JPH11185083A - 料金所の通信装置 - Google Patents

料金所の通信装置

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JPH11185083A
JPH11185083A JP9354665A JP35466597A JPH11185083A JP H11185083 A JPH11185083 A JP H11185083A JP 9354665 A JP9354665 A JP 9354665A JP 35466597 A JP35466597 A JP 35466597A JP H11185083 A JPH11185083 A JP H11185083A
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antenna
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誠 峠
Kenichi Kakizaki
健一 柿崎
Hiroyuki Omine
裕幸 大嶺
Yoshiaki Tsuda
喜秋 津田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 料金所とETC車との情報の授受において、
通信領域から漏れた電波を通信領域外にいるETC車が
受信し、通信領域内にいる非ETC車をETC車と誤っ
て判定する恐れがあった。また、これに対し、2つのア
ンテナを用いた通信領域の判別方法が提案されていた
が、判別結果の通信領域が歪んでおり、非ETC車をE
TC車と誤判定する恐れがあった。 【解決手段】 路上機の受信アンテナとして、ビーム成
形した送信アンテナとビーム成形した複数個の受信アン
テナとを用い、車載機からの受信信号を複数個の受信ア
ンテナで検知し、比較することで、通信領域を特定し、
ETC車のみと通信を行うことができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は有料道路を走行す
る車両からその車両を一時停止させることなく料金を自
動的に収受するノンストップ自動料金収受システム(E
lectronic Toll Collection
System:以下、「ETCシステム」という)に
おいて、料金所に設置された路上機と自動料金収受機能
を有する車載機を搭載した車両(以下、「ETC車」と
いう)との間で、料金収受のための無線通信を実施する
場合の通信領域を確定する機能を有する料金所の通信装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、有料道路においては、磁気カード
方式の料金収受システムが導入されていた。このシステ
ムについては、例えば、東芝レビュー(40巻3号)昭
和60年 P189〜P192『磁気カード方式料金収
受システム』、あるいは、三菱重工業技報VOL.22
NO.6(1985−11)P127〜P132『磁
気カード方式料金収受機械におけるシステム技術』に詳
述されている。
【0003】ところで、このような従来のシステムにお
いては一般の道路から有料道路に進入する場合、または
反対に有料道路から一般の道路に出る場合には、どうし
ても料金所で一時停止して通行券の受け取りや料金支払
いを行う必要があり、そのために料金所の手前で多くの
車両が列をなして渋滞していることが多い。このような
課題を改善するために、かねてから料金所で一時停止す
ることなく、料金の収受ができるETCシステムが提案
されている。
【0004】このETCシステムについては、例えば、
三菱重工業技報VOL.32 NO.4(1995−
7)P264〜P267『高速道路の交通管理システム
におけるニーズと技術開発』、NIKKEI BUSI
NESS 1995年11月13日号P155〜P15
8『道路から車に情報“発信”日米欧で主導権争い』、
あるいは、公表特許公報平5−508492『電気的車
両料金徴収装置および方法』などに記述されており、特
に、公表特許公報平5−508492には具体的に詳述
されている。
【0005】上記のようなETCシステムは、日本国内
においては官民共同開発中であり、平成8年10月29
日の読売新聞(朝刊P26〜P27)の掲載記事では1
999年度から実用化をはかると記載されている。
【0006】一方、日経ムック(1995年11月6日
発行)『ITSのすべて』によると欧州(ドイツ、ノル
ウェー他等P168〜P171)、米国(P140〜P
143)、東南アジア(マレーシア、シンガポール等P
190〜P191)等の海外の一部の国においては、上
記公報に示されているようなシステムが運用されてい
る。
【0007】ところで、このETCシステムにおいて
は、料金所のエリアに進入した車両と料金所との間で電
波を用いて料金収受に関わる情報の授受が必要である。
図19はこのシステムを表しており、料金収受を行う料
金所ブース1、車両が通過する通路2、車両の通路を分
離する通路分離帯3、通路に進入するETC車4、料金
収受に関わる情報の授受を行うために料金所側に設置さ
れる路上機5、上記路上機5を取付けるための支持柱
6、上記路上機5に取り付けられたアンテナ7から放射
されたアンテナビーム8、受信エリア9、車両の進入お
よび通過を感知する車両センサ10a,10b、および
料金収受に関わる情報の授受を行うためにETC車4側
に搭載されアンテナと送受信機とから構成された自動料
金収受機能を有する車載機11から構成される。
【0008】次に動作について説明する。上記のように
構成された料金所の通信装置においては、車載機11を
搭載したETC車4が通路2に進入し、車両センサ10
aによりETC車4が所望の通信領域に進入したことを
感知し、かつ受信エリア9の内部に車載機11があると
き、路上機5のアンテナ7より路上機側の情報、例えば
料金所の名前、通過レーン等を車載機11に送信する。
この情報を受信した車載機11は車載機の情報、例えば
車載機番号、車種区分、入口料金所番号等の車載機に関
する情報を路上機5に送信する。路上機5のアンテナ7
で受信した車載機に関するデータを元にして、料金所ブ
ース1にて料金計算を行い、再び路上機5のアンテナ7
から車載機11へ料金情報として送信する。そして、車
両センサ10bによりETC車4が所望の通信領域外へ
通過したことを感知したとき、この路上機5と車載機1
1との間の通信は終了して、ETC車4に対するノンス
トップでの自動料金収受が完了する。
【0009】また、図20に受信エリアと通信領域との
関係を示す。ETCシステムにおいては、車載機11の
搭載される路面高が二輪車、乗用車、あるいは大型車等
で異なるため、電波を用いて料金収受に関わる情報の授
受が可能となるべき路面高はある範囲(約1〜2m)を
もち、また、情報の授受が可能となるべき進行方向は車
両センサ10a,10bとで挟まれる範囲となり、その
