JPH11166935A - 光検出または照射用の光プローブと該プローブを備えた近視野光学顕微鏡、及該光プローブの製造方法とその製造に用いる基板 - Google Patents
光検出または照射用の光プローブと該プローブを備えた近視野光学顕微鏡、及該光プローブの製造方法とその製造に用いる基板Info
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- JPH11166935A JPH11166935A JP10272600A JP27260098A JPH11166935A JP H11166935 A JPH11166935 A JP H11166935A JP 10272600 A JP10272600 A JP 10272600A JP 27260098 A JP27260098 A JP 27260098A JP H11166935 A JPH11166935 A JP H11166935A
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Abstract
能であり、複数の光プローブを容易に試料に近づけるこ
とができ、光検出手段または発光手段との接続の容易な
近視野光学顕微鏡、及該光プローブの製造方法とその製
造に用いる基板を提供する。 【解決手段】光プローブは、基板1と、該基板に形成さ
れた複数の光導波路用のスルーホール3からなる光検出
または照射用の光プローブであって、前記複数のスルー
ホールが前記基板の裏面に形成された凹部2内に設けら
れ、該スルーホールの基板裏面の開口径を基板表面の開
口径に比して大きくしたこと、また、光プローブの製造
方法は、基板1の裏面に凹部を形成する工程と、前記凹
部にエッチングによりスルーホール3を形成する工程
と、前記スルーホールの壁面に光透過防止膜5を形成す
る工程とを少なくとも有することを特徴とする。
Description
に用いられるエバネッセント光検出または照射用の光プ
ローブ及びその製造方法とその製造に用いる基板に関す
るものである。
観察できる走査型トンネル顕微鏡(以下、「STM」と
いう)が開発されて(G.Binnig et al.
Phys.Rev.Lett.,49,57(198
3))単結晶、非晶質を問わず実空間像の高い分解能で
測定ができるようになって以来、走査型プローブ顕微鏡
(以下、「SPM」という)が材料の微細構造評価の分
野でさかんに研究されるようになってきた。SPMとし
ては、微小探針を有するプローブを評価する試料に近接
させることにより得られるトンネル電流、原子間力、磁
気力、光等を用いて表面の構造を検出する走査型トンネ
ル顕微鏡(STM)、原子間力顕微鏡(AFM)、磁気
力顕微鏡(MFM)等がある。また、STMを発展させ
たものとして、尖鋭なプローブ先端の微小開口からしみ
出すエバネッセント光を試料表面から光プローブで検出
して試料表面を調べる走査型近接場光顕微鏡(以下SN
OMと略す)[Durig他,J.Appl.Phy
s.59,3318(1986)]が開発された。さら
に、試料裏面からプリズムを介して全反射の条件で光を
入射させ、試料表面へしみ出すエバネッセント光を試料
表面から光プローブで検出して試料表面を調べるSNO
Mの一種であるフォトンSTM(以下PSTMと略す)
[Reddick他,Phys.Rev.B39,76
7(1989)]も開発された。
顕微鏡では不可能とされたλ/2以下の位置分解能を、
微小なピンホールから放射されるエバネッセント光を利
用して、試料表面の微細パターン形状等を高い分解能で
非破壊にて計測するものである。また、SNOMでは、
生体や細胞等の従来観察が困難であった材料を試料とし
て用いることが可能であり、観察可能な対象が多く、そ
の応用範囲も広い。上記SNOMの分解能は光プローブ
の先端径により決定されるため、これまで様々な光プロ
ーブの作製方法が工夫されてきた。例えば、PSTMで
は光プローブの先端に微小開口を設けず、光プローブと
して用いる光ファイバー端面の化学エッチング条件を最
適化することにより先端を尖鋭化し、分解能を向上させ
てきた。また、初期のSNOMにおいては、透明結晶の
劈開面の交点を金属でコーティングし、これを固い面に
押しつけ交点部分の金属を除去して交点を露出させ微小
開口を作製した(欧州特許EP0112402号)。そ
の後、微小開口をリソグラフィーの手法を用いて作製す
る方法も用いられている。また、微小開口と光導波路を
一体構成して光プローブを作製する方法も提案されてい
る(米国特許US5354985号)。
来例のうち、PSTMの場合のように光プローブに微小
開口を用いない場合、試料表面の凹凸による散乱光等エ
バネッセント光以外の迷光を検出してしまい、分解能が
