JPH11192392A - 多本掛け縫工機 - Google Patents

多本掛け縫工機

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JPH11192392A
JPH11192392A JP10000994A JP99498A JPH11192392A JP H11192392 A JPH11192392 A JP H11192392A JP 10000994 A JP10000994 A JP 10000994A JP 99498 A JP99498 A JP 99498A JP H11192392 A JPH11192392 A JP H11192392A
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JP
Japan
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sewing
needle
sewing machine
head
needle holder
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JP10000994A
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Masatsugu Kiyota
正嗣 清田
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YKK Corp
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YKK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数本の縫針の相対的な位置を簡単に調整でき
るとともに、常に一定の張力と搬送速度をもってファス
ナーチェーンの送出しが可能で、且つ小型化が実現され
る多本掛け縫工機を提供する。 【解決手段】 多本掛け縫工機は、2本一組の前記縫針
(11)を固着するニードルホルダー(10)と、ニードルバー
(2) の下端に一体に固着され前記ニードルホルダー(10)
を固定保持する縫針取付杆(30)とを備えている。前記ニ
ードルホルダー(10)は、前記縫針(11)を固着する固着基
部(10a) と、同基部(10a) の前記縫針(11)の固着面と反
対側の表面に設けられた円柱状の頭部(10b) とを有して
おり、前記縫針取付杆(30)の針取付部(32)に、前記ニー
ドルホルダー(10)の頭部(10b) が嵌合する頭部嵌合穴(3
2a) を形成し、この頭部嵌合穴(32a) には同頭部嵌合穴
(32a) の中心線上で交差する2以上のネジ孔(32a,32b)
が内外を貫通して形成されている。かかる縫針取付構造
をもつため、損傷した縫針の交換が容易であるに止まら
ず、多様な種類の縫針が使用でき、汎用性にも富んでい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2本以上の針を同
時に作動して複数の縫着線に沿って複数を同時に縫着す
る多本掛け縫工機に関し、例えば合成樹脂製モノフィラ
メントからコイル状もしくはジグザグ状に成形された連
続する左右一対の噛合エレメント列の二組を都合4本の
縫針をもって同時に二組の左右ファスナーテープに縫着
するスライドファスナーの製造に適用される多本掛け縫
工機に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製モノフィラメントの長さ方向
に噛合頭部、連結部及び脚部の順で順次成形がなされる
とともにコイル状やジグザグ状に成形された連続する連
続エレメント列(以下、単に連続エレメント列とい
う。)が取り付けられたスライドファスナーの製造で
は、連続する左右一対のファスナーテープの相対する側
縁部に沿って、相対する一対の連続エレメント列をそれ
ぞれに縫着し、ファスナーストリンガーを製造したの
ち、次工程へと移送される。
【0003】前記連続エレメント列の縫着にあたって
は、噛合状態にある前記連続エレメント列を同時に移送
される左右一対のファスナーテープと共に連続的に縫工
機に導入し、各連続エレメント列を噛合状態のまま、或
いは一旦分離させて両テープに縫着することが、例えば
特公昭50−33464号公報や特公昭51−1494
2号公報に開示されているように古くから知られてい
