JPH11198367A - インクジェット記録装置及びその駆動方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びその駆動方法

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JPH11198367A
JPH11198367A JP295598A JP295598A JPH11198367A JP H11198367 A JPH11198367 A JP H11198367A JP 295598 A JP295598 A JP 295598A JP 295598 A JP295598 A JP 295598A JP H11198367 A JPH11198367 A JP H11198367A
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JP
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electrode
electrodes
diaphragm
ink
ink jet
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JP295598A
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Takashi Kimura
隆 木村
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14314Structure of ink jet print heads with electrostatically actuated membrane

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度のノズル配列を実現するとともに、環
境の変化に対して安定した性能を有するインクジェット
記録装置を実現すること。 【解決手段】 ヘッドの電極に電圧を印加することによ
り生じる静電気力により振動板を変形させ、この変形に
伴う液室の体積変化によって、液室内のインクをノズル
より吐出するインクジェット記録装置において、記録装
置の環境(温度及び/又は湿度)の変化を検出し、その
検出結果に応じて個々の振動板の中央に対して対称に配
置された複数の電極に対して電圧を選択的に印加するこ
とにより、前記電極の面積を可変にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、特に、静電力により液室の壁を変形させ
ることによりインクを吐出させる静電型インクジェット
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノンインパクト記録法は、記録時の騒音
発生が無視できる程度に小さい点で、オフィス用等とし
て注目されている。その内、高速記録可能で、いわゆる
普通紙に特別の定着処理を要せずに記録できる、いわゆ
る、インクジェット記録法は極めて有力な方法であり、
従来から種々の方式が提案され、又は、既に製品化され
て実用されている。このようなインクジェット記録法
は、いわゆる、インクと称される記録液体の小滴を飛翔
させ、被記録体に付着させて記録を行うもので、記録液
体の小滴の発生法及び小滴の飛翔方向を制御するための
制御方法により、幾つかの方式に大別される。
【0003】第1の方式は、例えば、米国特許第306
0429号明細書に開示されているものである。これ
は、Tele type方式と称され、記録液体の小滴
の発生を静電吸引的に行い、発生した小滴を記録信号に
応じて電界制御し、被記録体上にこの小滴を選択的に付
着させて記録を行うものである。より詳細には、ノズル
と加速電極間に電界をかけて、一様に帯電した記録液体
の小滴をノズルより吐出させ、吐出した小滴を記録信号
に応じて電気制御可能なように構成されたxy偏向電極
間を飛翔させ、電界の強度変化によって選択的に小滴を
被記録体上に付着させるものである。
【0004】第2の方式は、例えば、米国特許第359
6275号明細書、米国特許第3298030号明細書
等に開示されているものである。これは、Sweet方
式と称され、連続振動発生法により帯電量が制御させた
記録液体の小滴を発生させ、この帯電量の制御された小
滴を、一様電界がかけられている偏向電極間を飛翔させ
て、被記録体上に記録を行わせるものである。具体的に
は、ピエゾ振動子の付設されている記録ヘッドを構成す
る一部であるノズルのオリフィス(吐出口)の前に記録
信号が印加されるようにした帯電電極を所定距離離間さ
せて配置し、前記ピエゾ振動子に一定周波数の電気信号
を印加することでピエゾ振動素子を機械的に振動させ、
オリフィスより記録液体の小滴を吐出させる。この時、
吐出する小滴には帯電電極により電荷が静電誘導され、
小滴は記録信号に応じた電荷量で帯電される。帯電量の
制御された小滴は、一定電界が一様にかけられている偏
向電極間を飛翔する時に、付加された帯電量に応じて偏
向を受け、記録信号を担う小滴のみが被記録体上に付着
することになる。
【0005】第3の方式は、例えば、米国特許第341
6153号明細書に開示されているものである。これは
Hertz方式と称され、ノズルとリング状の帯電電極
間に電界をかけ、連続振動発生法によって、記録液体の
小滴を発生霧化させて記録させる方式である。即ち、ノ
ズルと帯電電極間にかける電界強度を記録信号に応じて
変調することにより小滴の霧化状態を制御し、記録画像
の階調性を出して記録させるものである。
【0006】第4の方式は、例えば、米国特許第374
7120号明細書に開示されているものである。これ
は、Stemme方式と称され、第1〜第3の方式とは
根本的に原理が異なるものである。即ち、第1〜第3の
方式が、何れもノズルより吐出された記録液体の小滴
を、飛翔している途中で電気的に制御し、記録信号を担
った小滴を選択的に被記録体上に付着させて記録を行わ
せるのに対し、このStemme方式では、記録信号に
応じて吐出口より記録液体の小滴を吐出飛翔させて記録
するものである。つまり、Stemme方式は、記録液
体を吐出する吐出口を有する記録ヘッドに付設されてい
るピエゾ振動素子に、電気的な記録信号を印加してピエ
ゾ振動素子の機械的振動に変え、この機械的振動に従い
吐出口より記録液体の小滴を吐出飛翔させて被記録体に
付着させるものである。
【0007】これらの4方式は、各々に特長を有する
が、同時に、解決すべき課題もある。まず、第1〜第3
の方式は、記録液体の小滴を発生させるための直接的エ
