JPH11177358A - Agc回路 - Google Patents
Agc回路Info
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- JPH11177358A JPH11177358A JP9361655A JP36165597A JPH11177358A JP H11177358 A JPH11177358 A JP H11177358A JP 9361655 A JP9361655 A JP 9361655A JP 36165597 A JP36165597 A JP 36165597A JP H11177358 A JPH11177358 A JP H11177358A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ΔΣAD変換器の線形領域を実効的に拡大し
て、フェージング等により受信入力信号レベルが変動し
たときのビット誤り率を改善する。 【解決手段】 入力IF信号をΔΣAD変換器21とバン
ドパスフィルタ8でディジタル出力にする。その包絡線
を包絡線検波手段22により求め、減算手段10で基準値を
減算し、正負判定手段23により、ΔΣAD変換器21への
入力レベルを判定し、その増減に応じて減算手段10の出
力に乗算するβとγを、出力切換手段24によって自動的
に切り換える。乗算手段12出力と遅延手段13出力を加算
手段14により加算する。正負判定手段25により積算値を
正負判定した結果が正なら、出力切換手段26で加算手段
14の出力を選択し、負なら0を選択して、遅延手段13と
D/A変換手段16へ0以上の信号のみを入力する。ΔΣ
AD変換器21の出力レベルが基準値よりも大きい場合に
のみAGC回路を動作させ、ΔΣAD変換器21の線形領
域を拡大する。
て、フェージング等により受信入力信号レベルが変動し
たときのビット誤り率を改善する。 【解決手段】 入力IF信号をΔΣAD変換器21とバン
ドパスフィルタ8でディジタル出力にする。その包絡線
を包絡線検波手段22により求め、減算手段10で基準値を
減算し、正負判定手段23により、ΔΣAD変換器21への
入力レベルを判定し、その増減に応じて減算手段10の出
力に乗算するβとγを、出力切換手段24によって自動的
に切り換える。乗算手段12出力と遅延手段13出力を加算
手段14により加算する。正負判定手段25により積算値を
正負判定した結果が正なら、出力切換手段26で加算手段
14の出力を選択し、負なら0を選択して、遅延手段13と
D/A変換手段16へ0以上の信号のみを入力する。ΔΣ
AD変換器21の出力レベルが基準値よりも大きい場合に
のみAGC回路を動作させ、ΔΣAD変換器21の線形領
域を拡大する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AGC(自動利得
制御)回路に関し、特に、ディジタル携帯電話などのデ
ィジタル移動体通信の受信IF信号をAD変換するバン
ドパス型ΔΣAD変換器の変換利得を制御するAGC回
路に関する。
制御)回路に関し、特に、ディジタル携帯電話などのデ
ィジタル移動体通信の受信IF信号をAD変換するバン
ドパス型ΔΣAD変換器の変換利得を制御するAGC回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】バンドパス型ΔΣAD変換器をディジタ
ル移動体通信等の受信機に用いた場合、ベースバンドの
信号処理で妨害波を除去するために、希望信号受信レベ
ルよりも大きな妨害波が希望波と同時に存在しても処理
できる線形性が必要となる。想定される受信信号レベル
に対して、線形性を確保するためには、AD変換器の線
形性に加え、AD変換器への入力レベルが予め定めたリ
ファレンス信号レベル(基準値)を越えた場合、AD変
換器の感度を自動的に減少させ、その信号レベルがAD
変換器のフルスケール値となるように調整する機能が必
要となる。即ち、自動利得制御(AGC)機能が必要と
なる。
ル移動体通信等の受信機に用いた場合、ベースバンドの
信号処理で妨害波を除去するために、希望信号受信レベ
ルよりも大きな妨害波が希望波と同時に存在しても処理
できる線形性が必要となる。想定される受信信号レベル
に対して、線形性を確保するためには、AD変換器の線
形性に加え、AD変換器への入力レベルが予め定めたリ
ファレンス信号レベル(基準値)を越えた場合、AD変
換器の感度を自動的に減少させ、その信号レベルがAD
変換器のフルスケール値となるように調整する機能が必
要となる。即ち、自動利得制御(AGC)機能が必要と
なる。
【0003】従来のΔΣAD変換器において、入力レベ
ルの変動に応じて出力レベルを制御する例としては、特
開平8-139607号公報に開示された「デルタシグマ変調器
のALC回路」がある。また、AGC回路の例として
は、特開平8-51329号公報や特開平9-74323号公報に開示
されたものがある。
ルの変動に応じて出力レベルを制御する例としては、特
開平8-139607号公報に開示された「デルタシグマ変調器
のALC回路」がある。また、AGC回路の例として
は、特開平8-51329号公報や特開平9-74323号公報に開示
されたものがある。
【0004】以下に、従来のバンドパス型ΔΣAD変換
器とAGC回路の説明をする。図3は、バンドパス型Δ
ΣAD変換器の1例である。ここに示すΔΣAD変換器
は、2次ΔΣAD変換器である。2段のトランスコンダ
クタ1、2と、帯域制限特性を有するタンク回路3、4
と、比較器5と、比較器5の1ビットディジタル出力を
遅延させる遅延回路6と、遅延回路6から帰還される信
号をD/A変換する1ビットD/A変換器7を備える。
タンク回路3、4の中心周波数は入力IF周波数と等し
い。遅延回路6の出力をD/A変換器7によりD/A変
換した帰還信号を、入力IF信号から減算した結果を、
第1トランスコンダクタ1に入力し、タンク回路3によ
り帯域制限する。第2トランスコンダクタ2には、遅延
回路6の出力をD/A変換器7によりD/A変換した帰
還信号を第1トランスコンダクタ1の出力信号から減算
した結果を入力し、タンク回路4により帯域制限する。
遅延回路6の出力がディジタルバンドパスフィルタ8に
入力されることにより、入力アナログ信号に対応するデ
ィジタルデータが得られる。即ち、バンドパス型ΔΣA
D変換器が実現される。この時、第1及び第2のトラン
スコンダクタ1及び2の入力に帰還される帰還量を、入
力信号レベルに応じて制御することにより、ΔΣAD変
換器の出力レベルを制御することができる。
器とAGC回路の説明をする。図3は、バンドパス型Δ
ΣAD変換器の1例である。ここに示すΔΣAD変換器
