JPH11183449A - 鋳片の中心固相率測定方法および測定装置 - Google Patents

鋳片の中心固相率測定方法および測定装置

Info

Publication number
JPH11183449A
JPH11183449A JP9347401A JP34740197A JPH11183449A JP H11183449 A JPH11183449 A JP H11183449A JP 9347401 A JP9347401 A JP 9347401A JP 34740197 A JP34740197 A JP 34740197A JP H11183449 A JPH11183449 A JP H11183449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
probe
measuring
lift
touch roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9347401A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Miura
昌 三浦
Riichi Murayama
理一 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP9347401A priority Critical patent/JPH11183449A/ja
Publication of JPH11183449A publication Critical patent/JPH11183449A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】鋼を連続鋳造する際の鋳片の凝固末期の未凝固
部の中心固相率を高精度で測定する方法およびその装置
を提供すること。 【解決手段】電磁超音波探触子の両側に、探触子よりも
所定値Lだけ鋳片面方向に突出させたタッチロール8を
軽度の一定の力で鋳片面3に押しつけ、探触子を鋳片面
の凹凸に追従させることにより、リフトオフを所定値に
保つ測定方法。タッチロールと共に鋳片面にシューブロ
ック9を押しつ、リフトオフをさらに安定化する方法。
探触子収納部4、1対のタッチロール8およびコネクタ
ボックス5とを有する計測体1と、それを載架する支持
アーム2、支持アームに付設されたラック11、ピニオ
ン12およびエアシリンダ14を有する測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造時の鋳片
内部の凝固状態を非破壊で測定する方法に関する。さら
に詳しくは、電磁超音波探触子と鋳片との間のリフトオ
フを一定に維持することにより未凝固部の中心固相率を
高精度で測定する方法およびその測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属の連続鋳造方法では、タンディシュ
内の溶融金属は、タンディシュ底部に設けられている浸
責ノズルを経て鋳型に連続的に注入され、鋳型壁からの
冷却により凝固シェルを形成しつつ連続的に引き出さ
れ、中心部まで凝固して鋳片となる。鋳型から引き出さ
れた鋳片の凝固シェル内部の溶鋼の凝固状態は、溶鋼温
度、鋳片の引き抜き速度、冷却条件等により変化する。
凝固状態によっては、凝固シェルが破れて鋳片内部の溶
鋼が流出するブレイクアウトや、鋳片が異常に膨張する
バルジングが生じたり、中心偏析が顕著になる等の問題
が発生する。これらの問題が生じないようにするには、
従来のように鋳片の完全凝固時期を把握するだけでは不
十分であり、中心固相率を指標として管理するのが好ま
しいとされている。
【0003】凝固末期の鋳片中心部の数mmの厚さの領
域では、凝固シェルの間に溶融相と固相が混在する固液
混合領域が形成されている。この固液混合領域での固相
の体積比率は中心固相率と称される。凝固末期の固相率
の把握が重要とされるのは、完全凝固する前の段階での
凝固状況を把握することにより、より正確で適切な操業
管理が可能になるからである。例えば、鋳片中心部での
各元素の偏析を軽減するための未凝固圧延において、従
来のように完全凝固時期を指標とする方法では、適切な
圧下タイミングを決めるのが困難であり十分な中心偏析
軽減効果が得られない。中心固相率が把握できれば、鋳
造速度や冷却条件を適切に設定して最適条件で圧延する
ことが可能となる。
【0004】中心固相率の測定方法としては、これまで
に、鋲打ち法、圧延時の負荷荷重から推定する方法、超
音波測定法等が開示されている。鋲打ち法は、鋳片に鋲
を打ち込み、鋲の溶解状況を調査して鋳片での固相率を
求める方法である。この方法は破壊検査であるのでオン
ラインでは測定できず、また、測定に時間を要するうえ
歩留が低下するという問題がある。圧延時の負荷から推
