JPH11199261A - ガラスロッドの延伸方法 - Google Patents

ガラスロッドの延伸方法

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JPH11199261A
JPH11199261A JP10005738A JP573898A JPH11199261A JP H11199261 A JPH11199261 A JP H11199261A JP 10005738 A JP10005738 A JP 10005738A JP 573898 A JP573898 A JP 573898A JP H11199261 A JPH11199261 A JP H11199261A
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JP
Japan
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rod
glass rod
glass
outer diameter
stretching
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Application number
JP10005738A
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Inventor
Tatsuhiko Saito
達彦 齋藤
Hideo Oami
英夫 大網
Tomomi Moriya
知巳 守屋
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
    • C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00—Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01—Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/01205—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments starting from tubes, rods, fibres or filaments
    • C03B37/01225—Means for changing or stabilising the shape, e.g. diameter, of tubes or rods in general, e.g. collapsing
    • C03B37/0126—Means for supporting, rotating, translating the rod, tube or preform
    • C—CHEMISTRY; METALLURGY
    • C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00—Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01—Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/012—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
    • C03B37/014—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments made entirely or partially by chemical means, e.g. vapour phase deposition of bulk porous glass either by outside vapour deposition [OVD], or by outside vapour phase oxidation [OVPO] or by vapour axial deposition [VAD]
    • C03B37/01486—Means for supporting, rotating or translating the preforms being formed, e.g. lathes