ネルギーが電気的エネルギーであり、かつ、小滴の偏向
制御も電界制御による。よって、第1の方式は、構成上
はシンプルであるが、小滴の発生に高電圧を要し、か
つ、記録ヘッドのマルチノズル化が困難で高速記録には
不向きである。第2の方式は、記録ヘッドのマルチノズ
ル化が可能で高速記録に向くが、構成上複雑であり、か
つ、記録液体の小滴の電気的制御が高度で困難であり、
被記録体上にサテライトドットが生じやすい。第3の方
式は、記録液体の小滴を霧化することにより階調性に優
れた記録が可能ではあるが、他方霧化状態の制御が困難
である。また、記録画像にカブリが生ずるとか、記録ヘ
ッドのマルチノズル化が困難で高速記録には不向きであ
るといった欠点がある。一方、第4の方式は、比較的多
くの利点を持つ。まず、構成がシンプルである。また、
オンデマンドで記録液体をノズルの吐出口より吐出させ
て記録を行うために、第1〜第3の方式のように吐出飛
翔する小滴の内、画像記録に要しなかった小滴を回収す
る必要がない。また、第1,第2の方式のように、導電
性の記録液体を使用する必要はなく、記録液体の物質上
の自由度が大きいといった利点を持つ。しかし、反面、
記録ヘッドの加工上に問題がある、所望の共振周波数を
有するピエゾ振動素子の小型化が極めて困難である等の
理由から、記録ヘッドのマルチノズル化が難しい。ま
た、ピエゾ振動素子の機械的振動という機械的エネルギ
ーによって記録液体の小滴の吐出飛翔を行わせるので、
上記マルチノズル化の困難さと相俟って、高速記録には
不向きなものとなっている。
【0008】本出願人により提案された特公平56−9
429号公報に開示のインクジェット記録方式によれ
ば、このような不都合もほぼ解消し得る。これは、液室
内のインクを加熱して気泡を発生させて、インクに圧力
上昇を生じさせ、微細な毛細管ノズルからインクを飛び
出させて記録させるものである。同様な記録方式とし
て、特公昭61−59914号公報に開示されたものも
ある。これは、液体を所定の方向に吐出させるための吐
出口に連通する流路中の液体の一部を熱して膜沸騰を生
起させることにより、吐出口より吐出される液体の飛翔
液滴を形成し、その液滴を被記録体に付着させて記録さ
せるものである。
【0009】この方式の記録ヘッドのより具体的な製造
方法は、特公昭62−59672号公報に記載されてい
るように、基板上の所定位置にインクに液滴発生のため
のエネルギーを与えるエネルギー源として発熱素子,圧
電素子等の能動素子を複数個固定的に設置した後(電極
は適宜形成される)、基板表面に所定厚さで感光性組成
物層を布塗法等により形成し、通常のフォトリソグラフ
ィー法により、オリフィス部,作用部,インク供給部,
インク吐出部等のインク流路を形成するためのインク流
路溝を形成し、この後、上蓋を接合させて記録ヘッドを
製造するようにしている。このようにフォトリソ技術を
用いることにより、高密度化が可能となる。しかしなが
ら、この記録方法では、インクの中で発熱体を高温に発
熱させること、さらには気泡を瞬時に膨張・消滅させる
ため、その熱ストレスや、衝撃で発熱体が劣化しやす
く、また、使用できるインクに自由度が少ないという欠
点がある。
【0010】この欠点を解決し、しかもフォトリソ技術
の使用による高密度化を実現した方法として、特開平7
−81088号公報、およびその製造方法として、特開
平3−293141号公報に記載された技術がある。こ
れは、基板と振動板の電極間に電圧を印加し、静電力に
よって振動板をたわませてインク吐出を行う記録方法
で、そのヘッド作製方法として、シリコン基板にエッチ
ングによって液室と振動板を形成するものである。ま
た、このインクジェットヘッドの構成として、特開平6
−50601号公報に記載されているような、インク液
室の一部に振動板を設け、対向電極をインク液室とは異
なる方向に設けることにより、ヘッドを高密度,薄型化
し、さらに振動板の安定駆動を実現したものである。こ
のような静電型インクジェット記録装置では、その振動
板変位とインク吐出に寄与する液室の容積変化は、次の
ようになる。
【0011】今、四辺が固定された振動板(短辺長a,
長辺長b,厚さh)が所定ギャップ(t)で基板に対抗
配置された状態の平行平板に電圧(V)を印加すると平
行平板間に働く力fは、 f=0.5×ε0×V2/t2(ε0は空気の誘電率) となる。また、この力によって基板は変形しないと仮定
すると、振動板のみが変形する。その最大変位量(δ)
は、 δ=ε0・(a/2)4・(1−ν2)・V2/4・E・h
3・t2 となる。ここで、ν,Eは振動板のポアッソン比,ヤン
グ率。この変位によりインク吐出に寄与する容積変化
(W)が得られる。 W=8・a・b・δ/15 この結果からわかるように、容積変化は空気の誘電率
や、電極と振動板間のギャップの大きさによって変化す
る。
【0012】従って、このギャップを精度よく作ること
が、安定した吐出を実現するためには必要であるが、加
工時のばらつきなどによって全てのヘッドで同一の間隙
を作製するのは、極めて困難である。またさらに、高画
質のインクジェット記録を行うには、インク滴速度,イ
ンク滴容量は一定である必要があり、その観点から、温
度や湿度でインク吐出性能が変化するのは好ましくな
い。そのためには、インク物性や、容積変化が安定して
いる必要がある。しかしながら、記録装置として使用す
る環境は一定ではなく、静電力を利用した容積変化を行
う場合、温度湿度で空気の誘電率,ヤング率等の物性値
が変わり、振動板の変位量が変化してしまう。また、低
電圧で効率よく変形させるためには、ギャップは数μm
のオーダーという微小間隔に設定する必要があるが、そ
の場合、湿度が高くなると電極間で放電しやすくなる。
電極間放電が発生すると放電個所の電極が抜け電極面積
が減少し、変位量が変わってしまったり、さらには電極
の破壊,振動板の破壊や、放電による短絡で電源の破壊
などの問題が生じてしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら問題
点に鑑みなされたものであり、高密度のノズル配列を実
現した静電型インクジェットヘッドを提供することを目
的とする。また、そのヘッドを用いた記録装置で、画像
品質の向上を図ることを目的とする。さらに、低コスト
に画像品質向上を実現したインクジェットヘッドを提供
することを目的とする。さらには、電極破壊などが生じ
ない信頼性のあるインクジェットヘッドを提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、イン
クを吐出するためのノズルと、該ノズルに連通する液室