定する方法では、未凝固状態での測定が難しく、ロール
の撓み等の外乱もあり正確さに欠ける。超音波を用いて
測定する方法では、測定対象と探触子の間に水などの媒
質が必要であるが、高温の鋳片表面と探触子との間に安
定して水膜などの媒質を形成するのが困難である。
【0005】鋳片の未凝固部を非破壊的に測定する方法
としては、測定対称物が高温であるので非接触で測定で
きことが望ましく、電磁超音波を用いる方法が検討され
ている。電磁超音波は、磁石とコイルで構成される探触
子を導体表面近傍に配し、探触子のコイルに交流を流
し、電磁誘導によって導体に渦電流を発生させ、その渦
電流と磁界との間にはたらく力によって物体の表面を歪
ませて発生させる弾性波である。物体中を伝播した弾性
波は、反対の表面近傍に配した探触子により、発生時と
逆の過程を得て検出される。電磁超音波の発生と検出
は、探触子を測定対象に接触させなくても可能であり、
また、従来の圧電型超音波変換子では困難であった横波
も材料に垂直に入射できる特徴がある。
【0006】特開昭52−130422号公報には、電
磁超音波方式を用いて凝固完了位置をオンラインで検出
する方法が開示されている。これは電磁的な方法で発生
させた横波超音波が鋳片の厚さ方向を透過する状況から
鋳片における完全凝固位置を検出するものである。超音
波の励振強度または超音波振動の受信効率は、送信子あ
るいは受信子(以下、「探触子」と総称する)と鋳片と
の距離(以下、「リフトオフ」と記す)に大きく依存す
る。リフトオフが変動すると受信信号強度が変化するの
で、特開昭52−130422号公報で開示されている
方法では測定精度を維持するのが難しい。
【0007】特開昭62−148850号公報には、電
磁超音波の縦波と横波とを同時に鋳片に透入させ、溶融
部分で横波が吸収される現象を利用して溶融部分の有無
を検出する方法が開示されている。この方法は縦波と横
波の受信信号の強度比の変化から完全凝固位置を測定す
るもので、リフトオフが変動しても測定が可能である。
しかしこれらの方法では、計測対象が完全凝固位置の検
出に限られており、固液混合域の中心固相率の検出には
適用できない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、鋼を連続鋳造する際の鋳片の凝固状態、特
に凝固末期の中心固相率を高精度で測定する方法および
その装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は下記
(1)および(2)に記載の鋳片の中心固相率測定方法
および(3)に記載のその測定装置にある。
【0010】(1)電磁横波超音波の透過波を検出して
連続鋳造鋳片の中心固相率を測定する方法において、探
触子と1対のタッチロールとを有する計測体を、鋳片面
の垂直方向に滑動可能にして支持アーム上に保持し、タ
ッチロールを探触子よりもリフトオフ設定値だけ鋳片面
側に突出した位置に配置し、支持アームに設けた押しつ
け装置からの力を計測体に作用させてタッチロールを鋳
片面に一定の力で押しつけることにより、探触子と鋳片
面との距離をリフトオフ設定値に保ちつつ横波超音波の
減衰状況を測定する電磁超音波による連続鋳造鋳片の中
心固相率測定方法。
【0011】(2)鋳片面に平行な摺動面を有し、鋳片
面に対する摺動面の位置が、タッチロールの頂部と同一
平面か、所定の距離だけタッチロールの頂部よりも離れ
る方向に配設されたシューブロックを有する計測体を用
いる上記(1)に記載の鋳片の中心固相率測定方法。
【0012】(3)横波超音波探触子を収納した探触子
収納部、リフトオフ量の調整が可能でかつ所定のリフト
オフ量で探触子収納部と一体化された1対のタッチロー
ルおよびコネクタボックスを有する計測体と、計測体を
鋳片面に垂直な方向に滑動可能に保持する支持アーム
と、支持アームに付設されたシリンダ、ラック、ピニオ
ンとを有し、探触子にはコネクタボックスを介して横波
発生用の電力および信号伝送用のケーブルが接続されて
おり、支持アームに付設されたシリンダから伝達される
一定の力でタッチロールを鋳片面に押圧することが可能
な機能を備える鋳片の中心固相率測定装置。
【0013】横波超音波は、鋳片内部に溶融金属が存在
すると減衰が激しいので溶融部の比率が高い場合には鋳
片を透過させることができない。しかし、固液共存部分
では固相部分を経て伝播する横波があるため、横波は減
衰するものの透過させることができる。この場合の横波
の減衰度合いは固相の比率に影響される。従って、横波
の減衰度合いを測定すれば固相の比率が測定できる。
【0014】図6は、連続鋳造した鋳片表面の凹凸の例
を示す図である。図6に示すように、鋳片面には鋳造中
にロールピッチに対応した高さ1.5mm前後のうねり
がある。図5は、横波電磁超音波の透過波の受信信号強
度に対する受信子のリフトオフの影響の例を示す図であ
