JPH11174711A - 画像記録用透明フィルム、および画像記録フィルムの製造方法 - Google Patents

画像記録用透明フィルム、および画像記録フィルムの製造方法

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JPH11174711A
JPH11174711A JP29579497A JP29579497A JPH11174711A JP H11174711 A JPH11174711 A JP H11174711A JP 29579497 A JP29579497 A JP 29579497A JP 29579497 A JP29579497 A JP 29579497A JP H11174711 A JPH11174711 A JP H11174711A
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Koji Kamiyama
浩司 上山
Shigeaki Dougoe
茂明 堂越
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー樹脂との相溶性が改良されたトナー定
着層を有し、高画質のカラー画像を形成可能な画像記録
用透明フィルムを提供する。 【解決手段】 透明基材と、その基材の少なくとも一主
要表面上に設けられたトナー受容層とを有する画像記録
用透明フィルムにおいて、そのトナー受容層が、軟化点
が90〜180℃の範囲の光透過性樹脂と、その光透過
性樹脂100重量部に対して0.1〜40重量部の範囲
で、アマイド型非イオン界面活性剤を、その光透過性樹
脂と相溶した状態で、含んでなることを特徴とする、画
像記録用透明フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオーバーヘッドプロ
ジェクタ(以下「OHP」という。)に、好適に用いら
れる光透過性の、画像記録用透明フィルム、および、画
像記録フィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、透明フィルム上にOHP投影
用のカラー画像を形成するに際しても、電子写真法が用
いられている。この方法では、種々の製造元より提供さ
れる電子写真装置により透明フィルム上に黒色および有
彩色のトナーが所望のパターンに応じて付着され、カラ
ー画像等が簡便に提供される。
【0003】しかしながら、この方法により得られるO
HP用フィルムを実際に投影してみると、所望の鮮明な
画像がスクリーン上に良好に再現されず、特に、カラー
画像において直接肉眼で認められる色彩よりも著しく黒
灰色化した画像が映し出される問題があった。このよう
に、良好な透明性を有する鮮明な投影画像が得られない
主な原因は、電子写真法により透明フィルム上に形成さ
れたトナー画像の表面が凹凸のままであることにあっ
た。即ち、画像を支持する透明基材に入射した光がトナ
ー画像表面の凹凸により散乱、乱反射するためにトナー
画像部分の光の透過量が減少し、その結果、黒灰色化し
た画像が投影されるのであった。
【0004】そこで、この様な問題を解決し、投影画像
の鮮明性および透明性を向上させるために、画像記録用
の透明フィルムの改良がいくつか提案されている。たと
えば、特開平2−263642号公報には、第1の透明
樹脂からなる基材と、その基材の上に設けられた第2の
透明樹脂からなるトナー定着層を有してなり、その第2
の透明樹脂は、溶解度パラメータが9.5〜12.5の
範囲であり、かつ、160℃における貯蔵弾性率
(G’)が、10〜10,000dyne/cm2 であり、さ
らに、定着されるべきトナーの貯蔵弾性率は、トナー定
着層の弾性率よりも小さいことを特徴とする、透明ラミ
ネートフィルムが開示されている。この様な透明フィル
ムでは、定着時の圧力により、定着層の上でトナー粒子
が平らにつぶされ、さらに、定着層がトナーに含まれる
樹脂と相溶性が良好であるので、トナー画像の表面の平
