JPH11196230A - 画像読み取りシステム - Google Patents
画像読み取りシステムInfo
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- JPH11196230A JPH11196230A JP10297067A JP29706798A JPH11196230A JP H11196230 A JPH11196230 A JP H11196230A JP 10297067 A JP10297067 A JP 10297067A JP 29706798 A JP29706798 A JP 29706798A JP H11196230 A JPH11196230 A JP H11196230A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 処理ユニットにかかる付加を低減しつつ、よ
り明瞭な像を再現することができる画像読み取りシステ
ムの提供を課題(目的)とする。 【解決手段】 イメージスキャナは、コンタクトガラス
11、光源13、結像光学系20、色分解フィルター1
4、そして画像処理装置30を備えている。画像処理装
置30は、主センサとしての主CCD12、画像処理ユ
ニット31、フレームメモリ32、そしてフレア補正ユ
ニット33を有している。結像光学系20は、回折格子
と屈折素子とを備えたレンズ系であり、絞りは結像光学
系20中の回折面に近接して配置されている。フレア補
正ユニット33は、フレームメモリ32に記憶された原
画像信号を補正し、回折格子の回折効率の波長依存性に
起因して原画像信号に含まれるフレア成分を除去する。
り明瞭な像を再現することができる画像読み取りシステ
ムの提供を課題(目的)とする。 【解決手段】 イメージスキャナは、コンタクトガラス
11、光源13、結像光学系20、色分解フィルター1
4、そして画像処理装置30を備えている。画像処理装
置30は、主センサとしての主CCD12、画像処理ユ
ニット31、フレームメモリ32、そしてフレア補正ユ
ニット33を有している。結像光学系20は、回折格子
と屈折素子とを備えたレンズ系であり、絞りは結像光学
系20中の回折面に近接して配置されている。フレア補
正ユニット33は、フレームメモリ32に記憶された原
画像信号を補正し、回折格子の回折効率の波長依存性に
起因して原画像信号に含まれるフレア成分を除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回折格子を含む
結像光学系によりイメージセンサ上に形成されたカラー
画像を読み取る画像読み取り装置に関する。
結像光学系によりイメージセンサ上に形成されたカラー
画像を読み取る画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イメージスキャナやデジタルファクシミ
リのような画像入力装置は、結像光学系と画像処理装置
とを含む画像読み取り装置を備えている。物体の像は、
結像光学系を介してCCDのようなイメージセンサ上に
形成され、画像処理装置は、CCDからの画像データか
らRGBコンポーネント信号のような映像信号を生成す
る。近年、装置のサイズを大きくせずに、より鮮明な画
像を取り込むため、入力装置の解像度が高くなる傾向が
ある。入力装置の解像度を高めるためには、結像光学系
は高解像度(低収差)レンズを備える必要がある。
リのような画像入力装置は、結像光学系と画像処理装置
とを含む画像読み取り装置を備えている。物体の像は、
結像光学系を介してCCDのようなイメージセンサ上に
形成され、画像処理装置は、CCDからの画像データか
らRGBコンポーネント信号のような映像信号を生成す
る。近年、装置のサイズを大きくせずに、より鮮明な画
像を取り込むため、入力装置の解像度が高くなる傾向が
ある。入力装置の解像度を高めるためには、結像光学系
は高解像度(低収差)レンズを備える必要がある。
【0003】色収差を補正するためには、結像光学系に
屈折素子に加えて回折格子を設けることができる。回折
格子の分散は屈折型の素子のそれとは逆符号となるた
め、回折格子を利用することにより、素子の数を増やさ
ずに色収差を低減することができる。回折格子は、入射
光線を回折させて、何種類かの回折次数の回折光に分離
する。回折格子を屈折型の素子の代わりに利用する場
合、回折格子は特定回折次数の回折光についての回折効
率が最大となるよう設計される。回折効率は、特定回折
次数の回折光の光量の、入射光量に対する比率である。
一般には、格子は1次回折光を最大化するよう設計され
る。
屈折素子に加えて回折格子を設けることができる。回折
格子の分散は屈折型の素子のそれとは逆符号となるた
め、回折格子を利用することにより、素子の数を増やさ
ずに色収差を低減することができる。回折格子は、入射
光線を回折させて、何種類かの回折次数の回折光に分離
する。回折格子を屈折型の素子の代わりに利用する場
合、回折格子は特定回折次数の回折光についての回折効
率が最大となるよう設計される。回折効率は、特定回折
次数の回折光の光量の、入射光量に対する比率である。
一般には、格子は1次回折光を最大化するよう設計され
る。
【0004】しかしながら、回折効率は使用波長に応じ
て変化するため、使用波長と設計波長との差が大きくな
ると、回折効率が低下する。例えば、回折格子が波長5
25nmに対して最適化(ブレーズ化)された場合、52
5nmでの回折効率は100%となるが、436nmで
は87%、656nmでは88%となる。1次以外の回
折次数の光は1次光とは収束度が違うため、回折効率が
低下するとフレアが増加し、これが像の品質を劣化させ
る。
て変化するため、使用波長と設計波長との差が大きくな
ると、回折効率が低下する。例えば、回折格子が波長5
25nmに対して最適化(ブレーズ化)された場合、52
5nmでの回折効率は100%となるが、436nmで
は87%、656nmでは88%となる。1次以外の回
折次数の光は1次光とは収束度が違うため、回折効率が
低下するとフレアが増加し、これが像の品質を劣化させ
る。
【0005】特開平9−238357号公報には、回折
格子の利用によるフレア成分を除去する画像処理ユニッ
トを備えた画像読み取り装置が開示されている。この公
報に開示される画像読み取り装置は、9個のレンズと回
折素子とを備えている。回折格子が形成された平行平面
板である回折素子は、第9レンズとCCDとの間に配置
されている。一方、絞りは、第4レンズと第5レンズと
の間に配置されている。
格子の利用によるフレア成分を除去する画像処理ユニッ
トを備えた画像読み取り装置が開示されている。この公
報に開示される画像読み取り装置は、9個のレンズと回
折素子とを備えている。回折格子が形成された平行平面
板である回折素子は、第9レンズとCCDとの間に配置
されている。一方、絞りは、第4レンズと第5レンズと
の間に配置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例では、CCD上でのフレアの範囲が場所により
変化し、光軸からの距離に応じてフレア成分の影響を変
更する関数が必要となる。ただし、このような関数は多
大な計算を必要とするため、処理ユニットの負荷が増大
するという問題がある。
た従来例では、CCD上でのフレアの範囲が場所により
変化し、光軸からの距離に応じてフレア成分の影響を変
更する関数が必要となる。ただし、このような関数は多
大な計算を必要とするため、処理ユニットの負荷が増大
するという問題がある。
【0007】この発明は、上述した従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、従来の装置と比較して処理
ユニットにかかる負荷を低減しつつ、より明瞭な像を再
現することができる画像読み取りシステムの提供を課題
(目的)とする。
鑑みてなされたものであり、従来の装置と比較して処理
ユニットにかかる負荷を低減しつつ、より明瞭な像を再
現することができる画像読み取りシステムの提供を課題
(目的)とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる画像読
み取りシステムの第1の態様は、少なくとも1つの屈折
レンズ、および所定のブレーズ波長を持つ回折格子を含
み、所定の回折次数の回折光により物体の像を形成する
結像光学系と、回折格子に近接して配置された絞りと、
像の各色成分を読み取るイメージセンサと、イメージセ
ンサから出力される原画像信号から、所定の回折次数の
回折光以外の回折次数の不要回折光によるフレア成分を
除去するフレア補正手段とを有することを特徴とする。
み取りシステムの第1の態様は、少なくとも1つの屈折
レンズ、および所定のブレーズ波長を持つ回折格子を含
み、所定の回折次数の回折光により物体の像を形成する
結像光学系と、回折格子に近接して配置された絞りと、
像の各色成分を読み取るイメージセンサと、イメージセ
ンサから出力される原画像信号から、所定の回折次数の
