JPH11197846A - 異種金属板のシーム溶接方法 - Google Patents
異種金属板のシーム溶接方法Info
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Abstract
よびアルミニウム合金層からなる2層のクラッド板を介
在させてシーム溶接する場合に、十分に高い継手強度を
得る。 【構成】 鋼層およびアルミニウム合金層からなる2層
のクラッド板と、鋼板またはアルミニウム合金板とをシ
ーム溶接するに当たり、前記クラッド板として、厚みが
1.0〜2.0mm、かつ鋼層厚み:アルミニウム合金
層厚みの層厚比が1:1〜1:2であるものを用い、鋼
板またはアルミニウム合金板が前記クラッド板と同種の
金属で接するように重ね、この重ね部分で、アルミニウ
ム合金側に、先端曲率半径80mm以上、かつ導電率9
7%IACS以上であるR型電極を配置し、鋼側に、先
端曲率半径30mm以下、かつ導電率60〜80%IA
CSであるR型電極を配置して溶接する。
Description
の組み立て工程、あるいは薄板コイルの表面処理ライン
で鋼板とアルミニウム合金板を交互に通板する際に必要
となる鋼板とアルミニウム合金板とのコイル接合工程な
どに適用しうる、異種金属板のシーム溶接方法に関する
ものである。
薄板コイルの表面処理ラインで鋼板とアルミニウム合金
板を交互に通板する工程などでは、鋼板とアルミニウム
合金板のような異種金属の溶接が必要となる。ところ
で、上記異種金属板の溶接方法について、鉄およびアル
ミニウムからなるクラッド板をインサート材に用い、鋼
板とアルミニウム合金板とを抵抗スポット溶接する方法
が、特開平4−55066 号公報、特開平4−127973号公
報、特開平4−253578号公報、特開平7−80653 号公
報、特開平7−136774号公報などに開示されている。し
かし、これらの方法は、そのほとんどが抵抗スポット溶
接を対象としたものであり、シーム溶接についての具体
的な実験例は示されていない。なお、特開平4−55066
号公報、特開平4−127973号公報、特開平4−253578号
公報においては、開示技術がシーム溶接にも適用可能で
あると記載されているものの、十分な継手強度を確保す
ることができない。なぜなら、例えば、特開平4−5506
6 号公報には2ステップ通電を行うことにより継手強度
が得られるとしているが、この2ステップ通電を、溶接
位置を移動させつつ、連続して溶接を行うシーム溶接に
適用することは不可能である。
から、アルミニウム合金板と鋼板の抵抗スポット溶接方
法について数多くの提案がなされているが、これをその
ままシーム溶接に適用しても、継手強度が不足するなど
多くの問題があった。そこで、本発明は、アルミニウム
合金板と鋼板との間に、鋼層およびアルミニウム合金層
からなる2層のクラッド板を介在させて、十分に高い継
手強度を得ることができるシーム溶接方法を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は、この目的を達成する
ための要素技術として、鋼層およびアルミニウム合金層
からなる2層のクラッド板と、アルミニウム合金板また
は鋼板との接合で、十分に高い継手強度が得られるシー
ム溶接方法を提供することを目的とする。
の解決に向けて、特に、シーム溶接に用いる電極の特
性、寸法形状等について鋭意検討を加え、本発明を完成
するに到った。その要旨は以下のとおりである。
なる2層のクラッド板と、鋼板またはアルミニウム合金
板とをシーム溶接するに当たり、前記クラッド板とし
て、厚みが1.0〜2.0mm、かつ鋼層厚み:アルミ
ニウム合金層厚みの層厚比が1:1〜1:2であるもの
を用い、鋼板またはアルミニウム合金板が前記クラッド
板と同種の金属で接するように重ね、この重ね部分で、
アルミニウム合金側に、先端曲率半径80mm以上、か
つ導電率97%IACS以上であるR型電極を配置し、
鋼側に、先端曲率半径30mm以下、かつ導電率60〜
80%IACSであるR型電極を配置して、溶接するこ
とを特徴とする、異種金属板のシーム溶接方法。
層およびアルミニウム合金層からなる2層のクラッド板
を介して、それぞれシーム溶接するに当たり、前記クラ
ッド板として、厚みが1.0〜2.0mm、かつ鋼層厚
み:アルミニウム合金層厚みの層厚比が1:1〜1:2
であるものを用い、鋼板およびアルミニウム合金板がそ
れぞれ前記クラッド板と同種の金属と接するように、し
かも両接触部が板面方向に相対的に変位するように重
ね、これらの重ね部分で、アルミニウム合金側に、先端
曲率半径80mm以上、かつ導電率97%IACS以上
であるR型電極を配置し、鋼側に、先端曲率半径30m
m以下、かつ導電率60〜80%IACSであるR型電
極を配置して、それぞれ溶接することを特徴とする、異
種金属板のシーム溶接方法。
と鋼板との間に、鋼層およびアルミニウム合金層からな
る2層のクラッド板(以下を、単に「クラッド板」と略
記する)を介在させることにより、高い継手強度でシー
