JPH11149953A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JPH11149953A
JPH11149953A JP31699897A JP31699897A JPH11149953A JP H11149953 A JPH11149953 A JP H11149953A JP 31699897 A JP31699897 A JP 31699897A JP 31699897 A JP31699897 A JP 31699897A JP H11149953 A JPH11149953 A JP H11149953A
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module
connector
socket
pin
electronic device
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JP31699897A
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Tetsushi Ishikawa
哲史 石川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品を内蔵したモジュールを高密度に実
装した電子機器においてモジュール装着用コネクタの耐
振性を向上し、振動環境下における電子機器の信頼性向
上を目的としている。 【解決手段】 ソケットコネクタに内蔵されたソケット
コンタクトにばね部を設け、振動環境下でソケットコネ
クタとピンコネクタ間とで相対変位が生じた場合も、ソ
ケットコンタクトのばね部が撓むことにより、ソケット
コンタクト嵌合部がピンコンタクトに追従し嵌合部での
摺動の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子部品を内蔵し
たモジュールを高密度に実装した電子機器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、レーダを構成し、複数の素子ア
ンテナが配設されたアレイアンテナ装置の場合、各素子
アンテナで受信された信号を増幅し所要の処理を行う各
素子アンテナ対応のモジュールを、決められたピッチで
実装する必要がある。各モジュールを実装するピッチ
は、アレイアンテナ装置で送受信を行う電波の周波数か
ら決められており、一般的にモジュール形状は、そのモ
ジュール実装ピッチとモジュール内に実装される電子部
品の実装スペース確保との兼ね合いから、アンテナアレ
イ面に垂直な方向の縦長の形状をとることが多い。一
方、モジュールは電子部品を内蔵したものであるため、
個々のモジュールの点検及び故障時の交換を行う必要が
あり、モジュールのアレイアンテナ装置本体からの着脱
容易性が要求される。
【0003】従来のアレイアンテナ装置のような電子機
器の構造を図14、図15、図16に示す。図14は従
来の電子機器の斜視図、図15はその断面図、図16は
コネクタ嵌合部の詳細を示す断面図である。図において
51は電子機器の筺体を構成し、電子機器のプラットホ
ーム6に取付られるフレーム、3は電子部品を内蔵し、
電子機器本体との電気的な接続を行う為のピンコネクタ
2を有する複数のモジュール、52は各モジュール3を
ねじ結合によって保持し、フレーム51にねじ結合され
るプレート、4はフレーム51に保持固定され、モジュ
ール3との電気的な接続を行うためのソケットコネクタ
1を有する基板である。また、ソケットコネクタ1及び
ピンコネクタ2は、各々電気的に絶縁性を有するインシ
ュレータ12及び22と、当該インシュレータ12及び
22内部で各々保持され、電気的に導通性を有するソケ
ットコンタクト11及びピンコンタクト21とから構成
されている。さらに、ソケットコンタクト11は基板4
と、ピンコンタクト21はモジュール3内の電子部品と
半田付けにより電気的に接合されている。
【0004】このように構成された電子機器では、モジ
ュール3のピンコネクタ2と電子機器内に保持された基
板のソケットコネクタ1とが嵌合することにより、個々
のモジュール3が基板4と電気的に接続され、個々のモ
ジュール3と電子機器本体との間で信号の授受が行われ
る。信号を受けたモジュール3は各々所定の信号処理を
行うことにより、電子機器全体として所定の動作を行う
