JPH11188021A - X線面センサおよびx線撮影装置 - Google Patents

X線面センサおよびx線撮影装置

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JPH11188021A
JPH11188021A JP9360517A JP36051797A JPH11188021A JP H11188021 A JPH11188021 A JP H11188021A JP 9360517 A JP9360517 A JP 9360517A JP 36051797 A JP36051797 A JP 36051797A JP H11188021 A JPH11188021 A JP H11188021A
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JP
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ray
sensor
irradiation
transmitted
light
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JP9360517A
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English (en)
Inventor
Hisao Tsuji
久男 辻
Tomomi Katayama
智視 片山
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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  • Measurement Of Radiation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透過X線画像が十分に鮮明で、不必要に拡大さ
れないようにする。 【解決手段】この発明のX線撮影装置では、透過X線像
検出用のセンサとして、X線検出素子4が縦横に配列さ
れている薄型のフラットパネル型X線センサ3を用いる
とともに、X線露出センサ5aとして、パネル型X線セ
ンサ3の裏面に一体的に設置された薄膜式X線露出セン
サを用いた構成であるので、X線露出センサ5aによっ
てX線が散乱することがなく、鮮明な透過X線画像を得
ることができるとともに、被検体とパネル型X線センサ
3との間の距離が短くなるので、透過X線画像が不必要
に拡大されることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線撮影用のX
線面センサ、および、このX線面センサを用いたX線撮
影装置に係り、X線撮影の際の被検体(患者)の照射X
線量が予め定められた設定量に達したらX線照射を停止
する自動露出制御を行うための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のX線撮影装置によるX
線撮影時の状況を示す模式図である。従来のX線撮影装
置は、患者MにX線を照射するX線管91と、X線撮影
用のフィルム92が装填されているフィルムカセッテ9
3を備えるとともに、フィルムカセッテ93の前に散乱
X線除去用グリッド94および自動露出制御を行うため
の照射X線量検出用のX線露出センサ95を備えている
他、フィルム感度等に応じて適当な照射X線量(露光時
間)を予め設定するフィルム濃度設定部96と、実際の
照射X線量(実照射X線量)が予め定められた設定量に
達するとX線照射を停止する自動露出制御部97を備え
ている。
【0003】なお、X線露出センサ95は、図11に示
すように、厚み数ミリの透明アクリルピース95b〜9
5dが接合されて1枚の長方形の板状体となっているア
クリル基板95aと、アクリル基板95aの表面に短冊
形のパターン形状で設けられた3つの蛍光体膜95e〜
95gと、アクリル基板95aの端縁に設けられた3つ
の光電子増倍管95h〜95jを備えているとともに、
透明アクリルピース95b〜95dの表面および接合面
は光電子増倍管95h〜95jと向き合う箇所を除いて
全て光反射面となっている。
【0004】そして、X線撮影時の透過X線を受けて蛍
