JPH11158484A - 潤滑油組成物 - Google Patents
潤滑油組成物Info
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- JPH11158484A JPH11158484A JP9342270A JP34227097A JPH11158484A JP H11158484 A JPH11158484 A JP H11158484A JP 9342270 A JP9342270 A JP 9342270A JP 34227097 A JP34227097 A JP 34227097A JP H11158484 A JPH11158484 A JP H11158484A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各種塑性加工、特に拡管加工時の耐焼き付き
性に優れ、拡管加工における加工力の低減効果に優れる
潤滑油組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)基油として鉱油および合成油から
選ばれる1種又は2種以上を10〜99.7質量%、
(B)リン化合物から選ばれる1種又は2種以上を0.
1〜30質量%、(C)硫黄化合物から選ばれる1種又
は2種以上を0.1〜30質量%、および(D)ステア
リン酸金属塩またはオレイン酸金属塩から選ばれる1種
又は2種以上を0.1〜30質量%、を含有する潤滑油
組成物。
性に優れ、拡管加工における加工力の低減効果に優れる
潤滑油組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)基油として鉱油および合成油から
選ばれる1種又は2種以上を10〜99.7質量%、
(B)リン化合物から選ばれる1種又は2種以上を0.
1〜30質量%、(C)硫黄化合物から選ばれる1種又
は2種以上を0.1〜30質量%、および(D)ステア
リン酸金属塩またはオレイン酸金属塩から選ばれる1種
又は2種以上を0.1〜30質量%、を含有する潤滑油
組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、拡管加工性に優れ
る潤滑油組成物に関する。
る潤滑油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】円管を曲げて曲がり管を製作することは
難しく、円管を単純に曲げただけでは、管がつぶれた
り、座屈したりすることがある。真っ直ぐな円管から曲
がり管を製作する加工法として、真っ直ぐな円管内に、
この円管の内径よりも大きな径を有する球体状のプラグ
を挿入して、上記円管内を通過させ、円管を塑性変形さ
せることで拡管させながらプラグの部分で曲げる拡管曲
げ加工方法が知られている。このプラグの押し込み法に
は、固定プラグを使用する固定プラグ法、偏心プラグを
使用する偏心プラグ法および浮動プラグを使用する浮動
プラグ法がある。
難しく、円管を単純に曲げただけでは、管がつぶれた
り、座屈したりすることがある。真っ直ぐな円管から曲
がり管を製作する加工法として、真っ直ぐな円管内に、
この円管の内径よりも大きな径を有する球体状のプラグ
を挿入して、上記円管内を通過させ、円管を塑性変形さ
せることで拡管させながらプラグの部分で曲げる拡管曲
げ加工方法が知られている。このプラグの押し込み法に
は、固定プラグを使用する固定プラグ法、偏心プラグを
使用する偏心プラグ法および浮動プラグを使用する浮動
プラグ法がある。
【0003】これらの拡管曲げ加工および拡管加工で
は、従来、プラグと円管内面の潤滑性の低下による焼き
付き等の問題を軽減する目的で潤滑剤が使用されてい
る。この潤滑剤としては、主に、グリースが使用され、
特に加工条件の厳しいときには、潤滑性に優れるモリブ
テン系グリースが使用されている。
は、従来、プラグと円管内面の潤滑性の低下による焼き
付き等の問題を軽減する目的で潤滑剤が使用されてい
る。この潤滑剤としては、主に、グリースが使用され、
特に加工条件の厳しいときには、潤滑性に優れるモリブ
テン系グリースが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モリブデン系グリースでも、潤滑性の低下による耐焼き
付き性や加工力の低減等を満足しない場合もあり、さら
に潤滑性に優れる潤滑剤の開発が望まれていた。
モリブデン系グリースでも、潤滑性の低下による耐焼き
付き性や加工力の低減等を満足しない場合もあり、さら
に潤滑性に優れる潤滑剤の開発が望まれていた。
【0005】従って、本発明の目的は、拡管加工時の耐
焼き付き性に優れ、拡管加工における加工力の低減効果
に優れる潤滑油組成物を提供することにある。
焼き付き性に優れ、拡管加工における加工力の低減効果
に優れる潤滑油組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは、鋭意検討を行った結果、基油と、リン化合
物と、硫黄化合物と特定の脂肪酸金属塩とを組み合わせ
た潤滑油組成物を拡管曲げ加工に用いれば、潤滑性の低
下による耐焼き付き性が向上し、加工力を低減できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
発明者らは、鋭意検討を行った結果、基油と、リン化合
物と、硫黄化合物と特定の脂肪酸金属塩とを組み合わせ
た潤滑油組成物を拡管曲げ加工に用いれば、潤滑性の低
下による耐焼き付き性が向上し、加工力を低減できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、(A)基油として、
鉱油および合成油から選ばれる1種又は2種以上を10
〜99.7質量%、(B)リン化合物から選ばれる1種
又は2種以上を0.1〜30質量%、(C)硫黄化合物
から選ばれる1種又は2種以上を0.1〜30質量%お
よび(D)ステアリン酸金属塩またはオレイン酸金属塩
から選ばれる1種又は2種以上を0.1〜30質量%を
含有することを特徴とする潤滑油組成物を提供するもの
である。
鉱油および合成油から選ばれる1種又は2種以上を10
〜99.7質量%、(B)リン化合物から選ばれる1種
又は2種以上を0.1〜30質量%、(C)硫黄化合物
から選ばれる1種又は2種以上を0.1〜30質量%お
よび(D)ステアリン酸金属塩またはオレイン酸金属塩
から選ばれる1種又は2種以上を0.1〜30質量%を
含有することを特徴とする潤滑油組成物を提供するもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の潤滑油組成物において使
用される(A)成分の基油としては、鉱油および合成油
が挙げられ、これらの1種単独又は2種以上を組み合わ
せて用いることができる。前記鉱油としては、特に制限
されないが、例えば、白灯油、スピンドル油、マシン
油、タービン油、シリンダー油などが挙げられ、合成油
としては、特に限定されないが、例えば、ポリブテン、
ポリα- オレフィン(PAO )、エステル類などが挙げら
れる。これらの基油のうち、ポリブテン、ポリαオレフ
ィン、マシン油、タービン油およびシリンダー油などが
これらを組み合わせて適宜の割合で配合すれば組成物の
仕上がり粘度を適宜調整することができるため、好まし
い。基油の粘度範囲としては、25℃での粘度が、通常1.