坦化を効果的に行うことができる。しかしながら、これ
らの透明フィルムでは、シリコーンオイル等の離型剤
(剥離剤)を用いないで定着操作を行った場合、画像形
成工程におけるホットオフセットが発生するおそれがあ
る。
【0005】一方、シリコーンオイル等の常温で液体の
離型剤は、画像が形成されたトナー受容層の表面にべた
つきを生じさせやすい。そこで、離型剤としてワックス
を含有したトナーを用い、かつワックス含有型トナーに
対応可能な透明フィルムとを併用することも提案されて
いる。たとえば、特開平5−181300号公報、特開
平6−75418号公報等に、基材層と、ワックス成分
を吸収可能なトナー定着層とを有する、画像形成用透明
フィルムが開示されている。前者の公報では、トナー定
着層は無機粒子からなる吸収層を有し、後者では、定着
層はポリブタジエン等のジエン成分を含有する樹脂から
なる。これらのフィルムでは、定着時に、トナーからブ
リードしたワックスがホットオフセットを防止し、しか
も、定着後のトナーからブリードしたワックスを吸収
し、画像表面に余ったワックスが残ることを防止し、ブ
リードしたワックスによる画像の画質の低下を効果的に
防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様なワックス含有型トナーに対応可能な透明フィルム
は、トナー定着層本来の効果(トナー画像の平坦化やト
ナー樹脂との相溶化など。)が低く、結局、画質の向上
ができない恐れがあった。また、ワックスを含有しない
トナーに対しては、かえって画質の低下を招いていた。
この様な画質の低下の主な原因は、トナー定着層とトナ
ー樹脂との相溶性が低いからであった。
【0007】すなわち、本発明の目的は、ワックスの含
有、非含有にかかわらず、トナー樹脂との相溶性が改良
されたトナー定着層を有し、高画質のカラー画像を形成
可能な、画像記録用透明フィルムを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、透明基材と、その基材の少なくとも一主
要表面上に設けられたトナー受容層とを有する画像記録
用透明フィルムにおいて、そのトナー受容層が、軟化点
が90〜180℃の範囲の光透過性樹脂と、その光透過
性樹脂100重量部に対して0.1〜40重量部の範囲
で、アマイド型非イオン界面活性剤を、その光透過性樹
脂と相溶した状態で、含んでなることを特徴とする、画
像記録用透明フィルムを提供する。
【0009】
【作用】トナー受容層(すなわち、トナー定着層)が、
軟化点が90〜180℃の範囲の光透過性樹脂を含むの
で、定着後のトナー粒子が受容層内部に沈み込み、トナ
ー画像の表面に凹凸が残ることを効果的に防止し、画像
の鮮明性および透明性が向上する。軟化点が90℃未満
であると、トナー定着時にホットオフセットが生じるお
それが高く、反対に180℃を超えると、トナー画像の
表面に凹凸が残ることを効果的に防止できないおそれが
ある。
【0010】また、アマイド型非イオン界面活性剤は、
トナーの樹脂と受容層の光透過性樹脂との相溶化剤とし
て機能し、広範囲の種類の樹脂どうしの相溶性を高め、
画質(特に明度や彩度)を効果的に高める。この界面活
性剤は、光透過性樹脂100重量部に対して0.1〜4
0重量部の範囲で含まれる。
【0011】加えて、ワックス含有型トナーを用いた場
合、この界面活性剤は、定着時にトナーからブリードし
たワックスの結晶成長を阻害し、ワックスの結晶化によ
る白濁を防止し、画像の透明性の低下を防止する。特
に、ワックスの白濁による高色濃度部分の明度および彩
度の低下を防止する効果にすぐれる。また、ワックスの
持つ本来の機能、すなわち、ホットオフセットを防止
し、オフセットによる画像表面の平滑性の低下を防止す
る効果を十分に引き出し、画像の明度および彩度を向上
させる。
【0012】すなわち、本発明の画像記録用透明フィル
ムは、トナー樹脂の種類や、かつ、ワックスの含有、非
