JPH11155471A - パンの製造方法 - Google Patents

パンの製造方法

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JPH11155471A
JPH11155471A JP32823797A JP32823797A JPH11155471A JP H11155471 A JPH11155471 A JP H11155471A JP 32823797 A JP32823797 A JP 32823797A JP 32823797 A JP32823797 A JP 32823797A JP H11155471 A JPH11155471 A JP H11155471A
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JP
Japan
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bread
sugar
dough
weight
water
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JP32823797A
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English (en)
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Junichi Taruya
純一 樽谷
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NIPPN Corp
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Nippon Flour Mills Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期保存しても食感が劣化したり腐敗したり
することがなく且つ比較的厚みのあるパンの製造方法を
提供する。 【解決手段】 糖類、又は、糖類及び食塩を用いたパン
の製造方法であって、生地中の水分1リットルに対する
糖類のモル濃度、又は、糖類及び食塩の合計モル濃度を
1.3〜2.2モル/リットルとし、発酵後、低温長時間で
焼成し、水分活性値が0.78〜0.87であって平均厚さ
が10mm以上であるパンを製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパンの製造方法に関
する。本発明はさらに詳しくは、常温で長期保存可能な
パンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パンは製造直後は軟らかく適度な弾力が
あって、その本来の美味しい食感を有しているが、製造
から数日経過すると、硬くなり商品価値が著しく低下し
てしまう。従って、製造直後のパンの状態や食感を長期
にわたって維持することのできるパン及びそのようなパ
ンの製造方法が求められ、種々の技術が提案されてい
る。例えばパンの水分活性値を低く抑えることにより保
存性を高めることが提案されている。特開平5−137
495号公報は、「常温高保存性パンおよびその製造
法」という表題で、平均厚さが6〜10mmで水分活性値
が0.87〜0.80であるパンを開示している。しかしな
がら、ここでは平均厚さが6〜10mmの形状の薄いパン
しか製造できず、例えばフィリング等をいれた製品の製
造には適さない。従って、常温で長期保存可能で且つ比
較的厚みのあるパンの製造方法が求められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長期
保存しても食感が劣化したり腐敗したりすることがなく
且つ比較的厚みのあるパンの製造方法を提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、生地加水量を比較的少なくして且つ長時間
の焼成時間をとることで、上記目的が達成されることを
見出した。さらに具体的には、糖類、又は、糖類及び食
塩を用いたパンを製造するにあたって、生地中の水分1
リットルに対する糖類のモル濃度、又は、糖類及び食塩
の合計のモル濃度を特定の値にして、発酵後、低温長時
間で焼成することで、水分活性値が0.78〜0.87で、
平均厚さが10mm以上である長期保存可能なパンが得ら
れることを見出し、本発明を完成させるに至った。従っ
て本発明は、糖類、又は、糖類及び食塩を用いたパンの
製造方法であって、生地中の水分1リットルに対する糖
類のモル濃度、又は、糖類及び食塩の合計モル濃度を1.
