JPH11160463A - 電子制御式機械時計 - Google Patents

電子制御式機械時計

Info

Publication number
JPH11160463A
JPH11160463A JP22073998A JP22073998A JPH11160463A JP H11160463 A JPH11160463 A JP H11160463A JP 22073998 A JP22073998 A JP 22073998A JP 22073998 A JP22073998 A JP 22073998A JP H11160463 A JPH11160463 A JP H11160463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronically controlled
stator
controlled mechanical
stators
mechanical timepiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22073998A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Takahashi
理 高橋
Tatsuo Hara
辰男 原
Masatoshi Mogi
正俊 茂木
Eiichi Nagasaka
栄一 永坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP22073998A priority Critical patent/JPH11160463A/ja
Priority to US09/161,102 priority patent/US6097675A/en
Priority to EP98307793A priority patent/EP0905587B1/en
Priority to DE69809363T priority patent/DE69809363T2/de
Priority to CN98119420A priority patent/CN1132071C/zh
Priority to HK99102037A priority patent/HK1017094A1/en
Publication of JPH11160463A publication Critical patent/JPH11160463A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromechanical Clocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に取扱えて歩留りも向上でき、かつ起電
圧を高くでき、回転数の検出も簡単に行えるようにした
電子制御式機械時計を提供すること。 【解決手段】 電子制御式機械時計の発電機30を、輪
列の回転に連繋して回転するロータ12と、板状の2つ
のステータ31,32と、両ステータ31,32の一端
に形成され、かつ両ステータ31,32を組合わせた状
態で前記ロータ12の周囲に円をなして配置される半円
状の一対のステータ孔35,36と、少なくとも一方の
ステータ31,32の外周に巻線されたコイル33,3
4とで構成する。ステータ孔35,35が2つのステー
タ31,32で構成されるため、一体のステータのよう
に外ノッチを設ける必要が無く、容易に取り扱えるとと
もに、起電圧を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゼンマイが開放す
る時の機械エネルギーを駆動源として動作しつつ、一部
電気エネルギーに変換し、この電力により回転制御手段
を作動させて回転周期を制御する電子制御式機械時計に
関し、特に機械エネルギーを電気エネルギーに変換する
とともに、制御動力に用いる発電機の改良に関する。
【0002】
【背景技術】電子制御式機械時計の駆動原理は、ゼンマ
イをエネルギー源として輪列を駆動するが、機械時計に
固有のテンプ及びガンギ車からなる機械式調速機構に替
えて、輪列に連繋する発電機を用いる。発電機は、輪列
からの回転を受けて発電し、これによって生じた電力に
より制御用の電子回路を駆動し、電子回路からの制御信
号により前記発電機の回転周期を制御することで、輪列
に制動をかけて調速する。従って、この構造では、電子
回路の駆動源となる電池が不要で、しかも電池駆動式の
電子時計並の高精度を得られる。
【0003】この種ハイブリッド型時計の従来技術とし
て、本出願人が先に開発した特開平8−5758号公報
に示す技術がある。図16は同公報に開示された時計の
平面図、図17は同時計に用いられる発電機の分解斜視
図である。
【0004】電子制御式機械時計は、ゼンマイ、香箱歯
車、香箱真及び香箱蓋からなる香箱車1を備えている。
ゼンマイは、外端が香箱歯車、内端が香箱真に固定され
る。香箱真は、地板と輪列受に支持され、角穴車4と一
体で回転するように角穴ネジ5により固定されている。
角穴車4は、時計方向には回転するが反時計方向には回
転しないように、こはぜ6と噛み合っている。
【0005】ゼンマイを内蔵した香箱車1からの回転動
力は、二番車7、三番車8、四番車9、五番車10、六
番車11からなる輪列を介して増速されて発電機20に
連繋される。
【0006】発電機20は、従来の電池駆動式電子時計
の駆動用ステップモータに類似する構造であり、ロータ
12,ステータ15及びコイルブロック16とからなっ
ている。
【0007】ロータ12は、六番車11に連繋して回転
するロータかな12aの軸回りに、ロータ磁石12b、
ロータ慣性円板12cを一体に取付けたものである。
【0008】ステータ15の外周にはステータコイル1
5aが巻線されている。このステータ15は、先端部に
前記ロータ磁石12bを回転可能に収容するステータ孔
15bを開口し、更にステータ孔15bの外側周囲にお
いて180°間隔で孔15b側に向けて窪む一対の外ノ
ッチ15cを設けた形状であり、後端側をビス21によ
り図示しない地板に固定する。
【0009】コイルブロック16は、その磁心16aに
コイル16bを巻線したもので、その両端をステータ1
5の両端に重ね合せて同じく一対のビス21により共締
めして地板に固定し、一体としている。
【0010】また、ステータ15と磁心16aの構成材
料は、PCパーマロイであり、更にステータコイル15
aとコイル16bは、各々の発電電圧を加えた出力電圧
となるように直列接続されている。
【0011】そして、この発電機20は、ロータ12の
回転により得られた電力を、図示しないコンデンサを介
して水晶発振器を備えた電子回路に給電し、この電子回
路でロータの回転検出及び基準周波数に応じてロータ回
転の制御信号をコイルに送り、この結果、輪列は常時そ
の制動力に応じて一定の回転速度で回転する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記構造の発
電機20にあっては、次に述べる構造上及び電磁気的特
性上の課題があった。
【0013】この発電機20は、従来のステップモータ
の構造を踏襲するとともに、輪列などの他の部品との取
合いをさけながら発電を有利とする、すなわち、コイル
の巻回数を可及的に増すためにコイルブロック16を付
加している。
【0014】このため、ステータ孔15bの形成位置
が、図示のごとく片持ち支持的な構造となり、また電磁
気的には、ステップモータでは問題がなかったものの、
発電機としての特性に難が生じていた。