    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50—Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 延伸開始から延伸終了まで、外径が均一とな
るようにガラスロッドを延伸させることのできるガラス
ロッドの延伸方法を提供すること。 【解決手段】 ガラスロッド1Aの両端に融着接合され
たダミーロッド1Bを把持して移動させつつ、ガラスロ
ッド1Aを一方の端部から順次加熱軟化させて延伸させ
るガラスロッドの延伸方法において、ガラスロッド1A
は、GeO2、TiO2、B2O3、P205及びAl203の総含有量が100
0wt・ppmよりも多いSiO2により形成されたコア部9と、
コア部9の周囲に形成され、GeO2、TiO2、B2O3、P205及
びAl203の総含有量が1000wt・ppm以下のSiO2からなるク
ラッド部10とを有し、ダミーロッド1Bは、GeO2、Ti
O2、B2O3、P205及びAl203の総含有量が1000wt・ppm以下
のSiO2からなるガラス部11を有しており、クラッド部
10とガラス部11とが融着接合されていることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ用母材
などのガラスロッドを延伸する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバ用母材などのガラスロ
ッドを更に小径のガラスロッドとなるように延伸する方
法としては、特開平4-331734号公報又は特開昭61-29525
1号公報などに記載された方法が知られている。これら
の方法は、ガラスロッドの上下端に融着接合されたダミ
ーロッドをチャックで把持し、ガラスロッドの一部をバ
ーナーや加熱炉により加熱軟化させると同時に、上下の
チャックを速度差を設けて移動させ、ガラスロッドに引
張力を加えて延伸させるものである。このとき、延伸過
程にあるガラスロッドの外径に基づいて、チャックの移
動速度を制御するなどして、延伸された後のガラスロッ
ドの外径が均一となるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な延伸方法においては、延伸された後のガラスロッドの
外径が均一となるように制御しても、延伸開始直後及び
延伸終了直前において、延伸されたガラスロッドの外径
が変動し易く、延伸後のガラスロッド両端部の外径が均
一とならないという問題があった。発明者らは、この原
因について鋭意研究した結果、ガラスロッドとダミーロ
ッドとの融着接合状態に大きく依存することを知見し
た。
【0004】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、延伸開始から延伸終了まで、外径が均一となるよ
うにガラスロッドを延伸させることのできるガラスロッ
ドの延伸方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ガラスロッドの両端に融着接合されたダミーロッドを第
一把持部及び第二把持部により把持し、第一把持部を第
二把持部よりも速い速度となるようにして第一把持部及
び第二把持部をガラスロッドの長手方向に移動させつ
つ、ガラスロッドを第一把持部側の端部から順次加熱軟
化させて延伸させるガラスロッドの延伸方法において、
ガラスロッドは、二酸化ゲルマニウム、二酸化チタン、
三酸化二ホウ素、五酸化二リン及び酸化アルミニウムの
総含有量が1000wt・ppmよりも多い二酸化ケイ素により形
成されたコア部と、コア部の周囲に形成され、二酸化ゲ
ルマニウム、二酸化チタン、三酸化二ホウ素、五酸化二
リン及び酸化アルミニウムの総含有量が1000wt・ppm以下
の二酸化ケイ素からなるクラッド部とを有し、ダミーロ
ッドは、二酸化ゲルマニウム、二酸化チタン、三酸化二
ホウ素、五酸化二リン及び酸化アルミニウムの総含有量
が1000wt・ppm以下の二酸化ケイ素からなるガラス部を有
しており、クラッド部とガラス部とが融着接合されてい
ることを特徴としている。
【0006】請求項1に係る発明においては、ガラスロ
ッドとダミーロッドとが、二酸化ゲルマニウム、二酸化
チタン及び三酸化二ホウ素の総含有量が1000wt・ppm以下
の二酸化ケイ素からなるクラッド部とガラス部とで融着
接合されているので、ガラスロッドからダミーロッドに
