JPH11179864A - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JPH11179864A
JPH11179864A JP35582597A JP35582597A JPH11179864A JP H11179864 A JPH11179864 A JP H11179864A JP 35582597 A JP35582597 A JP 35582597A JP 35582597 A JP35582597 A JP 35582597A JP H11179864 A JPH11179864 A JP H11179864A
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憲四郎 千原
Toru Sakamoto
亨 阪本
Takashi Kitaguchi
貴司 北口
Kazuyasu Kono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐候性に優れ、かつ、環境に優しい非塩化ビニ
ル系のエコロジーシートである化粧シートを提供する。 【解決手段】基材シート上に表面保護層を有する化粧シ
ートにおいて、該表面保護層が、基材シート側から、ポ
リオレフィン系樹脂層、および極性官能基を有するポリ
オレフィン系樹脂層からなる積層体である化粧シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面、天井、扉、
家電製品の表面装飾材料として有用な非塩化ビニル系の
エコロジーシート(エコロジーを考慮したシート)を用
いた化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、着色ポリオレフィン樹脂から
なる基材シートに、絵柄印刷等の装飾処理を施し、この
印刷シートと、ポリオレフィンからなる透明シートを貼
り合わせ、さらに、表面にコロナ処理等の易接着処理を
行い、その上に上塗り保護層(OPコート処理層)を施
した化粧シートが、特開平2−128843号公報等に
より知られている。かかる化粧シートは、非塩化ビニル
系のエコロジーシートとして環境面で優れ、壁、天井、
手すり、家電製品等の表面装飾材料として広く用いられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の化粧シートは、透明シート上に易接着処理
を施したとしても、その上面のOPコート処理層との接
着性に乏しく、OPコートが剥離し易い。特に、日光に
暴露されることにより、急速に接着性が低下し、OPコ
ートとの接着性の耐候性に欠けるという問題があった。
従って、OPコートの接着性及びその耐候性に優れ、か
つ、環境に優しい非塩化ビニル系のエコロジーシートで
ある化粧シートの開発が要望されている。本発明は、耐
候性に優れ、かつ、環境に優しい非塩化ビニル系のエコ
ロジーシートである化粧シートを提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧シートは、
上記課題を解決すべく、基材シート上に、表面保護層を
有する化粧シートであって、該表面保護層が、基材シー
ト側から、ポリオレフィン系樹脂層および極性官能基を
有するポリオレフィン系樹脂層からなる積層体であるこ
とを特徴とする。
【0005】好ましくは、本発明の化粧シートは、前記
基材シートと前記表面保護層との間に装飾層を有し、前
記表面保護層の上に、さらに上塗り保護層(OPコート
層)を有する。
【0006】より好ましくは、前記極性官能基を有する
ポリオレフィン系樹脂層は、オレフィンに、不飽和カル
ボン酸、酸無水物およびエステルから選ばれる少なくと
も1種を、オレフィンに対し、10-4〜10重量%の範
囲でグラフト共重合させてなる変性ポリオレフィンの1
種または2種以上の混合物であることを特徴とする。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明の化粧シートに用いられる基材シー
トは、環境面から、非塩化ビニル系樹脂であれば特に制
限はないが、ポリオレフィン系のものが特に好ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、オレフィン系
熱可塑性エラストラマーや非エラストラマーオレフィン
系樹脂等が挙げられる。具体的には、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテン、エチレン・プロピ
レン共重合体、エチレン・プロピレン・ブテン−1共重
合体、アイオノマー等の結晶質の非エラストラマーポリ
オレフィン系樹脂、あるいはオレフィン系熱可塑性エラ
ストラマーが用いられるが、化粧シートの成形加工適性
の点からは、オレフィン系熱可塑性エラストラマーが好
ましい。
【0008】オレフィン系熱可塑性エラストラマー樹脂
は、オレフィン系エラストラマーと非エラストラマーポ
リオレフィン系樹脂とからなる複合材料の熱可塑性エラ
ストラマーであり、例えば、下記のものがある。 (1)ソフトセグメントとしての非晶質のオレフィン系
エラストラマーとハードセグメントとしての結晶質の非
エラストラマーオレフィン系樹脂との単純ブレンド (2)オレフィン系エラストラマーと非エラストラマー
オレフィン系樹脂とを部分的に架橋させて複合化した架
橋タイプ (3)オレフィン系エラストラマーを架橋させて、それ
を非エラストラマーオレフィン系樹脂に分散させたタイ
【0009】上記オレフィン系エラストラマーとして
は、EPDM等に代表されるエチレン系ゴムが挙げら
れ、また、非エラストラマーオレフィン系樹脂として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の結晶質重合体が
挙げられる。また、上記組成物には必要に応じ、適宜、
難燃剤、酸化防止剤等の通常のポリオレフィン系樹脂に
用いられるような添加剤を添加することができる。
【0010】上記(2)のタイプとしては、例えば、
イ)特公昭53−21021号公報、特公昭53−34
210号公報等に記載されているもの、ロ)特公昭56