0 〜200,000cP の範囲であり、好ましくは40〜100,000c
P の範囲であり、さらに好ましくは、1,000〜100,000cP
の範囲である。
用される(A)成分の基油としては、鉱油および合成油
が挙げられ、これらの1種単独又は2種以上を組み合わ
せて用いることができる。前記鉱油としては、特に制限
されないが、例えば、白灯油、スピンドル油、マシン
油、タービン油、シリンダー油などが挙げられ、合成油
としては、特に限定されないが、例えば、ポリブテン、
ポリα- オレフィン(PAO )、エステル類などが挙げら
れる。これらの基油のうち、ポリブテン、ポリαオレフ
ィン、マシン油、タービン油およびシリンダー油などが
これらを組み合わせて適宜の割合で配合すれば組成物の
仕上がり粘度を適宜調整することができるため、好まし
い。基油の粘度範囲としては、25℃での粘度が、通常1.
0 〜200,000cP の範囲であり、好ましくは40〜100,000c
P の範囲であり、さらに好ましくは、1,000〜100,000cP
の範囲である。
【0009】本発明の潤滑油組成物において使用される
(B)成分のリン化合物としては、特に制限されない
が、例えば、第二級ホスファイト類、第三級ホスファイ
ト類、酸性リン酸エステル類、酸性リン酸エステルアミ
ン塩類、酸性リン酸エステルの金属塩類、チオホスフェ
イト類、ホスフェイト類などが挙げられる。これらは1
種単独又は2種以上を混合して用いることができる。
(B)成分のリン化合物としては、特に制限されない
が、例えば、第二級ホスファイト類、第三級ホスファイ
ト類、酸性リン酸エステル類、酸性リン酸エステルアミ
ン塩類、酸性リン酸エステルの金属塩類、チオホスフェ
イト類、ホスフェイト類などが挙げられる。これらは1
種単独又は2種以上を混合して用いることができる。
【0010】第二級ホスファイト類は、一般式:(R1O)2
PHO で表される化合物であり、式中、R1はアルキル基、
芳香族炭化水素基などの有機基を示し、好ましいR1とし
ては炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基;フ
ェニル基、アルキルフェニル基などであり、特に好まし
いR1としては炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキ
ル基である。第二級ホスファイト類の具体例としては、
例えば、ジ-2- エチルへキシルハイドロゼンホスファイ
ト、ジラウリルハイドロゼンホスファイト、ジオレイル
ハイドロゼンホスファイトなどが挙げられる。
PHO で表される化合物であり、式中、R1はアルキル基、
芳香族炭化水素基などの有機基を示し、好ましいR1とし
ては炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基;フ
ェニル基、アルキルフェニル基などであり、特に好まし
いR1としては炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキ
ル基である。第二級ホスファイト類の具体例としては、
例えば、ジ-2- エチルへキシルハイドロゼンホスファイ
ト、ジラウリルハイドロゼンホスファイト、ジオレイル
ハイドロゼンホスファイトなどが挙げられる。
【0011】第三級ホスファイト類は、一般式:(R2O)3
P で表される化合物であり、式中、R2はアルキル基、芳
香族炭化水素基などの有機基を示し、好ましいR2として
は炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基;フェ
ニル基、アルキルフェニル基などであり、特に好ましい
R2としては炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル
基である。第三級ホスファイト類の具体例としては、例
えば、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェ
ニル)ホスファイト、トリイソオクチルホスファイト、
ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニルジイソデ
シルホスファイト、トリステアリルホスファイト、トリ
オレイルホスファイト、トリラウリルトリチオホスファ
イトなどが挙げられる。
P で表される化合物であり、式中、R2はアルキル基、芳
香族炭化水素基などの有機基を示し、好ましいR2として
は炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基;フェ
ニル基、アルキルフェニル基などであり、特に好ましい
R2としては炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル
基である。第三級ホスファイト類の具体例としては、例
えば、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェ
ニル)ホスファイト、トリイソオクチルホスファイト、
ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニルジイソデ
シルホスファイト、トリステアリルホスファイト、トリ
オレイルホスファイト、トリラウリルトリチオホスファ
イトなどが挙げられる。
【0012】酸性リン酸エステル類は、アシッドホスフ
ェイト類とも呼ばれ、ジエステル(一般式:〔(R3O)2P
(O)OH〕)とモノエステル(一般式:〔R4OP(O)(O
H)2〕)の混合物であり、R3及びR4はアルキル基、芳香
族炭化水素基などの有機基を示し、好ましいR3及びR4と
しては炭素数1〜20、好ましくは炭素数10〜18、
特に好ましくは炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアル
キル基;フェニル基、アルキルフェニル基などであり、
特に好ましいR3及びR4としては炭素数12〜18の直鎖
又は分岐のアルキル基である。ジエステルとモノエステ
ルの割合は、等モル又はモノエステルの方が多いのが通
常である。また、これらの酸性リン酸エステル類は、製
造段階で生成する少量のピロ型化合物およびポリ型化合
物を含んでいてもよい。
ェイト類とも呼ばれ、ジエステル(一般式:〔(R3O)2P