かけて軟化時の粘性がほぼ均一となる。このため、ガラ
スロッドからダミーロッドにかけて軟化時の粘性が一部
分だけ異なって、この部分だけが伸びやすくなってしま
うことがない。この結果、請求項1に記載の発明によれ
ば、このガラスロッド両端におけるダミーロッドとの融
着接合面近傍を加熱延伸する際に、軟化時の粘性の不均
一性に起因する延伸不良を防止することができる。
【0007】請求項2に係る発明は、ガラスロッドとダ
ミーロッドとの融着接合面におけるクラッド部とガラス
部との接合面積が、融着接合面全体の面積に対して85%
以上を占めていることを特徴としている。
【0008】請求項2に係る発明においては、ガラスロ
ッドとダミーロッドとの融着接合面に作用する引張力の
大部分を、融着接合面の85%以上を占めるクラッド部と
ガラス部との接合部で受けることができる。このため、
ガラスロッドからダミーロッドにかけて軟化時の粘性が
より均一になるので、融着接合面近傍を加熱延伸する際
に、融着接合面近傍が局所的に延伸されてしまうのを防
止することができる。この結果、軟化時の粘性の不均一
性に起因する延伸不良を更に効果的に防止することがで
きる。
【0009】請求項3に係る発明は、ダミーロッドの外
径及び融着接合面の外径が、ガラスロッドの外径の50%
〜100%とされていることを特徴としている。
【0010】請求項3に係る発明によれば、ダミーロッ
ドの外径をガラスロッドの外径に対して50%〜100%と
することにより、延伸時にガラスロッドに加わる引張応
力(単位面積当たりの張力)とダミーロッドに加わる引
張応力との差を小さくすることができる。この結果、融
着接合面への応力の集中が抑止され、延伸不良を更に効
果的に防止することができる。
【0011】なお、ダミーロッドの外径がガラスロッド
の外径に対して50%〜100%とされていても、融着接合
面での接合が不完全で融着接合面の外径が小さくなる
と、融着接合面に応力が集中してしまう。このため、ダ
ミーロッドの外径だけでなく融着接合面の外径も、ガラ
スロッドの外径に対して50%〜100%とされることが必
要である。
【0012】ここで、ダミーロッドの外径及び融着接合
面の外径が、ガラスロッドの外径に対して50%未満であ
ると、ガラスロッドに作用する引張応力とダミーロッド
及び融着接合面に作用する引張応力との差が大きくな
り、外径が大きく変化する融着接合面に応力が集中して
しまう。このため、融着接合面近傍が局所的に延伸され
てしまい、その反動で延伸されるべきガラスロッドが延
伸されなくなり、延伸不良を生じさせてしまうおそれが
ある。
【0013】一方、ダミーロッドの外径及び融着接合面
の外径が、ガラスロッドの外径に対して100%を超える
ようであると、ガラスロッド及びダミーロッドの双方が
大径化するため、溶融軟化させにくくなって融着接合を
行いにくくなる。また、ダミーロッドをチャックしにく
くなるなどして、現実的ではなくなってしまう。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係るガラスロッドの延伸
方法を実施する延伸装置の一実施形態について、図1を
参照しつつ説明する。
【0015】図1には、ガラスロッド1Aが延伸されて
いる途中が示されている。ガラスロッド1Aは、その非
延伸部1aの下方が加熱炉4により加熱軟化されてテー
パー部1b(図1中斜線で示した部分)において延伸さ
れており、さらにその下方に既延伸部1cが形成されて
いる。ガラスロッド1Aは、延伸前は非延伸部1aのみ
であるが、延伸が進むとテーパー部1bが形成され、そ
の下方に既延伸部1cが形成される。
【0016】ガラスロッド1Aの上端及び下端には、そ
れぞれダミーロッド1Bが融着接合されており、このダ
ミーロッド1Bが第一把持部2及び第二把持部3により
それぞれチャックされている。第一把持部2及び第二把
持部3は、それぞれ駆動モーター6,7に接続されてお
り、この駆動モーター6,7によりガラスロッド1Aの
長手方向(図1中上下方向)に移動される。駆動モータ
ー6,7は、制御ユニット8に接続されており、制御ユ
ニット8からの信号に基づいて、第一把持部2及び第二
把持部3の速度を変化させる。
【0017】第一把持部2と第二把持部3との中間に
は、加熱炉4が配置されている。加熱炉4は、円筒状の
形態を有しており、その中央に挿通されるガラスロッド