−15741号公報に記載されているもの等が挙げられ
る。
【0011】より具体的には、例えば、上記イ)として
は、60〜80重量部のモノポリオレフィン共重合エラ
ストラマー(A)と、40〜20重量部の非エラストラ
マーポリオレフィン系プラスチック(B)、及びそれら
の硬化剤とを混合し、それらを硬化温度で、素練り中に
硬化していないブレンド物の通常の溶剤に不溶にならな
い程度に部分的に硬化させたものがある。前記オレフィ
ン系共重合エラストラマーとしては、2種類又は3種類
以上のオレフィンと共重合しうるポリエンを少なくとも
1種を加えた弾性共重合体である。
【0012】前記オレフィンとしては、エチレン、プロ
ピレン、α−ポリオレフィン等が使用され、ポリエンと
しては、1,4−ヘキサジエン、環状ジエン、ノルボネ
ン等が使用される。
【0013】上記非エラストラマーポリオレフィン系プ
ラスチック(B)としては、エチレン、プロピレン、ブ
テン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン等のポリ
オレフィンを常法で重合して得られる結晶質熱可塑性樹
脂であり、高級α−ポリオレフィンで変成したポリエチ
レン、ポリプロピレン等も含む。
【0014】また、硬化剤としては、パーオキサイド、
アザイド型、アルデヒド−アミン反応生成物、置換ウレ
ア、キサンテート類、ジチオカーバメート類、イミダゾ
ール類、スルフォンアミド類、チウラムダイサルファイ
ト類、パラキノンジオキシム、ジベンゾパラキノンジオ
キシム、硫黄等を挙げることができる。
【0015】また、上記ロ)としては、エチレン−プロ
ピレン系共重合ゴム、エチレン−プロピレン非共役ジエ
ンゴム、エチレン−ブタジエン共重合体ゴム、等のポリ
オレフィン系共重合体ゴムと、プロピレン−エチレン共
重合体、プロピレン−1−共重合体、プロピレン−1−
ヘキセン共重合体、プロピレン−4−メチル−1−ペン
テン共重合体等を、高沸点石油留分、パラフィン系、ナ
フテン系、あるい芳香族系等の鉱物油系軟化剤ととも
に、有機ペルオキシドとともに、溶融混練して部分的に
架橋されたオレフィン系熱可塑性エラストラマーが挙げ
られる。
【0016】本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂
は、単独でも用いられ得るが、積層体でもよく、また、
ポリオレフィン系樹脂に柔軟性、耐衝撃性、易接着性を
付与するために、好ましくは、ジエン系ゴム、水素添加
ジエン系ゴム、オレフィン系エラストラマー等の各種ゴ
ム類を添加することもできる。ゴムの添加量は、ポリオ
レフィン系樹脂100重量部に対し、1〜90重量部程
度が好ましい。
【0017】前記基材シートの表面は、必要に応じ、コ
ロナ放電処理、プラズマ処理、アンカーコート処理、脱
脂処理、表面粗面処理、塩化第2銅等の薬品による活性
化処理等の公知の易接着処理を施すことができる。
【0018】また、前記基材シートには、隠蔽性を付与
するために、適宜顔料、体質顔料、染料等を添加するこ
とができる。
【0019】ポリオレフィン系樹脂層中に添加する顔料
としては、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバル
トブルー、チタン黄、黄鉛、カーボンブラック等の無機
顔料、イソインドリノン、ハンザイエローA、キナクリ
ドン、パーマネントレッド4R、フタロシアニンブル
ー、インダスレンブルーRS、アニリンブラック等の有
機顔料(或いは染料も含む)、アルミニウム、真鍮等の
箔粉からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性
炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光沢顔料等がある。
【0020】顔料添加による着色は、透明着色でも或い
は不透明(隠蔽性)着色でもよい。これらは、粉末ある
いは鱗片状箔片として添加、分散せしめられる。
【0021】本発明において、前記基材シートの上に
は、好ましくは装飾層が設けられる。装飾層は、化粧シ
ートの装飾性を向上させる為に設けられる。装飾層の形
成方法として、例えば、顔料添加による方法、前記基材
シート上に絵柄などの模様印刷をインキ、塗料等により
施す方法、前記基材シート上に金属薄膜層、部分金属薄
膜層等を設ける方法等の1種またはこれらの2種以上の
組み合わせを用いることができる。
【0022】模様印刷としては、グラビア印刷、オフセ
ット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートからの転
写印刷等の公知の印刷法を用いて、インキ(或いは塗
料)にて模様を形成することができる。
【0023】模様としては、木目模様、石目模様、布目
模様、皮絞模様、幾何学模様、文字記号、或いは全面ベ
タ等がある。
【0024】インキ或いは塗料としては、バインダーに
必要に応じて、顔料、染料などの着色剤、体質顔料、溶
剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を適宜混合したも
のを用いることができる。バインダーとしては、熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂、電離線硬化性樹脂等の中から、
必要な物性、印刷適正等に応じて適宜選択することがで
きる。例えば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピ
レン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル樹脂、ウ
レタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、セルロース系樹脂等を用いることができ、これ
らの1種又は2種以上を混合、更にこれに前記列挙した
顔料を添加したものを用いる。
【0025】ポリオレフィン系樹脂に直接印刷する場合
には、バインダーとして塩素化ポリオレフィンウレタン
樹脂等が接着性の点で好ましいが、易接着性プライマー
