCl3の代わりに化学吸着化合物として
フッ素を含む界面活性剤、例えば、CF3(CF2)
7(CH2)2SiCl3を添加して行くと、臨界表面エネ
ルギーは14mN/mまで小さくできた。20重量%添
加の場合は、液晶のプレチルト角はほぼ90度であった
が、電圧を印加して駆動してみると、きわめて均一な配
向変化を示した。
C6H5CH=CHCOC6H4O(CH2)6SiCl3の
組成を1:0〜0:1(好ましくは50:1〜1:5
0)で変えると、臨界表面エネルギーは24mN/mか
ら35mN/mに変化し、それぞれプレチルト角は86
゜から3゜の範囲で任意に制御できた。さらに、CH3
(CH2)14SiCl3の代わりに化学吸着化合物として
フッ素を含む界面活性剤、例えば、CF3(CF2)
7(CH2)2SiCl3を添加して行くと、臨界表面エネ
ルギーは14mN/mまで小さくできた。20重量%添
加の場合は、液晶のプレチルト角はほぼ90度であった
が、電圧を印加して駆動してみると、きわめて均一な配
向変化を示した。
【0038】なお、膜を選択的に形成したい場合には、
オフセット印刷、スクリーン印刷、またはロールコート
法を用いて所望のパターンで基板表面1に吸着液2を塗
布する方法が利用できた。
オフセット印刷、スクリーン印刷、またはロールコート
法を用いて所望のパターンで基板表面1に吸着液2を塗
布する方法が利用できた。
【0039】以上のように、実施例1では、炭素鎖長が
−(CH2)14−のシラン系界面活性剤と−(CH2)6
−で感光性基を有するシラン系界面活性剤とを混合して
用いたが、炭素鎖長の長さが異なる(例えば、−(CH
2)n−;nは1から25の範囲の整数)界面活性剤を混
合して用いても、配向方向は偏光方向で制御でき、プレ
チルト角度は単分子膜の臨界表面エネルギーで同様に制
御できた。また炭化水素鎖の代わりにシロキサン結合鎖
(−(SiO)n−;nは1から15の範囲の整数)を
組み込んでも同様の配向制御が可能であった。
−(CH2)14−のシラン系界面活性剤と−(CH2)6
−で感光性基を有するシラン系界面活性剤とを混合して
用いたが、炭素鎖長の長さが異なる(例えば、−(CH
2)n−;nは1から25の範囲の整数)界面活性剤を混
合して用いても、配向方向は偏光方向で制御でき、プレ
チルト角度は単分子膜の臨界表面エネルギーで同様に制
御できた。また炭化水素鎖の代わりにシロキサン結合鎖
(−(SiO)n−;nは1から15の範囲の整数)を
組み込んでも同様の配向制御が可能であった。
【0040】(実施例2)実施例1に於て、炭素鎖やシ
ロキサン結合鎖を含む界面活性剤分子の化学吸着を行う
工程の前に、ドライ雰囲気中(相対湿度30%以下)で
クロロシリル基を複数個含む化合物を溶かして作製した
吸着溶液を作り、基板表面に塗布し乾燥した。すると、
吸着溶媒が蒸発しクロロシリル基を複数個含む化合物は
濃縮され、ついにはクロロシリル基を複数個含む化合物
の皮膜が形成された。このとき、基板表面に含まれた水
酸基とクロロシリル基を複数個含む化合物のクロロシリ
ル基が急速に脱塩酸反応する。その後、さらに水分をほ
とんど含まない非水系の有機溶媒で洗浄し、空気中に取
り出すと、基板表面に残ったクロロシリル基が空気中の
水分と反応して、表面にSiOH結合、すなわち水酸基
を多数含む無機シロキサンから成る化学吸着単分子膜が
形成された。
ロキサン結合鎖を含む界面活性剤分子の化学吸着を行う
工程の前に、ドライ雰囲気中(相対湿度30%以下)で
クロロシリル基を複数個含む化合物を溶かして作製した
吸着溶液を作り、基板表面に塗布し乾燥した。すると、
吸着溶媒が蒸発しクロロシリル基を複数個含む化合物は
濃縮され、ついにはクロロシリル基を複数個含む化合物
の皮膜が形成された。このとき、基板表面に含まれた水
酸基とクロロシリル基を複数個含む化合物のクロロシリ
ル基が急速に脱塩酸反応する。その後、さらに水分をほ
とんど含まない非水系の有機溶媒で洗浄し、空気中に取
り出すと、基板表面に残ったクロロシリル基が空気中の
水分と反応して、表面にSiOH結合、すなわち水酸基
を多数含む無機シロキサンから成る化学吸着単分子膜が
形成された。
【0041】たとえば、クロル基を複数個含むシリル化
合物としてCl3SiOSiCl3を用い、脱水したトル
エンに1重量%の割合で溶かして吸着液を作製し、乾燥
雰囲気中で基板を1分程度浸漬し、さらに引き上げて同
雰囲気中で5分間程度かけて乾燥しトルエンを蒸発させ
てからさらに5分反応させた後よく脱水したクロロホル
ムで洗浄すると、基材表面には−OH基が多少とも含ま
れているので、界面で脱塩酸反応が生じ図7に示したよ
