JPH11162178A - 強誘電体記憶装置および強誘電体記憶素子のくせ付け矯正方法 - Google Patents

強誘電体記憶装置および強誘電体記憶素子のくせ付け矯正方法

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JPH11162178A
JPH11162178A JP9324068A JP32406897A JPH11162178A JP H11162178 A JPH11162178 A JP H11162178A JP 9324068 A JP9324068 A JP 9324068A JP 32406897 A JP32406897 A JP 32406897A JP H11162178 A JPH11162178 A JP H11162178A
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佳広 多田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 くせ付けの生じにくい強誘電体記憶装置を提
供する。また、効果の高い強誘電体記憶素子のくせ付け
矯正方法を提供する。 【解決手段】 一対のビットラインBL0,/BL0間
に設けられたデータ反転用ラッチ回路24は、コンデン
サC1、C2を備えている。データ読出しに際し、ライ
ンPHI0、ラインPHI1を適当に制御することによ
り、一対のビットラインBL0,/BL0の電位を、電
荷の形でコンデンサC1、C2に記憶させたり、コンデ
ンサC1、C2の蓄積電荷にしたがって、ビットライン
BL0,/BL0の電位の高低関係を逆転させたり元に
戻したりすることができる。このようにして、ビットラ
インBL0,/BL0に接続されたメモリ素子M0のデ
ータを反転、正転させることで、データ読出し時に、メ
モリ素子M0のくせ付けを自動的に緩和することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強誘電体記憶装
置等に関し、特に、強誘電体記憶素子のくせ付けの緩和
に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性の半導体メモリとして、強誘電
体コンデンサを用いた強誘電体メモリが知られている。
強誘電体メモリを含め半導体メモリは、一般に、1つの
記憶単位(1ビット)を構成するメモリ素子を複数個行
列配置した構成を有している。
【0003】図9に、従来の強誘電体メモリを構成する
メモリ素子2近傍の回路構成の一例を示す。このメモリ
素子2は、いわゆる「2トランジスタ2キャパシタ型」
のメモリ素子である。メモリ素子2は、一対のセル4、
セル6を備えている。セル4は、強誘電体コンデンサ8
を備えている。セル6も、セル4と同様の構成であり、
強誘電体コンデンサ10を備えている。
【0004】図8に、強誘電体コンデンサに関する電圧
と分極状態(電荷)との関係を表わす一般的な履歴曲線
を示す。図8を用いて、図9の例における強誘電体コン
デンサ8または強誘電体コンデンサ10に関する電圧
(図9に示すプレートラインPLを基準電位とした場合
のビットラインBLまたはビットライン/BLの電位)
と分極状態(図においては、”分極状態”と等価な”電
荷”で表わしている)との関係を表わすことができる。
【0005】図8において、残留分極Z1を生じている
状態を第1の分極状態P1とし、残留分極Z2を生じて
いる状態を第2の分極状態P2とする。上述の強誘電体
コンデンサ8および強誘電体コンデンサ10は、両端の
電位差が0の場合には、相互に異なる分極状態P1また
は分極状態P2をとるよう構成されている。
【0006】たとえば、強誘電体コンデンサ8が分極状
態P1であれば、強誘電体コンデンサ10は分極状態P
2となる(この状態が、記憶データ”H”に対応するも
のとする)。一方、強誘電体コンデンサ8が分極状態P
2であれば、強誘電体コンデンサ10は分極状態P1と
なる(この状態が、記憶データ”L”に対応するものと
する)。
【0007】強誘電体コンデンサ8および強誘電体コン
デンサ10の分極状態を知ることにより、メモリ素子2
の記憶データを知る(読み出す)ことができる。
【0008】強誘電体コンデンサ8および強誘電体コン
デンサ10の分極状態を知るには、図9に示す負荷用コ
ンデンサ(ビットラインBL、/BLそれぞれの寄生容
量)12を放電させた後、ビットラインBL、/BLを
フローティング状態とし、その後、プレートラインPL
に読出用電圧Vpを与え、このとき強誘電体コンデンサ
8、強誘電体コンデンサ10の両端に生ずる電圧Vf1、
電圧Vf2を測定すればよい。
【0009】図8に示す図式解法によれば、負荷用コン
デンサ12の静電容量を直線L1の傾きで表わした場
合、強誘電体コンデンサ8が第1の分極状態P1であれ
ば、強誘電体コンデンサ8の両端に生ずる電圧Vf1はV
1となる。一方、強誘電体コンデンサ10が第2の分極
状態P2であれば、電圧Vf2はV2となる。センスアン
プ14は、読出時におけるこれらの電圧Vf1、電圧Vf2
のいずれが大きいかを測定することにより、強誘電体コ
ンデンサ8、強誘電体コンデンサ10がいずれの分極状
態にあるかを知る。
【0010】このようにして強誘電体コンデンサ8、強
誘電体コンデンサ10の分極状態を調べることにより、
分極状態に対応する記憶データ(”H”または”L”)
を読み出すことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の強誘電体メモリには、次のような問題点が
あった。強誘電体には、同一の分極状態が長時間保持さ
れると履歴曲線(電圧・電荷特性)に歪を生ずるという
性質(「くせ付け」、または「インプリント効果」とい
う)がある。
【0012】このため、同一の記憶データを記憶させた
まま長時間経過すると、メモリ素子2を構成する強誘電
体コンデンサ8、強誘電体コンデンサ10に、くせ付け
が生ずる。くせ付けが生ずると、上述の強誘電体コンデ
ンサ8、強誘電体コンデンサ10の両端に生ずる電圧V
f1、電圧Vf2の値が変る。とくに、くせ付けが生じたと
きの記憶データと反対の記憶データを書込んだ場合に、
該反対の記憶データを正確に読み出すことが困難とな
る。すなわち、時間の経過とともに、記憶装置としての
機能が低下し、使用できなくなるおそれがある。
【0013】この発明はこのような問題を解決し、くせ
付けの生じにくい強誘電体記憶装置を提供することを目
的とする。また、効果の高い強誘電体記憶素子のくせ付
け矯正方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の強誘電体記憶
装置は、記憶すべき情報に対応した分極状態を保持する
ことで当該情報を記憶する強誘電体記憶素子、を備えた
強誘電体記憶装置において、当該情報の書き込みまたは
読み出しを行なう際に、強誘電体記憶素子の分極状態
を、保持すべき分極状態と異なる分極状態にしたあと再
びもとの分極状態に戻すくせ付け緩和動作を所定回数行
なうよう構成したこと、を特徴とする。
【0015】請求項2の強誘電体記憶装置は、請求項1
の強誘電体記憶装置において、前記強誘電体記憶素子の
保持すべき分極状態に対応した補助情報を記憶する補助
記憶素子を備え、補助記憶素子に記憶された補助情報の
内容にしたがって、前記くせ付け緩和動作を行なうこ
と、を特徴とする。
【0016】請求項3の強誘電体記憶装置は、請求項2
の強誘電体記憶装置において、前記強電体記憶素子は、
互いに異なる分極状態を保持する第1の強誘電体記憶要
素と第2の強誘電体記憶要素とを備え、前記補助記憶素
子は、第1の強誘電体記憶要素の保持すべき分極状態に
対応した補助情報を記憶する第1の補助記憶要素と、第