光体膜95e〜95gに光が生じるのであるが、蛍光体
膜95eに生じた光は光電子増倍管95hに導かれ、蛍
光体膜95fに生じた光は光電子増倍管95iに導か
れ、蛍光体膜95gに生じた光は光電子増倍管95jに
導かれる結果、各光電子増倍管95h〜95jから透過
X線の強度に応じた出力信号が送出されるという構成に
なっている。普通、胸部撮影の場合は光電子増倍管95
h,95jの出力信号が用いられ、体側撮影の場合は光
電子増倍管95iの出力信号が用いられる。
【0005】図10のX線撮影装置によりX線撮影を実
行する場合には、X線管91とフィルム92を患者Mを
挟んで対向するように配置しておいて、X線管91から
X線を患者Mに照射する。そうすると、透過X線により
フィルムカセッテ93の中の増感紙(図示省略)が発光
し、フィルム92が露光される。一方、X線露出センサ
95からは透過X線の強度に応じた出力信号が自動露出
制御部97へ送出されて積分されるとともに、X線照射
量に対応する出力信号の積分値がフィルム濃度設定部9
6により予め定められた設定量に達すると、自動露出制
御部97が照射制御部98へ照射停止の指令信号を出力
する。照射停止の指令信号を受けた照射制御部98はX
線管91のX線照射を直ちに止める。フィルムカセッテ
93の中のフィルム92には、患者Mの透過X線像が自
動露出制御により適当な濃度で写し込まれてX線撮影は
終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のX線撮影装置の場合、撮影対象となる患部の種類
などによっては、フィルム92に写し込まれた透過X線
像の鮮明度が足りなかったり、あるいは、透過X線像が
不必要に拡大されてしまうという問題がある。透過X線
像の鮮明度が足りなくなるのは、散乱X線除去用グリッ
ド94の後ろのX線露出センサ95はかなりの厚みがあ
るので、このX線露出センサ95をX線が透過する際に
X線が僅かながら散乱するために、透過X線像がぼやけ
るからである。透過X線像が不必要に拡大されてしまう
のは、やはりX線露出センサ95はかなりの厚みがあっ
て、患者Mとフィルム92との間の距離が長くなり、そ
の結果として幾何学的に拡大されて撮影されるからであ
る。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑み、透過X線
像が鮮明であり、また、透過X線像が不必要に拡大され
ることのないX線面センサおよびX線撮影装置を提供す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項1の発明に係るX線面センサは、撮影対象の
被検体へのX線照射に伴って入射する透過X線を電荷に
直接変換するX線検出素子が縦横に配列されている透過
X線像撮影用のX線面センサにおいて、X線面センサの
表面または裏面に、X線照射に伴って入射する透過X線
を光に変換するX線・光変換薄層と、前記X線・光変換
薄層により変換された光を電気信号に変換する光電変換
薄層とを積層してなる薄膜式X線露出センサが一体的に
設置されている。
【0009】また、上記課題を達成するため、請求項2
の発明に係るX線面センサは、撮影対象の被検体へのX
線照射に伴って入射する透過X線を先ず光に変換し、そ
の変換光を電荷に変換するX線検出素子が縦横に配列さ
れている透過X線像撮影用のX線面センサにおいて、X
線面センサの表面または裏面に、X線照射に伴って入射
する透過X線により前記X線検出素子で生じた変換光を
電気信号に変換する光電変換薄層を備えた薄膜式X線露
出センサが一体的に設置されている。
【0010】また、上記課題を達成するため、請求項3
の発明に係るX線撮影装置は、被検体にX線を照射する
X線管と、被検体を挟んでX線管と対向するように配置
されている透過X線像検出用のX線センサと、照射X線
量が予め定められた設定量に達するとX線照射を停止す
る自動露出制御手段と、自動露出制御に必要な照射X線
量を検出するためのX線露出センサとを備えたX線撮影
装置において、前記X線センサとして、被検体へのX線
照射に伴って入射する透過X線を電荷に直接変換するX
線検出素子が縦横に配列されているX線面センサが設け
られているとともに、前記X線露出センサとして、前記
