JPH11185576A - 真空バルブ - Google Patents

真空バルブ

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JPH11185576A
JPH11185576A JP35745097A JP35745097A JPH11185576A JP H11185576 A JPH11185576 A JP H11185576A JP 35745097 A JP35745097 A JP 35745097A JP 35745097 A JP35745097 A JP 35745097A JP H11185576 A JPH11185576 A JP H11185576A
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JP
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contact
coil
fixed
movable
vacuum valve
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JP35745097A
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Inventor
Yukio Osawa
雪雄 大沢
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】開離間隙29中の縦磁界の強度を高めるととも
に、その縦磁界をより広く均一に分布させる。 【解決手段】コイル補強17が筒部17Aと底部17B
とでカップ状に形成され、底部17Bがコイル部10に
接合されるとともに、筒部17Aが固定ロッド3Aを覆
うように構成され、さらに、コイル補強36も筒部36
Aと底部36Bとでカップ状に形成され、底部36Bが
コイル部10に接合されるとともに、筒部36Aが可動
ロッド3Bとベローズ5とを覆うように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、真空遮断器用の
開閉接点を内蔵した真空バルブに関し、特に、開閉時に
おける接点の溶融が非常に少ない真空バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の真空バルブの構成を示す
断面図である。真空容器1が絶縁筒よりなり、その内側
には筒状のアークシールド4が図示されていない支えを
介して配されている。アークシールド4の内部には、固
定接点7Aと可動接点7Bとが接離可能に配されてい
る。すなわち、固定接点7Aはコイル部10を介して固
定ロッド3Aに接合されるとともに、可動接点7Bはコ
イル部10を介して可動ロッド3Bに接合されている。
固定ロッド3Aの上端は、金属フランジ2Aを気密に貫
通して外部に引き出され、可動ロッド3Bの下端は、金
属フランジ2Bに気密に接合されたベローズ5を介して
気密に外部に引き出されている。
【0003】図8は真空バルブが遮断状態にある場合の
構成であり、可動ロッド3Bと固定ロッド3Aとをそれ
ぞれ図示されていない主回路に介装することによって主
回路電流を遮断または通電する。可動ロッド3Bを上方
へ駆動することによって、可動接点7Bと固定接点7A
との開離間隙29が閉成される。ベローズ5は蛇腹状に
形成されたものであって、可動ロッド3Bを可動的でか
つ気密の状態で、可動ロッド3Bに流れる電流を真空容
器1の外部に引き出すものである。アークシールド4は
金属製であり、電流の開閉時に生ずるアークで真空容器
1の内壁が汚損するのを防ぐためのものである。また、
ベローズカバー6はカップ状に形成され、アークシール
ド4と同様に電流開閉時に生ずるアークからベローズ5
を保護している。真空容器1の内部は予め排気され、常
時、高真空に保たれている。
【0004】図9は、図8のアークシールド4の内部構
成を示す要部斜視図である。固定ロッド3Aがコイル部
10に接合されるとともに、コイル部10の凸部11が
固定接点7Aに接合されている。一方、可動ロッド3B
ももう一つのコイル部10に接合されるとともに、コイ
ル部10の凸部11が可動接点7Aに接合されている。
また、コイル部10の反開離間隙29側には、金属性の
コイル補強8が接合されている。
【0005】図10は、図9の固定側のコイル部10の
