JPH11172006A - ポリアミド粒状物 - Google Patents

ポリアミド粒状物

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JPH11172006A
JPH11172006A JP34256997A JP34256997A JPH11172006A JP H11172006 A JPH11172006 A JP H11172006A JP 34256997 A JP34256997 A JP 34256997A JP 34256997 A JP34256997 A JP 34256997A JP H11172006 A JPH11172006 A JP H11172006A
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政昭 荒巻
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隆士 齊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い結晶性を持ち、かつ最小限の熱履歴によ
り製品化でき、高温時の剛性に優れる繊維および樹脂用
材料として好適な多孔質ポリアミド粒状物を提供する。 【解決手段】 全細孔容積が0.10〜0.30cc/
gであり、かつ粒状物の寸法が平均長さまたは平均直径
にして1〜20mmであり、さらに示差熱分析法で求め
た融解熱量(△H)から算出される結晶化度が50%以
上であるポリアミド粒状物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミド粒状物
に関する。詳しくは、高温時の剛性にすぐれた繊維およ
び樹脂用材料として好適な多孔質ポリアミド粒状物に関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミドは、その成形性と優れた機械
特性を有することから、従来よりタイヤコードなどの繊
維用材料や、機械部品、電気部品、自動車部品などの樹
脂用材料として広く用いられているが、近年、金属代替
などを目的として、要求される特性レベルはさらに厳し
くなっており、特に高温時の剛性の改良が強く望まれて
いる。
【0003】ポリアミドの高温時の剛性を改良する方法
としては、種々の方法が提案されているが、その中の1
つの方法として、固相重合により得た副生成物が少なく
結晶性の高いポリアミドを用いる方法があげられる。例
えばWO94/21711では、ジアミンまたはジカル
ボン酸をフィードしながら、実質的に大気圧下、不活性
ガス環境下に一度も溶融状態を取らない条件で重縮合す
る製造方法が開示されており、この方法により得られる
ポリアミドは高い融解熱量を有することが記載されてい
る。またPolymer,Vol.26,1582(1
985)では、固相重合により得られたポリアミドが、
高い融点および融解熱量を持つことが開示されている。
融解熱量は、一般的に結晶化度の指標として用いられて
おり、固相重合により得られるポリアミドは高い結晶性
を持つことを意味している。しかしながら、本発明者ら
の研究によれば、これらの従来技術では、常に固体状態
で重縮合したポリアミド粒状物を得ることができないた
め、製品化するまでに、押出機などによる粒状化(ペレ
ット化)工程や、成形工程などの複数回の溶融工程を経
ることになり、その特性、すなわち高い結晶性が消失す
ることがわかった。一方、特開平4−27728号公報
では、溶媒中でジアミン成分とジカルボン酸成分、およ
び次亜リン酸金属塩などの触媒的に有効なリン化合物と
を混合しその溶媒を除去して、ジアミンとジカルボン酸
との固体塩を形成した後、不活性ガスを流通し、発生す
る水を除去しながら、該塩の融点以下の温度にて重縮合
させ予備重縮合物を得、さらに高温にて重縮合する方法
が開示されている。しかしながら、この方法ではジアミ
ン成分とジカルボン酸のモルバランスのずれが非常に大
きく、高分子量のポリアミドを得ることができない。ま
た、特開平7−90077号公報では、ポリテトラメチ
レンアジパミドの粉末を、例えば、圧縮し得られた0.
1〜20容量%の気孔率を有するペレットが、中実ペレ
ットより押出操作などが温和な条件下で操作できること
が開示されているが、結晶性や剛性などに関する記載は
全くなく、また本発明者らの研究によれば、これらの従
来の技術では、高温時の剛性の改良ができないことが明
らかになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
結晶性を持ち、かつ最小限の熱履歴により製品化でき、
高温時の剛性に優れる繊維および樹脂用材料として好適
な多孔質ポリアミド粒状物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、特定の大きさの細孔容
積、粒状物寸法、および融解熱量から算出される結晶化
度を有する多孔質ポリアミド粒状物を用いて得られた製
品が、高温時の剛性が高いことを見出し本発明に至っ
た。
【0006】すなわち、本発明は、(1) (A)全細
孔容積が0.10〜0.30cc/gであり、かつ
(B)粒状物の寸法が平均長さまたは平均直径にして1
〜20mmであり、さらに(C)示差熱分析法で求めた
融解熱量(△H)から算出される結晶化度が50%以上
であることを特徴とするポリアミド粒状物、(2) ポ
リアミドがポリヘキサメチレンアジパミドである上記
(1)のポリアミド粒状物、である。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明におけるポリアミドとは、主鎖中にアミド結合(−
NHCO−)を有する重合体を意味しており、例えば、
ジアミン成分およびジカルボン酸成分からなる塩を重縮
合したものである。ジアミン成分としては、例えば、テ
トラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ウン
デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,
2,4−/2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジア
ミン、5−メチルノナメチレンジアミン、m−キシリレ
ンジアミン、p−キシリレンジアミン、1,3−ビス
(アミンメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミ
ンメチル)シクロヘキサン、1−アミノ−3−アミノメ
チル−3,5,5,−トリメチルシクロヘキサン、ビス
(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メチ
ル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス
(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノ
プロピル)ピペラジン、アミノエチルピペラジン等を挙
げることができる。
【0008】また、ジカルボン酸成分としては、マロン
酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、
ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタル酸、3,3−ジ
エチルコハク酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン
酸、ドデカン二酸、エイコジオン酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸等を挙げることができる。
【0009】かかるジアミンとジカルボン酸の組み合わ
せは、任意に選択でき、ジアミンとジカルボン酸との成
分比(ジアミン/ジカルボン酸)は、モル比にして1.
