JPH11163589A - 電磁シールド用複合体及びその製造方法 - Google Patents

電磁シールド用複合体及びその製造方法

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JPH11163589A
JPH11163589A JP32364697A JP32364697A JPH11163589A JP H11163589 A JPH11163589 A JP H11163589A JP 32364697 A JP32364697 A JP 32364697A JP 32364697 A JP32364697 A JP 32364697A JP H11163589 A JPH11163589 A JP H11163589A
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composite
electromagnetic shielding
conductive filler
resin
sea
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Kiyotaka Komori
清孝 古森
Seishiro Yamakawa
清志郎 山河
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量性と高電磁シールド性とを兼備する電磁
シールド用複合体を提供する。 【解決手段】 10-2S・cm-1以上の導電率を有する
導電性フィラーを10〜80wt%含有する海島構造を
有する樹脂複合体から成る。海部1を構成する樹脂相と
島部2を構成する樹脂相との境界域3に導電性フィラー
の70%以上が存在するようにする。電磁シールド効果
を高めるのに適した導電率の高い導電性フィラーの層が
境界域3に集中することにより、島部2の周囲に存在す
る導電性フィラー同士が導電率の低い樹脂相に妨げられ
ることなく連続的に繋がった構造になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量性と電磁シー
ルド性を兼備した電磁シールド用複合体及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年高度情報化社会を迎え、電子機器が
氾濫するようになったことに伴い、電子機器相互間での
不要電波による障害が問題となってきている。これは、
電子回路の小型化や動作電流の極小化により電子機器自
体が電磁波障害に弱い構造になってきていること等が要
因として挙げられる。また、ノートパソコンや携帯電話
などの携帯情報機器の需要も大きくなってきており、機
器の軽量化も大きな課題となってきている。これらの状
況から、軽量性と電磁シールド性を兼備する材料の研究
開発が盛んに行われており、金属の筺体でシールドする
方法や熱可塑性樹脂で作られた筺体にメッキや蒸着等に
より金属膜を形成する方法や金属箔を筺体に貼る方法等
が主流であった。
【0003】また近年、軽量化と低コスト化を目的とし
て、カーボン繊維や金属繊維等の導電性繊維を分散させ
た熱可塑性樹脂が開発され、メッキや蒸着等の工程なし
に電磁シールド性を具備させることが可能となってきて
いる。このうち電磁シールド性を優先すれば、導電性の
高い金属繊維が有利であるが、軽量性を考慮すると、比
重の小さいカーボン繊維が有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし軽量性と高電磁
シールド性を兼備する材料を得るという観点からすれ
ば、上記いずれの方法も未だに不十分である。本発明は
上記の点に鑑みてなされたものであり、軽量性と高電磁
シールド性を兼備する電磁シールド用複合体及びその製
造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の電磁シールド用複合体は、10-2S・cm-1以上の導
電率を有する導電性フィラーを10〜80wt%含有す
る海島構造を有する樹脂複合体から成り、海部1を構成
する樹脂相と島部2を構成する樹脂相との境界域3に導
電性フィラーの70%以上が存在することを特徴とする
ものである。
【0006】また本発明の請求項2に記載の電磁シール
ド用複合体は、請求項1の構成に加えて、導電性フィラ
ーの80wt%以上が炭素であることを特徴とするもの
である。また本発明の請求項3に記載の電磁シールド用
複合体は、請求項1又は2の構成に加えて、導電性フィ
ラーのアスペクト比が50〜3000であることを特徴
とするものである。
【0007】また本発明の請求項4に記載の電磁シール
ド用複合体は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加え