こととなる。このとき、モジュール3と基板4間の電気
的な接続は、ピンコネクタ2内のピンコンタクト21と
ソケットコネクタ1内のソケットコンタクト11が嵌合
し、接触することにより行われる。一方、モジュール3
の電子機器内での機械的な保持は、ねじ71の結合によ
りプレート52に固定されることにより行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
構成された電子機器では、以下のような問題点がある。
例えばこの電子機器が航空機に搭載される場合、電子機
器には運用状態において機体から激しい振動が負荷され
るため、航空機搭載用の電子機器には厳しい質量制限が
課せられ、電子機器の筺体フレームを軽量化する必要が
ある。しかしこの軽量化を行う場合、電子機器の筺体フ
レームの剛性を上げることにも限界が有るため、上記の
振動環境下では筺体フレームに変形を生じることとな
る。例えば、図14に示した電子機器に振動が負荷され
た場合には、フレーム51及びプレート52が変形を生
じる。この変形によりフレーム51に固定された基板4
とプレート52に固定されたモジュール3との間で、例
えばモジュール3の長手方向に振動が負荷された場合に
はモジュール3が挿抜される方向に、モジュール3の長
手方向に対し垂直な方向に振動が負荷された場合にはモ
ジュール3が倒れる方向に相対変位を生じる。このた
め、図17に示す通りピンコンタクト21とソケットコ
ンタクト11との接触部211で摺動を発生する。航空
機搭載用機器の場合、機体が寿命を迎えるまでの飛行中
の数千時間もの間、振動環境下にされ、この摺動の繰り
返しにより接触部211で摩耗が生じることとなる。摺
動はこのように安定して電気的接続を行うためにピンコ
ンタクト21とソケットコンタクト11に施された金め
っき等の表面処理を摩耗させると共に摺動による摩擦熱
が摩耗により露出したコンタクトの母材を酸化させ、コ
ンタクト接触部における電気的な抵抗を増加させる。こ
の接触部の抵抗の増加によってモジュール3と基板4間
の信号の授受が正常に行えなくなり、ひいては電子機器
全体の機能、性能に支障を来すこととなる。また、この
ような問題を解消するために図18に示すようにピンコ
ネクタ2とソケットコネクタ1を互いにねじ72で固定
することによって相対的な変位を押さえる方法も考えら
れているが、作業性や実装上の問題があるため、良好な
解決手段とならない。すなわち、モジュール3の電子機
器への取付け状態を考えた場合、メンテナンス時におけ
るモジュール3の着脱作業をプレート52側から行う必
要があるが、モジュール3を着脱する時にアクセスする
ねじ72が電子機器内の奥まった箇所に位置するため、
アクセス時に部品の着脱、工具の挿入等の作業性が悪く
なる。また、ねじ72へのアクセスを考えた場合、図1
8に示すようにねじ72の固定部はモジュール3の外形
より突出させる必要があり、モジュール3の高密度実装
化を妨げ、機器の大型化、モジュール3の電子部品実装
スペースの削減を招くこととなる。
【0006】この発明はこのような課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、振動環境下でのモ
ジュールと電子機器本体との電気的接続の信頼性を向上
させることを特徴とする電子機器を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る電子機
器は、電子部品が内蔵され、電気的接続を行うピンコネ
クタを有する複数のモジュールと、上記それぞれのモジ
ュールが挿入され、当該モジュールと電気的に接続され
る複数のソケットコネクタと、上記ソケットコネクタと
電気的に接続された基板とを具備し、上記ソケットコネ
クタは、上記モジュール挿入時に上記ピンコネクタと嵌
合し当該モジュールの挿抜方向に移動可能な導電性の嵌
合部と、一端が上記嵌合部に固定され他端が上記基板に
接合された導電性のばね部と、上記基板に固定され上記
モジュールの挿抜時に上記嵌合部が当接する絶縁性のス
トッパとを有するものである。
【0008】第2の発明に係る電子機器は、電子部品が
内蔵され、電気的接続を行うピンコネクタを有する複数
のモジュールと、上記それぞれのモジュールが挿入さ
れ、当該モジュールと電気的に接続される複数のソケッ
トコネクタと、上記ソケットコネクタと電気的に接続さ