X線面センサの表面または裏面に、X線照射に伴って入
射する透過X線を光に変換するX線・光変換薄層と、前
記X線・光変換薄層により変換された光を電気信号に変
換する光電変換薄層とを積層してなる薄膜式X線露出セ
ンサが一体的に設置されている。
【0011】また、上記課題を達成するため、請求項4
の発明に係るX線撮影装置は、被検体にX線を照射する
X線管と、被検体を挟んでX線管と対向するように配置
されている透過X線像検出用のX線センサと、照射X線
量が予め定められた設定量に達するとX線照射を停止す
る自動露出制御手段と、自動露出制御に必要な照射X線
量を検出するためのX線露出センサとを備えたX線撮影
装置において、前記X線センサとして、X線撮影対象の
被検体へのX線照射に伴って入射する透過X線を先ず光
に変換し、その変換光を電荷に変換するX線検出素子が
縦横に配列されているX線面センサが設けられていると
ともに、前記X線露出センサとして、前記X線面センサ
の表面または裏面に、X線照射に伴って入射する透過X
線により前記X線検出素子で生じた変換光を電気信号に
変換する光電変換薄層を備えた薄膜式X線露出センサが
一体的に設置されている。
【0012】〔作用〕次に、この発明のX線面センサな
いしX線撮影装置を用いたX線撮影の際の作用を説明す
る。請求項1のX線面センサの場合、X線撮影用のX線
が照射されると、縦横に配列されている各X線検出素子
では、撮影対象の被検体へのX線照射に伴って入射する
透過X線が電荷に直接変換されて、透過X線画像用のX
線検出データ(画像信号)が各X線検出素子に生じる。
また、X線面センサの表面または裏面に一体的に設置さ
れている薄膜式X線露出センサでは、X線・光変換薄層
で先ずX線照射に伴って入射する透過X線が光に変換さ
れ、ついで光電変換薄層で変換された光が照射X線量検
出用の電気信号に変換される。電気信号自体はX線強度
に対応した強度を持つ信号であるから、これを積分する
ことにより実際の照射X線量を検出することができる。
【0013】請求項2のX線面センサの場合、X線撮影
用のX線が照射されると、縦横に配列されている各X線
検出素子では、撮影対象の被検体へのX線照射に伴って
入射する透過X線が先ず光に変換され、続いてその変換
光が電荷に変換されて、透過X線画像用のX線検出デー
タ(画像信号)が生じることになる。また、X線面セン
サの表面または裏面に一体的に設置されている薄膜式X
線露出センサでは、光電変換薄層がX線検出素子で生じ
た変換光を(正確には変換光の一部が)照射X線量検出
用の電気信号に変換する。やはり、この電気信号自体
も、X線強度に対応した信号であるから、これを積分す
ることにより照射X線量を検出できる。
【0014】請求項3のX線撮影装置によるX線撮影の
場合、X線検出素子を縦横に配列した透過X線像検出用
のX線面センサと、X線管とを被検体を挟んで対向配置
しておき、X線管から被検体にX線を照射すると、被検
体へのX線照射に伴って、X線面センサからX線検出デ
ータが出力され、このX線検出データに基づきX線透視
画像が得られる。一方、X線面センサの表面または裏面
へ一体的に設置されている薄膜式X線露出センサから
は、X線強度に対応した信号強度を持つ出力信号が自動
露出制御手段に送出される。自動露出制御手段では、X
線露出センサの出力信号を積分することにより照射X線
量を検出するとともに、照射X線量が予め定められた設
定量に達すると、X線管によるX線照射を停止させて、
X線撮影が完了する。
【0015】請求項4のX線撮影装置によるX線撮影の
場合、X線検出素子を縦横に配列した透過X線像検出用
のX線面センサと、X線管とを被検体を挟んで対向配置
しておき、X線管から被検体にX線を照射すると、被検
体へのX線照射に伴って、X線面センサからX線検出デ
ータが出力され、このX線検出データに基づきX線透視
画像が得られる。一方、X線面センサの表面または裏面
へ一体的に設置されている薄膜式X線露出センサから
は、やはりX線強度に対応した信号強度を持つ出力信号
が自動露出制御手段に送出される。自動露出制御手段で
は、X線露出センサの出力信号を積分することにより照
射X線量を検出するとともに、照射X線量が予め定めら
れた設定量に達するとX線管によるX線照射を停止させ
て、X線撮影が完了する。
