JPH111823A - ポリエステル繊維とその混用布帛染色物 - Google Patents

ポリエステル繊維とその混用布帛染色物

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JPH111823A
JPH111823A JP9153776A JP15377697A JPH111823A JP H111823 A JPH111823 A JP H111823A JP 9153776 A JP9153776 A JP 9153776A JP 15377697 A JP15377697 A JP 15377697A JP H111823 A JPH111823 A JP H111823A
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JP
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polyester fiber
temperature
fastness
alkali
dyeing
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JP9153776A
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Tetsuko Ishibuchi
哲子 石渕
Toshifumi Kaminosono
利文 上之薗
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 60℃以下の温度でアルカリ減量可能で、且
つカチオン染料で85℃以下の温度で染色可能の各種堅
牢性、力学特性、紡糸性に優れたポリエステル繊維、及
びこのポリエステル繊維とセルロース繊維とが複合した
低温アルカリ減量性、低温染色性、鮮明性、堅牢性に優
れた混用布帛染色物を提供することを目的とする。 【解決手段】 平均分子量500〜4000のポリエチ
レングリコール、アジピン酸、スルホイソフタル酸塩の
共重合ポリエチレンテレフタレートであって、上記各コ
モノマーが下記式で示された共重合比率を満足し、損失
正接のピーク温度が80〜95℃であることを特徴とす
るポリエステル繊維、及び該ポリエステル繊維と再生セ
ルロース繊維との混用布帛染色物。 1≦X≦3 2.5≦Z/X≦3.5 Y=Z

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は60℃という低温で
アルカリ減量でき、更に85℃以下でカチオン染料に対
して染色可能であって、堅牢性、力学物性、紡糸性に優
れたポリエステル繊維と、該繊維と再生セルロース繊維
との低温アルカリ減量性、鮮明性、堅牢性に優れたしな
やかでソフトな独特の風合いを持った混用布帛染色物に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衣料用繊維に要求される性能は多
岐に渡り、単独の繊維のみでは、その要求を満たすこと
が困難になりつつある。このような状況で、複合化素材
への期待が非常に高まっている。ポリエステル繊維の場
合も再生セルロース繊維との複合化が行われている。し
かしながら、これらの混用布帛の製造においては再生セ
ルロース繊維との物性が大きく異なるために、様々な問
題が起こる。特に、アルカリ減量時の再生セルロース繊
維のスレ発生・物性低下の問題、及び染色における同色
性の問題は極めて重大である。
【0003】まず、アルカリ減量について考えてみる。
ポリエステル繊維と再生セルロース繊維からなる混用布
帛のポリエステル繊維の表面をアルカリ水溶液中で溶
解、減量すること(アルカリ減量)によって非常にしな
やかでソフトな独特の風合いを持つ布帛が得られること
がわかっている。ポリエステル繊維のみで構成された布
帛のアルカリ減量は通常5重量%程度の水酸化ナトリウ
ム水溶液中、90〜98℃で処理されるが、同じ条件で
ポリエステル繊維と再生セルロース繊維からなる混用布
帛をアルカリ減量すると、再生セルロース繊維が加水分
解を起こすために、著しい強度低下が起こる。特に、再
生セルロース繊維として銅アンモニアレーヨンを用いる
場合、通常のアルカリ減量条件で処理を行うと強度低下
に加えてスレが発生し、布帛に白い筋が発生したような
白化現象が起こる。従って、従来のポリエステル繊維と
再生セルロース繊維からなる混用布帛においてはアルカ
リ減量によって風合いの向上は達成されるものの、布帛
の強度低下や白化を考慮してアルカリ減量は一般に行わ
れないことが多かった。
【0004】本発明者らの検討によれば、ポリエステル
繊維と再生セルロース繊維からなる混用布帛において、
ポリエステル繊維が60℃以下でアルカリ減量ができれ
ば、再生セルロース繊維の強度低下や白化が抑制される
ことを見いだしているが、既存のポリエステル繊維では