は、2次ΔΣAD変換器である。2段のトランスコンダ
クタ1、2と、帯域制限特性を有するタンク回路3、4
と、比較器5と、比較器5の1ビットディジタル出力を
遅延させる遅延回路6と、遅延回路6から帰還される信
号をD/A変換する1ビットD/A変換器7を備える。
タンク回路3、4の中心周波数は入力IF周波数と等し
い。遅延回路6の出力をD/A変換器7によりD/A変
換した帰還信号を、入力IF信号から減算した結果を、
第1トランスコンダクタ1に入力し、タンク回路3によ
り帯域制限する。第2トランスコンダクタ2には、遅延
回路6の出力をD/A変換器7によりD/A変換した帰
還信号を第1トランスコンダクタ1の出力信号から減算
した結果を入力し、タンク回路4により帯域制限する。
遅延回路6の出力がディジタルバンドパスフィルタ8に
入力されることにより、入力アナログ信号に対応するデ
ィジタルデータが得られる。即ち、バンドパス型ΔΣA
D変換器が実現される。この時、第1及び第2のトラン
スコンダクタ1及び2の入力に帰還される帰還量を、入
力信号レベルに応じて制御することにより、ΔΣAD変
換器の出力レベルを制御することができる。
【0005】従来のAGC回路によって、ΔΣAD変換
器の出力レベルを制御する場合の回路図を図4に示す。
その時のΔΣAD変換器の入出力特性を図5に示す。図
4において、9は絶対値検出回路、10は減算器、11はF
IRローパスフィルタ、12は乗算器である。15は、加算
器14と遅延器13により構成される積分器である。16はD
/A変換器、17はAGCアンプである。また、図5
(a)中、実線1aはAGC動作をしない場合の特性、
点線1a及び2aはAGC動作時の特性である。
器の出力レベルを制御する場合の回路図を図4に示す。
その時のΔΣAD変換器の入出力特性を図5に示す。図
4において、9は絶対値検出回路、10は減算器、11はF
IRローパスフィルタ、12は乗算器である。15は、加算
器14と遅延器13により構成される積分器である。16はD
/A変換器、17はAGCアンプである。また、図5
(a)中、実線1aはAGC動作をしない場合の特性、
点線1a及び2aはAGC動作時の特性である。
【0006】図5(a)において、フェージング等によ
り入力信号レベルが変動した時、入力変調信号に対する
出力信号が歪まない最大の出力レベルを基準値とする。
入力信号レベルが、図5(a)のレベルRから、ΔΣA
D変換器の飽和レベルを越えるレベルGに変動した場合
を考える。図4のAGC回路は、絶対値検出回路9でデ
ィジタルバンドパスフィルタ8の出力の絶対値を検出
し、FIRローパスフィルタ11でキャリア周波数成分を
除去することにより、包絡線を求める。この包絡線の信
号レベルから、予め定めたレベルである基準値を減算器
10により減算し、その誤差aを出力する。乗算器12は、
AGC回路のフィードバックループの帯域、即ち、ルー
プ帯域を決定する係数ε(0<ε<1)と誤差aとを乗
算して出力する。ここで、εを大きくする(1に近い値
にする)と、誤差aがほぼそのまま乗算器12から出力さ
れるので、フィードバックの速い応答が可能となる。し
かし、不安定な動作となる。εを小さくすると応答は遅
くなるが安定動作となる。
り入力信号レベルが変動した時、入力変調信号に対する
出力信号が歪まない最大の出力レベルを基準値とする。
入力信号レベルが、図5(a)のレベルRから、ΔΣA
D変換器の飽和レベルを越えるレベルGに変動した場合
を考える。図4のAGC回路は、絶対値検出回路9でデ
ィジタルバンドパスフィルタ8の出力の絶対値を検出
し、FIRローパスフィルタ11でキャリア周波数成分を
除去することにより、包絡線を求める。この包絡線の信
号レベルから、予め定めたレベルである基準値を減算器
10により減算し、その誤差aを出力する。乗算器12は、
AGC回路のフィードバックループの帯域、即ち、ルー
プ帯域を決定する係数ε(0<ε<1)と誤差aとを乗
算して出力する。ここで、εを大きくする(1に近い値
にする)と、誤差aがほぼそのまま乗算器12から出力さ
れるので、フィードバックの速い応答が可能となる。し
かし、不安定な動作となる。εを小さくすると応答は遅
くなるが安定動作となる。
【0007】積分器15は、乗算器12の出力を積算する。
ここでは、誤差aに1より小さいεを掛けて元の誤差よ
りも小さい値にしたものを、少しずつ積算していく。D
/A変換器16は、積分器15の出力を、AGCアンプ17の
利得を制御するための制御電圧Vcに変換する。AGC
アンプ17は、数10[dB]の利得可変幅を有するものであ
る。AGCアンプ17は、制御電圧Vcが上昇することに
より利得を上げ、図5(a)のg1点からg2点に出力
レベルを収束させるように、トランスコンダクタ1及び
2への帰還量を増加させる。
ここでは、誤差aに1より小さいεを掛けて元の誤差よ
りも小さい値にしたものを、少しずつ積算していく。D
/A変換器16は、積分器15の出力を、AGCアンプ17の
利得を制御するための制御電圧Vcに変換する。AGC
アンプ17は、数10[dB]の利得可変幅を有するものであ
る。AGCアンプ17は、制御電圧Vcが上昇することに
より利得を上げ、図5(a)のg1点からg2点に出力
レベルを収束させるように、トランスコンダクタ1及び
2への帰還量を増加させる。
【0008】次に、入力レベルが、図5(a)のレベル
GからレベルHへと小さくなる場合を考える。ΔΣAD
変換器の入力感度は、その時点で減少した値(点線1
a)であるので、入力信号はh1点に入力されることに
なる。包絡線検波された信号は基準値よりも小さくなる
ので、基準値が減算され出力される誤差aは負信号とな
る。この時、積分器15でそれまで積算されていた値をm
とすると、加算器14でこの負信号である誤差aと加算さ
れるのでmは減少する。このため、制御電圧Vcは減少
し、AGCアンプ17は利得を下げ、図5(a)のh1点
からh2点に出力レベルを収束させるように、即ち、Δ
ΣAD変換器の感度を点線1aから点線2aに増加させ
るように、トランスコンダクタ1及び2への帰還量を減
少させる。
GからレベルHへと小さくなる場合を考える。ΔΣAD
変換器の入力感度は、その時点で減少した値(点線1
a)であるので、入力信号はh1点に入力されることに
なる。包絡線検波された信号は基準値よりも小さくなる
ので、基準値が減算され出力される誤差aは負信号とな
る。この時、積分器15でそれまで積算されていた値をm
とすると、加算器14でこの負信号である誤差aと加算さ
れるのでmは減少する。このため、制御電圧Vcは減少
し、AGCアンプ17は利得を下げ、図5(a)のh1点
からh2点に出力レベルを収束させるように、即ち、Δ
ΣAD変換器の感度を点線1aから点線2aに増加させ
