JPH11192588A - パネル補強体へのアンカー金具の自動溶接装置 - Google Patents

パネル補強体へのアンカー金具の自動溶接装置

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JPH11192588A
JPH11192588A JP36844897A JP36844897A JPH11192588A JP H11192588 A JPH11192588 A JP H11192588A JP 36844897 A JP36844897 A JP 36844897A JP 36844897 A JP36844897 A JP 36844897A JP H11192588 A JPH11192588 A JP H11192588A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動化が容易で、また、アンカー金具の大き
さが小さくて済み、しかも、アンカー金具の溶接位置が
正確な、マット状/カゴ状体としたパネル補強体へのア
ンカー金具の溶接装置を提供する。 【解決手段】 コンベア装置5により一方向からパネル
補強体6をアンカー金具7溶接作業位置へ搬入し、その
パネル補強体6の前端を、平板状のストッパー4aに押
し当てて停止させたのち、そのパネル補強体6の補強鉄
筋6aをクランプ1aにより固定し、その補強鉄筋6a
にアンカー金具7を溶接する装置。一本の補強鉄筋6a
にアンカー金具7を溶接する形態がよりよく、また、ク
ランプ1aは相対する一対の補強鉄筋把持用の凹状部1
aaを有するものがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート系パ
ネルのパネル補強体へのアンカー金具の自動溶接装置に
関するものである。より詳しくは、コンクリート系パネ
ルの複数本の補強鉄筋を溶接により形成したマット状の
パネル補強体、あるいはそのマット状のパネル補強体を
連結してなるカゴ状のパネル補強体にパネルを取付ける
ためのアンカー金具を自動的に溶接し、省人化、省力化
が可能となるパネル補強体へのアンカー金具の自動溶接
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PCパネル、軽量コンクリートパネル、
軽量気泡コンクリートパネルなどの壁や床等に使用され
るコンクリート系パネルの内部には、主に強度確保の理
由から鉄筋によるパネル補強体が埋設されている。この
パネル補強体は、通常は鉄筋を縦横に交差させて並べ、
縦横の鉄筋を互いに溶接することによりマット状に形成
したもの、あるいはそのマット状のパネル補強体を複数
枚並列に並べて連結部材により連結してカゴ状に形成し
たものがほとんどである。そして、このようなパネル補
強体には建物躯体に取付けるためのアンカー金具が溶接
固定されてパネル内に埋設されている場合がある。
【0003】またコンクリート系パネルのうち軽量気泡
コンクリートパネル(以下ALCパネルという)にも同
様のパネル補強体が埋設されている。このALCパネル
の場合は、建物躯体に対するパネルの締結力をより高め
るために、パネルの製造工程でパネル補強体にアンカー
金具を予め溶接しておくことも行われている。
【0004】また、このようなパネル補強体にアンカー
金具を溶接する技術あるいはそのパネルを高生産性の下
で製造する技術が種々検討されており、特に、ALCパ
ネル補強体に対するアンカー金具の溶接作業を生産ライ
ン(コンベア装置による搬送装置上等)で効率良く行う
装置や方法が提案されている。その一例として、図8に
示すように、カゴ状のパネル補強体71にアンカー金具
73を溶接により取付けるに際し、コンベア装置72上
で溶接作業することによりパネル補強体71の搬出を容
易にするとともに、取付けのための治具75を使用する
