JPH11178886A - 医療用容器 - Google Patents

医療用容器

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JPH11178886A
JPH11178886A JP9354841A JP35484197A JPH11178886A JP H11178886 A JPH11178886 A JP H11178886A JP 9354841 A JP9354841 A JP 9354841A JP 35484197 A JP35484197 A JP 35484197A JP H11178886 A JPH11178886 A JP H11178886A
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JP
Japan
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propylene
ethylene
block copolymer
weight
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JP9354841A
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English (en)
Inventor
Eisuke Shiratani
英助 白谷
Koichi Yanase
幸一 柳瀬
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性、透明性、耐熱性および環境適性のい
ずれをも満足する医療用容器を提供する。 【解決手段】 20℃キシレン可溶部(CXS部)を5
重量%以上含有し、前記CXS部を除いた部分(CXI
S部)の最高融解ピーク温度(Tm)が130〜155
℃であるプロピレン系ブロック共重合体からなることを
特徴とする医療用容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特定のプロピレン系
ブロック共重合体からなる医療用容器に関し、さらに詳
しくは、柔軟性、透明性、耐熱性および環境適性に優れ
た医療用容器に関する。本発明の医療用容器は、採血、
輸血、輸液等の医療分野において用いられる容器であ
り、ここにはチューブ状の形態を有するものも含まれ
る。
【0002】
【従来の技術】医療用容器は、安全性、衛生性の他種々
の性能が要求される。なかでも柔軟性、透明性および耐
熱性を備えることが特に要求される。
【0003】上記容器の原料樹脂としては、従来から主
として軟質ポリ塩化ビニル、あるいはエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、低密度ポリエチレン等のエチレン系樹脂
が用いられている。しかしながら、軟質ポリ塩化ビニル
製容器は、可塑剤の溶出や着色の問題、さらに焼却時の
有害ガスの発生といった問題があり改善が望まれてい
る。特に、軟質ポリ塩化ビニルの焼却については、塩素
系の有害ガスの他、ダイオキシンの発生も指摘されてお
り、これらの問題のないオレフィン系樹脂原料への転換
が要請されている。
【0004】エチレン系樹脂からなる容器の場合は、柔
軟性、透明性と耐熱性とのバランスに劣る問題がある。
すなわち、低密度ポリエチレンでは、柔軟性、透明性が
比較的良好であるが耐熱性が低く、通常100〜130
℃で行われる高圧蒸気滅菌に耐えられず、ブロッキン
グ、白化、ムラの発生あるいは変形などを生じる。低密
度ポリエチレンの耐熱性を上げる方法としては、例えば
化学架橋、放射線架橋等の方法が知られているが、製造
工程の複雑化は避けられない。一方、高密度ポリエチレ
ンは、耐熱性が良好であるものの柔軟性および透明性が
得られない。
【0005】また、耐熱性および透明性に優れるプロピ
レン系樹脂も医療用容器の原料として用いられている
が、柔軟性に劣る他、融点が高いためヒートシール性に
劣る等の問題がある。このため、スチレン系エラストマ
ーやアモルファスポリプロピレン(アタクチックポリプ
ロピレン)等の改質剤をブレンドすることによってプロ
ピレン系樹脂を柔軟化する方法も適用されており、例え
ば特開平5−77371号公報には、アモルファスポリ
プロピレンとプロピレン系樹脂とを含有する樹脂組成物
からなる層をプロピレン系樹脂の層で挟んだ構造の多層
フィルムが提案されている。
【0006】しかしながら、柔軟性、透明性、耐熱性お
よび環境適性のいずれをも満足する医療用容器は未だ得
られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、柔軟
性、透明性、耐熱性および環境適性のいずれをも満足す
る医療用容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み、柔軟性、透明性、耐熱性および環境適性に優れ
