JPH11198111A - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
- Publication number
- JPH11198111A JPH11198111A JP2154698A JP2154698A JPH11198111A JP H11198111 A JPH11198111 A JP H11198111A JP 2154698 A JP2154698 A JP 2154698A JP 2154698 A JP2154698 A JP 2154698A JP H11198111 A JPH11198111 A JP H11198111A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer sheet
- transfer
- embossing
- forming
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基材の木質繊維板に、エンボスによる凹部が
深く且つ安定的に形成でき、また、底に近い程幅が広い
「内拡がり形状」となる化粧板の製造とする。 【解決手段】 木質繊維板の製造を完了してから転写や
エンボスを行わずに、木質繊維板の製造時において、熱
圧を与えて繊維原料1を半成形して、後の完全成形時よ
りも厚い中間体2とした上で、この中間体に対してエン
ボス版4で凹部5を形成し、その後、再度の熱圧で中間
体を完全成形して圧縮して凹部7とする。転写はエンボ
スの前又は同時に、転写シートSを中間体に押圧して積
層して、転写シートの離型性支持体の剥離は、エンボス
の前や後、或いは完全成形前や後等に行って化粧板Dと
する。離型性支持体は剥離せず、使用時に剥離する保護
シート付きの化粧板としても良い。
深く且つ安定的に形成でき、また、底に近い程幅が広い
「内拡がり形状」となる化粧板の製造とする。 【解決手段】 木質繊維板の製造を完了してから転写や
エンボスを行わずに、木質繊維板の製造時において、熱
圧を与えて繊維原料1を半成形して、後の完全成形時よ
りも厚い中間体2とした上で、この中間体に対してエン
ボス版4で凹部5を形成し、その後、再度の熱圧で中間
体を完全成形して圧縮して凹部7とする。転写はエンボ
スの前又は同時に、転写シートSを中間体に押圧して積
層して、転写シートの離型性支持体の剥離は、エンボス
の前や後、或いは完全成形前や後等に行って化粧板Dと
する。離型性支持体は剥離せず、使用時に剥離する保護
シート付きの化粧板としても良い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具、建具等の建
材用途、或いは、自動車等の車両、航空機、船舶等の内
装に使用する、木質繊維板からなる化粧板の製造方法に
関する。
材用途、或いは、自動車等の車両、航空機、船舶等の内
装に使用する、木質繊維板からなる化粧板の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MDF(中密度繊維板)等の木質
繊維板を基材とした化粧板を、転写を利用して製造する
方法としては、例えば次の様な方法があった。 基材に、転写シートで転写層を転写する方法。 基材に、転写シートで転写する際に、その転写層の柄
として、木目導管部分を艶消しに、導管以外の部分を艶
有りのパターンとした絵柄を用いて、艶消しと艶有りと
による視覚の錯覚により、相対的に艶の低い導管部分が
凹んでいる様に見せる方法。 特許第2564231号のように、既製品(成形完了
品)のMDFを、凹凸ロールで機械的にエンボスして凹
凸を設けた後、転写シートにより印刷柄を転写する方
法。 特開平8−39920号公報にように、既製品(成形
完了品)のMDFに木目模様を転写した後に、着色用転
写シートを介してエンボスローラで凹凸を設けると同時
に凹部内部に前記着色用転写シートによる着色層を形成
する方法。
繊維板を基材とした化粧板を、転写を利用して製造する
方法としては、例えば次の様な方法があった。 基材に、転写シートで転写層を転写する方法。 基材に、転写シートで転写する際に、その転写層の柄
として、木目導管部分を艶消しに、導管以外の部分を艶
有りのパターンとした絵柄を用いて、艶消しと艶有りと
による視覚の錯覚により、相対的に艶の低い導管部分が
凹んでいる様に見せる方法。 特許第2564231号のように、既製品(成形完了
品)のMDFを、凹凸ロールで機械的にエンボスして凹
凸を設けた後、転写シートにより印刷柄を転写する方
法。 特開平8−39920号公報にように、既製品(成形
完了品)のMDFに木目模様を転写した後に、着色用転
写シートを介してエンボスローラで凹凸を設けると同時
に凹部内部に前記着色用転写シートによる着色層を形成
する方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
〜の転写を利用した製造方法では次の様な問題があっ
た。 の装飾が単なる転写のみによる製造方法では、装飾面
が平坦な上に平面的な模様(絵柄)のみであり、意匠性
に劣る。 の艶変化による導管表現であるために、全体の艶が低
い場合、艶差が無く、導管意匠に劣る。また、凹凸は錯
覚による現実の凹凸で無いために、導管の意匠感に劣
る。 及びでは、エンボスで形成した現実の凹凸による導
管表現で、その意匠感は上記よりは優れるが、エンボ
ス対象が成形完了済み既製品のMDFであるために、エ
ンボスが入り難い上、しかもエンボス深さが安定しな
い。
〜の転写を利用した製造方法では次の様な問題があっ
た。 の装飾が単なる転写のみによる製造方法では、装飾面
が平坦な上に平面的な模様(絵柄)のみであり、意匠性
に劣る。 の艶変化による導管表現であるために、全体の艶が低
い場合、艶差が無く、導管意匠に劣る。また、凹凸は錯
覚による現実の凹凸で無いために、導管の意匠感に劣
る。 及びでは、エンボスで形成した現実の凹凸による導
管表現で、その意匠感は上記よりは優れるが、エンボ
ス対象が成形完了済み既製品のMDFであるために、エ
ンボスが入り難い上、しかもエンボス深さが安定しな
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明の化粧板の製造方法では、木質繊維板の
製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成形して後
で行う完全成形時よりも厚い中間体とした後に、完全成
形された状態よりは軟らかい中間体に対して、凹凸模様
が形成されたエンボス版で凹部を形成し、その後、再度
の熱圧により中間体を圧縮して完全成形することで、従
来では得られない凹部深さや凹部形状を実現した。ま
た、離型性支持体と転写層とからなる転写シートを中間
体に押圧して積層するのは、エンボス前或いはエンボス
と同時に行う。転写シートの離型性支持体の剥離は、エ
ンボス前或いはエンボス後等に行う。つまり、エンボス
時は、転写シートのうちの少なくとも転写層はエンボス
版と中間体との間に介する状態となる。また、転写シー
トの離型性支持体は剥離して化粧板とする以外に、化粧
板が実際に使用される時までの保護シートとして残して
化粧板製造工程の最後まで剥離しない事もある。
すべく、本発明の化粧板の製造方法では、木質繊維板の
製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成形して後
で行う完全成形時よりも厚い中間体とした後に、完全成
形された状態よりは軟らかい中間体に対して、凹凸模様
が形成されたエンボス版で凹部を形成し、その後、再度
の熱圧により中間体を圧縮して完全成形することで、従
来では得られない凹部深さや凹部形状を実現した。ま
た、離型性支持体と転写層とからなる転写シートを中間
体に押圧して積層するのは、エンボス前或いはエンボス
と同時に行う。転写シートの離型性支持体の剥離は、エ
ンボス前或いはエンボス後等に行う。つまり、エンボス
時は、転写シートのうちの少なくとも転写層はエンボス
版と中間体との間に介する状態となる。また、転写シー
トの離型性支持体は剥離して化粧板とする以外に、化粧
板が実際に使用される時までの保護シートとして残して
化粧板製造工程の最後まで剥離しない事もある。
【0005】すなわち、本発明の化粧板の製造方法に於
ける第1の形態は、以下の工程より構成する。(a)木
質繊維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半
成形して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを中
間体に押圧後、離型性支持体を剥離して、転写層を中間
体に転写する工程。 (c)転写層を間に介して、凹凸
模様が形成されたエンボス版により中間体に凹部を形成
する工程。(d)再度の熱圧により中間体を完全成形す
る工程。
ける第1の形態は、以下の工程より構成する。(a)木
質繊維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半
成形して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを中
間体に押圧後、離型性支持体を剥離して、転写層を中間
