JPH11192093A - 鳥類感染型ヘルペス属ウイルスの組み換え体、およびこれを利用した組み換えワクチン - Google Patents
鳥類感染型ヘルペス属ウイルスの組み換え体、およびこれを利用した組み換えワクチンInfo
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Abstract
ムまたはマレック病ウイルス(MDV)のゲノムの非必須
領域に異種遺伝子、とりわけ、異種抗原遺伝子を組み込
んで組み換えHVTおよびMDVを作製し、それらを利用した
ワクチンを製造する。 【効果】 本発明によれば、七面鳥ヘルペスウイルスゲ
ノム中の非翻訳領域である遺伝子領域に外来遺伝子が挿
入された組み換え七面鳥ヘルペスウイルスおよび当該組
み換え七面鳥ヘルペスウイルスを含有するワクチンが提
供される。
Description
イルス(以下、HVTということがある)のゲノムまたは
マレック病ウイルス(以下、MDVということがある)の
ゲノムの非必須領域に外来遺伝子を組み込んだ組み換え
HVTおよびMDV、及びそれを利用したワクチンに関する。
ルスベクターワクチンは、ポックスウイルス属をベクタ
ーとしたワクチン(Ogawa R.ら、Vaccine, 8:486-490(1
990))、アデノウイルスをベクターとしたワクチン(Hs
u, K. H.ら、Vaccine, 12:607-612 (1994))、バキュロ
ウイルスをベクターとしたワクチンのほか、ヘルペスウ
イルス属をベクターとしたワクチン(Shin, M.-F.ら、Pr
oc. Natl. Acad. Sci. USA, 81:5867-5870(1984)) が知
られている。中でもヘルペスウイルス属の遺伝子組み換
えベクターワクチンは近年盛んに研究されている。
ターとして用いるウイルスは、ヒトヘルペスウイルス(H
SV)やオーエスキー病ウイルス(PRV)(Van Zijl M.,ら、
J. Virol., 65:2761-2765(1991))、七面鳥ヘルペスウイ
ルス(HVT)(Morgan R. W.ら、Avian Dis. 36:858-870(19
92))、マレック病ウイルス(MDV)などが知られている。
これらの中でもHVTウイルスおよびワクチン株MDVは接種
対象動物となる家禽での安全性が高く、ワクチン特性も
良好であることから、鳥類に対するベクターウイルスと
して注目されている。
染細胞から他の細胞にウイルスが感染する際、ウイルス
が感染細胞から一旦血中に放出されてから他の細胞に感
染するというポックスウイルスのような感染様式をとら
ず、隣り合う細胞へ、細胞間−細胞間で感染が成立す
る。このため、血流中に存在するHVTまたはMDV特異的抗
体の影響を受けにくい。
body)の存在によって、ウイルス生ワクチンの効果が減
弱され、十分な効果を発揮できないという問題があっ
た。近年、鶏へのワクチン接種法の一つとして、発生途
中の鶏卵内にワクチンを接種する方法も開発され、HVT
またはMDVのワクチンとしての有用性も認められてい
る。
えHVTもしくはMDVでこれまで知られている遺伝子組み換
え領域は、TK領域(Ross L.ら、16th International He
rpes virus Workshop (1991))、US10領域(Sakaguchi
M.ら、Vaccine, 12:953-957(1994) )、US2領域(Sonde
rmeijer, P. J.ら、Vaccine, 11:349-358(1993) )など
のHVTの生存に非必須と考えられる遺伝子の中に外来抗
原遺伝子を組み込むという報告ばかりであった。このよ
うな非必須領域への組み込みは、外来遺伝子を、非必須
とはいえ本来HVTで発現するべき遺伝子、すなわち抗原
決定基となる遺伝子の代わりに発現させるため、HVTも
しくはMDVの抗原性を減弱させる可能性がある。それば
かりでなく、挿入部分のオープン・リーディング・フレ
ーム(ORF)の転写及び翻訳に関係した遺伝子機構(エ
ンハンサー、プロモーター、ターミネーターなど)が、
挿入遺伝子の発現に対して悪影響を及ぼす可能性を否定
できない。
れるタンパク質をコードする遺伝子領域を欠失させた
り、その部分に外来遺伝子を組み込んだりした場合に、
ウイルスの形状が変化したり抗原性が低下したりするこ
とが報告されている。さらに、弱毒ワクチンの調整方法
としても、外来遺伝子を組込む方法が用いられているケ
ースがある。
させたときに、発現遺伝子の抗原性が低下するという報
告もある(Ross L.ら、J. Gen. Virol., 74:371-377(19
93))。さらに、特定のORF内に挿入できる抗原遺伝子の
長さが限られてしまうため、多くの抗原遺伝子を挿入で
きないなど、ワクチンとして多くの問題点がある。
鋭意研究を進めた結果、何種類もの外来抗原遺伝子を挿
入でき、かつ安定的に抗原タンパク質を発現できるHVT
またはMDVの遺伝子挿入領域、つまりここでいうHVTまた
はMDVの非翻訳領域を見いだし、その部分に種々の外来
抗原遺伝子を挿入できること、そしてこれらの外来抗原
遺伝子が挿入された組み換えHVTまたはMDVを作製し、こ
れらの組み換えウイルスを宿主に感染させることによ
り、宿主側に十分なワクチン効果を付与する事を見いだ
し、本発明を完成するに至ったのである。
記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、鳥類感染
型ヘルペス属ウイルスに属するウイルスの非翻訳領域中
の特定の部位に外来遺伝子を挿入した組み換えウイルス
を作製し、この組み換えウイルスをワクチンとして使用
できることを見出し、本発明を完成したものである。
域である遺伝子領域に外来遺伝子が挿入された、鳥類感
染型組み換えヘルペス属ウイルスである。ここで、上記
ウイルスは、七面鳥ヘルペスウイルス(HVT)またはマ
レック病ウイルス(MDV)であることを特徴とする。
スの各オープン・リーディング・フレームに相当する七
面鳥ヘルペスウイルスまたはマレック病ウイルスのオー
プン・リーディング・フレームの間に存在する非翻訳領
域中にあり、かつ、(1) UL44とUL45の間、(2) UL45とUL