2の強誘電体記憶要素の保持すべき分極状態に対応した
補助情報を記憶する第2の補助記憶要素とを備え、第2
の補助記憶要素に記憶された補助情報にしたがって第1
の強誘電体記憶要素の分極状態を変更するとともに、第
1の補助記憶要素に記憶された補助情報にしたがって第
2の強誘電体記憶要素の分極状態を変更し、その後、第
1の補助記憶要素に記憶された補助情報にしたがって第
1の強誘電体記憶要素の分極状態を元に戻すとともに、
第2の補助記憶要素に記憶された補助情報にしたがって
第2の強誘電体記憶要素の分極状態を元に戻すよう構成
したこと、を特徴とする。
【0017】請求項4の強誘電体記憶装置は、請求項3
の強誘電体記憶装置において、前記第1の強誘電体記憶
要素および第2の強誘電体記憶要素は、ともに強誘電体
コンデンサを備え、前記第1の補助記憶要素および第2
の補助記憶要素は、ともにコンデンサを備え、第2の補
助記憶要素と第1の強誘電体記憶要素とを電気通信路を
介して接続することにより第2の補助記憶要素に記憶さ
れた補助情報にしたがって第1の強誘電体記憶要素の分
極状態を変更するとともに、第1の補助記憶要素と第2
の強誘電体記憶要素とを電気通信路を介して接続するこ
とにより第1の補助記憶要素に記憶された補助情報にし
たがって第2の強誘電体記憶要素の分極状態を変更し、
その後、第1の補助記憶要素と第1の強誘電体記憶要素
とを電気通信路を介して接続することにより第1の補助
記憶要素に記憶された補助情報にしたがって第1の強誘
電体記憶要素の分極状態を元に戻すとともに、第2の補
助記憶要素と第2の強誘電体記憶要素とを電気通信路を
介して接続することにより第2の補助記憶要素に記憶さ
れた補助情報にしたがって第2の強誘電体記憶要素の分
極状態を元に戻すよう構成したこと、を特徴とする。
【0018】請求項5の強誘電体記憶装置は、請求項1
ないし請求項4のいずれかの強誘電体記憶装置におい
て、前記強誘電体記憶素子を複数個行列配置するととも
に、行列配置された強誘電体記憶素子のうち所望の強誘
電体記憶素子を選択し得るよう構成し、選択された強誘
電体記憶素子に対する書込データを入力しまたは読出デ
ータを出力するデータ通信線を設けるとともに、前記く
せ付け緩和動作を行なうための手段を、当該データ通信
線に対応させて設け、情報の書き込みまたは読み出しを
行なう際に、行列配置された強誘電体記憶素子のうち選
択された強誘電体記憶素子に対する前記くせ付け緩和動
作を、所定回数行なうよう構成したこと、を特徴とす
る。
【0019】請求項6の強誘電体記憶装置は、請求項1
ないし請求項4のいずれかの強誘電体記憶装置におい
て、前記強誘電体記憶素子を複数個行列配置するととも
に、行列配置された強誘電体記憶素子のうち所望の強誘
電体記憶素子を選択するよう構成し、前記くせ付け緩和
動作を行なうための手段を、前記行列配置の各列に対応
させて設け、情報の書き込みまたは読み出しを行なう際
に、行列配置された強誘電体記憶素子のうち選択された
強誘電体記憶素子の属する行に含まれる強誘電体記憶素
子に対する前記くせ付け緩和動作を、所定回数行なうよ
う構成したこと、を特徴とする。
【0020】請求項7の強誘電体記憶素子のくせ付け矯
正方法は、記憶すべき情報に対応した分極状態を保持す
ることで当該情報を記憶する強誘電体記憶素子の、くせ
付けを矯正する方法であって、当該情報の書き込みまた
は読み出しを行なう際に、強誘電体記憶素子の分極状態
を、保持すべき分極状態と異なる分極状態にしたあと再
びもとの分極状態に戻す動作を所定回数行なうこと、を
特徴とする。
【0021】
【発明の作用および効果】請求項1の強誘電体記憶装置
および請求項7の強誘電体記憶素子のくせ付け矯正方法
は、情報の書き込みまたは読み出しを行なう際に、強誘
電体記憶素子の分極状態を、保持すべき分極状態と異な
る分極状態にしたあと再びもとの分極状態に戻す動作を
所定回数行なうことを特徴とする。
【0022】したがって、情報の書き込みまたは読み出
しを行なう際に、くせ付け緩和動作を所定回数自動的に
行なうことができる。このため、情報の書き込みまたは
読み出しを行なうことにより自動的に強誘電体記憶素子
のくせ付けを緩和することができる。
【0023】請求項2の強誘電体記憶装置は、強誘電体
記憶素子の保持すべき分極状態に対応した補助情報を記
憶する補助記憶素子を備え、補助記憶素子に記憶された
補助情報の内容にしたがってくせ付け緩和動作を行なう
ことを特徴とする。
【0024】したがって、補助情報の内容にしたがって
確実にくせ付け緩和動作を行なうことができるととも
に、補助情報の内容にしたがって強誘電体記憶素子の記
憶すべき情報を確実にもとの情報に戻すことができる。
【0025】請求項3の強誘電体記憶装置においては、
第2の補助記憶要素に記憶された補助情報にしたがって
第1の強誘電体記憶要素の分極状態を変更するととも
に、第1の補助記憶要素に記憶された補助情報にしたが
って第2の強誘電体記憶要素の分極状態を変更し、その
後、第1の補助記憶要素に記憶された補助情報にしたが
って第1の強誘電体記憶要素の分極状態を元に戻すとと
もに、第2の補助記憶要素に記憶された補助情報にした
がって第2の強誘電体記憶要素の分極状態を元に戻すよ
う構成したことを特徴とする。
【0026】したがって、強誘電体記憶素子とこれに対
応する補助記憶素子との間で双方の素子を構成する記憶
要素の対応関係を一時的に変更することにより、強誘電
体記憶素子のくせ付けを緩和することができる。このた
め、容易にくせ付け緩和動作を行なうことができる。
【0027】請求項4の強誘電体記憶装置においては、
第1の強誘電体記憶要素および第2の強誘電体記憶要素
はともに強誘電体コンデンサを備え、第1の補助記憶要
素および第2の補助記憶要素はともにコンデンサを備
え、強誘電体記憶素子とこれに対応する補助記憶素子と
の間で双方の素子を構成するコンデンサの接続関係を電
気通信路を介して一時的に変更することにより、強誘電
体記憶素子のくせ付けを緩和することができる。このた
め、さらに容易にくせ付け緩和動作を行なうことができ
る。
【0028】請求項5の強誘電体記憶装置は、くせ付け
緩和動作を行なうための手段をデータ通信線に対応させ
て設け、情報の書き込みまたは読み出しを行なう際に、
行列配置された強誘電体記憶素子のうち選択された強誘
電体記憶素子に対するくせ付け緩和動作を、所定回数行
なうよう構成したことを特徴とする。
【0029】したがって、情報の書き込みまたは読み出
しを行なう際に、選択された強誘電体記憶素子に対する
くせ付け緩和動作を自動的に行なうことができる。
【0030】請求項6の強誘電体記憶装置は、くせ付け
緩和動作を行なうための手段を行列配置の各列に対応さ
せて設け、情報の書き込みまたは読み出しを行なう際
に、行列配置された強誘電体記憶素子のうち選択された
強誘電体記憶素子の属する行に含まれる強誘電体記憶素
子に対するくせ付け緩和動作を、所定回数行なうよう構
成したことを特徴とする。
【0031】したがって、情報の書き込みまたは読み出
しを行なう際に、選択された強誘電体記憶素子のみなら
ず、選択された強誘電体記憶素子の属する行に含まれる
強誘電体記憶素子すべてに対するくせ付け緩和動作を自
動的に行なうことが可能となる。このため、一度の書き
込みまたは読み出し動作時にさらに多くの強誘電体記憶
素子に対するくせ付け緩和動作を行なうことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]図1に、この
発明の一実施形態による強誘電体記憶装置である強誘電
体メモリ20の構成の一部を示す。強誘電体メモリ20
は、強誘電体記憶素子であるメモリ素子M0,M1,・
・・を、複数個、行列配置した構成を有している。各メ