結果、所望の通信領域12は3次元的空間として定義さ
れる。電波の直進性により、路上機5のアンテナ7から
放射されたアンテナビーム8は車両センサ10aを超え
た時点で急に零にすることはできず、所望の通信領域1
2の外部に漏洩電波の領域13ができることは避けられ
ない。また、料金収受を行う料金所ブース、アンテナを
取付けるための支持柱6、車両を感知する車両センサ1
0a,10b、通路2に進入するETC車4などの金属
体に反射して、所望の通信領域外へ電波が散乱あるいは
回折することによっても漏洩電波の領域13が形成され
る。
【0010】このように受信エリア9の内部は、所望の
通信領域12と漏洩電波の領域13とに分類される。こ
のため、所望の通信領域12に進入していないが、漏洩
電波の領域13に進入したETC車4に搭載されている
車載機11と路上機5のアンテナ7との間で本来通信す
るべきでない料金収受に関わる情報の授受を行ってしま
うケースが発生しうる。
【0011】図21はこのような通信領域を設定した場
合の問題となる点を表しており、料金所との間で自動料
金収受機能を有する車載機11を搭載していない車両
(以下、「非ETC車」という)14が先行して車両セ
ンサ10aを通過して所望の通信領域12内に進入し、
かつ、車両センサ10bを通過する以前の状態におい
て、後続の車載機11を搭載したETC車4が通信に必
要のない漏洩電波の領域13内に進入し、路上機5のア
ンテナ7と料金収受に関わる情報の授受を行ってしまう
と、先行していた非ETC車14はETC車と見なさ
れ、料金を支払わずに通過でき、後続のETC車4は車
両センサ10aを通過した時点で、再度路上機5のアン
テナ7と料金収受に関わる情報の授受を行ってしまい、
結果、料金を2重に支払うことになるか、もしくは短時
間に同一車両が通過したということで、エラー処理とし
て止められる可能性がある。
【0012】この問題を解決するために、1997年電
子情報通信学会総合大会、B−2−53、中村、桑原、
“ETC用位置評価装置の開発”に方向探知を応用した
方式が提案されている。3素子からなるリニアアレーを
用いて、受信信号の位相差を検出することで、車載機の
位置を判別するものである。検出方式としてはMUSI
C法を用いて到来方向の推定を行っているため、原理的
に2台の車両を判別するためには3素子のアレーが必要
になる。各素子は1素子から構成されているのでブロー
ドな放射特性を有している。よって車両、支柱等の周囲
散乱物の影響を強く受けるため、到来検出の精度が悪い
という問題点がある。この例ではこの位相変動を抑圧す
るために、校正信号発生器およびSPDTスイッチを設
け、受信信号と校正信号を切り換えることで、位相変動
を除去しており、系が複雑になる。但し、上記周囲環境
による変動については除去できない問題がある。
【0013】また、特許出願BP502461では、図
22に示すように2つの受信アンテナを用いた方法が提
案されている。すなわち、所望の通信領域12を照射す
るメインのアンテナ7aと第1の受信機15aとからな
るメイン系と、ブロードなビームで所望の通信領域12
を照射するサブのアンテナ7bと第2の受信機15bと
からなるサブ系の2つの受信系と信号処理回路16とに
より構成された受信システムを持ち、さらに、信号処理
回路16は比較器17とゲート18と料金収受制御装置
19とから構成される。上記メイン系と上記サブ系とで
車載機11から路上機のアンテナ7a,7bに向かう電
波20を同時に受信し、それぞれの受信電力を上記比較
器17で比較し、上記メイン系の受信電力が上記サブ系
の受信電力より大きければ、ゲート18をONにし、メ
イン系で受信したデータを後段の料金収受制御装置19
へ通すことにより、通信を行い、料金収受に関わる情報
を処理することを提案している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このETCシステムに
おける通信領域の設定方法については、従来の技術で
は、図23に示すようにメインのアンテナ7aの受信エ
リア9aとサブアンテナ7bの受信エリア9bの受信電
力における交点を通信開始点、車両センサ10bを通信
終了点として設定しており、この場合、例えばETC車
4aに搭載される車載機11aが車線中央ラインを通過
した場合の通信領域21aは所望の通信距離が得られる
が、ETC車4bに搭載される車載機11bが車線端ラ
インを通過した場合の通信領域21bは、所望の通信距
離より長く、この方法によって得られる判定後の通信領
域は歪んだものであり、結果、電波の漏洩と同等と見な
されるケースが発生していた。
【0015】また、上記従来の技術では、メインのアン
テナ7aとサブのアンテナ7bとの2つのアンテナに
は、指向性の差があるため金属体からの反射等の周囲環
境の影響による変動量についても差があり、周囲環境に
よる影響をなくすことは完全にはできなかった。
【0016】この発明はこのような課題を解決するため
のものであり、以下に詳述する。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、第1の発明による料金所の通信装置は、受信ア
ンテナとしてビーム形状を成形したアンテナを複数個用
い、それぞれの受信アンテナの受信信号を比較すること
で、情報の授受を行うための通信領域を特定し、通信領
域内部に進入したETC車のみと通信を行うように構成
したものである。
【0018】また、第2の発明による料金所の通信装置
は、それぞれのビームのピーク方向が異なり、かつビー
ム形状を成形したアンテナを複数個用い、それぞれの受
信アンテナの受信信号のレベルの大小を比較することで
情報の授受を行うための通信領域を特定し、通信領域内
部に進入したETC車のみと通信を行うように構成した
ものである。
【0019】また、第3の発明による料金所の通信装置
は、それぞれのビームのピーク方向が異なり、かつビー
ム形状を成形したアンテナを複数個用い、それぞれの受
信アンテナの受信信号の位相差を比較することで情報の
授受を行うための通信領域を特定し、通信領域内部に進
入したETC車のみと通信を行うように構成したもので
ある。
【0020】また、第4の発明による料金所の通信装置
は、それぞれのビームのピーク方向が異なり、かつアン
テナを複数個用い、それぞれの受信アンテナの受信信号
の受信振幅のレベル差あるいは受信位相差あるいはその
両方により車載機の位置あるいは路上機から見た角度を
計算することで、情報の授受を行うための通信領域を特
定し、通信領域内部に進入したETC車のみと通信を行
うように構成したものである。
【0021】また、第5の発明による料金所の通信装置
は、それぞれのビームのピーク方向が異なり、かつビー
ム形状を成形したアンテナを複数個用い、それぞれの受
信アンテナにそれぞれ受信機を接続したことにより、複
数個の受信信号の受信振幅差あるいは受信位相差あるい
はその両方を同時に求めることで、通信領域内部に進入