回折光以外の回折次数の不要回折光によるフレア成分を
除去するフレア補正手段とを有することを特徴とする。
【0009】この構成によれば、原画像信号のみに基づ
いて、不要回折光によるフレア成分を除去することがで
きる。また、絞りが回折面に近接して配置されているた
め、不要回折光の像面上での広がりが像面上での位置に
よらずほぼ一定であり、フレア除去のための演算の際に
対象画素の位置に応じた補正が必要なく、制御系の負荷
が軽くなる。
いて、不要回折光によるフレア成分を除去することがで
きる。また、絞りが回折面に近接して配置されているた
め、不要回折光の像面上での広がりが像面上での位置に
よらずほぼ一定であり、フレア除去のための演算の際に
対象画素の位置に応じた補正が必要なく、制御系の負荷
が軽くなる。
【0010】第2の態様は、少なくとも1つの屈折レン
ズ、および所定のブレーズ波長を持つ回折格子を含み、
所定の回折次数の回折光により物体の像を形成する結像
光学系と、像の各色成分を読み取る主イメージセンサ
と、主イメージセンサと光学的に等価な面からずれたデ
フォーカス位置に配置され、所定の色成分の平均強度信
号を出力する少なくとも1つの副イメージセンサと、対
象物から結像光学系を介して入射する光を主イメージセ
ンサと副イメージセンサとに向けて分岐させるビームス
プリッターと、主イメージセンサの対象画素から出力さ
れる原画像信号を、副イメージセンサ上で対象画素に対
応する画素から出力される平均強度信号に基づいて補正
し、所定の回折次数の回折光以外の回折次数の不要回折
光によるフレア成分を除去するフレア補正手段とを有す
ることを特徴とする。
ズ、および所定のブレーズ波長を持つ回折格子を含み、
所定の回折次数の回折光により物体の像を形成する結像
光学系と、像の各色成分を読み取る主イメージセンサ
と、主イメージセンサと光学的に等価な面からずれたデ
フォーカス位置に配置され、所定の色成分の平均強度信
号を出力する少なくとも1つの副イメージセンサと、対
象物から結像光学系を介して入射する光を主イメージセ
ンサと副イメージセンサとに向けて分岐させるビームス
プリッターと、主イメージセンサの対象画素から出力さ
れる原画像信号を、副イメージセンサ上で対象画素に対
応する画素から出力される平均強度信号に基づいて補正
し、所定の回折次数の回折光以外の回折次数の不要回折
光によるフレア成分を除去するフレア補正手段とを有す
ることを特徴とする。
【0011】上記の構成によれば、第1の態様と比較し
て設けるセンサの数は多くなるが、副イメージセンサを
デフォーカス位置に配置して光学的に平均強度を検出す
ることにより、信号演算の際に平均強度を求める必要が
なく、演算が容易となる。
て設けるセンサの数は多くなるが、副イメージセンサを
デフォーカス位置に配置して光学的に平均強度を検出す
ることにより、信号演算の際に平均強度を求める必要が
なく、演算が容易となる。
【0012】さらに、第3の態様は、少なくとも1つの
屈折レンズ、および所定のブレーズ波長を持つ回折格子
を含み、所定の回折次数の回折光により物体の像を形成
する結像光学系と、像の各色成分を読み取る主イメージ
センサと、対象物の読み取り範囲全体からの光を受光し
て全体信号を出力する少なくとも1つの受光素子と、主
イメージセンサの対象画素から出力される原画像信号
を、受光素子から出力される全体信号に基づいて補正
し、所定の回折次数の回折光以外の回折次数の不要回折
光によるフレア成分を除去するフレア補正手段とを有す
ることを特徴とする。
屈折レンズ、および所定のブレーズ波長を持つ回折格子
を含み、所定の回折次数の回折光により物体の像を形成
する結像光学系と、像の各色成分を読み取る主イメージ
センサと、対象物の読み取り範囲全体からの光を受光し
て全体信号を出力する少なくとも1つの受光素子と、主
イメージセンサの対象画素から出力される原画像信号
を、受光素子から出力される全体信号に基づいて補正
し、所定の回折次数の回折光以外の回折次数の不要回折
光によるフレア成分を除去するフレア補正手段とを有す
ることを特徴とする。
【0013】第3の態様では、受光素子により全体の光
強度を検出し、この検出結果に基づいて全画素に対して
同一の補正ができ、対象物が文書であるような場合に
は、簡単な方法でフレア成分を除去することができる。
強度を検出し、この検出結果に基づいて全画素に対して
同一の補正ができ、対象物が文書であるような場合に
は、簡単な方法でフレア成分を除去することができる。
【0014】フレア補正手段は、全ての色成分について
補正をしてもよいが、ブレーズ波長を含む色成分につい
ては補正せずに、それ以外の色成分の原画像信号のみを
補正するようにしてもよい。一般に、色成分はR(赤),
G(緑),B(青)の3色であり、ブレーズ波長は中央の色
成分であるG成分の領域内に設定される場合が多い。こ
の場合には、R成分とB成分とのみを補正するようにす
ればよい。したがって、第2の態様の副イメージセンサ
はR成分用とB成分用とで2つ設けるのが望ましい。第
3の態様の受光素子にしても、同様に2つ設けるのが望
ましい。
補正をしてもよいが、ブレーズ波長を含む色成分につい
ては補正せずに、それ以外の色成分の原画像信号のみを
補正するようにしてもよい。一般に、色成分はR(赤),
G(緑),B(青)の3色であり、ブレーズ波長は中央の色
成分であるG成分の領域内に設定される場合が多い。こ
の場合には、R成分とB成分とのみを補正するようにす
ればよい。したがって、第2の態様の副イメージセンサ
はR成分用とB成分用とで2つ設けるのが望ましい。第
3の態様の受光素子にしても、同様に2つ設けるのが望
ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる画像読み
取りシステムの実施形態を説明する。以下に説明する3
つの実施形態では、対象物のカラー画像を読み取って画
像データとして映像信号を出力するカラーイメージスキ
ャナにこの発明が適用されている。特に、第1、第2の
実施形態は、カラー写真のような多階調の像を読み取る
のに適し、第3の実施形態は文書のような文字画像を読
み取るのに適している。
取りシステムの実施形態を説明する。以下に説明する3
つの実施形態では、対象物のカラー画像を読み取って画
像データとして映像信号を出力するカラーイメージスキ
ャナにこの発明が適用されている。特に、第1、第2の
実施形態は、カラー写真のような多階調の像を読み取る
のに適し、第3の実施形態は文書のような文字画像を読
み取るのに適している。
【0016】
【第1の実施形態】図1に示すように、第1の実施形態
にかかるイメージスキャナは、コンタクトガラス11、
光源13、結像光学系20、色分解フィルター14、そ
して画像処理装置30を備えている。画像処理装置30
は、主イメージセンサとしての主CCD12、画像処理
ユニット31、フレームメモリ32、そしてフレア補正
ユニット33を有している。
にかかるイメージスキャナは、コンタクトガラス11、
光源13、結像光学系20、色分解フィルター14、そ
して画像処理装置30を備えている。画像処理装置30
は、主イメージセンサとしての主CCD12、画像処理
ユニット31、フレームメモリ32、そしてフレア補正
ユニット33を有している。
【0017】光源13は、可視域波長の連続スペクトル
を持つ白色光を発する。主CCD12は、図2(A)に示
すように、赤(R)、緑(G)、青(B)の各成分用の主イメ
ージセンサとして3本のラインセンサ12R,12G,
12Bを備えている。各ラインセンサは、それぞれ直線
的に配列した多数のセンサ素子(画素)を有している。色
分解フィルター14は、R成分透過、G成分透過、B成
分透過の3つの領域を備え、主CCD12の各ラインセ
ンサにそれぞれR,G,B成分を入射させるように主C
CD12の直前に配置されている。主イメージセンサと
しては、この主CCD12に代えて図2(B)に示すCC
D12'を用いることもできる。CCD12'は、R,
G,B成分用の画素グループ12'R,12'G,12'
Bが繰り返して構成される1本のラインセンサを備えて
いる。この場合には、色分解フィルターは各画素グルー
プ毎に対応して配置される。
を持つ白色光を発する。主CCD12は、図2(A)に示
すように、赤(R)、緑(G)、青(B)の各成分用の主イメ
ージセンサとして3本のラインセンサ12R,12G,
12Bを備えている。各ラインセンサは、それぞれ直線
的に配列した多数のセンサ素子(画素)を有している。色
分解フィルター14は、R成分透過、G成分透過、B成
分透過の3つの領域を備え、主CCD12の各ラインセ
ンサにそれぞれR,G,B成分を入射させるように主C
CD12の直前に配置されている。主イメージセンサと
しては、この主CCD12に代えて図2(B)に示すCC
D12'を用いることもできる。CCD12'は、R,
G,B成分用の画素グループ12'R,12'G,12'
Bが繰り返して構成される1本のラインセンサを備えて
いる。この場合には、色分解フィルターは各画素グルー