含有にかかわらず、広い範囲の種類のトナーと組み合わ
せた場合でも、高画質の光透過性画像が形成可能であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】〔透明基材〕本発明に用いる透明
基材(以下、単に「基材」と呼ぶこともある。)は、通
常の透明性の高い通常のポリマーフィルムの中から選択
できる。透明性、耐熱性、強度および剛性に優れる厚さ
約25〜175μmのフィルムが好ましい。好ましいポ
リマーの具体例にはポリエチレンテレフタレートが挙げ
られる。その他、ポリオレフィン、ポリカーボネート、
アクリル、ポリ弗化ビニリデン等のポリマーも使用でき
る。
【0014】〔トナー受容層〕本発明のトナー受容層の
光透過性樹脂は、透明性に優れ、トナーを形成する樹脂
との相溶性が良好で、屈折率がほぼ等しい樹脂を用いる
ことが好ましい。このような樹脂を用いることにより、
トナー画像の光透過性が阻害されないからである。ま
た、トナー受容層に用いる樹脂は、画像形成に用いるト
ナーよりも低い軟化点を有するのが好ましい。トナー定
着操作における、高温条件下での圧迫により、トナーが
溶融(または軟化)する程度よりも、トナー受容層が軟
化する程度を高めることにより、トナー画像の解像度を
保ったまま画像表面を平滑化することができるからであ
る。
【0015】現在、電子写真技術分野で主に用いられて
いるトナーは95〜190℃の範囲の軟化点を有するの
で、トナー受容層は、90〜180℃の範囲の軟化点を
有するのが好適である。本明細書において「軟化点」と
いう用語は固体状の樹脂がゴム状に軟化する温度もしく
は分子内の結晶部分が溶融する温度をいう。これは、、
環球法および針侵入法等により測定される。
【0016】光透過性樹脂としてトナー受容層に含まれ
る、好適な樹脂の具体例として、ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂、アクリル樹脂(スチレン−アクリル系共重
合体を含む)、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂を挙
げることができる。これらの樹脂は、溶解型および分散
型のどちらでも良い。「溶解型樹脂」とは、水;メタノ
ール、エタノール等のアルコール類;アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル等
のエステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類等の溶剤に溶解可能なものを意味する。また、「分散
型樹脂」とは、上記の様な溶剤に分散可能なものを意味
し、懸濁重合または乳化重合により調製されたものであ
る。
【0017】たとえば、ポリエステル樹脂としては、芳
香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸の混合物と、脂
肪族ジオールとを出発物質として重合して形成したポリ
エステル樹脂が好適である。この様なポリエステル樹脂
は、アマイド型非イオン界面活性剤との相溶性が良く、
トナー受容層の透明性を低下させることなく、所定量の
上記界面活性剤を含有させることが容易である。また、
軟化温度における貯蔵弾性率も適度な範囲であるので、
トナー画像の表面の平坦化も容易である。
【0018】上記の様なポリエステルの中でも、特に好
適には、下記A)およびB)特徴を有するポリエステル
樹脂である。すなわち; A)芳香族ポリカルボン酸と脂肪酸ポリカルボン酸との
混合物と、脂肪族ポリオールの混合物とを出発物質とし
て重合してなり、 B)上記ポリカルボン酸の混合物が、テレフタル酸、イ
ソフタル酸およびセバシン酸を、それら3者の合計で5
0〜100モル%の範囲で含有し、上記脂肪族ポリオー
ルの混合物が、ネオペンチルグリコール、エチレングリ
コールおよび1,4−ブタンジオールを、それら3者の
合計で50〜100モル%の範囲で含有する。ポリカル