したETC車のみと高速に通信を行うように構成したも
のである。
【0022】また、第6の発明による料金所の通信装置
は、それぞれのビームのピーク方向が異なり、かつビー
ム形状を成形したアンテナを複数個用い、それぞれの受
信アンテナを選択するスイッチを介して一台の受信機に
接続して構成したものである。
【0023】また、第7の発明による料金所の通信装置
は、ビーム形状を成形した受信アンテナを2つに分割
し、2つの受信アンテナの和信号及び差信号を検出する
コンパレータを接続し、この和信号及び差信号を用いて
車載機の位置を検出するモノパルス検出とすることで情
報の授受を行うための通信領域を特定し、通信領域内部
に進入したETC車のみと通信を行うように構成したも
のである。
【0024】また、第8の発明による料金所の通信装置
は、受信アンテナのビーム形状を通信領域がほぼ一定の
レベルで受信できるようにセクター状に成形したもので
ある。
【0025】また、第9の発明による料金所の通信装置
は、送信アンテナのビーム形状を通信領域がほぼ一定の
レベルで送信できるようにセクター状に成形したもので
ある。
【0026】また、第10の発明による料金所の通信装
置は、アレーアンテナにより構成した送受信アンテナ
と、上記アレーアンテナをサブアレーに分割し、それぞ
れのサブアレーに位相を変える手段を接続し、ビームを
走査できるよう構成したものである。
【0027】また、第11の発明による料金所の通信装
置は、1つの送信アンテナと2つの受信アンテナとで構
成し、第1の受信アンテナのビームのピーク方向を所望
の通信領域に設定し、第2の受信アンテナのビームのピ
ーク方向を所望の通信領域外に設定し、2つの受信アン
テナが受信した車載機からの電波の受信振幅の強度を比
較し、第1の受信アンテナの受信振幅強度が第2の受信
アンテナの受信振幅強度より大きい場合に、車載機が所
望の通信領域内に存在すると判断し、通信領域内部に進
入したETC車のみと通信を行うように構成したもので
ある。
【0028】また、第12の発明による料金所の通信装
置は、ビーム形状を成形した1つの送信アンテナとビー
ム形状を成形した2つの受信アンテナとで構成し、送信
アンテナのビームのピーク方向を所望の通信領域に設定
し、2つの受信アンテナが受信した車載機からの電波の
受信振幅の強度を比較し、第1の受信アンテナの受信振
幅強度が第2の受信アンテナの受信振幅強度より大きい
場合に、車載機が所望の通信領域内に存在すると判断
し、通信領域内部に進入したETC車のみと通信を行う
ように構成したものである。
【0029】また、第13の発明による料金所の通信装
置は、ビーム形状を成形した1つの送信アンテナとビー
ム形状を成形した2つの受信アンテナとで構成し、送信
アンテナのビームのピーク方向を所望の通信領域内に設
定し、第1の受信アンテナのビームのピーク方向を所望
の通信領域内に設定し、第2の受信アンテナのビームの
ピーク方向を所望の通信領域外に設定し、さらに、それ
ぞれの受信アンテナを可変減衰器を介して受信機に接続
したことにより、2つの受信アンテナが受信した車載機
からの電波の受信振幅の強度を比較し、第1の受信アン
テナの受信振幅強度が第2の受信アンテナの受信振幅強
度より大きい場合に、車載機が所望の通信領域内に存在
すると判断し、通信領域内部に進入したETC車のみと
通信を行うように構成したものである。
【0030】また、第14の発明による料金所の通信装
置は、ビーム形状を成形した1つの送信アンテナとビー
ム形状を成形した2つの受信アンテナとで構成し、それ
ぞれの受信アンテナを可変減衰器を介して受信機に接続
したことにより、2つの受信アンテナが受信した車載機
からの電波の受信振幅の強度を比較し、第1の受信アン
テナの受信振幅強度が第2の受信アンテナの受信振幅強
度より大きい場合に、車載機が所望の通信領域内に存在
すると判断し、さらに、受信信号が受信可能なレベルに
達していると判定した場合にのみ、通信領域内部に進入
したETC車のみと通信を行うようにスレッショルドレ
ベルを設定した構成にしたものである。
【0031】また、第15の発明による料金所の通信装
置は、ビーム形状を成形した1つの送信アンテナとビー
ム形状を成形した2つの受信アンテナとで構成し、第2
の受信アンテナで受信した受信信号を符号反転し、第1
の受信アンテナの受信信号と符号反転した第2の受信ア
ンテナの受信信号とを加算し、その結果が0より大きい
場合に、車載機が所望の通信領域内に存在すると判断
し、さらに、受信信号が受信可能なレベルに達している
と判定した場合にのみ、通信領域内部に進入したETC
車のみと通信を行うように構成したものである。
【0032】また、第16の発明による料金所の通信装
置は、ビーム形状を成形した1つの送信アンテナとビー
ム形状を成形した2つの受信アンテナとで構成し、送信
アンテナのビームのピーク方向を所望の通信領域内に設
定し、第1の受信アンテナのビームのピーク方向を所望
の通信領域内に設定し、第2の受信アンテナのビームの
ピーク方向を所望の通信領域外に設定し、さらに、第2
の受信アンテナのビーム幅を第1の受信アンテナのビー
ム幅よりも狭くなるように構成したものである。
【0033】また、第17の発明による料金所の通信装
置は、ビーム形状を成形した送信アンテナとビーム形状
を成形した複数個の受信アンテナとをマイクロストリッ
プアンテナにより構成したものである。
【0034】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1はこの発明の実施の形態1を示す図であり、図にお
いて1〜8及び10a,10b,11は前記従来のET
Cシステムとまったく同一のものである。9a〜9fは
複数個の受信エリア、22は送信エリアである。図に示
すように送信アンテナビームが1つ、受信アンテナビー
ムが6つで構成されている。
【0035】次に動作について説明する。図1に示す9
a〜9fの6つの受信エリアを設定し、9a〜9dを通
信可能領域、9e〜9fを通信不可領域とする。隣接車
線との干渉や通信領域外との干渉を抑圧するために、送
信アンテナのビームを成形し、低サイドローブ化を図
る。車載機11を搭載したETC車4が通路2を通り、
送信エリア22に進入すると、路上機5のアンテナ7よ
り路上機側の情報、例えば料金所の名前、通過レーン等
を車載機11に送信する。この情報を受信した車載機1
1は受信エリア9fに進入した時点で車載機の情報、例
えば車載機番号、車種区分、入口料金所番号等の車載機
に関する情報を路上機5に送信する。路上機5のアンテ
ナ7で受信した車載機に関するデータを元にして、料金
所ブース1にて料金計算を行い、再び路上機5のアンテ
ナ7から車載機11へ料金情報として送信する。この路
上機5と車載機11との通信において、受信エリアを複
数個設定することにより、車載機11の存在する領域を
判別することができ、所望の領域に存在する車載機11