1Aを加熱軟化させる。加熱炉4としては、電気抵抗に
よる発熱を用いた抵抗炉や、高周波誘導加熱を用いた誘
導炉が用いられる。ガラスロッド1Aの外径にもよる
が、ガラスロッド1Aを十分軟化させることができるの
であれば、加熱炉4に代えてバーナーを用いることもで
きる。加熱炉4の下方近傍には、加熱炉4に挿通されて
加熱軟化されたテーパー部1bの特定位置1dの外径を
測定する非接触型の外径測定器5が配設されている。
【0018】上述した装置によりガラスロッド1Aを延
伸させる工程について以下に説明する。
【0019】まず、第一把持部2及び第二把持部3は、
それぞれ制御ユニット8からの信号を受けた駆動モータ
ー6,7によりそれぞれ下方に移動される。第一把持部
2の移動速度は、第二把持部3の移動速度よりも速くな
るように設定され、この速度差によってガラスロッド1
Aに対して引張力を作用させる。
【0020】ガラスロッド1Aの加熱炉4内に挿通され
た部分が加熱炉4から与えられる熱量により軟化され、
上述した引張力により引き延ばされてテーパー部1bが
形成される。テーパー部1bは、加熱炉4を出た後に固
化して既延伸部1cに移行する。テーパー部1bの下端
近傍の特定位置1dの外径が外径測定器5により測定さ
れ、測定値が制御ユニット8に送られる。この測定値に
基づいて、既延伸部1cの外径が一定となるように、第
一把持部2及び第二把持部3(もしくは何れか一方)の
移動速度が制御される。
【0021】次に、上述した装置により延伸される、両
端にダミーロッド1Bが融着接合されたガラスロッド1
Aについて説明する。
【0022】ガラスロッド1Aは、その中心に形成され
たコア部9と、コア部9の周囲に形成されたクラッド部
10とからなる。
【0023】コア部9は、ドーパント(屈折率調節剤)
として二酸化ゲルマニウム(GeO2)、二酸化チタン(Ti
O2)、三酸化二ホウ素(B2O3)、五酸化二リン(P205)及び
酸化アルミニウム(Al203)のうちの少なくとも一つを含
有する二酸化ケイ素(SiO2)からなり、GeO2、TiO2、B
2O3、P205及びAl203の総含有量が1000wt・ppm(重量百万
分率)よりも多くされている。コア部9は、ガラスロッ
ド1Aが延伸されて光ファイバにされたときに、光を伝
送させる部位となる。
【0024】一方、クラッド部10は、GeO2、TiO2、B2
O3、P205及びAl203の総含有量が1000wt・ppm以下、即
ち、実質的にドーパントを含有しないSiO2により形成さ
れている。このように、コア部9にドーパントを含有さ
せることで、コア部9の屈折率をクラッド部10の屈折
率よりも高くしている。
【0025】ダミーロッド1Bは、その全体がGeO2、Ti
O2、B2O3、P205及びAl203の総含有量が1000wt・ppm以
下、即ち、実質的にドーパントを含有しないSiO2からな
るガラス部11により、その全体が形成されている。な
お、ダミーロッド1Bとして、製品とすることができな
かったガラスロッドの一部(延伸後のガラスロッドの端
材など)を用いる場合もあり、このように、中心にコア
部を有しているものがダミーロッド1Bとして用いられ
る場合もある。
【0026】ガラスロッド1Aとダミーロッド1Bとの
融着接合部について詳述する。なお、上述した融着接合
部は、ガラスロッドの両端にそれぞれ全く同様に形成さ
れる。このため、以下には、二つの融着接合部のうちの
一方についてのみ図示及び説明をし、他方の融着接合部
についての図示及び説明を省略する。
【0027】ガラスロッド1A及びダミーロッド1Bの
両端の形状を、図2に示されるように、グラインダーな
どで整えた後に加熱軟化させ、ガラスロッド1Aの両端
に対してダミーロッド1Bを押しつけて融着接合させ
る。この融着接合にあたっては、ガラスロッド1A側の
クラッド部10とダミーロッド1B側のガラス部11と
が確実に融着されるようにする。ここで、ガラスロッド
1A側とダミーロッド1Bとが融着接合されている面を
融着接合面Pと言う。
【0028】クラッド部10とガラス部11とは、実質
的に上述したドーパントを含有しないSiO2からなってお
り、クラッド部10とガラス部11とが融着接合されて
いると、融着接合面Pの近傍における軟化時の粘性がほ
ぼ均一となる。このため、融着接合面Pが加熱炉4の近
傍に位置するとき(延伸開始直後や延伸終了直前)であ
