JPH11163070A - 半導体装置製造の熱処理工程における温度制御方法 - Google Patents
半導体装置製造の熱処理工程における温度制御方法Info
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Abstract
基板温度の正確な測定が難しくなるため、光照射強度を
変える閉回路制御の実施は困難であった。 【解決手段】 光源113からの光照射により加熱され
る基板51の温度を熱電対11により接触式に計測する
もので、加熱手段に光源113を有する加熱炉内に収容
される温度測定装置1を用いた温度制御方法であって、
その温度測定装置1は、その熱電対12の被覆部材21
における、基板51との接触部周辺(測温部被覆部材2
2)は熱伝導率の高い材料で形成され、その接触部周辺
を除く被覆部材21(線部被覆部材23)は光透過率の
高い材料または光反射率の高い材料で形成されたもので
あり、その温度測定装置1を用いて基板51の温度を測
定する工程と、その測定した値を光源113の出力にフ
ィードバックする閉回路制御を行う工程とを備えた温度
制御方法である。
Description
熱処理工程における温度制御方法に関し、詳しくは閉回
路制御による温度制御方法に関する。
いMOSデバイスでは、短チャネル効果を抑制するた
め、バイポーラデバイスでは遮断周波数fT を向上さ
せるために、浅い接合を高精度に形成する必要性が生じ
ている。そして浅い接合を形成する方法の一つとして、
高温で短時間の処理が可能な光照射による加熱方法(R
TA:Rapid Thermal Annealing )が採用されている。
またRTAは、イオン注入により生じた結晶欠陥の回復
やシンター等の各種アニーリング、酸化膜、窒化膜の形
成にも利用されている。そのため、さまざまな膜構造を
有する基板、さまざまな不純物濃度を有する基板等に対
し、基板温度を正確に制御することが極めて重要になっ
ている。
造や膜質、不純物濃度等により基板の輻射率が変化する
ため、光の照射強度が一定〔開回路制御(Open Loop Co
ntrol )〕のもとでは、基板の光吸収量(処理温度)が
変化することになる。そのため、製造工程の複雑化にと
もない、各種ばらつき(膜厚、膜質、不純物量、構造等
によるばらつき)を含む基板の加熱状態を精度よく制御
することは極めて難しい。さらに基板加熱装置を構成す
る石英チューブの光透過率やチャンバの内壁の光反射
率、光源となるランプの出力の経時的な変化等によって
基板の処理温度が変化する。この問題に対処するため、
基板の温度を測定してその測定値をランプの出力にフィ
ードバックする閉回路制御(Closed Loop Control )が
検討されている。これにより、精度の高い基板温度の測
定が実現できれば、優れた基板温度制御が可能になる。
放射温度計がある。この放射温度計は非接触で温度測定
ができる利点がある。別の温度測定装置としては熱電対
がある。熱電対で温度測定する場合には、基板の表面に
熱電対を直接接触させる方法、耐熱性接着剤を用いて基
板の表面に熱電対を固定する方法等がある。これらの方
法は、熱電対の測温部(合金部)が基板に直接接触する
ので、基板温度をほぼ正確に測定することができるとい
う長所を有する。
バイド(SiC)からなる被覆部材に熱電対を内挿し、
その熱電対を被覆部材を介して基板に接触させて、基板
温度を間接的に測定する装置が特開平4−148546
号公報に開示されている。
射温度計を用いた温度測定では、熱電対を用いた接触式
の温度測定方法と異なり、測定対象の表面状態によって
測定精度が左右されたり、測定環境の影響を強く受け
る。そのため、様々な膜構造や不純物濃度を持つ基板で
は基板毎に輻射率が異なり、正確な温度測定を行うこと
が困難である。
測定する方法では、基板と熱電対との反応による熱電対
の劣化、基板の金属汚染等の問題が発生する。
度測定では、熱電対による基板への金属汚染の問題は解
決されるが、熱電対が測定しているのは被覆部材の温度
になる。また光照射型熱処理装置により基板が熱処理さ
れる過程で、基板の温度が上昇すると、熱伝導により被
覆部材が加熱されるだけではなく、被覆部材自体が照射
された光を直接吸収して加熱される。よって、光照射強
度を変える閉回路制御は、照射強度に依存して被覆部材
の光吸収による加熱量が変化するため、様々な膜構造や