3〜2.2モル/リットルとし、発酵後、低温長時間で焼
成し、水分活性値が0.78〜0.87であって平均厚さが
10mm以上であるパンを製造する方法である。本発明の
好ましい実施態様として、小麦粉100重量部に対して
油脂を10〜100重量部添加することが挙げられる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるパンの種類としては具体的に、食パン、
菓子パン、ロールパン、調理パンなどがある。本発明の
パンの製造方法における生地の調製は、小麦粉に、副資
材、例えばイースト、イーストフード、糖類、食塩、油
脂、多糖類、乳化剤、牛乳、脱脂粉乳、発酵乳、卵、調
味料、澱粉、バイタルグルテン、色素、香料など、及び
水を配合して常法のミキシング操作に従って行うことが
できる。本発明のパンの製造方法においては、生地を調
製する際、糖類、又は、糖類及び食塩を配合し、生地中
の水分1リットルに対する糖類のモル濃度、又は、糖類
及び食塩の合計モル濃度(以下、簡単にモル濃度ともい
う)を1.3〜2.2モル/リットルとすることを特徴とす
る。ここでモル濃度とは、生地中に含まれる水分を全て
自由水とみなし、糖類及び食塩がその水分中に完全に水
和しているとみなしたときの数値をいう。生地中の水分
とは、生地を作成するときに添加する水及び小麦粉や卵
といった副資材に由来する水分を合わせたものである。
【0006】生地中の糖量をaグラム、加水量をcグラ
ム、小麦粉及びその他の副資材に含まれる水分量をdグ
ラムとすると、糖類のモル濃度を算出する式は以下のと
おりである。 モル濃度(モル/リットル)=〔(a/糖の分子量)/
(c+d)〕×1000 また、上記の例に、さらに食塩をbグラムを用いる場合
には、糖類及び食塩の合計モル濃度を算出する式は以下
のとおりである。 モル濃度(モル/リットル)=〔(a/糖の分子量+b
/食塩の分子量)/(c+d)〕×1000
【0007】本発明の具体的な実施態様としては、生地
を調製する際、小麦粉100重量部に対して糖類を13
〜45重量部、食塩を0〜2.5重量部配合するのが一般
的である。また、本発明において生地を調製する際の加
水量は具体的には、小麦粉100重量部に対して30〜
50重量部程度となり比較的少なめである。各資材の使
用量をこのような範囲から適宜選択して、上記モル濃度
を算出する式において1.3〜2.2モル/リットルを満た
すように、糖類、食塩、加水量等を最終的に決定するの
が望ましい。上記モル濃度が1.3モル/リットルよりも
低いと製品の水分活性が0.87よりも高くなり、製品を
長期保存できなくなる。また、2.2モル/リットルを越
えると浸透圧の関係から生地の発酵が悪くなり、製品の
ボリュームが出なくなり良い製品が得られない。
【0008】本発明において生地の調製に使用できる糖
類としては、蔗糖、キシリトール、ソルビトール、水
飴、ブドウ糖、乳糖、果糖などがある。比較的長時間焼
成するために、できるだけ焼色の付きにくい蔗糖、キシ
リトール、ソルビトール、水飴が好ましく使用される。
本発明において生地の調製に使用できる油脂としては、
ショートニング、マーガリン、バター、サラダ油、乳化
油脂などがある。パンのパサつき及び食感の観点から、
油脂を小麦粉100重量部に対して10〜100重量部
程度添加することが望ましい。乳化剤としてはグリセリ
ン脂肪酸エステル、レシチン、シュガーエステルなど通
常製パンに用いられるものを使用できる。その添加量は
小麦粉100重量部に対して、0.1〜1.0重量部程度で
ある。また、多糖類としてはキサンタンガム、グアガ
ム、ローカストビーンガム、タマリンドガム等のガム類
があり、その添加量は小麦粉100重量部に対して、0.
2〜1.0重量部程度である。
【0009】調製した生地を焼成するまでの操作は、常
法に従って行えばよい。例えば、ミキシングして26〜
29℃にした生地を25〜29℃、湿度70〜90%の
発酵室に30〜120分間おく。30〜500gに分割
後丸め、0〜30分間ベンチタイムをとり整形する。整
形後30〜40℃、湿度70〜90%のホイロで30〜
90分発酵させる。その後、焼成する。焼成前の生地の
重量は、目的とするパンの種類によって異なるが食パン
3斤くらいまで可能であるが、食感を考えれば30〜5
00g程度が望ましい。平均厚さが10mm以上のパンを
得るために、焼成前の生地の平均厚さとして5mm以上に
しておくことが望ましい。本明細書中で、平均厚さと
は、全体の容量を最大の投影面積で割った値を意味す
る。なお、生地を整形する際に保存性のよい餡などをフ