低下してしまうことがあった。また、光ファイバーをエ
ッチングする方法では、光プローブを集積化・小型化し
て作製することが難しかった。さらに、PSTMの検出
速度を向上するための光プローブのアレイ化が困難であ
った。光ファイバーを用いた場合には、SNOMやPS
TMでは、光ファイバーと発光素子または受光素子との
光軸合わせが必要であり、アレイ化はさらに困難とな
る。また、試料表面に複数のファイバーを近づけるため
の複数の駆動手段が必要となり、高密度に光プローブを
配置することが困難であった。
開口形成方法においては、基板表面をフォトリソグラフ
ィとエッチングにより加工し形成するために、加工装置
の精度の限界から、100nm程度の直径の開口が限界
で、10nm程度の直径の微小開口を作製することが難
しかった。したがって、SNOM装置としての分解能に
限界を生じた。また、工程も複雑になってしまい、時間
も要しコスト的にも高価になるという問題点があった。
EB加工装置や、FIB加工装置を用いれば、100n
m以下の開口形成も原理的には可能であるが、位置合わ
せ制御も複雑で、ばらつきが生じ易く、かつ、一点一点
の加工法であるため、歩留まりが良くなく、スループッ
トも低いという問題があった。
課題を解決し、高密度に複数の光プローブを形成するこ
とが可能であり、複数の光プローブを容易に試料に近づ
けることができ、また、光プローブの開口形状が均一か
つ該開口が微小であり、これにより分解能を小さくでき
て、光検出手段または発光手段との接続の容易な光検出
または照射用の光プローブと該プローブを備えた近視野
光学顕微鏡、及該光プローブの製造方法とその製造に用
いる基板を提供することを目的としている。
決するため、光検出または照射用の光プローブと該プロ
ーブを備えた近視野光学顕微鏡、及該光プローブの製造
方法とその製造に用いる基板を、つぎのように構成した
ことを特徴としている。すなわち、本発明の光プローブ
は、基板と、該基板に形成された複数の光導波路用のス
ルーホールからなる光検出または照射用の光プローブで
あって、前記複数のスルーホールが前記基板の裏面に形
成された凹部内に設けられ、該スルーホールの基板裏面
の開口径を基板表面の開口径に比して大きくしたことを
特徴としている。また、本発明の光プローブは、前記基
板表面の開口径が、100[nm]以下であることを特
徴としている。また、本発明の光プローブは、前記スル
ーホールは、その壁面に光透過防止膜が形成されている
ことを特徴としている。また、本発明の光プローブは、
前記基板が、単結晶シリコンよりなることを特徴として
いる。また、本発明の光プローブは、光検出手段を有す
る光プローブであって、該光プローブが前記した本発明
のいずれかの光プローブからなり、該光プローブの基板
裏面に前記光検出手段が設けられていることを特徴とし
ている。また、本発明の光プローブは、前記光検出手段
が、前記プローブの複数のスルーホールを通った光を夫
々独立に検出する複数の光検出手段からなり、該複数の
光検出手段が前記複数のスルーホールの位置に対応して
対向配置されてなることを特徴としている。また、本発
明の光プローブは、前記光検出手段が、前記基板裏面の
凹部に配置されていることを特徴としている。また、本
発明の光プローブは、前記光検出手段が、CCDからな
ることを特徴としている。また、本発明の光プローブ
は、光照射手段を有する光プローブであって、該光プロ
ーブが前記した本発明のいずれかの光プローブからな
り、該光プローブの基板裏面に前記光照射手段が設けら
れていることを特徴としている。また、本発明の光プロ
ーブは、前記発光手段が、複数のスルーホールに夫々独
立に光を照射する複数の発光手段からなり、前記複数の
発光手段が前記複数のスルーホールの位置に対応して対
向配置されてなることを特徴としている。また、本発明
の光プローブは、前記発光手段が、前記基板裏面の凹部
に配置されていることを特徴としている。また、本発明
の光プローブは、前記発光手段が、面発光レーザーより
なることを特徴としている。また、本発明の近視野光学
顕微鏡は、試料面内で該試料面と対向する垂直な方向に
プローブと該試料とを相対移動させ、該プローブにより
光の強度を検出するようにした近視野光学顕微鏡におい
て、前記した本発明のいずれかの光プローブを備え、該
プローブ先端におもて面を対向して配置された試料の裏
面から光照射して、該プローブのスルーホールにより形
成された基板表面の微小開口を通った光の強度を、前記
光プローブの光検出手段によって検出することを特徴と
している。また、本発明の光検出または照射用の光プロ
ーブの製造方法は、(a)基板の裏面に凹部を形成する
工程と、(b)前記凹部にエッチングによりスルーホー
ルを形成する工程と、(c)前記スルーホールの壁面に