る。一旦、分離させて縫着された連続エレメント列は縫
着後に再び噛合状態とされる。また、同公報にも開示さ
れているように、二組の前記連続エレメント列とファス
ナーテープとが同一縫工機に導入され、二組のファスナ
ーチェーンを製造することも公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、従来、この
種の多本掛け縫工機にあっては、図6に示し上記公報に
も開示されているように、複数本(図示例では4本)の
縫針1がニードルバー2の下端に水平に直線的に延びる
矩形ブロックからなる縫針取付杆3の下面に一体的に取
り付けられている。従って、複数本の縫針の位置は、前
記縫針取付杆3の縫針取付位置により一義的に決められ
てしまう。
【0005】一方、例えば複数本の各ファスナーテープ
Tに連続エレメント列ERをそれぞれ同時に縫着する場
合、搬送ローラの部分的摩耗や搬送中の摩擦抵抗の変化
により生じる部分的、或いは一時的な張力変動を考慮す
る必要があるが、これらは経時的に変化するとともに、
前記摩耗や摩擦抵抗の変化が各ファスナーテープT及び
連続エレメント列ERの通過路において均一でなくなる
ため、複数本のファスナーテープT及び連続エレメント
列ERの張力及び搬送路を常に一定に維持することは極
めて困難である。短時間の稼働に限ってみると、これら
の張力変動や搬送路の変化は極めて僅かではあるが、長
時間の稼働後には大きく変動し、個々のファスナーテー
プT及び連続エレメント列ERの搬送に様々な影響を与
えることになる。
【0006】例えば、左右一対が一組となって2列で搬
送されるファスナーテープT及び連続エレメント列ER
の一方の列が正確な縫着位置を搬送され、他方の列が設
定された搬送位置から左右いずれかにズレが生じている
場合に、他方の連続エレメント列に対する縫着位置もズ
レるため、縫糸が噛合エレメントの所定位置に縫着され
なくなり、そのズレに合わせて上記縫針1の相対的な取
付位置を調整する必要がある。
【0007】しかるに、上述のごとき従来の多本掛け縫
工機にあっては、多数本の縫針1が縫針取付杆3に固着
されており、その取付位置が変更できないため、前述の
ような縫着位置の変動に応じて、即座に縫針1の取付位
置を相対的に調整しようとしても不可能であって、縫針
1はその縫着位置に見合った縫針取付杆3とともに交換
を余儀なくされるばかりでなく、時としてはファスナー
テープT及び連続エレメント列ERの搬送路を機械加工
などにより矯正する必要がある。
【0008】また、上記縫工機の縫着部は二重環縫用縫
工機であり、縫針1の下方にテープ及び連続エレメント
列ERの案内板4が設置され、更にその下方には図1に
示すようなルーパーが設置されている。このルーパー
は、縫針1が下降して図示せぬ縫糸を前記案内板4に形
成された針挿通孔に刺し通したとき、同縫糸のループ位
置までテープ幅方向に前進しており、ルーパーのループ
糸に前記縫針1を挿通して、ファスナーチェーンCが1
ピッチ送り出されるまで保持し、そのあと後退して次回
のループ形成まで待機する図1に矢印で示す動作が繰り
返される。
【0009】従って、かかる多本掛け縫工機にあって
は、前記ルーパーも縫針数と同数が前記案内板4の下方
の狭小空間に設置されることになり、その設置部位は設
計段階で決められる。しかるに、従来の多本掛け縫工機
では既述したとおり上記縫針取付杆3は矩形柱状のブロ
ックからなり、一組のファスナーチェーンCを縫製する
ための2本の縫針1は搬送方向に偏位させているもの
の、二組のファスナーチェーンCを縫製するための縫針
1を見ると、搬送路を直角に横断するルーパーの動作方
向に2本の直線上を平行に配されている。そのため、隣
合う縫針1同士、ルーパー同士及びルーパー糸同士が互
いに干渉しないようにするためには、従来、二組のファ
スナーチェーンの間隔を大きく取らざるを得ず、機械の
大型化につながっている。
【0010】また、同じく図6にも示すように、従来の
ファスナーチェーン送出部の機構は、送出対象であるフ
ァスナーチェーンCが単純な平坦面をなしていないにも
関わらず、単に上下ローラ6,7の間でファスナーチェ
ーンCを挟み込んで送り出す機構であるがため、例えば
上部送出ローラ6にローレット加工が施されているにし
ても、常に一定張力をもって送りだすことは困難である
ばかりでなく、長時間の使用によりローラ表面に局部的
