JPH11191380A - カラー受像管 - Google Patents
カラー受像管Info
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- JPH11191380A JPH11191380A JP36076097A JP36076097A JPH11191380A JP H11191380 A JPH11191380 A JP H11191380A JP 36076097 A JP36076097 A JP 36076097A JP 36076097 A JP36076097 A JP 36076097A JP H11191380 A JPH11191380 A JP H11191380A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ほぼ楔状またはほぼV字状の弾性支持体によ
りシャドウマスクを支持するカラー受像管において、シ
ャドウマスクの着脱性や外部衝撃によるランディングず
れ抑制特性を損なうことなくシャドウマスクの熱膨張に
よるランディングずれを補正する弾性支持体を構成する
ことを目的とする。 【解決手段】 シャドウマスク35を支持する弾性支持体
44がマスクフレーム42に固定される固定部46と、スタッ
ドピン43に係止する係止部48と、固定部に傾斜して設け
られた第1傾斜部と係止部に傾斜して設けられた第2傾
斜部とからなる傾斜部とによりほぼV字状に形成されて
なるカラー受像管において、弾性支持体を第2傾斜部に
のみ突部52が設けられた構造に形成した。
りシャドウマスクを支持するカラー受像管において、シ
ャドウマスクの着脱性や外部衝撃によるランディングず
れ抑制特性を損なうことなくシャドウマスクの熱膨張に
よるランディングずれを補正する弾性支持体を構成する
ことを目的とする。 【解決手段】 シャドウマスク35を支持する弾性支持体
44がマスクフレーム42に固定される固定部46と、スタッ
ドピン43に係止する係止部48と、固定部に傾斜して設け
られた第1傾斜部と係止部に傾斜して設けられた第2傾
斜部とからなる傾斜部とによりほぼV字状に形成されて
なるカラー受像管において、弾性支持体を第2傾斜部に
のみ突部52が設けられた構造に形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シャドウマスク
型カラー受像管に係り、特にシャドウマスクを支持する
弾性支持体を外部衝撃などによりビームランディングの
ずれが生じにくい形状にしたカラー受像管に関する。
型カラー受像管に係り、特にシャドウマスクを支持する
弾性支持体を外部衝撃などによりビームランディングの
ずれが生じにくい形状にしたカラー受像管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、シャドウマスク型カラー受像管
は、周辺部に側壁部が設けられた実質的に矩形状のパネ
ルの内面に3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーンが設
けられ、この蛍光体スクリーンに対向して、その内側に
実質的に矩形状のシャドウマスクが配置されている。一
方、ファンネルのネック内に電子銃が配設されている。
そしてこの電子銃から放出される3電子ビームをファン
ネルの外側に装着された偏向装置により偏向し、シャド
ウマスクを介して蛍光体スクリーンを水平、垂直走査す
ることにより、カラー画像を表示する構造に形成されて
いる。
は、周辺部に側壁部が設けられた実質的に矩形状のパネ
ルの内面に3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーンが設
けられ、この蛍光体スクリーンに対向して、その内側に
実質的に矩形状のシャドウマスクが配置されている。一
方、ファンネルのネック内に電子銃が配設されている。
そしてこの電子銃から放出される3電子ビームをファン
ネルの外側に装着された偏向装置により偏向し、シャド
ウマスクを介して蛍光体スクリーンを水平、垂直走査す
ることにより、カラー画像を表示する構造に形成されて
いる。
【0003】上記シャドウマスクは、蛍光体スクリーン
と対向する面に多数の電子ビーム通過孔が形成された実
質的に矩形状のマスク本体と、このマスク本体の周辺部
に取付けられた実質的に矩形状のマスクフレームとから
なり、パネルに設けられた複数個のスタッドピンと、マ
スクフレームに取付けられ、上記スタッドピンに着脱可
能に係止する複数個の弾性支持体とからなる支持手段に
より、パネルの内側に支持されている。
と対向する面に多数の電子ビーム通過孔が形成された実
質的に矩形状のマスク本体と、このマスク本体の周辺部
に取付けられた実質的に矩形状のマスクフレームとから
なり、パネルに設けられた複数個のスタッドピンと、マ
スクフレームに取付けられ、上記スタッドピンに着脱可
能に係止する複数個の弾性支持体とからなる支持手段に
より、パネルの内側に支持されている。
【0004】上記支持手段として、図7に示すように、
弾性支持体1を、マスクフレーム2のコーナー部の側壁
部3に固定される固定部4と、パネル5のコーナー部の
側壁部6に設けられたスタッドピン7に係止する係止部
8と、これら固定部4および係止部8に傾斜してこれら
固定部4と係止部8とを連結する傾斜部9とによりほぼ
楔状に形成されたものがある。また、図8に示すよう
に、弾性支持体1を、マスクフレーム2のコーナー部の
側壁部3に固定される固定部4と、パネル5のコーナー
部の側壁部6に設けられたスタッドピン7に係止する係
止部8と、固定部4に傾斜して設けられた第1傾斜部1
1と係止部8に傾斜して設けられた第2傾斜部12とか
らなる傾斜部9とによりほぼV字状に形成されたものが
ある。
弾性支持体1を、マスクフレーム2のコーナー部の側壁
部3に固定される固定部4と、パネル5のコーナー部の
側壁部6に設けられたスタッドピン7に係止する係止部
8と、これら固定部4および係止部8に傾斜してこれら
固定部4と係止部8とを連結する傾斜部9とによりほぼ
楔状に形成されたものがある。また、図8に示すよう
に、弾性支持体1を、マスクフレーム2のコーナー部の
側壁部3に固定される固定部4と、パネル5のコーナー
部の側壁部6に設けられたスタッドピン7に係止する係
止部8と、固定部4に傾斜して設けられた第1傾斜部1