うな単分子膜状の被膜11が−SiO−結合を介して基
板表面に形成された。その後さらに空気中に取り出し、
空気中の水分と反応させると図8に示したような表面に
水酸基(−OH)を多数含む単分子膜状のシロキサン被
膜12が−SiO−結合を介して基板表面に形成され
た。
合物としてCl3SiOSiCl3を用い、脱水したトル
エンに1重量%の割合で溶かして吸着液を作製し、乾燥
雰囲気中で基板を1分程度浸漬し、さらに引き上げて同
雰囲気中で5分間程度かけて乾燥しトルエンを蒸発させ
てからさらに5分反応させた後よく脱水したクロロホル
ムで洗浄すると、基材表面には−OH基が多少とも含ま
れているので、界面で脱塩酸反応が生じ図7に示したよ
うな単分子膜状の被膜11が−SiO−結合を介して基
板表面に形成された。その後さらに空気中に取り出し、
空気中の水分と反応させると図8に示したような表面に
水酸基(−OH)を多数含む単分子膜状のシロキサン被
膜12が−SiO−結合を介して基板表面に形成され
た。
【0042】前記の一連の化学吸着単分子膜形成工程に
おいて、溶媒蒸発後には前記クロル基を複数個含むシリ
ル化合物が100%に濃縮された状態で基板表面に塗布
されたことになり、その状態でクロロシラン系界面活性
剤のSiCl基と前記基板表面の水酸基とで脱塩酸反応
が生じるので、通常1〜2時間必要とする化学吸着時間
が、11分間と極めて短時間に短縮できた。
おいて、溶媒蒸発後には前記クロル基を複数個含むシリ
ル化合物が100%に濃縮された状態で基板表面に塗布
されたことになり、その状態でクロロシラン系界面活性
剤のSiCl基と前記基板表面の水酸基とで脱塩酸反応
が生じるので、通常1〜2時間必要とする化学吸着時間
が、11分間と極めて短時間に短縮できた。
【0043】なお、このときできたシロキサン単分子膜
12は基板とは−SiO−の化学結合を介して完全に結
合されているので剥がれることが無い。また、得られた
単分子膜は表面にSiOH結合を数多く持つ。特に−O
H基は、当初の約2〜3倍程度の数が生成された。この
状態での処理部は、極めて親水性が高かった。
12は基板とは−SiO−の化学結合を介して完全に結
合されているので剥がれることが無い。また、得られた
単分子膜は表面にSiOH結合を数多く持つ。特に−O
H基は、当初の約2〜3倍程度の数が生成された。この
状態での処理部は、極めて親水性が高かった。
【0044】そこで、この状態で、実施例1と同様の混
合した界面活性剤を用い化学吸着工程を行うと、図1と
同様の界面活性剤が反応してなる炭素鎖を含む化学吸着
単分子膜が前記シロキサン単分子膜12を介してシロキ
サンの共有結合で化学結合した状態で約1.8nmの膜
厚で形成された。このとき、界面活性剤の吸着前の基材
表面の吸着サイト(この場合はOH基)は、実施例1に
比べて約2〜3倍程度と多いため、実施例1の場合に比
べより吸着分子密度を大きくできた。また、処理部は親
油性となった。
合した界面活性剤を用い化学吸着工程を行うと、図1と
同様の界面活性剤が反応してなる炭素鎖を含む化学吸着
単分子膜が前記シロキサン単分子膜12を介してシロキ
サンの共有結合で化学結合した状態で約1.8nmの膜
厚で形成された。このとき、界面活性剤の吸着前の基材
表面の吸着サイト(この場合はOH基)は、実施例1に
比べて約2〜3倍程度と多いため、実施例1の場合に比
べより吸着分子密度を大きくできた。また、処理部は親
油性となった。
【0045】そこでこの状態の基板2枚を用い、化学吸
着膜が向かい合うように組み合わせて、配向方向がアン
チパラレルになるようにして20ミクロンギヤップの液
晶セルを組み立て、ネマチック液晶(ZLI4792;
メルク社製)を注入して配向状態を確認すると、注入し
た液晶分子が化学吸着された分子に沿って基板に対して
プレチルト角約5゜で配向することが確認できた。
着膜が向かい合うように組み合わせて、配向方向がアン
チパラレルになるようにして20ミクロンギヤップの液
晶セルを組み立て、ネマチック液晶(ZLI4792;
メルク社製)を注入して配向状態を確認すると、注入し
た液晶分子が化学吸着された分子に沿って基板に対して
プレチルト角約5゜で配向することが確認できた。
【0046】なお、クロル基を複数個含むシリル化合物
として、前記Cl3SiOSiCl3以外にCl−(Si
Cl2O)n−SiCl3(nは整数。ただし0,1〜3
が扱いよかった。)が利用できた。
として、前記Cl3SiOSiCl3以外にCl−(Si
Cl2O)n−SiCl3(nは整数。ただし0,1〜3
が扱いよかった。)が利用できた。
【0047】(実施例3)実施例1に於て、化学吸着物