60℃以下の温度で上記混用布帛の風合いを向上させる
だけのアルカリ減量率を達成できない。
【0005】次に、染色性について考えてみる。ポリエ
ステル繊維として、カチオン染料可染ポリエステル繊維
を用いると、分散染料を用いる場合とは異なり、堅牢性
がよい、鮮明性が発現させるといった特徴を付与でき
る。また、再生セルロース繊維を染色する場合に反応染
料を用いると堅牢性をよくすることができる。カチオン
染料可染ポリエステル繊維と再生セルロース繊維からな
る混用布帛を染色する場合、堅牢性と鮮明性の向上を狙
って、カチオン染料と反応染料を用いる方法が考えられ
る。この場合、カチオン染料可染ポリエステル繊維と再
生セルロース繊維に用いる染料が異なるので、別々の染
浴を用いる二段二浴染色法が主流である。
【0006】既存のポリエステル繊維の染色温度は11
0℃以上、通常は130℃付近である。110〜130
℃の温度でこの混用布帛を一浴染色しようとすると、反
応染料が熱分解を起こしポリエステル繊維と同色性が出
ない。本発明者らの検討によれば反応染料の熱分解は8
5℃以上で一挙に進み、90℃で分解率が10%に達す
る反応染料もあることを確認している。そこで、先に1
10〜130℃でポリエステル繊維を染色してから、次
に温度を下げて反応染料を添加し、再生セルロース繊維
を染色する、二段二浴染色法が一般的に用いられる。し
かしながら、二段二浴染色法では染色時間が長くなるた
めに、コストのかかる染色法となっている。
【0007】一方、既存のポリエステル繊維を用いた再
生セルロース繊維混用布帛の染色において、反応染料の
熱分解を抑えることができ、しかも再生セルロース繊維
が十分な濃色を発現する85℃で染色した場合には、ポ
リエステル繊維は全く染色できない。もし、2種の染料
を一つの染浴に加え85℃以下の低温で染色を行う一段
一浴法ができれば、染色コストの低減、操作性の観点か
ら有効な方法であると考えられる。
【0008】このように既存のポリエステル繊維を用い
た再生セルロース繊維混用布帛は、再生セルロース繊維
の強度低下とスレの発生による白化のために高温でのア
ルカリ減量が困難であると同時に、各々の繊維の染色温
度に大きな開きがあるために、一段一浴染色は行うこと
が困難であった。もし仮に、60℃でアルカリ減量で
き、85℃可染のカチオン染料可染ポリエステル繊維が
得られれば、これまでに説明した問題点が改善できるも
のの、このようなポリエステル繊維は知られていなかっ
た。
【0009】アルカリ減量性を向上させる公知技術に関
しては、スルホイソフタル酸塩の共重合比率を高めるに
よってアルカリ減量温度を低温化できることがわかって
いる。本発明者らが調べたところ、60℃以下でアルカ
リ減量を可能にするためにはスルホイソフタル酸塩を4
mol%以上共重合する必要であった。しかしながら、
この共重合比率ではポリエステル繊維の強度が著しく低
下し、更に紡口への異物詰まりが著しくひどくなり紡糸
安定性が悪いという問題があった。また、スルホイソフ
タル酸塩とポリエチレングリコールを両方共重合したポ
リマーや、スルホイソフタル酸塩とアジピン酸を両方共
重合したポリマーでは、十分な熱安定性を有する共重合
比率を考えると、80℃までしか低温化することができ
ず、この条件でセルロースとの混合布帛をアルカリ減量
したところやはり、スレが発生して布帛の白化現象が見
られた。
【0010】カチオン染料可染ポリエステル繊維の染色
性を改善する技術としては、原料ポリマーの変成を行う
方法が検討されている。まず、ポリエステル繊維のカチ
オン染色性を可能にする方法として、通常5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸等の金属スルホネート基を有する
モノマーを染着座席として共重合する方法(特公昭34
−10497号公報)が知られている。しかし、この方
法では染色には120℃〜130℃必要であり、85℃
以下での染色はできない。またこの繊維は強度が低く、
その結果、布帛の破裂強度が低いという欠点を有し、実
質的に本発明の目的には使用できない。更に、金属スル
ホネートを共重合させたポリエステルは、金属スルホネ
ートが変性した不融物を多量に含むために、紡糸時間が
長くなると紡口パックが詰まり、紡糸が不可能になる。
【0011】カチオン染料による染色性を向上させる方
法として金属スルホネートを共重合させたポリエステル
を高速紡糸して易染化する方法も知られている(特公昭
60−10126号公報、特開平8−269820号公
報)。しかしながら、この繊維も強度が低く、また紡糸
安定性が悪いなどの問題がある。その他、染色性を高め
るために5−ナトリウムスルホイソフタル酸とアジピン
酸を共重合した、通常法によるポリエステル繊維(特開
昭51−133529号公報、特開昭55−15832