1と係止部8に傾斜して設けられた第2傾斜部12とか
らなる傾斜部9とによりほぼV字状に形成されたものが
ある。
【0005】このほぼV字状の弾性支持体1は、主とし
てマスク本体14が比較的熱膨張係数の小さいアンバー
(Fe−Ni合金)などからなり、マスクフレーム2が
比較的熱膨張係数の大きい冷間圧延鋼板からなる大型カ
ラー受像管に用いられている。
てマスク本体14が比較的熱膨張係数の小さいアンバー
(Fe−Ni合金)などからなり、マスクフレーム2が
比較的熱膨張係数の大きい冷間圧延鋼板からなる大型カ
ラー受像管に用いられている。
【0006】なお、図7および図8において、15はパ
ネル5の内面に設けられた蛍光体スクリーン、16はシ
ャドウマスク、17はマスク本体14の蛍光体スクリー
ン15との対向面の形成された電子ビーム通過孔、18
B ,18G ,18R (18Gのみ図示)は電子銃から放
出される3電子ビームである。
ネル5の内面に設けられた蛍光体スクリーン、16はシ
ャドウマスク、17はマスク本体14の蛍光体スクリー
ン15との対向面の形成された電子ビーム通過孔、18
B ,18G ,18R (18Gのみ図示)は電子銃から放
出される3電子ビームである。
【0007】ところで、カラー受像管の蛍光体スクリー
ン15上に色ずれのない画像を表示するためには、マス
ク本体15に形成されている電子ビーム通過孔17を通
過した3電子ビーム18B ,18G ,18R がそれぞれ
蛍光体スクリーン14を構成する3色蛍光体層に正しく
ランディングするようにする必要がある。そのために
は、蛍光体スクリーン15とシャドウマスク16との位
置関係を所定の許容範囲に保つ必要がある。
ン15上に色ずれのない画像を表示するためには、マス
ク本体15に形成されている電子ビーム通過孔17を通
過した3電子ビーム18B ,18G ,18R がそれぞれ
蛍光体スクリーン14を構成する3色蛍光体層に正しく
ランディングするようにする必要がある。そのために
は、蛍光体スクリーン15とシャドウマスク16との位
置関係を所定の許容範囲に保つ必要がある。
【0008】しかし、通常、マスク本体14の電子ビー
ム通過孔17を通って蛍光体スクリーン15に達する電
子ビームの量は、電子銃から放出される電子ビーム量の
1/3以下であり、大部分の電子ビーム18B ,18G
,18R は、マスク本体14に衝突してこれを加熱す
る。この加熱によりマスク本体14、さらにはマスクフ
レーム2が熱膨張し、3色蛍光体層に対するマスク本体
14の電子ビーム通過孔17の位置が変化する。その結
果、3色蛍光体層に対する電子ビーム18B ,18G ,
18R のランディングがずれ、色ずれが生ずる。このシ
ャドウマスク16の熱膨張によるランディングずれの程
度は、電子ビーム18B ,18G ,18Rの電流量、画
像の大きさ、その画像パターンの継続時間などにより異
なる。
ム通過孔17を通って蛍光体スクリーン15に達する電
子ビームの量は、電子銃から放出される電子ビーム量の
1/3以下であり、大部分の電子ビーム18B ,18G
,18R は、マスク本体14に衝突してこれを加熱す
る。この加熱によりマスク本体14、さらにはマスクフ
レーム2が熱膨張し、3色蛍光体層に対するマスク本体
14の電子ビーム通過孔17の位置が変化する。その結
果、3色蛍光体層に対する電子ビーム18B ,18G ,
18R のランディングがずれ、色ずれが生ずる。このシ
ャドウマスク16の熱膨張によるランディングずれの程
度は、電子ビーム18B ,18G ,18Rの電流量、画
像の大きさ、その画像パターンの継続時間などにより異
なる。
【0009】上記シャドウマスク16の熱膨張によるラ
ンディングずれは、カラー受像管の動作開始初期、電子
ビーム18B ,18G ,18R の衝突により主としてマ
スク本体14が加熱膨張、あるいは局部的に高輝度画像
を表示するための高電流密度の電子ビーム18B ,18
G ,18R の衝突によりマスク本体14が局部的に加熱
膨張するために生ずるランディングずれと、カラー受像
管を長時間動作させた場合、電子ビーム18B ,18G
,18R の衝突により加熱されたマスク本体14の熱
がマスクフレーム2に伝わり、マスク本体14とともに
マスクフレーム2が加熱膨張するために生ずるランディ
ングずれとに大別される。
ンディングずれは、カラー受像管の動作開始初期、電子
ビーム18B ,18G ,18R の衝突により主としてマ
スク本体14が加熱膨張、あるいは局部的に高輝度画像
を表示するための高電流密度の電子ビーム18B ,18
G ,18R の衝突によりマスク本体14が局部的に加熱
膨張するために生ずるランディングずれと、カラー受像
管を長時間動作させた場合、電子ビーム18B ,18G
,18R の衝突により加熱されたマスク本体14の熱
がマスクフレーム2に伝わり、マスク本体14とともに
マスクフレーム2が加熱膨張するために生ずるランディ
ングずれとに大別される。
【0010】そのカラー受像管動作開始初期のマスク本
体14の加熱膨張、あるいは高電流密度電子ビーム18
B ,18G ,18R によるマスク本体15の局部的な加
熱膨張によるランディングずれは、マスク本体14が比
較的熱膨張係数の大きい冷間圧延鋼板からなる場合に生
ずる。このカラー受像管動作開始初期のランディングず
れは、マスク本体14を比較的熱膨張係数の小さいアン
バーなどで形成することにより軽減することができる。
体14の加熱膨張、あるいは高電流密度電子ビーム18
B ,18G ,18R によるマスク本体15の局部的な加
熱膨張によるランディングずれは、マスク本体14が比
較的熱膨張係数の大きい冷間圧延鋼板からなる場合に生
ずる。このカラー受像管動作開始初期のランディングず
れは、マスク本体14を比較的熱膨張係数の小さいアン
バーなどで形成することにより軽減することができる。
【0011】一方、長時間動作時のランディングずれ
は、マスク本体14が比較的熱膨張係数の大きい冷間圧
延鋼板からなる場合は勿論、比較的熱膨張係数の小さい
アンバーなどからなる場合でも、マスクフレーム2が熱
膨張係数の大きい冷間圧延鋼板からなる場合に生ずる。
しかしこの長時間動作時のランディングずれは、図7お
よび図8に一点鎖線で示したように、楔状弾性支持体
1、V字状弾性支持体1のいずれの場合も、マスクフレ