体に転写する工程。 (c)転写層を間に介して、凹凸
模様が形成されたエンボス版により中間体に凹部を形成
する工程。(d)再度の熱圧により中間体を完全成形す
る工程。
【0006】また、本発明の化粧板の製造方法に於ける
第2の形態は、以下の工程より構成する。 (a)木質
繊維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成
形して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
中間体に積層する工程。(c)転写シートを間に介し
て、凹凸模様が形成されたエンボス版により中間体に凹
部を形成する工程。(d)エンボスと同時又はエンボス
後に離型性支持体を剥離して転写を完了する工程。
(e)再度の熱圧により中間体を完全成形する工程。
第2の形態は、以下の工程より構成する。 (a)木質
繊維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成
形して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
中間体に積層する工程。(c)転写シートを間に介し
て、凹凸模様が形成されたエンボス版により中間体に凹
部を形成する工程。(d)エンボスと同時又はエンボス
後に離型性支持体を剥離して転写を完了する工程。
(e)再度の熱圧により中間体を完全成形する工程。
【0007】また、本発明の化粧板の製造方法に於ける
第3の形態は、以下の工程より構成する。(a)木質繊
維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成形
して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
中間体に積層する工程。(c)転写シートを間に介し
て、凹凸模様が形成されたエンボス版により中間体に凹
部を形成する工程。(d)転写シートは積層したまま、
再度の熱圧により中間体を完全成形する工程。(e)離
型性支持体を剥離して転写を完了する工程。
第3の形態は、以下の工程より構成する。(a)木質繊
維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成形
して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
中間体に積層する工程。(c)転写シートを間に介し
て、凹凸模様が形成されたエンボス版により中間体に凹
部を形成する工程。(d)転写シートは積層したまま、
再度の熱圧により中間体を完全成形する工程。(e)離
型性支持体を剥離して転写を完了する工程。
【0008】また、本発明の化粧板の製造方法に於ける
第4の形態は、以下の工程より構成する。(a)木質繊
維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成形
して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
中間体に積層する工程。(c)転写シートを間に介し
て、凹凸模様が形成されたエンボス版により中間体に凹
部を形成する工程。(d)転写シートは積層したまま、
再度の熱圧により中間体を完全成形し、離型性支持体は
使用前に剥離する保護シートとして残した化粧板とする
工程。
第4の形態は、以下の工程より構成する。(a)木質繊
維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成形
して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
中間体に積層する工程。(c)転写シートを間に介し
て、凹凸模様が形成されたエンボス版により中間体に凹
部を形成する工程。(d)転写シートは積層したまま、
再度の熱圧により中間体を完全成形し、離型性支持体は
使用前に剥離する保護シートとして残した化粧板とする
工程。
【0009】また、本発明の化粧板の製造方法に於ける
第5の形態は、以下の工程より構成する。(a)木質繊
維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成形
して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを間
に介して、凹凸模様が形成されたエンボス版により、中
間体に凹部を形成すると同時に転写シートを積層する工
程。(c)エンボスと同時又はエンボス後に離型性支持
体を剥離して転写を完了する工程。(d)再度の熱圧に
より中間体を完全成形する工程。
第5の形態は、以下の工程より構成する。(a)木質繊
維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成形
して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを間
に介して、凹凸模様が形成されたエンボス版により、中
間体に凹部を形成すると同時に転写シートを積層する工
程。(c)エンボスと同時又はエンボス後に離型性支持
体を剥離して転写を完了する工程。(d)再度の熱圧に
より中間体を完全成形する工程。
【0010】また、本発明の化粧板の製造方法に於ける
第6の形態は、以下の工程より構成する。(a)木質繊
維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成形
して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
転写シートを間に介して、凹凸模様が形成されたエンボ
ス版により中間体に凹部を形成すると同時に転写シート
を積層する工程。(c)転写シートは積層したまま、再
度の熱圧により中間体を完全成形する工程。(d)離型
性支持体を剥離して転写を完了する工程。
第6の形態は、以下の工程より構成する。(a)木質繊
維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成形
して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
転写シートを間に介して、凹凸模様が形成されたエンボ
ス版により中間体に凹部を形成すると同時に転写シート
を積層する工程。(c)転写シートは積層したまま、再
度の熱圧により中間体を完全成形する工程。(d)離型
性支持体を剥離して転写を完了する工程。
【0011】また、本発明の化粧板の製造方法に於ける
第7の形態は、以下の工程より構成する。(a)木質繊
維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成形
して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
転写シートを間に介して、凹凸模様が形成されたエンボ
ス版により中間体に凹部を形成すると同時に転写シート
を積層する工程。(c)転写シートは積層したまま、再
度の熱圧により中間体を完全成形し、離型性支持体は使
用前に剥離する保護シートとして残した化粧板とする工
程。
第7の形態は、以下の工程より構成する。(a)木質繊
維板の製造時において、熱圧を与えて繊維原料を半成形
して下記完全成形時よりも厚い中間体とする工程。
(b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
転写シートを間に介して、凹凸模様が形成されたエンボ
ス版により中間体に凹部を形成すると同時に転写シート
を積層する工程。(c)転写シートは積層したまま、再
度の熱圧により中間体を完全成形し、離型性支持体は使
用前に剥離する保護シートとして残した化粧板とする工
程。
【0012】更に、本発明の化粧板の製造方法に於ける
第8の形態は、離型性支持体が剥離された化粧板となる
上記第1、第2、第3、第5又は第6の形態に対して、
その工程の後に、更に続けて以下の工程を行う構成とす
る。(a)エンボス版で形成された凹部に着色インキを
充填する工程。(b)充填された着色インキを固化する
工程。
第8の形態は、離型性支持体が剥離された化粧板となる
上記第1、第2、第3、第5又は第6の形態に対して、
その工程の後に、更に続けて以下の工程を行う構成とす
る。(a)エンボス版で形成された凹部に着色インキを
充填する工程。(b)充填された着色インキを固化する
工程。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の化粧板の製造方法
の実施の形態を説明する。
の実施の形態を説明する。
【0014】〔一形態に於ける説明〕先ず、図1は、本
発明の化粧板の製造方法をその一形態で概念的に説明す
る概念図でり、同図は上記第3の形態に該当する。図1
に示す様に、本発明では、木質繊維板を熱圧で成形する
途中で、エンボスと転写シートによる転写とを行う。図
1(A)は、木質繊維板の原料となる繊維原料1であ
る。繊維原料は、接着剤等の結合剤を木質繊維に混合し
たものである。そして、この繊維原料1を、図1(B)
の如く熱プレスで半成形するが、本発明ではその際の熱
圧条件を、完全成形で得られる最終的な木質繊維板より