46の間、(3) UL41とUL42の間、(4) UL40とUL41の間、
(5) gB遺伝子の下流領域、(6) UL53とUL54の間、および
(7) UL36とUL37の間からなる群から選ばれる少なくとも
1箇所の挿入部位に、少なくとも1つの外来遺伝子が挿
入されている組み換えウイルスであることを特徴とす
る。
の病原体に由来する遺伝子であり、ウイルス、細菌、真
菌、および原虫からなる群から選ばれる病原体由来の抗
原遺伝子であることを特徴とする。さらにまた、上記外
来遺伝子は、ニューカッスル病ウイルス(NDV)、ガン
ボロ病ウイルス(IBDV)、伝染性喉頭気管炎ウイルス
(ILTV)、伝染性気管支炎ウイルス(IBV)、マイコプ
ラズマ(MG)、およびコクシジウムからなる群から選ば
れる病原体由来の遺伝子であることを特徴とする。本発
明はまた、上記の組み換えウイルスを有効成分とする鶏
用ワクチンである。
スは、鳥類に感染するウイルスのうち、ヘルペスウイル
ス属に属するもの(鳥類感染型ヘルペス属ウイルス)で
あることが好ましい。これは、ヘルペスウイルス属に属
するウイルスが、潜伏感染(latent infection)や持続感
染(persistent infection)の状態で感染動物の体内に永
続的に生存し続けるという性質を有するためである。
も、特に、七面鶏ヘルペスウイルス(HVT)またはマレッ
ク病ウイルス(MDV)であることが好ましい。上記のウイ
ルスは感染期間が長いために長期にわたってワクチン効
果を感染した鳥類に付与できる可能性があり、ワクチン
としての有効性が期待されることによる。
HVTまたはMDVは、天然に得られたり、ATCCなどから有償
または無償で入手できるものなどであればよく、特に限
定されるものではない。
スウイルス亜科に属し、生来非病原性であり、かつ非腫
瘍性のウイルスで家禽用のワクチンとして用いられてい
るものが挙げられる。具体的には、FC126(ATCC VR-584
B) 、PB-THV1、H-2、YT-7、WTHV-1、HPRS-26などが挙げ
られ、例えば、FC126株を好適に使用することができ
る。また、MDVとしては、具体的には、CVI988やSB1など
を挙げることができる。
には、まず、上記のウイルスを適当な宿主細胞中で増殖
させ、ゲノムDNAを得る。そして、このゲノムDNA中の非
翻訳領域を確認し、その領域に、後述する外来遺伝子を
挿入する。ウイルスを増殖させるための宿主および増殖
条件は、増殖させようとするウイルスに応じて適宜選択
する。例えば、HVTを増殖させる場合には、宿主細胞と
してCEF、発育鶏卵、鶏腎細胞などを用いる。Eagle's M
EM、ライボビッツL-15/マッコイ5A(1:1混合)培地
などの中で、37℃前後にて、3〜4日間培養する。
てDNAを抽出する。すなわち、単層培養した細胞をはが
し、遠心上清をとり、リシスバッファーでタンパク質を
変性除去した後に、フェノールとエタノールでDNAを抽
出する。このようにして得たウイルスDNAの非翻訳領域
を後述のように確認する。
って発現されるタンパク質のアミノ酸配列を規定してい
ない塩基およびORFが転写、翻訳、タンパク質発現のい
ずれにも関与していない塩基領域をいう。この領域に含
まれている塩基配列は、その領域がORFを含むこととな
らない限り、塩基の置換、欠失、付加されたものであっ
てもよい。
する領域を、外来遺伝子挿入領域といい、外来遺伝子を
挿入する部位を外来遺伝子挿入部位という。外来遺伝子
挿入領域は、以下のようにして得ることができる。HVT
またはMDVの場合を例にとって説明する。
ようにして得る。まず、全塩基配列が解明されているヒ
ト単純ヘルペスウイルスI型(HSV-1)や、HVTと相同性の
高い塩基配列を持つMDV-1など相互で配列が確定されて
いる領域などから、非翻訳領域と推定される配列の前後
の配列を選択する。
マーを合成し、HVTまたはMDVのDNAを鋳型として所定の
条件でポリメラーゼチェーンリアクション(PCR)を行
い、特定の遺伝子を増幅することによって得られる。
NA配列分析で確認し、ORFの転写および翻訳に関係した
遺伝子機構(エンハンサー、プロモーター、ターミネー
ターなどを含む機構)なども存在しない位置を確認し
て、外来遺伝子挿入領域を決定する。
り、外来遺伝子を導入できることを明らかにするため
に、この領域に、特異的な配列を付加し、もしくは欠失
させ、または置換を行い、CEF(鶏胚繊維芽細胞)に感
染させ、このような変化を生じさせた前後における感染
性および増殖性の変化を調べる。
換などは、in vitro突然変異(in vitro mutagenesi
s)、PCR、部位特異的突然変異(site-directed mutagen
esis)、および特公平6-16709号公報に記載された部位特
定変異法など、一般的な手法を用いて行うことができ
る。
させ、37℃で3〜4時間インキュベートして増殖させ、
ウイルスの増殖性、細胞の形態、プラークの形態、細胞
の不死化を観察する。
ークの形態に差がなく、また、ウイルスの増殖性も5回
の繰り返し実験の平均で塩基の変異前の株との差が±20
%以内であることを確認し、同部位を外来遺伝子の挿入
が可能な領域(外来遺伝子挿入可能領域)と判断する。
この際、外来遺伝子挿入領域は、非翻訳領域を含めて外
来遺伝子挿入部位の前後10bp以上あればよく、好ましく
は100bp以上、より好ましくは500bp以上あればよい。
ば特に限定されるものではないが、具体例としては、
(1) UL44とUL45との間およびUL45とUL46との間、(2) UL
41とUL42、(3) UL40とUL41との間、(4) gB遺伝子の下流
領域、(5) UL53とUL54との間、(6) UL36とUL37との間、
などが挙げられる。これらは、第16回国際ヘルペスウイ
ルスワークショップ(1991年07月7〜12日に米国カリフ
ォルニア州パシフィックグローブで開催された)の予稿
集中に、HSV-1について掲載されている。
V-1だけでなく、MDVでも相同性がORFにおいて確認され
ている(1)および(4)を挙げることができ、より好ましく
はORF間の非翻訳領域が推定できる(1)を挙げることがで