ーム2の熱膨張により弾性支持体1がスタッドピン7を
固定点として変形し、マスク本体14を蛍光体スクリー
ン15方向に持上げることにより補正される。
は、マスク本体14が比較的熱膨張係数の大きい冷間圧
延鋼板からなる場合は勿論、比較的熱膨張係数の小さい
アンバーなどからなる場合でも、マスクフレーム2が熱
膨張係数の大きい冷間圧延鋼板からなる場合に生ずる。
しかしこの長時間動作時のランディングずれは、図7お
よび図8に一点鎖線で示したように、楔状弾性支持体
1、V字状弾性支持体1のいずれの場合も、マスクフレ
ーム2の熱膨張により弾性支持体1がスタッドピン7を
固定点として変形し、マスク本体14を蛍光体スクリー
ン15方向に持上げることにより補正される。
【0012】しかし、シャドウマスク16を支持する弾
性支持体1には、上記シャドウマスク16が熱膨張した
場合のランディングずれの補正のほかに、カラー受像管
の製造工程(主として蛍光体スクリーン15形成工程)
で繰返されるシャドウマスク16の着脱に対する再現
性、作業性が良好であり、かつカラー受像管の製造時や
製造後、カラー受像管に加わる外部衝撃によりスタッド
ピン7に対する係止状態が変化することにより生ずるラ
ンディングずれ、カラー受像管の動作時にテレビセット
に設けられたスピーカーからの音声などと共振すること
により生ずるランディングずれ(ハウリング)などを抑
制する特性が要求される。
性支持体1には、上記シャドウマスク16が熱膨張した
場合のランディングずれの補正のほかに、カラー受像管
の製造工程(主として蛍光体スクリーン15形成工程)
で繰返されるシャドウマスク16の着脱に対する再現
性、作業性が良好であり、かつカラー受像管の製造時や
製造後、カラー受像管に加わる外部衝撃によりスタッド
ピン7に対する係止状態が変化することにより生ずるラ
ンディングずれ、カラー受像管の動作時にテレビセット
に設けられたスピーカーからの音声などと共振すること
により生ずるランディングずれ(ハウリング)などを抑
制する特性が要求される。
【0013】これら特性を満たす手段として、たとえば
特開平8−171865号公報には、弾性支持体の傾斜
部に突部を形成したものが示されている。この公報によ
れば、傾斜部に突部を設けることにより、弾性支持体の
基本的な形状を保ったまま機械的強度を高めることがで
き、衝撃などによるランディングずれなどを抑制できる
としている。
特開平8−171865号公報には、弾性支持体の傾斜
部に突部を形成したものが示されている。この公報によ
れば、傾斜部に突部を設けることにより、弾性支持体の
基本的な形状を保ったまま機械的強度を高めることがで
き、衝撃などによるランディングずれなどを抑制できる
としている。
【0014】しかし、この公報の弾性支持体は、傾斜部
に突部をどのように形成するのが最も効果的であるか示
されていない。
に突部をどのように形成するのが最も効果的であるか示
されていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、シャド
ウマスクの支持手段として、実質的に矩形状のマスクフ
レームのコーナー部に固定される固定部と、実質的に矩
形状のパネルのコーナー部に設けられたスタッドピンに
係止する係止部と、これら固定部および係止部に傾斜し
てこれら固定部と係止部とを連結する傾斜部とによりほ
ぼ楔状に形成された弾性支持体、および実質的に矩形状
のマスクフレームのコーナー部に固定される固定部と、
実質的に矩形状のパネルのコーナー部に設けられたスタ
ッドピンに係止する係止部と、固定部に傾斜して設けら
れた第1傾斜部と係止部に傾斜して設けられた第2傾斜
部とからなる傾斜部とによりほぼV字状に形成された弾
性支持体がある。
ウマスクの支持手段として、実質的に矩形状のマスクフ
レームのコーナー部に固定される固定部と、実質的に矩
形状のパネルのコーナー部に設けられたスタッドピンに
係止する係止部と、これら固定部および係止部に傾斜し
てこれら固定部と係止部とを連結する傾斜部とによりほ
ぼ楔状に形成された弾性支持体、および実質的に矩形状
のマスクフレームのコーナー部に固定される固定部と、
実質的に矩形状のパネルのコーナー部に設けられたスタ
ッドピンに係止する係止部と、固定部に傾斜して設けら
れた第1傾斜部と係止部に傾斜して設けられた第2傾斜
部とからなる傾斜部とによりほぼV字状に形成された弾
性支持体がある。
【0016】これらほぼ楔状またはほぼV字状の弾性支
持体によりシャドウマスクを支持すると、カラー受像管
の長時間動作時にマスク本体とともにマスクフレームが
加熱膨張するために生ずるランディングずれを、スタッ
ドピンを固定点とする弾性支持体の変形により、マスク
本体を蛍光体スクリーン方向に持上げることで補正でき
る。
持体によりシャドウマスクを支持すると、カラー受像管
の長時間動作時にマスク本体とともにマスクフレームが
加熱膨張するために生ずるランディングずれを、スタッ
ドピンを固定点とする弾性支持体の変形により、マスク
本体を蛍光体スクリーン方向に持上げることで補正でき
る。
【0017】しかし、ほぼ楔状またはほぼV字状の弾性
支持体を長時間動作時のランディングずれの補正を主目
的として設計すると、弾性支持体に要求される長時間動
作時のランディングずれ補正以外の特性、すなわち、カ
ラー受像管の製造工程で繰返されるシャドウマスクの着
脱に対する再現性や作業性、カラー受像管に外部衝撃が
加わった場合、スタッドピンに対する係止状態が変化す
ることにより生ずるランディングずれ、カラー受像管の
動作時にテレビセットに設けられたスピーカーからの音
声などと共振することにより生ずるランディングずれな
どを抑制する特性が得られなく場合がある。特に画面の
アスペクト比が16:9の横長のカラー受像管、および
ほぼV字状の弾性支持体によりシャドウマスクを支持す
る場合に生じやすい。
支持体を長時間動作時のランディングずれの補正を主目
的として設計すると、弾性支持体に要求される長時間動
作時のランディングずれ補正以外の特性、すなわち、カ
ラー受像管の製造工程で繰返されるシャドウマスクの着
脱に対する再現性や作業性、カラー受像管に外部衝撃が
加わった場合、スタッドピンに対する係止状態が変化す
ることにより生ずるランディングずれ、カラー受像管の
動作時にテレビセットに設けられたスピーカーからの音
声などと共振することにより生ずるランディングずれな