も厚みが厚い中間体となる熱圧条件で、熱プレスする。
通常は圧力の大小で厚み制御するが、圧力一定で温度の
高低で厚み制御しても良い。例えば、得られる中間体2
の厚さを、最終的に得る木質繊維板の厚さの2〜5倍程
度となる様に、完全成形時の圧力よりも低圧とする。な
お、半成形の熱及び時間は、もちろんであるが繊維原料
中の結合剤に硬化性接着剤を使用する場合は、完全硬化
しない程度の条件とする。そして、図1(C)の如く、
中間体2に対して、転写シートSを押圧ローラ3等を適
宜用いて中間体に対して押圧して積層する。押圧ローラ
は適宜加熱して転写シートが中間体に接着する様にする
と良い。なお、図示はしないが、転写シートSは、離型
性支持体と転写層とから成り、転写層側が、中間体と向
き合う様に中間体に対して供給して、中間体に積層す
る。
発明の化粧板の製造方法をその一形態で概念的に説明す
る概念図でり、同図は上記第3の形態に該当する。図1
に示す様に、本発明では、木質繊維板を熱圧で成形する
途中で、エンボスと転写シートによる転写とを行う。図
1(A)は、木質繊維板の原料となる繊維原料1であ
る。繊維原料は、接着剤等の結合剤を木質繊維に混合し
たものである。そして、この繊維原料1を、図1(B)
の如く熱プレスで半成形するが、本発明ではその際の熱
圧条件を、完全成形で得られる最終的な木質繊維板より
も厚みが厚い中間体となる熱圧条件で、熱プレスする。
通常は圧力の大小で厚み制御するが、圧力一定で温度の
高低で厚み制御しても良い。例えば、得られる中間体2
の厚さを、最終的に得る木質繊維板の厚さの2〜5倍程
度となる様に、完全成形時の圧力よりも低圧とする。な
お、半成形の熱及び時間は、もちろんであるが繊維原料
中の結合剤に硬化性接着剤を使用する場合は、完全硬化
しない程度の条件とする。そして、図1(C)の如く、
中間体2に対して、転写シートSを押圧ローラ3等を適
宜用いて中間体に対して押圧して積層する。押圧ローラ
は適宜加熱して転写シートが中間体に接着する様にする
と良い。なお、図示はしないが、転写シートSは、離型
性支持体と転写層とから成り、転写層側が、中間体と向
き合う様に中間体に対して供給して、中間体に積層す
る。
【0015】そして、図1(D)の如く、凹凸模様が形
成されたエンボス版4で、転写シートSが積層された中
間体2の転写シートの上からエンボスして、中間体2に
エンボス直後に得られる中間的な凹部5を形成する。中
間体は、完全成形時より軟らかいので、凹部は深く且つ
安定的に形成できる。しかも、中間体に対して形成でき
る凹部の深さは、後の完全成形時に圧縮され浅くなるの
を補う分以上の深さにできる。従って、完全成形後の凹
部深さは、従来の成形完了済みの木質繊維板に直接エン
ボスする場合よりも深くできる。
成されたエンボス版4で、転写シートSが積層された中
間体2の転写シートの上からエンボスして、中間体2に
エンボス直後に得られる中間的な凹部5を形成する。中
間体は、完全成形時より軟らかいので、凹部は深く且つ
安定的に形成できる。しかも、中間体に対して形成でき
る凹部の深さは、後の完全成形時に圧縮され浅くなるの
を補う分以上の深さにできる。従って、完全成形後の凹
部深さは、従来の成形完了済みの木質繊維板に直接エン
ボスする場合よりも深くできる。
【0016】そして、この次に、図1(F)の如く、中
間体2がより薄くなる様に、半成形時に対してより大き
な圧力等の熱圧条件で、最終的な熱圧を加えて、再度、
(転写シートSが積層され凹凸5が形成済の)中間体2
を完全成形する。そしてこの次に、図1(G)の如く、
転写シートS(の離型性支持体)を、適宜、剥離ローラ
6等を用いて剥離すれば転写は完了する。そして、離型
性支持体を剥離して露出した面には、先の中間的な凹部
5〔図3(A)参照〕が完全成形により圧縮変形して、
内拡がりの凹部7〔図3(B)参照〕を有する、化粧板
Dが得られる。
間体2がより薄くなる様に、半成形時に対してより大き
な圧力等の熱圧条件で、最終的な熱圧を加えて、再度、
(転写シートSが積層され凹凸5が形成済の)中間体2
を完全成形する。そしてこの次に、図1(G)の如く、
転写シートS(の離型性支持体)を、適宜、剥離ローラ
6等を用いて剥離すれば転写は完了する。そして、離型
性支持体を剥離して露出した面には、先の中間的な凹部
5〔図3(A)参照〕が完全成形により圧縮変形して、
内拡がりの凹部7〔図3(B)参照〕を有する、化粧板
Dが得られる。
【0017】〔各種形態の説明〕本発明の化粧板の製造
方法では、半成形及び完全成形に対して、転写シートの
積層、エンボス、離型性支持体の剥離のそれぞれのタイ
ミングの組み合わせによって各種形態に分かれる。そこ
で、本発明の各種形態を、これらタイミングとの関係で
図解した図2の概念図を用いて説明する。図2(A)
は、転写シートをエンボス前に中間体に積層する形態
の、第1〜第4の形態の概念図である。図2(B)は、
転写シートをエンボス版でエンボスと同時に中間体に積
層する形態の、第5〜第7の形態の概念図である。図
中、(転写シートの離型性支持体を剥離する場所に付し
てある)符号〔1〕〜〔7〕は、それぞれ第1の形態〜
第7の形態を意味する。本発明では、転写は中間体に対
して行うが、それは転写シートを押圧し積層する時の対
象が中間体という意味あり、転写シートの離型性支持体
を剥離するタイミングは、積層後のどの段階でも良い。
つまり、離型性支持体の剥離は、エンボス前(第1の形
態)、エンボス後で完全成形前(第2及び第5の形
態)、完全成形後(第3及び第6の形態)、剥離せず残
して化粧板使用時(第4及び第7の形態)のいずれでも
良い。剥離せず残して化粧板使用時に剥離するのは、離
型性支持体は保護シートとして使用して、その状態で保
管、搬送等を行い、そして化粧板の組立前や組立後、或
いは現場据え付け前や後に剥離する化粧板の使い方であ
る。この場合、得られる化粧板は保護シート付きの化粧
板となり、また、転写の完了は保護シート剥離時とな
る。また、図2(B)の様に、転写シートを中間体へ押
圧し接着させ積層する工程〔図1(C)〕は、次のエン
ボス工程〔図1(D)〕と一体工程としも良い(第5〜
第7の形態)。つまり、図1で言えば押圧ローラ3の代
わりに、エンボスローラ(エンボス版)4を用いて、転
写シートSを中間体2に積層してしまう。また、エンボ
ス版にエンボスローラを用いる場合は、それを剥離ロー
ラとしても使用して、エンボスと同時に離型性支持体を
剥離しても良い。従って、エンボス後で完全成形前に離
型性支持体を剥離する第2及び第5の形態では、離型性
支持体を剥離するタイミングは、図2で示した〔2〕及
び〔5〕の様に、エンボスと同時の場合もある。
方法では、半成形及び完全成形に対して、転写シートの
積層、エンボス、離型性支持体の剥離のそれぞれのタイ
ミングの組み合わせによって各種形態に分かれる。そこ
で、本発明の各種形態を、これらタイミングとの関係で
図解した図2の概念図を用いて説明する。図2(A)
は、転写シートをエンボス前に中間体に積層する形態
の、第1〜第4の形態の概念図である。図2(B)は、
転写シートをエンボス版でエンボスと同時に中間体に積
層する形態の、第5〜第7の形態の概念図である。図
中、(転写シートの離型性支持体を剥離する場所に付し
てある)符号〔1〕〜〔7〕は、それぞれ第1の形態〜
第7の形態を意味する。本発明では、転写は中間体に対
して行うが、それは転写シートを押圧し積層する時の対
象が中間体という意味あり、転写シートの離型性支持体
を剥離するタイミングは、積層後のどの段階でも良い。
つまり、離型性支持体の剥離は、エンボス前(第1の形
態)、エンボス後で完全成形前(第2及び第5の形
態)、完全成形後(第3及び第6の形態)、剥離せず残
して化粧板使用時(第4及び第7の形態)のいずれでも
良い。剥離せず残して化粧板使用時に剥離するのは、離
型性支持体は保護シートとして使用して、その状態で保
管、搬送等を行い、そして化粧板の組立前や組立後、或
いは現場据え付け前や後に剥離する化粧板の使い方であ
る。この場合、得られる化粧板は保護シート付きの化粧
板となり、また、転写の完了は保護シート剥離時とな
る。また、図2(B)の様に、転写シートを中間体へ押
圧し接着させ積層する工程〔図1(C)〕は、次のエン
ボス工程〔図1(D)〕と一体工程としも良い(第5〜
第7の形態)。つまり、図1で言えば押圧ローラ3の代
わりに、エンボスローラ(エンボス版)4を用いて、転
写シートSを中間体2に積層してしまう。また、エンボ
ス版にエンボスローラを用いる場合は、それを剥離ロー
ラとしても使用して、エンボスと同時に離型性支持体を
剥離しても良い。従って、エンボス後で完全成形前に離
型性支持体を剥離する第2及び第5の形態では、離型性
支持体を剥離するタイミングは、図2で示した〔2〕及
び〔5〕の様に、エンボスと同時の場合もある。
【0018】なお、中間体に対して供給する転写シート
は、枚葉で供給しても良いし、連続帯状で供給しても良
い。連続帯状の場合は、例えば次のエンボス工程等の前
に中間体毎に枚葉に断裁しても良いし、或いは離型性支
持体の剥離工程までそのまま連続帯状としても良い。ま
た、中間体の製造時の加圧、転写シートの積層時の加圧
(押圧)、エンボス時の加圧、最終的な化粧板の製造の
加圧、の各加圧はそれぞれ、平プレスによる平圧、ロー