【0016】以上の請求項1〜4の発明におけるX線面
センサは薄型であり、一体設置されているX線露出セン
サも薄膜積層構造の薄型のものであるので、X線面セン
サを散乱X線除去用グリッドの直ぐ後ろに位置させられ
ることから、散乱X線が十分に除去される上、被検体と
X線面センサとの間の距離が短くなり、X線透視画像の
不必要な拡大を抑えられる。
【0017】
【発明の実施の形態】続いて、この発明の一実施例を図
面を参照しながら説明する。図1はフラットパネル型X
線センサ(X線面センサ)を使用しているX線撮影装置
の全体構成を示すブロック図、図2はフラットパネル型
X線センサ(以下、適宜「パネル型X線センサ」と略
記)のX線検出素子の配列を示す平面図、図3はパネル
型X線センサの裏面に設置されたX線露出センサを示す
平面図である。
【0018】図1のX線撮影装置は、患者MにX線を照
射するX線管1と、患者Mを挟んでX線管1と対向する
ようにして散乱X線除去用のグリッド2の直後に配置さ
れている透過X線像検出用のパネル型X線センサ3を備
えている。このパネル型X線センサ3では、図2に示す
ように、患者MへのX線照射に伴って入射する透過X線
を電荷に直接変換するX線検出素子4が多数個、縦横に
配列されているとともに、図3に示すように、自動露出
制御に必要な照射X線量を検出するためのX線露出セン
サ5a〜5cがパネル型X線センサ3の裏面に短冊形の
パターン形状で一体的に形成されている。
【0019】パネル型X線センサ3の後段には、パネル
型X線センサ3から出力されるX線検出データを収集
し、画像処理部7へ送り出す信号収集部6が設置されて
いる。この信号収集部6の後段の画像処理部7は、X線
検出データをディジタル信号に変換するAD変換部8、
ディジタル化されたX線検出データを記憶する検出デー
タメモリ9、検出データメモリ9に記憶されたX線検出
データにエッジ強調やフィルタリングなどの必要な画像
処理を施すことによりX線画像を作成するデータ処理部
10、および、得られたX線画像を記憶するX線画像メ
モリ11を具備している。通常、X線透視撮影中、X線
画像メモリ11に格納されたX線画像は次々と更新され
続けることになる。
【0020】X線管1は、高電圧発生器などを含む照射
制御部12のコントロールにより、管電圧・管電流等の
設定照射条件に従って、X線を患者Mに照射するよう構
成されている。照射制御部12によるコントロールは、
キーボード13やマウス14からの設定操作に伴って撮
影制御部15から送出される指令信号および次に述べる
自動露出機構から送出される指令信号に従って行われ
る。
【0021】実施例のX線撮影装置は次のような自動露
出機構を備えている。この自動露出機構は、透過X線強
度に比例した信号強度の出力信号(電気信号)を送り出
すX線露出センサ5a〜5cと、パネル型X線センサ3
の検出感度等を勘案した適当な照射X線量を予め設定す
る照射X線量設定部16、および、実際の照射X線量
(実照射X線量)が照射X線量設定部16により予め定
められた設定量に達するとX線照射を停止する指令信号
を照射制御部12へ送出する自動露出制御部17とから
構成されている。照射X線量設定部16による照射X線
量の設定は、キーボード13やマウス14からの設定操
作に伴って撮影制御部15から送出される指令信号に従
って行われる。
【0022】X線露出センサ5a〜5cの出力信号は透
過X線強度に比例した信号強度であるので、自動露出制
御部17では、コンデンサ17aによりX線露出センサ
5a〜5cの出力信号が積分されて実照射X線量が求出
されるとともに、コンパレータ(比較器)17bによ
り、実照射X線量と照射X線量設定部16により予め定
められた設定量が比較され、実照射X線量が設定量に達
すると、自動露出制御部17から照射停止の指令信号が
照射制御部12へ出力される。
【0023】一方、実施例のX線撮影装置は、画像表示
モニタ18を備えており、X線画像メモリ11に記憶さ
れたX線画像を表示するよう構成されている他、X線画
像メモリ11に記憶されるX線画像をフィルムに焼き付
けて画像写真として出力する画像焼付け記録部(レザー
式イメージャー)19やX線画像信号をそのまま記憶保
存する電子式の画像保存メモリ20も設けられており、