を適宜選択して層を形成すれば、その他のバインダーを
用いても十分な接着性を与えることができる。
【0026】金属薄膜は、アルミニウム、クロム、金、
銀、銅、ニッケル、コバルト、亜鉛、真鍮、ステンレス
等の金属を用い、真空蒸着、スパッタリング等の方法で
成膜することができる。或いは、これらの組み合わせで
もよい。該金属薄膜は、全面に設けることも、或いは、
部分的にパターン状に設けることもできる。なお、本発
明においては、前記装飾処理層を省略する事ができる。
【0027】さらに、本発明においては、前記基材シー
ト上に、基材シートと装飾処理層間の密着性を向上させ
る為に、所望によりプライマー層を設けることができ
る。該プライマー層は、通常、基材シートはコロナ放電
処理が施されているため、表面に存在する官能基と反応
させることにより基材シートと装飾処理層との密着性を
向上させるために設けられる。
【0028】プライマー層としては、2液硬化型のウレ
タン系樹脂の使用が好ましい。イソシアナートとしてヘ
キサメチレンジイソシアナート(HMDI)を、ポリオ
ールとしてアクリルポリオールを使用すると、耐光密着
性がよいので特に好ましく使用することができる。
【0029】本発明の化粧シートは、前記基材シート上
あるいは装飾処理層を介して表面保護層を有する。該表
面保護層は、基材シートおよび/または装飾層を保護す
るために設けられる。
【0030】前記基材シートと前記表面保護層を接着す
るには、接着面に、液体接着剤の場合には、塗工方式を
適用するが、ホットメルト接着剤のように熱熔融固化型
の場合にはエクストルージョンコート等により、一度接
着面に塗工乾燥後、相手基材を積層して加熱、加圧する
方法、フィルム型の場合、接着すべき基材間に接着剤フ
ィルムを積層し加圧、又は加熱加圧する方法による。
【0031】本発明の化粧シートは、前記表面保護層
が、基材シート側から、ポリオレフィン系樹脂層および
極性官能基を有するポリオレフィン系樹脂層からなる積
層体であることを特徴とする。又、必要に応じ、両層間
の接着力をより強化すべく、両層間に更に接着剤層を設
けてもよい。
【0032】前記表面保護層のポリオレフィン系樹脂層
に用いることのできるポリオレフィン系樹脂としては、
例えば、ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合
体、エチレン・ブテン−1共重合体、ポリプロピレン、
プロピレン・ブテン−1共重合体、ポリブテン−2、ブ
テン−1・プロピレン・エチレン・3元共重合体、ブテ
ン−1・ヘキセン・オクテン・3元共重合体、ポリメチ
ルペンテン、特公平6−23278号公報記載のアイソ
タクチックポリプロピレンをハードセグメント、アタク
チックポリプロピレンをソフトセグメントとするポリプ
ロピレン系のオレフィン系熱可塑性エラストマー、特開
平5−77371号公報、特開平9−111055号公
報等に記載のエチレン・プロピレン・ブテン・3元共重
合体系のオレフィン系熱可塑性エラストマー等のオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー等を使用することができ
る。
【0033】これらの樹脂は、単独でも2種以上を混合
してもよい。該オレフィン系樹脂層の膜厚は、通常、3
0〜100μm程度が好ましい。
【0034】前記表面保護層の層間の接着剤層の接着剤
として用いることのできる樹脂としては、例えば、ウレ
タン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、
酢酸ビニルーアクリレート系樹脂、カルボキシル基含有
アクリル樹脂、酢酸ビニル−エチレン系樹脂、ポリビニ
ルエーテル、シアノアクリル系樹脂等の各樹脂を使用す
ることができる。これらの内、基材シートとの密着性
(耐候密着性を含む)を考慮して、ウレタン系樹脂接着
剤が特に好ましい。
【0035】ウレタン系樹脂接着剤としては、2液硬化
型ウレタン樹脂を用いるのが好ましい。例えば、ポリオ
ールを主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)と
するウレタン樹脂である。
【0036】ポリオールとしては、分子中に2個以上の
水酸基を有するもので、例えば、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、
ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポ
リカーボネートポリオール等が用いられる。
【0037】また、イソシアネートとしては、分子中に
2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシネート
が用いられる。
【0038】例えば、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメ
タンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、或い
はヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素
添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(乃
至は脂環族)イソシアネートが用いられる。或いは、上
記各種イソシアネートの付加体又は多量体を用いる事も
できる。例えば、トリレンジイソシアネートの付加体、
トリレンジイソシアネートの3量体等がある。該接着剤
層の膜厚は、通常、5〜15μm程度が好ましい。
【0039】前記表面保護層の最表面側には、前記極性
官能基を有するポリオレフィン系樹脂からなる層が設け
られる。前記極性官能基を有するポリオレフィン系樹脂
からなる層は、その上面に施す上塗り保護層との密着性
を向上させ、化粧シートの耐候性(特に、上塗り保護層
との接着力の耐候性)を高める役割を果たす。
【0040】前記極性官能基を有するポリオレフィン系
樹脂としては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ブ
テン−2、ペンテン−1等のオレフィンに、水酸基、カ