ボン酸とポリオールとのモル比率は、理論的には50:
50である。
【0019】この様なポリエステル樹脂は、アマイド型
非イオン界面活性剤との相溶性が特に良好で、トナー受
容層の透明性を低下させることなく、所定量の上記界面
活性剤を含有させることが特に容易である。また、定着
温度における貯蔵弾性率の急激な低下がなく、画像定着
時のホットオフセットによる画像表面の平滑性の低下を
効果的に防止し、画像の明度および彩度が向上する。こ
の様な定着温度における貯蔵弾性率の挙動を好適な範囲
に制御するには、ポリエステル樹脂の160℃における
貯蔵弾性率を、1×104 〜1×107 dyne/cm2 の範
囲にするのが良い。1×104 dyne/cm2 以下である
と、ホットオフセットによる画像表面の平滑性の低下を
防止できないおそれがあり、反対に1×107 dyne/cm
2 を超えると、定着トナー粒子の受容層内部への沈み込
みが不良となり、画像の表面に凹凸が残るおそれがあ
る。特に好適には5×104 〜5×106 dyne/cm2 の
範囲である。貯蔵弾性率は、直径25mmφ、高さ5mmの
「ディスポーザブル・カップ」をサンプル保持具として
用い、測定温度を昇温させる温度ステップモード、およ
び周波数100rad/sec のシェアモードで、レオメトリ
ックス(Rheometrics)社製の「ダイナミッ
ク・アナライザーRDA」を用いて測定した。
【0020】〔アマイド型界面活性剤〕受容層に含まれ
るアマイド型界面活性剤は、トナーの樹脂と受容層の光
透過性樹脂との相溶化剤として機能し、広範囲の種類の
樹脂どうしの相溶性を高め、画質を効果的に高める様に
作用する。また、ワックス含有型トナーを用いた場合、
定着時にトナーからブリードしたワックスの結晶成長を
阻害し、ワックスの結晶化による白濁を防止し、画像の
透明性の低下を防止する様にも作用する。
【0021】アマイド型非イオン界面活性剤の含有量
は、受容層の光透過性樹脂100重量部に対して、通常
0.1〜40重量部、好適には0.5〜30重量部、特
に好適には1〜20重量部の範囲である。含有量が少な
すぎると、上記相溶化作用および上記結晶成長阻害作用
が低下するおそれがあり、反対に多すぎると、表面のベ
タツキ、フィルムのブロッキング等が生じるおそれがあ
る。
【0022】アマイド型界面活性剤とは、脂肪酸ヒドロ
キシアルキルアマイド、脂肪酸ヒドロキシ(ポリアルキ
レン)アマイド等のヒドロキシアルキルアミンと脂肪酸
とから生成する酸アミド構造を有する化合物である。好
適には、脂肪酸ジ−ヒドロキシアルキルアマイドであ
る。この様な化合物は、上記相溶化作用および上記結晶
成長阻害作用を特に高めることができる。脂肪酸ジ−ヒ
ドロキシアルキルアマイドのアルキル基は、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル等の炭素数が1〜10のアルキ
ル基である。アルキル基の好適な炭素数は2〜8の範囲
である。炭素数は、高すぎると相溶化作用が低下するお
それがある。特に好適な脂肪酸ジ−ヒドロキシアルキル
アマイドの具体例としては、脂肪酸ジエタノールアマイ
ドを挙げることができる。また、脂肪酸部分のアルキル
基の炭素数は、通常2〜30、好適には3〜20、特に
好適には4〜16の範囲である。脂肪酸部分のアルキル
基の炭素数が小さすぎても、大きすぎても上記相溶化作
用および上記結晶成長阻害作用が低下するおそれがあ
る。
【0023】〔その他の添加剤〕トナー受容層の透明
性、弾性率、軟化点等の上述の特性を阻害しない限りに
おいて、受容層中に酸化防止剤、無機粒子、ポリマー粒
子、紫外線吸収剤等の添加剤を含有させることができ
る。中でも好ましい添加剤は紫外線吸収剤である。近
年、トナー画像の高解像度化および透明化を目的として
トナー粒子の微細化が行われているが、これは得られる
画像の耐光性を劣化させる原因にもなっている。しかし
ながら、紫外線吸収剤を含有する本発明のトナー受容層
を用いることにより、OHP用の光源もしくは外部から