ことによって、パネル補強体71へのアンカー金具73
の取付け位置の設定を効率的にする装置が知られている
(特開昭63−59503号公報)。
【0005】この装置は、パネル補強体71を一方向か
らアンカー金具溶接作業位置へ搬入した後、そのパネル
補強体71の前端を、装置フレーム76に固設した端点
固定具74に係止させる方法で位置決めし、パネル補強
体71の溶接対象となる補強鉄筋にアンカー金具73を
溶接する装置である。
【0006】また、本出願人は、パネル補強体へのアン
カー金具の溶接を生産ラインで容易に自動化可能になる
方法として、予めアンカー金具が溶接されたマット状の
パネル補強体を製造してから、そのマット状のパネル補
強体と別のマット状のパネル補強体とを連結してカゴ状
のパネル補強体を形成する方法を以前に提案した(特開
平1−280149号公報、図示なし)。そして、この
公報には補強鉄筋とアンカー金具との位置のずれがあっ
ても、アンカー金具としてL型主板部にナットを設けた
ものを使用して、アンカー金具の溶接時の保持や位置決
めを容易にできることが記載されている。
【0007】さらに、本出願人は、同様に生産工程での
自動化を容易にするため、アンカー金具が予め溶接され
ている補強鉄筋を使用してマット状のパネル補強体を形
成する方法についても提案した(特開平1−23421
0号公報、図示なし)。またこの発明においても、アン
カー金具としてナットに複数本の脚部(L型主板部等)
を設けたものを使用するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のパネル補強体へ
のアンカー金具の溶接装置及び溶接方法において、特開
昭63−59503号公報の装置は、アンカー金具の溶
接作業をコンベア装置上で容易にできるようにした装置
であるが、その溶接作業は人手によるもので、自動化す
る発明ではなく、また自動化に適用しようとしても次の
理由から適用困難である。
【0009】すなわち、前述のように、この発明はマッ
ト状またはカゴ状のパネル補強体の前端を停止させる装
置および取付け治具(溶接治具)などに関するものある
が、パネル補強体を構成する各補強鉄筋は、溶接歪みを
有することから左右に曲がっているのが通常である。従
って、パネル補強体の前端を停止させても、アンカー金
具の溶接対象となる補強鉄筋の位置はいつも正確な位置
や角度になるとは限らず、むしろ位置がばらつくことが
多い。さらに停止手段においても、カゴ状のパネル補強
体はやや弾力性を有するため、単に停止させるのみでは
前記の補強鉄筋の位置はずれてしまうという問題もあ
る。このような問題がおこらないように、補強鉄筋の溶
接位置精度を高くすると共に溶接歪みの発生しない溶接
作業を行うことは実際には不可能である。さらに、補強
鉄筋とアンカー金具とを自動的に正確に合致させるこ
と、また溶接装置などをその位置に移動させて自動溶接
することも極めて困難なことである。
【0010】また、特開平1−280149号公報の発
明によれば、補強鉄筋とアンカー金具とは容易に位置決
め可能であるが、パネル補強体の溶接対象となる補強鉄
筋の位置がばらつくため、L型主板部に対する補強鉄筋
の溶接位置がばらつくようになる。従って、この発明に
おいても自動化しても溶接不良による不良品が発生する
という問題点があった。さらに、アンカー金具に溶接位
置のずれを吸収するための主板部を設ける必要があるこ
とから、アンカー金具の形状が限定されるとともに、そ
の主板部の分だけアンカー金具が大きくなり、アンカー
金具の単価が高くなる。また、そのアンカー金具の主板
部は、それに垂直にかかる力に弱いため、アンカー金具
の強度があまり高くないとう問題点もある。
【0011】特開平1−234210号公報の発明にお
いても、上記発明の問題と同様であるとともに、さら
に、この方法ではアンカー金具と鉄筋とを溶接する工程