5号公報、特開昭61−34022号公報、特開昭61
−239015号公報)また、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸とポリエチレングリコールを共重合した、通
常法によるポリエステル繊維(特開昭59−88915
号公報、特開昭63−152403号公報、特開平4−
18116号公報)が知られている。しかし、このよう
なポリエステル繊維においても、85℃以下での染色性
が不十分であり、強度低下、パック圧上昇が著しく本発
明の目的には使用できない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は60℃
という低温でアルカリ減量ができ、更に85℃以下でカ
チオン染料に対して染色可能であって、堅牢性、力学物
性、紡糸性に優れたポリエステル繊維と、該繊維と再生
セルロース繊維との、低温アルカリ減量性、低温染色
性、鮮明性、堅牢性に優れたしなやかでソフトな独特の
風合いを持った混用布帛染色物を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
行った結果、前記の問題を解決するために、ある極めて
限られた共重合比率のポリエチレングリコール、アジピ
ン酸及びスルホイソフタル酸塩を共重合せしめたポリエ
チレンテレフタレートを用いた繊維が、上記の課題を解
決できることを見い出し、更に、検討を重ねた結果、本
発明に到達した。
【0014】すなわち、本発明の第1は、平均分子量5
00〜4000のポリエチレングリコール、アジピン
酸、スルホイソフタル酸塩の共重合ポリエチレンテレフ
タレートであって、上記各コモノマーが下記式で示され
た共重合比率を満足し、損失正接のピーク温度が80〜
95℃であることを特徴とするポリエステル繊維であ
り、本発明の第2は、平均分子量500〜4000のポ
リエチレングリコール、アジピン酸、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸の共重合ポリエチレンテレフタレート
であって、上記各コモノマーが下記式で示された共重合
比率を満足し、損失正接のピーク温度が80〜95℃で
あることを特徴とするポリエステル繊維と再生セルロー
ス繊維との混用布帛染色物である。
【0015】 1≦X≦3 2.5≦Z/X≦3.5 Y=Z (ここで、Xは、全カルボン酸成分中のスルホイソフタ
ル酸塩のモル%を示し、Yは、全ポリマー重量中のアジ
ピン酸の重量%を示し、Zは、全ポリマー重量中のポリ
エチレングリコールの重量%を示す。)以下、本発明を
詳細に説明する。
【0016】まず、本発明では、60℃以下でアルカリ
減量が可能であり、かつ85℃以下で十分な染色性、堅
牢性、力学物性、紡糸性を得るためには、ポリエチレン
グリコール、アジピン酸及びスルホイソフタル酸塩の3
つの共重合成分が必要不可欠である。上記コモノマーを
単独、あるいはその内の2種を共重合したポリエチレン
テレフタレートでは60℃以下でのアルカリ減量及び8
5℃以下での染色の両方を達成することはできない。
【0017】共重合成分に用いるポリエチレングリコー
ルは、染色性を高め、高強度を維持するのに極めて有効
な共重合成分である。平均分子量が500未満の場合に
は、かなり低分子量のポリエチレングリコールが含まれ
るために、高真空下での重合時に減圧留去され、得られ
たポリマーに含まれるポリエチレングリコール量が一定
とならない。従って、原糸の強伸度特性、染色性、熱特
性等が均一にならず、製品として特性のばらついたもの
となってしまう。一方、平均分子量が4000を越える
場合には、ポリマー内に共重合されない高分子量のポリ
エチレングリコール多くなるため、染色性、ドライクリ
ーニング堅牢性、耐光堅牢性の低下が起こる。
【0018】共重合成分として用いるアジピン酸は、繊
維の非晶構造の適当な乱れを起こすために染色性の向上
に寄与する。また紡糸安定性の向上に寄与する。共重合
成分に用いるスルホイソフタル酸塩は、スルホネート基
がカチオン染料の染着座席として機能するのでカチオン
染色性及びアルカリ減量性を高めるのに極めて有効な共
重合成分である。スルホイソフタル酸塩としては、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイ
ソフタル酸、5−カルシウムスルホイソフタル酸、5−
リチウムスルホイソフタル酸、5−スルホイソフタル酸
テトラブチルホスホニウム塩、5−スルホイソフタル酸
テトラエチルホスホニウム塩、5−スルホイソフタル酸
テトラペンチルホスホニウム塩、5−スルホイソフタル
酸テトラベンジルホスホニウム塩等が挙げられ、紡糸性
のよさ、低価格の観点から5−ナトリウムスルホイソフ
タル酸、5−スルホイソフタル酸テトラブチルホスホニ
ウム塩が特に好ましい。
【0019】本発明において、アルカリ減量性に優れて