っても、軟化時の粘性がガラスロッド1Aからダミーロ
ッド1Bにかけてほぼ均一となるため、不均一性に起因
する延伸不良を防止することができる。
【0029】これに対して、クラッド部10とガラス部
11とが融着接合されないと、軟化時の粘性がガラスロ
ッド1Aからダミーロッド1Bにかけて均一でない部分
が形成され、この部分だけが伸びやすくなり、その反動
で延伸されるべきガラスロッド1Aが延伸されずに延伸
不良を生じさせてしまう。クラッド部10とガラス部1
1とが融着接合されない場合として、図4に示されるよ
うな場合がある。
【0030】図4に示される場合は、ガラスロッド1A
にダミーロッド1Bを融着接合させる際にコア部9が押
し広げられてしまい、ダミーロッド1Bがコア部9との
み融着結合された状態である。上述したドーパントを含
むコア部9は、クラッド部10やガラス部11に比べて
軟化時の粘性が低くなる。
【0031】このため、図4に示されるような融着接合
状態でガラスロッド1Aを延伸すると、融着接合面Pが
加熱部4の近傍に位置するとき(延伸開始直後や延伸終
了直前)に、融着接合面P近傍の粘性の低いコア部9が
延伸されてしまい、延伸されるべきガラスロッド1Aが
延伸されずに径が太くなってしまう。最悪の場合、ガラ
スロッド1Aとダミーロッド1Bとが融着結合面Pの近
傍において破断してしまう。
【0032】次に、ガラスロッド1Aとダミーロッド1
Bとを融着接合した後の融着接合部の各部寸法につい
て、図3に基づいて説明する。
【0033】図3に示されるように、ダミーロッド1B
の外径R2と融着結合面Pの外径R3とはほぼ等しく、
外径R2及び外径R3は、ダミーロッド1aの外径R1
に対して50%〜100%の範囲内とされている。また、融
着接合面Pにおいて、クラッド部10とガラス部11と
の接合面積は、融着接合面P全体の面積の85%以上を占
めている。
【0034】上述したように外径R2及び外径R3が、
外径R1に対して50%〜100%とされているので、ガラ
スロッド1A側に作用する引張応力と、ダミーロッド1
B側及び融着接合面Pに作用する引張応力とに大きな差
が生じない。このため、外径が変化する融着接合面P近
傍への応力の集中を抑止でき、融着接合面P近傍が局所
的に延伸されてしまうことを更に効果的に防止すること
ができる。
【0035】ここで、ダミーロッド1Bの外径R2及び
融着接合面Pの外径R3が、ガラスロッド1Aの外径R
1に対して50%未満であると、ガラスロッド1A側の引
張応力とダミーロッド1B側及び融着接合面Pの引張応
力との差が大きくなり、融着接合面P近傍に応力が集中
してしまう。一方、外径R2及び外径R3が、外径R1
に対して100%を超えるようであると、ガラスロッド1
A及びダミーロッド1Bの双方が大径化し、両者を溶融
軟化させて融着接合させにくくなってしまう。また、ダ
ミーロッド1Bが太くなるのでチャックしにくくなり、
現実的ではなくなってしまう。
【0036】また、たとえダミーロッド1Bの外径R2
がガラスロッド1Aの外径R1に対して50%〜100%の
範囲にあったとしても、図5に示されるように、融着接
合が不完全で融着接合面Pの外径R3がガラスロッド1
Aの外径R1に対して50%以下となると、融着接合面P
近傍に応力が集中してしまう。このため、ダミーロッド
1Bの外径R2及び融着接合面1Bの外径R3の双方
が、ガラスロッド1Aの外径R1に対して50%〜100%
の範囲とされなくてはならない。
【0037】また、クラッド部10とガラス部11との
接合面積は、上述したように融着接合面P全体の面積の
85%以上を占めている。このため、融着接合面Pに作用
する引張力の大部分を、クラッド部10とガラス部11
との接合部で受けることができる。この結果、ガラスロ
ッド1Aからダミーロッド1Bにかけて、軟化時の粘性
をより均一にすることができ、融着接合面P近傍が局所
的に延伸されてしまうのをより効果的に防止することが
できる。
【0038】なお、上述したように、ダミーロッドとし
て延伸に失敗したガラスロッドを用いる場合があり、こ
の場合は、図6に示されるように、ダミーロッド1B’
もGeO2、TiO2、B2O3、P205及びAl203の総含有量が1000w
t・ppmよりも多いコア部9Bを有している。このような
ダミーロッド1B’を用いた場合、融着接合面Pにおけ