ム溶接するためには、クラッド板とアルミニウム合金板
とのシーム溶接継手(図1(a))、あるいはクラッド
板と鋼板とのシーム溶接継手(図1(b))が高い継手
強度を有していることが必要であるとの考えのもと鋭意
実験、検討を行った。
層と鋼層との層厚比を適正範囲に設定するとともに、シ
ーム溶接電極の形状とその電気特性を、被溶接材料に対
応して、適正に選択することが重要であることを見いだ
した。また、この知見に基づき、図2に示すように、ア
ルミニウム合金板と鋼板とをクラッド板を介して接合す
ることにより、継手全体の強度を十分に確保できること
を見い出した。
囲に限定した理由について説明する。クラッド板の厚み
を、1.0〜2.0mmとしたのは、板厚が1.0mm
よりも薄くなると、十分な大きさのナゲットが形成され
ないため継手強度が向上せず、2.0mmより厚くなる
と、高い継手強度を得るためには、非常に高い電流を必
要とするようになるからである。次に、クラッド板の鋼
層とアルミニウム合金層との層厚比を1:1〜1:2の
範囲とした理由について述べる。すなわち、層厚比が
1:1未満では、アルミニウム合金層の厚みが相対的に
減少するので、アルミニウム合金板とクラッド板をシー
ム溶接する場合に形成されるナゲットの厚みおよび幅が
小さくなり、継手の引張強度が劣化する。これは、継手
の引張試験時の破断がアルミニウム合金側で生じるた
め、形成されるナゲットの大きさにより引張強度は左右
されるためである。一方、層厚比を1:2より大きくす
ると、アルミニウム合金層が相対的に厚くなるので、ア
ルミニウム合金板とクラッド板の溶接の場合も、鋼板と
クラツド材の溶接の場合も、ともに溶接時の冷却効果が
大きくなって、発熱効果が減少するため、継手の引張強
度が劣化する。さらに、鋼板とクラッド板の溶接に際し
ては、鋼板での発熱効果の減少およびナゲット厚みの減
少も引き起こし、継手の引張強度をさらに劣化させる。
ラッド板とをシーム溶接により接合するに当たっては、
それぞれ同種の金属が向かい合うように接触させて重ね
ることが必要である。すなわち、クラッド板とアルミニ
ウム合金板を接合する場合には、クラッドのアルミニウ
ム合金層とアルミニウム合金板とが向かい合うように、
クラッド板と鋼板を接合する場合には、クラッドの鋼層
と鋼板とが向かい合うように重ねる。このような重ね方
を採用することによって、接合界面におけるFe−Al金属
間化合物の過大な形成を伴わない健全な溶融部が得られ
る。
金属であるクラッド板のアルミニウム側とを接触させて
溶接する場合、鋼側すなわちこの場合クラッド板側に、
電極先端曲率半径30mm以下、かつ導電率80%IA
CS(Innternational Annealed Copper Standard 、純
銅の導電率を100としたときの導電性の割合を表す単
位)以下であるR型電極を配置する必要がある。この理
由は、鋼側に電流を集中させて発熱量を高め、熱伝導に
よりアルミニウム合金側を加熱し、ナゲットの成長を促
進させることにより継手強度を向上させるためである。
ただし、電極の導電率を60%IACS未満にすると、
鋼側の発熱量は増加するものの、電極中での抵抗発熱が
大きくなりすぎ、鋼との溶着など作業性が劣化する。し
たがって、電極の導電率は、60〜80%IACSの範
囲とする。なお、シーム溶接におけるR型電極とは、図
3に示すような、円盤形電極の円周部分先端が曲率Rを
もつ形状の電極のことを意味する。そして、R型電極を
採用することにより、溶接部の表面外観が良好、かつ、
溶接中安定した加圧が可能になることにより、より良好
な溶接継手が得られる。
80mm以上かつ導電率97%IACS以上であるR型
電極を配置するのは、溶接電流を分散させ、アルミニウ
ム合金表面における過大発熱による散り発生や板の変形
により、継手強度が劣化するのを防止するためと、アル
ミニウム合金表面の溶融による電極へのアルミニウムの
溶着および電極揖耗現象を抑制するためである。
ッド板の鋼層側とを接触させて溶接する場合にも、上記
理由と同様な理由のため、鋼側には先端曲率半径30m
m以下かつ導電率60〜80%IACSであるR型電極
を配置し、またアルミニウム合金側すなわちこの場合ク
ラッド板側には、先端曲率半径80mm以上かつ導電率
97%IACS以上であるR型電極を配置することが必
要である。
ニウム合金板の厚みは、とくに定めるものではないが、
継手強度を十分に高く確保する上から、0.8〜2.0
mmの範囲であることが望ましい。また、本発明で用い
るクラッド板は、圧延法、爆着法、拡散接合法などいず
れの方法で製造されたもであっても良い。ここに、アル
ミ合金としては、アルミに主にMgを添加したAl−Mg合
金、主にSiおよびMgを添加したAl−Si−Mg合金などが挙
げられる。さらに、本発明で用いる電極の材料は、純
鋼、あるいはAg、Zr、Crなどを添加した鋼合金であるこ
とが望ましい。そして、シーム溶接条件のうち、溶接電
流は、8.0〜17.0kAの範囲とすることが望まし