構成を示す平面図である。コイル部10には、固定ロッ
ド3Aの端部28(図8)が嵌まり込む穴28Aが形成
され、この穴28Aの外周に形成されたリング部13
と、このリング部13から外径側に伸びる四本の腕部1
4と、この腕部14のそれぞれの先端から反時計方向に
伸びる円弧部12と、この円弧部12から下向きに突出
する凸部11とからなり、いずれも銅などの電気伝導度
の良い導体で構成されている。可動側のコイル部10も
同様に形成されているが、図9の平面図として見ると、
円弧部12が腕部14の先端から時計方向に伸びるとと
もに、凸部11が上向きに突出している点が異なるだけ
である。凸部11は、図9のように固定側と可動側とで
互いに同じ位置に対峙するように配されている。
【0006】図9に戻り、上下のコイル部10のリング
部13(図10)はそれぞれ固定ロッド3A、または、
可動ロッド3Bに接合され、凸部11はそれぞれ固定ロ
ッド3A、または、可動ロッド3Bに接合されている。
固定接点7Aと可動接点7Bとが接触している場合は、
通電電流が固定ロッド3Aからコイル部10を介して固
定接点7Aへ流れ、さらに、可動接点7Bからコイル部
10を介して可動ロッド3Bへと流れる。通電中に固定
接点7Aと可動接点7Bとを開離させると、開離間隙2
9にアークが発生する。このアークを素早く消弧するの
が真空バルブの役目である。固定接点7Aまたは可動接
点7Bからアークが発生する場所をアークスポットと称
するが、このアークスポットが局所的に発生し続ける
と、そのアーク熱で固定接点7Aまたは可動接点7Bが
局部的に溶融してしまう。コイル部10は、アークスポ
ットが局部的止まるのを防ぐためである。コイル部10
の介装によって、開離間隙29には縦磁界(図9の矢印
H方向)を発生させることができる。その理由は、図1
0において、固定側のコイル部10の電流Iがリング部
13から腕部14を介して円弧部12を矢印Iのように
反時計方向に流れ、この円弧部12から下向きに突出す
る凸部11を介して図示されていない下部の固定接点へ
流れる。一方、図示されていないが、可動側のコイル部
10も円弧部12を矢印Iのように反時計方向に流れ
る。したがって、図9の開離間隙29に縦磁界が形成さ
れ、その縦磁界によって、アークのイオンや電子が螺旋
状に運動するとともに縦磁界が形成された開離間隙29
内に捕捉され、アークスポットが固定接点7A,可動接
点7に局所的に止まらずに激しく移動し、固定接点7A
や可動接点7Bがアーク熱による溶融するのを防ぐこと
ができる。
【0007】図11は、図9のA−A断面図である。ま
た、図12は、図11のB−B断面図、すなわち、コイ
ル部の腕部14が見られない個所の断面図であり、固定
側の接点構成だけが示されている。なお、図8は、図1
1のC−C断面図(腕部14が見られる個所の断面図)
に対応する。図12において、コイル補強8が円板状に
形成され、その中央に固定ロッド3Aの嵌まる穴8Aが
空いている。このコイル補強8の下面は、コイル部10
の腕部14および円弧部12の上面に接合されている。
また、接点補強9が、円筒部16の端部につば部15が
外径側に向けて取り付けらてた形状を備え、円筒部16
の上端が固定ロッド3Aの端部28に接合されるととも
に、つば部15の下面が固定接点7Aに接合されてい
る。なお、可動側の接点構成も図12と全く同じであ
り、図9のように開離間隙29に対して反転した構成に
なっている。
【0008】図12のコイル補強8および接点補強9
は、閉成時に接点同士に加わる接触圧力や開閉動作時に
加わる衝撃圧力でコイル部10や固定接点7A(あるい
は、可動接点)が破損しないように補強するためのもの
である。コイル補強8がコイル部10を平らに押さえ、
接点補強9が固定接点7A(あるいは、可動接点)を平
らに押さえるとともに、固定ロッド3A側(あるいは、
可動ロッド側)から加わる力を受け、コイル部10のリ
ング部13に加わる力を緩和させている。コイル補強8
や接点補強9の材料は、例えば、ステンレス材からな
り、機械的に丈夫でかつ、銅材からなるコイル部10よ
り電気伝導度の小さい材料が用いられている。それによ
って、コイル部10や固定接点7A(あるいは、可動接
点)を保護するとともに、通電電流の大部分がコイル部
10を流れるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の真空バルブは、開離間隙中の縦磁界をも