て、海部1を構成する樹脂相と島部2を構成する樹脂相
との間の界面エネルギーが3dyne/cm以上である
ことを特徴とするものである。また本発明の請求項5に
記載の電磁シールド用複合体は、請求項1又は4の構成
に加えて、海部1を構成する樹脂相と導電性フィラーと
の間の界面エネルギーと、島部2を構成する樹脂相と導
電性フィラーとの間の界面エネルギーとの差が3dyn
e/cm以下であることを特徴とするものである。
【0008】また本発明の請求項6に記載の電磁シール
ド用複合体の製造方法は、請求項1乃至5のいずれかに
記載の電磁シールド用複合体を製造するにあたって、海
島構造を形成する二種類の樹脂と10-2S・cm-1以上
の導電率を有する導電性フィラーを練り合わせる工程を
含むことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明の電磁シールド用複合体の構造の例を示す
模式図を図1に示す。図1に示すように、本発明の電磁
シールド用複合体は、二種類の樹脂から成る樹脂複合体
が海島構造を形成しており、海部1と島部2の境界域3
に導電性フィラーが集中した構造になっている。この構
造は、Polymer Preprints,Japa
na Vol.38 No.2(1989)P.443
3−4435で、導電性に関する基礎的研究として報告
されている。ここで境界域3とは、図2に示すように、
島部2の境界線4からの距離が、島部2の最長径aと島
部2の最短径bの和の1/4までの範囲の領域である。
【0010】従来の電磁シールド用複合体のようにカー
ボン繊維や金属繊維等の導電性繊維を熱可塑性樹脂に分
散させただけのものでは、導電性繊維は熱可塑性樹脂に
ほぼ均一に分散されているので、電磁シールド用複合体
に良好な電磁シールド性を付与するためには、大量の導
電性繊維を熱可塑性樹脂に分散させて、導電性繊維間の
繋がりを確保しなけばならず、そのため電磁シールド用
複合体の比重が高くなるものであった。また電磁シール
ド用複合体の軽量化のために導電性繊維の量を減らす
と、導電性繊維間の繋がりは導電性の低い熱可塑性樹脂
によって阻まれ、電磁シールド用複合体に良好な電磁シ
ールド性を付与することが困難であった。
【0011】しかし、本発明の電磁シールド用複合体
は、電磁シールド効果を高めるのに適した導電率の高い
導電性フィラーの層が境界域3に集中することにより、
島部2の周囲に存在する導電性フィラー同士が導電率の
低い樹脂相に妨げられることなく連続的に繋がった構造
になって、電磁シールド性が高くなるものである。また
導電性フィラーが島部2の周囲にコイル状に繋がってい
ることにより、電磁誘導現象により磁力を打ち消すこと
ができ、効果的に電磁シールド性を高めることができる
ものである。また従来のものと比較して少ない導電性フ
ィラー量により高い電磁シールド性を得ることができる
ため、導電性フィラーの量を抑えることができ、電磁シ
ールド用複合体を軽量化することができるものである。
従って本発明の電磁シールド用複合体は、軽量性と高い
電磁シールド性を有する優れた特性を確保できるもので
ある。
【0012】上記のような特性を有効に発揮させるため
には、本発明の電磁シールド用複合体には、二種類の樹
脂から成る樹脂複合体に10-2S・cm-1以上の導電率
を有する導電性フィラーを電磁シールド用複合体全量の
10〜80wt%含有させるものである。ここで導電性
フィラーが10wt%にみたないと、電磁シールド性が
不十分になり、80wt%を超えると成形体にボイドが
発生する恐れがあって好ましくない。また電磁シールド
用複合体中の導電性フィラー全量のうちの70%以上の
ものが、海部1と島部2の境界域3に存在するようにす
るものであり、境界域3に存在する導電性フィラーが7
0%に満たないと、導電性フィラーの含有量に対して効
率のよい電磁シールド効果を得ることが困難となる。
【0013】この海島構造を形成する二種類の樹脂とし
ては、特に限定するものではないが、例えば、筺体材料
としては、高強度で低比重の材料が好ましく、このよう
な材料としては、ポリスチレン、シンジオタクチックポ
リスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルペンテン、環状ポリオレフィン(日本ゼオン製、商品
名「ZEONEX」等)、ABS樹脂、AS樹脂、AA
S樹脂、AES樹脂、ACS樹脂、ポリメチルメタクリ
レート、ジアリルフタレート樹脂、ポリブチレンナフタ
レート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ナイロン66、ナイロン6、ナイロン1
2、。ナイロン612、ナイロン46、ポリアミド、ポ
リフタルアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、
ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレン
サルファイド、ポリアリレート、ポリエーテルエーテル
ケトン、全芳香属ポリエステル、ポリアミドイミド、ポ
リイミド、ポリエーテルイミド、ポリアミノビスマレイ
ミド、BTレジン、液晶ポリマー、ポリケトン、ポリフ
ェニレンオキサイド、フッ素樹脂、エポキシ樹脂等の単
独または複合樹脂が挙げられる。これらの樹脂から海島
構造を形成する二種類の樹脂を選択する場合は、樹脂間
の界面エネルギーが3dyne/cm以上であるものを
選択することが好ましく、このような樹脂を選択する
と、二つの樹脂間の高い界面エネルギーのため、第三成
分が境界域3に浸入してその界面を減少させることによ
り、より安定な構造となる。すなわち導電性フィラー
が、海部1と島部2の境界域3に集中的に存在しやすく
なるものである。またこれらの樹脂に補強材としてガラ
ス繊維、アラミド繊維、ポリエステル液晶繊維等を添加
したり、難燃性を付与するために難燃剤を添加したりし
ても良い。
【0014】また上記の導電性フィラーとしては、導電
率が10-2S・cm-1以上であれば特に限定するもので
はないが、炭素、銅、鉄、ニッケル、コバルト、金、白
金、亜鉛、錫等を例示することができ、これらを一種単
独又は二種以上の複合物を用いることができる。このう
ち炭素は金属と比較して比重が小さいため、炭素を80
wt%以上含む複合物を導電性フィラーとして用いる
と、電磁シールド用複合体を軽量化することができ、好
ましい。ここで、導電性フィラーとして炭素のみを使用
することもできるため、炭素の割合の上限は100wt
%である。また導電性フィラーの形状は特に限定される
ものではなく、球状であっても繊維状であってもよい
が、アスペクト比が50〜3000であると、電磁シー
ルド性を更に向上させることができ、好ましい。その理
由は明確ではないが、この範囲では導電性フィラーがよ
りコイル状になりやすいためであると推定される。
【0015】また海部1を構成する樹脂と導電性フィラ
ーとの間の界面エネルギーと、島部2を構成する樹脂と
導電性フィラーとの間の界面エネルギーとの差が3dy
ne/cm以下となるように樹脂及び導電性フィラーを
選択すると、導電性フィラーが、海部1と島部2の境界
域3に集中的に存在しやすくなり、好ましい。ここでこ
の界面エネルギーの差が3dyne/cmを超えると導
電性フィラーが、導電性フィラーとの間の界面エネルギ
ーがより小さい方の樹脂に選択的に分散しやすくなる。
【0016】上記のように、海島構造を形成する二種類
の樹脂として、樹脂間の界面エネルギーが3dyne/
cm以上であるものを選択し、また海部1を構成する樹
脂と導電性フィラーとの間の界面エネルギーと、島部2
を構成する樹脂と導電性フィラーとの間の界面エネルギ
ーとの差が3dyne/cm以下となるように樹脂及び
導電性フィラーを選択することにより、電磁シールド用
複合体中の導電性フィラー全量のうちの70%以上のも
のが、海部1と島部2の境界域3に存在するようにする
ことができ、導電性フィラーの含有量に対して効率のよ
い電磁シールド効果を得ることができるものである。
【0017】上記のような本発明の電磁シールド用複合
体の製造方法は、特に限定されるものではないが、以下
の方法を例示することができる。まず、海島構造を形成
する二種類の樹脂の原料ペレットと、海島構造の界面で
安定となる、導電率が10-2S・cm-1以上の導電性フ
ィラーを二軸混練機等の混練機を使用して練り合わせ
る。
【0018】練り合わせた材料を押出成形により成形す
ることができ、また線状に引出しながら切断することに
よって粒状ペレットを得た後、射出成形により成形する
こともできる。ここで原料を混練する前に、海島構造の
界面で安定となるように、導電性フィラーに表面処理を
施すことが好ましい。この処理方法としては、特に限定
するものではないが、陽極酸化法、プラズマ処理法、フ
レーム処理法、コロナ放電法、カップリング剤処理法、
樹脂コート法等の単独処理または複合処理を行うことが
できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。 (実施例1)高密度ポリエチレン(出光石油化学社製)
1kg、ポリメチルメタクリレート(住友化学社製)1
kg、及び平均粒径約30nm、アスペクト比約1、導
電率約103 S・cm-1の炭素フィラー(ケッチェン・
ブラック・インターナショナル社製)1kgをポリ袋に
詰めた後、手で10分間振ることによって混合した。こ
こでこの二種類の樹脂間の界面エネルギーの差は8.6