質としてCH3(CH2)14SiCl3の代わりに、Cl
Si(CH3)2OSi(CH3)2OSi(CH3)2OS
i(CH3)2Clを1:0〜0:1の間で混合して用い
た場合、臨界表面エネルギーは混合比に応じて37mN
/mから23mN/mの範囲で制御できた。さらに、セ
ルを組立同様の液晶を注入するとプレチルト角は5度か
ら87度の範囲で制御できた。
質としてCH3(CH2)14SiCl3の代わりに、Cl
Si(CH3)2OSi(CH3)2OSi(CH3)2OS
i(CH3)2Clを1:0〜0:1の間で混合して用い
た場合、臨界表面エネルギーは混合比に応じて37mN
/mから23mN/mの範囲で制御できた。さらに、セ
ルを組立同様の液晶を注入するとプレチルト角は5度か
ら87度の範囲で制御できた。
【0048】(実施例4)実施例1に於て、化学吸着物
質としてCH3(CH2)14SiCl3の代わりに、CH3
CH2C*HCH3CH2OCO(CH2)10SiCl3(た
だし、C*は不整炭素)を1:0〜1:20の間で混合
して用い同様の配向膜を作製した。この場合には、臨界
表面エネルギーは混合比に応じて31mN/mから41
mN/mの範囲で制御できた。さらに、セルを組立後同
様の液晶を注入すると、液晶の配向方向はラビング方向
で制御され、プレチルト角は3度から0.1度の範囲で
制御できた。
質としてCH3(CH2)14SiCl3の代わりに、CH3
CH2C*HCH3CH2OCO(CH2)10SiCl3(た
だし、C*は不整炭素)を1:0〜1:20の間で混合
して用い同様の配向膜を作製した。この場合には、臨界
表面エネルギーは混合比に応じて31mN/mから41
mN/mの範囲で制御できた。さらに、セルを組立後同
様の液晶を注入すると、液晶の配向方向はラビング方向
で制御され、プレチルト角は3度から0.1度の範囲で
制御できた。
【0049】(実施例5)次に、上記液晶配向膜を用い
て実際に液晶表示デバイスを製造しようとする場合の製
造プロセスについて図9を用いて説明する。
て実際に液晶表示デバイスを製造しようとする場合の製
造プロセスについて図9を用いて説明する。
【0050】まず、図9に示すように、マトリックス状
に載置された第1の電極群21とこの電極を駆動するト
ランジスター群22を有する第1の基板23上、および
第1の電極群と対向するように載置したカラーフィルタ
ー群24と第2の電極25を有する第2の基板26上
に、それぞれ実施例1と同様の手順にしたがって、調製
した化学吸着液を塗布し、臨界表面エネルギーが28m
N/mの一次配向した化学吸着単分子膜を作製した。
に載置された第1の電極群21とこの電極を駆動するト
ランジスター群22を有する第1の基板23上、および
第1の電極群と対向するように載置したカラーフィルタ
ー群24と第2の電極25を有する第2の基板26上
に、それぞれ実施例1と同様の手順にしたがって、調製
した化学吸着液を塗布し、臨界表面エネルギーが28m
N/mの一次配向した化学吸着単分子膜を作製した。
【0051】その後、実施例1と同様の条件で偏光露光
を行い、電極パターンに沿って直鎖状の炭化水素基が再
配向した臨界表面エネルギーが27mN/mの液晶配向
膜27が作製できた。次に、前記第1と第2の基板2
3、26を電極が対向するように位置合わせしてスペー
サー28と接着剤29で約5ミクロンのギャップで配向
方向が90度ねじれたセルを作成した。その後、前記第
1と第2の基板に前記TN液晶30を注入した後、偏光
板31、32をクロスニコルに組み合わせて表示素子を
完成した。このとき注入された液晶のプレチルト角は4
度であった。この様なデバイスは、バックライト33を
全面に照射しながら、ビデオ信号を用いて各々のトラン
ジスタを駆動することで矢印Aの方向に映像を表示でき
た。
を行い、電極パターンに沿って直鎖状の炭化水素基が再
配向した臨界表面エネルギーが27mN/mの液晶配向
膜27が作製できた。次に、前記第1と第2の基板2
3、26を電極が対向するように位置合わせしてスペー
サー28と接着剤29で約5ミクロンのギャップで配向
方向が90度ねじれたセルを作成した。その後、前記第
1と第2の基板に前記TN液晶30を注入した後、偏光
板31、32をクロスニコルに組み合わせて表示素子を
完成した。このとき注入された液晶のプレチルト角は4
度であった。この様なデバイスは、バックライト33を
全面に照射しながら、ビデオ信号を用いて各々のトラン
ジスタを駆動することで矢印Aの方向に映像を表示でき
た。
【0052】(実施例6)実施例5において一次配向
後、偏光板に各々の画素を市松状に4分割するパターン