(O)OH〕)とモノエステル(一般式:〔R4OP(O)(O
H)2〕)の混合物であり、R3及びR4はアルキル基、芳香
族炭化水素基などの有機基を示し、好ましいR3及びR4と
しては炭素数1〜20、好ましくは炭素数10〜18、
特に好ましくは炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアル
キル基;フェニル基、アルキルフェニル基などであり、
特に好ましいR3及びR4としては炭素数12〜18の直鎖
又は分岐のアルキル基である。ジエステルとモノエステ
ルの割合は、等モル又はモノエステルの方が多いのが通
常である。また、これらの酸性リン酸エステル類は、製
造段階で生成する少量のピロ型化合物およびポリ型化合
物を含んでいてもよい。
【0013】酸性リン酸エステル類の具体例としては、
例えば、メチルアシッドホスフェイト、エチルアシッド
ホスフェイト、イソプロピルアシッドホスフェイト、ブ
チルアシッドホスフェイト、2−エチルへキシルアシッ
ドホスフェイト、イソデシルアシッドホスフェイト、ラ
ウリルアシッドホスフェイト、トリデシルアシッドホス
フェイト、ステアリルアシッドホスフェイト、オレイル
アシッドホスフェイト、ジ−2−エチルへキシルアシッ
ドホスフェイトなどが挙げられる。
例えば、メチルアシッドホスフェイト、エチルアシッド
ホスフェイト、イソプロピルアシッドホスフェイト、ブ
チルアシッドホスフェイト、2−エチルへキシルアシッ
ドホスフェイト、イソデシルアシッドホスフェイト、ラ
ウリルアシッドホスフェイト、トリデシルアシッドホス
フェイト、ステアリルアシッドホスフェイト、オレイル
アシッドホスフェイト、ジ−2−エチルへキシルアシッ
ドホスフェイトなどが挙げられる。
【0014】酸性リン酸エステルのアミン塩類として
は、例えば、前記酸性リン酸エステルを、一般式
(1); NR5R6R7 (1) (式中、R5、R6及びR7はそれぞれ一価の炭化水素基又は
水素原子を示し、少なくとも一つは炭化水素基であ
る。)で表されるアミンで中和したものが挙げられる。
R5、R6及びR7はアルキル基、芳香族炭化水素基などの炭
化水素基を示し、好ましいR5、R6及びR7としては炭素数
12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基;フェニル基、
アルキルフェニル基などであり、特に好ましいR5、R6及
びR7は炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基で
ある。
は、例えば、前記酸性リン酸エステルを、一般式
(1); NR5R6R7 (1) (式中、R5、R6及びR7はそれぞれ一価の炭化水素基又は
水素原子を示し、少なくとも一つは炭化水素基であ
る。)で表されるアミンで中和したものが挙げられる。
R5、R6及びR7はアルキル基、芳香族炭化水素基などの炭
化水素基を示し、好ましいR5、R6及びR7としては炭素数
12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基;フェニル基、
アルキルフェニル基などであり、特に好ましいR5、R6及
びR7は炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基で
ある。
【0015】アミンの具体例としては、例えば、ジブチ
ルアミン、オクチルアミン、ジオクチルアミン、ラウリ
ルアミン、ジラウリルアミン、ココナッツアミン、牛脂
アミンなどが挙げられる。また、酸性リン酸エステルの
アミン塩としては、例えば、商品名Ortholeumu535 (デ
ュポン社製)、商品名Vanlube672(バンダビルド社
製)、商品名Irgalube349 (チバガイギー社製)などの
市販品を使用することができる。
ルアミン、オクチルアミン、ジオクチルアミン、ラウリ
ルアミン、ジラウリルアミン、ココナッツアミン、牛脂
アミンなどが挙げられる。また、酸性リン酸エステルの
アミン塩としては、例えば、商品名Ortholeumu535 (デ
ュポン社製)、商品名Vanlube672(バンダビルド社
製)、商品名Irgalube349 (チバガイギー社製)などの
市販品を使用することができる。
【0016】また、酸性リン酸エステルの金属塩類とし
ては、例えば,前記酸性リン酸エステルの周期律表Ia
族、IIa 族、Ib 族、IIb 族、IIIb族などの金属塩が挙
げられる。金属塩の好ましいものとしては、例えば、マ
グネシウムステアリルアシッドホスフェイト、アルミニ
ウムステアリルアシッドホスフェイト、カルシウムステ
アリルアシッドホスフェイト、亜鉛ステアリルアシッド
ホスフェイト、バリウムステアリルアシッドホスフェイ
ト、亜鉛ベヘニルアシッドホスフェイト、などが挙げら
れ、このうち、アルミニウムステアリルアシッドホスフ
ェイト、カルシウムステアリルアシッドホスフェイト、
亜鉛ステアリルアシッドホスフェイトが好ましい。
ては、例えば,前記酸性リン酸エステルの周期律表Ia
族、IIa 族、Ib 族、IIb 族、IIIb族などの金属塩が挙
げられる。金属塩の好ましいものとしては、例えば、マ
グネシウムステアリルアシッドホスフェイト、アルミニ
ウムステアリルアシッドホスフェイト、カルシウムステ
アリルアシッドホスフェイト、亜鉛ステアリルアシッド
ホスフェイト、バリウムステアリルアシッドホスフェイ
ト、亜鉛ベヘニルアシッドホスフェイト、などが挙げら
れ、このうち、アルミニウムステアリルアシッドホスフ
ェイト、カルシウムステアリルアシッドホスフェイト、
亜鉛ステアリルアシッドホスフェイトが好ましい。
【0017】チオホスフェイト類は、一般式:PS(SR8)3
で表される化合物であり、式中、R8はアルキル基、芳香
族炭化水素基などの有機基を示し、好ましいR8としては
炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基;フェニ
ル基、アルキルフェニル基などであり、特に好ましいR8
としては炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基
である。チオホスフェイト類の具体例としては、例え
ば、トリプロピルチオホスフェイト、トリブチルチオホ
スフェイト、トリヘキシルチオホスフェイト、トリデシ
