JPH11182109A - 物体検知センサおよびそれを用いたドアロック制御装置 - Google Patents

物体検知センサおよびそれを用いたドアロック制御装置

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JPH11182109A
JPH11182109A JP35697997A JP35697997A JPH11182109A JP H11182109 A JPH11182109 A JP H11182109A JP 35697997 A JP35697997 A JP 35697997A JP 35697997 A JP35697997 A JP 35697997A JP H11182109 A JPH11182109 A JP H11182109A
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signal
antenna
control device
door
detection sensor
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JP35697997A
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Inventor
Takayuki Ota
田 孝 之 太
Toshimitsu Oka
俊 光 岡
Kouji Aoki
木 甲 次 青
Rikuo Hatano
陸 生 波多野
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物体の検知距離が長くとれる物体検知センサ
とすると共に、ドアの開状態を行う場合、余分な操作を
行うことなくドアのロック解除が行えるドアロック制御
装置を提供する。 【解決手段】 アンテナ23に対して発振回路26より
給電を行うようにし、アンテナ23のインピーダンス変
化を電圧の変化に置き換えて物体9の検知を行う物体検
知センサ1において、アンテナ23の給電ラインに信号
の状態を検波する検波回路26をもち、検波回路26か
らの検波電圧の交流成分により物体がアンテナに対し相
対的に移動した状態を示す相対変化信号と、検波電圧の
直流成分により物体がアンテナに対し至近距離にいる状
態を示す絶対変化信号とを作り、この2つの信号から物
体9の検知を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の検知を行う
物体検知センサ、および物体検知センサを用いて、物体
検知センサからの信号と使用者が携帯するリモコンによ
る信号に基づいてドアをロックまたはアンロック状態に
するドアロック制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の物体検知センサとして図
8に示される構成のものが知られている。これは、物体
(ここでは障害物)がアンテナに対して接近すると、ア
ンテナとして機能するセンサSの周囲の媒介定数が変化
し、センサSの入力インピーダンスの変化により共振周
波数を変化させるインピーダンスZ1と,他の2つのイ
ンピーダンスZ2,Z3と共に形成する発振回路からの
発振レベルの低下を判定回路で検出し、発振回路により
発振レベルの低下に対応して発振回路のインピーダンス
を変化させるものであり、しかも、発振回路の発振周波
数を所定領域内に維持して、所定の発振レベルが維持で
きるか否かで物体の検出を行っているものであり、例え
ば、特開平9−96678号公報に開示されている。
【0003】また、車両におけるドアロック制御装置と
しては、カード型の送受信機を使用者(ユーザ)が携帯
し、車両のドアハンドルの近傍に設けられたスイッチを
操作して車両側と電磁誘導で通信を行い、送受信機から
送信されるIDコードと車両側で予め記憶されたIDコ
ードとが一致したときに、送受信機からの動作を許容す
るものがある。例えば、この装置は、セドリック・グロ
リア新型車解説書のD−40〜46頁(1991年6月
日産自動車発行)に示されるように、車両側のドアハ
ンドルに設けられているリクエストスイッチを押すと車
両側のドアの上部やサイドミラーに設けられたループ型
の専用アンテナとカードに内蔵されたアンテナの間でI
Dコードの照合がなされ、このコードが一致するとカー
ドから別の暗証コードが車両に対して送信され、車両側
で再び暗証コードの番号照会が行われて、両者の信号が
一致すればドアロック制御装置を作動させてロック状態