状のマスクを重ねて露光する工程を4回行うと、同一画
素内でパターン状に配向方向の異なる部分を4箇所設け
ることができた。そして、この配向膜を形成した基板を
用いると液晶表示装置の視野角を大幅に改善できた。
後、偏光板に各々の画素を市松状に4分割するパターン
状のマスクを重ねて露光する工程を4回行うと、同一画
素内でパターン状に配向方向の異なる部分を4箇所設け
ることができた。そして、この配向膜を形成した基板を
用いると液晶表示装置の視野角を大幅に改善できた。
【0053】なお、上記実施例1では、露光に用いる光
として超高圧水銀灯のi線である365nmの光を用い
たが、膜物質の光の吸収度合いに応じて436nm、4
05nm、254nmやKrFエキシマレーザーで得ら
れる248nmの光を用いることも可能である。特に、
248nmや254nmの光は大部分の物質に吸収され
易いためエネルギー配向効率が高い。さらに、所望のマ
スクを偏光板に重ねて同様の条件で露光する工程を複数
回行うと、きわめて容易にパターン状に複数の配向方向
の異なる単分子膜状の液晶配向膜を作製できた。すなわ
ち、この方法により一つの絵素がマルチドメイン配向さ
れた液晶表示装置を提供できた。
として超高圧水銀灯のi線である365nmの光を用い
たが、膜物質の光の吸収度合いに応じて436nm、4
05nm、254nmやKrFエキシマレーザーで得ら
れる248nmの光を用いることも可能である。特に、
248nmや254nmの光は大部分の物質に吸収され
易いためエネルギー配向効率が高い。さらに、所望のマ
スクを偏光板に重ねて同様の条件で露光する工程を複数
回行うと、きわめて容易にパターン状に複数の配向方向
の異なる単分子膜状の液晶配向膜を作製できた。すなわ
ち、この方法により一つの絵素がマルチドメイン配向さ
れた液晶表示装置を提供できた。
【0054】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、厚
みはナノメータレベルできわめて薄く、液晶の配向方向
は偏光露光の偏光方向で制御された液晶用配向膜を極め
て短時間で、高能率且つ均一性よく形成できる効果があ
る。
みはナノメータレベルできわめて薄く、液晶の配向方向
は偏光露光の偏光方向で制御された液晶用配向膜を極め
て短時間で、高能率且つ均一性よく形成できる効果があ
る。
【図1】 本発明の実施例1における単分子膜状の液晶
配向膜作製に用いる化学吸着工程を説明するための断面
概念図。
配向膜作製に用いる化学吸着工程を説明するための断面
概念図。
【図2】 同、単分子膜状の液晶配向膜作製の洗浄工程
を説明するための断面概念図。
を説明するための断面概念図。
【図3】 同、溶媒洗浄後の単分子膜状の液晶配向膜内
の分子配向状態を説明するために断面を分子レベルまで
拡大した概念図。
の分子配向状態を説明するために断面を分子レベルまで
拡大した概念図。
【図4】 同、光露光により吸着された分子を再配向さ
せるために用いた露光工程の概念図。
せるために用いた露光工程の概念図。
【図5】 同、光配向後の単分子膜状の液晶配向膜内の
分子配向状態を説明するための概念図。
分子配向状態を説明するための概念図。
【図6】 同、光配向後の化学吸着単分子膜の分子配向
状態を説明するために断面を分子レベルまで拡大した概
念図。
状態を説明するために断面を分子レベルまで拡大した概
念図。
【図7】 本発明の実施例2におけるクロロシラン単分
子膜の形成された状態(空気中の水分との反応前)を説
明するために分子レベルまで拡大した断面概念図。
子膜の形成された状態(空気中の水分との反応前)を説
明するために分子レベルまで拡大した断面概念図。
【図8】 本発明の実施例2におけるシロキサン単分子
膜の形成された状態を説明するために分子レベルまで拡
大した断面概念図。
膜の形成された状態を説明するために分子レベルまで拡
大した断面概念図。
【図9】 本発明の実施例5において液晶表示装置製造
を説明するための断面概念図。
を説明するための断面概念図。
1 基板 2 化学吸着液 3 洗浄用非水系溶媒 4 1次配向された化学吸着単分子膜 4´ 再配向された化学吸着単分子膜 5 洗浄液からの引き上げ方向 6 偏光板 7 照射光 8 再配向方向 9 透明電極 11 クロロシラン単分子膜 12 シロキサン単分子膜 13 偏光方向 21 第1の電極群 22 トランジスタ群 23 第1の基板 24 カラーフィルター群 25 第2の電極 26 第2の基板 27 液晶配向膜 28 スペーサー 29 接着剤 30 液晶 31,32 偏光板 33 バックライト
Claims (18)