の光に対する画像の耐光性を大幅に改良することが可能
となる。一般に、紫外線吸収剤はトナー受容層に用いる
樹脂1.2重量部に対して0.005〜0.100重量
部の量で用いられる。
【0024】〔熱可塑性トナー〕本発明の画像記録用透
明フィルム上に、トナー画像を形成するために用いるト
ナーは、電子写真画像形成技術分野で従来から用いられ
る熱可塑性トナーであれば特に限定されない。たとえ
ば、スチレン/(メタ)アクリル酸コポリマー、スチレ
ン/アクリレートコポリマー、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂およびポリエステルからなるトナーが挙げられ
る。平均粒子径も特に限定されないが、解像度の観点よ
り約5〜30μmが好ましい。シアン、マゼンタおよび
イエローのような有彩色のトナーを用いることにより、
本発明に有用なカラートナー画像が得られる。
【0025】前述の様に、トナーには、ホットオフセッ
ト等を防止する目的で、ワックスを含有させることもで
きる。ワックスとしては、エステル系ワックス、パラフ
ィン系ワックス、ポリオレフィン系ワックス等が使用で
きる。好適なワックスは、エステル系ワックス、特に一
般構造式,およびで表されるものである。ワック
スの含有量は、トナーの樹脂100重量部に対して、通
常5〜40重量部の範囲である。
【0026】〈エステル系ワックスの一般構造式〉 〔R1 COO(CH2 )n 〕a C〔(CH2 )m OCO
R2 〕b (aおよびbは0〜4の整数であって、a+b=4であ
り、R1 およびR2 は炭素数が1〜40のアルキル基で
あり、且つR1 とR2 との炭素数差が10以上であり、
mおよびnは0〜15の整数であり、mとnが同時に0
になることはない。)
【0027】〈エステル系ワックスの一般構造式〉 〔R1 COO(CH2 )n 〕a C〔(CH2 )m OH〕
b (aおよびbは0〜4の整数であって、a+b=4であ
り、R1 は炭素数が1〜40のアルキル基であり、mお
よびnは0〜15の整数であり、mとnが同時に0にな
ることはない。)
【0028】〈エステル系ワックスの一般構造式〉 〔R1 COO(CH2 )n 〕a CR3 〔(CH2 )m O
COR2 〕b (aおよびbは0〜3の整数であって、a+b≦3であ
り、R1 およびR2 は炭素数が1〜40のアルキル基で
あり、且つR1 とR2 との炭素数差が10以上であり、
R3 は炭素数が1以上のアルキル基であり、mおよびn
は0〜15の整数であり、mとnが同時に0になること
はない。)
【0029】〈エステルワックスの一般構造式〉 R1 COOR2 (R1 およびR2 は炭素数が1〜40のアルキル基であ
り、且つR1 およびR2 はお互いに同じでも異なる炭素
数でもよい。)
【0030】〈エステルワックスの一般構造式〉 R1 COO(CH2 )n OOCR2 (R1 およびR2 は炭素数が1〜40のアルキル基であ
り、nは2〜20の整数であり、且つR1 およびR2 は
お互いに同じでも異なる炭素数でもよい。)
【0031】〈エステルワックスの一般構造式〉 R1 OOC(CH2 )n COOR2 (R1 およびR2 は炭素数が1〜40のアルキル基であ
り、nは2〜20の整数であり、且つR1 およびR2 は
お互いに同じでも異なる炭素数でもよい。)
【0032】〔画像記録用透明フィルムの製造方法〕透
明基材上にトナー受容層を積層することにより、本発明
の画像記録用フィルムが得られる。積層方法は特に限定
されないが、たとえば、トナー受容層に用いる樹脂等を
含有する溶液をマイヤーバーを用いて透明基材上に塗布
し乾燥させる方法が挙げられる。
【0033】トナー受容層の厚さは、1〜20μmの範
囲が好ましい。1μm未満では所望の効果(トナー定着
後の受容層表面の平滑化等)が十分に得られず、また2
0μmを越えると、光透過性が阻害されて投影画像の鮮
明性に悪影響を与えるからである。
【0034】基材の受容層と接する面に、コロナ放電処