プ毎に対応して配置される。
【0018】結像光学系20は、回折格子と屈折素子と
を備えたレンズ系である。回折格子は、少ないレンズ枚
数で良好な性能、すなわち色収差が少ないこと、を得る
ために用いられている。後述するように、絞りは結像光
学系20中の回折面に近接して配置されている。読み取
り対象物Oは、コンタクトガラス11上に載置され、光
源13により照明される。対象物Oからの反射光は、ミ
ラーMにより反射され、結像光学系20に入射する。主
CCD12上には、対象物Oの線状の一部の像が結像光
学系20を介して形成される。画像処理ユニット31
は、主CCD12から出力されるアナログのセンサ信号
をデジタルの原画像信号に変換すると共に、この信号を
フレームメモリ32に記憶させる。
を備えたレンズ系である。回折格子は、少ないレンズ枚
数で良好な性能、すなわち色収差が少ないこと、を得る
ために用いられている。後述するように、絞りは結像光
学系20中の回折面に近接して配置されている。読み取
り対象物Oは、コンタクトガラス11上に載置され、光
源13により照明される。対象物Oからの反射光は、ミ
ラーMにより反射され、結像光学系20に入射する。主
CCD12上には、対象物Oの線状の一部の像が結像光
学系20を介して形成される。画像処理ユニット31
は、主CCD12から出力されるアナログのセンサ信号
をデジタルの原画像信号に変換すると共に、この信号を
フレームメモリ32に記憶させる。
【0019】実施形態のイメージスキャナーは、図1に
は示されていないが、公知の紙送り機構、あるいは走査
機構を備えている。送り機構あるいは走査機構は、主C
CD12と対象物Oとの位置関係を、これらの間の距離
を変えずに変化させる。原画像信号は、送り動作、ある
いは走査に伴って二次元画像データとしてフレームメモ
リ32上でマッピングされる。フレア補正ユニット33
は、フレームメモリ32に記憶された原画像信号を補正
し、回折格子の回折効率の波長依存性に起因して原画像
信号に含まれるフレア成分を除去する。フレア補正ユニ
ット33から出力される補正画像信号は、回折格子を含
まない光学系により検知された信号と同様に処理するこ
とができる。
は示されていないが、公知の紙送り機構、あるいは走査
機構を備えている。送り機構あるいは走査機構は、主C
CD12と対象物Oとの位置関係を、これらの間の距離
を変えずに変化させる。原画像信号は、送り動作、ある
いは走査に伴って二次元画像データとしてフレームメモ
リ32上でマッピングされる。フレア補正ユニット33
は、フレームメモリ32に記憶された原画像信号を補正
し、回折格子の回折効率の波長依存性に起因して原画像
信号に含まれるフレア成分を除去する。フレア補正ユニ
ット33から出力される補正画像信号は、回折格子を含
まない光学系により検知された信号と同様に処理するこ
とができる。
【0020】次に、フレア補正の原理について説明す
る。図3は、読み取り対象物O上の物点Pを示し、図4
はこの物点Pと光学的に共役な像点pを示す。上述のよ
うに、回折格子は波長依存性を有している。使用する光
の波長とブレーズ波長との差が大きくなるにしたがい、
1次回折光が減少し、他の回折次数の回折光の光量が増
加する。
る。図3は、読み取り対象物O上の物点Pを示し、図4
はこの物点Pと光学的に共役な像点pを示す。上述のよ
うに、回折格子は波長依存性を有している。使用する光
の波長とブレーズ波長との差が大きくなるにしたがい、
1次回折光が減少し、他の回折次数の回折光の光量が増
加する。
【0021】ここで以下の(1)〜(4)の条件が成り立つ
ものと仮定する。 (1) 1次回折光が像を形成するために用いられ、0次
回折光と2次回折光とが1次回折光の像面上で同一サイ
ズのぼけたスポットを形成する(同一サイズの領域に拡
散する)。 (2) ぼけたスポットの大きさは波長にのみ依存し、像
面上の位置(光軸からの距離)には依存しない。 (3) 3次以上の高次回折光は存在しない。 (4) R,G,Bの各成分における回折効率は、各波長
範囲内においては一定である。
ものと仮定する。 (1) 1次回折光が像を形成するために用いられ、0次
回折光と2次回折光とが1次回折光の像面上で同一サイ
ズのぼけたスポットを形成する(同一サイズの領域に拡
散する)。 (2) ぼけたスポットの大きさは波長にのみ依存し、像
面上の位置(光軸からの距離)には依存しない。 (3) 3次以上の高次回折光は存在しない。 (4) R,G,Bの各成分における回折効率は、各波長
範囲内においては一定である。
【0022】絞りと回折面とを近接させて配置すること
により、上記の仮定(1),(2)はほぼ成立する。結像光
学系がビネッティングを有する場合や、0次光と2次光
とで倍率の異なる像が形成される場合には、ぼけたスポ
ットの大きさは像面内での位置に依存して変化し、その
場合には像点毎に補正のやり方を変えなければならな
い。第1の実施形態では、絞りを回折面に近づけて配置
することにより、ビネッティングや位置に依拠した倍率
の相違を抑えている。したがって、条件(1),(2)はほ
ぼ成立する。
により、上記の仮定(1),(2)はほぼ成立する。結像光
学系がビネッティングを有する場合や、0次光と2次光
とで倍率の異なる像が形成される場合には、ぼけたスポ
ットの大きさは像面内での位置に依存して変化し、その
場合には像点毎に補正のやり方を変えなければならな
い。第1の実施形態では、絞りを回折面に近づけて配置
することにより、ビネッティングや位置に依拠した倍率
の相違を抑えている。したがって、条件(1),(2)はほ
ぼ成立する。
【0023】条件(3)に関しては、実際には3次以上の
高次回折光も僅かに存在する。しかしながら、第1の実
施形態ではこれらの高次回折光は計算上無視している。
現実的には、光量が多い0次回折光と2次回折光とによ
るフレア成分を除去できれば十分だからである。厳密に
言えば、回折効率は波長依存性を持つため、条件(4)は
成立しない。しかし、各色成分の波長幅を狭く設定する
ことにより、実際上は条件(4)の仮定を成立させても差
し支えない。
高次回折光も僅かに存在する。しかしながら、第1の実
施形態ではこれらの高次回折光は計算上無視している。
現実的には、光量が多い0次回折光と2次回折光とによ
るフレア成分を除去できれば十分だからである。厳密に
言えば、回折効率は波長依存性を持つため、条件(4)は
成立しない。しかし、各色成分の波長幅を狭く設定する
ことにより、実際上は条件(4)の仮定を成立させても差
し支えない。
【0024】像点pの光強度は、物点Pからの1次回折
光と、物体領域50からの0次及び2次回折光との和と
して規定される。物体面上の物体領域50は、R成分に
ついては物点Pを中心とする半径ΨRmaxの円として表現
される。物体領域50内のあらゆる点からの0次、2次
回折光が、像点pの強度に影響する。
光と、物体領域50からの0次及び2次回折光との和と
して規定される。物体面上の物体領域50は、R成分に
ついては物点Pを中心とする半径ΨRmaxの円として表現
される。物体領域50内のあらゆる点からの0次、2次
回折光が、像点pの強度に影響する。
【0025】像面上の像領域51は、物体領域50に対
応している。物体領域50からのあらゆる点からの1次
回折光が、像領域51に到達する。像面上の像領域51
は、pを中心とした半径ψRmaxの円として表される。物
体領域50と像領域51との半径は、波長に依存する。
各領域の半径の値は、G成分については、ΨGmax及びψ
Gmax、B成分については、ΨBmax及びψBmaxが用いられ
る。R成分に関する像領域の半径ψRmaxは、以下の式に
より求められる。 ψRmax=(Δ0R−Δ2R)/(FNo×4)
応している。物体領域50からのあらゆる点からの1次
回折光が、像領域51に到達する。像面上の像領域51
は、pを中心とした半径ψRmaxの円として表される。物
体領域50と像領域51との半径は、波長に依存する。
各領域の半径の値は、G成分については、ΨGmax及びψ
Gmax、B成分については、ΨBmax及びψBmaxが用いられ
る。R成分に関する像領域の半径ψRmaxは、以下の式に
より求められる。 ψRmax=(Δ0R−Δ2R)/(FNo×4)
【0026】ここで、Δ0R及びΔ2Rは、R成分に関し、
1次回折光の像面を基準とした際の0次、2次回折光の
像面のシフト量であり、FNoは結像光学系の有効Fナン
バーである。G成分、B成分に関する像領域も、同様の
計算により求められる。
1次回折光の像面を基準とした際の0次、2次回折光の
像面のシフト量であり、FNoは結像光学系の有効Fナン
バーである。G成分、B成分に関する像領域も、同様の
計算により求められる。
【0027】0次、2次の回折光は1次回折光とは収束
度が異なるため、0次、2次回折光の像面は1次回折光
の像面である主CCD12には一致しない。0次回折光
の像面と1次回折光の像面との距離は、2次回折光の像
面と1次回折光の像面との距離にほぼ等しい。そして、