ルボキシル基等の極性官能基を有する単量体、例えば、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン
酸、マレイン酸無水物等の酸無水物、及びアクリル酸、
メタクリル酸等の不飽和カルボン酸エステルから選ばれ
る少なくとも1種を、前記オレフィンに対し、10-4
10重量%の範囲でグラフト共重合させてなる変性ポリ
オレフィンの1種又は2種以上の混合物が好ましい。前
記極性官能基を有するポリオレフィン系樹脂からなる層
の膜厚は、通常、5〜10μm程度が好ましい。
【0041】なお、化粧シート全体の耐候性、特に、表
面保護層の変色、亀裂、脆化等の劣化、装飾層の変色及
び表面保護層と基材シートとの接着力の低下を防止する
為、表面保護層のポリオレフィン系樹脂層と極性官能基
を有するポリオレフィン系樹脂層のいずれか一方、又は
両方に紫外線吸収剤を添加することが望ましい。
【0042】紫外線吸収剤としては、各種の有機系、無
機系の物が使用可能であるが、透明性の点から、好まし
くは、分子中に水酸基を有する有機系の化合物を使用す
る。例えば、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ
−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−
ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert
−アミル−5’−イソブチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−イ
ソブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−イソブ
チル−5’−プロピルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール等の2’−ヒドロキシフェニル−5−クロロ
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2−(2’−ヒ
ドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等の2’−
ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
類等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2、2’−
ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’
−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノ
ン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェ
ノン等の2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン系紫外
線吸収剤類、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等の2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン系紫外線吸収剤等のベンゾフェ
ノン系紫外線吸収剤、サリチル酸フェニル、4−ter
t−ブチルフェニル−サリチレート等のサリチル酸エス
テル系紫外線吸収剤等が用いられる。その他、ベンゾト
リアゾール骨格にアクロリル基又はメタクリロイル基を
導入した反応型紫外線吸収剤等も用いられる。尚、これ
ら紫外線吸収剤の添加量は、通常、0.1〜5重量%が
好ましい。
【0043】紫外線による各層の劣化をさらに防止し、
耐候性を向上させるためには、他の光安定剤としてラジ
カル捕捉剤も添加することが好ましい。このラジカル捕
捉剤としては、例えば、ビス−(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジニル)セバケート、ビス−(N
−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジニル)セバケート、その他、例えば、特公平4−82
625号公報に開示されている化合物等のヒンダードア
ミン系ラジカル捕捉剤、ピペリジニル系カジカル捕捉剤
等が使用される。
【0044】なお、ポリオレフィン中に、ヒンダードア
ミン系ラジカル捕捉剤からなる光安定剤を添加する場合
には、ポリオレフィン樹脂はもとより、ポリオレフィン
樹脂シートに隣接するインキ層、接着剤層等の層には、
ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹
脂等の分子中に塩素原子を含まない樹脂を用いると、耐
候性向上の点で良好である。もし、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、塩素化ポリオレフィン等の分子中に塩素
原子を含む樹脂を用いると、紫外線又は熱の作用によ
り、これら樹脂から脱塩素反応で塩化水素が発生し、こ
れがヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤と反応してその
作用を失活・阻害するため、耐候性が十分に向上しな
い。
【0045】本発明の化粧シートは、前記表面保護層上
に、上塗り保護層(OPコート層)を有する。該上塗り
保護層は、化粧シート表面の傷のつきやすさをカバー
し、耐擦傷性を向上させるために設けられる。上塗り保
護層の膜厚は、通常、1〜10μm程度とする。OPコ
ート加工に用いられる樹脂としては、例えば、ウレタン
樹脂、フッ素樹脂、珪素樹脂、紫外線又は電子線で硬化
する多官能アクリレート等があるが、好ましいものとし
て、2液硬化型のウレタン系樹脂、1液型ウレタン樹等
のイソシアネート基を有する樹脂を挙げることができ
る。2液硬化型のウレタン系樹脂は、ポリオールを主剤
とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするウレタ
ン樹脂である。2液硬化型ウレタン系樹脂の場合、より
好ましくは、イソシアネートのもつイソシアネート基の
数(mol数)を、それと反応すべきポリオールのもつ
水酸基の数(mol数)より過剰とし、ウレタン結合を
生じた後でも、余剰のイソシアネート基を確実に、且
つ、より多量に残留させるようにするとよい。その場
合、イソシアネート基の数/水酸基の数は、最大1.4
程度である。
【0046】ポリオールは、分子中に2個以上の水酸基
を有するもので、例えば、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカー
ボネートポリオール等が用いられる。
【0047】また、イソシアネートとしては、分子中に
2個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネー
トが用いられる。例えば、2,4−トリレンジイソシア
ネート、キシレンジイソシアネート、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネー
ト、或いはヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネー
ト、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂
肪族(乃至は脂環族)イソシアネート等が用いられる。
或いはまた、上記各種イソシアネートの付加体、又は多
量体を用いることもできる。例えば、トリレンジイソシ
アネートの付加体、トリレンジイソシアネートの3量体
等がある。
【0048】1液型湿気硬化ウレタン樹脂は、分子末端
にイソシアネート基を有するプレポリマーを必須成分と
する組成物である。前記プレポリマーは、通常は、分子
両末端に各々イソシアネート基を1個以上有するポリイ
ソシアネートプレポリマーであり、室温で固体の熱可塑
性樹脂の状態にあるものである。イソシアネート基同士
が空気中の水分により反応して鎖延長反応を起こして、
その結果、分子鎖中に尿素結合を有する反応物を生じ
て、この尿素結合にさらに分子末端のイソシアネート基
が反応して、ビウレット結合を起こして分岐し、架橋反
応を起こす。
【0049】分子末端にイソシアネート基を有するプレ
ポリマーの分子鎖の骨格構造は任意であるが、具体的に
は、ウレタン結合を有するポリウレタン骨格、エステル
結合を有するポリエステル骨格、ポリブタジエン骨格等
である。適宜、これらの1種又は2種以上の骨格構造を
採用する。なお、分子鎖中にウレタン結合がある場合
は、このウレタン結合とも末端イソシアネート基が反応
して、アロファネート結合を生じて、このアロファネー
ト結合によっても架橋官能を起こす。
【0050】紫外線吸収剤として、分子中に水酸基を有
する有機系の化合物を使用し、表面層は、イソシアネー
ト基を有する樹脂を使用して形成するのが好ましい。こ
のような組み合わせにしておくと、紫外線吸収剤がブリ
ードアウト(溶出)して表面層に入ると、その紫外線吸
収剤の水酸基と表面層中のイソシアネート基とが反応し
てウレタン結合を形成し、表面層中に捕捉される。従っ
て、紫外線吸収剤の経時的なブリードアウトが防止され
る。特に、有機系の紫外線吸収剤がブリードアウトし易
いポリオレフィン樹脂の場合に有効である。
【0051】なお、以上の様にして製造される本発明の
化粧シートの基材シートの裏面(OPコートの反対側)
には、所望に応じて、粘着剤層及び剥離シートを設ける
ことができる。化粧シートは、壁面等の貼着時に剥離シ
ートを化粧シート及び粘着剤層から剥離して使用する。
それによって、化粧シートを簡便に被着体に貼着するこ
とができる。かかる粘着剤層を構成する樹脂としては、
例えば、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチレンゴム、
スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニトリル
ゴム等のゴム系樹脂、(メタ)アクリル酸エステル系樹
脂、ポリビニルエーテル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹
脂、エチレンー酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩素化オレフィン系樹
脂、ポリビニルブチラール系樹脂等が挙げられる。
【0052】また、粘着付与剤として、ロジン、ダンマ
ル、重合ロジン、部分水添ロジン、エステルロジン、ポ
リテルペン系樹脂、テルペン変性体、石油系樹脂、シク
ロペンタジエン系樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹
脂、フェノール系樹脂、クロマン−インデン系樹脂等を
添加することもできる。なお、必要に応じて、軟化剤、
充填剤、老化防止剤等も添加することができ、有機溶剤
により粘度を調節する。
【0053】前記粘着剤層は、ロールコーティング、ダ
イコーティング、ナイフコーティング、グラビアコーテ
ィング法等により形成することができる。
【0054】本発明の化粧シートは他の被着体に積層す
ることもできる。積層は、被着体に化粧シート自体が
(熱融着等で)接着可能な場合は、接着剤層は省略する
こともできる。また、化粧シート自体では被着体と接着
しない場合は、適当な接着剤にて積層する。被着体が最
終製品であり、その表面化粧の為に化粧シートを積層す
る場合もあれば、必要に応じ、化粧シートの力学的強度
の補強、或いは隠蔽性の付与の為、化粧シート裏面に被
着体を積層する場合もある。
【0055】被着体としては、各種素材の平板、曲面板
等の板材、立体形状物品、シート(或いはフィルム)の
いずれにも用いられる素材としては、木材単板、木材合
板、パティクルボード、中密度繊維板(MDF)等の木
質材、鉄、アルミニウム等の金属、アクリル樹脂、ポリ
カーボネート、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレ
ンビニルアセテート共重合体、ポリエステル、ポリスチ
レン、オレフィン系樹脂、ABS樹脂、フェノール樹