きる。
遺伝子をHVTもしくはMDVの非翻訳領域に挿入するには、
非翻訳領域を含んだ配列をプラスミドにクローニングし
ておく必要があるが、このプラスミドも特に限定される
ものではない。例えば、pBR322、pBR325、pBR327、pBR3
28、pUC18、pUC19、pUC7、pUC8、およびpUC9などのプラ
スミド、ラムダファージ、M13ファージなどのようなフ
ァージ、pHC79などのコスミドを例示することができ
る。
得た非翻訳領域を常法によって組み込む。このように組
み込まれた非翻訳領域へ外来遺伝子を挿入するために
は、上記のようなプラスミドなどにクローニングした非
翻訳領域の特定の部分に変異を加えて新たな制限酵素切
断部分を作り出し、そこに外来遺伝子を挿入する。
vitro mutagenesisやPCRなど当業者において通常用い
られる方法を使用することができる。すなわち、PCR法
では、PCRプライマーに1〜2塩基の欠失、置換、付加
などの変異を生じさせ、このプライマーを使用すること
により変異を生じさせることができる。
領域には含まれていない自己由来の遺伝子、非自己由来
の遺伝子の双方を含み、鳥類感染型ヘルペス属ウイルス
の抗原遺伝子であることが望ましい。
の感染症の病原体に由来する遺伝子を挙げることができ
る。鳥類の感染症を引き起こす病原体としては、ウイル
ス、細菌、真菌、原虫などを挙げることができ、これら
の病原体が有する抗原遺伝子、すなわち、抗原決定基を
コードする遺伝子を好適に使用することができる。
鶏の一生を通じて問題となるニューキャッスル病ウイル
ス(NDV)、ガンボロ病ウイルス(IBDV)、中雛以降で問
題となる伝染性喉頭気管炎ウイルス(ILTV)、伝染性気管
支炎ウイルス(IBV)、マイコプラズマ(MG)、およびコク
シジウムなどを挙げることができる。
と考えられる抗原の遺伝子が同定されている疾病では、
これらの遺伝子をHVTやMDVなどの鳥類感染型ヘルペス属
ウイルスに組み込むことによって、組み換えウイルスが
感染した鶏の体内で抗原として発現させることが可能と
なることによる。また、これによって、効果的なワクチ
ンとして使用することが可能になる。
ヘルペス属ウイルスに遺伝子を組み込んで組み換えウイ
ルスを作製し、これらのウイルスに感染した鳥類の体内
で発現されるタンパク質は、構造タンパク質、非構造タ
ンパク質のいずれであってもよく、DNA配列のわかって
いるタンパク質であれば特に限定されない。
パク質、NPタンパク質が、また、IBVでは、Mタンパク
質、Nタンパク質、スパイクタンパク質が挙げられる。
IBDVでは、VP1〜VP5の全タンパク質、ILTVはヘルペス
ウイルスであることから、HSV-1やMDV、HVTと相同性の
あるタンパク質(特にgBタンパク質やUL32相当タンパク
質など)、マイコプラズマではアドヘシンタンパク質、
HMW関連タンパク質、40Kタンパク質、66Kタンパク質、6
7Kタンパク質など(国際公開公報WO94/23019号に配列が
記載)などが挙げられる。
している遺伝子を組み込むことが好ましい。このような
外来遺伝子を、異種抗原遺伝子という。
現させるためには、異種抗原遺伝子の上流域にプロモー
ター配列を組込む必要がある。使用するプロモーター
は、合成プロモーター、天然プロモーターのいずれであ
ってもよく、HVTまたはMDVが感染した細胞内で保有する
転写の系でプロモーターとして有効に機能し得るもので
あれば特に限定されない。
たはMDVが保有している固有のプロモーターは無論のこ
と、HVTもしくはMDV以外のウイルス由来のプロモーター
やDNA、または真核生物もしくは原核生物由来のものや
合成プロモーターであっても上記要件を満たす限り、本
発明において使用することができる。
キナーゼプロモーター(Ross L. J.,Gen. Virol. 74:371
-377(1993))、HVTおよびMDVのgBタンパク質プロモータ
ー(前出)、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)のIEプロ
モーター(Alting-Mees M. A., Nucleic Acid Res., 17 :
9494(1989)) 、SV40プロモーター(Gunning P., Proc.Na
tl. Acad. Sci., 84:4831-4835(1987))、ヒトおよび鶏
のβアクチンプロモーター(前出、およびKost A. T.,
Nucleic Acid Res., 11 :8287-8301(1983) )、β−グロ
ビンプロモーター(Spitzner J. R., Nucleic Acid Re
s., 18:1-11(1990))、ラウス肉腫ウイルス(RSV)のLTR
プロモーター(Fiek A.ら、Nucleic Acid Res., 20:1785
(1992))などが挙げられる。その他、HVTまたはMDVの構
造タンパク質や必須遺伝子のプロモーターを利用するこ
とができる。
ーの支配下において外来抗原遺伝子が発現するような形
でこれらを組込み、プラスミドを構築する。このように
して構築されたプラスミドは、HVTおよびMDVゲノムの特
定領域と組み換えを起こして組み換えウイルスを作るこ
とができる。
ルペス属ウイルスのゲノムの非翻訳領域内への上記のよ
うな外来遺伝子の挿入は、定法に従って行えばよい。HV
Tの場合を例にとって説明する。
域内に外来抗原遺伝子が挿入されたプラスミドを、HVT
感染細胞に、エレクトポレーションや、リン酸カルシウ
ム法、リポフェクチンを用いた方法や遺伝子銃などで導
入する。導入効率の高さから、エレクトロポレーション
やリポフェクチンを用いた方法を採用することが好まし
い。導入するプラスミドの量を、0.1〜1000μgの範囲と
すると、このようなプラスミドを導入した細胞内におけ
る、HVT-DNAとプラスミドの相同領域との間での組み換
えウイルスの発生率が高くなる。
を選択するためには、プラスミドの非翻訳領域に1また
は複数の外来遺伝子を組み込み、そのうちの少なくとも
1つを特定の基質を発色させる酵素遺伝子としておくと
よい。このような酵素遺伝子の例としては、例えば、β