と、該液室の少なくとも一部の壁面を構成する振動板
と、該振動板と対向して設けられた電極とを有し、前記
電極に電圧を印加することにより生じる静電気力によ
り、記前振動板を変形させ、この変形に伴う液室の体積
変化によって、液室内のインクを前記ノズルより吐出す
るインクジェット記録装置における、電圧が印加される
前記電極の面積を可変とするインクジェット記録装置の
駆動方法である。
【0015】請求項2の発明は、インクを吐出するため
のノズルと、該ノズルに連通する液室と、該液室の少な
くとも一部の壁面を構成する振動板と、該振動板と対向
して設けられた電極とを有し、前記電極に電圧を印加す
ることにより生じる静電気力により、記前振動板を変形
させ、この変形に伴う液室の体積変化によって、液室内
のインクを前記ノズルより吐出するインクジェット記録
装置において、1つの振動板に対して、複数の電極と、
該複数の電極に選択的に電圧を印加する電極選択手段を
有し、電圧が印加される前記電極の面積を可変とするイ
ンクジェット記録装置である。
【0016】請求項3の発明は、請求項2記載のインク
ジェット記録装置において、前記複数の電極が振動板の
中央に対して対称に配置されておりかつ、電圧印加を行
う電極を選択するときは、対称に配置された電極の面積
が等しくなるように選択するインクジェット記録装置で
ある。
【0017】請求項4の発明は、請求項2記載のインク
ジェット記録装置において、選択された複数の電極間
が、常時導通状態にあるインクジェット記録装置であ
る。
【0018】請求項5の発明は、請求項2記載のインク
ジェット記録装置において、複数の電極が形成された基
板上に形成された、該電極に外部から駆動電圧を供給す
るための電極パッドを有し、一つの振動板に対応した複
数の電極パッドの全体の幅をW1、振動板の配列ピッチ
をW2としたとき、W1<W2であるインクジェット記
録装置である。
【0019】請求項6の発明は、請求項2記載のインク
ジェット記録装置において、複数の電極が形成された基
板上に形成された、該電極に外部から駆動電圧を供給す
るための電極パッドを有し、一つの振動板に対応した複
数の電極パッドが振動板の配列方向に対して互いにずら
して配置されているインクジェット記録装置である。
【0020】請求項7の発明は、請求項6記載のインク
ジェット記録装置において、前記電極パッドと電気的に
接続し、前記電極パッドと対応した電極部と該電極部に
接続されたリード部を有したプリント基板を有し、リー
ド部上の、少なくとも該リード部と、該リード部に接続
された電極部に隣接する電極部および前記電極パッドと
の距離が最短となる部分を絶縁性樹脂で被覆するインク
ジェット記録装置である。
【0021】請求項8の発明は、請求項2記載のインク
ジェット記録装置において、環境温度及び/または湿度
の検知手段を有し、該検知手段の検知信号に応じて電圧
が印加される電極の面積を変更するインクジェット記録
装置である。
【0022】請求項9の発明は、請求項8記載のインク
ジェット記録装置において、環境温度及び/または湿度
の検知を、印字開始時に行うインクジェット記録装置で
ある。
【0023】請求項10の発明は、請求項8記載のイン
クジェット記録装置において、環境温度及び/または湿
度の検知を所定時間ごとに行うインクジェット記録装置
である。
【0024】請求項11の発明は、請求項2記載のイン
クジェット記録装置において、ヘッド温度に応じて前記
電圧が印加される電極の面積を可変とするインクジェッ
ト記録装置である。
【0025】請求項12の発明は、請求項2記載のイン
クジェット記録装置において、液滴の吐出速度あるいは
吐出滴量に応じて電極面積を可変とするインクジェット
記録装置である。
【0026】請求項13の発明は、請求項2記載のイン
クジェット記録装置において、液滴を形成する駆動電圧
を複数個のパルスで供給し、第1次のパルスとそれ以外
のパルスとで、電圧を印加する電極面積が異なるインク
ジェット記録装置である。
【0027】
【発明の実施の形態】(請求項1,2,3の発明の説
明)図1に基づいて、本発明の請求項1の発明を説明す
る。図1は、本発明のインクジェット記録装置のヘッド
の一実施例の断面図である。図中、1はインク液室、2
はノズル、3は振動板基板、4は電極基板、5はギャッ
プ、6は振動板、7は個別電極である。なお、説明を簡
略するために、この例では、エネルギー作用部(振動
版)は1個とし、また、インク液室へのインク供給手段
などは省略している。
【0028】ノズル2はノズルプレート8に、エッチン
グやニッケルのエレクトロフォーミングなどの周知の方
法で作製されている。ノズルプレートの材料としては、
Ni,SUSなどの金属や、ガラスなどが用いられる。
ノズルプレートの吐出方向の表面には、インクとの撥水
性を確保するため、周知の方法で撥水処理が行われてい
る。振動板基板はSUSなどの金属や、Siをエッチン
グすることで、所望の厚さで、微細なパターンを精度良
く形成することができる。
【0029】電極基板4は、SUSなどの金属や、ガラ
ス,Si等をエッチングすることにより、ギャップを形
成し、更にそのギャップにNi,Al,Ti/Pt,C
uなどの電極材料を、スパッタ,CVD,蒸着などの成
膜技術で所望の厚さに成膜し、その後、フォトレジスト
を形成してエッチングすることにより、ギャップにの
み、個別電極7を形成することができる。個別電極7の
上には、さらに短絡,放電により電極が破損するの防止
する目的で、SiO2などによる絶縁層を形成してもよ
い。これらのノズルプレート,液室板,振動板,電極基
板は、接着剤等を介して接合される。
【0030】図2は、個別電極7を振動板側から見たパ
ターンである。図2のように、個別電極7は複数(この
場合3つ)に分割されており、電極基板4上の、振動板
基板3の領域以外の領域に形成された電極パッドで、そ
れぞれ、FPCやPCBなどと電気的に導通がとられ、
電圧が印加される。また、電極パターンは、中央(図中
A:振動板の長手方向中央とほぼ一致)に対して左右対
称になっている。
【0031】具体的には、インク液室の幅を0.2m
m、奥行きを2.0mm、ピッチを0.28mmとした。
Siのエッチングで10μmの振動板6を形成した板厚
0.2mmの振動板基板と、0.5μmの溝の底部に、N
iの個別電極7(中央電極:幅0.15mm、両側電
極:幅0.03、中央電極との距離:0.02mm、中央
の電極のピッチ0.28mm)を形成し、さらにその上
に1000ÅのSiO2の絶縁層を形成して電極基板
(パイレックスガラス)を接着剤で接合し、振動板基板