るように、トランスコンダクタ1及び2への帰還量を減
少させる。
【0009】また、積分器15の出力ビット数をiビット
とした時、積分器15の出力は0を中心に±2i-1の範囲
で動作することになる。例えば、AGCアンプ17の利得
制御幅をK[dB]とし、基準値を入力変調信号が歪まな
い最大レベルとし、積分器15の出力が中心値の0で、A
GCアンプ17の利得がK/2[dB]となるように設定し
た時、ΔΣAD変換器の入出力特性は、図5(b)の実
線1bに示すようになる。この時、図5(b)の入力信
号レベルが、レベルCから基準値より大きいレベルHi
に変動した時、誤差aは正信号となり、積分器15で積算
される値も正信号となる。出力レベルHoを基準値に収
束させるよう、AGCアンプ17の利得を上げ、ΔΣAD
変換器の感度を、実線1bから点線2bに減少させる。
入力信号レベルが、レベルCから基準値より小さいレベ
ルLiに変動したとき、誤差aは負信号となり、出力レ
ベルLoを基準値に収束させるよう、AGCアンプ17の
利得を下げ、ΔΣAD変換器の感度を実線1bから点線
1bに減少させる。このため、図5(b)に示すよう
に、AGC回路17の利得制御幅は、基準値±K/2[d
B]となる。
とした時、積分器15の出力は0を中心に±2i-1の範囲
で動作することになる。例えば、AGCアンプ17の利得
制御幅をK[dB]とし、基準値を入力変調信号が歪まな
い最大レベルとし、積分器15の出力が中心値の0で、A
GCアンプ17の利得がK/2[dB]となるように設定し
た時、ΔΣAD変換器の入出力特性は、図5(b)の実
線1bに示すようになる。この時、図5(b)の入力信
号レベルが、レベルCから基準値より大きいレベルHi
に変動した時、誤差aは正信号となり、積分器15で積算
される値も正信号となる。出力レベルHoを基準値に収
束させるよう、AGCアンプ17の利得を上げ、ΔΣAD
変換器の感度を、実線1bから点線2bに減少させる。
入力信号レベルが、レベルCから基準値より小さいレベ
ルLiに変動したとき、誤差aは負信号となり、出力レ
ベルLoを基準値に収束させるよう、AGCアンプ17の
利得を下げ、ΔΣAD変換器の感度を実線1bから点線
1bに減少させる。このため、図5(b)に示すよう
に、AGC回路17の利得制御幅は、基準値±K/2[d
B]となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成において、
AGC回路の応答速度は、乗算器12で乗算する係数εで
決定され、このεは、変調方式によりBER(ビット誤
り率)の劣化が少なくなるような値に設定される。即
ち、フェージングに追従できる範囲で、入力信号の包絡
線に追従してBERが劣化しないように、できるだけA
GC応答速度が遅くなるように設定される。
AGC回路の応答速度は、乗算器12で乗算する係数εで
決定され、このεは、変調方式によりBER(ビット誤
り率)の劣化が少なくなるような値に設定される。即
ち、フェージングに追従できる範囲で、入力信号の包絡
線に追従してBERが劣化しないように、できるだけA
GC応答速度が遅くなるように設定される。
【0011】図5(a)において、入力レベルがGから
Hへと変動し、h1点に信号が入力された時、h1点は
ΔΣAD変換器の線形領域であるので、信号は歪んだ状
態ではないが、入力レベルがRからGに変動し、g1点
に信号が入力された時、ΔΣAD変換器は飽和してお
り、g2点に出力レベルを収束させるまで信号は歪んだ
状態でBERは大幅に劣化した状態となる。
Hへと変動し、h1点に信号が入力された時、h1点は
ΔΣAD変換器の線形領域であるので、信号は歪んだ状
態ではないが、入力レベルがRからGに変動し、g1点
に信号が入力された時、ΔΣAD変換器は飽和してお
り、g2点に出力レベルを収束させるまで信号は歪んだ
状態でBERは大幅に劣化した状態となる。
【0012】即ち、入力レベルが小さくなる場合、信号
は常にΔΣAD変換器の線形領域に入力されることにな
るので、信号は歪んだ状態とはならない。反対に、入力
レベルが大きくなる場合、信号は常に歪んだ状態とな
る。出力レベルが基準値に収束するまでの間、BERは
大幅に劣化した状態となるので、BERの劣化を許容で
きる範囲で、できるだけ高速に出力を基準値に収束させ
る必要がある。しかし、従来の係数εで決定されるAG
C回路の応答速度では対応できないという問題がある。
は常にΔΣAD変換器の線形領域に入力されることにな
るので、信号は歪んだ状態とはならない。反対に、入力
レベルが大きくなる場合、信号は常に歪んだ状態とな
る。出力レベルが基準値に収束するまでの間、BERは
大幅に劣化した状態となるので、BERの劣化を許容で
きる範囲で、できるだけ高速に出力を基準値に収束させ
る必要がある。しかし、従来の係数εで決定されるAG
C回路の応答速度では対応できないという問題がある。
【0013】また、上記従来例のAGC回路の利得制御
幅は、図5(b)に示すように、K[dB]である。積分
器15の出力が中心値の0のとき、AGCアンプ17の利得
がK/2[dB]となるように設定したので、ΔΣAD変
換器の入力飽和レベルはK/2[dB]拡大されることに
なる。しかし、ΔΣAD変換器が線形な範囲で動作して
いる状態(出力信号レベルが基準値以下の状態)でも、
AGC回路がK/2[dB]だけ動作するため、ΔΣAD
変換器の線形領域を拡大する目的からすると、AGCア
ンプ17の利得制御幅が、K/2[dB]だけ無駄となって
しまう。
幅は、図5(b)に示すように、K[dB]である。積分
器15の出力が中心値の0のとき、AGCアンプ17の利得
がK/2[dB]となるように設定したので、ΔΣAD変
換器の入力飽和レベルはK/2[dB]拡大されることに
なる。しかし、ΔΣAD変換器が線形な範囲で動作して
いる状態(出力信号レベルが基準値以下の状態)でも、
AGC回路がK/2[dB]だけ動作するため、ΔΣAD
変換器の線形領域を拡大する目的からすると、AGCア
ンプ17の利得制御幅が、K/2[dB]だけ無駄となって
しまう。
【0014】上記の図5(b)の例は、積分器15の出力
の中心値を0とした時に、AGCアンプ17の利得がK/
2[dB]となるように設定した例である。しかし、この
設定を変えても、出力信号レベルが基準値以下のとき、
負信号である誤差aを積分器15で積算するので、AGC
回路は基準値以下でも動作してしまう。そのため、ΔΣ
AD変換器の線形領域とAGCアンプ17の利得制御幅に
無駄が生じてしまうという問題がある。
の中心値を0とした時に、AGCアンプ17の利得がK/
2[dB]となるように設定した例である。しかし、この
設定を変えても、出力信号レベルが基準値以下のとき、