ラによる円圧、或いはベルトプレスによる圧(エンボス
版ではベルト状のエンボス版)のいずれでも良い。ま
た、図1では各工程はバッチ式で行うかの如く図示して
あるが、実際は、バッチ式でも連続式でも、どちらでも
良い。連続式の場合は、例えばベルトコンベア等の上に
繊維原料を乗せて、各工程を行うゾーンに逐次搬送し
て、各工程をオンラインで連続的に行う等する。
は、枚葉で供給しても良いし、連続帯状で供給しても良
い。連続帯状の場合は、例えば次のエンボス工程等の前
に中間体毎に枚葉に断裁しても良いし、或いは離型性支
持体の剥離工程までそのまま連続帯状としても良い。ま
た、中間体の製造時の加圧、転写シートの積層時の加圧
(押圧)、エンボス時の加圧、最終的な化粧板の製造の
加圧、の各加圧はそれぞれ、平プレスによる平圧、ロー
ラによる円圧、或いはベルトプレスによる圧(エンボス
版ではベルト状のエンボス版)のいずれでも良い。ま
た、図1では各工程はバッチ式で行うかの如く図示して
あるが、実際は、バッチ式でも連続式でも、どちらでも
良い。連続式の場合は、例えばベルトコンベア等の上に
繊維原料を乗せて、各工程を行うゾーンに逐次搬送し
て、各工程をオンラインで連続的に行う等する。
【0019】〔凹部形状〕本発明によれば、化粧板に形
成される凹部は、従来法では不可能な形状が得られる。
従来のエンボスによる凹部の形状は、凹部の側面が開口
部に近いほど幅が広くなるか、図3(A)の凹部5の様
に底面から開口部にわたって幅が一定の垂直なU字形状
がせいぜいの「外拡がり形状」であった。これは、本発
明にて、中間体に形成した段階での凹部形状でもある。
しかし、本発明で得られる凹部形状は、図3(B)に示
す凹部7の様に、底面から開口部に近いほど幅が狭くな
る「内拡がり形状」が可能となる。それは、図3(A)
の外拡がり形状の特に垂直乃至は垂直に近い側面を有す
る凹部5が、完全成形時の圧力で厚み方向に圧縮される
為にエンボス深さが浅くなる過程で、開口部に近い側面
が内側に若干崩れる様に変形するからである。この内拡
がり形状の凹部7は、特に天然木板の導管溝の形状に酷
似した形状であり(導管溝は、円柱又は楕円柱形状の導
管の縦断面の為)、その結果、従来以上に導管をリアル
に表現した意匠感に優れた化粧材が得られる事になる。
しかも、この内拡がり形状の凹部7は、従来法の(完
全)成形済み既製品のMDFに対してエンボスしたので
は、表現できない形状である。すなわち、この様な内拡
がり形状では、エンボス版をMDFから離型できないか
らである。なお、エンボスによる凹部の深さは、導管の
場合で、中間体の段階で例えば20〜500μmであ
る。完全成形後の化粧板の段階では、完全成形時の圧縮
程度にもよるが、この1/5〜1/2程度となる。ま
た、凹凸による模様は、凹凸模様として、特に天然木板
の導管溝の再現に好適である他、その他の凹凸模様とし
ても利用できる。
成される凹部は、従来法では不可能な形状が得られる。
従来のエンボスによる凹部の形状は、凹部の側面が開口
部に近いほど幅が広くなるか、図3(A)の凹部5の様
に底面から開口部にわたって幅が一定の垂直なU字形状
がせいぜいの「外拡がり形状」であった。これは、本発
明にて、中間体に形成した段階での凹部形状でもある。
しかし、本発明で得られる凹部形状は、図3(B)に示
す凹部7の様に、底面から開口部に近いほど幅が狭くな
る「内拡がり形状」が可能となる。それは、図3(A)
の外拡がり形状の特に垂直乃至は垂直に近い側面を有す
る凹部5が、完全成形時の圧力で厚み方向に圧縮される
為にエンボス深さが浅くなる過程で、開口部に近い側面
が内側に若干崩れる様に変形するからである。この内拡
がり形状の凹部7は、特に天然木板の導管溝の形状に酷
似した形状であり(導管溝は、円柱又は楕円柱形状の導
管の縦断面の為)、その結果、従来以上に導管をリアル
に表現した意匠感に優れた化粧材が得られる事になる。
しかも、この内拡がり形状の凹部7は、従来法の(完
全)成形済み既製品のMDFに対してエンボスしたので
は、表現できない形状である。すなわち、この様な内拡
がり形状では、エンボス版をMDFから離型できないか
らである。なお、エンボスによる凹部の深さは、導管の
場合で、中間体の段階で例えば20〜500μmであ
る。完全成形後の化粧板の段階では、完全成形時の圧縮
程度にもよるが、この1/5〜1/2程度となる。ま
た、凹凸による模様は、凹凸模様として、特に天然木板
の導管溝の再現に好適である他、その他の凹凸模様とし
ても利用できる。
【0020】〔着色インキの充填、固化〕完全成形し更
に離型性支持体を剥離後の露出した凹部7に対しては、
更に着色インキを充填して、固化させても良い(なお、
当然だが、これは離型性支持体を保護シートとして残さ
ない形態に対してのみ可能である)。特に木目導管等と
なる凹部に着色インキを充填し固化させれば、より意匠
感に富んだ木目導管等の凹部を持つ化粧板となる。この
為には、従来公知のワイピング法を利用できる。ワイピ
ング法では、例えばドクターブレードコート法やナイフ
コート法等によって、凹部7を含む表面全面に着色イン
キを塗布した後、凹部以外の表面から着色インキを除去
する事により、凹部内部のみに着色インキを充填する。
充填後は、凹部内の着色インキを固化する。固化は、溶
剤等の揮発成分が有る場合は乾燥し、揮発成分が無い無
溶剤の場合は熱や紫外線等の電離放射線による硬化反応
により硬化し、またこれら乾燥及び硬化の両方により行
う。なお、充填は凹部内の全部でなくても良い。また、
着色インキとしては、ビヒクルのバインダーとしてアク
リル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロー
ス系樹脂等の熱可塑性樹脂、2液硬化型ウレタン樹脂、
エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、不飽和アクリレート
系、エポキシ系等の電離放射線硬化型樹脂等の従来公知
の樹脂を用い、これに着色剤としてキナクリドン、イソ
インドリノン等の有機顔料、カーボンブラック、弁柄等
の無機顔料、二酸化チタン被覆雲母等の光輝性顔料等を
配合し、さらに必要に応じてその他添加剤を配合したイ
ンキ、或いはエマルション型の水系インキ等を使用す
る。凹部7が木目導管溝形状の場合、一般には黒褐色、
茶褐色系の色のインキを用いる。
に離型性支持体を剥離後の露出した凹部7に対しては、
更に着色インキを充填して、固化させても良い(なお、
当然だが、これは離型性支持体を保護シートとして残さ
ない形態に対してのみ可能である)。特に木目導管等と
なる凹部に着色インキを充填し固化させれば、より意匠
感に富んだ木目導管等の凹部を持つ化粧板となる。この
為には、従来公知のワイピング法を利用できる。ワイピ
ング法では、例えばドクターブレードコート法やナイフ
コート法等によって、凹部7を含む表面全面に着色イン
キを塗布した後、凹部以外の表面から着色インキを除去
する事により、凹部内部のみに着色インキを充填する。
充填後は、凹部内の着色インキを固化する。固化は、溶
剤等の揮発成分が有る場合は乾燥し、揮発成分が無い無
溶剤の場合は熱や紫外線等の電離放射線による硬化反応
により硬化し、またこれら乾燥及び硬化の両方により行
う。なお、充填は凹部内の全部でなくても良い。また、
着色インキとしては、ビヒクルのバインダーとしてアク
リル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロー
ス系樹脂等の熱可塑性樹脂、2液硬化型ウレタン樹脂、
エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、不飽和アクリレート
系、エポキシ系等の電離放射線硬化型樹脂等の従来公知
の樹脂を用い、これに着色剤としてキナクリドン、イソ
インドリノン等の有機顔料、カーボンブラック、弁柄等
の無機顔料、二酸化チタン被覆雲母等の光輝性顔料等を
配合し、さらに必要に応じてその他添加剤を配合したイ
ンキ、或いはエマルション型の水系インキ等を使用す
る。凹部7が木目導管溝形状の場合、一般には黒褐色、
茶褐色系の色のインキを用いる。
【0021】〔繊維原料〕繊維原料1は、製造するMD
F等の木質繊維板に応じて、木質繊維と繊維の結合剤と
なる接着剤とを混合した従来公知のものを使用すれば良
い。例えば木質繊維としては、残廃材、針葉樹、広葉樹
等からなる木質繊維であれば特に限定はなく、用途に適
したものを用いる。なお、残廃材としては木材の廃材の
他に、紙や古紙等でも良い。また、接着剤としては、尿
素樹脂系、フェノール樹脂系、ウレタン樹脂系等の通常
は硬化性の接着剤を用いる。
F等の木質繊維板に応じて、木質繊維と繊維の結合剤と
なる接着剤とを混合した従来公知のものを使用すれば良
い。例えば木質繊維としては、残廃材、針葉樹、広葉樹
等からなる木質繊維であれば特に限定はなく、用途に適
したものを用いる。なお、残廃材としては木材の廃材の
他に、紙や古紙等でも良い。また、接着剤としては、尿
素樹脂系、フェノール樹脂系、ウレタン樹脂系等の通常
は硬化性の接着剤を用いる。
【0022】〔転写シート〕転写シートは離型性支持体
と転写移行する転写層とからなる。転写層は通常は装飾
層と、これに適宜、剥離層や接着剤層等が加わる。ちな