を解除するものである。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
した前者のものではアンテナに物体が近づく場合、アン
テナのインピーダンスの変化を検波して電圧の変化に置
き換え、直流状態により物体を検出する。このために、
アンテナと物体との距離がある程度離れていると、外乱
による影響を防止した状態において、直流変化成分が大
きくとれなくなるため、検出距離が短くなる。
【0005】この装置を車両のドアロック制御装置に用
いた場合には、ドライバーの手がドアハンドルに対して
至近距離になってからでないと、直流成分からの信号が
大きく変化しないために、ドライバーの手の動きを検知
することができない。従って、ドライバーがドアを開け
ようとしてドアハンドルに手をかけて引く場合、センサ
信号からの状態を受けた後にロック解除の判定を行う
と、ドアロック解除の判定が間に合わなくなり、ドアハ
ンドルを引いたとき直ぐにドアのロック状態を解除する
ことができない。このため、判定時間に余裕をもたせ、
ある程度離れた位置からドライバーの手の検知を行う必
要がある。
【0006】後者のものは、車両側のドアハンドルに設
けられているリクエストスイッチを押すことによりID
コードの照合が行われ、両者のIDコードが一致すれ
ば、ドアのロック状態を解除できるものであるが、これ
はドアをロック解除とするために、スイッチを押すとい
う余分な操作が必要となる。このため、ドアハンドルを
引く動作と一緒に行えず、ドライバーにとってはわずら
わしいものとなる。
【0007】よって、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、物体の検知距離が従来よりも長くと
れる物体検知センサを提供すると共に、ドアの開状態を
行う場合、余分な操作を行うことなくドアのロック解除
が行えるドアロック制御装置を提供することを技術的課
題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに講じた第1の技術的手段は、アンテナに対して出力
される信号の状態を検波する検波回路を備え、検波回路
からの検波電圧の交流成分により物体がアンテナに対し
相対的に移動した状態を示す相対変化信号と、検波電圧
の直流成分により物体がアンテナに対し至近距離にいる
状態を示す絶対変化信号とから物体検知を行うようにし
た。
【0009】上記の構成により、検波回路からの検波電
圧の交流成分により物体がアンテナに対し相対的に移動
した状態を示す相対変化信号を作ると共に、直流成分に
より物体がアンテナに対し至近距離にいる状態を示す絶
対変化信号とを検波電圧から作り、この信号により物体
検知を行うことが可能になる。この場合、相対変化信号
はドップラー効果による電圧の変動による信号、例えば
アンテナから2m程の距離の物体の相対的な動きに基づ
き変化する信号となり、また、絶対変化信号はインピー
ダンス変化を利用し、物体が至近距離に近づくと変化す
る信号となるので、この信号により物体検知が行えるも
のとなる。
【0010】また、上記の課題を解決するために講じた
第2の技術的手段は、物体検知センサは、アンテナを励
振する発振回路からの信号より検波を行い、検波後の信
号の交流成分および直流成分からセンサ信号を作り、リ
モコンと制御装置との間でIDが一致した場合、センサ
信号に基づき、ドアの開閉を許可するロック装置を制御
するようにした。
【0011】上記の構成により、アンテナを励振する発
振回路からの信号より検波を行い、検波後の信号の交流
成分および直流成分をセンサ信号とし、交流成分による
検知を付加したため、従来の直流検知のみで行った場合
よりも物体の検知距離が長くなる物体検知センサを用い
てIDの照合を行うドアロック制御が行える。この場
合、ドアの開動作を行うときには、従来のようにドア近
傍に設けられたスイッチを押すという余分な操作は必要
ない。しかも、物体までの検知距離は従来より長くなる
ために、センサからの信号を受けて判定を開始しても、
判定時間を考慮しても、手を近づければ瞬時にしてドア
のロック解除が行える。
【0012】この場合、アンテナおよび発振回路はリモ
コンに対してIDリクエスト信号を送信し、リモコンか
らの信号を受信すると共に、物体を検出するセンサとし
て機能するようにすれば、アンテナおよび発振回路の共
有化が図れる。
【0013】物体検知センサは発振回路の出力信号を検
波する検波回路を備え、検波回路からの交流成分により
物体がドアに対し相対的に移動した状態を示す相対変化
信号を作ると共に、検波回路からの直流成分により物体