負信号である誤差aを積分器15で積算するので、AGC
回路は基準値以下でも動作してしまう。そのため、ΔΣ
AD変換器の線形領域とAGCアンプ17の利得制御幅に
無駄が生じてしまうという問題がある。
【0015】したがって、本発明は、AD変換器の出力
レベルが基準値よりも大きくなる場合は、BERの劣化
を許容できる範囲で高速に基準値に収束させ、AD変換
器の出力レベルが小さくなる場合は、入力信号の包絡線
に追従しないように、できるだけAGC応答速度を遅く
することにより、BERの劣化を改善することを、第1
の目的とする。
レベルが基準値よりも大きくなる場合は、BERの劣化
を許容できる範囲で高速に基準値に収束させ、AD変換
器の出力レベルが小さくなる場合は、入力信号の包絡線
に追従しないように、できるだけAGC応答速度を遅く
することにより、BERの劣化を改善することを、第1
の目的とする。
【0016】さらに、妨害波と希望波が同時に存在して
も十分に対応できる線形性を確保するため、ΔΣAD変
換器の線形領域に加えて、AGCアンプの利得制御可変
幅を、ΔΣAD変換器の線形領域の拡大に効率良く最大
限に利用できるAGC回路を、従来例と比べてハード規
模を大きくすることなく、簡単な構成で実現することを
第2の目的とする。
も十分に対応できる線形性を確保するため、ΔΣAD変
換器の線形領域に加えて、AGCアンプの利得制御可変
幅を、ΔΣAD変換器の線形領域の拡大に効率良く最大
限に利用できるAGC回路を、従来例と比べてハード規
模を大きくすることなく、簡単な構成で実現することを
第2の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、ΔΣAD変換器のAGC回路に、出力
信号レベルと基準値の差である誤差の正負判定手段と、
AGC回路の時定数を定める係数を誤差の正負に応じて
切り換える切換手段とを設けた構成とする。このように
構成することにより、出力信号レベルが基準値を越えた
場合は高速に基準値に収束し、出力信号レベルが基準値
を越えない場合は、出力信号の包絡線には追従しないが
フェージングには追従して基準値に収束するようにでき
る。
め、本発明では、ΔΣAD変換器のAGC回路に、出力
信号レベルと基準値の差である誤差の正負判定手段と、
AGC回路の時定数を定める係数を誤差の正負に応じて
切り換える切換手段とを設けた構成とする。このように
構成することにより、出力信号レベルが基準値を越えた
場合は高速に基準値に収束し、出力信号レベルが基準値
を越えない場合は、出力信号の包絡線には追従しないが
フェージングには追従して基準値に収束するようにでき
る。
【0018】また、ΔΣAD変換器のAGC回路に、出
力信号レベルと基準値の差である誤差に時定数を定める
係数を掛けたものを積算した積算値の正負判定手段と、
積算値が負のときはAGCアンプに0を出力してAGC
回路の動作を停止する切換手段とを設けた構成とする。
このように構成することにより、入力信号レベルが大き
くて出力信号レベルが基準値を越える場合のみAGC回
路を動作させ、AGC回路の利得制御幅を最大限に利用
してΔΣAD変換器の線形領域を拡大することができ
る。
力信号レベルと基準値の差である誤差に時定数を定める
係数を掛けたものを積算した積算値の正負判定手段と、
積算値が負のときはAGCアンプに0を出力してAGC
回路の動作を停止する切換手段とを設けた構成とする。
このように構成することにより、入力信号レベルが大き
くて出力信号レベルが基準値を越える場合のみAGC回
路を動作させ、AGC回路の利得制御幅を最大限に利用
してΔΣAD変換器の線形領域を拡大することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
入力信号から帰還信号を減算した信号を帯域制限する1
段もしくは複数段の帯域制限手段と、前記帯域制限手段
の出力を所定のレベルと比較する比較器と、前記比較器
の出力信号を遅延させる遅延回路と、前記遅延回路の出
力に基づき前記帰還信号を生成する手段とを有するΔΣ
AD変換器と、前記ΔΣAD変換器の出力側に接続され
たディジタルフィルタの出力から包絡線を求める包絡線
検波手段と、前記包絡線から所定の基準値を引いた誤差
を求める減算手段と、時定数を定める係数を前記誤差に
乗算して積算用誤差を出力する乗算手段と、前記積算用
誤差を積算して積算値を出力する加算手段と、前記積算
値をアナログ信号に変換するD/A変換手段と、前記ア
ナログ信号により前記帰還信号の大きさを制御する手段
と、前記誤差の正負を判定し第1判定信号を出力する第
1正負判定手段と、前記第1判定信号に基づいて前記係
数を切り換える手段とを設けた自動利得制御(AGC)
回路であり、出力信号レベルが基準値を越えた場合は、
高速に基準値に収束するという作用を有する。
入力信号から帰還信号を減算した信号を帯域制限する1
段もしくは複数段の帯域制限手段と、前記帯域制限手段
の出力を所定のレベルと比較する比較器と、前記比較器
の出力信号を遅延させる遅延回路と、前記遅延回路の出
力に基づき前記帰還信号を生成する手段とを有するΔΣ
AD変換器と、前記ΔΣAD変換器の出力側に接続され
たディジタルフィルタの出力から包絡線を求める包絡線
検波手段と、前記包絡線から所定の基準値を引いた誤差
を求める減算手段と、時定数を定める係数を前記誤差に
乗算して積算用誤差を出力する乗算手段と、前記積算用
誤差を積算して積算値を出力する加算手段と、前記積算
値をアナログ信号に変換するD/A変換手段と、前記ア
ナログ信号により前記帰還信号の大きさを制御する手段
と、前記誤差の正負を判定し第1判定信号を出力する第
1正負判定手段と、前記第1判定信号に基づいて前記係
数を切り換える手段とを設けた自動利得制御(AGC)
回路であり、出力信号レベルが基準値を越えた場合は、
高速に基準値に収束するという作用を有する。
【0020】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載の自動利得制御(AGC)回路において、前記積算
値の正負を判定して第2判定信号を出力する第2正負判
定手段と、前記第2判定信号に基づいて正の前記積算値
のみを前記D/A変換手段に入力する手段とを設けたも
のであり、ΔΣAD変換器の線形領域を拡大するという
作用を有する。
記載の自動利得制御(AGC)回路において、前記積算
値の正負を判定して第2判定信号を出力する第2正負判
定手段と、前記第2判定信号に基づいて正の前記積算値
のみを前記D/A変換手段に入力する手段とを設けたも
のであり、ΔΣAD変換器の線形領域を拡大するという
作用を有する。
【0021】本発明の請求項3記載の発明は、入力信号