- 【請求項1】 乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒とシラ
ン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液を電極を備
えた基板表面に塗布し、 前記有機溶媒を蒸発濃縮させつつ前記吸着液中の界面活
性剤分子と基板表面とを化学反応させ前記界面活性剤分
子を基板表面に一端で結合固定し、 前記有機溶媒の蒸発が終了し所定の時間が経過した後非
水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応の界面活
性剤を洗浄除去し、 単分子膜状の液晶配向膜を形成する工程を含むことを特
徴とする液晶配向膜の製造方法。 - 【請求項2】 乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒とシラ
ン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液を電極を形
成した基板表面に塗布し、 前記有機溶媒を蒸発させた後さらに所定の時間反応さ
せ、前界面活性剤分子と基板表面とを化学反応させ前記
界面活性剤分子を基板表面に一端で結合固定し、 非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応の界面
活性剤を洗浄除去後、さらに所望の方向に基板を立てて
洗浄液を液切りし、液切り方向に前記固定された分子を
予備配向させ、 化学吸着された分子が一定方向に一次配向した単分子膜
状の液晶配向膜を形成する工程を含むことを特徴とする
液晶配向膜の製造方法。 - 【請求項3】 乾燥雰囲気として、相対湿度30%以下
の雰囲気を用いた請求項1または2に記載の液晶配向膜
の製造方法。 - 【請求項4】 界面活性剤として、直鎖状炭素鎖または
シロキサン結合鎖と、クロロシリル基、アルコキシシリ
ル基及びイソシアネートシリル基から選ばれる少なくと
も一つのシリル基を含むシラン系の界面活性剤を用いた
請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶配向膜の製造
方法。 - 【請求項5】 界面活性剤として、臨界表面エネルギー
の異なる複数種のシリコン系界面活性剤を混合して用い
る請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶配向膜の製
造方法。 - 【請求項6】 炭素鎖またはシロキサン結合鎖の末端ま
たは一部が、3フッ化炭素基(−CF3)、メチル基
(−CH3)、ビニル基(−CH=CH2)、アリル基
(−CH=CH−)、アセチレン基(炭素−炭素の3重
結合)、フェニル基(−C6H5)、アリール基(−C6
H4−)、ハロゲン原子、アルコキシ基(−OR;Rは
アルキル基を表す)、シアノ基(−CN)、アミノ基
(−NH2)、水酸基(−OH)、カルボニル基(=C
O)、カルボキシ基(−COO−)及びカルボキシル基
(−COOH)から選ばれる少なくとも一つの有機基で
置換されている請求項4または5に記載の液晶配向膜の
製造方法。 - 【請求項7】 洗浄後、または予備配向後、さらに偏光
板を介して露光する工程を行う請求項1または2に記載
の液晶配向膜の製造方法。 - 【請求項8】 偏光板を介して露光する際、パターン状
のマスクを重ねて露光して同一面内の配向膜内でパター
ン状の配向方向の異なる部分を複数箇所設ける請求項7
に記載の液晶配向膜の製造方法。 - 【請求項9】 界面活性剤として、直鎖状炭素鎖または
シロキサン結合鎖と、クロロシリル基、アルコキシシリ
ル基及びイソシアネートシリル基から選ばれる少なくと
も一つのシリル基を含むシラン系の界面活性剤を用い、
洗浄有機溶媒として実質的に水を含まない非水系の有機
溶媒を用いた請求項1〜8のいずれか1項に記載の液晶
配向膜の製造方法。 - 【請求項10】 非水系の有機溶媒として、アルキル
基、ふっ化炭素基、塩化炭素基及びシロキサン基から選
ばれる少なくとも一つの有機基を含む溶媒を用いた請求
項9に記載の液晶配向膜の製造方法。 - 【請求項11】 界面活性剤分子を一端で固定する工程
の前に、多数のSiO基を含む被膜を形成する工程を行
い、この膜を介して単分子膜状の被膜を形成する請求項
1〜10のいずれか1項に記載の液晶配向膜の製造方
法。 - 【請求項12】 あらかじめマトリックス状に載置され
た第1の電極群を有する第1の基板を用意し、直接また
は任意の薄膜を形成した後、 乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒とシラン系界面活性剤