る。図5に示されるように、リフトオフが10mm近傍
の領域ではリフトオフが1mm変動すると受信信号強度
が20%前後変化する。これらのことからリフトオフの
変動量を0.3mm以下に制御できれば、固相率の必要
とする測定精度が得られることが判明した。本発明は上
記の考え方を基にして完成されたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を基に本発明の実施の
形態を詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の測定方法に用いられる測
定装置を、水平方向に配置されている鋳片3の下面側に
配し、これを鋳造方向から見た場合の正面図である。
【0017】図2は、図1におけるA−A矢視図であ
る。この装置は、図2に示すように、連続鋳造機出側の
ロール19間に配設される。支持アーム2は、機側と鋳
片の幅方向中央部間を出入りできるようになっており、
不使用時には、計測体1を機外に容易に引き出すことが
できる。
【0018】図1に示すように、計測体1は、探触子収
納部4、コネクタボックス5、これらを保持するフレー
ム6、ガイド棒7、ガイド棒の先端に鋳造方向に回転自
在に保持されるタッチロール8、コネクタボックスを介
して探触子に電力を供給し、また電気信号を伝送するケ
ーブル15などで構成されている。探触子収納部4に
は、横波超音波の発振子または受信子が収納されてい
る。コネクタボックス5には探触子の交換が容易におこ
なえるようにコネクタが含まれている。
【0019】タッチロール8を保持するガイド棒7は、
計測体の左右両端に設けられ、上下位置調整用ボルト1
6を用いて探触子に対するタッチロール8のリフトオフ
設定値Lが調整できるようになっている。リフトオフ設
定値Lは測定時のリフトオフに相当するものである。ガ
イド棒7は2重構造になっており、給水管18から冷却
水が供給され、ガイド棒7を冷却した後上部から流出
し、タッチロール8を冷却する。コネクタボックス5と
探触子収納部4も冷却水による冷却が施される。
【0020】フレーム6には、Aラック(歯ざお)11
を有する脚10が固着されており、脚10は支持アーム
2に対して上下方向に滑動できるようになっている。計
測体1は、脚10に設けられたAラック11、支持アー
ム2に回動自在に設けられているピニオン(小歯車)1
2、および、支持アーム2上で支持アーム2に平行な方
向に滑動自在なBラック13を介して、支持アーム2に
固着されたシリンダ14の作動に連動して上下する。例
えば、シリンダ14により、Bラック13が矢印の方向
に引かれると、計測体1が上昇し、タッチロール8が鋳
片3の下面に接触して停止する。逆に、Bラック13が
左方向に押されると計測体1が下降する。
【0021】タッチロール8が鋳片面3に押しつけられ
る力は、シリンダ14に発生させる力を調整することで
任意に設定できる。タッチロール8が鋳片面3に及ぼす
押しつけ力を軽くしておけば、鋳片面3の凹凸に沿って
計測体1が上下するので、リフトオフを所定の値Lに保
つことができる。鋳片面への押しつけ力が強くなりすぎ
ると、高温の鋳片面が変形し、表面の凹凸に対するタッ
チロール8の追従が不正確になる。同時に、タッチロー
ル8が容易に摩耗し、リフトオフが経時変化する。これ
を防ぐため、本発明では、タッチロール8の鋳片面に対
する押しつけ力は、2個のタッチロール合計で150N
以下とする。押しつけ力が小さすぎると、鋳片面3とタ
ッチロール8の接触が均一に安定して保たれない場合が
ある。このため、押しつけ力は、好ましくは20N以上
とするのがよい。
【0022】タッチロール8と鋳片面3とは、僅かな面
積で接触するだけであるので、鋳片面3の凹凸が激しい
場合にはタッチロール8のみでは凹凸に追従できず、リ
フトオフが変動したり探触子が破損したりするおそれが
ある。これを防止するために、タッチロール8の近傍
に、鋳片面3に平行な摺動面を有し、鋳片面に対する摺
動面の位置をタッチロール8の頂部と同一平面か、所定
の距離だけタッチロール8の頂部よりも離れる方向に配
置するシューブロック9を設けるのが好ましい。
【0023】シューブロック9をこの様に配することに
より、タッチロール8では追従できない凹凸がある場合
でも、摺動面が鋳片面に接触することでリフトオフの過
度の変動が抑制できる。鋳片面の凹凸が少ない間は、鋳
片面にはシューブロックを必ずしも接触させる必要はな
い。タッチロール8の頂部とシューブロック9の摺動面
の位置は、リフトオフ値の0〜20%鋳片面から離れる
方向に配置するのが好ましい。シューブロック9の摺動
面の鋳込み上流方向の角部には曲面を設ければ、鋳片面
の凹凸に追従しやすくなるので好ましい。
【0024】さらに、シューブロック9に冷却水噴出口
17を設け、高圧水配管を連接し、高圧水を鋳片面3に