不純物濃度を持つ基板の輻射率の変化による光吸収量
(基板温度)の変化を正確に測定することは難しい。こ
のように、基板温度の精度の高い測定技術がないことか
ら、従来の閉回路制御による基板温度制御には問題があ
った。
射吸収、および照射ランプ光の吸収は、被覆部材として
用いる材料により異なる。石英と炭化シリコン(Si
C)の場合を例に示すと、石英による被覆では、光吸収
が抑えられるが、熱伝導が悪いために基板温度の測定が
難しく熱応答性も劣る。一方、炭化シリコンによる被覆
では、基板温度の伝導には優れるが、光吸収が多いため
に測定温度の光照射強度依存が顕著に現れる。このよう
な熱特性により、それぞれの材料には一長一短がある。
被覆部材を平坦に加工して、疑似的な面接触状態を形成
し、基板からの熱伝導効率を増す方法もあるが、この方
法では被覆部材の熱容量を増やすことにもなる。そのた
め、光の直接吸収による加熱が増えるので正確な基板の
温度測定ができない。
は、照射強度に依存して被覆部材の光吸収による加熱量
が変化するため、さまざまな膜構造や不純物濃度を持っ
た基板の輻射率の変化による光吸収量(基板温度)の変
化を正確に測定することはできない。
決するためになされた半導体装置製造の熱処理工程にお
ける温度制御方法であり、加熱手段に光源を有する加熱
炉内に収容され、その光源からの光照射によって加熱さ
れる基板の温度を熱電対により接触式に測定する温度測
定装置を用いた温度制御方法である。上記温度測定装置
の熱電対を被覆する被覆部材における、基板との接触部
周辺は熱伝導率の高い材料で形成され、かつ基板との接
触部周辺を除く被覆部材は光透過率の高い材料または光
の反射率の高い材料で形成されている、このような温度
測定装置を用いて、基板の温度を測定する工程と、その
測定した値を前記光源の出力にフィードバックする閉回
路制御を行う工程とを備えている。
温度制御方法では、上記構成の温度測定装置による基板
温度の測定と、その測定値を光源の出力にフィードバッ
クする閉回路制御とを組み合わせることにより、基板温
度の制御精度が高まる。すなわち、上記温度測定装置で
は、熱電対が被覆部材により被覆され、この被覆部材の
うち、測温部を覆う部分の被覆部材が熱伝導性の高い材
料からなることから、基板の熱が測温部に伝導し易くな
る。そのため、被覆部材を介しての温度測定ではある
が、基板の温度を精度良く測定することが可能になる。
覆部材を除く他の部分の被覆部材は光の透過率の高い材
料または光の反射率の高い材料からなることから、その
部分の被覆部材が光の照射を受けてその光を吸収するこ
とがほとんどない。そのため、光の照射による被覆部材
の温度上昇がほとんどなくなるので、被覆部材の吸熱に
よる熱電対の測温値の変化、基板からの輻射による測温
値の変化がほとんど起こらない。したがって、基板温度
を高精度に測定することが可能になり、その温度に基づ
いて光源の出力に対してフィードバックをかけることか
ら、基板温度を高精度に制御することが可能になる。
熱処理工程における温度制御方法の実施形態の一例を、
図1に温度測定装置を基板とともに概略断面図によって
説明し、光照射型熱処理装置の一例を図2の概略構成断
面図によって説明する。
理工程において被熱処理基板の温度測定に用いる温度測
定装置1は、図2によって説明する加熱手段に光源11
3を有する加熱炉(石英製のチューブ112)内に収容
され、上記光源113からの光照射により加熱される基
板51の温度を熱電対11により接触式に測定するもの
である。その熱電対11を被覆する被覆部材21におけ
る上記基板51との接触部周辺(測温部12の測温部被
覆部材22)は熱伝導率の高い材料からなる。そのよう
な材料としては、例えば炭化シリコン、シリコン化合物
(例えば、モリブデンシリサイド、チタンシリサイド、
コバルトシリサイド等のシリサイド)もしくはアルミナ
が用いられている。一方、上記基板51との接触部周辺
を除く上記温度測定装置1の被覆部材21(線部被覆部
材23)は光透過率の高い材料または光の反射率が高い
材料からなる。光透過率の高い材料としては、例えば石
英が用いられている。または光の反射率が高い材料とし
ては、例えばアルミナが用いられている。
定装置1は、熱電対11が被覆部材21によって被覆さ
れている構造となっている。この熱電対11は、例え
ば、白金(Pt)−白金(Pt)・10%ロジウム(R
h)熱電対であり、熱電対11の測温部(合金部)12