がドア近傍にいる状態を示す絶対変化信号を作り、絶対
変化信号と相対変化信号を基にロック装置のロックまた
はアンロック状態を制御するようにすれば、この2つの
信号により物体検知が行える。この場合、相対変化信号
は、例えばアンテナから2m程の距離の物体の相対的な
動きにより変化する信号になると共に、絶対変化信号は
インピーダンス変化を利用し物体が至近距離に近づくと
変化する信号となる。このため、従来の直流検知のみで
物体の検知を行った場合よりも検知距離を長くすること
ができることから、このセンサをドアロック制御装置に
用いることが可能となる。
【0014】また、制御装置はIDリクエスト信号をリ
モコンに対して出力し、IDリクエスト信号をリモコン
は受信した場合、固有IDを制御装置に対して出力し、
固有IDが予め記憶されたIDと一致した場合に制御装
置によりロック装置をアンロック待機状態として、アン
ロック待機状態時に相対変化信号または絶対変化信号の
状態が変化した場合、ドアをアンロック状態とするよう
にすれば、ID照合後にドライバーの意図に合った適切
なドアのロック装置の解除が可能となる。
【0015】更に、相対変化信号はアンテナに対して物
体の移動変化が大きい場合に状態が変化し、絶対変化信
号はアンテナに対して物体が至近距離にきた場合に状態
が変化するようにすれば、物体の移動または接近に応じ
た正確な物体検知が可能となる。
【0016】しかも、物体検知センサを車両のアウトサ
イドハンドルに設ければ、ドライバーが車両に乗り込も
うとする意志が確実に検出される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0018】最初に、図1に示す物体検知センサ(以
下、センサと称す)1について説明する。物体検知セン
サ1は図1に示す構成となっており、この中で発振を行
う発振回路26はアンテナ23とのインピーダンス整合
(ここでは、50Ω)をとるバラン28を介してアンテ
ナ23につながっており、発振回路26の出力(アンテ
ナ23への給電ライン)に検知回路1aaがつながって
いる。
【0019】検知回路1aaはアンテナ23に対して出
力される信号(交流信号)の状態を検波する図2の電気
回路図に示す検波回路1a、検波回路1aの出力につな
がり検波された検波電圧の交流成分を増幅する交流増幅
回路1b、交流増幅回路1bの出力に対してある一定の
電圧範囲外(所定電圧V1以下、所定電圧V1よりも高
い電圧であるV2以上)の電圧になった場合に高電位H
iの出力になる比較回路1c、検波回路1aの出力につ
ながり検波電圧の直流成分を増幅する直流増幅回路1
d、直流増幅回路1dの出力が一定の電圧(所定電圧V
3)よりも高くなった場合にHiの出力を出す比較回路
1e、および比較回路1cから出力される信号(相対変
化信号)と比較回路1eから出力される信号(絶対変化
信号)のいずれかがHiの場合にHiの出力を出すOR
ゲート1fから成り立っており、ORゲート1fからの
信号は物体9の接近しつつある状態を示すセンサ信号S
ENとなる。
【0020】そこで、センサ1の物体検知を行う方法に
ついて説明する。最初に発振回路26は一定の発振周波
数(例えば、2.45GHzの方形波)に保ち、アンテ
ナ23に対して、ここでは50Ωに整合がとられた状態
で周波数が加えられているものとする。そこで、アンテ
ナ23の近くに誘電体である物体(障害物ともいう)9
が存在しない場合、アンテナ23の整合状態は保たれる
が、近くに物体9が存在すると、アンテナ23と物体9
との静電容量が変化して整合状態がくずれる。つまり、
物体9がアンテナ23に対して近づくとアンテナ23に
給電した電波が放射され、放射された電波が物体9に反
射して、電圧定在波比(VSWR)に影響を及ぼす。そ
の結果、アンテナ23の給電ラインの電圧が変化し、給
電ラインの電圧が上昇する。その変化を給電ラインに接
続された検波回路1aにより検波して検波電圧を作る。
【0021】その後、検波電圧の交流成分を増幅して、
アンテナ23に対して物体9が相対的に移動した状態を
示す相対変化信号と、検波電圧の直流成分を増幅して、
アンテナ23に対して物体9が近くにいる状態を示す絶
対変化信号を作り、物体9がアンテナ23に対して接近
しつつある状態を検知することが可能となる。
【0022】従って、検波電圧の交流成分によりアンテ
ナ23に対して物体9が近づいてくるという相対変化が
ドップラー効果による電圧の変動により検知できると共
に、検波電圧の直流成分によりアンテナ23に対して物
体9が近くにいる状態が検知できるので、検波電圧の交