3〜0.9の範囲が好ましいが、1.2〜0.95の範
囲がより好ましい。また、本発明を損なわない程度にラ
クタム、例えばε−カプロラクタム、ζ−エナントラク
タム、η−カプリルラクタム、ω−ラウロラクタムなど
を加えてもかまわない。
【0010】さらに、分子量調節あるいは耐熱水性の向
上のために末端封止剤を添加してもよい。末端封止剤と
しては、ポリアミド末端のカルボキシル基またはアミノ
基と反応性を有する単官能性の化合物であれば特に制限
はないが、反応性及び封止末端の安定性などの点から、
モノアミンまたはモノカルボン酸が好ましい。その他、
無水フタル酸などの酸無水物、モノイソシアネート、モ
ノハロゲン化物、モノエステル類、モノアルコール類な
ども使用できる。
【0011】末端封止剤として使用するモノアミンとし
ては、カルボキシル基との反応性を有するものであれば
特に制限はないが、例えば、メチルアミン、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、
オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、ジ
メチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ
ブチルアミンなどの脂肪族モノアミン、シクロヘキシル
アミン、ジシクロヘキシルアミンなどの脂環式モノアミ
ン、アニリン、トルイジン、ジフェニルアミン、ナフチ
ルアミンなどの芳香族モノアミン、あるいはこれらの任
意の混合物を挙げることができる。
【0012】末端封止剤として使用できるモノカルボン
酸としては、アミノ基との反応性を有するものであれば
特に制限はないが、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ト
リデシル酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ピバリン酸、イソブチル酸などの脂肪族モノカルボ
ン酸、シクロヘキサンカルボン酸などの脂環式モノカル
ボン酸、安息香酸、トルイル酸、α−ナフタレンカルボ
ン酸、β−ナフタレンカルボン酸、メチルナフタレンカ
ルボン酸、フェニル酢酸などの芳香族モノカルボン酸、
あるいはこれらの任意の混合物を挙げることができる。
【0013】本発明のポリアミドにおいては、ジアミン
成分としてヘキサメチレンジアミン、ジカルボン酸成分
としてアジピン酸から得られる塩を重縮合したものが好
ましく、分子鎖の繰り返し単位数の95モル%以上がヘ
キサメチレンアジパミドの場合が最も好ましい。分子鎖
中のヘキサメチレンアジパミドの繰り返し単位数が95
モル%未満であると結晶性の低下が大きく、高温時の剛
性の低下が大きくなる傾向にある。
【0014】本発明のポリアミド粒状物は、全細孔容積
が0.10〜0.30cc/g、好ましくは0.13〜
0.27cc/g、さらに好ましくは0.15〜0.2
5cc/gである。全細孔容積は、水銀ポロシメータ
(カルロエルバ社製1800型)を用いて測定した。デ
ィラトメータ(試料管)にサンプルを取り、水銀充填装
置にて室温、真空中で脱気処理し、水銀ポロシメータを
用いて、細孔半径3.5nm〜5μmの範囲で測定を行
うことにより全細孔容積を求めた。全細孔容積が0.1
0cc/g未満であるポリアミド粒状物は成形性、例え
ば可塑化時間に長時間を有するなど問題が発生する。ま
た、全細孔容積が0.30cc/gを越えるポリアミド
粒状物では強度が不足するため取扱う時に微粒化しやす
い、成形品にボイドが発生しやすいなどの問題が発生す
る。
【0015】本発明のポリアミド粒状物は、平均長さま
たは平均直径が1〜20mmという寸法を有する。平均
長さまたは平均直径は、例えば任意に選んだ100〜1
000個のポリアミド粒状物の長さまたは直径をノギ
ス、マイクロメーター、顕微鏡あるいは投影図を用いて
測定し、その数平均を算出することにより求めることが
できる。
【0016】本発明のポリアミド粒状物の形状としては
任意のものが選択できるが、好ましくは円柱状または球
状である。円柱状の場合には平均長さが1〜20mmの
範囲、平均直径が1〜20mmの範囲である。また球状
では平均直径が1〜20mmの範囲である。平均長さま
たは平均直径が1mm未満である場合、成形時取扱う場
合に機器への付着などの問題が発生し、また20mmを
越えると、取扱いが難しくなったり、成形ができないな
どの問題が発生する。