キーボード13やマウス14からの操作入力により撮影
制御部15から送出される指令信号に従って、X線画像
メモリ11に記憶されたX線画像が画像表示モニタ18
へ出力されて表示されたり、画像焼付け記録部19から
画像写真として送り出されたり、画像保存メモリ20へ
格納保持されたりする構成となっている。
【0024】続いて、パネル型X線センサ3のX線検出
素子4の構成について具体的に説明する。パネル型X線
センサ3におけるX線検出素子4の配列としては、例え
ば横(X)方向1024,縦(Y)方向1024の正方
形マトリックス構成が挙げられる。また、パネル型X線
センサ3の平面寸法としては、例えば縦横約30cmが
挙げられる。このパネル型X線センサ3は、画像周辺の
像歪みが殆どなく解像度も高い上に、非常に薄型・軽量
であるなど多くの利点を有する。
【0025】パネル型X線センサ3は、図4に示すよう
に、入射X線を電荷(電子および正孔)に変換するX線
変換層30と、X線変換層30で生じた電荷を検出する
素子が縦横にマトリックス状に配置形成されている検出
アレイ層31との積層構造となっており、いわゆる直接
変換タイプのセンサである。この直接変換タイプの場
合、図5に示すように、X線変換層30が入射X線を直
に電荷に変換するセレン層やCdZnTe層などからな
り、検出アレイ層31の表面に電荷検出素子32として
表面電極33に対向してガラス基板31aの表面に形成
された電荷収集電極でもって電荷の検出を行いコンデン
サC1へ蓄電するとともに、蓄積電荷がTFT(Thin F
ilm Transister:薄膜トランジスタ) 34を介して取り
出される構成となっていて、各電荷検出素子32と、そ
の上のX線変換層30の一部分と、コンデンサC1およ
びTFT34とで1個のX線検出素子4が形成される。
【0026】そして、パネル型X線センサ3では、図6
に示すように、各X線検出素子4,…,4がそれぞれT
FT34を介して縦横に走る読出し配線36,37に接
続されているとともに、読出し配線36,37は、それ
ぞれ横読出し駆動部38あるいは縦読出し駆動部39に
接続されており、横・縦読出し駆動部38,39へ読出
し用の走査信号が送り込まれることになる。パネル型X
線センサ3の各X線検出素子4の特定は横方向・縦方向
の配列に沿って各X線検出素子4へ順番に割り付けられ
ている0〜1023のアドレスに基づいて行われるの
で、読出し用の走査信号は、それぞれ横方向アドレスま
たは縦方向アドレスを指定する信号となる。
【0027】横・縦の走査信号に従って横読出し駆動部
38あるいは縦読出し駆動部39から読出し配線36,
37に対して読出し用の電圧が印加されるのに伴い、各
検出素子4,…,4より順番にX線検出信号がTFT3
4から読出し配線37を通り、さらに透視用X線検出デ
ータとして信号収集部6の各プリアンプ40およびマル
チプレクサ41を経て収集されることになる。
【0028】上記のことから、パネル型X線センサ3か
らの検出信号の読出し方式は、概ね通常のTVカメラな
どの映像検出器に準ずる構成と言える。実施例の場合に
は、信号収集部6を構成する両読出し駆動部38,39
や、プリアンプ40およびマルチプレクサ41も、パネ
ル型X線センサ3の検出アレイ層31の表面周縁に設置
されていて、一段と集積化が図られた構成となってい
る。また、パネル型X線センサ3から得られたX線検出
データを記憶する検出データメモリ9やX線画像を記憶
するX線画像メモリ11は、パネル型X線センサ3での
X線検出素子4の縦横マトリック構成に対応するマトリ
ックス構成を持つフレームメモリ方式の記憶デバイスが
使われている。
【0029】次に、パネル型X線センサ3の裏面に一体
的に設置されているX線露出センサ5a〜5cの構成を
具体的に説明する。図5に示すように、X線露出センサ
5a〜5cは、ガラス基板31aの裏面に順に積み重ね
られた構造、すなわちアルミニウム又はカーボン等の素
子電極層42と、アモルファスシリコン等の非晶質半導
体層43と、ITO(インジューム・錫酸化物)等の透
明電極層44と、タングステン酸カルシウムや、酸硫化
ガドリニウム・テルビウム等の蛍光体層45とからなる
薄膜積層構造の構成となっている。この積層順序であれ
ば、比較的耐熱性の低い蛍光体層45を最後に膜付けす