れた基板とを具備し、上記ソケットコネクタは、上記モ
ジュール挿入時に上記ピンコネクタと嵌合する導電性の
嵌合部材と、上記嵌合部材を保持し上記モジュールの挿
抜方向に移動可能な絶縁部材と、一端が上記嵌合部材に
接続され他端が上記基板に接続されたフレキシブル基板
と、上記基板に固定され上記モジュールの挿抜時に上記
絶縁部材が当接する絶縁性のストッパとを有するもので
ある。
【0009】第3の発明に係る電子機器は、電子部品が
内蔵され、電気的接続を行うピンコネクタを有する複数
のモジュールと、上記それぞれのモジュールが挿入さ
れ、当該モジュールと電気的に接続される複数のソケッ
トコネクタと、上記ソケットコネクタと電気的に接続さ
れた基板とを具備し、上記ソケットコネクタは、上記モ
ジュール挿入時に上記ピンコネクタと嵌合する導電性の
嵌合部材と、上記嵌合部材を保持し上記モジュールの挿
抜方向に移動可能な絶縁部材と、一端が上記嵌合部材に
接続され他端が上記基板に接続されたばね性を有するリ
ード線と、上記基板に固定され上記モジュールの挿抜時
に上記絶縁部材が当接する絶縁性のストッパとを有する
ものである。
【0010】第4の発明に係る電子機器は、上記フロー
ティング部は爪状の把持部を有し、上記モジュールは上
記把持部に嵌合する突起部を有するものである。
【0011】第5の発明に係る電子機器は、上記フロー
ティング部はすり割りされたピン穴を有し、上記モジュ
ールは上記ピン穴に嵌合する圧入ピンを有するものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1を示す図である。図は本発明に係わる電
子機器のソケットコネクタ部のみを示したものであり、
基板4、モジュール3の電子機器内でのフレーム51、
プレート52に対する保持方法及びモジュール3とモジ
ュール3の付属のピンコネクタ2の構成は従来例と同一
である。図において、11は一端が半田付けにより基板
4のスルーホールに接合され、このスルーホールを介し
て基板4上の導体パターンと電気的に接続されるばね部
111と、モジュール3のプレート52への挿入によっ
てピンコネクタ2と嵌合し電気的に接続されるすり割り
部113とを有し、ばね部111の他端がすり割り部1
13の根元に有する接続部128(図1に示すソケット
コンタクト11の矩形断面部)に対して、半田付けや溶
接等により固定されたソケットコンタクト、12はソケ
ットコンタクト11を内含し、絶縁性を有するインシュ
レータである。尚、インシュレータ12はソケットコン
タクト11におけるピンコンタクト21との嵌合部を拘
束せず、上部肩部126と下部肩部127との間をばね
部111の弾性により上下できるような形状としてお
り、上部肩部126と下部肩部127はソケットコンタ
クト11のすり割り部13が有する接続部128の上下
動を制限するストッパとして機能する。上部肩部126
と下部肩部127の位置は、挿抜時におけるソケットコ
ンタクト11の上下可動範囲がばね部111の弾性変形
範囲内となり、かつ振動環境下のモジュール3の振動で
発生する、インシュレータ12に対するソケットコンタ
クト11の相対変化によって、ソケットコンタクト11
の接続部128が上部肩部126と下部肩部127に干
渉しない位置となっている。例えば、上部肩部126と
下部肩部127間の長さは、上記振動による相対変位の
振幅の2倍より大きくする。
【0013】上述のように構成された電子機器は以下に
説明するように振動環境下においてもソケットコンタク
ト11とピンコンタクト21の接触部において摺動の発
生を防止し、機器の信頼性を向上させる。図2に振動環
境下でのコネクタ部の挙動を示す。図2に示す通り、ソ
ケットコンタクト11にばね部111を設けたことによ
り、振動によりモジュール3と基板4間に相対変位を発
生してもばね部111が撓むことにより相対変位を吸収
し、ソケットコンタクト11とピンコンタクト21との
接触部で摺動が発生しない。尚、この際ピンコンタクト
21との嵌合を行うためのすり割り部113及びモジュ
ール3と基板4の相対変位を吸収するためのばね部11
1の形状はすり割り部113の剛性を高く、ばね部11
1の剛性を低く設定し、ピンコンタクト21とすり割り
部113の接触部における摩擦力がばね部111の弾性
力より大きくなるように形状を決める。また、ソケット
コンタクト11の材質及びばね部111の形状は、ばね