と、鉄筋をマット状のパネル補強体に溶接する工程との
両方の工程が必要になり、生産効率の低下および各種装
置の増大によるコスト高を招くという問題点があった。
【0012】従って、本発明の目的は、マット状あるい
はカゴ状のパネル補強体をその生産ライン上、すなわち
コンベア装置などにより搬送する途中で、パネル補強体
にアンカー金具の溶接を精度良くかつ完全に自動的に行
うことができ、しかもその際にアンカー金具の形状や大
きさなどに限定されず、さらには溶接工程も1工程で可
能になる自動溶接装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明においては、コンクリート系パネル内に埋
設する、複数本の補強鉄筋から成るマット状あるいはカ
ゴ状のパネル補強体をコンベア装置により搬送する途中
で、そのパネル補強体にアンカー金具を自動的に溶接す
る装置であって、前記アンカー金具の溶接対象となる補
強鉄筋を把持して、予め設定された位置に固定する把持
機構と、前記補強鉄筋に前記アンカー金具を供給して当
接するアンカー金具供給機構と、前記補強鉄筋と前記ア
ンカー金具とを溶接する溶接機構とを備えた自動溶接装
置を採用する。
【0014】本発明の自動溶接装置においては、パネル
補強体とアンカー金具とを自動的に溶接するにあたり、
溶接対象となる補強鉄筋の一部を最初に把持機構により
把持してその補強鉄筋位置を固定するため、その補強鉄
筋は常に同じ位置にしかも正確な位置に固定される。従
って、位置が固定された補強鉄筋にアンカー金具を供給
機構で供給する際、アンカー金具がその補強鉄筋に正確
に当接されてアンカー金具の溶接位置のずれがなくな
る。また、その溶接位置に溶接機構を移動させる際も同
様に正確にかつ容易に位置決めできるようになる。
【0015】本発明における把持機構は、溶接対象とな
る補強鉄筋の所定位置を把持する機構であれば適用でき
るが、アンカー金具を溶接する位置の両側を把持する機
構とすると、補強鉄筋をさらに正確に位置固定できる。
従って、溶接をさらに正確にできるようになる。また、
把持機構は、相対する一対の補強鉄筋把持用の凹状部を
有し、かつその凹状部は相互に同調して移動するもので
あることがより望ましい。凹状部により、補強鉄筋がよ
り確実にかつ強固に把持可能になるとともに、相互に同
調して移動することにより溶接終了後に補強鉄筋の把持
解除がスムーズになる。すなわち、片側移動機構の場合
は溶接終了後に補強鉄筋の把持を解除して把持機構を移
動や昇降させる際に、補強鉄筋がその凹状部に引っ掛か
りスムーズに解除できないこともある。またその問題を
なくすために把持機構の移動を複雑にする必要がある。
【0016】また、本発明の自動溶接装置は、コンベア
装置上でパネル補強体が走行中であっても適用可能であ
るが、パネル補強体をストッパーによって一旦停止させ
る停止機構を備えていることがより望ましい。すなわ
ち、このような溶接装置において、パネル補強体をコン
ベア装置により溶接工程位置へ搬入し、そのパネル補強
体の溶接対象となる補強鉄筋のみを把持機構により把持
・固定する前にパネル補強体を停止機構で停止させるこ
とにより、溶接対象となる補強鉄筋の位置を把持機構の
位置またはその近傍に位置させることができるため、把
持が確実かつ容易になり、さらに鉄筋把持のために把持
装置を移動させる機構も省略することもできる。
【0017】さらに、補強鉄筋の停止位置が把持機構の
位置と一致しなくとも、その位置から大きく離れること
がないため、停止位置と溶接対象となる補強鉄筋との距
離を制御装置により計算で算出することにより、把持機
構と溶接対象となる補強鉄筋との位置を合致させること
ができるようになる。
【0018】また、アンカー金具の位置精度を上げるた
めには、溶接機構は、アンカー金具を一本の補強鉄筋に