な摩耗が生じ、その磨耗部に所定の押圧力が作用しなく
なってファスナーチェーンCの送出張力に変動を生じさ
せ、搬送速度が変化し縫着ピッチにも変動が生じる。こ
の縫着ピッチの変動は隣合う噛合エレメント間のピッチ
変動につながり、最終製品であるスライドファスナーと
しての機能に大きな影響を与え、場合によっては製品価
値を失う。
【0011】本発明は、上述の課題を解消すべくなされ
たものであり、具体的には複数本の縫針の相対的な位置
を簡単に調整できるとともに、常に一定の張力と搬送速
度をもってファスナーチェーンの送出しが可能で、且つ
小型化が実現される多本掛け縫工機を提供することを目
的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段と作用効果】かかる目的
は、上記請求項1〜6に係る発明により達成される。す
なわち、請求項1に係る発明は、2以上の縫針により2
以上の縫着線に沿って同時に縫工する多本掛け縫工機で
あって、2本一組の前記縫針を固着するニードルホルダ
ーと、ニードルバーの下端に一体に固着され前記ニード
ルホルダーを固定保持する縫針保持杆とを備えてなり、
前記ニードルホルダーは前記縫針を固着する固着基部
と、同基部の前記縫針の固着面と反対面側に設けられた
円柱状の頭部とを有し、前記縫針取付杆の針取付部に
は、前記ニードルホルダーの頭部が嵌合する頭部嵌合穴
が形成されると共に、前記頭部嵌合穴の内部に貫通し、
同頭部嵌合穴の中心線上で交差する2以上のネジ孔が形
成されてなることを特徴とする多本掛け縫工機を上記課
題の解決手段としている。
【0013】かかる構成からなるニードルホルダーと縫
針取付杆とを組み合わせることにより、縫針の取付位置
を容易に調整することができる。通常は、ニードルホル
ダーの頭部を縫針取付杆のホルダー嵌合穴に挿入し、2
本の縫針を予め設定された配置位置に合わせてニードル
ホルダーを前記頭部嵌合穴の内部で前記頭部の軸線回り
を回動させて縫針位置を調整し、2個の取付ネジをもっ
てニードルホルダーを前記頭部嵌合穴の内部に固定す
る。いま、例えば既述した理由により一方の連続エレメ
ント列の縫着位置にズレが生じたときは、ズレが生じた
方のニードルホルダーを僅かに回動させて縫針の取付位
置を調整する。
【0014】更に、ニードルホルダーと縫針とが従来の
ごとく一体ではなく、縫針がニードルホルダーに脱着自
在であることと、前述のように縫針の取付位置が変更可
能であることから、同一の構造をもつニードルホルダー
と縫針とを使い、ファスナーテープ及び連続エレメント
列の種類に適合する縫針の取付位置に合わせてニードル
ホルダーを前述と同様に回動させて縫針位置を調整すれ
ば、縫針位置を大きく変更させることができるため、縫
針の交換時あるいはスライドファスナーの種類が変更さ
れた場合にも簡単に適合させることができる。
【0015】請求項2に係る発明は、前記頭部嵌合穴を
前記縫針保持杆の前記ニードルバーに関する点対称位置
に形成している。かかる構成により、2以上の縫工品を
同時に縫工することが可能となる。
【0016】請求項3に係る発明は、2個所に形成され
る前記頭部嵌合穴が縫工品の搬送方向にルーパーの干渉
回避位置に偏位して形成されてなり、縫工品の搬送方向
に直交して同一平面上を往復どうするルーパー及び、同
ルーパーにより形成されるループ同士の干渉が回避され
る。
【0017】請求項4に係る発明は、上記構成に加えて
前記ニードルホルダーの縫工品搬送路の下流側に配設さ
れる縫工品の送出装置であって、駆動回転する上下送出
ローラと、前記上送出ローラを上方から押圧する押圧部
材とを備えてなり、前記下送出ローラは基台に回転自在
に支持されると共に、前記上送出ローラの軸端は基端が
回転伝動軸に枢支された腕材の自由端に回転自在に支持
されてなり、前記腕材はその基端から自由端に向けて下
傾斜させている。
【0018】かかる構成を備えた縫工品の送出装置によ
り、機械の運転が開始されると、上下送出ローラは同一
速度で逆方向に駆動回転してファスナーチェーンを積極
的に搬送方向に送り出す。このとき上部送出ローラは、
基端が支持部により支持されたアームの自由端に回転自
在に支持されているため、前記押圧部材による下方に向
かう押圧力は前記アームの自由端の回動方向、すなわち
ファスナーチェーン送出方向に向けられることになり、
同時に上部送出ローラの駆動による回転力が加わり、ス
リップのない効果的な押圧がなされる。