ルチオホスフェイトなどが挙げられる。
で表される化合物であり、式中、R8はアルキル基、芳香
族炭化水素基などの有機基を示し、好ましいR8としては
炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基;フェニ
ル基、アルキルフェニル基などであり、特に好ましいR8
としては炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基
である。チオホスフェイト類の具体例としては、例え
ば、トリプロピルチオホスフェイト、トリブチルチオホ
スフェイト、トリヘキシルチオホスフェイト、トリデシ
ルチオホスフェイトなどが挙げられる。
【0018】ホスフェイト類は、一般式:PO(OR9)3で表
される化合物であり、式中、R9はアルキル基、芳香族炭
化水素基などの有機基を示し、好ましいR9としては炭素
数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基;フェニル
基、アルキルフェニル基などであり、特に好ましいR9と
しては炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基で
ある。ホスフェイト類の具体例としては、例えば、トリ
ブチルホスフェイト、トリヘキシルホスフェイト、トリ
オクチルホスフェイト、トリデシルホスフェイト、トリ
クレジルホスフェイトなどが挙げられる。
される化合物であり、式中、R9はアルキル基、芳香族炭
化水素基などの有機基を示し、好ましいR9としては炭素
数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基;フェニル
基、アルキルフェニル基などであり、特に好ましいR9と
しては炭素数12〜18の直鎖又は分岐のアルキル基で
ある。ホスフェイト類の具体例としては、例えば、トリ
ブチルホスフェイト、トリヘキシルホスフェイト、トリ
オクチルホスフェイト、トリデシルホスフェイト、トリ
クレジルホスフェイトなどが挙げられる。
【0019】これらリン化合物のうち好ましいものとし
ては、第二級ホスファイト類、第三級ホスファイト類、
酸性リン酸エステル類、酸性リン酸エステルの金属塩類
が挙げられ、さらに好ましいリン化合物としては、酸性
リン酸エステル類、酸性リン酸エステルの金属塩類が挙
げられる。これらのリン化合物は、1種単独で用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ては、第二級ホスファイト類、第三級ホスファイト類、
酸性リン酸エステル類、酸性リン酸エステルの金属塩類
が挙げられ、さらに好ましいリン化合物としては、酸性
リン酸エステル類、酸性リン酸エステルの金属塩類が挙
げられる。これらのリン化合物は、1種単独で用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0020】また、リン化合物の組合せとしては、酸性
リン酸エステルの金属塩とその他のタイプのリン化合物
との併用が好ましく、さらに好ましくは、酸性リン酸エ
ステルの金属塩と酸性リン酸エステルの組合せが好適で
あり、質量比で、1:4〜4:1、好ましくは1:2〜
2:1である。
リン酸エステルの金属塩とその他のタイプのリン化合物
との併用が好ましく、さらに好ましくは、酸性リン酸エ
ステルの金属塩と酸性リン酸エステルの組合せが好適で
あり、質量比で、1:4〜4:1、好ましくは1:2〜
2:1である。
【0021】本発明の潤滑油組成物において使用される
(C)成分の硫黄化合物は、例えば(イ)一般式
(2); R1 0-S x - (R11-S x) m -R12 (2) (式中、R10及びR12は同一又は異って、一価の炭化水
素基を示し、R11は二価の炭化水素基を示し、xは1以
上の整数であって、繰り返し単位中において各々のxは
同一若しくは異なる数であり得て、mは0又は1以上の
整数である。)で表される炭化水素硫化物、
(C)成分の硫黄化合物は、例えば(イ)一般式
(2); R1 0-S x - (R11-S x) m -R12 (2) (式中、R10及びR12は同一又は異って、一価の炭化水
素基を示し、R11は二価の炭化水素基を示し、xは1以
上の整数であって、繰り返し単位中において各々のxは
同一若しくは異なる数であり得て、mは0又は1以上の
整数である。)で表される炭化水素硫化物、
【0022】(ロ)油脂と硫黄の反応生成物である硫化
油脂、及び(ハ)一般式(3);
油脂、及び(ハ)一般式(3);
【0023】(式中、R13、R14は二価の炭化水素基を
示し、yは1以上の整数であって、繰り返し単位中にお
いて各々のyは同一若しくは異なる数であり得て、nは
0又は1以上の整数である。)で表される炭化水素硫化
物などが挙げられる。
示し、yは1以上の整数であって、繰り返し単位中にお
いて各々のyは同一若しくは異なる数であり得て、nは
0又は1以上の整数である。)で表される炭化水素硫化
物などが挙げられる。
【0024】前記(イ)の一般式(2)中、R10及びR
12は同一又は異って、1価の炭化水素基を示し、その炭
化水素基の例としては、炭素数2〜20の直鎖又は分岐
の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基(例えばアルキル
基、アルケニル基)、炭素数6〜26の芳香族炭化水素
基が挙げられる。これらの炭化水素基の具体例として
は、エチル基、プロピル基、ブチル基、ノニル基、ドデ
シル基、プロペニル基、ブテニル基、ベンジル基、フェ
ニル基、トリル基、ヘキシルフェニル基等が挙げられ
る。R11は、二価の炭化水素基であり、炭化水素基の例
としては、炭素数2〜20の脂肪族炭化水素基、炭素数
6〜26の芳香族炭化水素基が挙げられる。これら二価
の炭化水素基の具体例としては、エチレン基、プロピレ
ン基、ブチレン基、フェニレン基等が挙げられる。
12は同一又は異って、1価の炭化水素基を示し、その炭
化水素基の例としては、炭素数2〜20の直鎖又は分岐
の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基(例えばアルキル
基、アルケニル基)、炭素数6〜26の芳香族炭化水素
基が挙げられる。これらの炭化水素基の具体例として
は、エチル基、プロピル基、ブチル基、ノニル基、ドデ