るクラッド部10とガラス部11との接合面積には、ク
ラッド部10とダミーロッド1B’のコア部9Bとの接
合面積やガラス部11とガラスロッド1Aのコア部9A
との接合面積は含まれないことは言うまでもない。
【0039】また、クラッド部とガラス部とを融着接合
させた状態で行う上述した延伸方法によれば、ガラスロ
ッドに与える熱量が大きく、ガラスロッドを広範囲にわ
たって軟化させる加熱炉を用いた場合であっても、ガラ
スロッドを一回の延伸で一定の外径に精密に延伸するこ
とも可能となる。このため、大きな熱量を与えなくては
延伸することのできない50mm以上の大外径のガラスロッ
ドも、一回の延伸だけで精密延伸することが可能とな
る。
【0040】従来、加熱炉のみを用いた場合は、上述し
たように延伸開始直後及び延伸終了直前に延伸不良が生
じるため、また、バーナーのみを用いた場合は、ガラス
ロッドに大きな熱量を与えることができなかったため、
大外径のガラスロッドを一回の延伸だけで精密延伸する
ことはできなかった。そこで、従来は、大外径のガラス
ロッドを精密延伸する場合は、ガラスロッドを加熱炉に
よって一度延伸して小径化した後に、バーナーを用いて
精密延伸していた。
【0041】バーナーは、大外径のガラスロッドを一度
で延伸させることはできないが、ガラスロッドを局所的
に加熱させることができ、かつガラスロッドに与える熱
量を細かく制御できるため精密延伸に好適ではあった。
加熱炉により一旦小径化した後であれば、ガラスロッド
に与える熱量が限られているバーナーを用いても、ガラ
スロッドを精密延伸することができた。
【0042】このように二工程にすれば、加熱炉での延
伸時に多少の外径変動があってもバーナーでの延伸時に
精密延伸することができるので支障はなかったが、工程
が増えるため生産性の向上の観点からは好ましくなかっ
た。上述した延伸方法は、このような問題も解決でき、
大外径のガラスロッドを加熱炉を用いて一回の延伸だけ
で精密延伸する場合にも好適に用いることができる。例
えば、50mm以上のガラスロッドを一度の延伸で精密延伸
することができ、また、200mm程度のかなり大外径のガ
ラスロッドを50mm程度に延伸させることも可能になる。
【0043】本発明の効果を確認するために、以下の関
係について試験を行った。
【0044】ガラスロッドの外径とダミーロッド及び
融着接合面の外径との関係 融着接合面におけるクラッド部とガラス部の占める面
積の関係 以下に、上記及びについてそれぞれ説明する。な
お、以下の試験においては、クラッド部とガラス部とを
融着接合させたガラスロッド及びダミーロッドが用いら
れている。
【0045】ガラスロッドの外径とダミーロッド及び
融着接合面の外径との関係 延伸前の外径が100mmのガラスロッド1Aを、延伸後の
外径が50mmとなるように延伸する場合について試験し
た。ダミーロッド1B及び融着接合面Pの外径を40mmと
し、延伸後の外径を50mmとするために、外径測定器5に
より測定される特定位置1dにおける目標外径を58mmに
固定して第一把持部2及び第二把持部3の速度を制御し
た場合を、図7のグラフ中(1)に示す。なお、このと
き、融着接合面P全体の面積に対するクラッド部10と
ガラス部11との接合面積の割合は、95%とされてい
る。このような場合は、延伸開始直後及び延伸終了直前
にガラスロッド1Aの外径変動が大きくなっていること
が分かる。最大外径変動量は、延伸終了端側で15mmにも
なっている。
【0046】次に、特定位置1dの目標外径を固定せず
に変動制御させて、延伸前の外径が100mmのガラスロッ
ド1Aを外径が50mmとなるように延伸する場合について
試験した。即ち、特定位置1dの目標外径を、延伸され
たガラスロッド1Aの長さが1300mm程度となるまでは58
mmとし、それ以降は延伸終了時に54mmとなるように徐々
に変動させて制御した。この場合を、図7のグラフ中
(2)に示す。この場合は、延伸開始直後におけるガラス
ロッド1Aの外径変動量は(1)と変わらないが、延伸終
了直前の外径変動は(1)に比べて小さくなる。しかし、
この(2)の場合であっても、まだ外径変動量は大きい。
外径変動量は、延伸開始端側で5.1mm、延伸終了端側で
7.0mmである。実用上、ガラスロッド1Aの外径変動量
を標準値の10%以下に抑えたく、延伸後のガラスロッド
1Aの外径標準値が50mmであれば、最大外径変動量は5.