向けて噴出し、シューブロック9の摺動面を冷却すれ
ば、シューブロックやタッチロールの酸化や摩耗が抑制
されるので好ましい。
【0025】Bラック13を作動させるシリンダ14
は、油圧シリンダでもよいが、応答性が良いことと、高
熱環境に対する耐久性が優れていることからエアシリン
ダを用いるのが好ましい。また、防熱のためにシリンダ
のロッドを長くし、シリンダ機構部を鋳片から離すのが
望ましい。
【0026】タッチロール8およびシューブロック9は
耐熱性と耐摩耗性に優れた材質で造られるのが好まし
く、例えば、鋳鉄等が好適である。タッチロール8およ
びシューブロック9の大きさは、連続鋳造機のロール間
に配設できる大きさであればよい。
【0027】測定環境が高熱であるので、計測体1や支
持アーム2の先端部は、例えば防熱壁で囲う等の防熱対
策などを講じるのがよい。
【0028】鋳片の上面側には、図1と上下対象な位置
に計測体と支持アーム等を配した測定装置を用い、上面
側の探触子と鋳片上面との距離(リフトオフ)を所定値
に保って測定する。発振子側には増幅アンプを発振子近
傍に装備する必要がある。このため、鋳片の上面側には
電磁超音波の発振子を配し、下面側には受信子を配して
測定するのが好ましい。
【0029】
【実施例】(実施例1)厚み300mmの鋳片を引き抜
き速度2.0m/分で鋳造する連続鋳造設備出側の未凝
固部が存在する位置において、支持アームに保持された
計測体を水平な鋳片の下面幅方向中央部に配置し、探触
子のリフトオフ制御効果を確認した。
【0030】図1は、本発明の実施例に係わる固相率測
定装置を鋳片下面に配置し、これを鋳造方向から見た場
合の正面図である。計測体1は、受信子を収納した探触
子収納部4、コネクタボックス5、フレーム6、ガイド
棒7、探触子にたいするリフトオフ量Lが調節可能なタ
ッチロール8を有し、コネクタボックス5には受信子に
電力を供給するケーブルと、受信信号を伝送する信号用
ケーブル等が接続されている。
【0031】計測体1は、脚10を介して支持アーム2
に対して上下方向に滑動するように保持されている。フ
レーム6には、Aラック(歯ざお)11を有する脚10
が固着されており、脚10は支持アーム2に対して上下
方向に滑動できるようになっている。計測体1は、脚1
0に設けられたAラック11、支持アーム2に回動自在
に設けられているピニオン(小歯車)12、および、支
持アーム2上で平行方向に滑動自在なBラック13を介
して、支持アーム2に固着されたシリンダ14の作動に
連動して、上下できるようになっている。
【0032】タッチロール8に隣接してシューブロック
9がガイド棒7に固定されている。タッチロール8は外
径35mm、幅35mmであり、シューブロック9は幅
35mm、長さ55mmであった。材質はいずれも鋳鉄
とした。タッチロール8のリフトオフ量Lは2mmに調
整した。シューブロックの摺動面は、タッチロール8の
頂部から0.5mm鋳片面から離した位置に調整した。
タッチロール8の押しつけ力が、2個のロール合計で4
0Nになるようにエアシリンダの圧力を設定した。
【0033】リフトオフの変動状況は、計測体に仮設し
た渦流式距離計(図示せず)を用いて計測体と鋳片表面
との距離を測定して確認した。また、鋳片面の凹凸を、
別途固定位置に仮設した渦流式距離計を用いて同時に測
定した。
【0034】図3に、本発明の方法によるリフトオフの
制御状況をおこなった場合のリフトオフ値の変動状況の
例を実線で示す。横軸は時間であり縦軸は上述の方法で
測定したリフトオフ量を示す。探触子の寿命を長くする
ために計測は断続的におこなった。図3の破線は、固定
位置に仮設した渦流式距離計を用いて同時に測定した下
面の凹凸状況を示す。図3からわかるように、鋳片面に
は凹凸差(△H)が1.8mmのうねりがあった。しか
し、リフトオフ制御を行った場合には、リフトオフの変
動量(△L)が0.3mm以内に安定して維持できた。
【0035】(実施例2)実施例1と同じ連続鋳造機の
出側の鋳片上面の幅方向中央部に、配置が図1と上下対
象である以外は実施例1に記したのと同様の構成、寸
法、構造の計測装置を配し、下面には、実施例1に記載
したのと同一の計測装置を配した。鋳片上面の探触子収
納部およびコネクタボックスには、電磁超音波の横波を
発生させるのに必要な超音波発振子、制御信号および電
力供給装置を備えた。鋳片下面の探触子収納部およびコ
ネクタボックスには、電磁超音波の横波を受信するのに
必要な超音波受信子、制御信号および電力供給装置と受
信信号伝送装置を備えた。リフトオフ設定値Lは上下と
も2mm、シューブロックの摺動面は、上下とも、タッ
チロールの頂部から0.5mm下げた位置とし、タッチ
ロール押しつけ力は上下とも40Nとした。
【0036】この連続鋳造機の測定場所で、中心固相率