いるとは60℃、5重量%水酸化ナトリウム水溶液を用
いて、30分間アルカリ減量したときの減量率が15〜
20%達成された状態を指す。詳細な実験条件について
は、発明の実施形態で述べる。尚、通常のポリエステル
繊維の場合、90〜100℃、30分、上述のアルカリ
濃度で15〜40%ポリエステル繊維を減量することに
よって絹調のしなやかで柔らかな風合いが得られる。従
って、60℃でアルカリ減量した場合、通常のポリエス
テル繊維と同程度のアルカリ減量率、すなわち、15〜
40%、好ましくは15〜30%であればアルカリ減量
性が優れているということができる。
【0020】アルカリ減量性、染色性、堅牢性、力学物
性のバランスがよく、しかも、重合性、紡糸性のよい共
重合比率を選ばないと、実用性はない。アルカリ減量
性、カチオン染色性を高めるためには、スルホイソフタ
ル酸塩の量をできるだけ多く共重合するほうがよい。し
かし、スルホイソフタル酸塩の量が多いと力学物性が大
幅に低下する他、紡糸性も低下する。そこで、スルホイ
ソフタル酸塩の量を多くする代わりに、適度な量のポリ
エチレングリコールとアジピン酸を共重合させること
で、力学物性、紡糸性の低下を抑えることができた。す
なわち、60℃以下でのアルカリ減量性、カチオン染料
を用いて85℃以下での充分な染色性、堅牢性、力学物
性、紡糸性を確保するにはポリエチレングリコール、ア
ジピン酸、スルホイソフタル酸塩の共重合比率として
は、以下の3つの式を満足することが必要である。
【0021】 1≦X≦3 2.5≦Z/X≦3.5 Y=Z (ここで、Xは、全カルボン酸成分中のスルホイソフタ
ル酸塩のモル%を示し、Yは、全ポリマー重量中のアジ
ピン酸の重量%を示し、Zは、全ポリマー重量中のポリ
エチレングリコールの重量%を示す。) Xが1未満では、60℃以下でアルカリ減量性が不十分
となる他、カチオン染料の染着座席としての金属スルホ
ネート基が少なくなるために充分な濃色を得ることは困
難である。Xが3よりも大きい時は、強度低下、パック
圧上昇が著しく、また非常にアルカリ減量の速度が大き
くなるためにアルカリ減量率の調整が困難になってく
る。アルカリ減量性、アルカリ減量率の調整、染色性、
力学物性、紡糸性のバランスの点で好ましいXの範囲は
1.5〜2.5、より好ましくは、1.8〜2.3であ
る。
【0022】Z/XあるいはY/Xが2.5未満では、
強度が低くなり、アルカリ減量性が悪くなる。Z/Xあ
るいはY/Xが2.5よりも大きいと、耐光堅牢性が悪
くなる。またその他ポリマーの重合段階での着色が起こ
ったり、高真空重合において、突沸や泡立ち現象が顕著
となり、重合しにくいポリマーとなる。ZがYよりも大
きいと糸切れ、毛羽の発生率が高くなったり、細デニー
ル化が達成しにくい等の紡糸性の問題がある。逆に、Z
がYよりも小さいと、ドライクリーニング堅牢性が低下
する欠点がある。
【0023】本発明に用いるポリエステル繊維におい
て、10重量%以内の範囲で、好ましくは5重量%以内
の範囲で他のジオール、オキシカルボン酸などのポリエ
ステル形成能のある共重合成分を含有させてもよい。た
だし、この場合、堅牢性の低下が起こらない程度の共重
合成分である必要がある。更に、各種の添加剤、例え
ば、艶消し剤、熱安定剤、消泡剤、整色剤、難燃剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、結晶核剤、蛍
光増白剤などを必要に応じて共重合、または混合しても
よい。
【0024】本発明に用いるポリエステル繊維を構成す
るポリマーは、通常のポリエチレンテレフタレートの製
造工程において、例えば、重縮合が完結する以前の任意
の段階で、ポリエチレングリコールの場合にはそのま
ま、アジピン酸やスルホイソフタル酸塩の場合にはその
まま、あるいは、モノメチルエステル、ジメチルエステ
ル、ジエチルエステル、ビス(オキシエチル)エステル
などの低級アルキルエステルとして、反応系に添加し共
重合することによって製造できる。その際、これらの共
重合成分は、そのまま、あるいは、エチレングリコール
などの適当な溶剤に分散、溶解、または加熱処理してか
ら添加することができる。
【0025】本発明に用いるポリエステル繊維では、動
的粘弾性測定から求められる損失正接のピーク温度が8
0〜95℃であることが必要である。これは、この範囲
で本発明が求める低温アルカリ減量性、染色性が確保で
きるからである。損失正接のピーク温度(以下、Tma
xと略記する)は、非晶部分の分子密度に対応するの
で、この値が小さくなるほど非晶部分の分子密度が小さ
くなるために、アルカリ減量し易くなる。また同じ理由
で非晶部分の分子密度が小さいために、染料が入るため
の空隙部分が大きくなり染料が入りやすくなり、吸尽率
が高くなる。
【0026】このようにTmaxは、繊維の構造因子で