光透過防止膜を形成する工程と、を少なくとも有するこ
とを特徴としている。また、本発明の上記製造方法にお
いて、前記基板には、凹部を形成するためのエッチング
停止層が形成されていることを特徴としている。また、
本発明の上記製造方法において、前記エッチング停止層
には、その一部にスルーホール形成用の開口部が設けら
れていることを特徴としている。また、本発明の上記製
造方法において、前記基板が、単結晶シリコンよりなる
ことを特徴としている。また、本発明の上記製造方法に
おいて、前記エッチングが、結晶軸異方性エッチングで
あることを特徴としている。また、本発明の上記製造方
法において、前記光透過防止膜が、金属よりなることを
特徴としている。また、本発明の上記製造方法における
(b)の工程が、エッチングによりピラミッド状のピッ
トを形成した後に、基板の表面をエッチングしスルーホ
ールの微小開口を開ける工程を含むことを特徴としてい
る。また、本発明の上記製造方法において、前記基板の
表面のエッチングが、基板を酸化ガスを用いて酸化し、
二酸化シリコンを形成し、該二酸化シリコンをエッチン
グする犠牲エッチングを用いることにより行うことを特
徴としている。また、本発明の光検出または照射用のプ
ローブの製造に用いる基板は、該基板が単結晶シリコン
よりなり、前記基板がスルーホール形成用の開口部を有
する埋込み層と、該埋め込み層の上部にスルーホールが
形成されるエピタキシャル層を設けたことを特徴として
いる。また、本発明の上記基板は、前記埋め込み層が、
高濃度p型不純物を拡散して形成されており、該不純物
の濃度が1019(cm-3)以上であることを特徴として
いる。
ブの一つの実施形態について説明する。図1はその光プ
ローブの断面図であり、基板1裏面に凹部2を設けて凹
部内に裏面よりスルーホール3を形成して基板表面に微
小開口4を形成し、スルーホールの壁面には光透過防止
層5が設けてある。スルーホールの長さが凹部と基板の
表面間の厚みにより決まるため、その厚みを薄くするこ
とで、凹部に設けたスルーホール同士の間隔を狭めるこ
とが可能となり高密度に微小開口を基板表面に形成でき
る。また、複数の微小開口を平坦な基板表面に形成でき
ることにより、複数の光プローブを容易に、同時に試料
表面に近づけることが可能となる。本発明の光プローブ
は平坦な基板に直接形成したことにより、基板表面に光
導波路を設けた場合に比べて、基板端面ではなく平面で
直接スルーホールに光検出手段や光照射手段を接続する
ことができ、光接続が容易となる。これにより、容易に
平面に2次元アレイ状に形成できる光検出手段であるC
CDや、光照射手段である面発光レーザーや面発光ダイ
オード等を光プローブの裏面に接合することができる。
このような2次元アレイの光検出手段や光照射手段をス
ルーホールとを一対一対応して配置することで、各々の
微小開口からの入射光や照射光を独立に同時に検出また
は照射することが可能となる。凹部に光検出手段や光照
射手段を設けることでこれらの手段を有する光プローブ
のサイズをさらに薄型化することができる。
晶シリコンを用い、結晶異方性エッチングを用いてスル
ーホールを形成し、光プローブの開口形状が均一かつ該
開口が微小な光プローブを形成できる。スルーホールの
形成工程を以下に詳細に説明する。シリコン基板の裏面
に使用するエッチング液に耐性の有るマスクを形成し裏
面よりエッチングを行い凹部を形成する。シリコン基板
のエッチングは、結晶軸異方性エッチングとなるエッチ
ング液により行い、KOH、EDP、TMAH、ヒドラ
ジン等の結晶面によるエッチング速度差を生じるエッチ
ング液が用いられる。マスクとなる材料としては、たと
えばCr、Cu、Au、Pt、TiC等を用いることが
可能である、窒化シリコン膜、二酸化シリコン膜等が半
導体プロセスとの互換性に優れており好ましい。凹部の
深さの制御にはエッチング停止層6をシリコン基板に設
けて行う。エッチング停止層としては、高濃度のp型拡
散層を用いる。不純物濃度が7×l019(cm-3)以上
のp型拡散層にて結晶軸異方性エッチング液でエッチン
グされない性質を利用する。スルーホールはp型拡散層
上に成長したエピタキシャル層に形成する。p型拡散層
の一部をパターニングしておくことにより、そのパター
ニング部をスルーホールの裏面側の開口部とするスルー
ホールをエピタキシャル層に形成する。エピタキシャル
層の厚みを調節することで、基板表面の微小開口の寸法
を制御する。
スルーホールの長さより厚くしてもよく、裏面に結晶異
方性エッチングにより形成したピラミッド状のピットを
形成した後に、基板表面からエッチングを行いピット先
端に開口を開けることにより微小開口を形成することが
できる。エッチングの方法としては、反応性エッチング
ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)、イオ
ンミーニング(IonMilling)、エッチング液
によりウエットエッチング等を利用すればよい。凹部を
設けスルーホールを形成する層の厚みを薄くすること
で、基板表面からピットに微小開口を形成するに必要な
エッチング時間を短くでき、基板面内のエッチング不均
一性を低減し、エッチングの再現性を高めることができ
る。基板の表面を酸化ガスを用いて二酸化シリコンを形
成しフッ酸水溶液により該二酸化シリコンをエッチング
する犠牲エッチングを用いることにより、基板面内にエ
ッチング深さの均一性の良い、さらに再現性の高いエッ
チングを行うことができる。前記パターニング部は基板
にp型拡散層を形成する際に、不純物イオンのイオン注
入時にマスクを設け未注入部を形成することにより形成
できる。
エッチングの方法を利用して、シリコン基板にp型に形
成したn型拡散層を用いることができる。n型拡散層上
にp型のエピタキシャル層を設け、該エピタキシャル層
上にスルーホールを形成する。スルーホールの裏面開口
部はn型拡散層を形成する際に、不純物イオンのイオン
注入時にマスクを設け未注入部を形成することにより形
成できる。以上ではスルーホールを形成する層にエピタ
キシャル層を使用した例を説明した。他の層としてSO
I(Silicon on Insulator)を使
用することが可能である。この場合、絶縁層をエッチン
グ停止層として用いる。SOIを支持する基板(ハンド
ルウエハ)としては、ガラス、サファイア、シリコン等
いずれも使用することができる。この構成の場合、ハン
ドルウエハ裏面より凹部を形成した後に、SOIのシリ
コン層にスルーホールを設けることとなる。このよう
に、スルーホールは、後工程にて凹部が形成される基板
上に形成する層に設られる。単結晶シリコンは、KOH
やTMAH等のアルカリ水溶液により異方性エッチング
することが可能であり、形状の揃ったスルーホールを形
成可能であり、スルーホールを形成する層として好適で
ある。更に、スルーホールを形成する層としては、スル
ーホールの微小開口を形成する上で、層厚を制御するこ
とが可能な方法で作製できるのもであればシリコン以外
の材料で微小開口が形成できるものであれば、有機材
料、無機材料等の何れの材料を使用しても良い。たとえ
ば、有機材料としてポリイミド膜をこの層として用いる
場合を説明する。まず、シリコン基板上にポリイミド膜
を形成し、シリコン基板を裏面よりエッチングし凹部を
形成し、裏面凹部にポリイミドを露出させる。次に、ス
ルーホールを形成する際のマスクを設け、エッチングす
ることでスルーホールを設けることが可能である。マス
クとしては凹部を形成した後のシリコン基板の裏面側に
金属膜を成膜し該金属膜をフォトリソグラフィによりパ
ターニングし一部を除去したものを用いる。ポリイミド
ヘのスルーホールのエッチング方法として、酸素を用い
た反応性イオンエッチングを利用することができる。酸
素を用いた反応性イオンエッチングは、ポリイミド以外
の有機材料に使用できる。以上のようにして形成したス
ルーホールの壁面に光透過防止層を設け、光の取り込
み、照射時のSNを向上させる。光透過防止層としては
検出または照射する光の波長領域で光を透過しない材料
をもちいればよく、光反射率の高い金属材料はより好ま
しい。基板の凹部は薄膜化されているが、凹部以外の基
板の部分はスターティング材料であるシリコン基板の厚
みとなっており、近接場光学顕微鏡に使用する場合の取
り付けの際の光プローブのハンドリングが容易となって
いる。
ーブの製造方法について実施したものであり、図2及び
図3は、その製造方法の工程の断面図である。以下にそ
の製造工程を説明する。基板厚みが525μmで結晶方
位面が<100>のn型で抵抗率が1〜10Ω・cmの
シリコン基板11上にフォトリソグラフィプロセスを用
いて図2(a)に示すフォトレジスト12のパターンを
形成する。パターン寸法は20μm角とした。該フォト
レジスト12をマスクとして、イオン注入装置を用いて
ボロン(B)をシリコン基板表面に注入し、フォトレジ
ストを除去した後に、熱拡散し不純物濃度が1×1020
(cm-3)のp型拡散層であるエッチング停止層6を形
成した(図2(b))。後工程にてスルーホールを形成
するモノシランガスを用いて誘導加熱式エピタキシャル
成長装置によりエピタキシャル層13を15μm形成し
た。次に、酸素と水素の混合ガスを用いて、エピタキシ
ャル層及びシリコン基板裏面に二酸化シリコン膜14を
1μm成膜し、裏面の二酸化シリコンをフォトリソグラ
フィプロセスとバッファード弗酸によるエッチングにて
一部を除去しシリコンを露出させマスク15を形成した