が0.2〜1の固液共存域が得られるように、厚さが3
00mmの鋳片を、引き抜き速度2.0m/分以下の範
囲で変更し、冷却条件も種々に変更して鋳造し、発振子
側、受信子側共にリフトオフ制御をおこなった場合と、
リフトオフ制御をおこなわなかった場合の、横波超音波
による中心固相率の検出精度を比較した。鋳片の中心固
相率は、前述の鋲打ち法により確認した。
【0037】図4に、中心固相率と受信信号強度の関係
を示す。図4に●印で示したように、リフトオフ制御を
おこなった場合には、中心固相率の変化と受信信号強度
の変化が正確に対応した。図中に固液共存相として示し
た中心固相率が0.65〜0.8の領域では、中心固相
率を特に精度よく推定することができた。これに対し、
比較例としておこなった、リフトオフ制御を行わない場
合は、図4に○印で示したように、同一の中心固相率に
対して受信信号強度が大幅に変動し、受信信号強度から
中心固相率を推定することが困難であった。
【0038】
【発明の効果】本発明の測定方法によれば、鋳造中に探
触子と鋳片面とのリフトオフを安定して一定に維持する
ことが可能となり、連続鋳造の鋳片冷却過程において任
意な位置での鋳片中心部の固液共存領域の中心固相率を
精度よく求めることができる。本発明の測定装置は、鋳
造機のテーブルロール間に配置でき、タッチロールの追
従方法を機械的な構造で可能にしているので高温環境で
の耐久性に優れる。これにより、オンラインで冷却水量
制御、鋳込速度制御、鋳片圧下量制御等が適切におこな
えるようになるので、生産能率が向上し、中心偏析改善
など、鋳片の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明例に係わる、鋳片下面に配置した計測装
置を鋳造方向から見た場合の正面図である。
【図2】本発明例に係わる、鋳片下面に配置した計測装
置の側面図である。
【図3】本発明例に係わる、リフトオフ制御効果を比較
例と共に示す図である。
【図4】中心固相率検出精度とリフトオフ制御との関係
を示す図である。
【図5】横波超音波の透過波の受信信号強度に対するリ
フトオフの影響を示す図である。
【図6】連続鋳造した鋳片表面の凹凸の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1・・・計測体、2・・・支持アーム、3・・・凝固シ
ェル、4・・・探触子収納部、5・・・コネクタボック
ス、6・・・フレーム、7・・・ガイド棒、8・・・タ
ッチロール、9・・・シューブロック、10・・・脚、
11・・・Aラック、12・・・ピニオン、13・・・
Bラック、14・・・シリンダ、15・・・ケーブル、
16・・・上下位置調整用ボルト、17・・・冷却水噴
出口、18・・・冷却水配管、19・・・ロール、L・
・・リフトオフ設定値。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁横波超音波の透過波を検出して連続鋳
    造鋳片の中心固相率を測定する方法において、探触子と
    1対のタッチロールとを有する計測体を、鋳片面の垂直
    方向に滑動可能にして支持アーム上に保持し、タッチロ
    ールを探触子よりもリフトオフ設定値だけ鋳片面側に突
    出した位置に配置し、支持アームに設けた押しつけ装置
    からの力を計測体に作用させてタッチロールを鋳片面に
    一定の力で押しつけることにより、探触子と鋳片面との
    距離をリフトオフ設定値に保ちつつ横波超音波の減衰状
    況を測定する電磁超音波による連続鋳造鋳片の中心固相
    率測定方法。
  2. 【請求項2】鋳片面に平行な摺動面を有し、鋳片面に対
    する摺動面の位置が、タッチロールの頂部と同一平面
    か、所定の距離だけタッチロールの頂部よりも離れる方
    向に配設されたシューブロックを有する計測体を用いる
    請求項1に記載の鋳片の中心固相率測定方法。
  3. 【請求項3】横波超音波探触子を収納した探触子収納
    部、リフトオフ量の調整が可能でかつ所定のリフトオフ
    量で探触子収納部と一体化された1対のタッチロールお
    よびコネクタボックスを有する計測体と、計測体を鋳片
    面に垂直な方向に滑動可能に保持する支持アームと、支
    持アームに付設されたシリンダ、ラック、ピニオンとを
    有し、探触子にはコネクタボックスを介して横波発生用
    の電力および信号伝送用のケーブルが接続されており、
    支持アームに付設されたシリンダから伝達される一定の
    力でタッチロールを鋳片面に押圧することが可能な機能
    を備える鋳片の中心固相率測定装置。