っと強くする必要があるとともに、その縦磁界分布が余
り均一でないという問題があった。すなわち、真空バル
ブの開離間隙中の縦磁界を今以上に強くすることができ
れば、すれば、アークスポットをより激しく移動させる
ことができる。それによって、固定接点や可動接点のア
ーク熱による溶融量がさらに減り、真空バルブの寿命を
今以上に延ばすことができる。しかし、従来の真空バル
ブでは、そのコイル部を機械的に丈夫するために、コイ
ル補強の板材自体をある程度厚くする必要があった。そ
のために、通電電流がコイル補強側にも分流してしま
い、コイル部で周回する通電電流の成分が少なくなって
いたので、開離間隙内の縦磁界をあまり高めることがで
きなかった。
【0010】また、開離間隙中の縦磁界分布は、固定接
点や可動接点の中心部の磁界が高く、外周側へ行くに従
って磁界が弱くなっている。そのために、縦磁界によっ
てアークスポットを激しく移動させる作用は、接点の中
心部付近の限られた範囲だけに有効に働いていた。開離
間隙の広範囲に渡って縦磁界を均一に分布させることが
できれば、真空バルブの寿命を今以上に延ばすことがで
きる。
【0011】この発明の目的は、開離間隙中の縦磁界の
強度を高めるとともに、その縦磁界をより均一に分布さ
せることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、絶縁性の真空容器の両端が金属
フランジで接合されるとともに、真空容器の内部に互い
に接離可能な固定接点と可動接点とが収納され、固定接
点および可動接点がそれぞれ周方向に電流を流すコイル
部を介して固定ロッドおよび可動ロッドの一方端に接合
され、固定ロッドの他方端が金属フランジを気密に貫通
して外部に引き出され、可動ロッドの他方端が金属フラ
ンジに気密に接合されたベローズを介して気密に外部に
引き出され、ベローズの可動ロッド側は金属製のベロー
ズカバーで覆われ、コイル補強がコイル部に接合されて
なる真空バルブにおいて、前記コイル補強が筒部と底部
とでカップ状に形成され、底部がコイル部に接合される
とともに、筒部が固定ロッドまたは可動ロッドを覆うよ
うに構成されるとよい。コイル補強をカップ形とするこ
とにより円周部が立ち上がるので、従来の様な単なる円
板形より機械的に非常に強くなる。したがって、コイル
補強の材料厚さを従来より薄くすることができるととも
に、電気伝導度も小さくなる。それによって、コイル部
側に流れる電流成分が増すので開離間隙内の縦磁界が高
くなる。
【0013】かかる構成の真空バルブにおいて、前記コ
イル補強の底部に複数の貫通穴を散在させるようにして
もよい。それによって、コイル補強の電気伝導度がさら
に小さくなり、開離間隙内の縦磁界がさらに高くなる。
かかる構成の真空バルブにおいて、前記コイル補強をベ
ローズカバーとしてもよい。コイル補強がカップ状なの
で、このカップ内にベローズを挿入することによって、
ベローズを発生アークから遮蔽することができる。それ
によって、部品点数を削減することができる。
【0014】また、上記目的を達成するために、この発
明によれば、絶縁性の真空容器の両端が金属フランジで
接合されるとともに、真空容器の内部に互いに接離可能
な固定接点と可動接点とが収納され、固定接点および可
動接点がそれぞれ周方向に電流を流すコイル部を介して
固定ロッドおよび可動ロッドの一方端に接合され、固定
ロッドの他方端が金属フランジを気密に貫通して外部に
引き出され、可動ロッドの他方端が金属フランジに気密
に接合されたベローズを介して気密に外部に引き出さ
れ、ベローズの可動ロッド側は金属製のベローズカバー
で覆われ、接点補強が固定接点と固定ロッドまたは可動
接点と可動ロッドとに接合されてなる真空バルブにおい
て、前記接点補強が磁性体で形成されるようにしてもよ
い。それによって、開離間隙の磁束が、接点補強の介在
する範囲に渡って広がり易くなり、縦磁界を従来より均
一に分布させることができる。
【0015】かかる構成の真空バルブにおいて、前記接
点補強が鍋形部の縁端から外径方向につば部が広がるよ
うに形成され、鍋形部の底部が固定ロッドまたは可動ロ
ッドの端面に接合され、つば部が固定接点または可動接
点に接合されるようにしてもよい。それによって、鍋形
部の底部によって固定ロッドまたは可動ロッドを機械的
に受けるとともに縦磁界の分布をより中央部から外径側