−ガラクトシダーゼ遺伝子が挙げられる。
えHVTは、ブルオガルなどの基質の添加により特定の色
を呈するため、非組み換えウイルスと明確に区別でき
る。したがって、このような遺伝子を組み込んだウイル
スに感染させた細胞を、特定の基質を添加した培地中で
培養することにより、発色したウイルス感染細胞を選択
することができる。この操作を繰り返すことによって、
組み換えウイルスを純化することができる。
方法は特に限定されないが、たとえば次の方法によって
調製することができる。
該ウイルスが生育できる細胞(以下、宿主細胞という)
に感染させ、増殖させた後、細胞をスクレーパーまたは
トリプシンではがし、遠心分離によって感染細胞と上清
とに分離する。
しく、CEF(ニワトリ胚繊維芽細胞)、鶏腎細胞などを
好適に使用することができる。得られた感染細胞は、10
%のジメチルスルフォキシド(DMSO)を含む培養用培地に
懸濁し、液体窒素存在下で凍結保存する。ワクチンとし
て使用するときは100倍量のリン酸緩衝液にこの凍結保
存品を溶かして使用する。
の安定剤やその他の成分は、ウイルス感染細胞が安定的
に生存でき、かつレシピエントにとって薬理学的に問題
のない成分であれば特に限定されない。本発明の生ワク
チンの家禽への投与方法は特に限定されないが、皮下に
注射により接種する方法が一般的に用いられており、現
行のHVTワクチンと同じである。接種量も従来ワクチン
と同様でよい。
ワクチンとしてだけでなく、非翻訳領域に挿入した抗原
遺伝子によって、それらの遺伝子が由来する病原体によ
って惹起される疾病のワクチンとして使用することがで
きる。本発明のワクチンは、有用な組み換えHVT多価ワ
クチンとして使用することができる。
説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。
7:289-294 (1971))に準じて行った。
イ5A(1:1)混合培地中37℃で4日間培養したHVT(FC
-126株)感染細胞(5×107個)をスクレーパーで剥が
し、低速(2,000rpm、5分)で遠心分離した。遠心上清を
すて、沈殿した感染細胞の10倍量にあたるリシスバッフ
ァー(0.15M NaCl、0.1M EDTA、1%SDS、100μg/mlのPr
oteinase K)を加えた。
ルを加えてタンパク質を変成させ、この操作を2回繰り
返してHVT-DNAを抽出した。抽出したDNAはエタノール沈
殿によって回収した。
379(1981))遺伝子とそれに隣接するBamHI-Bフラグメン
トのEcoRI-BamHI断片(特開平6-292583号公報)の情報
をもとにして、ORFの間にSfiI部位を導入できるように
合成DNA(プライマー1〜4)を設計した。ここで、上
記のCoussensらの文献ではUL44および45が記載されてお
り、特開平6-292583号公報にはUL46が記載されている。
を行い、pUC18にクローニングした。HVT-FC126株感染CE
Fより、実施例1の方法でDNAを取得し、このDNA100ngを
テンプレートとして用いた。また、プライマー1(配列
番号1)とプライマー2(配列番号2)からなるプライ
マーセットA(それぞれ50pmol)およびプライマー3
(配列番号3)とプライマー4(配列番号4)とからな
るプライマーセットB(それぞれ50pmol)とを用いて、
通常の方法でPCRを行った。30サイクルで反応を停止さ
せ、それぞれ約10μgの増幅産物を得た。
合比1:1、それぞれ100ngを混合したもの)をテンプ
レートとして、プライマー1とプライマー4とを用い
て、45℃1分、60℃2分、73℃3分を1サイクルとして
30サイクルPCRを行うことにより、UL45hおよびUL46hのO
RFの間にSfiI部位を導入した。
し、その断片をpUC18のEcoRI-HindIII部位にT4リガーゼ
(宝酒造社製)4ユニットを用いて16℃で、30分間イン
キュベートして挿入し、pNZ45/46Sfiを構築した。
A(100ng)をテンプレートとして、プライマー1および
プライマー5(配列番号5)からなるプライマーセット
C(それぞれ50pmol)およびプライマー6(配列番号
6)とプライマー4からなるプライマーセットD(それ
ぞれ50pmol)とを用いて、実施例2と同様にしてPCRを
行った。それぞれ約10μgの増幅産物が得られた。
合比1:1、それぞれ100ngを混合したもの)をテンプ
レートとして、プライマー1(50pmol)とプライマー4
(50pmol)とを用いて実施例2と同様にしてPCRを行う
ことにより、UL44h(MDV1のHSV-1に対応するgChまたは
gA)およびUL45hのORFの間にSfiI部位を導入した。この
産物をEcoRIとHindIIIとで切断し、得られた断片をpUC1
8のEcoRI-HindIII部位に実施例2と同様にして挿入し、
pNZ44/45Sfiを構築した。
GGCAAGCTTGCA-3'(配列番号7))を挿入し、その後DNAポ
リメラーゼでこの部分を二本鎖とした。次いで、得られ
たプラスミドのSalI-KpnI部位に合成DNA(5'-TCGACATTTT
TATGTAC-3'(配列番号8))を挿入し、同様にDNAポリメラ
ーゼで二本鎖とした。さらに、ここで得られたプラスミ
ドのSacI-EcoRI部位に、2本の合成DNA(5'-AATTCGGCCGG
GGGGGCCAGCT-3'(配列番号9))および( 5'-GGCCCCCCCGG
CCG-3'(配列番号10))をアニールさせたものを挿入し、
最後にこのプラスミドのHindIII-SacI部位にプラスミド
pNZ1729R(Yanagida et al., J. Virol., 66:1402-1408
(1992)をHindIIIとSalIとで消化して得られた約140bpの
DNA断片を挿入して、プラスミドpGTPsを構築した。
実施例2と同様にして挿入し、XhoIサイトを導入したpU
C18Xを構築した。このpUC18XをHindIIIとPstIで切断
し、合成DNA1(配列番号11)と合成DNA2(配列番号1
2)とをアニールした断片を作製した。これをT4ライゲ
ース(宝酒造社製)を用いて上記のXhoIサイトに挿入