線溶接する方式とすることがより望ましい。すなわち、
複数の補強鉄筋にアンカー金具を溶接する場合は、把持
機構や溶接機構が複雑になるばかりでなく、クランプ等
の把持機構によりその補強鉄筋の間隔を強制的に固定し
て溶接するようになるので、溶接後クランプ等を解放す
ると補強鉄筋が変形する可能性が高く、アンカー金具の
位置精度が落ちる可能性もある。これに対し、一本の補
強鉄筋にアンカー金具を溶接する方式とすれば、このよ
うな問題はなく、装置全体も簡素化できるとともに、さ
らに一本の補強鉄筋に溶接するのでアンカー金具自体の
大きさも小さくすることができる。なお、一本の補強鉄
筋に溶接する場合は、複数のスポット溶接(抵抗溶接)
やアーク溶接による点溶接でもアンカー金具の溶接固定
は可能であるが、ほぼ一直線でしか溶接することができ
ないという欠点を補うために、アーク溶接による線溶接
とすることがより望ましい。
【0019】本発明においては、パネル補強体の自動溶
接装置への供給払出しは、生産ライン、すなわちコンベ
ア装置で行うので、供給払出し作業においても省力化が
可能になるが、そのコンベア装置としては、ローラーコ
ンベア,ベルトコンベア,チェーンコンベアなどが適用
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明のパネル補強体6への
アンカー金具7の自動溶接装置全体を示す斜視図であ
り、補強鉄筋の把持機構1、アンカー金具供給機構2、
溶接機構3、パネル補強体の停止機構4、コンベア装置
5からなる。そして、図1に示すように、溶接機構3及
び把持機構1は一つの上部移動フレーム8に取付けられ
ており、その上部移動フレーム8は上下方向に駆動シリ
ンダー8aで動くようになっている。また、コンベア装
置5の下側には、溶接対象となる補強鉄筋6aにアンカ
ー金具7を供給して当接するアンカー金具供給機構2が
設置されている。
【0021】把持機構1は、図2に示すように、パネル
補強体6のアンカー金具7の溶接対象となる補強鉄筋6
aを把持するための相対する一対の凹状部1aaと、前
部アーム1abおよび後部アーム1acとから成るクラ
ンプ1aと、クランプ用シリンダー1bと、アーム1a
b,1acを支持するロッド1cと、ピニオン1dから
構成されている。この凹状部1aaは、底端の曲率半径
が補強鉄筋6aの径と同じかそれより小さくなったV字
状となっており、その入口が拡がっている。そのため補
強鉄筋6aの位置が上下に多少ずれていても凹状部1a
aがガイドとなって補強鉄筋6aを一定の位置に強制す
ることができ、補強鉄筋6aを掴んだとき、それを上下
前後いずれの方向にも動かなくすることができる。
【0022】クランプ1aの前部アーム1abは、クラ
ンプ用シリンダー1bに直接つながっているが、後部ア
ーム1acは、前部アーム1abの移動に同調してその
反対方向に動く機構となっている。すなわち、前部アー
ム1abと後部アーム1acの支持用ロッド1cには、
複数の横溝が互いに向き合うように掘られてラック状と
なっており、その間に軸が固定されたピニオン1dが歯
合している。この機構により凹状部1aaを形成したク
ランプ1aが相互にほぼ同調して動くようになる。
【0023】アンカー金具供給機構2は、図3に示すよ
うに、振動によりアンカー金具7を整列、搬送するボウ
ルフィーダー(図示せず)から、同様に振動によりアン
カー金具7を搬送するリニアフィーダー2gに供給され
たアンカー金具7をその筒状部を覆い囲むように把持す
るエアー駆動型のチャック2aと、そのチャックを数十
cm程昇降させる昇降シリンダー2bおよびそのガイド
ロッドと、その昇降シリンダー2bを水平方向から垂直
方向に回動させる回動アーム2cと、その回動シリンダ
ー2d及びこれらを取付けた下部移動フレーム2eとか
ら成る。また下部移動フレーム2eはサーボモーター2