は、白金線と白金・10%ロジウム線との合金により形
成されている。また少なくともいずれか一方の線は絶縁
管31内に遊挿されていて、この絶縁管31は例えば石
英からなる。この例では、白金の導線13の方が絶縁管
31内に遊挿されている。当然のことながら、白金・1
0%ロジウム線14の方が絶縁管31内に遊挿されてい
てもよい。
を覆う部分の測温部被覆部材22は、熱伝導性の高い材
料で構成され、測温部12に十分に接触する状態に設け
られている。この測温部被覆部材22は、例えば石英
(熱伝導率=1.66W・m-1・K-1)の十倍程度以上
の熱伝導率を有する材料、好ましくは100W・m-1・
K-1程度以上の熱伝導率を有する材料からなる。このよ
うな材料としては、例えば炭化シリコン(熱伝導率=2
61W・m-1・K-1)がある。
十分に接触し、かつ、熱伝導性の高い材料である炭化シ
リコンで形成されている。このことから、測温部被覆部
材22を介しての温度測定ではあるが、基板51の熱は
測温部12へ十分に伝わり、基板51の温度を測定する
ことが可能になる。さらに測温部被覆部材22は、光の
直接の吸収を極力抑えるために表面積を小さく、また熱
応答性を高めるために熱容量の小さな構造としている。
すなわち、測温部被覆部材22の形状は、測温部12に
対してキャップ形状を成していて、例えば、キャップの
外径が1.4mm、キャップの内径が0.9mm、キャ
ップの高さ1.4mmに形成されている。
部被覆部材22を除く他の部分の線部被覆部材23は、
赤外線の透過性に優れた石英で構成されていて、しかも
光の直接の吸収を極力抑えた構造として円形断面を有す
る管状に形成されているので、光の照射を受けてもその
光を吸収することがほとんどない。よって、光の照射に
よる線部被覆部材23の温度上昇がほとんどなくなるの
で、線部被覆部材23の吸熱による熱電対11の測温値
の変化はほとんど起こらない。
の各表面は光を反射し易い状態に形成されている。その
ため、熱電対11に光が照射されても、熱電対11は照
射された光の影響をほとんど受けることはない。さら
に、上記測温部被覆部材22が耐熱性が高く通常のシリ
コン基板の熱処理温度(1200℃以下)では熱的に安
定な炭化シリコンで形成されているため、熱処理時に上
記測温部被覆部材22によって基板51が汚染されるこ
ともない。
略)より突出した石英製の複数本(例えば2本)の基板
支持部(図示省略)とともに、上記温度測定装置1の先
端部分になる測温部被覆部材22によって水平に支持さ
れている。
置1を使用する光照射型熱処理装置の一例を、図2の概
略構成断面図によって説明する。
111の内部には、赤外線に対して高い透過性を有する
石英ガラスによりなるチューブ112が設置され、この
チューブ112の側周に加熱用の光源113となるハロ
ゲンランプが設置されている。そして反応炉111の一
端側に上記チューブ112の一端側を設け、その部分に
は、基板51の搬出入の際に開閉し、さらに上記チュー
ブ112内を密閉する時にはこのチューブ112内を気
密にできるように、パッキン114(例えば樹脂製のパ
ッキン)を装着したドア115が備えられている。
スを導入するためのガス導入管116が接続されてい
る。そして上記チューブ112の内部には、基板51を
支持するための石英製のトレー117が置かれている。
このトレー117には石英製の基板支持部118が形成
されていて、この基板支持部118とともにトレー11
7上に配置した温度測定装置1の先端部(前記図1によ
って説明した測温部被覆部材22を介した測温部12)
によって基板51が支持されている。また温度測定装置
1の熱電対の導線13,14は反応炉111の端部に設
けた孔119より外部に引き出されている。また反応炉
111にはパイロメーター131により温度測定を可能
とする窓120が形成されている。このように、光照射
型熱処理装置101は構成されている。
を用いて、第1工程では、図2によって説明した光照射
型熱処理装置101により加熱される上記基板51の温
度を測定する。
測定値を上記光源113の出力にフィードバックして、
基板51の温度を所定範囲内に保持するように光源11
3の出力を調節する閉回路制御を行う。
い場合にはその測定温度値と設定温度値との差を求め、
その差に基づいて光源113の出力を減少させて基板温
度を設定温度に一致させるようにし、一方、基板温度が
低い場合にはその測定温度値と設定温度値との差を求