あるために、同じ共重合組成を持つポリマーであって
も、紡糸温度、紡糸速度、延伸倍率、熱処理温度、精錬
条件、染色条件等の紡糸条件、後加工条件によって異な
る値を示すものである。特に、熱セット温度でこの値は
大きく変化するので、熱セット温度を変化させてTma
xを上記の範囲にすることが重要である。
【0027】熱セット温度の設定の考え方を大まかに示
すと、本発明で規定された共重合ポリエステルの場合、
熱セット温度が室温から150℃程度までの範囲ではT
maxは徐々に高くなるが、150℃程度を越えるとそ
の後は大きく低下する。これらの変化の割合は、共重合
組成ごとに異なるので、熱セット温度とTmaxとの関
係を調べながら検討する必要がある。
【0028】本発明の場合、95℃を越えると低温アル
カリ減量性、染色性改善効果が小さく、85℃可染性は
示さなくなる。しかし、低ければよいというわけではな
く、非晶部分が粗になりすぎるために、アルカリ減量し
易くなり、減量率の調整が困難になる。また染料が入り
やすくなるなると同時に抜けやすくなる欠点を持つ。す
なわち、堅牢性、特に、ドライクリーニング堅牢性、湿
摩擦堅牢性、洗濯堅牢性等が低下する。また、熱セット
時の硬化による風合いの悪化、寸法安定性の低下等の問
題が出てくる。実用的には80〜95℃であるが、好ま
しくは83〜93℃である。
【0029】本発明に用いるポリエステル繊維の融点と
しては、230〜245℃である。融点が230℃未満
ではポリエステル繊維が熱セットに代表される通常の加
工、アイロン等に代表される通常の使用の段階で熱変性
を受け、物性、風合いが変化してしまう。融点が245
℃以上になると紡糸性が低下する。本発明に用いるポリ
エステル繊維は、1500m/分程度の巻き取り速度で
巻き取った後、該巻き取った未延伸糸を、2〜3.5倍
程度、延撚する通常法、あるいは、紡糸−延撚工程を直
結した直延法で得ることができる。5000m/分以上
の巻き取り速度の高速紡糸方法によってもできないこと
はないが、非晶部分の配向性が低くなりすぎ(Tmax
が小さくなりすぎる)、堅牢性が低下するため、あまり
好ましい紡糸方法でない。紡糸条件としては、特に限定
されるものはなく、公知の条件で紡糸することが可能で
ある。ただし、紡口表面温度の管理を行うことが重要で
ある。すなわち、紡口表面温度を表すと250〜270
℃程度にすることが重要である。250℃未満では温度
不足となり、スラブが発生するために、糸切れが多数発
生する。また、270〜300℃程度でも紡糸はできる
が、糸曲がりが多くなるために、糸切れ、毛羽の発生率
が多くなる。
【0030】本発明のポリエステル繊維において、実用
性能を考慮すると強度は3.5g/d以上である。強度
が3.5g/d未満では交撚、交絡などの糸加工時に問
題が起こり、アルカリ減量後の布帛の耐久性が乏しくな
る。本発明のポリエステル繊維において、85℃以下で
カチオン染色した時の吸尽率は75%以上である。吸尽
率の測定方法は実施例の方法に従う。この方法で測定し
た吸尽率が75%未満であれば、布帛を85℃以下で染
色した場合、十分な濃色を得ることができない。
【0031】こうして染色されたポリエステル繊維が高
い堅牢性を示すためには、ドライクリーニング堅牢性が
3級以上であることが必要である。本発明でのドライク
リーニング堅牢性は、液汚染を評価するものである。こ
の評価方法については、実施例に記載する。尚、堅牢性
の評価項目としては、水堅牢性、洗濯堅牢性、昇華堅牢
性、摩擦堅牢性等多岐にわたるが、本発明者らの検討に
よれば、ドライクリーニング堅牢性が3級以上あれば、
本発明のポリエステル繊維においては耐光堅牢性を除
く、残りの堅牢性はすべて工業的に問題のないレベルで
あることがわかっている。従って、ドライクリーニング
堅牢性は、本発明のポリエステル繊維の染色堅牢性全体
を示す指標となる。従って、この堅牢性が3級以上であ
ることで、得られた染色物は実用性のある堅牢性のよい
ものとなる。また、アウターに使用可能であるために
は、本発明の染色条件で3−4級以上、好ましくは4級
以上の耐光堅牢性を示す必要がある。
【0032】本発明の混用布帛染色物は、特許請求の範
囲の請求項1に記載されたポリエステル繊維とセルロー
ス繊維を用いたことを特徴とする混用布帛染色物であ
る。これらの混用布帛において、本発明のポリエステル
繊維の形態、混用方法については、特に制限はなく、公
知の方法を用いることができる。例えば、混用方法とし
ては経糸または緯糸に用いる交織織物、リバーシブル織
物等の織物、トリコット、ラッセル等の編物などが挙げ
られ、その他交撚、合糸、交絡を施してもよい。
【0033】本発明で用いるセルロース繊維としては、
銅アンモニアレーヨン、レーヨン、ポリノジック等の再
生セルロース繊維が挙げられる。混用布帛においてポリ
エステル繊維の含有率については特に制限はないが、セ