【0017】本発明のポリアミドは、融解熱量(△H
(j/g))から算出される結晶化度が50%以上、好
ましくは55%以上である。。融解熱量は、JIS K
7122に準じ、例えば示差熱分析法(以下、DSCと
いう。)で、5〜15mgのポリアミドを用いて、昇温
速度20℃/minで得られた融解曲線の面積により求
めることができる。また、融解熱量からの結晶化度の算
出は、ポリアミドの完全結晶物の融解熱量の値、例えば
ポリヘキサメチレンアジパミドの場合には、J.Pol
ym.Sci.,Polym・Phys.Ed.,Vo
l.22,1651(1984)などに示されている1
90(j/g)で除することにより算出することができ
る。融解熱量から算出される結晶化度が50%未満の場
合には、高温時の剛性が十分でない。
【0018】本発明のポリアミドの分子量としては、数
平均分子量にして10000以上が好ましく、1250
0以上がより好ましい。ポリアミドの分子量は、ゲルパ
ーミッションクロマトグラフィー(GPC)により解析
することができ、例えば、溶媒にヘキサフルオロイソプ
ロパノール(HFIP)、サンプル濃度は0.5〜1.
0mg/mlの条件で、得られた溶出曲線を、ポリメタ
クリル酸メチル(PMMA)換算により、分子量分布曲
線に変換し、数平均分子量を求めることができる。数平
均分子量が10000未満の場合、成形時の溶融粘度が
低く、成形しにくくなると同時に、特性、特に靱性が低
下する傾向にある。数平均分子量が10000未満の場
合、成形時の溶融粘度が低く、成形しにくくなると同時
に、特性、特に靱性が低下する傾向にある。
【0019】本発明のポリアミド粒状物を得るための方
法としては、例えばジアミンとジカルボン酸からなる微
粒状固体塩を得た後、該微粒状固体塩から多孔質固体塩
を作成し、この多孔質固体塩を用いて常に固体状態で重
縮合する方法や、ジアミンとジカルボン酸からなる微粒
状固体塩を常に固体状態で予備重縮合し、得られた予備
重縮合ポリアミドをスプレー乾燥や粉砕により微粒子状
予備重縮合ポリアミドとし、さらに該微粒子状予備重縮
合ポリアミドを多孔質予備重縮合ポリアミドとした後、
目的の分子量まで固体状態で縮重合する方法などが例示
されるが、ジアミンとジカルボン酸からなる多孔質固体
塩を用いて常に固体状態で重縮合する方法がより好まし
い。
【0020】微粒状固体塩を得る方法としては、例え
ば、50〜180℃の沸点を有する水、アルコール類、
これらの混合物またはアセトン、ブタノン等のケトン等
の溶媒中に溶解又は懸濁した状態から得る方法が例示さ
れるが、好ましくは、水中にジカルボン酸とジアミンを
添加し、水溶液としてPHを調整することにより中和塩
を含む水溶液とした後、例えば、冷却又は濃縮して固体
の塩を析出させる方法、貧溶媒中に該水溶液を添加して
一気に析出させる方法、水溶液を噴霧乾燥する方法等に
より、この水溶液から微粒状固体塩を得ることができ
る。得られる微粒状固体塩のサイズは、1〜650μm
の範囲が好ましく、10〜500μmの範囲がより好ま
しい。
【0021】微粒状固体塩には、重縮合速度の増加およ
び重合時の劣化防止のために、リン化合物を添加するこ
とができる。リン化合物としては、例えばリン酸、次亜
リン酸、亜リン酸、オルト亜リン酸、ピロ亜リン酸、ホ
スフィン酸類、例えばフェニルホスフィン、ホスホン酸
類、例えばフェニルホスホン酸、2−メトキシフェニル
ホスホン酸、2−(2′−ピリジル)エチルホスホン
酸、およびそれらの金属塩や部分的中和塩類が例示され
る。金属塩の金属としては、カリウム、ナトリウム、カ
ルシウム、マグネシウム、アルミニウム、バナジウム、
マンガン、亜鉛、鉛、ニッケル、コバルト、アンモニウ
ム等が例示される。また、リン酸エステル類、ポリメタ
リン酸類、ポリリン酸類、ホスフィンオキサイド類、ホ
スホニウムハロゲン化合物なども例示される。
【0022】さらに、本発明の目的を損なわない程度に
微粒状固体塩に酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、離型剤、
難燃剤、結晶核剤、繊維状フィラー、帯電防止剤等の通
常の添加剤を添加できる。添加する方法としては、公知
の方法により添加できるが、ヘンシェルミキサーを用い
て添加する方法が好ましい。
【0023】微粒状固体塩から多孔質固体塩を得る方法
としては、例えばペリエのケミカル・エンジニアズ・ハ
ンドブック第4版(Perry’s Chemical
Engineere’ Handbook,4th.