(図2(c))。この後、濃度22%のTMAH水溶液
にて液温度80℃で基板を結晶軸異方性エッチングし、
(111)の結晶面からなる面で囲まれた台形状の凹部
2を形成した(図2(d))。さらに、異方性エッチン
グを続けることにより、エッチング停止層中の未注入部
からエピタキシャル層をエッチングし、図2(e)のピ
ット16を形成した。ピット先端上部にはエピタキシャ
ル層がある。ピットは(111)の結晶面にて囲まれた
ピラミッド形状をしている。エッチング停止層は高濃度
のp型拡散層で形成されているため、異方性エッチング
の際にエッチングはされない。ピットを形成する時間は
凹部を形成する時間に比べて40分の1程度の時間であ
り、長時間のエッチングに伴う(111)面のエッチン
グによるピット寸法が拡大することを低減できている。
リコンをバファード弗酸により除去し、その後に酸素と
水素の混合ガスにより、ピット先端に形成された二酸化
シリコン17とエピタキシャル層の上部二酸化シリコン
17が接するまで熱酸化する(図3(f))。二酸化シ
リコン17をバファード弗酸にて除去し(図3
(g))、スルーホール3を形成することで基板表面に
微小開口4が形成できる。基板の表面を酸化ガスを用い
て二酸化シリコンを形成しフッ酸水溶液により該二酸化
シリコンをエッチングする犠牲エッチングを用いること
により、基板表面を均一にエッチングすることができ
た。最後に、基板の裏面に光透過防止層5となるPtを
10nmスッパタ法により成膜し複数の微小開口を有す
る光プローブを形成した(図3(h))。本実施例では
微小開口を1次元に3個配列した光プローブを作製し
た。作製した光プローブの各開口の大きさを、走査型電
子顕微鏡により観察測定したところ、全ての微小開口の
開口径は20nm以下であった。
を応用した例を以下に説明する。図4は本発明の複数の
SNOMプローブとなる微小開口を有し、さらに光検出
手段を有した光プローブを、近視野光学顕微鏡に用い、
マルチSNOMを構成した例である。図4において、6
01、602、603は本発明のSNOMプローブ1、
2、3である。複数のSNOMプローブ1、2、3から
のエバネッセント光1(611)、2(612)、3
(613)は光プローブの凹部内に取り付けた光検出手
段であるCCD620のフォトセンサ621、622、
623に入射し独立に光強度が検出される。各々のフォ
トセンサ間の光のもれを防止する為にCCDと光プロー
ブとの間には隔壁がもうけてある。CCDのフォトセン
サはSNOMプローブと一対一に対応し対向位置する位
置に設計されて形成されている。CCDの外周と光プロ
ーブとをエポキシ樹脂系接着剤にて接着し、CCDを固
定した。複数の微小開口を平坦な基板表面に形成できる
ことにより、複数のSNOMプローブを容易に、同時に
試料表面に近づけることが可能であった。
逆側は微小開口径よりも大きな(〜数μm)開口を有し
ている。このため、微小開口の背後にスペースをとるこ
とができ、光導波路等を用いることなく、光検出機構を
近傍に配置することができるため、光検出分解能を低下
させることのない光検出機構とのハイブリッド化が可能
となった。また、凹部にCCDを挿入できるため、近視
野光学顕微鏡を、CCDの厚み及び光プローブの厚みに
比べさらに薄型化することが可能となった。被測定試料
631は透明基板632上に設けられている。透明基板
632を通して試料631の背後から試料631の表面
において全反射の条件になるような角度で光633を入
射する。このとき、光は試料631表面から図中、上方
向に透過しないが、試料631表面からの距離が0.1
[μm]以下のごく近傍にはエバネッセント光と呼ばれ
る光がにじみ出している。
(601〜603)の探針先端が試料に接触するように
配置すると、このエバネッセント光1(611)、2
(612)、3(613)がSNOMプローブの微小開
口を通って背後のフォトセンサ1〜3(621、62
2、623)で検出される。検出されたエバネッセント
光電流信号をCCD内のI/V変換回路で電圧信号に変
換し、各々のフォトセンサからの信号をマルチSNOM
信号として出力する。図中、不図示であるがxyアクチ
ュエータを用い、複数SNOMプローブ1〜3に対し試
料631を試料面内方向(図中xy方向)に2次元の相
対走査を行い、xy面内の各位置におけるSNOM信号
の大きさをプロットすることにより、試料631表面の
SNOM観測像が得られた。
1に示す光プローブにより、凹部に微小開口を10×1
0のマトリックにて100個作製した。各開口の大きさ
を、走査型電子顕微鏡により観察測定したところ、微小
開口の開口径は10から30nmの間に全て収まってい
た。基板の表面を酸化ガスを用いて二酸化シリコンを形