脂、ポリ塩化ビニル、セルロース系樹脂、ゴム等の樹
脂、専ら板材、或いは立体形状物品として用いられる素
材としては、ガラス、陶磁器等のセラミックス、ALC
(発泡軽量コンクリート)等のセメント、珪酸カルシウ
ム、石膏等の非セメント窯業系材料、専らシート(或い
はフィルム)として用いられる素材としては、上質紙、
和紙等の紙、或いは炭素、石綿、チタン酸カリウム、ガ
ラス、合成樹脂等の繊維からなる不織布又は織布等があ
る。
【0056】これら各種被着体への積層方法としては、
例えば、接着剤を間に介して板状基材に加圧ローラー
で加圧して積層する方法、特公昭50−19132号
公報、特公昭43−27488号公報等に記載されるよ
うに、化粧シートを射出成形の雌雄両金型に挿入して、
両金型を閉じ、雄型のゲートから熔融樹脂を射出充填し
た後、冷却して樹脂成形品の成形と同時にその表面に化
粧シートを接着し積層する、いわゆる射出成形同時ラミ
ネート方法、特公昭56−45768号公報、特公昭
60−58014号公報等に記載されるように、成形品
の表面に化粧シートを間に接着剤層を介して対向乃至は
載置し、成形品からの真空吸引による圧力差により化粧
シートを成形品表面に積層する、いわゆる真空プレス積
層方法、特公昭61−5895号公報、特公平3−2
666号公報等に記載されるように、円柱、多角柱等の
柱状基材の長軸方向に、化粧シートを間に接着剤層を介
して供給しつつ、複数の向きの異なるローラーにより、
柱状体を構成する複数の側面に順次化粧シートを加圧接
着して積層してゆく、所謂ラッピング加工方法、実公
大15−31122号公報、特開昭48−47972号
公報等に記載されるように、先ず化粧シートを板状基材
に接着剤層を介して積層し、次いで板状基材の化粧シー
トとは反対側の面に、化粧シートと板状基材との界面に
到達する断面がV字状、又はU字状の溝を切削し、次い
で、該溝内に接着剤を塗布した上で、該溝を折り曲げ箱
体、又は柱状体を成形する、所謂VカットまたはUカッ
ト加工方法等がある。
【0057】以上説明したように、本発明の化粧シート
は、表面保護層の最上層に、極性官能基を有するポリオ
レフィン系樹脂層を設けたことを特徴とするものであ
り、その上に施される上塗り保護層との密着性に優れた
ものである。従って、本発明の化粧シートは、耐候性に
優れている。また、非塩化ビニル系樹脂を主として用い
るので、廃棄・焼却時に、有害な塩素化物ガスが発生す
ることがほとんどないので、環境に優しい化粧シートで
ある。本発明の化粧シートは、壁、床、天井等の建築物
の内装、扉、窓枠、手すり等の建具、箪笥等の家具、車
両内装、船舶内装等の表面装飾材料として、好適に使用
することができる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下に、種々の実施形態を示しな
がら本発明を更に詳細に説明する。第1実施形態 本発明の化粧シートの第1の実施形態を図1(A)に示
す。この化粧シートは、オレフィン系熱可塑性エラスト
ラマーや非エラストラマーオレフィン系樹脂等のポリオ
レフィン系樹脂からなる基材シート1に、色と隠蔽性を
付与するために着色顔料2を含有させ、該基材シート1
上に、図柄を印刷した装飾層3を設け、さらに該装飾層
3の上に、接着剤層4を介して、基材シート側からポリ
オレフィン系樹脂層5、第2の接着剤層6、及び極性官
能基を有するポリオレフィン系樹脂層7の3層が積層さ
れた表面保護層8を有している。本実施形態の化粧シー
トは、表面保護層の上塗り保護層側に、極性官能基を有
するポリオレフィン系樹脂としたことにより、上層の上
塗り保護層との密着性が著しく高められている。
【0059】第2実施形態 本発明の化粧シートの第2の実施形態を図1(B)に示
す。この化粧シートは、前記実施形態1の化粧シート表
面に、さらに、2液硬化型のウレタン系樹脂からなる上
塗り保護層(OPコート層)9を設け、又、極性官能基
を有するポリオレフィン系樹脂層7とポリオレフィン系
樹脂層5の両層に、分子中に水酸基を有する有機系の紫
外線吸収剤を添加したものである。本実施形態の化粧シ
ートは、表面保護層の上塗り保護層側に、極性官能基を
有するポリオレフィン系樹脂としたことにより、上層の
上塗り保護層との密着性が著しく高められた、耐候性に
優れた化粧シートである。
【0060】第3実施形態 本発明の化粧シートの第3の実施形態を図1(C)に示
す。この化粧シートは、オレフィン系熱可塑性エラスト
ラマーや非エラストラマーオレフィン系樹脂等のポリオ
レフィン系樹脂からなる基材シート1に、色と隠蔽性を
付与するために着色顔料2を含有させ、該基材シート1
上に、図柄を印刷した装飾層3を設け、さらに該装飾層
3の上に、接着剤層4を介して、基材シート側からポリ
オレフィン層5、第2の接着剤層6及び極性官能基を有
するポリオレフィン系樹脂層7の3層が積層された表面
保護層8を有している。そして、前記表面保護層の最上
層の極性官能基を有するポリオレフィン系樹脂にワイピ
ング加工10を施し、表面を上塗り保護層9で被覆した
ものである。本実施形態の化粧シートは、表面保護層の
上塗り保護層側に、極性官能基を有するポリオレフィン
系樹脂としたことにより、上層の上塗り保護層との密着
性が著しく高められた、耐候性に優れた化粧シートであ
る。また、表面にワイピング加工が施されており、意匠
効果が高いものである。
【0061】第4実施形態 本発明の化粧シートの第4の実施形態を図2(D)に示
す。この化粧シートは、オレフィン系熱可塑性エラスト
ラマーや非エラストラマーオレフィン系樹脂等の無色透
明なポリオレフィン系樹脂からなる基材シート1上に、
図柄をパターン印刷した装飾層3を設けている。さら
に、本実施形態では、その上層の表面保護層との密着性
を高めるために、2液硬化型のウレタン系樹脂からなる
プライマー層11を設けている。そして、該装飾層3の
上に、接着剤層4を介して、基材シート側からポリオレ
フィン系樹脂層5、第2の接着剤層6、及び極性官能基
を有するポリオレフィン系樹脂層7の3層が積層された
表面保護層8を有している。そして、前記表面保護層の
最上層の極性官能基を有するポリオレフィン系樹脂にエ