から帰還信号を減算して差信号を生成し、前記差信号を
帯域制限して帯域制限差信号を生成し、前記帯域制限差
信号を所定のレベルと比較することにより前記入力信号
をΔΣAD変換した比較結果信号を生成し、前記比較結
果信号を遅延させた信号に基づき前記帰還信号を生成
し、前記比較結果信号をディジタル値に変換し、前記デ
ィジタル値から包絡線信号を求め、前記包絡線信号から
所定の基準値を引いた誤差を求め、時定数を定める修正
係数を前記誤差に乗算して積算用誤差を出力し、前記積
算用誤差を積算して積算値を求め、前記積算値をアナロ
グ信号に変換し、前記アナログ信号に従って前記帰還信
号の大きさを制御し、前記誤差の正負を判定して第1判
定信号を出力し、前記第1判定信号に基づいて前記修正
係数を切り換える自動利得制御方法であり、出力信号レ
ベルが基準値を越えた場合は、高速に基準値に収束する
という作用を有する。
から帰還信号を減算して差信号を生成し、前記差信号を
帯域制限して帯域制限差信号を生成し、前記帯域制限差
信号を所定のレベルと比較することにより前記入力信号
をΔΣAD変換した比較結果信号を生成し、前記比較結
果信号を遅延させた信号に基づき前記帰還信号を生成
し、前記比較結果信号をディジタル値に変換し、前記デ
ィジタル値から包絡線信号を求め、前記包絡線信号から
所定の基準値を引いた誤差を求め、時定数を定める修正
係数を前記誤差に乗算して積算用誤差を出力し、前記積
算用誤差を積算して積算値を求め、前記積算値をアナロ
グ信号に変換し、前記アナログ信号に従って前記帰還信
号の大きさを制御し、前記誤差の正負を判定して第1判
定信号を出力し、前記第1判定信号に基づいて前記修正
係数を切り換える自動利得制御方法であり、出力信号レ
ベルが基準値を越えた場合は、高速に基準値に収束する
という作用を有する。
【0022】本発明の請求項4記載の発明は、請求項3
記載の自動利得制御(AGC)方法において、前記積算
値の正負を判定して第2判定信号を出力し、前記第2判
定信号に基づいて正の前記積算値のみをアナログ信号に
変換するものであり、ΔΣAD変換器の線形領域を拡大
するという作用を有する。
記載の自動利得制御(AGC)方法において、前記積算
値の正負を判定して第2判定信号を出力し、前記第2判
定信号に基づいて正の前記積算値のみをアナログ信号に
変換するものであり、ΔΣAD変換器の線形領域を拡大
するという作用を有する。
【0023】本発明の請求項5記載の発明は、受信IF
信号をAD変換するバンドパス型ΔΣAD変換器の変換
利得を制御する自動利得制御回路を備えたディジタル携
帯電話において、入力信号から帰還信号を減算した信号
を帯域制限する1段もしくは複数段の帯域制限手段と、
前記帯域制限手段の出力を所定のレベルと比較する比較
器と、前記比較器の出力信号を遅延させる遅延回路と、
前記遅延回路の出力に基づき前記帰還信号を生成する手
段とを有するΔΣAD変換器と、前記ΔΣAD変換器の
出力側に接続されたディジタルフィルタの出力から包絡
線を求める包絡線検波手段と、前記包絡線から所定の基
準値を引いた誤差を求める減算手段と、時定数を定める
係数を前記誤差に乗算して積算用誤差を出力する乗算手
段と、前記積算用誤差を積算して積算値を出力する加算
手段と、前記積算値をアナログ信号に変換するD/A変
換手段と、前記アナログ信号により前記帰還信号の大き
さを制御する手段と、前記誤差の正負を判定し第1判定
信号を出力する第1正負判定手段と、前記第1判定信号
に基づいて前記係数を切り換える手段とを設けた携帯電
話であり、携帯電話の受信信号レベルがフェージングな
どにより変化して、ΔΣAD変換器の出力信号レベルが
基準値を越えた場合は、高速に基準値に収束するという
作用を有する。
信号をAD変換するバンドパス型ΔΣAD変換器の変換
利得を制御する自動利得制御回路を備えたディジタル携
帯電話において、入力信号から帰還信号を減算した信号
を帯域制限する1段もしくは複数段の帯域制限手段と、
前記帯域制限手段の出力を所定のレベルと比較する比較
器と、前記比較器の出力信号を遅延させる遅延回路と、
前記遅延回路の出力に基づき前記帰還信号を生成する手
段とを有するΔΣAD変換器と、前記ΔΣAD変換器の
出力側に接続されたディジタルフィルタの出力から包絡
線を求める包絡線検波手段と、前記包絡線から所定の基
準値を引いた誤差を求める減算手段と、時定数を定める
係数を前記誤差に乗算して積算用誤差を出力する乗算手
段と、前記積算用誤差を積算して積算値を出力する加算
手段と、前記積算値をアナログ信号に変換するD/A変
換手段と、前記アナログ信号により前記帰還信号の大き
さを制御する手段と、前記誤差の正負を判定し第1判定
信号を出力する第1正負判定手段と、前記第1判定信号
に基づいて前記係数を切り換える手段とを設けた携帯電
話であり、携帯電話の受信信号レベルがフェージングな
どにより変化して、ΔΣAD変換器の出力信号レベルが
基準値を越えた場合は、高速に基準値に収束するという
作用を有する。
【0024】本発明の請求項6記載の発明は、請求項5
記載の携帯電話において、前記積算値の正負を判定して
第2判定信号を出力する第2正負判定手段と、前記第2
判定信号に基づいて正の前記積算値のみを前記D/A変
換手段に入力する手段とを設けたものであり、携帯電話
のΔΣAD変換器の線形領域を拡大するという作用を有
する。
記載の携帯電話において、前記積算値の正負を判定して
第2判定信号を出力する第2正負判定手段と、前記第2
判定信号に基づいて正の前記積算値のみを前記D/A変
換手段に入力する手段とを設けたものであり、携帯電話
のΔΣAD変換器の線形領域を拡大するという作用を有
する。
【0025】以下、本発明の実施の形態を、図1と図2
と図5を参照しながら、詳細に説明する。
と図5を参照しながら、詳細に説明する。
【0026】本発明の実施の形態は、出力レベルが基準
値より大きい場合はAGC回路の時定数を小さい値に切
り換え、基準値より小さい場合は時定数を大きい値に切
り換えるとともに、誤差の積算値の正負を判定して、負
の場合はAGC回路を動作させないようにする自動利得
制御(AGC)回路である。
値より大きい場合はAGC回路の時定数を小さい値に切
り換え、基準値より小さい場合は時定数を大きい値に切
り換えるとともに、誤差の積算値の正負を判定して、負
の場合はAGC回路を動作させないようにする自動利得
制御(AGC)回路である。
【0027】図1は、本発明の実施の形態のAGC回路
の原理図である。図1において、ΔΣAD変換器21は、
図4のAGCアンプを含むΔΣAD変換器に対応するも
のである。包絡線検波手段22は、図4の絶対値検出回路
9とFIRフィルタ11に対応するものである。図1に示
すように、乗算手段12への入力信号の正負を正負判定手