め、その差に基づいて光源113の出力を増加させるこ
とにより基板温度を設定温度に一致させるようにして、
常に基板温度が設定温度に保持されるようにする。上記
基板温度の測定値と設定温度値との差より光源の出力の
増減量は、例えば予め求めておいたデータに基づいて決
定すればよい。
温度制御方法では、上記構成の温度測定装置1による基
板51の温度測定と、その測定値を光源113の出力に
フィードバックする閉回路制御とを組み合わせることに
より、基板51の温度制御の精度が高まる。すなわち、
上記温度測定装置1では、熱電対11が被覆部材21に
より被覆され、この被覆部材21のうち、測温部12を
覆う部分の測温部被覆部材22が熱伝導性の高い材料か
らなることから、基板51の温度が測温部12に伝導し
易くなる。そのため、測温部被覆部材22を介しての温
度測定ではあるが、基板51の温度を精度良く測定する
ことが可能になる。
の線部被覆部材23は光の透過率の高い材料または光の
反射率の高い材料からなることから、その線部被覆部材
23が光の照射を受けてその光を吸収することがほとん
どない。そのため、光の照射による線部被覆部材23の
温度上昇がほとんどなくなるので、線部被覆部材23の
吸熱による熱電対11の測温値の変化、基板51からの
輻射による測温値の変化がほとんど起こらない。したが
って、基板51の温度を高精度に測定することが可能に
なり、その温度に基づいて光源113の出力に対してフ
ィードバックをかけることから、基板51の温度を高精
度に制御することが可能になる。
度測定装置を、図3の概略構成断面図によって説明す
る。図3では、従来型の温度測定装置201が光照射型
熱処理装置の石英製のチューブ112内に挿入されてい
て、基板51の温度を測定している状態を示しており、
前記図1によって説明した構成部品と同様のものには同
一符号を付与する。この従来型の温度測定装置201
は、熱電対11が炭化シリコン(SiC)からなる被覆
部材221によって被覆されている構造となっている。
この熱電対11は、例えば、白金(Pt)−白金(P
t)・10%ロジウム(Rh)熱電対であり、熱電対1
1の測温部(合金部)12は、白金線と白金・10%ロ
ジウム線との合金により形成されている。また少なくと
もいずれか一方の線は絶縁管31内に遊挿されていて、
この絶縁管31は例えば石英からなる。この例では、白
金の導線13の方が絶縁管31内に遊挿されている。
電対11が測定しているのは被覆部材221の温度であ
る。光照射型熱処理装置(図示省略)により基板51が
熱処理される過程で、基板51が加熱されてその温度が
上昇すると、基板51からの熱伝導により被覆部材22
1が加熱されるだけではなく、被覆部材221自身が光
源113の光を直接吸収して加熱されるため、基板温度
の正確な測定は困難となる。基板51からの熱伝導と被
覆部材221の基板51からの輻射、および光源113
からの光の吸収は、被覆部材221として用いる材料に
より異なり、石英と炭化シリコンの場合を例に示すと、
石英は、輻射吸収が少なく熱伝導が悪いために、基板温
度の測定が難しく熱応答性も劣る。一方、炭化シリコン
は輻射吸収が多く熱伝導が良いために、炭化シリコンに
よる被覆では基板温度の伝導には優れるが光吸収が多く
測定温度の光照射強度依存が顕著に現れる。
化させた3種類のサンプルの構造を図4によって説明す
る。
プル61は、シリコン基板62の一方側(表面側)に酸
化シリコン(SiO2 )膜63、150nmの厚さの多
結晶シリコン膜64、300nmの厚さのキャッピング
酸化シリコン膜65が積層され、シリコン基板62の他
方側(裏面側)に酸化シリコン(SiO2 )膜66、1
50nmの厚さの多結晶シリコン膜67が積層されたも
のである。そして上記酸化シリコン膜63,66は70
0nm〜900nmの範囲で厚さを変えているが、光吸
収量の膜厚依存性は少ないものとなっている。また多結
晶シリコン膜64には打ち込みエネルギーが40ke
V、ドーズ量が5.4×1014個/cm2なる条件で二
フッ化ホウ素(BF2 )がイオン注入されている。
プル71は、シリコン基板72の一方側(表面側)に8
00nmの厚さの酸化シリコン(SiO2 )膜73、1
50nmの厚さの多結晶シリコン膜74、300nmの
厚さのキャッピング酸化シリコン膜75が積層され、シ
リコン基板72の他方側(裏面側)に800nmの厚さ