【0019】請求項5に係る発明は、前記縫工品がファ
スナーチェーンであり、前記上下送出ローラのローラ長
が前記ファスナーチェーンの幅寸法に略等しく設定され
ており、縫工時にはファスナーチェーンのテープ部分が
常に上下送出ローラの全周面に均一に接触することにな
るため、ローラ周面に局部的な磨耗が発生せず、長期に
わたり稼働されてもファスナーチェーンをスリップ及び
ズレがなく確実に送り出すことを可能にする。
【0020】請求項6に係る発明によれば、前記上送出
ローラにローレット加工が施されており、前記下ローラ
の周面中央部にはファスナーチェーンの噛合エレメント
列が嵌合するリング状嵌合溝が周方向に形成されている
ため、噛合エレメント列及び下部送出ローラ表面に損傷
を与えることなく、且つスリップを生じることなく、極
めて円滑に送り出しがなされる。
【0021】
【発明の実施形態】以下、本発明の好適な実施の形態を
図示実施例に基づいて具体的に説明する。図1は本発明
の多本掛け縫工機をスライドファスナーのファスナーチ
ェーン製造機に適用した実施例である主要部の概略構成
を示す斜視図である。なお、図示実施例では、4本の縫
針11をもち二組のファスナーチェーンCを同時に製造
する多本掛け縫工機を示しているが、本発明は2本の縫
針11をもち一組のファスナーチェーンCを製造する多
本掛け縫工機である場合をも包含するものである。
【0022】本実施例に係る多本掛け縫工機は、図1に
示すように合成樹脂モノフィラメントからなる噛合状態
にある連続エレメント列ERを対応する左右一対のファ
スナーテープTに二組同時に縫着する機械であって、4
本の縫針11が脱着自在で且つその取付位置の調整が可
能な縫針取付杆30を備えている。本実施例の説明にあ
たっては、本発明の特徴部であるニードルホルダー11
と前記縫針取付杆30とを中心に説明し、従来の機構を
利用できる部分についての説明は省略する。
【0023】この縫針取付杆30は本発明の特徴の一部
をなしており、図2に示すようにテープ案内板40の表
面に平行に、且つテープ搬送路に対して所定の角度をも
って傾斜して配される傾斜部本体31と、同傾斜部本体
31の両端から前記テープ搬送路に平行に延設された縫
針取付部32とからなる。そして、各縫針取付部32の
下面には、本発明の更に特徴の一部をなすニードルホル
ダー10を挿入するホルダー取付穴32aがそれぞれ1
つずつ形成されるとともに、各縫針取付部32の端面と
一側面に互いの中心が前記ホルダー取付穴32aの中心
で直角に交わるネジ孔32b,32cが形成されてい
る。
【0024】前記ニードルホルダー10は、図2に示す
ように矩形駒からなる基部10aと、同基部10aの上
端面の中央から上方に突出する中実円筒状の頭部10b
とを有し、前記基部10aの下端面には図2及び図3に
示すように2本の縫針11が所定の間隔をおいて固設さ
れている。
【0025】上記縫針取付杆30を上述のような傾斜部
本体31と縫針取付部32とからなる構成とすることに
より、図1に示すように隣り合う二組のファスナーチェ
ーンCの縫製用ルーパー位置がテープ搬送方向に偏位し
て配されることになり、ファスナーチェーンCの搬送路
に直交して往復動する各ルーパー50間の干渉はもとよ
り、ルーパー50に保持される各ルーパー糸51同士の
干渉をも防ぐことを可能にする。
【0026】また、上述のような構成からなるニードル
ホルダー10と縫針取付杆30とを組み合わせることに
より、縫針の取付位置を容易に調整することができる。
通常は、図3に示すようにニードルホルダー10の頭部
10bを縫針取付杆30のホルダー取付穴32aに挿入
し、縫針11を予め設定された配置位置に合わせてニー
ドルホルダー10を前記ホルダー取付穴32aの内部で
前記頭部10bの軸線回りを回動させて縫針位置を調整
し、2個の取付ネジ33をもってニードルホルダー10
を前記ホルダー取付穴32aの内部に固定する。いま、
例えば既述した理由により一方の連続エレメント列ER
の縫着位置にズレが生じたときも、ズレが生じた方のニ
ードルホルダー10を僅かに回動させて縫針11の取付
位置を調整する。なお、上記テープ案内板40に形成し
た針挿通孔41は、縫針11の位置変更に追随できるよ
うに、針径よりも大きく形成している。
【0027】更に、本実施例に係る縫針取付構造の有効
な点は、損傷した縫針の交換が容易であるに止まらず、
汎用性にも富んでいる点である。すなわち、ニードルホ