た医療用容器について鋭意検討した結果、特定のプロピ
レン系ブロック共重合体からなる医療用容器が本発明の
目的を達成することを見い出し、本発明を完成させるに
至った。
【0009】すなわち、本発明は、20℃キシレン可溶
部(CXS部)を5重量%以上含有し、前記CXS部を
除いた部分(CXIS部)の最高融解ピーク温度(T
m)が130〜155℃であるプロピレン系ブロック共
重合体からなることを特徴とする医療用容器である。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いるプロピレン系ブロ
ック共重合体は、20℃キシレン可溶部(CXS部)を
5重量%以上、好ましくは7〜30重量%含有し、前記
CXS部を除いた部分(CXIS部)の最高融解ピーク
温度(Tm)が130〜155℃であるプロピレン系ブ
ロック共重合体である。最高融解ピーク温度(Tm)
は、示差走査熱量計(DSC)で測定される。
【0011】プロピレン系ブロック共重合体のCXS部
が5重量%を下回る場合は耐衝撃性が劣るため好ましく
ない。プロピレン系ブロック共重合体のCXIS部の最
高融解ピーク温度(Tm)が130℃未満の場合は耐熱
性が不足し、一方155℃を越える場合は透明性が劣る
ため好ましくない。
【0012】本発明で用いるプロピレン系ブロック共重
合体は、少なくともプロピレンから誘導される繰り返し
単位(以下、「プロピレン単位」と称する)とエチレン
から誘導される繰り返し単位(以下、「エチレン単位」
と称する)および/またはブテン−1から誘導される繰
り返し単位(以下、「ブテン−1単位」と称する)とか
らなる共重合体成分(A成分)と、少なくともプロピレ
ン単位とエチレン単位および/またはブテン−1単位と
からなり、前記A成分とは異なる共重合体成分(B成
分)とを連続的に生成して得られるプロピレン系ブロッ
ク共重合体であって、20℃キシレン可溶部(CXS
部)を5重量%以上、好ましくは15〜30重量%含有
し、前記CXS部を除いた部分(CXIS部)の最高融
解ピーク温度(Tm)が130〜155℃、好ましくは
135〜145℃であるプロピレン系ブロック共重合体
が好ましい。
【0013】なお、上記プロピレン系ブロック共重合体
とは、第一工程でのプロピレン−エチレンおよび/また
はブテン−1共重合体成分(A成分)と、第二工程での
前記A成分とは異なるプロピレン−エチレンおよび/ま
たはブテン−1共重合体成分(B成分)とを逐次重合し
て得られた共重合体であって、共重合体末端と別の共重
合体末端が結合で繋がった典型的なブロック共重合体で
はなく、一種のブレンド系の共重合体を意味する。ま
た、上記プロピレン系ブロック共重合体は、耐衝撃性プ
ロピレン共重合体とも言われるものである。
【0014】プロピレン系ブロック共重合体のCXS部
が5重量%を下回る場合は耐衝撃性が劣るため好ましく
ない。プロピレン系ブロック共重合体のCXIS部の最
高融解ピーク温度(Tm)が130℃未満の場合は耐熱
性が不足し、一方155℃を越える場合は透明性が劣る
ため好ましくない。
【0015】さらなる高透明を発現せしめるプロピレン
系ブロック共重合体としては、第一工程でエチレン単位
の含有量が1.5〜6.0重量%のプロピレン−エチレ
ン共重合体部分(A成分)を全重合量(A成分と下記B成
分の合計)の40〜85重量%生成し、ついで第二工程
でエチレン単位の含有量が7〜17重量%のプロピレン
−エチレン共重合体部分(B成分)を全重合量(A成分と
B成分の合計)の15〜60重量%生成して得られるブ
ロック共重合体であって、かつB成分の極限粘度([η]
B)が2〜5dl/g、B成分の極限粘度([η]B)とA
成分の極限粘度([η]A)との比([η]B/[η]A)が0.
5〜1.8のプロピレン系ブロック共重合体が好まし
い。
【0016】第一工程で生成されるプロピレン−エチレ
ン共重合体部分(A成分)のエチレン単位の含有量は、
柔軟性と耐熱性とのバランスの観点から2.5〜4.5
重量%がより好ましい。
【0017】第二工程で生成されるプロピレン−エチレ
ン共重合体部分(B成分)のエチレン単位の含有量は、
低温での耐衝撃性と透明性とのバランスの観点から8〜
12重量%がより好ましい。
【0018】第一工程で生成されるプロピレン−エチレ
ン共重合体部分(A成分)と第二工程で生成されるプロ
ピレン−エチレン共重合体部分(B成分)の割合はA成
分が全重合量の好ましくは40〜85重量%、より好ま
しくは55〜83重量%、B成分が全重合量の好ましく
は60〜15重量%、より好ましくは45〜17重量%
である。
【0019】上記プロピレン系ブロック共重合体のB成
分の極限粘度([η]B)が2〜5dl/g、B成分の
極限粘度([η]B)とA成分の極限粘度([η]A)
との比([η]B/[η]A)が0.5〜1.8である
ことが透明性の観点から好ましい。特に、プロピレン−
エチレン共重合体のB成分の極限粘度([η]B)は、
低分子量成分の抑制と加工性とのバランスの点から2.