の酸化シリコン(SiO2 )膜76、多結晶シリコン膜
77が積層されたものである。そして上記裏面側の多結
晶シリコン膜77は150nm〜350nmの範囲で厚
さを変化させており、光吸収量の膜厚依存性は第1評価
サンプル61よりも大きくなっている。また表面側の多
結晶シリコン膜74には、打ち込みエネルギーが40k
eV、ドーズ量が5.4×1014個/cm2 なる条件で
二フッ化ホウ素(BF2 )がイオン注入されている。
プル81は、シリコン基板82の一方側(表面側)に酸
化シリコン(SiO2 )膜83、150nmの厚さの多
結晶シリコン膜84、300nmの厚さのキャッピング
酸化シリコン膜85が積層され、シリコン基板82の他
方側(裏面側)に酸化シリコン(SiO2 )膜86、1
50nmの厚さの多結晶シリコン膜87が積層されたも
のである。そして上記第3評価サンプル81は、酸化シ
リコン膜83,86の厚さが100nm〜600nmの
範囲、すなわち、100nm、200nm、300n
m、400nm、600nmの5種類のものが用意され
ている。そのため、これらの第3評価サンプル81にお
いては酸化シリコン膜83,86の光吸収の膜厚依存性
は極めて大きいものとなっている。また多結晶シリコン
膜84には、打ち込みエネルギーが40keV、ドーズ
量が5.4×1014個/cm2 なる条件で二フッ化ホウ
素(BF2 )がイオン注入されている。
各第1評価サンプル61,多結晶シリコン膜77の膜厚
が異なる複数の各第2評価サンプル71,酸化シリコン
膜83,86の膜厚が異なる複数の各第3評価サンプル
81のそれぞれに、耐熱性接着剤を用いて熱電対を直接
張りつけて、その熱電対を用いた正確な温度測定を行っ
た。
光照射型熱処理装置101を用いて基板51の代わりに
上記図4によって説明した各第1,第2,第3評価サン
プル61,71,81を熱処理〔RTA(Rapid Therma
l Annealing )〕した。そのRTAのシーケンスは、図
5に示すように、200℃の温度雰囲気に設定したチュ
ーブ112(図2参照)内に評価サンプルを搬入する。
そして50℃/sの加熱速度でRTAの設定温度Tまで
加熱した後、その設定温度Tにt秒間(例えば10秒
間)保持し、その後50℃/sの冷却速度で400℃ま
で冷却して、チューブ112内から評価サンプルを搬出
するという順である。上記RTAの設定温度Tは、90
0℃、1000℃、1050℃、1100℃、1150
℃に設定した。なお、上記RTAのシーケンスは一例で
あり、適宜変更することは可能である。
評価サンプルのシート抵抗の温度依存性を図6に示す。
図6では、縦軸にシート抵抗ρsを示し、横軸にRTA
の設定温度を示す。図6に示すように、900℃から9
50℃程度まではほぼ一定の2140Ω/□程度のシー
ト抵抗値を示し、1000℃程度より高温になると急激
にシート抵抗が低下する。そして1050℃では142
0Ω/□程度のシート抵抗値になり、1100℃では9
80Ω/□程度のシート抵抗値を示し、1150℃では
800Ω/□程度のシート抵抗値になった。
照)および従来型の温度測定装置201(図3参照)に
よって測定した各評価サンプルのシート抵抗ρs(縦
軸)と測定温度(横軸)との関係を示したものである。
温度測定器1による測定値は白抜きの丸、三角、四角印
で示し、温度測定装置201による測定値は黒塗りの
丸、三角、四角印で示す。
る多結晶シリコン膜77の膜厚が250nmの評価サン
プルにおいて基板温度は1050℃になるようなランプ
出力を用い、第1評価サンプル61の酸化シリコン膜6
3,66の厚さ、第2評価サンプル71の多結晶シリコ
ン膜77の厚さ、および第3評価サンプル81の酸化シ
リコン膜83,86の厚さを変えた全ての評価サンプル
に対して、同一ランプ出力で熱処理を行う。すなわち、
光の照射強度が一定のもとで熱処理を行うという開回路
制御により連続処理を行い、シート抵抗および基板温度
を測定する。
射強度で処理する開回路制御では、基板表面に形成され
た膜の厚さの違いによりシート抵抗(基板温度)が変化
する。また、図6および図7において、RTAの設定温
度によるシート抵抗の温度依存の曲線と、温度測定装置
1による測定温度でのシート抵抗の温度依存の曲線とを
比較すると、曲線の形は一致している。このことから、
基板構造が異なり光の吸収量が違うさまざまな基板に対
しても、温度測定装置1(図1参照)は基板温度の正確