どを抑制する特性が得られなく場合がある。特に画面の
アスペクト比が16:9の横長のカラー受像管、および
ほぼV字状の弾性支持体によりシャドウマスクを支持す
る場合に生じやすい。
【0018】これは、画面のアスペクト比が16:9の
カラー受像管では、図9に示すように、シャドウマスク
16の短軸(垂直軸:Y軸)に対してシャドウマスク1
6の中心Oとマスクフレーム2のコーナー部に取付けら
れた弾性支持体1とを結ぶ線20のなす角度θ1 が約6
0°と、画面のアスペクト比が4:3の通常のカラー受
像管の約55°にくらべて大きいためである。
カラー受像管では、図9に示すように、シャドウマスク
16の短軸(垂直軸:Y軸)に対してシャドウマスク1
6の中心Oとマスクフレーム2のコーナー部に取付けら
れた弾性支持体1とを結ぶ線20のなす角度θ1 が約6
0°と、画面のアスペクト比が4:3の通常のカラー受
像管の約55°にくらべて大きいためである。
【0019】すなわち、マスクフレーム2のコーナー部
に弾性支持体1を取付け、この弾性支持体1をパネル5
のコーナー部に設けられたスタッドピン7に係止してシ
ャドウマスク16を支持する場合、弾性支持体1のばね
定数をk、弾性支持体1の撓み量の長軸(水平軸:X
軸)方向成分をx、撓み方向のばね定数をk1 、撓み方
向と直交する方向のばね定数をk2 、シャドウマスク1
6の長軸に対して撓み方向(線20の方向)のなす角度
をθ2 とすると、弾性支持体1に加わる長軸方向の力F
は、 F=kx =(k1 cos θ2 +k2 sin θ2 )x で表される。通常、ほぼ楔状またはほぼV字状の弾性支
持体の場合、 k2 >>k1 であり、かつ画面のアスペクト比が16:9のカラー受
像管では、θ2 が画面のアスペクト比が4:3の通常の
カラー受像管にくらべて小さいため、弾性支持体1に加
わる長軸方向の力Fは、画面のアスペクト比が16:9
のカラー受像管の方が小さくなる。
に弾性支持体1を取付け、この弾性支持体1をパネル5
のコーナー部に設けられたスタッドピン7に係止してシ
ャドウマスク16を支持する場合、弾性支持体1のばね
定数をk、弾性支持体1の撓み量の長軸(水平軸:X
軸)方向成分をx、撓み方向のばね定数をk1 、撓み方
向と直交する方向のばね定数をk2 、シャドウマスク1
6の長軸に対して撓み方向(線20の方向)のなす角度
をθ2 とすると、弾性支持体1に加わる長軸方向の力F
は、 F=kx =(k1 cos θ2 +k2 sin θ2 )x で表される。通常、ほぼ楔状またはほぼV字状の弾性支
持体の場合、 k2 >>k1 であり、かつ画面のアスペクト比が16:9のカラー受
像管では、θ2 が画面のアスペクト比が4:3の通常の
カラー受像管にくらべて小さいため、弾性支持体1に加
わる長軸方向の力Fは、画面のアスペクト比が16:9
のカラー受像管の方が小さくなる。
【0020】そのため、画面のアスペクト比が16:9
のカラー受像管では、画面のアスペクト比が4:3のカ
ラー受像管にくらべて、たとえば長軸方向に外部衝撃が
加わると、スタッドピン7に対する弾性支持体1の係止
状態が変化し、ランディングずれの原因となる。
のカラー受像管では、画面のアスペクト比が4:3のカ
ラー受像管にくらべて、たとえば長軸方向に外部衝撃が
加わると、スタッドピン7に対する弾性支持体1の係止
状態が変化し、ランディングずれの原因となる。
【0021】また、ほぼV字状の弾性支持体について
は、傾斜部が第1傾斜部と第2傾斜部とで構成され、こ
れら第1、第2傾斜部がそれぞれ固定部および係止部に
対して、ほぼ楔状の弾性支持体の傾斜部よりも比較的急
俊に傾斜しているため、長軸方向の外部衝撃に対してス
タッドピンに対する弾性支持体の係止状態が変化しやす
い。
は、傾斜部が第1傾斜部と第2傾斜部とで構成され、こ
れら第1、第2傾斜部がそれぞれ固定部および係止部に
対して、ほぼ楔状の弾性支持体の傾斜部よりも比較的急
俊に傾斜しているため、長軸方向の外部衝撃に対してス
タッドピンに対する弾性支持体の係止状態が変化しやす
い。
【0022】このほぼ楔状またはほぼV字状の弾性支持
体に加わるカラー受像管の長軸方向の力Fを大きくする
ためには、たとえば弾性支持体の板厚を厚くすればよい
が、板厚の変更は、カラー受像管の長時間動作時のラン
ディングずれの補正に大きな影響を及ぼすため、変更で
きない場合がある。また板厚を厚くすると、k2 に対し
てk1 が大きくなりすぎ、カラー受像管の製造工程での
シャドウマスクの着脱性を悪化させる。
体に加わるカラー受像管の長軸方向の力Fを大きくする
ためには、たとえば弾性支持体の板厚を厚くすればよい
が、板厚の変更は、カラー受像管の長時間動作時のラン
ディングずれの補正に大きな影響を及ぼすため、変更で
きない場合がある。また板厚を厚くすると、k2 に対し
てk1 が大きくなりすぎ、カラー受像管の製造工程での
シャドウマスクの着脱性を悪化させる。
【0023】また、弾性支持体に加わる長軸方向の力
(F=kx)を大きくする方法として、弾性支持体の撓
み量の長軸方向成分xを大きくする方法がある。この撓
み量の長軸方向成分xを大きくするためには、スタッド
ピンに係止しないときの係止部と固定部との間隔を大き
くすればよいが、このような弾性支持体は、シャドウマ
スクの着脱に対しては有利となるが、外部衝撃に対して
はほとんど効果がない。
(F=kx)を大きくする方法として、弾性支持体の撓
み量の長軸方向成分xを大きくする方法がある。この撓
み量の長軸方向成分xを大きくするためには、スタッド
ピンに係止しないときの係止部と固定部との間隔を大き
くすればよいが、このような弾性支持体は、シャドウマ
スクの着脱に対しては有利となるが、外部衝撃に対して
はほとんど効果がない。
【0024】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、ほぼ楔状またはほぼV字状の弾性支持体に
よりシャドウマスクを支持するカラー受像管において、
長時間動作時のシャドウマスクの熱膨張によるランディ
ングずれを効果的に補正し、かつカラー受像管の製造工
程におけるシャドウマスク着脱性を良好に保ち、さらに
外部衝撃によるスタッドピンに対する係止状態の変化
や、テレビセットのスピーカーからの音声などとの共振
により生ずるランディングずれを抑制する弾性支持体と