5〜4.0dl/gがより好ましい。[η]B/[η]
A比は、透明性の観点から0.8〜1.5がより好まし
い。
【0020】上記プロピレン系ブロック共重合体は、透
明性、低温での耐衝撃性の観点からB成分のエチレン単
位の含有量(EB)とA成分のエチレン単位の含有量
(EA)との差(EB−EA)が3〜15重量%の範囲
であることがより好ましく、透明性と低温での耐衝撃性
とのバランスの観点から(EB−EA)が5〜10重量
%が特に好ましい。
【0021】さらに、高温でのブリード白化抑制の観点
では、プロピレン系ブロック共重合体としては、第一工
程でエチレン単位の含有量が3重量%以下、ブテン−1
単位の含有量が3〜25重量%のプロピレン−エチレン
−ブテン−1共重合体部分(A成分)を全重合量(A成分
と下記B成分の合計)の40〜85重量%生成し、つい
で第二工程でエチレン単位の含有量が17重量%以下、
ブテン−1単位の含有量が3〜35重量%のプロピレン
−エチレン−ブテン−1共重合体部分(B成分)を全重合
量(A成分とB成分の合計)の15〜60重量%生成し
て得られるブロック共重合体であって、かつB成分の極
限粘度([η]B)が1.5〜5.0dl/g、B成分の極
限粘度([η]B)とA成分の極限粘度([η]A)との比
([η]B/[η]A)が0.5〜1.8であるプロピレン系
ブロック共重合体が好ましい。
【0022】第一工程で生成されるプロピレン−エチレ
ン−ブテン−1共重合体部分(A成分)と第二工程で生
成されるプロピレン−エチレン−ブテン−1共重合体部
分(B成分)の割合はA成分が全重合量の好ましくは4
0〜85重量%、より好ましくは55〜83重量%、B
成分が全重合量の好ましくは60〜15重量%、より好
ましくは45〜17重量%である。
【0023】上記プロピレン系ブロック共重合体のB成
分の極限粘度([η]B)が1.5〜5dl/g、B成
分の極限粘度([η]B)とA成分の極限粘度([η]
A)との比([η]B/[η]A)が0.5〜1.8で
あることが透明性の観点から好ましい。特に、プロピレ
ン−エチレン−ブテン−1共重合体のB成分の極限粘度
([η]B)は、低分子量成分の抑制と加工性とのバラ
ンスの点から2.5〜4.0dl/gがより好ましい。
[η]B/[η]A比は、透明性の観点から0.8〜
1.5がより好ましい。
【0024】エチレン単位の含有量は、高分子分析ハン
ドブック(1995年、紀伊国屋書店発行)の616ペ
ージに記載されている方法により13C−NMR法で測定
される。A成分のエチレン単位の含有量(EA)は、第
一工程の重合終了後に共重合体をサンプリングして分析
される。B成分のエチレン単位の含有量(EB)は、第
二工程の重合終了後にブロック共重合体をサンプリング
し、ブロック共重合体のエチレン単位の含有量(EA
B)を分析し、さらにA成分の割合(PA)、B成分の
割合(PB)から次式より求めるものとする。 EA×PA/100+EB×PB/100=EAB EB=(EAB−EA×PA/100)×100/PB
【0025】プロピレン−エチレン−ブテン−1ブロッ
ク共重合体の場合、A成分の割合(PA)およびB成分
の割合(PB)は、A成分および全重合体について示差
走査熱量計で測定を行い、それぞれの融解ピーク熱量か
ら求められる。A成分のエチレン単位の含有量(EA)
およびA成分のブテン−1単位の含有量(BA)は、第
一工程の重合終了後に共重合体をサンプリングして分析
される。また、B成分のエチレン単位の含有量(EB)
およびB成分のブテン−1単位の含有量(BB)は、ま
ず、第二工程の生成終了後にブロック共重合体をサンプ
リングし、エチレン単位の含有量(EAB)およびブテ
ン−1単位の含有量(BAB)を分析して求め、A成分
の割合(PA)およびB成分の割合(PB)、A成分の
エチレン単位の含有量(EA)およびA成分のブテン−
1単位の含有量(BA)から次式より求めるものとす
る。 EB=(EAB−EA×PA/100)×100/PB BB=(BAB−BA×PA/100)×100/PB
【0026】極限粘度は、ウベローデ型粘度計を用いて
135℃テトラリン中で測定される。A成分の極限粘度
([η]A)は、第一工程の重合終了後に共重合体をサン
プリングして分析される。B成分の極限粘度([η]B)