ることになり好都合である。
【0030】素子電極層42や非晶質半導体層43およ
び透明電極層44はスパッタリング蒸着法やCVD法な
どの薄膜形成法で膜付けされており、蛍光体層45は塗
布により膜付けされている。また、素子電極層42およ
び透明電極層44は厚み数μmであり、非晶質半導体層
43と蛍光体層45は厚み数十μm〜数百μmであっ
て、薄膜構造全体の厚み、すなわちX線露出センサ5a
〜5cとしての総厚みが500μm以下と非常に薄く抑
えられる。
【0031】X線露出センサ5a〜5cの場合、蛍光体
層(光電変換薄層)45により透過X線が光に変換され
るとともに、非晶質半導体層(X線・光変換薄層)43
によりにより変換光が電気信号に変換され、この電気信
号が出力信号として、図3に示すように、プリント配線
5d〜5fからコネクタ5gを経て自動露出制御部17
へ送出される。普通、X線露出センサ5a,5cが胸部
撮影用であって、X線露出センサ5bが体側撮影用であ
る。
【0032】なお、上記の例では、パネル型X線センサ
3の裏面にX線露出センサ5a〜5cを設けたが、X線
露出センサ5a〜5cをパネル型X線センサ3の表面に
設けてもよい。ただし、X線露出センサ5a〜5cをパ
ネル型X線センサ3の表面に設けると、入射X線のエネ
ルギーが低いに場合に、X線露出センサ5a〜5cの影
が透過X線画像の中に出現することがある。パネル型X
線センサ3の裏面にX線露出センサ5a〜5cを設ける
と、このような不都合は生じないので好ましい。
【0033】続いて、以上に述べた構成を有する実施例
装置によってX線撮影を実行する時の装置動作を、図7
に示すフローチャートなどを参照しながら説明する。
【0034】〔ステップS1〕図1に示すように、撮影
部位である患者Mの胸部の直後にパネル型X線センサ3
が位置するようにセットする。
【0035】〔ステップS2〕次に、キーボード13ま
たはマウス14から照射X線量設定部16によって設定
する照射X線量を予め入力する。
【0036】〔ステップS3〕そして、キーボード13
またはマウス14からの入力操作により撮影を開始させ
ると、X線管1から患者MへX線が照射される。
【0037】〔ステップS4〕X線照射に伴ってパネル
型X線センサ3から出力されるデータが検出データメモ
リ9に格納されるとともに、X線露出センサ5a,5c
からの出力信号が自動露出制御部17のコンデンサ17
aにより積分される。
【0038】〔ステップS5〕自動露出制御部17のコ
ンデンサ17aの積分で求出される実照射X線量が、設
定量に達しない間はX線照射が継続し、データ処理部1
0により画像データ処理が行われ、X線透視画像がモニ
タ18の画面に映し出されて表示されるとともに、必要
な画像を画像保存メモリ20に保存したり、あるいは、
画像焼付け記録部19により画像写真として出力したり
する。
【0039】〔ステップS6〕自動露出制御部17のコ
ンデンサ17aの積分で求出される実照射X線量が設定
量に達すれば、自動露出制御部17から照射停止の指令
信号が照射制御部12へ送出される。
【0040】〔ステップS7〕照射停止の指令信号を受
けた照射制御部12によりX線管1によるX線照射が直
ちに遮断されて、X線撮影は終了となる。
【0041】続いて、この発明の別実施例について説明
する。図8は別実施例のパネル型X線センサの構成を示
す断面図、図9はそのパネル型X線センサの表面に設置
されたX線露出センサを示す平面図である。
【0042】このパネル型X線センサ3は、縦横に配列
されているX線検出素子46が、入射した透過X線を先
ず光に変換し、その変換光を電荷に変換するという、い
わゆる間接変換タイプである。このような間接変換タイ
プのパネル型X線センサを、図1中に示した直接変換タ
イプのパネル型X線センサに替えて用いたX線撮影装置
を構成することも可能である。
【0043】この間接変換タイプのパネル型X線センサ
3の場合、図8に示すように、X線変換層30が入射X
線を光に変換するシンチレータ層からなり、検出アレイ
層31における光検出素子35としてガラス基板31a
の上に形成されたフォトダイオードでもって光の検出を
行いコンデンサC1に蓄電するとともに、蓄積電荷がT
FT34を介して取り出される構成となっていて、各光