ルダー10と縫針11とが従来のごとく一体ではなく、
縫針11がニードルホルダー10に脱着自在であること
と、縫針11の取付位置が変更可能であることから、同
一の構造をもつニードルホルダー10と縫針11とを使
い、ファスナーテープT及び連続エレメント列ERの種
類に適合する縫針11の取付位置に合わせてニードルホ
ルダー10を前記ホルダー取付穴32aの内部で前記頭
部10bの軸線回りを回動させて縫針位置を調整すれ
ば、図4に示すように縫針位置を大きく変更させること
もできるため、スライドファスナーの種類が変更された
場合にも簡単に適合させることができる。
【0028】図5は本実施例に係る装置全体の概略構成
を示す側面図である。本実施例によるファスナーチェー
ンCの送出機構20は、基台21に水平に軸支された左
右一対の下部送出ローラ22と、同下部送出ローラ22
の上面に接触して配される左右一対の上部送出ローラ2
3と、同上部送出ローラ23の回転支持軸23aを左右
一対のアーム24を介して支持すると共に、同上部送出
ローラ23を揺動可能に支持する支持部25と、機枠2
1aに設けられる上部送出ローラ押圧部26とを備えて
いる。
【0029】前記下部送出ローラ22の周面中央には周
方向にリング状の噛合エレメント列嵌合溝22bが形成
されており、前記上部送出ローラ23の周面にはローレ
ット加工が施されている。前記下部送出ローラ22及び
上部送出ローラ23の各ローラ軸22a,23aの一軸
端間には、タイミングベルト車27aが取り付けられて
おり、前記ローラ軸23aは上記支持部25の回転伝動
軸25aによりタイミングベルト27bを介して駆動回
転する。この回転伝動軸25aは支持部25に回転自在
に支持されると共に、機枠21aに固設された電動モー
タ28の出力軸28aに伝動ベルト28bを介して連結
されている。
【0030】また、図示例によれば左右に配される二組
の前記上下送出ローラ22,23は、双方ともファスナ
ーチェーンCの幅寸法に略等しいローラ長を有している
ため、縫工時にはファスナーチェーンCのテープ部分が
常に上下送出ローラ22,23の全周面に均一に接触す
ることになるため、ローラ周面に局部的な磨耗が発生せ
ず、長期にわたり稼働されてもファスナーチェーンCを
ズレなく確実に送り出すことが可能となる。
【0031】前記木枠21aの下面に一体的に立設され
た支持柱21bには、上記上部送出ローラ押圧部26が
設けられている。図示例によれば、この上部送出ローラ
押圧部26は前記支持柱21bへ基端部が軸26aによ
り揺動可能に軸支された杆材26bと、杆材26bの他
端部に軸26cにより揺動可能に軸支される押圧部材2
6dとから構成されている。
【0032】前記押圧部材26dは、左右一対の上部送
出ローラ23の回転支持軸23aの両端側の周面を同時
に押圧する枠部材からなり、前記支持部25と前記杆材
26bとの間には圧縮スプリング29が介装されてお
り、前記杆材26b、すなわち前記押圧部材26dを常
に下方に付勢している。
【0033】かかるファスナーチェーンCの送出機構に
よれば、押圧部材26dにより上部送出ローラ63を押
圧する状態で機械の運転が開始されると、上下送出ロー
ラ22,23は同一速度で逆方向に回転してファスナー
チェーンCを積極的に送り出す。このとき上部送出ロー
ラ23は、基端が機枠21aに固定された支持部25に
より支持されたアーム24の自由端に回転自在に支持さ
れているため、前記押圧部材26dによる下方に向かう
押圧力は前記アーム24の自由端の回動方向、すなわち
ファスナーチェーンCの送出方向に向けられることにな
り、これに上部送出ローラ23の駆動による回転力が加
わって複合的な押圧力作用し、スリップのない効果的な
押圧がなされる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の多本掛け縫工機によれば、上述のような縫針の取付
機構を備えているため、縫着位置の変更や変動に基づく
縫針の取付位置の変更・調整がルーパー糸間の干渉がな
く容易に行うことができ、また上述の縫工品送出機構を
備えているため、効果的で且つ確実な送り出しが可能と
なるばかりでなく、送出ローラの局部的な磨耗をも防止
することが可能となる。従って、本発明による前記縫針
の取付機構及び縫工品の送出機構とが相まって、同時に
2以上の縫着線に沿って2本以上の縫針により同時に縫