部での破断を避けるため、振動環境下で発生するソケッ
トコンタクト111の上下運動によりばね部111に発
生する最大応力が、電子機器が寿命を向かえるまでに発
生する上下運動の繰り返し回数に対する疲労強度以下に
なるように設定する。一方、図3の(a)、(b)、
(c)はモジュール3を装着するときのコネクタ部の変
化を順に示したものである。(a)でソケットコンタク
ト11とピンコンタクト21が最初に接触してソケット
コンタクト11を押し始め、ソケットコンタクト11は
インシュレータ12の下部肩部127に当たる(b)の
状態までばね部111が撓み、さらにピンコンタクト2
1を挿入することによりソケットコネクタ11が嵌合
し、最終的に(c)の状態となってモジュール3の装着
を完了する。また、モジュール3抜去時にはソケットコ
ンタクト11が装着時とは逆にインシュレータ12の上
部肩部126に当たるまで撓んだ後、ピンコンタクト2
1が抜去され、ソケットコンタクト11におけるばね部
111とすり割り部113との接続部が、上部肩部12
6と下部肩部127間の略中央の位置までばねの復元力
で戻る。このようにインシュレータ12のソケットコン
タクト11との上下の当たり面と上部肩部126と下部
肩部127の位置をばね部111の変形が弾性変形範囲
になるように設定することにより、ソケットコンタクト
11にばね部111を設けてもモジュール3挿抜時にソ
ケットコネクタ11が損傷を受けることはない。また、
ばね部111の弾性力も比較的弱く設定されるので、長
期の振動によりばね部111の弾性力が大きく変化する
ことはない。
【0014】以上のようにソケットコンタクト11にば
ね部111を設けることにより振動環境下におけるソケ
ットコンタクト11とピンコンタクト21の接触部での
摺動の発生を防止し、電子機器の信頼性を向上させる。
【0015】なお、基板4に対するばね部111の固定
は、基板4のスルーホールへの接合以外の方法で行って
もよい。例えば、基板4上の配線パターンに電気的に接
続されるように端子板をねじ結合し、またこの端子板に
対してねじ部111を半田付けや溶接により固定しても
よい。
【0016】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2を示す図である。図は本発明に係わる電子機器の
コネクタ部のみを示したものであり、基板4、モジュー
ル3の電子機器内での保持方法及びモジュール3に付属
のピンコネクタ2の構成は従来例と同一である。本発明
では、ソケットコネクタ1がフローティング部121と
固定部122に分割される。フローティング部121
は、絶縁性のインシュレータと、インシュレータ内部に
保持されたソケットコンタクトから構成され、このソケ
ットコンタクトによって、嵌合されるモジュールのピン
コンタクトと電気的に接続される。また、固定部122
は絶縁性のインシュレータを介して基板4に固定され、
このインシュレータ内部には、基板4の導体パターンと
電気的に接続された導体パターンを有する。フローティ
ング部121内のソケットコンタクトと、固定部122
内の導体パターンは、それぞれに半田付けされたフレキ
シブル基板13を通じて電気的に接続され、モジュール
からの信号はピンコネクタ、ソケットコネクタ1のフロ
ーティング部121、フレキシブル基板13、固定部1
22を介して基板4に送られることとなる。なお、フロ
ーティング部121は機械的な固定はされおらず、振動
環境下における固定部122に対するフローティング部
121の相対変位によって干渉が生じないように固定部
122の上部肩部126と下部肩部127の間を上下可
能な構成となっている。また、固定部122の上部肩部
126と下部肩部127の位置はフローティング部12
1の可動時にフレキシブル基板13にストレスが発生し
ないように決められている。
【0017】上述のように構成された電子機器は以下に
説明するように振動環境下におけるコネクタ嵌合部での
摺動の発生を防止し、機器の信頼性を向上させる。図5
に振動環境下でのコネクタ部の挙動を示す。図5に示す
通り、ソケットコネクタをフローティング部121と固
定部122に分割し、両者をフレキシブル基板13で接
続することにより、振動によりモジュール3と基板4間
に相対変位を発生してもフレキシブル基板13が撓み、
フローティング部121がピンコネクタ2に追従するこ