JP9347401A 1997-12-17 1997-12-17 鋳片の中心固相率測定方法および測定装置 Pending JPH11183449A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9347401A JPH11183449A (ja) 1997-12-17 1997-12-17 鋳片の中心固相率測定方法および測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9347401A JPH11183449A (ja) 1997-12-17 1997-12-17 鋳片の中心固相率測定方法および測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11183449A true JPH11183449A (ja) 1999-07-09

Family

ID=18389977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9347401A Pending JPH11183449A (ja) 1997-12-17 1997-12-17 鋳片の中心固相率測定方法および測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11183449A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6896035B2 (en) 2001-04-25 2005-05-24 Nkk Corporation Manufacturing method for continuously cast product of steel
JP2010038669A (ja) * 2008-08-04 2010-02-18 Honda Motor Co Ltd 溶融部界面位置検出方法及びその装置
JP2011002320A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Jfe Steel Corp 溶接部の亀裂検査装置及び亀裂検査方法
US8302479B2 (en) 2008-08-04 2012-11-06 Honda Motor Co., Ltd. Method of evaluation using ultrasonic waves
JP2015226932A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 新日鐵住金株式会社 固相率算出方法および検出装置
CN111473752A (zh) * 2020-06-02 2020-07-31 马鞍山职业技术学院 一种基于电磁超声的连铸坯壳厚度在线检测机构
EP4470693A4 (en) * 2022-03-10 2025-04-30 JFE Steel Corporation Solidification position measurement device, solidification position measurement method, metal material quality management method, casting equipment, metal material manufacturing equipment, and metal material manufacturing method

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6896035B2 (en) 2001-04-25 2005-05-24 Nkk Corporation Manufacturing method for continuously cast product of steel
US7156148B2 (en) 2001-04-25 2007-01-02 Nkk Corporation Manufacturing method for continuously cast product of steel
US7448430B2 (en) 2001-04-25 2008-11-11 Nkk Corporation Manufacturing method for continuously cast product of steel
JP2010038669A (ja) * 2008-08-04 2010-02-18 Honda Motor Co Ltd 溶融部界面位置検出方法及びその装置
US8302479B2 (en) 2008-08-04 2012-11-06 Honda Motor Co., Ltd. Method of evaluation using ultrasonic waves
JP2011002320A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Jfe Steel Corp 溶接部の亀裂検査装置及び亀裂検査方法