ィリングとし包餡することも可能である。また、糖度が
高く保存性のよいフルーツなどを生地ができたあとに練
り込むことも可能である。
【0010】本発明のパンの製造方法は、上記のように
して調製した生地を低温長時間で焼成することを特徴と
する。具体的な焼成温度としては150〜180℃が適
当である。焼成温度が150℃より低いと焼色は付きに
くいが、表面のクラストが厚く硬くなり食感もパサつい
て良くない。また180℃を越えると、製品中の水分が
とばず水分活性値が高くなる傾向がある。焼成時間は、
採用する焼成温度や生地の大きさによって変動するが、
例えば焼成温度が150℃であれば生地の大きさに応じ
てほぼ20分〜2時間の範囲にわたり、焼成温度が18
0℃であれば生地の大きさに応じてほぼ12分〜45分
の範囲にわたる。従って本発明の方法においては、15
0〜180℃の焼成温度でほぼ12分〜2時間の範囲で
焼成することになる。焼成する際の装置としては、通常
使用されているものでよく、例えばラックオーブン、リ
ールオーブンなどがある。
【0011】上記説明したように、生地中の水分1リッ
トルに対する糖類及び食塩の合計モル濃度を1.3〜2.2
モル/リットルとして、焼成温度、焼成時間を選択し低
温長時間で焼成することによって、水分活性値が0.78
〜0.87であるパンを得る。この水分活性値が0.78よ
りも低いと、パンが硬くなり、また0.87よりも高いと
菌や酵母が繁殖しやすくなる。ここで水分活性値とは、
微生物の生育に有効な役割を担うことのできる水の量を
示す指標であり、Aw=Po/P1 で表される。Poは
溶液の蒸気圧、P1 は溶媒の蒸気圧である。すなわち食
品の示す水蒸気圧Poとその温度における最大蒸気圧P
1 との比である。本発明においては、水分活性値は、水
分活性測定機(日本シイベルヘグナー(株)社製 AW
C200)で測定した。本発明の方法によれば、平均厚
さが10mm以上のパンが得られ、平均厚さがほぼ150
mm程度までのパンを得ることができる。
【0012】焼成後、得られたパンは、好ましくは無菌
状態で1時間ほど放冷し、包装することができる。包装
材としては、酸素非透過性のものを使用することがで
き、例えばKOP20μ/EXPE50μなどがある。
また包装に際しては、脱気をするか脱酸素材を同封する
ことが望ましい。本発明の方法により得られたパンは食
するときに、そのままの状態で、あるいはパンの上にト
ッピングソースをかけたり、フィリングを詰めたりする
ことができる。また電子レンジやオーブンレンジで加熱
して、焼きたてのパンに近いものを得ることができる。
また、本発明の方法により得られたパンは常温でも保存
可能であるが、冷蔵庫や冷凍庫で保存すると更に保存性
が良い。冷蔵庫や冷凍庫で保存したパンは、食する際に
常温に戻せば上記と同様のパンとなる。
【0013】
【発明の効果】本発明のパンの製造方法により得られた
パンは、常温で長期保存しても、変敗することなく、良
好な食感・食味を保持することができる。本発明の方法
により得られたパンには、2ヵ月程度まで常温保存する
ことができるものがある。
【0014】以下、試験例において実施例、比較例によ
り本発明をさらに詳細に説明する。
【試験例1】同一生地重量(70g)で焼成条件を変え
て試験した。
【実施例1】以下の配合(単位:重量部)により、スイ
ートバンズを製造した。 (配合) 小麦粉 100 砂糖 25 乳化剤 0.2 脱脂粉乳 2 食塩 1.5 イーストフード 0.1 油脂 20 水 35 卵 8 イースト 5 (工程)前記配合中、水を除いた各資材をミキサーボー
ルに入れ攪拌後、水を加え低速2分、中速5分、高速5
分ミキシングを行い、生地温度が27℃になるようにし
た。その後、27℃、湿度80%の発酵室で60分間発
酵させた。発酵後生地を70gに分割し20分間ベンチ
タイムをとった。整形後38℃湿度80%のホイロで6
0分間発酵させた。170℃のラックオーブンで30分
間焼成した。このときの生地中のモル濃度は前記計算式
により1.7モル/リットルであった。焼成後、できるだ
け無菌状態で1時間程度放冷し、包装した。この焼成品
の水分活性値は、水分活性測定機(日本シイベルヘグナ
ー(株)社製 AWC200)により0.85であった。
【0015】
【実施例2〜4及び比較例1〜2】実施例1において焼
成条件(焼成温度、焼成時間)を変えて同様に操作し
た。実施例1〜4及び比較例1〜2で得られた焼成品を
常温で4週間保存し、1週間ごとに保存性及び4週間後
の食感を観察し、総合評価した。その結果を下記表1に
焼成条件及び水分活性とともに示す。なお、食感、保存