【0015】まず、ステータ孔15bは、ステータ15
に打抜き成形などにより一体に作られているため、外ノ
ッチ15c部分を磁束が通過する。そして、ロータ12
の磁石12bが外ノッチ15cを通過する際、外ノッチ
15cの磁束は変化するものの、コイル側の磁束はほと
んど変化しないため、通過位置で起電圧が落込む。
【0016】この防止対策として、製作に当っては、外
ノッチ15cの幅を十分細くして落込み量を減少させて
いる。
【0017】ところが、このようにした場合には、加工
時、あるいは加工後の巻線、焼鈍などの次加工過程で、
ステータ孔15bが僅かな外力で変形し易くなり、径変
動や変形により、パーミアンスが変り、コギングトルク
が上昇し、発電機としての効率が低下する原因となる。
【0018】また、ロータ回転数の検出を行う最も簡単
な方法としては、その発電波形を検出し、これを二値化
する方法がある。しかしながら、実際には、前述のごと
く、ノッチ通過位置で起電圧が落込むため、その波形が
一周期毎に図18(b)に示す複雑な山形波形となり、
検出が難しかった。
【0019】更に、完成品は、最終的にコイルブロック
16と組合わせてビス止めにより地板に取付けるのであ
るが、コイルが重いため、きわめて僅かな力が掛って
も、外ノッチ15cから先のステータ15の先端側が容
易に折れ曲ったり、変形しやすく、その取扱には細心の
注意を必要としていた。
【0020】勿論、検査工程において、これら変形の生
じたものは不良品として処分しているが、その構造上、
各工程において歩留りが低下することはさけられなかっ
た。
【0021】本発明の目的は、ステータ孔を二分割する
ことで、取扱上の問題を解決し、歩留り向上を図り、同
時に起電圧を高くでき、発電波形を正弦波とすることで
回転数の検出も簡単に行えるようにした電子制御式機械
時計を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の電子制御式機械
時計は、ゼンマイをエネルギー源として輪列を駆動する
とともに、輪列からの回転を受けて回転する発電機に電
力を生じさせ、この電力により駆動される電子回路によ
って前記発電機の回転周期を制御することで、輪列に制
動をかけて調速するようにした電子制御式機械時計にお
いて、前記発電機は、前記輪列の回転に連繋して回転す
るロータと、板状の2つのステータと、両ステータの一
端に形成され、かつ両ステータを組合わせた状態で前記
ロータ周囲に円をなして配置される半円状の一対のステ
ータ孔と、少なくとも一方のステータの外周に巻線され
たコイルとからなることを特徴とする。
【0023】従って、ステータ孔が二分割タイプである
ことにより、従来の一体のステータ孔の欠点である外ノ
ッチを設けることによる取扱の難しさや、歩留り低下が
防止される。加えて、起電圧が高くなり、また電圧波形
も正弦波となるため、回転検出が容易となる。
【0024】この際、両ステータの外周にコイルが巻線
され、各コイル間を直列に接続すれば、巻数が増して起
電圧を大きくでき、発電機として有利となる。
【0025】また、前記ステータの外周に巻線されたコ
イルは、起電力発生用および回転制御用を兼用している
ものでもよい。この場合、コイルに接続される配線の本
数を少なくできる。
【0026】さらに、前記ステータの外周には少なくと
も2つのコイルが巻線され、これらのコイルのうちの少
なくとも1つのコイルは回転制御用に用いられ、その他
のコイルのうちの少なくとも1つのコイルは前記電子回
路に給電するための起電力発生用に用いられるものでも
よい。
【0027】複数のコイルが設けられている際に、各コ
イルの機能を回転制御用と起電力発生用とに完全に分け
ていることで、電磁ブレーキをかけることによる起電圧
の低下がなく、電圧が安定し、その出力波形の乱れも抑
えることができる。
【0028】この際、前記起電力発生用に用いられるコ
イルのうちの少なくとも1つのコイルは、ロータの回転
検出用を兼用していることが好ましい。この場合も、そ
の電圧波形の乱れも無くすことができることからロータ
の回転周期を容易に検出でき、検出方法が簡単になる。
【0029】ステータのステータ孔側の端縁に当接可能
な位置決め部材が設けられているとともに、前記各ステ
ータを前記位置決め部材に向けて押圧してステータを位
置決め部材に当接させる位置決め治具が設けられている
ことが好ましい。2つのステータで一対のステータ孔を
形成する場合、2つのステータとロータ磁石の隙間を均
一に設定しなければならない。この隙間がばらつくと、
一方のステータにロータが強く引かれてコギングトルク
が高くなったり、コイルに流れる磁束数が変化して発電
量や発電機を回転するトルクが安定しない。この際、ス
テータとロータ磁石との隙間を測定しながらステータの
位置を設定するのでは組立作業性が低下する。これに対
し、前述のような位置決め治具を設けることで、ステー
タ間にロータを配置した状態で各ステータの位置決めを
正確にかつ容易にできる。
【0030】位置決め治具は、ステータの端縁に対して
斜めに押しつけられる斜面を備え、この斜面によりステ
ータの高さ方向の位置決めを可能とされていることが好
ましい。この場合、位置決め治具によるステータの径方
向の位置決め作業のみならず、断面方向の位置決め作業
も容易にできる。
【0031】各ステータは、左右対称の形状であっても
よい。この場合、左右の部品(ステータ)を共用でき、
コストを低減できる。
【0032】この際、両ステータに巻線されるコイルの
巻数が同一であることが好ましい。このように構成すれ
ば、時計の外部に発生するACノイズ等による磁束が二
つのコイル間を同数流れるようにでき、これによって外
部ノイズの影響を無くすことができ、検出性能が向上す
る。
【0033】また、各ステータ孔の内周の対向位置の少
なくとも一方には外側に向けて突出するコギングトルク
調整用の内ノッチが形成されていることが望ましい。内
ノッチが形成されていれば、ロータの磁極がこの位置を
通過する際のコギングトルクを下げ、ロータの回転をな
めらかにすることができる。
【0034】さらに、前記各ステータは、ステータ孔が
形成された一端とは反対側の他端の側面同士が当接され
ているとともに、他端の下面が、各ステータに跨って配
置されたヨークに当接されていることが好ましい。
【0035】これにより、ステータの側面同士の接触部
分を通る経路と、ステータの下面からヨークを介して他
のステータの下面につながる経路との2つの磁気導通経
路が形成される。磁束は、ステータの側面方向のほうが
流れやすいが、側面同士の接触部分のみで磁気導通経路
を形成すると、側面間のギャップのばらつきによって磁
気抵抗もばらついてしまう。そこで、ステータの下面に
ヨークを配置して磁気導通経路をもう1つ設けること
で、磁気抵抗を安定化させることができる。
【0036】また、前記輪列を構成する各番車は、各々
異なった軸線上に設けられることで前記コイルに重なら
ない位置に配置されていることが好ましい。輪列を構成
する各番車を各々異なった軸線上に配置すれば、それら
番車の配置設計の自由度が増す。このため、各番車をロ
ータまで迂遠させて配置することにより、番車をコイル
と重ならない位置に配置することが可能になる。従っ
て、コイルの径寸法を大きくして巻数を稼げるから、コ
イルの軸方向の長さ、すなわち磁路長を短くでき、鉄損
を減少させてゼンマイの持続時間を延ばすことが可能で
ある。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図面を参照して説明する。