3の上に、板厚150μmの液室板1aと、板厚30μ
mのノズルプレート8と、順次接着剤で接合して、静電
型インクジェットヘッドを作製した。このヘッドのノズ
ルピッチは0.28mm、ノズル数は64チャンネルで
ある。個別電極7(中央電極と両側電極)は、異方導電
性フィルム(スリーボンド製3370C)によりそれぞ
れFPCの電極が接着され、FPC,異方導電フィルム
を介して、個別電極に駆動電圧が供給できるようにし
た。FPCの電極は、中央電極と両側電極に対応した電
極に対応した電極を有している。図3はFPCの電極と
スイッチング素子の関係を説明する図であって、この図
から明らかなように、FPCの他端はPCB基板に接続
され、PCB基板上で、中央電極に対応したパターンは
そのままトランジスタなどのスイッチング素子20に、
両側電極に対応したパターンは、ジャンパー線などの着
脱可能な線21を介して、中央電極と同じスイッチング
素子20に接続されている。さらにスイッチング素子2
0は、PSUに接続されて、このスイッチング素子をO
N/OFFすることで、ヘッドの個別電極7に駆動電圧
が供給できるようになっている。また、このヘッドのイ
ンク液室1に連通したインク供給口として、インクタン
クからインクが供給できるようにした。
【0032】振動板6と個別電極7のギャップ5は、
0.5μmに設定した。このようにして形成された記録
ヘッドチップ10は、例えば、図4に示したような方法
でインク飛翔記録ヘッドユニットとして完成する。この
インク飛翔記録ヘッドユニットは、インク供給管(イン
ク供給手段)に接続された中空のインク供給室を有して
形成されたマニホールドMをベース材として構成されて
いる。マニホールドMの頂部には、記録ヘッドチップ1
0が固定され、インク供給管から供給されたインクはイ
ンク供給室を通って、マニホールドMの頂部に導かれ、
記録ヘッドチップの端に設けられたインク供給口から記
録ヘッドチップの共通流路に供給され、その後は、各イ
ンク供給チャンネルの毛管現象により、各エネルギー作
用部まで運ばれる。
【0033】さらに、記録ヘッドチップ10は周囲を覆
い、枠状の保持部材により押さえ固定される。異方導電
性フィルムによるFPCと記録ヘッドチップ10の接着
部は、インクに接触しないように樹脂封止されている。
枠状の保持部材が接触部で接着部を完全に覆う場合に
は、樹脂封止は必ずしも必要ではなく、保持部材で封止
をかねることも可能である。図5は、インク飛翔記録ヘ
ッドユニットとして完成させた他の例で、ヘッドチップ
10は、PCB基板11上に固定されており、両者はワ
イヤーボンディングによって結線される。
【0034】次に、本発明の動作を説明する。まず、イ
ンク供給管よりインク供給口に供給されたインクは、共
通流路を通ってインク供給チャンネル全域に満たされて
いる。画像情報に応じて各個別電極に対して個別に通電
を行うと、個別電極と振動板との間で静電気力が発生
し、振動板6が個別電極7側に変位する。次に、通電を
OFFすると、振動板6は元の状態に戻ろうとする。こ
の時の急激な容積変化により、インクがノズルより液滴
となって飛翔する。
【0035】個別電極7と振動板6とのギャップ5は
0.5μmに設定しているが、製造時のバラツキなどに
よって必ずしも狙った通りのギャップにはできない。一
方、PSUからの供給電圧は通常一定の値に設定され
る。その理由としては、例えば、ギャップの異なるヘッ
ドごとに駆動電圧の大きさを変えると、工場での電圧調
整をする必要があり、そのための検査,調整工程が増
え、コストアップになるばかりでなく、電源の能力とし
て、余裕のある大きな電源容量を必要とするため、電源
コストが上昇するためである。従って、ギャップが異な
ると、振動板の変位量が変わってしまい。結果としてイ
ンク吐出性能(インク滴速度,インク滴容積)がヘッド
毎に異なってしまう。従って、工場出荷時などにインク
滴の大きさを測定し、その測定結果から、電圧が印加さ
れる実行面積を変更する。その方法としては、個別電極
の両側電極に通じるジャンパー線21を外した状態で、
中央電極7aのみでインク吐出を行い、その画像から、
吐出量が不足している場合には、両側電極のジャンパー
線21を接続し、中央電極7aと両側電極7bの両方に
駆動電圧を供給することにより、電極面積を拡げること
ができる。
【0036】また、その時、両側電極7bを2つとも選
択することにより、中央電極7aのみ駆動したときも、
中央電極7aと両側電極bの両方を駆動したときも、と
もに電極位置が振動板の中央に対して対称になるため、
両者で振動板の変形の仕方が変わってしまうことがな
く、電極面積を増やした場合でも、振動板の耐久性,噴
射方向の安定性が損なわれることがない。
【0037】具体的実施例 実際に印字記録を行った時の条件ないし噴射実験結果を
示す。 (具体例1) 条件 振動板サイズ :200μm×2mm 振動板の配列密度:90dpi(=ノズルの配列密度) 振動板の数 :32個×2列=64個(ノズルの数) 駆動電圧 :120V パルス幅 :30μsec 連続駆動周波数 :2kHz(ベタ印写時)
【0038】上記条件で3つのヘッドを作製し、それぞ
れ印写記録実験を行った。印写実験は、まず、中央電極
7aのみを駆動し、約1mm離れたところに設けた紙面
上での記録ドットの大きさを測定し、目標ドット径に満
たない場合(この実験では、3ヘッド中1ヘッド)に
は、両側電極7bに通じるジャンパー線21を接続し、
中央,両側の電極に駆動電圧が供給できるようにした。
その時のドット径の目標値としては、50μm(720
dpi相当)とした。このようにして設定したヘッドを
用いて画像記録を行ったところ、良好なる記録画像が得
られた。記録された画素ヘッド内の平均径は、被記録体
としてNMマットコート紙(三菱製紙社製)上で、3ヘ
ッドとも平均値が50μmとなったものである。
【0039】この時、ジャンパー線21を接続したヘッ
ドは、常時中央電極7aと両側電極7bが接続状態にあ
り、駆動電圧のスイッチング用のトランジスタの個数、
そのトランジスタに入力した駆動信号の数は、他のヘッ
ドと同じであった。
【0040】(請求項5の発明の説明)図6は、本実施
例を好適に実現した例である。図6(A)はヘッドの断
面図、図6(B)はその電極基板のパターンを示す図で
ある。図中、W1は振動板6の形成ピッチ、W2は1つの
振動板に対応した個別電極7の端部に設けられた電極パ
ッドの幅である。この時、電極パッドの大きさW2が大
きすぎると、振動板の全体の幅(32個の振動板で、振
動板ピッチ280μmの場合、8.68mm)より電極
パッドが広くなり、ヘッドが大きなるという問題があ