モリ素子M0,M1,・・・は、いわゆる「2トランジ
スタ2キャパシタ型」のメモリ素子である。
【0033】各メモリ素子は、一本のワードラインと一
対のビットラインとの交点に配置されている。たとえ
ば、メモリ素子M0は、ワードラインWL0と、一対の
ビットラインBL0および/BL0との交点に配置され
ている。
【0034】また、この実施形態においては、一度にm
個のメモリ素子にアクセスできるよう構成されている。
すなわち、一度にアクセス可能なm個のメモリ素子は、
一本のワードラインと一本の列選択ラインとにより選択
される。たとえば、ワードラインWL0と、列選択ライ
ンCOL0とを選択することにより、メモリ素子M0,
M1,・・・,Mm−1(図示せず)を選択することが
でき、これらm個のメモリ素子について、同時に、デー
タの書込みまたは読出しを行なうことができる。
【0035】m個のメモリ素子(たとえば、M0,M
1,・・・,Mm−1)と外部とのデータの受渡しは、
m対のデータ通信線である入出力ラインIO0,/IO
0,IO1,/IO1,・・・,IOm−1,/IOm
−1(図示せず)と、選択されたm対のビットライン
(たとえば、BL0,/BLO,BL1,/BL1,・
・・,BLm−1,/BLm−1(図示せず))を介し
て行なわれる。
【0036】図2に、一対のビットラインBL0,/B
L0近傍の詳細な回路図を示す。メモリ素子M0は、一
対のセルMC1,MC2を備えている。セルMC1は、
第1の強誘電体記憶要素である強誘電体コンデンサFC
1とトランジスタQ1とを備えている。セルMC2も、
同様に、第2の強誘電体記憶要素である強誘電体コンデ
ンサFC2とトランジスタQ2とを備えている。プレー
トラインPL0により、強誘電体コンデンサFC1,F
C2に読出し用電圧Vp(図8参照)を与える。
【0037】一対の強誘電体コンデンサFC1,FC2
は、逆の分極状態となるよう設定されている。すなわ
ち、これらのコンデンサ両端の電位差が、それぞれ
「0」の場合には、一対の強誘電体コンデンサFC1,
FC2は、相互に異なる分極状態P1または分極状態P
2(図8参照)をとるよう構成されている。
【0038】たとえば、強誘電体コンデンサFC1が分
極状態P1であれば、強誘電体コンデンサFC2は分極
状態P2となる(この状態が、記憶データ”H”に対応
するものとする)。一方、強誘電体コンデンサFC1が
分極状態P2であれば、強誘電体コンデンサFC2は分
極状態P1となる(この状態が、記憶データ”L”に対
応するものとする)。
【0039】一対のビットラインBL0,/BL0間
に、センスアンプSAが配置されている。センスアンプ
SAは、一対のビットラインBL0,/BL0のうちい
ずれの電位が高いかを判断し、電位の高い方のビットラ
インの電位を”H(論理1)”にするとともに、電位の
低い方のビットラインの電位を”L(論理0)”にす
る。センスアンプSAのON/OFFは、ラインSAE
N,/SAENにより制御する。なお、ライン/SAE
NはラインSAENの反転信号線である。
【0040】一対のビットラインBL0,/BL0に
は、ビットラインプリチャージ回路22が接続されてい
る。ラインPCに信号を与えることにより、一対のビッ
トラインBL0,/BL0を、ともにグランド電位にプ
リチャージする。
【0041】また、一対のビットラインBL0,/BL
0には、くせ付け緩和動作を行なうための手段(補助記
憶素子)であるデータ反転用ラッチ回路24が配置され
ている。データ反転用ラッチ回路24は、4つの辺にそ
れぞれトランジスタを配置したブリッジ回路を構成して
いる。
【0042】ブリッジの対向する一対の頂点には、第1
の補助記憶要素であるコンデンサC1、第2の補助記憶
要素であるコンデンサC2の一端が、それぞれ接続され
ている。コンデンサC1、コンデンサC2の他端は、接
地されている。また、ブリッジの対向する他の一対の頂
点は、それぞれ、ビットラインBL0,/BL0に接続
されている。
【0043】ブリッジ回路の対向する一対のトランジス
タのゲートは、ラインPHI0に接続され、対向する他
の一対のトランジスタのゲートは、ラインPHI1に接
続されている。
【0044】したがって、ラインPHI0を”H”にす
ることによりコンデンサC1とビットラインBL0とが
接続され、コンデンサC2とビットライン/BL0とが
接続される。一方、ラインPHI1を”H”にすること
によりコンデンサC1とビットライン/BL0とが接続
され、コンデンサC2とビットラインBL0とが接続さ
れる。
【0045】ラインPHI0、ラインPHI1を適当に
制御することにより、一対のビットラインBL0,/B
L0の電位を、電荷の形でコンデンサC1、コンデンサ
C2に記憶させたり、コンデンサC1、コンデンサC2
の蓄積電荷にしたがって、ビットラインBL0,/BL
0の電位の高低関係を逆転させたり元に戻したりするこ
とができる。
【0046】他のビットラインBL1,/BL1,・・
・近傍の回路も、図2に示す回路と同様である。すなわ
ち、この実施形態においては、一対のビットラインごと
に、複数のメモリ素子、センスアンプSA、ビットライ
ンプリチャージ回路22、データ反転用ラッチ回路24
が、それぞれ設けられている。
【0047】つぎに、データ読出し時のくせ付け緩和動
作を説明する。たとえば、図1に示すワードラインWL
0と、列選択ラインCOL0とを選択することにより、
メモリ素子M0,M1,・・・,Mm−1に対して読出
し動作を行なうことができる。
【0048】上述のように、この実施形態においては、
一対のビットラインごとにデータ反転用ラッチ回路が、
それぞれ設けられている。このため、メモリ素子M0,
M1,・・・,Mm−1を選択して読出しを行なう場
合、メモリ素子M0,M1,・・・,Mm−1はもとよ
り、これらのメモリ素子M0,M1,・・・,Mm−1
の属する行に含まれるすべての他のメモリ素子Mx,M
x+1,・・・についても、くせ付け緩和動作が行なわ
れることになる。
【0049】以下、図3に示すフローチャートおよび図
2に基づいて、メモリ素子M0を例に、読出し時のくせ
付け緩和動作を説明する。なお、メモリ素子M0には記
憶データ(記憶すべき情報)”H”が書込まれているも
のとする。つまり、メモリ素子M0を構成する強誘電体
コンデンサFC1は、電圧が印加されていない状態で図
8に示す分極状態P1を呈しており、強誘電体コンデン
サFC2は、分極状態P2を呈しているとする。
【0050】まず、ラインPCを”H”にすることによ
り(図3(a)参照)、ビットラインBL0,/BL0
を”L”とし、これにより、負荷用コンデンサ(ビット
ラインBL0,/BL0それぞれの寄生容量として与え
られる。図示せず)を放電させる。その後、ラインPC
を”L”にすることにより、ビットラインBL0,/B
L0を、ともにフローティング状態にする。
【0051】同時に、ラインPHI0およびラインPH
I1を”H”にすることにより(図3(b)参照)、コ
ンデンサC1およびコンデンサC2を放電させる。その
後、ラインPHI0およびラインPHI1を”L”にす
ることにより、コンデンサC1およびコンデンサC2
を、ともにビットラインBL0,/BL0から切り離し
た状態にする。
【0052】つぎに、ワードラインWL0を”H”とす
ることにより(図3(c)参照)、トランジスタQ1,
Q2をON状態する。これと同時にまたは直後に、プレ
ートラインPL0を”H”にした(図3(d)参照)
後、プレートラインPL0を、”L”に戻す(図3
(e)参照)。これにより、ビットラインBL0,/B
L0には、メモリ素子M0に書込まれている記憶デー
タ”H”に対応した電圧が表われる(図3(f)参
照)。