【0038】図1〜図3は本発明の第1実施形態を示す
ものである。なお、各図において、発電機の構成の主要
部が従来と異なる以外は、従来と同一なので、その同一
部分もしくは相当部分に同一符号を付し、異なる部分、
あるいは新たに説明を付加する部分にのみ異なる符号を
付して説明する。
【0039】図において、本発明の時計は、従来とほぼ
同様に、ゼンマイを内蔵した香箱車1からの回転動力
を、輪列を介して増速されて本発明にかかる発電機30
に連繋している。
【0040】なお、香箱車1の歯車の回転は、7倍に増
速されて二番車7へ、順次6.4倍増速されて三番車8
へ、9.375 倍増速されて四番車9へ、3倍増速されて五
番車10へ、10倍増速されて六番車11へ、10倍増
速されて本発明の発電機30のロータ12へと、合計1
26,000倍に増速されてその動力を伝達する。
【0041】二番車7には、図2に示すように、筒かな
7aが、筒かな7aには分針13が、四番車9には秒針
14がそれぞれ固定されている。従って、二番車7を1
rphで、四番車9を1rpmで回転させるためには、
ロータ12は5rpsで回転するように制御すればよ
い。なお、図2中符号2は地板、3は輪列受けである。
【0042】発電機30のロータ12は従来と同一であ
る。一方ステータは、従来の発電機と同一配置で地板2
上に配置されるものであるが、図1,3に詳しく示すよ
うに、前記コイルブロックの磁心に相当する幅広状のス
テータ31と、幅狭状のステータ32の組合わせからな
っており、それぞれの外周にコイル33及びコイル34
を巻線し、各コイル33,34間を直列接続している。
【0043】両ステータ31,32の先端部31a,3
2aの対向位置には、それぞれ半円状のステータ孔3
5,36が対向して形成され、ロータ磁石12bを回転
可能に収容している。また、先端部31a,32aには
それぞれを個別に地板2に固定するビス21の挿通孔3
1c,32cを形成している。
【0044】更に、両ステータ31,32の後端部31
b,32bは、ステータ31,32間を互いに接続して
磁路を形成するために、互いに重なり合う形状に形成さ
れ、その重なった中央に共通のビス21を挿通して地板
2に共締するための挿通孔(ビス孔)31c,32cを
開口している。
【0045】従って、以上のステータ31,32の組立
て状態では、ステータ孔35,36は互いにその中央で
所定のギャップgを設けて切離された状態でロータ磁石
12bの外周を包囲して配置される。
【0046】直列に接続された各コイル33,34は、
図4に示すように、起電力発生用、ロータ12の回転検
出用および発電機30の回転制御用に兼用されている。
すなわち、ICからなる電子回路240をコイル33,
34の起電力で駆動し、回転検出および回転制御を行っ
ている。電子回路240は、水晶振動子241を駆動す
る発振回路242と、発振回路242に生じたクロック
信号を元に時刻信号となる基準周波数信号を生成する分
周回路243と、前記ロータ12の回転を検出する検出
回路244と、検出回路244で得られた回転周期と基
準周波数信号とを比較してその差分を出力する比較回路
245と、その差分に応じて前記発電機30に制動用の
制御信号を送る制御回路246とから構成されている。
なお、水晶振動子241の代わりに各種の基準標準振動
源等を用いてクロック信号を発生させてもよい。
【0047】各回路242〜246は、直列に接続され
た各コイル33,34で生成した電力により駆動される
もので、発電機30のロータ12が輪列からの回転を受
けて一方向に回転すると、各コイル33,34には交流
出力が生じ、この出力をダイオード247、コンデンサ
248からなる昇圧充電回路により昇圧整流し、この整
流された直流電流により制御回路(電子回路)240を
駆動する。
【0048】また、各コイル33,34の交流出力の一
部は、ロータ12の回転周期の検出信号として取り出さ
れ、前記検出回路244に入力される。各コイル33,
34から出力された出力波形は、一回転周期毎に正確な
正弦波を描く。従って検出回路244は、この信号をA
/D変換して時系列的なパルス信号とし、この検出信号
を比較回路245により基準周波数信号と比較し、制御
回路246ではその差分に応じた制御信号を各コイル3
3,34のブレーキ回路として機能するショート回路2
49に送る。
【0049】そして、制御回路246からの制御信号に
基づいて、ショート回路249は各コイル33,34の
両端を短絡してショートブレーキをかけてロータ12の
回転周期を調速する。
【0050】なお、前記ショート回路249は、図5に
示すように、互いに逆方向に電流を通す一対のダイオー
ド251と、これらの各ダイオード251に直列に接続
されたスイッチSWと、各スイッチSWに並列に接続さ
れた寄生ダイオード250とからなる両方向スイッチに
より構成されている。これにより、各コイル33,34
の交流出力の全波を利用してブレーキ制御を行うことが
でき、ブレーキ量を大きくとれるようにしている。
【0051】図18(a)は以上の構成の発電機30の
発電特性を示すもので、寸法、コイルの巻回数など従来
の図16,17に示す発電機と同一条件のものを用い、
これをコイルの出力端をオシログラフに接続して測定し
た結果を示している。
【0052】このような本実施形態によれば次のような
効果がある。
【0053】1)2枚のステータ31,32を用いてい
るので、図18(a)の特性図からも明らかなように、
従来の外ノッチを設けた場合に比べて起電圧を向上で
き、また出力波形を従来(同図(b)参照)と比べて周
期毎に正確な正弦波にすることができる。
【0054】このため、発電機の発電能力を向上でき、
従来と同じ起電圧を得る場合には、発電機を小型化する
ことができる。また、出力波形が正弦波となるので、適
度なしきい値で区切って二値化することなどで出力波形
を容易に検出でき、ロータ12の回転数等も容易に検出
できる。従って、発電機の出力波形を利用した時計の制
御を正確かつ簡単に行うことができる。
【0055】2)ステータ31,32は、構造上ステー
タ孔の片持ち支持などによる脆弱部分や外ノッチのよう
に変形しやすい部分がないため、取扱いが簡単になり、
各工程でのハンドリング性を良好にでき、歩留り低下も
防止できる。
【0056】3)各ステータ31,32は、ステータ孔
35,36の近傍をビス21で固定しているので、ロー
タ12に対するステータ孔35,36の位置精度を高め
ることができる。
【0057】4)2つのステータ31,32の後端部3
1b,32bをビス21で直接接続しているので、2つ
のステータ31,32のみで磁束が流れる環状ループを
形成することができ、接点を少なくできて磁束を流れや
すくできるとともに、部品点数の増加を抑えることもで
きる。
【0058】5)各コイル33,34に接続されたショ
ート回路249を、両方向スイッチで構成したので、全
波を利用できてブレーキ量を多くでき、効果的にブレー
キ制御することができる。
【0059】図6,7は本発明の第2実施形態を示して
いる。図において、発電機40は、同一形状の一対のコ
型ステータ41の外周に同一巻回数のコイル42を巻線
し、両コイル42間を直列接続したものである。そし
て、その先端部41aの対向端に半円状のステータ孔4
3を形成し、ギャップGを設けて対向させている。
【0060】これに加え、このギャップ位置と90°交
差位置において、両ステータ孔43には外側に向けてコ
ギングトルク調整用の窪みとなる内ノッチ44が対向状