ルロース繊維の風合い、吸湿性、吸水性、制電性を生か
すためには、25〜75%が好ましい。本発明の混合布
帛染色物には、本発明で規定した以外の繊維を本発明の
目的を阻害しない範囲で混用することも可能である。ウ
ール、綿、絹、レーヨン、銅アンモニアレーヨン、ポリ
アミド繊維、ポリアクリル繊維、アセテート繊維、アク
リル繊維等を少量混用しても構わない。この場合には、
新たに混用する繊維特有の物性を付加することが可能と
なる。
【0034】本発明の混用布帛染色物は編成、製織後、
60℃〜98℃の温度で精錬し、染色することで得られ
る。また精錬後、染色前にアルカリ減量処理する。アル
カリ加工条件については特に制限はないが、再生セルロ
ース繊維の強度低下とスレを抑制するために、60℃程
度で、5重量%水酸化ナトリウム水溶液中、10〜60
分間、低張力状態での処理を施す。
【0035】染色はキャリアーを用いることなく、85
℃以下の温度で本発明のポリエステル繊維にはカチオン
染料、セルロース繊維には反応染料または直接染料を用
いて染色する。もちろん、本発明の効果を最大限に発揮
するには85℃以下の温度で一段一浴染色することが好
ましい方法である。もちろん、二段一浴染色、二段二浴
染色を行ってもよい。染色後は公知の方法によりソーピ
ングを行う。また、染色前後に形態固定を行うものにつ
いては、140〜180℃の温度、好ましくは150〜
170℃で乾熱セットするのが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明をよ
り詳細に説明するが、言うまでもなく実施例のみに本発
明は限定されるものでない。尚、実施例中の主な測定値
は以下の方法で測定した。 (1)強伸度測定 テンシロン引張試験機UCT−10T(オリエンテック
社製)を用いサンプル試長20cmを引張速度20cm
/分にて切断点まで伸長したときの切断強力を測定し
た。この強力を実質総繊度で除し、単繊維の切断強度を
求めた。また、切断点まで伸長した時の原長に対する伸
度(%)を求めた。
【0037】(2)融点 セイコー電子社製DSCを用い、20℃/分の昇温速度
で100ミリリットル/分の窒素気流下中で測定した。
ここでは、融解のピーク値を融点とした。 (3)損失正接 オリエンテック社製レオバイブロンを用い、乾燥空気
中、測定周波数110Hz、昇温速度5℃/分にて、各
温度における損失正接(tanδ)、および動的弾性率
を測定した。その結果から、損失正接−温度曲線を求
め、この曲線上で損失正接のピーク温度であるTmax
(℃)を求めた。昇温速度5℃/分、測定周波数110
Hzで求めた。
【0038】(4)アルカリ減量率測定 試料はポリエステル繊維の一口編地を用い、スコアロー
ル400を2g/リットルで含む温水を用いて、70
℃、20分間精練処理し、タンブラー乾燥機で乾燥さ
せ、次いで、ピンテンターを用いて、160℃、30秒
の熱セットを行ったものを使用した。この布帛を精秤し
(W0)、水酸化ナトリウム濃度5重量%、浴比1:3
0で60℃まで1℃/分で昇温し、さらにそのまま保持
し30分間アルカリ処理した。アルカリ処理後の試料を
水洗、風乾、精秤し(W1)、アルカリ減量率を下式で
求めた。
【0039】 アルカリ減量率(%)=100×(W0−W1)/W0 (5)ポリエステル繊維の吸尽率測定(染色性の評価) 試料はポリエステル繊維の一口編地を用い、スコアロー
ル400を2g/リットルで含む温水を用いて、70
℃、20分間精練処理し、タンブラー乾燥機で乾燥さ
せ、次いで、ピンテンターを用いて、160℃、30秒
の熱セットを行ったものを使用した。染料は、カヤクリ
ルブラック BS−ED(日本化薬社製)を使用し、9
%owf、浴比1:30で染色した。添加剤として酢酸
0.5g/リットルと硫酸ナトリウム3g/リットルを
加え、pHを調整した。吸尽率は、40℃から85℃に
昇温後、更にそのまま30分保持し、編地を引き上げた
後染色残液中の染料濃度を測定し求めた。
【0040】(6)染色堅牢性 ドライクリーニング堅牢性は、JIS−L−0860に
準じて行った。耐光堅牢性は、JIS−L−0842に
準じて行った。湿摩擦堅牢性は、JIS−L−0849
に準じて行った。この場合、摩擦試験機は摩擦試験機I
I形(学振形)を用いた。試験片の大きさは約220×
30mmとし、たて及びよこ方向に平行にして2枚ずつ
長く切り取った。摩擦用白綿布の大きさは約50×50
mmで、試験には水でぬらし約100%湿潤状態にした
ものを用いた。評価は摩擦用白綿布側の色移りがアルカ
リ減量なしの混合布帛染色物と同程度の物を良好(○)
とし、少し劣るものを△、極度に劣るものを×とし、3
段階に評価した。
【0041】(7)風合い しなやかでソフトなものを良好(○)とし、少し劣るも
のを△、極度に劣るものを×とし、3段階に評価した。
【0042】