成しフッ酸水溶液により該二酸化シリコンをエッチング
する犠牲エッチングを用いることにより、基板表面を均
一にエッチングすることができた。
有する光プローブの応用について以下に説明する。図5
は本発明の複数のプローブとなる微小開口を有し、さら
に光照射手段を有した光プローブを、情報記録装置に用
い構成した例を示している。光プローブは光磁気記録用
の光記録ヘッドとして用いた。図5において、701、
702、703は本発明の実施例1で作製した微小開口
からなるプローブ1、2、3である。光プローブの凹部
内に取り付けた光照射手段である単一基板上に形成した
面発光レーザーアレイ720の各面発光レーザー72
1、722、723から放射した光は、複数のプローブ
1、2、3からエバネッセント光1(711)、2(7
12)、3(713)がにじみでる。面発光レーザーの
光のもれを防止する為に面発光レーザーアレイ表面と光
プローブの凹部との間には隔壁がもうけてある。面発光
レーザーアレイの面発光レーザーは、プローブと一対一
に対応し対向位置する位置に設計されて形成されてい
る。面発光レーザーアレイの外周と光プローブとをエポ
キシ樹脂系接着剤にて接着し、面発光レーザーアレイを
固定した。
逆側は微小開口径よりも大きな(〜数μm)開口を有し
ている。このため、微小開口の背後にスペースをとるこ
とができ、光導波路等を用いることなく、面発光レーザ
ー等光検出機構を近傍に配置することができるため、光
検出機構とのハイブリッド化が可能となった。また、凹
部に面発光レーザーアレイを挿入できるため、光記録ヘ
ッドを、薄型化することが可能となった。記録媒体73
1は透明基板732上に設けられている。記録媒体は光
により加熱され、磁界を印加することで磁化方向を任意
に変化することが可能な光磁気記録材料からなる。プロ
ーブ1、2、3裏面の面発光レーザー1、2、3(71
1、712、713)から放射したレーザー光はプロー
ブ1、2、3を通じて、光プローブの基板表面から0.
1μm以下のごく近傍にエバネッセント光と呼ばれる光
がにじみ出している。
〜703)の基板表面が記録媒体に接触するように配置
すると、このエバネッセント光1(711)、2(71
2)、3(713)が記録媒体表面を加熱する。図には
示されていないが、透明基板732の下部に設けたコイ
ルにより磁界を発生させることにより、エバネッセント
光により加熱された部分の記録媒体の磁化方向が磁界に
揃い記録ピットが形成される。コイルからの磁界の方向
を反転させることにより磁化方向が反転できる。外部か
らの記録信号を面発光レーザーアレイに入力し、面発光
レーザー1、2、3を個別に発振し、レーザー光を独立
に放射することで、エバネッセント光を放射するマルチ
の光記録ヘッドとなる光プローブを作製することが可能
となった。
形成できることにより、複数のプローブを容易に、同時
に記録媒体表面に近づけることが可能であった。図中、
不図示であるがxyアクチュエータを用い、複数プロー
ブ1〜3に対し記録媒体731を試料面内方向(図中x
y方向)に2次元の相対走査を行い、試料731表面に
記録ピットを形成することができた。実施例1の図4に
示した近視野光学顕微鏡を用いて透明基板732に、実
施例1と同様に背後から記録媒体731の表面において
全反射の条件になるような角度で光を入射し記録媒体7
31表面からのエバネッセント光を観察したところ、記
録ピットが形成できていることを確認した。
形態の光プローブの製造方法について実施したものであ
り、その製造方法を図6、図7を用いて説明する。基板
厚みが525μmで結晶方位面が<100>のp型で抵
抗率が1〜10Ω・cmのシリコン基板31上にフォト
リソグラフィプロセスを用いて図6(a)に示すフォト
レジスト32のパターンを形成する。パターン寸法は2
0μm角とした。該フォトレジスト32をマスクとし
て、イオン注入装置を用いて燐(P)をシリコン基板表
面に注入し、フォトレジストを除去した後に、熱拡散し
不純物濃度が1×1018(cm-3)のn型拡散層である
エッチング停止層26を形成した(図6(b))。n型
拡散層とp型シリコン基板との界面にはpn接合が形成
された。後工程にてスルーホールを形成するモノシラン
ガスとジボランガスを用いて誘導加熱式エピタキシャル
成長装置によりp型のエピタキシャル層33を15μm
形成した。次に、酸素と水素の混合ガスを用いて、エピ
タキシャル層及びシリコン基板裏面に二酸化シリコン膜
34を1μm成膜し、裏面の二酸化シリコンをフォトリ
ソグラフィプロセスとバッファード弗酸によるエッチン
グにて一部を除去しシリコンを露出させマスク35を形
成した(図6(c))。この後、濃度22%のTMAH
水溶液にて液温度80℃で、n型拡散層にプラスの直流