みに、図4に例示する転写シートSは、離型性支持体2
1上に、転写層22として、剥離層23、装飾層24及
び接着剤層25が積層された構成である。この様な、従
来公知の転写シートを用いれば良い。但し、転写シート
を積層したまま完全成形する形態では、離型性支持体に
は、完全成形時の熱圧で溶融や収縮しない程度の耐熱性
のもの(例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、
紙)とすると良い。
と転写移行する転写層とからなる。転写層は通常は装飾
層と、これに適宜、剥離層や接着剤層等が加わる。ちな
みに、図4に例示する転写シートSは、離型性支持体2
1上に、転写層22として、剥離層23、装飾層24及
び接着剤層25が積層された構成である。この様な、従
来公知の転写シートを用いれば良い。但し、転写シート
を積層したまま完全成形する形態では、離型性支持体に
は、完全成形時の熱圧で溶融や収縮しない程度の耐熱性
のもの(例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、
紙)とすると良い。
【0023】(離型性支持体)離型性支持体としては、
転写層と離型性のよい材料を用いる。例えば、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エ
チレンテレフタレート−イソフタレート共重合体、ポリ
アリレート等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリメチルペンテン、オレフィン系熱可塑
性エラストマー等のポリオレフィン樹脂、ナイロン6、
ナイロン66等のポリアミド、ポリ塩化ビニル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール
共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロン等のビニル
重合体、三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース
系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エ
チル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等
のアクリル系樹脂等の合成樹脂フィルム(シート)、或
いは上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙等の紙、等に
よる単層体又は複数の積層体を用いる。離型性支持体の
厚さは、通常5〜200μmである。なお、離型性支持
体は、その転写層側に更に必要に応じて、転写層との離
型性を促進するために離型層を設けた構成でも良い。離
型層としては、フッ素系樹脂、各種ワックス、シリコー
ン等の離型剤を公知のビヒクル、例えばアクリル系樹
脂、繊維素系樹脂、ビニル系樹脂等に添加した塗料の塗
膜を形成したり、離型性の樹脂、例えばフッ素系樹脂、
シリコーン、メラミン系樹脂、ポリオレフィン樹脂、電
離放射線架橋型の多官能のアクリレート、ポリエステ
ル、エポキシ等の樹脂を塗工、エクストルージョンコー
ト等で製膜したものを用いる。
転写層と離型性のよい材料を用いる。例えば、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エ
チレンテレフタレート−イソフタレート共重合体、ポリ
アリレート等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリメチルペンテン、オレフィン系熱可塑
性エラストマー等のポリオレフィン樹脂、ナイロン6、
ナイロン66等のポリアミド、ポリ塩化ビニル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール
共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロン等のビニル
重合体、三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース
系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エ
チル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等
のアクリル系樹脂等の合成樹脂フィルム(シート)、或
いは上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙等の紙、等に
よる単層体又は複数の積層体を用いる。離型性支持体の
厚さは、通常5〜200μmである。なお、離型性支持
体は、その転写層側に更に必要に応じて、転写層との離
型性を促進するために離型層を設けた構成でも良い。離
型層としては、フッ素系樹脂、各種ワックス、シリコー
ン等の離型剤を公知のビヒクル、例えばアクリル系樹
脂、繊維素系樹脂、ビニル系樹脂等に添加した塗料の塗
膜を形成したり、離型性の樹脂、例えばフッ素系樹脂、
シリコーン、メラミン系樹脂、ポリオレフィン樹脂、電
離放射線架橋型の多官能のアクリレート、ポリエステ
ル、エポキシ等の樹脂を塗工、エクストルージョンコー
ト等で製膜したものを用いる。
【0024】(装飾層)装飾層は、グラビア印刷、シル
クスクリーン印刷、オフセット印刷等の従来公知の方
法、材料で絵柄等を印刷した絵柄層、単なる着色層、透
明樹脂層、或いはアルミニウム、クロム等の金属を公知
の蒸着法等で部分又は全面に形成した金属薄膜層等であ
る。絵柄は、木目模様、大理石や御影石等の石目模様、
タイル調模様、煉瓦調模様、布目模様、文字、幾何学模
様など任意である。特に本発明では、その特徴的凹部形
状が導管表現に適しており木目模様の意匠表現に好適で
ある。絵柄層用インキは、バインダー等からなるビヒク
ル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加える各種添加
剤からなる。バインダーには、例えば、アクリル樹脂、
塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリプロピレン、酢
酸ビニル、ブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、セルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂等の常温又は熱硬化性樹脂等
を、これら樹脂の単体、又は混合物の形で用いる。着色
剤の顔料としては、チタン白、カーボンブラック、弁
柄、黄鉛、群青等の無機顔料、アニリンブラック、キナ
クリドン、イソインドリノン、フタロシアニンブルー等
の有機顔料、アルミニウム箔粉等の金属顔料、二酸化チ
タン被覆雲母、真珠光沢(パール)顔料等が用いられ
る。
クスクリーン印刷、オフセット印刷等の従来公知の方
法、材料で絵柄等を印刷した絵柄層、単なる着色層、透
明樹脂層、或いはアルミニウム、クロム等の金属を公知
の蒸着法等で部分又は全面に形成した金属薄膜層等であ
る。絵柄は、木目模様、大理石や御影石等の石目模様、
タイル調模様、煉瓦調模様、布目模様、文字、幾何学模
様など任意である。特に本発明では、その特徴的凹部形
状が導管表現に適しており木目模様の意匠表現に好適で
ある。絵柄層用インキは、バインダー等からなるビヒク
ル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加える各種添加
剤からなる。バインダーには、例えば、アクリル樹脂、
塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリプロピレン、酢
酸ビニル、ブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、セルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂等の常温又は熱硬化性樹脂等
を、これら樹脂の単体、又は混合物の形で用いる。着色
剤の顔料としては、チタン白、カーボンブラック、弁
柄、黄鉛、群青等の無機顔料、アニリンブラック、キナ
クリドン、イソインドリノン、フタロシアニンブルー等
の有機顔料、アルミニウム箔粉等の金属顔料、二酸化チ
タン被覆雲母、真珠光沢(パール)顔料等が用いられ
る。
【0025】(剥離層)剥離層としては離型性支持体と
剥離性を有し、且つ転写終了後は転写層の表面保護層と
して所望の物性を有する樹脂組成を選定する。熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂等を用いる。特に、表面の耐擦傷
性、耐薬品性、耐汚染性を要する場合は熱硬化性樹脂、
又は電離放射線硬化性樹脂が通常よく用いられる。又、
膜厚も所望の物性等により選定するが、通常0.1〜1
0μmである。なお、前記熱可塑性樹脂としては例え
ば、エチルセルロース、硝酸セルロース、酢酸セルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロース、セルロースア
セテートプロピオネート等セルロース誘導体、ポリスチ