【実施例1】テレフタル酸ジメチル1232.1g、エ
チレングリコール900g、アジピン酸ジメチル(以
下、DMA略記する)96.7g、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸ジメチル(以下、SIPMと略記する)
21g、エーテル形成抑制剤として酢酸リチウム0.4
3g、エステル交換触媒として、酢酸カルシウム0.4
9g及び酢酸コバルト0.49gを仕込み、150℃か
ら240℃に徐々に加熱し、3時間を要してメタノール
を留出しつつエステル交換反応を行った。ついで、平均
分子量1000のポリエチレングリコール(以下、PE
G1000と略記する)96.9g、安定剤として、ト
リメチルフォスフェート0.73gおよび重縮合触媒と
して三酸化アンチモン0.67g、抗酸化剤としてイル
ガノックス1010(チバガイギ社製)を3.70g、
消泡剤としてシリコンオイル0.60gを添加し、50
分かけて前重合を行った。更に徐々に減圧していき、最
終的には0.5Torrで、275℃、2時間40分反
応を行い、還元粘度0.69の改質ポリエステルをチッ
プ形態で得た。
【0043】得られたポリマーチップを130℃で、1
00リットル/分の窒素気流下、20時間乾燥させた
後、36個の丸断面の孔を持つ紡口を用い、紡糸温度2
70℃、紡糸速度1200m/分で未延伸糸を作成し
た。次いで、得られた未延伸糸をホットロール75℃、
ホットプレート140℃、延伸倍率3.0倍、延伸速度
800m/分で延撚を行い、50デニール/36フイラ
メントの延伸糸を得た。強度、吸尽率、アルカリ減量
率、ドライクリーニング(DC)堅牢度等の繊維物性を
表1〜2に示す。
【0044】本実施例の紡糸安定性は非常に良好で、異
常なパック圧上昇も認められなかった。
【0045】
【実施例2〜3】実施例1と同様の方法で共重合組成を
変化させて、重合・紡糸実験を行った。その結果を表1
〜2にまとめた。何れの場合も良好な低温アルカリ減量
性、染色性、堅牢性、諸物性を示した。
【0046】
【比較例1〜6】表1〜2に示す各種の共重合組成を持
つポリエステル繊維を作成し、種々の評価を行った。本
願発明の共重合組成から外れるものは低温アルカリ減量
性、染色性、堅牢性、或いはその他の特性が悪く、実用
に耐えない。また比較例3は紡糸中パック圧の上昇が見
られ長時間の紡糸が困難であった。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【実施例4】実施例1と同じ共重合組成をもつ75デニ
ール/72フイラメントのポリエステル繊維を経糸に、
緯糸に75デニール/44フイラメントの銅アンモニア
レーヨンを用いて、平織物を作成した。この平織物を常
法により精錬し、アルカリ減量した。アルカリ減量は6
0℃、5%の水酸化ナトリウム水溶液に30分間浸して
行った。中和、水洗、160℃、30秒のプレセット
後、キャリヤーを用いずに、カチオン染料と、反応染料
による一段一浴染色を行った。カチオン染料としては、
カヤクリルブラック BS−ED(日本化薬社製)、反
応染料としては、ドリマレンブルーX−SGN(サンド
社製)を用いた。分散剤はディスパーTL(明成化学社
製)を1g/リットル使用し、硫酸ナトリウム50g/
リットルと炭酸ナトリウム15g/リットルを加え、p
Hを11に調整した水溶液に染料を加えて染液とした。
濃度2%owf、浴比1:50で85℃、1時間染色を
行った。染色後、グランアップP(三洋化成社製)1g
/リットル、浴比1:50で80℃、10分間ソーピン
グした。染色後、常法により仕上げを行った。
【0050】得られた染色物は均一に染色されており、
スレに起因する白い筋も見られなかった。湿摩擦堅牢
度、ドライクリーニング(DC)堅牢度、耐光堅牢度、
風合いも非常に良好であり、鮮明な染色物であった(表
3参照)。
【0051】
【実施例5〜6】実施例2と3と同じ共重合組成をもつ
ポリエステル繊維を用いて、実施例4と同様の方法で一
段一浴染色を行った。得られた染色物は何れの場合も均
一に染色されており、スレに起因する白い筋も見られな
かった。また湿摩擦堅牢度、ドライクリーニング(D
C)堅牢度、耐光堅牢度、風風合いについてはいずれも
良好であり、鮮明性にも優れていた(表3参照)。
【0052】
【比較例7】実施例1と同じ共重合組成をもつ75デニ
ール/72フイラメントのポリエステル繊維を経糸に、
緯糸に75デニール/44フイラメントの銅アンモニア
レーヨンを用いて、実施例4と同様の方法で平織物を作
成した。この平織物にアルカリ減量を施さずに、その他
精練、染色は実施例4の方法と同様に行った。この比較
例をもって、アルカリ減量処理された混合布帛染色物の
湿摩擦堅牢性の評価基準とする。結果を表3に示す。
【0053】
【比較例8】比較例4と同じ共重合組成をもつ75デニ