シル基、プロペニル基、ブテニル基、ベンジル基、フェ
ニル基、トリル基、ヘキシルフェニル基等が挙げられ
る。R11は、二価の炭化水素基であり、炭化水素基の例
としては、炭素数2〜20の脂肪族炭化水素基、炭素数
6〜26の芳香族炭化水素基が挙げられる。これら二価
の炭化水素基の具体例としては、エチレン基、プロピレ
ン基、ブチレン基、フェニレン基等が挙げられる。
【0025】一般式(2)の硫黄化合物の代表的なもの
は、硫化オレフィン、および一般式:R10−Sx −R12
(xは2以上の整数である)で示されるポリサルファイ
ド化合物である。一般式(2)の硫黄化合物の具体例と
しては、例えば、ジイソブチルジサルファイド、ジオク
チルポリサルファイド、ジ-tert-ノニルポリサルファイ
ド、ジ-tert-ノニルフェニルポリサルファイド、ジ-ter
t-ブチルポリサルファイド、ジベンジルポリサルファイ
ド、そしてポリイソブチレン、テルペン類などのオレフ
ィン類を硫黄などの硫化剤で硫化した硫化オレフィン
類、イソブチレンと硫黄との化合物で一般式(4);
は、硫化オレフィン、および一般式:R10−Sx −R12
(xは2以上の整数である)で示されるポリサルファイ
ド化合物である。一般式(2)の硫黄化合物の具体例と
しては、例えば、ジイソブチルジサルファイド、ジオク
チルポリサルファイド、ジ-tert-ノニルポリサルファイ
ド、ジ-tert-ノニルフェニルポリサルファイド、ジ-ter
t-ブチルポリサルファイド、ジベンジルポリサルファイ
ド、そしてポリイソブチレン、テルペン類などのオレフ
ィン類を硫黄などの硫化剤で硫化した硫化オレフィン
類、イソブチレンと硫黄との化合物で一般式(4);
【0026】
【化1】
【0027】又は一般式(5);
【0028】
【化2】
【0029】と推定される化合物などが挙げられる。
【0030】(C)成分の前記(ロ)は、油脂と硫黄の
反応生成物である硫化油脂で、油脂としては、ラード、
牛脂、鯨油、パーム油、ヤシ油、ナタネ油等の動植物油
脂がある。この反応生成物は、化学構造が単一ではな
く、種々の混合物であり、化学構造そのものは明確では
ない。
反応生成物である硫化油脂で、油脂としては、ラード、
牛脂、鯨油、パーム油、ヤシ油、ナタネ油等の動植物油
脂がある。この反応生成物は、化学構造が単一ではな
く、種々の混合物であり、化学構造そのものは明確では
ない。
【0031】(C)成分の前記(ハ)は、前記一般式
(3)で示される炭化水素硫化物である。この環状の硫
黄化合物において、基R13及びR14は、二価の炭化水素
基であり、炭化水素基の例としては、炭素数2〜20の
直鎖又は分岐の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜26の芳
香族炭化水素基が挙げられる。これら二価の炭化水素基
の具体例としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレ
ン基、フェニレン基等が挙げられる。一般式(3)の硫
黄化合物の具体例として、次の一般式(6);
(3)で示される炭化水素硫化物である。この環状の硫
黄化合物において、基R13及びR14は、二価の炭化水素
基であり、炭化水素基の例としては、炭素数2〜20の
直鎖又は分岐の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜26の芳
香族炭化水素基が挙げられる。これら二価の炭化水素基
の具体例としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレ
ン基、フェニレン基等が挙げられる。一般式(3)の硫
黄化合物の具体例として、次の一般式(6);
【0032】
【化3】
【0033】の化合物が挙げられる。この環状硫黄化合
物は、例えば、米国特許第3925414 号に記載された合成
方法によって調製でき、イソブチレンのようなオレフィ
ンと硫黄モノハライドとから得られる反応生成物を更に
アルカリメルカプチドと反応させて得られる。(C)成
分の上記の(イ)、(ロ)および(ハ)よりなる群から
選ばれる好ましい化合物は、(ロ)の硫化油脂である。
物は、例えば、米国特許第3925414 号に記載された合成
方法によって調製でき、イソブチレンのようなオレフィ
ンと硫黄モノハライドとから得られる反応生成物を更に
アルカリメルカプチドと反応させて得られる。(C)成
分の上記の(イ)、(ロ)および(ハ)よりなる群から
選ばれる好ましい化合物は、(ロ)の硫化油脂である。
【0034】本発明の潤滑油組成物において使用される
(D)成分であるステアリン酸金属塩またはオレイン酸
金属塩としては、例えば、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸アルミニウム、ステアリン酸ナトリウム、ス
テアリン酸カリウム、ステアリン酸リチウム、ステアリ
ン酸亜鉛、オレイン酸カルシウム、オレイン酸アルミニ
ウム、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、オ
レイン酸リチウム、オレイン酸亜鉛が挙げられる。これ
らの金属塩のうち好ましいものとしては、ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、オレイン酸カ
ルシウム、オレイン酸アルミニウム、オレイン酸亜鉛が
挙げられる。これらのステアリン酸金属塩またはオレイ
ン酸金属塩は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
(D)成分であるステアリン酸金属塩またはオレイン酸
金属塩としては、例えば、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸アルミニウム、ステアリン酸ナトリウム、ス
テアリン酸カリウム、ステアリン酸リチウム、ステアリ
ン酸亜鉛、オレイン酸カルシウム、オレイン酸アルミニ
ウム、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、オ
レイン酸リチウム、オレイン酸亜鉛が挙げられる。これ
らの金属塩のうち好ましいものとしては、ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、オレイン酸カ