とにより相対変位を吸収し、嵌合部で摺動が発生しな
い。なお、この際フレキシブル基板13はフローティン
グ部121の上下動によりフレキシブル基板13に発生
するストレスを極力小さくするため、実装上許される範
囲内で余長をとっておく。一方、モジュール3の脱着時
には、フローティング部121が固定部122の上部肩
部126及び下部肩部127に当たり、フレキシブル基
板13が損傷を受けることはない。
【0018】以上のようにソケットコネクタをフローテ
ィング部121と固定部122に分割し、両者をフレキ
シブル基板13で接続することにより、振動環境下にお
けるコネクタ嵌合部での摺動の発生を防止し、電子機器
の信頼性を向上させる。
【0019】実施の形態3.図6は、この発明の実施の
形態3を示す図で、この発明に係わる電子機器のコネク
タ部の断面図であり、基板4、モジュール3の電子機器
内での保持方法及びモジュール3に付属のピンコネクタ
2の構成は従来例と同一のものである。本発明では、ソ
ケットコネクタ1がフローティング部121と固定部1
22に分割され、フローティング部121内に保持され
たソケットコンタクト11が図に示すようにばね性のあ
るリード部112を有し、そのリード部112が固定部
122を介さず基板4に接続される。なお、フローティ
ング部121はリード部112のみから保持されてお
り、リード部112が撓むことにより固定部122の拘
束する範囲内で上下可能な構成となっている。また、固
定部122の形状はフローティング部121の可動範囲
がリード部112の変形量が弾性変形範囲内となるよう
に形状を決められている。
【0020】上述のように構成された電子機器は、振動
環境下においてピンコネクタ2とフローティング部12
1の嵌合部において摺動の発生を防止し、機器の信頼性
を向上させる。図7に振動環境下でのコネクタ部の挙動
を示す。図7に示す通り、ソケットコンタクト11にば
ね性を有するリード部112を設けたことにより、振動
によりモジュール3と基板4間に相対変位を発生しても
リード部112が撓むことにより相対変位を吸収し、ピ
ンコネクタ2とフローティング部121の嵌合部で摺動
が発生しない。尚、この際ピンコネクタ2とフローティ
ング部121の嵌合力がリード部112の弾性力より大
きくなるようにリード部121の形状を決める必要があ
る。また、ソケットコンタクト11の材質及びリード部
112の形状は、リード部での破断を避けるため、振動
環境下で発生するフローティング部121の上下運動に
よりリード部112に発生する最大応力が、電子機器が
寿命を向かえるまでに発生する上下運動の繰り返し回数
に対する疲労強度以下になるように設定する必要があ
る。一方、図8の(a)、(b)、(c)はモジュール
3を電子機器本体に装着するときのコネクタ部の変化を
順に示したものである。(a)でソケットコンタクト1
1とピンコンタクト21が最初に接触してフローティン
グ部121を押し始め、フローティング部121が固定
部122に当たる(b)の状態までリード部112が撓
み、さらにピンコンタクト21を挿入することによりソ
ケットコンタクト11とが嵌合し、最終的に(c)の状
態となってモジュール3の装着を完了する。また、モジ
ュール3抜去時にはフローティング部121が装着時と
は逆方向に固定部122と当たるまでリード部112が
撓んだ後、ピンコンタクト21抜去される。このように
固定部122のフローティング部121との上下の当た
り面をリード部112の変形が弾性変形範囲になるよう
に設定することにより、モジュール3挿抜時にリード部
112が損傷を受けることはない。
【0021】以上のようにソケットコネクタをフローテ
ィング部121と固定部122に分割し、フローティン
グ部121から電子機器本体の基板4との接続部にばね
性を有するリード部112を備えることにより、振動環
境下におけるコネクタ嵌合部での摺動の発生を防止し、
電子機器の信頼性を向上させる。
【0022】実施の形態4.図9は、この発明の実施の
形態4を示す図である。図において、フローティング部
121に爪123を、ピンコネクタ2に段差221を設
け、コネクタ嵌合時において爪123が段差221に引
っ掛かるようにした以外は実施の形態2と同様の構成で
ある。
【0023】実施の形態2においてフレキシブル基板1
3が撓み、フローティング部121がピンコネクタ2に
追従することにより、振動環境下での摺動を防止するこ