することを目的とする。
ものであり、ほぼ楔状またはほぼV字状の弾性支持体に
よりシャドウマスクを支持するカラー受像管において、
長時間動作時のシャドウマスクの熱膨張によるランディ
ングずれを効果的に補正し、かつカラー受像管の製造工
程におけるシャドウマスク着脱性を良好に保ち、さらに
外部衝撃によるスタッドピンに対する係止状態の変化
や、テレビセットのスピーカーからの音声などとの共振
により生ずるランディングずれを抑制する弾性支持体と
することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】周辺部に側壁部が設けら
れた実質的に矩形状のパネルの内面に形成された蛍光体
スクリーンと対向する多数の電子ビーム通過孔の形成さ
れた実質的に矩形状のマスク本体と、このマスク本体の
周辺部に取付けられた実質的に矩形状のマスクフレーム
とからなるシャドウマスクを有し、このシャドウマスク
がパネルのコーナー部の側壁部に設けられたスタッドピ
ンと、マスクフレームのコーナー部に固定されスタッド
ピンに係止する弾性支持体とにより着脱可能に支持さ
れ、この弾性支持体がマスクフレームに固定される固定
部と、スタッドピンに係止する係止部と、固定部に傾斜
して設けられた第1傾斜部と係止部に傾斜して設けられ
た第2傾斜部とからなる傾斜部とによりほぼV字状に形
成されてなるカラー受像管において、弾性支持体を、係
止部に傾斜して設けられた第2傾斜部にのみ突部が設け
られた構造に形成した。
れた実質的に矩形状のパネルの内面に形成された蛍光体
スクリーンと対向する多数の電子ビーム通過孔の形成さ
れた実質的に矩形状のマスク本体と、このマスク本体の
周辺部に取付けられた実質的に矩形状のマスクフレーム
とからなるシャドウマスクを有し、このシャドウマスク
がパネルのコーナー部の側壁部に設けられたスタッドピ
ンと、マスクフレームのコーナー部に固定されスタッド
ピンに係止する弾性支持体とにより着脱可能に支持さ
れ、この弾性支持体がマスクフレームに固定される固定
部と、スタッドピンに係止する係止部と、固定部に傾斜
して設けられた第1傾斜部と係止部に傾斜して設けられ
た第2傾斜部とからなる傾斜部とによりほぼV字状に形
成されてなるカラー受像管において、弾性支持体を、係
止部に傾斜して設けられた第2傾斜部にのみ突部が設け
られた構造に形成した。
【0026】また、その突部をパネルの側壁部方向に突
出させた。
出させた。
【0027】さらに、周辺部に側壁部が設けられた実質
的に矩形状のパネルの内面に形成された蛍光体スクリー
ンと対向する多数の電子ビーム通過孔の形成された実質
的に矩形状のマスク本体と、このマスク本体の周辺部に
取付けられた実質的に矩形状のマスクフレームとからな
るシャドウマスクを有し、このシャドウマスクがパネル
のコーナー部の側壁部に設けられたスタッドピンと、マ
スクフレームのコーナー部に固定されスタッドピンに係
止する弾性支持体とにより着脱可能に支持され、この弾
性支持体がマスクフレームに固定される固定部と、スタ
ッドピンに係止する係止部と、これら固定部と係止部と
に傾斜して設けられた傾斜部とによりほぼ楔状に形成さ
れてなるカラー受像管において、弾性支持体を、傾斜部
にパネルの側壁部方向に突出した突部が設けられた構造
に形成した。
的に矩形状のパネルの内面に形成された蛍光体スクリー
ンと対向する多数の電子ビーム通過孔の形成された実質
的に矩形状のマスク本体と、このマスク本体の周辺部に
取付けられた実質的に矩形状のマスクフレームとからな
るシャドウマスクを有し、このシャドウマスクがパネル
のコーナー部の側壁部に設けられたスタッドピンと、マ
スクフレームのコーナー部に固定されスタッドピンに係
止する弾性支持体とにより着脱可能に支持され、この弾
性支持体がマスクフレームに固定される固定部と、スタ
ッドピンに係止する係止部と、これら固定部と係止部と
に傾斜して設けられた傾斜部とによりほぼ楔状に形成さ
れてなるカラー受像管において、弾性支持体を、傾斜部
にパネルの側壁部方向に突出した突部が設けられた構造
に形成した。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【0029】図1にその一形態であるカラー受像管の全
体の構成を、図2にその要部構成を示す。
体の構成を、図2にその要部構成を示す。
【0030】このカラー受像管は、曲面からなる有効部
30の周辺部に側壁部31が設けられ、水平軸(X軸)
を長軸、垂直軸(Y軸)を短軸とする実質的に矩形状の
パネル32と、このパネル32の側壁部31に接合され
た漏斗状のファンネル33とからなる外囲器を有する。
そのパネル32の有効部30の内面に、青、緑、赤に発
光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン34が設
けられている。またこの蛍光体スクリーン34に対向し
て、その内側に実質的に矩形状のシャドウマスク35が
配置されている。一方、ファンネル33のネック36内
に3電子ビーム37B ,37G ,37R を放出する電子
銃38が配設されている。そして、この電子銃38から
放出される3電子ビーム37B ,37G ,37R をファ
ンネル33の外側に装着された偏向装置39により偏向
し、シャドウマスク35を介して蛍光体スクリーン34
を水平、垂直走査することにより、カラー画像を表示す
る構造に形成されている。
30の周辺部に側壁部31が設けられ、水平軸(X軸)
を長軸、垂直軸(Y軸)を短軸とする実質的に矩形状の
パネル32と、このパネル32の側壁部31に接合され
た漏斗状のファンネル33とからなる外囲器を有する。
そのパネル32の有効部30の内面に、青、緑、赤に発
光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン34が設
けられている。またこの蛍光体スクリーン34に対向し
て、その内側に実質的に矩形状のシャドウマスク35が
配置されている。一方、ファンネル33のネック36内
に3電子ビーム37B ,37G ,37R を放出する電子
銃38が配設されている。そして、この電子銃38から
放出される3電子ビーム37B ,37G ,37R をファ
ンネル33の外側に装着された偏向装置39により偏向
し、シャドウマスク35を介して蛍光体スクリーン34
を水平、垂直走査することにより、カラー画像を表示す