る。本発明では、W2<W1としたので、電極基板の大き
さが振動板基板の大きさより大きくする必要がなくな
り、小型のヘッドが実現できる。
【0041】(請求項6の発明の説明)図7は、請求項
6を好適に実現した実施例である。図中、30−1,3
0−2、32−1,32−2は両側電極7bの電極パッ
ド、31−1,31−2は中央電極7aの電極パッドで
ある。また、33〜35はそれぞれ電極パッド30−1
〜32−2の中央部の列であり、振動板の配列方向に等
しい。図から分かるように、一つの振動板に対応した電
極パッド(30−1〜32−2)の中央部の列33〜3
5が異なっている。このようにすることによって、両側
電極のパッド幅が大きく取れ、FPC電極との接続する
面積が十分取れるため、接続不良がなくなり、信頼性の
高いヘッドが実現できる。
【0042】(請求項7の発明の説明)図8は、請求項
7を好適に実現したFPCの実施例である。図中、40
はFPCの電極であり、ヘッドの電極基板の電極パッド
に対向した状態で位置合わせした後、導電性フィルムを
挟んで熱圧着することで、電極基板の電極と導通を取る
ことができる。また、41は電極部からFPCの他端側
に配線したリード電極部である。斜線部は電極の上に樹
脂材料で形成された絶縁層である。図中、C部はリード
部と電極部とが最も近接した部分である。本発明では、
近接部におけるリードの上を、前述の絶縁層で被覆し
た。
【0043】図9は、ヘッドの電極基板とFPCを熱圧
着した状態を示した図であるが、電極基板の電極パッド
は、それよりの先端にあるリードと(例えば、電極パッ
ド31−2はリード41−1と)極めて近接して接着さ
れる。ここで、FPCと電極基板との導通に用いられる
異方導電性フィルムとは、絶縁性の熱可塑性あるいは熱
硬化性の樹脂の中に、微小な導電性のフィラーが分散さ
れたものであり、厚み方向に熱圧着することにより、フ
ィラー同士が接触し、厚み方向に対しては導通し、それ
と垂直な方向に対しては絶縁性を維持するものである。
従って、電極基板とFPCの電極とを圧着することで、
電極パッドとFPCの電極とが導通する。ところが、1
つの振動板当たり複数の電極を設け、図9のように電極
を配置した場合、リードと電極基板の電極パッドとが極
めて近接した状況が生じる。本来、異方導電性フィルム
は横方向には絶縁性を有しているが、あまりにも近接し
た状況では、完全に導通するまでにはいたらないまで
も、多少抵抗が下がり、隣の振動板に対応した電極パッ
ドにリークしてしまうという不具合が生じる。リークす
ると、インク液滴を本来吐出しない隣接ノズルから吐出
してしまい、極めて劣悪な画像となる。本実施例では、
少なくとも他の電極パッドと近接する部分には、絶縁層
を被覆するようにしたので、前述のリーク発生がなくな
る。
【0044】(請求項8〜11の発明の説明)図10,
図11,図12に基づいて請求項8を説明する。ヘッド
の構成は請求項1の図1と同様である。ノズルピッチ
0.28mm、ノズル数64チャンネルのヘッドを試作
し、個別電極7(中央電極と両側電極)を、異方導電性
フィルム(スリーボンド製3370C)により、それぞ
れFPCの電極と接着し、FPC,異方導電性フィルム
を介して、個別電極7に駆動電圧が供給できるようにし
た。FPCの電極は、中央電極7aと両側電極7bに対
応した電極を有している。FPCの他端はPCB基板に
接続され、PCB基板上で中央電極,両側電極の各々に
対応したパターンが、それぞれトランジスタなどのスイ
ッチング素子20に接続され、さらにそれぞれのスイッ
チング素子20は、PSUに接続されて、スイッチング
素子20をON/OFFすることで、ヘッドの中央電
極,両側電極に独立に駆動電圧を供給できる。また、こ
のヘッドのインク液室に連通したインク供給口を通し
て、インクタンクからインクが供給できるようにした。
【0045】振動板と個別電極のギャップは、0.5μ
mに設定した。このようにして形成された記録ヘッドチ
ップは、例えば、図4に示したような方法でインク飛翔
記録ヘッドユニットとして完成する。このインク飛翔記
録ヘッドユニットは、インク供給管(インク供給手段)
に接続された中空のインク供給室を有して台形状に形成
されたマニホールドMをベース材として構成されてい
る。マニホールドMの頂部には、記録ヘッドチップ10
が固定され、インク供給管から供給されたインクは、イ
ンク供給室を通って、マニホールドMの頂部に導かれ、
記録ヘッドチップ10の端に設けられたインク供給口か
ら記録ヘッドチップ10の共通流路に供給され、その後
は、各インク供給チャンネルの毛管現象により、各エネ
ルギー作用部まで運ばれる。
【0046】さらに、記録ヘッドチップ10は周囲を覆
い、枠状の保持部材により押さえ固定される。異方導電
性フィルムによるFPCと記録ヘッドチップの接着部
は、インクに接触しないように樹脂封止されている。枠
状の保持部材が接触部で接着部を完全に覆う場合には、
樹脂封止は必ずしも必要ではなく、保持部材で封止をか
ねることも可能である。図5は、インク飛翔記録ヘッド
ユニットとして完成した他の例で、ヘッドチップ10
は、PCB基板上11に固定されており、両者はワイヤ
ーボンディングによって結線される。
【0047】また、PCB基板,PSU等には、サーミ
スタ,熱電対,測温抵抗体などの温度検知手段(素子)
が設けられている。この温度検知手段は、プリンタ,P
PC,FAX等の本発明のインクジェット記録装置の内
部温度を検知することができる。温度に応じた電気信号
は、コンパレータ等の比較素子あるいはA/D変換器な
どのアナログ信号をデジタル信号に変換する変換素子に
より、デジタル信号となって駆動信号を制御するCPU
に入力される。
【0048】次に、本発明の動作を説明する。吐出原理
は請求項1の発明についての説明と同じである。インク
の吐出量,吐出速度は、ギャップ間の誘電率や振動板の
ヤング率によって変化する振動板の変位量、及び、イン
クの粘度,表面張力などの物性値によって変化し、これ
らは温度によって変わる。そのため、吐出量,吐出速度
が温度依存性を有し、オフィス温度によって画像品質が
異なってしまう。また、振動板と個別電極間のギャップ
が極めて狭いため、湿度が高いと両者の間で放電が生じ
易くなり、電極の破壊,振動板の破壊等の致命的な障害
が発生してしまう。
【0049】本発明では、最も変位が大きくなり、かつ
放電しやすい高温,高湿時にも、放電しない状態の駆動
電圧を設定しておき、それ以外の環境では、電極面積を
大きくすることにより、吐出量の低下,吐出速度の低下
が生じないようにした。さらに詳細には、図12のヘッ