とのみ交信を行うことができる。
【0036】例えば、図1に示すように、9a〜9fの
6つの受信エリアを設定し、9a〜9dを通信可能領
域、9e〜9fを通信不可領域とする。車載機11が受
信エリア9fに進入すると、アンテナ7における車載機
11の受信電力は、受信アンテナのビーム成形により設
定された6つの領域9a〜9fのうち、9fからの電力
が最も大きく、車載機11は9fに存在することが判別
され、この領域が通信不可であることから、車載機11
と路上機5との間での通信は行わないようにする。この
後、さらにETC車4が通路2を進行し、車載機が受信
エリア9dに進入すると、路上機5における車載機11
の受信電力は、受信アンテナの成形により設定された6
つの領域9a〜9fのうち、9dからの電力が最も大き
く、車載機11は9dに存在することが判別され、この
領域が通信可能であることから、車載機11と路上機5
との間での通信が行われる。このように、受信エリアを
複数持つことにより、車載機の位置を判別することがで
き、通信領域を任意に設定することが可能となる。
【0037】なお、図1では受信アンテナビームが6個
の場合について示したが、車載機の位置を検出可能な複
数個の受信アンテナビームにより構成すれば、ビームの
本数は何本であっても効果は変わらない。また、図では
料金所が1車線の例を示したが、従来のETCシステム
を示す図19に示した2車線の料金所や、さらに車線数
が増えた料金所であっても、それぞれ1つの車線につい
てこの発明と同様の構成とすれば、まったく同一の効果
が得られる。
【0038】実施の形態2 図2はこの発明の実施の形態2を示す図であり、1は料
金収受を行う料金所ブース、2は車両が通過する通路、
3は車両の通路を分離する通路分離帯、4は車載機と搭
載したETC車、5は料金収受に関わる情報の授受を行
うために料金所側に設置される路上機、6は路上機5を
取付けるための支持柱、7は路上機5に装着されている
アンテナ、10は通信領域の入口および出口に配置され
た車両センサ、9aは通信領域入口側に設置されている
センサ10aより車両進行方向手前側にアンテナビーム
8aを向けた受信エリア、9bは通信領域ほぼ中央にア
ンテナビーム8bを向けたメインの受信エリア、9cは
通信領域出口側に設置されているセンサ10bより車両
進行方向側にアンテナビーム8cを向けた受信エリア1
1は路上機5との間で料金収受に関わる情報の授受を行
う車両に搭載された車載機、22はアンテナ7にて成形
された送信エリアを示す。
【0039】また、図3(a)は実施の形態2の配置を
側面から見た図であり、5は路上機、6は路上機5を取
付けるための支持柱、10aは通信領域の入口に設置さ
れた車両センサ、10bは通信領域出口に配置された車
両センサ、7は路上機5に装着されたアンテナであり、
7aは通信領域入口側に設置されているセンサ10aよ
り車両進行方向手前側にアンテナビーム8aを向けた受
信アンテナ、7bは通信領域ほぼ中央にアンテナビーム
8bを向けたアンテナ、7cは通信領域出口側に設置さ
れているセンサ10bより車両進行方向側にアンテナビ
ーム8cを向けた受信アンテナ、11は車載機、4は車
載機を搭載したETC車であり、図3(b)における3
4は車載機11が路上機5の下を通過する時の路上機5
における車載機の受信電力分布を示しており、34aは
受信アンテナ7aにおける車載機の受信電力分布、34
bは受信アンテナ7bにおける車載機の受信電力分布、
34cは受信アンテナ7cにおける車載機の受信電力分
布を示している。
【0040】図2のように構成された料金所の通信装置
においては、車載機11を搭載した車両4が通路2を通
り、送信エリア22に進入すると、路上機5より路上機
側の情報、例えば料金所の名前、通過レーン等を車載機
11に送信する。この情報を受信した車載機11は受信
エリア8に進入した時点で車載機の情報、例えば車載機
番号、車種区分、入口料金所番号等の車載機に関する情
報を路上機5に送信する。路上機5で受信した車載機に
関するデータを元にして、料金所ブース1にて料金計算
を行い、再び路上機5から車載機11へ料金情報として
送信する。この時、受信エリアを上記の通り3つ設定
し、それぞれの受信電力を比較することにより、通信領
域を判別する。
【0041】図3(a)、図3(b)は通信領域の判別
方法を詳細に説明する図であり、上記3つの受信アンテ
ナにおける受信電力を示している。例えば通信領域とな
るための判定条件を受信アンテナ7bにおける受信電力
34b>受信アンテナ7aにおける受信電力34a、か
つ受信アンテナ7bにおける受信電力34b>受信アン
テナ7cにおける受信電力34cとすると、車載機がセ
ンサ10aより車両進行方向手前にある場合は、受信電
力34a>受信電力34bとなり通信領域外と判定され
る。また、車載機がセンサ10aからセンサ10bの間
にある場合は受信電力34b>受信電力34a、かつ受
信電力34b>受信電力34cとなり通信領域と判定さ
れる。また、車載機がセンサ10bより車両進行方向奥
にある場合は受信電力34b<受信電力34cとなり通
信領域外と判定される。この一連の動作により、車載機
11を搭載した車両4が車線内を通過した場合におい
て、容易に通信領域を判別することができる。
【0042】実施の形態3 図4(a)はこの発明の実施の形態3を示す図であり、
5は路上機、6は路上機5を取り付ける支持柱、7は路
上機5に装着されたアンテナ、11は車載機、36aは
アンテナ7aから車載機11までの伝搬路、36bはア
ンテナ7bから車載機11までの伝搬路、36cはアン
テナ7cから車載機11までの伝搬路、4は車載機11
を搭載したETC車であり、図4(b)は路上機5に装
着される装置を表し、7はアンテナ、23はアンテナ7
a,7b,7cに接続し、受信電波の位相を検出する位
相検波器、16は位相検波器で検出した位相信号を信号
処理する信号処理回路である。
【0043】次に動作原理について説明する。車載機1
1を搭載した車両4が通路2を通り、路上機にて信号が
受信可能な領域にきた場合、受信アンテナ7a,7b,
7cにて車載機からの信号を受信し位相を検波する。こ
の時、図4に示すように車載機から受信アンテナまでの
伝搬距離が異なるため、位相差が生じる。この位相差を
検出し、信号処理回路で処理することで車載機の位置を
検出し、この位置情報を利用して容易に通信領域を判別
することができる。
【0044】実施の形態4 図5はこの発明の実施の形態4を示す図であり、図5
(a)において34a,34b,34cはそれぞれの受
信アンテナで受信した信号の受信電力を示している。ま
た、図5(b)において35a,35b,35cはそれ
ぞれの受信アンテナで受信した信号の位相を示してい
る。
【0045】次に動作原理について説明する。34a,
34b,34cの受信ビームはそれぞれ、通信領域端で
交差するようにビームを構成する。すなわち、通信領域
内では受信ビーム34bのレベルが高くなり、車の進行