は、第二工程の重合終了後にブロック共重合体をサンプ
リングし、ブロック共重合体の極限粘度([η]AB)を
分析し、さらにA成分の割合(PA)、B成分の割合
(PB)から次式より求めるものとする。 [η]A×PA/100+[η]B×PB/100=[η]A
B [η]B=([η]AB−[η]A×PA/100)×100
/PB
【0027】本発明で用いるプロピレン系ブロック共重
合体は、例えばチーグラー・ナッタ型触媒の存在下に、
同一の重合槽中にてA成分を重合した後、引き続いてB
成分を重合する回分式重合法、または少なくとも2槽か
らなる重合槽を使用したA成分とB成分を連続的に重合
する連続式重合法などで製造が可能である。
【0028】具体的には、例えば、(a)Si−O結合
を有する有機ケイ素化合物の共存下、一般式Ti(OR
1n4-n(R1は炭素数が1〜20の炭化水素基、Xは
ハロゲン原子、nは0<n≦4の数字を表わす。)で表
わされるチタン化合物および/またはエーテル化合物
を、有機マグネシウム化合物で還元して得られる固体生
成物を、エステル化合物及びエーテル化合物と四塩化チ
タンとの混合物で処理して得られる三価のチタン化合物
含有固体触媒成分、(b)有機アルミニウム化合物
(c)Si−OR2結合(R2は炭素数が1〜20の炭化
水素基である。)を有するケイ素化合物よりなる触媒
系、または(a)一般式Ti(OR1n4-n(R1は炭
素数が1〜20の炭化水素基、Xはハロゲン原子、nは
0<n≦4の数字を表わす。)で表わされるチタン化合
物を、一般式AlR2 m3-m(R2は炭素数が1〜20の
炭化水素基、Yはハロゲン原子、mは1≦m≦3の数字
を表わす。)で表わされる有機アルミニウム化合物で還
元して得られる炭化水素溶媒に不溶のハイドロカルビル
オキシ基を含有する固体生成物を、エチレンで予備重合
処理したのち、炭化水素溶媒中エーテル化合物及び四塩
化チタンの存在下に80〜100℃の温度でスラリー状
態で処理して得られるハイドロカルビルオキシ基含有固
体触媒成分、(b)有機アルミニウム化合物よりなる触
媒系などの少なくともチタン、マグネシウムおよびハロ
ゲンを必須成分とするチーグラー・ナッタ型触媒の存在
下に、(b)成分中のAl原子/(a)成分中のTi原
子のモル比を1〜2000、好ましくは5〜1500、
(c)成分/(b)成分中のAl原子のモル比を0.0
2〜500、好ましくは0.05〜50となるように使
用し、重合温度20〜150℃、好ましくは50〜95
℃、重合圧力は大気圧〜40kg/cm2G、好ましく
は2〜40kg/cm2Gの条件下に、第一工程でプロ
ピレンとエチレンおよび分子量調節のために水素を供給
してプロピレン−エチレン共重合体部分(A成分)を生
成した後、引き続いて第二工程でプロピレンとエチレン
と水素を供給してプロピレン−エチレン共重合体部分
(B成分)を生成することによって製造できる。
【0029】本発明で用いるプロピレン系ブロック共重
合体は、有機過酸化物の存在下、不存在下に公知の方法
で、例えばメルトフローレートで代表される流動性を変
化させることが可能である。また、上記プロピレン系ブ
ロック共重合体は、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、防曇剤、造核剤などを含ませること
もできる。
【0030】本発明の医療用容器を得るにあたり、前記
のプロピレン系ブロック共重合体に、プロピレンホモポ
リマー、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−
ブテン−1共重合体およびプロピレン−エチレン−ブテ
ン−1共重合体などをブレンドして用いることもでき
る。また、前記のプロピレン系ブロック共重合体に改質
剤として水添スチレン−ブタジエンゴム、非晶性オレフ
ィン系樹脂または低結晶性オレフィン系樹脂をブレンド
して用いることもできる。これらの改質剤をブレンドし
て得た医療用容器は柔軟性により優れるものである。
【0031】本発明の医療用容器を構成するシートの肉
厚は、通常0.10〜1.0mm、好ましくは0.2〜
0.8mmである。本発明の医療用容器がチューブ形状
である場合は、それを構成するシ−トの肉厚が通常0.