流成分による検出を直流成分による検出と共に用いたの
で、検波電圧の直流成分からの物体9の検知よりも早い
段階での検知が可能となる。このため、物体9の検知距
離としては直流成分のみによる検知距離よりも長くな
る。尚、検知距離はアンテナ23に印加する電圧のパワ
ーに比例する。
【0023】次に、本発明の物体検知センサ1を車両に
おけるドアロック制御装置(以下、制御装置と称する)
30に適用した場合について説明する。図3は制御装置
100のシステム構成図である。ドアの状態をロックま
たはアンロック状態にする制御装置30は、車両のバッ
テリ54から電源が接続されており、制御装置30には
電源(+B)が常時供給されている。また、制御装置3
0にはイグニッションの状態を検知するイグニッション
(IG)スイッチ51、ドアの開状態を検知するドアカ
ーテシスイッチ52、車両キーがキーシリンダに入って
いるか否かを知らせるキーアンロックウォーニングスイ
ッチ53等の信号が入力され、コントローラ31の入力
ポートに入力されている。制御装置30はリモコン10
に対して信号を発するものであり、発振回路26に発振
指令を与え、発振回路26を励振させて、アンテナ23
につながる給電線ラインに信号を与え、バラン28を介
して送信アンテナ23よりリモコン10に対してIDリ
クエスト信号を送信する。更に、発振回路26の出力に
は検知回路1aaが接続され、検知回路1aaの出力は
コントローラ31に入力されている。
【0024】制御装置30はリモコン10からのIDコ
ード、リモコン10からドアの開閉を許可する作動装置
40に対してロックまたはアンロックを要求するスイッ
チ13,14が押されたかの信号を、制御装置30の内
部に設けられた受信アンテナ32より受信器33を介し
コントローラ31に入力されている。コントローラ31
はリモコン10からの受信した信号状態または検知回路
1aaからのセンサ信号を判断して、ロック装置(作動
装置)41をロック状態にさせたり、アンロック状態に
させたりするモータ42を作動させるリレー41に対
し、リレー41を制御する制御信号を出力する。
【0025】作動装置40を作動させるリレー41は、
ドア内側に設けられたドアコントロールスイッチ43を
直接操作するか、リモコン10に設けられたロックスイ
ッチ14やアンロックスイッチ13からの信号、検知回
路1aaからの信号により間接的に制御装置30で制御
される。
【0026】制御装置30の内部構成は、リモコン10
からの電波信号を受信するアンテナ32、受信アンテナ
32につながる受信器33、受信器33からの信号が入
力されると共に、リモコン10に対して信号を装置した
り、作動装置40のリレー41を制御するコントローラ
31を備えている。コントローラ31はドアロック制御
に必要な情報及び、リモコン10の固有IDとなるID
コードを記憶するメモリ、プログラムを記憶するRO
M、タイマー等を内部に備えている。
【0027】次に、図4を参照して車両のドアハンドル
部分の構成について説明する。車両の運転席ドアには、
亜鉛ダイカストの表面にクロムメッキが施されたアウト
サイドドアハンドル(以下、ドアハンドルと称す)20
が設けられている。ドアハンドル20はキーシリンダ2
7を装着しドライバーの手が入る側が凹部形状となった
基板部21と、基板部21に対して図4の(b)に示す
時計方向に回動可能なドアノブ22を備えている。
【0028】基板部21の底面部21aにアンテナ23
用のスロットが直線形状で切られ、スロットには合成樹
脂が埋め込まれ合成樹脂によりスロット開口は閉じられ
ている。尚、このスリット形状はここでは一直線形状の
ものを示すが、これに限定されないものとする。
【0029】底面部21aには2つの台座23が設けら
れ、台座23にはネジ孔が開けられており、この孔にね
じ込まれたネジ24,25に一体でバラン28の出力側
が接続されている。また、バラン28の入力側には同軸
ケーブル(給電線)がつながっており、同軸ケーブルは
発振回路26につながっている。この場合、バラン28
はアンテナ23の整合状態を、本例では50Ωにする。
発振回路26は、制御装置30のコントローラ31から
の発振指令信号により発振が制御される。発振回路26
が励起されると、ドアハンドル20に設けられたスロッ
トがリモコン1に対してIDリクエスト信号を送信する
アンテナ23として機能するものとなる。この場合、発
振回路26からアンテナ23への給電ラインには、前述
した検知回路1aaが図1に示す回路構成で接続されて
おり、センサ信号SENはコントローラ31に入力され