【0053】ここで、ラインSAENを”H”にする
(ライン/SAENを”L”にする)ことにより(図3
(g)参照)、センスアンプSAを動作させる。
【0054】センスアンプSAは、ビットラインBL
0,/BL0の電位のうちいずれの電位が高いかを判断
し、電位の高い方のビットラインの電位を”H”にする
とともに、電位の低い方のビットラインの電位を”L”
にする。ここでは、ビットラインBL0の電位がビット
ライン/BL0の電位よりも高いと判断して、ビットラ
インBL0の電位を”H”にするとともに、ビットライ
ン/BL0の電位を”L”にする(図3(h)参照)。
ビットラインBL0の電位”H”およびビットライン/
BL0の電位”L”は、入出力ラインIO0および/I
O0を介して外部に出力される。
【0055】図3に示すのステップが、データ読出し
ステップである。
【0056】つぎに、再び、プレートラインPL0を”
H”にした後、プレートラインPL0を、”L”に戻す
(図3(i)参照)。これにより、一対の強誘電体コン
デンサFC1,FC2の分極状態が、読出し動作前の分
極状態に復元される。
【0057】この後、ラインSAENを”L”にすると
ともにライン/SAENを”H”にすることにより(図
3(j)参照)、センスアンプSAの動作を終了させ
る。
【0058】図3に示すのステップが、データ再書込
みステップである。
【0059】この実施形態においては、上述ののステ
ップにおいて、プレートラインPL0を”L”に戻した
後、ラインPHI0をいったん”H”にし、その後、セ
ンスアンプSAの動作を終了させる際にラインPHI0
を”L”に戻している(図3(k)参照)。これによ
り、ビットラインBL0の電位によりコンデンサC1を
充電した後フローティング状態にするとともに、ビット
ライン/BL0の電位によりコンデンサC2を充電した
後フローティング状態にすることができる。
【0060】この例の場合、ビットラインBL0の電位
は”H”であり、ビットライン/BL0の電位は”L”
であるから、コンデンサC1は充電状態となり、コンデ
ンサC2放電状態となる。すなわち、コンデンサC1は
強誘電体コンデンサFC1の分極状態P1に対応した状
態(充電状態)となり、コンデンサC2は強誘電体コン
デンサFC2の分極状態P2に対応した状態(放電状
態)となる。コンデンサC1およびコンデンサC2の
「充電状態」または「放電状態」が、補助情報に対応す
る。
【0061】なお、この実施形態においては、ラインP
HI0を”H”にするタイミングが、プレートラインP
L0を”L”に戻した後になるよう設定したが、ライン
PHI0を”H”にするタイミングはこれに限定される
ものではない。たとえば、センスアンプSAの動作が確
定した直後に、ラインPHI0を”H”にするよう構成
することもできる(図3(l)参照。図中、破線で示
す。)。
【0062】つぎに、ラインPCをいったん”H”にし
た後、”L”に戻す(図3(m)参照)。これにより、
負荷用コンデンサ(ビットラインBL0,/BL0それ
ぞれの寄生容量として与えられる。上述)を放電させた
後、ビットラインBL0,/BL0を、ともにフローテ
ィング状態にする。
【0063】この後、ラインPHI1を”H”にする
(図3(n)参照)。これにより、ビットラインBL0
はコンデンサC2に接続され、ビットライン/BL0は
コンデンサC1に接続されることになる。このため、上
述ののステップにおいて放電状態となっていたコンデ
ンサC2に接続されたビットラインBL0の電位はグラ
ンド電位となるが、上述ののステップにおいて充電状
態となっていたコンデンサC1に接続されたビットライ
ン/BL0の電位はグランド電位よりも高い電位となる
(図3(o)参照)。
【0064】ここで、ラインSAENを”H”にすると
ともにライン/SAENを”L”にすることにより(図
3(p)参照)、センスアンプSAを動作させる。
【0065】センスアンプSAは、ビットライン/BL
0の電位がビットラインBL0の電位よりも高いと判断
して、ビットライン/BL0の電位を”H”にするとと
もに、ビットラインBL0の電位を”L”にする(図3
(q)参照)。つまり、一対のビットラインBL0,/
BL0の電位が、のステップ(データ読出しステッ
プ)におけるそれと、逆転する。
【0066】図3に示すのステップが、データ反転ス
テップである。
【0067】その後、プレートラインPL0をいった
ん”H”にした後、プレートラインPL0を、”L”に
戻す(図3(r)参照)。これにより、一対の強誘電体
コンデンサFC1,FC2の分極状態が、それぞれ、読
出し動作前の分極状態と逆の状態になる。すなわち、メ
モリ素子M0の記憶内容が”H”から”L”に書換えら
れたことになる。
【0068】なお、このとき、コンデンサC1はビット
ライン/BL0の電位に応じて充電され、コンデンサC
2はビットラインBL0の電位に応じて充電される。ビ
ットライン/BL0の電位は”H”になっており、ビッ
トラインBL0の電位は”L”になっているので、の
データ再書込みステップの場合と同様に、コンデンサC
1は充電状態となり、コンデンサC2は放電状態とな
る。
【0069】この後、ラインSAENを”L”にすると
ともにライン/SAENを”H”にすることによりセン
スアンプSAの動作を終了させるとともに、ラインPH
I1を”L”に戻すことによりコンデンサC1およびコ
ンデンサC2をフローティング状態にする(図3(s)
参照)。
【0070】図3に示すのステップが、反転データ書
込みステップである。
【0071】つぎに、ラインPCをいったん”H”にし
た後、”L”に戻す(図3(t)参照)。これにより、
ビットラインBL0,/BL0それぞれの寄生容量とし
て与えられる負荷用コンデンサを放電させた後、ビット
ラインBL0,/BL0を、ともにフローティング状態
にする。
【0072】この後、ラインPHI0を”H”にする
(図3(u)参照)。これにより、ビットラインBL0
は、再びコンデンサC1に接続され、ビットライン/B
L0はコンデンサC2に接続される。このため、上述の
のステップにおいて放電状態となっていたコンデンサ
C2に接続されたビットライン/BL0の電位はグラン
ド電位となるが、上述ののステップにおいて充電状態
となっていたコンデンサC1に接続されたビットライン
BL0の電位はグランド電位よりも高い電位となる(図
3(v)参照)。
【0073】ここで、ラインSAENを”H”にすると
ともにライン/SAENを”L”にすることにより(図
3(w)参照)、センスアンプSAを動作させる。
【0074】センスアンプSAは、ビットラインBL0
の電位がビットライン/BL0の電位よりも高いと判断
して、ビットラインBL0の電位を”H”にするととも
に、ビットライン/BL0の電位を”L”にする(図3
(x)参照)。つまり、一対のビットラインBL0,/
BL0の電位が、のステップ(データ反転ステップ)
におけるそれと逆転し、のステップ(データ読出しス
テップ)におけるそれと同じになっている。
【0075】図3に示すのステップが、データ正転ス
テップである。
【0076】その後、プレートラインPL0をいった
ん”H”にした後、プレートラインPL0を、”L”に
戻す(図3(y)参照)。これにより、一対の強誘電体
コンデンサFC1,FC2の分極状態が、それぞれ、読
出し動作前の分極状態と同じ状態に戻る。すなわち、メ
モリ素子M0の記憶内容が”L”から”H”に書き戻さ
れたことになる。
【0077】図3に示すのステップが、正転データ書
込みステップである。
【0078】この後、ワードラインWL0およびライン
SAENを”L”に戻すとともにライン/SAENを”
H”に戻し、さらにラインPHI1およびラインPC
を”H”に戻すことにより(図3(z)参照)、読出し