検出素子35と、その上のX線変換層30の一部分と、
コンデンサC1およびTFT34とで1個のX線検出素
子46が形成される。各X線検出素子46の接続構造や
読み出し駆動部の構成は、図6に示したパネル型X線セ
ンサの場合と同様であるので、ここでの説明は省略す
る。
【0044】一方、本実施例のパネル型X線センサ3で
は、図9に示すように、その表面にX線露出センサ47
a〜47cが短冊形のパターンで一体的に設置されてい
る。X線露出センサ47a〜47cは、X線変換層30
の上面に順に積み重ねられた構造、すなわちITO等の
透明電極層48と、アモルファスシリコン等の非晶質半
導体層49と、アルミニウムやカーボン等の素子電極5
0とからなる薄膜積層構造の構成となっている。透明電
極層48や非晶質半導体層49および素子電極層50は
スパッタリング蒸着法やCVD法などの薄膜形成法で膜
付けされており、透明電極層48および素子電極層50
は厚み数μmであり、非晶質半導体層49は厚み数十μ
m〜数百μmであって、薄膜積層構造全体の厚み、すな
わちX線露出センサ47a〜47cとしての総厚みが5
00μm以下と非常に薄く抑えられる。
【0045】X線露出センサ47a〜47cの検出動作
は次の通りである。X線照射に伴ってX線変換層30に
生じた光が透明電極層48を通して非晶質半導体層49
に入射して電気信号に変換され、この電気信号が出力信
号として、図9に示すように、プリント配線47d〜4
7fからコネクタ47gを経て自動露出制御部17へと
送出される。普通、X線露出センサ47a,47cが胸
部撮影用であって、X線露出センサ47bが体側撮影用
である。なお、パネル型X線センサ3の裏面にX線露出
センサ47a〜47cを設けてもよいが、ガラス基板3
1aが間に介在するので、非晶質半導体層49への入射
光量は若干低下する。
【0046】この発明は、上記実施の形態に限られるこ
とはなく、下記のように変形実施することができる。 (1)実施例のX線撮影装置は、画像の表示・出力手段
として、画像表示モニタや画像焼付け記録部および画像
保存メモリの3つを備えていたが、これらを全て備えて
いる必要はなく、例えば、画像表示モニタや画像焼付け
記録部および画像保存メモリのうちの一つだけを備えて
いる構成の装置が、変形例として挙げられる。
【0047】(2)実施例のX線撮影装置の場合、X線
露出センサが3個設けられていたが、X線露出センサの
数は特定の数である必要はなく、例えば、X線露出セン
サが1個だけ設けられている構成のものも、変形例とし
て挙げられる。
【0048】
【発明の効果】以上に述べた請求項1および請求項2の
各X線面センサによれば、透過X線を検出するX線面セ
ンサが薄型であると同時に、X線面センサの表面または
裏面に一体設置されている照射X線量検出用のX線露出
センサも薄膜積層構造の薄型のものであるので、このX
線露出センサに起因してX線が散乱することがほとんど
なく、X線撮影を行った場合、十分に鮮明な透過X線画
像を得ることができる。また、被検体とX線面センサと
の間の距離が短くなり、透過X線画像が不必要に拡大さ
れることもない。
【0049】さらに、請求項3および請求項4の各X線
撮影装置によれば、X線管と被検体を挟んで対向配置さ
れる透過X線像検出用のX線面センサが薄型であると同
時に、X線面センサの表面または裏面に一体設置されて
いる自動露出制御を行うための照射X線量検出用のX線
露出センサも薄膜積層構造の薄型であるので、X線の散
乱が少なく、十分に鮮明な透過X線画像を得ることがで
きる。また、被検体とX線面センサとの間の距離が短く
なり、透過X線画像が不必要に拡大されることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のX線撮影装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】実施例装置のパネル型X線センサのX線検出素
子の配列を示す平面図である。
【図3】実施例のパネル型X線センサの裏面に設置され
たX線露出センサを示す平面図である。
【図4】実施例のパネル型X線センサの大略構成を示す
斜視図である。
【図5】実施例のパネル型X線センサおよびX線露出セ
ンサの層構造を示す断面図である。
【図6】実施例のパネル型X線センサまわりの回路構成