f及びボールネジとそのガイドロッドによりパネル補強
体6の幅方向に動く構造となっている。
【0024】溶接機構3は、図1に示すように、JIS
Z 3312に規定するガスシールドアーク溶接用ソ
リッドワイヤー(YGW12)を使用し、炭酸ガスをシ
ールドガスとして用いるアーク溶接機構であり、一対の
溶接用トーチ3aと、トーチ用シリンダー3bとから成
る。そのトーチ3aはその中心間がパネル補強体6の補
強鉄筋6b(横筋)の方向に数十mm離れて設けられて
おり、パネル補強体6の前方から見て数度傾けて設けら
れている、また、パネル補強体6の横方向から見てそれ
ぞれ逆方向に数度傾けて設けられている。このトーチ3
aは通常は両者が一体となって左右(補強鉄筋の長さ方
向)に1cm程トーチ用シリンダー3bにより動く構造
となっている。
【0025】パネル補強体6の停止機構4は、図4に示
すように、平板状のストッパー4aと、停止機構フレー
ム4bと、サーボモーター4eと、昇降シリンダー4f
などから成っている。そして、図5に示すように、コン
ベア装置5上部両側には、この機構の停止機構フレーム
4b部分がパネル補強体6のほぼ全長分だけ移動できる
ように、ラックレール4cが敷かれている。また、コン
ベア装置5上部にはパネル補強体6に押し当ててパネル
補強体6を停止させる平板状のストッパー4aが設けら
れており、その停止機構フレーム4b部分にはそのラッ
クレール4cに噛み合う歯車4dが設けられ、サーボモ
ーター4eにより移動できるようになっている。
【0026】また、フレーム4b部分は多数のカムフォ
ロア4hにより、上下方向及び横方向にずれないように
ガイドされている。さらに、ストッパー4aは昇降シリ
ンダー4f及びパネル補強体6を停止させた後ストッパ
ー4aを前方に逃がすための薄型シリンダー4gを介し
てその停止機構フレーム4bに取り付けられている。
【0027】コンベア装置5は、図1に示すように、ロ
ーラーコンベアであり、そのローラー5aには補強鉄筋
6の縦筋6cの通り道となる溝5bが刻まれている。ま
たローラー5aは磁石となっており、このため、ローラ
ー5aが急作動してもパネル補強体6の縦筋6cがその
溝5bからはみ出すことはない。この溝5bによりパネ
ル補強体6はその幅方向にはずれないようになってい
る。
【0028】カゴ状のパネル補強体6は、図6に示すよ
うに、直径5mm程度の補強鉄筋(縦筋)6cを縦に等
間隔で4本並べ、この縦筋6cの上に横筋6bを重ねそ
の上下から電極で挟み込み高圧電流を流し、縦筋6c及
び横筋6b同士を互いに抵抗溶接することによりマット
状に形成されている。横筋6bは縦筋6cの両端に溶接
され、またその間にもほぼ60cm間隔で横筋6bが溶
接されている。このようにマット状に形成されたパネル
補強体6が6cm間隔で上下に並列に並べられ直径3m
m程度の連結部材6dで連結されカゴ状に形成されてい
る。ただし、このパネル補強体6の上側のマットにはそ
の両端から27cmの所にもアンカー金具7の溶接対象
となる補強鉄筋(横筋)6aが縦筋に抵抗溶接されてい
るが、下側のマットにはその位置には横筋は溶接されて
いない。
【0029】アンカー金具7は、図7に示すように、外
部の部材にボルトを介して繋ぎとめるためのナット7a
とそのナット7aの外周を包むように構成している筒状
部7bと、その筒状部7bの両端から翼状に張り出した
平板部7cとその平板部7cの前記ナット7aと反対側
に略U字状に形成された係止部7dとからなる。前記ナ
ット7aはM12のねじがきられており、U字状の係止
部7dは5mmの太さの鉄筋に外嵌する大きさとなって
いる。
【0030】以下、本実施形態の自動溶接装置の動作に
ついて説明する。溶接機構3及び把持機構1は、予め溶
接機構3がパネル補強体6の幅方向ほぼ中央にくるよう
に上部移動フレーム8の位置が設定されている。自動溶