Edition,Mc.graw.H.II.New
York,)8−62/61(1963)(1)に記載
されている方法のうち、固体塩が溶融しない方法が採用
できるが、その中でも微粒状固体塩に溶剤を含有させ、
ヘンシェルミキサー等を用いて十分混合し、該微粒状固
体塩をロータリープレス造粒機によって粒状化し、多孔
質固体塩を得る方法が好ましい。
【0024】微粒状固体塩に含有させる溶剤としては、
50〜180℃の沸点を有する溶剤、例えば水、アルコ
ール類、これらの混合物またはアセトン、ブタノン等の
ケトン等が例示される。その溶剤の中でも、経済性、安
定性から水を用いるのが最も好ましい。溶剤の含有率が
少なすぎると多孔質固体塩の収率が大きく低下し、また
多すぎると取扱いが難しくなる傾向にある。
【0025】また、微粒子状予備重縮合ポリアミドから
多孔質予備重縮合ポリアミドを作成する方法としては、
常に固体状態で重縮合し予備重縮合ポリアミドを得、ス
プレー乾燥や粉砕等により微粒状予備重縮合ポリアミド
とした後、上記多孔質固体塩の作成方法と同様に、溶剤
を含有させ、ヘンシェルミキサー等を用いて十分混合
し、該微粒子状ポリアミドをロータリープレス造粒機に
よってペレット化し多孔質予備重縮合ポリアミドを得る
方法が例示される。
【0026】微粒状予備重縮合ポリアミドに含有させる
溶剤としては、上記多孔質固体塩の作成方法と同様に、
50〜180℃の沸点を有する溶剤、例えば水、アルコ
ール類、これらの混合物またはアセトン、ブタノン等の
ケトン等が例示される。さらに、微粒状予備重縮合ポリ
アミドに、本発明の目的を損なわない程度に、リン化合
物、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、離型剤、難燃剤、結
晶核剤、繊維状フィラー、帯電防止剤等の通常の添加剤
を添加できる。
【0027】得られた微粒状固体塩、または多孔質固体
塩を常に固体状態のまま重縮合するための方法として
は、不活性ガスの存在下において、微粒状固体塩、多孔
質固体塩および生成する重縮合物の融点以下で重縮合す
る方法が例示される。好ましくは、重縮合の出発原料と
して多孔質固体塩を用いた場合には、第1段階として、
多孔質固体塩の融点以下で多孔質予備重縮合ポリアミド
を得た後、さらに第2段階で、多孔質予備重縮合ポリア
ミドの融点以下で目的の重合度まで重縮合を継続する方
法が例示される。さらに出発原料として微粒状固体塩を
用いた場合には、第1段階として、微粒状固体塩の融点
以下で予備重縮合ポリアミドを得た後、上記記載方法に
より多孔質予備重縮合ポリアミドを作成し、さらに第2
段階で、多孔質予備重縮合ポリアミドの融点以下で目的
の重合度まで重縮合を継続する方法が例示される。
【0028】不活性ガスとしては、過熱水蒸気、窒素、
二酸化炭素、およびそれらの混合ガス等が例示される。
重縮合の工程において、不活性ガスは反応器に封入し密
閉にして用いても良いし、常時反応器に流通させて用い
ても良い。また密閉と流通を必要に応じて組み合わせも
かまわない。不活性ガスを流通させる場合には、その流
量は、1分間あたり、反応器の容量の1/20〜20
倍、好ましくは1/10〜10倍、さらに好ましくは1
/7.5〜7.5倍である。
【0029】第1段階の予備重縮合を得る工程における
温度としては、130℃から微粒状固体塩、または多孔
質固体塩の融点より5℃以下の温度が好ましい。また、
圧力としては、ゲージ圧にして2〜50Kg/cm2
好ましい。第2段階の重縮合工程における温度は、第1
段階で用いた温度より高く、かつ第1段階で得られた予
備重縮合ポリアミドの融点より、低い温度で行うことが
好ましい。またその圧力は、第1段階で用いた圧力より
低い圧力で行うことが好ましい。
【0030】第1段階および第2段階工程においては、
上記条件範囲内で温度、圧力を多段に変化させ実施する
こともできる。目的のポリアミド得るための重合装置と
しては、公知の装置を採用することができるが、特に加
圧条件下で生成する水を冷却し除去できる分縮器を備
え、底部から加熱した不活性ガスを流せ、底部に抜き出
し部が付いた攪拌翼付きオートクレーブ型の重合装置が
好ましい。
【0031】以下、本発明を実施例により更に詳細に説
明する。
【0032】
【発明の実施の形態】なお、物性評価は、以下の方法に
より行った。 (1)全細孔容積〔cc/g〕 ディラトメータ(試料管)にサンプルを0.5g秤量
し、水銀充填装置にて室温、5×10-2mmHg、1時
間で脱気処理し、カルロエルバ社製1800型の水銀ポ