ルシウム、オレイン酸アルミニウム、オレイン酸亜鉛が
挙げられる。これらのステアリン酸金属塩またはオレイ
ン酸金属塩は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。
【0035】本発明の潤滑油組成物においては、(A)
成分である基油の配合量は、10〜99.7質量%であ
り、好ましくは40〜97質量%である。(B)成分で
あるリン化合物の配合量は、0.1〜30質量%であ
り、好ましくは1〜10質量%である。(B)成分の配
合量が0.1質量%未満であると拡管加工性が劣り、3
0質量%より多くても効果が変わらず経済的に不利にな
る。(C)成分である硫黄化合物の配合量は、0.1〜
30質量%であり、好ましくは1〜20質量%である。
(C)成分の配合量が0.1質量%未満であると拡管加
工性が劣り、30質量%より多いと腐食が促進される傾
向がある。また、(D)成分であるステアリン酸金属塩
もしくはオレイン酸金属塩の配合量は、0.1〜30質
量%であり、好ましくは1〜10質量%である。(D)
成分の配合量が0.1質量%未満であると拡管加工性の
向上効果が得られなく、30質量%より多いと加工後の
脱脂性能が低下するため好ましくない。
成分である基油の配合量は、10〜99.7質量%であ
り、好ましくは40〜97質量%である。(B)成分で
あるリン化合物の配合量は、0.1〜30質量%であ
り、好ましくは1〜10質量%である。(B)成分の配
合量が0.1質量%未満であると拡管加工性が劣り、3
0質量%より多くても効果が変わらず経済的に不利にな
る。(C)成分である硫黄化合物の配合量は、0.1〜
30質量%であり、好ましくは1〜20質量%である。
(C)成分の配合量が0.1質量%未満であると拡管加
工性が劣り、30質量%より多いと腐食が促進される傾
向がある。また、(D)成分であるステアリン酸金属塩
もしくはオレイン酸金属塩の配合量は、0.1〜30質
量%であり、好ましくは1〜10質量%である。(D)
成分の配合量が0.1質量%未満であると拡管加工性の
向上効果が得られなく、30質量%より多いと加工後の
脱脂性能が低下するため好ましくない。
【0036】また、本発明の潤滑油組成物においては、
前記成分以外に、通常の潤滑油組成物に用いられる成
分、例えば、防錆剤、酸化防止剤、消泡剤などの各種添
加剤を適宜添加することができる。防錆剤としては、例
えば、アルケニルコハク酸及びその誘導体、ソルビタン
モノオレートなどのエステル、ワックス酸化物、中性バ
リウムスルホネート、ソルビタントリオール、パラフィ
ン又はその他アミン類などが挙げられ、酸化防止剤とし
ては、例えば、2,4-ジ-tert-ブチル-p- クレゾールなど
のフェノール系化合物、フェニル- α- ナフチルアミン
などの芳香族アミンなどが挙げられ、消泡剤としてはポ
リジメチルシロキサン、ポリメタクリル酸などが挙げら
れる。これらの添加剤の添加量は適宜選定すればよい
が、通常防錆剤は0.01〜30質量%、酸化防止剤は0.1 〜
1 質量%、消泡剤は10〜100ppm添加すればよい。
前記成分以外に、通常の潤滑油組成物に用いられる成
分、例えば、防錆剤、酸化防止剤、消泡剤などの各種添
加剤を適宜添加することができる。防錆剤としては、例
えば、アルケニルコハク酸及びその誘導体、ソルビタン
モノオレートなどのエステル、ワックス酸化物、中性バ
リウムスルホネート、ソルビタントリオール、パラフィ
ン又はその他アミン類などが挙げられ、酸化防止剤とし
ては、例えば、2,4-ジ-tert-ブチル-p- クレゾールなど
のフェノール系化合物、フェニル- α- ナフチルアミン
などの芳香族アミンなどが挙げられ、消泡剤としてはポ
リジメチルシロキサン、ポリメタクリル酸などが挙げら
れる。これらの添加剤の添加量は適宜選定すればよい
が、通常防錆剤は0.01〜30質量%、酸化防止剤は0.1 〜
1 質量%、消泡剤は10〜100ppm添加すればよい。
【0037】本発明の潤滑油組成物の粘度は、25℃に
おいて、通常1 〜200,000cP の範囲であり、好ましくは
100 〜100,000cP の範囲であり、更に好ましくは1,000
〜100,000cP の範囲である。粘度が高過ぎると、使用上
の取扱が難しくなる傾向があり、また加工後工程の脱脂
性が低下する。一方、粘度が低過ぎると、加工性が低下
するため好ましくない。
おいて、通常1 〜200,000cP の範囲であり、好ましくは
100 〜100,000cP の範囲であり、更に好ましくは1,000
〜100,000cP の範囲である。粘度が高過ぎると、使用上
の取扱が難しくなる傾向があり、また加工後工程の脱脂
性が低下する。一方、粘度が低過ぎると、加工性が低下
するため好ましくない。
【0038】本発明の潤滑油組成物は、前記各必須成分
及び必要に応じて各種添加剤を所定量適宜配合して混合
することにより製造することができる。各種必須成分及
び各種添加剤の混合方法及び添加方法としては、特に制
限されず、種々の方法により行うことができ、混合順序
及び添加順序も種々の混合順序及び添加順序で行うこと
ができる。
及び必要に応じて各種添加剤を所定量適宜配合して混合
することにより製造することができる。各種必須成分及
び各種添加剤の混合方法及び添加方法としては、特に制
限されず、種々の方法により行うことができ、混合順序
及び添加順序も種々の混合順序及び添加順序で行うこと
ができる。
【0039】本発明の潤滑油組成物は、引き抜き成形、
曲げ成形、プレス成形、絞り成形などの各種塑性加工に
使用することができるが、特に、拡管加工に対して有効
に機能する。拡管加工としては、特に制限されず、拡管
加工および拡管と曲げの双方を伴う拡管曲げ加工が挙げ
られ、例えば、固定プラグ曲げ加工、偏心プラグ曲げ加
工、浮動プラグ曲げ加工等を列挙することができる。こ
の拡管加工において、本発明の潤滑油組成物を適用する
には、例えば、被加工材の円管内面壁に適量を塗布し、
その後にプラグを投入して加工する方法が挙げられる。
各種加工に使用する材料としては、アルミニウム、アル
ミニウム合金、銅、銅合金、炭素鋼、合金鋼、ステンレ
ス鋼などの押し出し管などに使用でき、特に炭素鋼、合
金鋼及びステンレス鋼の鋼材の拡管曲げ加工に好適であ
る。
曲げ成形、プレス成形、絞り成形などの各種塑性加工に