ドの個別電極駆動制御回路に示すように、前掲のサーミ
スタ等の温度検知素子120によって電気信号に変換さ
れた温度情報は、A/D変換素子121により、デジタ
ル信号に変換され、常時I/O素子122に入力されて
いる。一方、CPU123はそれに画像信号が入力され
印字を開始するとき、I/O素子122に入力された温
度信号を読み込み、その時の温度をRAMなどの記憶素
子に記憶する。そして、画像に応じた駆動信号に応じて
ヘッドの個別電極7に駆動電圧を供給するとき、温度が
低い場合には、個別電極の両側電極にも駆動電圧を供給
する。
【0050】図11は、印字のための個別電極への駆動
電圧供給フローを示したものである。印字がスタートす
ると(S100)、初期化が行われ(S101)、続い
て温度検知が行われる(S102)。温度が設定温度よ
りも高いか否かを判断し(S103)、高い場合は両側
電極駆動フラグをたて(S104)、高くない場合は両
側電極駆動フラグをクリアする(S105)。これによ
って、両側駆動の場合は画情報に応じ中央電極プラス両
側電極駆動信号を出力し、また、両側駆動でない場合
は、画情報に応じて中央電極駆動信号をのみを出力して
記録を行い、終了する(S110)。
【0051】本実施例のごとく、画像信号が入力され、
印字を開始するときに温度検知を行うことで、オフィス
環境が変化しても、常に良好なインク吐出を行うことが
でき、常に高画質の記録が実現できる。
【0052】また、本実施例では、温度によって電極面
積を変更したが、それに加え、或いはそれに代えて湿度
を検知して湿度に応じて両側電極をON/OFFしても
よい。この場合、あらかじめ湿度が高い場合にも振動板
と中央電極間が放電しない電圧に設定されており、湿度
が低いときには電極面積を広くするようにしたので、高
画質を実現した上に、放電が生じない信頼性のあるイン
クジェット記録装置が実現できる。
【0053】また、温度検知を一定時間毎に行うことも
極めて効果的である。多数枚の印字を連続して行う場
合、記録装置内で使用されているトランジスタ,LS
I,モータ等の電気部品によって生じる熱によって機内
温度が上昇する。しかし、本発明では、多量の枚数の印
字を行っても、定期的に温度の補正ができるため、より
高画質の記録画像が得られる。
【0054】また、さらに、温度検知素子をヘッドに設
けることにより、より厳密な電極面積の補正を行うこと
ができ、さらに高画質化が計れる。また、実際に吐出さ
れる液滴の吐出速度や、吐出量を測定し、それに応じて
駆動電極の面積を変更することで、記録画像のドット径
等の印字結果を評価しなくても、最適な電極面積を得る
ことができる。
【0055】具体的実験例 実際に印字記録を行った時の条件ないし噴射実験結果を
示す。 (具体例2) 条件 振動板サイズ :200μm×2mm 振動板の配列密度 :90dpi(=ノズルの配列密度) 振動板の数 :32個×2列=64個(ノズルの数) 駆動電圧 :118V パルス幅 :30μsec 連続駆動周波数 :2kHz(ベタ印写時) 温度検知手段 :サーミスタ 温度検知のタイミング:印字開始時
【0056】上記条件でヘッド作製し、高温高湿(35
℃、90%Rh)、低温低湿(5℃、10%Rh)で印
写を行い、それぞれの環境で1mm離れたところに設け
た紙面上での記録ドットの大きさを測定した。記録され
た画素の平均径は、高温高湿時には48μm、低温低湿
時には46μmとほとんど変わらなかった。比較のため
に、それぞれの環境で電極面積を一定としてドット径を
測定したところ、両者の差は5μmと大きなものであっ
た。このようにして設定したヘッドを用いて画像記録を
行ったところ、良好なる記録画像が得られた。被記録体
としてはNMマットコート紙(三菱製紙社製)を使用し
た。
【0057】 (具体例3) 条件 振動板サイズ :200μm×2mm 振動板の配列密度 :90dpi(=ノズルの配列密度) 振動板の数 :32個×2列=64個(ノズルの数) 駆動電圧 :118V パルス幅 :30μsec 連続駆動周波数 :2kHz(ベタ印写時) 温度検知手段 :サーミスタ 温度検知のタイミング:5分ごと
【0058】上記条件でヘッド作製し、高温高湿(35
℃、90%Rh)、低温低湿(5℃、10%Rh)で印
写を行い、それぞれの環境で1mm離れたところに設け
た紙面上での記録ドットの大きさを測定した。記録され
た画素の平均径は、高温高湿時には48μm、低温低湿
時には47μmとほとんど変わらなかった。このように
して設定したヘッドを用いて画像記録を行ったところ、
良好なる記録画像が得られた。被記録体としてはNMマ
ットコート紙(三菱製紙社製)を使用した。
【0059】 (具体例4) 条件 振動板サイズ :200μm×2mm 振動板の配列密度 :90dpi(=ノズルの配列密度) 振動板の数 :32個×2列=64個(ノズルの数) 駆動電圧 :118V パルス幅 :30μsec 連続駆動周波数 :2kHz(ベタ印写時) 温度検知手段 :サーミスタ(ヘッドの連曲基板裏面に設置) 温度検知のタイミング:印字開始時
【0060】上記条件でヘッド作製し、高温高湿(35
℃、90%Rh)、低温低湿(5℃、10%Rh)で印
写を行い、それぞれの環境で1mm離れたところに設け
た紙面上での記録ドットの大きさを測定した。記録され
た画素の平均径は、高温高湿時には48μm、低温低湿
時には47μmとほとんど変わらなかった。このように
して設定したヘッドを用いて画像記録を行ったところ、
良好なる記録画像が得られた。被記録体としてはNMマ
ットコート紙(三菱製紙社製)を使用した。
【0061】図10に基づいて請求項13を説明する。
ヘッドの構成は図1に示したものと同様である。ノズル
ピッチ0.28mm、ノズル数64チャンネルのヘッド
を試作し、個別電極(中央電極と両側電極)を異方導電
性フィルム(スリーボンド製3370C)により、それ
ぞれFPCの電極と接着し、FPC,異方導電性フィル
ムを介して、個別電極7に駆動電圧が供給できるように
した。FPCの電極は、中央電極7aと両側電極7bに
対応した電極を有している。FPCの他端はPCB基板
に接続され、PCB基板上で中央電極,両側電極の各々
に対応したパターンが、それぞれトランジスタなどのス
イッチング素子20に接続され、さらにそれぞれのスイ
ッチング素子は、PSUに接続されて、スイッチング素
子をON/OFFすることで、ヘッドの中央電極7a,
両側電極7bに独立に駆動電圧を供給できる。また、こ
のヘッドのインク液室に連通したインク供給口を通し
て、インクタンクからインクが供給できるようにした。
【0062】振動板6と個別電極7のギャップは、0.