JP2015226932A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 新日鐵住金株式会社 固相率算出方法および検出装置
CN111473752A (zh) * 2020-06-02 2020-07-31 马鞍山职业技术学院 一种基于电磁超声的连铸坯壳厚度在线检测机构
EP4470693A4 (en) * 2022-03-10 2025-04-30 JFE Steel Corporation Solidification position measurement device, solidification position measurement method, metal material quality management method, casting equipment, metal material manufacturing equipment, and metal material manufacturing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3386051B2 (ja) 連続鋳造における溶鋼の流動パターン推定方法、鋳型銅板の温度計測装置、連続鋳造鋳片の表面欠陥判定方法、溶鋼流動検知方法、鋳型内抜熱の不均一度評価方法、溶鋼流動制御方法、鋼の連続鋳造における品質管理方法、鋼の連続鋳造方法、溶鋼流速の推定方法
KR100594858B1 (ko) 강의 연속주조주편의 제조방법 및 그 응고상태 계측장치
CA1120235A (en) Method and apparatus for regulating the bath level in a continuous casting mould by means of alternating electro-magnetic fields
US20060162895A1 (en) Control system, computer program product, device and method
JP2003181609A (ja) 連続鋳造における溶鋼の流動パターン推定・制御方法およびそのための装置
JPH11183449A (ja) 鋳片の中心固相率測定方法および測定装置
KR20140025893A (ko) 벌징 감지 모듈 및 이를 이용한 벌징 감지 방법
JP5098594B2 (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法及び連続鋳造機
EP4470693A1 (en) Solidification position measurement device, solidification position measurement method, metal material quality management method, casting equipment, metal material manufacturing equipment, and metal material manufacturing method
JP3252769B2 (ja) 連続鋳造鋳型内における溶鋼流動制御方法
JPH06304727A (ja) 鋳造速度制御装置
JP2012215413A (ja) 内部凝固検出装置及び内部凝固検出方法
CN1330439C (zh) 控制系统,计算机程序产品,装置和方法
JP3235524B2 (ja) 鋳片のバルジング検出方法、バルジング判定方法、バルジング防止方法、およびその装置
JP3252768B2 (ja) 連続鋳造鋳型内における溶鋼流動制御方法
JP2009195937A (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法及び連続鋳造機
JP2018196893A (ja) 連続鋳造鋳片のクレータエンド位置検出方法及び検出装置
Yao et al. Development of an experimental system for the study of the effects of electromagnetic stirring on mold heat transfer
JP4700466B2 (ja) 連続鋳造装置および流速測定方法
JP2638369B2 (ja) 連続鋳造用鋳型の注湯方法
JPS60133955A (ja) 連続鋳造の電磁撹拌方法
JP2006198644A (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法
JPH1183814A (ja) 鋳片の凝固状態検出方法及びその装置
WO2023171311A1 (ja) 凝固位置計測装置、凝固位置計測方法、金属材料の品質管理方法、鋳造設備、金属材料の製造設備及び金属材料の製造方法
JP2004322210A (ja) 鋼の連続鋳造方法