に分散させ、つば部によって固定接点または可動接点を
平らに受けるとともに、縦磁界を外径側に広範囲に均一
に分布させることができる。
【0016】かかる構成の真空バルブにおいて、前記接
点補強のつば部の内径側に周回溝が形成されるようにし
てもよい。それによって、磁束が周回溝の外径側を回り
回り込むようになるので、縦磁界を外径側にさらに広く
分布させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかる真空バ
ルブの構成を示す断面図であり、従来の真空バルブであ
る図8に対応する。また、図2は、図1のアークシール
ド4の内部構成を示す要部斜視図であり、従来の真空バ
ルブである図9に対応する。図2において、コイル補強
17が筒部17Aと底部17Bとで構成され、底部17
Bがコイル部10に接合されるとともに、筒部17Aが
固定ロッド3Aを覆っている。一方、コイル補強36も
筒部36Aと底部36Bとで構成され、底部36Bがコ
イル部10に接合されるとともに、固定ロッド3Aとベ
ローズ5とを覆っている。
【0018】さらに、図3は、図2の固定接点7A周り
の構成を示す要部断面図であり、従来の真空バルブの構
成である図12に対応する。なお、図3は、固定側の接
点構成であるが、可動側の接点構成も図3と全く同じで
ある。すなわち、可動側の接点構成は、図2のように開
離間隙29に対して反転した構成になっているだけであ
る。
【0019】図1ないし図3において、従来と異なるの
はコイル補強17,36がそれぞれカップ状に形成され
て互いに逆方向に向けられ、一方のコイル補強36が、
ベローズカバーを兼用している点である。その他は従来
の構成と同じであり、従来と同じ部分は同一参照符号を
付けることによって詳細な説明は省略する。図2のよう
にコイル補強17、36をカップ形とすることにより円
周部が立ち上がるので、従来の様な単なる円板形より機
械的に非常に強くなる。したがって、コイル補強17,
36の材料厚さを従来のものより薄くすることができ、
コイル補強17,36の電気伝導度抵抗が小さくなる。
それによって、コイル部10側に流れる通電電流成分が
増すので開離間隙29内の縦磁界が高くなる。そのため
に、固定接点7Aまたは可動接点7B上で、アークのス
ポットが従来よりさらに激しく移動するようになり、固
定接点7Aや可動接点7Bの溶融量が減って、真空バル
ブの寿命をより延ばすことができる。また、コイル補強
36とベローズカバーとを兼用することによって、部品
点数が削減されコストが削減される。
【0020】図4は、この発明の異なる実施例にかかる
真空バルブのコイル補強の構成を示す平面図である。コ
イル補強18は、図2のコイル補強17に代わるもので
あって、カップ形の底部の中央に固定ロッドが貫通する
穴19が明けられている。コイル補強18の底部には、
穴19の周囲に複数の貫通穴18Aを散在させてあり、
底部の電気伝導度を小さくしている。それによって、コ
イル部側に流れる通電電流成分が増し、開離間隙内の縦
磁界がさらに高くなる。そのために、真空バルブの寿命
が、図2の場合よりさらに延びる。
【0021】図5は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる真空バルブの固定接点3A周りの構成を示す要部
断面図である。図5は、図3に対応する断面図であり、
接点補強20の構成が図3と異なるだけである。すなわ
ち、接点補強20が磁性体よりなり、円筒部22と鍋底
部23とで鍋形部が形成され、その縁端から外径方向に
つば部21が広がるようになっている。なお、図5は固
定側の接点構成であるが、可動側の接点構成も図5と全
く同じである。すなわち、可動側の接点構成は、図2の
ように開離間隙29に対して反転した構成になってい
る。
【0022】図5において、鍋底部23が固定ロッド3
Aの端部28に接合され、つば部21が固定接点7Aに
接合される。鍋底部23によって固定ロッド3A(また
は可動ロッド)を機械的に受けるとともに縦磁界の分布
をより中央部から外径側に分散させる。さらに、つば部
21によって固定接点7A(または可動接点)を平らに
受けるとともに、縦磁界の分布を外径側に広く分散させ
ることができる。磁性体としては、例えば、鉄やニッケ
ルコバルト合金などの強磁性体が用いられる。接点補強
20の形状としては、必ずしも、図5と同じ形状をして
いなくてもよく、図3の接点補強9と同じ形状でもかま