な測定を再現性良くできることを示している。これに対
し、従来型の温度測定装置201(図3参照)により測
定した測定温度とそのときのシート抵抗との関係は、図
6の温度依存の曲線と大幅に異なることがわかり、従来
型の温度測定装置201は基板温度の正確な測定ができ
ていないことを示している。
3,86の膜厚を変化させたサンプルを、温度測定装置
201(図3参照)と温度測定装置1(図1参照)とを
用いた閉回路制御にて、前記図5によって説明したシー
ケンスにより測定温度1050℃で処理を施し、この時
のシート抵抗の膜厚依存性を開回路制御における膜厚依
存性とともに図8に示す。この図8では、縦軸にシート
抵抗ρsを示し、横軸に酸化シリコン膜厚を示し、図中
の黒塗りの丸印は開回路制御、白抜きの四角印は温度測
定装置1による閉回路制御、白抜きの三角印は従来型の
温度測定装置201による閉回路制御を示す。また、同
様に、シート抵抗からの換算温度の膜厚依存性を図9に
示し、図中の黒塗りの丸印は開回路制御、白抜きの四角
印は温度測定装置1による閉回路制御、白抜きの三角印
は従来型の温度測定装置201による閉回路制御を示
す。この図9では、縦軸に基板温度を示し、横軸に酸化
シリコン膜厚を示す。図8および図9から明らかなよう
に、開回路制御において顕著に現れるシート抵抗(基板
温度)の膜厚依存は、温度測定装置1を用いることで改
善される。しかし、温度測定装置201では、シート抵
抗(基板温度)の膜厚依存の改善効果がみられない。
置201(図3参照)とを用いた閉回路制御により第3
評価サンプル81の酸化シリコン膜83,86の膜厚を
変化させたサンプルを前記図5によって説明したシーケ
ンスにより測定温度1050℃で処理を施した時の、酸
化シリコン膜83,86の膜厚による安定時のランプ出
力を図10に示した。この図10では、縦軸にランプ出
力(最大出力に対する出力比)を示し、横軸に酸化シリ
コン膜厚を示し、図中の黒塗りの丸印は開回路制御、白
抜きの四角印は温度測定装置1による閉回路制御、白抜
きの三角印は従来型の温度測定装置201による閉回路
制御を示す。
いた閉回路制御では、基板温度が低くなる酸化シリコン
膜厚においてより高いランプ出力を加えて基板温度を補
正しているのがわかる。しかし、前記図7に示すよう
に、温度測定装置201では、実際に基板温度が変わっ
ていても、測定温度がほとんど変わらないため、酸化シ
リコン膜厚に依らずほぼ同じランプ出力となり、酸化シ
リコン膜厚により基板温度を補正することができていな
い。以上のことから、温度測定装置201では、ランプ
からの光を温度測定装置201が直接吸収していること
を証明している。このように、温度測定装置の構造とし
ては、炭化シリコンの表面積を減らして、光吸収を極力
抑えた構造にする必要があることがわかる。要するに、
従来温度測定装置201のように熱電対11を全て覆っ
た構造では、光吸収が多く、閉回路制御における精度の
良い測定はできない。
により極端に基板の光吸収量が変わる第3評価サンプル
81の結果を用いて、温度測定装置1による閉回路制御
の結果を示したが、実際の管理された半導体装置の製造
工程においては、膜厚や膜質の工程ばらつきによる光吸
収(基板温度)の変動は、はるかに少なく、温度測定装
置1を用いた閉回路制御により、開回路制御におけるシ
ート抵抗(基板温度)の膜厚依存を十分に解消できる。
良い測定を行うためには、測温部に被覆する炭化シリコ
ンの構造を極力小さくし、光吸収を抑える必要がある。
を変えた基板を用いて、閉回路制御の効果を示したが、
温度測定装置1(図1参照)を用いた閉回路制御では、
実際の基板温度を測定し、光源113となるランプの出
力にフィードバックするため、光照射型熱処理装置10
1を構成する石英製のチューブ112の光透過率や反応
炉111の内壁の光反射率、光源113となるランプの
出力の経時的な変化等によっての基板51の処理温度が
変化するような場合にも、本発明により、精度の高い基
板温度の測定が実現される。
度測定装置1(図1参照)を用いた閉回路制御により、
前記図5によって説明したシーケンスにより測定温度1
050℃で10秒間の熱処理を実行し、この時の温度測
定装置1とパイロメーターの測定温度、ならびに光源1
13となるランプの出力を読み取ることにより、135
0枚の連続処理における温度測定装置1による閉回路制
御の安定性を評価した。サンプルには、600nmの熱