し、pU18XGを構築した。
加シグナルおよびSfiIサイトを導入するために、合成DN
A3(配列番号13)と合成DNA4(配列番号14)とをアニ
ールした断片をT4ライゲースによって挿入し、pUCpolyA
Sfiを構築した。
実施例4(1)に記載のpGTPsのKpnI-BamHI断片36bpを
挿入し、pMCSpolyASfiを構築した。このpMCSpolyASfiの
HindIII-PstIサイトに合成DNA5(配列番号15)を実施
例2と同様にして挿入し、pGIMCSpolyASfiを構築した。
二重消化して切り出したRSVプロモーターを含む約600bp
のNsiI-NheI断片を、実施例3で得られたpGIMCSpolyASf
iのPstI-XbaI部位に実施例2と同様にして導入し、pRSV
を構築した。
プロモーターを含むNsiI-NheI断片を切出し、実施例3
で得られたpGIMCSpolyASfiのPstI-XbaI部位に実施例2
と同様にして導入して、pCMVを構築した。
するため、BglI部位を欠失させるために、以下のように
PCRを行って変異を導入した。変異は次の方法によって
行った。
プレートにして、プライマー7(配列番号12)とプライ
マー8(配列番号15)からなるプライマーセットE、M1
3P7プライマー(東洋紡績株式会社製)とプライマー9
(配列番号13)からなるプライマーセットFとを用い
て、実施例2と同様の条件でPCRを行った。それぞれ約1
0μgの増幅産物を得た。
増幅産物100ngを混合比1:1で混合し、その混合物を
テンプレートとして、今度は、M13P7プライマーとプラ
イマー8とを用いて実施例2と同様にPCRを行い、PCR産
物(1)を約10μg得た。
て、プライマー10(配列番号14)とプライマー11(配列
番号17)とのセットF、およびプライマー12(配列番号
16)とM13P8プライマー(東洋紡績株式会社)とで、実
施例2と同様にしてPCRを行った。
産物それぞれ100ngを1:1で混合した混合物をテンプ
レートとして、今度は、プライマー10とM13P8プライマ
ーのプライマーでPCRを行い、PCR産物(2)を約10μg得
た。さらに、PCR産物(1)と、PCR産物(2)とを混合し、M1
3P7プライマーとM13P8プライマーとを用いて実施例2と
同じようにPCRを行うことにより、BglI部位を欠失したC
MVプロモーターを得ることができた。
社)のCMVプロモーターを含む約600bpのNsiI-NheI断片
を実施例2のようにして挿入して、pUCCMVを構築した。
伝子が連結されたプラスミド(pNZ76)の作製 10μgのpMA001(Shirakawaら、Gene, 28:127-(1984))
をBamHIで消化後、フェノール:クロロホルム(1:
1)で抽出し、エタノール沈殿により、β-ガラクトシ
ダーゼ遺伝子(約3.3kbp )を回収した。
ェノール:クロロホルムで抽出し、エタノール沈殿によ
り回収し、上記で調製したβ-ガラクトシダーゼ遺伝子
とライゲーションし、ハイブリッドプラスミドpNZ66を
作製した。
の7.5KダルトンのペプチドをコードするDNAのプロモー
ターを含むプラスミド)をHpaIIとEcoRIとで消化し、1.
5%低融点アガロース電気泳動(70V、6時間)により、
7.5Kプロモーターを含む約0.26kbpの断片を分離し、フ
ェノール:クロロホルム(1:1)で抽出し、エタノー
ル沈殿によりDNAを回収した。このDNA断片の接着末端を
DNAポリメラーゼにより平滑末端とした。
ール:クロロホルムで抽出し、エタノール沈殿により断
片を回収し、上記の約0.26kbpの7.5Kプロモーター遺伝
子をライゲーションし、得られたハイブリッドプラスミ
ドをpNZ76と命名した。
80からプロモーターおよびその支配下にNDVのHN遺伝子D
NAを連結したハイブリッドプラスミドpNZ87の作製 pNZ76をBamHIで消化し、0.8%アガロースゲルより、β-
ガラクトシダーゼ遺伝子を含まない約2.9kbp の断片を
回収した。
BglIIとBamHIとで消化後、0.8%アガロースゲルより約
1.8kbp のHN遺伝子のDNA断片を回収した。両者をリガー
ゼにより連結し、得られたプラスミドでコンピテントな
大腸菌TG-1株を形質転換し、常法に従ってプラスミドを
抽出し、HN遺伝子を含むハイブリッドプラスミドを検出
し、これをpNZ-87と命名した。
む約1.8kbpのBamHI-SacI断片を切り出した。この断片を
pUCCMVのBamHI-SacI部位に実施例2と同様にして挿入し
て、pNZ87CMVを構築した。このpNZ87CMVのCMVプロモー
ター領域にはBglI部位が含まれるので、CMVプロモータ
ー領域を含むHindIII-BamHI断片を(2)でPCRにより構
築したBglI部位を欠失したCMVプロモーターのHindIII-B
amHI断片と実施例2に記載したようにして入れ替えて、
pCMV-HN(BglI-)を構築した。
SVプロモーターを含む約600bpのNsiI-NheI断片を実施例
2に記載したようにして挿入し、pUCRSVを構築した。
00ng)をテンプレートとして、プライマー13(配列番号
18)とプライマー14(配列番号19)のプライマー(それ
ぞれ50pmol)とを用いて、実施例2と同様にしてPCRを
行うことによって、pBK-RSVに含まれるSV40プロモータ
ーのpA付加シグナルを持つ断片を作製した。このPCRで
増幅した断片をSacIとEcoRIとで二重消化して、pUCRSV
のSacI-EcoRI部位に実施例2に記載のようにして挿入す
ることにより、pUCRSV-pAを構築した。
0H(Virus Research, 7:241-255(1987))を使用した。4
μgのプラスミドXLIII-10HをXbaIで消化し、生じた付
着末端をDNAポリメラーゼで平滑末端とし、フェノール
−クロロホルム(1:1)で抽出し、エタノール沈殿に
より回収した。回収したDNAをBamHIで消化し、0.8%ア
ガロースゲルで電気泳動して、約2.1kbp のF遺伝子を
完全に含む断片を回収した。
amHIとSmaIで二重消化し、lacZ遺伝子部分を除いた約3.