理、プライマーコート処理等の易接着処理を行った後、
受容層を積層するのが好適である。たとえば、ポリビニ
リデンクロライド、塩素化ポリプロピレン等の塩素原子
含有ポリマーを含有する樹脂を、プライマーとして塗布
する。プライマー層の厚みは、通常0.05〜3μmの
範囲である。
【0035】〔画像記録フィルムの製造方法〕OHP等
を用いて投影された場合に、透明性に優れる鮮明な画像
を、画像記録用透明フィルム上に形成するためには、ま
ず、画像記録用透明フィルム上に電子写真法により画像
形成を行う。当然のことながら、画像はカラー画像であ
っても白黒画像であってもよい。ついで、トナー画像を
担持する画像記録用透明フィルムを、定着用熱圧ローラ
に通過させることにより、画像のトナー粒子をトナー受
容層に埋没させる。
【0036】この加熱圧迫工程において、トナー受容層
は軟化または溶融されるけれども、この受容層の樹脂
が、画像形成に用いるトナーよりも低い軟化点を有し、
トナーが溶融(または軟化)する程度よりも、トナー受
容層が軟化する程度の方が高いことが好ましい。これに
より、ローラ圧迫されたトナー粒子は受容層の内部に効
果的に埋没され、個々のトナー粒子間の空間は軟化した
トナー受容層で満たされ、画像の表面が効果的に平坦化
される。その結果、透過光の散乱が防止され、投影画像
が透明性が向上し、明度および彩度が向上する。
【0037】熱圧ローラの温度は、トナー受容層の軟化
点を上回るのが好ましい。熱圧ローラの温度が受容層の
軟化点を下回る場合はローラにより圧迫してもトナー粒
子がトナー受容層中に埋没せず、画像表面は十分に平滑
化されない。
【実施例】以下の実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されない。尚、「部」
は全て重量基準である。
【0038】実施例1表1 重量部 ポリエステル樹脂(ユニチカ製、エリーテルUE3250) 20.00 N,N−ビス(2−ヒドロキシメチル)−N−(3’−ドデ シルオキシ−2’−ヒドロキシプロピル)メチルアンモニウム メチル硫酸塩(American Cyanamid 製 Cyastat609) 0.10 ポリステアリルメタクリレート/ ヘキサンジオールジアクリレートビーズ(3M製) 0.08 脂肪酸ジエタノールアマイド (第一工業製薬製、ダイヤノール300) 4.00 トルエン 40.00 メチルエチルケトン 40.00 上記受容層形成樹脂を予めポリビニリデンクロライドを
塗布した厚さ125μmのポリエチレンテレフタレート
フィルムの一方の表面に、マイヤーバーを用いて乾燥被
覆量3.4g/m2 となる量で被覆した。被覆した溶液
を80℃で2分間保つことにより乾燥させ、画像受容層
を形成した。使用したポリエステル樹脂は、測定温度1
60℃、周波数(W)100rad/sec における貯蔵弾性
率(G’)が1×106 dyne/cm2 であった。電子写真
方式の画像形成装置(キャノン社製、CLC350)を
使用して、得られた画像記録用透明フィルムの画像受容
層の表面上にカラー画像を形成した。東京電色社製のカ
ラーアナライザー「TC−1800MKII」を用いて、
得られた画像フィルムの明度(L* )および彩度
(C* )を、またMacbeth製「Macbeth濃
度計TR−924」を用いて、得られた画像フィルムの
透過光学濃度を測定した。結果を表2に示す。
【0039】比較例1 脂肪酸ジエタノールアマイドを使用しないこと以外は実
施例1と同様にして画像フィルムを作製し、評価した。
結果を表2に示す。表2 色質 透過光学濃度 明度 彩度 実施例1 イエロー 0.93 84.18 66.57 マジェンタ 0.54 61.55 29.66 シアン 0.85 63.89 45.07 比較例1 イエロー 0.91 81.42 63.54 マジェンタ 0.54 59.15 28.29 シアン 0.86 62.26 44.64 表2の結果より、明度および彩度が高いカラー画像が得