酸化膜(SiO2 膜)が形成されたシリコン基板を使用
し、測定温度とランプ出力のサンプリングを同じシリコ
ン基板から行うことで、シリコン基板の輻射率ばらつき
によるパイロメーターの測定誤差を排除した。
推移は、温度測定装置1による閉回路制御であるため、
当然1050℃で一定となる。この図11では、縦軸に
測定温度を示し、横軸に基板の処理枚数を示す。
定装置1のドリフトのために一定ではなく、このドリフ
トは、同一サンプルに対して同一条件であれば、ほぼ正
確な基板温度を測定するパイロメーターの推移(図1
3)により知ることができる。この結果を図12によっ
て説明する。この図12では、左縦軸にパイロメーター
による測定温度を示し、右縦軸にドリフト温度を示し、
横軸に基板の処理枚数を示す。図12に示すように、新
品の温度測定装置1を使いはじめてから、200枚程度
までは、0℃から−3℃程度へのドリフトがみられる
が、200枚目以降は、例えば−3℃を中心として±
1.0℃以下の非常に優れた温度制御が可能であること
がわかる。
板の処理枚数(横軸)との関係を示す。ここで示すラン
プ出力は最大ランプ出力に対する比率である。この図1
3に示すように、ランプ出力は、およそ50枚の連続処
理を行った後は、±0.5%程度のばらつきの範囲内で
安定した出力となることがわかる。
使用する際には、例えば前記図5によって説明したシー
ケンスにより測定温度1050℃で10秒間の熱処理を
200回程度施す必要がある。所定回数の連続した熱処
理を施した温度測定装置1による閉回路制御によって非
常に安定な基板温度制御が実現される。なお、上記熱処
理回数の200回というのは一例であって、その熱処理
回数は熱処理条件(温度、時間等)によって適宜選択さ
れる。
温度測定装置の測温部の被覆部材が熱伝導性の高い材料
からなるので測温部に基板温度が十分に伝わり、他の部
分の被覆部材が光透過率または光反射率の高い材料から
なるのでこの部分の被覆部材は光をほとんど吸収しな
い。そのため、本温度測定装置により基板温度を正確に
測定することができる。この温度測定装置を、基板温度
をランプ出力にフィードバックして基板を所望の温度に
制御する閉回路制御に用いるので、膜構造、膜質、不純
物濃度等による輻射率や光吸収量(処理温度)が変化す
る基板を熱処理する場合であっても、基板温度を精度良
く制御することが可能になる。さらに光照射型熱処理装
置を構成する石英チューブの光透過率、反応炉内壁の光
反射率、光源となるランプの出力等の経時的な変化があ
っても基板温度の安定な制御を実現することができる。
図である。
概略構成断面図である。
る。
度との関係図である。
装置による測定温度とシート抵抗との関係図である。
膜厚との関係図である。
厚との関係図である。
リコン膜厚との関係図である。
装置による測定温度と基板処理枚数との関係図である。
よる測定温度と基板処理枚数との関係図および本発明の
温度測定装置の測定温度のドリフト量と基板処理枚数と
の関係図である。
処理枚数との関係図である。
2…測温部被覆部材、23…線部被覆部材、51…基
板、113…光源
Claims (4)
- 【請求項1】 加熱手段に光源を有する加熱炉内に収容
され、前記光源からの光照射により加熱される基板の温
度を熱電対により接触式に測定する温度測定装置を用い
た半導体装置製造の熱処理工程における温度制御方法で
あって、 前記温度測定装置の熱電対を被覆する被覆部材におけ
る、前記基板との接触部周辺は熱伝導率の高い材料で形
成され、かつ前記基板との接触部周辺を除く前記被覆部
材は光透過率の高い材料または光の反射率の高い材料で
形成された該温度測定装置を用いて、前記基板の温度を
測定する工程と、 前記測定した値を前記光源の出力にフィードバックし
て、前記基板の温度を所定範囲内に保持するように該光
源の出力を調節する閉回路制御を行う工程とを備えたこ
とを特徴とする半導体装置製造の熱処理工程における温
度制御方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置製造の熱処理
工程における温度制御方法において、 前記基板との接触部周辺の被覆部材が炭化シリコン、シ
リコン化合物もしくはアルミナからなる前記温度測定装
置を用いて前記基板の温度を測定することを特徴とする
半導体装置製造の熱処理工程における温度制御方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置製造の熱処理