を用いて調製した化学吸着液を電極を備えた基板表面に
塗布し、 前記有機溶媒を蒸発濃縮させつつ前記吸着液中の界面活
性剤分子と基板表面とを化学反応させ前記界面活性剤分
子を基板表面に一端で結合固定し、 非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応の界面
活性剤を洗浄除去し、 所望の方向に基板を立てて洗浄液の液切りを行い、液切
り方向に前記固定された分子を予備配向させ、 偏光板を介して露光し、 前記第1の電極群を有する第1の基板と第2の基板、ま
たは第2の電極もしくは電極群を有する第2の基板を、
電極面を内側にして所定の間隙を保ちつつ位置合わせし
て接着固定し、 前記第1と第2の基板の間に所定の液晶を注入する工程
を含むことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項13】 あらかじめマトリックス状に載置され
た第1の電極群を有する第1の基板を用意し、直接また
は任意の薄膜を形成した後、 乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒とシラン系界面活性剤
を用いて調製した化学吸着液を塗布し、前記有機溶媒を
蒸発させた後、所定の時間反応させ、界面活性剤分子と
基板表面とを化学反応させて前記界面活性剤分子を基板
表面に一端で結合固定し、 非水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応の界面
活性剤を洗浄除去し、 所望の方向に基板を立てて洗浄液の液切りを行い、液切
り方向に前記固定された分子を予備配向させ、 偏光板を介して露光し、 前記第1の電極群を有する第1の基板と第2の基板、ま
たは第2の電極もしくは電極群を有する第2の基板を、
電極面を内側にして所定の間隙を保ちつつ位置合わせし
て接着固定し、 前記第1と第2の基板の間に所定の液晶を注入する工程
を含むことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項14】 乾燥雰囲気として相対湿度30%以下
の雰囲気を用いる請求項12または13に記載の液晶表
示装置の製造方法。 - 【請求項15】 偏光板を介して露光する工程におい
て、偏光板にパターン状のマスクを重ねて露光し、同一
面内の配向膜内でパターン状の配向方向の異なる部分を
複数箇所設けた請求項12〜14のいずれか1項に記載
の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項16】 非水系の有機溶媒にシリコーン系の溶
媒を用いた請求項12〜15のいずれか1項に記載の液
晶表示装置の製造方法。 - 【請求項17】 非水系の有機溶媒として、沸点が10
0〜250℃の溶媒を用いた請求項12〜16のいずれ
か1項に記載の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項18】 化学吸着液を塗布する工程において、
オフセット印刷、スクリーン印刷、またはロールコート
法を用いた請求項12〜17のいずれか1項に記載の液
晶表示装置の製造方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31722997A JPH11149077A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 液晶配向膜の製造方法及びそれを用いた液晶表示装置の製造方法 |
| DE69831354T DE69831354T2 (de) | 1997-11-18 | 1998-11-16 | Verfahren zur herstellung von flüssigkristallanzeigen, unter verwendung eines chemisorptionsfilms |
| CNB988112620A CN1202919C (zh) | 1997-11-18 | 1998-11-16 | 单分子层状的化学吸附膜的制造方法和使用化学吸附膜的液晶取向膜的制造方法、以及液晶显示装置的制造方法 |
| KR1020007005358A KR20010032171A (ko) | 1997-11-18 | 1998-11-16 | 단분자층형상의 화학흡착막의 제조방법 및 화학흡착막을사용한 액정배향막의 제조방법 및 액정표시장치의 제조방법 |