とを説明したが、この場合ピンコネクタ2内のピンコン
タクトとフローティング部121内のソケットコンタク
トとの嵌合力のみによりフローティング部121をピン
コネクタ2に追従させることとなり、フローティング部
121に過度の振動加速度が負荷され嵌合力以上の力が
発生した場合、嵌合部で摺動を発生する可能性がある。
そこで本実施の形態ではフローティング部121の爪1
23をピンコネクタ2の段差221に引っ掛け、コネク
タ間の嵌合力をより大きくし、さらに電子機器の信頼性
を向上させる。尚、モジュール3の着脱容易性を確保す
るため、図10に示すように、モジュール3着脱時に所
定の大きさ以上の力で引き抜くことによって爪123が
撓み、段差221への引っ掛かりが解除されるように爪
123、段差221の形状を決める。
【0024】実施の形態5.図11,12は、この発明
の実施の形態5を示す図である。図11はモジュール3
装着前におけるコネクタ部の斜視図を示し、図12はモ
ジュール3装着時のコネクタ部の断面を示す。ピンコネ
クタ2に圧入ピン23を、フローティング部121にピ
ン穴124を設け、コネクタ嵌合時において圧入ピン2
3がピン穴124に嵌合するようにした以外は実施の形
態2と同様の構成である。
【0025】実施の形態4での効果と同様、ピンコネク
タ2の圧入ピン23をフローティング部121のピン穴
124に嵌合し、コネクタ間の嵌合力をより大きくし、
電子機器の信頼性をさらに向上させる。コネクタ間の嵌
合力は圧入ピン23の先端形状を図に示すように太く
し、ピン穴124部に引っ掛かりを設けることによって
増加させる。尚、ピン穴124部には切欠き125を設
け、圧入ピン23挿入時において図14に示すようにピ
ン穴径が広がるような構造とすることより、圧入ピン2
3の挿抜が容易に行えるようにし、モジュール3の着脱
性を確保している。
【0026】
【発明の効果】この発明は以上に説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果がある。
【0027】第1の発明によれば、ソケットコネクタに
ばね部を設けることにより、振動環境下におけるソケッ
トコネクタとピンコネクタの嵌合部での摺動の発生を防
止し、電子機器の信頼性を向上させる。
【0028】第2の発明によれば、ソケットコネクタを
フローティング部と固定部に分割し、フローティング部
と基板をフレキシブル基板で接続することにより、振動
環境下におけるコネクタ嵌合部での摺動の発生を防止
し、電子機器の信頼性を向上させる。
【0029】第3の発明によれば、ソケットコネクタを
フローティング部と固定部に分割し、フローティング部
と基板との接続部にばね性を有するリード部を備えたこ
とにより、振動環境下におけるコネクタ嵌合部での摺動
の発生を防止し、電子機器の信頼性を向上させる。
【0030】第4の発明によれば、ソケットコネクタの
フローティング部に設けた把持部が、ピンコネクタに引
っ掛かることにより、振動環境下における電子機器の信
頼性をさらに向上させる。
【0031】第5の発明によれば、ピンコネクタに設け
た圧入ピンが、ソケットコネクタに設けたすり割りされ
たピン穴に嵌合することにより、振動環境下における電
子機器の信頼性をさらに向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1におけるコネク
タ部の断面図である。
【図2】 この発明による実施の形態1における振動環
境下でのコネクタ部の挙動を示す図である。
【図3】 この発明による実施の形態1におけるコネク
タ部の嵌合時の変化を示す図である。
【図4】 この発明による実施の形態2におけるコネク
タ部の断面図である。
【図5】 この発明による実施の形態2における振動環
境下でのコネクタ部の挙動を示す図である。
【図6】 この発明による実施の形態3におけるコネク
タ部の断面図である。
【図7】 この発明による実施の形態3における振動環
境下でのコネクタ部の挙動を示す図である。
【図8】 この発明による実施の形態3におけるコネク
タ部の嵌合時の変化を示す図である。
【図9】 この発明による実施の形態4におけるコネク
タ部の断面図である。
【図10】 この発明による実施の形態4におけるコネ
クタ部の着脱時の断面図である。
【図11】 この発明による実施の形態5におけるモジ
ュール部の嵌合前の斜視図である。