る構造に形成されている。
【0031】上記シャドウマスク35は、蛍光体スクリ
ーン34と対向する有効面に多数の電子ビーム通過孔が
形成された実質的に矩形状のマスク本体41と、側壁部
の一端に内側張出し部が設けられた断面L字形に形成さ
れ、その側壁部が上記マスク本体41の周辺部に取付け
られた実質的に矩形状のマスクフレーム42とからな
る。そして、このシャドウマスク35は、パネル32の
コーナー部の側壁部31に設けられた4個のスタッドピ
ン43と、マスクフレーム42の側壁部に取付けられ、
上記各スタッドピン43に係止する4個の弾性支持体4
4とにより、パネル32の内側に着脱可能に支持されて
いる。
ーン34と対向する有効面に多数の電子ビーム通過孔が
形成された実質的に矩形状のマスク本体41と、側壁部
の一端に内側張出し部が設けられた断面L字形に形成さ
れ、その側壁部が上記マスク本体41の周辺部に取付け
られた実質的に矩形状のマスクフレーム42とからな
る。そして、このシャドウマスク35は、パネル32の
コーナー部の側壁部31に設けられた4個のスタッドピ
ン43と、マスクフレーム42の側壁部に取付けられ、
上記各スタッドピン43に係止する4個の弾性支持体4
4とにより、パネル32の内側に着脱可能に支持されて
いる。
【0032】その弾性支持体44は、図3に示すよう
に、マスクフレーム42の側壁部に溶接される固定部4
6と、パネル32のコーナー部の側壁部31に設けられ
たスタッドピン43に係止する係止孔47が設けられた
係止部48と、固定部46に傾斜して設けられた第1傾
斜部49と係止部48に傾斜して設けられた第2傾斜部
50とを溶接して一体化された傾斜部51とにより、ほ
ぼV字状に形成されている。
に、マスクフレーム42の側壁部に溶接される固定部4
6と、パネル32のコーナー部の側壁部31に設けられ
たスタッドピン43に係止する係止孔47が設けられた
係止部48と、固定部46に傾斜して設けられた第1傾
斜部49と係止部48に傾斜して設けられた第2傾斜部
50とを溶接して一体化された傾斜部51とにより、ほ
ぼV字状に形成されている。
【0033】さらにこの実施の形態においては、上記ほ
ぼV字状弾性支持体44の第2傾斜部50の幅方向に、
パネルの側壁部方向に突出した突部52が設けられてい
る。なお、第1傾斜部49には、このような突部52は
設けられていない。
ぼV字状弾性支持体44の第2傾斜部50の幅方向に、
パネルの側壁部方向に突出した突部52が設けられてい
る。なお、第1傾斜部49には、このような突部52は
設けられていない。
【0034】上記のように弾性支持体44を構成する
と、弾性支持体の撓み方向のばね定数k1 をあまり大き
くすることなく、撓み方向と直交する方向のばね定数k
2 を大きくでき、弾性支持体に加わるシャドウマスク3
5の長軸方向の力Fを大きくすることができる。
と、弾性支持体の撓み方向のばね定数k1 をあまり大き
くすることなく、撓み方向と直交する方向のばね定数k
2 を大きくでき、弾性支持体に加わるシャドウマスク3
5の長軸方向の力Fを大きくすることができる。
【0035】したがって、上記のように弾性支持体44
を構成することにより、カラー受像管の長時間動作時、
電子ビーム37B ,37G ,37R の衝突によりマスク
本体41が加熱され、この加熱されたマスク本体41の
熱がマスクフレーム42に伝わって、マスク本体41と
ともにマスクフレーム42が熱膨張するために生ずる3
色蛍光体層に対する電子ビーム37B ,37G ,37R
のランディングずれを補正することを主目的として弾性
支持体を設計しても、カラー受像管の長時間動作時のシ
ャドウマスク35の熱膨張に基づくランディングずれを
補正し、かつカラー受像管の製造工程におけるシャドウ
マスク35の着脱を良好におこなうことができる。また
カラー受像管に外部衝撃が加わっても、スタッドピン4
3に対する弾性支持体44の係止状態が変化しにくくな
り、この係止状態の変化により生ずるランディングずれ
や、テレビセットに組込まれたスピーカーからの音声な
どとの共振により生ずるランディングずれを抑制して、
色ずれなどを生じない品位良好な画像を安定に表示する
カラー受像管を構成することができる。
を構成することにより、カラー受像管の長時間動作時、
電子ビーム37B ,37G ,37R の衝突によりマスク
本体41が加熱され、この加熱されたマスク本体41の
熱がマスクフレーム42に伝わって、マスク本体41と
ともにマスクフレーム42が熱膨張するために生ずる3
色蛍光体層に対する電子ビーム37B ,37G ,37R
のランディングずれを補正することを主目的として弾性
支持体を設計しても、カラー受像管の長時間動作時のシ
ャドウマスク35の熱膨張に基づくランディングずれを
補正し、かつカラー受像管の製造工程におけるシャドウ
マスク35の着脱を良好におこなうことができる。また
カラー受像管に外部衝撃が加わっても、スタッドピン4
3に対する弾性支持体44の係止状態が変化しにくくな
り、この係止状態の変化により生ずるランディングずれ
や、テレビセットに組込まれたスピーカーからの音声な
どとの共振により生ずるランディングずれを抑制して、
色ずれなどを生じない品位良好な画像を安定に表示する
カラー受像管を構成することができる。
【0036】具体例として、30インチ、画面のアスペ
クト比が16:9の横長カラー受像管について、一般に
おこなわれる落下試験(カラー受像管に所定の落下加速
度を与え、そのとき加わる衝撃によるランディングずれ
を測定する強制試験)をおこなった結果、カラー受像管
の長軸方向に落下加速度を与えた場合、傾斜部に突部を
設けないほぼV字状の弾性支持体によりシャドウマスク
を支持した従来のカラー受像管では、約40μm ランデ
ィングが変化した。これに対して、第2傾斜部にのみ突
部を設けたほぼV字状の弾性支持体によりシャドウマス
クを支持したこの実施の形態のカラー受像管では、約3
0μm と、ランディングの変化を約25%改善すること
ができた。
クト比が16:9の横長カラー受像管について、一般に
おこなわれる落下試験(カラー受像管に所定の落下加速
度を与え、そのとき加わる衝撃によるランディングずれ
を測定する強制試験)をおこなった結果、カラー受像管
の長軸方向に落下加速度を与えた場合、傾斜部に突部を