0kbpのとBamHI-SmaI断片を回収した。回収したこの断片
と、約2.1kbp のF遺伝子を完全に含む断片とをリガー
ゼによって連結し、コンピテントな大腸菌TG1株を形質
転換した。
地上で生育してきたコロニーから、上記と同様の操作に
よってプラスミドを調製した。制限酵素(BamHIとSma
I)でこのプラスミドを切断し、目的のクローンを確認
し、pNZ98'と命名した。このpNZ98'には、F遺伝子全長
の他、HN遺伝子の5'-末端約300bpが含まれる。この部分
を除去するために、pNZ98'をSmaIとKpnIとで二重消化
し、約4,150bpのSmaI-KpnI断片を0.8%アガロースゲル
電気泳動により回収した。また、pNZ98'をSmaIとAvaII
とで同様に二重消化し、約650bpのSmaI-AvaIIを1.5%ア
ガロースゲル電気泳動により回収した。
ーゼによって付着末端を平滑末端とした後にコンピテン
トな大腸菌TG1を形質転換し、形質転換体を得た。50μg
/mLのアンピシリンを含むLB寒天培地上でこの形質転
換体を生育させ、形成されたコロニーより上述のように
してプラスミドを得た。このプラスミドをSmaIで再び消
化し、切断されたものを選択してプラスミドpNZ98を得
た。
DVのF遺伝子を含む約1.8kbpのBamHI-SacI断片を切り出
し、pUCRSV-pAのBamHI-SacI部位に実施例2に記載した
ようにして挿入し、pNZ98RSV3'を構築した。また、pNZ9
8をPstIで切断したのち、BamHIにて部分消化を行い、12
5bpの断片を回収した。
PstI-BamHI断片75bpと交換して、pNZ98RSVpAを構築し
た。実施例5で構築したpRSVのMluI-SacI切断2,892bp断
片と、pNZ98RSVpAのNDVのF遺伝子を含むMluI-SacI切断
2,262bp断片をライゲーションすることによって、pRSV-
Fを構築した。
に、pBluescript SK+のBamHI-KpnI断片62bpを実施例2
に記載したように挿入し、pCMV/MCSを構築した。
E社)をテンプレートとして、プライマー15(配列番号2
0)とプライマー16(配列番号21)とを用いて、実施例
2と同様にPCRを行い、SV40のpA付加シグナルを持つ断
片を作製した。このPCRで増幅した断片をApaIとKpnIと
で二重消化して、pCMV/MCSのApaI-KpnI部位に実施例2
に記載したように挿入することにより、pCMV/MCSpAを構
築した。
抽出し、リバーストランスクリプターゼとcDNA合成キッ
ト(宝酒造製)とを用いてcDNAを作製した。このcDNAを
テンプレートとして、VP2に相当する領域を特開昭62-50
3006号公報に記載された遺伝子配列を元にして、プライ
マー17(配列番号22)とプライマー18(配列番号23)と
を設計した。
と同様にPCRを行うことによってIBDVのVP2に相当する領
域を取得した。これとは別に、pCMV/MCSpAをHindIIIで
部分消化し、ついでSalIで部分消化して3,687塩基対の
断片を得た。上記のPCRによって取得したIBDVの断片をH
indIIIとSalIとで二重消化し、これを3,687塩基対の断
片に実施例2で記載したようにして挿入し、pCMV-VP2S
(Okayama)を構築した。
02-1408(1992) )を、実施例4で構築したpU18XGのBamH
I-SmaI部位に実施例2に記載したようにして挿入し、pU
C18Xlacを構築した。
45RSVlacの構築 (1)pNZ45/46RSVlacの構築 実施例2で構築したpNZ45/46SfiのSfiI部位に、実施例
5で構築したRSVプロモーターを含むpRSVのBglI断片を
実施例2に記載したように挿入して、pNZ45/46RSVを構
築した。このpNZ45/46RSVのSfiI部位に、実施例9で構
築したlacZを含むpUC18XlacのBglI断片を実施例2に記
載したように挿入して、pNZ45/46RSVlacを構築した。
に、実施例5で構築したRSVプロモーターを含むpRSVのB
glI断片を挿入して、pNZ45/46RSVを構築した。このpNZ4
4/45RSVのSfiI部位に、実施例9で構築したlacZを含むp
UC18XlacのBglI断片を実施例2に記載したように挿入し
て、pNZ44/45RSVlacを構築した。
VP2Sの構築 (1)pNZ45/46VP2S 実施例10で構築したpNZ45/46RSVlacのSfiI部位に、実施
例8で構築したIBDVのVP2遺伝子を含むpCMV-VP2S(Okaya
ma)のBglI断片を実施例2に記載したように挿入して、p
NZ45/46VP2Sを構築した。
に、実施例8で構築したIBDVのVP2遺伝子を含むpCMV-VP
2S(Okayama)のBglI断片を実施例2に記載したように挿
入して、pNZ44/45VP2Sを構築した。
NFの構築 (1)pNZ45/46HNFの構築 実施例10で構築したpNZ45/46RSVlacのSfiI部位に、実施
例6で構築したNDVのHN遺伝子を含むpCMV-HN(BglI-)の
BglI断片を実施例2に記載したようにして挿入し、pNZ4
5/46HNを構築した。さらにpNZ45/46 HNのSfiI部位に、
実施例7で構築したNDVのF遺伝子を含むpRSV-FのBglI
断片を挿入して、pNZ45/46HNFを構築した。
に、実施例6で構築したNDVのHN遺伝子を含むpCMV-HN(B
glI-)のBglI断片を挿入して、pNZ44/45HNを構築した。
さらにpNZ44/45HNのSfiI部位に、実施例7で構築したND
VのF遺伝子を含むpRSV-FのBglI断片を挿入して、pNZ44
/45HNFを構築した。
4/45VP2S-HNFの構築 (1)pNZ45/46HNF-VP2の構築 実施例12で構築したpNZ45/46HNFのSfiI部位に、実施例
8で構築したIBDVのVP2遺伝子を含むpCMV-VP2S(Okayam
a)のBglI断片を挿入して、pNZ45/46HNF-VP2Sを構築し
た。
6で構築したNDVのHN遺伝子を含むpCMV-HN(BglI-)のBg
lI断片を挿入して、pNZ44/45VP2S-HNを構築した。さら
にpNZ44/45VP2S-HNのSfiI部位に、実施例7で構築したN
DVのF遺伝子を含むpRSV-FのBglI断片を挿入して、pNZ4
4/45VP2S-HNFを構築した。
ナトリウム、0.5mM塩化カリウム、1.1mMリン酸一水素二
ナトリウム、1.5mMリン酸二水素一ナトリウム、0.5mM塩
化マグネシウム・6水和物、0.011%グルコース)に懸濁
し、細胞懸濁液を調製した。このた細胞懸濁液(2×107