使用することができるが、特に、拡管加工に対して有効
に機能する。拡管加工としては、特に制限されず、拡管
加工および拡管と曲げの双方を伴う拡管曲げ加工が挙げ
られ、例えば、固定プラグ曲げ加工、偏心プラグ曲げ加
工、浮動プラグ曲げ加工等を列挙することができる。こ
の拡管加工において、本発明の潤滑油組成物を適用する
には、例えば、被加工材の円管内面壁に適量を塗布し、
その後にプラグを投入して加工する方法が挙げられる。
各種加工に使用する材料としては、アルミニウム、アル
ミニウム合金、銅、銅合金、炭素鋼、合金鋼、ステンレ
ス鋼などの押し出し管などに使用でき、特に炭素鋼、合
金鋼及びステンレス鋼の鋼材の拡管曲げ加工に好適であ
る。
【0040】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限す
るものではない。 実施例1〜14 下記に示す基油、リン化合物、硫黄化合物、ステアリン
酸金属塩またはオレイン酸金属塩及びその他の添加剤を
表1〜3に示す割合で配合して潤滑油組成物を調製し、
下記に示す試験方法により拡管加工を実施し、その加工
性を評価した。得られた潤滑油組成物の粘度を表中段に
示し、評価試験結果を表下段に示した。
説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限す
るものではない。 実施例1〜14 下記に示す基油、リン化合物、硫黄化合物、ステアリン
酸金属塩またはオレイン酸金属塩及びその他の添加剤を
表1〜3に示す割合で配合して潤滑油組成物を調製し、
下記に示す試験方法により拡管加工を実施し、その加工
性を評価した。得られた潤滑油組成物の粘度を表中段に
示し、評価試験結果を表下段に示した。
【0041】 ・基油(A成分) ポリブテンと鉱油の混合油(25℃粘度25,000cP) ポリブテン(25℃粘度25,000cP) ・リン化合物(B成分) 酸性リン酸エステル:炭素数18のステアリルアシッドホスフェイトとオレ イルアシッドホスフェイトの混合物 ホスフェイト :トリクレジルホスフェイト 酸性リン酸エステルの金属塩: Alステアリルアシッドホスフェイト Caステアリルアシッドホスフェイト Znステアリルアシッドホスフェイト ・硫黄化合物(C成分) ラード油と硫黄の反応生成物である硫化油脂 硫化オレフィン:イソブチレンと一塩化硫黄の反応物をさらにNaメルカプチ ドと反応させて合成した、下記構造式(6)を持つ化合物
【0042】
【化4】
【0043】 ・ステアリン酸金属塩またはオレイン酸金属塩(D成分) ステアリン酸金属塩:ステアリン酸アルミニウム ステアリン酸カルシウム オレイン酸金属塩 :オレイン酸カルシウム オレイン酸亜鉛
【0044】・その他の添加剤 消泡剤 :ポリメタクリル酸 防錆剤 :アルケニルコハク酸誘導体
【0045】(拡管加工性評価方法)評価試験では、拡
管時の加工力、拡管後のプラグおよび円管内面の表面状
態、拡管後の加工金型及び加工材の汚れ度を評価した。
以下に評価方法及び評価基準を示す。
管時の加工力、拡管後のプラグおよび円管内面の表面状
態、拡管後の加工金型及び加工材の汚れ度を評価した。
以下に評価方法及び評価基準を示す。
【0046】(1)拡管加工性評価試験 図1および図2に示す拡管加工性評価試験装置10を用
いる。拡管加工性評価試験装置10は、台6、フレーム
7、被加工材支持部11、加工材部12とから構成さ
れ、被加工材支持部11はベアリング押さえ8a、8
b、8c、ベアリング9により被加工材を支持する筒状
空間を形成する。また、プラグ2、プラグ支柱13とか
らなる直立姿勢の加工材は押え板5により台6に固定さ
れている。まず、下記仕様の直円管1の内面に、潤滑剤
の適量を塗布する。次いで、この直円管1を拡管加工用
金型装置10の上方よりプラグ2の上面に当接するよう
にセットし、上方よりブッシュロッド4を介し、油圧プ
レスにてプラグ2を挿入するように押し込んで二点鎖線
で示される拡管された円管を得る。拡管率およびプラグ
の仕様を下記に示す。また、拡管加工中、加工力の最大
値を加工力とした。この加工力は、値が小さいほど加工
成形がし易い。
いる。拡管加工性評価試験装置10は、台6、フレーム
7、被加工材支持部11、加工材部12とから構成さ
れ、被加工材支持部11はベアリング押さえ8a、8
b、8c、ベアリング9により被加工材を支持する筒状
空間を形成する。また、プラグ2、プラグ支柱13とか
らなる直立姿勢の加工材は押え板5により台6に固定さ
れている。まず、下記仕様の直円管1の内面に、潤滑剤
の適量を塗布する。次いで、この直円管1を拡管加工用
金型装置10の上方よりプラグ2の上面に当接するよう
にセットし、上方よりブッシュロッド4を介し、油圧プ
レスにてプラグ2を挿入するように押し込んで二点鎖線
で示される拡管された円管を得る。拡管率およびプラグ
の仕様を下記に示す。また、拡管加工中、加工力の最大
値を加工力とした。この加工力は、値が小さいほど加工
成形がし易い。
【0047】 プラグ(加工材):材質:SUJ2(高炭素クロム軸受鋼) 表面TD処理 :寸法:φ17.46mm 円管(被加工材):材質 SUS304 シームレスパイプ :寸法 外径 φ16mm 内径 φ13mm 肉厚 φ1.5mm 長さ 200mm 拡管率 :34.3%
【0048】(2)拡管加工後の加工材および被加工材
の表面状態 加工後の加工材(プラグ)の表面状態および加工後の被
加工材(円管)を縦半分に切断し、その内管壁面の表面
状態を観察した。焼き付きの発生程度により、以下の基
準で評価した。 評価 ◎:焼き付き発生無し。 ○:焼き付き発生が微量見られる。 △:焼き付き発生が少し見られる。 ×:焼き付き発生が多く見られる。
の表面状態 加工後の加工材(プラグ)の表面状態および加工後の被
加工材(円管)を縦半分に切断し、その内管壁面の表面
状態を観察した。焼き付きの発生程度により、以下の基
準で評価した。 評価 ◎:焼き付き発生無し。 ○:焼き付き発生が微量見られる。 △:焼き付き発生が少し見られる。 ×:焼き付き発生が多く見られる。
【0049】(3)拡管後の金型及び加工材の汚れ度 図1中、加工後の金型の押え板5、台6およびプラグ支
柱7をガーゼで拭き取り、潤滑剤による金型及び加工材