5〜3.0mm、好ましくは0.8〜2.0mmであ
る。また、チューブの内径は1〜20mm、好ましくは
2〜15mmである。
【0032】本発明の医療用容器としては、血液、医薬
液等医療において扱われる液体を保存あるいは搬送する
容器やチューブが挙げられ、これらはいずれも公知の方
法で製造可能である。本発明の医療用容器を構成するシ
−トは、単層または共押出タイプの溶融押出法で製膜す
ることができる。溶融押出の方法としては、例えば空冷
インフレーション法、水冷インフレーション法、Tダイ
キャスト法、カレンダー法など、いずれも公知の方法に
よって実施できる。また、得られたシートをテンター
法、チューブラー法等の方法によって延伸することも可
能である。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。実施
例および比較例における物性値の測定方法を説明する。 (1)A成分、B成分の割合(重量%) A成分およびB成分の重合時の物質収支から、A成分の
割合(PA)、B成分の割合(PB)を求めた。 (2)極限粘度([η]) ウベローデ型粘度計を用いて135 ℃テトラリン中で測定
を行った。A成分、B成分の極限粘度([η]A、[η]
B) 第一工程のA成分の重合終了後に測定した極限粘度[η]
Aと、第二工程の重合終了後に測定した極限粘度[η]A
B、およびA成分の割合(PA)、B成分の割合(P
B)から、次式によりB成分の極限粘度[η]Bを求める
こととした。 [η]B=([η]AB−[η]A×PA/100)×100
/PB (3)エチレン単位の含有量 高分子分析ハンドブック(1995年、紀伊国屋書店発行)の
616ページに記載されている方法により、13C−NM
R法で測定を行った。A成分、B成分のエチレン単位の
含有量(EA、EB) 第一工程のA成分の重合終了後に測定したエチレン単位
の含有量(EA)と、第二工程の重合終了後に測定した
エチレン単位の含有量(EAB)、およびA成分の割合
(PA)、B成分の割合(PB)から、次式によりB成
分のエチレン単位の含有量(EB)を求めることとし
た。 EB=(EAB−EA×PA/100)×100/PB
【0034】(4)メルトフローレート(MFR) JIS K7210に従い、条件−14の方法で測定し
た。 (5)透過率 JIS K7105に従い測定した。この値が大きいほ
ど透明性に優れることを示す。 (6)曲げ弾性率 JIS K7106に従い測定した。この値が小さいほ
ど柔軟性に優れることを示す。 (7)20℃キシレン可溶部(CXS) 試料5gを沸騰キシレン500mlに完全に溶解させた
後、20℃に降温し、4時間以上放置した。その後、こ
れを析出物(CXIS部)と溶液とにろ別し、ろ液を乾
固して減圧下70℃で乾燥した後、得られた固形物の重
量を測定した。 (8)最高融解ピーク温度(Tm) 示差走査熱量計(パーキンエルマー社製DSC)を用い
て、前記(7)で得られたCXIS部10mgを窒素雰
囲気下で220℃で5分間溶融した後、5℃/分の降温
速度で40℃まで降温した。その後、5℃/分で昇温さ
せて、得られた融解吸熱カーブの最大ピークのピーク温
度をCXIS部の最高融解ピーク温度(Tm)とした。
なお、本測定器を用いて5℃/分の昇温速度で測定した
インジウム(In)の融点は、156.6℃であった。
【0035】実施例1 [固体触媒の合成]撹拌機付きの200LSUS製反応
容器を窒素で置換した後、ヘキサン80L、テトラブト
キシチタン6.55モル、フタル酸ジイソブチル2.8
モル、およびテトラエトキシシラン98.9モルを投入
し均一溶液とした。次に、濃度2.1モル/Lのブチル
マグネシウムクロリドのジイソブチルエーテル溶液51
Lを、反応容器内の温度を5℃に保ちながら5時間かけ
て徐々に滴下した。滴下終了後20℃でさらに1時間撹
拌した後20℃で固液分離し、トルエン70Lで3回洗
浄を繰り返した。次いで、スラリー濃度が0.2Kg/
Lになるようにトルエンを加えた後、フタル酸ジイソブ
チル47.6モルを加え、95℃で30分間反応を行な