0次回折光の像面は、1次回折光の像面を挟んで2次回
折光の像面の反対側に位置する。
度が異なるため、0次、2次回折光の像面は1次回折光
の像面である主CCD12には一致しない。0次回折光
の像面と1次回折光の像面との距離は、2次回折光の像
面と1次回折光の像面との距離にほぼ等しい。そして、
0次回折光の像面は、1次回折光の像面を挟んで2次回
折光の像面の反対側に位置する。
【0028】0次、2次回折光の像面のシフト量が互い
にほぼ等しいため、これらの回折光は主CCD12上で
は焦点を結ばず、ほぼ同じサイズのぼけたスポットを形
成する。特に、このぼけたスポット(像領域)の直径は、
平均的な像面シフト量を有効Fナンバーで割った商に等
しいものと考えることができる。平均的な像面シフト量
は、(Δ0R−Δ2R)/2で求められるため、像領域の半径
は前述のように(Δ0R−Δ2R)/(FNo×4)により求めら
れる。0次、2次回折光についてそれぞれ異なる半径を
用いることも可能であるが、実際上そこまでは要求され
ない。第1の実施形態では、平均半径のみが用いられて
いる。
にほぼ等しいため、これらの回折光は主CCD12上で
は焦点を結ばず、ほぼ同じサイズのぼけたスポットを形
成する。特に、このぼけたスポット(像領域)の直径は、
平均的な像面シフト量を有効Fナンバーで割った商に等
しいものと考えることができる。平均的な像面シフト量
は、(Δ0R−Δ2R)/2で求められるため、像領域の半径
は前述のように(Δ0R−Δ2R)/(FNo×4)により求めら
れる。0次、2次回折光についてそれぞれ異なる半径を
用いることも可能であるが、実際上そこまでは要求され
ない。第1の実施形態では、平均半径のみが用いられて
いる。
【0029】物点PにおけるR,G,B各成分の強度を
RP,GP,BPとし、物点における強度をそれぞれRp,
Gp,Bpとすると、物点Pでの光強度と像点pでの光強
度との関係は以下の式により表わされる。
RP,GP,BPとし、物点における強度をそれぞれRp,
Gp,Bpとすると、物点Pでの光強度と像点pでの光強
度との関係は以下の式により表わされる。
【0030】
【数3】
【0031】ここで、ER,EG,EBはR成分、G成
分、B成分の各中心波長における回折効率、RPΨ,G
PΨ,BPΨは物点Pから距離Ψ離れた点でのR成分、
G成分、B成分の強度、SR,SG,SBはR成分、G成
分、B成分の物体領域50の面積である(SR=πΨRmax
2,SG=πΨGmax 2,SB=πΨBmax 2)。例えば、(ΣR
PΨ)/SRは、R成分の物体領域50内における平均光
強度を示す。
分、B成分の各中心波長における回折効率、RPΨ,G
PΨ,BPΨは物点Pから距離Ψ離れた点でのR成分、
G成分、B成分の強度、SR,SG,SBはR成分、G成
分、B成分の物体領域50の面積である(SR=πΨRmax
2,SG=πΨGmax 2,SB=πΨBmax 2)。例えば、(ΣR
PΨ)/SRは、R成分の物体領域50内における平均光
強度を示す。
【0032】出力される画像信号に基づいて対象物の映
像データを再生するためには、光強度に関する上記の関
係を電気信号の計算に置き換える必要がある。フレア補
正ユニット33は、フレームメモリ32に記憶された原
画像信号Rip,Gip,Bipに基づいて光強度RP,GP,
BPに対応する補正画像信号Rop,Gop,Bopを再生し
なければならない。回折格子のブレーズ波長はG成分の
中央波長にほぼ等しいため、G成分に関しては回折効率
の低下を無視することができる。したがって、G成分に
ついてはフレア補正をしなくてもよい。フレア補正ユニ
ット33は、以下の計算に基づいて原画像信号Rip,G
ip,Bipからフレア成分を除去し、補正画像信号Rop,
Gop,Bopを生成する。
像データを再生するためには、光強度に関する上記の関
係を電気信号の計算に置き換える必要がある。フレア補
正ユニット33は、フレームメモリ32に記憶された原
画像信号Rip,Gip,Bipに基づいて光強度RP,GP,
BPに対応する補正画像信号Rop,Gop,Bopを再生し
なければならない。回折格子のブレーズ波長はG成分の
中央波長にほぼ等しいため、G成分に関しては回折効率
の低下を無視することができる。したがって、G成分に
ついてはフレア補正をしなくてもよい。フレア補正ユニ
ット33は、以下の計算に基づいて原画像信号Rip,G
ip,Bipからフレア成分を除去し、補正画像信号Rop,
Gop,Bopを生成する。
【0033】
【数4】
【0034】ここで、Ripψ、Bipψは、像点pから距
離ψ離れた点に対応する画素から出力されるR成分、B
成分の原画像信号、sR,sBはR成分、B成分の像領域
51の面積である(sR=πψRmax 2,sB=πψBmax 2)。
例えば、(ΣRipψ)/sRは、R成分の物体領域50内
における平均信号強度を示す。上記の説明は、像点pに
おける補正画像信号Rop,Gop,Bopを求めるプロセス
を示すが、実際にはフレームメモリ32上にマッピング
された所定の領域内の各画素につき同様の計算が必要と
なる。
離ψ離れた点に対応する画素から出力されるR成分、B
成分の原画像信号、sR,sBはR成分、B成分の像領域
51の面積である(sR=πψRmax 2,sB=πψBmax 2)。
例えば、(ΣRipψ)/sRは、R成分の物体領域50内
における平均信号強度を示す。上記の説明は、像点pに
おける補正画像信号Rop,Gop,Bopを求めるプロセス
を示すが、実際にはフレームメモリ32上にマッピング
された所定の領域内の各画素につき同様の計算が必要と
なる。
【0035】図5は、所定領域内の全画素について補正
画像信号を求めるためのプロセスを示すフローチャート
である。このフローチャートでは、像点はx−y座標で
表されている。対象画素の原画像信号は、ステップ4
(S.4)においてフレームメモリ32から読み取られる。
ステップ7からステップ17の処理では、対象画素の周
囲の像領域51内の画素の全強度の和が検出される。画
素数IR,IBは、画像領域の面積を示す。このプロセ
スでは、所定領域内の全ての画素について原画像信号が
読み取られ、対象画素の像領域51に含まれる画素の信
号のみが積算される。R成分とB成分との補正画像信号
は、ステップ18,19において求められる。G成分は
補正されない。
画像信号を求めるためのプロセスを示すフローチャート
である。このフローチャートでは、像点はx−y座標で
表されている。対象画素の原画像信号は、ステップ4
(S.4)においてフレームメモリ32から読み取られる。
ステップ7からステップ17の処理では、対象画素の周
囲の像領域51内の画素の全強度の和が検出される。画
素数IR,IBは、画像領域の面積を示す。このプロセ
スでは、所定領域内の全ての画素について原画像信号が
読み取られ、対象画素の像領域51に含まれる画素の信
号のみが積算される。R成分とB成分との補正画像信号
は、ステップ18,19において求められる。G成分は
補正されない。
【0036】図6は、結像光学系20の具体的な構成例
を示す。結像光学系20は、第1レンズ21、絞りS、
第2レンズ22、第3レンズ23が物体側から順に配列
して構成される。第1レンズは、回折屈折ハイブリッド
レンズであり、屈折レンズのレンズ面に回折格子が形成
されている。回折格子は、断面楔型の輪帯がフレネルレ
ンズのように多数同心円状に配置して構成されている。
隣接する輪帯の境界は、所定の光路差を与える段差とし
て形成されている。回折格子は、第1レンズ21の像側
面21aに形成されており、絞りSはこの第1レンズの
像側面21aに近接して配置されている。
を示す。結像光学系20は、第1レンズ21、絞りS、
第2レンズ22、第3レンズ23が物体側から順に配列
して構成される。第1レンズは、回折屈折ハイブリッド
レンズであり、屈折レンズのレンズ面に回折格子が形成
されている。回折格子は、断面楔型の輪帯がフレネルレ
ンズのように多数同心円状に配置して構成されている。
隣接する輪帯の境界は、所定の光路差を与える段差とし
て形成されている。回折格子は、第1レンズ21の像側
面21aに形成されており、絞りSはこの第1レンズの
像側面21aに近接して配置されている。
【0037】結像光学系20の数値構成は、以下の表1
に示される通りである。表中、r(mm)は面の曲率半径
(非球面については頂点の値)、d(mm)は光軸に沿った面
間の距離、Nは波長540nmにおける屈折率、νdはアッベ
数、Ndは波長588nm(d線)での屈折率である。
に示される通りである。表中、r(mm)は面の曲率半径
(非球面については頂点の値)、d(mm)は光軸に沿った面
間の距離、Nは波長540nmにおける屈折率、νdはアッベ
数、Ndは波長588nm(d線)での屈折率である。
【0038】
【表1】 面番号 R D N νd Nd 1 6.742 4.470 1.52798 56.3 1.52538 2 5.811 1.480 - - - 3 -11.306 1.000 1.52798 56.3 1.52538 4 -16.561 0.480 - - - 5 72.553 1.280 1.77682 49.6 1.77250 6 -21.308 - - - -