接装置のアンカー金具溶接位置より前方27cmの位置
に平板状のストッパー4aを設定しておき、パネル補強
体6の製造装置から自動溶接装置にローラー5aによる
コンベア装置で前記パネル補強体6が運ばれてくると、
パネル補強体6はその前端がストッパー4aにあたって
停止する。また、パネル補強体6がその反動で跳ね返っ
てもローラー5aをパネル補強体6の進行方向に向けて
回転したままにしておけば、パネル補強体6は再びスト
ッパー4aにあたって停止する。パネル補強体6がほぼ
停止するとローラー5aが停止し、ストッパー4aは薄
型シリンダー4gにより前方に逃げて昇降シリンダー4
fにより上昇する。
【0031】次に上部移動フレーム8が下降し、クラン
プ1aが閉じることにより、パネル補強体6の金具溶接
対象となる一本の補強鉄筋6aの溶接位置の両側を把持
機構1が掴み固定する。このとき、補強鉄筋6aは常に
同じ位置にしかも正確な位置に固定される。その後、下
部移動フレーム2eが前進し、横向けに倒された昇降シ
リンダー2bの先端に取付けられたチャック2aがリニ
アフィーダー2gの最前部に供給されたアンカー金具7
をその筒状部7bを覆い囲むように把持し、回動シリン
ダー2dが作動することにより昇降シリンダー2bが回
動して起立する。
【0032】回動シリンダー2dの作動と同時にサーボ
モーター2fが作動し昇降シリンダー2bをパネル補強
体6の幅方向中央下に移動させる。両方の動作が終わる
と、昇降シリンダー2bが作動することによりチャック
2aが上昇し、アンカー金具7の係止部7dを補強鉄筋
6aに当接する。このとき、補強鉄筋6aが常に同じ位
置にしかも正確な位置に固定されているので、アンカー
金具7の係止部7dは正確に補強鉄筋6aに当接する。
【0033】また、補強鉄筋6a及びアンカー金具の係
止部7dのすぐ上には、溶接機構3のトーチ3aが来て
おりアーク溶接用ワイヤーとパネル補強体6との間に高
電圧をかけることにより、アーク溶接をする。同時に、
溶接をしながらトーチ用シリンダー3bによりトーチ3
aを左右(補強鉄筋の長さ方向)に1cm程動かすと、
アンカー金具7のU字状の係止部7dは補強鉄筋6aに
線溶接される。結果、係止部7dの一対の係止片は互い
にその逆側が残るように半分ずつ溶接されるが、これで
十分な強度が得られる。
【0034】このようにして溶接が終了すると、把持機
構1のクランプ1aが解放し、前記上部移動フレーム8
が上昇する。また、供給機構2のチャック2aも解放さ
れ、昇降シリンダー2bは下降する。この一連の動作に
よりパネル補強体6の前側のアンカー金具7が正確に溶
接されたが、次にパネル補強体6の進行方向後端から2
7cmの位置の溶接対象となる補強鉄筋6aに自動溶接
装置の金具溶接位置がくるように、前記停止機構4の平
板状のストッパー4aを設定しておき、以後今までと同
様の工程をたどることにより、パネル補強体6の後側の
アンカー金具7も同じく正確に溶接される。
【0035】以上、本発明の一実施形態を詳細に説明し
たが、本発明はその根本的技術思想を踏襲して発明の効
果を著しく損なうことがない限度において実施態様を変
更することができる。例えば、本実施形態においてはア
ンカー金具の溶接位置はパネル補強体の幅方向中央に固
定されているが、使用時の要望から幅方向にオフセット
して取付けることもできる。次に、パネル補強体には、
その4隅にアンカー金具を溶接することもでき、その次
に、パネル補強体を一定位置に固定しておき、自動溶接
装置をパネル補強体の前後方向にも移動させることによ
り、パネル補強体の必要な位置にアンカー金具を溶接す
ることもできる。さらに、自動溶接装置を2組設けるこ
とにより、パネル補強体の両端部に同時にアンカー金具
を溶接することもできる。そして、本実施形態において
は停止機構はパネル補強体6に平板状のストッパー4a