られていることがわかる。
【0040】実施例2表3 重量部 ポリエステル樹脂(ユニチカ製、エリーテルUE3250) 20.00 N,N−ビス(2−ヒドロキシメチル)−N−(3’−ドデ シルオキシ−2’−ヒドロキシプロピル)メチルアンモニウム メチル硫酸塩(American Cyanamid 製 Cyastat609) 0.10 ポリステアリルメタクリレート/ ヘキサンジオールジアクリレートビーズ(3M製) 0.08 脂肪酸ジエタノールアマイド (第一工業製薬製、ダイヤノール300) 2.00 トルエン 40.00 メチルエチルケトン 40.00 表3に示す組成の溶液を用いること以外は実施例1同様
にして画像フィルムを調製した。電子写真方式のプリン
ター(シリコーンオイル未使用)およびエステル系ワッ
クス含有トナーを用いてイエロー画像を形成し、評価し
た。得られたトナー画像はオフセットすることも無く、
きれいな透明画像であった。
【0041】比較例2 脂肪酸ジエタノールアマイドを使用しないことおよび乾
燥被覆量を6.1g/m2 となる量で被覆すること以外
は実施例2と同様にして画像フィルムを作製し、評価し
た。表4 色質 透過光学濃度 明度 彩度 実施例2 イエロー 1.21 72.50 82.63 比較例2 イエロー 1.19 70.17 79.22 表4の結果より、明度および彩度が高いイエロー画像が
得られていることがわかる。
【0042】比較例3 ポリエステル樹脂としてシャープメルト性の高い樹脂
(Reichhold Chemical製「Atlac382E 」)を用いること
以外は実施例2と同様にして画像フィルムを作製し、評
価した。しかしながら、フィルムが定着ローラーに巻付
きオフセットしてしまった。使用したポリエステル樹脂
は、測定温度160℃、周波数(W)100rad/sec に
おける貯蔵弾性率(G’)が8×102 dyne/cm2 であ
った。 実施例3表5 重量部 ポリエステル樹脂 (日本合成化学製、ニチゴーポリエスターWR−905) 50.00 ポリメチルメタクリレートビーズ(3M製) 0.05 脂肪酸ジエタノールアマイド (第一工業製薬製、ダイヤノール300) 1.00 純水 50.00 表5に示す組成の溶液を用いOHPフィルム(住友スリ
ーエム製、TY−731)の一方の表面に、マイヤーバ
ーを用いて乾燥被覆量1.8g/m2 となる量で被覆し
た。被覆した溶液を100℃で3分保つことにより乾燥
させ、画像受容層を形成した。電子写真方式の画像形成
装置(キャノン社製、CLC350)を使用して、得ら
れた画像記録用透明フィルムの画像受容層の表面上にカ
ラー画像を形成し、評価した。東京電色社製のヘイズメ
ータ「TC−HIII 」を用いて、得られた画像フィルム
の色透過係数を測定した。色透過係数は次式によって求
めた。 色透過係数={(吸収による減衰)+(散乱による減
衰)}/(吸収による減衰) (色透過係数=1は散乱による減衰が無い状態で、下限
値である。)結果を表6に示す。
【0043】比較例4 脂肪酸ジエタノールアマイドを使用しないこと以外は実
施例3と同様にして画像フィルムを作製し、評価した。
結果を表6に示す。表6 色質 透過光学濃度 色透過係数 実施例3 イエロー 0.87 2.56 0.28 1.82 マジェンタ 0.65 1.39 0.25 1.38 シアン 0.93 1.41 0.35 1.47 比較例4 イエロー 0.90 4.07 0.30 2.05 マジェンタ 0.62 1.39 0.25 1.56 シアン 0.94 1.53 0.35 1.60 表6の結果より、色透明性に優れたカラー画像が得られ
ていることがわかる。
【0044】実施例4表7 重量部 ポリエステル樹脂(ユニチカ製、エリーテルUE3250) 20.00 N,N−ビス(2−ヒドロキシメチル)−N−(3’−ドデ シルオキシ−2’−ヒドロキシプロピル)メチルアンモニウム メチル硫酸塩(American Cyanamid 製 Cyastat609) 0.10 ポリメチルメタクリレートビーズ(3M製) 0.10 脂肪酸ジエタノールアマイド (第一工業製薬製、ダイヤノール300) 1.00 トルエン 40.00 メチルエチルケトン 40.00 表7に示す組成の溶液を用い予めポリビニリデンクロラ