の汚れ具合を以下のように評価した。 評価 ◎:全く汚れが見られない。 ○:微量汚れが見られる。 △:少し汚れが見られる。 ×:非常に多く汚れが見られ、黒い。
柱7をガーゼで拭き取り、潤滑剤による金型及び加工材
の汚れ具合を以下のように評価した。 評価 ◎:全く汚れが見られない。 ○:微量汚れが見られる。 △:少し汚れが見られる。 ×:非常に多く汚れが見られ、黒い。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】比較例1〜8 実施例に示す基油、リン化合物、硫黄化合物、ステアリ
ン酸金属塩またはオレイン酸金属塩及びその他の添加剤
を表4および表5に示す割合で配合し潤滑油組成物を調
製し、実施例と同様の方法により拡管曲げ加工性を評価
した。得られた潤滑油組成物の粘度を表中段に示し、評
価試験結果を表下段に示した。
ン酸金属塩またはオレイン酸金属塩及びその他の添加剤
を表4および表5に示す割合で配合し潤滑油組成物を調
製し、実施例と同様の方法により拡管曲げ加工性を評価
した。得られた潤滑油組成物の粘度を表中段に示し、評
価試験結果を表下段に示した。
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【発明の効果】本発明の潤滑油組成物は、各種塑性加
工、特に拡管加工に使用することにより、プラグと円管
内壁との凝着部分に作用し、潤滑性を高める。このた
め、拡管加工力を低減でき、耐焼き付き性に優れる。ま
た、金型や加工材の汚れ具合を減少することができる。
本発明の潤滑油組成物は、実用上極めて有用である。
工、特に拡管加工に使用することにより、プラグと円管
内壁との凝着部分に作用し、潤滑性を高める。このた
め、拡管加工力を低減でき、耐焼き付き性に優れる。ま
た、金型や加工材の汚れ具合を減少することができる。
本発明の潤滑油組成物は、実用上極めて有用である。
【図1】拡管加工性を評価する拡管加工性評価試験装置
の断面図を示す。
の断面図を示す。
【図2】図1のプラグ回り(一点鎖線)の拡大された断
面図を示す。
面図を示す。
【符号の説明】 1 円管 2 プラグ 4 ブッシュロッド 5 押さ板 6 台 7 フレーム 8a、8b、 8c ベアリング押さえ 9 ベアリング 10 拡管加工性評価試験装置 11 被加工材支持部 12 加工材部 13 プラグ支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B21D 39/08 B21D 39/08 Z C10N 40:24
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)基油として、鉱油および合成油か
ら選ばれる1種又は2種以上を10〜99.7質量%、
(B)リン化合物から選ばれる1種又は2種以上を0.
1〜30質量%、(C)硫黄化合物から選ばれる1種又
は2種以上を0.1〜30質量%、および(D)ステア
リン酸金属塩またはオレイン酸金属塩から選ばれる1種
又は2種以上を0.1〜30質量%、を含有することを
特徴とする潤滑油組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9342270A JPH11158484A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 潤滑油組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9342270A JPH11158484A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 潤滑油組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11158484A true JPH11158484A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18352427
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9342270A Pending JPH11158484A (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 潤滑油組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11158484A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002241836A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-28 | Nippon Seisen Co Ltd | ばね用ステンレス鋼細線 |
| JP2002275489A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-25 | Japan Energy Corp | 摺動面用潤滑油組成物 |
| JP2020070274A (ja) * | 2018-11-02 | 2020-05-07 | 日油株式会社 | カルボン酸亜鉛塩およびそれを含有するカルボン酸亜鉛溶液 |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP9342270A patent/JPH11158484A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002241836A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-28 | Nippon Seisen Co Ltd | ばね用ステンレス鋼細線 |
| JP2002275489A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-25 | Japan Energy Corp | 摺動面用潤滑油組成物 |
| JP2020070274A (ja) * | 2018-11-02 | 2020-05-07 | 日油株式会社 | カルボン酸亜鉛塩およびそれを含有するカルボン酸亜鉛溶液 |
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