【0039】面番号2で表される第1レンズ21の像側
面は、非球面のベースカーブ上に回折格子が形成された
回折面である。面番号6で表される第3レンズ23の像
側面は非球面である。非球面は、以下の式で表される。
面は、非球面のベースカーブ上に回折格子が形成された
回折面である。面番号6で表される第3レンズ23の像
側面は非球面である。非球面は、以下の式で表される。
【0040】
【数5】
【0041】ここで、X(h)は非球面上で光軸から高さ
hの点の、非球面頂点での接平面からの距離を示すサグ
量である。Cは面頂点の曲率(1/r)、Kは円錐定数、A
4,A6,A8,A10はそれぞれ4次、6次、8次、10
次の非球面係数である。円錐定数Kと非球面係数A4,
A6,A8,A10は表2に示されている。
hの点の、非球面頂点での接平面からの距離を示すサグ
量である。Cは面頂点の曲率(1/r)、Kは円錐定数、A
4,A6,A8,A10はそれぞれ4次、6次、8次、10
次の非球面係数である。円錐定数Kと非球面係数A4,
A6,A8,A10は表2に示されている。
【0042】
【表2】 第4面 第8面 K = 0.00000 K = 0.00000 A4 = 0.54350×10-3 A4 =-0.27480×10-3 A6 = 0.61370×10-4 A6 =-0.30440×10-4 A8 = 0.00000 A8 = 0.00000 A10 = 0.00000 A10 =-0.90000×10-7
【0043】レンズ面上に形成された回折格子は、以下
の多項式で表される。 Φ(h)=(P2h2+P4h4+P6h6)×λ Φ(h)は光路差関数、P2,P4,P6は2次、4次、6次
の回折係数である。光路差関数Φ(h)の単位は波長λで
ある。光路差関数Φ(h)は、光軸からの高さhの点にお
いて、格子で回折されなかったとした場合の想像上の光
線と、格子により回折された実際の光線との光路差を示
す。この表現による場合、2次の回折係数P2が負であ
るときに回折格子は近軸的に正のパワーを有し、4次の
回折係数P4が正の時に光軸から離れるに従って負のパ
ワーが増大する。この例では、各回折係数の値は以下の
通りである。 P2= -4.251 P4= -3.140×10-2 P6= -5.100×10-4
の多項式で表される。 Φ(h)=(P2h2+P4h4+P6h6)×λ Φ(h)は光路差関数、P2,P4,P6は2次、4次、6次
の回折係数である。光路差関数Φ(h)の単位は波長λで
ある。光路差関数Φ(h)は、光軸からの高さhの点にお
いて、格子で回折されなかったとした場合の想像上の光
線と、格子により回折された実際の光線との光路差を示
す。この表現による場合、2次の回折係数P2が負であ
るときに回折格子は近軸的に正のパワーを有し、4次の
回折係数P4が正の時に光軸から離れるに従って負のパ
ワーが増大する。この例では、各回折係数の値は以下の
通りである。 P2= -4.251 P4= -3.140×10-2 P6= -5.100×10-4
【0044】図7は、実施形態の結像光学系の3次収差
を示す。(A)は450nm,540nm,630nmの球面収差、(B)は
(A)と同様の波長による倍率色収差、(C)は非点収差
(S:サジタル、M:メリディオナル)、(D)は歪曲収差
を示す。グラフの縦軸は、(A)ではFナンバー、(B)〜
(D)では像面上での光軸からの高さY(mm)である。横軸
の単位は、(A)〜(C)では「mm」、(D)では「%」で
ある。
を示す。(A)は450nm,540nm,630nmの球面収差、(B)は
(A)と同様の波長による倍率色収差、(C)は非点収差
(S:サジタル、M:メリディオナル)、(D)は歪曲収差
を示す。グラフの縦軸は、(A)ではFナンバー、(B)〜
(D)では像面上での光軸からの高さY(mm)である。横軸
の単位は、(A)〜(C)では「mm」、(D)では「%」で
ある。
【0045】次に、第1の実施形態に基づくフレア補正
の具体的な例を説明する。図8は、上述した具体的な構
成による結像光学系の回折効率の波長依存性を示すグラ
フである。結像光学系20は、波長540nmでの収差を最
小にするよう設計されているが、B成分のフレアをより
低減するため、回折格子は波長525nmにブレーズ化され
ている。
の具体的な例を説明する。図8は、上述した具体的な構
成による結像光学系の回折効率の波長依存性を示すグラ
フである。結像光学系20は、波長540nmでの収差を最
小にするよう設計されているが、B成分のフレアをより
低減するため、回折格子は波長525nmにブレーズ化され
ている。
【0046】色分解フィルター14は、前述のようにR
成分用、G成分用、B成分用の3色のフィルターから構
成され、G成分用の部分でのG成分の中心波長での透過
率が、R成分及びB成分の中心波長での透過率より相対
的に高くなるような波長依存性を有する。色分解フィル
ター14のR成分用、G成分用、B成分用の各部分で透
過率が最も高い中心波長は、それぞれ625nm, 544nm, 45
7nmである。図9は、光源13、色分解フィルター1
4、ラインセンサの分光感度を考慮に入れた際の主CC
D12の各ラインセンサの分光感度を示す。
成分用、G成分用、B成分用の3色のフィルターから構
成され、G成分用の部分でのG成分の中心波長での透過
率が、R成分及びB成分の中心波長での透過率より相対
的に高くなるような波長依存性を有する。色分解フィル
ター14のR成分用、G成分用、B成分用の各部分で透
過率が最も高い中心波長は、それぞれ625nm, 544nm, 45
7nmである。図9は、光源13、色分解フィルター1
4、ラインセンサの分光感度を考慮に入れた際の主CC
D12の各ラインセンサの分光感度を示す。
【0047】図8に示した回折効率と図9に示した分光
感度とを合わせると、図10に示すような相対フレア感
度が求められる。回折格子はG成分内の特定波長に対し
てブレーズ化されているため、G成分でのフレア感度は
R成分やB成分におけるフレア感度より低くなってい
る。色分解フィルター14の中心波長における0次、1
次、2次回折光の回折効率は、以下の表3に示すとおり
である。
感度とを合わせると、図10に示すような相対フレア感
度が求められる。回折格子はG成分内の特定波長に対し
てブレーズ化されているため、G成分でのフレア感度は
R成分やB成分におけるフレア感度より低くなってい
る。色分解フィルター14の中心波長における0次、1
次、2次回折光の回折効率は、以下の表3に示すとおり
である。
【0048】
【表3】 波 長 0次光 1次光 2次光 625 nm 0.0333 0.9186 0.0175 544 nm 0.0013 0.9960 0.0011 457 nm 0.0156 0.9293 0.0284
【0049】ブレーズ波長からのズレが大きくなるほど
不要回折光(0次光、2次光)が増加するため、フレア分
布の中心波長はB成分に関してはラインセンサ12Bの
分光感度の中心波長より短くなり、R成分に関してはラ
インセンサ12Rの分光感度の中心波長より長くなる。
R,G,B各成分における平均回折効率ER,EG,EB
は、それぞれ92%、100%、92%である。
不要回折光(0次光、2次光)が増加するため、フレア分
布の中心波長はB成分に関してはラインセンサ12Bの
分光感度の中心波長より短くなり、R成分に関してはラ
インセンサ12Rの分光感度の中心波長より長くなる。
R,G,B各成分における平均回折効率ER,EG,EB
は、それぞれ92%、100%、92%である。
【0050】一方、ラインセンサ12R,12G,12
Bに対する平均フレア率は、それぞれ0.0835,0.0120,
0.0834である。仮にフレア補正をしないと、R成分、B
成分については入射光の約8%が主CCD12上に収束
しないこととなり、これが像のコントラストを低下させ
る。以下の表4は、スポットダイヤグラムのシミュレー
ション結果から求めた0次光、2次光による像領域(ぼ
けたスポット)51の半径の平均値を示す。
Bに対する平均フレア率は、それぞれ0.0835,0.0120,
0.0834である。仮にフレア補正をしないと、R成分、B
成分については入射光の約8%が主CCD12上に収束
しないこととなり、これが像のコントラストを低下させ
る。以下の表4は、スポットダイヤグラムのシミュレー
ション結果から求めた0次光、2次光による像領域(ぼ
けたスポット)51の半径の平均値を示す。
【0051】
【表4】 波長 回折次数 半径 630 nm 0 0.16 mm 630 nm 2 0.20 mm 450 nm 0 0.12 mm 450 nm 2 0.15 mm
【0052】この結果から、R成分についての像領域5
1の半径ψRmaxは0.18mm、B成分についての像領
域51の半径ψBmaxは0.13mmと仮定できる。フレ