ている。この場合、センサ1はアウトサイドハンドル2
0に一体で設けられ、しかも、IDリクエストを送信す
るアンテナ23、バラン28、発振回路26を共有した
状態で構成されている。
【0030】次に、リモコン10について図5を参照し
て説明する。リモコン10は車両キーに一体型とするこ
とも可能であるが、ここではリモコン10自体が図5の
(a)に示すようにキーホルダータイプになったものを
示す。リモコン10は使用者(ここでは、ドライバーと
する)がドアをロック状態またはアンロック状態にする
ために、通常、使用されるものである。リモコン10は
スイッチ操作を行う操作面にボタン型のロックスイッチ
14とアンロックスイッチ13が設けられ、これらの信
号がリモコン内部のコントローラ11に接続されてい
る。また、内部の基板19上にはリモコン固有のIDコ
ードを送信するパターンアンテナ16が設けられてお
り、アンテナ16には送信器15を介してIDコードが
送信できるようになっている。また、制御装置30から
のIDリクエスト信号を受信アンテナ18より受信し、
受信された信号は受信器17を介してコントローラ11
に入力されるようになっている。
【0031】図5の(b)に示されるように、リモコン
10の内部構造は、制御装置30からのIDリクエスト
信号を受信する受信器17および制御装置30に対し固
有ID信号を送信する送信器15及び、記憶素子及び小
型のマイクロコンピュータを含んだ基板19がケース1
0aに固定された状態で、ケース10bをケース10a
に位置決めした状態で被せ、ケース10a,10bをネ
ジにより固定する。
【0032】また、基板19は電子素子が設けられた面
の裏側には電池10cが配設され、電池10cのプラス
側は直接、基板19のプラス側の電源端子に触れ、マイ
ナス側は端子10dを介して基板19のマイナス側の電
源端子につながり、電源が電池10cにより供給される
ようになっている。
【0033】次に、制御装置30の処理について図6を
参照して説明する。尚、制御装置30の処理の中にはリ
モコン10のロックスイッチ14またはアンロックスイ
ッチ13による操作も行うことが可能であるが、ここで
は、スイッチ13、14による操作は本発明の趣旨とは
異なるため、制御装置30からのIDリクエストの送
信、リモコン10からのIDコードの受信および検知回
路1aaからのセンサ信号を基にした制御装置30の作
動について限定して述べるものとする。
【0034】制御装置20は、電源ライン+Bがバッテ
リ54に接続されたときに、動作を開始し、ステップS
101でイニシャルを行う。その後、ステップS102
では、ウェイクアップの周期である所定時間T0(例え
ば、3sec)経過したかが判定され、ステップS10
3において所定時間T0毎にコントローラ31のスリー
プモード(省電力モード)からウェイクアップして、リ
モコン10からの入力信号の状態を確かめる。ステップ
S104ではIDリクエスト信号をリモコン10に対し
て出力(送信)する。このIDリクエストの送信は制御
装置30のコントローラ31が発振回路26に対して発
振指令を出力する。発振指令が発振回路26に入力され
ると発振回路26が励振され、リモコン10に対してバ
ラン28を介してアンテナ23から、所定周期(例え
ば、2.45GHz)で電波が放射される。この電波は
IDリクエスト用の電波となると共に、その反射波は物
体検知用に利用される。
【0035】そこで、図7を参照してリモコン10の処
理について説明する。尚、リモコン10の処理において
も制御装置30の場合と同様に、スイッチ13、14の
処理を省略して説明を行う。
【0036】リモコン10は内部に電池10cがセット
されると、内部のコントローラ11に電源が電池10c
より供給され、図7に示すプログラムが開始される。リ
モコン10は消費電力を抑えるためにコントローラ11
は通常、省電力となるスリープモードとなっている。電
源が供給されプログラムが開始されると、ステップS2
01ではイニシャルが行われるが、正常電圧を示す電池
10cが入った状態ではイニシャルは最初に1回行われ
るのみとなる。ステップS202では制御装置30から
車両側のアンテナ23により送信されるIDリクエスト
信号(2.45GHzの信号)を受信したが判定され
る。ここで、車両側からのIDリクエスト信号を受信し
ていない場合には、ステップS205において再び省電
力のスリープモードに入るが、IDリクエスト信号を受
信すると、ステップS203においてスリープモードか
らコントローラ11はウェイクアップして、次のステッ