ンボス加工12を施し、表面を上塗り保護層9で被覆し
たものである。本実施形態の化粧シートは、表面保護層
の上塗り保護層側に、極性官能基を有するポリオレフィ
ン系樹脂としたことにより、上層の上塗り保護層との密
着性が著しく高められた、耐候性に優れた化粧シートで
ある。また、表面にワイピング加工が施されており、意
匠効果が高められている。また、プライマー層を設けて
いるので、各層の密着性に特に優れた化粧シートであ
る。
【0062】第5実施形態 本発明の化粧シートの第5の実施形態を図2(E)に示
す。この化粧シートは、オレフィン系熱可塑性エラスト
ラマーや非エラストラマーオレフィン系樹脂等のポリオ
レフィン系樹脂からなる基材シート1に、色と隠蔽性を
付与するために着色顔料2を含有させ、該基材シート1
上に、図柄をパターン印刷した装飾層3を設けている。
さらに該装飾層3の上に、接着剤層4を介して、基材シ
ート側からポリオレフィン系樹脂層5、第2の接着剤層
6及び極性官能基を有するポリオレフィン系樹脂層7の
3層が積層された表面保護層8を有している。そして、
前記表面保護層の表面を上塗り保護層9で被覆したもの
である。本実施形態の化粧シートは、表面保護層の上塗
り保護層側に、極性官能基を有するポリオレフィン系樹
脂としたことにより、上層の上塗り保護層との密着性が
著しく高められた、耐候性に優れた化粧シートである。
【0063】第6実施形態 本発明の化粧シートの第6の実施形態を図2(F)に示
す。この化粧シートは、オレフィン系熱可塑性エラスト
ラマーや非エラストラマーオレフィン系樹脂等のポリオ
レフィン系樹脂からなる基材シート1に、色と隠蔽性を
付与するために着色顔料2を含有させ、該基材シート1
上に、アルミニウム等の金属薄膜層13を全面に真空蒸
着により設け、さらに該金属薄膜層13の上に、接着剤
層4を介して、基材シート側からポリオレフィン層5、
第2の接着剤層6、及び極性官能基を有するポリオレフ
ィン系樹脂層7の3層が積層された表面保護層8を有し
ている。そして、前記表面保護層の表面を上塗り保護層
9で被覆したものである。それに加えて、基材シート1
の裏面側に、アクリル酸エステル系樹脂、ポリビニルエ
ーテル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体系樹脂等からなる粘着剤層27を設け
ている。本実施形態の化粧シートは、表面保護層の上塗
り保護層側に、極性官能基を有するポリオレフィン系樹
脂としたことにより、上層の上塗り保護層との密着性が
著しく高められた、耐候性に優れた化粧シートである。
また、金属薄膜を設けているため、金属光沢による独特
の意匠効果を得ることができる。さらに、粘着剤層を有
しているので、化粧シートを簡便に被着体に貼着するこ
とができる。
【0064】
【実施例】次に、実施例により、本発明をさらに詳細に
説明する。実施例1 図3(A)に示すような、化粧シートの表面保護層を形
成する3層からなるクリアーシートを作製した。すなわ
ち、厚さ20μmのアイソタクチックポリプロピレンか
らなる結晶質ハードセグメントと、アタクチックポリプ
ロピレンからなる非晶質ソフトセグメントとを、80:
20重量比で混合してなるポリプロピレン系熱可塑性エ
ラストマーのポリオレフィン系樹脂層14上に、2液硬
化型アクリルウレタン系樹脂(アクリルポリオールとヘ
キサメチレンジイソシナートとからなる)接着剤を塗布
して、厚さ10μm程度の接着剤層15を形成したの
ち、その上に、層14と同様の樹脂に、更にマレイン酸
をグラフト重合させた樹脂中に、分子中に水酸基を有す
るベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を0.5重量%含
有するポリオレフィン系樹脂層16を、厚み60μm程
度で形成することにより、クリアーシート17を作製し
た。
【0065】次いで、厚さ80μmのチタン白、カーボ
ンブラック及び弁柄からなる着色顔料により隠蔽性着色
としたポリエチレン製熱可塑性エラストマーからなるポ
リオレフィン樹脂シート18の片面にコロナ放電処理を
施し、その上に弁柄を顔料とし、2液硬化型ウレタン樹
脂をバインダートする絵柄印刷19を行い、印刷シート
と上記で得たクリアーシート17とを、2液硬化型ウレ
タン樹脂の接着剤を用いてドライラミネート法により貼
り合わせた。
【0066】次に、クリアーシート側表面に、OPコー
ト処理として、2液硬化型アクリルウレタン樹脂(アク
リルポリオール100重量部にヘキサメチレンジイソシ
アネート10重両部を混合)をグラビア印刷法により乾
燥時の厚さ3μmで塗工して、図3(B)に示すよう
な、本発明の化粧シート21を得た。
【0067】比較例1 比較例として、図4に示すような、従来から使用されて
いるタイプの化粧シートを作製した。すなわち、実施例
1と同様のポリエチレン系熱可塑性エラストマーからな
る基材シート22に、実施例1と同様に絵柄印刷23を
施し、この印刷シートと、極性官能基を持たない実施例
1と同様のポリプロピレン系熱可塑性エラストマーの中
に、分子中に水酸基を有するベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤を0.5重量部添加した透明シート25とを、
接着剤層24を介して実施例1と同様にドライラミネー
トで貼り合わせた後、表面にコロナ放電処理を行った。
次いで、その上に、実施例1と同様の2液硬化型アクリ
ルウレタン系樹脂により、OPコート処理26を施すこ
とにより、比較例の化粧シート28を作製した。
【0068】比較例2 比較例1に於いて、OPコート処理として、2液硬化型
アクリルウレタン樹脂に代えて、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体とアクリル樹脂の1:1重量比混合物を用い
た他は、比較例1と同様の化粧シートを作製した。
【0069】UV耐候性試験 岩崎電気(株)製、SUV−W13型の紫外線照射と結
露サイクルが可能な促進耐候性試験装置を用いて、以下
の条件で、上記で得た本発明の実施例の化粧シート2
1、図4に示す比較例1の従来の化粧シート28、及び