| EP98953059A EP1040876B1 (en) | 1997-11-18 | 1998-11-16 | Process for the production of liquid crystal displays by using a chemisorption film |
| PCT/JP1998/005144 WO1999025487A1 (en) | 1997-11-18 | 1998-11-16 | Process for the production of monomolecular chemisorption film, and processes for the production of liquid crystal alignment films and liquid crystal displays by using the chemisorption film |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31722997A JPH11149077A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 液晶配向膜の製造方法及びそれを用いた液晶表示装置の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11149077A true JPH11149077A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18085923
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31722997A Pending JPH11149077A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 液晶配向膜の製造方法及びそれを用いた液晶表示装置の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11149077A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001281642A (ja) * | 2000-03-29 | 2001-10-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示素子 |
| KR20020014996A (ko) * | 2000-06-26 | 2002-02-27 | 포만 제프리 엘 | 개선된 액정 디스플레이 |
| WO2008016029A1 (en) * | 2006-07-31 | 2008-02-07 | Nippon Soda Co., Ltd. | Method for producing organic thin film by using film physical property improving process |
| WO2013039168A1 (ja) * | 2011-09-15 | 2013-03-21 | 日産化学工業株式会社 | 液晶配向膜の製造方法、液晶配向膜、及び液晶表示素子 |
-
1997
- 1997-11-18 JP JP31722997A patent/JPH11149077A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001281642A (ja) * | 2000-03-29 | 2001-10-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示素子 |
| KR20020014996A (ko) * | 2000-06-26 | 2002-02-27 | 포만 제프리 엘 | 개선된 액정 디스플레이 |
| WO2008016029A1 (en) * | 2006-07-31 | 2008-02-07 | Nippon Soda Co., Ltd. | Method for producing organic thin film by using film physical property improving process |
| WO2013039168A1 (ja) * | 2011-09-15 | 2013-03-21 | 日産化学工業株式会社 | 液晶配向膜の製造方法、液晶配向膜、及び液晶表示素子 |
| JPWO2013039168A1 (ja) * | 2011-09-15 | 2015-03-26 | 日産化学工業株式会社 | 液晶配向膜の製造方法、液晶配向膜、及び液晶表示素子 |
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