ア補正ユニット33は、以下の式に従って原画像信号R
ip,Gip,Bipから補正画像信号Rop,Gop,Bopを求
める。
1の半径ψRmaxは0.18mm、B成分についての像領
域51の半径ψBmaxは0.13mmと仮定できる。フレ
ア補正ユニット33は、以下の式に従って原画像信号R
ip,Gip,Bipから補正画像信号Rop,Gop,Bopを求
める。
【0053】
【数6】
【0054】
【第2の実施形態】第2の実施形態にかかるイメージス
キャナーは、平均強度信号を出力する一対の副イメージ
センサを備えている。平均強度信号を利用することによ
り、第1の実施形態におる平均化プロセスを省略するこ
とができる。図11は、第2の実施形態のイメージスキ
ャナを示す。第1の実施形態の構成要素に加え、副イメ
ージセンサとしての一対の副CCD15,16と、ビー
ムスプリッター17,18とが含まれている。第1の副
CCD15は、ラインセンサとR成分を透過させるフィ
ルターとを備えている。第2の副CCD16は、ライン
センサとB成分を透過させるフィルターとを備えてい
る。
キャナーは、平均強度信号を出力する一対の副イメージ
センサを備えている。平均強度信号を利用することによ
り、第1の実施形態におる平均化プロセスを省略するこ
とができる。図11は、第2の実施形態のイメージスキ
ャナを示す。第1の実施形態の構成要素に加え、副イメ
ージセンサとしての一対の副CCD15,16と、ビー
ムスプリッター17,18とが含まれている。第1の副
CCD15は、ラインセンサとR成分を透過させるフィ
ルターとを備えている。第2の副CCD16は、ライン
センサとB成分を透過させるフィルターとを備えてい
る。
【0055】第1の副CCD15は、主CCD12と等
価な位置より距離dRだけ後方のデフォーカス位置に配
置されている。同様にして、第2の副CCD16は、等
価面より距離dBだけ後方のデフォーカス位置に配置さ
れている。距離dRは、物点Pからの1次回折光が半径
ψRmaxの像領域51とほぼ同一の範囲に拡散するように
定められている。また、距離dRは、同様に拡散領域の
半径がほぼψBmaxに等しくなるよう定められている。す
なわち、距離dR,dBは、0次回折光、2次回折光の像
面の1次回折光の像面に対するシフト量の平均値として
以下の式により求められる。 dR=(Δ0R−Δ2R)/2 dB=(Δ0B−Δ2B)/2
価な位置より距離dRだけ後方のデフォーカス位置に配
置されている。同様にして、第2の副CCD16は、等
価面より距離dBだけ後方のデフォーカス位置に配置さ
れている。距離dRは、物点Pからの1次回折光が半径
ψRmaxの像領域51とほぼ同一の範囲に拡散するように
定められている。また、距離dRは、同様に拡散領域の
半径がほぼψBmaxに等しくなるよう定められている。す
なわち、距離dR,dBは、0次回折光、2次回折光の像
面の1次回折光の像面に対するシフト量の平均値として
以下の式により求められる。 dR=(Δ0R−Δ2R)/2 dB=(Δ0B−Δ2B)/2
【0056】上述したように、R成分の像領域の半径ψ
RmaxはB成分の像領域の半径ψBmaxより大きいため、距
離dRは距離dBより長くなる。副CCDをこのように配
置することにより、これらのセンサは平均化された光強
度信号を出力する。照明された対象物Oからの光は、ミ
ラーMにより反射され、結像光学系20に入射する。結
像光学系20からの光は、第1のビームスプリッター1
7で分割される。入射した光の1/3は、第1のビーム
スプリッター17を透過して主CCD12に達する。残
りの2/3は、第1のビームスプリッター17で反射さ
れ、第2のビームスプリッター18で2分割され、半分
は第1の副CCD15、残りの半分は第2の副CCD1
6に入射する。
RmaxはB成分の像領域の半径ψBmaxより大きいため、距
離dRは距離dBより長くなる。副CCDをこのように配
置することにより、これらのセンサは平均化された光強
度信号を出力する。照明された対象物Oからの光は、ミ
ラーMにより反射され、結像光学系20に入射する。結
像光学系20からの光は、第1のビームスプリッター1
7で分割される。入射した光の1/3は、第1のビーム
スプリッター17を透過して主CCD12に達する。残
りの2/3は、第1のビームスプリッター17で反射さ
れ、第2のビームスプリッター18で2分割され、半分
は第1の副CCD15、残りの半分は第2の副CCD1
6に入射する。
【0057】フレア補正ユニット33は、以下の式に従
って補正画像信号Rop,Gop,Bopを計算により求め
る。 Rop=(Rmp−α・Rsp)×γr Gop=Gmp×γg Bop=(Bmp−β・Bsp)×γb ここで、Rmp,Gmp,Bmpは物点Pに対応する主CCD
12の対象画素からの各成分の原画像信号、Rsp,Bsp
は第1、第2の副CCD15,16の主CCD12上の
対象画素に対応する画素からの平均画像信号、α、βは
R成分、B成分用の補正係数、γr、γg、γbは3色間
の補正係数である。フレア補正ユニット33は、上記の
計算を、フレームメモリ32上にマッピングされた読み
取り領域内の全画素につき同様に実行する。
って補正画像信号Rop,Gop,Bopを計算により求め
る。 Rop=(Rmp−α・Rsp)×γr Gop=Gmp×γg Bop=(Bmp−β・Bsp)×γb ここで、Rmp,Gmp,Bmpは物点Pに対応する主CCD
12の対象画素からの各成分の原画像信号、Rsp,Bsp
は第1、第2の副CCD15,16の主CCD12上の
対象画素に対応する画素からの平均画像信号、α、βは
R成分、B成分用の補正係数、γr、γg、γbは3色間
の補正係数である。フレア補正ユニット33は、上記の
計算を、フレームメモリ32上にマッピングされた読み
取り領域内の全画素につき同様に実行する。
【0058】補正係数α、βは、対象物が均一の輝度を
持つときにRmpとRspとが等しく、BmpとBspとが等し
くなる条件の下で、以下の範囲にあることが望ましい。 0.03<α<0.15 0.03<β<0.15 この条件を満たすことにより、必要十分なフレア補正を
行うことができる。
持つときにRmpとRspとが等しく、BmpとBspとが等し
くなる条件の下で、以下の範囲にあることが望ましい。 0.03<α<0.15 0.03<β<0.15 この条件を満たすことにより、必要十分なフレア補正を
行うことができる。
【0059】第1副CCD15の色フィルターの透過率
TRs(λ)は、以下の式により定義されるように波長依存
性を有する。また、第2副CCD16の色フィルターの
透過率TBs(λ)も以下に示す波長依存性を有する。
TRs(λ)は、以下の式により定義されるように波長依存
性を有する。また、第2副CCD16の色フィルターの
透過率TBs(λ)も以下に示す波長依存性を有する。
【0060】
【数7】
【0061】ここで、TRm(λ),TBm(λ)は、波長λの
関数として表された主CCD12のラインセンサ12
R,12Bの透過率、ER,EBはR成分、B成分に対す
る回折格子の回折効率である。各副CCD用の色フィル
ターをこのような設定にしておけば、フレア補正が過剰
に行われるのを防止することができる。副CCD15,
16のラインセンサは、画素の数やピッチが主CCD1
2と同一の構成である。結像光学系20が像側にテレセ
ントリックである場合には、デフォーカスにより像の大
きさは変化せず、そのような場合には副CCD15の特
定の画素からの信号Rspを、副CCD15上での当該画
素のアドレスと同一アドレスを持つ主CCD12上の画
素からの信号Rmpの補正に用いることができる。
関数として表された主CCD12のラインセンサ12
R,12Bの透過率、ER,EBはR成分、B成分に対す
る回折格子の回折効率である。各副CCD用の色フィル
ターをこのような設定にしておけば、フレア補正が過剰
に行われるのを防止することができる。副CCD15,
16のラインセンサは、画素の数やピッチが主CCD1
2と同一の構成である。結像光学系20が像側にテレセ
ントリックである場合には、デフォーカスにより像の大
きさは変化せず、そのような場合には副CCD15の特
定の画素からの信号Rspを、副CCD15上での当該画
素のアドレスと同一アドレスを持つ主CCD12上の画
素からの信号Rmpの補正に用いることができる。
【0062】他方、結像光学系20が第1の実施形態で
示したような非テレセントリック系である場合には、主
CCD12と副CCD15とで互いのアドレスは一致し
ない。このような場合には、両者のアドレスが一致する
ように、主CCDとは画素ピッチが異なる副CCDを用
いることができる。さらに、副CCD15,17が検出
するデフォーカス像には高周波成分は含まれないため、
副CCDには主センサ12ほどの高い解像度は要求され
ない。したがって、副CCDにはピッチの粗いCCDを
用いることもできる。すなわち、フレア補正ユニット3
3が主CCD12上の対象画素に対応する画素を副CC
D上で特定することができる限り、副CCDとしてはい