プS204において、車両側の制御回路30に対して、
リモコン10毎に固有のIDを含んだIDコードを送信
して、ステップS205でスリープモードに入る。
【0037】そこで、図6に戻り再び制御装置30の処
理を説明すると、ステップS105では今度、リモコン
10からの固有IDであるIDコードを受信アンテナ3
2より受信したかが判定される。ここで、リモコン10
からのIDコードを受信していない場合には、ステップ
S111で再び省電力となるスリープモードに入る。し
かし、リモコン10からのIDコードを受信した場合に
は、次のステップS106においてIDコードの照合が
なされ、受信されたIDコードは予めコントローラ31
のメモリに記憶された登録IDであるかが判定される。
このID登録は、制御装置30の製造過程においてRO
M内に予め記憶させておいても良いし、コントローラ3
1に入力されるスイッチ類51,52,53の状態を一
定規則による操作を行うことで、IDを記憶するスタン
バイ状態となり、このスタンバイ状態になったときに、
リモコン10のもつ固有IDをコントローラ31のメモ
リに記憶させるようにするで、コントローラ31に記憶
させることができる。
【0038】そこで、ステップS106において受信し
たIDコードが登録IDでない場合、例えば、制御装置
30に対応する本来のリモコン10とは異なるリモコン
10で、ドアを開けようとしている場合には、ドアの開
閉を許可できる本来のリモコン10からの操作ではない
ため、リモコン10からの操作を受けつけず、ステップ
S111において再びスリープモードに入る。しかし、
受信したIDコードが登録IDの場合には、ステップS
107においてドアは本来のリモコン10をもったドラ
イバーが近くにいるものとして、アンロックスタンバイ
モード(アンロック待機状態)に入り、センサ1の検知
回路1aaからのセンサ信号を待ってドアをアンロック
状態にするモードになる。
【0039】次のステップS108ではセンサ信号SE
Nがオンであるかが判定される。このセンサ信号はドア
ハンドル20のアンテナ23として機能する基板部21
に物体が接近してきたかが判定される。つまり、ドアロ
ック制御装置において、物体9というのはドアを開けよ
うとするドライバーの手であり、このドライバーの手の
動きをセンサ1で検出する。具体的には、ドライバーの
手がハンドル20に近づきつつあることをアンテナ23
を含めた発振回路26のインピーダンス変化を検波回路
1aにより検波して、検波電圧の交流成分によりドライ
バーの手の動きが近づきつつあることを検出すると共
に、ドアノブ22にまさに手を触れようとするときを検
波電圧の直流成分により検出する。このため、ドライバ
ーの手の動きから交流成分による変化を検知することに
より、直流成分のみの検知よりもアンテナ23に対して
の距離が早いタイミングで検知が行えるために、センサ
信号SENを早いタイミングで出力することができる。
従って、ステップS108ではドライバーの手の動きを
センサ信号SENがオンになったかで判定を行い、セン
サ信号SENがオフの状態ではドライバーは近くにいな
いため、ステップS110に移る。ステップS110で
は発振回路26に起動指令を出力してからセンサ起動後
所定時間(ここでは、10sec)が経過したかが判定
され、センサ信号SENの状態が変化せず、まだ所定時
間T1が経過していない場合にはステップS108に戻
り、センサ信号SENの状態が変化するのを待つ。しか
し、所定時間T1が経過した場合には、ステップS11
1において再びスリープモードに入る。
【0040】一方、ステップS108においてセンサ信
号SENがLo(オフ)からHi(オン)に変化した場
合には、ドライバーはまさにドアハンドル20のノブを
引きドアを開けようとしていることから、ステップS1
09において作動装置41のリレー41に対して、ドア
をアンロック状態とする信号を出力して、モータ42を
作動させてドアをアンロック状態とする。その後、ステ
ップS111において再びスリープモードに入り、ステ
ップS102に戻り、ステップS102からステップS
111の同じ処理を繰り返す。
【0041】
【効果】第1の発明によれば、アンテナに対して出力さ
れる信号の状態を検波する検波回路を備え、検波回路か
らの検波電圧の交流成分により物体がアンテナに対し相
対的に移動した状態を示す相対変化信号と、検波電圧の
直流成分により物体がアンテナに対し至近距離にいる状
態を示す絶対変化信号とから物体検知を行うようにした
ことにより、検波回路からの検波電圧の交流成分により
物体がアンテナに対し相対的に移動した状態を示す相対