性及び総合評価の判定基準は以下のとおりである。 食感 4:良好(軟らかく、ぱさつきなく弾力がある) 3:普通(やや軟らかく、ややぱさつきがある) 2:悪い(硬く、ぱさつきが目立つ) 1:評価不可能 保存性 −:一般性菌数1万個/g以下 ±:一般性菌数1万個〜10万個/g又は目視による黴の確認できない 。 +:一般性菌数10万個/g以上又は目視による黴の確認できる。 総合評価 ○:良い △:やや良い ×:悪い
【0016】
【表1】 焼成温度 焼成時間 水分活性 食感 保存性 総合評価 (℃) (分) 1w 2w 3w 4w 実施例1 170 30 0.85 4 − − − − ○ 〃 2 150 50 0.80 3 − − − − ○ 〃 3 160 38 0.82 4 − − − − ○ 〃 4 180 22 0.87 4 − − − − ○ 比較例1 190 16 0.90 1 − − ± + × 〃 2 140 62 0.77 2 − − − − ×
【0017】
【試験例2】
【比較例3】実施例1の配合において食塩1重量部、油
脂6重量部、加水量50重量部に変えて、焼成温度20
0℃、焼成時間を16分とした以外は、実施例1と同様
にして焼成品を製造した。実施例1と比較例3で得られ
た焼成品を上記と同様にして評価した。その結果を表2
に示す。
【0018】
【表2】 モル 焼成温度 焼成時間 水分 食感 保存性 総合 濃度 (℃) (分) 活性 1w 2w 3w 4w 実施例1 1.7 170 30 0.85 4 − − − − ○比較例3 1.2 200 16 0.93 1 − ± + + ×
【0019】
【試験例3】
【実施例5〜8】実施例1において生地重量及び焼成時
間を変えた以外は、実施例1と同様にして焼成品を調製
した。上記と同様にして評価し、実施例1と実施例5〜
8の結果を表3に纏めて示す。
【0020】
【表3】 生地重量 焼成時間 水分活性 食感 保存性 総合評価 (g) (分) 1w 2w 3w 4w 実施例1 70 30 0.85 4 − − − − ○ 〃 5 30 15 0.83 4 − − − − ○ 〃 6 300 45 0.86 4 − − − − ○ 〃 7 500 53 0.87 4 − − − − ○ 〃 8 1000 75 0.87 3 − − − − △
【0021】
【試験例4】
【実施例9〜10及び比較例4〜5】実施例1の配合に
おいて糖量を変えた以外は、実施例1と同様にして焼成
品を調製した。上記のように評価し、実施例1、9、1
0及び比較例4〜5の結果を表4に纏めて示す。
【0022】
【表4】 糖添加量 モル濃度 水分活性 食感 保存性 総合評価 (重量部) 1w 2w 3w 4w 実施例1 25 1.7 0.85 4 − − − − ○ 比較例4 10 1.0 0.91 1 − ± + + × 実施例9 17 1.3 0.87 4 − − − − ○ 〃 10 35 2.2 0.79 3 − − − − ○比較例5 39 2.5 0.77 2 − − − − ×

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖類、又は、糖類及び食塩を用いたパン
    の製造方法であって、生地中の水分1リットルに対する
    糖類のモル濃度、又は、糖類及び食塩の合計モル濃度を
    1.3〜2.2モル/リットルとし、発酵後、低温長時間で
    焼成し、水分活性値が0.78〜0.87であって平均厚さ
    が10mm以上であるパンを製造する方法。
  2. 【請求項2】 小麦粉100重量部に対して油脂を10
    〜100重量部添加する請求項1記載のパンの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 焼成温度が150〜180℃である請求
    項1又は2記載のパンの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016036277A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 アルファフーズ株式会社 長期保存パン及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016036277A (ja) * 2014-08-06 2016-03-22 アルファフーズ株式会社 長期保存パン及びその製造方法

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