ロシメータを用いて、細孔半径が3.5nm〜5μmの
範囲で測定を行った。 (2)粒状物の平均長さ、平均直径〔mm〕 サンプルの中から200個を任意に選び、それぞれの長
さ、直径をマイクロメーターにより測定し、数平均値を
算出し求めた。 (3)数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(M
w) ゲルパーミッションクロマトグラフィー(GPC)によ
り求めた。装置は東ソー社製HLC−8020、検出器
は示差屈折計(RI)、溶媒はヘキサフルオロイソプロ
パノール(HFIP)、カラムは東ソー社製TSKge
l−SuperHM−Hを2本とH1000を1本用い
た。溶媒流量は0.3ml/min、サンプル濃度は
0.5mg/mlである。得られた溶出曲線は、ポリメ
タクリル酸メチル換算(PMMA)により、により分子
量分布曲線に変換し、数平均分子量および重量平均分子
量を算出した。 (4)融点(℃)および融解熱量(△H)(j/g) JIS K7121およびK7122に準じ行った。D
SC(PERKIN−ELMER7型)を用いて求め
た。サンプル8mgを用いて、昇温速度20℃/min
の条件下で得られた融解曲線のピーク温度から融点を求
め、またその面積から融解熱量を求めた。 (5)80℃における曲げ弾性率および曲げ強さ(Kg
/cm2) ポリアミドを射出成形機(日精樹脂工業社製PS40
E)を用いて、試験片を作成した。成形はシリンダー温
度280℃、金型温度80℃に設定し、射出17秒、冷
却20秒のサイクルで行った。また80℃の曲げ弾性率
および曲げ強さは、80℃にコントロールされた恒温槽
中でASTM790に準じ行った。 (6)水分含有率(重量%) 水分気化装置(三菱化学社製VA−06型)を用い、サ
ンプル0.7gを電量滴定法(カール・フィッシャー
法)により測定し求めた。
【0033】
【実施例1】(ポリアミド粒状物の作成) 1.微粒状固体塩の生成工程 5リットルの攪拌翼付き容器に1500gの蒸留水を入
れ、60℃に加熱した後、2324g(20.0mo
l)のヘキサメチレンジアミンを入れる。その後292
3g(20.0mol)のアジピン酸を入れ中和させ
る。この中和水溶液の温度を23℃まで下げ、1昼夜放
置し水を除去し、白色沈殿物を得た後、窒素気流中80
℃で60時間乾燥し、微粒状固体塩を得た。得られた固
体塩の水分含有率は1.6重量%であった。 2.多孔質固体塩の作成工程 得られた微粒状固体塩3000gに125gの蒸留水を
加えて、ヘンシェルミキサーを用いて十分混合した。こ
の固体塩を造粒機(不二パウダル社製F5−11−17
5)を用いて、ローラー回転数130rpm、レート3
0kg/hr、および温度150℃の条件で円筒形の固
体塩を作成し、窒素気流中80℃で60時間乾燥し、フ
ルイ(孔眼寸法0.850mm)によりふるいわけを行
い、目的の多孔質固体塩を得た。得られた多孔質固体塩
の収率は重量比にして98.7重量%であった。全細孔
容積は0.18cc/gであった。また、水分含有率は
1.3重量%であり、平均直径および平均長さは、それ
ぞれ2.8mm及び8.2mmであった。融点(Tm)
は207℃であった。 3.重縮合工程 底部に抜き出し部がある攪拌翼付き5リットルオートク
レーブ型の容器に、多孔質状固体塩を2000g仕込み
密閉後、十分窒素で置換を行った後、ゲージ圧にして2
0kg/cm2に加圧し、その圧力を保ったまま、オー
トクレーブ下部より常時、窒素を流量にして4リットル
/分で流通させる。流通する窒素およびオートクレーブ
内の温度を170℃に昇温し、3時間その状態を保っ
た。引き続き連続して、窒素の流量及び圧力を保ったま
ま、反応器内温度及び窒素の温度を10時間かけ温度を
190℃まで昇温した。流通する窒素を停止し、15分
かけ圧力を5kg/cm2まで減圧し、2時間かけて温
度を240℃まで昇温した後、4時間その状態を保っ
た。このとき、常時、約5kg/cm2になるように調
整した。温度を室温まで下げ、重縮合物を抜き出した。
この一連の昇圧および昇温工程における生成する水は分
縮器により除去した。重縮合物の抜き出しはスムーズに
行われ、得られたポリマーはほぼ多孔質固体塩の形状を
保持していた。またオートクレーブ内に付着物はほとん
ど見られなかった。 (得られたポリアミド粒状物の特性)全細孔容積は、
0.17cc/gであり、粒状物の平均直径および平均
長さは、それぞれ、2.5および6.7mmであった。
GPCの数平均および重量平均分子量の測定結果はそれ