dyne/cmである。この混合物を、二軸混練機を使
用し、200℃で、50g/分の速度で混練し、練られ
た混合物を冷却後、切断し、混合物のペレットを得た。
【0020】得られたペレットから射出成形により、1
50mm×150mm×2mmの電磁シールド用複合体
を得た。成形時の溶融温度は200℃とした (実施例2)ポリプロピレン(出光石油化学社製)1k
g、ポリメチルメタクリレート(住友化学社製)1k
g、及び平均粒径約30nm、アスペクト比約1、導電
率約103 S・cm-1の炭素フィラー(ケッチェン・ブ
ラック・インターナショナル社製)1kgを用い、実施
例1と同様の方法により、電磁シールド用複合体を得
た。ここでこの二種類の樹脂間の界面エネルギーの差
は、6.8dyne/cmである。 (実施例3)炭素フィラーの形状が繊維径13μm、繊
維長約6mm(アスペクト比460)の短繊維(大阪ガ
ス社製)であること以外は、実施例1と同様にして、電
磁シールド用複合体を得た。ここでこの二種類の樹脂間
の界面エネルギーの差は、8.6dyne/cmであ
る。 (実施例4)炭素フィラーの形状が繊維径13μm、繊
維長約6mm(アスペクト比460)の短繊維(大阪ガ
ス社製)であること以外は、実施例2と同様にして、電
磁シールド用複合体を得た。 (実施例5)ポリプロピレン(出光石油化学社製)1k
g、ポリメチルメタクリレート(住友化学社製)1k
g、及び平均粒径30nm、アスペクト比約1、導電率
約10 3 S・cm-1の炭素フィラー(ケッチェン・ブラ
ック・インターナショナル社製)2kgを用い、実施例
1と同様にして、電磁シールド用複合体を得た。実施例
1と同様の方法により、電磁シールド用複合体を得た。
ここでこの二種類の樹脂間の界面エネルギーの差は、
6.8dyne/cmである。 (実施例6)ポリプロピレン(出光石油化学社製)1k
g、ポリメチルメタクリレート(住友化学社製)1k
g、及び平均粒径30nm、アスペクト比約1、導電率
約10 3 S・cm-1の炭素フィラー(ケッチェン・ブラ
ック・インターナショナル社製)0.5kgを用い、実
施例1と同様にして、電磁シールド用複合体を得た。こ
こでこの二種類の樹脂間の界面エネルギーの差は、6.
8dyne/cmである。 (実施例7)ポリプロピレン(出光石油化学社製)0.
5kg、ポリメチルメタクリレート(住友化学社製)1
kg、及び平均粒径30nm、アスペクト比約1、導電
率約103 S・cm-1の炭素フィラー(ケッチェン・ブ
ラック・インターナショナル社製)1kgを用い、実施
例1と同様にして、電磁シールド用複合体を得た。ここ
でこの二種類の樹脂間の界面エネルギーの差は、6.8
dyne/cmである。 (比較例1)高密度ポリエチレン(出光石油化学社製)
2kg、及び平均粒径30nm、アスペクト比約1、導
電率約103 S・cm-1の炭素フィラー(ケッチェン・
ブラック・インターナショナル社製)1kgを用い、実
施例1と同様にして、電磁シールド用複合体を得た。 (比較例2)ポリメチルメタクリレート(住友化学社
製)2kg、及び平均粒径30nm、アスペクト比約
1、導電率約103 S・cm-1の炭素フィラー(ケッチ
ェン・ブラック・インターナショナル社製)1kgを用
い、実施例1と同様にして、電磁シールド用複合体を得
た。 (比較例3)ポリプロピレン(出光石油化学社製)2k
g、及び平均粒径30nm、アスペクト比約1、導電率
約103 S・cm-1の炭素フィラー(ケッチェン・ブラ
ック・インターナショナル社製)1kgを用い、実施例
1と同様にして、電磁シールド用複合体を得た。 (評価)実施例及び比較例のものについて、断面のSE
M観察を行った結果、実施例1乃至7では、全てにおい
てポリメチルメタクリレートの相が海部1となる海島構
造を確認することができ、またこの海島構造の境界域3
にフィラーが集中的に存在することが確認できた。一
方、比較例1乃至3については、海島構造は確認されな
かった。
【0021】また電磁シールド性についても、実施例1
乃至7ものは比較例1乃至3のものよりも高いことが確
認された。
【0022】
【発明の効果】上記のように、本発明の請求項1に記載
の電磁シールド用複合体は、10-2S・cm-1以上の導
電率を有する導電性フィラーを10〜80wt%含有す
る海島構造を有する樹脂複合体から成り、海部を構成す
る樹脂相と島部を構成する樹脂相との境界域に導電性フ
ィラーの70%以上が存在するため、導電率の高い導電
性フィラーの層が境界域に集中することにより、島部の
周囲に存在する導電性フィラー同士が導電率の低い樹脂
相に妨げられることなく連続的に繋がった構造になっ
て、電磁シールド性が高くなるものであり、従来のもの
と比較して少ない導電性フィラー量により高い電磁シー
ルド性を得ることができるものであって、導電性フィラ