方向からみて、前方の通信領域外では受信ビーム34a
の電力が、後方の通信領域外では受信ビーム34cの電
力が高くなる。よって、この受信電力を比較することで
通信領域を判別できることは実施例2に示した通りであ
る。さらに、この発明では、受信レベルの差を求めるこ
とで、車両の位置を検出するものである。34b>>3
4aであれば、車両は通信領域から遠く、34b≒34
aであればほぼ通信領域端であることがわかる。さらに
メインのアンテナとサブのアンテナの受信電力をあらか
じめ把握しておけば、その受信電力差から車両に位置を
検出することができる。図5(b)は受信電力の位相差
を示している。上記、図5(a)と同様にメインのアン
テナとサブのアンテナの受信信号の位相差をあらかじめ
把握しておけば、信号処理回路で処理することで車載機
の位置を検出することができる。
【0046】実施の形態5 図6はこの発明の実施の形態5を示す図であり、7は路
上機5内に装着された受信アンテナ、15a,15b,
15cは各受信アンテナに接続した振幅、位相を検出す
る複数の受信機、16は受信機で検出した振幅、位相デ
ータから位置計算を行う信号処理回路である。
【0047】次に動作原理について説明する。車載機が
通信領域付近に進入すると、上記車載機からの電波はビ
ーム中心の方向が異なる複数の受信アンテナ7にて受信
される。受信された電波は各々の受信アンテナ7に接続
されている受信機15にて、その振幅あるいは位相ある
いはその両方を同時に検出し、この複数の信号の振幅あ
るいは位相あるいはこの両方の情報を信号処理回路16
にて信号処理することにより車載機の位置を瞬時に検出
し、通信領域を判別することができる。
【0048】実施の形態6 図7はこの発明の実施の形態6を示す図であり、7は路
上機5に装着された受信アンテナ、24は各受信アンテ
ナを切り替えるビーム切り替えスイッチ、15a,15
b,15cは各受信アンテナに接続した振幅を検出する
単一の受信機、16は受信機で検出した位相データから
位置計算を行う信号処理回路である。
【0049】次に動作原理について説明する。車載機が
通信領域付近に進入すると、上記車載機からの電波はビ
ーム中心の方向が異なる複数の受信アンテナ7にて受信
される。この時、上記電波を受信する受信アンテナ7を
ビーム切り替えスイッチ24を切り替えることにより選
択し、選択した受信アンテナ7にて受信された電波のみ
を受信機15まで通過させ、その電波の振幅あるいは位
相あるいはその両方を検出する。この切り替え動作を繰
り返し、複数の受信アンテナにて受信する電波について
振幅あるいは位相あるいはその両方を検出し、この複数
の信号の振幅あるいは位相あるいはこの両方の情報を信
号処理回路16にて信号処理することにより車載機の位
置を検出し、通信領域を判別することができる。
【0050】実施の形態7 図8はこの発明の実施の形態7を示す図であり、図8
(a)はそのブロック図、図8(b)はモノパルスコン
パレータによる誤差電圧と角度の関係を示す。7は受信
アンテナ、25は2つの受信アンテナにて受信した受信
信号の電力の和を合成したΣ成分と上記2つの電力の差
信号を合成するΔ成分を作り出すモノパルスコンパレー
タである。15a,15bはモノパルスコンパレータに
接続された受信機、16は受信機で検出したΣ成分とΔ
成分から車載機の位置を検出する信号処理回路である。
【0051】次に動作原理について説明する。車載機が
通信領域付近に進入すると、上記車載機からの電波は受
信アンテナ7で受信され、さらにモノパルスコンパレー
タ25にてΣ成分とΔ成分を作り出し、受信機15にて
その電圧を検出する。ここで、あらかじめ図8(b)に
示すような誤差電圧と角度の関係を示したS字カーブの
グラフを信号処理回路にメモリしておき、上記受信機に
て検出された2つの成分から作り出される誤差電圧から
角度情報を取り出すことにより、車載機の位置を容易に
検出し、通信領域を判別する。
【0052】実施の形態8 図9はこの発明の実施の形態8を示す図であり、図にお
いて1〜8及び10a,10b,11は前記従来のET
Cシステムとまったく同一のものである。9a,9b,
9cはビームを成形した受信ビームである。
【0053】次に動作原理について説明する。通常にビ
ームを構成すると、ビーム形状はペンシル状のビームと
なる。ペンシル状のビームの断面形状は楕円形であるの
で、通信領域を覆うのは楕円状となる。一方、通信領域
は方形状の領域で規定されるため、通信領域とビーム形
状は一致しない。さらに、ビームを交差させて通信領域
内外を判定するため、交差した領域が道路幅方向で直線
状であるが、楕円状のビームを交差させても直線状の境
界にはならない。直線状にならなければ、道路の中央と
端での境界領域が変わる問題がある。そこで、道路幅方
向でのビーム形状が直線状となるように、セクター状の
ビームを形成する。このセクター状のビームを組み合わ
せることでビームの交差した通信境界領域を直線状にす
ることができ、境界を明確にすることができる。また、
このようなビーム形状とすることで、通信領域での受信
レベルの変動を小さくすることもできる。
【0054】実施の形態9 図10はこの発明の実施の形態9を示す図であり、図に
おいて1〜8及び10a,10b,11は前記従来のE
TCシステムとまったく同一のものであり、9a,9
b,9cはビームを成形した受信ビーム、22はビーム
を成形した送信ビームである。
【0055】次に動作原理について説明する。実施の形
態8では、受信アンテナビームをセクター状に成形する
例を示したが、さらにこの発明では送信ビームもセクタ
ー状に成形することを示している。基本的には、受信レ
ベルから通信領域を判定するが、送信ビームが楕円状で
あれば、通信領域外への放射が道路の中央と端で異なる
ため、通信領域の誤差が生じやすい。そこで、送信ビー
ムもセクター状とすることで誤差を最小にできる。さら
に、通信領域外への放射を低減できるので、境界をさら
に明確化できると共に、通信領域内への放射レベルを均
一にすることが可能になる。
【0056】実施の形態10 図11はこの発明の実施の形態10を示す図であり、7
a〜7iは受信アンテナ、26a,26b,26cは各
素子アンテナあるいはサブアレーの位相量を変える移相
器である。
【0057】次に動作原理について説明する。受信アン
テナ7a〜7iに移相器を接続する。この移相器は各受
信アンテナに接続しても、あるいは受信アンテナをいく
つかまとめてサブアレー化し、そのサブアレーに接続し
てもよい。この移相器の位相を変えることでビームの方
向を変えることができ、ビームを走査することができ
る。電子的にビームを走査するため、通信領域内外に自
由にビームを走査することができ、車両の位置を検出す
ることができる。この際、ビームを通信領域内外にビー
ムを走査するが、より通信領域を明確化するためには、
ビームを成形し、セクター状にすることが望ましい。セ