態に形成されている。また、各先端部41aは個別にビ
ス21により地板2に固定されている。
【0061】更に、両ステータ41は、二枚積層タイプ
としており、後端部41bの重合部分を切り欠いて互い
に段差41cを設けることにより、重ね合わせたときに
平坦となるようにされ、両者を貫通するビス21により
地板2に固定している。
【0062】なお、各コイル43は同一巻回数である
が、コイルの巻数は、通常数万ターンの単位であるた
め、巻回数が同数とは、完全に同数の場合だけではな
く、コイル全体からは無視できる程度の誤差、例えば数
百ターン程度の違いまでをも含むものである。また、本
実施形態においても、前記第1実施形態と同様の電子回
路等が設けられて、回転検出や回転制御が行われてい
る。
【0063】以上の実施の形態においても、第1実施形
態の1)〜5)と同一の効果を得るほか、次の効果があ
る。
【0064】6)ステータ41が同一形状であるため、
同一部品を表裏にして組立てることができ、部品を共用
でき、部品数を削減できる。このため、製造コストや部
品コストを低減でき、取り扱いも容易にできる。
【0065】7)同一形状のステータ41を左右対称に
配置し、かつ各ステータ41のコイル42の巻回数が同
じであるため、時計の外部に発生するACノイズ等によ
る磁束は二本のコイル42内を同数流れ、これによって
外部ノイズの影響をキャンセルすることができ、ノイズ
に強い電子制御式機械時計を形成できる。
【0066】8)ステータ41に内ノッチ44を設ける
ことで、この部分を通過するロータ磁石12bのコギン
グトルクが減少し、ロータ12がよりなめらかな回転を
得られる。特に、ロータ磁石12bの磁極はギャップと
90°方向に止まりやすいため、その位置に内ノッチ4
4を設けることにより、ギャップ方向に止まりやすくな
るトルクを相殺して、コギングトルクを効果的に低減で
きる。
【0067】9)各ステータ41を二枚積層タイプとし
て直接接続しているので、漏れ磁束が低減するほか、重
ね合わせ部分に段差をつけることができるので、組立時
の位置決め性も良好となる。
【0068】図8〜図10は本発明の第3実施形態を示
している。図において、発電機50は、同一形状のL型
ステータ51の外周に同一巻回数のコイル52を巻線
し、両コイル52間を直列接続している。そして、それ
ぞれの先端部51aには、半円状のステータ孔53、ギ
ャップGと90°交差位置に内ノッチ54をそれぞれ形
成している。
【0069】更に先端部51aのステータ孔53側の端
縁には、図9(a)にも示すように、位置決め部材60
が地板2上に設けられている。この位置決め部材60
は、ステータ孔53に沿ってリング状に形成されてい
る。
【0070】一方、ステータ51の先端部51aの両側
には、固定用ビスに替えて位置決め治具55がそれぞれ
配置されている。
【0071】位置決め治具55は、ビスに類似するが、
図9(a),(b)に示す様に、その軸心55aを偏心
させて地板2に回動可能に軸支したもので、図9(a)
に示すタイプのものは、平小ネジ状の頭部55bで先端
部51aの上面を押えつつこれを回動することで、先端
部51aを、図の矢印に示すごとくステータ孔53の径
方向に向けて移動可能としている。これにより、ステー
タ51を前記位置決め部材60に当接させてステータ5
1の先端部51aの位置合わせを正確にかつ簡単に行う
ことができる。
【0072】また、位置決め治具55としては、図9
(b)に示す様に、皿小ネジ状の頭部55cを有するも
のでもよい。この場合、その傾斜面に先端部51aの上
面角部を接触させた状態で回動することで、図の矢印に
示すようにステータ孔53の径方向に先端部51aを移
動させて位置決め部材60に当接させるだけではなく、
ステータ51を地板2に当接させてその上下方向の位置
合わせも行えるようにしている。
【0073】なお、いずれの形態であっても位置決め治
具55は、ステータ材質より柔らかい、例えばプラスチ
ックの素材で構成されている。なお、例えば、位置決め
部材60が設けられていない場合等には、ステータ51
の位置を微調整する際に、前記位置決め治具55を用い
てもよい。位置決め後は、前記実施形態のビス等を用い
て固定すればよい。
【0074】各ステータ51の後端部51b上には、図
10に断面して示すように、各コイル52のリード線に
接続する回路基板56の端部が設置され、これの上部に
回路押え板57が設置され、更に後端部51bの下部に
はヨーク58が配置され、これらを貫通して各後端部5
1bをビス21により地板2に固定している。
【0075】以上の第3実施形態では、第1、第2の各
実施形態における1)〜3)、6)〜8)と同じ効果が
得られるほか、次の効果がある。
【0076】10)位置決め治具55および位置決め部材
60を設けたので、ロータ12をステータ孔53内に配
置した状態でステータ51の位置合わせを行うことがで
き、例えば製品出荷直前においてロータ12に対するス
テータ51の最適位置の設定を簡単に行うことができ、
位置精度をより一層向上することができる。
【0077】11)回路基板56の端部を固定することで
コイルのリード線との接続ができ、リード線の半田接続
工程がなく、電子回路に接続でき、省スペース化に好適
である。
【0078】12)位置決め治具55をプラスチックなど
の各ステータ51よりも柔らかい部材で構成したので、
位置決め治具55による各ステータ51の破損も防止で
きる。
【0079】13)皿小ネジ状の頭部55cを有して傾斜
面を備えた位置決め治具55を用いれば、ステータ51
を地板2に確実に押さえつけることができ、ステータ5
1のがたつきをより確実に防止できる。
【0080】次に、本発明の第4実施形態について説明
する。なお、本実施形態においても、前述の各実施形態
と同一もしくは同様の構成部分には、同一符号を付し、
説明を省略あるいは簡略する。
【0081】図11は、本実施形態に係る電子制御式機
械時計の要部を示す平面図であり、図12,13はその
断面図である。
【0082】電子制御式機械時計は、ゼンマイ1a、香
箱歯車1b、香箱真1c、及び香箱蓋1dからなる香箱
車1を備えている。ゼンマイ1aは、外端が香箱歯車1
b、内端が香箱真1cに固定される。筒状の香箱真1c
は、地板2に設けられた支持部材に挿通されて角穴ネジ
5によって固定され、角穴車4と一体で回転する。そし
て、地板2には、カレンダー板2a、および円板状の文
字板2bが取り付けられている。
【0083】香箱歯車1bの回転は、第1実施形態と同
じく増速輪列となる各番車7〜11を介して合計12
6,000倍に増速されている。この際、各番車7〜1
1は各々異なる軸線上に設けられて後述するコイル12
4,134に重ならない位置に配置され、ゼンマイ1a
からのトルク伝達経路を形成している。
【0084】二番車7と係合する筒かな7aには時刻表
示を行う図示しない分針が、秒かな14aには時刻表示
を行う図示しない秒針がそれぞれ固定されている。従っ
て、二番車7を1rphで、秒かな14aを1rpmで
回転させるためには、ロータ12は5rpsで回転する
ように制御すればよい。このときの香箱歯車1bは、1
/7rphとなる。
【0085】また、トルク伝達経路から外れた秒かな1
4aは、香箱車1とコイル124との間に設けられた指
針抑制装置140によってそのバックラッシュが詰めら
れている。指針抑制装置140は、テフロン処理や分子
間結合被膜等で表面処理された一対の直線状の抑制ばね
141,142と、各抑制ばね141,142の基端側
を支持して二番受113に固定される固定部材としての