わない。しかし、接点の中央に開口部があると、磁束が
その開口部を通過し易くなるので、縦磁界の分布をより
中央部から外径側に分散さる効果が薄くなる。接点補強
20の形は、図5のようにできるだけ中央部を磁性体で
塞ぐとともに、接点の外径側へ磁性体ができるだけ広が
るようにすることによって、縦磁界を接点の全面に広く
均一に分布させることができるようになる。それによっ
て、アークのスポットが中心部付近に集まり易いのが解
消され、アークが接点上を広範囲に移動し、真空バルブ
の寿命を従来より延ばすことができる。
【0023】図6は、この発明のさらに異なる実施例に
かかる真空バルブの固定接点3A周りの構成を示す要部
断面図である。図6が図5と異なる点は、磁性体よりな
る接点補強25が、そのつば部24の内径側に周回溝2
4Aが形成されていることだけである。なお、図6は固
定側の接点構成であるが、可動側の接点構成も図6と全
く同じである。可動側の接点構成は、図2のように開離
間隙29に対して反転した構成になっている。
【0024】図6において、周回溝24Aの形成によっ
て、磁束が周回溝24Aの外径側を回り込むようにな
る。そのために、縦磁界が外径側にさらに広く均一に分
布するようになる。固定接点や可動接点の寿命をさらに
延ばすことができる。図7は、真空バルブの開離間隙中
の縦磁界強度の分布図である。縦軸が開離間隙中の縦磁
界強度H、横軸が接点(固定接点あるいは可動接点)の
半径方向の位置である。位置Oは接点の中心、範囲Dは
接点の裏面側(反開離間隙側)に配されいるコイル部の
円弧部12(図10)が配されいる範囲に対応する。特
性曲線38(一点鎖線)、特性曲線39(実線)がそれ
ぞれ図5、図6の実施例における磁束分布であり、特性
曲線37(点鎖線)が図12の従来例における磁束分布
である。特性曲線37は、前述されたように接点の中心
付近の縦磁界が強くなり、外径側へ行く程、縦磁界が弱
くなる。接点補強を磁性体にすることによって、特性曲
線38のように、縦磁界が特性曲線37の場合より外径
側に広く均一に分布するようになる。磁性体の接点補強
のつば部に周回溝を形成することによって、特性曲線3
9のように、縦磁界が外径側にさらに広く均一に分布す
るようになる。
【0025】
【発明の効果】この発明は前述のように、コイル補強が
筒部と底部とでカップ状に形成され、底部がコイル部に
接合されるとともに、筒部が固定ロッドまたは可動ロッ
ドを覆うように構成されることよって、開離間隙内の縦
磁界が高くなり、真空バルブの寿命が従来より延びるよ
うになる。
【0026】かかる構成の真空バルブにおいて、前記コ
イル補強の底部に複数の貫通穴を散在させることによっ
て、開離間隙内の縦磁界がさらに高くなり、真空バルブ
の寿命がさらに延びるようになる。かかる構成の真空バ
ルブにおいて、前記コイル補強をベローズカバーとする
ことによって、部品点数が削減され真空バルブのコスト
が低減される。
【0027】また、この発明は前述のように、接点補強
が磁性体で形成されることによって、縦磁界を従来より
均一に分布させることができ、真空バルブの寿命が従来
より延びるようになる。かかる構成の真空バルブにおい
て、前記接点補強が鍋形部の縁端から外径方向につば部
が広がるように形成され、鍋形部の底部が固定ロッドま
たは可動ロッドの端面に接合され、つば部が固定接点ま
たは可動接点に接合されることによって、縦磁界を外径
側に広く均一に分布させることができ、真空バルブの寿
命が従来より延びるようになる。
【0028】かかる構成の真空バルブにおいて、前記接
点補強のつば部の内径側に周回溝が形成されることによ
って、縦磁界の分布を外径側にさらに広く均一に分布さ
せることができ、真空バルブの寿命がさらに延びるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかる真空バルブの構成を
示す断面図
【図2】図1のアークシールドの内部構成を示す要部斜
視図
【図3】図2の固定接点周りの構成を示す要部断面図
【図4】この発明の異なる実施例にかかる真空バルブの
コイル補強の構成を示す平面図
【図5】この発明のさらに異なる実施例にかかる真空バ
ルブの固定接点周りの構成を示す要部断面図
【図6】この発明のさらに異なる実施例にかかる真空バ
ルブの固定接点周りの構成を示す要部断面図
【図7】真空バルブの開離間隙中の縦磁界強度の分布図