電圧を印加した状態で基板を結晶軸異方性エッチングす
る、所謂pn接合エッチングを行った。電圧を印加する
ことにより結晶異方性エッチングではn型拡散層はエッ
チングされない。これにより(111)の結晶面からな
る面で囲まれた台形状の凹部22を形成した(図6
(d))。さらに、異方性エッチングを続けることによ
り、エッチング停止層中の未注入部からエピタキシャル
層をエッチングし、図6(e)のピット36を形成し
た。ピット先端上部にはエピタキシャル層がある。ピッ
トは(111)の結晶面にて囲まれたピラミッド形状を
している。ピットを形成する時間は凹部を形成する時間
に比べて40分の1程度の時間であり、長時間のエッチ
ングに伴う(111)面のエッチングによるピット寸法
が拡大することを低減できている。
リコンをバファード弗酸により除去した。CF4を用い
た反応性イオンエッチングにより基板表面よりエッチン
グを行い図7(f)のスルーホール23を形成すること
で基板表面に微小開口24が形成できた。最後に、基板
の裏面に光透過防止層25となるAlを10nmスッパ
タ法により成膜し複数の微小開口を有する光プローブを
形成した(図7(g))。本実施例では微小開口を1次
元に3個配列した光プローブを作製した。作製した光プ
ローブの各開口の大きさを、走査型電子顕微鏡により観
察測定したところ、全ての微小開口の開口径は40nm
以下であった。
ホールを該スルーホールの開口径に比して大きい開口径
を有する基板裏面の凹部内に設け、このスルーホールに
より基板表面に微小開口を形成することによって、この
凹部内に設けたスルーホール同士の間隔を狭めることが
可能となり高密度に微小開口を基板表面に形成すること
ができる。また、本発明は、上記した構成により、複数
の微小開口を平坦な基板表面に形成することができ、複
数の光プローブを容易に、同時に試料表面に近づけるこ
とが可能となる。また、本発明は、上記した構成によ
り、スルーホールの裏面に光検出手段や光照射手段を直
接接続することができ、光接続が容易となる。また、本
発明は、上記した構成により、凹部に光検出手段や光照
射手段を設け光プローブのサイズを薄型化することがで
きる。また、本発明の光プローブの製造方法において、
基板に単結晶シリコンを用い、結晶異方性エッチングを
用いる手段を採用することにより、スルーホールを形成
し、光プローブの開口形状が均一かつ該開口が微小な光
プローブを形成することができる。また、本発明の光プ
ローブの製造方法において、凹部の深さの制御に、エッ
チング停止層を設ける手段を採用することにより、基板
表面の微小開口の寸法を精度よく作製することが可能と
なる。また、本発明の光プローブの製造方法において、
エッチングによりピラミッド状のピットを形成した後
に、基板の表面をエッチングしスルーホールの微小開口
を開ける手段を採用することにより、再現性の高い微小
開口アレイを形成することが可能となる。また、本発明
の光プローブを用いて、独立に光検出が可能な光検出手
段を有する光プローブを形成することができ、それによ
りマルチのSNOMプローブを有する近接場光顕微鏡を
構成することができる。また、本発明の光プローブを用
いて、独立にエバネッセント光照射が可能な光プローブ
を形成することができる。
程を示す断面図である。
程を示す断面図である。
た近視野光学顕微鏡を説明する構成図である。
た情報記録装置を説明する構成図である。
製工程を示す断面図である。
製工程を示す断面図である。
Claims (23)
- 【請求項1】基板と、該基板に形成された複数の光導波
路用のスルーホールからなる光検出または照射用の光プ
ローブであって、前記複数のスルーホールが前記基板の
裏面に形成された凹部内に設けられ、該スルーホールの
基板裏面の開口径を基板表面の開口径に比して大きくし
たことを特徴とする光プローブ。 - 【請求項2】前記基板表面の開口径が、100[nm]
以下であることを特徴とする請求項1に記載の光プロー
ブ。 - 【請求項3】前記スルーホールは、その壁面に光透過防
止膜が形成されていることを特徴とする請求項1または
請求項2に記載の光プローブ。 - 【請求項4】前記基板が、単結晶シリコンよりなること
を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載
の光プローブ。 - 【請求項5】光検出手段を有する光プローブであって、
該光プローブが請求項1〜請求項4のいずれか1項に記
載の光プローブからなり、該光プローブの基板裏面に前
記光検出手段が設けられていることを特徴とする光プロ
ーブ。 - 【請求項6】前記光検出手段が、前記プローブの複数の
スルーホールを通った光を夫々独立に検出する複数の光
検出手段からなり、該複数の光検出手段が前記複数のス