設けないほぼV字状の弾性支持体によりシャドウマスク
を支持した従来のカラー受像管では、約40μm ランデ
ィングが変化した。これに対して、第2傾斜部にのみ突
部を設けたほぼV字状の弾性支持体によりシャドウマス
クを支持したこの実施の形態のカラー受像管では、約3
0μm と、ランディングの変化を約25%改善すること
ができた。
【0037】なお、参考のため、図4に示すように、マ
スクフレームに固定される固定部46に設けられた第1
傾斜部49の幅方向およびスタッドピンに係止する係止
部48に設けられた第2傾斜部50の幅方向に、それぞ
れパネルの側壁部方向に突出した突部54,55が設け
られた特開平8−171865号公報の弾性支持体56
について比較試験したところ、この弾性支持体56によ
りシャドウマスクを支持したカラー受像管では、約50
μm と、かえってランディングの変化が大きくなった。
スクフレームに固定される固定部46に設けられた第1
傾斜部49の幅方向およびスタッドピンに係止する係止
部48に設けられた第2傾斜部50の幅方向に、それぞ
れパネルの側壁部方向に突出した突部54,55が設け
られた特開平8−171865号公報の弾性支持体56
について比較試験したところ、この弾性支持体56によ
りシャドウマスクを支持したカラー受像管では、約50
μm と、かえってランディングの変化が大きくなった。
【0038】これは、上記のように第1、第2傾斜部4
9,50に突部54,55を設けると、弾性支持体の撓
み方向と直交する方向のばね定数k2 が大きくなりす
ぎ、カラー受像管に落下加速度を与えた場合、スタッド
ピンに対する係止部47の食込みなどが生じることが原
因である。
9,50に突部54,55を設けると、弾性支持体の撓
み方向と直交する方向のばね定数k2 が大きくなりす
ぎ、カラー受像管に落下加速度を与えた場合、スタッド
ピンに対する係止部47の食込みなどが生じることが原
因である。
【0039】一方、コンピュータ・シミュレーションに
よりほぼV字状の弾性支持体に落下試験により長軸方向
に落下加速度を与えた場合の挙動を算出した結果、図4
に示したように、第1、第2傾斜部49,50にパネル
の側壁部方向に突出した突部54,55を設けると、突
部をマスクフレームの側壁部方向に突出させる場合より
も、ランディング変化に対する抑制作用が大きく、突部
を設けない弾性支持体に比べて、約10倍抑制力が高く
なる。また、図5に示す弾性支持体57のように、マス
クフレームに固定される固定部46に設けられた第1傾
斜部49のみに、その幅方向にマスクフレームの側壁部
方向に突出した突部58を設けると、突部を設けないほ
ぼV字状の弾性支持体に比べて、約2倍の劣化となり、
かえってランディング変化が大きくなるという、上記落
下試験の結果を裏づける結果が得られた。
よりほぼV字状の弾性支持体に落下試験により長軸方向
に落下加速度を与えた場合の挙動を算出した結果、図4
に示したように、第1、第2傾斜部49,50にパネル
の側壁部方向に突出した突部54,55を設けると、突
部をマスクフレームの側壁部方向に突出させる場合より
も、ランディング変化に対する抑制作用が大きく、突部
を設けない弾性支持体に比べて、約10倍抑制力が高く
なる。また、図5に示す弾性支持体57のように、マス
クフレームに固定される固定部46に設けられた第1傾
斜部49のみに、その幅方向にマスクフレームの側壁部
方向に突出した突部58を設けると、突部を設けないほ
ぼV字状の弾性支持体に比べて、約2倍の劣化となり、
かえってランディング変化が大きくなるという、上記落
下試験の結果を裏づける結果が得られた。
【0040】なお、上記実施の形態では、ほぼV字状の
弾性支持体によりシャドウマスクを支持する場合につい
て説明したが、図6に示すように、パネルのコーナー部
に設けられたスタッドピンに係止してシャドウマスクを
着脱可能に支持するほぼ楔状の弾性支持体44のマスク
フレームの側壁部に溶接固定される固定部46とスタッ
ドピンに係止する係止部48とに傾斜して連結する傾斜
部51に、その幅方向に横切ってパネルの側壁部方向に
突出する突部60を設けても、上記実施の形態でのほぼ
V字状の弾性支持体と同様の効果をもつカラー受像管を
構成することができる。
弾性支持体によりシャドウマスクを支持する場合につい
て説明したが、図6に示すように、パネルのコーナー部
に設けられたスタッドピンに係止してシャドウマスクを
着脱可能に支持するほぼ楔状の弾性支持体44のマスク
フレームの側壁部に溶接固定される固定部46とスタッ
ドピンに係止する係止部48とに傾斜して連結する傾斜
部51に、その幅方向に横切ってパネルの側壁部方向に
突出する突部60を設けても、上記実施の形態でのほぼ
V字状の弾性支持体と同様の効果をもつカラー受像管を
構成することができる。
【0041】
【発明の効果】上述のように、パネルに設けられたスタ
ッドピンに係止してシャドウマスクを支持するほぼV字
状の弾性支持体の係止部に設けられた第2傾斜部に突
部、あるいはほぼ楔状の弾性支持体の傾斜部にパネルの
側壁部方向に突出した突部を設けると、カラー受像管の
長時間動作時、マスク本体とともにマスクフレームが熱
膨張するために生ずるランディングずれを補正すること
を主目的として弾性支持体を設計しても、上記シャドウ
マスクの熱膨張に基づくランディングずれの補正のほ
か、カラー受像管の製造工程におけるシャドウマスクの
着脱を良好におこなうことができる。またカラー受像管
に外部衝撃が加わっても、スタッドピンに対する弾性支
持体の係止状態が変化しにくくなり、その結果生ずるラ
ンディングずれや、スピーカーからの音声などとの共振
により生ずるランディングずれを抑制して、品位良好な
画像を安定に表示するカラー受像管を構成することがで
きる。
ッドピンに係止してシャドウマスクを支持するほぼV字
状の弾性支持体の係止部に設けられた第2傾斜部に突
部、あるいはほぼ楔状の弾性支持体の傾斜部にパネルの
側壁部方向に突出した突部を設けると、カラー受像管の
長時間動作時、マスク本体とともにマスクフレームが熱
膨張するために生ずるランディングずれを補正すること
を主目的として弾性支持体を設計しても、上記シャドウ
マスクの熱膨張に基づくランディングずれの補正のほ
か、カラー受像管の製造工程におけるシャドウマスクの
着脱を良好におこなうことができる。またカラー受像管