変化信号を作ると共に、直流成分により物体がアンテナ
に対し至近距離にいる状態を示す絶対変化信号とを検波
電圧から作り、この2つの信号により物体検知を行うこ
とが可能になる。この場合、相対変化信号は、例えばア
ンテナから2m程の距離の物体の相対的な動きにより変
化する信号となり、また、絶対変化信号はインピーダン
ス変化を利用し物体が至近距離に近づくと変化する信号
となるので、この信号を用いて物体検知ができる。
【0042】また、第2の発明によれば、物体検知セン
サはアンテナを励振する発振回路からの信号より検波を
行い、検波後の信号の交流成分および直流成分からセン
サ信号を作り、リモコンと制御装置との間でIDが一致
した場合、センサ信号に基づき、ドアの開閉を許可する
ロック装置を制御するようにしたことにより、アンテナ
を励振する発振回路からの信号より検波を行い、検波後
の信号の交流成分および直流成分をセンサ信号とし、交
流成分による検知を付加したため、従来の直流検知のみ
で行った場合よりも物体の検知距離が長くなる物体検知
センサを用いて、IDの照合を行うドアロック制御が行
える。この場合、ドアの開動作を行うときには、従来の
ようにドア近傍に設けられたスイッチを押すという余分
な操作は必要なく、しかも、物体までの検知距離は従来
より長くなるために、センサからの信号を受けて判定を
開始し、手を近づければ瞬時にしてドアのロック解除が
可能である。
【0043】この場合、アンテナおよび発振回路はリモ
コンに対してIDリクエスト信号を送信し、リモコンか
らの信号を受信すると共に、物体を検出するセンサとし
て機能するようにすれば、アンテナの共有化が図れる。
【0044】物体検知センサは発振回路の出力信号を検
波する検波回路を備え、検波回路からの交流成分により
物体がドアに対し相対的に移動した状態を示す相対変化
信号を作ると共に、検波回路からの直流成分により物体
がドア近傍にいる状態を示す絶対変化信号を作り、絶対
変化信号と相対変化信号を基にロック装置のロックまた
はアンロック状態を制御するようにすれば、この2つの
信号により物体検知が行える。この場合、相対変化信号
は、例えばアンテナから2m程の距離の物体の相対的な
動きにより変化する信号になると共に、絶対変化信号は
インピーダンス変化を利用し物体が至近距離に近づくと
変化する信号となる。このため、検波電圧の交流成分に
よる物体の検知も可能となるので、従来の直流検知のみ
で物体の検知を行った場合よりも検知距離を長くするこ
とができ、このセンサをドアロック制御装置に用いるこ
とが可能となる。
【0045】また、制御装置はIDリクエスト信号をリ
モコンに対して出力し、IDリクエスト信号をリモコン
は受信した場合、固有IDを制御装置に対して出力し、
固有IDが予め記憶されたIDと一致した場合に制御装
置によりロック装置をアンロック待機状態として、アン
ロック待機状態時に相対変化信号または絶対変化信号の
状態が変化した場合、ロック装置をアンロック状態とす
るようにすれば、ID照合後にドライバーの意図に合っ
た適切なロック装置の解除ができる。
【0046】更に、相対変化信号はアンテナに対して物
体の移動変化が大きい場合に状態が変化し、絶対変化信
号はアンテナに対して物体が至近距離にきた場合に状態
が変化するようにすれば、物体の移動または接近に応じ
た正確な物体検知ができるものとなる。
【0047】しかも、物体検知センサを車両のアウトサ
イドハンドルに設ければ、ドライバーが車両に乗り込も
うとする意志が確実に検出でき、人の意志を充分に反映
できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における物体検知センサ
の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】 図1に示す検波回路の電気回路図である。
【図3】 本発明の一実施形態における物体検知センサ
を車両におけるドアロック制御装置に適用した場合のシ
ステム構成図である。
【図4】 (a)は本発明の物体検知センサを車両に適
用した場合のドアハンドル部分の平面図であり、(b)
は(a)のA−A断面図である。
【図5】 (a)は本発明におけるリモコンの平面図で
あり、(b)は(a)のB−B断面図である。
【図6】 本発明の一実施形態における制御装置の処理
を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の一実施形態におけるリモコンの処理
を示すフローチャートである。