時のくせ付け緩和動作を終了する。
【0079】図3に示すのステップが、終了ステップ
である。
【0080】このように、メモリ素子M0に書込まれた
データを読出す際に、メモリ素子M0の記憶データを本
来の”H”から、いったん”L”に書換え、その後”
H”に戻している。したがって、データを読出すごと
に、強誘電体コンデンサFC1,FC2のくせ付けが緩
和されることになる。
【0081】なお、上述の実施形態においては、1回の
読出し動作において、くせ付け緩和動作(ステップ〜
ステップ)を1回だけ実行するよう構成したが、1回
の読出し動作において、上述のくせ付け緩和動作を2回
以上繰り返すよう構成することもできる。
【0082】また、上述の実施形態では、メモリ素子M
0に記憶データ”H”が書込まれている場合を例に説明
したが、メモリ素子M0に記憶データ”L”が書込まれ
ている場合も、同様である。
【0083】また、メモリ素子M0を例に説明したが、
選択された他のメモリ素子M1〜Mm−1も、メモリ素
子M0の場合と同様に、読出し時のくせ付け緩和動作が
行なわれる。
【0084】さらに、上述のように、この実施形態にお
いては、一対のビットラインごとにデータ反転用ラッチ
回路が、それぞれ設けられているので、メモリ素子M
0,M1,・・・,Mm−1を選択して読出しを行なう
場合、メモリ素子M0,M1,・・・,Mm−1はもと
より、これらのメモリ素子M0,M1,・・・,Mm−
1の属する行に含まれるすべての他のメモリ素子Mx,
Mx+1,・・・についても、同様にして、くせ付け緩
和動作が行なわれる。したがって、1回の読出し動作に
際し、より多くのメモリ素子に対してくせ付け緩和動作
を行なうことができる。
【0085】また、上述の実施形態においては、データ
の読出し時に自動的にくせ付け緩和動作を行なうように
したが、データの書込時に自動的にくせ付け緩和動作を
行なうようにすることもできる。また、データの読出し
時およびデータの書込時ともに自動的にくせ付け緩和動
作を行なうようにすることもできる。
【0086】[第2の実施形態]つぎに、図4に、この
発明の他の実施形態による強誘電体記憶装置である強誘
電体メモリ30の構成の一部を示す。強誘電体メモリ3
0は、強誘電体記憶素子であるメモリ素子M0,M1,
・・・を、複数個、行列配置した構成を有しており、各
メモリ素子M0,M1,・・・は、いわゆる「2トラン
ジスタ2キャパシタ型」のメモリ素子である点で、上述
の強誘電体メモリ20(図1参照)と共通する。
【0087】また、各メモリ素子は、一本のワードライ
ンと一対のビットラインとの交点に配置されており、一
度にm個のメモリ素子にアクセスできるよう構成されて
いる点も、上述の強誘電体メモリ20と共通する。すな
わち、一度にアクセス可能なm個のメモリ素子は、一本
のワードラインと一本の列選択ラインとにより選択され
る。
【0088】また、m個のメモリ素子(たとえば、M
0,M1,・・・,Mm−1(図示せず))と外部との
データの受渡しは、m対のデータ通信線である入出力ラ
インIO0,/IO0,IO1,/IO1,・・・,I
Om−1,/IOm−1(図示せず)と、選択されたm
対のビットライン(たとえば、BL0,/BLO,BL
1,/BL1,・・・,BLm−1,/BLm−1(図
示せず))を介して行なわれるのも、上述の強誘電体メ
モリ20と共通する。
【0089】また、一対のビットラインごとに、複数の
メモリ素子、センスアンプSA、ビットラインプリチャ
ージ回路22が、それぞれ設けられている点も、上述の
強誘電体メモリ20と共通する。
【0090】ただし、図4に示す強誘電体メモリ30に
おいては、データ反転用ラッチ回路24が一対の入出力
ライン(たとえば、入出力ラインIO0,/IO0)ご
とに設けられている点で、データ反転用ラッチ回路24
が一対のビットライン(たとえば、ビットラインBL
0,/BL0)ごとに設けられている強誘電体メモリ2
0(図1参照)と異なる。
【0091】図5に、強誘電体メモリ30の一対のビッ
トラインBL0,/BL0近傍の詳細な回路図を示す。
上述のように、ビットラインBL0,/BL0には、複
数のメモリ素子M0,・・・、センスアンプSA、ビッ
トラインプリチャージ回路22が配置されているが、デ
ータ反転用ラッチ回路24は配置されていない。
【0092】メモリ素子M0,・・・、センスアンプS
A、ビットラインプリチャージ回路22の構造は、上述
の強誘電体メモリ20の場合と同様である。
【0093】図6に、強誘電体メモリ30の一対の入出
力ラインIO0,/IO0近傍の詳細な回路図を示す。
上述のように、一対の入出力ラインIO0,/IO0に
は、データ反転用ラッチ回路24が配置されている。デ
ータ反転用ラッチ回路24の構造は、上述の強誘電体メ
モリ20の場合と同様である。なお、データ反転用ラッ
チ回路24のブリッジの対向する他の一対の頂点は、そ
れぞれ、入出力ラインIO0,/IO0に接続されてい
る。
【0094】また、一対の入出力ラインIO0,/IO
0には、入出力ラインプリチャージ回路32、メインア
ンプMAおよびレジスタ34が、さらに接続されてい
る。
【0095】入出力ラインプリチャージ回路32の構造
は、ビットラインプリチャージ回路22(図5参照)の
構造と類似している。ただし、この実施形態において
は、入出力ラインプリチャージ回路32は、ライン/I
OPCに信号を与えることにより、一対の入出力ライン
IO0,/IO0を、ともに電源電位にプリチャージす
るよう構成されている。
【0096】メインアンプMAの構造は、センスアンプ
SA(図5参照)と同様である。
【0097】レジスタ34は、外部からラインDATA
inを介して入力された1ビット分の書込みデータをい
ったん保持し、所定のタイミングで入出力ラインIO
0,/IO0に出力する。また、入出力ライン/IO0
(またはIO0)に読み出された1ビット分のデータを
所定のタイミングで取込んで保持し、ラインDATAo
utを介して外部に出力する。なお、図6においては、
レジスタ34の入出力許可信号線およびタイミング制御
信号線等の記載を省略している。
【0098】他の入出力ラインIO1,/IO1,・・
・,IOm−1,/IOm−1近傍の回路も、図6に示
す回路と同様である。すなわち、この実施形態において
は、一対の入出力ラインごとに、データ反転用ラッチ回
路24、入出力ラインプリチャージ回路32、メインア
ンプMAおよびレジスタ34が、それぞれ設けられてい
る。
【0099】つぎに、強誘電体メモリ30におけるデー
タ読出し時のくせ付け緩和動作を説明する。図4に示す
ワードラインWL0と、列選択ラインCOL0とを選択
して、メモリ素子M0,M1,・・・,Mm−1に対し
て読出し動作を行なう場合を例に説明する。
【0100】上述のように、この実施形態においては、
一対の入出力ラインごとにデータ反転用ラッチ回路24
が、それぞれ設けられている。このため、メモリ素子M
0,M1,・・・,Mm−1を選択して読出しを行なう
場合、選択されたメモリ素子M0,M1,・・・,Mm
−1のみについて、くせ付け緩和動作が行なわれること
になる。したがって、メモリ素子M0,M1,・・・,
Mm−1と同一の行に含まれるメモリ素子であっても、
選択されていないメモリ素子Mx,Mx+1,・・・に
ついては、くせ付け緩和動作が行なわれない点で、前述
の強誘電体メモリ20(図1参照)の場合と異なる。
【0101】以下、図7に示すフローチャート、図5お
よび図6に基づいて、メモリ素子M0を例に、読出し時
のくせ付け緩和動作を説明する。なお、前述の実施形態
同様、メモリ素子M0には記憶データ(記憶すべき情
報)”H”が書込まれているものとする。
【0102】まず、ラインPCを”H”にすることによ