5μmに設定した。このようにして形成された記録ヘッ
ドチップは、例えば、図4に示したような方法でインク
飛翔記録ヘッドユニットとして完成する。このインク飛
翔記録ヘッドユニットは、インク供給管(インク供給手
段)に接続された中空のインク供給室を有して台形状に
形成されたマニホールドMをベース材として構成されて
いる。マニホールドMの頂部には、記録ヘッドチップ1
0が固定され、インク供給管から供給されたインクは、
インク供給室を通って、マニホールドMの頂部に導か
れ、記録ヘッドチップ10の端に設けられたインク供給
口から記録ヘッドチップの共通流路に供給され、その後
は、各インク供給チャンネルの毛管現象により、各エネ
ルギー作用部まで運ばれる。
【0063】さらに、記録ヘッドチップ10は周囲を覆
い、枠状の保持部材により押さえ固定される。異方導電
性フィルムによるFPCと記録ヘッドチップの接着部
は、インクに接触しないように樹脂封止されている。枠
状の保持部材が接触部で接着部を完全に覆う場合には、
樹脂封止は必ずしも必要ではなく、保持部材で封止をか
ねることも可能である。図5は、インク飛翔記録ヘッド
ユニットとして完成させた他の例で、ヘッドチップ10
は、PCB基板11上に固定されており、両者はワイヤ
ーボンディングによって結線される。
【0064】次に、本発明の動作を説明する。吐出原理
は請求項1の発明について説明したのと同じである。イ
ンクの吐出量,吐出速度は、ギャップ間の誘電率や振動
板のヤング率によって変化する振動板の変位量、及び、
インクの粘度,表面張力などの物性値によって変化し、
これらは温度によって変わる。そのため、吐出量,吐出
速度が温度依存性を有し、オフィス温度によって画像品
質が異なってしまう。また、振動板と個別電極間のギャ
ップが極めて狭いため、湿度が高いと両者の間で放電が
生じ易くなり、電極の破壊,振動板の破壊等の致命的な
障害が発生してしまう。
【0065】一方、吐出時のメニスカスの動きを見る
と、駆動信号が入力され、その後OFFされた数μse
cごとにノズルから盛り上がり、液柱となった後にくび
れが生じ、その後液滴となって飛翔する。ところが振動
板の残留振動により、吐出後も長時間にわたってメニス
カスの振動が観察され、そのために、メニスカス振動が
収まるまでの時間が長くなり、次の駆動ができないとい
う問題が生じる。そのため、駆動周波数が低くなり、記
録速度の低下となる。これを解決するための一つの手段
として、2次以降のメニスカスの盛り上がりに同期し
て、電極に駆動信号を供給することで、振動板の振動を
強制的に押さえる方法がある。本発明では、この時に小
さな電極面積で駆動する。ここで、電極面積が大きくな
った場合の消費電力について述べる。電極面積が大きく
なると、駆動電圧を加えたときの突入電流が大きくな
り、そのために駆動時の消費電力が大きくなる。そのた
めに、低消費電力化が計れないばかりでなく、電源(P
SU)も大きな能力が必要となり、PSUのコストが大
きくなる。本発明により、2次以降のメニスカス振動
を、振動に同期した複数の駆動パルスを供給することで
解消した上に、さらにその消費電力を押さえ、PSUの
コスト低減が実現できた。
【0066】
【発明の効果】本発明の全体的な効果:静電力を用いて
振動板を駆動するインクジェットヘッドにより高密度の
インクジェット記録装置で、環境に応じて電極面積を最
適にすることができるため、環境の変化に拘らず記録の
高画質化が実現できる。
【0067】請求項3に対応する効果:電極面積が変わ
ったときにも、振動板に対して対称に電極を配置するこ
とで、電極面積を増やしても振動板の変形の仕方が一様
で、歪んで変形することがなく、振動板の破壊等がな
く、信頼性のある記録ヘッドが実現できた。
【0068】請求項4に対応する効果:電極面積が大き
くなっても、トランジスタ等の駆動素子が増えることが
なく、コストアップすることがない。
【0069】請求項5に対応する効果:個別電極の電極
パッドの幅は振動板の形成ピッチよりも小さいので、電
極基板の大きさを振動板基板の大きさよりも大きくする
必要がなくなり、小型のヘッドが実現できる。 請求項6に対応する効果:両側電極のパッド幅が大きく
取れ、FPC電極と接続する面積が十分大きく取れるた
め、接続不良がなくなり、信頼性の高いヘッドが実現で
きる。 請求項7に対応する効果:絶縁層で被覆するようにした
ので、隣接した電極パッドとリード間でリークの発生が
なくなり、リークによる劣悪な画像が生じることがな
い。
【0070】請求項8〜11に対応する効果:電極面積
の変更を最適なタイミングで行うことにより、環境,機
内温度,湿度が変わったときでも、常に高画質の記録画
像を得ることができる。
【0071】請求項12に対応する効果:実際に吐出さ
れる液滴の吐出速度や、吐出量を測定し、それに応じて
駆動電極の面積を変更したので、記録画像のドット径等
の印字結果を評価しなくても、最適な電極面積を得るこ
とができた。
【0072】請求項13に対応する効果:複数パルスで
駆動することにより、残留振動を早期になくした上に、
2次以降の駆動の電極面積を小さくすることにより、低
消費電力が少なくない、PSU(電源)に大きな能力を
必要としないからそのコスト低減も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット記録装置のヘッドの
断面図である。
【図2】 振動板側からみた個別電極のパターンを示す
図である。
【図3】 FPCの電極及びスイッチング素子を示す図
である。
【図4】 本発明の記録ヘッドチップにより形成された
記録ヘッドユニットを示す図である。
【図5】 他の記録ヘッドユニットを示す図4と同様の
図である。
【図6】 本発明のインクジェットヘッド記録装置の実
施例を示す図である。図6(A)はヘッドの断面図、図
6(B)は電極基板のパターンを示す図である。
【図7】 インクジェット記録装置の電極パターンを示
す図である。
【図8】 本発明で用いるFPCを示す図である。
【図9】 ヘッドの電極基板とFPCを熱圧着した状態
を示す図である。
【図10】 スイッチング素子と電極とを接続した状態
を示す図である。
【図11】 本発明のインクジェットヘッド記録装置を
用いて記録を行う場合の電極制御のフロー図である。