レン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン樹脂又はス
チレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタク
リル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸
ブチル等のアクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニ
ル重合体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン
変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロジンエステル樹
脂、ポリアミド樹脂等の天然又は合成樹脂が用いられ
る。また、前記熱硬化性樹脂としては、フェノール樹
脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹
脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹
脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、珪素樹脂、ポリシロキ
サン樹脂等が用いられる。また、前記電離放射線硬化性
樹脂としては、不飽和アクリレート系樹脂、エポキシ樹
脂等が用いられる。剥離層はこれら樹脂からなるインキ
や塗料で、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスク
リーン印刷等の印刷法やロールコート等の塗工法等の公
知の方法で形成する。
剥離性を有し、且つ転写終了後は転写層の表面保護層と
して所望の物性を有する樹脂組成を選定する。熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂等を用いる。特に、表面の耐擦傷
性、耐薬品性、耐汚染性を要する場合は熱硬化性樹脂、
又は電離放射線硬化性樹脂が通常よく用いられる。又、
膜厚も所望の物性等により選定するが、通常0.1〜1
0μmである。なお、前記熱可塑性樹脂としては例え
ば、エチルセルロース、硝酸セルロース、酢酸セルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロース、セルロースア
セテートプロピオネート等セルロース誘導体、ポリスチ
レン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン樹脂又はス
チレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタク
リル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸
ブチル等のアクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニ
ル重合体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン
変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロジンエステル樹
脂、ポリアミド樹脂等の天然又は合成樹脂が用いられ
る。また、前記熱硬化性樹脂としては、フェノール樹
脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹
脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹
脂、メラミン−尿素共縮合樹脂、珪素樹脂、ポリシロキ
サン樹脂等が用いられる。また、前記電離放射線硬化性
樹脂としては、不飽和アクリレート系樹脂、エポキシ樹
脂等が用いられる。剥離層はこれら樹脂からなるインキ
や塗料で、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスク
リーン印刷等の印刷法やロールコート等の塗工法等の公
知の方法で形成する。
【0026】(接着剤層)接着剤層は、転写層を化粧板
の基材となる中間体に転移、接着させるための層で、感
熱接着剤、溶剤活性型接着剤、電離放射線硬化性接着剤
等の中から用途に応じて選定する。なお、絵柄層、剥離
層等接着剤層以外の転写層自身が充分な接着性を有する
時は接着剤層を省略することもできる。例えば、ポリス
チレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン樹脂又は
スチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル
酸ブチル等のアクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビ
ニル重合体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジ
ン変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロジンエステル
樹脂、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチルゴム、スチ
レンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴム
等のゴム系樹脂、ダイマー酸とエチレンジアミンの縮合
体物等のポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂
等の天然又は合成樹脂等より適宜選択した1種又は2種
以上の混合物が用いられる。接着剤層はこれら樹脂から
なる接着剤により、グラビア印刷、オフセット印刷、シ
ルクスクリーン印刷等の印刷法やロールコート等の塗工
法等の公知の方法で形成する。なお、接着剤は転写シー
トの積層時にシートに塗工しても良い。通常、接着剤層
の厚さは5〜100μm程度である。また、接着剤層は
転写シート側てはなく、中間体側に設けることも出来
る。
の基材となる中間体に転移、接着させるための層で、感
熱接着剤、溶剤活性型接着剤、電離放射線硬化性接着剤
等の中から用途に応じて選定する。なお、絵柄層、剥離
層等接着剤層以外の転写層自身が充分な接着性を有する
時は接着剤層を省略することもできる。例えば、ポリス
チレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン樹脂又は
スチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル
酸ブチル等のアクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビ
ニル重合体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジ
ン変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロジンエステル
樹脂、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチルゴム、スチ
レンブタジエンゴム、ブタジエンアクリロニトリルゴム
等のゴム系樹脂、ダイマー酸とエチレンジアミンの縮合
体物等のポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂
等の天然又は合成樹脂等より適宜選択した1種又は2種
以上の混合物が用いられる。接着剤層はこれら樹脂から
なる接着剤により、グラビア印刷、オフセット印刷、シ
ルクスクリーン印刷等の印刷法やロールコート等の塗工
法等の公知の方法で形成する。なお、接着剤は転写シー
トの積層時にシートに塗工しても良い。通常、接着剤層
の厚さは5〜100μm程度である。また、接着剤層は
転写シート側てはなく、中間体側に設けることも出来
る。
【0027】〔木質繊維版の中間体への前処理〕木質繊
維版の中間体には、必要に応じ、転写シートの積層に先
立って、公知の目止め処理、着色塗料処理を施しても良
い。また、上記の如く、接着剤層を中間体側に形成する
ことも出来る。
維版の中間体には、必要に応じ、転写シートの積層に先
立って、公知の目止め処理、着色塗料処理を施しても良
い。また、上記の如く、接着剤層を中間体側に形成する
ことも出来る。
【0028】〔化粧板の用途〕なお、本発明で得られる
化粧板の用途は特に制限は無いが、例えば、壁面、天
井、床等の建築物の内装材、外壁、塀、屋根、門扉、破
風板等の外装材、窓枠、扉、手摺、敷居、鴨居等の建具
類の表面化粧、箪笥等の家具やテレビ受像機等の弱電・
OA機器のキャビネットの表面化粧材、自動車、電車等
の車両内装材、船舶等の内装材等として用いる。
化粧板の用途は特に制限は無いが、例えば、壁面、天
井、床等の建築物の内装材、外壁、塀、屋根、門扉、破
風板等の外装材、窓枠、扉、手摺、敷居、鴨居等の建具
類の表面化粧、箪笥等の家具やテレビ受像機等の弱電・
OA機器のキャビネットの表面化粧材、自動車、電車等
の車両内装材、船舶等の内装材等として用いる。
【0029】〔後加工〕なお、離型性支持体を保護シー