り(図7(a)参照)、ビットラインBL0,/BL0
を”L”とし、これにより、負荷用コンデンサ(ビット
ラインBL0,/BL0それぞれの寄生容量として与え
られる。図示せず)を放電させる。その後、ラインPC
を”L”にすることにより、ビットラインBL0,/B
L0を、ともにフローティング状態にする。
【0103】一方、ライン/IOPCを”L”にするこ
とにより(図7(a2)参照)、入出力ラインIO0,
/IO0を”H”とするとともに、ラインPHI0およ
びラインPHI1を”H”にすることにより(図7
(b)参照)、コンデンサC1およびコンデンサC2を
電源電位にプリチャージする。なお、このとき列選択ラ
インCOL0は、まだ”L”であるため、ビットライン
BL0,/BL0と、入出力ラインIO0,/IO0と
は、接続されていない。
【0104】つぎに、ワードラインWL0を”H”とす
ることにより(図7(c)参照)、トランジスタQ1,
Q2をON状態する。これと同時にまたは直後に、プレ
ートラインPL0を”H”にした(図7(d)参照)
後、プレートラインPL0を、”L”に戻す(図7
(e)参照)。これにより、ビットラインBL0,/B
L0には、メモリ素子M0に書込まれている記憶デー
タ”H”に対応した電圧が表われる(図7(f)参
照)。
【0105】ここで、ラインSAENを”H”にするこ
とにより(図7(g)参照)、センスアンプSAを動作
させる。なお、前述の実施形態の場合と同様に、ライン
/SAENはラインSAENの反転信号線である。
【0106】センスアンプSAは、ビットラインBL
0,/BL0の電位のうちいずれの電位が高いかを判断
し、電位の高い方のビットラインの電位を”H”にする
とともに、電位の低い方のビットラインの電位を”L”
にする。ここでは、ビットラインBL0の電位がビット
ライン/BL0の電位よりも高いと判断して、ビットラ
インBL0の電位を”H”にするとともに、ビットライ
ン/BL0の電位を”L”にする(図7(h)参照)。
【0107】一方、プレートラインPL0を、”L”に
戻す(図7(e)参照)のとほぼ同時に、ライン/IO
PCを”H”にするとともに、ラインPHI0およびラ
インPHI1を”L”にする(図7(e2)参照)。
【0108】ライン/IOPCを”H”にすることによ
り、入出力ラインIO0,/IO0を、ともにフローテ
ィング状態にする。また、ラインPHI0およびライン
PHI1を”L”にすることにより、電源電位にプリチ
ャージされたコンデンサC1およびコンデンサC2を、
ともにフローティング状態にする。
【0109】また、ラインSAENを”H”にした(図
7(g)参照)あとで、列選択ラインCOL0を”H”
とすることにより(図7(g2)参照)、ビットライン
BL0,/BL0と、入出力ラインIO0,/IO0と
を接続するとともに、ラインMAENを”H”とするこ
とにより(図7(g3)参照)、メインアンプMAを動
作させる。なお、ライン/MAENはラインMAENの
反転信号線である。
【0110】これにより、”H”電位となっているビッ
トラインBL0と接続された入出力ラインIO0の電位
は”H”となり、”L”電位となっているビットライン
/BL0と接続された入出力ライン/IO0の電位は”
L”となる(図7(h2)参照)。
【0111】入出力ラインIO0の電位”H”および入
出力ライン/IO0の電位”L”は、レジスタ34およ
びラインDATAoutを介して外部に出力される。
【0112】図7に示すのステップが、データ読出し
ステップである。
【0113】つぎに、再び、プレートラインPL0を”
H”にした後、プレートラインPL0を、”L”に戻す
(図7(i)参照)。これにより、一対の強誘電体コン
デンサFC1,FC2の分極状態が、読出し動作前の分
極状態に復元される。
【0114】図7に示すのステップが、データ再書込
みステップである。
【0115】この実施形態においては、上述ののステ
ップにおいて、プレートラインPL0を”L”に戻した
後、ラインPHI0をいったん”H”にし、その後、”
L”に戻している(図7(k)参照)。これにより、入
出力ラインIO0の電位に応じてコンデンサC1を充電
した後フローティング状態にするとともに、入出力ライ
ン/IO0の電位に応じてコンデンサC2を充電した後
フローティング状態にすることができる。
【0116】この例の場合、入出力ラインIO0の電位
は”H”であり、入出力ライン/IO0の電位は”L”
であるから、コンデンサC1は充電状態となり、コンデ
ンサC2放電状態となる。すなわち、コンデンサC1は
強誘電体コンデンサFC1の分極状態P1に対応した状
態(充電状態)となり、コンデンサC2は強誘電体コン
デンサFC2の分極状態P2に対応した状態(放電状
態)となる。コンデンサC1およびコンデンサC2の
「充電状態」または「放電状態」が、補助情報に対応す
る。
【0117】ラインPHI0を”L”に戻す際、同時
に、ラインMAENを”L”とすることにより(図7
(j)参照)メインアンプMAの動作を終了させるとと
もに、列選択ラインCOL0を”L”とすることにより
(図7(j2)参照)ビットラインBL0,/BL0
と、入出力ラインIO0,/IO0とを切り離す。これ
により、入出力ラインIO0,/IO0は、フローティ
ング状態となる。
【0118】なお、この実施形態においては、ラインP
HI0を”H”にするタイミングが、プレートラインP
L0を”L”に戻した後になるよう設定したが、ライン
PHI0を”H”にするタイミングはこれに限定される
ものではない。たとえば、メインアンプMAの動作が確
定した直後に、ラインPHI0を”H”にするよう構成
することもできる(図7(l)参照。図中、破線で示
す。)。
【0119】つぎに、ライン/IOPCをいったん”
L”にした後、”H”に戻す(図7(m)参照)。これ
により、入出力ラインIO0,/IO0を、ともに”
H”としたのち、フローティング状態にすることができ
る。
【0120】この後、ラインPHI1を”H”にする
(図7(n)参照)。これにより、入出力ラインIO0
はコンデンサC2に接続され、入出力ライン/IO0は
コンデンサC1に接続されることになる。このため、上
述ののステップにおいて放電状態となっていたコンデ
ンサC2に接続された入出力ラインIO0の電位は電源
電位よりも低い電位となるが、上述ののステップにお
いて充電状態となっていたコンデンサC1に接続された
入出力ライン/IO0の電位は電源電位となる(図7
(o)参照)。
【0121】ここで、ラインMAENを”H”にするこ
とにより(図7(p)参照)、メインアンプMAを動作
させる。
【0122】メインアンプMAは、入出力ライン/IO
0の電位が入出力ラインIO0の電位よりも高いと判断
して、入出力ライン/IO0の電位を”H”にするとと
もに、入出力ラインIO0の電位を”L”にする(図7
(q)参照)。
【0123】この後、ラインSAENを”L”にするこ
とにより(図7(q2)参照)センスアンプSAの動作
をいったん終了させた上で、列選択ラインCOL0を”
H”とすることにより(図7(q3)参照)ビットライ
ンBL0,/BL0と、入出力ラインIO0,/IO0
とを接続する。その後、再び、ラインSAENを”H”
とすることにより(図7(q4)参照)センスアンプS
Aを動作させる。
【0124】これにより、”L”電位となっている入出
力ラインIO0と接続されたビットラインBL0の電位
は”L”となり、”H”電位となっている入出力ライン
/IO0と接続されたビットライン/BL0の電位は”
H”となる(図7(q5)参照)。つまり、一対のビッ
トラインBL0,/BL0の電位が、のステップ(デ
ータ読出しステップ)におけるそれと、逆転する。