クター化することで車両位置を検出する精度が向上す
る。
【0058】実施の形態11 図12はこの発明の実施の形態11を示す図であり、図
12(a)において2は車両が通過する通路、5は路上
機、7は受信アンテナ、9a,9bは受信エリア、22
は送信エリア、11は車載機、4は車載機11を搭載し
たETC車、10bはETC車11が通信領域を通過し
たことを検知するセンサーである。また、図12(b)
において34aはサブのアンテナにて受信した信号の受
信電力分布、34bはメインのアンテナにて受信した信
号の受信電力分布、21は所望の通信領域を示す。
【0059】次に動作原理について説明する。車載機1
1を搭載したETC車4が通路2に進入し、送信エリア
22に入ると、路上機から情報を乗せた電波を送信し、
この電波を受信した車載機11は、路上機に対して情報
を乗せた電波を送信する。ここで、路上機内に装備され
た受信アンテナ7は、メインのアンテナの受信エリア9
bとサブのアンテナの受信エリアを持ち、この2つの受
信アンテナにて受信した信号の受信電力の分布は図12
(b)のように異なっており、この2つの分布の交点を
所望の通信領域21の入口に設定しておけば、車載機か
らの電波を受信することにより、車載機が通信領域内に
存在するか否かの判別が可能となる。また、車載機が通
信領域を出たか否かの判別は、センサ10bを通信領域
出口に設置することにより、車両の先頭がセンサを切っ
た時点で、車載機が通信領域を通過したと判別すること
が可能であり、終端部を検出するためのサブの受信アン
テナを削減することができる。また、この受信アンテナ
セクター状のビームとすることで、通信領域の境界を明
確にすることができる。
【0060】実施の形態12 図13はこの発明の実施の形態12を示す図であり、図
13において2は車両が通過する通路、5は路上機、7
は受信アンテナ、9a,9bは受信エリア、22は送信
エリア、11は車載機、4は車載機11を搭載したET
C車、10bはETC車11が通信領域を通過したこと
を検知するセンサーである。
【0061】次に動作原理について説明する。この発明
においては動作は実施の形態12と同様であるが、送信
アンテナビームを成形し、送信エリア22を通信領域ま
たはメインの受信エリア9bと同じにすることにより、
通信領域の入口における判別精度を向上している。
【0062】実施の形態13 図14はこの発明の実施の形態13を示す図であり、車
載機からの信号をメインのアンテナ7aとサブのアンテ
ナ7bでそれぞれ受信し、その受信信号Aと受信信号B
を比較することで通信領域を判別し、受信信号Aのみを
抽出するこの発明を示す受信系ブロック図である。図に
おいて27は可変減衰器である。車載機からの信号は2
つのアンテナで受信されるが、メインのアンテナ7aで
受信した信号は受信機Aを経由して受信信号Aとして処
理され、一方、サブのアンテナ7bで受信した信号は受
信機Bを経由して受信信号Bとして処理され、この2つ
の信号を比較器にて比較し、受信信号Aが大きいときの
みゲート18をONすることにより受信信号Aを後段の
料金収受制御装置19に送ることにより、通信領域と判
別した場合のみ料金収受に関するデータの授受が行われ
る。
【0063】実施の形態14 図15はこの発明の実施の形態14を示す図であり、車
載機からの信号をメインの受信アンテナ7aとサブの受
信アンテナ7bでそれぞれ受信し、その受信信号Aと受
信信号Bを比較することで通信領域を判別し、受信信号
Aのみを抽出する受信系ブロック図である。車載機から
の信号は2つのアンテナで受信されるが、メインのアン
テナ7aで受信した信号は受信機Aを経由して受信信号
Aとして処理され、一方、サブのアンテナ7bで受信し
た信号は受信機Bを経由して受信信号Bとして処理さ
れ、この2つの信号を比較器にて比較し、受信信号Aが
大きいときのみゲート18aをONすることにより受信
信号Aを後段へ送り、この受信信号Aをあるスレッショ
ルドレベルと比較し、このスレッショルドレベルを受信
信号Aを越える場合のみゲート18bをONすることに
より受信信号Aを後段の料金収受制御装置19に送るこ
とにより、通信領域と判別した場合のみ料金収受に関す
るデータの授受が行われる。
【0064】実施の形態15 図16は車載機からの信号をメインのアンテナ7aとサ
ブのアンテナ7bでそれぞれ受信し、その受信信号Aと
受信信号Bを比較することで通信領域を判別し、受信信
号Aのみを抽出するブロック図である。図において28
は符号反転器、29は加算器である。車載機からの信号
は2つのアンテナで受信されるが、メインのアンテナ7
aで受信した信号は受信機Aを経由して受信信号Aとし
て処理され、一方、サブのアンテナ7bで受信した信号
は受信機Bを経由し、その後段で符号反転して受信信号
−Bとし、加算器にて受信信号Aと受信信号−Bを加算
することにより受信信号A−Bとして、比較器にて0レ
ベルと比較し、この受信信号A−Bが0より大きい場合
のみゲート18をONすることにより受信信号Aを後段
の料金収受制御装置19に送ることにより、通信領域と
判別した場合のみ料金収受に関するデータの授受が行わ
れる。これにより、車載機が2つのアンテナで判別され
た通信領域内にある時のみ料金収受に関するデータの授
受が行うことができる。
【0065】実施の形態16 図17はこの発明の実施の形態16を示す図であり、図
17(a)において9aはサブのアンテナの受信領域。
また、図17(b)はそれぞれのアンテナにおける受信
電力の分布を示しており、メインのアンテナにおける受
信電力分布34bとサブのアンテナにおける受信電力分
布34aが通信領域21の入口付近で交差するように設
定してある。この発明においては通信領域の判定の精度
を高めるために、サブのアンテナビーム幅を狭くし、サ
ブのアンテナにおける受信電力分布の傾き34bを図1
2(b)に示す傾きより大きくしている。
【0066】実施の形態17 図18はこの発明の実施の形態17を示す図であり、3
0は地導体、31は誘電体基板、32はマイクロストリ
ップ線路、33は放射素子である。マイクロストリップ
アンテナを用いることで小型化、軽量化、低コスト化が
図れる。
【0067】
【発明の効果】第1の発明によれば、成形したビームを
複数個用いることで、通信領域を判別できる効果があ
る。
【0068】また、第2の発明によれば、成形した複数
個のビームの受信振幅を比較するだけで容易に通信領域
を判別できる効果がある。
【0069】また、第3の発明によれば、成形した複数
個のビームの受信位相を比較するだけで容易に通信領域
を判別できる効果がある。
【0070】また、第4の発明によれば、成形した複数
個のビームの受信信号を比較することで、車載機の位置
を精度良く検出できる効果がある。
【0071】また、第5の発明によれば、成形した複数
個のビームの受信信号を同時に比較することができるた
め、データの送受信の時間が短縮できる効果がある。