った。反応後固液分離し、トルエンで2回洗浄を行なっ
た。次いで、フタル酸ジイソブチル3.13モル、ブチ
ルエーテル8.9モルおよび四塩化チタン274モルを
加え、105℃で3時間反応を行なった。反応終了後同
温度で固液分離した後、同温度でトルエン90Lで2回
洗浄を行なった。次いで、スラリー濃度を0.4kg/
Lに調整した後、ブチルエーテル8.9モルおよび四塩
化チタン137モルを加え、105℃で1時間反応を行
なった。反応終了後、同温度で固液分離し同温度でトル
エン90Lで3回洗浄を行なった後、さらにヘキサン7
0Lで3回洗浄した後減圧乾燥して固体触媒成分11.
4kgを得た。固体触媒成分は、チタン原子1.8重量
%、マグネシウム原子20.1重量%、フタル酸エステ
ル8.4重量%、エトキシ基0.3重量%、ブトキシ基
0.2重量%を含有し、微粉のない良好な粒子性状を有
していた。 [ポリマーの製造] <固体触媒成分の予備活性化>内容積3LのSUS製、
撹拌機付きオートクレーブに充分に脱水、脱気処理した
n−ヘキサン1.5L、トリエチルアルミニウム37.
5ミリモル、t−ブチル−n−プロピルジメトキシシラ
ン37.5ミリモルと上記固体触媒成分15gを添加
し、槽内温度を30℃以下に保ちながらプロピレン15
gを約30分かけて連続的に供給して予備活性化を行な
った後、得られた固体触媒スラリーを内容積150Lの
撹拌機付きSUS製オートクレーブに移送し、液状ブタ
ン100Lを加えて保存した。 <重合>SUS製の内容積1m3の撹拌機付き流動床反
応器を2槽連結し、第一槽目で前段部(A成分)のプロ
ピレンとエチレンの共重合を、第二槽目で後段部(B成
分)のプロピレンとエチレンの共重合を連続的に実施し
た。これにより表1に示すプロピレン系ブロック共重合
体を得た。 <成形加工>得られたプロピレン系ブロック共重合体を
230℃にてプレス成形した後、30℃にて冷却してプ
レスシートを得た。得られたプレスシートの物性を表2
に示す。
【0036】実施例2 実施例1と同様に重合することによって表1に示すプロ
ピレン系ブロック共重合体を得た。このプロピレン系ブ
ロック共重合体80重量%に、改質剤として水添スチレ
ン−ブダジエンゴム(日本合成ゴム(株)製 ダイナロン
1320P)を20重量%ブレンドして溶融混練したも
のを用いた以外は、実施例1と同様にプレスシートを作
製した。プレスシートの物性を表2に示す。
【0037】実施例3 実施例1と同様に重合することによって表1に示すプロ
ピレン系ブロック共重合体を得た以外は、実施例1と同
様にプレスシートを作製した。プレスシートの物性を表
2に示す。
【0038】比較例1 重合によって表1に示すプロピレン系ブロック共重合体
を得た以外は、実施例1と同様にプレスシートを作製し
た。プレスシートの物性を表2に示す。なお、この共重
合体は、実施例1の重合において第一槽目で前段部(A
成分)のプロピレンとエチレンの共重合のみを行って得
たものである。
【0039】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 比較例 1 2 3 1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− [η]A (dl/g) 4.7 3.6 3.6 − [η]B (dl/g) 3.6 2.9 3.1 − [η]B/[η]A 0.77 0.81 0.86 − EA (重量%) 4.5 3.6 − 3.6 EB (重量%) 10.5 12 7.9 − PA (重量%) 55 55 62 − PB (重量%) 45 45 38 − BA (重量%) − − 15 − BB (重量%) − − 10.7 − Tm(CXIS)(℃) 135.2 137.7 137.3 143 CXS(重量%) 28 19 17 2 改質剤添加量(重量%) − 20 − − −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0040】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 比較例 1 2 3 1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 曲げ弾性率 (kg/cm2) 3700 1400 4800 10400 透過率 (%) 67 67 70 87 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0041】