トとして残さず転写完了後の形態の化粧板では、(着色
インキの充填・固化の有無に拘らず)転写後の表面に、
耐久性、塗装感等の意匠感等を付与する為に、更に、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリレート系等の電離放
射線硬化性樹脂等からなる透明保護層を塗装する等して
も良い。透明保護層には、ベンゾトリアゾール、超微粒
子酸化セリウム等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系
ラジカル捕捉剤等の光安定剤等を添加しても良い。塗工
はロールコート、スプレー塗装等の公知の塗工方法で行
う。透明保護層の膜厚は1〜100μm程度である。
トとして残さず転写完了後の形態の化粧板では、(着色
インキの充填・固化の有無に拘らず)転写後の表面に、
耐久性、塗装感等の意匠感等を付与する為に、更に、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリレート系等の電離放
射線硬化性樹脂等からなる透明保護層を塗装する等して
も良い。透明保護層には、ベンゾトリアゾール、超微粒
子酸化セリウム等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系
ラジカル捕捉剤等の光安定剤等を添加しても良い。塗工
はロールコート、スプレー塗装等の公知の塗工方法で行
う。透明保護層の膜厚は1〜100μm程度である。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によって、
更に具体的に説明する。
更に具体的に説明する。
【0031】(実施例)図4に示す構成の転写シートS
として、26μm厚の艶消しポリエチレンテレフタレー
トフィルム(ダイアホイル株式会社製)からなる離型性
支持体21の艶消し面に、転写層22として、ニトロセ
ルロース系樹脂のバインダーからなる剥離インキで厚さ
2μmの剥離層23をグラビア印刷後、ニトロセルロー
ス系樹脂のバインダーに弁柄を主体とする顔料を添加し
てなる絵柄インキでオーク柄の装飾層24と、ダイマー
酸とエチレンジアミンとの縮合体よりなるポリアミド系
樹脂による厚さ30μmの接着剤層25を、グラビア印
刷して用意した。一方、繊維原料としては、木質チップ
を解繊したMDF用の木質繊維に結合剤としてメラミン
樹脂系の接着剤を添加したものを、圧力5kg/c
m2 、温度70℃、プレス時間10秒で半成形して中間
体を得た。この中間体に、上記転写シートを介して、オ
ーク材の導管模様と(凹凸が逆凹凸の)凹凸模様を形成
した(平板状の)エンボス版で圧力10kg/cm2 で
エンボスして、中間体部分に、図3(A)の如きU字形
状の凹部を形成した。また、エンボスと同時に転写シー
トを中間体に積層した。エンボス後、転写シートは積層
したままの状態で、中間体を圧力20kg/cm2 、温
度130℃、プレス時間10分で完全成形して、中間体
の厚さをより薄くし10mm厚とした。次いで、転写シ
ートの離型性支持体を剥離して、MDF基材からなる化
粧板を得た。得られた化粧板は、エンボスで形成した凹
部からなる導管形状が、エンボス後の完全成形により、
図3(B)の様な天然木に近い内拡がり形状となり、従
来では得られない忠実な導管の外観再現によるリアルで
優れた意匠感のものとなった。
として、26μm厚の艶消しポリエチレンテレフタレー
トフィルム(ダイアホイル株式会社製)からなる離型性
支持体21の艶消し面に、転写層22として、ニトロセ
ルロース系樹脂のバインダーからなる剥離インキで厚さ
2μmの剥離層23をグラビア印刷後、ニトロセルロー
ス系樹脂のバインダーに弁柄を主体とする顔料を添加し
てなる絵柄インキでオーク柄の装飾層24と、ダイマー
酸とエチレンジアミンとの縮合体よりなるポリアミド系
樹脂による厚さ30μmの接着剤層25を、グラビア印
刷して用意した。一方、繊維原料としては、木質チップ
を解繊したMDF用の木質繊維に結合剤としてメラミン
樹脂系の接着剤を添加したものを、圧力5kg/c
m2 、温度70℃、プレス時間10秒で半成形して中間
体を得た。この中間体に、上記転写シートを介して、オ
ーク材の導管模様と(凹凸が逆凹凸の)凹凸模様を形成
した(平板状の)エンボス版で圧力10kg/cm2 で
エンボスして、中間体部分に、図3(A)の如きU字形
状の凹部を形成した。また、エンボスと同時に転写シー
トを中間体に積層した。エンボス後、転写シートは積層
したままの状態で、中間体を圧力20kg/cm2 、温
度130℃、プレス時間10分で完全成形して、中間体
の厚さをより薄くし10mm厚とした。次いで、転写シ
ートの離型性支持体を剥離して、MDF基材からなる化
粧板を得た。得られた化粧板は、エンボスで形成した凹
部からなる導管形状が、エンボス後の完全成形により、
図3(B)の様な天然木に近い内拡がり形状となり、従
来では得られない忠実な導管の外観再現によるリアルで
優れた意匠感のものとなった。
【0032】(比較例)完全成形済の既製品の10mm
厚MDF(但し、材料は実施例と同様)を被転写基材と
して、実施例で用いた転写シートを、転写圧力20kg
/cm2 、温度90℃、時間10秒の条件で平プレスし
て積層した。プレス後、転写シートは積層したままの状
態で、転写シートの上から、実施例と同一条件でエンボ
スした。得られた化粧板は、エンボスで形成した凹部か
らなる導管形状が、図3(A)の様なU字型の外拡がり
形状であり、しかも既に完全成形済のMDFに対しての
エンボスであった為、エンボスが入り難く、実施例のエ
ンボス後の完全成形で浅くなる凹部に比べても浅かっ
た。その結果、導管の意匠表現は実施例よりも劣った。
厚MDF(但し、材料は実施例と同様)を被転写基材と
して、実施例で用いた転写シートを、転写圧力20kg
/cm2 、温度90℃、時間10秒の条件で平プレスし
て積層した。プレス後、転写シートは積層したままの状
態で、転写シートの上から、実施例と同一条件でエンボ
スした。得られた化粧板は、エンボスで形成した凹部か
らなる導管形状が、図3(A)の様なU字型の外拡がり
形状であり、しかも既に完全成形済のMDFに対しての
エンボスであった為、エンボスが入り難く、実施例のエ
ンボス後の完全成形で浅くなる凹部に比べても浅かっ
た。その結果、導管の意匠表現は実施例よりも劣った。
【0033】
【発明の効果】本発明の化粧板の製造方法によれば、繊
維原料からMDF等の木質繊維板を完全成形する前の半
成形の段階でエンボスを入れる為に、エンボスが深く且
つ安定的に入る。しかも、エンボス後に完全成形する為
に、エンボスで形成された凹部が完全成形時に変形し
て、従来では表現できなかった内拡がり形状の凹部が得
られる。この凹部形状は天然木の導管形状により近く、
忠実な導管の外観再現により従来では得られなかった優
れた意匠感を化粧板に付与できる。また、エンボス形成
された凹部に着色インキを充填し、固化すれば、エンボ
スによる凹部のみが他と区別されて着色した装飾模様が
得られ為に、導管等の表現に於いてより優れた意匠感が
得られる。
維原料からMDF等の木質繊維板を完全成形する前の半
成形の段階でエンボスを入れる為に、エンボスが深く且
つ安定的に入る。しかも、エンボス後に完全成形する為
に、エンボスで形成された凹部が完全成形時に変形し
て、従来では表現できなかった内拡がり形状の凹部が得
られる。この凹部形状は天然木の導管形状により近く、
忠実な導管の外観再現により従来では得られなかった優
れた意匠感を化粧板に付与できる。また、エンボス形成
された凹部に着色インキを充填し、固化すれば、エンボ
スによる凹部のみが他と区別されて着色した装飾模様が
得られ為に、導管等の表現に於いてより優れた意匠感が
得られる。
【図1】本発明の化粧板の製造方法をその一形態で説明
する概念図。
する概念図。
【図2】本発明の化粧板の製造方法の各種形態を説明す
る概念図。
る概念図。
【図3】本発明の化粧板の製造方法で得られる、エンボ
スによる凹部の形状変化を説明する概念図。(A)は外
拡がり形状、(B)は内拡がり形状。
スによる凹部の形状変化を説明する概念図。(A)は外
拡がり形状、(B)は内拡がり形状。
【図4】本発明で用い得る転写シートの一例を示す断面
図。
図。
1 繊維原料 2 中間体 3 押圧ローラ 4 エンボスローラ 5 (エンボス直後の)中間的な凹部 6 剥離ローラ 7 (完全成形後の)最終的な凹部 21 離型性支持体 22 転写層 23 剥離層 24 装飾層 25 接着剤層 D 化粧板 S 転写シート
Claims (8)
- 【請求項1】 以下の工程よりなる化粧板の製造方法; (a)木質繊維板の製造時において、熱圧を与えて繊維
原料を半成形して下記完全成形時よりも厚い中間体とす
る工程。 (b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを中
間体に積層後、離型性支持体を剥離して、転写層を中間
体に転写する工程。 (c)転写層を間に介して、凹凸模様が形成されたエン
ボス版により中間体に凹部を形成する工程。 (d)再度の熱圧により中間体を完全成形する工程。 - 【請求項2】 以下の工程よりなる化粧板の製造方法; (a)木質繊維板の製造時において、熱圧を与えて繊維