【図12】 ヘッドの個別電極駆動制御回路である。
【符号の説明】
1…インク液室、1a…液室板、2…ノズル、3…振動
板基板、4…電極基板、5…ギャップ、6…振動板、7
…個別電極、7a…中央電極、7b…両側電極、8…ノ
ズルプレート、10…記録ヘッドチップ、11…PCB
基板、20…スイッチング素子、21…ジャンパー線、
33〜35…電極パッドの中央部の列、30―1,30
―2,32―1,32―2…両側電極の電極パッド、3
1―1,31―2…中央電極の電極パッド、40…FD
Cの電極、41…リード電極、41―1,41―2,4
1―3…リード、120…温度検知素子、121…A/
D変換素子、122…I/O素子、123…CPU、1
24…ドライバ、M…マニホールド。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するためのノズルと、該ノ
    ズルに連通する液室と、該液室の少なくとも一部の壁面
    を構成する振動板と、該振動板と対向して設けられた電
    極とを有し、前記電極に電圧を印加することにより生じ
    る静電気力により、前記振動板を変形させ、この変形に
    伴う液室の体積変化によって、液室内のインクを前記ノ
    ズルより吐出するインクジェット記録装置における、電
    圧が印加される前記電極の面積を可変とすることを特徴
    とするインクジェット記録装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 インクを吐出するためのノズルと、該ノ
    ズルに連通する液室と、該液室の少なくとも一部の壁面
    を構成する振動板と、該振動板と対向して設けられた電
    極とを有し、前記電極に電圧を印加することにより生じ
    る静電気力により、前記振動板を変形させ、この変形に
    伴う液室の体積変化によって、液室内のインクを前記ノ
    ズルより吐出するインクジェット記録装置において、1
    つの振動板に対して、複数の電極と、該複数の電極に選
    択的に電圧を印加する電極選択手段を有し、電圧が印加
    される前記電極の面積を可変とすることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の電極が振動板の中央に対して
    対称に配置されておりかつ、電圧印加を行う電極を選択
    するときは、対称に配置された電極の面積が等しくなる
    ように選択することを特徴とする請求項2記載のインク
    ジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 選択された複数の電極間が、常時導通状
    態にあることを特徴とする請求項2記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  5. 【請求項5】 複数の電極が形成された基板上に形成さ
    れた、該電極に外部から駆動電圧を供給するための電極
    パッドを有し、一つの振動板に対応した複数の電極パッ
    ドの全体の幅をW1、振動板の配列ピッチをW2とした
    とき、W1<W2であることを特徴とする請求項2記載
    のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 複数の電極が形成された基板上に形成さ
    れた、該電極に外部から駆動電圧を供給するための電極
    パッドを有し、一つの振動板に対応した複数の電極パッ
    ドが振動板の配列方向に対して互いにずらして配置され
    ていることを特徴とする請求項2記載のインクジェット
    記録装置。
  7. 【請求項7】 前記電極パッドと電気的に接続し、前記
    電極パッドと対応した電極部と該電極部に接続されたリ
    ード部を有したプリント基板を有し、リード部上の、少
    なくとも該リード部と、該リード部に接続された電極部
    に隣接する電極部および前記電極パッドとの距離が最短
    となる部分を絶縁性樹脂で被覆することを特徴とする請
    求項6記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 環境温度及び/または湿度の検知手段を
    有し、該検知手段の検知信号に応じて電圧が印加される
    電極の面積を変更することを特徴とする請求項2記載の
    インクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 環境温度及び/または湿度の検知を、印
    字開始時に行うことを特徴とする請求項8記載のインク
    ジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 環境温度及び/または湿度の検知を所
    定時間ごとに行うことを特徴とする請求項8記載のイン
    クジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 ヘッド温度に応じて前記電圧が印加さ
    れる電極の面積を可変とすることを特徴とする請求項2
    記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 液滴の吐出速度あるいは吐出滴量に応
    じて電極面積を可変とすることを特徴とする請求項2記
    載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 液滴を形成する駆動電圧を複数個のパ
    ルスで供給し、第1次のパルスとそれ以外のパルスと
    で、電圧を印加する電極面積が異なることを特徴とする
    請求項2記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008062546A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Seiko Epson Corp 液滴吐出ヘッド、液滴吐出ヘッドの駆動方法、及び液滴吐出装置

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