に外部衝撃が加わっても、スタッドピンに対する弾性支
持体の係止状態が変化しにくくなり、その結果生ずるラ
ンディングずれや、スピーカーからの音声などとの共振
により生ずるランディングずれを抑制して、品位良好な
画像を安定に表示するカラー受像管を構成することがで
きる。
【図1】この発明の実施の一形態であるカラー受像管の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図2】上記カラー受像管のほぼV字状の弾性支持体に
よるシャドウマスクの支持構造を示す図である。
よるシャドウマスクの支持構造を示す図である。
【図3】図3(a)は上記カラー受像管のシャドウマス
クを支持するほぼV字状の弾性支持体の正面図、図3
(b)はその側面図である。
クを支持するほぼV字状の弾性支持体の正面図、図3
(b)はその側面図である。
【図4】図4(a)は上記発明の実施の形態に係るほぼ
V字状の弾性支持体の作用と比較のため示した既知の弾
性支持体の正面図、図4(b)はその側面図である。
V字状の弾性支持体の作用と比較のため示した既知の弾
性支持体の正面図、図4(b)はその側面図である。
【図5】図5(a)は上記発明の実施の形態に係るほぼ
V字状の弾性支持体の作用と比較のため示した既知の異
なる弾性支持体の正面図、図5(b)はその側面図であ
る。
V字状の弾性支持体の作用と比較のため示した既知の異
なる弾性支持体の正面図、図5(b)はその側面図であ
る。
【図6】図6(a)は上記カラー受像管のシャドウマス
クを支持するほぼ楔状の弾性支持体の正面図、図6
(b)はその側面図である。
クを支持するほぼ楔状の弾性支持体の正面図、図6
(b)はその側面図である。
【図7】従来のほぼ楔状の弾性支持体によるシャドウマ
スクの支持構造を示す図である。
スクの支持構造を示す図である。
【図8】従来のほぼV字状の弾性支持体によるシャドウ
マスクの支持構造を示す図である。
マスクの支持構造を示す図である。
【図9】ほぼV字状の弾性支持体によりシャドウマスク
を支持した場合の外部衝撃などによる3色蛍光体層に対
する3電子ビームのランディングずれの原因を説明する
ための図である。
を支持した場合の外部衝撃などによる3色蛍光体層に対
する3電子ビームのランディングずれの原因を説明する
ための図である。
31…側壁部 32…パネル 34…蛍光体スクリーン 35…シャドウマスク 41…マスク本体 42…マスクフレーム 43…スタッドピン 44…弾性支持体 46…固定部 48…係止部 49…第1傾斜部 50…第2傾斜部 51…傾斜部 52…突部 60…突部
Claims (3)
- 【請求項1】 周辺部に側壁部が設けられた実質的に矩
形状のパネルの内面に形成された蛍光体スクリーンと対
向する多数の電子ビーム通過孔の形成された実質的に矩
形状のマスク本体と、このマスク本体の周辺部に取付け
られた実質的に矩形状のマスクフレームとからなるシャ
ドウマスクを有し、このシャドウマスクが上記パネルの
コーナー部の側壁部に設けられたスタッドピンと、上記
マスクフレームのコーナー部に固定され上記スタッドピ
ンに係止する弾性支持体とにより着脱可能に支持され、
この弾性支持体が上記マスクフレームに固定される固定
部と、上記スタッドピンに係止する係止部と、上記固定
部に傾斜して設けられた第1傾斜部と上記係止部に傾斜
して設けられた第2傾斜部とからなる傾斜部とによりほ
ぼV字状に形成されてなるカラー受像管において、 上記弾性支持体は上記係止部に傾斜して設けられた第2
傾斜部にのみ突部が設けられていることを特徴とするカ
ラー受像管。 - 【請求項2】 突部がパネルの側壁部方向に突出してい
ることを特徴とする請求項1記載のカラー受像管。 - 【請求項3】 周辺部に側壁部が設けられた実質的に矩
形状のパネルの内面に形成された蛍光体スクリーンと対
向する多数の電子ビーム通過孔の形成された実質的に矩
形状のマスク本体と、このマスク本体の周辺部に取付け
られた実質的に矩形状のマスクフレームとからなるシャ
ドウマスクを有し、このシャドウマスクが上記パネルの
コーナー部の側壁部に設けられたスタッドピンと、上記
マスクフレームのコーナー部に固定され上記スタッドピ
ンに係止する弾性支持体とにより着脱可能に支持され、
この弾性支持体が上記マスクフレームに固定される固定
部と、上記スタッドピンに係止する係止部と、これら固
定部と係止部とに傾斜して設けられた傾斜部とによりほ
ぼ楔状に形成されてなるカラー受像管において、 上記弾性支持体は上記傾斜部に上記パネルの側壁部方向
に突出した突部が設けられていることを特徴とするカラ
ー受像管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36076097A JPH11191380A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | カラー受像管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36076097A JPH11191380A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | カラー受像管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11191380A true JPH11191380A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18470805
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36076097A Pending JPH11191380A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | カラー受像管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11191380A (ja) |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36076097A patent/JPH11191380A/ja active Pending
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