原料を半成形して下記完全成形時よりも厚い中間体とす
る工程。 (b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
中間体に積層する工程。 (c)転写シートを間に介して、凹凸模様が形成された
エンボス版により中間体に凹部を形成する工程。 (d)エンボスと同時又はエンボス後に離型性支持体を
剥離して転写を完了する工程。 (e)再度の熱圧により中間体を完全成形する工程。 - 【請求項3】 以下の工程よりなる化粧板の製造方法; (a)木質繊維板の製造時において、熱圧を与えて繊維
原料を半成形して下記完全成形時よりも厚い中間体とす
る工程。 (b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
中間体に積層する工程。 (c)転写シートを間に介して、凹凸模様が形成された
エンボス版により中間体に凹部を形成する工程。 (d)転写シートは積層したまま、再度の熱圧により中
間体を完全成形する工程。 (e)離型性支持体を剥離して転写を完了する工程。 - 【請求項4】 以下の工程よりなる化粧板の製造方法; (a)木質繊維板の製造時において、熱圧を与えて繊維
原料を半成形して下記完全成形時よりも厚い中間体とす
る工程。 (b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
中間体に積層する工程。 (c)転写シートを間に介して、凹凸模様が形成された
エンボス版により中間体に凹部を形成する工程。 (d)転写シートは積層したまま、再度の熱圧により中
間体を完全成形し、離型性支持体は使用前に剥離する保
護シートとして残した化粧板とする工程。 - 【請求項5】 以下の工程よりなる化粧板の製造方法; (a)木質繊維板の製造時において、熱圧を与えて繊維
原料を半成形して下記完全成形時よりも厚い中間体とす
る工程。 (b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを間
に介して、凹凸模様が形成されたエンボス版により、中
間体に凹部を形成すると同時に転写シートを積層する工
程。 (c)エンボスと同時又はエンボス後に離型性支持体を
剥離して転写を完了する工程。 (d)再度の熱圧により中間体を完全成形する工程。 - 【請求項6】 以下の工程よりなる化粧板の製造方法; (a)木質繊維板の製造時において、熱圧を与えて繊維
原料を半成形して下記完全成形時よりも厚い中間体とす
る工程。 (b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
転写シートを間に介して、凹凸模様が形成されたエンボ
ス版により中間体に凹部を形成すると同時に転写シート
を積層する工程。 (c)転写シートは積層したまま、再度の熱圧により中
間体を完全成形する工程。 (d)離型性支持体を剥離して転写を完了する工程。 - 【請求項7】 以下の工程よりなる化粧板の製造方法; (a)木質繊維板の製造時において、熱圧を与えて繊維
原料を半成形して下記完全成形時よりも厚い中間体とす
る工程。 (b)離型性支持体と転写層とからなる転写シートを、
転写シートを間に介して、凹凸模様が形成されたエンボ
ス版により中間体に凹部を形成すると同時に転写シート
を積層する工程。 (c)転写シートは積層したまま、再度の熱圧により中
間体を完全成形し、離型性支持体は使用前に剥離する保
護シートとして残した化粧板とする工程。 - 【請求項8】 更に続けて以下の工程を行う請求項1、
2、3、5又は6のいずれか1項に記載の化粧板の製造
方法。 (a)エンボス版で形成された凹部に着色インキを充填
する工程。 (b)充填された着色インキを固化する工程。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2154698A JPH11198111A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2154698A JPH11198111A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 化粧板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11198111A true JPH11198111A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=12057995
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2154698A Withdrawn JPH11198111A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11198111A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006272814A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 木質繊維板の製造方法 |
| WO2021152964A1 (ja) * | 2020-01-28 | 2021-08-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | バイオマス成形体の製造方法 |
-
1998
- 1998-01-20 JP JP2154698A patent/JPH11198111A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006272814A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 木質繊維板の製造方法 |
| WO2021152964A1 (ja) * | 2020-01-28 | 2021-08-05 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | バイオマス成形体の製造方法 |
| JPWO2021152964A1 (ja) * | 2020-01-28 | 2021-08-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3962009A (en) | Decorative laminated structures and method of making same | |
| US4136224A (en) | Decorative laminated structures and method of making the same | |
| JP4121488B2 (ja) | 化粧材およびその製造方法 | |
| ITMI20080688A1 (it) | Rivestimento decorativo per oggetti e relativo metodo per decorare | |
| JPS60264214A (ja) | 凹凸表面を有する成形品の製造方法 | |
| JP4872876B2 (ja) | インサート加飾成形品の製造方法 | |
| JP4508491B2 (ja) | 転写シート及びその製造方法 | |
| JP2000141549A (ja) | 加飾シート及び加飾成形品 | |
| JP3672636B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
| JP4743360B2 (ja) | 射出成形同時積層絵付用の化粧シート及びそれを用いた射出成形同時積層絵付方法 | |
| JP3710858B2 (ja) | インサート成形品の製造方法およびインサートフィルム | |
| JP3465103B2 (ja) | 模様に同調した凹凸感を有する化粧材とその製造法 | |
| JP2004143700A (ja) | 化粧床材 | |
| JP2001001690A (ja) | 転写シート | |
| JP7703891B2 (ja) | 化粧紙の製造方法 | |
| JP3328863B2 (ja) | 内部に凹凸模様を有する化粧板及びその製造方法 | |
| JPH11170438A (ja) | ワイピング調エンボス化粧シートの製造方法および転写材 | |
| JPH1199597A (ja) | ポリオレフィン系樹脂化粧シートおよびその製造方法 | |
| JP5262061B2 (ja) | インサート加飾成形品の製造方法 | |
| JPH0994938A (ja) | ラミネート製品の製造方法と装飾シート | |
| JPS5940775B2 (ja) | 装飾ガラスの製造方法 | |
| JPS6345354Y2 (ja) | ||
| JPS5940776B2 (ja) | 装飾ガラスの製造方法 | |
| KR100350865B1 (ko) | 목재 패널용 측면 마감재와 그 제조 방법 | |
| JPH03153350A (ja) | 床材の製造方法及び製造装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050405 |