ヒゲ玉143,144とで構成されている。
【0086】この電子制御式機械時計は、ロータ12お
よびコイルブロック121,131から構成される発電
機120を備えている。ロータ12は、ロータかな12
a、ロータ磁石12bを備えて構成される。
【0087】コイルブロック121,131は、ステー
タ(コア、磁心)123,133にコイル124,13
4を巻線して構成されたものである。ステータ123,
133は、ロータ12に隣接して配置されるコアステー
タ部122,132と、前記コイル124,134が巻
回されるコア巻線部123b、133bと、互いに連結
されるコア磁気導通部123a,133aとが一体に形
成されて構成されている。
【0088】前記各ステータ123,133つまり各コ
イル124,134は互いに平行に配置されている。そ
して、前記ロータ12は、コアステータ部122,13
2側において、その中心軸が各コイル124,134間
に沿った境界線L上に配置され、コアステータ部12
2,132が前記境界線Lに対して左右対称となるよう
に構成されている。
【0089】この際、各ステータ123,133のロー
タ12が配置されたステータ孔122a,132aに
は、図12に示すように、位置決め部材60が配置され
ている。そして、各ステータ123,133の長手方向
の中間部分つまりコアステータ部122,132および
コア磁気導通部123a,133a間に偏心ピンからな
る位置決め治具55を配置している。この位置決め治具
55を回すと、各ステータ123,133のコアステー
タ部122,132を位置決め部材60に当接させてそ
の位置合わせを正確にかつ簡単に行うことができるとと
もに、コア磁気導通部123a,133aの側面同士を
確実に接触させることができる。
【0090】各コイル124,134の巻数は同数とさ
れている。本実施形態においても、巻数が同数とは、完
全に同数の場合だけではなく、コイル全体からは無視で
きる程度の誤差、例えば数百ターン程度の違いまでをも
含むものである。
【0091】なお、各ステータ123,133のコア磁
気導通部123a,133aは、図13にも示すよう
に、その側面が当接されて互いに連結されている。ま
た、コア磁気導通部123a,133aの下面は、各コ
ア磁気導通部123a,133aに跨って配置されたヨ
ーク58に接触されている。これにより、コア磁気導通
部123a,133aでは、各コア磁気導通部123
a,133aの側面部分を通る磁気導通経路と、コア磁
気導通部123a,133aの下面およびヨーク58を
通る磁気導通経路との2つの磁気導通経路が形成され、
ステータ123,133は環状の磁気回路を形成してい
る。各コイル124,134は、ステータ123,13
3のコア磁気導通部123a,133aからコアステー
タ部122,132に向かう方向に対して同方向に巻線
されている。
【0092】これらの各コイル124,134の端部
は、ステータ123,133のコア磁気導通部123
a,133a上に設けられた図示しないコイルリード基
板に接続されている。
【0093】このように構成された電子制御式機械時計
を使用している場合、各コイル124,134に外部磁
界H(図11)が加わると、外部磁界Hは平行に配置さ
れた各コイル124,134に対して同方向に加わるた
め、各コイル124,134の巻線方向に対しては外部
磁界Hは互いに逆方向に加わることになる。このため、
外部磁界Hによって各コイル124,134で発生する
起電圧は互いに打ち消し合うように働くため、その影響
を軽減できる。
【0094】このような第4実施形態によれば、前記各
実施形態における1)〜3)、6)、7)、10)〜13)
と同じ効果が得られる上、次のような効果がある。
【0095】14)二〜六番車7〜11を各々異なった軸
線上に配置することでそれら番車7〜11の配置設計の
自由度を高めることが可能であるから、秒かな14aを
トルク伝達経路から外すなどして、各番車7〜11をロ
ータ12に向けて迂遠させて配置することにより、コイ
ル124,134と重ならない位置に配置することがで
きる。従って、コイル124,134の厚み方向を大き
くするようにして巻数を稼げるため、コイル124,1
34の平面方向の長さ、すなわち磁路長を短くでき、鉄
損を減少させてゼンマイ1aの持続時間を延ばすことが
できる。
【0096】15)さらに、ロータ12を前記境界線L上
に配置しかつ各ステータ123,133を左右対称に構
成しているので、コアステータ部122,132部分の
磁路も、前記第1実施形態の場合に比べて短くでき、こ
の点でも磁路長を短くできて鉄損を減少させることがで
きる。
【0097】16)コア磁気導通部123a,133a部
分で2つの磁気導通経路を形成しているので、磁気抵抗
を小さくかつ安定させることができる。すなわち、コア
磁気導通部123a,133aでの磁束は、側面方向の
ほうが流れやすいが、コア磁気導通部123a,133
aの側面同士の接触部分は、製品毎にギャップのばらつ
きが出やすく、磁気抵抗もばらつくおそれがある。一方
で、前記第3実施形態のように、ヨーク58を介して磁
気導通経路を構成すれば、ギャップのばらつきは小さく
できるが、磁束は側面方向に比べて流れにくく、磁気抵
抗をそれほど小さくできない。
【0098】これに対し、本実施形態のように、2つの
磁気導通経路を形成すれば、磁気抵抗を小さくかつ安定
させることができる。そして、磁気抵抗が安定すること
で、コギングトルクも安定するため、そのトルクに応じ
た内ノッチ等を設けることでコギングトルクを小さくす
ることができる。さらに、起電圧を安定化でき、発電や
ブレーキも安定化できる。また、漏れ磁束を低減でき、
金属部品での渦損失を削減することができる。
【0099】17)位置決め治具55を、コアステータ部
122,132およびコア磁気導通部123a,133
a間に配置したので、各ステータ123,133毎に1
つの位置決め治具55でコアステータ部122,132
の位置合わせおよびコア磁気導通部123a,133a
の当接状態を調整することができる。これにより、位置
決め治具55の数を少なくできて構成を簡易にでき、コ
ストも低減できる。
【0100】18)外部磁界Hによる磁気ノイズを軽減で
きるため、電子制御式機械時計の文字板2b部分などム
ーブメント部品に耐磁板を設けたり、外装部品に耐磁効
果のある材料を使用する必要がなくなる。このため、コ
ストを軽減できるとともに、耐磁板等が不要になる分、
ムーブメントの小型化や薄型化を実現でき、ひいては各
部品の配置などが外装部品に制限されないためにデザイ
ンの自由度が高まり、意匠性や製造効率などに優れた電
子制御式機械時計を提供できる。
【0101】19)秒かな14aがトルク伝達経路から外
れていることにより、秒かな14aには香箱車1と重な
るトルク伝達用の歯車等が不要であるから、その分ゼン
マイ1aを厚くでき、時計全体の厚さを維持しつつゼン
マイ1aの持続時間をさらに延ばすことができる。
【0102】次に、本発明の第5実施形態について説明
する。
【0103】本実施形態は、前記第1実施形態において
は直列に接続されていた各コイル33,34を互いに接
続せず、その用途を異なるものとした点に特徴がある。
すなわち、本実施形態では、第1実施形態と同様に、各
ステータ31,32には、第一コイル33および第二コ
イル34が巻かれている。そして、第一コイル33は、
制動用コイルとして使用され、巻数の多い第二コイル3
4は発電及びロータの回転検出用のコイルとして専ら使