ぞれ12500および36200であった。また、融点
(Tm)は261℃であり、融解熱量は110(j/
g)であり、結晶化度は57.9(%)と算出された。
成形はスムーズに行われ、得られた成形片の80℃にお
ける曲げ弾性率および曲げ強さは、それぞれ7950お
よび370(kg/cm2)であった。
【0034】
【実施例2】(ポリアミド粒状物の作成) 1.微粒状固体塩の生成工程 実施例1と同様にして作成した。 2.予備重縮合工程(第1段階) 攪拌翼付き5リットルオートクレーブ型の容器に、微粒
状固体塩を2000g仕込み密閉後、十分窒素で置換を
行った後、ゲージ圧に5kg/cm2に加圧し、オート
クレーブ内を密閉にした。温度を190℃に昇温し、3
時間その状態を保った。圧力は15kg/cm2まで上
昇した。引き続き冷却し、常圧にした。この一連の昇圧
および昇温工程における生成する水は分縮器により除去
した。重縮合物は、塊になっていたため、オートクレー
ブを分解し抜き出した。その後粉砕機により微粒状にな
るまで粉砕した。この一連の重合操作を2回行った。 3.多孔質予備重縮合ポリアミドの作成工程 得られた微粒子状予備重縮合ポリアミド3000gに1
25gの蒸留水を加えて、ヘンシェルミキサーを用いて
十分混合した。この微粒子状予備重縮合ポリアミドを造
粒機(不二パウダル社製F5−11−175)を用い
て、ローラー回転数130rpm、レート30Kg/h
r、および温度150℃の条件で円筒形の多孔質予備重
縮合ポリアミドを作成し、フルイ(孔眼寸法0.850
mm)によりふるいわけを行った。得られた多孔質予備
重縮合ポリアミドの収率は重量比にして80.1重量%
であった。全細孔容積は0.27cc/gであった。ま
た、水分含有率は2.3重量%であり、平均直径および
平均長さは、それぞれ2.8mm及び7.5mmであっ
た。融点(Tm)は271℃であった。 4.重縮合工程(第2段階) 底部に抜き出し部がある攪拌翼付き5リットルオートク
レーブ型の容器に、該多孔質予備重縮合ポリアミドを2
000g仕込み密閉後、十分窒素で置換を行った後、ゲ
ージ圧にして5kg/cm2に加圧し、温度を240℃
まで昇温した後、4時間その状態を保った。このとき、
常時、約5kg/cm2になるように調整した。この一
連の工程における生成する水は分縮器により除去した。
温度を室温まで下げ、重縮合物を抜き出した。サンプル
抜き出しはスムーズに行われ、得られたポリマーはほぼ
多孔質予備重縮合品の形状を保持していたが、微粉化し
たものも若干ではあるが見うけられた。 (得られたポリアミド粒状物の特性)全細孔容積は、
0.26cc/gであり、平均直径および平均長さは、
それぞれ、2.5および6.0mmであった。GPCの
数平均および重量平均分子量の測定結果はそれぞれ29
700および63700であった。また、融点(Tm)
は279℃であり、融解熱量は120(j/g)であ
り、結晶化度は63.2(%)と算出された。成形は、
成形品にボイドが発生しやすい傾向にあったものの問題
なく行われた。得られた成形品の80℃における曲げ弾
性率および曲げ強さは、それぞれ7500および360
(Kg/cm2)であった。
【0035】
【実施例3】(ポリアミド粒状物の作成) 1.微粒状固体塩の生成工程 5リットルの攪拌翼付き容器に1500gの蒸留水を入
れ、60℃に加熱した後、2324g(20.0mo
l)のヘキサメチレンジアミンを入れる。その後292
3g(20.0mol)のアジピン酸を入れ中和させ
る。この中和水溶液にさらに49.0gの次亜リン酸ナ
トリウム・1水和物を加えて、水溶液の温度を23℃ま
で下げ、1昼夜放置し水を除去し、白色沈殿物を得た
後、真空乾燥器中、60℃で60時間乾燥した。 2.多孔質固体塩の作成工程 得られた微粒状固体塩3000gに62.5gの蒸留水
を加えて、ヘンシェルミキサーを用いて十分混合した。
この固体塩を造粒機(不二パウダル社製F5−11−1
75)を用いて、ローラー回転数130rpm、レート
30Kg/hr、および温度150℃の条件で円筒形の
固体塩を作成し、真空乾燥器中、60℃で60時間乾燥
し、フルイ(孔眼寸法0.850mm)によりふるいわ
けを行い、目的の多孔質固体塩を得た。得られた多孔質
固体塩の収率は重量比にして93.0重量%であった。
全細孔容積は0.24cc/gであった。また、水分含
有率は0.04重量%であり、平均直径および平均長さ
は、それぞれ2.8mm及び5.3mmであった。融点
(Tm)は208℃であった。 3.重縮合工程 底部に抜き出し部がある攪拌翼付き5リットルオートク