【図8】 従来の物体検知装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 物体検知センサ 1a 検波回路 1b 交流増幅回路 1c,1e 比較回路 1d 直流増幅回路 1f ORゲート 9 物体 10 リモコン 11 コントローラ 23 アンテナ 26 発振回路 28 バラン 30 制御装置 31 コントローラ 40 ロック装置(作動装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波多野 陸 生 愛知県豊田市幸町隣松寺169番地 株式会 社シンテックホズミ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振回路によりアンテナを励振し、前記
    アンテナへ物体が近づくことにより前記アンテナのイン
    ピーダンスが変化し、該インピーダンスの変化を電圧の
    変化に置換して物体検知を行う物体検知センサにおい
    て、 前記アンテナに対して出力される信号の状態を検波する
    検波回路を備え、該検波回路からの検波電圧の交流成分
    により物体が前記アンテナに対し相対的に移動した状態
    を示す相対変化信号と、前記検波電圧の直流成分により
    物体が前記アンテナに対し至近距離にいる状態を示す絶
    対変化信号とから物体検知を行う物体検知センサ。
  2. 【請求項2】 物体を検知する物体検知センサと、ドア
    をロックまたはアンロック状態に制御する制御装置と、
    前記ドアをロックまたはアンロック状態にする要求を前
    記制御装置に対して出力するリモコンを備え、前記制御
    装置と前記リモコンとの間でIDの照合を行い、該ID
    が一致している場合には前記物体検知センサからの信号
    に基づき、前記ドアの開閉を許可するドアロック制御装
    置において、 前記物体検知センサは、アンテナを励振する発振回路か
    らの信号より検波を行い、検波後の信号の交流成分およ
    び直流成分からセンサ信号を作り、前記リモコンと前記
    制御装置との間でIDが一致した場合、前記センサ信号
    に基づき、前記ドアの開閉を許可するロック装置を制御
    することを特徴とする物体検知センサを用いたドアロッ
    ク制御装置。
  3. 【請求項3】 前記アンテナおよび前記発振回路は前記
    リモコンに対してIDリクエスト信号を送信し、前記リ
    モコンからの信号を受信すると共に、物体を検出するセ
    ンサとして機能する請求項2に記載の物体検知センサを
    用いたドアロック制御装置。
  4. 【請求項4】 前記物体検知センサは発振回路の出力信
    号を検波する検波回路を備え、該検波回路からの交流成
    分により前記物体が前記ドアに対し相対的に移動した状
    態を示す相対変化信号を作ると共に、前記検波回路から
    の直流成分により前記物体がドア近傍にいる状態を示す
    絶対変化信号を作り、該絶対変化信号と前記相対変化信
    号を基に前記ロック装置を制御する請求項3に記載の物
    体検知センサを用いたドアロック制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置はIDリクエスト信号を前
    記リモコンに対して出力し、前記IDリクエスト信号を
    前記リモコンは受信した場合、固有IDを前記制御装置
    に対して出力し、該固有IDが予め記憶されたIDと一
    致した場合に前記制御装置により前記ロック装置をアン
    ロック待機状態として、該アンロック待機状態時に、前
    記相対変化信号または前記絶対変化信号の状態が変化し
    た場合、前記ロック装置をアンロック状態とする請求項
    4に記載の物体検知センサを用いたドアロック制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記相対変化信号は前記アンテナに対し
    て前記物体の移動変化が大きい場合に状態が変化し、前
    記絶対変化信号は前記アンテナに対して前記物体が至近
    距離にきた場合に状態が変化する請求項5に記載の物体
    検知センサを用いたドアロック制御装置。
  7. 【請求項7】 前記物体検知センサを車両のアウトサイ
    ドハンドルに設けた請求項2に記載の物体検知センサを
    用いたドアロック制御装置。
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