用されている。
【0104】図14はその回路構成を示すもので、IC
からなる電子回路240は、水晶振動子241を駆動す
る発振回路242と、発振回路242に生じたクロック
信号を元に時刻信号となる基準周波数信号を生成する分
周回路243と、前記ロータ12の回転を検出する検出
回路244と、検出回路244で得られた回転周期と基
準周波数信号とを比較してその差分を出力する比較回路
245と、その差分に応じて前記発電機30に制動用の
制御信号を送る制御回路246とから構成されている。
なお、水晶振動子241の代わりに各種の基準標準振動
源等を用いてクロック信号を発生させてもよい。
【0105】各回路242〜246は、第二コイル34
に生成した電力により駆動されるもので、発電機30の
ロータ12が輪列からの回転を受けて一方向に回転する
と、第二コイル34には交流出力が生じ、この出力をダ
イオード247、コンデンサ248からなる昇圧充電回
路により昇圧整流し、この整流された直流電流により制
御回路(電子回路)240を駆動する。
【0106】また、第二コイル34の交流出力の一部
は、ロータ12の回転周期の検出信号として取り出さ
れ、前記検出回路244に入力される。第二コイル34
から出力された出力波形は、図18(a)と同様に、一
回転周期毎に正確な正弦波を描く。従って検出回路24
4は、この信号をA/D変換して時系列的なパルス信号
とし、この検出信号を比較回路245により基準周波数
信号と比較し、制御回路246ではその差分に応じた制
御信号を第一コイル33のブレーキ回路として機能する
ショート回路249に送る。
【0107】そして、制御回路246からの制御信号に
基づいて、ショート回路249は第一コイル33の両端
を短絡してショートブレーキをかけてロータ12の回転
周期を調速する。
【0108】このような第5実施形態によれば前記各実
施形態と同様な効果が得られる上、次のような効果があ
る。
【0109】20)各ステータ31,32に巻回された各
コイル33,34の機能を完全に分け、第一コイル33
はブレーキ制御のみに利用し、第二コイル34は発電及
び回転検出用のみに利用しているので、第二コイル34
による発電電圧に対する電磁ブレーキの影響が無くな
り、起電圧を安定化することができ、発電効率も向上す
ることができる。
【0110】21)第二コイル34の出力に電磁ブレーキ
の影響がないため、周期毎に乱れのない前記実施形態に
比べてもより正確な正弦波を出力でき、適度なしきい値
で区切って二値化することなどで出力波形を容易に検出
でき、ロータ12の回転数等も容易に検出できる。従っ
て、発電機の出力波形を利用した時計の制御を正確かつ
簡単に行うことができる。
【0111】図15は、本発明の第6実施形態を示して
いる。なお、第5実施形態と同一箇所には同一符号を付
してその説明を省略し、異なる箇所にのみ異なる符号を
用いて説明する。
【0112】この実施形態では交流出力波形の検出に替
えて、ロータ12の回転検出用の回転センサ260を設
け、このセンサ260の検出値を検出回路244に入力
しているほかは、第5実施形態と同じである。なお、回
転センサ260としては、光センサなどのロータ12の
回転を検出できる各種センサが利用できる。
【0113】以上の実施形態では、第二コイル34の出
力を電子回路240の駆動用電源としてのみ利用してい
る。
【0114】このような本実施形態においても、前記第
5実施形態の20)と同じ効果が得られるほか、22)第二
コイル34を発電用のみに利用できるため、その分発電
効率を向上できるという利点がある。
【0115】但し、別途回転センサ260が必要になる
ため、コスト的および構造的には前記第5実施形態のほ
うが有利である。
【0116】なお、本発明は前述の各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での
変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0117】例えば、前記第2〜4実施形態では、2つ
のステータ41,51,123,133の各コイル4
2,52,124,134を同数巻回していたが、異な
る巻回数としてもよい。但し、外部ノイズをキャンセル
できる点では同じ巻回数であることが好ましい。
【0118】また、第1実施形態のように、2つのステ
ータ31,32の形状が異なる場合には、それらの形状
に合わせて各コイル33,34の巻回数を適宜設定する
ことで、外部ノイズの影響をキャンセルするようにして
もよい。
【0119】さらに、前記第5,6実施形態のように、
各コイル33,34を直列に接続せず、各コイル33,
34の機能を分けている場合には、その機能に応じて各
コイル33,34の巻回数を設定すればよい。
【0120】また、前記実施形態では、2つのステータ
31,32,41,51,123,133のそれぞれに
コイルを巻いていたが、一方のステータ31,32,4
1,51,123,133のみにコイルを巻いてもよ
い。このコイルの巻き数等は、電子制御式機械時計が必
要とする発電能力などに応じて適宜設定すればよい。
【0121】さらに、ステータ孔に内ノッチを形成する
場合、前記第2、3実施形態ではステータ孔における対
向位置にそれぞれ、計2つの内ノッチを形成していた
が、ステータ孔に1つの内ノッチのみを形成してもよ
い。内ノッチを1つだけ形成する場合には、大きなノッ
チを形成できるために製造ばらつきの影響を小さくでき
る。一方で、前記実施形態のように2つの内ノッチを形
成すれば、ステータを対称形状にでき、同一部品とする
ことができるため、部品種類を少なくでき製造コストを
低減することができる。なお、内ノッチの位置は、ギャ
ップ位置と90°交差位置に限らないが、90°交差位
置に設けることがコギングトルクを最も効果的に削減で
きる点で好ましい。さらに、各ステータの形状などは実
施にあたって適宜設定すればよい。
【0122】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の電子制御
式機械時計によれば、2つのステータを組み合わせてス
テータ孔を二分割タイプにしているので、従来の一体の
ステータ孔の欠点である外ノッチを設けることによる取
扱の難しさや、歩留り低下が防止できるとともに、起電
圧が高くできるため、電子制御回路を駆動する上で有利
であり、また電圧波形も正弦波となるため、回転検出も
容易にできて制御システムを簡易に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における電子制御式機械
時計の平面図である。
【図2】図1の要部断面図である。
【図3】発電機の分解斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態における発電機と電子回
路との接続形態を示す回路ブロック図である。
【図5】図4のショート回路を示す回路図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す平面図である。
【図7】図6のV−V線断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示す平面図である。
【図9】図8のVII−VII線断面図である。
【図10】図8のVIII−VIII線断面図である。
【図11】本発明の第4実施形態の電子制御式機械時計
の要部を示す平面図である。
【図12】第4実施形態の要部を示す断面図である。
【図13】第4実施形態の要部を示す断面図である。