い。というのは、電流が低すぎると継手強度が低下し、
電流が高すぎると散りの発生や電極へのアルミニウムの
溶着が生じるからである。溶接時間、溶接速度、溶接加
圧力などの溶接諸条件は、平均板厚に合わせて一般的に
採用されている条件であればよい。
に説明する。板厚0.8mmの鋼板または板厚1.0m
mのアルミニウム合金板とクラッド板とを、図1(a)
および図1(b)に示す組み合わせで重ね、この重ね部
をパルセーション通電によるシーム溶接を行った。クラ
ッド板、電極の実験条件は表1、表2に示すとおりであ
る。なお、溶接加圧力は2.9kN、通電時間は60m
s、冷却時間は60ms、溶接速度は1.0m/min
とした。また、溶接用電極は幅8mmのR型電極を使用
した。
試験片を採取し、引張試験を行い、破断時の強度を求め
た。継手強度が250MPa以上の場合に良好(○
印)、それに満たない場合に不良(×印)として評価し
た。得られた結果を、表1、表2に合わせて示す。これ
らの表から明らかなように、本発明の条件を満足する、
試験No.1〜12の発明例では、いずれも良好な継手強度
が得られた。これに対し、試験No.13〜21の比較例で
は、クラッド板の厚み、クラッド板の鋼層とアルミニウ
ム合金層との層厚比、電極先端形状のいずれかが適正範
囲からはずれているため、継手強度が250MPa未満
となり、十分な強度に達しなかった。
アルミニウム合金板とクラッド板、あるいは鋼板とクラ
ッド板とのシーム溶接において、十分な継手強度を得る
ことが可能になる。したがって、本発明によれば、アル
ミニウム合金板と鋼板とを、クラッド板を介することに
より、十分な継手強度を有して接合することが可能とな
る。
を示す、溶接方向からの断面図である。
介して接合した状態を示す、溶接方向からの断面図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】鋼層およびアルミニウム合金層からなる2
層のクラッド板と、鋼板またはアルミニウム合金板とを
シーム溶接するに当たり、 前記クラッド板として、厚みが1.0〜2.0mm、か
つ鋼層厚み:アルミニウム合金層厚みの層厚比が1:1
〜1:2であるものを用い、鋼板またはアルミニウム合
金板が前記クラッド板と同種の金属で接するように重
ね、この重ね部分で、アルミニウム合金側に、先端曲率
半径80mm以上、かつ導電率97%IACS以上であ
るR型電極を配置し、鋼側に、先端曲率半径30mm以
下、かつ導電率60〜80%IACSであるR型電極を
配置して、溶接することを特徴とする、異種金属板のシ
ーム溶接方法。 - 【請求項2】鋼板とアルミニウム合金板とを、鋼層およ
びアルミニウム合金層からなる2層のクラッド板を介し
て、それぞれシーム溶接するに当たり、 前記クラッド板として、厚みが1.0〜2.0mm、か
つ鋼層厚み:アルミニウム合金層厚みの層厚比が1:1
〜1:2であるものを用い、鋼板およびアルミニウム合
金板がそれぞれ前記クラッド板と同種の金属と接するよ
うに、しかも両接触部が板面方向に相対的に変位するよ
うに重ね、これらの重ね部分で、アルミニウム合金側
に、先端曲率半径80mm以上、かつ導電率97%IA
CS以上であるR型電極を配置し、鋼側に、先端曲率半
径30mm以下、かつ導電率60〜80%IACSであ
るR型電極を配置して、それぞれ溶接することを特徴と
する、異種金属板のシーム溶接方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00593398A JP3767147B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 異種金属板のシーム溶接方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11197846A true JPH11197846A (ja) | 1999-07-27 |
| JP3767147B2 JP3767147B2 (ja) | 2006-04-19 |
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| JP00593398A Expired - Fee Related JP3767147B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 異種金属板のシーム溶接方法 |
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| JP (1) | JP3767147B2 (ja) |
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-
1998
- 1998-01-14 JP JP00593398A patent/JP3767147B2/ja not_active Expired - Fee Related
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