段23で判定することにより、ΔΣAD変換器21への入力
信号の増減を判定し、その判定結果に基づき、AGC回
路の時定数を決定する係数β、γ(β>γ)を、出力切
換手段24で切り換える。また、加算手段14の出力の正負
を正負判定手段25により判定し、その判定結果に基づ
き、出力切換手段26により、正符号の信号のみD/A変
換手段16及び遅延手段13に入力することにより、基準値
以下の信号レベル時はAGC回路を動作させないように
する。
の原理図である。図1において、ΔΣAD変換器21は、
図4のAGCアンプを含むΔΣAD変換器に対応するも
のである。包絡線検波手段22は、図4の絶対値検出回路
9とFIRフィルタ11に対応するものである。図1に示
すように、乗算手段12への入力信号の正負を正負判定手
段23で判定することにより、ΔΣAD変換器21への入力
信号の増減を判定し、その判定結果に基づき、AGC回
路の時定数を決定する係数β、γ(β>γ)を、出力切
換手段24で切り換える。また、加算手段14の出力の正負
を正負判定手段25により判定し、その判定結果に基づ
き、出力切換手段26により、正符号の信号のみD/A変
換手段16及び遅延手段13に入力することにより、基準値
以下の信号レベル時はAGC回路を動作させないように
する。
【0028】図2は、本発明の実施の形態のAGC回路
のブロック図である。ΔΣAD変換器の出力レベルを制
御する場合の例である。図4に示した従来例と比し、新
たに設けられた要素は、セレクタ18、19であり、従来例
の各部に対応する部分には同一符号を付してある。
のブロック図である。ΔΣAD変換器の出力レベルを制
御する場合の例である。図4に示した従来例と比し、新
たに設けられた要素は、セレクタ18、19であり、従来例
の各部に対応する部分には同一符号を付してある。
【0029】図2と図5を参照して、AGC回路でΔΣ
AD変換器の出力レベルを制御する場合の動作を説明す
る。図5(a)に示したように、ΔΣAD変換器の入力
信号レベルが、レベルRからレベルGに変動して、ΔΣ
AD変換器の飽和レベルを越えた時、AGC回路はΔΣ
AD変換器の感度を減少させ、動作特性は図5(a)の
実線1aから点線1aに変わる。動作点はg1点からg
2点に変わり、出力レベルを基準値に収束させる方向に
動作する。即ち、ΔΣAD変換器の入力信号レベルが大
きくなると、絶対値検出回路9とFIRローパスフィル
タ11により包絡線検波された出力信号は、基準値よりも
大きくなる。基準値に対する誤差aは正信号となり、積
分器15でそれまで積算されていた値mをさらに増加させ
る。このため、制御電圧Vcは増加し、AGCアンプ17
の利得を上げ、トランスコンダクタ1及び2への帰還量
を増加させることにより、ΔΣAD変換器の感度を減少
させる。
AD変換器の出力レベルを制御する場合の動作を説明す
る。図5(a)に示したように、ΔΣAD変換器の入力
信号レベルが、レベルRからレベルGに変動して、ΔΣ
AD変換器の飽和レベルを越えた時、AGC回路はΔΣ
AD変換器の感度を減少させ、動作特性は図5(a)の
実線1aから点線1aに変わる。動作点はg1点からg
2点に変わり、出力レベルを基準値に収束させる方向に
動作する。即ち、ΔΣAD変換器の入力信号レベルが大
きくなると、絶対値検出回路9とFIRローパスフィル
タ11により包絡線検波された出力信号は、基準値よりも
大きくなる。基準値に対する誤差aは正信号となり、積
分器15でそれまで積算されていた値mをさらに増加させ
る。このため、制御電圧Vcは増加し、AGCアンプ17
の利得を上げ、トランスコンダクタ1及び2への帰還量
を増加させることにより、ΔΣAD変換器の感度を減少
させる。
【0030】次に、ΔΣAD変換器への入力レベルが、
レベルGからレベルHへと小さくなるとすると、AGC
回路はΔΣAD変換器の感度を増加させ、動作特性を点
線1aから点線2aに変え、動作点をh1点からh2点
へ変えて、出力レベルを基準値に収束させる方向に動作
する。h1点での出力レベルは基準値よりも小さいの
で、包絡線検波された信号は基準値よりも小さくなり、
基準値に対する誤差aは負信号となる。この時、積分器
15でそれまで積算されていた値mは、加算器14でこの負
信号である誤差aと加算されるので減少する。このた
め、制御電圧Vcは減少し、AGCアンプ17の利得を下
げ、トランスコンダクタ1及び2への帰還量を減少させ
ることにより、ΔΣAD変換器の感度を増加させる。
レベルGからレベルHへと小さくなるとすると、AGC
回路はΔΣAD変換器の感度を増加させ、動作特性を点
線1aから点線2aに変え、動作点をh1点からh2点
へ変えて、出力レベルを基準値に収束させる方向に動作
する。h1点での出力レベルは基準値よりも小さいの
で、包絡線検波された信号は基準値よりも小さくなり、
基準値に対する誤差aは負信号となる。この時、積分器
15でそれまで積算されていた値mは、加算器14でこの負
信号である誤差aと加算されるので減少する。このた
め、制御電圧Vcは減少し、AGCアンプ17の利得を下
げ、トランスコンダクタ1及び2への帰還量を減少させ
ることにより、ΔΣAD変換器の感度を増加させる。
【0031】このように、ΔΣAD変換器への入力レベ
ルが増加した場合、乗算器12への入力は常に正信号とな
り、入力レベルが減少した場合は、常に負信号となる。
入力レベルの増加と減少に応じて、AGC回路の時定数
を変えるには、乗算器12の入力信号の符号ビット(最上
位ビット(MSB))でセレクタ18を切り換えることに
より、AGC回路の時定数を決定する係数β、γを切り
換える。ΔΣAD変換器への入力信号レベルが増加した
時にβを乗算し、減少時にはγを乗算するようにする。
この時、係数β、γを、β>γとすれば、ΔΣAD変換
器への入力信号レベルの増加時には、AGC回路は高速
に動作し、減少時には、AGC応答速度を遅くすること
が可能となる。
ルが増加した場合、乗算器12への入力は常に正信号とな
り、入力レベルが減少した場合は、常に負信号となる。
入力レベルの増加と減少に応じて、AGC回路の時定数
を変えるには、乗算器12の入力信号の符号ビット(最上
位ビット(MSB))でセレクタ18を切り換えることに
より、AGC回路の時定数を決定する係数β、γを切り
換える。ΔΣAD変換器への入力信号レベルが増加した
時にβを乗算し、減少時にはγを乗算するようにする。
この時、係数β、γを、β>γとすれば、ΔΣAD変換
器への入力信号レベルの増加時には、AGC回路は高速
に動作し、減少時には、AGC応答速度を遅くすること
が可能となる。
【0032】さらに、ΔΣAD変換器の入力信号のレベ
ルが下がった場合、絶対値検出回路9とFIRフィルタ