工するにも関わらず、一定張力の下で常に正確な縫工を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である多本掛け縫工機の概略構
成を示す全体斜視図である。
【図2】縫針取付杆に対するニードルホルダーの分解斜
視図である。
【図3】縫針取付杆に対するニードルホルダーの取付態
様を示す下面図である。
【図4】調整後の同取付態様を示す下面図である。
【図5】本発明の実施例である多本掛け縫工機の概略構
成を示す全体側面図である。
【図6】従来の多本掛け縫工機の概略構成を示す斜視図
である。
【符号の説明】 1 縫針 2 ニードルバー 3 縫針取付杆 4 案内板 6,7 上下ローラ 10 ニードルホルダー 10a 基部 10b 頭部 11 縫針 20 (ファスナーチェーンの)送出機構 21 基台 21a 機枠 21b 支持柱 22 下部送出ローラ 23 上部送出ローラ 22a,23a ローラ軸 24 アーム 25 (上部送出ローラの)支持部 25a 回転伝動軸 26 上部送出ローラ押圧部 26a,26c 軸 26b 杆材 26d 押圧部材 27a,27b タイミングベルト 28 電動モータ 28a 出力軸 28b 伝動ベルト 29 圧縮スプリング 30 縫針取付杆 31 傾斜部本体 32 縫針取付部 32a ホルダー取付穴 32b,32c ネジ孔 40 テープ案内板 50 ルーパー 51 ルーパー糸 ER 連続エレメント列 T ファスナーテープ C ファスナーチェーン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の縫針により2以上の縫着線に沿
    って同時に縫工する多本掛け縫工機であって、 2本一組の前記縫針(11)を固着するニードルホルダー(1
    0)と、ニードルバー(2) の下端に一体に固着され前記ニ
    ードルホルダー(10)を固定保持する縫針取付杆(30)とを
    備えてなり、 前記ニードルホルダー(10)は、前記縫針(11)を固着する
    固着基部(10a) と、同基部(10a) の前記縫針(11)の固着
    面と反対側の表面に設けられた円柱状の頭部(10b) とを
    有し、 前記縫針取付杆(30)の針取付部(32)には、前記ニードル
    ホルダー(10)の頭部(10b) が嵌合する頭部嵌合穴(32a)
    が形成されると共に、前記頭部嵌合穴(32a) の内部に貫
    通し、同頭部嵌合穴(32a) の中心線上で交差する2以上
    のネジ孔(32a,32b) が形成されてなることを特徴とする
    多本掛け縫工機。
  2. 【請求項2】 前記頭部嵌合穴(32a) が前記縫針取付杆
    (30)の前記ニードルバー(2) に関して点対称位置に形成
    されてなる請求項1記載の多本掛け縫工機。
  3. 【請求項3】 2個所に形成される前記頭部嵌合穴(32
    a) が縫工品の搬送方向にルーパーの干渉回避位置に偏
    位して形成されてなる請求項2記載の多本掛け縫工機。
  4. 【請求項4】 縫工品の送出装置が前記ニードルホルダ
    ーの縫工品搬送路の下流側に配設され、その送出装置は
    駆動回転する上下送出ローラ(22,23) と、前記上部送出
    ローラ(22)を上方から押圧する押圧部材(26d) とを備え
    てなり、 前記下部送出ローラ(23)は基台(21)に回転自在に支持さ
    れ、前記上部送出ローラ(22)の軸端は基端が回転伝動軸
    に枢支された腕材(24)の自由端に回転自在に支持されて
    なり、 前記腕材(24)はその基端から自由端に向けて下傾斜させ
    てなる請求項1〜3記載の多本掛け縫工機。
  5. 【請求項5】 前記縫工品がファスナーチェーン(C) で
    あり、前記上下送出ローラ(22,23) のローラ長が前記フ
    ァスナーチェーンの幅寸法に略等しい請求項4記載の多
    本掛け縫工機。
  6. 【請求項6】 前記上部送出ローラ(22)にローレット加
    工が施されており、前記下部送出ローラ(23)の周面中央
    部にはファスナーチェーン(C) の噛合エレメント列(ER)
    が嵌合するリング状嵌合溝が周方向に形成されてなる請
    求項5記載の多本掛け縫工機。
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