を押し当ててパネル補強体6を停止させる機構としたが
パネル補強体6を両側面から挟み込むようにして停止さ
せる機構としてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のパネル補
強体へのアンカー金具の自動溶接装置によれば、マット
状あるいはカゴ状のパネル補強体をその生産ライン上、
すなわちコンベア装置などにより搬送する途中で、パネ
ル補強体にアンカー金具の溶接を精度良くかつ完全に自
動的に行うことができる。従って、パネル補強体の装置
への供給払出しを含め、大幅な省人化、省力化を行うこ
とができる。しかもその際にアンカー金具の形状や大き
さなどに限定されず、また溶接工程も1工程で可能にな
る。さらに、アンカー金具に溶接位置のずれを吸収する
ための平板部などを設ける必要もないので、その平板部
の分だけアンカー金具を小さくでき、アンカー金具の単
価を低減できるとともに、アンカー金具の強度をも上げ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動溶接装置の溶接機構及び把持機構
を示す斜視図。
【図2】本発明の自動溶接装置の把持機構を示す側面
図。
【図3】本発明の自動溶接装置のアンカー金具供給機を
示す斜視図。
【図4】本発明の自動溶接装置の停止機構を示す斜視
図。
【図5】本発明の自動溶接装置の全体を示す側面図。
【図6】本発明に使用するパネル補強体の一例を示す斜
視図。
【図7】本発明に使用するアンカー金具の一例を示す斜
視図。
【図8】従来の溶接装置を示す斜視図。
【符号の説明】
1 把持機構 1aa 一対の補強鉄筋把持用の凹状部 2 アンカー金具供給機構 3 溶接機構 4 停止機構 4a ストッパー 5 コンベア装置 6 パネル補強体 6a 溶接対象となる補強鉄筋 7 アンカー金具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート系パネル内に埋設する、複数
    本の補強鉄筋から成るマット状あるいはカゴ状のパネル
    補強体(6)をコンベア装置(5)により搬送する途中
    で、そのパネル補強体(6)にアンカー金具(7)を自
    動的に溶接する装置であって、 前記アンカー金具(7)の溶接対象となる補強鉄筋(6
    a)を把持して、予め設定された位置に固定する把持機
    構(1)と、前記補強鉄筋(6a)に前記アンカー金具
    (7)を供給して当接するアンカー金具供給機構(2)
    と、前記補強鉄筋(6a)と前記アンカー金具(7)と
    を溶接する溶接機構(3)とを備えたことを特徴とする
    パネル補強体へのアンカー金具の自動溶接装置。
  2. 【請求項2】前記把持機構(1)は、前記溶接対象とな
    る補強鉄筋(6a)のアンカー金具を溶接する位置の両
    側を把持する機構である請求項1記載のパネル補強体へ
    のアンカー金具の自動溶接装置。
  3. 【請求項3】前記把持機構(1)は、相対する一対の補
    強鉄筋把持用の凹状部(1aa)を有し、その凹状部
    (1aa)は相互に同調して移動するものである請求項
    1又は請求項2記載のパネル補強体へのアンカー金具の
    自動溶接装置。
  4. 【請求項4】前記パネル補強体(6)をストッパー(4
    a)によって停止させる停止機構(4)を備えた請求項
    1〜請求項3のいずれか1項記載のパネル補強体へのア
    ンカー金具の自動溶接装置。
  5. 【請求項5】前記溶接機構(3)は前記アンカー金具
    (7)を一本の補強鉄筋(6a)に線溶接するものであ
    る請求項1〜請求項4のいずれか1項記載のパネル補強
    体へのアンカー金具の自動溶接装置。
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