【図14】本発明の第5実施形態における発電機と電子
回路との接続形態を示す回路ブロック図である。
【図15】本発明の第6実施形態における発電機と電子
回路との接続形態を示す回路ブロック図である。
【図16】従来の発電機を備えた電子制御式機械時計の
平面図である。
【図17】同発電機の分解斜視図である。
【図18】(a)は、本発明にかかる発電機の電圧波形
を示すグラフであり、(b)は、従来の発電機の電圧波
形を示すグラフである。
【符号の説明】
1 香箱車 1a ゼンマイ 7 二番車 8 三番車 9 四番車 10 五番車 11 六番車 12 ロータ 12a ロータかな 12b ロータ磁石 12c ロータ慣性円板 20,30,40,50,120 発電機 31,32,41,51,123,133 ステータ 33,34,42,52,124,134 コイル 35,36,43,53,122a,132a ステー
タ孔 44,54 内ノッチ 55 位置決め治具 55a 軸心 55b 頭部 55c 頭部 58 ヨーク 60 位置決め部材 123a,133a コア磁気導通部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永坂 栄一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼンマイをエネルギー源として輪列を駆
    動するとともに、輪列からの回転を受けて回転する発電
    機に電力を生じさせ、この電力により駆動される電子回
    路によって前記発電機の回転周期を制御することで、輪
    列に制動をかけて調速するようにした電子制御式機械時
    計において、 前記発電機は、前記輪列の回転に連繋して回転するロー
    タと、板状の2つのステータと、両ステータの一端に形
    成され、かつ両ステータを組合わせた状態で前記ロータ
    周囲に円をなして配置される半円状の一対のステータ孔
    と、少なくとも一方のステータの外周に巻線されたコイ
    ルとからなることを特徴とする電子制御式機械時計。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子制御式機械時計に
    おいて、両ステータの外周にコイルが巻線され、各コイ
    ル間を直列に接続したことを特徴とする電子制御式機械
    時計。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電子制御式機
    械時計において、前記ステータの外周に巻線されたコイ
    ルは、起電力発生用および回転制御用を兼用しているこ
    とを特徴とする電子制御式機械時計。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電子制御式機械時計に
    おいて、前記ステータの外周には少なくとも2つのコイ
    ルが巻線され、これらのコイルのうちの少なくとも1つ
    のコイルは回転制御用に用いられ、その他のコイルのう
    ちの少なくとも1つのコイルは前記電子回路に給電する
    ための起電力発生用に用いられることを特徴とする電子
    制御式機械時計。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電子制御式機械時計に
    おいて、前記起電力発生用に用いられるコイルのうちの
    少なくとも1つのコイルは、ロータの回転検出用を兼用
    していることを特徴とする電子制御式機械時計。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の電子制
    御式機械時計において、両ステータのステータ孔側の端
    縁に当接可能な位置決め部材が設けられているととも
    に、前記各ステータを前記位置決め部材に向けて押圧し
    てステータを位置決め部材に当接させる位置決め治具が
    設けられていることを特徴とする電子制御式機械時計。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の電子制御式機械時計に
    おいて、前記位置決め治具はステータの端縁に対して斜
    めに押しつけられる斜面を備え、この斜面によりステー
    タの高さ方向の位置決めを可能としたことを特徴とする
    電子制御式機械時計。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の電子制
    御式機械時計において、前記各ステータが左右対称であ
    ることを特徴とする電子制御式機械時計。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の電子制御式機械時計に
    おいて、両ステータに巻線されるコイルの巻数が同一で
    あることを特徴とする電子制御式機械時計。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の電子
    制御式機械時計において、各ステータ孔の内周の対向位
    置の少なくとも一方には、外側に向けて突出するコギン
    グトルク調整用の内ノッチが形成されていることを特徴
    とする電子制御式機械時計。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の電
    子制御式機械時計において、前記各ステータは、ステー
    タ孔が形成された一端とは反対側の他端の側面同士が当
    接されているとともに、他端の下面が、各ステータに跨
    って配置されたヨークに当接されていることを特徴とす
    る電子制御式機械時計。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の電
    子制御式機械時計において、前記輪列を構成する各番車
    は、各々異なった軸線上に設けられることで前記コイル
    に重ならない位置に配置されていることを特徴とする電
    子制御式機械時計。
JP22073998A 1997-09-26 1998-08-04 電子制御式機械時計 Pending JPH11160463A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22073998A JPH11160463A (ja) 1997-09-26 1998-08-04 電子制御式機械時計
US09/161,102 US6097675A (en) 1997-09-26 1998-09-25 Electronically controlled mechanical timepiece
EP98307793A EP0905587B1 (en) 1997-09-26 1998-09-25 Electronically controlled mechanical timepiece
DE69809363T DE69809363T2 (de) 1997-09-26 1998-09-25 Elektrisch geregelte mechanische Uhr
CN98119420A CN1132071C (zh) 1997-09-26 1998-09-25 电子控制式机械钟表
HK99102037A HK1017094A1 (en) 1997-09-26 1999-05-06 Electronically controlled mechanical timepiece