【0125】図7に示すのステップが、データ反転ス
テップである。
【0126】その後、プレートラインPL0をいった
ん”H”にした後、プレートラインPL0を、”L”に
戻す(図7(r)参照)。これにより、一対の強誘電体
コンデンサFC1,FC2の分極状態が、それぞれ、読
出し動作前の分極状態と逆の状態になる。すなわち、メ
モリ素子M0の記憶内容が”H”から”L”に書換えら
れたことになる。
【0127】なお、このとき、コンデンサC1は入出力
ライン/IO0の電位に応じて充電され、コンデンサC
2は入出力ラインIO0の電位に応じて放電される。入
出力ライン/IO0の電位は”H”になっており、入出
力ラインIO0の電位は”L”になっているので、の
データ再書込みステップの場合と同様に、コンデンサC
1は充電状態となり、コンデンサC2は放電状態とな
る。
【0128】この後、ラインMAENを”L”にするこ
とによりメインアンプMAの動作を終了させるととも
に、ラインPHI1を”L”に戻すことによりコンデン
サC1およびコンデンサC2をフローティング状態にす
る(図7(s)参照)。これと同時に、列選択ラインC
OL0を”L”とすることにより(図7(s2)参照)
ビットラインBL0,/BL0と、入出力ラインIO
0,/IO0とを切り離す。これにより、入出力ライン
IO0,/IO0は、フローティング状態となる。
【0129】図7に示すのステップが、反転データ書
込みステップである。
【0130】つぎに、ライン/IOPCをいったん”
L”にした後、”H”に戻す(図7(t)参照)。これ
により、入出力ラインIO0,/IO0を、ともに”
H”としたのち、フローティング状態にする。
【0131】この後、ラインPHI0を”H”にする
(図7(u)参照)。これにより、入出力ラインIO0
は、再びコンデンサC1に接続され、入出力ライン/I
O0はコンデンサC2に接続される。このため、上述の
のステップにおいて放電状態となっていたコンデンサ
C2に接続された入出力ライン/IO0の電位は電源電
位よりも低い電位となるが、上述ののステップにおい
て充電状態となっていたコンデンサC1に接続された入
出力ラインIO0の電位は電源電位となる(図7(v)
参照)。
【0132】ここで、ラインMAENを”H”にするこ
とにより(図7(w)参照)、メインアンプMAを動作
させる。
【0133】メインアンプMAは、入出力ラインIO0
の電位が入出力ライン/IO0の電位よりも高いと判断
して、入出力ラインIO0の電位を”H”にするととも
に、入出力ライン/IO0の電位を”L”にする(図7
(x)参照)。
【0134】この後、ラインSAENを”L”にするこ
とにより(図7(x2)参照)センスアンプSAの動作
をいったん終了させた上で、列選択ラインCOL0を”
H”とすることにより(図7(x3)参照)ビットライ
ンBL0,/BL0と、入出力ラインIO0,/IO0
とを接続する。その後、再び、ラインSAENを”H”
とすることにより(図7(x4)参照)センスアンプS
Aを動作させる。
【0135】これにより、”H”電位となっている入出
力ラインIO0と接続されたビットラインBL0の電位
は”H”となり、”L”電位となっている入出力ライン
/IO0と接続されたビットライン/BL0の電位は”
L”となる(図7(x5)参照)。つまり、一対のビッ
トラインBL0,/BL0の電位が、のステップ(デ
ータ反転ステップ)におけるそれと逆転し、のステッ
プ(データ読出しステップ)におけるそれと同じになっ
ている。
【0136】図7に示すのステップが、データ正転ス
テップである。
【0137】その後、プレートラインPL0をいった
ん”H”にした後、プレートラインPL0を、”L”に
戻す(図7(y)参照)。これにより、一対の強誘電体
コンデンサFC1,FC2の分極状態が、それぞれ、読
出し動作前の分極状態と同じ状態に戻る。すなわち、メ
モリ素子M0の記憶内容が”L”から”H”に書き戻さ
れたことになる。
【0138】なお、このとき、コンデンサC1は入出力
ラインIO0の電位に応じて充電され、コンデンサC2
は入出力ライン/IO0の電位に応じて充電される。入
出力ラインIO0の電位は”H”になっており、入出力
ライン/IO0の電位は”L”になっているので、の
反転データ書込みステップの場合と同様に、コンデンサ
C1は充電状態となり、コンデンサC2は放電状態とな
る。
【0139】図7に示すのステップが、正転データ書
込みステップである。
【0140】この後、ワードラインWL0、列選択ライ
ンCOL0、ライン/IOPC、ラインMAENおよび
ラインSAENを”L”に戻すとともに、ラインPHI
1およびラインPCを”H”に戻すことにより(図7
(z)参照)、読出し時のくせ付け緩和動作を終了す
る。
【0141】図7に示すのステップが、終了ステップ
である。
【0142】なお、前述の実施形態(図1、図3参照)
の場合と同様に、1回の読出し動作において、くせ付け
緩和動作(ステップ〜ステップ)を2回以上繰り返
すよう構成することもできる。
【0143】また、前述の実施形態(図1、図3参照)
の場合と同様に、データの書込時に自動的にくせ付け緩
和動作を行なうようにすることもできる。また、データ
の読出し時およびデータの書込時ともに自動的にくせ付
け緩和動作を行なうようにすることもできる。
【0144】[その他の実施形態]なお、上述の各実施
形態においては、データの読出しや書込みに際し、一度
に複数の強誘電体記憶素子にアクセスできるような構成
を有する強誘電体記憶装置を例に説明したが、データの
読出しや書込みに際し、一度に一つの強誘電体記憶素子
にのみにアクセスするような構成を有する強誘電体記憶
装置にも適用することができる。
【0145】また、補助記憶素子を、行列配置された強
誘電体素子の各列に対応させて設ける場合やデータ通信
線に対応させて設ける場合について説明したが、補助記
憶素子の配置は、これらに限定されるものではない。
【0146】また、上述の各実施形態においては、強誘
電体素子を複数個行列配置した強誘電体記憶装置を例に
説明したが、この発明はこれに限定されるものではな
い。たとえば、強誘電体素子を1個または数個ないし数
百個配置した強誘電体記憶装置にも、適用することがで
きる。
【0147】また、上述の各実施形態においては、補助
記憶素子として、ブリッジ回路を用いたデータ反転用ラ
ッチ回路24を例示したが、補助記憶素子は、これに限
定されるものではない。
【0148】また、上述の各実施形態においては、補助
記憶素子を構成する第1の補助記憶要素および第2の補
助記憶要素としてコンデンサを用いたが、第1の補助記
憶要素または第2の補助記憶要素としてコンデンサ以外
の要素を用いてもよい。また、補助記憶素子は、必ずし
も第1の補助記憶要素および第2の補助記憶要素を備え
るものでなくともよい。
【0149】また、上述の各実施形態においては、くせ
付け緩和動作を行なうための手段として、補助記憶素子
を用いた場合を例に説明したが、くせ付け緩和動作を行
なうための手段は、補助記憶素子に限定されるものでは
ない。
【0150】また、上述の実施形態においては、いわゆ
る「2トランジスタ・2キャパシタ型」の強誘電体記憶
素子を備えた強誘電体記憶装置を例に説明したが、この
発明は、これに限定されるものではない。たとえば、
「1トランジスタ・1キャパシタ型」の強誘電体記憶素
子を備えた強誘電体記憶装置や、MFMIS−FET
(Metal-Ferroelectric-Metal-Isolater-Silicon-FET)
などの「1トランジスタ型」の強誘電体記憶素子を備え
た強誘電体記憶装置などにも適用することができる。
【0151】また、上述の実施形態においては、”
H”、”L”2種類の情報に対応した2種類の分極状態