工程における温度制御方法において、 前記温度測定装置は、所定回数の熱処理を行った後、前
記基板の温度測定に用いることを特徴とする半導体装置
製造の熱処理工程における温度制御方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置製造の熱処理
工程における温度制御方法において、 前記温度測定装置は、所定回数の熱処理を行った後、前
記基板の温度測定に用いることを特徴とする半導体装置
製造の熱処理工程における温度制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9322643A JPH11163070A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 半導体装置製造の熱処理工程における温度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9322643A JPH11163070A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 半導体装置製造の熱処理工程における温度制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11163070A true JPH11163070A (ja) | 1999-06-18 |
| JPH11163070A5 JPH11163070A5 (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=18146001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9322643A Withdrawn JPH11163070A (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 半導体装置製造の熱処理工程における温度制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11163070A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100974502B1 (ko) | 2008-03-28 | 2010-08-10 | 우진 일렉트로나이트(주) | 로내부의 온도감지장치 |
| CN104460764A (zh) * | 2014-11-28 | 2015-03-25 | 广东工业大学 | 一种基于去伪控制的模糊pid的挤出机机筒温度控制方法 |
| JP2016076529A (ja) * | 2014-10-03 | 2016-05-12 | 東京エレクトロン株式会社 | 温度測定用支持部材及び熱処理装置 |
| WO2023230437A1 (en) * | 2022-05-23 | 2023-11-30 | Watlow Electric Manufacturing Company | Compliant temperature sensing system |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP9322643A patent/JPH11163070A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100974502B1 (ko) | 2008-03-28 | 2010-08-10 | 우진 일렉트로나이트(주) | 로내부의 온도감지장치 |
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| CN104460764A (zh) * | 2014-11-28 | 2015-03-25 | 广东工业大学 | 一种基于去伪控制的模糊pid的挤出机机筒温度控制方法 |
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| TWI872551B (zh) * | 2022-05-23 | 2025-02-11 | 美商瓦特洛威電子製造公司 | 順應式溫度感測系統 |
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