図示しない比較例2の化粧シートの各々の表面に紫外線
を100時間照射した。
【0070】 実験条件:紫外線強度 60mW/cm2 試験温度 63℃ 試験湿度 70% 試験サイクル 20時間UV照射、4時間結露の繰り返し
【0071】試験終了後、本化粧シートのOP加工面に
対して、セロハンテープ剥離試験〔セロテープ(ニチバ
ン(株)製、セロハンテープの商品名、産業用24mm
幅)を、OPコート表面に貼付し、その直後に該テープ
を剥離し、OPコート層の剥離の有無を確認〕を実施し
た。
【0072】その結果、比較例1及び比較例2の従来品
は、セロハンテープとともに表面のOPコート層の剥離
が見られたが、本発明の実施例の化粧シートでは剥離は
見られなかった。又、目視で、化粧シートの変色、褪色
を観察したところ、実施例および比較例1の化粧シート
では、変色・褪色とも認められなかった。一方、比較例
2の化粧シートでは、全面に白濁が見られた。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化粧シー
トは、その表面保護層の上塗り保護層側に極性官能基を
有するポリオレフィン系樹脂を設けたことにより、上層
の上塗り保護層との密着性が著しく高められた、耐候
性、特に、上塗り保護層の接着力の耐候性に優れた化粧
シートである。
【0074】また、その表面保護層のポリオレフィン系
樹脂層と極性官能基を有するポリオレフィン系樹脂層の
少なくとも一方に、分子中に水酸基を有する有機系の紫
外線吸収剤を含有する場合は、日光等による劣化がより
効果的に防止された耐光劣化性に優れた化粧シートであ
る。さらに、表面の上塗り保護層(OPコート層)が該
紫外線吸収剤のブリートアウトを防止する役目も果たし
ているため、紫外線吸収剤を含有していても、化粧シー
ト表面に紫外線吸収剤がブリードアウトすることがな
い。
【0075】また、本発明の化粧シートは絵柄印刷や金
属薄膜等の装飾層を設けているため、高い意匠効果を有
する。さらに、剥離性シートを有する場合には、化粧シ
ートの基材シートが保護される効果が得られるととも
に、化粧シートを被着体に簡便・確実に貼着することが
できる。
【0076】さらにまた、非塩化ビニル系樹脂を主とし
て用いるので、廃棄・焼却時に、有害な塩素化物ガスが
発生することがほとんどないので、環境に優しい化粧シ
ートである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の化粧シートの断面図である。
(A)は、第1実施形態の化粧シートの断面図であり、
(B)は、第2実施形態の化粧シートの断面図であり、
(C)は、第3実施形態の化粧シートの断面図を示す。
【図2】図2は、本発明の化粧シートの断面図である。
(D)は、第4実施形態の化粧シートの断面図であり、
(E)は、第5実施形態の化粧シートの断面図であり、
(F)は、第6実施形態の化粧シートの断面図を示す。
【図3】図3は、実施例1で作製した本発明の化粧シー
トの断面図である。
【図4】図4は、比較例で作製した従来の化粧シートの
断面図である。
【符号の説明】
1,22…基材シート、2…顔料、3,19,23…装
飾処理層、4,6,15,24…接着剤層、5…ポリオ
レフィン系樹脂層、7…極性官能基を有するポリオレフ
ィン系樹脂層、8…表面保護層、9,20,…上塗り保
護層(OPコート層)、10…ワイピング加工(ワイピ
ングインキ)、11…プライマー層、12…エンボス加
工、13…金属薄膜層、14…ポリオレフィン系樹脂
層、16…カルボキシル基を有するポリオレフィン系樹
脂層、17…クリアーシート(表面保護層)、18…着
色ポリオレフィン系樹脂からなる基材シート、21…実
施例1で得られた本発明の化粧シート、25…ポリプロ
ピレン製透明シート、26…OPコート処理、27…粘
着剤層、28…比較例で得た化粧シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 和保 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シート上に表面保護層を有する化粧シ
    ートにおいて、 該表面保護層が、基材シート側から、ポリオレフィン系
    樹脂層および極性官能基を有するポリオレフィン系樹脂
    層からなる積層体である、化粧シート。
  2. 【請求項2】前記基材シートと前記表面保護層との間に
    装飾層を有する、 請求項1記載の化粧シート。
  3. 【請求項3】前記表面保護層の上に上塗り保護層を有す
    る、 請求項1記載の化粧シート。
  4. 【請求項4】前記上塗り保護層として、イソシアネート
    基を有する樹脂を用い、且つ前記ポリオレフィン系樹脂
    層、または極性官能基を有するポリオレフィン系樹脂の
    少なくとも一方が、分子中に水酸基を有する有機系の紫
    外線吸収剤を含有してなることを特徴とする、 請求項1、2または3記載の化粧シート。
  5. 【請求項5】前記極性官能基を有するポリオレフィン系
    樹脂層は、オレフィンに、不飽和カルボン酸、酸無水物
    およびエステルから選ばれる少なくとも1種を、オレフ
    ィンに対し、10-4〜10重量%の範囲でグラフト共重
    合させてなる変性ポリオレフィンの1種または2種以上
    の混合物である、 請求項1、2、3または4記載の化粧シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009083138A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Pentel Corp 装飾体
JP2012131112A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Toppan Cosmo Inc 化粧シート及びその製造方法
JP2013078945A (ja) * 2011-09-24 2013-05-02 F Consultant:Kk 積層体

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