0mm以下に抑えたい。
【0047】そこで、特定位置1dにおける目標外径を
変動制御させて第一把持部2及び第二把持部3による速
度制御を行いつつ、延伸前の外径が100mmのガラスロッ
ド1Aを外径が50mmとなるように延伸する場合につい
て、ダミーロッド1B及び融着接合面Pの外径を種々変
更して試験した。なお、特定位置1dにおける目標外径
の変動制御は、延伸されたガラスロッド1Aの長さが特
定の長さ(ダミーロッド1B及び融着接合面Pの外径に
より異なる)となるまでは58mmとし、それ以降は延伸終
了時に54mmとなるように徐々に変動させて制御した。図
8に示される表が試験結果である。図8に示される表か
らも分かるように、外径変動量を5.0mm以下とするに
は、ダミーロッド1B及び融着接合面Pの外径を50mm以
上、即ち、延伸前のガラスロッド1Aの外径の50%以上
とすればよいことが分かる。
【0048】図8に示される表中ダミーロッド1B及び
融着接合面Pの外径を70mmとした場合を、図7のグラフ
中(3)に示す。なお、このとき、特定位置1dにおける
目標外径の変動制御は、延伸されたガラスロッド1Aの
長さが1500mm程度となるまでは58mmとし、それ以降は延
伸終了時に54mmとなるように徐々に変動させて制御し
た。この場合は、外径変動量は、延伸開始端側で2.5m
m、延伸終了端側で2.1mmにまで改善されている。
【0049】また、図8に示される表においては、ダミ
ーロッド1B及び融着接合面Pの外径が等しい場合、即
ち、融着接合が正常に行われた場合であったが、図5に
示されるように融着接合が不完全である場合についても
試験した。
【0050】そこで、特定位置1dにおける目標外径を
変動制御させて第一把持部2及び第二把持部3による速
度制御を行いつつ、延伸前の外径が100mmのガラスロッ
ド1Aを外径が50mmとなるように延伸する場合につい
て、ダミーロッド1Bの外径を70mmに固定し、融着接合
面Pの外径を種々変更して試験した。なお、このとき、
融着接合面P全体の面積に対するクラッド部10とガラ
ス部11との接合面積の割合は、95%とされている。図
9に示される表が試験結果である。図9に示される表か
らも分かるように、外径変動量を5.0mm以下とするに
は、ダミーロッド1Bの外径だけでなく、融着接合面P
の外径を50mm以上、即ち、延伸前のガラスロッド1Aの
外径の50%以上とする必要があることが分かる。
【0051】融着接合面におけるクラッド部とガラス
部の占める面積の関係 特定位置1dにおける目標外径を変動制御させて第一把
持部2及び第二把持部3による速度制御を行いつつ、延
伸前の外径が100mmのガラスロッド1Aを外径が50mmと
なるように延伸する場合について、ダミーロッド1B及
び融着接合面Pの外径を60mmに固定して試験した。ここ
で、融着接合面P全体の面積に対するクラッド部10と
ガラス部11との接合面積の割合を種々変更した。上述
した割合の変更は、コア部9の径を変更することにより
行った。図10に示される表が試験結果である。
【0052】図10に示される表からも分かるように、
外径変動量を5.0mm以下とするには、融着接合面P全体
の面積に対するクラッド部10とガラス部11との接合
面積の割合を85%以上とする必要があることが分かる。
【0053】
【発明の効果】本発明に係るガラスロッドの延伸方法に
おいては、延伸されるガラスロッドが、二酸化ゲルマニ
ウム、二酸化チタン、三酸化二ホウ素、五酸化二リン及
び酸化アルミニウムの総含有量が1000wt・ppmよりも多い
二酸化ケイ素により形成されたコア部と、コア部の周囲
に形成され、二酸化ゲルマニウム、二酸化チタン、三酸
化二ホウ素、五酸化二リン及び酸化アルミニウムの総含