個)に、実施例11、12および13で作製した組み換え用プ
ラスミドpNZ44/45VP2S、pNZ44/45HNF、pNZ45/46 VP2S、
pNZ45/ 46HNF、pNZ44/45VP2S-HNF pNZ45/46HNF-VP2Sを
それぞれ40μgと、実施例1で調製したHVTのDNAを100
μgずつ混合した。
温にてジーンパルサー(Bio-Rad 社製)を用いて、3.0K
Vcm-1、0.4 msec、25℃の条件下でエレクトロポレーシ
ョンした。プラスミド及びHVTのDNAを導入した細胞を、
その後9cm径の培養用ディッシュ(Falcon社製)にま
き、37℃にてHVT特有のプラークが形成されるまで約4日
〜5日間培養した。
ンではがし、同様にトリプシンではがしたCEF(2×
107個)の細胞と混合し、培養用96ウェル平底マルチプレ
ート(Falcon社製)10枚に限界希釈した。これらのプレ
ートを、37℃で各ウェルにHVT特有のプラークが形成さ
れるまで、さらに、約4日〜5日間培養した。ついで、
各プレートの半数のウェルにβガラクトシダーゼの発色
基質であるブルオガル(Bluogal: Gibco社製)100μg/m
l及び0.8%寒天を含むCEF培養用培地を100 μl/wellずつ
加え、37℃において約4時間インキュベートした。
最も青プラーク数の多かったプレートを選択し、任意の
20ウェルに1%トリプシンを加えて組み換えHVT感染細
胞を含むCEFをそれぞれ回収し、1×106個の細胞と混合
し、それぞれに培養用96ウェル平底マルチプレートに播
いた。培養用96ウェル平底マルチプレートから培養用96
ウェル平底マルチプレートに一回継代する行程を一回の
スクリーニングとしては、全ウェルが青プラークになる
まで繰り返し、ブルオガルを加えたときに全プラークが
青変するまで繰り返し、ウイルスを純化した。通常は、
ほぼ5〜10回のスクリーニングで純化できる。
増殖させたのち、16cm径の培養用ディッシュで感染細胞
をさらに増殖させ、組み換えHVTの力価を測定したとこ
ろ、組み換えHVTの力価は1〜6×105TCID50であった。
各組み換え用プラスミドから作製された組み換えHVTを
以下の表1ように呼ぶこととした。
ョン 実施例14で調製した組み換えウイルスDNA (HF003, HF00
4)を実施例1のHVT-DNA抽出方法と同じ方法で抽出し
た。得られた組み換えウイルスDNA (HF003, HF004)、そ
の組み換え用プラスミド(pNZ45/46VP2S、pNZ44/45HN
F)、及び親株ウイルスDNAを、BamHIで消化し、これら
を0.8%アガロース電気泳動に供し、サザンブロットハイ
ブリダイゼーションとオートラジオグラフィーで分析し
た。
pNZ44/45HNFをEcoRIで消化した断片をマルチプライムラ
ベリングシステム(アマシャム社製)で、32P標識した
プローブDNAである。その結果、プローブDNAと相同な配
列が組み換えHVTにも存在することが判明した。
外来抗原の発現確認(蛍光抗体法) 組織培養用チャンバースライド上で、上記組み換えHVT
感染細胞をCEFとともに37℃でプラークが出現するまで
培養し、冷アセトンで固定した。
抗体として以下のものを用いた。β−ガラクトシダーゼ
の検出には、抗βガラクトシダーゼウサギ抗血清(ポリ
クローナル抗体:Organon Teknica N. V.社製)、NDV-HN
タンパク質及びFタンパク質の検出には、NDVワクチン免
疫鶏血清を、それぞれ500倍にPBSで希釈して用いた。IB
DV-VP2タンパク質の検出には、抗VP-2モノクローナル抗
体GK-5(YamaguchiT., et al., Avian Dis., 40:501-50
9(1996))をPBSで100倍に希釈して用いた。
G抗体、 FITC標識抗マウスIgG抗体、FITC標識抗ウサギI
gG抗体(いずれもハーランセララボ社製)を、それぞれ
使用時にPBSで100倍に希釈した。上記の抗体を含む各溶
液を冷アセトンで固定したチャンバースライド上の細胞
と接触させ、室温100%湿度で約一時間放置し、PBSで三
回洗浄した。この後、FITC結合抗鶏イムノグロブリンま
たは抗マウスIgGの希釈液とともに、約一時間、室温に
て反応させた。その後、PBSで三回洗浄し、蛍光励起波
長光(493.5nm)下で顕微鏡観察して反応性を調べた。
させ、この親株ウイルスを感染させた細胞を対照細胞と
して使用した。結果を表2に示した。
抗NDVモノクローナル抗体と反応し、IBDV-VP2遺伝子を
組み込んだ組み換えHVTは抗VP2モノクローナル抗体と反
応した。この結果から、各組み換えHVTは、挿入した遺
伝子がコードするタンパク質を発現していることが確認
された。
効果実験(SPF鶏) 実施例14で得られた組み換えHVTのワクチンの効果を判
定するためにワクチン効果実験を実施した。各群10羽の
試験用SPF鶏(Line M、日本生物科学研究所)に、表2
に示す組み換えHVTを接種した。陽性対照群にはNDVの市
販の生ワクチンを接種し、陰性対照群は未接種とした。
えHVTを、鶏の背部皮下に104TCID50となるように26Gの
注射針をつかって接種した。陽性対照群に使用した市販
のNDV生ワクチン(日本生物科学研究所)は、4日齢の
雛に用法通り点眼接種した。接種4週後に、各群の鶏に
強毒NDVウイルス(Sato株)を104PFUとなるように右大腿
部にチャレンジした。チャレンジ後約2週間までの鶏の
生死及びNDVの発症の有無を観察し、生存率を指標とし
て効果を判定した。
ら採血を行い、各鶏の血清中のNDVに対する赤血球凝集
抑制抗体の検出を行った。測定は市販されているNDV赤
血球凝集素(日本生物科学研究所)の使用説明書に従っ
た。結果は表3に示した。
レンジに対して100%感染防御がなされた。HI抗体価はFC
126接種鶏群と非接種鶏群で2倍以下という低い値であ
ったのに対して、他の群では全鶏128倍から1024倍であ
った。以上の結果から、各組み換えHVTによってNDVに対
する感染防御能が接種鶏に付与されていることが明らか
となった。
効果実験(SPF鶏) 実施例14で得られた組み換えHVTのワクチン効果を判定
するために、ワクチン効果実験を実施した。各群10羽の
試験用SPF鶏(Line M、日本生物科学研究所)に、HF00
3、および親株ウイルスであるFPVをそれぞれ接種した。
陽性対照群にはIBDVの市販のワクチンを接種し、陰性対
照群は非接種とした。
えHVTを、鶏の背部皮下に104TCID50となるように26Gの
注射針をつかって接種した。陽性対照群に使用した市販
のNDV生ワクチン(北里研究所)は、16日齢の雛に用法
通り点眼接種した。