【発明の効果】以上、詳述したとおり本発明によれば、
柔軟性、透明性および耐熱性に優れた医療用容器が提供
できる。また、本発明の医療用容器は焼却処分時に塩素
系のガスを発生する恐れがなく、環境適性に優れたもの
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】20℃キシレン可溶部(CXS部)を5重
    量%以上含有し、前記CXS部を除いた部分(CXIS
    部)の最高融解ピーク温度(Tm)が130〜155℃
    であるプロピレン系ブロック共重合体からなることを特
    徴とする医療用容器。
  2. 【請求項2】プロピレン系ブロック共重合体が、少なく
    ともプロピレンから誘導される繰り返し単位とエチレン
    から誘導される繰り返し単位および/またはブテン−1
    から誘導される繰り返し単位とからなる共重合体成分
    (A成分)と、少なくともプロピレンから誘導される繰
    り返し単位とエチレンから誘導される繰り返し単位およ
    び/またはブテン−1から誘導される繰り返し単位とか
    らなり、前記A成分とは異なる共重合体成分(B成分)
    とを連続的に生成して得られるプロピレン系ブロック共
    重合体であって、20℃キシレン可溶部(CXS部)を
    5重量%以上含有し、前記CXS部を除いた部分(CX
    IS部)の最高融解ピーク温度(Tm)が130〜15
    5℃であるプロピレン系ブロック共重合体である請求項
    1記載の医療用容器。
  3. 【請求項3】プロピレン系ブロック共重合体が、第一工
    程でエチレンから誘導される繰り返し単位の含有量が
    1.5〜6.0重量%のプロピレン−エチレン共重合体
    部分(A成分)を全重合量(A成分と下記B成分の合計)
    の40〜85重量%生成し、ついで第二工程でエチレン
    から誘導される繰り返し単位の含有量が7〜17重量%
    のプロピレン−エチレン共重合体部分(B成分)を全重合
    量(A成分とB成分の合計)の15〜60重量%生成し
    て得られるブロック共重合体であって、かつB成分の極
    限粘度([η]B)が2〜5dl/g、B成分の極限粘度
    ([η]B)とA成分の極限粘度([η]A)との比([η]B/
    [η]A)が0.5〜1.8のプロピレン系ブロック共重
    合体である請求項1記載の医療用容器。
  4. 【請求項4】プロピレン系ブロック共重合体が、第一工
    程でエチレンから誘導される繰り返し単位の含有量が3
    重量%以下、ブテン−1から誘導される繰り返し単位の
    含有量が3〜25重量%のプロピレン−エチレン-ブテ
    ン−1共重合体部分(A成分)を全重合量(A成分と下記
    B成分の合計)の40〜85重量%生成し、ついで第二
    工程でエチレンから誘導される繰り返し単位の含有量が
    17重量%以下、ブテン−1から誘導される繰り返し単
    位の含有量が3〜35重量%のプロピレン−エチレン-
    ブテン−1共重合体部分(B成分)を全重合量(A成分と
    B成分の合計)の15〜60重量%生成して得られるブ
    ロック共重合体であって、かつB成分の極限粘度([η]
    B)が1.5〜5.0dl/g、B成分の極限粘度([η]
    B)とA成分の極限粘度([η]A)との比([η]B/[η]
    A)が0.5〜1.8のプロピレン系ブロック共重合体
    である請求項1記載の医療用容器。
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