かなる画素ピッチを持つ素子をも利用することができ
る。
示したような非テレセントリック系である場合には、主
CCD12と副CCD15とで互いのアドレスは一致し
ない。このような場合には、両者のアドレスが一致する
ように、主CCDとは画素ピッチが異なる副CCDを用
いることができる。さらに、副CCD15,17が検出
するデフォーカス像には高周波成分は含まれないため、
副CCDには主センサ12ほどの高い解像度は要求され
ない。したがって、副CCDにはピッチの粗いCCDを
用いることもできる。すなわち、フレア補正ユニット3
3が主CCD12上の対象画素に対応する画素を副CC
D上で特定することができる限り、副CCDとしてはい
かなる画素ピッチを持つ素子をも利用することができ
る。
【0063】さらに、この例のように一対の副CCDを
用いる代わりに、単一の副CCDを用いることもでき
る。その場合には、単一の副CCDをR成分用の読み取
り位置と、B成分用の読み取り位置との間で移動させる
必要がある。
用いる代わりに、単一の副CCDを用いることもでき
る。その場合には、単一の副CCDをR成分用の読み取
り位置と、B成分用の読み取り位置との間で移動させる
必要がある。
【0064】
【第3の実施形態】第3の実施形態にかかるイメージス
キャナーは、R、B成分の全光量を用いた簡単なフレア
補正を採用している。この実施例は、文書のような画像
を読み取るのに適している。図12は、第3の実施形態
のイメージスキャナーを示す。第3の実施形態のイメー
ジスキャナーは、第1の実施形態で用いられていた素子
に加え、受光素子40,41と第2光源43とを備えて
いる。送り動作、あるいは走査の前に、第2光源43に
より対象物Oを全体的に照明し、対象物Oの読み取り範
囲全体からの反射光中のR成分を色フィルター(図示せ
ず)を介して受光素子40により受光し、B成分を色フ
ィルター(図示せず)を介して受光素子41により受光す
る。その後、主CCD12が送り動作、あいるは走査に
伴って対象物Oからの反射光を検出する。
キャナーは、R、B成分の全光量を用いた簡単なフレア
補正を採用している。この実施例は、文書のような画像
を読み取るのに適している。図12は、第3の実施形態
のイメージスキャナーを示す。第3の実施形態のイメー
ジスキャナーは、第1の実施形態で用いられていた素子
に加え、受光素子40,41と第2光源43とを備えて
いる。送り動作、あるいは走査の前に、第2光源43に
より対象物Oを全体的に照明し、対象物Oの読み取り範
囲全体からの反射光中のR成分を色フィルター(図示せ
ず)を介して受光素子40により受光し、B成分を色フ
ィルター(図示せず)を介して受光素子41により受光す
る。その後、主CCD12が送り動作、あいるは走査に
伴って対象物Oからの反射光を検出する。
【0065】この構成によれば、フレア補正ユニット3
3は、例えばR成分については、全ての画素について主
CCD12から出力される個々の原画像信号Rmpから一
定の値を差し引く。引算される値は、対象画素(像点p)
の位置によっては変化しない。フレア補正ユニット33
は、以下の式に基づいて補正画像信号Rop,Gop,Bop
を計算する。
3は、例えばR成分については、全ての画素について主
CCD12から出力される個々の原画像信号Rmpから一
定の値を差し引く。引算される値は、対象画素(像点p)
の位置によっては変化しない。フレア補正ユニット33
は、以下の式に基づいて補正画像信号Rop,Gop,Bop
を計算する。
【0066】
【数8】
【0067】ここで、Rmp,Gmp,Bmpは物点Pに対応
する主CCD12の対象画素からの各成分の原画像信
号、Rtは受光素子40から出力されるR成分の全体信
号、Btは受光素子41から出力されるB成分の全体信
号、ER,EG,EBはR成分、G成分、B成分の各中心
波長における回折効率、Stは対象物O上の読み取り範
囲の全面積である。フレア補正ユニット33は、上記の
計算を、フレームメモリ32上にマッピングされた読み
取り領域内の全画素につき同様に実行する。
する主CCD12の対象画素からの各成分の原画像信
号、Rtは受光素子40から出力されるR成分の全体信
号、Btは受光素子41から出力されるB成分の全体信
号、ER,EG,EBはR成分、G成分、B成分の各中心
波長における回折効率、Stは対象物O上の読み取り範
囲の全面積である。フレア補正ユニット33は、上記の
計算を、フレームメモリ32上にマッピングされた読み
取り領域内の全画素につき同様に実行する。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の構成に
よれば、各色成分毎に設けられたイメージセンサの出力
のみに基づいて、不要回折光によるフレア成分を除去す
ることができる。また、絞りが回折面に近接して配置さ
れているため、不要回折光の像面上での広がりが像面上
での位置によらずほぼ一定であり、フレア除去のための
演算の際に対象画素の位置に応じた補正が必要なく、制
御系の負荷が軽くなる。
よれば、各色成分毎に設けられたイメージセンサの出力
のみに基づいて、不要回折光によるフレア成分を除去す
ることができる。また、絞りが回折面に近接して配置さ
れているため、不要回折光の像面上での広がりが像面上
での位置によらずほぼ一定であり、フレア除去のための
演算の際に対象画素の位置に応じた補正が必要なく、制
御系の負荷が軽くなる。
【0069】また、請求項7の構成によれば、請求項1
と比較して設けるセンサの数は多くなるが、副イメージ
センサをデフォーカス位置に配置して光学的に平均強度
を検出することにより、信号演算の際に平均強度を求め
る必要がなく、演算が容易となる。さらに、請求項14
の構成によれば、受光素子により全体の光強度を検出
し、この検出結果に基づいて全画素に対して同一の補正
ができ、対象物が文書であるような場合には、簡単な方
法でフレア成分を除去することができる。
と比較して設けるセンサの数は多くなるが、副イメージ
センサをデフォーカス位置に配置して光学的に平均強度
を検出することにより、信号演算の際に平均強度を求め
る必要がなく、演算が容易となる。さらに、請求項14
の構成によれば、受光素子により全体の光強度を検出
し、この検出結果に基づいて全画素に対して同一の補正
ができ、対象物が文書であるような場合には、簡単な方
法でフレア成分を除去することができる。
【図1】 第1の実施形態にかかるイメージスキャナの
光学系とブロックを示す説明図。
光学系とブロックを示す説明図。
【図2】 Aは図1のイメージスキャナの主CCDを示
し、Bは主CCDの変形例を示す説明図。
し、Bは主CCDの変形例を示す説明図。
【図3】 読み取り対象物上の物点を示す説明図。
【図4】 像点と像領域を示す説明図。
【図5】 第1の実施形態の処理手順を示すフローチャ
ート。
ート。
【図6】 第1の実施形態の結像光学系を示すレンズ
図。
図。
【図7】 図6の光学系の諸収差図。
【図8】 第1の実施形態の回折格子の回折効率を示す
グラフ図。
グラフ図。
【図9】 第1の実施形態の主CCDに含まれるライン
センサの分光感度を示すグラフ図。
センサの分光感度を示すグラフ図。
【図10】 第1の実施形態の相対フレア感度を示すグ
ラフ図。
ラフ図。
【図11】 第2の実施形態にかかるイメージスキャナ
の光学系とブロックを示す説明図。
の光学系とブロックを示す説明図。
【図12】 第3の実施形態にかかるイメージスキャナ
の光学系とブロックを示す説明図。
の光学系とブロックを示す説明図。
11 コンタクトガラス 12 主CCD 13 光源 14 色分解フィルター 20 結像光学系 30 画像処理装置 31 画像処理ユニット 32 フレームメモリ 33 フレア補正ユニット
Claims (19)
- 【請求項1】 少なくとも1つの屈折レンズ、および所
定のブレーズ波長を持つ回折格子を含み、所定の回折次
数の回折光により物体の像を形成する結像光学系と、 前記回折格子に近接して配置された絞りと、 前記像の各色成分を読み取るイメージセンサと、 前記イメージセンサから出力される原画像信号から、前
記所定の回折次数の回折光以外の回折次数の不要回折光
によるフレア成分を除去するフレア補正手段とを有する
ことを特徴とする画像読み取りシステム。 - 【請求項2】 前記回折格子は、前記少なくとも1つの
屈折レンズの面上に形成されていることを特徴とする請
求項1に記載の画像読み取りシステム。 - 【請求項3】 前記フレア補正手段は、前記ブレーズ波
長を含む色成分以外の色成分の前記原画像信号を補正す
ることを特徴とする請求項1に記載の画像読み取りシス
テム。 - 【請求項4】 前記色成分はR(赤),G(緑),B(青)で
あり、前記フレア補正手段は、R成分とB成分とを補正
することを特徴とする請求項3に記載の画像読み取りシ
ステム。 - 【請求項5】 前記フレア補正手段は、対象画素の原画
像信号を周囲の所定の像領域の画素からの原画像信号に
より補正し、補正時に前記像領域の広がりが前記対象画