IBDVウイルス(Okayama株)を1.5x103.8EID50となるよう
に経口でチャレンジした。チャレンジ後約3日での鶏の
生死を観察した。その後生存した鶏を屠殺し、IBDVの発
症の有無をファブリキウス嚢の病変形成状態を指標とし
て効果を判定した。ファブリキウス嚢の病変形成状態
は、出血(A)、嚢内チーズ様浸出物形成(B)、黄色病変
(C)、ゼリー様浸出物形成(D)の4点で判定した。各病変
スコアは、病変を形成した鶏羽数で表わし、スコア合計
で接種ワクチンの効果を判定した。結果を表4に示し
た。
ャレンジに対して市販のワクチンとほぼ同等の感染防御
能を示した。この結果から、組み換えHVTの接種によっ
てIBDVに対する感染防御能が付与されていることが示さ
れた。
抗体保有鶏) 実施例14で得られた組み換えHVTが移行抗体を保有して
いる鶏に対してもワクチン効果を発揮するかどうかにつ
いて、市販鶏に接種して調べた。使用した鶏は、市販さ
れている白色レグホン(Dekalb鶏、神奈川養鶏連合会)か
ら生まれた初生雛である。HF004とHF006を実施例17と同
様に背部皮下接種した。このとき同じロットの雛20羽か
ら、心臓採血によって血液を採取し、血清を得た。移行
抗体が完全になくなる8週後に実施例17と同様にNDVに
よるチャレンジを行い、生存率の有無で感染防御能を評
価した。結果を表5に示した。
羽の平均値)。この結果から明らかなように、組み換え
HVTを接種した群ではNDVのチャレンジに対してほぼ完璧
なワクチン効果が示された。また、チャレンジ時のHI抗
体価もFC126接種群(<2)や非接種群(<2)と比較
して明らかに高い値を示した(16および15.5)。
意な差もなく、挿入抗原の多少に関わらず、鶏に対して
有意な免疫効果を与えることが示された。これらの結果
から明らかなように、本明細書で示した組み換えHVT
は、すべて挿入抗原遺伝子が由来する疾病の効果的なワ
クチンになった。そればかりでなく、移行抗体の影響を
受けない。
揮したことから、多価組み換えHVTワクチンとしての有
用性が示された。
スゲノム中の非翻訳領域である遺伝子領域に外来遺伝子
が挿入された組み換え七面鳥ヘルペスウイルスおよび当
該組み換え七面鳥ヘルペスウイルスを含有するワクチン
が提供される。
virus, andrecombinant vaccine using thereof <130> P98-0561 <150> JP 97/271445 <151> 1997-10-03 <160> 23 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 25 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic
DNA <400> 1 ccccgaattc atggaagaaa tttcc 25 <210> 2 <211> 40 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic
DNA <400> 2 cgcgggcctt attggccaaa acacacctct aacggttact 40 <210> 3 <211> 40 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic
DNA <400> 3 gcgcggccaa taaggccaaa acacagtaac cgttagaggt 40 <210> 4 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic
DNA <400> 4 ccccaagctt tcaagtgata ctgcgtga 28 <210> 5 <211> 37 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic
DNA <400> 5 gcgcggccaa taaggccaac atcgggacgt acatcat 37 <210> 6 <211> 40 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic
DNA <400> 6 gcgcggcctt attggcctta aataccgcgt ttggagtaaa 40 <210> 7 <211> 24 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic
DNA <400> 7 agctgccccc ccggcaagct tgca 24 <210> 8 <211> 17 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic
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DNA <400> 9 aattcggccg ggggggccag ct 22 <210> 10 <211> 14 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:Synthetic
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A
Claims (5)
- 【請求項1】 ゲノム中の非翻訳領域である遺伝子領域
に外来遺伝子が挿入された、鳥類感染型組み換えヘルペ
ス属ウイルス。 - 【請求項2】 前記ウイルスが、七面鳥ヘルペスウイル
スまたはマレック病ウイルスである、請求項1に記載の
組み換えウイルス。 - 【請求項3】 ヒト単純ヘルペスウイルス各オープン・
リーディング・フレームに相当する七面鳥ヘルペスウイ
ルスまたはマレック病ウイルスのオープン・リーディン
グ・フレームの間に存在する非翻訳領域中にあり、か
つ、(1) UL44とUL45の間、(2) UL45とUL46の間、(3) UL
41とUL42の間、(4) UL40とUL41の間、(5) gB遺伝子の下
流領域、(6) UL53とUL54の間、および(7) UL36とUL37の
間からなる群から選ばれる少なくとも1箇所の挿入部位
に、少なくとも1つの外来遺伝子が挿入された請求項1
〜3のいずれかに記載の組み換えウイルス。 - 【請求項4】 前記外来遺伝子が、鳥類の感染症の病原
体に由来する遺伝子である請求項1〜3のいずれかに記
載の組み換えウイルス。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載された組
み換えウイルスを有効成分とする鶏用ワクチン。
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