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-262274 1997-09-26
JP26227497 1997-09-26
JP22073998A JPH11160463A (ja) 1997-09-26 1998-08-04 電子制御式機械時計

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001097566A Division JP2001311782A (ja) 1997-09-26 2001-03-29 電子制御式機械時計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11160463A true JPH11160463A (ja) 1999-06-18

Family

ID=26523895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22073998A Pending JPH11160463A (ja) 1997-09-26 1998-08-04 電子制御式機械時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11160463A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000029910A1 (fr) * 1998-11-17 2000-05-25 Seiko Epson Corporation Piece d'horlogerie mecanique a commande electronique
US6367966B1 (en) 1998-11-27 2002-04-09 Seiko Epson Corporation Timepiece
US6541882B2 (en) 2000-01-06 2003-04-01 Seiko Epson Corporation Power generator, timepiece and electronic device having the same, and cogging torque adjustment method for the same

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000029910A1 (fr) * 1998-11-17 2000-05-25 Seiko Epson Corporation Piece d'horlogerie mecanique a commande electronique
US6633511B1 (en) 1998-11-17 2003-10-14 Seiko Epson Corporation Electronic controlling type mechanical timepiece
US6367966B1 (en) 1998-11-27 2002-04-09 Seiko Epson Corporation Timepiece
US6541882B2 (en) 2000-01-06 2003-04-01 Seiko Epson Corporation Power generator, timepiece and electronic device having the same, and cogging torque adjustment method for the same
US6831446B2 (en) 2000-01-06 2004-12-14 Seiko Epson Corporation Power generator, timepiece and electronic device having the same, and cogging torque adjustment method for the same
US6879068B2 (en) 2000-01-06 2005-04-12 Seiko Epson Corporation Power generator, timepiece and electronic device having the same, and cogging torque adjustment method for the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0905587B1 (en) Electronically controlled mechanical timepiece
HK1017094B (en) Electronically controlled mechanical timepiece
US6208055B1 (en) Electromagnetic transducer and electronic device including the transducer
JPH09191620A (ja) パルスジェネレータ
WO1999064937A1 (en) 2-pole stepper motor for timepiece
JP3594013B2 (ja) 時計装置
US8540417B2 (en) Chronograph timepiece
JP2001311782A (ja) 電子制御式機械時計
EP1048989B1 (en) Electronically controlled mechanical timepiece and method of manufacturing the same
JP3582383B2 (ja) ゼンマイトルク出力装置およびこれを用いた機械時計
JP6433328B2 (ja) ステッピングモータ
US6373788B1 (en) Electronically controlled mechanical timepiece
JP3693052B2 (ja) 電子制御式機械時計
JPH11101880A (ja) 電子制御式機械時計の制御用発電機
JP2002148363A (ja) 時 計
JP3632599B2 (ja) 時計
JPH11202061A (ja) 電子制御式機械時計
JP2003240870A (ja) 電子制御式機械時計
JP3596281B2 (ja) 電子制御式機械時計
JP2004004005A (ja) 電子制御式機械時計
JP2002272075A (ja) 電磁式回転装置およびこれを用いた機械式電子制御時計
JPH11248867A (ja) 発電装置、電子機器および電子時計
JP2003066167A (ja) 電磁発電機およびそれを有した電子機器
JP2001258226A (ja) 小型発電機およびそれを備えた電子機器
JPWO2000033143A1 (ja) 時 計

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040507

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040817

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041015

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20041025

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20041119

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912