11により包絡線検波された信号は、基準値以下の信号と
なり、減算器10により基準値が減算され出力される誤差
aは負信号となる。積分器15に入力される信号uも負信
号となり、加算器14でこの負信号uとそれまで積算され
ていた値mとが加算される。この加算器14で加算された
信号sの符号ビット(最上位ビット(MSB))によ
り、sが正の場合はセレクタ19はsをそのまま出力し、
sが負の場合は0を出力するようにすれば、遅延器13と
D/Aコンバータ16へは0以上の値のみ入力されること
になる。それまで積算された値mが正で、加算器14への
入力uが負であり、m+uが正の時、m≦n×(−u)
となるnクロック目で積分器15の出力は0となる。設定
される時定数(数ms)に比べ、通常はクロック周期の
方がかなり小さいので、nクロックの遅れはAGCの応
答速度には影響しない。積算された値mが正で、加算器
14入力uが負で、m+uが負であるときは、積分器15は
即座に0を出力する。積算された値mと加算器14への入
力uが共に正の場合は通常の積分動作を行なう。
ルが下がった場合、絶対値検出回路9とFIRフィルタ
11により包絡線検波された信号は、基準値以下の信号と
なり、減算器10により基準値が減算され出力される誤差
aは負信号となる。積分器15に入力される信号uも負信
号となり、加算器14でこの負信号uとそれまで積算され
ていた値mとが加算される。この加算器14で加算された
信号sの符号ビット(最上位ビット(MSB))によ
り、sが正の場合はセレクタ19はsをそのまま出力し、
sが負の場合は0を出力するようにすれば、遅延器13と
D/Aコンバータ16へは0以上の値のみ入力されること
になる。それまで積算された値mが正で、加算器14への
入力uが負であり、m+uが正の時、m≦n×(−u)
となるnクロック目で積分器15の出力は0となる。設定
される時定数(数ms)に比べ、通常はクロック周期の
方がかなり小さいので、nクロックの遅れはAGCの応
答速度には影響しない。積算された値mが正で、加算器
14入力uが負で、m+uが負であるときは、積分器15は
即座に0を出力する。積算された値mと加算器14への入
力uが共に正の場合は通常の積分動作を行なう。
【0033】このように、ΔΣAD変換器の出力レベル
が基準値以下となった時、積分器15の出力は常に0とな
り、AGCアンプ17の利得は最小となる。すなわち、A
GC回路は動作せず、ΔΣAD変換器の感度は最大に固
定される。出力レベルが基準値以上となる信号が入力さ
れた時のみ、積分器15は通常の積分動作を行なうので、
AGC回路を動作させることが可能となる。AGCアン
プ17の利得が最小のときΔΣAD変換器は最大感度であ
るから、入力信号レベルが小さいときはΔΣAD変換器
を最大感度で動作させ、入力信号レベルが大きくなって
出力信号レベルが基準値を越えるレベルからAGC回路
を動作させるように設定すれば、AGCアンプの利得制
御幅を、ΔΣAD変換器の線形領域の実効的な拡大に最
大限利用できる。
が基準値以下となった時、積分器15の出力は常に0とな
り、AGCアンプ17の利得は最小となる。すなわち、A
GC回路は動作せず、ΔΣAD変換器の感度は最大に固
定される。出力レベルが基準値以上となる信号が入力さ
れた時のみ、積分器15は通常の積分動作を行なうので、
AGC回路を動作させることが可能となる。AGCアン
プ17の利得が最小のときΔΣAD変換器は最大感度であ
るから、入力信号レベルが小さいときはΔΣAD変換器
を最大感度で動作させ、入力信号レベルが大きくなって
出力信号レベルが基準値を越えるレベルからAGC回路
を動作させるように設定すれば、AGCアンプの利得制
御幅を、ΔΣAD変換器の線形領域の実効的な拡大に最
大限利用できる。
【0034】なお、積算値が負になった場合を検出する
ことが最も簡単であるので、本実施の形態では0を最小
値とする例を説明したが、加算手段14の形式に応じて適
当な値を最小値として検出し、その値をAGCアンプ17
の最小利得に対応させるように設定すれば、上記の例と
同様に機能させることができる。
ことが最も簡単であるので、本実施の形態では0を最小
値とする例を説明したが、加算手段14の形式に応じて適
当な値を最小値として検出し、その値をAGCアンプ17
の最小利得に対応させるように設定すれば、上記の例と
同様に機能させることができる。
【0035】上記のように、本発明の実施の形態では、
ΔΣAD変換器のAGC回路を、出力レベルが基準値よ
り大きい場合はAGC回路の時定数を小さい値に切り換
え、基準値より小さい場合は時定数を大きい値に切り換
えるとともに、誤差の積算値の正負を判定して、負の場
合はAGC回路を動作させないように構成したので、入
力信号レベルの増加時にはAGC回路は高速に動作する
とともに、ΔΣAD変換器の線形領域が拡大する。
ΔΣAD変換器のAGC回路を、出力レベルが基準値よ
り大きい場合はAGC回路の時定数を小さい値に切り換
え、基準値より小さい場合は時定数を大きい値に切り換
えるとともに、誤差の積算値の正負を判定して、負の場
合はAGC回路を動作させないように構成したので、入
力信号レベルの増加時にはAGC回路は高速に動作する
とともに、ΔΣAD変換器の線形領域が拡大する。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明では、ΔΣAD変換
器のAGC回路に、出力レベルが基準値より大きい場合
はAGC回路の時定数を小さい値に切り換え、基準値よ
り小さい場合は時定数を大きい値に切り換える手段を設
け、フェージング等により入力信号レベルが変動して、
出力レベルが基準値よりも大きくなった場合、AGC回
路を高速に動作させ、入力信号が小さくなった場合、A
GC応答速度を遅くするように構成したので、入力信号
レベルの変動によるBERの劣化を改善できるという効
果が得られる。
器のAGC回路に、出力レベルが基準値より大きい場合
はAGC回路の時定数を小さい値に切り換え、基準値よ
り小さい場合は時定数を大きい値に切り換える手段を設
け、フェージング等により入力信号レベルが変動して、
出力レベルが基準値よりも大きくなった場合、AGC回
路を高速に動作させ、入力信号が小さくなった場合、A
GC応答速度を遅くするように構成したので、入力信号
レベルの変動によるBERの劣化を改善できるという効
果が得られる。
【0037】さらに、ΔΣAD変換器のAGC回路に、
積算値が負の場合には0を出力する手段を設け、予め定
めた入力信号レベル以下ではAGC回路を動作させない
ように構成したので、AGCアンプの持つ利得制御幅を
ΔΣAD変換器の線形領域拡大に最大限利用することが
でき、希望波と妨害波が同時に存在しても十分に対応で