素の位置によらず一定であることを前提とすることを特
徴とする請求項1に記載の画像読み取りシステム。 - 【請求項6】 前記フレア補正手段は、以下の式に従っ
て補正画像信号Rop,Gop,Bopを計算することを特徴
とする請求項5に記載の画像読み取りシステム。 【数1】 ただし、Rip,Gip,Bipは対象画素におけるR成分、
G成分、B成分の原画像信号、ER,EBはR成分、G成
分、B成分の各中心波長における回折効率、Ripψ、B
ipψは、対象画素から距離ψ離れた点に対応する画素か
ら出力されるR成分、B成分の原画像信号、sR,sBは
R成分、B成分の前記像領域の面積である。 - 【請求項7】 少なくとも1つの屈折素子、および所定
のブレーズ波長を持つ回折格子を含み、所定の回折次数
の回折光により物体の像を形成する結像光学系と、 前記像の各色成分を読み取る主イメージセンサと、 前記主イメージセンサと光学的に等価な面からずれたデ
フォーカス位置に配置され、所定の色成分の平均強度信
号を出力する少なくとも1つの副イメージセンサと、 前記対象物から前記結像光学系を介して入射する光を前
記主イメージセンサと前記副イメージセンサとに向けて
分岐させるビームスプリッターと、 前記主イメージセンサの対象画素から出力される原画像
信号を、前記副イメージセンサ上で前記対象画素に対応
する画素から出力される平均強度信号に基づいて補正
し、前記所定の回折次数の回折光以外の回折次数の不要
回折光によるフレア成分を除去するフレア補正手段とを
有することを特徴とする画像読み取りシステム。 - 【請求項8】 前記回折素子に近接して絞りが設けられ
ていることを特徴とする請求項7に記載の画像読み取り
システム。 - 【請求項9】 前記回折格子は、前記少なくとも1つの
屈折素子の面上に形成されていることを特徴とする請求
項7に記載の画像読み取りシステム。 - 【請求項10】 前記フレア補正手段は、前記ブレーズ
波長を含む色成分以外の色成分の前記原画像信号を補正
することを特徴とする請求項7に記載の画像読み取りシ
ステム。 - 【請求項11】 前記色成分はR(赤),G(緑),B(青)
であり、R成分用の第1の副イメージセンサと、B成分
用の第2副イメージセンサとが設けられ、前記フレア補
正手段は、R成分とB成分とを補正することを特徴とす
る請求項10に記載の画像読み取りシステム。 - 【請求項12】 前記フレア補正手段は、以下の式に従
って補正画像信号Rop,Gop,Bopを計算することを特
徴とする請求項11に記載の画像読み取りシステム。 Rop=(Rmp−α・Rsp)×γr Gop=Gmp×γg Bop=(Bmp−β・Bsp)×γb ただし、Rmp,Gmp,Bmpは物点Pに対応する主イメー
ジセンサの対象画素からの各成分の原画像信号、Rsp,
Bspは第1、第2の副イメージセンサの主イメージセン
サ上の対象画素に対応する画素からの平均画像信号、
α、βはR成分、B成分用の補正係数、γr、γg、γb
は3色間の補正係数である。 - 【請求項13】 前記補正係数α、βは、前記対象物が
均一の輝度を持つときにRmpとRspとが等しく、Bmpと
Bspとが等しくなる条件の下で、以下の範囲にあること
を特徴とする請求項12に記載の画像読み取りシステ
ム。 0.03<α<0.15 0.03<β<0.15 - 【請求項14】 少なくとも1つの屈折素子、および所
定のブレーズ波長を持つ回折格子を含み、所定の回折次
数の回折光により物体の像を形成する結像光学系と、 前記像の各色成分を読み取る主イメージセンサと、 前記対象物の読み取り範囲全体からの光を受光して全体
信号を出力する少なくとも1つの受光素子と、 前記主イメージセンサの対象画素から出力される原画像
信号を、前記受光素子から出力される全体信号に基づい
て補正し、前記所定の回折次数の回折光以外の回折次数
の不要回折光によるフレア成分を除去するフレア補正手
段とを有することを特徴とする画像読み取りシステム。 - 【請求項15】 前記回折素子に近接して絞りが設けら
れていることを特徴とする請求項14に記載の画像読み
取りシステム。 - 【請求項16】 前記回折格子は、前記少なくとも1つ
の屈折素子の面上に形成されていることを特徴とする請
求項14に記載の画像読み取りシステム。 - 【請求項17】 前記フレア補正手段は、前記ブレーズ
波長を含む色成分以外の色成分の前記原画像信号を補正
することを特徴とする請求項7に記載の画像読み取りシ
ステム。 - 【請求項18】 前記色成分はR(赤),G(緑),B(青)
であり、R成分用の第1の受光素子と、B成分用の第2
の受光素子とが設けられ、前記フレア補正手段は、R成
分とB成分とを補正することを特徴とする請求項17に
記載の画像読み取りシステム。 - 【請求項19】 前記フレア補正手段は、以下の式に従
って補正画像信号Rop,Gop,Bopを計算することを特
徴とする請求項18に記載の画像読み取りシステム。 【数2】 ただし、Rmp,Gmp,Bmpは主イメージセンサの対象画
素からの各成分の原画像信号、Rtは第1の受光素子か
ら出力されるR成分の全体信号、Btは第2の受光素子
から出力されるB成分の全体信号、ER,EG,EBはR
成分、G成分、B成分の各中心波長における回折効率、
Stは対象物上の読み取り範囲の全面積である。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10297067A JPH11196230A (ja) | 1997-10-20 | 1998-10-19 | 画像読み取りシステム |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-287409 | 1997-10-20 | ||
| JP28740997 | 1997-10-20 | ||
| JP10297067A JPH11196230A (ja) | 1997-10-20 | 1998-10-19 | 画像読み取りシステム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11196230A true JPH11196230A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=26556719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10297067A Withdrawn JPH11196230A (ja) | 1997-10-20 | 1998-10-19 | 画像読み取りシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11196230A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008070427A (ja) * | 2006-09-12 | 2008-03-27 | Nikon Corp | 光検出装置、測光装置およびカメラ |
| JP2014127449A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 照明装置、投射装置、スキャナおよび露光装置 |
| US9513170B2 (en) | 2011-07-15 | 2016-12-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Spectral color sensor and image forming apparatus |
-
1998
- 1998-10-19 JP JP10297067A patent/JPH11196230A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008070427A (ja) * | 2006-09-12 | 2008-03-27 | Nikon Corp | 光検出装置、測光装置およびカメラ |
| US9513170B2 (en) | 2011-07-15 | 2016-12-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Spectral color sensor and image forming apparatus |
| JP2014127449A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 照明装置、投射装置、スキャナおよび露光装置 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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|
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|
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