を保持し得る強誘電体記憶素子を備えた強誘電体記憶装
置を例に説明したが、この発明は、これに限定されるも
のではない。たとえば、”H”、”M”、”L”3種類
の情報に対応した3種類の分極状態を保持し得る強誘電
体記憶素子を備えた強誘電体記憶装置に適用することも
できる。この場合には、強誘電体記憶素子に書込まれた
情報が、仮に”H”であるとすると、情報の読出しに際
し、この情報を、たとえば、”M”、”L”、”H”と
書換えるよう構成すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による強誘電体記憶装置
である強誘電体メモリ20の構成の一部を示す図面であ
る。
【図2】図1に示す強誘電体メモリ20を構成する一対
のビットラインBL0,/BL0近傍の詳細な回路図で
ある。
【図3】強誘電体メモリ20についての読出し時のくせ
付け緩和動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図4】この発明の他の実施形態による強誘電体記憶装
置である強誘電体メモリ30の構成の一部を示す図面で
ある。
【図5】図4に示す強誘電体メモリ30を構成する一対
のビットラインBL0,/BL0近傍の詳細な回路図で
ある。
【図6】図4に示す強誘電体メモリ30を構成する一対
の入出力ラインIO0,/IO0近傍の詳細な回路図で
ある。
【図7】強誘電体メモリ30についての読出し時のくせ
付け緩和動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図8】強誘電体コンデンサに関する電圧と分極状態
(電荷)との関係を表わす一般的な履歴曲線を示す図面
である。
【図9】従来の強誘電体メモリを構成するメモリ素子2
近傍の回路構成の一例を示す図面である。
【符号の説明】
24・・・・・・・・データ反転用ラッチ回路 BL0・・・・・・・ビットライン /BL0・・・・・・ビットライン C1・・・・・・・・コンデンサ C2・・・・・・・・コンデンサ M0・・・・・・・・メモリ素子 PHI0・・・・・・ライン PHI1・・・・・・ライン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶すべき情報に対応した分極状態を保持
    することで当該情報を記憶する強誘電体記憶素子、 を備えた強誘電体記憶装置において、 当該情報の書き込みまたは読み出しを行なう際に、強誘
    電体記憶素子の分極状態を、保持すべき分極状態と異な
    る分極状態にしたあと再びもとの分極状態に戻すくせ付
    け緩和動作を所定回数行なうよう構成したこと、 を特徴とする強誘電体記憶装置。
  2. 【請求項2】請求項1の強誘電体記憶装置において、 前記強誘電体記憶素子の保持すべき分極状態に対応した
    補助情報を記憶する補助記憶素子を備え、補助記憶素子
    に記憶された補助情報の内容にしたがって、前記くせ付
    け緩和動作を行なうこと、 を特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項2の強誘電体記憶装置において、 前記強電体記憶素子は、互いに異なる分極状態を保持す
    る第1の強誘電体記憶要素と第2の強誘電体記憶要素と
    を備え、 前記補助記憶素子は、第1の強誘電体記憶要素の保持す
    べき分極状態に対応した補助情報を記憶する第1の補助
    記憶要素と、第2の強誘電体記憶要素の保持すべき分極
    状態に対応した補助情報を記憶する第2の補助記憶要素
    とを備え、 第2の補助記憶要素に記憶された補助情報にしたがって
    第1の強誘電体記憶要素の分極状態を変更するととも
    に、第1の補助記憶要素に記憶された補助情報にしたが
    って第2の強誘電体記憶要素の分極状態を変更し、その
    後、第1の補助記憶要素に記憶された補助情報にしたが
    って第1の強誘電体記憶要素の分極状態を元に戻すとと
    もに、第2の補助記憶要素に記憶された補助情報にした
    がって第2の強誘電体記憶要素の分極状態を元に戻すよ
    う構成したこと、を特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項3の強誘電体記憶装置において、 前記第1の強誘電体記憶要素および第2の強誘電体記憶
    要素は、ともに強誘電体コンデンサを備え、 前記第1の補助記憶要素および第2の補助記憶要素は、
    ともにコンデンサを備え、 第2の補助記憶要素と第1の強誘電体記憶要素とを電気
    通信路を介して接続することにより第2の補助記憶要素
    に記憶された補助情報にしたがって第1の強誘電体記憶
    要素の分極状態を変更するとともに、第1の補助記憶要
    素と第2の強誘電体記憶要素とを電気通信路を介して接
    続することにより第1の補助記憶要素に記憶された補助
    情報にしたがって第2の強誘電体記憶要素の分極状態を
    変更し、その後、第1の補助記憶要素と第1の強誘電体
    記憶要素とを電気通信路を介して接続することにより第
    1の補助記憶要素に記憶された補助情報にしたがって第
    1の強誘電体記憶要素の分極状態を元に戻すとともに、
    第2の補助記憶要素と第2の強誘電体記憶要素とを電気
    通信路を介して接続することにより第2の補助記憶要素
    に記憶された補助情報にしたがって第2の強誘電体記憶
    要素の分極状態を元に戻すよう構成したこと、 を特徴とするもの。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかの強誘
    電体記憶装置において、 前記強誘電体記憶素子を複数個行列配置するとともに、
    行列配置された強誘電体記憶素子のうち所望の強誘電体
    記憶素子を選択し得るよう構成し、 選択された強誘電体記憶素子に対する書込データを入力
    しまたは読出データを出力するデータ通信線を設けると
    ともに、前記くせ付け緩和動作を行なうための手段を、
    当該データ通信線に対応させて設け、 情報の書き込みまたは読み出しを行なう際に、行列配置
    された強誘電体記憶素子のうち選択された強誘電体記憶
    素子に対する前記くせ付け緩和動作を、所定回数行なう
    よう構成したこと、を特徴とするもの。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項4のいずれかの強誘
    電体記憶装置において、 前記強誘電体記憶素子を複数個行列配置するとともに、
    行列配置された強誘電体記憶素子のうち所望の強誘電体
    記憶素子を選択するよう構成し、 前記くせ付け緩和動作を行なうための手段を、前記行列
    配置の各列に対応させて設け、 情報の書き込みまたは読み出しを行なう際に、行列配置
    された強誘電体記憶素子のうち選択された強誘電体記憶
    素子の属する行に含まれる強誘電体記憶素子に対する前
    記くせ付け緩和動作を、所定回数行なうよう構成したこ
    と、 を特徴とするもの。
  7. 【請求項7】記憶すべき情報に対応した分極状態を保持
    することで当該情報を記憶する強誘電体記憶素子の、く
    せ付けを矯正する方法であって、 当該情報の書き込みまたは読み出しを行なう際に、強誘
    電体記憶素子の分極状態を、保持すべき分極状態と異な
    る分極状態にしたあと再びもとの分極状態に戻す動作を
    所定回数行なうこと、 を特徴とする強誘電体記憶素子のくせ付け矯正方法。
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