レーブ型の容器に、該多孔質状固体塩を500g仕込み
密閉後、十分窒素で置換を行った後、ゲージ圧に2kg
/cm2に加圧し、オートクレーブ内を密閉にした。温
度を190℃に昇温し、3時間その状態を保った。圧力
は13.5kg/cm2まで上昇した。引き続き連続し
て、ゲージ圧にして5kg/cm2に減圧し、240℃
に昇温し、4時間その状態を保った。このとき、常時、
約5kg/cm2になるように調整した。この一連の昇
圧および昇温工程における生成する水は分縮器により除
去した。得られたポリマーには、やや塊がみられたもの
のほぼ多孔質固体塩の形状を保持していた。以下の評価
は塊状のものを除去し行った。 (得られたポリアミド粒状物の特性)全細孔容積は、
0.14cc/gであり、平均直径および平均長さは、
それぞれ、2.5および5.0mmであった。GPCの
数平均および重量平均分子量の測定結果はそれぞれ22
300および50200であった。また、融点(Tm)
は270℃であり、融解熱量は115(j/g)であ
り、結晶化度は60.5(%)と算出された。成形はや
や可塑化に時間を要したものの問題なく行われた。得ら
れた成形片の80℃における曲げ弾性率および曲げ強さ
は、それぞれ7550および360(kg/cm2)で
あった。
【0036】
【比較例1】(ポリアミド粒状物の作成) 1.微粒状固体塩の生成工程 実施例1と同様にして作成した。 2.予備重縮合工程(第1段階) 攪拌翼付き5リットルオートクレーブ型の容器に、微粒
状固体塩を2000g仕込み、さらに純水2000gを
仕込みよく攪拌した。密閉後、十分窒素で置換を行った
後、温度を220℃に昇温し、この状態を2時間保っ
た。この際、オートクレーブの圧力は、常時、約18k
g/cm2になるように生成する水は分縮器により系外
に除去した。その後、オートクレーブを冷却した。重縮
合物は凝集していたため、オートクレーブを分解し抜き
出した。その後、粉砕機により微粒状になるまで粉砕し
た。この重合操作を2回行った。 3.多孔質予備重縮合ポリアミドの作成工程 実施例2と同様にして行った。得られた多孔質予備重縮
合ポリアミドの収率は重量比にして82.1重量%であ
った。全細孔容積は0.27cc/gであった。また、
水分含有率は2.4重量%であり、平均直径および平均
長さは、それぞれ2.8mm及び7.3mmであった。 4.重縮合工程(第2段階) 実施例2と同様にして行った。 (得られたポリアミド粒状物の特性)全細孔容積は、
0.24cc/gであり、平均直径および平均長さは、
それぞれ、2.5および6.2mmであった。GPCの
数平均および重量平均分子量の測定結果はそれぞれ21
700および44200であった。また、融点(Tm)
は267℃であり、融解熱量は72(j/g)であり、
結晶化度は37.9(%)と算出された。成形はスムー
ズに行われ、得られた成形品の80℃における曲げ弾性
率および曲げ強さは、それぞれ6250および325
(kg/cm2)であった。
【0037】
【比較例2】(ポリアミド粒状物の作成) 1.微粒状固体塩の生成工程 5リットルの攪拌翼付き容器に1500gの蒸留水を入
れ、60℃に加熱した後、2324g(20.0mo
l)のヘキサメチレンジアミンを入れる。その後292
3g(20.0mol)のアジピン酸を入れ中和させ
る。この中和水溶液の温度を23℃まで下げ、1昼夜放
置し水を除去し、白色沈殿物を得た後、窒素気流中80
℃で60時間乾燥し、さらにこの固体塩3000gに9
0gのヘキサメチレンジアミンを加えヘンシェルでよく
攪拌し、微粒状固体塩を得た。 2.重縮合工程 底部に抜き出し部がある攪拌翼付き5リットルオートク
レーブ型の容器に、微粒状固体塩を2000g仕込み密
閉後、十分窒素で置換を行った後、大気圧下で、オート
クレーブ下部より常時、窒素を流量にして4リットル/
分で流通させ、流通する窒素およびオートクレーブ内の
温度を180℃に昇温し、1時間その状態を保った。引
き続き連続して、窒素の流量を保ったまま、反応器内温
度および窒素の温度を4時間かけて240℃まで昇温し
た後、4時間その状態を保った。この一連の昇圧および
昇温工程における生成する水は分縮器により除去した。
重縮合物は、塊になっていたため、オートクレーブを分
解し抜き出した。その後、粉砕機により粉砕し、粒状ポ
リアミドを得た。 3.押出工程 小型二軸押出機(東洋精機社製ラボプラストミルME
型)を用いて、シリンダー温度280℃、スクリュー回
転数70rpm、レート4kg/hrの条件でのペレッ