【0072】また、第6の発明によれば、受信機が一つ
で構成できるため、低コスト化をはかることができる効
果がある。
【0073】また、第7の発明によれば、モノパルス方
式とすることで、簡単な構成で車載機の位置を検出でき
る効果がある。
【0074】また、第8の発明によれば、ビームをセク
ター化することで、通信領域の境界をほぼ直線状にで
き、車線中央部と車線端部との通信距離をほぼ等しくで
きる効果がある。
【0075】また、第9の発明によれば、通信領域の送
信ビームと受信ビームを同一とすることで、通信領域の
精度を高める効果がある。
【0076】また、第10の発明によれば、移相器を用
いてビームを走査することで、車載機の位置を精度良く
検出できる効果がある。
【0077】また、第11の発明によれば、ビームをセ
クター化することで、通信領域の境界を精度良く求める
ことができ、受信アンテナを2個とすることで路上機を
小型化できる効果がある。
【0078】また、第12の発明によれば、送信アンテ
ナと受信アンテナとのビーム方向を同一とすることで、
通信領域外への漏洩電波が低減でき、通信領域の精度を
向上できる効果がある。
【0079】また、第13の発明によれば、受信アンテ
ナと受信機との間に可変減衰器を介することで、受信レ
ベルの調整ができ、受信アンテナあるいは受信機の固体
差の影響及び設置場所の環境の影響を補正できる効果が
ある。
【0080】また、第14の発明によれば、受信信号に
適当なスレッショルドレベルを設定したことにより、通
信領域を正確に設定できる効果がある。
【0081】また、第15の発明によれば、符号反転器
と加算器とで信号処理回路を構成したことにより、処理
を容易にできる効果がある。
【0082】また、第16の発明によれば、第2の受信
アンテナのビーム幅は第1の受信アンテナのビーム幅よ
り狭くしたことで、第1と第2の受信レベル差の傾きを
大きくすることができ、通信領域の判別の精度を向上で
きる効果がある。
【0083】また、第17の発明によれば、マイクロス
トリップアンテナを用いたことで、路上機を小型化、軽
量化、薄型化ができ、量産化に適した構成にできる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による料金所の通信装置の実施の形
態1を示すETCシステム概略構成図である。
【図2】 この発明による料金所の通信装置の実施の形
態2を示すETCシテム概略構成図である。
【図3】 この発明による料金所の通信装置の実施の形
態2における通信領域の判定方法を示す図である。
【図4】 この発明による料金所の通信装置の実施の形
態3における通信領域の判定方法を示す図である。
【図5】 この発明による料金所の通信装置の実施の形
態4における通信領域の判定方法を示す図である。
【図6】 この発明による料金所の通信装置の実施の形
態5を示す受信系構成ブロック図である。
【図7】 この発明による料金所の通信装置の実施の形
態6を示す受信系構成ブロック図である。
【図8】 この発明による料金所の通信装置の実施の形
態7を示す受信系構成ブロック図である。
【図9】 この発明による料金所の通信装置の実施の形
態8を示すETCシステム概略構成図である。
【図10】 この発明による料金所の通信装置の実施の
形態9を示すETCシステム概略構成図である。
【図11】 この発明による料金所の通信装置の実施の
形態10を示す受信系構成ブロック図である。
【図12】 この発明による料金所の通信装置の実施の
形態11を示すETCシステム概略構成図である。
【図13】 この発明による料金所の通信装置の実施の
形態12を示すETCシステム概略構成図である。
【図14】 この発明による料金所の通信装置の実施の
形態13を示す受信系構成ブロック図である。
【図15】 この発明による料金所の通信装置の実施の
形態14を示す受信系構成ブロック図である。
【図16】 この発明による料金所の通信装置の実施の
形態15を示す受信系構成ブロック図である。
【図17】 この発明による料金所の通信装置の実施の
形態16を示すETCシステム概略構成図である。
【図18】 この発明による料金所の通信装置の実施の
形態17を示すマイクロストリップアンテナの概略構成
図である。
【図19】 ETCシステムにおける機器構成を示す概
略構成図である。
【図20】 ETCシステムにおいて、1つのアンテナ
を用いた従来の方法による通信領域の設定を表す図であ
る。
【図21】 ETCシステムにおいて、1つのアンテナ
を用いた従来の方法による通信領域の設定した場合の問
題となる現象を表した図である。
【図22】 ETCシステムにおいて、2つのアンテナ
を用いた従来の方法により通信領域を設定する場合の受
信系構成ブロック図である。
【図23】 ETCシステムにおいて、2つのアンテナ
を用いた従来の方法により通信領域を設定した場合の通
信領域及び問題点を表す図である。
【符号の説明】
1 料金所ブース 2 通路 3 通路分離帯 4 ETC車 5 路上機 6 支持柱 7 アンテナ 8 アンテナビーム 9 受信エリア 10 車両センサ 11 車載機 12 所望の通信領域 13 漏洩電波の領域 14 非ETC車 15 受信機 16 信号処理回路 17 比較器 18 ゲート 19 料金収受制御装置 20 車載機から路上機に向かう電波 21 通信領域 22 送信エリア 23 位相検波器 24 ビーム切替スイッチ 25 モノパルスコンパレータ 26 移相器 27 可変減衰器 28 符号反転器 29 加算器 30 地導体 31 誘電体基板 32 マイクロストリップ線路 33 放射素子 34 受信電力分布 35 受信位相分布 36 伝搬路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/36 H04B 7/26 105A (72)発明者 津田 喜秋 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノンストップ自動料金収受システムにお
    ける料金所の通信装置において、上記通信装置内に隣接
    車線との干渉や通信領域外との干渉を抑圧するために成
    形されたビーム形状を持つ単一の送信アンテナと、隣接
    車線との干渉や通信領域外との干渉を抑圧するために成
    形されたビーム形状を持つ複数個の受信アンテナと、上
    記受信アンテナとつながる受信機と、上記複数個の受信
    アンテナにそれぞれ対応する受信エリアを通信可または
    通信不可に設定し、かつ上記受信機で受信した複数の受
    信信号を互いに比較することによって車載機の存在する
    受信エリアを特定し、それによって通信領域を判別する
    信号処理装置とを備えたことを特徴とする料金所の通信
    装置。
  2. 【請求項2】 料金所の通信装置における複数個の受信
    アンテナは、それぞれアンテナビームのピーク方向が異