を示すブロック図である。
【図7】実施例によるX線撮影動作の一連の流れを示す
フローチャートである。
【図8】別実施例のパネル型X線センサおよびX線露出
センサの層構造を示す断面図である。
【図9】別施例のパネル型X線センサの表面に設置され
たX線露出センサを示す平面図である。
【図10】従来のX線撮影装置によるX線撮影時の状況
を示す模式図である。
【図11】従来のX線露出センサの構成を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 …X線管 3 …フラットパネル型X
線センサ 4,46 …X線検出素子 5a〜5c,47a〜47c …X線露出センサ 7 …画像処理部 17 …自動露出制御部 30 …X線変換層 31 …検出アレイ層 43,49 …非晶質半導体 45 …蛍光体層 M …患者

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影対象の被検体へのX線照射に伴って
    入射する透過X線を電荷に直接変換するX線検出素子が
    縦横に配列されている透過X線像撮影用のX線面センサ
    において、X線面センサの表面または裏面に、X線照射
    に伴って入射する透過X線を光に変換するX線・光変換
    薄層と、前記X線・光変換薄層により変換された光を電
    気信号に変換する光電変換薄層とを積層してなる薄膜式
    X線露出センサが一体的に設置されていることを特徴と
    するX線面センサ。
  2. 【請求項2】 撮影対象の被検体へのX線照射に伴って
    入射する透過X線を先ず光に変換し、その変換光を電荷
    に変換するX線検出素子が縦横に配列されている透過X
    線像撮影用のX線面センサにおいて、X線面センサの表
    面または裏面に、X線照射に伴って入射する透過X線に
    より前記X線検出素子で生じた変換光を電気信号に変換
    する光電変換薄層を備えた薄膜式X線露出センサが一体
    的に設置されていることを特徴とするX線撮影用のX線
    面センサ。
  3. 【請求項3】 被検体にX線を照射するX線管と、被検
    体を挟んでX線管と対向するように配置されている透過
    X線像検出用のX線センサと、照射X線量が予め定めら
    れた設定量に達するとX線照射を停止する自動露出制御
    手段と、自動露出制御に必要な照射X線量を検出するた
    めのX線露出センサとを備えたX線撮影装置において、
    前記X線センサとして、被検体へのX線照射に伴って入
    射する透過X線を電荷に直接変換するX線検出素子が縦
    横に配列されているX線面センサが設けられているとと
    もに、前記X線露出センサとして、前記X線面センサの
    表面または裏面に、X線照射に伴って入射する透過X線
    を光に変換するX線・光変換薄層と、前記X線・光変換
    薄層により変換された光を電気信号に変換する光電変換
    薄層とを積層してなる薄膜式X線露出センサが一体的に
    設置されていることを特徴とするX線撮影装置。
  4. 【請求項4】 被検体にX線を照射するX線管と、被検
    体を挟んでX線管と対向するように配置されている透過
    X線像検出用のX線センサと、照射X線量が予め定めら
    れた設定量に達するとX線照射を停止する自動露出制御
    手段と、自動露出制御に必要な照射X線量を検出するた
    めのX線露出センサとを備えたX線撮影装置において、
    前記X線センサとして、X線撮影対象の被検体へのX線
    照射に伴って入射する透過X線を先ず光に変換し、その
    変換光を電荷に変換するX線検出素子が縦横に配列され
    ているX線面センサが設けられているとともに、前記X
    線露出センサとして、前記X線面センサの表面または裏
    面に、X線照射に伴って入射する透過X線により前記X
    線検出素子で生じた変換光を電気信号に変換する光電変
    換薄層を備えた薄膜式X線露出センサが一体的に設置さ
    れていることを特徴とするX線撮影装置。
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