【図12】 この発明による実施の形態5におけるコネ
クタ部の断面図である。
【図13】 この発明による実施の形態5におけるモジ
ュール嵌合時のピン穴の変化を示す図である。
【図14】 従来の電子機器の斜視図である。
【図15】 従来の電子機器の断面図である。
【図16】 従来の電子機器におけるコネクタ部の断面
図である。
【図17】 従来の電子機器における振動環境下でのコ
ネクタ部の挙動を示す図である。
【図18】 従来の電子機器におけるコネクタ部の図で
ある。
【符号の説明】
1 ソケットコネクタ、2 ピンコネクタ、3 モジュ
ール、4 基板、6プラットホーム、11 ソケットコ
ンタクト、12 インシュレータ、13 フレキシブル
基板、21 ソケットコンタクト、22 インシュレー
タ、23 圧入ピン、51 フレーム、52 プレー
ト、71 ねじ、72 ねじ、111ばね部、112
リード部、113 すり割り部、121 フローティン
グ部、122 固定部、123 爪、124 ピン穴、
125 切欠き部、126 上部肩部、127 下部肩
部、128 接続部、211 接触部、221 段差。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品が内蔵され、電気的接続を行う
    ピンコネクタを有する複数のモジュールと、上記それぞ
    れのモジュールが挿入され、当該モジュールと電気的に
    接続される複数のソケットコネクタと、上記ソケットコ
    ネクタと電気的に接続される基板とを具備し、上記ソケ
    ットコネクタは、上記モジュール挿入時に上記ピンコネ
    クタと嵌合し当該モジュールの挿抜方向に移動可能な導
    電性の嵌合部と、一端が上記嵌合部に固定され他端が上
    記基板に接合された導電性のばね部と、上記基板に固定
    され上記モジュールの挿抜時に上記嵌合部が当接する絶
    縁性のストッパとを有したことを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 電子部品が内蔵され、電気的接続を行う
    ピンコネクタを有する複数のモジュールと、上記それぞ
    れのモジュールが挿入され、当該モジュールと電気的に
    接続される複数のソケットコネクタと、上記ソケットコ
    ネクタと電気的に接続される基板とを具備し、上記ソケ
    ットコネクタは、上記モジュール挿入時に上記ピンコネ
    クタと嵌合する導電性の嵌合部材と、上記嵌合部材を保
    持し上記モジュールの挿抜方向に移動可能な絶縁部材
    と、一端が上記嵌合部材に接続され他端が上記基板に接
    続されたフレキシブル基板と、上記基板に固定され上記
    モジュールの挿抜時に上記絶縁部材が当接する絶縁性の
    ストッパとを有したことを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 電子部品が内蔵され、電気的接続を行う
    ピンコネクタを有する複数のモジュールと、上記それぞ
    れのモジュールが挿入され、当該モジュールと電気的に
    接続される複数のソケットコネクタと、上記ソケットコ
    ネクタと電気的に接続される基板とを具備し、上記ソケ
    ットコネクタは、上記モジュール挿入時に上記ピンコネ
    クタと嵌合する導電性の嵌合部材と、上記嵌合部材を保
    持し上記モジュールの挿抜方向に移動可能な絶縁部材
    と、一端が上記嵌合部材に接続され他端が上記基板に接
    続されたばね性を有するリード線と、上記基板に固定さ
    れ上記モジュールの挿抜時に上記絶縁部材が当接する絶
    縁性のストッパとを有したことを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 上記フローティング部は爪状の把持部を
    有し、上記モジュールは上記把持部に嵌合する突起部を
    有することを特徴とする請求項2もしくは3記載の電子
    機器。
  5. 【請求項5】 上記フローティング部はすり割りされた
    ピン穴を有し、上記モジュールは上記ピン穴に嵌合する
    圧入ピンを有することを特徴とする請求項2もしくは3
    記載の電子機器。
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