    なり、かつ受信機において受信信号の振幅を検出するよ
    うにし、信号処理装置においてそれぞれの信号の振幅差
    を検出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    料金所の通信装置。
  3. 【請求項3】 料金所の通信装置における複数個の受信
    アンテナは、それぞれアンテナビームのピーク方向が異
    なり、かつ受信機において受信信号の位相を検出するよ
    うにし、信号処理装置においてそれぞれの信号の位相差
    を検出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    料金所の通信装置。
  4. 【請求項4】 料金所の通信装置における複数個の受信
    アンテナは、それぞれアンテナビームのピーク方向が異
    なり、かつ受信機において受信信号の振幅と位相を検出
    するようにし、信号処理装置においてそれぞれの信号の
    振幅差と位相差を検出するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の料金所の通信装置。
  5. 【請求項5】 料金所の通信装置における複数個の受信
    アンテナは、それぞれアンテナビームのピーク方向が異
    なり、かつ受信機において受信信号の振幅あるいは位相
    あるいはその両方を同時に検出するようにし、信号処理
    装置においてそれぞれの信号の振幅差と位相差を検出す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載の料金所の
    通信装置。
  6. 【請求項6】 料金所の通信装置は、上記複数個の受信
    アンテナと受信機の間にそれぞれの受信アンテナを切り
    替えるスイッチを設けたことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の料金所の通信装置。
  7. 【請求項7】 料金所の通信装置における受信アンテナ
    は、上記受信アンテナを2つに分割し、上記2つの受信
    アンテナの和及び差信号を検出するコンパレータを設
    け、このコンパレータによりモノパルス検出としたこと
    を特徴とする請求項1記載の料金所の通信装置。
  8. 【請求項8】 料金所の通信装置における複数個の受信
    アンテナは、受信エリア内がほぼ一定のレベルで受信で
    きるようにビーム形状をセクター状に成形したことを特
    徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の料金所の通信
    装置。
  9. 【請求項9】 料金所の通信装置における送信アンテナ
    は、送信エリア内がほぼ一定のレベルで送信できるよう
    にビーム形状をセクター状にしたことを特徴とする請求
    項1〜8のいずれかに記載の料金所の通信装置。
  10. 【請求項10】 料金所の通信装置における送信アンテ
    ナと受信アンテナは、その構成を複数個の素子アンテナ
    を配列したアレーアンテナとし、上記アレーアンテナを
    構成する各素子アンテナあるいは数素子の素子アンテナ
    を群としたサブアレーに位相を変える手段を設け、この
    手段により送受信アンテナのビームを走査することを特
    徴とする請求項1記載の料金所の通信装置。
  11. 【請求項11】 料金所の通信装置における送信アンテ
    ナと複数個の受信アンテナは、セクター状にビーム形状
    を成形された単一の送信アンテナとセクター状にビーム
    形状を成形された2つの受信アンテナを設け、第1の受
    信アンテナはビームのピーク方向を通信領域内に設定
    し、第2の受信アンテナのビームのピーク方向は通信領
    域外に設定し、第1の受信アンテナの受信電力が第2の
    受信電力よりも大きい場合のみ通信を行なうようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の料金所の通信装置。
  12. 【請求項12】 料金所の通信装置における送信アンテ
    ナは、ビームのピーク方向と上記第1の受信アンテナの
    ビームのピーク方向とを同一にしたことを特徴とする請
    求項11に記載の料金所の通信装置。
  13. 【請求項13】 料金所の通信装置は、受信アンテナと
    受信機の間に受信信号の電力を任意に可変できる可変減
    衰器を挿入し、上記第1の受信アンテナで受信される電
    力あるいは上記第2の受信アンテナで受信される電力あ
    るいはその両方を調整できるようにしたことを特徴とす
    る請求項12に記載の料金所の通信装置。
  14. 【請求項14】 料金所の通信装置は、受信アンテナと
    受信機の間に受信信号の電力を任意に可変できる可変減
    衰器と、信号処理装置においてある基準電力を設定でき
    る手段を設け、上記第1の受信アンテナで受信される電
    力あるいは上記第2の受信アンテナで受信される電力あ
    るいはその両方を調整し、上記第1の受信アンテナで受
    信された受信信号を基準電力と比較し、それによって通
    信領域を判別するようにしたことを特徴とする請求項1
    2に記載の料金所の通信装置。
  15. 【請求項15】 料金所の通信装置における信号処理装
    置は、上記第2の受信アンテナで受ける受信信号を符号
    反転する手段と、上記符号反転した信号と上記第1の受
    信アンテナで受けた受信信号を加算する手段とを設け、
    上記加算した結果が0より大きい場合にのみ通信を行な
    うようにしたことを特徴とする請求項12に記載の料金
    所の通信装置。
  16. 【請求項16】 料金所の通信装置における2つの受信
    アンテナは、上記第1の受信アンテナのビームのピーク
    方向を所望の通信領域内に設定し、上記第2の受信アン
    テナのビームのピーク方向を通信領域外に設定し、かつ
    上記第2の受信アンテナのビーム幅を上記第1の受信ア
    ンテナのビーム幅よりも狭くしたことを特徴とする請求
    項11〜15のいずれかに記載の料金所の通信装置。
  17. 【請求項17】 料金所の通信装置における送信アンテ
    ナと複数個の受信アンテナは、地導体、上記地導体上に
    設けた誘電体基板、上記誘電体基板上に設けた給電線
    路、上記給電線路と同一平面状に設け、かつ上記給電線
    路と接続されて給電される放射素子とから構成されるマ
    トクロストリップアンテナにより構成したことを特徴と
    する請求項1〜16のいずれかに記載の料金所の通信装
    置。
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