ルーホールの位置に対応して対向配置されてなることを
特徴とする請求項5に記載の光プローブ。 - 【請求項7】前記光検出手段が、前記基板裏面の凹部に
配置されていることを特徴とする請求項6に記載の光プ
ローブ。 - 【請求項8】前記光検出手段が、CCDからなることを
特徴とする請求項6または請求項7に記載の光プロー
ブ。 - 【請求項9】光照射手段を有する光プローブであって、
該光プローブが請求項1〜請求項4のいずれか1項に記
載の光プローブからなり、該光プローブの基板裏面に前
記光照射手段が設けられていることを特徴とする光プロ
ーブ。 - 【請求項10】前記発光手段が、複数のスルーホールに
夫々独立に光を照射する複数の発光手段からなり、該複
数の発光手段が前記複数のスルーホールの位置に対応し
て対向配置されてなることを特徴とする請求項9に記載
の光プローブ。 - 【請求項11】前記発光手段が、前記基板裏面の凹部に
配置されていることを特徴とする請求項10に記載の光
プローブ。 - 【請求項12】前記発光手段が、面発光レーザーよりな
ることを特徴とする請求項10または請求項11に記載
の光プローブ。 - 【請求項13】試料面内で該試料面と対向する垂直な方
向にプローブと該試料とを相対移動させ、該プローブに
より光の強度を検出するようにした近視野光学顕微鏡に
おいて、前記プローブが請求項5〜請求項8のいずれか
1項に記載の光プローブを備え、該プローブ先端におも
て面を対向して配置された試料の裏面から光照射して、
該プローブのスルーホールにより形成された基板表面の
微小開口を通った光の強度を、前記光プローブの光検出
手段によって検出することを特徴とする近視野光学顕微
鏡。 - 【請求項14】光検出または照射用の光プローブの製造
方法であって、 (a)基板の裏面に凹部を形成する工程と、 (b)前記凹部にエッチングによりスルーホールを形成
する工程と、 (c)前記スルーホールの壁面に光透過防止膜を形成す
る工程と、 を少なくとも有することを特徴とする光プローブの製造
方法。 - 【請求項15】前記基板には、凹部を形成するためのエ
ッチング停止層が形成されていることを特徴とする請求
項14に記載の光プローブの製造方法。 - 【請求項16】前記エッチング停止層には、その一部に
スルーホール形成用の開口部が設けられていることを特
徴とする請求項15に記載の光プローブの製造方法。 - 【請求項17】前記基板が、単結晶シリコンよりなるこ
とを特徴とする請求項14〜請求項16のいずれか1項
に記載の光プローブの製造方法。 - 【請求項18】前記エッチングが、結晶軸異方性エッチ
ングであることを特徴とする請求項17に記載の光プロ
ーブの製造方法。 - 【請求項19】前記光透過防止膜が、金属よりなること
を特徴とする請求項14に記載のプローブの製造方法。 - 【請求項20】請求項14に記載の(b)の工程が、エ
ッチングによりピラミッド状のピットを形成した後に、
基板の表面をエッチングしスルーホールの微小開口を開
ける工程を含むことを特徴とする請求項18に記載の光
プローブの製造方法。 - 【請求項21】前記基板の表面のエッチングが、基板を
酸化ガスを用いて酸化し、二酸化シリコンを形成し、該
二酸化シリコンをエッチングする犠牲エッチングを用い
ることにより行うことを特徴とする請求項20に記載の
光プローブの製造方法。 - 【請求項22】光検出または照射用のプローブの製造に
用いる基板であって、該基板が単結晶シリコンよりな
り、前記基板がスルーホール形成用の開口部を有する埋
込み層と、該埋め込み層の上部にスルーホールが形成さ
れるエピタキシャル層を設けたことを特徴する光検出ま
たは照射用の光プローブに用いる基板。 - 【請求項23】前記埋め込み層が、高濃度p型不純物を
拡散して形成されており、該不純物の濃度が1019(c
m-3)以上であることを特徴とする請求項22に記載の
光検出または照射用のプローブの製造に用いる基板。
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| JP10272600A JPH11166935A (ja) | 1997-09-25 | 1998-09-09 | 光検出または照射用の光プローブと該プローブを備えた近視野光学顕微鏡、及該光プローブの製造方法とその製造に用いる基板 |
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Family
ID=26550286
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Country Status (2)
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