ト化した。 (得られたポリアミド粒状物の特性)全細孔容積は、
0.08cc/gであり、平均直径および平均長さは、
それぞれ、1.5mmおよび5.8mmであった。GP
Cの数平均および重量平均分子量の測定結果はそれぞれ
14500および34500であった。また、融点(T
m)は267℃であり、融解熱量は80(j/g)であ
り、結晶化度は42.1(%)と算出された。成形は可
塑化時間が極めて長く、非常にやりにくかった。得られ
た成形品の80℃における曲げ弾性率および曲げ強さ
は、それぞれ6300および330(kg/cm2)で
あった。
【0038】
【比較例3】(ポリアミド粒状物の作成) 1.微粒状固体塩の生成工程 比較例2と同様にして行った。 2.重縮合工程 比較例2と同様にして行った。得られた塊状ポリアミド
を、粉砕機により細かく粉砕した。フルイ(孔眼寸法
0.850mm)を用いてふるい分け、フルイを通過し
たものだけを集めた。 (得られたポリアミド粒状物の特性)全細孔容積は、
0.15cc/gであり、平均直径は1mm未満であっ
た。GPCの数平均および重量平均分子量の測定結果は
それぞれ14200および35000であった。また、
融点(Tm)は260℃であり、融解熱量は113(j
/g)であり、結晶化度は59.4(%)と算出され
た。成形機による成形を試みたところ、ホッパー等への
付着が非常に多く、成形品を得ることができなかった。
【0039】
【比較例4】(ポリアミド粒状物の作成) 1.微粒状固体塩の生成工程 実施例3と同様にして行った。 2.多孔質固体塩の作成工程 得られた微粒状固体塩を造粒機(不二パウダル社製F5
−11−175)を用いて、ローラー回転数130rp
m、レート30kg/hr、および温度150℃の条件
で円筒形の固体塩を作成し、真空乾燥器中、60℃で6
0時間乾燥し、フルイ(孔眼寸法0.850mm)によ
りふるいわけを行い、目的の多孔質固体塩を得た。得ら
れた多孔質固体塩の収率は重量比にして35.0重量%
であった。全細孔容積は0.43cc/gであった。ま
た、水分含有率は0.04重量%であり、平均直径およ
び平均長さは、それぞれ2.8mm及び5.3mmであ
った。 3.重縮合工程 底部に抜き出し部がある攪拌翼付き5リットルオートク
レーブ型の容器に、多孔質固体塩を慎重に2000g仕
込み密閉後、十分窒素で置換を行った後、大気圧下で、
オートクレーブ下部より常時、窒素を流量にして4リッ
トル/分で流通させ、流通する窒素およびオートクレー
ブ内の温度を160℃に昇温し、10時間その状態を保
った。引き続き連続して、窒素の流量を2リットル/分
にし、温度を170℃に昇温し、4時間その状態を保っ
た。引き続き連続して、窒素流量は保ったまま、180
℃で5時間、190℃で6時間、198℃で3時間の条
件で重縮合を実施した。この一連の昇圧および昇温工程
における生成する水は分縮器により除去した。得られた
ポリマーは、多孔質固体塩の形状を保持しているもの
と、微粒化したものがあった。 (得られたポリアミド粒状物の特性)全細孔容積は、
0.32cc/gであった。GPCの数平均および重量
平均分子量の測定結果はそれぞれ6200および150
00であった。また、融点(Tm)は260℃であり、
融解熱量は96(j/g)であり、結晶化度は50.5
(%)と算出された。成形を試みたが、微粒化によるホ
ッパーへの付着が多く、また成形品にボイドが多量に発
生し、評価を行うことができなかった。
【0040】
【発明の効果】本発明のポリアミド粒状物は、 (1)製品化する場合、押出工程を省略でき、工業的に
極めて有効である。 (2)高温時の剛性に優れた製品を得ることができる。 (3)各種添加剤、充填剤を添加配合する場合、得られ
るポリアミドが多孔質であるため、その添加効率が従来
に比較し高く、工業的に極めて有効である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)全細孔容積が0.10〜0.30
    cc/gであり、かつ(B)粒状物の寸法が平均長さま
    たは平均直径にして1〜20mmであり、さらに(C)
    示差熱分析法で求めた融解熱量(△H)から算出される
    結晶化度が50%以上であることを特徴とするポリアミ
    ド粒状物。
  2. 【請求項2】 ポリアミドがポリヘキサメチレンアジパ
    ミドである請求項1記載のポリアミド粒状物。
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