ール/72フイラメントのポリエステル繊維を経糸に、
緯糸に75デニール/44フイラメントの銅アンモニア
レーヨンを用いて、実施例4と同様の方法で平織物を作
成した。この平織物を常法により精錬し、アルカリ減量
した。この平織物のポリエステル繊維を20%減量する
ためのアルカリ処理条件は90℃、5重量%の水酸化ナ
トリウム水溶液、30分間であることから同じ条件でこ
の平織物のアルカリ減量を行った。中和、水洗、160
℃、30秒のプレセット後、キャリヤーを用いずに、カ
チオン染料と、反応染料による一段一浴染色を行った。
染色は実施例4の方法と同様にして行った。
【0054】得られた染色物は風合いは良好であった
が、均一に染色されていないように見えた。また湿摩擦
堅牢度も非常に悪かった。これはポリエステル繊維は染
色性が高く発色性は高いが、緯糸に用いた銅アンモニア
レーヨンがアルカリ処理温度が高いためにアルカリ減量
段階でダメージを受け、染色段階でスレが発生したため
である。また、ポリエステル繊維の強度が低く、銅アン
モニアレーヨンの強度もアルカリ処理温度の影響を受け
て低下したために染色物の引き裂き強度が弱かった(表
3参照)。
【0055】
【比較例9】比較例6と同じ共重合組成をもつ75デニ
ール/72フイラメントのポリエステル繊維を経糸に、
緯糸に75デニール/44フイラメントの銅アンモニア
レーヨンを用いて、実施例4と同様の方法で平織物を作
成した。この平織物を常法により精錬し、アルカリ減量
した。この平織物のポリエステル繊維を20%減量する
ためのアルカリ処理条件は60℃、5重量%の水酸化ナ
トリウム水溶液、30分間であることから同じ条件でこ
の平織物のアルカリ減量を行った。中和、水洗、160
℃、30秒のプレセット後、キャリヤーを用いずに、カ
チオン染料と、反応染料による一段一浴染色を行った。
染色は実施例4の方法と同様にして行った。得られた染
色物は均一に染色されていたが、ドライクリーニング
(DC)堅牢度が2級と堅牢性が悪かった(表3参
照)。これは用いたポリエステル繊維の共重合成分のア
ジピン酸量が多いために、ポリエステル繊維の損失正接
のピーク温度が77℃と低く、非晶部分の分子密度が低
かった。従って、いったん取り込まれた染料が出やすい
ため、ドライクリーニング堅牢性が悪いと考えられる。
【0056】
【表3】
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、60℃という低温でア
ルカリ減量ができ、更に85℃以下でカチオン染料に対
して染色可能であって、各種の堅牢性、力学物性、紡糸
性に優れたポリエステル繊維が得られる。そのため、こ
のポリエステル繊維は、耐アルカリ性と熱安定性に乏し
い再生セルロース繊維と組み合わせることにより、低温
アルカリ減量性、低温染色性、鮮明性、各種堅牢性に優
れたしなやかでソフトな独特の風合いをもった混用布帛
染色物を得ることができる。応用分野としては、裏地、
婦人アウター、インナー等に特に有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均分子量500〜4000のポリエチ
    レングリコール、アジピン酸、スルホイソフタル酸塩の
    共重合ポリエチレンテレフタレートであって、上記各コ
    モノマーが下記式で示された共重合比率を満足し、損失
    正接のピーク温度が80〜95℃であることを特徴とす
    るポリエステル繊維。 1≦X≦3 2.5≦Z/X≦3.5 Y=Z (ここで、Xは、全カルボン酸成分中のスルホイソフタ
    ル酸塩のモル%を示し、Yは、全ポリマー重量中のアジ
    ピン酸の重量%を示し、Zは、全ポリマー重量中のポリ
    エチレングリコールの重量%を示す。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリエステル繊維と再生
    セルロース繊維との混用布帛染色物。
JP9153776A 1997-06-11 1997-06-11 ポリエステル繊維とその混用布帛染色物 Pending JPH111823A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009150745A1 (ja) * 2008-06-13 2009-12-17 旭化成せんい株式会社 吸水速乾性織編物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009150745A1 (ja) * 2008-06-13 2009-12-17 旭化成せんい株式会社 吸水速乾性織編物
CN102066626A (zh) * 2008-06-13 2011-05-18 旭化成纤维株式会社 吸水速干性编织物
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