イドを塗布した厚さ125μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムの両方の表面に、マイヤーバーを用いて
乾燥被覆量1.8g/m2 となる量で被覆した。被覆し
た溶液を80℃で3分保つことにより乾燥させ、画像受
容層を形成した。電子写真方式の画像形成装置(Hewlet
t Packard 製、CLJ5)を使用して、得られた画像記録用
透明フィルムの画像受容層の表面上にカラー画像を形成
し、評価した。結果を表10に示す。
【0045】実施例5表8 重量部 ポリエステル樹脂(ユニチカ製、エリーテルUE3250) 20.00 N,N−ビス(2−ヒドロキシメチル)−N−(3’−ドデ シルオキシ−2’−ヒドロキシプロピル)メチルアンモニウム メチル硫酸塩(American Cyanamid 製 Cyastat609) 0.10 ポリメチルメタクリレートビーズ(3M製) 0.10 脂肪酸ジエタノールアマイド (第一工業製薬製、ダイヤノール300) 2.00 トルエン 40.00 メチルエチルケトン 40.00 表8に示す組成の溶液を用いること以外は実施例4と同
様にして画像フィルムを調整し、カラー画像を形成した
後、評価した。結果を表9に示す。
【0046】比較例5 脂肪酸ジエタノールアマイドを使用しないこと以外は実
施例4と同様にして画像フィルムを作製し、評価した。
結果を表9に示す。表9 色質 透過光学濃度 色透過係数 実施例4 イエロー 1.76 2.13 0.40 3.14 マジェンタ 0.98 1.21 0.16 1.80 シアン 1.19 1.30 0.22 2.03 実施例5 イエロー 1.75 2.24 0.37 2.66 マジェンタ 0.97 1.23 0.15 1.68 シアン 1.26 1.31 0.19 1.87 比較例5 イエロー 0.90 2.34 0.30 4.02 マジェンタ 0.62 1.29 0.25 2.29 シアン 0.93 1.36 0.35 2.49 表9の結果より、色透明性に優れたカラー画像が得られ
ていることがわかる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材と、その基材の少なくとも一主
    要表面上に設けられたトナー受容層とを有する画像記録
    用透明フィルムにおいて、 そのトナー受容層が、 軟化点が90〜180℃の範囲の光透過性樹脂と、 その光透過性樹脂100重量部に対して0.1〜40重
    量部の範囲で、アマイド型非イオン界面活性剤を、その
    光透過性樹脂と相溶した状態で、含んでなることを特徴
    とする、画像記録用透明フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像記録用透明フィルム
    のトナー受容層表面上に、熱可塑性トナーを付着させる
    ことにより、トナー画像を形成する工程;および、その
    トナー画像を、前記光透過性樹脂の軟化点より高い温度
    にて加熱しつつ、トナー受容層に向かって加圧すること
    によりトナーをトナー受容層に埋没させ、上記トナー画
    像を光透過性の画像として、上記画像記録用透明フィル
    ム上に形成する工程;を含んでなることを特徴とする、
    画像記録フィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2の方法により製造された画像記
    録フィルムであって、前記熱可塑性トナーがワックスを
    含有することを特徴とする、画像記録フィルム。
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