【図8】従来の真空バルブの構成を示す断面図
【図9】図8のアークシールドの内部構成を示す要部斜
視図
【図10】図9の固定側のコイル部の構成を示す平面図
【図11】図9のA−A断面図
【図12】図11のB−B断面図
【符号の説明】
1:真空容器、2A,2B:金属フランジ、3A:固定
ロッド、3B:可動ロッド、4:アークシールド、5:
ベローズ、6:ベローズカバー、7A:固定接点、7
B:可動接点、8,17,18,36:コイル補強、1
7A,38A、22、16:円筒部、17B,38B:
底部、18A:貫通穴、9,20,25:接点補強、1
0:コイル部、11:凸部、12:円弧部、13:リン
グ部、14:腕部、23:鍋底部、15,24:つば
部、24A:周回溝、28:端部、29:開離間隙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性の真空容器の両端が金属フランジで
    接合されるとともに、真空容器の内部に互いに接離可能
    な固定接点と可動接点とが収納され、固定接点および可
    動接点がそれぞれ周方向に電流を流すコイル部を介して
    固定ロッドおよび可動ロッドの一方端に接合され、固定
    ロッドの他方端が金属フランジを気密に貫通して外部に
    引き出され、可動ロッドの他方端が金属フランジに気密
    に接合されたベローズを介して気密に外部に引き出さ
    れ、ベローズの可動ロッド側は金属製のベローズカバー
    で覆われ、コイル補強がコイル部に接合されてなる真空
    バルブにおいて、前記コイル補強が筒部と底部とでカッ
    プ状に形成され、底部がコイル部に接合されるととも
    に、筒部が固定ロッドまたは可動ロッドを覆うように構
    成されたことを特徴とする真空バルブ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の真空バルブにおいて、前
    記コイル補強の底部に複数の貫通穴を散在させたことを
    特徴とする真空バルブ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の真空バルブにおいて、前
    記コイル補強をベローズカバーとしたことを特徴とする
    真空バルブ。
  4. 【請求項4】絶縁性の真空容器の両端が金属フランジで
    接合されるとともに、真空容器の内部に互いに接離可能
    な固定接点と可動接点とが収納され、固定接点および可
    動接点がそれぞれ周方向に電流を流すコイル部を介して
    固定ロッドおよび可動ロッドの一方端に接合され、固定
    ロッドの他方端が金属フランジを気密に貫通して外部に
    引き出され、可動ロッドの他方端が金属フランジに気密
    に接合されたベローズを介して気密に外部に引き出さ
    れ、ベローズの可動ロッド側は金属製のベローズカバー
    で覆われ、接点補強が固定接点と固定ロッドまたは可動
    接点と可動ロッドとに接合されてなる真空バルブにおい
    て、前記接点補強が磁性体で形成されたことを特徴とす
    る真空バルブ。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の真空バルブにおいて、前
    記接点補強が鍋形部の縁端から外径方向につば部が広が
    るように形成され、鍋形部の底部が固定ロッドまたは可
    動ロッドの端面に接合され、つば部が固定接点または可
    動接点に接合されたことを特徴とする真空バルブ。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の真空バルブにおいて、前
    記接点補強のつば部の内径側に周回溝が形成されたこと
    を特徴とする真空バルブ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023147772A (ja) * 2022-03-30 2023-10-13 三菱電機株式会社 真空バルブ

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JP2023147772A (ja) * 2022-03-30 2023-10-13 三菱電機株式会社 真空バルブ

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