きる線形性を確保できるという効果が得られる。
積算値が負の場合には0を出力する手段を設け、予め定
めた入力信号レベル以下ではAGC回路を動作させない
ように構成したので、AGCアンプの持つ利得制御幅を
ΔΣAD変換器の線形領域拡大に最大限利用することが
でき、希望波と妨害波が同時に存在しても十分に対応で
きる線形性を確保できるという効果が得られる。
【図1】本発明の実施の形態のAGC回路の原理図、
【図2】本発明の実施の形態のAGC回路の構成を示す
ブロック図、
ブロック図、
【図3】従来のΔΣAD変換器の構成を示すブロック
図、
図、
【図4】従来例のAGC回路の構成を示すブロック図、
【図5】AGC動作を説明するためのΔΣAD変換器の
入出力特性の図である。
入出力特性の図である。
1、2 トランスコンダクタ 3、4 タンク回路 5 比較器 6、13 遅延手段 7、16 D/A変換手段 8 バンドパスフィルタ 9 絶対値検出回路 10 減算手段 11 FIRフィルタ 12 乗算手段 14 加算手段 15 積分器 21 ΔΣAD変換器 22 包絡線検波手段 23、25 正負判定手段 24、26 出力切換手段
Claims (6)
- 【請求項1】 入力信号から帰還信号を減算した信号を
帯域制限する1段もしくは複数段の帯域制限手段と、前
記帯域制限手段の出力を所定のレベルと比較する比較器
と、前記比較器の出力信号を遅延させる遅延回路と、前
記遅延回路の出力に基づき前記帰還信号を生成する手段
とを有するΔΣAD変換器と、前記ΔΣAD変換器の出
力側に接続されたディジタルフィルタの出力から包絡線
を求める包絡線検波手段と、前記包絡線から所定の基準
値を引いた誤差を求める減算手段と、時定数を定める係
数を前記誤差に乗算して積算用誤差を出力する乗算手段
と、前記積算用誤差を積算して積算値を出力する加算手
段と、前記積算値をアナログ信号に変換するD/A変換
手段と、前記アナログ信号により前記帰還信号の大きさ
を制御する手段と、前記誤差の正負を判定し第1判定信
号を出力する第1正負判定手段と、前記第1判定信号に
基づいて前記係数を切り換える手段とを設けたことを特
徴とする自動利得制御回路。 - 【請求項2】 前記積算値の正負を判定して第2判定信
号を出力する第2正負判定手段と、前記第2判定信号に
基づいて正の前記積算値のみを前記D/A変換手段に入
力する手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の
自動利得制御回路。 - 【請求項3】 入力信号から帰還信号を減算して差信号
を生成し、前記差信号を帯域制限して帯域制限差信号を
生成し、前記帯域制限差信号を所定のレベルと比較する
ことにより前記入力信号をΔΣAD変換した比較結果信
号を生成し、前記比較結果信号を遅延させた信号に基づ
き前記帰還信号を生成し、前記比較結果信号をディジタ
ル値に変換し、前記ディジタル値から包絡線信号を求
め、前記包絡線信号から所定の基準値を引いた誤差を求
め、時定数を定める修正係数を前記誤差に乗算して積算
用誤差を出力し、前記積算用誤差を積算して積算値を求
め、前記積算値をアナログ信号に変換し、前記アナログ
信号に従って前記帰還信号の大きさを制御し、前記誤差
の正負を判定して第1判定信号を出力し、前記第1判定
信号に基づいて前記修正係数を切り換えることを特徴と
する自動利得制御方法。 - 【請求項4】 前記積算値の正負を判定して第2判定信
号を出力し、前記第2判定信号に基づいて正の前記積算
値のみをアナログ信号に変換することを特徴とする請求
項3記載の自動利得制御方法。 - 【請求項5】 受信IF信号をAD変換するバンドパス
型ΔΣAD変換器の変換利得を制御する自動利得制御回
路を備えたディジタル携帯電話において、入力信号から
帰還信号を減算した信号を帯域制限する1段もしくは複
数段の帯域制限手段と、前記帯域制限手段の出力を所定
のレベルと比較する比較器と、前記比較器の出力信号を
遅延させる遅延回路と、前記遅延回路の出力に基づき前
記帰還信号を生成する手段とを有するΔΣAD変換器
と、前記ΔΣAD変換器の出力側に接続されたディジタ
ルフィルタの出力から包絡線を求める包絡線検波手段
と、前記包絡線から所定の基準値を引いた誤差を求める
減算手段と、時定数を定める係数を前記誤差に乗算して
積算用誤差を出力する乗算手段と、前記積算用誤差を積
算して積算値を出力する加算手段と、前記積算値をアナ
ログ信号に変換するD/A変換手段と、前記アナログ信
号により前記帰還信号の大きさを制御する手段と、前記
誤差の正負を判定し第1判定信号を出力する第1正負判
定手段と、前記第1判定信号に基づいて前記係数を切り
換える手段とを設けたことを特徴とする携帯電話。 - 【請求項6】 前記積算値の正負を判定して第2判定信
号を出力する第2正負判定手段と、前記第2判定信号に
基づいて正の前記積算値のみを前記D/A変換手段に入
力する手段とを設けたことを特徴とする請求項5記載の
携帯電話。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9361655A JPH11177358A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | Agc回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9361655A JPH11177358A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | Agc回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11177358A true JPH11177358A (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=18474433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9361655A Pending JPH11177358A (ja) | 1997-12-11 | 1997-12-11 | Agc回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11177358A (ja) |
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-
1997
- 1997-12-11 JP JP9361655A patent/JPH11177358A/ja active Pending
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