有量が1000wt・ppm以下の二酸化ケイ素からなるクラッド
部とを有し、ガラスロッドに融着接合されるダミーロッ
ドが、二酸化ゲルマニウム、二酸化チタン、三酸化二ホ
ウ素、五酸化二リン及び酸化アルミニウムの総含有量が
1000wt・ppm以下の二酸化ケイ素からなるガラス部を有し
ており、クラッド部とガラス部とが融着接合されている
ことを特徴としているため、延伸開始から延伸終了ま
で、外径が均一となるようにガラスロッドを延伸させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラスロッドの延伸方法を実施す
る延伸装置の側面図である。
【図2】ガラスロッドとダミーロッドとの融着接合部を
示す斜視図である。
【図3】ガラスロッドとダミーロッドとの融着接合部を
示す断面図である。
【図4】ガラスロッドとダミーロッドとの融着接合部
(失敗例)を示す断面図である。
【図5】ガラスロッドとダミーロッドとの融着接合部
(失敗例)を示す断面図である。
【図6】ガラスロッドとダミーロッド(コア部有り)と
の融着接合部を示す(a)斜視図(b)融着接合面での断面図
である。
【図7】試験結果を示すグラフである。
【図8】試験結果(ダミーロッドと融着接合面の外径を
変化させた場合)を示す表である。
【図9】試験結果(融着接合面の外径を変化させた場
合)を示す表である。
【図10】試験結果(接合面積の割合を変化させた場
合)を示す表である。
【符号の説明】
1A…ガラスロッド、1B…ダミーロッド、10…クラ
ッド部、11…ガラス部、2…第一把持部、3…第二把
持部、9…コア部、P…融着接合面。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスロッドの両端に融着接合されたダ
    ミーロッドを第一把持部及び第二把持部により把持し、
    前記第一把持部を前記第二把持部よりも速い速度となる
    ようにして前記第一把持部及び前記第二把持部を前記ガ
    ラスロッドの長手方向に移動させつつ、前記ガラスロッ
    ドを前記第一把持部側の端部から順次加熱軟化させて延
    伸させるガラスロッドの延伸方法において、 前記ガラスロッドは、二酸化ゲルマニウム、二酸化チタ
    ン、三酸化二ホウ素、五酸化二リン及び酸化アルミニウ
    ムの総含有量が1000wt・ppmよりも多い二酸化ケイ素によ
    り形成されたコア部と、前記コア部の周囲に形成され、
    二酸化ゲルマニウム、二酸化チタン、三酸化二ホウ素、
    五酸化二リン及び酸化アルミニウムの総含有量が1000wt
    ・ppm以下の二酸化ケイ素からなるクラッド部とを有し、 前記ダミーロッドは、二酸化ゲルマニウム、二酸化チタ
    ン、三酸化二ホウ素、五酸化二リン及び酸化アルミニウ
    ムの総含有量が1000wt・ppm以下の二酸化ケイ素からなる
    ガラス部を有しており、 前記クラッド部と前記ガラス部とが融着接合されている
    ことを特徴とするガラスロッドの延伸方法。
  2. 【請求項2】 前記ガラスロッドと前記ダミーロッドと
    の融着接合面における前記クラッド部と前記ガラス部と
    の接合面積が、前記融着接合面全体の面積に対して85%
    以上を占めていることを特徴とする請求項1に記載のガ
    ラスロッドの延伸方法。
  3. 【請求項3】 前記ダミーロッドの外径及び前記融着接
    合面の外径が、前記ガラスロッドの外径の50%〜100%
    とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    ガラスロッドの延伸方法。
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