ーの量を抑えることができ、電磁シールド用複合体を軽
量化することができるものである。
【0023】また本発明の請求項2に記載の電磁シール
ド用複合体は、請求項1の構成に加えて、導電性フィラ
ー全量の80wt%以上が炭素であるため、比較的比重
が小さい炭素によって電磁シールド用複合体に含有され
る導電性フィラーの重量を低減することができ、電磁シ
ールド用複合体を更に軽量化することができるものであ
る。
【0024】また本発明の請求項3に記載の電磁シール
ド用複合体は、請求項1又は2の構成に加えて、導電性
フィラーのアスペクト比が50〜3000であるため、
電磁シールド用複合体の電磁シールド性を更に向上させ
ることができるものである。また本発明の請求項4に記
載の電磁シールド用複合体は、請求項1乃至3のいずれ
かの構成に加えて、海部を構成する樹脂相と島部を構成
する樹脂相との間の界面エネルギーが3dyne/cm
以上であるため、第三成分が二種類の樹脂間の界面を減
少させることにより、より安定な構造となり、導電性フ
ィラーが海部と島部の境界域に集中的に存在しやすくな
り、電磁シールド用複合体の軽量性と電磁シールド性を
更に向上することができるものである。
【0025】また本発明の請求項5に記載の電磁シール
ド用複合体は、請求項1又は4の構成に加えて、海部を
構成する樹脂相と導電性フィラーとの間の界面エネルギ
ーと、島部を構成する樹脂相と導電性フィラーとの間の
界面エネルギーとの差が3dyne/cm以下であるた
め、導電性フィラーが、導電性フィラーとの間の界面エ
ネルギーのより小さい樹脂相に選択的に分散するような
ことがなく、導電性フィラーが、海部と島部の境界域に
集中的に存在しやすくなり、電磁シールド用複合体の軽
量性と電磁シールド性を更に向上することができるもの
である。
【0026】また本発明の請求項6に記載の電磁シール
ド用複合体の製造方法は、海島構造を形成する二種類の
樹脂と10-2S・cm-1以上の導電率を有する導電性フ
ィラーを練り合わせる工程を含むため、本発明の電磁シ
ールド用複合体を容易に製造することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す微細構造の模
式図である。
【図2】図1の拡大図である。
【符号の説明】
1 海部 2 島部 3 境界域 4 島部の境界線 a 島部の最長径 b 島部の最短径

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10-2S・cm-1以上の導電率を有する
    導電性フィラーを10〜80wt%含有する海島構造を
    有する樹脂複合体から成り、海部を構成する樹脂相と島
    部を構成する樹脂相との境界域に導電性フィラーの70
    %以上が存在することを特徴とする電磁シールド用複合
    体。
  2. 【請求項2】 導電性フィラーの80wt%以上が炭素
    であることを特徴とする請求項1に記載の電磁シールド
    用複合体。
  3. 【請求項3】 導電性フィラーのアスペクト比が50〜
    3000であることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の電磁シールド用複合体。
  4. 【請求項4】 海部を構成する樹脂相と島部を構成する
    樹脂相との間の界面エネルギーが3dyne/cm以上
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の電磁シールド用複合体。
  5. 【請求項5】 海部を構成する樹脂相と導電性フィラー
    との間の界面エネルギーと、島部を構成する樹脂相と導
    電性フィラーとの間の界面エネルギーとの差が3dyn
    e/cm以下であることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の電磁シールド用複合体。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の電磁
    シールド用複合体を製造するにあたって、海島構造を形
    成する二種類の樹脂と10-2S・cm-1以上の導電率を
    有する導電性フィラーを練り合わせる工程を含むことを
    特徴とする電磁シールド用複合体の製造方法。
JP32364697A 1997-11-25 1997-11-25 電磁シールド用複合体及びその製造方法 Withdrawn JPH11163589A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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